(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129579
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】脚座及びベッド装置
(51)【国際特許分類】
A47C 19/02 20060101AFI20230907BHJP
A47C 19/12 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
A47C19/02 B
A47C19/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120694
(22)【出願日】2023-07-25
(62)【分割の表示】P 2020039051の分割
【原出願日】2020-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(72)【発明者】
【氏名】井原 壽一
(72)【発明者】
【氏名】松本 孝樹
(72)【発明者】
【氏名】窪田 伸之助
(72)【発明者】
【氏名】石本 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】野村 克芳
(57)【要約】
【課題】便利な脚座及びベッド装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、脚座は、第1構造体部品を含む。前記第1構造体部品は、第1パイプ部及び第1交差パイプ部を含む。前記第1交差パイプ部の延びる方向は、第1パイプ部の延びる方向と交差する。前記第1パイプ部に家具のフレームを挿入したときの前記フレームの高さは、前記第1交差パイプ部に前記フレームを挿入したときの前記フレームの高さと異なる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1構造体部品を備え、
前記第1構造体部品は、第1交差パイプ部、及び第1壁部分を含み、
前記第1交差パイプ部は、第1交差領域、及び第1交差対向領域を含み、
前記第1交差領域から前記第1交差対向領域への方向は、前記第1交差パイプ部の延びる第2方向と交差する第1方向に沿い、
前記第1壁部分の延びる方向は、前記第2方向に沿い、
前記第1壁部分は、前記第1交差領域に接続し、
家具のフレームが、前記第1交差領域に置かれる、脚座。
【請求項2】
前記第1交差領域は、第1面と、前記第1面と反対面である第2面と、を有し、
前記第1面に前記フレームが置かれ、
前記第2面に前記第1壁部分が接続される、請求項1に記載の脚座。
【請求項3】
前記第1構造体部品は、さらに、第1パイプ部、及び第2壁部分を含み、
前記第1交差パイプ部は、第1交差側領域、及び第1交差対向側領域を含み、
前記第1交差パイプ部の延びる方向は、前記第1パイプ部の延びる方向と交差し、
前記第1交差側領域から前記第1交差対向側領域への第3方向は、前記第1パイプ部の延びる前記第1方向、及び前記第1交差パイプ部の延びる前記第2方向を含む平面と交差し、
前記第1方向において、前記第1壁部分は、前記第1交差領域と、前記第2壁部分と、の間に設けられ、
前記第1壁部分は、前記第2壁部分と接続する、請求項1に記載の脚座。
【請求項4】
前記第1交差パイプ部に前記フレームが置かれたきの前記フレームの第1高さと、前記第1パイプ部に前記家具の前記フレームが置かれたときの前記フレームの第2高さと、が異なる、請求項3に記載の脚座。
【請求項5】
前記第1高さは前記第2高さよりも低い、請求項4に記載の脚座。
【請求項6】
前記第1パイプ部の内部の空間は、孔を介して前記第1交差パイプ部の内部の空間と繋がる、請求項3に記載の脚座。
【請求項7】
第2構造体部品をさらに備え、
前記第2構造体部品は、第2交差パイプ部及び第3壁部分を含み、
前記第2交差パイプ部は、第2交差領域、及び第2交差対向領域を含み、
前記第2交差領域から前記第2交差対向領域への方向は、前記第2交差パイプ部の延びる第5方向と交差する第4方向に沿い、
前記第3壁部分の延びる方向は、前記第5方向に沿い、
前記第3壁部分は、前記第2交差領域に接続し、
前記家具のフレームが、前記第2交差領域に置かれる、請求項1に記載の脚座。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の脚座であって、
前記家具は、ベッド装置であり、
前記ベッド装置の前記フレームの端部に設けられる、ベッド装置用の脚座。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1つに記載の脚座と、
前記フレームと、
を備えたベッド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、脚座及びベッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ベッドなどのフレームに脚となる脚座が固定される。脚座の高さなどによりベッドの高さが変更できる。便利な脚座及びベッド装置が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、便利な脚座及びベッド装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、脚座は、第1構造体部品を含む。前記第1構造体部品は、第1パイプ部及び第1交差パイプ部を含む。前記第1交差パイプ部の延びる方向は、第1パイプ部の延びる方向と交差する。前記第1パイプ部に家具のフレームを挿入したときの前記フレームの高さは、前記第1交差パイプ部に前記フレームを挿入したときの前記フレームの高さと異なる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態は、便利な脚座及びベッド装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1(a)及び
図1(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図2】
図2(a)~
図2(d)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図4】
図4(a)及び
図4(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図5】
図5(a)及び
