(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129101
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】注文管理装置、注文管理方法及び注文管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230907BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022033889
(22)【出願日】2022-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
(72)【発明者】
【氏名】細谷 元信
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC23
(57)【要約】 (修正有)
【課題】顧客が所有する端末装置を通じて注文を受け付ける場合において、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる注文管理装置、注文管理方法及び注文管理プログラムを提供する。
【解決手段】注文管理装置、サーバ、会計装置、プリンタ、ハンディターミナル及び端末装置を含んで構成される注文管理システムにおいて、注文管理装置10は、複数の端末装置と通信を行い、複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む顧客の注文を受け付ける受付部101と、予め定めた期間内に受け付けた複数の注文を、識別子ごとにグループ化するグループ化部102と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と通信を行う注文管理装置であって、
前記複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける受付部と、
予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化するグループ化部と
を含む注文管理装置。
【請求項2】
前記グループ化部は、グループ化されていない最初の注文を受け付けた時から前記一単位の顧客数又は前記端末装置数に応じて設定された期間内に受け付けた前記注文を前記識別子ごとにグループ化する
請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項3】
前記グループ化部は、前記一単位において前記顧客が最初に注文を行う場合、追加で注文を行う場合よりも前記期間をより長くする
請求項1又は請求項2に記載の注文管理装置。
【請求項4】
前記グループ化部は、前記注文を受け付ける度に予め定めた上限を超えない範囲で前記期間を延長する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の注文管理装置。
【請求項5】
前記期間内に受け付けたグループ化した前記注文を、前記期間の経過後に出力する出力部を含む
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の注文管理装置。
【請求項6】
前記出力部は、前記期間内に前記識別子に対応する前記一単位の顧客数と同数の前記端末装置から前記注文を受け付けた場合、前記期間の経過を待たずにグループ化した前記注文を出力する
請求項5に記載の注文管理装置。
【請求項7】
前記識別子をパラメータに含む注文画面へのアクセス情報である二次元コードを生成する生成部を含み、
前記受付部は、前記二次元コードを読み取った前記端末装置から前記注文画面を介して注文された前記注文を受け付ける
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の注文管理装置。
【請求項8】
複数の端末装置と通信を行う注文管理装置における注文管理方法であって、
前記複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける処理と、
予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化する処理と、
をコンピュータが実行する注文管理方法。
【請求項9】
複数の端末装置と通信を行う注文管理装置において実行される注文管理プログラムであって、
複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける処理と、
予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化する処理と
をコンピュータに実行させるための注文管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の技術は、注文管理装置、注文管理方法及び注文管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店において、顧客を案内するエリア(例えばテーブル)に設置された注文装置から注文を受け付けること等により、顧客ごとの注文を管理している。
【0003】
