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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023012916
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】複合型デッキプレート
(51)【国際特許分類】
   B27M 3/00 20060101AFI20230119BHJP
   B27M 3/02 20060101ALI20230119BHJP
   B27M 3/04 20060101ALI20230119BHJP
   E04B 5/40 20060101ALI20230119BHJP
【FI】
B27M3/00 C
B27M3/02
B27M3/04
E04B5/40 D
E04B5/40 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116678
(22)【出願日】2021-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】591115006
【氏名又は名称】三菱地所株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 渉
【テーマコード(参考)】
2B250
【Fターム(参考)】
2B250AA03
2B250BA03
2B250CA11
2B250DA04
2B250EA03
2B250EA05
2B250EA12
2B250FA03
2B250FA14
2B250FA16
2B250FA23
2B250FA25
2B250FA31
2B250GA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】木質系ベース(自然素材)が有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見場のよい天井面を作ることができる複合型デッキプレートを提供する。
【解決手段】複合型デッキプレート10Aは、所定面積の木質系ベース16と、木質系ベース16の上方に配置されて幅方向へ並ぶ第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cとから形成され、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの金属ベース17が木質系ベース16の第1及び第2側縁部33,34の間において幅方向へ並んだ状態で木質系ベース16の上面37に複数のステープル39によって固定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向へ延びる両側縁部と、長さ方向と交差する幅方向へ延びる両端縁部とを有する所定面積の複合型デッキプレートにおいて、
前記複合型デッキプレートが、長さ方向へ延びる両側縁部と、幅方向へ延びる両端縁部とを有する所定面積の木質系ベースと、前記木質系ベースの上方に配置されて幅方向へ並ぶ所定面積の第1~第n配筋付きデッキプレートとから形成され、前記第1~第n配筋付きデッキプレートが、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1端縁部及び第2端縁部と前記第1及び第2端縁部の間に位置する中央部とを有する所定面積の金属ベースと、前記金属ベースの上面に配置・固定され、該金属ベースの第1端縁部と第2端縁部との間で長さ方向へ延びる少なくとも1つの配筋構造物とを備え、前記第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、前記木質系ベースの両側縁部の間において幅方向へ並んだ状態で該木質系ベースの上面に所定の固定手段によって固定されていることを特徴とする複合型デッキプレート。
【請求項2】
前記木質系ベースが、前記配筋構造物と並行して長さ方向へ延びていて幅方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、前記第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが、幅方向へ並ぶ前記第1~第n木質系プレートの上面に前記所定の固定手段によって固定されている請求項1に記載の複合型デッキプレート。
【請求項3】
前記木質系ベースが、前記配筋構造物と交差する幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、前記第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ並ぶ前記第1~第n木質系プレートの上面に前記所定の固定手段によって固定されている請求項1に記載の複合型デッキプレート。
【請求項4】
前記第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ延びる第1側縁部と、前記第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、前記複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが幅方向へ離間し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部との間に前記木質系ベースが露出し、前記複合型デッキプレートの一方の側縁部では、前記配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部から幅方向外方へ前記木質系ベースの一方の側縁部が延出し、前記複合型デッキプレートの他方の側縁部では、前記配筋付きデッキプレートの金属ベースの第2側縁部から幅方向外方へ前記木質系ベースの他方の側縁部が延出している請求項1ないし請求項3いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項5】
前記第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、前記配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第1側縁部と、前記第1側縁部の反対側であって前記配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、前記複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部の一部分と第2側縁部の一部分とが重なった状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる請求項1ないし請求項3いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項6】
前記第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ延びる第1側縁部と、前記第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、前記複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが当接した状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる請求項1ないし請求項3いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項7】
前記金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが、それら側縁部に位置して長さ方向へ断続的に並ぶ複数の前記固定手段によって前記木質系ベースを形成する木質系プレートの上面に固定されている請求項2ないし請求項6いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項8】
前記固定手段が、所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、前記ステープルが、その肩部を幅方向へ延在させた状態で前記金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が前記金属ベースを貫通しつつ前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項7に記載の複合型デッキプレート。
【請求項9】
前記金属ベースの中央部の中心周辺における前記ステープルの打ち込み本数が、前記金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部における該ステープルの打ち込み本数よりも多く、前記金属ベースの中央部の中心周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が前記残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、前記肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項8に記載の複合型デッキプレート。
【請求項10】
前記肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが、前記金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項9に記載の複合型デッキプレート。
【請求項11】
前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺における前記ステープルの打ち込み本数が、前記金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部における該ステープルの打ち込み本数よりも多く、前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が前記残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、前記肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項8ないし請求項10いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項12】
前記肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが、前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項11に記載の複合型デッキプレート。
【請求項13】
前記固定手段が、所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、前記ステープルが、その肩部を長さ方向へ延在させた状態で前記金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が前記金属ベースを貫通しつつ前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項7に記載の複合型デッキプレート。
【請求項14】
前記金属ベースの中央部の中心周辺における前記ステープルの打ち込み本数が、前記金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部における該ステープルの打ち込み本数よりも多く、前記金属ベースの中央部の中心周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が前記残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、前記肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項13に記載の複合型デッキプレート。
【請求項15】
前記肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが、前記金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項14に記載の複合型デッキプレート。
【請求項16】
前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺における前記ステープルの打ち込み本数が、前記金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部における該ステープルの打ち込み本数よりも多く、前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が前記残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、前記肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で前記木質系プレートの内部に打ち込まれている請求項13ないし請求項15いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項17】
前記肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが、前記金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ前記木質系プレートの内部へ打ち込まれている請求項16に記載の複合型デッキプレート。
【請求項18】
前記ステープルには、接着剤が塗布されている請求項8ないし請求項17いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【請求項19】
前記金属ベースが、鉄板であり、前記木質系プレートが、所定面積の木材、所定面積の合板、所定面積の木質系サイディング材、所定面積のCLT、所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、所定面積の木質セメント板、所定面積のパーティクルボード、所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかである請求項1ないし請求項18いずれかに記載の複合型デッキプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両側縁部と両端縁部とを有する所定面積の複合型デッキプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
長さ方向へ延びる両側縁部及び幅方向へ延びる両端縁部を有する所定面積の鉄板(金属ベース)と、鉄板の上面に設置されて長さ方向へ延びる複数の鉄筋トラス構造物と、鉄板の上面に位置して幅方向へ延びていて長さ方向へ所定寸法離間して並ぶ複数の幅筋とを備えたデッキプレートが開示されている(特許文献1参照)。鉄板は、その上面から上方へ凸となって長さ方向へ延びる複数の凸条を有する。鉄筋トラスは、幅方向へ並ぶ一対の凸条の間であって鉄板の上面から上方に位置して長さ方向へ延びる上端筋と、一対の凸条の間であって鉄板と上端筋との間に位置して長さ方向へ延びる一対の下端筋と、一対の凸条の間であって鉄板と上端筋との間で上下方向へ波状に曲折を繰り返しながら長さ方向へ延びる一対のラチス筋とから形成されている。
【0003】
それらラチス筋は、上端筋に当接して凸状に曲折する上端凸部と、金属ベースの上面に当接して凹状に曲折する下端凹部とを有し、上端凸部から下端凹部に向かって幅方向外方へ末広がりになっている。デッキプレートでは、それらラチス筋の上端凸部が上端筋にスポット溶接され、それらラチス筋の中間部が下端筋にスポット溶接され、それら幅筋がそれらラチス筋の下端凹部に配置されて鉄板に作られた凸条にスポット溶接され、それらラチス筋の下端凹部が鉄板の上面とそれら幅筋とに挟まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-163914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示のデッキプレートは、鉄板(金属ベース)の下面が下方へ露出するから、デッキプレートを利用して鉄筋造建築物、鉄筋コンクリート造建築物、鉄筋鉄骨コンクリート造建築物の天井スラブを構築する場合、鉄板(金属ベース)の下面をそのまま天井面にすることはできず、デッキプレートに複数の吊りボルトを設置し、その吊りボルトに化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上げ材を取り付けなければならず、天井仕上げ工事が別途必要になり、そのための手間やコストがかかる。
【0006】
又、前記特許文献1に開示のデッキプレートは、木質系ベース(木材(木質系プレート)や合板(木質系プレート)、木質系サイディング材(木質系プレート)、CLT(木質系プレート))が有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができず、見た者に木質系ベース(自然素材)が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができない。木質材のうちの木材や合板は、木を切る方向や木の部位の違いで自然が生み出した異なる木目や色合い、質感等のデザインが現れ、そのデザインを見た者の気持ちを落ち着かせ、その気持ちを穏やかにする効果を有し、心地の良い天井面を作ることができる。木質系プレートのうちの木質系サイディング材は、デザイン性が高く、見た者に木の温もりを与えることができるとともに、色合いによって仕上がりのイメージを様々に変えることができる。木質系プレートのうちのCLTは、木材や合板と同様に、木目や色合い、質感等のデザイン性を有し、心地の良い天井面を作ることができるとともに、高い強度を有し、高い断熱性や耐震性、遮音性、耐火性を有する。
【0007】
本発明の目的は、木質系ベース(自然素材)が有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見場のよい天井面を作ることができるとともに、見た者に木質系ベースが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる複合型デッキプレートを提供することにある。本発明の他の目的は、吊りボルトを利用して化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上材を取り付けることなく天井スラブを構築することができ、天井仕上工事を省くことができる複合型デッキプレートを提供することにある。本発明の他の目的は、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる複合型デッキプレートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明の前提は、長さ方向へ延びる両側縁部と、長さ方向と交差する幅方向へ延びる両端縁部とを有する所定面積の複合型デッキプレートである。
【0009】
前記前提における本発明の特徴は、複合型デッキプレートが、長さ方向へ延びる両側縁部と、幅方向へ延びる両端縁部とを有する所定面積の木質系ベースと、木質系ベースの上方に配置されて幅方向へ並ぶ所定面積の第1~第n配筋付きデッキプレートとから形成され、第1~第n配筋付きデッキプレートが、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1端縁部及び第2端縁部と第1及び第2端縁部の間に位置する中央部とを有する所定面積の金属ベースと、金属ベースの上面に配置・固定され、金属ベースの第1端縁部と第2端縁部との間で長さ方向へ延びる少なくとも1つの配筋構造物とを備え、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、木質系ベースの両側縁部の間において幅方向へ並んだ状態で木質系ベースの上面に所定の固定手段によって固定されていることにある。
【0010】
本発明の一例は、木質系ベースが、配筋構造物と並行して長さ方向へ延びていて幅方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが、幅方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートの上面に所定の固定手段によって固定されている。
【0011】
本発明の他の一例は、木質系ベースが、配筋構造物と交差する幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートの上面に所定の固定手段によって固定されている。
【0012】
本発明の他の一例は、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが幅方向へ離間し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部との間に木質系ベースが露出し、複合型デッキプレートの一方の側縁部では、配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部から幅方向外方へ木質系ベースの一方の側縁部が延出し、複合型デッキプレートの他方の側縁部では、配筋付きデッキプレートの金属ベースの第2側縁部から幅方向外方へ木質系ベースの他方の側縁部が延出している。
【0013】
本発明の他の一例は、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側であって配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部の一部分と第2側縁部の一部分とが重なった状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる。
【0014】
本発明の他の一例は、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが、長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、複合型デッキプレートでは、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが当接した状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる。
【0015】
本発明の他の一例は、金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが、それら側縁部に位置して長さ方向へ断続的に並ぶ複数の固定手段によって木質系ベースを形成する木質系プレートの上面に固定されている。
【0016】
本発明の他の一例は、固定手段が、所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、ステープルが、その肩部を幅方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が金属ベースを貫通しつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0017】
本発明の他の一例は、金属ベースの中央部の中心周辺におけるステープルの打ち込み本数が、金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの中央部の中心周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0018】
本発明の他の一例は、肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが、金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0019】
本発明の他の一例は、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺におけるステープルの打ち込み本数が、金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0020】