図5(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係る脚座が用いられるベッド装置を例示する模式的斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る脚座が用いられるベッド装置を例示する模式的斜視図である。
【
図10】
図10(a)及び
図10(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図11】
図11(a)~
図11(d)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図12】
図12は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
【
図13】
図13(a)及び
図13(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図14】
図14(a)及び
図14(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図15】
図15は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図16】
図16は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
【
図18】
図18は、第3実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
【
図19】
図19は、第3実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
【
図20】
図20は、実施形態に係る脚座の使用状態を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものである。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1(a)及び
図1(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図2(a)~
図2(d)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図3は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図4(a)及び
図4(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図5(a)及び
図5(b)は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図6及び
図7は、第1実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図1(b)は、
図1(a)とは異なる角度からみたときの斜視図である。
図2(a)~
図2(d)は、異なる位置で切断したときの断面図である。
図4(a)、
図4(b)、
図5(a)、
図5(b)、
図6及び
図7は、それぞれ、
図1(a)の矢印AR1、AS1、AR2、AS2、AR3及びAS3からみたときの平面図である。
【0010】
図1に示すように、実施形態に係る脚座110は、第1構造体部品111を含む。後述するように、脚座110は、第2構造体部品112を含んでも良い。
【0011】
第1構造体部品111は、第1パイプ部11P及び第1交差パイプ部11XPを含む。第1パイプ部11Pは、第1領域11、第1対向領域11c及び第1開口部11oを含む。第1パイプ部11Pは、第1方向D1に沿って延びる。
【0012】
第1交差パイプ部11XPは、第1交差領域11X、第1交差対向領域11Xc及び第1交差開口部11Xoを含む。第1交差パイプ部11XPは、第2方向D2に延びる。第2方向D2は、第1方向D1と交差する。第2方向D2は、例えば、第1方向D1に対して垂直である。
【0013】
1つの例において、第1パイプ部11P及び第1交差パイプ部11XPは、例えば、角パイプ状である。第1パイプ部11P及び第1交差パイプ部11XPは、例えば、丸パイプ状でも良い。第1パイプ部11Pの断面形状(例えば、第1方向D1に対して垂直な平面で切断したときの断面形状)は、任意である。第1交差パイプ部11XPの断面形状(例えば、第2方向D2に対して垂直な平面で切断したときの断面形状)は、任意である。
【0014】
図1(a)及び
図3に示すように、この例では、第1パイプ部11Pは、第1側領域11S及び第1対向側領域11Scを含む。第1側領域11Sから第1対向側領域11Scへの方向は、第3方向D3に沿う。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2を含む平面と交差する。
【0015】
図1(b)及び
図3に示すように、この例では、第1交差パイプ部11XPは、第1交差側領域11XS及び第1交差対向側領域11XScを含む。第1交差側領域11XSから第1交差対向側領域11XScへの方向は、第3方向D3に沿う。
【0016】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、第1交差パイプ部11XPは、第2方向D2に沿って延び、第1パイプ部11Pの第1領域11と繋がる。例えば、第1交差パイプ部11XPの第1交差領域11Xは、第1領域11の第1接続部分11cpと接続される。
図2(b)に示すように、この例では、第1領域11は、第1孔11HLを含む。第1孔11HLにより、第1パイプ部11Pと第1交差パイプ部11XPとは、互いに繋がる。
【0017】
図1(a)に示すように、第2方向D2における第1領域11の位置は、第2方向D2における第1交差開口部11Xoの位置と、第2方向D2における第1対向領域11cの位置と、の間にある。
図2(a)及び
図2(b)に示すように、第1方向D1における第1交差領域11Xの位置は、第1方向D1における第1開口部11oの位置と、第1方向D1における第1交差対向領域11Xcの位置と、の間にある。1つの例において、第1交差領域11Xは、第1領域11の第1接続部分11cpと接続される。
【0018】
図2(a)、
図2(b)及び
図3に示すように、第1開口部11oと第1交差領域11Xとの間の第1方向D1に沿う距離を距離L1とする。距離L1は、第1開口部11oと第1接続部分11cpとの間の第1方向D1に沿う距離に対応する。第1交差開口部11Xoと第1領域11との間の第2方向D2に沿う距離を距離L2とする。距離L1は、距離L2よりも短い。
【0019】
後述するように、第1パイプ部11Pに家具のフレームが挿入可能である。第1交差パイプ部11XPに、フレームが挿入可能である。上記のように、距離L2は、距離L1よりも長い。
