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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023012956
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】制御装置及び給油監視システム
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/06 20100101AFI20230119BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230119BHJP
   B67D 7/32 20100101ALI20230119BHJP
【FI】
B67D7/06 F
H04N7/18 D
B67D7/32 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116745
(22)【出願日】2021-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(71)【出願人】
【識別番号】000004444
【氏名又は名称】ENEOS株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000110099
【氏名又は名称】トキコシステムソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116687
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 爾
(74)【代理人】
【識別番号】100098383
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100155860
【弁理士】
【氏名又は名称】藤松 正雄
(72)【発明者】
【氏名】富樫 純一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 崇雅
(72)【発明者】
【氏名】吉田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】清水 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】門脇 正天
(72)【発明者】
【氏名】門脇 純司
(72)【発明者】
【氏名】野澤 健太郎
【テーマコード(参考)】
3E083
5C054
【Fターム(参考)】
3E083AA02
3E083AB15
3E083AC18
3E083AD01
3E083AD17
3E083AD29
3E083AK10
5C054CA05
5C054CC02
5C054DA09
5C054FA07
5C054FC12
5C054FF07
5C054HA18
(57)【要約】
【課題】複数の機器を使用してセルフ給油を監視する監視者の作業負担を軽減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】通信インタフェース装置100は、計量機120の状態を示す計量機情報を入力情報として受信するSS-LAN制御シリアル受信部102(第1の受信部)と、セルフ給油の様子を撮影するカメラ126の映像の解析結果を示す映像解析情報、及び/又は、紫外線センサ132、赤外線カメラ138などのセンサによる検知結果を示すセンサ情報を入力情報として受信するセンサ受信部106(第2の受信部)とを有し、これら受信部により受信された入力情報に基づいて、被制御機器である計量機120、IPスピーカ144、及び/又は信号灯146の1つ以上に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器に実行させるための制御情報を送信する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給油所に設置された複数の機器と通信する機能を有する制御装置であって、
計量機の状態を示す計量機情報と、セルフ給油の様子を撮影するカメラの映像の解析結果を示す映像解析情報と、を入力情報として受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記入力情報に基づいて、前記複数の機器のうちの制御対象となる被制御機器に実行させる動作を決定し、その動作を前記被制御機器に実行させるための制御情報を送信する制御部と、
を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置において、
前記受信部は、前記計量機情報を受信する第1の受信部と、前記映像解析情報を受信する第2の受信部と、
を有することを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の制御装置において、
前記第2の受信部は更に、センサによる検知結果を示すセンサ情報を前記入力情報として受信することを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の制御装置において、
前記入力情報と給油に関するイベントとの対応を定めた第1の設定情報と、前記給油に関するイベントと前記被制御機器に実行させる動作との対応を定めた第2の設定情報とを予め記憶している記憶部を有しており、
