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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129355
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】ブロック積み重ね構成
(51)【国際特許分類】
   B65G 57/30 20060101AFI20230907BHJP
   B65G 1/04 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
B65G57/30
B65G1/04 555Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023031492
(22)【出願日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】22159994.7
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】503314705
【氏名又は名称】ユングハインリヒ・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー, ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】モラヴィーツ, ティム
(72)【発明者】
【氏名】アルベルク, アナトリー
(72)【発明者】
【氏名】ゲルハルト, マルク
【テーマコード(参考)】
3F022
3F029
【Fターム(参考)】
3F022FF02
3F022FF19
3F022JJ11
3F029BA01
3F029BA14
3F029CB02
(57)【要約】
【課題】維持が容易であるブロック積み重ね構成を提供する。
【解決手段】本発明は、複数のコンテナ受容スロットと、重力方向においてコンテナ受容スロットの下方に配置された積載空間と、いずれの場合もコンテナ受容スロットと積載空間との間の通過開口部とを含む、ブロック積み重ね構成に関し、また通過開口部に配置された保持装置であって、保持装置は、保持位置と解放位置との間でシャフトの周りに旋回可能なフラップ(7)を有し、シャフトは通過開口部の縁部に取り付けられる、保持装置に関する。維持が容易であるブロック積み重ね構成を提供する目的のために、シャフトは重力方向に上向きに開口するボルトソケット内の少なくとも1つの端部に取り付けられ、シャフト押さえ装置(18)は通過開口部の縁部に締結され、シャフト押さえ装置は重力方向においてボルトソケットの少なくとも部分的に上方に配置され、シャフトの端部に作用する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテナ受容スロット(2)と、重力方向において前記コンテナ受容スロット(2)の下方に配置された積載空間(3)と、前記コンテナ受容スロット(2)と前記積載空間(3)との間のそれぞれの通過開口部(4)と、前記通過開口部に配置された保持装置であって、前記保持装置は、保持位置と解放位置との間でシャフト(8)の周りに旋回可能なフラップ(7)を有し、前記シャフト(8)は、前記通過開口部(4)の縁部に取り付けられる、保持装置とを備え、前記シャフト(8)は、重力方向において上向きに開口するボルトソケット(9)の少なくとも1つの端部に取り付けられ、シャフト押さえ装置(18)は、前記通過開口部(4)の前記縁部に固定され、前記シャフト押さえ装置は、重力方向において少なくとも部分的に前記ボルトソケット(9)の上方に配置され、前記シャフト(8)の前記端部に作用することを特徴とするブロック積み重ね構成。
【請求項2】
前記フラップ(7)は、長手方向側部と横方向側部との間の前記通過開口部(4)の角部に配置され、前記シャフト押さえ装置(18)は、前記長手方向側部及び前記横方向側部の両方に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項3】
前記シャフト押さえ装置(18)は、ねじ(21)によって前記通過開口部(4)の前記縁部に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項4】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記ねじ(21)の各々のために、前記通過開口部(4)の前記縁部に面するねじボス(24)を有することを特徴とする、請求項3に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項5】
前記フラップ(7)は、ばね(10)によって前記保持位置にプレテンションされていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項6】
前記ばね(10)は、前記シャフト(8)の前記端部に配置されたコイルばねとして設計されていることを特徴とする、請求項5に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項7】
前記通過開口部(4)は位置決めプロファイルを有し、前記シャフト押さえ装置(18)は適合する逆プロファイル(31)を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項8】
前記シャフト押さえ装置(18)は、プラスチック要素として設計されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項9】
