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特開2023-129365自動作動リテーナを備えるカップリングコネクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129365
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】自動作動リテーナを備えるカップリングコネクタ
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/098 20060101AFI20230907BHJP
   F16L 37/133 20060101ALI20230907BHJP
   F16L 21/08 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
F16L37/098
F16L37/133
F16L21/08
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031629
(22)【出願日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】22160137
(32)【優先日】2022-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】518073158
【氏名又は名称】テーイー オートモーティブ(フルダブリュック) ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルテル イーリス
(72)【発明者】
【氏名】ブベ カイ
(72)【発明者】
【氏名】ハッケル アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ローデ ライナー
【テーマコード(参考)】
3J106
【Fターム(参考)】
3J106AA01
3J106AB01
3J106BA01
3J106BB02
3J106BC04
3J106BD01
3J106EA03
3J106EB08
3J106EC01
3J106EC07
3J106ED33
3J106EE02
3J106EF02
(57)【要約】
【課題】自動作動リテーナを備えるカップリングコネクタを提供する。
【解決手段】
カップリングコネクタ1は、カップリング本体2と、プラグロック7とを備える。プラグロック7は、リテーナ8と、ベリファイア9とを備える。プラグロック7は、半径方向へカップリング本体2に挿入されることができる。ベリファイア9は、2つの脚部11a、11bと、背部12とを有する。背部12から離れる方向に向いた脚部11a、11bの端部は、カップリング本体2の底部13に割り当てられる。カップリングプラグ3がカップリングコネクタ1に挿入されると、プラグロック7は、非係合位置から係合位置に自動で移行する。カップリングコネクタ1は、カップリングプラグ3によって偏向されている間、脚部11a、11bの底部側端部が互いの距離を保持するように設計されている。
【選択図】図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分自動流体継手のためのカップリングコネクタ(1)であって、
前記カップリングコネクタ(1)は、カップリング本体(2)を有し、前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングコネクタ(1)に挿入可能なカップリングプラグ(3)と着脱可能なラッチ接続に入るように設計され、前記カップリングコネクタ(1)は、プラグロック(7)を備え、前記プラグロック(7)は、リテーナ(8)とベリファイア(9)とを有し、前記リテーナ(8)の保持部(10)は、前記カップリングプラグ(3)を前記カップリング本体(2)にロックするように設計され、
前記プラグロック(7)は、前記カップリング本体(2)のプラグ部(14)に配置され、前記プラグ部(14)は、中間軸(M)を有し、前記プラグロック(7)は、側面視で半径方向に前記カップリング本体(2)に挿入可能であり、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)が前記カップリング本体(2)に対して半径方向に非係合位置と半径方向に係合位置とをとることができるように設計されており、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の前記係合位置において前記カップリングプラグ(3)が軸方向に前記カップリング本体(2)に前記リテーナ(8)によって固定されるように設計され、
前記ベリファイア(9)は、2つの脚部(11a、11b)および背部(12)を有し、前記カップリング本体(2)の底部(13)は、前記背部(12)から離れる方向に向いた前記脚部(11a、11b)の端部に割り当てられ、前記ベリファイア(9)は、カップリングプラグ(3)の挿入中に前記カップリングプラグの直接または間接接触に反応するように設計され、その結果、前記プラグロック(7)は、前記ベリファイア(9)の偏向によって、前記非係合位置から前記係合位置に自動的に移行し、前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングプラグ(3)の挿入運動によって、前記ベリファイア(9)または前記脚部(11a、11b)が軸方向に偏向されるように設計され、
前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングプラグ(3)によって偏向されている間、前記脚部(11a、11b)の底部側端部が互いの距離を保持するように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項2】
請求項1に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイアは、接続ウェブ(15)を備え、前記接続ウェブ(15)は、前記非係合位置および/または前記係合位置の間、前記中間軸Mに対して前記背部(12)の反対側に配置され、前記脚部(11a、11b)を互いに接続する、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項3】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記ベリファイア(9)の底部側部分を軸方向、好ましくは軸方向内方に作動させると、前記プラグロック(7)が前記係合位置から前記非係合位置に移行できるように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項4】
請求項1から3の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)の底部側端部は、前記プラグロック(7)を前記係合位置から前記非係合位置に移行させるための少なくとも1つの作動エレメント(39a、39b)、好ましくは2つの作動エレメント(39a、39b)を備える、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項5】
請求項1から4の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)の前記脚部(11a、11b)は、側面視で前記プラグロック(7)の挿入方向に沿って軸方向外方に角度を付けられまたは折れ曲がっている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項6】
請求項1から5の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリング本体(2)は、軸方向内方に延在する少なくとも1つの突起(18a、18b)を有し、前記少なくとも1つの突起(18a、18b)は、好ましくは、前記プラグロック(7)の前記係合位置において側面視で軸方向に少なくとも部分的に前記ベリファイア(9)を通してまたは前記脚部(11a、11b)の1つを介して突出している、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項7】
請求項1から6の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)は、正面視で少なくとも1つの容器(19a、19b)を備え、前記少なくとも1つの容器(19a、19b)は、有益には、前記カップリング本体(2)のエレメントでラッチされるように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項8】