前記制御部は、前記受信部により受信された前記入力情報と前記第1の設定情報とに基づいて前記給油に関するイベントを特定し、前記特定したイベントと前記第2の設定情報とに基づいて前記被制御機器に実行させる動作を決定することを特徴とする制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の制御装置において、
前記給油に関するイベントを選択する操作と、前記選択された前記給油に関するイベントに対応付ける前記入力情報を選択する操作とを受け付けるイベント設定画面を提供することを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の制御装置において、
前記第1の設定情報は、給油レーン毎に用意されており、
前記イベント設定画面は、前記第1の設定情報の対象となる給油レーンを選択する操作を更に受け付けることを特徴とする制御装置。
【請求項7】
請求項6に記載の制御装置において、
前記イベント設定画面は、第1の給油レーンに対する前記第1の設定情報を、前記第1の給油レーンとは別の第2の給油レーンに対する前記第1の設定情報として複製させる操作を更に受け付けることが可能であることを特徴とする制御装置。
【請求項8】
請求項4に記載の制御装置において、
前記給油に関するイベントを選択する操作と、前記選択された前記給油に関するイベントに対応付ける前記被制御機器に実行させる動作を選択する操作とを受け付けるイベント設定画面を提供することを特徴とする制御装置。
【請求項9】
請求項8に記載の制御装置において、
前記第2の設定情報は、給油レーン毎に用意されており、
前記イベント設定画面は、前記第2の設定情報の対象となる給油レーンを選択する操作を更に受け付けることを特徴とする制御装置。
【請求項10】
請求項9に記載の制御装置において、
前記イベント設定画面は、第1の給油レーンに対する前記第2の設定情報を、前記第1の給油レーンとは異なる第2の給油レーンに対する前記第2の設定情報として複製させる操作を更に受け付けることが可能であることを特徴とする制御装置。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の制御装置において、
前記受信部により受信された前記入力情報の内容を表示する状態表示画面を提供することを特徴とする制御装置。
【請求項12】
請求項11に記載の制御装置において、
前記状態表示画面は、前記受信部により受信された前記入力情報に基づいて決定された、前記被制御機器に実行させる動作の内容を更に表示することを特徴とする制御装置。
【請求項13】
請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の制御装置において、
前記被制御機器は、給油レーン毎に設けられており、
前記制御情報として、個別の給油レーンの被制御機器に対する制御情報、又は全ての給油レーンの被制御機器に対する制御情報を送信することを特徴とする制御装置。
【請求項14】
請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の制御装置において、
前記被制御機器は、計量機、スピーカ、又は信号灯の1つ以上であることを特徴とする制御装置。
【請求項15】
給油所に設置された、セルフ給油の様子を撮影するカメラを含む複数の機器と、前記複数の機器と通信する機能を有する制御装置とを備えた給油監視システムであって、
前記制御装置は、計量機の状態を示す計量機情報と、前記カメラの映像の解析結果を示す映像解析情報と、を入力情報として受信し、受信した前記入力情報に基づいて、前記複数の機器のうちの制御対象となる被制御機器に実行させる動作を決定し、その動作を前記被制御機器に実行させるための制御情報を送信し、
前記被制御機器は、前記制御装置から送信された前記制御情報に応じた動作を実行することを特徴とする給油監視システム。
【請求項16】
請求項15に記載の給油監視システムにおいて、
前記複数の機器の内、少なくとも1つはSSCであり、
前記SSCは、前記計量機情報を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、当該計量機情報を含む入力情報に基づいて、前記計量機に実行させる動作を決定し、その動作を前記計量機に実行させるための制御情報を、前記SSCへ送信することを特徴とする給油監視システム。
【請求項17】
請求項15又は請求項16に記載の給油監視システムにおいて、
前記制御装置は、第1の受信部と、第2の受信部とを有しており、
前記第1の受信部は、前記計量機情報を受信し、
前記第2の受信部は、前記映像解析情報を受信することを特徴とする給油監視システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給油所に設置された被制御機器を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の給油所では、給油所の建屋内にて監視員(従業員)がセルフ給油を行う利用者(給油者)の行動を目視、あるいは監視モニターで監視し、セルフサービスコントローラ(SSC)を操作して計量機に給油許可を出していた。近年、監視カメラの映像をAI(Artificial Intelligence)により監視するシステムの開発が進んでおり、セルフ給油の監視にも適用されつつある。
【0003】