例えば、特許文献1には、飲食店の店員の操作により注文情報を入力して送信する第1の携帯通信端末と、顧客の所有する各種の情報を入力して送信可能な第2の携帯通信端末と、注文情報を集計して管理する飲食店制御装置と、前記第1の携帯通信端末、前記第2の携帯通信端末、前記飲食店制御装置との間で通信回線を介して情報を送受信し、飲食店の管理・運営に関する情報を処理する情報処理サイトを提供する管理制御装置と、から構成され、前記管理制御装置は、前記情報処理サイト中に顧客が注文情報を入力して送信するための顧客注文サイトを備え、前記第1の携帯通信端末がこの顧客注文サイトにアクセスするためのアクセス情報を記録した二次元コードを表示し、顧客の操作する前記第2の携帯通信端末が前記二次元コードから読み取ったアクセス情報に基づいて前記顧客注文サイトにアクセスし、注文情報を入力して送信してきた場合、受信した注文情報を前記飲食店制御装置に送信し、前記飲食店制御装置は、店員の操作する前記第1の携帯通信端末から送信された注文情報に併せて顧客の操作する前記第2の携帯通信端末から送信された注文情報を集計して管理することを特徴とする飲食店の運営管理システム、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、顧客が所有する端末装置を用いて料理を注文する場合、端末装置ごとに注文を受け付けるため、調理、配膳又は提供段階において、同じエリアの顧客から受けた注文であるかを判断できない虞がある。例えば、注文を受けた順番で調理指示の伝票の印刷がされる場合、様々なエリアからの注文の伝票が顧客グループごとにまとまらない状態で印刷される。そのため、顧客グループごとに調理を行う際に、従業員が調理の順番や配膳先を誤る場合がある。
【0006】
開示の技術は、顧客が所有する端末装置を通じて注文を受け付ける場合において、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる注文管理装置、注文管理方法及び注文管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様に係る注文管理装置は、複数の端末装置と通信を行う注文管理装置であって、前記複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける受付部と、予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化するグループ化部とを含む。
【0008】
第1態様では、注文に含まれる識別子ごとに、当該注文をグループ化する。そのため、第1態様によれば、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる。
【0009】
第2態様に係る注文管理装置は、第1態様に係る注文管理装置において、前記グループ化部は、グループ化されていない最初の注文を受け付けた時から前記一単位の顧客数又は前記端末装置数に応じて設定された期間内に受け付けた前記注文を前記識別子ごとにグループ化する。
【0010】
第2態様によれば、顧客グループの人数が多い場合は、注文をグループ化する待機時間を長くすることにより、1回の出力においてグループ化する注文を増やせる。
【0011】
第3態様に係る注文管理装置は、第1態様又は第2態様に係る注文管理装置において、前記グループ化部は、前記一単位において前記顧客が最初に注文を行う場合、追加で注文を行う場合よりも前記期間をより長くする。
【0012】
第3態様によれば、最初の注文は追加の注文に比べて、注文をする顧客の割合が多いという実情に合わせて、注文をグループ化するための待機時間を長くできる。
【0013】
第4態様に係る注文管理装置は、第1態様から第3態様の何れかの態様に係る注文管理装置において、前記グループ化部は、前記注文を受け付ける度に予め定めた上限を超えない範囲で前記期間を延長する。
【0014】
第4態様によれば、追加注文後に更に追加でされる注文をグループ化できる場合がある。また、第4態様によれば、グループ化する待機時間が延々と長くなることを防止できる。
【0015】
第5態様に係る注文管理装置は、第1態様から第4態様の何れかの態様に係る注文管理装置において、前記期間内に受け付けたグループ化した前記注文を、前記期間の経過後に出力する出力部を含む。
【0016】
第5態様によれば、グループ化した注文を、外部装置が受信又は表示部が表示等することにより、外部装置又は従業員等が注文の調理、配膳又は提供を管理できる。
【0017】
第6態様に係る注文管理装置は、第5態様に係る注文管理装置において、前記出力部は、前記期間内に前記識別子に対応する前記一単位の顧客数と同数の前記端末装置から前記注文を受け付けた場合、前記期間の経過を待たずにグループ化した前記注文を出力する。
【0018】
第6態様によれば、顧客グループの全員の端末から注文を受け付けた場合は、期間の経過を待たずに注文が店内に設置されたプリンタ等に出力されるため、当該顧客グループが注文した物の提供時間が短縮される。
【0019】
第7態様に係る注文管理装置は、第1態様から第6態様の何れかの態様に係る注文管理装置において、前記識別子をパラメータに含む注文画面へのアクセス情報である二次元コードを生成する生成部を含み、前記受付部は、前記二次元コードを読み取った前記端末装置から前記注文画面を介して注文された前記注文を受け付ける。
