IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士電機株式会社の特許一覧 ▶ 国立大学法人信州大学の特許一覧

<>
  • 特開-光反応器モジュール 図1
  • 特開-光反応器モジュール 図2
  • 特開-光反応器モジュール 図3
  • 特開-光反応器モジュール 図4
  • 特開-光反応器モジュール 図5
  • 特開-光反応器モジュール 図6
  • 特開-光反応器モジュール 図7
  • 特開-光反応器モジュール 図8
  • 特開-光反応器モジュール 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128562
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】光反応器モジュール
(51)【国際特許分類】
   B01J 19/12 20060101AFI20230907BHJP
   B01J 35/02 20060101ALI20230907BHJP
   C02F 1/72 20230101ALI20230907BHJP
【FI】
B01J19/12 C
B01J35/02 H ZAB
C02F1/72 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032974
(22)【出願日】2022-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504180239
【氏名又は名称】国立大学法人信州大学
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】春山 晃寿
(72)【発明者】
【氏名】大栗 延章
(72)【発明者】
【氏名】宇佐美 久尚
【テーマコード(参考)】
4D050
4G075
4G169
【Fターム(参考)】
4D050AA02
4D050AA04
4D050AB01
4D050AB04
4D050AB06
4D050AB11
4D050BB20
4D050BC06
4D050BC09
4D050BD02
4G075AA03
4G075AA13
4G075AA27
4G075BA04
4G075BA05
4G075CA03
4G075CA33
4G075CA54
4G075DA02
4G075DA18
4G075EB21
4G075EB33
4G075FB06
4G075FC04
4G169AA02
4G169BA04B
4G169BA48A
4G169CA05
4G169CA10
4G169CA11
4G169DA06
4G169EA08
4G169EC22Y
4G169FB23
4G169HA05
4G169HB02
4G169HD10
4G169HE05
4G169HF02
4G169HF05
(57)【要約】
【課題】光反応を促進する光反応器モジュールを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様による光反応器モジュールは、透光性を有する管と、前記管の内側に収容され、導光材料を含む複数の粒体とを有し、前記管の内側に流体が流通する光反応器と、前記管の外側に配置され、前記粒体に向けて光を照射する光源とを備え、前記光反応器は、前記管の内周面と前記粒体とが融着した融着面と、前記管の内周面と前記粒体とが融着していない非融着面とを有し、前記融着面における照度は、前記非融着面における照度よりも大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する管と、前記管の内側に収容され、導光材料を含む複数の粒体とを有し、前記管の内側に流体が流通する光反応器と、
前記管の外側に配置され、前記粒体に向けて光を照射する光源とを備え、
前記光反応器は、前記管の内周面と前記粒体とが融着した融着面と、前記管の内周面と前記粒体とが融着していない非融着面とを有し、
前記融着面における照度は、前記非融着面における照度よりも大きい光反応器モジュール。
【請求項2】
前記粒体の表面に、光触媒層が設けられている、請求項1に記載の光反応器モジュール。
【請求項3】
前記光源の光軸は、前記融着面に対して垂直である、請求項1又は2に記載の光反応器モジュール。
【請求項4】
前記光源は、前記非融着面と対向して配置され、前記光源の光出射面と前記管の内周面との最短距離をL、前記光源の光出射面から前記管の内周面までを最短距離で結ぶ線分を含む直線に対する前記光源の光軸の角度をθとした場合、以下の関係式(1)を満たす、請求項1又は2に記載の光反応器モジュール。
【数1】
ただし、0.018≦A≦0.019、-2.1≦B≦-1.9、63≦C≦76、20≦L≦50とする。
【請求項5】
前記融着面における照度を調整する調整機構を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の光反応器モジュール。