ここで、本発明に係る技術分野の従来技術としては、以下のようなものがある。例えば、特許文献1には、各給油ポイントの情報と監視モニターに表示される各給油ポイントの画像とを対応させる発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-238899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルフ給油の監視に使用するために、上述した計量機、SSC、監視カメラの他に、紫外線センサ、赤外線カメラ、スピーカ、信号灯などの種々の機器が、給油所に設置される場合がある。この場合、監視員は多数の機器の扱い方に習熟する必要があり、作業負担の増大により監視効率の低下が懸念されるため、その対策が求められていた。
【0006】
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて為されたものであり、複数の機器を使用してセルフ給油を監視する監視者の作業負担を軽減することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様である制御装置は、以下のように構成される。
すなわち、給油所に設置された複数の機器と通信する機能を有する制御装置であって、計量機の状態を示す計量機情報と、セルフ給油の様子を撮影するカメラの映像の解析結果を示す映像解析情報と、を入力情報として受信する受信部と、受信部により受信された入力情報に基づいて、複数の機器のうちの制御対象となる被制御機器に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器に実行させるための制御情報を送信する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
ここで、受信部は、計量機情報を受信する第1の受信部と、映像解析情報を受信する第2の受信部とを有するように構成され得る。また、第2の受信部は更に、センサによる検知結果を示すセンサ情報を入力情報として受信するように構成され得る。
【0009】
また、制御装置は、入力情報と給油に関するイベントとの対応を定めた第1の設定情報と、給油に関するイベントと被制御機器に実行させる動作との対応を定めた第2の設定情報とを予め記憶している記憶部を有しており、受信部により受信された入力情報と第1の設定情報とに基づいて給油に関するイベントを特定し、特定したイベントと第2の設定情報とに基づいて被制御機器に実行させる動作を決定するように構成され得る。
【0010】
また、制御装置は、給油に関するイベントを選択する操作と、選択された給油に関するイベントに対応付ける入力情報を選択する操作とを受け付けるイベント設定画面を提供するように構成され得る。
【0011】
また、第1の設定情報は、給油レーン毎に用意され、イベント設定画面は、第1の設定情報の対象となる給油レーンを選択する操作を更に受け付けるように構成され得る。
【0012】
また、イベント設定画面は、第1の給油レーンに対する第1の設定情報を、第1の給油レーンとは別の第2の給油レーンに対する第1の設定情報として複製させる操作を更に受け付けるように構成され得る。
【0013】
また、制御装置は、給油に関するイベントを選択するユーザ操作と、選択された給油に関するイベントに対応付ける被制御機器に実行させる動作を選択する操作とを受け付けるイベント設定画面を提供するように構成され得る。
【0014】
また、第2の設定情報は、給油レーン毎に用意され、イベント設定画面は、第2の設定情報の対象となる給油レーンを選択する操作を更に受け付けるように構成され得る。
【0015】
また、イベント設定画面は、第1の給油レーンに対する第2の設定情報を、第1の給油レーンとは異なる第2の給油レーンに対する第2の設定情報として複製させる操作を更に受け付けるように構成され得る。
【0016】
また、制御装置は、受信部により受信された入力情報の内容を表示する状態表示画面を提供するように構成され得る。
【0017】
また、状態表示画面は、受信部により受信された入力情報に基づいて決定された、被制御機器に実行させる動作の内容を更に表示するように構成され得る。
【0018】
また、被制御機器は、給油レーン毎に設けられ、制御装置は、制御情報として、個別の給油レーンの被制御機器に対する制御情報、又は全ての給油レーンの被制御機器に対する制御情報を送信するように構成され得る。
【0019】
また、被制御機器は、計量機、スピーカ、又は信号灯の1つ以上であり得る。
【0020】
また、本発明の一態様である給油監視システムは、以下のように構成される。
すなわち、本発明に係る給油監視システムは、給油所に設置された、セルフ給油の様子を撮影するカメラを含む複数の機器と、複数の機器と通信する機能を有する制御装置とを備えた給油監視システムであって、制御装置は、複数の機器の1つ以上から入力情報を受信する受信部として、計量機の状態を示す計量機情報を入力情報として受信する第1の受信部と、カメラの映像の解析結果を示す映像解析情報を入力情報として受信する第2の受信部とを有し、受信部により受信された入力情報に基づいて、複数の機器のうちの制御対象となる被制御機器に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器に実行させるための制御情報を送信し、被制御機器は、制御装置から送信された制御情報に応じた動作を実行することを特徴とする。
【0021】
また、複数の機器の内、少なくとも1つはSSCであり、SSCは、計量機情報を制御装置へ送信し、制御装置は、当該計量機情報を含む入力情報に基づいて、計量機に実行させる動作を決定し、その動作を計量機に実行させるための制御情報を、SSCへ送信するように構成され得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複数の機器を使用してセルフ給油を監視する監視者の作業負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る給油監視システムの概要を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る給油監視システムの構成例を示す図である。