本発明の他の一例は、肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0021】
本発明の他の一例は、固定手段が、所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、ステープルが、その肩部を長さ方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が金属ベースを貫通しつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0022】
本発明の他の一例は、金属ベースの中央部の中心周辺におけるステープルの打ち込み本数が、金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの中央部の中心周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0023】
本発明の他の一例は、肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが、金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0024】
本発明の他の一例は、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺におけるステープルの打ち込み本数が、金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺では、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている。
【0025】
本発明の他の一例は、肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部へ打ち込まれている。
【0026】
本発明の他の一例として、ステープルには、接着剤が塗布されている。
【0027】
本発明の他の一例は、金属ベースが、鉄板であり、木質系プレートが、所定面積の木材、所定面積の合板、所定面積の木質系サイディング材、所定面積のCLT、所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、所定面積の木質セメント板、所定面積のパーティクルボード、所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかである。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る複合型デッキプレートによれば、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが木質系ベースの両側縁部の間において幅方向へ並んだ状態で木質系ベースの上面に所定の固定手段によって固定され、木質系ベースが複合型デッキプレートの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、木質系ベースが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見場のよい天井面を作ることができるとともに、見た者に自然素材である木質系ベースが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレートは、配筋付きデッキプレートの金属ベースの下面に木質系ベースが固定されて天井面を形成するから、吊りボルトを利用して化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上材を取り付けることなく天井スラブを構築することができ、天井仕上材を別途設置するための天井仕上工事を省くことができるとともに、天井仕上工事のための手間やコストを省くことができる。複合型デッキプレートは、吊りボルトによって化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上材を取り付ける必要はないから、吊りボルトを利用して天井仕上材を取り付けた吊り天井構造と比較し、天井仕上工事を省くことができ、効率よく天井スラブを構築することができるとともに、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる。複合型デッキプレートは、持続可能な循環型資源である木質系ベースが使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0029】
木質系ベースが配筋構造物と並行して長さ方向へ延びていて幅方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが幅方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートの上面に所定の固定手段によって固定されている複合型デッキプレートは、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースを長さ方向へ延びる第1~第n木質系プレートの上面に所定の固定手段によって固定し、第1~第n木質系プレートが複合型デッキプレートの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、長さ方向へ延びる第1~第n木質系プレートが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である第1~第n木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレートは、持続可能な循環型資源である第1~第n木質系プレートが使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0030】
木質系ベースが配筋構造物と交差する幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートから形成され、第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレートの金属ベースが長さ方向へ並ぶ第1~第n木質系プレートの上面に所定の固定手段によって固定されている複合型デッキプレートは、第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースを幅方向へ延びる第1~第n木質系ベースの上面に所定の固定手段によって固定することで、木材の製造において発生した寸法が短い端材を利用することができ、木材の無駄を省くことができる。複合型デッキプレートは、幅方向へ延びる第1~第n木質系ベースが複合型デッキプレートの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、それら木質系プレートが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレートは、持続可能な循環型資源である第1~第n木質系プレートが使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0031】
第1~第n配筋付きデッキプレートの長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが幅方向へ離間し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部との間に木質系ベースが露出し、複合型デッキプレートの一方の側縁部において、配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部から幅方向外方へ木質系ベースの一方の側縁部が延出し、複合型デッキプレートの他方の側縁部において、配筋付きデッキプレートの金属ベースの第2側縁部から幅方向外方へ木質系ベースの他方の側縁部が延出している複合型デッキプレートは、配筋付きデッキプレートを形成する金属ベースが木質系ベースの全域に配置されることはなく、複合型デッキプレートにおける金属ベースの面積を少なくしてその使用量を少なくすることができ、金属ベースの使用量を減らすことで、天井スラブを廉価に構築することができるとともに、複合型デッキプレートの重量を減少させて天井スラブの軽量化を図ることができる。複合型デッキプレートは、木質系プレートが金属ベースを隠蔽し、金属ベースが複合型デッキプレートの下方に露出することはなく、木質系プレートが複合型デッキプレートの下方に露出して天井面を形成するから、木質系プレートの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0032】
第1~第n配筋付きデッキプレートの金属ベースが配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側であって配筋構造物の幅方向外方に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部の一部分と第2側縁部の一部分とが重なった状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる複合型デッキプレートは、幅方向へ隣接するそれら金属ベースの第1側縁部の一部分と第2側縁部の一部分とを重ねることで、木質系ベース(第1~第n木質系プレート)における第1~第n配筋付きデッキプレートの位置決めが容易になり、それら金属ベースを木質系ベースの上面の所定の箇所に正確に固定することができ、効率よく複合型デッキプレートを作ることができる。複合型デッキプレートは、幅方向へ並ぶそれら金属ベースの下面に木質系プレートが位置し、木質系プレートが金属ベースを隠蔽し、金属ベースが複合型デッキプレートの下方に露出することはなく、木質系プレートが複合型デッキプレートの下方に露出して天井面を形成するから、木質系プレートの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0033】
第1~第n配筋付きデッキプレートの長さ方向へ延びる第1側縁部と、第1側縁部の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部とを有し、幅方向へ隣接するそれら配筋付きデッキプレートの金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とが当接した状態でそれら金属ベースが幅方向へ並んでいる複合型デッキプレートは、幅方向へ隣接するそれら金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とを当接させることで、木質系ベース(第1~第n木質系プレート)における第1~第n配筋付きデッキプレートの位置決めが容易になり、それら金属ベースを木質系ベースの上面の所定の箇所に正確に固定することができ、効率よく複合型デッキプレートを作ることができる。複合型デッキプレートは、幅方向へ並ぶそれら金属ベースの下面に木質系プレートが位置し、木質系プレートが金属ベースを隠蔽し、金属ベースが複合型デッキプレートの下方に露出することはなく、木質系プレートが複合型デッキプレートの下方に露出して天井面を形成するから、木質系プレートの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0034】
金属ベースの第1側縁部と第2側縁部とがそれら側縁部に位置して長さ方向へ断続的に並ぶ複数の固定手段によって木質系ベースを形成する木質系プレートの上面に固定されている複合型デッキプレートは、長さ方向へ断続的に並ぶ複数の固定手段により、金属ベースの第1及び第2側縁部に木質系プレートが固定されるから、金属ベースと木質系プレートとを確実に固定することができ、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる。複合型デッキプレートは、長さ方向へ断続的に並ぶ複数の固定手段によって金属ベースの下面に固定された木質系プレートを利用して見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0035】
固定手段が所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、ステープルがその肩部を幅方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が金属ベースを貫通しつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を幅方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶステープルによって金属ベースの第1及び第2側縁に木質系プレートが固定されるから、金属ベースと木質系プレートとを確実に固定することができ、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、木質系プレートの落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる。複合型デッキプレートは、肩部を幅方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶステープルによって金属ベースの下面に固定された木質系プレートを利用し、魅力的なデザイン(意匠)を有する見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0036】
金属ベースの中央部の中心周辺におけるステープルの打ち込み本数が金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの中央部の中心周辺において、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、金属ベースの中央部の中心周辺において肩部を幅方向へ延在させた多数のステープルを使用して金属ベースと木質系プレートとを固定することで、金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの中央部の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの中央部の中心周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0037】
肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を幅方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに幅方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のステープルによって金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの中央部の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの中央部の中心周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0038】
金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺におけるステープルの打ち込み本数が金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を幅方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において肩部を幅方向へ延在させた多数のステープルを使用して金属ベースの下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0039】
肩部を幅方向へ延在させた状態の複数のステープルが金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を幅方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに幅方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のステープルによって金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0040】
固定手段が所定寸法の肩幅を有する肩部と所定寸法の脚長を有する一対の脚部とを備えたステープルであり、ステープルがその肩部を長さ方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、その脚部が金属ベースを貫通しつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を長さ方向へ延在させた状態で金属ベースの第1側縁部及び第2側縁部において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶステープルによって金属ベースの第1及び第2側縁部の下面に木質系プレートが固定されているから、木質系プレートを金属ベースの下面に確実に固定することができ、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、木質系プレートの落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる。複合型デッキプレートは、肩部を長さ方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶステープルによって金属ベースの下面に固定された木質系プレートを利用し、魅力的なデザイン(意匠)を有する見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0041】
金属ベースの中央部の中心周辺におけるステープルの打ち込み本数が金属ベースの中心周辺を除く残余の中央部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの中央部の中心周辺において、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の中央部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、金属ベースの中央部の中心周辺において肩部を長さ方向へ延在させた多数のステープルを使用して金属ベースの下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの中央部の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの中央部の中心周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0042】
肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが金属ベースの中央部の中心周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を長さ方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに幅方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のステープルによって金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの中央部の中心周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの中央部の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの中央部の中心周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0043】
金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺におけるステープルの打ち込み本数が金属ベースの端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部におけるステープルの打ち込み本数よりも多く、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において、それらステープルの長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部におけるそれらステープルの長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部を長さ方向へ延在させたそれらステープルが密になった状態で木質系プレートの内部に打ち込まれている複合型デッキプレートは、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において肩部を長さ方向へ延在させた多数のステープルを使用して金属ベースの下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0044】
肩部を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープルが金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺において幅方向へ所定寸法離間して並びつつ木質系プレートの内部へ打ち込まれている複合型デッキプレートは、肩部を長さ方向へ延在させた状態で長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに幅方向へ所定寸法離間して並ぶ複数のステープルによって金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを固定することで、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺の下面に木質系プレートを強固に連結することができ、複合型デッキプレートを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレートの上面にコンクリートを打設し、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベースの第1及び第2端縁部の端縁周辺と木質系プレートとの固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレートと木質系プレートとから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0045】
接着剤がステープルに塗布されている複合型デッキプレートは、接着剤が塗布された複数のステープルによって金属ベースの下面に木質系プレートが固定されるから、接着剤を利用して木質系プレートと金属ベースとを確実に固定することができ、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、木質系プレートの落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができるとともに、接着剤が塗布された複数のステープルによって金属ベースの下面に固定された木質系プレートを利用し、魅力的なデザイン(意匠)を有する見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0046】