【0020】
第7態様によれば、端末装置と識別子が関連付いていない場合であっても、識別子と注文とを関連付けることができる。
【0021】
第8態様に係る注文管理方法は、複数の端末装置と通信を行う注文管理装置における注文管理方法であって、前記複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける処理と、予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化する処理と、をコンピュータが実行する。
【0022】
第8態様では、注文に含まれる識別子ごとに、当該注文をグループ化する。そのため、第8態様によれば、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる。
【0023】
第9態様に係る注文管理プログラムは、複数の端末装置と通信を行う注文管理装置において実行される注文管理プログラムであって、複数の端末装置から、一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む前記顧客の注文を受け付ける処理と、予め定めた期間内に受け付けた複数の前記注文を、前記識別子ごとにグループ化する処理と、をコンピュータに実行させる。
【0024】
第9態様では、コンピュータに次の処理を実行させる。すなわち、注文管理プログラムによりコンピュータは、注文に含まれる識別子ごとに、当該注文をグループ化する。そのため、第8態様によれば、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる。
【発明の効果】
【0025】
開示の技術によれば、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】注文管理システムの概略を示す概略構成図である。
【
図2】第1実施形態に係る注文管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係る注文管理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係る注文管理装置による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】第1実施形態に係る注文管理装置による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係る注文管理装置の識別子テーブルの一例である。
【
図7】第1実施形態に係る注文管理システムの伝票の一例である。
【
図8】第1実施形態に係る注文管理システムの伝票の一例である。
【
図9】第2実施形態に係る注文管理装置による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】第2実施形態に係る注文管理装置による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0028】
本開示の注文管理システム1によって、注文を管理する概略について、
図1を用いて説明する。注文管理システム1は、注文管理装置10、サーバ20、会計装置30、プリンタ40、ハンディターミナル50及び端末装置60を含んで構成される。
【0029】
注文管理装置10は、注文を管理する装置である。注文管理装置10は、サーバ20を介して、端末装置60と通信を行う。注文管理装置10は、サーバ20から一のエリアに案内された一又は複数の顧客を一単位として識別する識別子を含む注文を受け付ける。本開示において、当該単位を顧客グループと記載する場合がある。エリアとは、テーブル、立ち席、椅子又は個室等である。識別子は、例えば、店舗を識別するための店舗番号と顧客グループが案内されたテーブルのテーブル番号との組み合わせである。注文管理装置10は、QRコード(登録商標)を含む二次元コードを生成する。二次元コードは、識別子をパラメータに含む注文画面へのアクセス情報である。
注文管理装置10は、障害に備えマスタ及びバックアップを切り替える冗長構成であってもよい。例えば、注文管理装置10Aをマスタ機器、注文管理装置10Bをバックアップ機器とする。本開示において、マスタ機器として動作する注文管理装置を表す場合は、参照番号10を用い、複数の注文管理装置を区別して表す場合は、参照番号10A、10Bを用いる場合がある。
【0030】
サーバ20は、店舗に来店した顧客が注文を行うための注文画面を提供するサーバである。サーバ20は、例えば、注文画面を構成するWEBページを提供するWEBサーバである。サーバ20は、端末装置60から識別子をパラメータに含む要求を受信する。そして、サーバ20は、受信した識別子を注文に含めて注文管理装置10へ送信する。
【0031】
会計装置30は、注文の会計を識別子ごとに行う装置である。
【0032】
プリンタ40は、店内に設置されたプリンタである。プリンタ40は、識別子を含む二次元コードを印刷する。印刷された二次元コードは、従業員によって、識別子により特定されるエリアに配置される。また、プリンタ40は、注文の伝票発行にも使用され、従業員は、印刷された伝票に従い調理又は配膳を行う。
【0033】
