(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128603
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】掃除システム、掃除管理プログラムおよび運転設定装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20230907BHJP
【FI】
A47L9/28 A
A47L9/28 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022033042
(22)【出願日】2022-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】倉田 敦史
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 敬三
(72)【発明者】
【氏名】峰岸 裕一
(72)【発明者】
【氏名】東郷 達朗
(72)【発明者】
【氏名】原田 秀行
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA01
(57)【要約】
【課題】
電気掃除機100について、ユーザに応じた制御を実現することを課題とする。
【解決手段】
本発明では、電動送風機5と、前記電動送風機5に電力を供給する蓄電池3と、前記電動送風機5および前記蓄電池3を制御する制御部4とを有した電気掃除機100と、前記電気掃除機の運転設定を示す運転設定情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部4は、前記運転設定情報に応じて、前記電動送風機5および前記蓄電池3を制御し、前記運転設定情報を、前記電気掃除機のユーザの自分流に変更が可能なことを特徴とする掃除システムである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機と、前記電動送風機に電力を供給する蓄電池と、前記電動送風機および前記蓄電池を制御する制御部とを有した電気掃除機と、
前記電気掃除機の運転設定を示す運転設定情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記運転設定情報に応じて、前記電動送風機および前記蓄電池を制御し、
前記運転設定情報を、前記電気掃除機のユーザの自分流に変更が可能なことを特徴とする掃除システム。
【請求項2】
請求項1に記載の掃除システムにおいて、
前記運転設定情報は、予め記憶されている複数の標準メニューを含み、前記ユーザにより前記複数の標準メニューに対する選択を可能することを特徴とする掃除システム。
【請求項3】
請求項1に記載の掃除システムにおいて、
前記運転設定情報は、互いに相関関係を有する複数の項目を備えることを特徴とする掃除システム。
【請求項4】
請求項3に記載の掃除システムにおいて、
前記運転設定情報の項目には、前記電気掃除機の吸引力および運転時間が含まれることを特徴する掃除システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の掃除システムにおいて、
前記記憶部は、前記電気掃除機と通信可能な利用者端末もしくは運転設定装置が有することを特徴とする掃除システム。
【請求項6】
電動送風機と、前記電動送風機に電力を供給する蓄電池と、前記電動送風機および前記蓄電池を制御する制御部とを有する電気掃除機に対する管理を行う掃除管理プログラムであって、
前記電気掃除機と接続可能なコンピュータである利用者端末を、
前記電気掃除機のユーザからの操作に応じて、電気掃除機の運転設定を示す運転設定情報を作成する運転設定部と、
前記運転設定情報を記憶する記憶部として機能させ、
前記運転設定情報を、前記電気掃除機のユーザの自分流に変更が可能なことを特徴とする掃除管理プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載の掃除管理プログラムにおいて、
前記運転設定情報は、予め記憶されている複数の標準メニューを含み、前記ユーザにより前記複数の標準メニューに対する選択を可能することを特徴とする掃除管理プログラム。
【請求項8】
請求項6に記載の掃除管理プログラムにおいて、
前記運転設定情報は、互いに相関関係を有する複数の項目を備えることを特徴とする掃除管理プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の掃除管理プログラムにおいて、
前記運転設定情報の項目には、前記電気掃除機の吸引力および運転時間が含まれることを特徴する掃除管理プログラム。
【請求項10】
請求項6乃至9の何れかに記載の掃除管理プログラムにおいて、
さらに、前記利用者端末を、前記ユーザにより選択された運転設定情報に応じた制御信号を作成する制御指令作成部として機能させることを特徴する掃除管理プログラム。
【請求項11】
電動送風機と、前記電動送風機に電力を供給する蓄電池と、前記電動送風機および前記蓄電池を制御する制御部とを有する電気掃除機に対する管理を行う運転設定装置であって、
前記電気掃除機のユーザからの操作に応じて、電気掃除機の運転設定を示す運転設定情報を作成する運転設定部と、