金属ベースが鉄板であり、木質系プレートが所定面積の木材、所定面積の合板、所定面積の木質系サイディング材、所定面積のCLT、所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、所定面積の木質セメント板、所定面積のパーティクルボード、所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかである複合型デッキプレートは、木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF)が有する魅力的なデザイン(意匠)の見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系プレートが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。木質系プレートが木材や合板、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF)である場合、木を切る方向や木の部位の違いで自然が生み出した異なる木目や色合い、質感等のデザインが現れ、そのデザインを見た者の気持ちを落ち着かせ、その気持ちを穏やかにする効果を有し、心地の良い天井面を作ることができる。木質系プレートが木質系サイディング材である場合、デザイン性が高く、見た者に木の温もりを与えることができるとともに、色合いによって仕上がりのイメージを様々に変えることが可能な天井面を作ることができる。木質系プレートがCLTである場合、木材や合板と同様に、木目や色合い、質感等のデザイン性を有し、心地の良い天井面を作ることができるとともに、高い強度を有し、高い断熱性や耐震性、遮音性、耐火性を有する天井面を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図2図1の複合型デッキプレートの上面図。
図3図1の複合型デッキプレートの正面図。
図4図1の複合型デッキプレートの側面図。
図5】ステープルの配置の他の一例を示す上面図。
図6】ステープルの配置の他の一例を示す上面図。
図7】ステープルの配置の他の一例を示す上面図。
図8】ステープルの配置の他の一例を示す上面図。
図9】ステープルの配置の他の一例を示す上面図。
図10】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図11図10の複合型デッキプレートの上面図。
図12図10の複合型デッキプレートの正面図。
図13】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図14図13の複合型デッキプレートの上面図。
図15図13の複合型デッキプレートの正面図。
図16図13の複合型デッキプレート10Cの側面図。
図17】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図18図17の複合型デッキプレートの上面図。
図19図17の複合型デッキプレートの正面図。
図20】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図21図20の複合型デッキプレートの上面図。
図22図20の複合型デッキプレートの側面図。
図23】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図24図23の複合型デッキプレートの上面図。
図25図23の複合型デッキプレートの側面図。
図26】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図27図26の複合型デッキプレートの上面図。
図28】一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図29図28の複合型デッキプレートの上面図。
図30】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図31図30の複合型デッキプレートの上面図。
図32図30の複合型デッキプレートの正面図。
図33図30の複合型デッキプレートの側面図。
図34】他の一例として示す複合型デッキプレートの斜視図。
図35図34の複合型デッキプレートの上面図。
図36図34の複合型デッキプレートの正面図。
図37図34の複合型デッキプレートの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0048】
一例として示す複合型デッキプレート10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る複合型デッキプレートの詳細を説明すると、以下のとおりである。尚、図2は、図1の複合型デッキプレート10Aの上面図であり、図3は、図1の複合型デッキプレート10Aの正面図である。図4は、図1の複合型デッキプレート10Aの側面図である。図1では、長さ方向(前後方向)を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0049】
複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)は、複数のそれを幅方向へ並べた状態で連結し、鉄筋造建築物や鉄筋コンクリート造建築物、鉄筋鉄骨コンクリート造建築物の天井スラブの構築に使用される。複合型デッキプレート10Aは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1側縁部11及び第2側縁部12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1端縁部13及び第2端縁部14(両端縁部)とを有する。複合型デッキプレート10Aは、所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)(第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレート)と、所定面積の木質系ベース16(木質系プレート)とから形成されている。
【0050】
尚、本発明に係る複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)を形成する配筋付きデッキプレート(鉄筋トラス付きデッキプレート)には、図1図26図30に図示のそれらの他に、現在使用されている各種の配筋付きデッキプレート(鉄筋トラス付きデッキプレート)を使用することができ、将来開発されるあらゆる形態の配筋付きデッキプレート(鉄筋トラス付きデッキプレート)を使用することができる。
【0051】
配筋付きデッキプレート(鉄筋トラス付きデッキプレート)の数に限定はなく、構築する天井スラブの大きさや求められる強度、必要な鉄筋量等に応じて配筋付きデッキプレートの数を自由に決定することができ、1つの第1配筋付きデッキプレートや2つの第1及び第2配筋付きデッキプレート(第1及び第2鉄筋トラス付きデッキプレート)、4つ以上の第1~第n配筋付きデッキプレート(第1~第n鉄筋トラス付きデッキプレート)が複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)を形成していてもよい。
【0052】
第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、木質系ベース16の上方に配置されて幅方向へ並行して並んでいる。第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、所定面積を有する長さ方向へ長い所定面積の金属ベース17と、金属ベース17の上面18に配置・固定(設置)された鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)とから形成さている。複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)における配筋付きデッキプレートでは、1つの金属ベース17の上面18に1つの鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)が設置されているが、鉄筋トラスユニット19の数に限定はなく、構築する天井スラブの大きさや天井スラブに求められる強度、天井スラブに必要な鉄筋量等に応じて金属ベース17の上面18に設置する鉄筋トラスユニット19の数を自由に決定することができ、1つの金属ベース17の上面18に2つ以上の鉄筋トラスユニット19が配置・固定(設置)されていてもよい。
【0053】
金属ベース17は、2~4mmの厚みを有する鉄板から作られている。尚、金属ベース17が亜鉛メッキ鋼板やアルミニウム板、ステンレス板、チタン板等の他の金属から作られていてもよい。金属ベース17は、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1端縁部20及び第2端縁部21と、第1及び第2端縁部20,21の間に位置する中央部22と、長さ方向へ延びる第1側縁部23と、第1側縁部23の反対側に位置して長さ方向へ延びる第2側縁部24とを有するとともに、略フラットな上面18と略フラットな下面25とを有する。金属ベース17の上下面18,25には、メッキ処理が施されている。尚、金属ベース17の面積に特に限定はなく、構築する天井スラブの大きさや天井スラブに求められる強度、天井スラブに必要な鉄筋量等に応じてその面積を自由に決定することができる。
【0054】
鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間に配置され、第1端縁部20から第2端縁部21に向かって長さ方向へ延びている。鉄筋トラスユニット19は、1本の上端筋26と、2本(一対)の第1及び第2下端筋27a,27bと、2本(一対)の第1及び第2ラチス筋28a,28bとから作られている(組み立てられている)。
【0055】
それら上端筋26は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。上端筋26には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形鉄棒(異形鉄筋)が使用されている。上端筋26は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、金属ベース17の上面18から上方へ離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19の上端筋26の長さ方向の長さ寸法は略同一であり、各鉄筋トラスユニット19のそれら上端筋26が平行して幅方向へ並んでいる。
【0056】
第1及び第2下端筋27a,27bは、鉄を延伸した鉄棒から作られている。下端筋27a,27bには、その周面に複数の節(リブ)を有する異形金属棒(異形鉄筋)が使用されている。下端筋27a,27bは、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間に位置するとともに、上端筋26の下方であって上端筋26の幅方向両側に位置している。第1下端筋27aは、第1ラチス筋28aの幅方向外側に位置し、第2下端筋27bは、第2ラチス筋28bの幅方向外側に位置している。第1及び第2下端筋27a,27bは、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19の第1及び第2下端筋27a,27bの長さ方向の長さ寸法は略同一であり、各鉄筋トラスユニット19のそれら下端筋27a,27bが平行して幅方向へ並んでいる。
【0057】
第1及び第2ラチス筋28a,28bは、鉄を延伸した鉄棒から作られている。それらラチス筋28a,28bは、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間に位置するとともに、金属ベース17の上面18と上端筋26との間に位置している。第1及び第2ラチス筋28a,28bは、金属ベース17の上面18と上端筋26との間で上下方向へ波状に曲折(起伏)を繰り返しながら長さ方向へ延びている。それらラチス筋28a,28bは、上端筋26の側に位置して上方へ向かって凸となるように弧を画く上端凸部29と、金属ベース17の上面18の側に位置する下端凹部30と、上端凸部29及び下端凹部30の間において長さ方向へ傾斜して延びる中間部31とを有する。
【0058】
第1及び第2ラチス筋28a,28bは、図1,3に示すように、金属ベース17の上面18に対して垂直ではなく、金属ベース17の上面18に対して所定角度で傾斜し、上端凸部29から下端凹部30に向かって幅方向外方へ末広がりになっている。それらラチス筋28a,28bの金属ベース17に対する傾斜角度について特に制限はなく、その傾斜角度を自由に変えることができる。
【0059】
第1及び第2ラチス筋28a,28bの上下方向へ波状に曲折を繰り返す角度は一定であり、単位長さ(たとえば1m)当たりのラチス筋28a,28bの曲折を繰り返す回数は同一である。ラチス筋28a,28bの上下方向へ波状に曲折を繰り返す角度(単位長さ当たりのラチス筋28a,28bの上下方向へ波状に曲折を繰り返す回数)は自由に変えることができ、その角度を調節(単位長さ当たりのラチス筋28a,28bの上下方向へ波状に曲折を繰り返す回数を調節)することで、ラチス筋28a,28bの上端凸部29どうしの縦方向の離間寸法を調節することができ、ラチス筋28a,28bの下端凹部30どうしの縦方向の離間寸法を調節することができる。
【0060】
第1及び第2ラチス筋28a,28bは、上端筋26を挟んで幅方向へ対称型に配置されている。従って、幅方向に並ぶそれらラチス筋28a,28bの上端凸部29どうしの位置が一致し、中間部31どうしの位置が一致しているとともに、下端凹部30どうしの位置が一致している。第1及び第2ラチス筋28a,28bは、長さ方向に隣接する上端凸部29どうしの離間寸法が等しく、上端凸部29が長さ方向へ等間隔で並んでいるとともに、長さ方向に隣接する下端凹部30どうしの離間寸法が等しく、下端凹部30が長さ方向へ等間隔で並んでいる。
【0061】
第1及び第2ラチス筋28a,28bの上端凸部29は、上端筋26の幅方向両側(周面)に当接した状態で、上端凸部29のうちの上端筋26と交差する部(交差箇所)が上端筋26にスポット溶接によって溶着(固定)されている。それらラチス筋28a,28bの中間部31は、それら下端筋27a,27bの内側に位置し、中間部31のうちの下端筋27a,27bと交差する箇所(交差部分)が下端筋27a,27bにスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0062】
第1及び第2ラチス筋28a,28bの下端凹部30は、金属ベース17の上面18と並行するように幅方向外方へ折り曲げられ、幅方向外方へ向かって凸となるように弧を画いている。下端凹部30には、幅方向外方へ延びる屈曲部分32が形成されている。下端凹部30の曲折部分32は、金属ベース17の上面18に位置して上面18に当接し、その一部(例えば、曲折部分32の先端箇所(一点)又は曲折部分32の両側箇所(二点))が金属ベース17にスポット溶接によって溶着(固定)されている。尚、第1及び第2ラチス筋28a,28bの下端凹部30が幅方向外方へ折り曲げられておらず、下端凹部30に屈曲部分32が作られていなくてもよい。この場合、ラチス筋28a,28bの下端凹部30が金属ベース17の上面18に当接し、金属ベース17の上面18に当接する下端凹部30の交差箇所(交差部分)が金属ベース17にスポット溶接によって溶着(固定)される。
【0063】
上端筋26や第1及び第2下端筋27a,27b、第1及び第2ラチス筋28a,28bは、それらの太さについて特に制限はなく、構築する天井スラブの大きさや天井スラブに求められる強度、天井スラブに必要な鉄筋量等に合わせて上端筋26や下端筋27a,27b、ラチス筋28a,28bの太さを自由に変えることができる。上端筋26や第1及び第2下端筋27a,27b、第1及び第2ラチス筋28a,28bは鉄から作られているが、鉄以外の金属から作ることもできる。また、上端筋26や下端筋27a,27b、ラチス筋28a,28bが鉄から作られている場合は、それらにメッキ等の防錆処理が施されていてもよい。
【0064】
尚、金属ベース17(複合型デッキプレート10B~10Jの金属ベース17を含む)には、その上面18から上方へ凸となる複数の凸部(突条)が形成されていてもよい。それら凸部(突条)は、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の間に位置して幅方向へ等間隔離間(所定間隔離間)して並び、一方の端縁部20から他方の端縁部21に向かって長さ方向へ延在させる。それら凸部は、金属ベース17の一部を幅方向内方へ折り曲げ、金属ベース17の一部をその上面18から上方へ向かって山折りにすることから作ることができる。それら凸部は、上下方向への高さ寸法が3~10mmであり、正面形状が円弧に成形される。尚、凸部の正面形状が上下方向へ直状に延びるプレート状に成形されてもよく、逆V字状に成形されてもよい。
【0065】
金属ベース17に複数の凸部(突条)が形成される場合、第1及び第2ラチス筋28a,28bの下端凹部30の曲折部分32が金属ベース17の凸部の上に位置し、その一部が凸部から幅方向外方へ突出しつつ、凸部と二点(二箇所)で交差する。曲折部分32のうちの凸部と交差する箇所(交差部分(二点))が凸部にスポット溶接によって溶着(固定)される。それらラチス筋28a,28bの下端凹部30が幅方向外方へ折り曲げられておらず、下端凹部30に屈曲部分32が作られていない場合、ラチス筋28a,28bの下端凹部30が金属ベース17の凸部の1箇所に交差当接し、凸部の1箇所に交差する下端凹部30の交差箇所(交差部分(一点))が凸部にスポット溶接によって溶着(固定)される。
【0066】
木質系ベース16(木質系プレート)は、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部33,34(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部35,36(両端縁部)とを有する1枚の板であり、略フラットな上面37と略フラットな下面38とを有する。木質系ベース16(木質系プレート)には、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の木材、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の合板、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の木質系サイディング材、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積のCLT(Cross Laminated Timber)、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の木質セメント板、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積のパーティクルボード、長さ方向及び幅方向へ略平坦に延びる所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかが使用されている。
【0067】
木材には、木目(装飾面)の模様や厚み寸法等の形態が異なるか各種の針葉樹木材、木目(装飾面)や厚み寸法等の形態が異なる各種の広葉樹木材のうちのいずれかが使用されている。木材は、その厚み寸法が10mm~300mmの範囲にある。木材としては、榎(エノキ)、エティモエ、エビアラ、エルム、槐(エンジュ)、オクメ、オバンコール、オリーブ、カーリーメープル、貝塚伊吹(カイヅカイブキ)、楓(カエデ)、柿(カキ)、鹿子の木(カゴノキ)、桂(カツラ)、カナリューム、樺(カバ)、カポール、榧(カヤ)、唐松(カラマツ)、カランタス、花梨(カリン)、ガロガロ、カロフィルム、キソケトン、木曽檜(キソヒノキ)、黄蘗(キハダ)、行者杉(ギョウジャスギ)、桐(キリ)、キルティッドメープル、楠(クス)、雲杉(クモスギ)、クラロウォールナット、栗(クリ)、胡桃(クルミ)、黒蝦夷松(クロエゾマツ)、黒柿(クロガキ)、黒松(クロマツ)、桑(クワ)、欅(ケヤキ)を使用することができる。
【0068】
又は、ケンパス、玄圃梨(ケンポナシ)、コーヒーナット、広葉杉(コウヨウザン)、黒檀(コクタン)、黒蓮(コクレン)、漉油(コシアブラ)、コシポ、コットンウッド、小楢(コナラ)、辛夷(コブシ)、五葉松(ゴヨウマツ)、サイカチ、ササフラス、サザンサイプレス、サペリ、沢胡桃(サワグルミ)、沢柴(サワシバ)、椹(サワラ)、椎(シイ)、朱里(シウリ)、ジェルトン、塩地(シオジ)、シカモア、シゾメリア、紫檀(シタン)、椣(シデ)、シナ、縞黒檀(シマコクタン)、ジョンコン、白樫(シラカシ)、白樺(シラカバ)、神代欅(ジンダイケヤキ)、神代タモ(ジンダイタモ)、神代楢(ジンダイナラ)を使用することができる。
【0069】
又は、アオダモ、赤樫(アカガシ)、アガチス、赤松(アカマツ)、秋田杉(アキタスギ)、浅田(アサダ)、アサメラ、小豆梨(アズキナシ)、翌檜(アスナロ)、アスペン、アニグレ、アパ、アピトン、アフリカンマホガニー、アムーラ、アユース、アルダー、イエローバーチ、イエローハードウッド、イエローパイン、イエローポプラ、柞の木(イスノキ)、板屋(イタヤ)、一位(イチイ)、一位樫(イチイカシ)、銀杏(イチョウ)、イぺ、イロコ、ウィロー、ウエンジ、ウォーターガム、ウォールナット、梅(ウメ)、ウリン、漆(ウルシ)、エコップを使用することができる。
【0070】
或いは、福州杉(フクシュウスギ)、椈(ブナ)、ブビンガ、ブラックアッシュ、プラタナス、プランチョネラ、米杉(ベイスギ)、米栂(ベイツガ)、米檜(ベイヒ)、米檜葉(ベイヒバ)、米松(ベイマツ)、紅檜(ベニヒ)、紅松(ベニマツ)、ベリ、ペリコプシス、ペルポック、ペンシルシダー、朴(ホオ)、ボコテ、ボセ、ポドカルプス、ポプラ、ホペア、ボルネオオーク、ホワイトアッシュ、ホワイトウエンジ、ホワイトウッド、ホワイトオーク、ホワイトスプルース、ホワイトセラヤ、ホワイトパイン、ホワイトリンバ、ホンジュラスマホガ二ー、ポンデロッサパイン、真樺(マカバ)、槇(マキ)、マコレ、マルーパ、マンゴ、マンソニア、水木(ミズキ)、水目(ミズメ)、椋の木(ムクノキ)、無患子(ムクロジ)、ムテニエ、目白樺(メジロカバ)、メタセコイア、メラピー、メルクシパイン、メルサワ、メルバウ、メンクラン、メンピサン、モアビ、モビンギ、樅(モミ)、紅葉(モミジ)、モンキーポッド、屋久杉(ヤクスギ)、柳(ヤナギ)、柳杉(ヤナギスギ)、魚梁瀬杉(ヤナセスギ)、山桜(ヤマザクラ)、山梨(ヤマナシ)、山鳴らし(ヤマナラシ)、百合の木(ユリノキ)を使用することができる。
【0071】
更に、神代楡(ジンダイニレ)、杉(スギ)、スプルース、セドロ、ゼブラノ、セランガンバツ、栓(セン)、栴檀(センダン)、ソノケリン、ソフトメープル、ターミナリア、タイワンヒノキ、タウキャン、タウン、鉄刀木(タガヤサン)、椨(タブ)、タモ、タラ、チーク、チェリー、萵苣(チシャ)、チベットヒノキ、チャンパカ、栂(ツガ)、椿(ツバキ)、ティーツリー、ドゥシエ、栃(トチ)、椴松(トドマツ)、トネリコ、ドリアン、泥の木(ドロノキ)、楢(ナラ)、苦木(ニガキ)、肉桂(ニッケ)、ニヤトー、ニューギニアウォールナット、ニューギニアバスウッド、楡(ニレ)、鼠子(ネズコ)、合歓木(ネムノキ)、ノーブル、バーケラ、バーズアイメープル、ハードメープル、パープルハート、パオローズ、バスウッド、櫨(ハゼ)、バターナット、ハックベリー、跋扈柳(バッコヤナギ)、パドゥク、馬尾松(バビショウ)、刺槐(ハリエンジュ)、バルサム、榛の木(ハンノキ)、ピーシーメープル、ビーチ、ビッグリーフメープル、ヒッコリー、檜(ヒノキ)、檜葉(ヒバ)、姫小松(ヒメコマツ)、ビリンガ、ピンカド、ファルカタを使用することができる。
【0072】
更に、ヨーロピアンアッシュ、ヨーロピアンオーク、ヨーロピアンチェリー、ヨーロピアンファー、ヨーロピアンメープル、吉野杉(ヨシノスギ)、ヨン、ラオススギ、ラオスヒノキ、ラジアータパイン、ラバーウッド、ラボア、ラワン、リグナムバイタ、冷杉(レイスギ)、レースウッド、レッドウッド、レッドオーク、レッドガム、レッドセラヤ、レッドパイン、レッドメランティ、ローズウッドを使用することができる。
【0073】
合板には、装飾面の模様やデザイン、色彩(色合い)、風合い、光沢、厚み寸法等の形態が異なる天然木化粧板や低圧メラミン化粧板、突き板化粧板、オレフィン化粧板、ポリエステル化粧板、プリント化粧板、DAP(ダップ)化粧板のうちのいずれかが使用される。合板には、現在使用されている各種のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)のそれが含まれる。合板は、その厚み寸法が10mm~200mmの範囲にある。