図3】入力設定情報及び出力設定情報を例示する図である。
図4】通信インタフェース装置が提供する状態表示画面を例示する図である。
図5】通信インタフェース装置が提供するイベント設定画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る給油監視システムの概要を示してある。同図の給油監視システムは、制御装置10と、SSC20と、カメラ30と、被制御機器40と、画像処理装置50とを備えている。制御装置10は、SSC20、カメラ30、被制御機器40、画像処理装置50を含む、給油所に設置された複数の機器、と通信する機能を有する。被制御機器40は、制御装置10による制御対象となる機器であり、セルフ給油に使用される計量機や、スピーカ、信号灯などが挙げられる。SSC20は、計量機の状態を示す計量機情報を生成する。カメラ30は、計量機を用いて実施されるセルフ給油の様子を撮影する。画像処理装置50は、カメラ30の映像を解析し、その解析結果を示す映像解析情報を生成する。なお、画像解析装置50は、カメラ30や制御装置10の内部にあってもよい。
【0025】
制御装置10は、計量機情報と映像解析情報とを入力情報として受信する受信部12と、受信部12により受信された入力情報に基づいて、給油所に設置された複数の機器のうちの制御対象となる被制御機器40に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器40に実行させるための制御情報を送信する制御部14と、被制御機器40に実行させる動作を決定する際に制御部14により参照される設定情報を予め記憶している記憶部16とを有している。制御装置10は、受信部12により入力情報を受信すると、この入力情報と記憶部16の設定情報とに基づいて、被制御機器40に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器40に実行させるための制御情報を送信する。被制御機器40は、制御装置10から送信された制御情報に応じた動作を実行する。
【0026】
以上が、本発明の一実施形態に係る給油監視システムの概要である。以下、より具体的な構成例を参照しつつ、本発明について詳細に説明する。
図2には、本発明の一実施形態に係る給油監視システムの構成例を示してある。本例の給油監視システムは、通信インタフェース装置100と、計量機120と、SSC122と、ハンディSSC124と、カメラ126と、画像処理装置128と、紫外線センサ132と、専用受信機134と、接点LAN変換器136と、赤外線カメラ138と、泡消火ボタン140と、接点LAN変換器142と、IPスピーカ144と、信号灯146とを備えている。通信インタフェース装置100は図1の制御装置10に対応し、SSC122は図1のSSC20に対応し、カメラ126は図1のカメラ30に対応し、計量機120、IPスピーカ144、及び信号灯146は図1の被制御機器40に対応し、画像処理装置128は図1の画像処理装置50に対応している。
【0027】
計量機120は、車両にガソリン等の燃料を給油する機器であり、セルフ給油を行う利用者(給油者)によって操作される。SSC122は、給油所の建屋内に設置された機器であり、給油所内の全ての計量機120の状態の監視や計量機120の動作の制御を行う。計量機120とSSC122は、SS(Service Station)-LAN(Local Area Network)回線及び通信インタフェース装置100を介して、互いに通信を行う。
【0028】
SSC122は、計量機120に対する定期的なポーリングにより、ノズル掛かり、ノズル外れ、給油中、給油終了などの状態を特定し、計量機120の状態を示す計量機情報を通信インタフェース装置100に送信する。また、SSC122は、計量機120に特定の動作を実行させるための制御情報を通信インタフェース装置100から受信し、その制御情報に従って計量機120の動作を制御する。また、SSC122は、給油の許可又は禁止を指示するユーザ操作を給油所の従業員から受け付け、その操作に従って計量機120の動作を制御することも可能である。
【0029】
ハンディSSC124は、給油所の従業員が持ち運べるように構成されたハンディ端末であり、無線LAN回線により通信インタフェース装置100と通信する。ハンディSSC124は、SSC122の入出力情報を通信インタフェース装置100から受信し、表示する機能を有する。また、ハンディSSC124は、給油の許可又は禁止を指示するユーザ操作を給油所の従業員から受け付け、その操作に従って計量機120の動作を制御することも可能である。
【0030】
カメラ126は、セルフ給油の様子を撮影する機器であり、撮影データ(カメラ映像)を画像処理装置128に出力する。また、カメラ126は、撮影データを無線LANによりハンディSSC124に送信して、ハンディSSC124にカメラ映像を表示させることも可能である。カメラ126は、セルフ給油を行う際の給油者の行動を撮影できるように設置されていればよく、例えば、計量機と車両の間の領域を含むエリアを上方から見下ろすような姿勢で設置される。
【0031】