請求項1から7の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリング本体(2)の前記底部(13)は、少なくとも1つの底部開口部(24a、24b)を有し、前記カップリングコネクタ(1)は、好ましくは、前記非係合位置から前記係合位置への移行の間、前記脚部(11a、11b)が側面視で前記少なくとも1つの底部開口部(24a、24b)を介して少なくとも部分的に滑走するように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項9】
請求項1から8の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)または前記脚部(11a、11b)の一部は、前記非係合位置において側面視で前記底部(13)と前記リテイナ(8)とまたは前記保持部(10)との間に半径方向に位置している、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項10】
請求項1から9の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)は、前記カップリングプラグ(3)に直接または間接的に接触するための接触面を有し、前記カップリングコネクタ(1)または前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)は、好ましくは、前記プラグロック(7)が前記プラグ部の前記中間軸Mに対して前記係合位置にある間、前記接触面が前記ベリファイア(9)の前記背部(12)と反対側に配置されるように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項11】
請求項1から10の1項に記載のカップリングコネクタであって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の少なくとも1つの衝撃面(16a、16b)は、前記非係合位置で前記カップリング本体(2)の少なくとも1つの停止面(17a、17b)に突き当たるように設計されており、その結果、好ましくは、前記少なくとも1つの衝撃面(16a、16b)および前記少なくとも1つの停止面(17a、17b)は、前記プラグロック(7)の前記非係合位置を規定する、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項12】
請求項1から11の1項に記載のカップリングコネクタであって、前記プラグロック(7)または前記リテーナ(8)は、前記カップリング本体(2)にラッチするための少なくとも1つのラッチエレメント(22a、22b)を備え、前記少なくとも1つのラッチエレメント(22a、22b)は、好ましくは前記カップリング本体(2)の補完ラッチ部(23a、23b)と相互作用し、その結果、前記プラグロック(7)は、前記非係合位置において前記カップリング本体(2)内に保持またはラッチされる、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項13】
請求項1から12の1項に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の前記非係合位置および/または前記係合位置が、肉眼および/または機械読み取り可能な記号および/または電子送信機によって確認できるように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項14】
カップリングコネクタ(1)、特に請求項1から13の1項に記載のカップリングコネクタ(1)と、カップリングプラグ(3)とを備え、前記カップリングプラグ(3)は、前記カップリングコネクタ(1)にロックするためのロックエレメント(21)を有する、部分自動流体継手(1、3)。
【請求項15】
陸上車両、特に道路車両における、請求項1から13および請求項14の1項に記載のカップリングコネクタ(1)または流体継手(1、3)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、請求項1の前文に記載のカップリングコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなカップリングコネクタは、US10,808,872B2号から知られている。プラグロックのベリファイアは、1つの部品として一体的にリテーナ接続され、リテーナと同様に略U字形状を有する。ベリファイアのU字背部は、カップリング本体と同一平面で終端し、U字底部またはリテーナの背部に移行する。また、ベリファイアは2本の脚部を備え、それぞれベリファイアの背部と接続され、カップリングプラグの周囲カラーによって半径方向に互いに離れることができる。プラグロックの非係合位置でカップリングプラグの挿入前には、広がっておらず、したがって緩んでいるベリファイアの端部は、カップリング本体のそれぞれの突起に突き当たる。2つの突起は、カップリング本体の内側に配置され、背部を押すことによってプラグロックがカップリング本体にさらに挿入されないことを保証する。その結果、使用者は、自動引き込み機能または自動作動機能の一部を提供される。これは、規定された非係合位置がカップリングプラグの挿入中にプラグロックの自動引き込みを可能にするからである。
【0003】
US10,808,872B2にしたがってカップリングプラグをカップリング本体に挿入する間、カップリングプラグまたはその周囲カラーは、まず、ベリファイア脚部を軸方向内方に弾性変形させ、カップリング本体に内側に突き当たるようになるまで変形させる。カップリングプラグを挿入し続けると、脚部は、半径方向に広がり、U字脚部は、もはや突起に突き当たらない。その結果、脚部に蓄積されたリセットエネルギーが解放され、脚部の端部は、それぞれカップリング本体のランプに沿って滑走するように動く。2つのランプは、プラグロックの断面および挿入方向に対して斜めに傾斜していることから、プラグロックは、さらに半径方向内方に引っ張られ、係合位置に到達する。これにより、リテーナがカップリングプラグの周囲カラーの後方に係合し、カップリングプラグは、カップリング本体から引き抜かれないように固定される。その結果、この流体継手の使用者に残された作業は、カップリングプラグをカップリングコネクタに挿入することだけであり、それによって取り付けの手間をさらに減らすことができる。例えば、設置スペースが狭く、装着者が手でカップリングコネクタを把持してプラグロックを押し込むことができないような場合に、より有利となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、1つの欠点として、様々な製造業者の様々な設計において、カップリングプラグがなくてもプラグロックがカップリング本体に押し込まれることもあることから、ある時間の後およびある場合には、指示機能がもはや与えられていないことが発見された。また、ある時間の後およびある場合には、プラグロックが不十分な程度までしかカップリング本体に引き込まれないという不具合にも気づかされた。したがって、本開示の目的は、ベリファイアまたはプラグロックの機能をアップグレードし、したがって、ベリファイアまたはプラグロックのより長い耐用年数を提供するカップリングコネクタを提供することである。さらに、実用上知られているのは、プラグロックが例えばドライバーのテコ使いによって困難に格納位置に移行される流体継手またはカップリングコネクタである。したがって、本開示は、流体継手を解放するための特に使いやすい機構を提供するという好ましい目的に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、請求項1に記載のクイックカップリングによって達成される。
【0006】
本開示は、まず、上記欠点がベリファイアの脚部の不安定性に起因しているという知見に基づいている。なぜなら、後者は、広がる能力のために、少なくとも断面的に比較的薄くなければならないからである。同時に、脚部は、非係合位置で突起上に正確に載らなければならないことから、指示機能は確実なままである。上記欠点は、組み立てやメンテナンス時の不適切な取り扱いや、耐用年数の増加に伴う材料の劣化が原因であることが判明した。どちらもU字脚部のバネ弾性に悪影響を及ぼすことから、早期の挿入が可能になり、および/またはプラグロックがカップリング本体に十分に引き込まれないという事態が発生する。
【0007】