前記運転設定情報を記憶する記憶部を備え、
前記運転設定情報を、前記電気掃除機のユーザの自分流に変更が可能なことを特徴とする運転設定装置。
【請求項12】
請求項11に記載の運転設定装置において、
前記運転設定情報は、予め記憶されている複数の標準メニューを含み、前記ユーザにより前記複数の標準メニューに対する選択を可能することを特徴とする運転設定装置。
【請求項13】
請求項12に記載の運転設定装置において、
前記運転設定情報は、互いに相関関係を有する複数の項目を備えることを特徴とする運転設定装置。
【請求項14】
請求項13に記載の運転設定装置において、
前記運転設定情報の項目には、前記電気掃除機の吸引力および運転時間が含まれることを特徴する運転設定装置。
【請求項15】
請求項11乃至14の何れかに記載の運転設定装置において、
さらに、前記ユーザが利用する利用者端末に対して、前記運転設定情報を送信する通信部を備え、
前記利用者端末において、送信された前記運転設定情報に応じた制御信号を作成することを特徴する運転設定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機を含む家電機器の運転制御に関し、その中で特に、運転設定をユーザが自ら設定変更可能とするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
家電機器の一例である電気掃除機の運転制御については、以下の特許文献1や2の技術が提案されている。特許文献1には、トレードオフの関係にある2つの要素について、一方を変化させたときに他方がどのように変化するかをユーザに認識可能とする電気掃除機が開示されている。特許文献2には、ユーザが、運転モードにおける電気掃除機の吸引力を好みや使い勝手に合わせてカスタマイズすることができる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-32173号公報
【特許文献2】特開2020-108594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載の技術によってユーザは、好みや使い勝手によって掃除機の運転時間や吸引力を設定可能となる。しかしながら、特許文献1及び2においては、ユーザが要素パラメータを変化させるたびに演算処理をする必要があり、計算負荷が高いという課題があった。
【0005】
また、近年の電気掃除機においては、吸口部分の回転ブラシが進行方向への推進力を与えることによる掃除機ヘッドの自走機能が搭載されている。この自走機能に関してもユーザによっては、掃除機ヘッドが自動で前進しすぎてしまうため、むしろ掃除がやりにくかったり、十分な掃除ができているかわからなかったりするといった課題があった。このように、特許文献1及び2においては、電気掃除機の運転を、ユーザの要求に応じて適切に制御できないとの課題が生じる。また、これら特許文献1及び2を、電気掃除機以外の家電機器の運転制御に適用しようとしても同様の課題が生じる。そこで、本発明は、ユーザが自ら運転設定を設定変更可能な家電機器システムにおいて、計算負荷を低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、家電機器の運転設定を自分流に変更が可能とする。なお、家電機器は、電気掃除機、電気カミソリ、電動歯ブラシのような各種機器を含み、内蔵バッテリー(二次電池である蓄電池)を有することがより望ましい。
【0007】
より具体的な本発明の一態様は、電動送風機と、前記電動送風機に電力を供給する蓄電池と、前記電動送風機や前記蓄電池を、運転設定に応じて制御する制御部とを有した電気掃除機と、前記運転設定を自分流に変更が可能な掃除システムである。この掃除システムにおいては、表示部や選択部を、ユーザが利用する利用者端末に設けてもよいし、電気掃除機に設けてもよい。
【0008】
また、本発明の他の態様には、上述の電気掃除機自身や利用者端末を機能させるためのプログラム(いわゆるアプリも含まれる)。その他の態様については、以下で説明する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが実行する運転設定の設定変更において、計算負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態の電気掃除機をスティック状態にて充電台に収納した状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態における電気掃除機の第1使用例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態における電気掃除機の第2使用例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態における電気掃除機のシステム構成図である。
【
図5】本発明の一実施形態における操作スイッチの外観図である。
【
図6】実施例1における運転設定のための入力画面を示す図である。
【
図7】実施例1における運転設定のための入力画面の他の例を示す図である。
【
図8】実施例2における運転設定のための入力画面である。
【