【0074】
木質系サイディング材には、装飾面の模様やデザイン、色彩(色合い)、風合い、光沢、厚み寸法等の形態が異なる各種の木質系サイディング材が使用される。木質系サイディングには、現在使用されているそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)の木質系サイディングが含まれる。木質系サイディング材は、その厚み寸法が15mm~30mmの範囲にある。CLT(直交集成板)には、現在使用されている各種のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)のCLTが含まれる。CLTは、その厚み寸法が30mm~350mmの範囲にある。配向性ストランドボード(OSB合板)には、現在使用されている各種のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)の配向性ストランドボードが含まれる。配向性ストランドボードは、その厚み寸法が10mm~50mmの範囲にある。
【0075】
木質セメント板には、木毛セメント板や木片セメント板のうちのいずれかが使用される。木質セメント板には、現在使用されている各種のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)の木質セメント板が含まれる。木質セメント板は、その厚み寸法が10mm~150mmの範囲にある。パーティクルボードには、素地パーティクルボードや単板張りパーティクルボード、化粧パーティクルボードのうちのいずれかが使用される。パーティクルボードには、現在使用されている各種(態様)のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類のそれが含まれる。パーティクルボードは、その厚み寸法が5mm~50mmの範囲にある。中質繊維板(MDF)には、素地MDFや化粧MDF、構造用MDFのうちのいずれかが使用される。中質繊維板には、現在使用されている各種のそれの他に、今後開発されるあらゆる種類(態様)のそれが含まれる。中質繊維板は、その厚み寸法が5mm~50mmの範囲にある。
【0076】
複合型デッキプレート10Aは、幅方向へ隣接する第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23との間には、木質系ベース16(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の上面37が露出している。
【0077】
複合型デッキプレート10Aは、幅方向へ隣接する第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23との間には、木質系ベース16(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の上面37が露出している。
【0078】
複合型デッキプレート10Aの第1側縁部11(一方の側縁部)では、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23から幅方向外方へ木質系ベース16の第1側縁部33(一方の側縁部)が延出し、木質系ベース16の第1側縁部33の上面37が露出している。複合型デッキプレート10Aの第2側縁部12(他方の側縁部)では、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第2側縁部21から幅方向外方へ木質系ベース16の第2側縁部34(他方の側縁部)が延出し、木質系ベース16の第2側縁部34の上面37が露出している。
【0079】
複合型デッキプレート10Aでは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と木質系ベース16(木材、合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、図1図4に示すように、金属ベース17と木質系ベース16とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39(工業用ステープル(針))(固定手段)によって連結・固定されている。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間していてもよい。
【0080】
第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって木質系ベース16の上面37に連結・固定され、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって木質系ベース16の上面37に連結・固定されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって木質系ベース16の上面37に連結・固定されている。
【0081】
それらステープル39は、所定寸法の肩幅(外幅)を有する肩部40と、所定寸法の脚長(足長さ)を有する一対の脚部41とを備えている。ステープル39は、その肩部40の肩幅(外幅)が4mm~50mmの範囲にあり、その脚部41の脚長(足長さ)が5mm~200mmの範囲にある。ステープル39の肩幅(外幅)や脚長(足長さ)は、金属ベース17や木質系ベース16の大きさや厚み寸法、金属ベース17と木質系ベース16との連結に必要な接合強度等によって適宜選択する。それらステープル39としては、接着剤付きのそれが使用される。接着剤(図示せず)は、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布されている。
【0082】
それらステープル39は、金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とに位置し、その肩部40を幅方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間(等間隔離間)して断続的に並んでいる。それらステープル39は、その脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0083】
ステープル39は、ガンタッカーによって金属ベース17の上面18から木質系ベース16の厚み方向へ打ち込まれる。ステープル39が木質系ベース16に打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と木質系ベース16とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と木質系ベース16とを強固に接着する。ステープル39の脚部41の木質系ベース16の上面37からその内部への打ち込み深さは、木質系ベース16の厚み寸法の少なくとも50%以上、98%未満の深さである。
【0084】
尚、複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)の固定手段としては、接着剤付きステープル39とともに接着剤を利用することができ、又は、接着剤付きステープル39の他に、接着剤、釘、ボルト、リベットのうちの少なくとも1つを利用することができる。固定手段として接着剤を利用する場合は、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの金属ベース17の下面25全域に塗布される。それらデッキプレート15a~15cの金属ベース17の下面25と木質系ベース16の上面37とが接着剤(及び接着剤付きステープル39)によって強固に接合される。金属ベース17と木質系ベース16とが接着剤のみによって固定(接合)され、金属ベース17と木質系ベース16とが釘やボルト、リベットのみによって固定(連結)される場合の他、金属ベース17と木質系ベース16とが接着剤及び釘や接着剤及びボルト、接着剤及びリベットによって固定(連結)される場合がある。
【0085】
複合型デッキプレート10A(複合型デッキプレート10B~10Jを含む)を使用して鉄筋造建築物や鉄筋コンクリート造建築物、鉄筋鉄骨コンクリート造建築物の天井スラブを構築する一例としては、複数の複合型デッキプレート10Aを幅方向へ並べ、それらデッキプレート10Aの第1側縁部11と第2側縁部12とを所定の連結手段によって連結し、デッキプレート10Aの集合物(天井面)を作る。次に、連結した複合型デッキプレート10Aの集合物を鉄筋造建築物や鉄筋コンクリート造建築物、鉄筋鉄骨コンクリート造建築物の幅梁(図示せず)の間に配置固定する。尚、複数の複合型デッキプレート10Aを幅梁の間に順次配置固定しつつ、それらデッキプレート10Aの第1側縁部11と第2側縁部12とを所定の連結手段によって連結し、幅梁の間に複数の複合型デッキプレート10Aを配置固定してもよい。
【0086】
複合型デッキプレート10Aの集合物(複合型デッキプレート10B~10Jの集合物)を建造物の幅梁の間に固定した後、デッキプレート10Aの集合物の周囲に型枠(図示せず)を組み上げ、鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)の上方から金属ベース17の上面18に向かって型枠内にコンクリート(図示せず)を所定の被り寸法で打設し、コンクリートを所定期間養生する。コンクリートを複合型デッキプレート10A(第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c)に打設すると、金属ベース17や鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)がコンクリートに埋没する。コンクリートの養生期間が経過した後、型枠を取り外すことで天井スラブが完成する。複合型デッキプレート10A(天井スラブ)では、金属ベース17の下面25全域を隠蔽しつつ、木質系ベース16(木材、合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の下面38(装飾面)が建造物の天井から下方(建造物の内側)へ露出して天井面を形成する。
【0087】
複合型デッキプレート10Aは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17が木質系ベース16の第1及び第2側縁部33,34(両側縁部)の間において幅方向へ並んだ状態で木質系ベース16の上面37に複数のステープル39(所定の固定手段)によって固定され、木質系ベース16(木材、合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))が複合型デッキプレート10Aの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、木質系ベース16が有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見場のよい天井面を作ることができるとともに、見た者に自然素材である木質系ベース16が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0088】
複合型デッキプレート10Aは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの金属ベース17の下面25に木質系ベース16が固定されて天井面を形成するから、吊りボルトを利用して化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上材を取り付けることなく天井スラブを構築することができ、天井仕上材を別途設置するための天井仕上工事を省くことができるとともに、天井仕上工事のための手間やコストを省くことができる。複合型デッキプレート10Aは、吊りボルトによって化粧合板や石膏ボード、アルミパネル等の天井仕上材を取り付ける必要はないから、吊りボルトを利用して天井仕上材を取り付けた吊り天井構造と比較し、天井仕上工事を省くことができ、効率よく天井スラブを構築することができるとともに、地震等による揺れ(震動)が発生したとしても、落下の危険がなく、天井落下事故の発生を防ぐことが可能な天井スラブを構築することができる。
【0089】
複合型デッキプレート10Aは、持続可能な循環型資源である木質系ベース16が使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。木質系ベース16のうちの木材やCLTの精油成分がカビの発生や病原菌の繁殖をおさえる効果を有し、木質系ベース16のうちの木材やCLTを天井面にすることで、天井におけるカビの発生や病原菌の繁殖を抑制することができる。又、木質系ベース16のうちの木材やCLTは、空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、湿度が低いときには水分を放出するという調湿作用を有し、木質系ベース16のうちの木材やCLTを天井面にすることで、天井において湿度調節が行われ、室内の湿度が調節される。更に、木質系ベース16のうちの木材やCLTは、高音や中音、低音をバランスよく適度に吸収し、音質をまろやかにする効果を有し、木質系ベース16のうちの木材やCLTを天井面にすることで、室内の音をまろやかにすることができる。
【0090】
図5は、ステープル39の配置の他の一例を示す上面図である。図5の上面図に示すステープル39(固定手段)の配置は、ステープル39がその肩部40を幅方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、金属ベース17の中央部22の中心周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22におけるステープル39の打ち込み本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21におけるステープル39の打ち込み本数よりも多い。
【0091】
金属ベース17の中央部22の中心周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の中央部22におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を幅方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部20,21におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を幅方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0092】
図5に示す配置のステープル39によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とが連結・固定された複合型デッキプレート10Aは、金属ベース17の中央部22の中心周辺において肩部40を幅方向へ延在させた多数のステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において肩部40を幅方向へ延在させた多数のステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定することで、金属ベース17の中央部22の中心周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができ、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができる。
【0093】
図5に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定した複合型デッキプレート10A(図5に示す配置のステープル39(固定手段)を使用する場合のそれらデッキプレート10B~10Jを含む)は、それを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレート10Aの上面にコンクリートを打設したときに、金属ベース17の中央部22の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベース17の中央部22の中心周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定や金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレート15a~15cと木質系ベース16(木質系プレート)とから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系ベース16(木質系プレート)が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0094】
図6は、ステープル39の配置の他の一例を示す上面図である。図6の上面図に示すステープル39(固定手段)の配置は、ステープル39がその肩部40を幅方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、金属ベース17の中央部22の中心周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22におけるステープル39の打ち込み本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21におけるステープル39の打ち込み本数よりも多い。更に、肩部40を幅方向へ延在させた状態の複数のステープル39が金属ベース17の中央部22の中心周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並ぶとともに、肩部40を幅方向へ延在させた状態の複数のステープル39が金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並んでいる。
【0095】
金属ベース17の中央部22の中心周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の中央部22におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を幅方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれているとともに、肩部40を幅方向へ延在させた複数のステープル39が幅方向へ所定寸法離間して並んだ状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0096】
金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部20,21におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を幅方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれているとともに、肩部40を幅方向へ延在させた複数のステープル39が幅方向へ所定寸法離間して並んだ状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0097】
図6に示す配置のステープル39によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とが連結・固定された複合型デッキプレート10Aは、金属ベース17の中央部22の中心周辺において肩部40を幅方向へ延在させた多数のステープル39を長さ方向及び幅方向へ並べつつそれらステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において肩部40を幅方向へ延在させた多数のステープル39を長さ方向及び幅方向へ並べつつそれらステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定することで、金属ベース17の中央部22の中心周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができ、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができる。
【0098】
図6に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定した複合型デッキプレート10A(図6に示す配置のステープル39(固定手段)を使用する場合のそれらデッキプレート10B~10Jを含む)は、それを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレート10Aの上面にコンクリートを打設したときに、金属ベース17の中央部22の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベース17の中央部22の中心周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定や金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレート15a~15cと木質系ベース16(木質系プレート)とから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系ベース16(木質系プレート)が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0099】
図7は、ステープル39の配置の他の一例を示す上面図である。図7の上面図に示すステープル39(固定手段)の配置は、それらステープル39が金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とに位置し、その肩部40を長さ方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並んでいる。肩部40を長さ方向へ延在させたそれらステープル39は、その脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16の上面37からその内部に打ち込まれている。ステープル39が木質系ベース16に打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と木質系ベース16とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と木質系ベース16とを強固に接着する。
【0100】
図7に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを連結・固定した複合型デッキプレート10A(図7に示す配置のステープル39(固定手段)を使用する場合のそれらデッキプレート10B~10Jを含む)は、肩部40を長さ方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶステープル39によって金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の下面25に木質系ベース16が固定されているから、木質系ベース16を金属ベース17の下面25に確実に固定することができ、ステープル39によって金属ベース17の下面25に固定された木質系ベース16を利用し、魅力的なデザイン(意匠)を有する見場のよい天井面を作ることができ、見た者に自然素材である木質系ベース16が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0101】
図8は、ステープル39の配置の他の一例を示す上面図である。図8の上面図に示すステープル39(固定手段)の配置は、ステープル39がその肩部40を長さ方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、金属ベース17の中央部22の中心周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22におけるステープル39の打ち込み本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21におけるステープル39の打ち込み本数よりも多い。
【0102】