図1(a)に示す状態において、第1パイプ部11Pにフレームが挿入されたときに、床面を基準にしたときに、フレームの第2高さは、距離L2に対応する。
図1(b)に示す状態において、第1交差パイプ部11XPにフレームが挿入されたときに、床面を基準にしたときに、フレームの第1高さは、距離L1に対応する。この例では、第2高さは、第1高さよりも高い。第1パイプ部11Pまたは第1交差パイプ部11XPにフレームを挿入することで、フレームの高さが容易に変更でき、ベッドの高さを容易に変更できる。実施形態によれば、便利な脚座及びベッド装置を提供できる。
【0020】
上記のように、第1構造体部品111は、第1壁部分11Aと、第1対向壁部分11Acと、第1領域11と、第1交差領域11Xと、を含む。第1領域11は、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間に設けられる。第1領域11は、第1方向D1に延びる。第1交差領域11Xは、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間に設けられる。第1交差領域11Xは、第1方向D1と交差する第2方向D2に延びる。第1壁部分11Aから第1対向壁部分11Acへの第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2を含む平面と交差する。第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間において第1領域11に家具のフレームが置かれたときのフレームの高さは、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間において第1交差領域11Xにフレームが置かれたときのフレームの高さとは異なる。
【0021】
上記のように、第1構造体部品111は、第1対向領域11cと、第1交差対向領域11Xcと、をさらに含んでも良い。第1領域11から第1対向領域11cへの方向は、第2方向D2に沿う。第1交差領域11Xから第1交差対向領域11Xcへの方向は、第1方向D1に沿う。フレームが第1領域11に置かれたときに、フレームは、第1領域11と第1対向領域11cとの間にある。フレームが第1交差領域11Xに置かれたときに、フレームは、第1交差領域11Xと前記第1交差対向領域11Xcとの間にある。
【0022】
図1(a)に示すように、第1領域11と第1対向領域11cとの間の第2方向D2に沿う距離を距離Ls2とする。
図1(b)に示すように、第1交差領域11Xと第1交差対向領域11Xcとの間の第2方向D2に沿う距離を距離Ls1とする。実施形態において、距離Ls2は、距離Ls1と実質的に同じである。1つの状態において、フレームが、第1領域11と第1対向領域11cとの間に挿入される。別の1つの状態において、フレームが、第1交差領域11Xと第1交差対向領域11Xcとの間に挿入される。これらの状態において、フレームが安定して挿入され、位置のずれが抑制できる。
【0023】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、第1領域11は、第1交差対向領域11Xcと連続する。第1領域11は、少なくとも1つの第1孔11HLを含む。第1パイプ部11Pの内部の空間は、第1孔11HLを介して、第1交差パイプ部11XPの内部の空間と繋がる。例えば、第1構造体部品111を洗浄したときに、乾燥が容易になる。清潔な脚座110が提供しやすくなる。
【0024】
図1(a)及び
図3に示すように、第1構造体部品111は、第1壁部分11A及び第1対向壁部分11Acを含んでも良い。第1壁部分11Aから第1対向壁部分11Acへの方向は、第3方向D3に沿う。第1壁部分11Aから第1側領域11Sへの方向、及び、第1対向壁部分11Acから第1対向側領域11Scへの方向は、第2方向D2に沿う。
【0025】
図3に示すように、第1壁部分11Aから第1交差側領域11XSへの方向、及び、第1対向壁部分11Acから第1交差対向側領域11XScへの方向は、第1方向D1に沿う。
【0026】
このような、第1壁部分11A及び第1対向壁部分11Acを設けることで、第1パイプ部11Pにフレームを挿入する場合、及び、第1交差パイプ部11XPにフレームを挿入する場合において、フレームの荷重が分散できる。安定してフレームを支持できる。
【0027】
第1壁部分11A及び第1対向壁部分11Acは、第1パイプ部11Pと連続しても良い。第1壁部分11A及び第1対向壁部分11Acは、第1交差パイプ部11XPと連続しても良い。
【0028】
図1(a)に示すように、第1構造体部品111は、第2壁部分11Bを含んでも良い。第2壁部分11Bは、フレームから側方に突出する部分に対応する。
図1(a)に示すように、第3方向D3における第1対向側領域11Scの位置は、第3方向D3における第1側領域11Sの位置と、第3方向D3における第2壁部分11Bの位置と、の間にある。
【0029】
図1(b)に示すように、第3方向D3における第1交差対向側領域11XScの位置は、第3方向D3における第1交差側領域11XSの位置と、第3方向D3における第2壁部分11Bの位置と、の間にある。
【0030】
第2壁部分11Bを設けることで、第1パイプ部11Pにフレームを挿入する場合、及び、第1交差パイプ部11XPにフレームを挿入する場合において、例えば、第1構造体部品111と床との接触面積が大きくできる。より安定した支持が可能になる。
【0031】
図1(b)に示すように、第1構造体部品111は、第3壁部分11Cを含んでも良い。第1方向D1における第1交差対向領域11Xcの位置は、第1方向D1における第1交差領域11Xの位置と、第1方向D1における第3壁部分11Cの位置と、の間にある。
【0032】
第3壁部分11Cを設けることで、第1パイプ部11Pにフレームを挿入する場合において、例えば、第1構造体部品111と床との接触面積が大きくできる。より安定した支持が可能になる。
【0033】
図2(b)、
図5(a)及び
図5(b)に示すように、第1構造体部品111は、第1傾斜壁部分11iaを含んでも良い。第1傾斜壁部分11iaは、第2壁部分11B及び第3壁部分11Cと連続する。第1傾斜壁部分11iaは、第1方向D1に対して傾斜し、第3方向D3に対して傾斜する。
【0034】