本開示は、さらに、カップリングプラグによって軸方向に偏向されている間、脚部が互いからの距離を保持し、特に広がっていないことを保証することによって、カップリングコネクタのベリファイアまたは引き込み機構を決定的に安定化することができるという知見に基づいている。このような広がりは、本質的に比較的可動な脚部をもたらすことから、特にばね弾性支点位置、原則として脚部から背部への移行部は、弱点を形成することになる。後者は、最初はまだ十分なバネ弾性を有していても、時間が経つと弾性が弱くなる傾向がある。これは、特に、メンテナンス作業が行われ、流体継手の分離およびその後の再組み立ての際に、ばね弾性のある軸受位置に負荷がかかると致命的となる。脚部の半径方向の偏向または広がりを回避することにより、カップリングコネクタまたはプラグロックは著しく改良され、その結果、上記目的が達成される。
【0008】
「部分的自動」という表現は、好ましくは、カップリングプラグが好ましくは完全にかつ有益に手動でカップリングコネクタに導入された場合、プラグロックまたはリテーナが非係合位置から係合位置に自動的に引き込まれることを意味する。「取り外し可能」という表現は、有益には、接続が可逆的な、したがって非破壊的な方法で解除されることを意味する。
【0009】
プラグロックは、リテーナとベリファイアとが破壊的な方法でしか互いに分離できないように、一体型として設計されることができる。プラグロックは、有益には、一体型であり、特に射出成形によって製造されることができる。プラグロックは、マルチパーツ設計であることも可能であり、リテーナとベリファイアとは、好ましくは、それぞれ射出成形によって製造される別個のパーツである。実施形態によれば、ベリファイアとリテーナとは、ポジティブロックによってマルチパーツプラグロックに組み立てることができる。リテーナとベリファイアとは、異なる方向からカップリング本体に挿入されることが可能である。リテーナとベリファイアとは、好ましくは、同じ方向からカップリング本体に挿入されることが可能である。
【0010】
カップリング本体は、有益には、第1の本体端部と第2の本体端部とを備える。第1の本体端部は、好ましくは、カップリングプラグに割り当てられているか、または割り当てられていなければならない。カップリング本体のプラグ部は、好ましくは、第1の本体端部によって縁取られている。カップリングプラグの先端は、有利には、プラグ部の軸方向への拡張を規定する。カップリング本体は、有益には、パイプまたは集合体を接続するための接続部を備える。集合体の場合、例えば、ポンプ、タンク、ノズルなどが挙げられる。カップリング本体は、有益には、プラグ部と接続部とを接続する流体チャネルを備える。カップリング本体が移行部を有することが可能であり、移行部は、好ましくは、プラグ部と接続部との間に配置される。接続部は、パイプまたは集合体との可逆的または不可逆的な接続のために設計されることが可能である。パイプとの可逆的な接続の場合、接続部は、圧入を生成するための周方向の溝を有することができる。接続部は、好ましくは、溶接、特にレーザ溶接によってパイプまたは集合体と接続または接続可能である。接続部は、パイプまたは集合体の一部を導入するための容器からなることが可能である。実施形態によれば、カップリング本体または接続部は、1つの部品としてまたは一体的に集合体に移行することが可能である。
【0011】
カップリング本体は、別部品として、特に射出成形部品として製造されることが好ましい。カップリング本体は、1つの部品または一体的に設計されることができる。カップリング本体は、マルチパーツ設計を有することも可能である。好ましい実施形態によれば、カップリング本体は、ラッチ接続によって互いに接続された2つ以上の部品を備える。カップリング本体は、直線または屈曲設計を有することができる。直線的な設計によるカップリング本体の場合、プラグ部の中間軸は、接続部の中間軸と平行、好ましくは同心である。屈曲設計によるカップリング本体の場合、プラグ部の中間軸は、カップリング本体の長手方向断面において、接続部の中間軸に対して曲げられている。プラグ部の中間軸は、プラグ部の軸方向、半径方向および周方向を規定する。径方向は、第1の本体端部の正面図またはカップリング本体の断面図において、2つの方向成分を有し得る。カップリング本体におけるプラグロックの挿入方向は、第1の方向または半径方向成分として理解することができる。横方向と呼ばれる方向または方向成分は、挿入方向に対して垂直であり、プラグ部の軸方向に対して垂直な方向とすることができる。接続部の中間軸は、接続部の軸方向、半径方向、および周方向を規定することができる。
【0012】
カップリング本体は、好ましくは第2の本体端部を備える。第2の本体端部は、有益には、接続部の端部を規定する。接続部は、有益には、カップリング本体とパイプまたは集合体との重なりによって規定される。流体チャネルは、有益には、第1の本体端部またはプラグ部を第2の本体端部または接続部と接続する。「軸方向内方」という表現は、好ましくは、プラグ部の軸方向が第1の本体端部からさらにカップリング本体内へと進むことを意味する。また、好ましくは、「軸方向内方」という表現は、パイプまたは集合体が内部を規定し、カップリング本体ではないので、プラグ部または移行部から第2の本体端部に向かって進む軸方向も意味する。
【0013】
カップリングプラグは、好ましくは、カップリングコネクタにカップリングプラグをロックするために、カップリングコネクタのリテーナと相互作用するロックエレメントを備える。カップリングプラグは、有益には、カップリングコネクタに挿入するためのカップリング部を備える。カップリング部は、好ましくは、カップリングプラグがカップリングコネクタに完全に挿入された状態において、カップリングコネクタの内部に位置するカップリングプラグのその部分に相当する。カップリング部は、好ましくは長手方向軸を有し、カップリング部の長手方向軸は、好ましくはカップリング本体のプラグ部の中間軸と平行に、特に好ましくは同心に整列される。カップリング部の長手方向軸は、カップリングプラグのカップリング部の軸方向、半径方向および周方向を規定する。
【0014】
好ましい実施形態によれば、カップリングプラグは、パイプまたは集合体に引っ掛けられる端末部を備える。端末部は、カップリング本体の接続部と同様の類似の特徴を有することができる。特に、端末部は、パイプまたは集合体に引っ掛けられるように設計されることができ、または既に引っ掛けられている。カップリングプラグのカップリング部と端末部とは、カップリングプラグの流体チャネルを介して互いに好適に流体的に接続される。カップリングプラグは、設計上直線状であっても曲げられていてもよい。カップリングプラグに関する「軸方向内方」という表現は、カップリング部からカップリングプラグの端末部へ向かう方向を意味する。
【0015】
カップリングプラグは、フランジを有し、フランジは、好ましくは、カップリングプラグの完全に挿入された状態において、カップリング本体の第1の本体端部に突き当たることが可能である。ロックエレメントは、好ましくは、カップリング部の外面に対して半径方向外方に突出する。ロックエレメントは、好ましくは、少なくとも部分的に、特に好ましくは完全に周囲カラーのように設計されている。ロックエレメントは、有益には、カップリングプラグのカップリング部に配置される。実施形態によれば、ロックエレメントは、少なくとも部分的に周方向の溝として、好ましくは完全に周方向の溝として設計されることができる。ロックエレメントは、好ましくは、カップリングプラグのカップリング部を中間部とシール部とに分割する。中間部は、有益には、ロックエレメントと端末部との間に配置される。シール部は、軸方向において、ロックエレメントとカップリングプラグのコネクタ側端部との間に配置される。
【0016】
プラグロックの背部は、好ましくは、係合位置において、非係合位置よりもプラグ部の中間軸に近い位置に配置される。プラグロックの背部は、カップリング本体のカバーに割り当てられることができる。背部から離れる方向に向いたベリファイアの脚部の端部は、好ましくは、カップリング本体の底部に割り当てられ、特に脚部の底部側端部と呼ぶことができる。カップリングコネクタの縦断面において、ベリファイアまたは脚部は、好ましくは、プラグロックの非係合位置において、カップリング本体の内部で軸方向に少なくとも部分的に移動可能であり、好ましくは横方向には移動不可能である。脚部の底部側端部は、好ましくは、カップリングプラグによる偏向の全期間において、互いから同じ距離を保持する。
【0017】
特に好ましい実施形態によれば、カップリングコネクタまたはカップリング本体または脚部またはベリファイアは、非係合位置での断面においてカップリング本体のカップリングプラグによって脚部が横方向に偏向されないように設計されている。実施形態によれば、カップリング本体または脚部またはベリファイアは、カップリングプラグの挿入中に少なくとも一時的に、好ましくはカップリングプラグの挿入中に完全に脚部が広げられることを防止するように設計される。
【0018】