図9】本発明の一実施形態におけるシステム構成図である。
【
図10】本発明の一実施形態における利用者端末のハードウエア構成図である。
【
図11】本発明の一実施形態の利用者端末で用いられる運転設定情報を示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態の運転設定装置で用いられる運転設定情報を示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態で用いられるユーザ管理情報を示す図である。
【
図14】実施例1および実施例2における運転設定処理を示すフローチャートである。
【
図15】実施例1および2における運転処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以降、本発明の一実施形態を、各図を参照して詳細に説明する。本実施形態では、対象とする家電機器を、電気掃除機を例に説明する。まず、本実施形態の対象である。一般的な掃除機の構成について説明する。
図1は、本実施形態の電気掃除機100をスティック状態にて充電台70aに収納した状態を示す斜視図である。電気掃除機100は、ハンディ状態、スティック状態など各種の使用状態に変更して掃除を行うことができるものである。そして、電気掃除機100は、掃除機本体1、ハンドル部12、操作スイッチ13、延長管300および標準吸口400を備えて構成されている。また、電気掃除機100が収納される充電台70aは、電気掃除機100をスティック状態で収納するものであり、ベース部材71と3つのスタンド部材72とホルダ部材73を備えて構成されている。
【0012】
また、電気掃除機100において、掃除機本体1は、ハンドル部12と操作スイッチ13を前方に向けるようにホルダ部材73の上に設置されている。また、充電台70aにおいて、ホルダ部材73には、電気掃除機100に装着されている蓄電池3を充電するためのACアダプタの出力プラグが取り付けられるようになっている。このため、電気掃除機100を充電台70aにセットすると、出力プラグが電気掃除機100の入力ジャックに接続されて、充電できるようになっている。
【0013】
更に、ホルダ部材73は、延長管300が有する係合部と係合する保持部(凹部)を有する。これによって、
図1に示すように、延長管300をコンパクトに収納することができる。このようにすることで充電台70a自体には電気部品を設けることなく構成することができ、コストを抑える事や生産性の向上を図ることができる。また、スタンド部材72の有無で電気的な接続の変化が無いため、製品の信頼性を確保することができる。
【0014】
次に、
図2は、本実施形態における電気掃除機100の第1使用例を示す図である。
図2に示す第1使用例は、電気掃除機100に気密保持部材90を装着したまま、延長管300および標準吸口400を接続してスティック状態にし、ユーザが電気掃除機100を前方に突き出して床面を掃除する場合を示す。この場合、ユーザは、ハンドル部12を把持しながら、電気掃除機100や標準吸口400を周期的に前後などに動かして掃除を行うことができる。この標準吸口400は、不図示の電動式の回転ブラシと回転ブラシ用電動機401(
図4参照)とを有する吸口体で構成される。
【0015】
また、ハンドル部12の前部には、操作スイッチ13が設けられている。さらに、掃除機本体1の前下部には、ダストケース2が装着され、掃除機本体1の後下部には、蓄電池3が装着されている。ダストケース2と蓄電池3は、掃除機本体1に着脱可能である。そして、ダストケース2と蓄電池3に挟まれるようにモータケース部11が配置され、排気口16が開口している。
【0016】
次に、
図3は、本実施形態における電気掃除機100の第2使用例を示す図である。ここで、電気掃除機100をスティック状態にしたときに重心が先端側にある従来技術(特開2016-137165号公報参照)では、電気掃除機を床面より高い場所で掃除する場合、ユーザが電気掃除機の先を上向きに持ち上げる必要がある。このため、手首に負担が掛かり易くなる。そこで、本使用例では、
図3に示すように、電気掃除機100の重量物である標準吸口400や蓄電池3がハンドル部12に近い位置(手元に近い位置)に設けているので、電気掃除機100の重心Gが、ユーザの手元に近くなる。これにより、ユーザは、電気掃除機100をスティック状態にできる。ユーザが電気掃除機100を床面より高い場所を掃除する場合であっても、スティック状態により掃除し易くなり、使い勝手を向上できる。
図3では、階段を掃除する場合を例に挙げて説明したが、電気掃除機100を持ち上げてエアコンの室内機のパネルなどを掃除する場合にも有効である。
【0017】
次に、
図4は、本実施形態における電気掃除機100のシステム構成図である。本システム構成図では、電気掃除機100の機能、動作を実現するための機能ブロックを示す。