前記シャフト押さえ装置(18)は、重力方向におけるその下端部に挿入ベベル(25)を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項10】
前記通過開口部(4)は、前記コンテナ受容スロット(2)と前記積載空間(3)との間に配置されたフレーム(5)に形成され、前記シャフト(8)は前記フレーム(5)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項11】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記フレーム(5)を重力方向に覆う、重力方向の延長部を有することを特徴とする、請求項10に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項12】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記フラップ(7)が前記解放位置で受け入れられる凹部(31)を有することを特徴とする、請求項11に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項13】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記通過開口部(4)に面する側に摺動面を形成することを特徴とする、請求項10から12のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項14】
前記フレーム(5)は、角度要素(12)によって互いに接続された長手方向部材(13、13’)及び交差部材(14)を有し、前記シャフト押さえ装置(18)は前記角度要素(12)に固定され、前記シャフト押さえ装置(18)は、前記角度要素(12)を越えて、前記角度要素(12)に固定された前記長手方向部材(13、13’)及び/又は前記交差部材(14)の方向に突出することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテナ積み重ねスロットと、重力方向においてコンテナ積み重ねスロットの下方に配置された積載空間とを有するブロック積み重ね構成に関し、いずれの場合もコンテナ積み重ねスロットと積載空間との間の通過開口部に関し、また通過開口部に配置された保持装置であって、保持装置は、保持位置と解放位置との間でシャフトの周りに旋回可能なフラップを有し、シャフトは通過開口部の縁部に取り付けられる、保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなブロック積み重ね構成は、例えば欧州特許出願公開第3782930号から公知である。
【0003】
「積み重ね保管構成」とも呼ばれるブロック積み重ね構成は、比較的小さな空間に多数のコンテナを収容するために使用される。この場合、コンテナは、重力方向に上下に密接して配置することができるように、スタックの形態で収容される。コンテナスタックは、コンテナ積み重ねスロット内に配置することができる。コンテナ積み重ねスロットは、同様に、利用可能な設置空間が比較的良好に利用されるように、重力方向に垂直な平面において互いに近接して配置され得る。
【0004】
この場合、コンテナ積み重ねスロットは、重力方向において下方から装填され、すなわち、コンテナは、下方からコンテナ積み重ねスロット内に導入され、また、コンテナ積み重ねスロットから下向きに取り出される。
【0005】
この目的のために、積載空間内で移動可能な積載車両が使用される。コンテナ積み重ねスロットにコンテナを配置するために、コンテナが配置された積載車両は、所望のコンテナ積み重ねスロットの下方の位置に移動される。次に、コンテナは、保持装置を通過するまで積載車両によって持ち上げられる。その後、コンテナが積載車両によって再び下降されると、コンテナは保持装置に保持される。1つ又は複数のコンテナが、問題のコンテナスロット内ですでに見つかっている場合、新しく保管されたコンテナは、コンテナスタックの最も下のコンテナになる。
【0006】
積載車両はまた、コンテナ積み重ねスロットからコンテナを取り出すためにも使用される。積載車両はコンテナ積み重ねスロットの下方に位置決めされ、積載車両のリフト装置は、最も下のコンテナを持ち上げることができるまで上昇される。コンテナは、任意選択で、その上に更なるコンテナが配置された状態で、保持装置から解放されるまで持ち上げられる。次に、保持装置を解放位置に移動させ、コンテナを下降させることができる。下降プロセスの間、保持装置は、以前の最後から2番目のコンテナが保持装置によって保持されるように、再び作動される。複数のコンテナをコンテナ積み重ねスロットから一度に取り出す場合、保持装置は、所望の数のコンテナがコンテナ積み重ねスロットから取り出された後にのみ作動させることもできる。
【0007】
コンテナを保持するために、保持装置は、保持位置と解放位置との間で旋回可能な1つ又は複数のフラップを有する。旋回のために、フラップは、通過開口部の縁部に取り付けられたシャフトを有する。
【0008】
損傷が生じた場合、フラップは容易に交換できなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、維持が容易なブロック積み重ね構成を設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、シャフトが重力方向に上向きに開口するボルトソケット内の少なくとも1つの端部に取り付けられ、シャフト押さえ装置が通過開口部の縁部に締結され、シャフト押さえ装置が重力方向においてボルトソケットの少なくとも部分的に上方に配置され、シャフトの端部に作用することによって、冒頭で述べたタイプのブロック積み重ね構成の場合に達成される。
