(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128782
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/35 20190101AFI20230907BHJP
G06F 16/34 20190101ALI20230907BHJP
【FI】
G06F16/35
G06F16/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022033374
(22)【出願日】2022-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】519314364
【氏名又は名称】ストックマーク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 太郎
(72)【発明者】
【氏名】広田 航
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FA03
5B175FB04
5B175HA02
5B175JC05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザ属性グループ毎にどのようなニュースが読まれているかを提示できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1において、サーバ3のサーバ制御部32は、インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示する第1ニュース提示部32aと、提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得する閲覧履歴取得部32bと、閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループ毎に分類するニュース分類部32cと、ユーザ属性グループ毎に分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する第2ニュース提示部32dと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示する第1ニュース提示部と、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得する閲覧履歴取得部と、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するニュース分類部と、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する第2ニュース提示部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記ニュース分類部は、
ユーザ登録情報に基づいて、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループを特定する、または、
ユーザの名称またはユーザIDと当該ユーザが属するユーザ属性グループとの対応関係を示すテーブルを参照して、閲覧したユーザの名称またはユーザIDから当該ユーザが属するユーザ属性グループを判断する、または、
ユーザの名称と当該ユーザが属するユーザ属性グループとの関係性を機械学習した学習済みモデルを利用して、閲覧したユーザの名称から当該ユーザが属するユーザ属性グループを推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順位付けして、前記第2のニュースとして提示する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化を比較して、前記順位付けを行う、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2ニュース提示部は、順位付けの対象期間を設定する情報を取得し、当該対象期間における閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化を比較して、前記順位付けを行う、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、配信された日時を比較して、前記順位付けを行う、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2ニュース提示部は、前記順位付けを行う前に、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して、特定のユーザがどのようなニュースを閲覧しているのかを推定しづらくするための隠匿処理を行う、
請求項3~6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧したユーザの数を予め定められた閾値と比較し、予め定められた閾値より小さい場合には、当該ニュースを順位付けの対象から除外する処理を含む、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、ユーザ間での調和平均を利用する処理を含む、
請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、確率分布により生成されたノイズを加える処理を含む、
請求項7~9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記隠匿処理は、一のユーザ属性グループに分類されたニュースに対する順位付けの対象に、他のユーザ属性グループに分類されたニュースを追加する処理を含む、
請求項7~10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループに分類されたニュースに対して前記順位付けを行うことを中止する処理を含む、
請求項7~11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループより上位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含む、
請求項7~11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第2閾値と比較し、第2閾値より大きい場合には、当該ユーザ属性グループより下位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含む、
請求項7~13のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、オペレータによる判断結果を取得し、当該判断結果に基づいて順位付けの対象から除外するか否か決定する処理を含む、
請求項7~14のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの数を予め定められた閾値と比較し、当該閾値より多い場合には、超過した数のニュースを順位付けの対象から除外する処理を含む、
請求項7~15のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記第2ニュース提示部は、提示先のユーザの前記閲覧履歴、または提示先のユーザにより設定されたキーワードを考慮して、前記順位付けを行う、
請求項3~16のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順序をランダム化して、前記第2のニュースとして提示する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、予め定められたカテゴリに属するか否かを判定し、予め定められたカテゴリに属すると判定された場合には、当該ニュースを提示の対象から除外する、
請求項1~18のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項20】
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をユーザ属性グループ間で比較して、トレンドなユーザ属性グループを特定し、当該トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを、第3のニュースとしてユーザに提示する第3ニュース提示部をさらに備える、
請求項1~19のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項21】
収集したニュースを、配信元のメディアごとに分類し、メディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をメディア間で比較して、トレンドなメディアを特定し、当該トレンドなメディアに分類されたニュースを、第4のニュースとしてユーザに提示する第4ニュース提示部をさらに備える、
請求項1~20のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記第2ニュース提示部は、提示先のユーザが属するユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示する、
請求項1~21のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループの一覧をユーザに提示し、当該一覧の中から一のユーザ属性グループが選択された場合には、選択されたユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示する、