画像処理装置128は、予め設定された学習モデルを用いた画像処理AIにより、カメラ126から受信したカメラ映像を解析する装置である。画像処理装置128は、カメラ映像の解析により、車両や給油者の有無、給油者の人数、ノズルの挿入状態、携行缶の有無などを検知する。画像処理装置128は、カメラ映像の解析結果を示す映像解析情報を生成し、LAN回線により通信インタフェース装置100に送信する。また、画像処理装置128は、カメラ映像やその解析結果を、WEBブラウザ130を通じて提供する機能を有する。また、画像処理装置128は、通信インタフェース装置100から計量機情報を受信し、計量機情報も用いてカメラ映像を解析する。例えば、計量機が所定の状態を示す計量機情報を受信したときだけ、画像を解析する構成にすることで、計算リソースを節約できる。なお、画像処理装置128は、カメラ126や他の機器に内蔵されてもよい。
【0032】
紫外線センサ132は、炎を検知するためのセンサである。紫外線センサ132による検知結果を示すセンサ情報は、専用の無線回線により専用受信機134に送信される。専用受信機134は、紫外線センサ132から受信したセンサ情報を、接点ケーブルを通じて接点LAN変換器136に送信する。接点LAN変換器136は、紫外線センサ132から専用受信機134を介して受信したセンサ情報を、LAN回線により通信インタフェース装置100に送信する。
【0033】
赤外線カメラ138は、タバコ(喫煙とみられる熱源)やガソリンの漏洩を検知するためのセンサである。赤外線カメラ138による検知結果を示すセンサ情報は、接点ケーブルを通じて接点LAN変換器142に送信される。泡消火ボタン140は、泡消火装置を起動するためのボタンである。泡消火ボタン140は、ボタン操作に応じて泡消火装置を起動させると共に、泡消火の検知を示すセンサ情報を、接点ケーブルを通じて接点LAN変換器142に送信する。接点LAN変換器142は、赤外線カメラ138や泡消火ボタン140から受信したセンサ情報を、LAN回線により通信インタフェース装置100に送信する。
【0034】
IPスピーカ144は、メッセージ音声を拡声出力する機器であり、LAN回線により通信インタフェース装置100から送信される制御信号に従って動作する。信号灯146は、赤・黄・緑・青・白などの所定色に点灯又は点滅する灯具であり、LAN回線により通信インタフェース装置100から送信される制御信号に従って動作する。
【0035】
通信インタフェース装置100は、本発明に係る制御装置に対応しており、給油所に設置された複数の機器と通信する機能を有する。通信インタフェース装置100は、SS-LAN制御シリアル受信部102と、ハンディSSC状態管理部104と、センサ受信部106と、センサ状態管理部108と、音声制御部110と、信号灯制御部112と、WEBサーバ114とを備えている。通信インタフェース装置100は、例えば、プロセッサやメモリなどのハードウェア資源を備えたコンピュータにより実現され、本発明に係る各機能を実現するためのプログラムをプロセッサが実行するように構成される。
【0036】
なお、SS-LAN制御シリアル受信部102及びセンサ受信部106は図1の受信部12に対応し、ハンディSSC状態管理部104及びセンサ状態管理部108は図1の制御部14に対応している。つまり、本実施形態に係る通信インタフェース装置100は、第1の受信部(SS-LAN制御シリアル受信部102)と、第2の受信部(センサ受信部106)とを有する構成となっている。このようにSS-LANからの情報と、他の外部機器からの情報との受信部を分離することで、既設のSS-LANに通信インタフェース装置100の第1受信部を接続するだけで本実施形態に係る給油監視システムを容易に構築できるようにしている。これにより、既設のSSCや計量機のメーカーや種別に依存せずに、給油監視システムを構築できる。
【0037】
SS-LAN制御シリアル受信部102は、SS-LAN回線による計量機120とSSC122の間の通信を制御・中継する。また、SS-LAN制御シリアル受信部102は、SSC122から送信される計量機情報の受信や、後述のセンサ状態管理部108により生成される制御情報のSSC122への送信を行う。
【0038】
ハンディSSC状態管理部104は、無線LAN回線によりハンディSSC124との通信を行う。また、ハンディSSC状態管理部104は、SS-LAN制御シリアル受信部102と相互にデータをやり取りし、SSC122やハンディSSC124の状態の管理・制御などを行う。
【0039】
センサ受信部106は、画像処理装置128から送信される映像解析情報や、接点LAN変換器136,142から送信されるセンサ情報を受信する。また、センサ受信部106は、SS-LAN制御シリアル受信部102によりSSC122から受信した計量機情報を、ハンディSSC状態管理部104を通じて取り込む機能を有する。センサ受信部106は、これら受信した情報(計量機情報、映像解析情報、及び/又はセンサ情報)を、入力情報としてセンサ状態管理部108に提供する。
【0040】
センサ状態管理部108は、センサ受信部106から提供された入力情報に基づいて、被制御機器に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器に実行させるための制御情報を生成する。被制御機器としては、例えば、計量機120、IPスピーカ144、又は信号灯146の1つ以上が挙げられる。
【0041】
計量機120に対する制御情報は、SS-LAN制御シリアル受信部102を通じてSSC122に送信される。SSC122は、通信インタフェース装置100から制御情報を受信すると、その制御情報に従って計量機120の動作を制御する。すなわち、SSC122は、センサ状態管理部108によって決定された動作を、計量機120に実行させる。