【請求項6】
前記調整機構は、前記光源の光出射面から前記管の内周面までを最短距離で結ぶ線分を含む直線に対する前記光源の光軸の角度を変更することで、前記融着面における照度を調整する、請求項5に記載の光反応器モジュール。
【請求項7】
前記調整機構は、前記光源の位置又は傾きを変更することで、前記融着面における照度を調整する、請求項5に記載の光反応器モジュール。
【請求項8】
前記管は、中心軸に直交する断面形状が多角形である、請求項1から7のいずれか一項に記載の光反応器モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光反応器モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光触媒をコーティングした光触媒体に光を照射すると共に、気体や液体等の被処理物を通過させ、光触媒反応により被処理物に含有される有機物を分解するようにした光反応器が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、励起光を入射するための励起光入射部と、装置の長手方向に設けられ、励起光に対して透明で同一の内径を有する複数の中空管と、各中空管の少なくとも内周面に形成され、励起光によって励起される光触媒層とを具備した光触媒浄化装置が開示されている。さらに、各中空管に導光粒状体を充填し、導光粒状体の表面に光触媒層を形成することにより、浄化能力(光触媒反応)を高めることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-123397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の上述の光触媒浄化装置では、励起光が、中空管と導光粒状体との当接部と非当接部の両方に対して均一に照射され、非当接部に照射された励起光は、中空管を透過後に、中空管と導光粒状体との間の空間で散乱し減衰する。よって、照射された励起光のうち、非当接部に照射された励起光は、導光粒状体の内部まで届き難く、導光粒状体表面の光触媒層への十分な受光量が得られず、光触媒反応が抑制される可能性がある。
【0006】
上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、光触媒反応等の光反応を促進する光反応器モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による光反応器モジュールは、透光性を有する管と、前記管の内側に収容され、導光材料を含む複数の粒体とを有し、前記管の内側に流体が流通する光反応器と、前記管の外側に配置され、前記粒体に向けて光を照射する光源とを備え、前記光反応器は、前記管の内周面と前記粒体とが融着した融着面と、前記管の内周面と前記粒体とが融着していない非融着面とを有し、前記融着面における照度は、前記非融着面における照度よりも大きい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、光反応を促進する光反応器モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態による光反応器モジュールの斜視図である。
図2図1のI-I断面図である。
図3】一実施形態による光反応器モジュールの断面の要部拡大図である。
図4】一実施形態による光反応器の他の例の平面図である。
図5】一実施形態による光反応器の他の例における、管の周壁を一部取り除いた状態の斜視図である。
図6】一実施形態による光反応器モジュールの他の例の断面の要部拡大図である。
図7】調整機構の例を示す正面図である。
図8】調整機構の例を示す平面図である。
図9】光源の光出射面と管の内周面との最短距離L及び光源の光軸の角度θと、油脂分解量との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する場合がある。
【0011】
本発明の一実施形態による光反応器モジュールについて説明する。
【0012】
図1は、一実施形態による光反応器モジュール100の斜視図であり、図2は、図1のI-I断面図である。図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による光反応器モジュール100は、光反応器1と、光反応器1の外側に配置された光源5とを備える。光反応器モジュール100は、さらに、光源5を支持する支持部材4を備えていてよい。また、光反応器モジュール100は、一端に流体Fが流入する流入口と、他端に流体Fが流出する流出口とを備え、流通する流体Fを光触媒反応等の光反応(光化学反応)により処理する。光反応器モジュール100は、さらに、管2の外側に、光源5を冷却する冷却機構30を備えていてもよい。冷却機構30は、空冷式であってもよく、水冷式であってもよい。冷却機構30は、空冷式の場合、例えば、空冷式ヒートシンク6と、冷却ファン7とを有していてよい。冷却ファン7は、例えば、光反応器1の一端側に、台座11を介して取り付けることができる。冷却機構30は、水冷式の場合、水冷式ヒートシンクと、ラジエータとを有していてよい。