請求項1~22のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項24】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示するステップと、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得するステップと、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するステップと、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項25】
コンピュータに、
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示するステップと、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得するステップと、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するステップと、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示するステップと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネット上のニュースを収集してユーザにまとめて配信するサービスとして、ニュースのカテゴリごとにまとめて配信するサービスが知られている(たとえば、非特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“Yahoo!ニュース”,[online],ヤフー株式会社,[2022年2月22日検索],インターネット<URL: https://news.yahoo.co.jp/>
【非特許文献2】“SmartNews”,[online],スマートニュース株式会社,[2022年2月22日],インターネット<URL: https://www.smartnews.com/ja/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザが属する業界(ユーザ属性グループ)ごとにどのようなニュースが(カテゴリをまたいで)読まれているかを配信するサービスは存在しなかった。また、このようなサービスを提供しようとすると、たとえば1つの業界に属する企業(ユーザ)の数が2社しかない場合などには、特定の企業(ユーザ)がどのようなニュースを読んでいるかを推測できてしまうという懸念があった。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかを提示できる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示する第1ニュース提示部と、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得する閲覧履歴取得部と、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するニュース分類部と、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する第2ニュース提示部と、
を備える。
【0007】
このような態様によれば、インターネット上から収集されたニュースが第1のニュースとしてユーザに提示されるとともに、当該ニュースに対するユーザの閲覧履歴に基づいて、収集されたニュースが、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類され、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースが、(ニュースのカテゴリを横断した形で、)第2のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかを、ユーザに対して提示することが可能となる。したがって、ユーザは、ユーザ属性グループごとに注目されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0008】
本発明の第2の態様に係る情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置であって、
前記ニュース分類部は、
ユーザ登録情報に基づいて、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループを特定する、または、
ユーザの名称またはユーザIDと当該ユーザが属するユーザ属性グループとの対応関係を示すテーブルを参照して、閲覧したユーザの名称またはユーザIDから当該ユーザが属するユーザ属性グループを判断する、または、
ユーザの名称と当該ユーザが属するユーザ属性グループとの関係性を機械学習した学習済みモデルを利用して、閲覧したユーザの名称から当該ユーザが属するユーザ属性グループを推定する。
【0009】
本発明の第3の態様に係る情報処理装置は、第1または2の態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順位付けして、前記第2のニュースとして提示する。
【0010】
このような態様によれば、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースが、当該ユーザ属性グループ内で順位付けされてユーザに提示されるため、ユーザは、ユーザ属性グループごとに注目されているニュースを、より効率的にフォローすることができるようになる。
【0011】
本発明の第4の態様に係る情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化を比較して、前記順位付けを行う。
【0012】
本発明の第5の態様に係る情報処理装置は、第4の態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、順位付けの対象期間を設定する情報を取得し、当該対象期間における閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化を比較して、前記順位付けを行う。
【0013】
本発明の第6の態様に係る情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、配信された日時を比較して、前記順位付けを行う。
【0014】
本発明の第7の態様に係る情報処理装置は、第3~6のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、前記順位付けを行う前に、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して、特定のユーザがどのようなニュースを閲覧しているのかを推定しづらくするための隠匿処理を行う。
【0015】
このような態様によれば、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示するにあたり、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して隠匿処理を行うため、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測できてしまうという懸念を低減することができ、ニュースを閲覧するユーザの安心感を高めることができる。
【0016】
本発明の第8の態様に係る情報処理装置は、第7の態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧したユーザの数を予め定められた閾値と比較し、予め定められた閾値より小さい場合には、当該ニュースを順位付けの対象から除外する処理を含む。
【0017】
本発明の第9の態様に係る情報処理装置は、第7または8の態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、ユーザ間での調和平均を利用する処理を含む。
【0018】
本発明の第10の態様に係る情報処理装置は、第7~9のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、確率分布により生成されたノイズを加える処理を含む。
【0019】
本発明の第11の態様に係る情報処理装置は、第7~10のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、一のユーザ属性グループに分類されたニュースに対する順位付けの対象に、他のユーザ属性グループに分類されたニュースを追加する処理を含む。
【0020】
本発明の第12の態様に係る情報処理装置は、第7~11のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループに分類されたニュースに対して前記順位付けを行うことを中止する処理を含む。
【0021】
本発明の第13の態様に係る情報処理装置は、第7~11のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループより上位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含む。
【0022】
本発明の第14の態様に係る情報処理装置は、第7~13のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第2閾値と比較し、第2閾値より大きい場合には、当該ユーザ属性グループより下位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含む。
【0023】