【0011】
この実施形態では、フラップを比較的容易に交換することができ、又はフラップに対して保守作業を容易に行うことができ、そのためにフラップは、全体的に容易にアクセス可能でなければならない。この目的のために、シャフト押さえ装置のみが通過開口部から取り外される必要があり、次いで、フラップのシャフトは、重力方向においてボルトソケットから上向きに取り外され得る。しかしながら、動作中、シャフトは、下方からフラップに作用する力がフラップをその所定の位置から離れさせないように、シャフト押さえ装置によってボルトソケット内に保持される。
【0012】
好ましくは、フラップは、長手方向側部と横方向側部との間の通過開口部の角部に配置され、シャフト押さえ装置は、長手方向側部及び横方向側部の両方に接続される。その結果、シャフト押さえ装置は、シャフト押さえ装置を通過開口部の縁部に接続するための過度の労力を必要とすることなく、簡単な方法で傾きに抗して固定される。
【0013】
好ましくは、シャフト押さえ装置は、ねじを用いて通過開口部の縁部に接続される。例えば、4つのねじを設けることができ、そのうちの2つは長手方向側部に固定され、2つは横方向側部に固定される。ねじの使用は比較的簡単な手段である。
【0014】
各ねじに対して、シャフト押さえ装置は、好ましくは、通過開口部の縁部に面するねじボスを有する。ねじボスは、通過開口部の縁部を形成する要素が公差の影響を受ける場合であっても、それぞれの部品に張力をかけることなくねじ接続を可能にする。シャフト押さえ装置が望ましくない方法で変形されるリスクは、それによって低く保たれる。
【0015】
好ましくは、フラップは、ばねによって保持位置にプレテンションされる。シャフト押さえ装置を使用することによって、より大きなプレテンションを使用することができる。ばねはまた、時には、フラップのシャフトをボルトソケットから押し出す傾向がある。これは、シャフト押さえ装置によって確実に防止される。
【0016】
この場合、ばねは、シャフトの端部に配置されたコイルばねとして設計されることが好ましい。これは、ばねを相応に位置決めする比較的簡単な方法である。
【0017】
好ましくは、通過開口部は位置決めプロファイルを有し、シャフト押さえ装置は適合する逆プロファイルを有する。これにより、シャフト押さえ装置を通過開口部内の所望の位置に高い繰り返し精度で位置決めすることが容易になる。
【0018】
好ましくは、シャフト押さえ装置は、プラスチック要素として設計される。シャフト押さえ装置は、例えば射出成形部品として設計することができる。したがって、シャフト押さえ装置は比較的安価である。
【0019】
好ましくは、シャフト押さえ装置は、重力方向におけるその下端部に挿入ベベルを有する。これにより、コンテナを下方から通過開口部を通してコンテナ積み重ねスロット内に挿入することが容易になる。次に、挿入ベベルは、コンテナ積み重ねスロットの下方の装填車両の位置決めにおける小さな不正確さを補償することができる。
【0020】
好ましくは、通過開口部は、コンテナ積み重ねスロットと積載空間との間に配置されたフレームに形成され、シャフトはフレームに取り付けられる。したがって、フレームは、コンテナ積み重ねスロット内のコンテナスタックの重量を担持する。フレームは、コンテナ積み重ねスロットの間に配置され、コンテナスタックのための一種の傾斜保護を形成するポストを設置するために使用することもできる。フレームの使用は、通過開口部をそれぞれのコンテナ積み重ねスロットに対して少ない労力で位置決めし、通過開口部の形状を高い精度で固定することを可能にする。
【0021】
重力方向において、シャフト押さえ装置は、好ましくは、重力方向においてフレームと重なる延長部を有する。コンテナ積み重ねスロット内に保管された、又はコンテナ積み重ねスロットから取り出されたコンテナは、フレームと接触しない。したがって、フレームは専ら機械的安定性のために設計することができる。
【0022】
好ましくは、シャフト押さえ装置は、解放位置においてフラップが受け入れられる凹部を有する。フラップが解放位置にあるとき、フラップはシャフト押さえ装置を越えて突出せず、このようにしてシャフト押さえ装置はコンテナに対して滑らかな表面を形成し、コンテナ及びフラップが引っ掛かることが防止される。フラップが解放位置において、シャフト押さえ装置の通過開口部に面する側で終端することが特に好ましい。
【0023】
好ましくは、シャフト押さえ装置は、通過開口部に面する側に摺動面を形成する。摺動面は滑らかであり、これはプラスチック部品が使用されるときに比較的容易に達成される。摺動面は、コンテナがシャフト押さえ装置に沿って摺動することを容易にする。
【0024】
好ましくは、フレームは、角度要素によって互いに接続された長手方向部材及び交差部材を有し、シャフト押さえ装置は角度要素に固定され、シャフト押さえ装置は、角度要素を越えて、角度要素に固定された長手方向部材及び/又は交差部材の方向に突出する。したがって、シャフト押さえ装置は同時に、長手方向部材及び/又は交差部材のための位置決め補助手段を形成する。長手方向部材/又は交差部材が角度要素に固定され、シャフト押さえ装置が長手方向部材及び/又は交差部材の両端に配置される場合、2つのシャフト押さえ装置は、長手方向部材又は交差部材を挿入することができる溝を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明は、図面に関連して好ましい例示的な実施形態を参照して以下に説明される。以下が示されている。