図4において、電気掃除機100は、蓄電池3、制御部4、回転ブラシ用電動機401、電動送風機5、LED6(Light Emitting Diode)、サーミスタ7、充電基板8、DC電流検出回路9、操作スイッチ13および通信部14を含んで構成される。これら構成のうち、回転ブラシ用電動機401は、標準吸口400に設けられている。また、制御部4は、マイクロコンピュータで実現でき、電気掃除機100の動作を統括制御するものである。例えば、制御部4は、回転ブラシ用電動機401の負荷状態に応じた運転モードに自動的に切り替わる運転制御を行う。また、制御部4は、運転モード切替の際または/および吸口持ち上げ状態から床面接地状態に遷移してから所定時間は、負荷電流の判定をマスクすることも可能である。
【0018】
また、回転ブラシ用電動機401は、標準吸口400(吸口体)に設けられており、吸口体の回転ブラシを回転させるモータである。回転ブラシ用電動機401には、蓄電池3の出力電圧が印加される。また、制御部4が、PWM(Pulse Width Modulation)信号を回転ブラシ用電動機401に出力してこれを駆動させ、回転ブラシ用電動機401から吸口電流信号の入力を受け付ける。なお、吸口電流信号は、回転ブラシ用電動機401の負荷状態を反映する負荷電流である。さらに、制御部4は、回転ブラシ用電動機401の負荷電流のデューティが異常であれば、この負荷電流のデータを判定から除外する。
【0019】
また、蓄電池3は、この電気掃除機100の電力源であり、回転ブラシ用電動機401に出力電圧を印加する。また、制御部4は、蓄電池3に過放電防止電流を流し、蓄電池3から電源電圧信号の入力を受け付け、マイコン間通信によって蓄電池3の充電を制御する。さらに、制御部4は、蓄電池3の出力電圧の変動が所定値を超えたならば、回転ブラシ用電動機401の負荷電流の判定をマスクする。
【0020】
また、サーミスタ7は、この電気掃除機100の不図示の基板の温度を検知する。このため、制御部4は、サーミスタ7から基板温度信号の入力を受け付ける。また、充電基板8は、蓄電池3の充電を行う基板である。このため、制御部4は、充電基板8に充電管理FET駆動信号を出力し、充電器接続信号と充電終了信号と充電電圧信号の入力を受け付ける。
【0021】
また、DC電流検出回路9は、回転ブラシ用電動機401に流れる負荷電流を検出する検知部である。そして、制御部4は、モータ位相信号と直流電流1,2の入力を受け付ける。また、電動送風機5は、吸引力を発生するためのファンとそのモータである。そして、制御部4は、6相のPWM信号を出力して、この電動送風機5を駆動させる。
【0022】
また、LED6は、蓄電池3の充電状態を示す電池表示部131及びフィルターの目詰まりを示すフィルターお手入れ表示部132を有する。これらについては、
図5を用いて後述する。これらでの表示のために、制御部4は、LED6にON/OFF信号を出力する。また、操作スイッチ13は、この電気掃除機100を操作するためのスイッチであり、後記する
図5で説明する。制御部4は、操作スイッチ13からアナログ信号の入力を受け付ける。
【0023】
また、通信部21は、他の装置との通信を行うための構成である。つまり、本実施形態における運転設定を、他の装置と連携して行う際に用いられる。このため、電気掃除機100単体で運転設定を実行する場合、通信部21は省略できる。なお、通信部21の機能については、
図9などを用いて後述する。
【0024】
次に、
図5は、本実施形態における操作スイッチ13の外観図である。
図5において、操作スイッチ13は、パワーブラシ入/切ボタン135、標準/強ボタン134、自動ボタン133、フィルターお手入れ表示部132および電池表示部131を有する。まず、パワーブラシ入/切ボタン135は、回転ブラシ用電動機401の運転操作の開始と停止とを切り替えるスイッチである。パワーブラシ入/切ボタン135が押されると、電気掃除機100は制御部4に従って回転ブラシ用電動機401の運転を実行する。なお、以下で説明する電気掃除機100の運転は、制御部4に従って実行される。更にパワーブラシ入/切ボタン135が押されると、電気掃除機100は、回転ブラシ用電動機401の運転を停止する。
【0025】
また、標準/強ボタン134は、掃除機本体1の電動送風機5の運転モードを切り替える手動スイッチである。停止モードや自動モードにて標準/強ボタン134が押されると、電気掃除機100は、手動モードの標準運転(低速)に運転モードを切り替える。手動モードの標準運転(低速)にて標準/強ボタン134が押されると、電気掃除機100は、強運転(高速)に運転モードを切り替える。
【0026】
また、自動ボタン133は、掃除機本体1の電動送風機5の運転モードの切り替えを自動に設定するためのスイッチである。停止モードや手動モードにて自動ボタン133が押されると、電気掃除機100は、自動モードに運転モードを切り替える。自動モードにて更に自動ボタン133が押されると、電気掃除機100は、自動モードの設定を解除して手動モードの標準運転に運転モードを切り替える。ここで、停止モードは、標準/強ボタン134や自動ボタン133による設定を解除したり、回転ブラシ用電動機401がロックしたりする場合に利用される。
【0027】
また、フィルターお手入れ表示部132は、この電気掃除機100のフィルターが目詰まりして手入れが必要な場合に点灯するLEDである。さらに、電池表示部131は、この電気掃除機100の蓄電池3の充電が必要な場合に点灯するLEDである。以上の電気掃除機100においては、運転設定を自分流に変更が可能となる。この運転設定の変更は、電気掃除機100単体で行ってもよいし、他の装置と連携して行ってもよい。以下、他の装置と連携して、運転設定を変更するための一構成例を説明する。