【0013】
光反応器1の流入口側の端部には、フランジ9と、フランジ9と係合し、開口を閉塞するキャップ8が設けられている。キャップ8は、キャップ8の側面を貫通する接続口81を有する。接続口81には、流体Fを流通させる配管が接続され、接続口81から光反応器1の内部に流体Fを流入させることができる。光反応器1の流出口側の端部にも、同様に、フランジ9と、キャップ8とを設けることで、キャップ8の側面を貫通する接続口81から光反応器1の外部に流体Fを流出させることができる。
【0014】
図3は、一実施形態による光反応器モジュール100の断面の要部拡大図である。図3示すように、光反応器1は、透光性を有する管2と、管2の内側に収容され、導光材料を含む複数の粒体3とを有し、管2の中に、被処理物として、例えば、有害物質、有機物等を含む流体Fを流通する。管2の内側に流通する流体Fとしては、特に制限はなく、液体であってもよく、気体であってもよい。液体としては、例えば、地下水、水道水、汚水、飲料、反応物(光反応前の物質)等が挙げられる。
【0015】
管2の中心軸10に直交する断面形状(より詳細には、管2の内周面の断面形状)は、図1図3に示す例では円形であるが、これに限らず、例えば、楕円形、又は多角形(六角形、五角形、四角形、三角形等)とすることができる。図4は、一実施形態による光反応器の他の例の平面図であり、図5は、一実施形態による光反応器の他の例における、管の周壁を一部取り除いた状態の斜視図である。管2の中心軸10に直交する断面形状は、図4及び図5に示すように、六角形でもよい。管2の中心軸10に直交する断面形状が六角形であると、管2の内側に収容された粒体3は、六方最密充填構造となる。そのため、管2の内周面と粒体3との当接部を規則的に形成することができ、後述する管2の内周面と粒体3との融着面15を規則的に形成することができる。よって、光源5の光軸53を融着面15の位置に容易に合わせることができ、融着面15全体における照度を向上させることができる。
【0016】
管2の中心軸10に直交する断面形状が六角形である場合、管2の内周面は、3対の対向する平面から形成されている。この場合、中心軸10に直交する同一平面上に並んだ粒体3を1段とすると、図4及び図5に示すように、光反応器1の流出口側から奇数段目においては、3対の対向する平面のうち、1対の対向する平面上に位置する、奇数段融着面形成面21、21に、管2の内周面と粒体3との融着面15が形成される。また、偶数段目においては、3対の対向する平面のうち、残りの2対の対向する平面上に位置する、偶数段融着面形成面22、22、23、23に、管2の内周面と粒体3との融着面15が形成される。管2の内周面と粒体3との融着面15は、管2の周方向に沿って直線状に並んで形成される。なお、「奇数」及び「偶数」とは、便宜上用いるものであり、段の積層順を示すものではない。即ち、1対の対向する平面上に融着面15が形成された段と、残りの2対の対向する平面上に融着面15が形成された段が、管2の中心軸10と平行な方向に、交互に配置されている。
【0017】
管2を構成する材料は、光源5から照射された光を透過する導光材料であればよく、例えば、ホウケイ酸ガラス等の耐熱ガラス、ソーダガラス等を用いることができる。例えば、光触媒として二酸化チタン(TiO)を用いる場合は、二酸化チタンが400nm以下の波長に対して良好な吸収を示すことから、光源5は、励起波長365nmのUV-A(A領域紫外線、又は長波長紫外線) LED(Light Emitting Diode)が好ましい。そのため、光触媒として二酸化チタンを用いる場合、管2を構成する材料は、波長365nmの光に対して良好な透過率を示すホウケイ酸ガラスが好ましい。
【0018】
管2の内径L2は、特に制限はなく、光反応器モジュール100全体の圧力損失が小さくなるよう任意の内径を選択することができる。例えば、管2の内径L2は、6mm~400mmとすることができる。6mm以上の内径L2は、粒径2mm~20mmの汎用の粒体3を収容し融着することに好適である。400mm以下の内径L2は、融着して連結される粒体3の数を、光の減衰を抑制できる範囲とすることに好適である。なお、管2の内径とは、管2の中心軸10に直交する断面形状が円形ではない場合は、当該断面形状の中心を通る内径の最大値を意味し、管2の中心軸10に直交する断面形状が六角形である場合は、対辺距離(向かい合う辺の間の距離)を意味する。
【0019】
管2の厚さL3は、特に制限はないが、例えば、15mm以下とすることができる。管2の厚さL3が、15mm以下であることにより、光反応に十分な光の透過率を得ることができ、光反応を促進することができる。
【0020】