第1傾斜壁部分11iaを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第1傾斜壁部分11iaと第2壁部分11Bとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第1傾斜壁部分11iaと第3壁部分11Cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0035】
図1(a)、
図3、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、第1構造体部品111は、第2傾斜壁部分11ibを含んでも良い。第2傾斜壁部分11ibは、第1対向領域11c及び第2壁部分11Bと連続する。第2傾斜壁部分11ibは、第2方向D2に対して傾斜し、第3方向D3に対して傾斜する。
【0036】
第2傾斜壁部分11ibを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第2傾斜壁部分11ibと第1対向領域11cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第2傾斜壁部分11ibと第2壁部分11Bとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0037】
図6及び
図7に示すように、第1構造体部品111は、第3傾斜壁部分11icを含んでも良い。第3傾斜壁部分11icは、第1対向領域11c及び第3壁部分11Cと連続する。第3傾斜壁部分11icは、第1方向D1に対して傾斜し、第2方向D2に対して傾斜する。
【0038】
図6に示すように、第1構造体部品111の第1壁部分11Aには「Ground」という文字と、線と、が描かれている。これの線が描かれている側が、床との接地面である。
【0039】
第3傾斜壁部分11icを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第3傾斜壁部分11icと第1対向領域11cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第3傾斜壁部分11icと第3壁部分11Cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0040】
図4(b)及び
図7に示すように、第1構造体部品111は、第4傾斜壁部分11idを含んでも良い。第4傾斜壁部分11idは、第2傾斜壁部分11ib及び第3傾斜壁部分11icと連続する。第4傾斜壁部分11idは、第1方向D1に対して傾斜し、第2方向D2に対して傾斜し、第3方向D3に対して傾斜する。
【0041】
第4傾斜壁部分11idを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第4傾斜壁部分11idと第2傾斜壁部分11ibとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第4傾斜壁部分11idと第3傾斜壁部分11icとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0042】
例えば、上記の第2壁部分11Bが設けられる場合、第1構造体部品111は、非対称の形状になる。
【0043】
図1(a)、
図1(b)及び
図3に示すように、第1構造体部品111は、第4壁部分11Dを含んでも良い。第4壁部分11Dは、第3方向D3において、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間にある。第4壁部分11Dを設けることで、例えば、第1壁部分11A及び第1対向壁部分11Acにおいて、高い強度が得やすくなる。第4壁部分11Dを設けることで、例えば、第2方向D2に沿う荷重に対しての強度が向上する。
【0044】
図3に示すように、第1構造体部品111は、壁部分11Dxを含んでも良い。壁部分11Dxは、第4壁部分11Dと第1交差領域11Xとの間にある。壁部分11Dxは、第4壁部分11D及び第1交差領域11Xと接続される。壁部分11Dxを設けることで、例えば、高い強度が得やすくなる。
【0045】
図3に示すように、第1側領域11Sの第3方向D3に沿う厚さt1は、第1交差側領域11XSの第3方向D3に沿う厚さtX1と実質的に同じである。例えば、厚さt1は、厚さtX1の0.8倍以上1.2倍以下である。このような厚さにすることで、第1パイプ部11Pにフレームが挿入されたときにおける、フレームを基準にしたときの第1構造体部品111の突出量(端部の位置)が、第1交差パイプ部11XPにフレームが挿入されたときにおける、フレームを基準にしたときの第1構造体部品111の突出量(端部の位置)が同じになる。
【0046】
図3示すように、第1パイプ部11Pは、第1突起部11pを含んでも良い。第1突起部11pは、第1側領域11Sに設けられる。第1突起部11pは、第1側領域11Sから第1対向側領域11Scへの方向の第1突出高さH1を有する。第1交差パイプ部11XPは、第1交差突起部11Xpを含む。第1交差突起部11Xpは、第1交差対向側領域11XScに設けられる。第1交差突起部11Xpは、第1交差対向側領域11XScから第1交差側領域11XSへの方向の第1交差突出高さHX1を有する。実施形態において、例えば、第1突出高さH1は、第1交差突出高さHX1と実質的に同じである。例えば、第1突出高さH1は、第1交差突出高さHX1の0.8倍以上1.2倍以下である。
【0047】
第1突起部11p及び第1交差突起部11Xpを設けることで、第1パイプ部11Pまたは第1交差パイプ部11XPにフレームが挿入されたときに、第1構造体部品111及びフレームが、精度良く組み合わされる。第1構造体部品111とフレームとの間の、第3方向D3に沿う相対的な位置の変動が抑制される。
【0048】
上記のように、第1構造体部品111は、第2壁部分11Bを含んでも良い。
図1(a)に示すように、第3方向D3における第1対向壁部分11Acの位置は、第3方向D3における第1壁部分11Aの位置と、第3方向D3における第2壁部分11Bの位置と、の間にある。
【0049】
上記のように、第1構造体部品111は、第3壁部分11Cを含んでも良い。
図1(b)に示すように、第1方向D1における第1交差対向領域11Xcの位置は、第1方向D1における第1交差領域11Xの位置と、第1方向D1における第3壁部分11Cの位置と、の間にある。
【0050】
図1(a)に例示するように、第1対向壁部分11Acと第2壁部分11Bとの間に壁部分11Wが設けられても良い。壁部分11Wは省略されても良い。壁部分11W及び第4壁部分11Dが設けられることで、「見栄え」が良い。