【0028】
図9は、本実施形態におけるシステム構成図である。本システム構成図では、本実施形態の掃除システムの構成を示す。この掃除システムにおける電気掃除機100は、利用者端末20や運転設定装置30と連係して、運転設定を行う。
図9において、電気掃除機100は、利用者端末20や運転設定装置30と通信可能である。利用者端末20と電気掃除機100は、ルータ40やネットワーク50を介して通信してもよいし、近距離無線通信機能などを利用して接続してもよい。この通信により、利用者端末20は、電気掃除機100に対して、指示を送信することが可能となる。また、利用者端末20は、ネットワーク50を介して、運転設定装置30と接続される。
【0029】
以下、電気掃除機100を除く
図9に示す各装置の概要について説明する。
図9において、利用者端末20は、利用者により操作され、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)といった各種コンピュータで実現できる。そして、利用者端末20は、通信部21、運転設定部22、制御指令作成部23、入力部24、出力部25および記憶部26を有する。まず、通信部21は、ルータ40やネットワーク50を介して、他の装置と通信する機能を有する。また、通信部21は、近距離無線通信機能により、電気掃除機100と接続する機能を有してもよい。
【0030】
また、運転設定部22は、上述の運転設定を行う。つまり、運転設定部22は、運転設定の内容を示す運転設定情報261を作成、更新等を行う。また、制御指令作成部23は、運転設定情報やユーザの操作に従って、電気掃除機100を制御するための制御指令を作成する。なお、制御指令作成部23は省略し、電気掃除機100の制御部4でその機能を実行してもよい。
【0031】
また、入力部24は、
図4の操作スイッチに該当し、ユーザからの操作を受け付ける。また、出力部25は、
図4のLED6に該当し、ユーザに対する情報を出力する。さらに、記憶部26は、上述の各部での機能を実行するための情報が記憶される。例えば、記憶部26は、運転設定情報261を記憶する。なお、運転設定情報261については、後述する。さらに、
図10に示すように、利用者端末20は、複数台用意することも可能である。
【0032】
ここで、
図10を用いて、利用者端末20の実装例について説明する。
図10は、本実施形態における利用者端末20のハードウエア構成図である。
図10では、利用者端末20を、スマートフォンで実現した例で説明する。
図10において、利用者端末20は、タッチパネル201、処理装置202、通信装置203および記憶装置204を有する。タッチパネル201は、
図9の入力部24および出力部25に該当する。このため、タッチパネル201の代わりもしくはこれに加えて、マウスやキーボードのような入力装置およびディスプレイのような出力装置を設けてもよい。
【0033】
処理装置202は、CPUなどのプロセッサで実現でき、後述する掃除機管理プログラム205に従って演算を実行する。このため、処理装置202で行う処理は、
図9の運転設定部22および制御指令作成部23での処理に該当する。
【0034】
また、通信装置203は、ネットワーク50やルータ40を介して、電気掃除機100などの他の装置との通信を行う。また、通信装置203は、近距離無線通信機能を有し、これにより電気掃除機100と通信してもよい。以上のように、通信装置203は、
図9の通信部21に該当する。
【0035】
記憶装置204は、掃除機管理プログラム205および運転設定情報261を記憶する。このため、記憶装置204は、
図9の記憶部26に該当する。また、掃除機管理プログラム205は、電気掃除機100を管理するためのプログラムであって、いわゆるアプリで実現できる。また、掃除機管理プログラム205は、運転設定モジュール206および制御指令作成モジュール207を有する。なお、これらは、独立したプログラム(アプリ)として実現してもよい。さらに、掃除機管理プログラム205は、他の機能が含まれることを阻害しない、例えば、掃除機管理プログラム205を複数の家電機器を制御、管理するための統合管理プログラム(アプリ)として実現してもよい。なお、掃除機管理プログラム205や電気掃除機100で用いられるプログラムは、各記憶部などの記憶媒体に格納されることになる。
【0036】
なお、掃除機管理プログラム205の各モジュールと
図9の各部の対応関係は、以下のとおりである。
運転設定モジュール206:運転設定部22
制御指令作成モジュール207:制御指令作成部23
次に、運転設定情報261について説明する。
図11は、本実施形態の利用者端末20で用いられる運転設定情報261を示す図である。運転設定情報261は、運転設定の内容を示す情報であり、メニューごとに、運転内容を示す複数の項目が記録されている。つまり、本実施形態では、各項目の組合せで運転内容が示される。具体的には、本実施形態では、各項目として、吸引力、運転時間(分)、自走レベルが用いられる。ここで、各項目は、該当のメニューにおける運転設定を示す。なお、これらの各項目は、一例であり、他の項目を用いてもよいし、これらは必須とは限らない。また、運転設定情報261の選択の項目は、電気掃除機100で有効な運転設定を示す項目である。