粒体3の形状は、特に限定されないが、球状であることが好ましく、複数の粒体3の粒径が同一であることが好ましい。これにより、光反応器モジュール100は、均質性が高く安定した処理能力を発揮することができる。
【0021】
粒体3の粒子径は、特に限定されないが、2mm~20mmが好ましく、3mm~10mmがより好ましい。粒体3の粒子径は、2mm~20mmであることにより、粒体3内での光の減衰を抑制することができ、光反応をより促進することができる。また、粒体3の粒子径は、3mm~10mmであることにより、表面積を増大させ光反応をさらに促進することができ、また、融着させる時の伝熱性が良くなり、容易に融着面15を形成することができる。
【0022】
粒体3を構成する材料は、光源5から照射された光を透過する導光材料であればよく、管2と同様の材料を用いることができる。例えば、光触媒として二酸化チタンを用いる場合は、二酸化チタンが400nm以下の波長に対して良好な吸収を示すことから、光源5には励起波長365nmのUV-A LEDが好ましい。そのため、光触媒として二酸化チタンを用いる場合、粒体3を構成する材料は、波長365nmの光に対して良好な透過率を示すホウケイ酸ガラスが好ましい。
【0023】
図3に示すように、光反応器1は、粒体3と粒体3との当接部に、粒体3と粒体3とが融着した融着面15を有する。また、光反応器1は、管2の内周面と粒体3との当接部に、管2の内周面と粒体3とが融着した融着面15を有する。これらの融着面15は、複数の粒体3を収容した管2を、粒体3を構成する材料の融点以上の温度で加熱することにより、形成することができる。なお、管2の内周面と粒体3とが当接していない部分は、管2の内周面と粒体3とが融着していない非融着面16とする。即ち、光反応器1は、管2の内周面と粒体3とが融着した融着面15と、管2の内周面と粒体3とが融着していない非融着面16とを有する。
【0024】
光反応器1は、融着面15を有することにより、光源5から照射された光を、管2の内周面と粒体3との融着面15、及び粒体3同士の融着面15を介して、光反応器1の内部まで導光させることができる。換言すると、管2の内周面と粒体3との融着面15、及び粒体3同士の融着面15は、光源5から照射された光の導光路Cを構成する。
【0025】
管2の内周面と粒体3との融着面15は、管2の中心軸10と平行な方向に、10段以下形成されていることが好ましい。これにより、粒体3内での光の減衰を抑制することができ、光反応をより促進することができる。なお、上述の粒体3の粒子径は、管2の内周面と粒体3との融着面15が、管2の中心軸10と平行な方向に、10段以下となるように選択することができる。
【0026】
融着面15を形成する観点から、管2を構成する材料の融点は、粒体3を構成する材料の融点よりも高いことが好ましい。具体的には、例えば、管2を構成する材料にホウケイ酸ガラス等の耐熱ガラスを使用し、粒体3を構成する材料にソーダガラスを使用することができる。これにより、粒体3を構成する材料の融点以上の温度で加熱したとき、管2を熱により変形させることなく、融着面15を形成することができる。なお、融着面15を形成する際の加熱温度は、粒体3を構成する材料の融点以上、且つ管2を構成する材料の融点以下であることが好ましい。ただし、融着面15が適切に形成されることが必須であり、粒体3を構成する材料の融点と管2を構成する材料の融点が等しい場合には、逐次的な局所加熱法により粒体3と粒体3、および粒体3と管2の内周面とを適切に融着させてもよい。
【0027】
粒体3の表面には、光触媒層31が設けられていることが好ましい。光触媒層31を構成する光触媒としては、被処理物に応じて選択することができ、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、バナジン酸ビスマス(BiVO)等が挙げられる。光触媒層31を構成する光触媒が、二酸化チタンである場合、酸化反応及び分解反応により、空気洗浄、浄水、脱臭、除菌、防汚等の作用が得られる。粒体3の表面に、光触媒層31が設けられていることにより、被処理物である流体Fと光触媒との接触面積を増大させることができると同時に、光触媒に対する光の照射面積を増大させることができるため、光触媒反応を促進することができる。光触媒層31は、粒体3の表面と、管2の内周面とに設けられていてもよい。
【0028】
光源5は、管2の外側、具体的には、支持部材4の内周面に配置され、粒体3に向けて光を照射する。光源5から照射された光は、管2の外周面に入射し、管2の内周面側へ透過する。融着面15における照度は、非融着面16における照度よりも大きい。融着面15における照度が、非融着面16における照度よりも大きいことにより、光源5から照射された光を管2の内周面と粒体3との融着面15から導光路Cに沿って光反応器1のより内部まで導光させることができる。また、粒体3の表面に光触媒層31が設けられている場合、粒体3表面の光触媒層31の受光量を増加させることができる。よって、光触媒反応等の光反応を促進することができる。
