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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128716
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】荷役助力装置
(51)【国際特許分類】
   B66D 3/18 20060101AFI20230907BHJP
   B66D 3/26 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
B66D3/18 E
B66D3/26 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022033264
(22)【出願日】2022-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】591156799
【氏名又は名称】ユニパルス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 広
(72)【発明者】
【氏名】進藤 清隆
(57)【要約】
【課題】水滴等が比較的多くかかる場所でも使用可能な荷役助力装置を提供する。
【解決手段】吊下げ部3と、昇降作動部43と、荷重検出部31と、制御部8と、筐体部とを含む荷役助力装置1であって、吊下げ部3は、構造物に取り付け可能で、荷重検出部31を吊下げ、荷重検出部31は、吊荷を係止したリンクチェーン4を巻回してモータ部9と連結して吊荷を昇降させる昇降作動部43を支持する筐体部を吊下げて、昇降作動部43に加わる重量を検出し、制御部8は、荷重検出部31が検出した重量を基に、モータ部9に指令を行って吊荷の昇降を助力し、筐体部は、吊下げ部3に連結されて、少なくとも荷重検出部31を囲う閉空間を形成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊下げ部と、荷重検出部と、制御部と、筐体部とを含む荷役助力装置であって、
前記吊下げ部は、構造物に取り付け可能で、前記荷重検出部を吊下げ、
前記荷重検出部は、吊荷を係止したスリング部を巻回してモータ部と連結して前記吊荷を昇降させる昇降作動部を支持する前記筐体部を吊下げて、前記昇降作動部に加わる重量を検出し、
前記制御部は、前記荷重検出部が検出した前記重量を基に、前記モータ部に指令を行って前記吊荷の昇降を助力し、
前記筐体部は、前記吊下げ部に連結されて、少なくとも前記荷重検出部を囲う閉空間を形成する荷役助力装置。
【請求項2】
前記筐体部は、前記筐体部と前記吊下げ部との隙間を補間する補間部材とを含む請求項1に記載の荷役助力装置。
【請求項3】
少なくとも前記荷重検出部から出力されたアナログ信号を増幅する増幅回路基板が、前記閉空間の外に、かつ前記制御部を保護する制御部カバー内に設けられている請求項1又は2に記載の荷役助力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷重を電気信号に変換する荷重変換器と電動モータを備えて、吊った吊荷を上下動させる作業を電動モータにて助力する荷役助力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などの吊荷を吊下げて昇降移動させる荷役装置を使用している。その荷役装置の中でも、大きな重量の吊荷に対して使用者が軽い操作力で任意の高さに昇降移動できるように助力(アシスト力)を発生させる荷役助力装置が一部で使用されている。このように助力を発生させる荷役助力装置は、電動モータによって助力を行い、吊荷に小さな操作力(外力)を加えることでスムーズに移動させている。したがって単に上下動作を電動モータで行うものとは異なり、吊荷の荷重やこれに加わる操作力を例えば荷重検出器で検出して、回転角検出器と繋がったACサーボモータ等で外力の印加による重量変化を元に制御を行うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-128365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような吊下げ式の荷役助力装置(特許文献1)を水滴等が比較的多くかかる場所でも使用したいという要望があった。
【0005】
このような問題に鑑みて、本発明は、水滴等が比較的多くかかる場所でも使用可能な荷役助力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の荷役助力装置は、
吊下げ部と、荷重検出部と、制御部と、筐体部とを含む荷役助力装置であって、
吊下げ部は、構造物に取り付け可能で、荷重検出部を吊下げ、
荷重検出部は、吊荷を係止したスリング部を巻回してモータ部と連結して吊荷を昇降させる昇降作動部を支持する筐体部を吊下げて、昇降作動部に加わる重量を検出し、
制御部は、荷重検出部が検出した重量を基に、モータ部に指令を行って吊荷の昇降を助力し、
筐体部は、吊下げ部に連結されて、少なくとも荷重検出部を囲う閉空間を形成するように構成されている。
【0007】