図11に示す例ではユーザが各項目を設定した「カスタマイズ」メニューが有効である。なお、
図11の例では、運転設定情報261は、予め設定されている標準メニューとカスタマイズを有するが、これらの区別はなくともよいし、一方のみであってもよい。この「カスタマイズ」メニューやユーザにより選択された標準メニューが、自分流の運転設定情報と扱うことが可能である。またさらに、これら各項目は互いに相関関係を有する。例えば、吸引力と運転時間は相反する関係である。このように、相反(背反)する項目を用いる場合であっても、本実施例では、運転設定情報を用いることで、各項目の含む設定値を都度計算する手間を省けることが可能になる。また、吸引力、運転時間(分)、自走レベルについてはいずれか2つを有すればよい。特に、吸引力、運転時間(分)を設けることがより望ましい。
以下、
図11に示す運転設定情報261のより具体的の例を説明する。本例では、運転時間が、「5分から60分まで5分刻み」に設定されており、それに応じて吸引力も「弱・中・大」や「1・2・3・4・5」のように全体的な吸引力のうち、どの程度の位置にあるのかわかるように設定されている。吸引力の表記は吸込み仕事率のワット数表示が理想的である。また、運転時間と吸引力はそれぞれ対応する設定値の組み合わせのデータとして記憶されていてもよい。さらに、運転時間や吸引力の設定値は必ずしも前記の値でなく、製品性能等に応じて変更してもよい。なお、これらの内容は、後述する運転設定情報331でも同様である。 以上で、利用者端末20の説明を終わり、
図9に戻り、運転設定装置30について説明する。運転設定装置30は、サーバ等のコンピュータで実現される。なお、運転設定装置30は、一般的なコンピュータのハードウエアで実現可能であるため、その実装についての説明は省略する。
【0037】
また、運転設定装置30は、電気掃除機100の製造メーカ等で運用され、電気掃除機100やそのユーザに関する管理を行う。このために、運転設定装置30は、通信部31、運転設定部32および記憶部33を有する。通信部31は、ネットワーク50を介して他の装置と通信する。運転設定部32は、運転設定部22と同様に、運転設定を実行する。なお、運転設定部32は、運転設定プログラムといったソフトウエアに従って、プロセッサで演算することで実現できる。
【0038】
また、記憶部33は、運転設定の内容を示す運転設定情報331やユーザ、つまり、顧客を管理するためのユーザ管理情報332記憶する。このため、記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)といった記憶装置で実現できる。また、記憶部33は、運転設定装置30の外部にデータベースシステムとして構成してもよい。
【0039】
以下、運転設定情報331およびユーザ管理情報332について、説明する。まず、
図12は、本実施形態の運転設定装置30で用いられる運転設定情報331を示す図である。
図12において、運転設定情報331は、(a)標準メニュー情報および、(b)カスタマイズメニュー情報で構成される。(a)標準メニュー情報は、運転設定情報261の標準メニューに該当し、各ユーザで共通的に利用できる運転設定情報である。このため、運転設定情報331の項目は運転設定情報261と共通である。また、(b)カスタマイズメニュー情報は、ユーザごとのカスタマイズされた運転設定情報を示す。これは、利用者端末20を用いて、ユーザにより設定された運転設定を示す。なお、運転設定情報331は、電気掃除機の種類毎に設けてもよいし、複数の種類で共通して設けてもよい。なお、
図12では、各ユーザに対して、1つのカスタマイズメニュー情報が設定されているが、複数のカスタマイズメニュー情報を設定してもよい。このカスタマイズメニュー情報が、「自分流」の運転設定を示すことになる。
【0040】
次に、
図13は、本実施形態で用いられるユーザ管理情報332を示す図である。
図13に示すように、ユーザごとに、購入した家電機器の情報および選択されている選択メニューが記録されている。なお、ユーザ管理情報332において、「-」は該当の家電機器を購入していないことを示す。
【0041】
なお、運転設定装置30で運転設定を行う場合、利用者端末20の運転設定部22や運転設定情報261を省略することもできる。また、利用者端末20で運転設定を行う場合、運転設定装置30の運転設定部32や運転設定情報331を省略できる。もちろん、運転設定部22、運転設定情報261や運転設定部32、運転設定情報331の双方を利用することも可能である。以上で、本実施形態についての説明を終了する。以下、本実施形態より具体的な態様である実施例を説明する。
【実施例0042】
まず、本発明の実施例1について説明する。実施例1では、ユーザが1つの運転設定を行った場合の事例である。なお、本実施例および後述の実施例2における構成は、上述のとおりである。なお、各実施例の処理内容については、
図4や
図9に示す構成を用いて説明する。
【0043】