【0029】
光源5は、光源5の光軸53が、管2の内周面と粒体3との融着面15に対して直交するように配置されていることが好ましい。換言すると、光源5の光軸53は、融着面15に対して垂直であることが好ましい。光源5の光軸53が、融着面15に対して垂直であることにより、融着面15における照度を、非融着面16における照度よりも大きくすることができる。よって、光源5から照射された光を管2の内周面と粒体3との融着面15から導光路Cに沿って光反応器1のより内部まで導光させることができる。また、粒体3の表面に光触媒層31が設けられている場合、粒体3表面の光触媒層31の受光量を増加させることができる。以上により、本実施形態の光反応器モジュール100は、光触媒反応等の光反応を促進することができる。
【0030】
図6は一実施形態による光反応器モジュール100の他の例の断面の要部拡大図である。図6に示す例は、主に、発光素子51ごとに独立した基板52を有する点、及び、ブラケット12を有している点で、図3に示す例と異なる。また、光源5は、図6に示すように、非融着面16と対向して配置されていてもよい。光源5が、非融着面16と対向して配置され、光源5の光出射面54と管2の内周面との最短距離をL、光源5の光出射面54から管2の内周面までを最短距離Lで結ぶ線分を含む直線20に対する光源5の光軸53の角度をθとした場合、以下の関係式(1)を満たすことが好ましい。
【0031】
【数1】
ただし、0.018≦A≦0.019、-2.1≦B≦-1.9、63≦C≦76、20≦L≦50とする。
【0032】
光反応器モジュール100は、関係式(1)を満たすことにより、融着面15における照度を、非融着面16における照度よりもより大きくすることができる。よって、光源5から照射された光を管2の内周面と粒体3との融着面15から導光路Cに沿って光反応器1のさらに内部まで導光させることができる。また、粒体3の表面に光触媒層31が設けられている場合、粒体3表面の光触媒層31の受光量をさらに増加させることができる。以上により、本実施形態の光反応器モジュール100は、光触媒反応等の光反応をさらに促進することができる。
【0033】
光反応器モジュール100は、融着面15における照度を調整する調整機構40を備えていてもよい。光反応器モジュール100が、調整機構40を備えていることにより、融着面15における照度を、非融着面16における照度よりも容易に大きくすることができる。調整機構40は、光源5の光出射面54から管2の内周面までを最短距離で結ぶ線分を含む直線20に対する光源5の光軸53の角度θ(以下、光源5の光軸53の角度θとも称する)を変更することで、融着面15における照度を調整してもよい。また、調整機構40は、光源5の位置又は傾きを変更することで、融着面15における照度を調整してもよい。
【0034】
調整機構40は、支持部材4の内周面に固定され、光源5を回動可能に支持するブラケット12を有していてもよい。ブラケット12は、支持部材4における管2との対向面(支持部材4の内周面)に配置されている。ブラケット12は、光源5を少なくとも上下に回動可能に支持することが好ましい。ブラケット12は、例えば、土台と、光源5が載置される可動台とを含むことができる。可動台は、土台に少なくとも上下に回動可能に支持される。ブラケット12は、光源5を回動可能に支持することにより、光源5の光軸53の角度θを容易に変更することができる。よって、融着面15における照度を容易に調整することができる。光源5は、左右に回動可能に支持されてもよい。
【0035】
図7は、調整機構40の例を示す正面図であり、図8は、調整機構40の例を示す平面図である。図8では、2つ目以降の光源5及びブラケット12の記載を一部省略している。調整機構40は、例えば、図7及び図8に示す構成を有していてもよい。図7及び図8に示す例では、複数の光源5に対応する複数のブラケット12の土台が、共通の1つの土台で構成されている。他の例として、複数のブラケット12が、ブラケット12とは別の1つの連結部材に固定されていてもよい。図7に示すように、調整機構40は、支持部材4の内周面に、中心軸10に平行な方向に沿って延在する位置調整溝41と、図8に示すように、位置調整溝41と係合する凸部121とを有していてもよい。凸部121は、例えば、ブラケット12の底面に設けられた、レール状の部材であってよい。位置調整溝41にブラケット12の凸部121が係合し、凸部121が位置調整溝41内で摺動することにより、ブラケット12を中心軸10に平行な方向に沿って上下に移動させることができる。よって、光源5の位置を管2の内周面と粒体3との融着面15の位置に合わせて調整することができる。例えば、図5に示すような、奇数段融着面形成面21、21、及び偶数段融着面形成面22、22、23、23のそれぞれの高さに合わせて、光源5の位置を調整することができる。