図1】ブロック積み重ね構成の非常に概略的な図である。
図2】通過開口部の角部を示す。
図3】シャフト押さえ装置のない通過開口部の角部を示す。
図4】通過開口部から外方に面する側から見たシャフト押さえ装置を示す。
図5】4つのシャフト押さえ装置を有する角度要素を示す。
図6】シャフト押さえ装置の機能を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、複数のコンテナ積み重ねスロット2と、重力方向においてコンテナ積み重ねスロット2の下方に配置された積載空間3とを有するブロック積み重ね構成1の非常に概略的な図である。
【0027】
コンテナ積み重ねスロット2と積載空間3との間に通過開口部4が配置される。通過開口部4は、フレーム5に形成されている。通過開口部4は、保持装置6を有し、保持装置は、角部について図2により詳細に示されており、シャフト8(図3)の周りを旋回可能なフラップ7を有する。シャフト8は、フラップ7が、図2図3及び図5に示される保持位置から、フラップが重力方向において上方を向く解放位置へと旋回可能なように、フレーム5に取り付けられる。
【0028】
シャフト8の2つの端部は、重力方向に上向きに開いているボルトソケット9に取り付けられている。フラップ7は、ばね10によって保持位置にプレテンションされる。ばね10は、シャフト8の端部に配置されたコイルばねとして設計されている。
【0029】
ボルトソケット9は、通過開口部の角部に配置された角度要素12の本体11に形成されている。角度要素12は、長手方向部材13と交差部材14とを接続する。長手方向部材13は通過開口部4の長手方向側部に配置され、交差部材14は通過開口部4の横方向側部に配置される。
【0030】
ポスト15が角度要素12に配置されている。ポスト15は、第1の支柱構成16を介して長手方向部材13に接続され、第2の支柱構成17を介して交差部材14に接続される。図2に見られるように、隣接する通過開口部4の更なる長手方向部材13’もまた、角度要素12上に配置される。
【0031】
図3に示されるフラップ7は、コンテナによって下方から接触されると、上向きに開いているボルトソケット9から押し出される。これを防止するために、シャフト押さえ装置18が設けられており、このシャフト押さえ装置は、図4において、通過開口部4とは外方に面する側から示されている。シャフト押さえ装置18は、シャフト押さえ装置18が本体11に取り付けられたときに、重力方向においてボルトソケット9の上方に配置され、シャフト8の端部に作用する2つの突出部19、20を有する。シャフト押さえ装置18が本体11に設置されると、フラップ7のシャフト8は、もはやボルトソケット9から押し出されることができない。
【0032】
シャフト押さえ装置18は、4つのねじ21(異なる数のねじを設けることもできる)によって角度要素12の本体11に固定されている。この目的のために、本体11は複数のねじ穴22、23を有する。各ねじに対して、シャフト押さえ装置18はねじボス24を有し、ねじボスは、例えば鋳造部品として設計され得る公差を受ける本体11の場合であっても、シャフト押さえ装置18に張力をかけることなく、シャフト押さえ装置18を本体11にねじ留めすることを可能にする。
【0033】
シャフト押さえ装置18は、重力方向における下端部に挿入ベベル25を有し、挿入ベベルは、通過開口部4を通してコンテナを挿入することを容易にする。対応する挿入ベベルは、重力方向の上端部に形成することもできる。
【0034】
本体11は、長手方向部材13に接続された長手方向延長部26と、交差部材14に接続された横方向延長部27とを有する。シャフト押さえ装置18は、長手方向延長部26及び横方向延長部27の両方に接続される。したがって、シャフト押さえ装置18は、互いに実質的に直角に配向された2つの側面28、29を有する。
【0035】
角度要素12は、詳細には示されていない方法で位置決めプロファイルを有する。シャフト押さえ装置18は、シャフト押さえ装置18を角度要素12の本体11上に非常に正確に繰り返し位置決めすることができるように、適合する逆プロファイル30を有する。
【0036】
シャフト押さえ装置18は、通過開口部として設計された凹部31を有する。凹部31は、フラップ7の形状に適合される。したがって、図6に示すように、フラップが解放位置に旋回されたとき、フラップは凹部31を大きく満たす。フラップ7は、通過開口部4に面するシャフト押さえ装置18の側で終わる。したがって、解放位置では、フラップ7は、通過開口部4に面するシャフト押さえ装置18の側部を越えて突出せず、したがって、コンテナがフラップ7に引っ掛かることはできない。シャフト押さえ装置18は、通過開口部4に面する側で摺動面を形成し、この摺動面は、シャフト押さえ装置18上でのコンテナの低摩擦摺動を可能にする。
【0037】
図5に見られるように、シャフト押さえ装置18は、長手方向部材13の方向に長手方向延長部26を越えて突出するだけでなく、交差部材14の方向に横方向延長部27を越えても突出する。長手方向延長部26の両側に配置された2つのシャフト押さえ装置18、18’の間には、長手方向部材13を位置決めするために使用することができる間隙32が生じる。同様に、横方向延長部27に取り付けられた2つのシャフト押さえ装置18、18’’の間に、交差部材14を位置決めするために使用することができる間隙33が生じる。