本発明の第15の態様に係る情報処理装置は、第7~14のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、オペレータによる判断結果を取得し、当該判断結果に基づいて順位付けの対象から除外するか否か決定する処理を含む。
【0024】
本発明の第16の態様に係る情報処理装置は、第7~15のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの数を予め定められた閾値と比較し、当該閾値より多い場合には、超過した数のニュースを順位付けの対象から除外する処理を含む。
【0025】
本発明の第17の態様に係る情報処理装置は、第3~16のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、提示先のユーザの前記閲覧履歴、または提示先のユーザにより設定されたキーワードを考慮して、前記順位付けを行う。
【0026】
本発明の第18の態様に係る情報処理装置は、第1または2のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順序をランダム化して、前記第2のニュースとして提示する。
【0027】
このような態様によれば、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示するにあたり、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して順序のランダム化を行うため、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかが推測できてしまうという懸念を低減することができ、ニュースを閲覧するユーザの安心感を高めることができる。
【0028】
本発明の第19の態様に係る情報処理装置は、第1~18のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、予め定められたカテゴリに属するか否かを判定し、予め定められたカテゴリに属すると判定された場合には、当該ニュースを提示の対象から除外する。
【0029】
このような態様によれば、たとえば、スポーツのカテゴリ(ジャンル)に属するニュースが他のカテゴリ(ジャンル)に属するニュースに比べて件数が少ない場合に、スポーツのカテゴリ(ジャンル)のみにフィルタリングしてニュースの提示を行うと、それほど注目されていないニュースも、注目ニュースとして提示されてしまう可能性があるが、スポーツのカテゴリ(ジャンル)に属するニュースを提示の対象から予め除外することで、第2のニュースをユーザ属性グループ内での注目ニュースとして提示するにあたり、それほど注目されていないニュースまでも提示されてしまうことを防ぐことができる。
【0030】
本発明の第20の態様に係る情報処理装置は、第1~19のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をユーザ属性グループ間で比較して、トレンドなユーザ属性グループを特定し、当該トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを、第3のニュースとしてユーザに提示する第3ニュース提示部をさらに備える。
【0031】
このような態様によれば、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化に基づいて、トレンドなユーザ属性グループが特定され、当該トレンドな属性グループに分類されたニュースが、第3のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザは、活気のある(ホットな)ユーザ属性グループ内で注目されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0032】
本発明の第21の態様に係る情報処理装置は、第1~20のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
収集したニュースを、配信元のメディアごとに分類し、メディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をメディア間で比較して、トレンドなメディアを特定し、当該トレンドなメディアに分類されたニュースを、第4のニュースとしてユーザに提示する第4ニュース提示部をさらに備える。
【0033】
このような態様によれば、配信元のメディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化に基づいて、トレンドなメディアが特定され、当該トレンドなメディアに分類されたニュースが、第4のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザは、注目されている(ホットな)メディアから配信されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0034】
本発明の第22の態様に係る情報処理装置は、第1~21のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、提示先のユーザが属するユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示する。
【0035】
本発明の第23の態様に係る情報処理装置は、第1~22のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記第2ニュース提示部は、ユーザ属性グループの一覧をユーザに提示し、当該一覧の中から一のユーザ属性グループが選択された場合には、選択されたユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示する。
【0036】
本発明の第24の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示するステップと、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得するステップと、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するステップと、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示するステップと、
を含む。
【0037】
本発明の第25の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
インターネット上のニュースを収集して第1のニュースとしてユーザに提示するステップと、
提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得するステップと、
前記閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類するステップと、
ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示するステップと、
を実行させる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】
図1は、一実施の形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】
図2は、閲覧履歴記憶部に記憶されている閲覧履歴の一例を示すテーブルである。
【
図3】
図3は、ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ登録情報の一例を示すテーブルである。
【
図4】
図4は、ユーザ属性グループの階層構造の一例を示すテーブルである。
【
図5】
図5は、閲覧履歴に基づいて、収集したニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類する処理の一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、隠匿処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理システムの動作の第1変形例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、情報処理システムの動作の第2変形例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明および以下の説明で用いる図面では、同一に構成され得る部分について、同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
【0041】
(情報処理システムの構成)
図1は、一実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。
【0042】
本実施の形態に係る情報処理システム1は、インターネット上のニュースを収集してユーザにまとめて提示するサービスを提供するシステムである。本実施の形態において、「ユーザ」は、個人であってもよいし、グループ(たとえば、企業、大学、学校、国、地方自治体、団体、組合、組織体など)であってもよい。
【0043】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置2と、サーバ3とを備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置2およびサーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0044】
端末装置2は、ユーザが使用するものであり、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、またはデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0045】