【0042】
IPスピーカ144に対する制御情報は、音声制御部110を通じて、LAN回線によりIPスピーカ144に送信される。IPスピーカ144は、通信インタフェース装置100から制御情報を受信すると、その制御情報に従ってメッセージ音声を拡声出力する。IPスピーカ144に対する制御情報は、音声データそのものを含んでもよい。または、IPスピーカ144に複数の音声データを予め記憶させておき、制御情報には、音声データを識別する情報(例えば、音声ID)を含めるようにしてもよい。
【0043】
信号灯146に対する制御情報は、信号灯制御部112を通じて、LAN回線により信号灯146に送信される。信号灯146は、通信インタフェース装置100から制御情報を受信すると、その制御情報に従って所定色に点灯する。信号灯146に対する制御情報は、点灯色や点灯パターンのデータそのものを含んでもよい。または、信号灯146に点灯色や点灯パターンを示す信号灯データを予め記憶させておき、制御情報には、信号灯データを識別する情報(例えば、信号灯ID)を含めるようにしてもよい。
【0044】
次に、センサ状態管理部108の動作について、より詳細に説明する。
本例では、給油に関して発生し得るイベント(以下、「給油関連イベント」という)について、入力設定情報及び出力設定情報が予め用意されているものとする。入力設定情報は、計量機情報、映像解析情報、センサ情報などの入力情報と、給油関連イベントとの対応を定めた設定情報である。出力設定情報は、給油関連イベントと、制御対象となる被制御機器及びその機器に実行させる動作との対応を定めた設定情報である。入力設定情報及び出力設定情報は、通信インタフェース装置100の内部メモリに記憶されてもよく、通信インタフェース装置100がアクセス可能な外部メモリに記憶されてもよい。
【0045】
給油関連イベントは、正常系、警告系、又は異常系のイベントに大別される。正常系のイベントは、給油作業が正常に実施される場合に発生し得るイベントであり、例えば、計量機に正常にノズルが掛かっている状態を示す「ノズル掛かり」、給油口にノズルが正常に挿入された状態を示す「ノズル挿入」、SSCの操作により給油許可された状態を示す「給油許可」、計量機から給油している状態を示す「給油中」、給油を終えて停止した状態を示す「給油停止」、ノズルが計量機に戻された状態を示す「給油終了」などが挙げられる。
【0046】
警告系のイベントは、給油者への警告が必要となる危険行動に起因するイベントであり、例えば、計量機からノズルが外れて一定時間経過してもノズル挿入を検知できない状態を示す「ノズル挿入待ち」、給油口へのノズル挿入が半挿しされた状態を示す「半挿し挿入」、給油レーンに複数人がいる状態を示す「複数人給油」、給油中に給油者がノズル付近から離れた状態を示す「離れ給油」、給油レーンに携行缶がある状態を示す「携行缶発見」などが挙げられる。
【0047】
異常系のイベントは、給油所の従業員による防災的な対処が必要となるイベントであり、個別系又は一斉系のイベントに更に分類される。個別系のイベントは、個別の給油レーンに対して発生し得るイベントであり、例えば、該当レーンで発火が検知された状態を示す「個別発火発見」、該当レーンで喫煙とみられる熱源が検知された状態を示す「タバコ発見」、該当レーンで給油機能が停止した状態を示す「個別停止」、該当レーンでガソリンの漏洩が検知された状態を示す「漏洩」、該当レーンで泡消火装置の起動が検知された状態を示す「泡消火」などが挙げられる。一斉系のイベントは、複数の給油レーンに対して発生し得るイベントであり、例えば、複数レーンで発火が検知された状態を示す「一斉発火検知」、複数レーンで喫煙とみられる熱源が検知された状態を示す「一斉タバコ発見」、複数レーンで給油機能が停止した状態を示す「一斉停止」などが挙げられる。なお、レーンとは関係のない場所(洗車スペース等)で発生したイベントも一斉系のイベントとして処理しても良い。
【0048】
出力設定情報は、個別の給油レーンの被制御機器に対して設定される場合と、全ての給油レーンの被制御機器に対して設定される場合とがある。個別の給油レーンの被制御機器を制御するための出力設定情報は、主に、正常系のイベント、警告系のイベント、一斉系のイベントを除く異常系のイベントに対して設定される。全ての給油レーンの被制御機器を制御するための出力設定情報は、主に、一斉系のイベントに対して設定される。なお、一斉系のイベント以外のイベントに対して、全ての給油レーンの被制御機器を制御するための出力設定情報を設定しても構わない。
【0049】
図3には、入力設定情報及び出力設定情報を1つの表にまとめて例示してある。同図では、入力設定情報として、1つの給油関連イベントに対し、1つ又は複数の入力情報を対応付けてある。また、出力設定情報として、1つの給油関連イベントに対し、1つ又は複数の被制御機器の動作を対応付けてある。例えば、「半挿し挿入」のイベントに対し、3つの映像解析情報と、1つの計量機情報と、が入力設定情報として対応付けてある。また、1つの音声の制御情報と、1つの計量機の制御情報と、1つの信号灯の制御情報と、が出力設定情報として対応付けてある。このような給油関連イベントと、入力設定情報と、出力設定情報と、の対応付けを設定する方法は、図5を用いて後述する。
【0050】