金属ベース17の中央部22の中心周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の中央部22におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を長さ方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部20,21におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を長さ方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0103】
図8に示す配置のステープル39によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とが連結・固定された複合型デッキプレート10Aは、金属ベース17の中央部22の中心周辺において肩部40を長さ方向へ延在させた多数のステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において肩部40を長さ方向へ延在させた多数のステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定することで、金属ベース17の中央部22の中心周辺の下面25に木質系ベース16を強固に連結することができ、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺の下面25に木質系ベース16を強固に連結することができる。
【0104】
図8に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定した複合型デッキプレート10A(図8に示す配置のステープル39(固定手段)を使用する場合のそれらデッキプレート10B~10Jを含む)は、それを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレート10Aの上面にコンクリートを打設したときに、金属ベース17の中央部22の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベース17の中央部22の中心周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定や金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレート15a~15cと木質系ベース16とから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系ベース16が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0105】
図9は、ステープル39の配置の他の一例を示す上面図である。図9の上面図に示すステープル39(固定手段)の配置は、ステープル39がその肩部40を長さ方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並ぶとともに、金属ベース17の中央部22の中心周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22におけるステープル39の打ち込み本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺におけるステープル39の打ち込み本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21におけるステープル39の打ち込み本数よりも多い。更に、肩部40を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープル39が金属ベース17の中央部22の中心周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並ぶとともに、肩部40を長さ方向へ延在させた状態の複数のステープル39が金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並んでいる。
【0106】
金属ベース17の中央部22の中心周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の中央部22におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を長さ方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれているとともに、肩部40を長さ方向へ延在させた複数のステープル39が幅方向へ所定寸法離間して並んだ状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0107】
金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺では、それらステープル39の長さ方向の離間寸法が残余の第1及び第2端縁部20,21におけるそれらステープル39の長さ方向の離間寸法よりも小さく、肩部40を長さ方向へ延在させたそれらステープル39が密になった状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれているとともに、肩部40を長さ方向へ延在させた複数のステープル39が幅方向へ所定寸法離間して並んだ状態でその脚部41が金属ベース17を貫通しつつ木質系ベース16(木質系プレート)の上面37からその内部に打ち込まれている。
【0108】
図9に示す配置のステープル39によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とが連結・固定された複合型デッキプレート10Aは、金属ベース17の中央部22の中心周辺において肩部40を長さ方向へ延在させた多数のステープル39を長さ方向及び幅方向へ並べつつそれらステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において肩部40を長さ方向へ延在させた多数のステープル39を長さ方向及び幅方向へ並べつつそれらステープル39を使用して金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定することで、金属ベース17の中央部22の中心周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができ、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺の下面25に木質系ベース16(木質系プレート)を強固に連結することができる。
【0109】
図9に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と木質系ベース16(木質系プレート)とを固定した複合型デッキプレート10A(図9に示す配置のステープル39(固定手段)を使用する場合のそれらデッキプレート10B~10Jを含む)は、それを建築物の梁に掛け渡した後、複合型デッキプレート10Aの上面にコンクリートを打設したときに、金属ベース17の中央部22の中心周辺が下方へ向かって湾曲するようにコンクリートの荷重が作用するとともに、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺が上方へ反るようにコンクリートの荷重が作用したとしても、金属ベース17の中央部22の中心周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定や金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺と木質系ベース16(木質系プレート)との固定が不用意に解除されることはなく、配筋付きデッキプレート15a~15cと木質系ベース16(木質系プレート)とから形成された頑丈な鉄筋コンクリート製の天井スラブを構築することができ、見た者に自然素材である木質系ベース16(木質系プレート)が有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与えることが可能な頑丈な天井面を作ることができる。
【0110】
図10は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Bの斜視図であり、図11は、図10の複合型デッキプレート10Bの上面図である。図12は、図10の複合型デッキプレート10Bの正面図である。図10では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0111】
複合型デッキプレート10Bは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。
【0112】
尚、木質系プレートの数に限定はなく、2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10B(複合型デッキプレート10C,10Dを含む)形成していてもよく、4枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10B(複合型デッキプレート10C,10Dを含む)を形成していてもよい。
【0113】
第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上方に配置されて幅方向へ並行して並んでいる。第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、所定面積を有する長さ方向へ長い所定面積の金属ベース17と、金属ベース17の上面18に配置・固定(設置)された鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)とから形成さている。金属ベース17や鉄筋トラスユニット19は、複合型デッキプレート10Aのそれらと同一である。
【0114】
第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)は、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部33,34(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部35,36(両端縁部)とを有し、略フラットな上面37と略フラットな下面38とを有する。第1~第3木質系プレート42a~42cは、同形同大であり、長さ方向へ長い矩形に成形されている。第1~第3木質系プレート42a~42cは、長さ方向の長さ寸法及び幅方向の長さ寸法が同一であり、幅方向へ並ぶことで所定面積の木質系ベース16を形成している。
【0115】
第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)には、複合型デッキプレート10Aの説明において既述の所定面積の木材や所定面積の合板、所定面積の木質系サイディング材、所定面積のCLT(Cross Laminated Timber)、所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、所定面積の木質セメント板、所定面積のパーティクルボード、所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかが使用されている。
【0116】
第1木質系プレート42aの第2側縁部34には、長さ方向へ延びる第1上継手部43aが作られている。第1上継手部43aは、第1木質系プレート42aの下面38から上面37に向かってプレート42aの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第2木質系プレート42bの第1側縁部33には、長さ方向へ延びる第1下継手部44aが作られている。第1下継手部44aは、第2木質系プレート42bの上面37から下面38に向かってプレート42bの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。
【0117】
第2木質系プレート42bの第2側縁部34には、長さ方向へ延びる第2上継手部43bが作られている。第2上継手部43bは、第2木質系プレート42bの下面38から上面37に向かってプレート42bの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第3木質系プレート42cの第1側縁部33には、長さ方向へ延びる第2下継手部44bが作られている。第2下継手部44bは、第3木質系プレート42cの上面37から下面38に向かってプレート42cの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。
【0118】
木質系ベース16では、第1木質系プレート42aの幅方向側方に第2木質系プレート42bが位置し、第2木質系プレート42bの幅方向側方に第3木質系プレート42cが位置している。第1~第3木質系プレート42a~42cは、第1木質系プレート42aの第1上継手部43aの直下に第2木質系プレート42bの第1下継手部44aが位置し、第1木質系プレート42aの第1上継手部43aと第2木質系プレート42bの第1下継手部44aとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43a,44aどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。第2木質系プレート42bの第2上継手部43bの直下に第3木質系プレート42cの第2下継手部44bが位置し、第2木質系プレート42bの第2上継手部43bと第3木質系プレート42cの第2下継手部44bとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43b,44bどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。尚、継手部43a,43b,44a,44bどうしがステープル39や釘、鎹、固定ボルト、リベット(固定手段)によって連結・固定されていてもよい。
【0119】
複合型デッキプレート10Bでは、長さ方向へ延びる第1配筋付きデッキプレート15aが長さ方向へ延びる第1木質系プレート42aの上に配置され、長さ方向へ延びる第2配筋付きデッキプレート15bが長さ方向へ延びる第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、長さ方向へ延びる第3配筋付きデッキプレート15cが長さ方向へ延びる第3木質系プレート42cの上に配置されている。
【0120】
複合型デッキプレート10Bでは、幅方向へ隣接する第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部25と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部24とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部25と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部24との間には、第1木質系プレート42a(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の第2側縁部34の上面37と第2木質系プレート42b(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の第1側縁部33の上面37とが露出している。
【0121】
複合型デッキプレート10Bでは、幅方向へ隣接する第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23との間には、第2木質系プレート42bの第2側縁部34の上面37と第3木質系プレート42c(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の第1側縁部33の上面37とが露出している。
【0122】
複合型デッキプレート10Bの第1側縁部11(一方の側縁部)では、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23から幅方向外方へ第1木質系プレート42aの第1側縁部33(一方の側縁部)が延出し、第1木質系プレート42aの第1側縁部33の上面37が露出している。複合型デッキプレート10Bの第2側縁部12(他方の側縁部)では、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第2側縁部24から幅方向外方へ第3木質系プレート42cの第2側縁部34(他方の側縁部)が延出し、第3木質系プレート42cの第2側縁部34の上面37が露出している。
【0123】
複合型デッキプレート10Bでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なるとともに(当接するとともに)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、図10図12に示すように、金属ベース17と第1木質系プレート42aが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39(固定手段)によって連結・固定されている。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間していてもよい。
【0124】
第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1木質系プレート42aの上面37に固定され、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第2木質系プレート42bの上面37に固定されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17は、その第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第3木質系プレート42cの上面37に固定されている。
【0125】
それらステープル39は、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とに位置し、その肩部40を幅方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並んでいる。それらステープル39は、その脚部41が金属ベース17を貫通しつつ第1~第3木質系プレート42a~42cの上面37からその内部に打ち込まれている。ステープル39が第1~第3木質系プレート42a~42cに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを強固に接着する。
【0126】
尚、複合型デッキプレート10B(複合型デッキプレート10C,10Dを含む)では、図5に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが連結・固定されていてもよく、図6に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが連結・固定されていてもよく、図7に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが連結・固定されていてもよい。複合型デッキプレート10B(複合型デッキプレート10C,10Dを含む)では、図8に示す配置のステープル39によって金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが連結・固定されていてもよく、図9に示す配置のステープル39によって金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが連結・固定されていてもよい。
【0127】
複合型デッキプレート10Bは、複合型デッキプレート10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Bは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17を長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)(木質系ベース16)の上面37に複数のステープル39(所定の固定手段)によって固定し、第1~第3木質系プレート42a~42cが複合型デッキプレート10Bの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42cが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である第1~第3木質系プレート42a~42cが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレート10Bは、持続可能な循環型資源である第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)(木質系ベース16)が使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0128】
図13は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Cの斜視図であり、図14は、図13の複合型デッキプレート10Cの上面図である。図15は、図13の複合型デッキプレート10Cの正面図であり、図16は、図13の複合型デッキプレート10Cの側面図である。図13では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0129】
図13図16に示す複合型デッキプレート10Cが図10図12の複合型デッキプレート10Bと異なるところは、固定手段としてステープル39ではなく、固定ボルト54又は固定ビス54が使用されている点にあり、その他の構成は図10図12の複合型デッキプレート10Bのそれらと同一であるから、図10図12の複合型デッキプレート10Bの説明を援用するとともに図10図12と同一の符号を付すことで、複合型デッキプレート10Cの詳細な説明は省略する。
【0130】
複合型デッキプレート10Cは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第3木質系プレート42a~42cは、複合型デッキプレート10Bのそれらと同一である。複合型デッキプレート10Cでは、第1配筋付きデッキプレート15aが第1木質系プレート42aの上に配置され、第2配筋付きデッキプレート15bが第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cが第3木質系プレート42cの上に配置されている。
【0131】
複合型デッキプレート10Cでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定ボルト54又は固定ビス54によって第1木質系プレート42aの上面37に連結・固定されているとともに、金属ベース17の下面25全域又は下面25に部分的(間欠的)に塗布された接着剤(図示せず)によって金属ベース17の下面25が第1木質系プレート42aの上面37に固定(固着)されている。尚、接着剤が第1木質系プレート42aの上面37全域又は上面37に部分的(間欠的)に塗布される場合もある。
【0132】
第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定ボルト54又は固定ビス54によって第2木質系プレート42bの上面37に連結・固定されているとともに、金属ベース17の下面25全域又は下面25に部分的に塗布された接着剤(図示せず)によって金属ベース17の下面25が第2木質系プレート42bの上面37に固定(固着)されている。尚、接着剤が第2木質系プレート42bの上面37全域又は上面37に部分的(間欠的)に塗布される場合もある。
【0133】