図1に示すように、端末装置2は、端末通信部21と、端末制御部22と、端末記憶部23と、端末入力部24と、端末表示部25とを有している。各部21~25は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0046】
端末通信部21は、端末装置2とネットワーク4との間の通信インターフェースである。端末通信部21は、ネットワーク4を介して端末装置2とサーバ3との間で情報を送受信する。
【0047】
端末制御部22は、端末装置2の各種処理を行う制御手段である。端末制御部22は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0048】
端末記憶部23は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージである。端末記憶部23には、端末制御部22が取り扱う各種データが記憶される。なお、端末記憶部23は、必ずしも端末装置2内に設けられていなくてもよく、端末記憶部23の一部または全部は、ネットワーク4を介して端末装置2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0049】
端末入力部24は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。
【0050】
端末表示部25は、端末装置2からユーザに対して各種情報を表示するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。具体的には、たとえば、端末表示部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示してもよい。
【0051】
次に、サーバ3について説明する。
図1に示すように、サーバ3は、たとえばクラウド型のサーバであり、サーバ通信部31と、サーバ制御部32と、サーバ記憶部33と、を有している。各部31~33は、バスやネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0052】
このうちサーバ通信部31は、サーバ3とネットワーク4との間の通信インターフェースである。サーバ通信部31は、ネットワーク4を介してサーバ3と端末装置2との間で情報を送受信する。
【0053】
サーバ記憶部33は、たとえばフラッシュメモリやハードディスク等の不揮発性データストレージである。サーバ記憶部33には、サーバ制御部32が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、サーバ記憶部33は、ニュース記憶部33aと、閲覧履歴記憶部33bと、ユーザ情報記憶部33cとを含んでいる。
【0054】
ニュース記憶部33aには、後述する第1データ提示部32aによりインターネットを介して収集されるニュースが、当該ニュースの配信元や配信日時、カテゴリ(ジャンル)の情報などと紐づけられて記憶されている。本実施の形態における「ニュース」は、新聞社(業界紙や地方紙を含む)や出版社、テレビ局などの各種メディア、政府、企業、大学などのウェブサイトにて配信される、ニュース記事、プレスリリース、議事録、報告書、論文、特許文献、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)のうちの1つまたは2つ以上を含んでいてもよい。
【0055】
ニュース記憶部33aに記憶されている情報は、第1データ提示部32aの動作に応じて所定のタイミング(たとえば、第1データ提示部32aによりニュースが収集された日の翌日の朝など)で更新されてもよい。
【0056】
ニュース記憶部33aは、後述する第1データ提示部32aによりユーザに提示されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク(「いいね」など)数、付されたコメント数、付されたコメントの内容などをさらに記憶していてもよい。
【0057】
閲覧履歴記憶部33bには、後述する閲覧履歴取得部33bにより取得されたユーザの閲覧履歴の情報が記憶されている。
図2は、閲覧履歴記憶部33bに記憶されている閲覧履歴の一例を示すテーブルである。
図2に示すように、閲覧履歴記憶部33bには、閲覧日時と、閲覧されたニュースの識別情報と、閲覧したユーザの識別情報(ユーザID)とが互いに紐づけられて記憶されていてもよい。
【0058】
ユーザ情報記憶部33cには、ユーザごとに、ユーザの識別情報(ユーザID)と、サービス利用開始時に当該ユーザにより登録されたユーザ登録情報とが互いに紐づけられて記憶されている。
図3は、ユーザ情報記憶部33cに記憶されているユーザ登録情報の一例を示すテーブルである。
図3に示すように、ユーザ登録情報は、ユーザの名称やユーザが属するユーザ属性グループの情報などを含んでいてもよい。ここで、「ユーザ属性グループ」は、たとえば、ユーザが企業である場合には、当該企業が属する業界であってもよい。
【0059】
なお、サーバ記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられていなくてもよく、サーバ記憶部33の一部または全部は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0060】
図1に示すように、サーバ制御部32は、第1ニュース提示部32aと、閲覧履歴取得部32bと、ニュース分類部33cと、第2ニュース提示部32dと、第3ニュース提示部32eと、第4ニュース提示部32fとを有している。これらの各部32a~32fは、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0061】
第1ニュース提示部32aは、各種メディア、政府、企業、大学などのウェブサイトやSNSを定期的に(たとえば毎日)クローリングして、配信されているニュースを収集する。第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースは、ニュース記憶部33aに記憶される。
【0062】
第1ニュース提示部32aは、収集したニュースを第1のニュースとしてユーザに提示する。たとえば、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースを第1のニュースとして提示するための制御信号を端末装置2へと送信し、
図6を参照し、収集したニュース(第1のニュース)N11~N14を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第1のニュース表示領域51内に提示させてもよい。一変形例として、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースを第1のニュースとして定期的にメールでユーザのメールボックスに配信し、ユーザが当該メールをメールアプリなどで開封することで、第1のニュースがユーザに提示されてもよい。
【0063】
一例として、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースの各々について、配信された日時を比較して、配信された日時が新しい順に、第1のニュースとしてユーザに提示してもよい。一変形例として、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースの各々について、提示先のユーザの閲覧履歴、または提示先のユーザにより設定されたキーワードを考慮して、提示先のユーザとの関連性が高い順に、第1のニュースとしてユーザに提示してもよい。
【0064】
閲覧履歴取得部32bは、提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得する。たとえば、ユーザが、第1のニュース表示領域51内に提示されたニュースのうちの1つを、端末入力部24を介して選択して閲覧すると、閲覧されたニュースの識別情報とユーザの識別情報(ユーザID)と閲覧日時の情報とが端末装置2からサーバ3へと送信され、閲覧履歴取得部32bがこれらの情報を閲覧履歴として取得する。閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴は、閲覧履歴記憶部33bに記憶される(
図2参照)。
【0065】
ニュース分類部32cは、閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴に基づいて、提示されたニュースを閲覧した全てのユーザに対し、ユーザが属するユーザ属性グループを特定する。
【0066】
一例として、ニュース分類部32cは、ユーザ情報記憶部33cに記憶されているユーザ登録情報に基づいて、閲覧したユーザの識別情報から、当該ユーザが属するユーザ属性グループを特定してもよい。別の一例として、(たとえばユーザ登録情報にユーザ属性グループの情報が登録されていない場合であっても、)ニュース分類部32cは、ユーザの名称またはユーザIDと当該ユーザが属するユーザ属性グループとの対応関係を示すテーブルを参照して、閲覧したユーザの名称またはユーザIDから、当該ユーザが属するユーザ属性グループを判断してもよい。さらに別の一例として、(たとえばユーザ登録情報にユーザ属性グループの情報が登録されていない場合であっても、)ニュース分類部32cは、ユーザ情報記憶部33cに記憶されているユーザ登録情報に基づいて、閲覧したユーザの識別情報から、当該ユーザの名称を特定したのち、ユーザの名称と当該ユーザが属するユーザ属性グループとの関係性を機械学習した学習済みモデルを利用して、閲覧したユーザの名称から、当該ユーザが属するユーザ属性グループを推定してもよい。