ベリファイアが接続ウェブを備えることは非常に特に有益であり、接続ウェブは、非係合位置および/または係合位置の間、プラグ部の中間軸に対して背部に対向して配置され、脚部を互いに接続している。これにより、ベリファイアの特にコンパクトな構造またはロバスト性を有する構造が得られ、同時に、全て大きくなりすぎず、したがって、変形しにくい。その結果、プラグロックの強力な自動引き込みを保証するという目的が達成され、同時に、カップリングコネクタへの挿入中にカップリングプラグに比較的小さな力を加える必要がある。その結果、長期間にわたって特に強力で信頼性の高い方法で機能するラッチデバイスが生まれる。プラグロックまたはベリファイアの背部および脚部は、プラグ開口部を形成し、この開口部を介してカップリングプラグが完全に挿入された状態で軸線方向に突出するように、好適に配置されている。接続ウェブは、脚部および背部と共に、好ましくは、プラグ開口部の完全な周方向の縁を形成する。
【0019】
特に好ましい実施形態によれば、カップリングコネクタは、ベリファイアの底部側部を軸方向、好ましくは軸方向内方に作動させると、プラグロックが係合位置から非係合位置に移行できるように設計されている。これにより、後者を解放するためにプラグロックを作動させることが特に容易になり、流体継手を解放するための使いやすい機構を提供するという上記目的を達成することができる。カップリングコネクタは、好ましくは、プラグロックが係合位置から非係合位置に移行する間、カップリングプラグが完全に挿入された位置から部分的にのみ挿入された位置に押されるように設計される。これにより、ロックプロセスが終了したことが使用者に明らかになる。
【0020】
特に好ましい実施形態によれば、プラグロックまたはベリファイアの底部側端部は、プラグロックを係合位置から非係合位置へ移行させるための少なくとも1つの作動エレメント、好ましくは2つの作動エレメントを備える。少なくとも1つの作動エレメントは、好ましくは、それぞれの作動エレメントが2つのベリファイアの脚部の1つの端部を形成する。少なくとも1つの作動エレメントは、非常に好ましくは、より良い取り扱いの目的のために、粗いまたはフルート状の構造を有する。カップリングコネクタは、プラグロックの係合位置において、素手で届くような方法で設計され、または少なくとも1つの作動エレメントが、好ましくは軸方向、特に好ましくは軸方向内方に作動するように配置されることが特に好ましい。
【0021】
ベリファイアの脚部は、非常に好ましくは側面視でプラグロックの挿入方向に沿って軸方向外方に傾斜している、好ましくは折り曲げられている。これにより、特に強力な引き込み機構が得られ、有益には、側面視でプラグロックの軸方向の比較的コンパクトな設計が得られる。
【0022】
カップリング本体は、有益には、軸方向内方に延在する少なくとも1つの突起、好ましくは軸方向内方に延在する2つの突起を有し、少なくとも1つの突起は、好ましくは、プラグロックの係合位置において側面視で軸方向に少なくとも部分的にベリファイアを貫通して、または脚部の1つ若しくはベリファイアの底部側端部を貫通して突出する。突起は、好ましくは、ベリファイアの容器と共にプラグロックの係合位置を規定する。少なくとも1つの突起は、好ましくは、第1の本体端部の前壁に配置される。少なくとも1つの突起は、有益には、カップリング本体の底部の領域に配置される。カップリング本体の突起は、有益には、2つの脚部の各々に割り当てられる。側面図において、少なくとも1つの突起は、特に好ましくは、プラグロックの係合位置において、軸方向において、ベリファイアを介してまたは脚部の少なくとも1つを介して完全に突出する。側面図において、少なくとも1つの突起は、有益には、軸方向内方にテーパ状である。突起は、有益には、ベリファイアまたは2つの脚部のうちの1つとラッチするためのラッチ肩部を備える。
【0023】
プラグロックまたはベリファイアは、非常に好ましくは、正面から見て少なくとも1つの容器、好ましくは2つの容器を備え、少なくとも1つの容器は、カップリング本体のエレメント、好ましくは少なくとも1つの突起によってラッチされるように有益に設計されている。少なくとも1つの容器は、有益には、2つの脚部のうちの1つに割り当てられる。少なくとも1つの容器は、有益には、ベリファイアの底部側半分または底部側3分の1に配置される。ベリファイアは、好ましくは、少なくとも1つの端末エレメント、好ましくは2つの端末エレメントを備える。少なくとも1つの容器の底部側端部は、有益には端末エレメントによって形成され、これにより、プラグロックがカップリング本体から不用意に引き抜かれることを防止することができる。端末エレメントは、有益には、側面視で軸方向外方に先細りになっている。突起は軸方向内方に、端末エレメントは軸方向外方にテーパ状であることから、ベリファイアまたは脚部の軸方向の偏向を半径方向引き込み方向に変換することができる。少なくとも1つの突起は、特に好ましくは、側面視でその半径方向外方に引き込みランプを有する。引き込みランプは、好ましくは、ベリファイアまたは脚部または端末エレメントが側面視で引き込みランプに沿って滑走するように設計されており、ベリファイアの軸方向の張力が半径方向内方または外方の動きに変換されるようにする。
【0024】
カップリング本体の底部は、少なくとも1つの底部開口部、好ましくは2つの底部開口部を有することが特に好ましい。カップリングコネクタまたはカップリング本体またはベリファイアは、有益には、非係合位置から係合位置への移行中、脚部が側面視で少なくとも1つの底部開口部を介して少なくとも部分的に滑走するように設計されている。少なくとも1つの底部開口部は、側面視で少なくとも1つの突起の軸方向内方の先端から進む想像線が軸方向内方に描かれることによって規定されることが好ましい。少なくとも1つの底部開口部は、好適には、側面視で少なくとも1つの突起から軸方向内方に配置される。ベリファイアは、好ましくは、非係合位置から係合位置への移行の間、一時的にのみ底部開口部を介して突出する。底部開口部は、プラグロックを係合位置から非係合位置に移行させるように、使用者がベリファイアまたは作動エレメントを作動させることを可能にする。
【0025】
ベリファイアまたは脚部の一部は、好ましくは、非係合位置において、側面視または縦断面視力で底部または少なくとも1つの突起とリテーナまたはリテーナの保持部との間に径方向に位置する。これにより、カップリングコネクタのコンパクトな構造が得られる。リテーナまたは保持部と、ベリファイアまたは脚部または端末エレメントの底部側端部とは、好ましくは、軸方向において互いに重なり合っている。ベリファイアまたは脚部の少なくとも1つの背部側部分は、非常に好ましくは、縦断面視でリテーナまたは保持部に対して軸方向内方に配置されている。縦断面視または側面視において、プラグロックの背部側部分におけるリテーナとベリファイアとの間に、特に好ましくは、カップリングプラグのロックエレメントを受け入れるための受け入れ空間が配置される。
【0026】
非常に好ましい実施形態によれば、ベリファイアは、カップリングプラグに直接的または間接的に、好ましくは直接的に接触するための接触面を有する。カップリングコネクタまたはプラグロックまたはベリファイアは、好ましくは、プラグロックがプラグ部の中間軸に対して非係合位置にある間、接触面がベリファイアの背部に対向して配置されるように設計されている。その結果、カップリングプラグのロックエレメントによる軸方向の偏向は、プラグロックに底部の方向への力を及ぼし、それによって、特に移行点において、非係合位置から係合位置への移行を発生させる。
【0027】
プラグロックによる非係合位置から係合位置への移行動作における移行点は、好ましくは、少なくとも1つの突起の軸方向内方の端部がベリファイアの底側部または少なくとも1つの端末エレメントの軸方向外方の端部に接触することによって規定される。例えば、接触面は、ベリファイアの1つ、2つまたはいくつかの接触ランプによって形成することができる。カップリングコネクタは、カップリングコネクタへの挿入中、カップリングプラグが、そのロックエレメント、好ましくは少なくとも部分的に周囲カラーを有するベリファイアの接触面または少なくとも1つの接触ランプと接触するように設計されることが好ましい。接触面は、有益には、カップリングコネクタへのカップリングプラグの挿入中、ベリファイアが最初に軸方向内方に偏向し、移行点における軸方向偏向の終了時にプラグロックにカップリング本体の底部に向かう力を及ぼすように設計されている。
【0028】