【0036】
また、位置調整溝41には、ゴム等の弾性部材42が設けられてもよい。弾性部材42は、厚さ方向に伸縮可能、又は、厚さ方向に湾曲可能であり、凸部121のストッパーとして機能する。位置調整溝41に弾性部材42が設けられていることにより、弾性部材42の弾性力でブラケット12を所望の位置で固定することができると共に、ブラケット12を弾性部材42側に押し込むことにより、上下動可能とすることができる。
【0037】
また、調整機構40は、光源5の出力を変更することで、融着面15における照度を調整してもよい。具体的には、例えば、複数の光源5のうち、融着面15から離れている程、光源5の出力を大きくしてもよい。
【0038】
光源5としては、光触媒に応じて任意の光源を選択することができ、例えば、UVライト(ブラックライト)、キセノンランプ、エキシマ―ランプ等が挙げられる。UVライトとしては、具体的には、UV-A LEDが挙げられる。例えば、光触媒として二酸化チタンを用いる場合は、二酸化チタンが400nm以下の波長に対して良好な吸収を示すことから、光源5としては、励起波長365nmのUV-A LEDが好ましい。
【0039】
光源5の個数は、特に制限はなく、光反応器モジュール100全体の消費電力及び光源5の放熱量から決定することができる。光源5は、例えば、複数の発光素子51(例えば、LED素子)が、支持部材4の内周面に直接又は間接的に取り付けられた基板52の表面に設けられている。光源5は、基板52の表面と直交する方向に光軸53が揃えられた状態で配列された複数の発光素子51を含んでもよい。
【0040】
光源5は、支持部材4における管2との対向面(支持部材4の内周面)に、管2の中心軸10と平行となる方向、又は直交する方向に複数並べて配置されていてもよい。光源5は、基板52に所定の間隔をおいて一列に配置された発光ユニットであってもよい。例えば、管2の中心軸10と平行に配列された複数の発光素子51をそれぞれ備える6個の発光ユニットを、支持部材4の内周面に周方向に等間隔に配置してもよい。また、管2の中心軸10と直交して配列された複数の発光素子51をそれぞれ備える6個の発光ユニットを、支持部材4の内周面に周方向に等間隔に配置してもよい。管2の中心軸10に直交する断面形状が六角形である場合、上述の通り、管2の内周面と粒体3との融着面15が、管2の周方向(管2の中心軸10と直交する方向)に沿って直線状に並んで形成される。そのため、光源5は、支持部材4における管2との対向面(支持部材4の内周面)に、管2の中心軸10と直交する方向に複数並べて配置されていることが好ましい。
【0041】
支持部材4は、板状であってもよく、筒状の形状を有する外筒であってもよい。支持部材4が外筒である場合、支持部材4は、光反応器1を管2の径方向の外側から囲んで配置されている。換言すると、光反応器1は、支持部材4の内側に配置されている。支持部材4は、管2の中心軸10と同軸上に配置されていることが好ましい。この場合、中心軸10は、支持部材4の中心軸でもあると言える。以下、管2の中心軸10を支持部材4の中心軸としても用いる。
【0042】
支持部材4の内周面は、光源5の光を反射することが好ましい。光源5から放射された光は、光反応器1に直接入射する光と、光反応器1の外部を直進する光があるが、光反応器1の外部を直進する光は、支持部材4の内周面で反射され、光反応器1に入射する。また、光反応器1の外部において散乱した光も、支持部材4の内周面で反射され、光反応器1に入射する。よって、支持部材4の内周面が、光源5の光を反射することにより、光反応器1の外部のより多くの光を光反応器1の内部に導くことができるため、光触媒反応等の光反応を促進することができる。
【0043】
図3において、光反応器1の管2の外周面と、支持部材4の内周面との最短距離L1は、管2の外径が80mm~400mmの場合、40mm以下となるように設定することが好ましい。最短距離L1が40mm以下であることにより、光源5から放射された光が、光反応器1に到達するまでの間に、空気中で散乱し減衰することを抑制することができるため、光触媒反応等の光反応を促進することができる。
【0044】
支持部材4の内周面は、反射性材料から構成されていてもよく、反射性材料でコーティングされていてもよい。反射性材料としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム等の金属、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。これらの中でも、反射性材料は、金属であることが好ましい。反射性材料が金属であることにより、光源5から照射される光が短波長(例えば、280nm以下)である場合においても、劣化することを抑制することができる。
【0045】