【0067】
ここで、ニュース分類部32cにより特定されるユーザ属性グループは、階層(ヒエラルキー)を有するグループであってもよい。
図4は、ユーザ属性グループの階層構造の一例を示すテーブルである。
図4に示す例では、「情報通信業」という大分類のユーザ属性グループに対して、それより下位の階層には「情報サービス業」「通信業」などの中分類のユーザ属性グループがある。また、「情報サービス業」という中分類のユーザ属性グループに対しては、それより下位の階層には「ソフトウェア業」「情報処理・提供サービス業」などの小分類のユーザ属性グループがあり、「通信業」という中分類のユーザ属性グループに対しては、それより下位の階層には「固定電気通信業」「移動電気通信業」などの小分類のユーザ属性グループがある。この場合、ニュース分類部32cは、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループとして、大分類の階層(レベル)でユーザ属性グループを特定してもよいし、中分類の階層(レベル)でユーザ属性グループを特定してもよいし、小分類の階層(レベル)でユーザ属性グループを特定してもよい。
【0068】
ニュース分類部32cは、提示されたニュースを閲覧した全てのユーザに対し、ユーザが属するユーザ属性グループを特定したのち、閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴に基づいて、
図5に示すように、第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類する。
図5に示す例では、ユーザA、C、Dは「情報サービス業」というユーザ属性グループに属していると特定されたため、ユーザA、C、Dが閲覧したニュースN0001、N0003は、「情報サービス業」というユーザ属性グループに分類される。他方、ユーザB、Eは「通信業」というユーザ属性グループに属していると特定されたため、ユーザB、Dが閲覧したニュースN0002、N0001は、「通信業」というユーザ属性グループに分類される。
【0069】
第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する。たとえば、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを第2のニュースとして提示するための制御信号を端末装置2へと送信し、
図6を参照し、ユーザ属性グループごとに分類されたニュース(第2のニュース)N21~N24を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に提示させてもよい。ここで、第2のニュース表示領域52は、第1のニュース表示領域51より小さくてもよい。一変形例として、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、第2のニュースとして定期的にメールでユーザのメールボックスに配信し、ユーザが当該メールをメールアプリで開封することで第2のニュースがユーザに提示されてもよい。ユーザ属性グループごとに分類されたニュースが、(ニュースのカテゴリ(ジャンル)を横断した形で、)第2のニュースとしてユーザに提示されることで、ユーザは、ユーザ属性グループごとに注目されているニュースを効率的にフォローすることができるようになる。
【0070】
一例として、第2ニュース提示部32dは、提示先のユーザが属するユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示してもよい。別例として、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループの一覧をユーザに提示し、当該一覧の中から一のユーザ属性グループが選択された場合には、選択されたユーザ属性グループに分類されているニュースを、第2のニュースとして提示してもよい。
【0071】
第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順位付けして、第2のニュースとして提示してもよい。
【0072】
順位付けの一例として、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化(たとえば最近の急な増加の有無など)を比較して、順位付けを行ってもよい。この場合、第2ニュース提示部32dは、順位付けの対象期間を設定する情報をユーザから端末装置2を介して取得し、当該対象期間における閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化を比較して、順位付けを行ってもよい。
【0073】
順位付けの別例として、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、配信元から配信された日時を比較して、順位付けを行ってもよい。
【0074】
第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、提示先のユーザの閲覧履歴、または提示先のユーザにより設定されたキーワードを考慮して(たとえば提示先のユーザとの関連性の高さを加味して)、順位付けを行ってもよい。
【0075】
第2ニュース提示部32dは、順位付けを行う前に、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して、特定のユーザがどのようなニュースを閲覧しているのかを推定しづらくするための隠匿処理を行ってもよい。ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示するにあたり、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して隠匿処理を行うことで、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測できてしまうという懸念を低減することができ、ニュースを閲覧するユーザの安心感を高めることができる。
【0076】
一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、閲覧したユーザの数を予め定められた閾値と比較し、予め定められた閾値より小さい場合には、当該ニュースを順位付けの対象から除外する処理を含んでもよい。これにより、たとえば、あるニュースを1社しか見ていない場合に、当該ニュースが順位付けの対象から除外されることで、その1社が特定されてしまうことを防ぐことができる。
【0077】
別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々に対し、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、ユーザ間での調和平均を利用する処理を含んでもよい。これにより、たとえば、あるニュースをユーザAが100回閲覧し、ユーザB、Cが1回しか閲覧してない場合など、あるユーザの閲覧数だけ他のユーザの閲覧数に比べてばらつきが大きい場合に、順位付けに用いる閲覧数として算術平均((100+1+1)/3=34)を利用すると、ユーザB、Cの閲覧数は1回であるにもかかわらず、ユーザAの閲覧数(100回)に引っ張られて、実態よりも大きな閲覧数(34回)で当該ニュースの順位付けを行うことになる。これに対し、順位付けに用いる閲覧数として調和平均(3/(1/100+1/1+1/1)=1.49)を利用することで、実態に見合った閲覧数(1.49回)で当該ニュースの順位付けを行うことができる。これにより、特定のユーザの閲覧数などが順位付けに大きな影響を与えてしまうことを抑えることができ、順位付けされたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0078】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々に対し、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、正規分布やラプラス分布などの確率分布により生成されたノイズを加える処理を含んでいてもよい。順位付けに用いられる閲覧数などに、確率分布により生成されたノイズが加えられることで、順位付けされたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0079】
さらに別の一例として、隠匿処理は、一のユーザ属性グループに分類されたニュースに対する順位付けの対象に、他のユーザ属性グループに分類されたニュースを追加する処理を含んでもよい。これにより、属するユーザの数が少ないユーザ属性グループに分類されたニュースであっても、他のユーザ属性グループに分類されたニュースが混入されることで、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0080】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループに分類されたニュースに対して前記順位付けを行うことを中止する処理を含んでもよい。これにより、属するユーザの数が少ないユーザ属性グループに分類されたニュースに対しては順位付けが行われないため、提示されたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0081】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較し、第1閾値より小さい場合には、当該ユーザ属性グループより上位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含んでもよい。具体的には、たとえば、