図14は、実施例1における運転設定処理を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、電気掃除機100は操作スイッチ13を介して、ユーザから運転設定依頼を受け付ける。このために、制御部4は、LED6もしくは
図4に図示しない表示部に対して、入力画面を表示する。この入力画面の例を、
図6に示す。
図6は、本実施例における運転設定のための入力画面を示す図である。
【0044】
図6に示すように、入力画面は、運転設定の各項目を表示している。具体的には、「5分から60分まで5分刻み」の運転時間の設定値、「弱・中・大」や「1・2・3・4・5」などの吸引力の設定値が表示される。表示方法としては、
図6のように、ラジオボタンのように設定値が記載されている。但し、入力画面は
図6の例に限定されない。
図7は、本実施例における運転設定のための入力画面の他の例を示す図である。
図7に示す入力画面では、スライダー形式で、各項目の設定を行うことが可能になる。なお、
図6、7のいずれにおいても、ユーザは操作スイッチ13を操作することで、各項目の設定が可能になる。但し、表示部をタッチパネルのような入力機能を有するデバイスで実現する場合、表示画面がユーザからの入力を受け付けてもよい。
【0045】
次に、ステップS102において、制御部4が、通信部14を用いてステップS101で受け付けられた設定依頼を、利用者端末20に送信する。つまり、ステップS101で設定された各項目の設定値が送信される。
【0046】
そして、ステップS201において、利用者端末20の通信部21が、送信された設定依頼を受信する。これを受けて、ステップS202において、運転設定部22が、設定依頼に応じて、運転設定情報261を作成する。そして、運転設定部22が、作成された運転設定情報261を、記憶部26に記憶する。ステップS202では、運転設定部22は、作成された運転設定情報261を追記する形式で更新してもよいし、上書き保存する形で更新してもよい。他に、以下に説明するように記憶してもよい。
【0047】
まず、運転設定部22は、作成された運転設定情報261と同様のレコードが記憶部26に記憶されているか判断する。この結果、標準メニューとして記憶済の場合には、該当の「選択」の項目に有効を示す「〇」を記憶する。なお、これ以前に有効だった項目は無効化されることが望ましい。
【0048】
また、カスタマイズメニューとして記憶されている場合、記憶処理は終了する。但し、該当のカスタマイズメニューが選択されていなければ、運転設定部22は「選択」の項目に有効を示す「〇」を記憶する。なお、これ以前に有効だった項目は無効化されることが望ましい。さらに、作成された運転設定情報261と同様のレコードが記憶されていない場合、運転設定部22は、新たなレコードとして、作成された運転設定情報261を記憶し、有効を示す「〇」を記憶する。なお、これ以前に有効だった項目は無効化されることが望ましい。
【0049】
以上で、処理を終了してもよいが、本実施例では、作成された運転設定情報261を、電気掃除機100や運転設定装置30に送信する。つまり、ステップS204において、通信部21が、作成された運転設定情報を、電気掃除機100や運転設定装置に送信する。そして、ステップS103において、電気掃除機100の通信部14が、送信された運転設定情報を受信する。また、ステップS104において、制御部4が、受信された運転設定情報を記憶する。この際、制御部4は自身で有する記憶部などに記憶する。なお、電気掃除機100に記憶される運転設定情報は、
図11に示す内容であることが望ましい。このため、ステップS104は、ステップS203と同様の処理となる。
【0050】
また、ステップS301において、運転設定装置30の通信部31が、送信された運転設定情報を受信する。また、ステップS302において、運転設定部32が、受信されたされた運転設定情報を記憶する。この際、運転設定部32は、ステップS301で受信運転設定情報を、
図12に示す運転設定情報331に変換して記憶することになる。また、本ステップでは、変換された情報を、ステップS202と同様に記憶することが望ましい。以上で、電気掃除機100、利用者端末20や運転設定装置30に、運転設定が実行されることになる。なお、運転設定は、電気掃除機100、利用者端末20および運転設定装置30のうち、いずれかで行えばよい。
【0051】
次に、
図14の処理で実行された運転設定に従った電気掃除機100の運転について、説明する。
図15は、本実施例における運転処理を示すフローチャートである。ステップS111において、電気掃除機100の操作スイッチ13が、ユーザから起動操作を受け付ける。この結果、電気掃除機100の各部、特に制御部4が起動する。そして、ステップS112において、通信部21が、利用者端末20に運転設定確認を送信する。
【0052】
次に、ステップS211において、利用者端末20の通信部21が、運転設定確認を受け付ける。また、ステップS212において、運転設定部22が、運転設定がなされているかを判定する。このために、運転設定部22が、予め記憶されている運転設定の有無を示す情報を用いることが望ましい。この結果、設定済の場合(Y)、ステップS214に遷移する。また、設定されていない場合(N)、ステップS213に遷移する。なお、本ステップは省略可能である。この場合、ステップS211からステップS214に遷移する。この場合、ステップS213も省略することになる。