図1(b)に例示するように、第1交差開口部11Xoの周りに壁部分が設けられなくても良い。これより、例えば、製造が容易になる。
【0051】
図8及び
図9は、第1実施形態に係る脚座が用いられるベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図8に示すように、ベッド装置310は、フレーム70BFを含む。フレーム70BFは、昇降フレーム70Fを支持する。この例では、昇降フレーム70Fにヘッドボード78H、フットボード78F、背ボトム70a、膝ボトム70c及び足ボトム70dなどが設けられている。
【0052】
図9に示すように、フレーム70BFは、例えば、第1~第4端部77a~77dを含む。第1端部77a及び第4端部77dを含む延在部分と、第2端部77b及び第3端部77cを含む延在部分とが、設けられる。これらの延在部分は、接続部材77fにより接続される。
【0053】
第1端部77aから第2端部77bへの方向、及び、第4端部77dから第3端部77cへの方向は、例えば、ベッド装置310の左右方向に対応する。
【0054】
上記の第1構造体部品111の第1パイプ部11Pに、フレーム70BFの第1~第4端部77a~77dのいずれかが挿入される。挿入された後に、任意の方法で、第1構造体部品111がフレーム70BFの端部と固定されても良い。第1構造体部品111と、フレーム70BFの端部と、の固定には、例えば、リベット、ピン、または、ねじなどの種々の構成が適用できる。第1構造体部品111と、フレーム70BFの端部と、の固定には、例えば、第1構造体部品111に設けられた「爪」を用いたスナップフィット形状が適用されても良い。
【0055】
第1構造体部品111が第1端部77aに設けられた場合、フレーム70BFの高さは、高状態及び低状態の一方になる。第1構造体部品111が第2端部77bに設けられた場合、フレーム70BFの高さは、高状態及び低状態の他方になる。第1構造体部品111が第3端部77cに設けられた場合、フレーム70BFの高さは、高状態及び低状態の一方になる。第1構造体部品111が第4端部77dに設けられた場合、フレーム70BFの高さは、高状態及び低状態の他方になる。
【0056】
例えば、第1~第3壁部分11A~11C、及び、第1~第4傾斜壁部分11ia~11idなどは、フレーム70BFを基準にして、ベッド装置310の外側の向きに設けられる。例えば、第1パイプ部11Pに、第1端部77aまたは第3端部77cが挿入される。このとき、フレーム70BFは、高状態になる。第1交差パイプ部11XPに、第2端部77bまたは第4端部77dが挿入される。このとき、フレーム70BFは、低状態になる。
【0057】
実施形態において、第2壁部分11Bなどが設けられず、第1構造体部品111が対称の形状である場合、第1構造体部品111が第1~第4端部77a~77dに設けられた場合、フレーム70BFは、高状態及び低状態の一方の任意の高さを有することができる。
【0058】
図1(a)に示すように、第1構造体部品111は、表示11dpを有しても良い。この例では、第1壁部分11Aに凹凸が設けられ、この凹凸が表示11dpとなる。表示11dpにより、例えば、フレーム70BFの挿入方向が表示されても良い。より便利な脚座が提供できる。
【0059】
図1(a)に示すように、第1構造体部品111は、孔11Hを有しても良い。例えば、固定部材(リベットなど)が孔11Hに挿入されることにより、第1構造体部品111がフレーム70BFに取り付けられても良い。この例では、孔11Hの周囲に凸部11Hpが設けられている。凸部11Hpは、孔11Hの一部の周りに設けられる。凸部11Hpの周囲の一部が、凹部になっている。これにより、例えば、リベットなどの取り外しが容易になる。
【0060】
上記のように、第1構造体部品111は、壁部分(第2壁部分11B)を含む。既に説明したように、第1パイプ部11Pは、第1側領域11S及び第1対向側領域11Scを含む。第1側領域11Sから第1対向側領域11Scへの第3方向D3は、第1パイプ部11Pの延びる第1方向D1、及び、第1交差パイプ部11XPの延びる第2方向D2を含む平面と交差する第3方向D3に沿う。第1対向側領域11Scは、第3方向D3において、第1側領域11Sと壁部分(第2壁部分11B)との間にある。第1パイプ部11Pに家具のフレーム70BFを挿入したときのフレームBFの第2高さは、第1交差パイプ部11XPにフレーム70BFを挿入したときのフレーム70BFの第1高さよりも、高い。
【0061】
第1構造体部品111が非対称の形状である場合、第1構造体部品111とは異なる形状を有する第2構造体部品が設けられることが好ましい。
【0062】
(第2実施形態)
第2実施形態において、脚座110は、第2構造体部品を含む。第2構造体部品は、上記の第1構造体部品111に対して、左右反転した形状を有する。例えば、第2構造体部品は、第1構造体部品111に対して、鏡面対称である。
【0063】
図10(a)及び
図10(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図11(a)~
図11(d)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図12は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的斜視図である。
図13(a)及び
図13(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図14(a)及び
図14(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図15及び
図16は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式的平面図である。
図10(b)は、
図10(a)とは異なる角度からみたときの斜視図である。
図11(a)~
図11(d)は、異なる位置で切断したときの断面図である。
図13(a)、
図13(b)、
図14(a)、
図14(b)、
図15及び
図16は、それぞれ、
図10(a)の矢印BR1、BS1、BR2、BS2、BR3及びBS3からみたときの平面図である。
【0064】
図10(a)に示すように、脚座110は、第2構造体部品112を含む。第2構造体部品112は、第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPを含む。
【0065】
第2パイプ部32Pは、第2領域32、第2対向領域32c及び第2開口部32oを含む。第2パイプ部32Pは、第4方向D4に沿って延びる。