図4を参照し、「情報サービス業」というユーザ属性グループに属するユーザの数が1社であり、第1閾値(たとえば3社)より小さい場合には、上位の階層である「情報通信業」のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直し、「情報通信業」のユーザ属性グループに分類されたニュースに対して順位付けを行ってもよい。この場合、順位付けされたニュースから、特定のユーザ(「情報サービス業」に属する1社)がどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0082】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第2閾値と比較し、第2閾値より大きい場合には、当該ユーザ属性グループより下位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直す処理を含んでもよい。具体的には、たとえば、
図4を参照し、「情報サービス業」というユーザ属性グループに属するユーザの数が20社であり、第2閾値(たとえば10社)より小さい場合には、下位の階層である「ソフトウェア業」「情報処理・提供サービス業」などのユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直し、当該新たなユーザ属性グループ内にて順位付けを行ってもよい。
【0083】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、オペレータによる判断結果を取得し、当該判断結果に基づいて順位付けの対象から除外するか否か決定する処理を含んでもよい。これにより、アルゴリズムによる判断だけでは、ユーザ属性グループ内での注目ニュースとしては不適切なニュース(たとえば、自社のマスコットキャラクタに関するニュース記事など)が混入してしまう可能性があるが、そのような場合であっても、オペレータの判断に基づいて当該不適切なニュースを順位付けの対象から除外することができる。したがって、順位付けされたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0084】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの数を予め定められた閾値と比較し、当該閾値より多い場合には、超過した数のニュースを順位付けの対象から除外する処理を含んでもよい。
【0085】
さらに別の一例として、隠匿処理は、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々に対し、閲覧したユーザに関連するニュース(たとえば、閲覧したユーザの名称を記事中に含んでいるニュース)であるか否かを判断し、閲覧したユーザに関連するニュースについては順位付けの対象から除外する処理を含んでもよい。これにより、順位付けされたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0086】
第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順序をランダム化して、第2のニュースとしてユーザに提示してもよい。提示されるニュースの順序がランダム化されていることにより、提示されたニュースから、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測しづらくすることができる。
【0087】
図6を参照し、第2ニュース提示部32dは、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースN21~N24を第2のニュースとして提示するにあたり、ニュースのカテゴリ(ジャンル)をフィルタリングするためのリストボックス52aをさらに表示してもよい。そして、ユーザが端末入力部25を介してリストボックス52aから1つのカテゴリ(ジャンル)を選択すると、第2ニュース提示部32dは、選択されたカテゴリ(
図6に示す例では「ビジネス」)に属するニュースN21~N24のみにフィルタリングして第2のニュース表示領域52内に提示(他のカテゴリに属するニュースはノイズとして提示の対象から除去)してもよい。なお、第2ニュース提示部32dは、ニュースの記事中に含まれるキーワードに基づいて、当該ニュースが属するカテゴリ(ジャンル)を判断してもよい。
【0088】
第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、予め定められたカテゴリ(ジャンル)に属するか否かを判定し、予め定められたカテゴリ(ジャンル)に属すると判定された場合には、当該ニュースを提示の対象から除外してもよい。たとえば、スポーツのカテゴリ(ジャンル)に属するニュースは他のカテゴリ(ジャンル)に属するニュースに比べて件数が少ない場合に、スポーツのカテゴリ(ジャンル)のみにフィルタリングしてニュースの提示を行うと、それほど注目されていないニュースも、注目ニュースとして提示されてしまう可能性がある。そのため、スポーツのカテゴリ(ジャンル)に属するニュースを提示の対象から予め除外することで、第2のニュースをユーザ属性グループ内での注目ニュースとして提示するにあたり、それほど注目されていないニュースまでも提示されてしまうことを防ぐことができる。
【0089】
第3ニュース提示部32eは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をユーザ属性グループ間で比較して、トレンドなユーザ属性グループ(どのユーザ属性グループがホットか)を特定し、当該トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを、第3のニュースとしてユーザに提示する。たとえば、第3ニュース提示部32eは、トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを第3のニュースとして提示するための制御信号を端末装置2へと送信し、
図11を参照し、トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュース(第3のニュース)N31~N34を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に(第2のニュースN21~N24の表示と切り替えて)提示させてもよいし、図示は省略するが、第1のニュース表示領域51内に(第1のニュースN11~N14の表示と切り替えて)提示させてもよい。一変形例として、第3ニュース提示部32eは、トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを、第3のニュースとして定期的にメールでユーザのメールボックスに配信し、ユーザが当該メールをメールアプリで開封することで第3のニュースがユーザに提示されてもよい。
【0090】
第4ニュース提示部32fは、第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースを、配信元のメディアごとに分類し、メディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をメディア間で比較して、トレンドなメディア(どのメディアがホットか)を特定し、当該トレンドなメディアに分類されたニュースを、第4のニュースとしてユーザに提示する。たとえば、第4ニュース提示部32fは、トレンドなメディアに分類されたニュースを第4のニュースとして提示するための制御信号を端末装置2へと送信し、
図12を参照し、トレンドなメディアに分類されたニュース(第4のニュース)N41~N44を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に(第2のニュースN21~N24の表示と切り替えて)提示させてもよいし、図示は省略するが、第1のニュース表示領域51内に(第1のニュースN11~N14の表示と切り替えて)提示させてもよい。一変形例として、第4ニュース提示部32fは、トレンドなメディアに分類されたニュースを、第4のニュースとして定期的にメールでユーザのメールボックスに配信し、ユーザが当該メールをメールアプリで開封することで第4のニュースがユーザに提示されてもよい。
【0091】
(動作の一例)
次に、
図7を参照して、情報処理システム1の動作の一例について説明する。
図7は、情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0092】
図7に示すように、まず、サーバ3の第1ニュース提示部32aが、各種メディア、政府、企業、大学などのウェブサイトやSNSを定期的に(たとえば毎日)クローリングして、配信されているニュースを収集する(ステップS10)。第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースは、ニュース記憶部33aに記憶される。
【0093】
次に、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースを第1のニュースとしてユーザに提示する(ステップS11)。たとえば、第1ニュース提示部32aは、収集したニュースを第1のニュースとして提示するための制御信号をユーザの端末装置2へと送信し、
図6を参照し、収集したニュース(第1のニュース)N11~N14を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第1のニュース表示領域51内に提示させてもよい。
【0094】