また、筐体部は、筐体部と吊下げ部との隙間を補間する補間部材とを含んで構成されていることが好ましい。
【0008】
また、少なくとも荷重検出部から出力されたアナログ信号を増幅する増幅回路基板が、閉空間の外に、かつ制御部を保護する制御部カバー内に設けられて構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、水滴等が比較的多くかかる場所で使用可能な荷役助力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る荷役助力装置の正面図である。
図2】本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体中央部とその下部の斜視構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体中央部とモータ部の断面図である。
図4】本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体中央部の斜視構成分解図である。
図5】本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体中央部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係る荷重変換器とこれを用いた荷役助力装置について、図面を基に詳細な説明を行う。図1は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の正面図である。
【0012】
荷役助力装置1は、本体中央部2と、リンクチェーン4と、吊荷用フック5と、制御部8と、モータ部9とを含んでいる。荷役助力装置1は本体中央部2に配置された吊下げフック3(吊下げ部)にて構造物などに吊下げられて、吊荷用フック5に吊下げられた吊荷の昇降を行う。
【0013】
本体中央部2に含まれる筐体12は、一側面が開口した箱型形状であって、天面側に吊下げフック3が接続され、下面側にはリンクチェーン(スリング部)4の出入り口が設けられ、さらにリンクチェーン収納部6が係止されている。平板状の筐体13は制御部8側に配置され、筐体12と制御部8を覆う制御部カバー11とで挟まれるように配置されている。また平板状の筐体14は放熱フィンを有して、モータ部9側に配置されている。筐体12と筐体13と筐体14とで構成された筐体部に囲まれた空間内には、荷重検出部31、昇降作動部43などが収納されている。荷重検出部31及び昇降作動部43については図2以降で後述する。そして筐体12には組み立て後に筐体部を分解しなくても内部にアクセスできるように開口している部分があって、この開口部は蓋体15によって塞がれている。
【0014】
リンクチェーン4はスリング部であって、半円弧部とこれに繋がる直線部からなる長円形の環が90度の角度にて交互に連接されたものでる。リンクチェーン4の一端は吊荷用フック5に繋がっていて、他端(無負荷側)は箱型のリンクチェーン収納部6に収納されている。吊荷用フック5は吊荷を係止させる係止部であってフック形状をしているがこれに限るものではなく、吊荷の形状に合わせた形態で適用することができる。またスリング部はリンクチェーン4に限らず、ワイヤなどであっても良く、この場合リンクチェーン収納部6は省略され、昇降作動部43はドラム型となる。
【0015】
リモコン7は、荷役助力装置1の各種操作を複数の釦にて行うことができる。リモコン7は、リンクチェーン4に固定された部材にマグネットなどで着脱可能に設けられ、無線にて制御部8と通信を行って荷役助力装置1の昇降動作の指令信号を送信する。
【0016】
モータ部9は本体中央部2の昇降作動部43に接続して、昇降作動部43を回転駆動してリンクチェーン4の巻き上げ、繰り出しを行う。モータ部9は、モータと減速機と回転位置検出器を含んでいる。モータは、例えばブレーキ付きの交流サーボモータである。減速機は例えば波動歯車減速機で、モータの回転速度を所定の速度に減速している。減速機に波動歯車減速機のようなバックラッシが極めて小さいものを使用することで、モータの正逆回転切り換えを頻繁に行って助力動作を行う時に、切り換え時の制御不能な領域をなくし、スムーズな操作感を実現できる。減速機にて減速された出力軸は昇降作動部43に連結され、モータ部9は昇降作動部43を連続的に正逆に回転させることができる。
【0017】
回転位置検出器は、モータの反負荷側にあって、モータの回転角位置を検出して回転角信号を出力するもので、いわゆるエンコーダと呼ばれるものである。本実施形態ではモータの反負荷側に設けたが、昇降作動部43の近傍等に設けて減速後の回転角を検出しても良い。そしてモータ部9はモータ部カバー10によって覆われていて、モータ部カバー10は放熱フィンと配線用の空洞部とを有している。
【0018】
制御部8は、荷役助力装置1の制御を行うもので、電源基板、CPU(Central Processing Unit)及びメモリなどを実装した制御基板、リモコン7との通信を行う通信基板、モータを駆動するモータ駆動基板、荷重検出部31とつながった増幅回路基板35などが含まれている。そして制御部8は、外部環境から電気電子部品が実装されたこれらの基板を保護するために制御部カバー11にて覆われていて、制御部カバー11と筐体13とで密閉空間を形成している。