ハンディターミナル50は、従業員が携帯する端末である。ハンディターミナル50は、顧客グループの人数である顧客数を識別子ごとに注文管理装置10に送信する。ハンディターミナル50は、顧客グループが利用する端末装置60の台数である端末装置数を送信してもよい。例えば、従業員は、顧客グループが利用する端末装置数を確認し、ハンディターミナル50を用いて端末装置数を送信する。換言すれば、ハンディターミナル50は、識別子が同じになる端末装置60の端末装置数を、識別子ごとに送信する。ハンディターミナル50は、スマートフォン又はタブレット型端末等であってもよい。
【0034】
端末装置60は、顧客が所有するスマートフォン又はタブレット型端末等である。端末装置60は、エリアに配置されている印刷された二次元コードを当該端末装置60に設けられたカメラにより読み取る。次に、端末装置60は、読み取った二次元コードのアクセス情報により、パラメータに識別子を含む要求をサーバ20へ送信する。そして、端末装置60は、注文を行うための注文画面を取得して注文を行う。換言すれば、端末装置60は、注文画面を介して、注文管理装置10へ注文を送信する。端末装置60は、自己を識別する値として、MAC(Media Access Control address)アドレス、IP(Internet Protocol)アドレス又は端末装置60ごとに割り当てた値等を注文管理装置10又はサーバ20へ送信する。
【0035】
[第1実施形態]
図2は、注文管理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。注文管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース17を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
【0036】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。第1実施形態では、ROM12又はストレージ14には、注文管理プログラムが格納されている。
【0037】
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0038】
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0039】
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能しても良い。
【0040】
通信インタフェース17は、他の機器と通信するためのインタフェースである。当該通信には、たとえば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI等の有線通信の規格、又は、4G、5G、若しくはWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
【0041】
次に、注文管理装置10の機能構成について説明する。
図3は、注文管理装置10の機能構成の例を示すブロック図である。注文管理装置10は、機能構成として、受付部101、グループ化部102、出力部103及び生成部104を有する。各機能構成は、CPU11がROM12又はストレージ14に記憶された注文管理プログラムを読み出し、RAM13に展開して実行することにより実現される。
【0042】
受付部101は、複数の端末装置から、顧客の店舗内におけるエリアを識別する識別子を含む顧客の注文を受け付ける。受付部101は、二次元コードを読み取った端末装置から注文画面を介して注文された注文を受け付ける。
【0043】
グループ化部102は、予め定めた期間内に受け付けた複数の注文を、識別子ごとにグループ化する。グループ化部102は、グループ化されていない最初の注文を受け付けた時からエリアにおける顧客数又は端末装置数に応じて設定された期間内に受け付けた同じ識別子の注文をグループ化する。グループ化部102は、エリアにおいて顧客が最初に注文を行う場合、追加で注文を行う場合よりも期間をより長くする。グループ化部102は、注文を受け付ける度に予め定めた上限を超えない範囲で期間を延長する。
【0044】
出力部103は、グループ化した注文及び二次元コードを出力する。出力とは、通信インタフェース17を介して他の機器へ送信すること、又は表示部16に表示すること等である。出力部103は、期間内に受け付けたグループ化した注文を、当該期間の経過後に出力する。出力部103は、期間内に識別子に対応する顧客数と同数の端末装置から注文を受け付けた場合、期間の経過を待たずにグループ化した注文を出力してもよい。
【0045】
生成部104は、識別子をパラメータに含む注文画面へのアクセス情報である二次元コードを生成する。
【0046】
次に、注文管理装置10の作用について説明する。
図4及び
図5は、注文管理装置10による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から注文管理プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、注文管理が行なわれる。
【0047】
図4は、注文管理装置10による注文登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0048】