次に、閲覧履歴取得部32bが、提示されたニュースに対するユーザの閲覧履歴を取得する(ステップS12)。たとえば、ユーザが端末装置2を操作して、第1のニュース表示領域51内に提示されたニュースのうちの1つを、端末入力部24を介して選択して閲覧すると、閲覧されたニュースの識別情報とユーザの識別情報(ユーザID)と閲覧日時の情報とが端末装置2からサーバ3へと送信され、閲覧履歴取得部32bがこれらの情報を閲覧履歴として取得する。閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴は、閲覧履歴記憶部33bに記憶される(
図2参照)。
【0095】
次に、ニュース分類部32cが、閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴に基づいて、提示されたニュースを閲覧した全てのユーザに対し、ユーザが属するユーザ属性グループを特定する(ステップS13)。ここで、ニュース分類部32cは、ユーザ登録情報に基づいて、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループを特定してもよいし、ユーザの名称またはユーザIDと当該ユーザが属するユーザ属性グループとの対応関係を示すテーブルを参照して、閲覧したユーザの名称またはユーザIDから、当該ユーザが属するユーザ属性グループを判断してもよいし、ユーザの名称と当該ユーザが属するユーザ属性グループとの関係性を機械学習した学習済みモデルを利用して、閲覧したユーザの名称から、当該ユーザが属するユーザ属性グループを推定してもよい。
【0096】
そして、ニュース分類部32cは、閲覧履歴取得部32bにより取得された閲覧履歴に基づいて、
図5を参照し、第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースを、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類する(ステップS14)。
【0097】
次に、第2ニュース提示部32dが、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの各々について、予め定められたカテゴリに属するか否かを判定し、予め定められたカテゴリ(たとえば「スポーツ」のカテゴリ)に属すると判定された場合には、当該ニュースを提示の対象から除外する(ステップS15)。
【0098】
次いで、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して、特定のユーザがどのようなニュースを閲覧しているのかを推定しづらくするための隠匿処理を行う(ステップS16)。
【0099】
図8は、隠匿処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示す例では、まず、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第1閾値と比較する(ステップS30)。
【0100】
そして、ユーザ属性グループ内のユーザの数が第1閾値より小さい場合には(ステップS30:NO)、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループより上位の階層のユーザ属性グループがあるか否かを判断する(ステップS40)。
【0101】
上位の階層のユーザ属性グループがあると判断された場合には(ステップS40:YES)、第2ニュース提示部32dは、当該上位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直し(ステップS41)、次いで、ステップS30の処理に戻る。
【0102】
他方、上位の階層のユーザ属性グループがないと判断された場合には(ステップS40:NO)、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループに分類されたニュースに対して、後述する順位付け(ステップS17)の処理を行うことを中止する(ステップS42)。
【0103】
ステップS30において、ユーザ属性グループ内のユーザの数が第1閾値以上であると判断された場合には(ステップS30:YES)、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループに属するユーザの数を予め定められた第2閾値と比較する(ステップS31)。
【0104】
そして、ユーザ属性グループ内のユーザの数が第2閾値より大きい場合には(ステップS31;NO)、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループより下位の階層のユーザ属性グループにて、ニュースを分類し直し(ステップS43)、次いで、ステップS31の処理に戻る。
【0105】
ステップS31において、ユーザ属性グループ内のユーザの数が第2閾値以下であると判断された場合には(ステップS31:YES)、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループに分類されたニュースの中から1つのニュースを選択する(ステップS32)。
【0106】
そして、第2ニュース提示部32dは、選択したニュースについて、オペレータによる判断結果を取得し、当該判断結果に基づいて順位付けの対象から除外するか否か決定する(ステップS33)。
【0107】
また、第2ニュース提示部32dは、選択したニュースについて、閲覧したユーザの数を予め定められた閾値と比較し、予め定められた閾値より小さい場合には、当該ニュースを順位付けの対象から除外する(ステップS34)。
【0108】
さらに、第2ニュース提示部32dは、選択したニュースについて、閲覧したユーザに関連するニュース(たとえば、閲覧したユーザの名称を記事中に含んでいるニュース)であるか否かを判断し、閲覧したユーザに関連するニュースである場合には、当該ニュースを順位付けの対象から除外する(ステップS35)。
【0109】
次に、第2ニュース提示部32dは、当該ユーザ属性グループに分類された全てのニュースについて、順位付けの対象とするか否かを判定する処理(ステップS32~S35)を実行済みであるか否かを判断する(ステップS36)。まだ判定されていないニュースが残っている場合には(ステップS36:NO)、ステップS32に戻り、当該ニュースに対して、順位付けの対象とするか否かを判定する処理(ステップS32~S35)を実行する。
【0110】
当該ユーザ属性グループに分類された全てのニュースについて、順位付けの対象とするか否かを判定済みである場合には(ステップS36:YES)、第2ニュース提示部32dは、順位付けの対象とされたニュースの数を予め定められた閾値と比較し、当該閾値より多い場合には、超過した数のニュースを順位付けの対象から除外する(ステップS37)。
【0111】
また、第2ニュース提示部32dは、順位付けの対象とされたニュースに、他のユーザ属性グループに分類されたニュースをノイズとして追加する(ステップS38)。
【0112】
次いで、第2ニュース提示部32dは、順位付けの対象とされたニュースの各々に対し、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、ユーザ間での調和平均を計算し、後述する順位付けの処理(ステップS17)を行う際に、当該調和平均が利用されるようにする(ステップS39)。図示は省略するが、第2ニュース提示部32dは、さらに、順位付けの対象とされたニュースの各々に対し、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つについて、正規分布やラプラス分布などの確率分布により生成されたノイズを追加してもよい。このようにして、隠匿処理(ステップS16)が完了する。なお、隠匿処理に係るステップS30~S39は、
図8に示す順序に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜順序を入れ替えてもよいし、求められる隠匿効果の程度に応じて適宜ステップを省略してもよい。
【0113】
次に、
図7を参照し、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースであって、隠匿処理(ステップS16)を通過して順位付けの対象として残されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順位付けする(ステップS17)。第2ニュース提示部32dは、順位付けの対象とされたニュースの各々について、閲覧数、付されたマーク数、付されたコメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化(たとえば最近の急な増加の有無など)を比較して、当該ユーザ属性グループ内での順位付けを行ってもよいし、配信元から配信された日時を比較することで、当該ユーザ属性グループ内での順位付けを行ってもよい。
【0114】
そして、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されて順位付けされたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する(ステップS18)。たとえば、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されて順位付けされたニュースを第2のニュースとして提示するための制御信号を、端末装置2へと送信し、
図6を参照し、ユーザ属性グループごとに分類されて順位付けされたニュース(第2のニュース)N21~N24を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に提示させてもよい。
【0115】