支持部材4の内周面は、光源5の光に対する反射率が、80%以上であることが好ましく、高ければ高い程より好ましい。支持部材4の内周面の、光源5の光に対する反射率が、80%以上であることにより、光反応器1の外部のより多くの光を反射し光反応器1の内部に導くことができるため、光触媒反応等の光反応を促進することができる。支持部材4の内周面は、鏡面であってもよく、散乱面であってもよい。
【0046】
支持部材4の中心軸10に直交する断面形状(より詳細には、支持部材4の内周面の断面形状)は、円形、楕円形、又は多角形(六角形、五角形、四角形、三角形等)とすることができる。支持部材4の中心軸10に直交する断面形状は、管2の中心軸10に直交する断面形状と同じであることが好ましい。これにより、管2と支持部材4との距離が周方向に亘って均一となり、管2の内周面に配置された光源5の光を光反応器1に対して均一に照射することができる。よって、光反応器モジュール100は、均質性が高く安定した処理能力を発揮することができる。また、支持部材4の中心軸10に直交する断面形状は、六角形、五角形、四角形、三角形等の多角形であることが好ましい。これにより、支持部材4の内周面に光源5の取り付け平面(例えば、基板52の裏面)を密着して配置することができ、光源5の熱を支持部材4に伝導させ、支持部材4から放熱させることができる。よって、光反応器1の温度が光源5の熱により必要以上に上昇することを抑制することができ、また、熱による光源5の破損又は劣化を抑制することができる。
【0047】
支持部材4の内径は、特に制限はなく、管2を構成する材料、管2の外径、及び光源5の励起波長等に応じて、任意の大きさを選択することができる。なお、支持部材4の内径とは、支持部材4の中心軸10に直交する断面形状が円形ではない場合は、当該断面形状の中心を通る内径の最大値を意味し、支持部材4の中心軸10に直交する断面形状が六角形である場合は、対辺距離を意味する。
【0048】
次に、光反応器モジュール100の製造方法について説明する。
【0049】
まず、管2及び多数の粒体3を準備するとともに、光触媒層31を設けるための光触媒用溶液を準備する。光触媒用溶液は、例えば、二酸化チタンを主成分とし、必要なバインダ等を含ませることができる。次に、基板治具の上に管2を起立させ、管2の上端開口から粒体3を投入することにより管2の内部に充填する。そして、ヒータにより加熱を行う加熱炉の内部に、粒体3を充填した管2を収容し、加熱温度T〔℃〕の温度環境下で予め設定した加熱時間Zだけ加熱処理する。これにより、管2と粒体3の表面は、加熱温度T〔℃〕により溶解し、管2と粒体3間の当接部、及び粒体3同士の当接部がそれぞれ溶着することにより、所定の面積を有する融着面15が生成される。この場合、加熱温度T〔℃〕が低過ぎる場合には溶解不足が発生し、十分かつ良好な融着面15が得られない。また、加熱温度T〔℃〕が高過ぎる場合には過度に溶解し、良好な内部形状が得られないとともに、流路も狭くなる。したがって、加熱温度T〔℃〕及び加熱時間Zは、実験等により最適値を設定することが望ましい。なお、加熱温度T〔℃〕は、粒体3を構成する材料の融点以上、且つ管2を構成する材料の融点以下であることが好ましい。例えば、加熱温度T〔℃〕は、600~700〔℃〕とすることができる。これにより、管2及び粒体3には融着面15を介して連続する導光路Cが設けられる。そして、加熱時間Zが経過したなら加熱炉から管2を取り出し、自然冷却により常温まで冷却する。
【0050】
次いで、管2の上端開口から光触媒用溶液を注入し、管2の内部に光触媒用溶液を充填する(ステップa)。この際、必要により振動等を加え、粒体3同士の隙間等に光触媒用溶液を浸透させることができる。所定の時間が経過後、管2から光触媒用溶液を排出する(ステップb)。そして、光触媒用溶液を排出した後の粒体3を含む管2を、乾燥又は焼成する(ステップc)。これにより、融着面15を除く粒体3の表面及び管2の内周面に、二酸化チタンを用いた光触媒層31を設けられる。このような手法により、粒体3の表面及び管2の内周面には、均一の光触媒層31を容易に設けることができる。なお、必要により、ステップa~cを繰り返すことにより、光触媒層31の膜厚(層厚)を調整することができる。この後、基板治具を取り除き、管2の端面や外周面等に付着した不要な光触媒層31を取り除くなどの仕上げを行い、さらに、導光性等の検査を行えば、光反応器1を得ることができる。なお、粒体3の表面又は管2の内周面に光触媒層31を設けない場合は、ステップa~cは、不要となる。
【0051】
得られた光反応器1に対して、その両端開口にフランジ9と、キャップ8を装着すれば、光反応器モジュール100として構成することができる。そして、キャップ8の接続口81に流体Fを流通させる配管を接続する。これにより、管2の一端が流体Fの流入口となり、他端が流体Fの流出口となる光反応器モジュール100が得られる。
【実施例0052】
以下、実施例及び比較例を示して実施形態を更に具体的に説明するが、実施形態はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0053】