ステップS101では、CPU11は、注文を受け付ける。CPU11は、ステップS102へ移行する。
【0049】
ステップS102では、CPU11は、識別子が識別子テーブルに登録されているか否かを判断する。CPU11は、識別子が識別子テーブルに登録されていないと判断した場合(ステップS102:NO)、ステップS103へ移行する。CPU11は、識別子が識別子テーブルに登録されていると判断した場合(ステップS102:YES)、ステップS110へ移行する。
ここで、注文管理装置10の識別子テーブルの一例を
図6に示す。識別子テーブルは、識別子、顧客数、登録時刻、伝票出力時刻、新規・追加、MACアドレス及び伝票管理番号を格納する項目をそれぞれ有する。新規・追加の項目は、新規フラグ又は項目フラグを格納する項目である。MACアドレスの項目及び伝票管理番号の項目は、複数の値を格納することができる。なお、MACアドレスは、端末装置60を識別する値の一例である。
A15の識別子の処理は、新規の注文を受け付けた直後であり、伝票出力時刻まで待機している状態である。B20の識別子及びB25の識別子の処理は、追加の注文を受け付け、伝票出力時刻まで待機している状態である。A03の識別子及びA04の識別子の処理は、伝票を出力し、次の注文を待機している状態である。注文管理装置10は、会計処理が完了した識別子を識別子テーブルから削除する。
【0050】
ステップS103では、CPU11は、識別子を登録する。すなわち、CPU11は、注文に含まれる識別子が識別子テーブルに存在しない場合、識別子テーブルに行を追加し、注文に含まれる識別子を登録する。後述のステップS103からステップS109の処理は、注文に含まれる識別子の行に対して処理を行う。CPU11は、ステップS104へ移行する。
【0051】
ステップS104では、CPU11は、新規フラグを設定する。CPU11は、ステップS105へ移行する。
【0052】
ステップS105では、CPU11は、顧客数を設定する。CPU11は、ステップS106へ移行する。
【0053】
ステップS106では、CPU11は、登録時刻を設定する。CPU11は、ステップS107へ移行する。
【0054】
ステップS107では、CPU11は、伝票出力時刻を設定する。CPU11は、新規・追加の項目が新規フラグの場合は、30秒と顧客数とを乗算した値を、登録時刻に加算した時刻を伝票出力時刻とする。CPU11は、新規・追加の項目が追加フラグの場合は、顧客数に関わらず30秒とする。CPU11は、ステップS108へ移行する。
【0055】
ステップS108では、CPU11は、MACアドレスを登録する。CPU11は、ステップS109へ移行する。
【0056】
ステップS109では、CPU11は、伝票管理番号を登録する。CPU11は、ステップS112へ移行する。
【0057】
ステップS110では、CPU11は、MACアドレスが識別子テーブルに登録されているか否かを判断する。CPU11は、MACアドレスが識別子テーブルに登録されていると判断した場合(ステップS110:YES)、ステップS111へ移行する。CPU11は、MACアドレスが識別子テーブルに登録されていないと判断した場合(ステップS110:NO)、ステップS108へ移行する。
【0058】
ステップS111では、CPU11は、伝票管理番号を登録する。すなわち、CPU11は、MACアドレスが登録されている識別子テーブルの行に伝票管理番号を登録する。CPU11は、ステップS101へ移行する。
【0059】
ステップS112では、CPU11は、登録されたMACアドレスが顧客数以上か否かを判断する。CPU11は、登録されたMACアドレスが顧客数以上と判断した場合(ステップS112:YES)、ステップS113へ移行する。CPU11は、登録されたMACアドレスが顧客数未満と判断した場合(ステップS112:NO)、ステップS101へ移行する。
【0060】
ステップS113では、CPU11は、当該伝票管理番号の伝票を出力する。すなわち、CPU11は、登録されたMACアドレスが顧客数以上である伝票管理番号の伝票を出力する。CPU11は、ステップS114へ移行する。
【0061】
ステップS114では、CPU11は、登録時刻、伝票出力時刻、MACアドレス及び
伝票管理番号を初期化する。CPU11は、ステップS115へ移行する。
【0062】
ステップS115では、CPU11は、追加フラグを設定する。CPU11は、ステップS101へ移行する。
【0063】
以上、上述したステップS112及びステップS113の処理により、CPU11は、期間内に識別子に対応する顧客数と同数以上の端末装置から前記注文を受け付けた場合、期間の経過を待たずにグループ化した注文を出力する。
【0064】
図5は、注文管理装置10による伝票発行処理の流れを示すフローチャートである。注文管理装置10は、定期的に、例えば10秒ごとに伝票発行処理を実行する。
【0065】
ステップS201では、CPU11は、変数iに1を代入する。CPU11は、ステップS202へ移行する。
【0066】
ステップS202では、CPU11は、識別子テーブルのi番目の識別子を確認する。後述のステップS203からステップS207は、i番目の識別子に対して処理を行う。CPU11は、ステップS203へ移行する。