カップリングコネクタは、有益には、プラグロックの少なくとも1つの衝撃面、好ましくは2つの衝撃面が非係合位置においてカップリング本体の少なくとも1つの停止面またはそれぞれの停止面に当接するように設計されており、好ましくは、少なくとも1つの衝撃面および少なくとも1つの停止面がプラグロックの非係合位置を規定するかまたは規定を助ける。少なくとも1つの衝撃面は、好ましくは、少なくとも1つの端末エレメントの底部側表面によって形成される。少なくとも1つの停止面は、有益には、少なくとも1つの突起のカバー側表面によって形成される。
【0029】
リテーナは、好ましくは、2つの腕部を備える。リテーナは、保持部を有することが有益である。保持部は、好ましくは、リテーナのカバー側部分によって形成される。リテーナは、有益には、側面視で少なくとも断面がベリファイアに対して軸方向外方に配置されている。
【0030】
プラグロックまたはリテーナまたは2つの腕部の少なくとも1つは、好ましくは、カップリング本体にラッチするためのラッチエレメントを備える。少なくとも1つのラッチエレメントは、好ましくは、カップリング本体の補完ラッチ部分と相互作用し、プラグロックが非係合位置でカップリング本体に保持またはラッチされる。少なくとも1つのラッチエレメントおよび少なくとも1つのラッチ部分は、好ましくは、カップリング本体のカバーの方向へのプラグロックの半径方向の動きを阻止する。
【0031】
カップリングコネクタは、プラグロックの非係合位置および/または係合位置が肉眼でおよび/または機械読み取り可能な記号でおよび/または電子送信機で確認できるように、有益に設計されている。プラグロックは、有益には、プラグロックの係合位置を肉眼で確認するための切欠きを備える。カップリング本体は、好ましくは、プラグロックの係合位置を肉眼で確認するための壁開口部を備える。カップリング本体の壁面開口部とプラグロックの切欠きとは、特に好ましくは対応し、壁開口部は、係合位置において、非係合位置と比較して、より強固に切欠きと対応する。カップリングプラグのフランジまたはフランジは、好ましくは、カップリングプラグがカップリングコネクタに完全に挿入されている場合、カップリング本体の第1の本体端部に対してまたはカップリング本体に対して、隣接している。特に、機械読み取り可能な記号は、バーコードまたはQRコード(登録商標)とすることができる。電子送信機の一例はRFID送信機であり、ベリファイアまたはプラグロックの位置の変化を確認する。位置の変化は、プラグロックの非係合位置から係合位置への移動および/または係合位置から非係合位置への移動で構成されることができる。
【0032】
上記目的は、好ましくは、カップリングコネクタ、特に本開示によるカップリングコネクタと、カップリングプラグとを備える部分自動流体継手によって達成され、カップリングプラグは、カップリングコネクタをロックするためのロックエレメントを有する。
【0033】
上記目的は、陸上車両、特に道路車両においてカップリングコネクタまたは流体継手を使用することによって有益に達成される。道路車両の場合、好ましくは、乗用車またはトラックが含まれる。カップリングコネクタは、特に好ましくは、乗用車、特に電気自動車で使用される。カップリングコネクタは、さらに好ましくは、電気自動車のバッテリのための冷却回路の構成要素である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本開示による流体継手の透視図であり、流体継手は、本開示によるカップリングコネクタとカップリングプラグとを備える。
図2A図2Aは、図1のカップリングコネクタのプラグロックの第1透視図である。
図2B図2Bは、図2Aのカップリングコネクタのプラグロックの第2透視図である。
図3A図3Aは、図1の流体継手を通る第1縦断面である。
図3B図3Bは、プラグロックが係合位置にある状態での図1の流体継手を通る第2縦断面である。
図3C図3Cは、図3Bの縦断面であり、プラグロックが非係合位置にある。
図4A図4Aは、プラグロックが係合位置にある状態での図1の流体継手を通る第1断面図である。
図4B図4Bは、プラグロックが係合位置にある状態での図1の流体継手を通る第2断面図である。
図4C図4Cは、プラグロックが図3Cによる非係合位置にある状態での図4Bの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、例示的な実施形態に基づいて、いくつかの模式図を用いて本開示を説明する。
【0036】
図1は、カップリングコネクタ1とカップリングプラグ3とを備える流体継手1、3を示す。カップリングプラグ3は、パイプまたは他の構成要素に引っ掛けられるように設計された端末部28を有することができる。例えば、他の構成要素は、ポンプ、ノズル、タンクなどである。他の構成要素の場合、カップリングプラグ3の端末部28は、他の構成要素と一体的または実質的に接続されていることが好ましい。パイプを引っ掛ける場合、端末部28は、パイプに挿入するために、例えば図1にしたがって、その周囲に配置されたリブを有することができる。ここに示されていない他の例示的な実施形態では、端末部28は、パイプが挿入され、例えば溶接、特にレーザ溶接によってカップリングプラグ3と接続できるように、パイプ受けとして設計されることが可能である。カップリングプラグ3は、フランジ29を備え、フランジ29は、カップリングコネクタ1へのカップリングプラグ3の完全な挿入状態において、カップリングコネクタ1に対して突き当たる。
【0037】
図3Aは、カップリングプラグ3の縦断面を示す。この例示的な実施形態では、カップリングプラグ3は、フランジ29を除いて完全に回転対称で示されている。カップリングプラグ3は、ロックエレメント21を備え、このロックエレメントは、周囲カラーとして設計されることができる。しかしながら、ここに描かれていない例示的な実施形態では、ロックエレメントは、周囲溝として設計されることもできる。フランジ29とロックエレメント21とは、一緒にカップリングプラグ3の中間部を規定することができる。カップリングプラグ3は、好適には、カップリング本体2に挿入可能なカップリング部30を備える。カップリングプラグ3とカップリングコネクタ1との間のロックプロセスについては、以下でより詳細に説明する。カップリングプラグ3の端末部28とカップリング部30とは、カップリングプラグ3の流路36を介して互いに流体的に好適に接続されている。
【0038】
図1によれば、カップリングコネクタ1は、カップリング本体2を備え、この例示的な実施形態では、射出成形によって、一つの部品として、好ましくは一体的に設計されている。カップリング本体2は、第1の本体端部4から第2の本体端部5に向かって延在しており、第1の本体端部4は、カップリングプラグ3に割り当てられている。カップリング本体2は、好ましくは、カップリングプラグ3を受容するプラグ部14を備える。カップリング本体2は、有益には、例えば、ここに示されていない別のパイプと接続可能であるか、またはここに示されていない別の集合体と接続される接続部31を有する。カップリングコネクタ1の場合、カップリングコネクタ1と接続可能な、または接続される集合体は、ポンプ、ノズル、タンク等である。接続部31は、例えば圧入によって可逆的に集合体と連結することができ、また、例えば溶接や射出成形によって非可逆的に連結することができる。
【0039】
なお、接続部31は、好ましくは、図示しない追加パイプと接続するための機能を備える。接続部31は、カップリングプラグ3に類似して、追加パイプへの挿入または追加パイプへの差し込みのために設計されることができる。図1に示されたこの例示的な実施形態では、カップリングコネクタ1の接続部31は、周囲外側リブを備えており、これにより、接続部31のここでは示されていない追加パイプの確実な嵌合が保証される。
【0040】
この例示的な実施形態におけるカップリングコネクタ1は、接続部31とプラグ部14との間に移行部32を有することができる。図1に示されているように、カップリングコネクタ1は、設計上曲げられることができる。その結果、接続部31およびプラグ部14が互いに対して90°で曲げられている。移行部32は、カップリングコネクタ1の一部または屈曲部であることが可能である。ここに示されていない別の実施形態では、カップリングコネクタ1は、プラグ部14と接続部31との間に角度を含まず、移行部が省略され得るように、曲げられていない。
【0041】
図3Aで明らかなように、流体チャネル6は、第1の本体端部4から第2の本体端部5まで延在している。カップリングプラグ3のカップリング部30の円筒形の表面に起因して、カップリングコネクタ1のプラグ部14は、対応する中空円筒形内壁を有する。プラグ部14の中空円筒形内壁は、中間軸Mを規定し、したがって、カップリングコネクタ1のプラグ部14の軸方向、半径方向、および周方向を規定する。カップリングコネクタ1は曲げられていることから、中間軸Mは接続部31の長手方向軸と同一ではない。それぞれの軸に関連する以下の方向指示は、好適には、常にカップリングコネクタ1の対応する部分に関連するものである。