以上のような実施の形態によれば、インターネット上から収集されたニュースが第1のニュースとしてユーザに提示されるとともに、当該ニュースに対するユーザの閲覧履歴に基づいて、収集されたニュースが、閲覧したユーザが属するユーザ属性グループごとに分類され、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースが、(ニュースのカテゴリを横断した形で、)第2のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかを、ユーザに対して提示することが可能となる。したがって、ユーザは、ユーザ属性グループごとに注目されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0116】
また、本実施の形態によれば、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースが、当該ユーザ属性グループ内で「順位付け」されてユーザに提示されるため、ユーザは、ユーザ属性グループごとに注目されているニュースを、より効率的にフォローすることができるようになる。
【0117】
また、本実施の形態によれば、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示するにあたり、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して「隠匿処理」を行うため、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかを推測できてしまうという懸念を低減することができ、ニュースを閲覧するユーザの安心感を高めることができる。
【0118】
(動作の第1変形例)
次に、
図9を参照して、情報処理システム1の動作の第1変形例について説明する。
図9は、情報処理システム1の動作の第1変形例を示すフローチャートである。
【0119】
図9に示すように、本実施例において、インターネット上のニュースを収集する工程(ステップS10)から、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースのうち予め定められたカテゴリに属するニュースを提示の対象から除外する工程(ステップS15)までは、
図7に示す動作の一例と同様であり、説明を省略する。
【0120】
本実施例では、
図9に示すように、ステップS15の後、サーバ3の第2ニュース提示部32dが、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを、当該ユーザ属性グループ内で順序をランダム化する(ステップS26)。
【0121】
そして、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されて順序をランダム化されたニュースを、第2のニュースとしてユーザに提示する(ステップS27)。たとえば、第2ニュース提示部32dは、ユーザ属性グループごとに分類されて順序をランダム化されたニュースを第2のニュースとして提示するための制御信号を、端末装置2へと送信し、
図6を参照し、ユーザ属性グループごとに分類されて順序をランダム化されたニュース(第2のニュース)N21~N24を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に提示させてもよい。
【0122】
以上のような実施の形態によれば、ユーザ属性グループごとにどのようなニュースが読まれているかをユーザに提示するにあたり、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースに対して順序のランダム化を行うため、特定のユーザがどのようなニュースを読んでいるかが推測できてしまうという懸念を低減することができ、ニュースを閲覧するユーザの安心感を高めることができる。
【0123】
(動作の第2変形例)
次に、
図10を参照して、情報処理システム1の動作の第2変形例について説明する。
図10は、情報処理システム1の動作の第2変形例を示すフローチャートである。
【0124】
図10に示すように、本実施例において、インターネット上のニュースを収集する工程(ステップS10)から、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースを第2のニュースとしてユーザに提示する工程(ステップS18)までは、
図7に示す動作の一例と同様であり、説明を省略する。
【0125】
本実施例では、
図10に示すように、ステップS18の後、サーバ3の第3ニュース提示部32eが、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をユーザ属性グループ間で比較して、トレンドなユーザ属性グループ(どのユーザ属性グループがホットか)を特定する(ステップS20)。
【0126】
そして、第3ニュース提示部32eは、当該トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを、第3のニュースとしてユーザに提示する(ステップS21)。たとえば、第3ニュース提示部32eは、トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュースを第3のニュースとして提示するための制御信号を、端末装置2へと送信し、
図11を参照し、トレンドなユーザ属性グループに分類されたニュース(第3のニュース)N31~N34を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に(第2のニュースN21~N24の表示と切り替えて)提示させてもよいし、図示は省略するが、第1のニュース表示領域51内に(第1のニュースN11~N14の表示と切り替えて)提示させてもよい。
【0127】
次に、第4ニュース提示部32fが、第1ニュース提示部32aにより収集されたニュースを、配信元のメディアごとに分類する(ステップS22)。
【0128】
次いで、第4ニュース提示部32fは、メディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化をメディア間で比較して、トレンドなメディア(どのメディアがホットか)を特定する(ステップS23)。
【0129】
そして、第4ニュース提示部32fは、当該トレンドなメディアに分類されたニュースを、第4のニュースとしてユーザに提示する(ステップS24)。たとえば、第4ニュース提示部32fは、トレンドなメディアに分類されたニュースを第4のニュースとして提示するための制御信号を、端末装置2へと送信し、
図12を参照し、トレンドなメディアに分類されたニュース(第4のニュース)N41~N44を、端末表示部25に表示された画面に含まれる第2のニュース表示領域52内に(第2のニュースN21~N24の表示と切り替えて)提示させてもよいし、図示は省略するが、第1のニュース表示領域51内に(第1のニュースN11~N14の表示と切り替えて)提示させてもよい。
【0130】
以上のような実施の形態によれば、ユーザ属性グループごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化に基づいて、トレンドなユーザ属性グループが特定され、当該トレンドな属性グループに分類されたニュースが、第3のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザは、活気のある(ホットな)ユーザ属性グループ内で注目されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0131】
また、本実施の形態によれば、配信元のメディアごとに分類されたニュースの閲覧数、マーク数、コメント数のうちの少なくとも1つ、またはその時系列的な変化に基づいて、トレンドなメディアが特定され、当該トレンドなメディアに分類されたニュースが、第4のニュースとしてユーザに提示されるため、ユーザは、注目されている(ホットな)メディアから配信されているニュースを効率的にフォローして、自身の業務などに活かすことができるようになる。
【0132】
なお、上述した実施の形態および個々の変形例の記載ならびに図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態および個々の変形例の記載または図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。上述した実施の形態および個々の変形例の構成要素は、発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることが可能である。
【0133】
また、上述した実施の形態に係る情報処理システム1は1つまたは複数のコンピュータによって構成され得るが、1つまたは複数のコンピュータに情報処理システム1を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを非一時的(non-transitory)に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
【符号の説明】
【0134】
1 情報処理システム
2 端末装置
21 端末通信部
22 端末制御部
23 端末記憶部
24 端末入力部
25 端末表示部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ制御部
32a 第1ニュース提示部
32b 閲覧履歴取得部
32c ニュース分類部
32d 第2ニュース提示部
32e 第3ニュース提示部
32f 第4ニュース提示部
33 サーバ記憶部
33a ニュース記憶部
33b 閲覧履歴記憶部
33c ユーザ情報記憶部
4 ネットワーク