【0067】
ステップS203では、CPU11は、システム時刻が伝票出力時刻を過ぎているか否かを判断する。CPU11は、システム時刻が伝票出力時刻を過ぎていないと判断した場合(ステップS203:NO)、ステップS204へ移行する。CPU11は、システム時刻が伝票出力時刻を過ぎていると判断した場合(ステップS203:YES)、ステップS205へ移行する。
【0068】
ステップS204では、CPU11は、変数iに1を加算する。CPU11は、ステップS208へ移行する。
【0069】
ステップS205では、CPU11は、当該伝票管理番号の伝票を出力する。すなわち、システム時刻が伝票出力時刻を過ぎている伝票管理番号の伝票を出力する。CPU11は、ステップS206へ移行する。
【0070】
ステップS206では、CPU11は、登録時刻、伝票出力時刻、MACアドレス及び伝票管理番号を初期化する。CPU11は、ステップS207へ移行する。
【0071】
ステップS207では、CPU11は、追加フラグを設定する。CPU11は、ステップS202へ移行する。
【0072】
ステップS208では、CPU11は、識別子テーブルに登録された全ての識別子を確認したか否かを判断する。CPU11は、識別子テーブルに登録された全ての識別子を確認したと判断した場合(ステップS208:YES)、伝票発行処理を終了する。CPU11は、識別子テーブルに登録された全ての識別子を確認していないと判断した場合(ステップS208:NO)、ステップS202へ移行する。
【0073】
以上、上述したステップS101からステップS111、ステップS203及びステップS205の処理により、CPU11は、予め定めた期間内に受け付けた複数の注文を、識別子ごとにグループ化する。そして、CPU11は、期間内に受け付けたグループ化した注文を、期間の経過後に出力する。
【0074】
図7は、注文管理システム1の伝票の一例である。
伝票201Aは、識別子がA15の顧客グループから、18時05分にされた注文の伝票である。
伝票201Bは、識別子がB20の顧客グループから、18時05分にされた注文の伝票である。
伝票201Cは、識別子がA15の顧客グループから、18時05分にされた注文の伝票である。
伝票201Dは、識別子がA15の顧客グループから、18時06分にされた注文の伝票である。
伝票201Eは、識別子がA15の顧客グループから、18時06分にされた注文の伝票である。
【0075】
注文管理装置10は、予め定めた期間内に受け付けた複数の注文を、識別子ごとにグループ化する。そして、注文管理装置10は、グループ化した注文を、期間の経過後に出力する。そのため、注文管理装置10は、伝票201A、伝票201C、伝票201D及び伝票201Eを1つのグループとし、伝票201Bを別の1つのグループとして管理する。そして、注文管理装置10は、グループ化した注文について、それぞれの期間の経過後に注文を出力する。
【0076】
プリンタ40は、例えば、伝票を連続して印刷する場合において、異なるグループの注文に対応する伝票の間に白紙伝票202を印刷する。プリンタ40は、伝票201A、伝票201C、伝票201D及び伝票201Eの印刷後に、白紙伝票202を印刷する。そして、プリンタ40は、白紙伝票の印刷後に、伝票201Bを印刷する。これにより、グループ単位を認識しやすくなるため、顧客グループごとに注文の調理、配膳又は提供を管理しやすくなる。
なお、伝票の印刷は、伝票間を完全分離せず1点を残して切断するパーシャルカットを用いてもよい。
【0077】
図8は、注文管理システム1の伝票の一例である。
図8は、上述の
図7の伝票201A、伝票201C、伝票201D及び伝票201Eを1つの伝票として出力した例である。すなわち、プリンタ40は、グループ化された同じ識別子の注文を、1つの伝票として印刷してもよい。
【0078】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、上述の
図4及び
図5と異なるフローチャートを用いて、注文管理装置10の作用を説明する。第2実施形態のハードウェア構成及び機能構成は、第1実施形態のハードウェア構成、機能構成とそれぞれ同一である。また、第1実施形態と同様の構成及び作用となる箇所については同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
注文管理装置10の作用について説明する。
図9及び
図10は、注文管理装置10による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
図9は、顧客が来店した場合に実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0081】
ステップS301では、CPU11は、識別子及び顧客数を受け付ける。すなわち、CPU11は、エリアに案内された顧客数及びそのエリアの識別子をハンディターミナル50から受け付ける。CPU11は、入力部15から識別子及び顧客数を受け付けてもよい。CPU11は、顧客数に代えて、端末装置数を受け付けてもよい。CPU11は、ステップS302へ移行する。
【0082】