第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数の固定ボルト54又は固定ビス54によって第3木質系プレート42cの上面37に連結・固定されているとともに、金属ベース17の下面25全域又は下面25に部分的に塗布された接着剤(図示せず)によって金属ベース17の下面25が第3木質系プレート42cの上面37に固定(固着)されている。尚、接着剤が第3木質系プレート42cの上面37全域又は上面37に部分的(間欠的)に塗布される場合もある。
【0134】
固定ボルト54又は固定ビス54は、頭部55及びネジ部56を有し、そのネジ部56の全域に接着剤(図示せず)が塗布されている。固定ボルト54又は固定ビス54は、そのネジ部56が第1~第3木質系プレート42a~42cに螺着されている(ねじ込まれている)。固定ボルト54又は固定ビス54が第1~第3木質系プレート42a~42cに螺着されると(ねじ込まれると)、固定ボルト54又は固定ビス54のネジ部56が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを連結するとともに、ネジ部56の全域に塗布された接着剤が固定ボルト54又は固定ビス54と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを強固に接着する。固定ボルト54又は固定ビス54のネジ部56の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上面37からその内部への螺着深さ(ねじ込み深さ)は、第1~第3木質系プレート42a~42cの厚み寸法の少なくとも50%以上、98%未満の深さである。尚、金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42cとが固定ボルト54又は固定ビス54のみ(接着剤なし)によって連結・固定されていてもよい。
【0135】
複合型デッキプレート10Cでは、図5に示すステープル39の配置と同様に、金属ベース17の中央部22の中心周辺における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数(ねじ込み本数)が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数よりも多くてもよい。
【0136】
又、図6に示すステープル39の配置と同様に、金属ベース17の中央部22の中心周辺における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数(ねじ込み本数)が金属ベース17の中心周辺を除く残余の中央部22における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数よりも多く、金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数が金属ベース17の端縁周辺を除く残余の第1及び第2端縁部20,21における固定ボルト54又は固定ビス54の螺着本数よりも多く、更に、複数の固定ボルト54又は固定ビス54が金属ベース17の中央部22の中心周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並ぶとともに、複数の固定ボルト54又は固定ビス54が金属ベース17の第1及び第2端縁部20,21の端縁周辺において幅方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並んでいてもよい。尚、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、複合型デッキプレート10D~10Hの金属ベース17と木質系ベース16とが固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤(接着剤なしの場合もある)とによって連結・固定されていてもよい。
【0137】
複合型デッキプレート10Cは、複合型デッキプレート10A,10Bが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Cは、多数の固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤(接着剤なしの場合もある)とを使用して金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系プレート)とを固定することで、金属ベース17の下面25に第1~第3木質系プレート42a~42cの上面37を強固に連結することができる。
【0138】
図17は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Dの斜視図であり、図18は、図17の複合型デッキプレート10Dの上面図である。図19は、図17の複合型デッキプレート10Dの正面図である。図17では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0139】
図17図19に示す複合型デッキプレート10Dが図10図12の複合型デッキプレート10Bと異なるところは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なり、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なっている点にあり、その他の構成は図10図12の複合型デッキプレート10Bのそれらと同一であるから、図10図12の複合型デッキプレート10Bの説明を援用するとともに図10図12と同一の符号を付すことで、複合型デッキプレート10Dの詳細な説明は省略する。
【0140】
複合型デッキプレート10Dは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第3木質系プレート42a~42cは、複合型デッキプレート10Bのそれらと同一である。
【0141】
複合型デッキプレート10Dでは、第1配筋付きデッキプレート15aが第1木質系プレート42aの上に配置され、第2配筋付きデッキプレート15bが第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cが第3木質系プレート42cの上に配置されている。複合型デッキプレート10Dは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なり合った状態で、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。更に、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なり合った状態っで、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。複合型デッキプレート10Dでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23の側縁と第1木質系プレート42aの第1側縁部33の側縁とが一致した状態で、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第1木質系プレート42aの第1側縁部33とが重なっている。第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第3木質系プレート42cの第2側縁部34の側縁とが一致した状態で、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第2側縁部24と第3木質系プレート42cの第2側縁部34とが重なっている。
【0142】
複合型デッキプレート10Dでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第1木質系プレート42aの上面37に連結・固定されている。第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第2木質系プレート42bの上面37に連結・固定されている。第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第3木質系プレート42cの上面37に連結・固定されている。
【0143】
ステープル39が第1~第3木質系プレート42a~42cに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを強固に接着する。尚、複合型デッキプレート10Dでは、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが固定ボルト54又は固定ビス54によって連結・固定され、又は、固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤とによって連結・固定されていてもよい。
【0144】
複合型デッキプレート10Dは、複合型デッキプレート10A,10Bが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Dは、幅方向へ隣接する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cのそれら金属ベース17の第1側縁部23の一部分と第2側縁部24の一部分とを重ねることで、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)における第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15bの位置決めが容易になり、それら金属ベース17を第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上面37の所定の箇所に正確に固定することができ、手間を要せず短時間に効率よく複合型デッキプレート10Dを作ることができる。
【0145】
複合型デッキプレート10Dは、幅方向へ並ぶそれら金属ベース17の下面25に第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)が位置し、それら木質系プレート42a~42cが金属ベース17を隠蔽し、金属ベース17が複合型デッキプレート10Dの下方に露出することはなく、第1~第3木質系プレート42a~42cが複合型デッキプレート10Dの下方に露出して天井面を形成するから、第1~第3木質系プレート42a~42cの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材であるそれら木質系プレート42a~42cが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0146】
図20は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Eの斜視図であり、図21は、図20の複合型デッキプレート10Eの上面図である。図22は、図20の複合型デッキプレート10Eの正面図である。図20では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0147】
図20図22に示す複合型デッキプレート10Eが図10図12のそれと異なるところは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接し、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接している点にあり、その他の構成は図10図12の複合型デッキプレート10Bのそれらと同一であるから、図10図12の複合型デッキプレート10Bの説明を援用するとともに図10図12と同一の符号を付すことで、複合型デッキプレート10Eの詳細な説明は省略する。
【0148】
複合型デッキプレート10Eは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第3木質系プレート42a~42cは、複合型デッキプレート10Bのそれらと同一である。
【0149】
複合型デッキプレート10Eでは、第1配筋付きデッキプレート15aが第1木質系プレート42aの上に配置され、第2配筋付きデッキプレート15bが第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cが第3木質系プレート42cの上に配置されている。複合型デッキプレート10Eでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接(密接)した状態で、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。更に、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接(密接)した状態で、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。
【0150】
複合型デッキプレート10Eでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第1木質系プレート42aの上面37に連結・固定されている。第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第2木質系プレート42bの上面37に連結・固定されている。第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース18の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第3木質系プレート42cの上面37に連結・固定されている。
【0151】
ステープル39が第1~第3木質系プレート42a~42cに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを強固に接着する。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間(ランダムに離間)していてもよい。尚、複合型デッキプレート10Eでは、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とが固定ボルト54又は固定ビス54によって連結・固定され、又は、固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤とによって連結・固定されていてもよい。
【0152】
複合型デッキプレート10Eは、複合型デッキプレート10A,10Bが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Eは、幅方向へ隣接する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cのそれら金属ベース17の第1側縁部23の側縁と第2側縁部24の側縁とを当接させることで、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)における第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの位置決めが容易になり、それら金属ベース17を第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上面37の所定の箇所に正確に固定することができ、手間を要せず短時間に効率よく複合型デッキプレート10Eを作ることができる。
【0153】
複合型デッキプレート10Eは、幅方向へ並ぶそれら金属ベース17の下面25に第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)が位置し、それら木質系プレート42a~42cが金属ベース17を隠蔽し、金属ベース17が複合型デッキプレート10Eの下方に露出することはなく、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Eの下方に露出して天井面を形成するから、第1~第3木質系プレート42a~42cの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材であるそれら木質系プレート42a~42cが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0154】
図23は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Fの斜視図であり、図24は、図23の複合型デッキプレート10Fの上面図である。図25は、図23の複合型デッキプレート10Fの側面図である。図23では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0155】
複合型デッキプレート10Fは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、幅方向へ延びる所定面積の第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とから形成されている。
【0156】
尚、木質系プレートの数に限定はなく、幅方向へ延びる2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース16)や3枚の第1~第3木質系プレート(木質系ベース16)、4枚の第1~第4木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10F(複合型デッキプレート10F,10Gを含む)を形成していてもよく、幅方向へ延びる6枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10F(複合型デッキプレート10F,10Gを含む)を形成していてもよい。
【0157】
第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)は、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2側縁部33,34(両側縁部)と、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2端縁部35,36(両端縁部)とを有し、略フラットな上面37と略フラットな下面38とを有する。第1~第5木質系プレート42a~42eは、同形同大であり、長さ方向へ長い矩形に成形されている。第1~第5木質系プレート42a~42eは、長さ方向の長さ寸法及び幅方向の長さ寸法が同一であり、幅方向へ並ぶことで所定面積の木質系ベース16を形成している。
【0158】
第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)には、複合型デッキプレート10Aの説明において既述の所定面積の木材や所定面積の合板、所定面積の木質系サイディング材、所定面積のCLT(Cross Laminated Timber)、所定面積の配向性ストランドボード(OSB合板)、所定面積の木質セメント板、所定面積のパーティクルボード、所定面積の中質繊維板(MDF)のうちのいずれかが使用されている。
【0159】
第1木質系プレート42aの第2側縁部34には、幅方向へ延びる第1上継手部43aが作られている。第1上継手部43aは、第1木質系プレート42aの下面38から上面37に向かってプレート42aの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第2木質系プレート42bの第1側縁部33には、幅方向へ延びる第1下継手部44aが作られている。第1下継手部44aは、第2木質系プレート42bの上面37から下面38に向かってプレート42bの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第2木質系プレート42bの第2側縁部34には、幅方向へ延びる第2上継手部43bが作られている。第2上継手部43bは、第2木質系プレート42bの下面38から上面37に向かってプレート42bの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第3木質系プレート42cの第1側縁部33には、幅方向へ延びる第2下継手部44bが作られている。第2下継手部44bは、第3木質系プレート42cの上面37から下面38に向かってプレート42cの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。
【0160】
第3木質系プレート42cの第2側縁部34には、幅方向へ延びる第3上継手部43cが作られている。第3上継手部43cは、第3木質系プレート42cの下面38から上面37に向かってプレート42cの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第4木質系プレート42dの第1側縁部33には、幅方向へ延びる第3下継手部44cが作られている。第3下継手部44cは、第4木質系プレート42dの上面37から下面38に向かってプレート42dの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第4木質系プレート42dの第2側縁部34には、幅方向へ延びる第4上継手部43dが作られている。第4上継手部43dは、第4木質系プレート42dの下面38から上面37に向かってプレート42dの第2側縁部34の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。第5木質系プレート42eの第1側縁部33には、幅方向へ延びる第4下継手部44dが作られている。第4下継手部44dは、第5木質系プレート42eの上面37から下面38に向かってプレート42eの第1側縁部33の一部分(略半分)を切除(現場加工又はプレカット)することから作られている。
【0161】
木質系ベース16では、第1木質系プレート42aの長さ方向後方に第2木質系プレート42bが位置し、第2木質系プレート42bの長さ方向後方に第3木質系プレート42cが位置するとともに、第3木質系プレート42cの長さ方向後方に第4木質系プレート42dが位置し、第4木質系プレート42dの長さ方向後方に第5木質系プレート42eが位置している。第1~第5木質系プレート42a~42eは、第1木質系プレート42aの第1上継手部43aの直下に第2木質系プレート42bの第1下継手部44aが位置し、第1木質系プレート42aの第1上継手部43aと第2木質系プレート42bの第1下継手部44aとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43a,44aどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。第2木質系プレート42bの第2上継手部43bの直下に第3木質系プレート42cの第2下継手部44bが位置し、第2木質系プレート42bの第2上継手部43bと第3木質系プレート42cの第2下継手部44bとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43b,44bどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。
【0162】
第3木質系プレート42cの第3上継手部43cの直下に第4木質系プレート42dの第3下継手部44cが位置し、第3木質系プレート42cの第3上継手部43cと第4木質系プレート42dの第3下継手部44cとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43c,44cどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。第4木質系プレート42dの第4上継手部43dの直下に第5木質系プレート42eの第4下継手部44dが位置し、第4木質系プレート42dの第4上継手部43dと第5木質系プレート42eの第4下継手部44dとが上下方向へ重なり合った状態で、それら継手部43d,44dどうしが接着剤(所定の固定手段)によって接合・連結されている。尚、継手部43a~43d,44a~44dどうしがステープル39や釘、鎹、固定ボルト、リベット(固定手段)によって連結・固定されていてもよい。