(実施例1)
対角距離80mm、高さ40mm、厚さ4mmであり、中心軸に直交する断面形状が正六角形のホウケイ酸ガラス製の管内に、同材質の粒径8mmの粒体を複数収容し融着連結した。アナターゼ型TiOを塗布し焼き付けることで、管の内周面及び粒体の表面にTiO光触媒層を形成した光反応器を得た。
【0054】
光反応器の外部に支持部材として、高さ40mm、中心軸に直交する断面形状が正六角形のアルミ筒(反射率85%)を、光源の光出射面と管の内周面との最短距離L=20mmとなるように設置した。支持部材の内周面(6面)の2ヶ所にブラケット(角度調節治具)を設置し、ブラケット上の長手方向の3ヶ所(ピッチ10mm)において、光源としてLED(365nm、540mW)を設置した。そして、LEDの光軸が管の内周面と粒体との融着面に対して垂直となるようLEDを設置することで実施例1の光反応器モジュールを得た。
【0055】
(比較例1)
LEDを、光軸が、管の内周面と粒体との非融着面に対して垂直となるよう設置したこと以外は、実施例1と同様にして比較例1の光反応器モジュールを得た。
【0056】
(実施例2)
LEDを、管の内周面と粒体との非融着面と対向する位置に設置し、光源の光出射面と管の内周面との最短距離L=20mm、40mm、60mm、80mmそれぞれにおいて、LEDの光軸の角度θを0°~60°で10°ずつ変化させた。前述の条件以外は、実施例1と同様にして、実施例2の各最短距離L及び光源の光軸の角度θを有する光反応器モジュールを得た。なお、最短距離L=20mm、40mm、60mm、80mmそれぞれにおいて、LEDの光軸が、管の内周面と粒体との融着面を向くときのLED(光源)の光軸の角度θは、表1に示す通りであった。
【0057】
【表1】
【0058】
[油脂分解性能の評価]
光反応器モジュールで処理をする水溶系の油脂を含有する流体として、水で固形分を10%に調製した牛乳を用い、実施例1及び比較例1の各光反応器内に牛乳を封入した状態で、光反応器にLEDを照射することで、光触媒反応による油脂分解試験を実施した。LEDを4.0h照射後の牛乳中の油脂量をTOC(全有機炭素測定)により定量することで、油脂分解性能を評価した。油脂分解性能が高いほど、光触媒反応が促進されていることを意味する。
【0059】
実施例1及び比較例1の光反応器モジュールの油脂分解量及び受光量を下記に示す。なお、受光量は、照度解析による計算値である。
実施例1:油脂分解量 77.7mg/L(受光量 12.2kJ)
比較例1:油脂分解量 70.8mg/L(受光量 11.1kJ)
【0060】
実施例1の光反応器モジュールの油脂分解量は、比較例1の光反応器モジュールの油脂分解量に対して9.8%向上した。また、実施例1の光反応器の受光量は、比較例1の光反応器の受光量よりも多かった。以上により、実施例1の光反応器モジュールは、比較例1よりも油脂分解性能が高いことを確認した。即ち、実施例1の光反応器モジュールは、光触媒反応を促進することを確認した。
【0061】
図9に、光源の光出射面と管の内周面との最短距離L及び光源の光軸の角度θと、油脂分解量との関係を示す。図9に示すように、最短距離L≦40mmの場合は、表1に示す、LEDの光軸が管の内周面と粒体との融着面を向く(照度が高くなる)ときのLED(光源)の光軸の角度θで油脂分解量が最大となった。一方、最短距離L>40mmの場合は、光源の光軸の角度θの値に関わらず油脂分解量は、ほぼ一定となった。これは、最短距離Lと光源の配光角の兼ね合いに起因すると推測され、最短距離Lが長くなることで光反応器の全体に照射される様に光が拡がり、融着面に集中して光束が通過しなくなったためと考えられる。また、最短距離Lが長くなるにつれ油脂分解量が全体的に低下しているのは、伝播距離が長くなることで空気中の散乱による光の減衰が増加したためである。以上により、管の内周面と粒体との融着面に対する光の照度が増加することで、光触媒反応が促進され、光反応器モジュールの性能を向上できることを確認した。また、図9に示す結果において、L=20mm、又はL=40mmのとき、上記の関係式(1)を満たすことを確認した。
【0062】
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 光反応器
2 管
21 奇数段融着面形成面
22、23 偶数段融着面形成面
3 粒体
31 光触媒層
4 支持部材
41 位置調整溝
42 弾性部材
5 光源
51 発光素子
52 基板
53 光軸
54 光出射面
6 空冷式ヒートシンク
7 冷却ファン
8 キャップ
81 接続口
9 フランジ
10 中心軸
11 台座
12 ブラケット
121 凸部
15 融着面
16 非融着面
20 直線
30 冷却機構
40 調整機構
100 光反応器モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9