【0066】
第2交差パイプ部32XPは、第2交差領域32X、第2交差対向領域32Xc及び第2交差開口部32Xoを含む。第2交差パイプ部32XPは、第5方向D5に沿って延びる。第5方向D5は、第4方向D4と交差する。第5方向D5は、例えば、第4方向D4に対して垂直である。
【0067】
図10(a)及び
図12に示すように、第5方向D5における第2領域32の位置は、第5方向D5における第2交差開口部32Xoの位置と、第5方向D5における第2対向領域32cの位置と、の間にある。
【0068】
図10(b)及び
図12に示すように、第4方向D4における第2交差領域32Xの位置は、第4方向D4における第2開口部32oの位置と、第4方向D4における第2交差対向領域32Xcの位置と、の間にある。
【0069】
1つの例において、第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPは、例えば、角パイプ状である。第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPは、例えば、丸パイプ状でも良い。第2パイプ部32Pの断面形状(例えば、第4方向D4に対して垂直な平面で切断したときの断面形状)は、任意である。第2交差パイプ部32XPの断面形状(例えば、第5方向D5に対して垂直な平面で切断したときの断面形状)は、任意である。
【0070】
図10(a)及び、
図12に示すように、この例では、第2パイプ部32Pは、第2側領域32S及び第2対向側領域32Scを含む。第2側領域32Sから第2対向側領域32Scへの方向は、第6方向D6に沿う。第6方向D6は、第4方向D4及び第5方向D5を含む平面と交差する。第6方向D6は、第4方向D4及び第5方向D5に対して垂直である。
【0071】
図10(b)及び
図12に示すように、第2交差パイプ部32XPは、第2交差側領域32XS及び第2交差対向側領域32XScを含む。第2交差側領域32XSから第2交差対向側領域32XScへの方向は、第6方向D6に沿う。
【0072】
図11(a)及び
図11(b)に示すように、第2交差パイプ部32XPは、第5方向D5に沿って延び、第2パイプ部32Pの第2領域32と繋がる。例えば、第2交差パイプ部32XPの第2交差領域32Xは、第2領域32の第2接続部分32cpと接続される。
図11(b)に示すように、この例では、第2領域32は、第2孔32HLを含む。第2孔32HLにより、第2パイプ部32Pと第2交差パイプ部32XPとは、互いに繋がる。
【0073】
図10(a)に示すように、第5方向D5における第2領域32の位置は、第5方向D5における第2交差開口部32Xoの位置と、第5方向D5における第2対向領域32cの位置と、の間にある。
図11(a)及び
図11(b)に示すように、第4方向D4における第2交差領域32Xの位置は、第4方向D4における第2開口部32oの位置と、第4方向D4における第2交差対向領域32Xcの位置と、の間にある。1つの例において、第2交差領域32Xは、第2領域32の第2接続部分32cpと接続される。
【0074】
図11(a)、
図11(b)及び
図12に示すように、第2開口部32oと第2交差領域32Xとの間の第4方向D4に沿う距離を距離L3とする。距離L3は、第2開口部32oと第2接続部分32cpとの間の第4方向D4に沿う距離に対応する。第2交差開口部32Xoと第2領域32との間の第5方向D5に沿う距離を距離L4とする。距離L3は、距離L4よりも短い。
【0075】
第2パイプ部32Pにベッドのフレーム70BFが挿入可能である。第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFが挿入可能である。
【0076】
第2構造体部品112において、距離L3は、距離L4よりも短い。これにより、第2パイプ部32Pにフレーム70BFが挿入されたときのフレーム70BFの第4高さは、第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFが挿入されたときの第3高さよりも高くなる。フレーム70BFの高さを容易に変更できる。実施形態によれば、便利な脚座及びベッド装置を提供できる。
【0077】
上記のように、第2構造体部品112は、第5壁部分32Eと、第5対向壁部分32Ecと、第2領域32と、第2交差領域32Xと、を含む。第2領域32は、第5壁部分32Eと第5対向壁部分32Ecとの間に設けられる。第2領域32は、第4方向D4に延びる。第2交差領域32Xは、第5壁部分32Eと第5対向壁部分32Ecとの間に設けられる。第3交差領域32Xは、第5方向D5に延びる。第5壁部分32Eから第5対向壁部分32Ecへの第6方向D6は、第4方向D4及び第5方向D5を含む平面と交差する。第5壁部分32Eと第5対向壁部分32Ecとの間において第2領域32にフレーム70BFが置かれたときのフレーム70BFの高さは、第5壁部分32Eと第5対向壁部分32Ecとの間において第2交差領域32Xにフレーム70BFが置かれたときのフレーム70BFの高さとは異なる。例えば、第2領域32にフレーム70BFが置かれたときのフレーム70BFの高さは、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Aとの間において第1領域11にフレーム70BFが置かれたときの高さと実質的に同じである。第2交差領域32Xにフレーム70BFが置かれたときのフレーム70BFの高さは、第1壁部分11Aと第1対向壁部分11Acとの間において第1交差領域11Xにフレーム70BFが置かれたときの高さと同じである。
【0078】
第2構造体部品112は、第2対向領域32cと、第2交差対向領域32Xcと、をさらに含んでも良い。第2領域32から第2対向領域32cへの方向は、第5方向D5に沿う。第2交差領域32Xから第2交差対向領域32Xcへの方向は、第4方向D4に沿う。フレーム70BFが第2領域32に置かれたときに、フレーム70BFは、第2領域32と第2対向領域32cとの間にある。フレーム70BFが第2交差領域32Xに置かれたときに、フレーム70BFは、第2交差領域32Xと第2交差対向領域32Xcとの間にある。
【0079】
図10(a)に示すように、第2領域32と第2対向領域32cとの間の第5方向D5に沿う距離を距離Ls4とする。