【0163】
複合型デッキプレート10Fでは、長さ方向へ延びる第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cが幅方向へ並んだ状態で幅方向へ延びる第1~第5木質系プレート42a~42eの上に配置されている。複合型デッキプレート10Fでは、幅方向へ隣接する第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23との間には、第1~第5木質系プレート42a~42e(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の上面37が露出している。
【0164】
複合型デッキプレート10Fでは、幅方向へ隣接する第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23とが幅方向へ離間対向しつつ長さ方向へ平行して延びている。第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23との間には、第1~第5木質系プレート42a~42e(木材や合板、木質系サイディング材、CLT、配向性ストランドボード(OSB合板)、木質セメント板、パーティクルボード、中質繊維板(MDF))の上面37が露出している。
【0165】
複合型デッキプレート10Fの第1側縁部11(一方の側縁部)では、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23から幅方向外方へ第1~第5木質系プレート42a~42eの第1端縁部35(一方の端縁部)が延出し、第1~第5木質系プレート42a~42eの第1端縁部35の上面37が露出している。複合型デッキプレート10Fの第2側縁部12(他方の側縁部)では、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第2側縁部24から幅方向外方へ第1~第5木質系プレート42a~42eの第2端縁部36(他方の端縁部)が延出し、第1~第5木質系プレート42a~42eの第2端縁部36の上面37が露出している。
【0166】
複合型デッキプレート10Fでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なるとともに(当接するとともに)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、図19図21に示すように、金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39(固定手段)によって連結・固定されている。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間していてもよい。
【0167】
複合型デッキプレート10Fは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定され、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されている。
【0168】
それらステープル39は、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とに位置し、その肩部40を幅方向へ延在させた状態で金属ベース17の第1側縁部23及び第2側縁部24において長さ方向へ所定寸法離間して断続的に並んでいる。それらステープル39は、その脚部41が金属ベース17を貫通しつつ第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37からその内部に打ち込まれている。ステープル39が第1~第5木質系プレート42a~42eに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第5木質系プレート42a~42eとを強固に接着する。
【0169】
尚、複合型デッキプレート10F(複合型デッキプレート10G,10Hを含む)では、図5に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが連結・固定されていてもよく、図6に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが連結・固定されていてもよく、図7に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが連結・固定されていてもよい。複合型デッキプレート10F(複合型デッキプレート10G,10Hを含む)では、図8に示す配置のステープル39によって金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが連結・固定されていてもよく、図9に示す配置のステープル39によって金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが連結・固定されていてもよい。又、複合型デッキプレート10F(複合型デッキプレート10G,10Hを含む)では、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とが固定ボルト54又は固定ビス54によって連結・固定され、又は、固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤とによって連結・固定されていてもよい。
【0170】
複合型デッキプレート10Fは、複合型デッキプレート10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Fは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17を幅方向へ延びる第1~第5木質系プレート42a~42e(第1~第n木質系プレート)の上面37に複数のステープル39(所定の固定手段)によって固定し、第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Fの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、幅方向へ延びる第1~第5木質系プレート42a~42eが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である第1~第5木質系プレート42a~42eが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレート10Fは、持続可能な循環型資源である第1~第5木質系プレート42a~42e(第1~第n木質系プレート)が使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0171】
図26は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Gの斜視図であり、図27は、図26の複合型デッキプレート10Gの上面図である。図26では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。図26,27に示す複合型デッキプレート10Gが図17図19の複合型デッキプレート10Dと異なるところは、木質系ベース16が幅方向へ延びる所定面積の複数枚の第1~第5木質系プレート42a~42eから形成されている点にあり、その他の構成は図17図19の複合型デッキプレート10Dのそれらと同一であるから、図17図19の複合型デッキプレート10Dの説明を援用するとともに図17図19と同一の符号を付すことで、複合型デッキプレート10Gの詳細な説明は省略する。
【0172】
複合型デッキプレート10Gは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、幅方向へ延びる所定面積の第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第5木質系プレート42a~42eは、複合型デッキプレート10Eのそれらと同一である。
【0173】
複合型デッキプレート10Gでは、長さ方向へ延びる第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cが幅方向へ並んだ状態で幅方向へ延びる第1~第5木質系プレート42a~42eの上に配置されている。複合型デッキプレート10Gでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なり合った状態で、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。更に、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の一部分と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の一部分とが幅方向へ重なり合った状態で、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。
【0174】
複合型デッキプレート10Gでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なるとともに(当接するとともに)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、図22,23に示すように、金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39(固定手段)によって連結・固定されている。
【0175】
ステープル39が第1~第5木質系プレート42a~42eに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第5木質系プレート42a~42eとを強固に接着する。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間(ランダムに離間)していてもよい。
【0176】
複合型デッキプレート10Gは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定され、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されている。
【0177】
複合型デッキプレート10Gは、複合型デッキプレート10A,10Fが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Gは、幅方向へ隣接する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cのそれら金属ベース17の第1側縁部23の一部分と第2側縁部24の一部分とを重ねることで、第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)における第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの位置決めが容易になり、それら金属ベース17を第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37の所定の箇所に正確に固定することができ、手間を要せず短時間に効率よく複合型デッキプレート10Gを作ることができる。
【0178】
複合型デッキプレート10Gは、幅方向へ並ぶ第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cのそれら金属ベース17の下面25に第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)が位置し、それら木質系プレート42a~42eが金属ベース17を隠蔽し、金属ベース17が複合型デッキプレート10Gの下方に露出することはなく、第1~第5木質系プレート42a~42eが複合型デッキプレート10Gの下方に露出して天井面を形成するから、第1~第5木質系プレート42a~42eの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材であるそれら木質系プレート42a~42eが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0179】
図28は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Hの斜視図であり、図29は、図28の複合型デッキプレート10Hの上面図である。図28では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。図28,29に示す複合型デッキプレート10Hが図20図22の複合型デッキプレート10Eと異なるところは、木質系ベース16が幅方向へ延びる所定面積の複数枚の第1~第5木質系プレート42a~42eから形成されている点にあり、その他の構成は図20図22の複合型デッキプレート10Eのそれらと同一であるから、図20図22の複合型デッキプレート10Eの説明を援用するとともに図20図22と同一の符号を付すことで、複合型デッキプレート10Hの詳細な説明は省略する。
【0180】
複合型デッキプレート10Hは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、幅方向へ延びる所定面積の第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第5木質系プレート42a~42eは、複合型デッキプレート10Eのそれらと同一である。
【0181】
複合型デッキプレート10Hでは、長さ方向へ延びる第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cが幅方向へ並んだ状態で幅方向へ延びる第1~第5木質系プレート42a~42eの上に配置されている。複合型デッキプレート10Hでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接(密接)した状態で、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17と第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。更に、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第2側縁部24の側縁と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23の側縁とが当接(密接)した状態で、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17と第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17とが幅方向へ並んでいる。
【0182】
複合型デッキプレート10Hでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面27(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なるとともに(当接するとともに)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1~第5木質系プレート42a~42eの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、図24,25に示すように、金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42eとが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39(固定手段)によって連結・固定されている。
【0183】
ステープル39が第1~第5木質系プレート42a~42eに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第5木質系プレート42a~42eとを強固に接着する。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間(ランダムに離間)していてもよい。
【0184】
複合型デッキプレート10Hは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定され、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが複数のステープル39によって第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37に固定されている。
【0185】
複合型デッキプレート10Hは、複合型デッキプレート10A,10Fが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Hは、幅方向へ隣接する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cのそれら金属ベース17の第1側縁部23の側縁と第2側縁部24の側縁とを当接させることで、第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)における第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cの位置決めが容易になり、それら金属ベース17を第1~第5木質系プレート42a~42eの上面37の所定の箇所に正確に固定することができ、手間を要せず短時間に効率よく複合型デッキプレート10Hを作ることができる。
【0186】
複合型デッキプレート10Hは、幅方向へ並ぶそれら金属ベース17の下面に第1~第5木質系プレート42a~42e(木質系ベース16)が位置し、それら木質系プレート42a~42eが金属ベース17を隠蔽し、金属ベース17が複合型デッキプレート10Hの下方に露出することはなく、第1~第5木質系プレート42a~42eが複合型デッキプレート10Hの下方に露出して天井面を形成するから、第1~第5木質系プレート42a~42eの魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材であるそれら木質系プレート42a~42eが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。
【0187】
図30は、他の一例として示す複合型デッキプレート10Iの斜視図であり、図31は、図30の複合型デッキプレート10Iの上面図である。図32は、図30の複合型デッキプレート10Iの正面図であり、図33は、図32の複合型デッキプレート10Iの側面図である。図30では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0188】
複合型デッキプレート10Iは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第3木質系プレート42a~42cは、複合型デッキプレート10Bのそれらと同一である。
【0189】
尚、木質系プレートの数に限定はなく、複合型デッキプレート10Aと同様に、1枚の木質系ベース16が複合型デッキプレート10Iを形成していてもよく、長さ方向へ延びる2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース16)や4枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Iを形成していてもよい。
【0190】
又、複合型デッキプレート10F~10Gと同様に、木質系ベース16が幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42eから形成されていてもよい。この場合においても、木質系プレートの数に限定はなく、幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース16)や3枚の第1~第3木質系プレート(木質系ベース16)、4枚の第1~第4木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Iを形成していてもよく、幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ6枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Iを形成していてもよい。
【0191】
複合型デッキプレート10Iを形成する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上方に配置されて幅方向へ並行して並んでいる。第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、所定面積を有する長さ方向へ長い所定面積の金属ベース17と、金属ベース17の上面25に配置・固定(設置)された鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)とから形成さている。鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間に配置されて幅方向へ等間隔離間(所定間隔離間)して並び、第1端縁部20から第2端縁部21に向かって長さ方向へ延びている。
【0192】
鉄筋トラスユニット19は、1本の上端筋26と、1本の下端筋27と、1本のラチス筋28と、上端筋26どうしを連結する複数本の連結筋45とから形成されている(組み立てられている)。上端筋26は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。上端筋26には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形鉄棒(異形鉄筋)が使用されている。上端筋26は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19において幅方向へ並ぶ上端筋26の長さ方向の長さ寸法は略同一であり、それら上端筋26が平行して並んでいる。
【0193】
下端筋27は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。下端筋27には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形金属棒(異形鉄筋)が使用されている。下端筋27は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、上端筋26の下方(直下)に配置されている。下端筋27は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19において幅方向へ並ぶ下端筋27の長さ方向の長さ寸法は略同一であり、それら下端筋27が平行して並んでいる。
【0194】
ラチス筋28は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。ラチス筋28は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、上端筋26と下端筋27との間に配置されている。ラチス筋28は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間し、上端筋26と下端筋27との間で上下方向へ波状に曲折(起伏)を繰り返しながら長さ方向へ延びている。ラチス筋28は、上端筋26の側に位置して上方へ向かって凸となるように弧を画く上端凸部29と、下端筋27の側に位置して下方へ向かって凹となるように弧を画く下端凹部30と、上端凸部29及び下端凹部30の間において長さ方向へ傾斜して延びる中間部31とを有する。
【0195】
ラチス筋28の上下方向へ波状に曲折を繰り返す角度(単位長さ当たりのラチス筋28の上下方向へ波状に曲折を繰り返す回数)は自由に変えることができる。ラチス筋28の上端凸部29は、上端筋26の周面に当接した状態で、上端凸部29のうちの上端筋26と交差する箇所(交差部分)が上端筋26にスポット溶接によって溶着(固定)されている。ラチス筋28の下端凹部30は、下端筋27の周面に当接した状態で、下端凹部30のうちの下端筋27と交差する箇所(交差部分)が下端筋27にスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0196】