【0019】
図2は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の本体中央部2の内部構造を示した斜視図である。また図3は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を、モータ部9を付加して図2における平面P1で切断した断面図である。平面P1は、荷重検出部31の突部31bと突部31cとの中心軸を通るyz平面である。
【0020】
本体中央部2の内部に配置される荷重検出部31は、接続部材21によって吊り下げられている。接続部材21は断面がUの字形状の突部を、z方向で反対向きにかつz軸方向で90度の位相差を有して配置した部材である。よって接続部材21の上向き(プラスz方向)の突部間に吊下げフック3を挿入しておき、さらにピン22をy方向にて挿入して、吊下げフック3のy方向に設けてある通し穴に挿通し、さらに接続部材21から突出したピン22先端部に止め輪を取り付けることで組み立てを行うことができる。一方、接続部材21の下向き(マイナスz方向)の突部間に荷重検出部31をピン32により接続して同様に組み立てを行うことができる。
【0021】
接続部材21はガードリング23とブッシュ24によって筐体12に規定された角度範囲で回転自在となる(図3参照)。ガードリング23とブッシュ24は、接続部材21との隙間を補間する補間部材である。ガードリング23は例えば金属製であって、筐体12の突部とで外部環境の水滴などの侵入を防止している。またブッシュ24は鍔を有した円筒形であって、接続部材21と筐体12との摺動を滑らかにするPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPOM(ポリアセタール)などの樹脂部材である。
【0022】
荷重検出部31は、略直方体の形状で、y方向の中央部でx方向にてピン32と嵌合している。このピン32を挟んだy方向両側に起歪部31aを有する。起歪部31aは4箇所あって、図3に現れる2箇所の円柱形状の窪みに加えて、yz平面にて対称となる2箇所が、背中合わせに設けられている。起歪部31aの底部には感歪抵抗体Gが添着されている。なおこの窪みの少なくとも1部はシリコン樹脂などの絶縁樹脂で埋められており、感歪抵抗体Gとその端子部から引き出された配線が外部から保護されている。感歪抵抗体Gは例えばホイートストンブリッジ回路に組み込まれ、歪みを検出した際の抵抗値変化によって歪みの大きさを電圧のアナログ信号で出力することができる。
【0023】
さらに、荷重検出部31のy方向の両端には突部31b及び突部31cが設けられている。一方の突部31bは、筐体12の穴に係合し、他方の突部31cは筐体13に設けられたピンホルダ13dに係合する。したがって、筐体12及び筐体13を含む本体中央部2は、荷重検出部31に吊下げられている。ゆえに筐体12及び筐体13を通じて突部31b及び突部31cに加わる荷重により、ピン32との間で起歪部31aに生じる歪みを感歪抵抗体Gが検出して、荷重検出部31はアナログの出力信号を出力する。
【0024】
突部31bは筐体12からプラスy方向に突出しており、荷重検出部31を外部環境から保護するために筐体14が突部31bを覆っている。一方、突部31cは筐体13に設けられたピンホルダ13dによって覆われている。こうして荷重検出部31は筐体部を構成している、筐体12と筐体13と筐体14とガードリング23とブッシュ24とによって外部環境から保護されている。
【0025】
荷重検出部31は、配線ケーブル33を介して増幅回路基板35に接続される(図2)。配線ケーブル33によって、増幅回路基板35から荷重検出部31へ電源供給が行われ、荷重検出部31から増幅回路基板35へ荷重を検出したアナログの出力信号が送信される。
【0026】
増幅回路基板35には、コネクタ、増幅器、アナログ/デジタル変換器、演算器などが実装されている。したがって、例えば荷重検出部31から受信したアナログの出力信号を増幅し、アナログ信号をデジタル信号に変換し、次いで演算回路でデジタル信号に基づいて荷重を演算してデジタル荷重信号を生成し、制御部8の制御基板へデジタル荷重信号を送信する。もちろんデジタル荷重信号は制御部8の制御基板にて演算する構成であっても良い。
【0027】
荷重検出部31の鉛直下方向すなわちマイナスz方向には、昇降作動部43があって、昇降作動部43は昇降作動部カバー41と蓋体42にて覆われている。昇降作動部カバー41には配線通路41aが設けられ、モータ部9からの電気配線の通路となっている。配線通路41aは2系統あって、一方はモータ系、他方は回転位置検出器系の配線に使用される。また筐体13は、昇降作動部43を塞いでいる蓋体42の取り外しを可能にするため穴13bが設けられている。
【0028】
昇降作動部43は、モータ部9からの駆動によって回転してリンクチェーン4の繰り出し、巻付けを行う。本実施形態では昇降作動部43は円柱の両側に鍔を有した外形をしていて、減速機の回転出力軸と繋がっている。リンクチェーン4は昇降作動部43の円筒面に設けられたチェーンポケットに嵌入されておおよそ180度巻き回される。
【0029】