【0042】
図1によるカップリングコネクタは、カップリング本体2に加えて、プラグロック7を備える。プラグロック7とカップリングコネクタ1とは、好ましくは、図1のプラグロック7が側面視で上方から、したがって半径方向または挿入方向へカップリングコネクタ1に挿入できるように、設計されている。プラグロック7は、図1で明らかなように、好ましくは、カップリングコネクタ1の内部で係合位置をとることができる。プラグロック7は、特に好ましくは、図3Cおよび図4Cを参照して、カップリングコネクタ1の内部で非係合位置をとることができる。プラグロック7は、好ましくは、カップリング本体2の完全に外側の位置から非係合位置に手動圧力で移動することができる。非係合位置では、プラグロック7は、有益には、カップリングコネクタ1にラッチされるか、またはそこで規定された位置をとる。本開示によれば、カップリングコネクタ1およびプラグロック7は、カップリングプラグ3がカップリングコネクタ1に完全に挿入された場合、プラグロック7が図3Cおよび図4Cによる非係合位置から図1図3A図3B図4Aおよび図4Bによる係合位置に自動的に移行するような方法で設計されている。
【0043】
本開示によれば、図1のプラグロック7は背部12を備え、この背部によってプラグロック7は、カップリングコネクタ1の外側から、好ましくは手動圧力によって非係合位置に持ち込まれる。係合状態では、背部12は、好適には、カップリング本体2のカバー40に割り当てられている。プラグロック7の背部12は、有益には、少なくとも断面的にカップリング本体2の表面と整合するように設計されている。これにより、カップリングコネクタ1とカップリングプラグ3との間の完全な結合を確認するための第1の目視検査が可能になる。第2の目視検査は、この例示的な実施形態では、カップリングプラグ3がカップリングコネクタ1に対して突き当たったとき、完全に挿入されたことを示すフランジ29によって許可される。カップリング本体2は、好ましくは、少なくとも1つの壁開口部26、好ましくは2つの壁開口部26を備える。壁開口部26は、カップリングプラグ3またはプラグロック7の完全な挿入を確認するための第3の目視検査を可能にする。
【0044】
図2Aから明らかなように、プラグロック7は、リテーナ8だけでなく、ベリファイア9を有し、プラグロック7は、好ましくは、1つのピースとして、射出成形によって、特に好ましくは一体的に製造される。リテーナ8は、好適には、保持部10を有し、この例示的な実施形態では、カップリングコネクタ1内に完全に挿入された状態のカップリングプラグ3のロックエレメント21の後に係合し、それによってカップリングプラグ3をカップリングコネクタ1に固定する。この例示的な実施形態におけるリテーナ8は、2つの腕部33a、33bを備え、カップリング本体2のそれぞれのラッチエレメント22aまたは22bは、2つの腕部33a、33bのそれぞれに割り当てられている。この例示的な実施形態では、ラッチエレメント22a、22bは、カップリング本体2の対応するラッチ部品23aまたは23b(図4C参照)とラッチし、それによってプラグロック7をカップリングコネクタ1の非係合位置に固定する。
【0045】
図2Aによれば、ベリファイア9は、2つの脚部11a、11bを備え、脚部11a、11bは、背部12から下方または半径方向または挿入方向に延在している。脚部11a、11bは、腕部33a、33bと比較して、背部に近い部分において、好適には、軸方向にさらに内側に配置されている(図3A参照)。脚部11a、11bは、有益には、軸方向において、それ自身とそれぞれの付随する腕部33aまたは33bとの間に隙間を形成する。この隙間は、カップリングコネクタ1に完全に挿入された状態でカップリングプラグ3のロックエレメント21を受け入れることが可能である。プラグロック7の係合状態において、背部12から離れる方向に向いた脚部11a、11bの端部は、カップリングコネクタ1の底部13(図1参照)に配置されている。脚部11a、11bの底部側端部は、好ましくは、衝撃面16aまたは16bを有する。2つの脚部11a、11bの各々は、有益には、カップリングプラグ3のロックエレメント21と接触するための接触ランプ20aまたは20bを備える。
【0046】
2つの脚部11aおよび11bは、特に好ましくは、接続ウェブ15を介して互いに接続される。この例示的な実施形態における接続ウェブ15は、有益には、2つの接触ランプ20aまたは20bの間に配置される。ベリファイア9の接続ウェブ15の結果として、2つの脚部11aおよび11bは、互いに対して剛性的に設計され、特に、広がることができない。対照的に、リテーナ8は、特に、ラッチエレメント22a、22bによるラッチ機能を確保するために、好ましくは、広げられるように設計されている。プラグロック7またはリテーナ8は、有益には、この目的のために隙間34を有する。
【0047】
図2Bから明らかなように、脚部11a、11bは、好ましくは、接続ウェブ15および衝撃面16a、16bと容器19a、19bを規定する。プラグロック7は、好ましくは、切欠き27を備える。この例示的な実施形態における切欠き27は、図1の壁開口部26に対応する。ベリファイア9は、好適には、カップリングプラグ3を受け入れるためのプラグ開口部38からなり、正面図において、好ましくは、挿入方向がそれに直交する方向よりも長い。隙間34は、好ましくは、腕部33a、33bの円滑なブロッキングを確保するために、プラグ開口部38と直径27とを接続する。脚部11a、11bの各々は、好ましくは、底部側端部に端末エレメント37a、37bを有する。端末エレメント37a、37bの底部側端部は、有益には、それぞれ作動エレメント39a、39bを有する。作動エレメント39a、39bは、好ましくは、手動操作の目的のために、それぞれ粗いまたはフルート構造を備える。
【0048】
図3Aは、図1の流体継手1、3を、中間軸Mを通る縦断面により示しており、プラグロック7は、カップリングプラグ3がカップリングコネクタ1に完全に挿入されている間、およびそのために、係合状態になっている。これは、特に、カップリングプラグ3のロックエレメント21の上部がリテーナ8とベリファイア9との間に配置されているという事実から見分けることができる。このように位置が規定されていることから、カップリングプラグ3のカップリング部30は、好適には、カップリングコネクタ1のシール35に対応する。この初期実施例におけるシール35はシールリングを備える。
【0049】
カップリング本体2はウェブ25を備える。ウェブ25は、有益には、カップリング本体2のプラグ部14の底部13に配置されている。図3Aから明らかなように、ベリファイア9の接続ウェブ15は、プラグロック7の係合状態においてウェブ25に有益に突き当たる。リテーナ8および/またはベリファイア9は、好ましくは、プラグロック7の係合位置において、カップリングプラグ3の裏側部分に当接する。ウェブ25の長手方向の延在は、好ましくは、主に軸方向に延在している。ウェブ25は、有益には、底部開口部24a、24bに接し、または底部開口部24a、24bを細分化する。
【0050】
図3Bでは、長手方向断面は、図3Aのものと平行に脚部11bを通るように選択されている。カップリング本体2の壁開口部26は、有益には、プラグロック7が係合位置にあるとき、プラグロック7の切欠き27に対応する。これにより、プラグロック7の係合状態またはカップリングプラグ3の完全な導入の(第3の)目視検査が可能になる。カップリングコネクタ1は、特に好ましくは少なくとも1つの、特に好ましくは2つの突起18a、18bを備える。図3Bの縦断面は、突起18bを通り、また、接続ウェブ15および衝撃面16bを通る。2つの脚部11a、11bの少なくとも一方、好ましくは両方の脚部11a、11bは、特に好ましくは、容器19a、19bを有する。カップリング本体2の突起18bは、好ましくは、係合状態で容器19bに係合し、好適には、プラグロック7の係合状態を規定する。
【0051】
カップリング本体2の底部13は、好ましくは少なくとも1つ、好ましくは2つの底部開口部24a、24bを備える。底部開口部24bは、好適には、突起18bまたは脚部11bに割り当てられる。少なくとも1つの底部開口部24a、24b、または底部開口部24aおよび24bは、プラグロック7を非係合状態から係合状態に移行させることを可能にする。プラグロック7の衝撃面16bは、有益には、非係合状態において背部12に面する突起18bの表面に突き当たるが、カップリング本体の突起18bは、プラグロック7が係合位置に移行された後に脚部11bの容器19bに配置される。カップリングコネクタは、好ましくは、ここでは図示しない電子送信機、特にRFID送信機を備える。電子送信機は、係合位置から非係合位置への移行を得ることが好ましくは、有利には、その逆もまた好ましく、このようにして得られた移行は、リーダによって検出可能であることが好ましい。