それら連結筋45は、長さ方向へ等間隔離間(所定寸法離間)して並び、上下方向へ波状に曲折(起伏)を繰り返しながら幅方向へ延びている。連結筋45は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間して上端筋26を跨ぐように上端筋26の周面に当接する上端部46と、金属ベース17の上面18と並行するように幅方向外方へ折り曲げられた下端部47と、上端部46及び下端部47の間で上下方向へ傾斜して延びる中間部48とを有する。連結筋45の上端部46は、上端筋26の周面に当接する箇所(当接部分)が上端筋26にスポット溶接によって溶着(固定)されている。連結筋45の下端部47は、金属ベース17に当接する箇所(当接部分)が金属ベース17にスポット溶接によって溶着・固定(接合)されている。
【0197】
上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、連結筋45は、それらの太さについて特に制限はなく、構築する天井スラブの大きさや求められる強度、必要な鉄筋量等に応じて上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、連結筋45の太さを自由に変えることができる。上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、連結筋45は鉄から作られているが、鉄以外の金属から作ることもできる。又、上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、連結筋45が鉄から作られている場合は、それらにメッキ等の防錆処理が施されていてもよい。
【0198】
複合型デッキプレート10Iは、第1配筋付きデッキプレート15aが第1木質系プレート42aの上に配置され、第2配筋付きデッキプレート15bが第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cが第3木質系プレート42cの上に配置されている。複合型デッキプレート10Iでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第1木質系プレート42aの上面37に連結・固定されている。
【0199】
第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第2木質系プレート42bの上面37に連結・固定されている。第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第3木質系プレート42cの上面37に連結・固定されている。
【0200】
複合型デッキプレート10Iでは、ステープル39が第1~第3木質系プレート42a~42cに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第3木質系プレート42a~42cとを強固に接着する。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間(ランダムに離間)していてもよい。
【0201】
尚、複合型デッキプレート10Iは、図17の複合型デッキプレート10Dや図26の複合型デッキプレート10Gと同様に、金属ベース17の第1側縁部23の一部分と金属ベース17の第2側縁部24の一部分とが幅方向へ重なっていてもよい。複合型デッキプレート10Iは、図20の複合型デッキプレート10Eや図28の複合型デッキプレート10Hと同様に、金属ベース17の第1側縁部23の側縁と金属ベース17の第2側縁部24の側縁とが当接していてもよい。
【0202】
又、複合型デッキプレート10Iは、図5に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図6に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図7に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよい。
【0203】
複合型デッキプレート10Iは、図8に示す配置のステープル39によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図9に示す配置のステープル39によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよい。複合型デッキプレート10Iでは、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが固定ボルト54又は固定ビス54によって連結・固定され、又は、固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤とによって連結・固定されていてもよい。
【0204】
複合型デッキプレート10Iは、複合型デッキプレート10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Iは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17を長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)の上面37に複数のステープル39(所定の固定手段)によって固定し、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Iの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42cが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である第1~第3木質系プレート42a~42cが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレート10Iは、持続可能な循環型資源である第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)が使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【0205】
図34は、一例として示す複合型デッキプレート10Jの斜視図であり、図35は、図34の複合型デッキプレート10Jの上面図であり、図36は、図34の複合型デッキプレート10Jの正面図である。図37は、図34の複合型デッキプレート10Jの側面図である。図34では、長さ方向を矢印A、幅方向を矢印Bで示し、上下方向(厚み方向)を矢印Cで示す。
【0206】
複合型デッキプレート10Jは、幅方向へ離間対向して長さ方向へ延びる第1及び第2側縁部11,12(両側縁部)と、長さ方向へ離間対向して幅方向へ延びる第1及び第2端縁部13,14(両端縁部)とを有し、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)と、長さ方向へ延びる所定面積の第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とから形成されている。木質系ベース16を形成する第1~第3木質系プレート42a~42cは、複合型デッキプレート10Bのそれらと同一である。
【0207】
尚、木質系プレートの数に限定はなく、複合型デッキプレート10Aと同様に、1枚の木質系ベース16が複合型デッキプレート10Jを形成していてもよく、長さ方向へ延びる2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース)や4枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Jを形成していてもよい。
【0208】
又、複合型デッキプレート10F~10Gと同様に、木質系ベース16が幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42eから形成されていてもよい。この場合においても、木質系プレートの数に限定はなく、幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ2枚の第1及び第2木質系プレート(木質系ベース16)や3枚の第1~第3木質系プレート(木質系ベース16)、4枚の第1~第4木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Jを形成していてもよく、幅方向へ延びていて長さ方向へ並ぶ6枚以上の第1~第n木質系プレート(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Jを形成していてもよい。
【0209】
複合型デッキプレート10Jを形成する第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)の上方に配置されて幅方向へ平行して並んでいる。第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15cは、所定面積を有する長さ方向へ長い所定面積の金属ベース17と、金属ベース17の上面18に配置・固定(設置)された鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)とから形成さている。鉄筋トラスユニット19(配筋構造物)は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間に配置されて幅方向へ等間隔離間(所定間隔離間)して並び、第1端縁部20から第2端縁部21に向かって長さ方向へ延びている。
【0210】
鉄筋トラスユニット19は、1本の上端筋26と、1本の下端筋27と、1本のラチス筋28と、複数本の上横筋49と、複数本の下横筋50と、複数個の連結部材51(スペーサ)とから形成されている(組み立てられている)。上端筋26は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。上端筋26には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形鉄棒(異形鉄筋)が使用されている。上端筋26は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、金属ベース17の上面18から上方へ離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19において幅方向へ並ぶ上端筋26の長さ方向の長さ寸法は略同一であり、それら上端筋26が平行して並んでいる。
【0211】
下端筋27は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。下端筋27には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形金属棒(異形鉄筋)が使用されている。下端筋27は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、上端筋26の下方(直下)に配置されている。下端筋27は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間して長さ方向へ直状に延びている。各鉄筋トラスユニット19において幅方向へ並ぶ下端筋27の長さ方向の長さ寸法は略同一であり、それら下端筋27が平行して並んでいる。
【0212】
ラチス筋28は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。ラチス筋28は、金属ベース17の第1及び第2側縁部23,24の間であって金属ベース17の幅方向中央に位置し、上端筋26と下端筋27との間に配置されている。ラチス筋28は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間し、上端筋26と下端筋27との間で上下方向へ波状に曲折(起伏)を繰り返しながら長さ方向へ延びている。ラチス筋28は、上端筋26の側に位置して上方へ向かって凸となるように弧を画く上端凸部29と、下端筋27の側に位置して下方へ向かって凹となるように弧を画く下端凹部30と、上端凸部29及び下端凹部30の間において長さ方向へ傾斜して延びる中間部31とを有する。
【0213】
ラチス筋28の上下方向へ波状に曲折を繰り返す角度(単位長さ当たりのラチス筋28の上下方向へ波状に曲折を繰り返す回数)は自由に変えることができる。ラチス筋28の上端凸部29は、上端筋26の周面に当接した状態で、上端凸部29のうちの上端筋26と交差する箇所(交差部分)が上端筋26にスポット溶接によって溶着(固定)されている。ラチス筋28の下端凹部30は、下端筋27の周面に当接した状態で、下端凹部30のうちの下端筋27と交差する箇所(交差部分)が下端筋27にスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0214】
それら上横筋49は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。上横筋49には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形金属棒(異形鉄筋)が使用されている。それら上横筋49は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間し、長さ方向へ等間隔離間平行して幅方向へ延びている。上横筋49は、上端筋26とラチス筋28の上端凸部29との直下に位置し、幅方向へ並ぶ上端筋26どうしを繋ぐとともに幅方向へ並ぶラチス筋28の上端凸部29どうしを繋いでいる。上横筋49は、上端筋26と交差するとともにラチス筋28の上端凸部29と交差する箇所(交差部分)が上端筋26及びラチス筋28にスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0215】
それら下横筋50は、鉄を延伸した鉄棒から作られている。下横筋50には、その周面に複数の節(リブ)を有する異形金属棒(異形鉄筋)が使用されている。それら下横筋50は、金属ベース17の上面18から上方へ所定寸法離間し、長さ方向へ等間隔離間平行して幅方向へ延びている。下横筋50は、下端筋27とラチス筋28の下端凹部30との直上に位置し、幅方向へ並ぶ下端筋27どうしを繋ぐとともに幅方向へ並ぶラチス筋28の下端凹部30どうしを繋いでいる。下横筋50は、下端筋27と交差するとともにラチス筋28の下端凹部30と交差する箇所(交差部分)が下端筋27及びラチス筋28にスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0216】
それら連結部材51(スペーサー)は、鉄棒から作られ、上下方向上方へ凸となって弧を画くフック部52と、フック部52の両端から幅方向へ延びる脚部53とを有し、鉄筋トラスユニット19を金属ベース17に連結・固定される。連結部材51のフック部52は、下端筋27とラチス筋28の下端凹部30と下横筋50とが交差する箇所に配置され、下端筋27とラチス筋28の下端凹部30と下横筋50とを跨いでいる。連結部材51のフック部52は、下横筋50と交差する箇所(交差部分)又はラチス筋28の下端凹部30と交差する箇所(交差部分)が下横筋50又はラチス筋28にスポット溶接によって溶着(固定)されている。連結部材51の脚部53は、金属ベース17の上面18に当接し、金属ベース17の上面18にスポット溶接によって溶着(固定)されている。
【0217】
尚、鉄筋トラスユニット19は、下横筋50が取り付けられていなくてもよい。この場合、連結部材51のフック部52は、下端筋27とラチス筋28の下端凹部30とを跨ぎ、ラチス筋28の下端凹部30と交差する箇所(交差部分)がラチス筋28にスポット溶接によって溶着(固定)される。上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、上横筋49、下横筋50は、それらの太さについて特に制限はなく、構築する天井スラブの大きさや求められる強度、必要な鉄筋量等に応じて上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、上横筋49、下横筋50の太さを自由に変えることができる。上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、上横筋49、下横筋50は鉄から作られているが、鉄以外の金属から作ることもできる。又、上端筋26や下端筋27、ラチス筋28、上横筋49、下横筋50が鉄から作られている場合は、それらにメッキ等の防錆処理が施されていてもよい。
【0218】
複合型デッキプレート10Jは、第1配筋付きデッキプレート15aが第1木質系プレート42aの上に配置され、第2配筋付きデッキプレート15bが第2木質系プレート42bの上に配置されているとともに、第3配筋付きデッキプレート15cが第3木質系プレート42cの上に配置されている。複合型デッキプレート10Jでは、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第1木質系プレート42aの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第1配筋付きデッキプレート15aの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第1木質系プレート42aの上面37に連結・固定されている。
【0219】
第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第2木質系プレート42bの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第2配筋付きデッキプレート15bの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第2木質系プレート42bの上面37に連結・固定されている。第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の略フラットな下面25(対向面)と第3木質系プレート42cの略フラットな上面37(対向面)とが重なり(当接し)、第3配筋付きデッキプレート15cの金属ベース17の第1側縁部23と第2側縁部24とが長さ方向へ等間隔離間して並ぶ複数のステープル39によって第3木質系プレート42cの上面37に連結・固定されている。
【0220】
複合型デッキプレート10Jでは、ステープル39が第1~第3木質系プレート42a~42cに打ち込まれると、ステープル39の脚部41が金属ベース17と第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)とを連結するとともに、ステープル39の肩部40全域及び脚部41全域、又は、ステープル39の脚部41全域、或いは、ステープル39の脚部41の下半分に塗布された接着剤がステープル39と第1~第3木質系プレート42a~42cとを強固に接着する。尚、それらステープル39が長さ方向へ異なる間隔で離間(ランダムに離間)していてもよい。
【0221】
尚、複合型デッキプレート10Jは、図16の複合型デッキプレート10Dや図26の複合型デッキプレート10Gと同様に、金属ベース17の第1側縁部23の一部分と金属ベース17の第2側縁部24の一部分とが幅方向へ重なっていてもよい。複合型デッキプレート10Jは、図20の複合型デッキプレート10Eや図28の複合型デッキプレート10Hと同様に、金属ベース17の第1側縁部23の側縁と金属ベース17の第2側縁部24の側縁とが当接していてもよい。
【0222】
又、複合型デッキプレート10Jは、図5に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図6に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図7に示す配置のステープル39(固定手段)によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよい。
【0223】
複合型デッキプレート10Jは、図8に示す配置のステープル39によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよく、図9に示す配置のステープル39によって金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが連結・固定されていてもよい。複合型デッキプレート10Jでは、図13に示す複合型デッキプレート10Cと同様に、金属ベース17と幅方向へ並ぶ第1~第3木質系プレート42a~42c(又は長さ方向へ並ぶ第1~第5木質系プレート42a~42e)とが固定ボルト54又は固定ビス54によって連結・固定され、又は、固定ボルト54又は固定ビス54と接着剤とによって連結・固定されていてもよい。
【0224】
複合型デッキプレート10Jは、複合型デッキプレート10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。複合型デッキプレート10Jは、第1~第3配筋付きデッキプレート15a~15c(第1~第n配筋付きデッキプレート)の金属ベース17を長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)の上面37に複数のステープル39(所定の固定手段)によって固定し、第1~第3木質系プレート42a~42c(木質系ベース16)が複合型デッキプレート10Jの下方に露出して建造物の天井面を形成するから、長さ方向へ延びる第1~第3木質系プレート42a~42cが有する魅力的なデザイン(意匠)を天井面にすることができ、見た者に自然素材である第1~第3木質系プレート42a~42cが有する美観や心地よさ、暖かさ、安らぎを与える天井面を作ることができる。複合型デッキプレート10Jは、持続可能な循環型資源である第1~第3木質系プレート42a~42c(第1~第n木質系プレート)が使用され、森林資源を有効活用することができ、COの削減に寄与することで環境負荷を低減することができる。
【符号の説明】
【0225】
10A 複合型デッキプレート
10B 複合型デッキプレート
10C 複合型デッキプレート
10D 複合型デッキプレート
10E 複合型デッキプレート
10F 複合型デッキプレート
10G 複合型デッキプレート
10H 複合型デッキプレート
10I 複合型デッキプレート
10J 複合型デッキプレート
11 第1側縁部
12 第2側縁部
13 第1端縁部
14 第2端縁部
15a 第1配筋付きデッキプレート
15b 第2配筋付きデッキプレート
15c 第3配筋付きデッキプレート
16 木質系ベース(木質系プレート)
17 金属ベース
18 上面
19 鉄筋トラスユニット
20 第1端縁部
21 第2端縁部
22 中央部
23 第1側縁部
24 第2側縁部
25 下面
26 上端筋
27 下端筋
27a 第1下端筋
27b 第2下端筋
28 ラチス筋
28a 第1ラチス筋
28b 第2ラチス筋
29 上端凸部
30 下端凹部
31 中間部
32 屈曲部分
33 第1側縁部
34 第2側縁部
35 第1端縁部
36 第2端縁部
37 上面
38 下面
39 ステープル
40 肩部
41 脚部
42a 第1木質系プレート
42b 第2木質系プレート
42c 第3木質系プレート
42d 第4木質系プレート
42e 第5木質系プレート
43a 第1上継手部
43b 第2上継手部
43c 第3上継手部
43d 第4上継手部
44a 第1下継手部
44b 第2下継手部
44c 第3下継手部
44d 第4下継手部
45 連結筋
46 上端部
47 下端部
48 中間部
49 上横筋
50 下横筋
51 連結部材(スペーサ)
52 フック部
53 脚部
54 固定ボルト又は固定ビス
55 頭部
56 ネジ部
図1
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