ステップS302では、CPU11は、二次元コードを生成して出力する。詳しくは、CPU11は、受け付けた識別子をパラメータに含む注文画面へのアクセス情報である二次元コードを生成する。CPU11は、プリンタ40へ二次元コードを送信して、二次元コードの印刷を指示する。CPU11は、ステップS303へ移行する。
【0083】
ステップS303では、CPU11は、顧客数に応じた長さの期間を定める。すなわち、CPU11は、顧客数が多いほど、顧客数が少ない場合に比べて期間をより長くするように、識別子ごとに期間を定める。CPU11は、顧客数に応じて期間の合計の上限を定めてもよい。CPU11は、例えば、顧客数が1人の場合は、0分、2人の場合は、0.5分、3人の場合は、1分、4人以上の場合は、5分のように期間の長さを定める。CPU11は、ステップS304へ移行する。
【0084】
ステップS304では、CPU11は、識別子ごとに注文処理を実行する。具体的な処理については、
図10で後述する。CPU11は、注文管理処理を終了する。
【0085】
図10は、識別子ごとに実行する注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0086】
ステップS401では、CPU11は、注文を受け付けたか否かを判断する。CPU11は、注文を受け付けたと判断した場合(ステップS401:YES)、ステップS402へ移行する。CPU11は、注文を受け付けていないと判断した場合(ステップS401:NO)、ステップS406へ移行する。
【0087】
ステップS402では、CPU11は、グループ化された注文がないか否かを判断する。換言すれば、CPU11は、同じ識別子を含む注文がグループ化されていないか否かを判断する。CPU11は、識別子テーブルを参照して、グループ化された注文がないか否かを判断するCPU11は、グループ化された注文がないと判断した場合(ステップS402:YES)、ステップS403へ移行する。CPU11は、グループ化された注文があると判断した場合(ステップS402:NO)、ステップS404へ移行する。
【0088】
ステップS403では、CPU11は、期間を開始する。すなわち、CPU11は、ステップS401の処理で受け付けた注文に含まれる識別子について、識別子テーブルへ新たに登録し、当該識別子の期間(まとめ)を開始する。CPU11は、ステップS405へ移行する。
【0089】
ステップS404では、CPU11は、期間を延長する。CPU11は、ステップS401の処理で受け付けた注文に含まれる識別子について、当該識別子の期間を延長する。すなわち、注文管理装置10は、第1実施形態と異なり、注文を受け付ける度に、グループ化するための期間を延長する。なお、延長する期間は、上述のステップS303の処理で定めた期間と異なっていてもよい。CPU11は、予め定めた上限を超えない範囲で期間を延長してもよい。CPU11は、ステップS405へ移行する。
【0090】
ステップS405では、CPU11は、受け付けた注文をグループ化する。すなわち、CPU11は、識別子ごとに注文をグループ化する。換言すれば、CPU11は、受け付けた注文を、当該注文に含まれる識別子のグループに追加する。CPU11は、ステップS406へ移行する。
【0091】
ステップS406では、CPU11は、期間を経過したかを判断する。CPU11は、期間を経過したと判断した場合(ステップS406:YES)、ステップS407へ移行する。CPU11は、期間を経過していないと判断した場合(ステップS406:NO)、ステップS409へ移行する。
【0092】
ステップS407では、CPU11は、グループ化した注文を出力する。CPU11は、例えば、注文を印刷するためにプリンタ40にグループ化した注文を送信する。なお、CPU11は、表示部16にグループ化した注文を表示するようにしてもよい。CPU11は、ステップS408へ移行する。
【0093】
ステップS408では、CPU11は、出力した注文のグループ化を解除する。例えば、CPU11は、リストにグループ化する注文を追加することによりグループを管理している場合、出力した注文をリストから削除する。CPU11は、ステップS409へ移行する。
【0094】
ステップS409では、CPU11は、会計装置30により注文が会計されたか否かを判断する。CPU11は、注文が会計されたと判断した場合(ステップS409:YES)、注文処理を終了する。CPU11は、注文が会計されていないと判断した場合(ステップS409:NO)、ステップS401へ移行する。
【0095】
以上、上述したステップS401からステップS403の処理により、CPU11は、受け付けた注文に含まれる識別子のグループが作成されていない場合、当該識別子のグループを作成する。そして、CPU11は、グループの作成と共に、当該識別子の期間を開始する。換言すれば、CPU11は、受け付けた複数の注文のうち、グループ化されていない最初の注文を受け付けた時から、最初の注文に含まれる識別子の期間を開始する。
【0096】
また、上述したステップS401、ステップS402及びステップS404の処理により、CPU11は、注文を受け付ける度に期間を延長する。
【0097】