【0052】
図3Cでは、プラグロック7はまだ非係合状態にあり、カップリングプラグ3はすでに部分的に挿入されている。特に見て取れるように、カップリングプラグ3のロックエレメント21は、リテーナ8とベリファイア9との間の中間空間にまだ到達していない。カップリングプラグ3のカップリング部30がシール35に到達していないのと同様である。結果として、図3Cに示す流体継手1、3の状態では、機械的保護も流体的シールも存在しない。プラグロック7は、少なくとも1つの突起18a、18bまたは少なくとも1つの停止面17a、17bに対して、少なくとも1つの端末エレメント37a、37bと、または少なくとも1つの衝撃面16a、16bと当接または突き当たることが好ましい。その結果、プラグロック7は、背部12を手動で押すことによって、非係合位置にあるまま誤って係合位置に移行することはない。
【0053】
プラグロック7を図3Cによる非係合位置から図3Bによる係合位置に移行させるために、カップリングプラグ3は、好ましくは、カップリングコネクタ1に完全に導入される必要がある。カップリングプラグ3の導入の間、ロックエレメント21は、好ましくは少なくとも1つの接触ランプ20a、20bに接触し、その結果、脚部11a、11bは、軸方向内側に弾性的に偏向される。この偏向は、端末エレメント37a、37bが底部開口部24a、24bに到達するまで、プラグロック7またはベリファイア9に弾性的、機械的応力を蓄積する。脚部11a、11bの十分な軸方向の偏向が到達するとすぐに、端末エレメント37bの軸方向外側の先端と突起18bの軸方向内側の先端とは、もはや互いに接触しない。この瞬間またはこの時点は、移行瞬間または移行時点と呼ぶことができる。カップリングプラグ3の好ましくは完全な挿入の移行瞬間において、ベリファイア9または脚部11a、11bに蓄積されたばね弾性エネルギーが解放されることから、プラグロック7は自動的かつ突然に非係合位置から係合位置に引き込まれ、図3Bに示される状態に到達する。この突然のラッチ動作が終了した後、プラグロック7は図3Bによる係合位置に位置し、突起18a、18bはベリファイア9のそれぞれの容器19a、19bに位置する。
【0054】
図3Bによるプラグロック7の係合位置は、好ましくは、手動操作によって非係合位置に移行されることができる。この目的のために、利用者は、機械的弾性応力が構築されるように、好ましくは、粗い/フルート構造を有する2つの端末エレメント37a、37bまたは作動エレメント39a、39bを軸方向内方に好適に押圧する。端末エレメント37a、37bが底部開口部24a、24bに到達すると同時に、機械的応力がリセット力によって放出されることから、プラグロック7は図3C、4Cにしたがって非係合位置に飛び込む。その結果、カップリングプラグ3は、好ましくは完全に挿入された位置(プラグロック7の解除位置と関連して図示されていない)からほぼ完全に挿入された位置(これも図示されていない)に移行し、カップリングコネクタ1から引き抜かれるだけで良い。
【0055】
図4Aは、図3Bの点破線による断面を示す。反対に、図3A図3Bの縦断面は、図4Aでは点破線で記号化されている。
【0056】
特に、図4Aの断面は、リテーナ8の2つの腕部33a、33bを通り、したがって、カップリングプラグ3の中間部36も通り、さらに、カップリング本体2のプラグ部14も通る。図4Aの断面の位置では、突起18a、18bは、プラグロック7の挿入方向にかなり大きな半径方向の膨張を有する。反対に、端末エレメント37a、37bの半径方向の膨張は、図3Bを参照して比較的小さい。図4Aから明らかなように、接触ランプ20a、20bは、ロックエレメント21からそれぞれの接触ランプ20a、20bへのより良い力の伝達を達成するために、好ましくは面取りされている。これは、図4Aに示されるロックエレメント21の底部側領域が、カップリングプラグ3の挿入中に2つの接触ランプ20a、20bに突き当り、これにより、ベリファイア9または脚部11a、11bの偏向が開始されるからである。
【0057】
図4Bは、図3Bの対応する点破線で示される断面を示す。ベリファイアの接続ウェブ15は、好ましくは、端末エレメント37a、37bと共に、好ましくは、カップリング本体2の突起18a、18bを積極的に囲んでいる。ベリファイア9の容器19a、19bは、好ましくは、突起18a、18b上に載り、これにより、カップリング本体2におけるプラグロック7の有利で確実な嵌合が保証される。
【0058】
図4Cは、プラグロック7の非係合位置を断面で示す。非係合位置では、プラグロック7またはリテーナ8の腕部33a、33bは、好ましくは、肩の形状をしたカップリング本体2のラッチ部品23a、23bとラッチエレメント22a、22bによってラッチされ、プラグロック7はカップリング本体2にしっかりと保持される。端末エレメント37a、37bまたはその衝撃面16a、16bは、好ましくは、カップリング本体2の突起18a、18bの停止面17a、17bに同時に突き当たる。ラッチと突き当りとは、有益には、カップリングプラグ3のロックエレメント21がベリファイア9に到達するまで、プラグロック7が非係合位置で挿入方向に移動できないことを保証する。これにより、カップリングコネクタ1の高品質な効果が得られる。
【0059】
全体として、カップリング本体2の底部側部分とベリファイア9の底部側端部とからなる配置は、カップリング本体2へカップリングプラグ3が完全に挿入された場合にプラグロック7を自動的に引き込む非常に安定的で耐久性のあるラッチデバイスを提供する。その結果、この機構は、カップリングプラグの完全な挿入状態を検出するための先行技術で既に知られている機構、およびプラグロック7を自動的に引き込むための機構よりもより高いロバスト性を有する。
【0060】
さらに、プラグロック7は、好ましくは粗い/フルート状の作動エレメント39a、39bに手動で及ぼされる軸方向内方の圧力によって係合位置から非係合位置へと戻される。これは、また、流体継手1、3の解放を利用者に非常に使いやすくする。この結果、優れたたロバスト性と使いやすさを備えた、全く新規なカップリングコネクタ1または流体継手1、3が得られる。
【符号の説明】
【0061】
1 カップリングコネクタ
2 カップリング本体
3 カップリングプラグ
4 カップリング本体の第1の本体端部
5 カップリング本体の第2の本体端部
6 カップリング本体の流体チャネル
7 プラグロック
8 リテーナ
9 ベリファイア
10 リテーナの保持部
11a、11b ベリファイアの脚部
12 プラグロック、ベリファイアの背部
13 カップリング本体の底部
14 カップリング本体のプラグ部
15 べリファイアの接続ウェブ
16a、16b プラグロック、ベリファイアの衝撃面
17a、17b カップリング本体の停止面
18a、18b カップリング本体の突出部
19a、19b 突出部のためのプラグロック、ベリファイアの受容部
20a、20b ベリファイアのコンタクトランンプ
21 カップリングプラグのロックエレメント
22a、22b プラグロックのラッチエレメント
23a、23b ラッチエレメントのためのカップリング本体のラッチ部
24a、24b ベリファイアの脚部のためのカップリング本体の底部開口部
25 底部開口部のウェブ
26 切欠きのためのカップリング本体の壁開口部
27 プラグロックの切欠き
28 カップリングプラグの端末部
29 カップリングプラグのフランジ部
30 カップリングプラグのカップリング部
M プラグ部の中間軸
31 カップリング本体の接続部
32 カップリング本体の移行部
33a、33b リテーナの脚部
34 プラグロックの隙間
35 シール部
36 カップリングプラグの流体チャネル
37a、37b 端末エレメント
38 ベリファイアのプラグ開口部
39a、39b 作動エレメント
40 カバー
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
【手続補正書】
【提出日】2023-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分自動流体継手のためのカップリングコネクタ(1)であって、
前記カップリングコネクタ(1)は、カップリング本体(2)を有し、前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングコネクタ(1)に挿入可能なカップリングプラグ(3)と着脱可能なラッチ接続に入るように設計され、前記カップリングコネクタ(1)は、プラグロック(7)を備え、前記プラグロック(7)は、リテーナ(8)とベリファイア(9)とを有し、前記リテーナ(8)の保持部(10)は、前記カップリングプラグ(3)を前記カップリング本体(2)にロックするように設計され、