【0053】
また、ステップS213において、通信部21は、電気掃除機100にデフォルト制御指令を送信する。また、ステップS214において、通信部21は、運転設定装置30に運転設定問い合わせ送信する。
【0054】
また、ステップS311において、運転設定装置30の運転設定部32は、通信部31で受信した運転設定問い合わせに応じて、電気掃除機100のユーザの設定した自分流の運転設定情報を記憶部33から検索する。具体的には、運転設定部32は、
図12(b)に示すカスタマイズメニュー情報から該当のユーザに対応するレコードを特定する。
【0055】
また、ステップS312において、通信部31は、検索された運転設定情報を、利用者端末20に送信する。
【0056】
また、ステップS215において、利用者端末20の制御指令作成部23が、送信された運転設定情報に応じて、電気掃除機100を制御するための制御信号を作成する。そして、ステップS216において、通信部21が作成された制御信号を、電気掃除機100に送信する。そして、ステップS113において、電気掃除機100の制御部4は、ステップS213やステップS216での通知内容に従って、電気掃除機100を制御する。
【0057】
以上で、
図15の説明を終わるが、本フローチャートは、運転設定装置30に記憶された運転設定情報331を用いた例である。このため、本実施例は、他のバリエーションへも適用可能である。例えば、電気掃除機100において、各ステップを実行してもよい。この場合、運転設定情報は電気掃除機100が記憶することになる。また、電気掃除機100と利用者端末20で処理を行ってもよい。この場合、ステップS311に相当する処理を、利用者端末20の運転設定部22が実行する。さらに、ステップS101を、利用者端末20の入力部24を介して実行してもよい。
【0058】
また、運転処理についても、各ステップを他の装置で実行してもよい。例えば、電気掃除機100単体や電気掃除機100と利用者端末20で、
図15の処理を実行してもよい。また、ステップS113において、制御部4は、ユーザからの確認指示を受け付けることを条件に、制御を実行してもよい。
【0059】
またさらに、カスタマイズメニューに設定は、以下のとおり実行することが可能である。予め、記憶部26や記憶部33もしくは電気掃除機100の記憶部に記憶された標準メニューの中から一つの運転設定をユーザが選択可能な構成としてもよい。具体的には、「5分から60分まで5分刻み」の運転時間の設定値、もしくは、「弱・中・大」や「1・2・3・4・5」などの吸引力の設定値の中から、ユーザの好みの設定を、操作スイッチ13で選択する構成としてもよい。この場合、例えばある一つの運転時間の設定値を選択した場合、その設定値に応じた吸引力の設定値が自動で点灯又は点滅するなどユーザが認識可能な状態で表示部に表示される。または、ある一つの吸引力に関する設定値を選択した場合、その設定値に応じた運転時間の設定値が自動で点灯又は点滅するなどユーザが認識可能な状態で表示部に表示される。選択時の表示方法は、これに限らず、ボタンが押下されているようなデザインイメージを表示するなど、ユーザにとって、選択した設定値が認識可能な形式であればよい。さらに、ユーザが設定変更できる運転設定に関する要素は、運転時間や吸引力に限らず、運転音や掃除面積などでもよい。以上で、実施例1の説明を終わる。
ユーザの作成した設定の名前は「お好み1」以外にもユーザ自身が自由に変更することができる。例えば、「じゅうたん」、「たたみ」、「フローリング」、「お気に入り」のようにユーザが自由に変更可能となっている。また、運転設定情報には、設定したユーザに関する情報も関連付けられる構成となっている。これにより、使用の際に、電気掃除機100が自動でユーザの判定を行い、判定されたユーザに関連付けられている運転設定での制御を自動で実行可能、もしくはユーザの過去の運転設定履歴からお好みの運転設定を提案可能となる。
以上の構成により、複数のユーザが共用で使用する場合に、毎回それぞれのユーザの好みの設定を探して選択する必要がなくなり、使い勝手が向上する。登録するユーザ名に関しても自由に設定変更することができる。例えば、「お父さん」、「ママ」、「たろう」のように自由に設定変更できる。ユーザ名やお好み設定名が選択された場合、設定内容を表示することで設定内容の確認をすることができる。さらに、選択中の運転設定や使用中であると検知したユーザ情報について表示することが可能な構成となっている。本構成によって、使用中にユーザがどの運転設定を使っているかがわからないといった課題を解決することができる。本構成では、選択中の運転設定や使用中であると検知したユーザ情報の表示の方法としては、LED6などの点灯パターンや電気掃除機100に設けられた表示画面、スマートフォンなどの利用者端末20に表示してもよい。
また、電気掃除機100に取り付けられた音声検知部や利用者端末20やスマートスピーカーなどの音声認識が可能な装置を介して、音声によって運転設定を変更することもできる。例えば、ユーザが「お好み1」ということによって、お好み1として登録されている運転設定に応じた制御を自動で実行することができる。