チェーンガイド16は(図2)、昇降作動部カバー41に固定されて、昇降作動部43のリンクチェーン4の出入り口付近に設けられ、リンクチェーン4の昇降作動部43への巻回の位置、姿勢を規制するものである。
【0030】
図4は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の本体中央部2の内部構造を示した斜視分解図である。また図5は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を、図4における平面P2で切断した断面図である。平面P2は、yz平面に平行な平面である。
【0031】
筐体13には、配線通路41aに対応して穴13aが設けられ、モータ部9からの電気配線はこの穴13aを経由して制御部8の制御基板へ接続される。
【0032】
本体中央部2の組み立ては、以下のように行うことができる。予め、配線ケーブル33を穴13cに、モータや回転位置検出器から配線通路41aを経由して出る配線を穴13aにそれぞれ通しておき、筐体13を、筐体12及び昇降作動部カバー41にボルトBによって固定する。配線通路41aの開口周囲にはOリングが装着されていて、配線通路41aと穴13cの気密は保たれている。よって、たとえ荷重検出部31が配置された空間に結露などで水滴が生じても、モータや回転位置検出器へこれが侵入することは防止できる。
【0033】
また筐体13には予め支柱Sを取り付けておき、増幅回路基板35をネジで支柱Sへ固定する。そして配線ケーブル33は、防水型のグロメット34(図5)や接着剤などを介して穴13cに固定される。配線ケーブル33と増幅回路基板35の接続は、コネクタ若しくは増幅回路基板35の端子部への直接的なハンダ付け等によって行われる。ゆえに増幅回路基板35は、荷役助力装置1の制御部8と電気的に繋がって電源供給を受け、荷重検出部31の感歪抵抗体Gのホイートストンブリッジ回路に電圧を印加し、ホイートストンブリッジ回路からのアナログ出力信号を基に荷重のデジタル信号を送信することが可能となる。
【0034】
次いで、この荷重変換器を用いた荷役助力装置1の動作について説明する。以上で説明した構成にて、吊荷用フック5に吊荷が吊るされると、吊荷の重量によってリンクチェーン4が引っ張られるため、吊荷用フック5、リンクチェーン4、昇降作動部43、筐体12及び筐体13を介して荷重検出部31が下方に引張られ、起歪部31aが変形する。すると起歪部31aに生じた歪みを感歪抵抗体Gが検出して、増幅回路基板35にて重量信号に変換して制御部8へ送信される。荷役助力装置1の制御部8は、予め記憶された吊荷の登録重量と増幅回路基板35から受信した重量とが等しくなるようにモータ部9を制御する。換言すると、荷役助力装置1の制御部8は、登録した重量で生じるリンクチェーン4のテンションと、昇降作動部43検出した重量で生じるリンクチェーン4のテンションとが同じになるように制御値を演算してモータ部9を制御する。
【0035】
そして作業者がこの制御中に吊荷に鉛直下向きの外力を加えると、昇降作動部43に加わる重量が大きくなることから、制御部8はこれを登録重量へ近づけるように制御値を演算し、リンクチェーン4を繰り出す方向にモータ部9を制御し、吊荷は下降する。一方、作業者がこの制御中に吊荷に鉛直上向きの外力を加えると、昇降作動部43に加わる重量が小さくなることから、制御部8はこれを登録重量へ近づけるように制御値を演算し、リンクチェーン4を巻き上げる方向にモータ部9を制御し、吊荷は上昇する。そして作業者が外力の印加をやめると、荷重検出部31が検出する重量が登録重量と等しくなるので吊荷は静止した状態となる。なおこの制御値は例えば加速度を含むものである。
【0036】
本発明によれば、荷重変換部が、筐体部と、筐体部と吊下げ部との隙間を補間する補間部材と、で囲まれていることから、水滴等が比較的多くかかる場所でも使用可能な荷役助力装置の提供が可能となる。
【0037】
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の活用例として、荷重変換器とこれを用いた吊荷を吊下げて昇降動作により搬送や組立て作業を行う荷役助力装置への適用が可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 :荷役助力装置
2 :本体中央部
3 :吊下げフック(吊下げ部)
4 :リンクチェーン(スリング部)
5 :吊荷用フック
6 :リンクチェーン収納部
7 :リモコン
8 :制御部
9 :モータ部
10 :モータ部カバー
11 :制御部カバー
12 :筐体
13 :筐体
13a :穴
13b :穴
13c :穴
13d :ピンホルダ
14 :筐体
15 :蓋体
16 :チェーンガイド
21 :接続部材
22 :ピン
23 :ガードリング(筐体部補間部材)
24 :ブッシュ(筐体部補間部材)
31 :荷重検出部
31a :起歪部
31b :突部
31c :突部
32 :ピン
33 :配線ケーブル
34 :グロメット
35 :増幅回路基板
41 :昇降作動部カバー
41a :配線通路
42 :蓋体
43 :昇降作動部
B :ボルト
G :感歪抵抗体
S :支柱



図1
図2
図3
図4
図5