前記プラグロック(7)は、前記カップリング本体(2)のプラグ部(14)に配置され、前記プラグ部(14)は、中間軸(M)を有し、前記プラグロック(7)は、側面視で半径方向に前記カップリング本体(2)に挿入可能であり、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)が前記カップリング本体(2)に対して半径方向に非係合位置と半径方向に係合位置とをとることができるように構成されており、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の前記係合位置において前記カップリングプラグ(3)が軸方向に前記カップリング本体(2)に前記リテーナ(8)によって固定されるように構成され、
前記ベリファイア(9)は、2つの脚部(11a、11b)および背部(12)を有し、前記カップリング本体(2)の底部(13)は、前記背部(12)から離れる方向に向いた前記脚部(11a、11b)の端部に割り当てられ、前記ベリファイア(9)は、カップリングプラグ(3)の挿入中に前記カップリングプラグの直接または間接接触に反応するように構成され、その結果、前記プラグロック(7)は、前記ベリファイア(9)の偏向によって、前記非係合位置から前記係合位置に自動的に移行し、前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングプラグ(3)の挿入運動によって、前記ベリファイア(9)または前記脚部(11a、11b)が軸方向に偏向されるように設計され、
前記カップリングコネクタ(1)は、前記カップリングプラグ(3)によって偏向されている間、前記脚部(11a、11b)の底部側端部が互いの距離を保持するように構成されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項2】
請求項1に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイアは、接続ウェブ(15)を備え、前記接続ウェブ(15)は、前記非係合位置および/または前記係合位置の間、前記中間軸Mに対して前記背部(12)の反対側に配置され、前記脚部(11a、11b)を互いに接続する、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項3】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記ベリファイア(9)の底部側部分を軸方向内方に作動させると、前記プラグロック(7)が前記係合位置から前記非係合位置に移行できるように設計されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項4】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)の底部側端部は、前記プラグロック(7)を前記係合位置から前記非係合位置に移行させるための少なくとも1つの作動エレメント(39a、39b)を備える、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項5】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)の前記脚部(11a、11b)は、側面視で前記プラグロック(7)の挿入方向に沿って軸方向外方に角度を付けられまたは折れ曲がっている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項6】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリング本体(2)は、軸方向内方に延在する少なくとも1つの突起(18a、18b)を有し、前記少なくとも1つの突起(18a、18b)は、前記プラグロック(7)の前記係合位置において側面視で軸方向に少なくとも部分的に前記ベリファイア(9)を通してまたは前記脚部(11a、11b)の1つを介して突出している、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項7】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)は、正面視で少なくとも1つの容器(19a、19b)を備え、前記少なくとも1つの容器(19a、19b)は、前記カップリング本体(2)のエレメントでラッチされるように構成されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項8】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリング本体(2)の前記底部(13)は、少なくとも1つの底部開口部(24a、24b)を有し、前記カップリングコネクタ(1)は、前記非係合位置から前記係合位置への移行の間、前記脚部(11a、11b)が側面視で前記少なくとも1つの底部開口部(24a、24b)を介して少なくとも部分的に滑走するように構成されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項9】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)または前記脚部(11a、11b)の一部は、前記非係合位置において側面視で前記底部(13)と前記リテイナ(8)とまたは前記保持部(10)との間に半径方向に位置している、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項10】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記ベリファイア(9)は、前記カップリングプラグ(3)に直接または間接的に接触するための接触面を有し、前記カップリングコネクタ(1)または前記プラグロック(7)または前記ベリファイア(9)は、前記プラグロック(7)が前記プラグ部の前記中間軸Mに対して前記係合位置にある間、前記接触面が前記ベリファイア(9)の前記背部(12)と反対側に配置されるように構成されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項11】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタであって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の少なくとも1つの衝撃面(16a、16b)は、前記非係合位置で前記カップリング本体(2)の少なくとも1つの停止面(17a、17b)に突き当たるように構成されており、その結果、前記少なくとも1つの衝撃面(16a、16b)および前記少なくとも1つの停止面(17a、17b)は、前記プラグロック(7)の前記非係合位置を規定する、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項12】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタであって、前記プラグロック(7)または前記リテーナ(8)は、前記カップリング本体(2)にラッチするための少なくとも1つのラッチエレメント(22a、22b)を備え、前記少なくとも1つのラッチエレメント(22a、22b)は、前記カップリング本体(2)の補完ラッチ部(23a、23b)と相互作用し、その結果、前記プラグロック(7)は、前記非係合位置において前記カップリング本体(2)内に保持またはラッチされる、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項13】
請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)であって、前記カップリングコネクタ(1)は、前記プラグロック(7)の前記非係合位置および/または前記係合位置が、肉眼および/または機械読み取り可能な記号および/または電子送信機によって確認できるように構成されている、ことを特徴とするカップリングコネクタ(1)。
【請求項14】
求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)と、カップリングプラグ(3)とを備え、前記カップリングプラグ(3)は、前記カップリングコネクタ(1)にロックするためのロックエレメント(21)を有する、部分自動流体継手(1、3)。
【請求項15】
陸上車両における、請求項1または2に記載のカップリングコネクタ(1)の使用。