図10(b)に示すように、第2交差領域32Xと第2交差対向領域32Xcとの間の第4方向D4に沿う距離を距離Ls3とする。実施形態において、距離Ls4は、距離Ls3と実質的に同じである。1つの状態において、フレームが、第2領域32と第2対向領域32cとの間に挿入される。別の1つの状態において、フレームが、第2交差領域32Xと第2交差対向領域32Xcとの間に挿入される。これらの状態において、フレームが安定して挿入され、位置のずれが抑制できる。
【0080】
図11(a)及び
図11(b)に示すように、第2領域32は、第2交差対向領域32Xcと連続する。第2領域32は、少なくとも1つの第2孔32HLを含む。第2パイプ部32Pの内部の空間は、第2孔32HLを介して、第2交差パイプ部32XPの内部の空間と繋がる。例えば、第2構造体部品112を洗浄したときに、乾燥が容易になる。清潔な脚座110が提供しやすくなる。
【0081】
図10(a)、
図10(b)及び
図12に示すように、第2構造体部品112は、第5壁部分32E及び第5対向壁部分32Ecを含んでも良い。第5壁部分32Eから第5対向壁部分32Ecへの方向は、第6方向D6に沿う。第5壁部分32Eから第2側領域32Sへの方向、及び、第5対向壁部分32Ecから第2対向側領域32Scへの方向は、第5方向D5に沿う。第5壁部分32Eから第2交差側領域32XSへの方向、及び、第5対向壁部分32Ecから第2交差対向側領域32XScへの方向は、第4方向D4に沿う。
【0082】
このような、第5壁部分32E及び第5対向壁部分32Ecを設けることで、第2パイプ部32Pにフレーム70BFを挿入する場合、及び、第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFを挿入する場合において、フレーム70BFの荷重が分散できる。安定してフレーム70BFを支持できる。
【0083】
図10(a)、
図10(b)及び
図12に示すように、第2構造体部品112は、第6壁部分32Fを含んでも良い。第6方向D6における第2側領域32Sの位置は、第6方向D6における第6壁部分32Fの位置と、第6方向D6における第2対向側領域32Scの位置と、の間にある。第6方向D6における第2交差側領域32XSの位置は、第6方向D6における第6壁部分32Fの位置と、第6方向D6における第2交差対向側領域32XScの位置と、の間にある。
【0084】
第6壁部分32Fを設けることで、第2パイプ部32Pにフレーム70BFを挿入する場合、及び、第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFを挿入する場合において、例えば、第2構造体部品112と床との接触面積が大きくできる。より安定した支持が可能になる。
【0085】
図11(a)に示すように、第2構造体部品112は、第7壁部分32Gを含んでも良い。第4方向D4における第2交差対向領域32Xcの位置は、第4方向D4における第2交差領域32Xの位置と、第4方向D4における第7壁部分32Gの位置と、の間にある。
【0086】
第7壁部分32Gを設けることで、第2パイプ部32Pにフレーム70BFを挿入する場合において、例えば、第2構造体部品112と床との接触面積が大きくできる。より安定した支持が可能になる。
【0087】
図11(a)に示すように、第2構造体部品112は、第5傾斜壁部分32ieを含んでも良い。第5傾斜壁部分32ieは、第6壁部分32F及び第7壁部分32Gと連続する。第5傾斜壁部分32ieは、第4方向D4に対して傾斜し、第6方向D6に対して傾斜する。
【0088】
第5傾斜壁部分32ieを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第5傾斜壁部分32ieと第6壁部分32Fとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第5傾斜壁部分32ieと第7壁部分32Fとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0089】
図10(a)に示すように、第2構造体部品112は、第6傾斜壁部分32ifを含んでも良い。第6傾斜壁部分32ifは、第2対向領域32c及び第6壁部分32Fと連続する。第6傾斜壁部分32ifは、第5方向D5に対して傾斜し、第6方向D6に対して傾斜する。
【0090】
第6傾斜壁部分32ifを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第6傾斜壁部分32ifと第2対向領域32cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第6傾斜壁部分32ifと第6壁部分32Fとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0091】
図15及び
図16に示すように、第2構造体部品112は、第7傾斜壁部分32igを含んでも良い。第7傾斜壁部分32igは、第2対向領域32c及び第7壁部分32Gと連続する。第7傾斜壁部分32igは、第4方向D4に対して傾斜し、第5方向D5に対して傾斜する。
【0092】
第7傾斜壁部分32igを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第7傾斜壁部分32igと第2対向領域32cとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第7傾斜壁部分32igと第7壁部分32Gとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0093】
図13及び
図15に示すように、第2構造体部品112は、第8傾斜壁部分32ihを含んでも良い。第8傾斜壁部分32ihは、第6傾斜壁部分32if及び第7傾斜壁部分と連続する。第8傾斜壁部分32ihは、第4方向D4に対して傾斜し、第5方向D5に対して傾斜し、第6方向D6に対して傾斜する。
【0094】
第8傾斜壁部分32ihを設けることで、コーナー部が丸くなり、傷などが生じにくい。第8傾斜壁部分32ihと第6傾斜壁部分32ifとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。第8傾斜壁部分32ihと第7傾斜壁部分32igとの間において、傾斜の角度は連続的に変化しても良く、不連続的に変化しても良い。
【0095】
例えば、上記の第6壁部分32Fが設けられる場合、第2構造体部品112は、非対称の形状になる。
【0096】
図10(a)、
図10(b)及び
図12に示すように、第2構造体部品112は、第8壁部分32Hを含んでも良い。第8壁部分32Hは、第6方向D6において、第5壁部分32Eと第5対向壁部分32Ecとの間にある。第8壁部分32Hを設けることで、例えば、第5壁部分32E及び第5対向壁部分32Ecにおいて、高い強度が得やすくなる。