【0038】
重力方向において、シャフト押さえ装置18は、重力方向において角度要素12、したがってフレーム5を覆う延長部を有する。コンテナをコンテナ積み重ねスロット2に挿入したり、そこから取り出したりするとき、コンテナはフレーム5に接触しない。したがって、フレーム5は、その機械的安定性に関してのみ寸法決めすることができる。コンテナの案内は、シャフト押さえ装置18によって行われる。
【0039】
シャフト押さえ装置18は、プラスチック要素として設計される。したがって、通過開口部4に面する側は、比較的滑らかであるように設計することができ、これは、摺動面の摺動特性にプラスの効果を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテナ受容スロット(2)と、重力方向において前記コンテナ受容スロット(2)の下方に配置された積載空間(3)と、前記コンテナ受容スロット(2)と前記積載空間(3)との間のそれぞれの通過開口部(4)と、前記通過開口部に配置された保持装置であって、前記保持装置は、保持位置と解放位置との間でシャフト(8)の周りに旋回可能なフラップ(7)を有し、前記シャフト(8)は、前記通過開口部(4)の縁部に取り付けられる、保持装置とを備え、前記シャフト(8)は、重力方向において上向きに開口するボルトソケット(9)の少なくとも1つの端部に取り付けられ、シャフト押さえ装置(18)は、前記通過開口部(4)の前記縁部に固定され、前記シャフト押さえ装置は、重力方向において少なくとも部分的に前記ボルトソケット(9)の上方に配置され、前記シャフト(8)の前記端部に作用することを特徴とするブロック積み重ね構成。
【請求項2】
前記フラップ(7)は、長手方向側部と横方向側部との間の前記通過開口部(4)の角部に配置され、前記シャフト押さえ装置(18)は、前記長手方向側部及び前記横方向側部の両方に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項3】
前記シャフト押さえ装置(18)は、ねじ(21)によって前記通過開口部(4)の前記縁部に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項4】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記ねじ(21)の各々のために、前記通過開口部(4)の前記縁部に面するねじボス(24)を有することを特徴とする、請求項3に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項5】
前記フラップ(7)は、ばね(10)によって前記保持位置にプレテンションされていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項6】
前記ばね(10)は、前記シャフト(8)の前記端部に配置されたコイルばねとして設計されていることを特徴とする、請求項5に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項7】
前記通過開口部(4)は位置決めプロファイルを有し、前記シャフト押さえ装置(18)は適合する逆プロファイル(31)を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項8】
前記シャフト押さえ装置(18)は、プラスチック要素として設計されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項9】
前記シャフト押さえ装置(18)は、重力方向におけるその下端部に挿入ベベル(25)を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項10】
前記通過開口部(4)は、前記コンテナ受容スロット(2)と前記積載空間(3)との間に配置されたフレーム(5)に形成され、前記シャフト(8)は前記フレーム(5)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項11】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記フレーム(5)を重力方向に覆う、重力方向の延長部を有することを特徴とする、請求項10に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項12】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記フラップ(7)が前記解放位置で受け入れられる凹部(31)を有することを特徴とする、請求項11に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項13】
前記シャフト押さえ装置(18)は、前記通過開口部(4)に面する側に摺動面を形成することを特徴とする、請求項10に記載のブロック積み重ね構成。
【請求項14】
前記フレーム(5)は、角度要素(12)によって互いに接続された長手方向部材(13、13’)及び交差部材(14)を有し、前記シャフト押さえ装置(18)は前記角度要素(12)に固定され、前記シャフト押さえ装置(18)は、前記角度要素(12)を越えて、前記角度要素(12)に固定された前記長手方向部材(13、13’)及び/又は前記交差部材(14)の方向に突出することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のブロック積み重ね構成。
【外国語明細書】