また、上述したステップS406及びステップS407の処理により、CPU11は、同じ識別子を含む注文を送信可能な端末装置60からの注文の送信を、期間が経過するまで待機する。また、CPU11は、受け付けた注文を期間が経過するまでROM12又はストレージ14に保持する。
【0098】
[備考]
以上、第1実施形態及び第2実施形態の注文管理装置10について説明してきた。しかし、本開示は、上記実施形態に限定されない。種々の改良または改変が可能である。
【0099】
第1実施形態に係る注文管理装置10は、伝票管理番号を、伝票番号と注文回数の組み合わせから構成してもよい。注文管理装置10は、伝票管理番号を端末装置60と送受信する。
図4のステップS109において、CPU11は、伝票管理番号を登録し、登録した伝票管理番号を、注文を送信した端末装置60に送信する。端末装置60は、伝票管理番号として伝票番号に注文回数を付与した値を含めた注文を注文管理装置10へ送信する。注文管理装置10は、会計が行われた伝票管理番号を識別子テーブルから削除する。注文管理装置10は、全ての伝票管理番号が削除された識別子を、識別子テーブルから削除する。
【0100】
図9のステップS303において、CPU11は、期間の長さを一律に定めてもよい。また、ステップS403において、CPU11は、識別子ごとに予め定めた時刻から期間を開始してもよい。すなわち、CPU11は、予め定めた時刻から一定間隔ごとに受け付けた注文をグループ化して出力する。例えば、CPU11は、一の識別子について、12時00分から5分ごとにグループ化し、別の識別子について、12時01分から5分ごとにグループ化する。これにより、注文の出力の間隔を分散できる。
【0101】
図9のステップS303において、CPU11は、当該顧客グループにおいて顧客が最初に注文を行う場合、追加で注文を行う場合よりも期間をより長く設定してもよい。すなわち、CPU11は、グループ化した注文の出力をしていない場合、グループ化した注文の出力をした場合の期間と比べて、より長い期間を設定する。
【0102】
図9のステップS302において、CPU11は、二次元コードを生成し、ハンディターミナル50又は注文装置に送信してもよい。ここで、注文装置とは、エリアに設置された注文するためのタブレット型端末等の装置(図示なし)である。CPU11は、ステップS301の処理で受診した識別子により特定されるエリアに配置された注文装置へ送信して、二次元コードを注文装置に表示させる。端末装置60は、ハンディターミナル50又は注文装置に表示された二次元コードを読み取り、サーバ20にアクセスする。これにより、二次元コードを印刷することなく、端末装置60に二次元コードを読み取らせることができる。
【0103】
図10のステップS406において、CPU11は、注文に含まれる識別子が同じになる全ての端末装置60から、当該期間内に注文を受け付けたとき、当該識別子の期間が経過したと判断してもよい。換言すれば、注文管理装置10は、識別子に対応する顧客数と同数の端末装置60から、当該期間内に注文を受け付けた場合、期間の経過を待たずにグループ化した当該識別子の注文を出力する。
例えば、注文管理装置10は、端末装置60を識別する値を受信することにより、端末装置60の台数を集計する。例えば、端末装置60は、識別子及びMACアドレスを含む注文を注文管理装置10へ送信する。注文管理装置10は、注文を受け付けるごとにMACアドレスの個数を集計し、同じ識別子において、MACアドレスの個数と顧客数が同一か否かを判断する。
【0104】
図9のステップS301において、CPU11は、受け付けた顧客数に予め定めた値を加算してもよい。例えば、CPU11は、受け付けた顧客数が1であった場合、予め定めた値として1を加算し、顧客数を2として以降の処理を実行する。これにより、例えば、顧客が一人客の場合であっても、注文の出力を待機することにより、追加注文をまとめて出力できる。
【0105】
上記各実施形態に係る注文管理装置10は、マスタ及びバックアップが切り替わったときに、グループ化されている注文及びグループ化されていない注文を出力する。例えば、注文管理装置10Aがマスタ機器、注文管理装置10Bがバックアップ機器であった場合に、マスタ及びバックアップが切り替わったとき、マスタになった注文管理装置10Bは、保持している全ての注文を出力する。
【0106】
なお、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した注文管理処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、注文管理処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0107】
また、上記各実施形態では、注文管理プログラムは、コンピュータが読み取り可能なストレージ14に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的(non-transitory)記憶媒体に記憶された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0108】
1 注文管理システム
10 注文管理装置
20 サーバ
30 会計装置
40 プリンタ
50 ハンディターミナル
60 端末装置
201A、201B、201C、201D、201E 伝票
202 白紙伝票