センサ状態管理部108は、計量機情報、映像解析情報、センサ情報などの入力情報がセンサ受信部106によって受信されると、その入力情報に対応する給油関連イベントを、入力設定情報を参照して特定する。次いで、センサ状態管理部108は、特定した給油関連イベントに対応する被制御機器の動作を、出力設定情報を参照して決定する。次いで、センサ状態管理部108は、決定した被制御機器の動作に関する制御情報を生成する。センサ状態管理部108によって生成された制御情報は、SS-LAN制御シリアル受信部102、音声制御部110、又は信号灯制御部112を通じて送信される。
【0051】
以上のように、本例の通信インタフェース装置100は、計量機120の状態を示す計量機情報を入力情報として受信するSS-LAN制御シリアル受信部102(第1の受信部)と、セルフ給油の様子を撮影するカメラ126の映像の解析結果を示す映像解析情報、及び/又は、紫外線センサ132、赤外線カメラ138などのセンサによる検知結果を示すセンサ情報を入力情報として受信するセンサ受信部106(第2の受信部)とを有し、これら受信部により受信された入力情報に基づいて、被制御機器である計量機120、IPスピーカ144、及び/又は信号灯146の1つ以上に実行させる動作を決定し、その動作を被制御機器に実行させるための制御情報を送信するように構成されている。
【0052】
したがって、入力情報から把握される現在の状況(すなわち、発生中の給油関連イベント)に応じた動作が被制御機器によって自動的に実行されるので、セルフ給油を監視する監視者の作業負担が軽減される。なお、上記の説明では、映像解析情報、計量機情報、センサ情報の3種類の情報を入力情報として用いているが、映像解析情報、計量機情報だけを入力情報としてもよい。ただし、現在の状況をより正確に把握するには、センサ情報も入力情報として用いる方が好ましい。また、上記以外の情報を入力情報に更に含めても構わない。
【0053】
本例の通信インタフェース装置100は更に、WEBサーバ114としての機能を備えており、各給油レーンのイベント発生状況を表示する状態表示画面や、入力設定情報及び出力設定情報を設定するためのイベント設定画面を、WEBブラウザ148を通じて提供することができる。状態表示画面やイベント設定画面は、通信インタフェース装置100へのアクセスを許可された任意の端末からアクセスすることが可能である。
【0054】
図4には、状態表示画面200の一例を示してある。同図の状態表示画面200は、画面上部に設けられた全体表示領域210と、画面下部に設けられた個別表示領域220とを有する。全体表示領域210には、複数ある給油レーンの各々の給油関連イベントの発生状況が表示される。個別表示領域220には、全体表示領域210の中からユーザ操作により選択された給油レーンの詳細情報が表示される。個別表示領域220は、該当レーンに発生中の給油関連イベントを表示する領域221と、その給油関連イベントを特定する根拠となった入力情報の詳細を表示する領域222と、その給油関連イベントに対応して被制御機器に実行させる動作の詳細を表示する領域223とを含む。
【0055】
このような状態表示画面を提供することで、給油所内に複数ある給油レーンの各々の給油関連イベントの発生状況を容易に把握できるだけでなく、必要に応じて各給油レーンの詳細情報を確認することもできるようになる。なお、状態表示画面は、上記のようなWEB形式に限定されず、専用アプリケーションによって提供されてもよい。
【0056】
図5には、イベント設定画面300の一例を示してある。なお、図5は、図3の「半挿し挿入」の給油関連イベントを設定するための画面例を示している。同図のイベント設定画面300は、設定対象となる給油レーン及び給油関連イベントを選択するユーザ操作を受け付ける設定対象選択部310と、入力設定情報を設定するユーザ操作を受け付ける入力設定部320と、出力設定情報を設定するユーザ操作を受け付ける出力設定部330と、入力設定部320及び出力設定部330の設定内容に従って入力設定情報及び出力設定情報を設定(更新)するユーザ操作を受け付ける設定ボタン340とを有している。
【0057】
設定対象選択部310は、レーン選択部311と、イベント種別選択部312と、イベント選択部313とを有する。レーン選択部311は、設定対象となる給油レーンを選択するユーザ操作を受け付ける。イベント種別選択部312は、給油関連イベントの種別(「正常」、「警告」、又は「異常」)を選択するユーザ操作を受け付ける。イベント選択部313は、イベント種別選択部312で選択された種別に属する給油関連イベントをリスト形式で表示し、その中から給油関連イベントを選択するユーザ操作を受け付ける。レーン選択部311とイベント選択部313で選択された給油レーン及び給油関連イベントが、入力設定情報と出力設定情報の設定対象となる。
【0058】
入力設定部320は、給油関連イベントに対応付ける入力設定情報を構成する判定条件データを追加するユーザ操作を受け付ける追加ボタン321を有している。追加ボタン321を操作する毎に、判定条件データの設定部(結合式選択部322、入力情報種別選択部323、入力情報選択部324、判定式選択部325、ステータス選択部326、及び削除ボタン327)が1行追加される。
【0059】
結合式選択部322は、当該判定条件データを他の判定条件データと結合する結合式(「AND」(論理積)又は「OR」(論理和))を選択するユーザ操作を受け付ける。入力情報種別選択部323は、入力情報の種別(「SSC」(計量機情報)、「AI」(映像解析情報)、又は「接点」(センサ情報))を選択するユーザ操作を受け付ける。入力情報選択部324は、入力情報種別選択部323で選択された種別に属する入力情報をリスト形式で表示し、その中から入力情報を選択するユーザ操作を受け付ける。ステータス選択部326は、入力情報選択部324で選択された入力情報の具体的内容を示すステータス値を選択するユーザ操作を受け付ける。判定式選択部325は、ステータス選択部326で選択された入力情報の値に対する判定式(「==」(一致)、「!=」(不一致)、「>」(より大きい)、「<=」(以下)等)を選択するユーザ操作を受け付ける。削除ボタン327は、当該判定条件データを削除するユーザ操作を受け付ける。
【0060】
出力設定部330は、給油関連イベントに対応付ける出力設定情報を構成する制御動作データを追加するユーザ操作を受け付ける追加ボタン331を有している。追加ボタン331を操作する毎に、制御動作データの設定部(被制御機器選択部332、制御動作選択部333、ステータス選択部334、及び削除ボタン335)が1行追加される。
【0061】
被制御機器選択部332は、被制御機器(「SSC」(計量機)、「音声」(IPスピーカ)、又は「信号」(信号灯))を選択するユーザ操作を受け付ける。制御動作選択部333は、被制御機器選択部332で選択された被制御機器で実行可能な動作をリスト形式で表示し、その中から被制御機器に実行させる動作を選択するユーザ操作を受け付ける。ステータス選択部334は、制御動作選択部333で選択された動作の具体的内容を示すステータス値を選択するユーザ操作を受け付ける。削除ボタン335は、当該制御動作データを削除するユーザ操作を受け付ける。
【0062】
イベント設定画面300の操作者は、設定対象選択部310を操作して給油レーン及び給油関連イベントを選択し、入力設定部320を操作して1つ又は複数の判定条件データを入力し、出力設定部330を操作して1つ又は複数の判定条件データを入力し、設定ボタン340を押下することで、給油レーン及び給油関連イベントと1つ又は複数の判定条件データとを対応付けた入力設定情報と、給油レーン及び給油関連イベントと1つ又は複数の判定条件データとを対応付けた出力設定情報とを設定することが可能となる。
【0063】
また、イベント設定画面300は、入力設定情報及び出力設定情報を給油レーン単位で複製する機能も有している。この機能のために、設定対象選択部310には、複製元レーン選択部314と、複製ボタン315とを更に有している。複製元レーン選択部314は、複製元の給油レーンを選択するユーザ操作を受け付ける。複製ボタン315は、入力設定情報及び出力設定情報を複製させるユーザ操作を受け付ける。このとき、レーン選択部311は、複製先の給油レーンを選択するために使用される。
【0064】
イベント設定画面300の操作者は、レーン選択部311を操作して複製先の給油レーンを選択し、複製元レーン選択部314を操作して複製元の給油レーンを選択し、複製ボタン315を押下することで、複製元レーン選択部314で選択された給油レーンに対する入力設定情報及び出力設定情報を、レーン選択部311で選択された給油レーンに対する入力設定情報及び出力設定情報として複製することができる。
【0065】
なお、これまでの説明では、入力設定情報及び出力設定情報を給油レーン毎に用意する構成としたが、複数の給油レーンで同じ入力設定情報及び出力設定情報を用いるように構成してもよい。例えば、特殊な条件の給油レーンのみに個別の入力設定情報及び出力設定情報を使用し、他の給油レーンに対しては共通の入力設定情報及び出力設定情報を使用するようにしてもよい。
【0066】
また、入力設定情報と出力設定情報を同じ画面(図5のイベント設定画面300)で設定する構成としたが、入力設定情報を設定する画面と出力設定情報を設定する画面とは別々に設けられてもよい。
【0067】
以上、本発明について一実施形態に基づいて説明したが、本発明はここに記載された構成に限定されるものではなく、他の構成のシステムに広く適用することができることは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、上記の処理に関する技術的手順を含む方法や、上記の処理をプロセッサにより実行させるためのプログラム、そのようなプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
【0068】
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。更に、本発明の範囲は、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、給油所におけるセルフ給油の監視に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0070】
10:制御装置、 12:受信部、 14:制御部、 16:記憶部、 20:SSC、 30:カメラ、 40:被制御機器、 50:画像処理装置、100:通信インタフェース装置、 102:SS-LAN制御シリアル受信部、 104:ハンディSSC状態管理部、 106:センサ受信部、 108:センサ状態管理部、 110:音声制御部、 112:信号灯制御部、 114:WEBサーバ、 120:計量機、 122:SSC、 124:ハンディSSC、 126:カメラ、 128:画像処理装置、 130:WEBブラウザ、 132:紫外線センサ、 134:専用受信機、 136:接点LAN変換器、 138:赤外線カメラ、 140:泡消火ボタン、 142:接点LAN変換器と、 144:IPスピーカ、 146:信号灯、 148:WEBブラウザ、 200:状態表示画面、 300:イベント設定画面

図1
図2
図3
図4
図5