【0097】
図12に示すように、第2構造体部品112は、壁部分32Hxを含んでも良い。壁部分32Hxは、第8壁部分32Hと第2交差領域32Xとの間にある。壁部分32Hxは、第8壁部分32H及び第2交差領域32Xと接続される。壁部分32Hxを設けることで、例えば、高い強度が得やすくなる。
【0098】
図12に示すように、第2対向側領域32Scの第6方向D6に沿う厚さt2は、第2交差対向側領域32XScの第6方向D6に沿う厚さtX2と実質的に同じである。例えば、厚さt2は、厚さtX2の0.8倍以上1.2倍以下である。このような厚さにすることで、第2パイプ部32Pにフレーム70BFが挿入されたときにおける、フレーム70BFを基準にしたときの第2構造体部品112の突出量(端部の位置)が、第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFが挿入されたときにおける、フレーム70BFを基準にしたときの第2構造体部品112の突出量(端部の位置)が同じになる。
【0099】
図12に示すように、第2パイプ部32Pは、第2突起部32pを含んでも良い。第2突起部32pは、第2対向側領域32Scに設けられる。第2突起部32pは、第2対向側領域32Scから第2側領域32Sへの方向の第2突出高さH2を有する。第2交差パイプ部32XPは、第2交差突起部32Xpを含む。第2交差突起部32Xpは、第2交差対向側領域32XScに設けられる。第2交差突起部32Xpは、第2交差対向側領域32XScから第2交差側領域32XSへの方向の第2交差突出高さHX2を有する。実施形態において、例えば、第2突出高さH2は、第2交差突出高さHX2と実質的に同じである。例えば、第2突出高さH2は、第2交差突出高さHX2の0.8倍以上1.2倍以下である。
【0100】
第2突起部32p及び第2交差突起部32Xpを設けることで、第2パイプ部32Pまたは第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFが挿入されたときに、第2構造体部品112及びフレーム70BFが、精度良く組み合わされる。例えば、第2構造体部品112とフレーム70BFとの間の、第3方向D3に沿う相対的な位置の変動が抑制される。
【0101】
図10(b)に示すように、第2構造体部品112は、表示32dpを有しても良い。この例では、第2交差対向側領域32XScに凹凸が設けられ、この凹凸が表示32dpとなる。表示32dpにより、例えば、フレーム70BFの挿入方向が表示されても良い。より便利な脚座が提供できる。
【0102】
上記のように、第2構造体部品112は、第6壁部分32Fを含んでも良い。第6方向D6における第5壁部分32Eの位置は、第3方向D3における第6壁部分32Fの位置と、第3方向D3における第5対向壁部分32Exの位置と、の間にある(
図10(a)参照)。
【0103】
上記のように、第2構造体部品112は、第7壁部分32Gを含んでも良い。第4方向D4における第2交差対向領域32Xcの位置は、第4方向D4における第2交差領域32Xの位置と、第4方向D4における第7壁部分32Gの位置と、の間にある(
図10(b)参照)。
【0104】
上記のように、第2構造体部品112は、第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPを含む。第2交差パイプ部32XPの延びる第5方向D5は、第2パイプ部32Pの延びる第4方向D4と交差する。第2パイプ部32Pにフレーム70BFを挿入したときのフレーム70BFの第4高さは、第2交差パイプ部32XPにフレーム70BFを挿入したときのフレーム70BFの第3高さよりも、高い。第2構造体部品112は、壁部分(第4壁部分32D)を含む。第2パイプ部32Pは、第2側領域32S及び第2対向側領域32Scを含む。第2側領域32Sから第2対向側領域32Scへの第6方向D6は、第4方向D4及び第5方向D5を含む平面と交差する。第2側領域32Sは、第6方向D6において、第2構造体部品112の上記の壁部分(第4壁部分32D)と、第2対向側領域32Scとの間にある。
【0105】
図17(a)及び
図17(b)は、第2実施形態に係る脚座を例示する模式図である。
図17(a)は、斜視図である。
図17(b)は、側面図である。
図17(a)及び
図17(b)に示すように、第2構造体部品112は、凹部32dを含んでも良い。この例では、凹部32dは、第6壁部分32Fに設けられる。凹部32dにケーブル85などが挿入されて、ケーブル85が凹部32dにより支持されても良い。より便利な脚座が提供できる。凹部32dに「ツメ32dh」などが設けられても良い。「ツメ32dh」などにより、ケーブル85の保持がより安定になる。
【0106】
凹部32dが設けられる場所は、任意である。凹部32dの延びる方向は、任意である。凹部32dは、第1構造体部品111に設けられても良い。
【0107】
(第3実施形態)
第3実施形態は、ベッド装置310に係る。
図18及び
図19は、第3実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図18に例示するように、ベッド装置310は、フレーム70BFを含む。
図9に関して説明したように、フレーム70BFは、例えば、第1~第4端部77a~77dを含む。
図18に例示した状態では、第2端部77b及び第4端部77dは、第1構造体部品111の第1交差パイプ部11XPに挿入される。第1端部77a及び第3端部77cは、第2構造体部品112の第2交差パイプ部32XPに挿入される。
図18に例示した状態では、フレーム70BFは、低状態である。
【0108】
図19に例示した状態では、第2端部77b及び第4端部77dは、第2構造体部品112の第2パイプ部32Pに挿入される。第1端部77a及び第3端部77cは、第1構造体部品111の第1パイプ部11Pに挿入される。
図19に例示した状態では、フレーム70BFは、高状態である。
【0109】
第1パイプ部11P及び第1交差パイプ部11XPの一方にフレーム70BFが挿入されたときに、第1パイプ部11P及び第1交差パイプ部11XPの他方に他の部品が挿入されても良い。第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPの一方にフレーム70BFが挿入されたときに、第2パイプ部32P及び第2交差パイプ部32XPの他方に他の部品が挿入されても良い。他の部品は、例えば、ハイトスペーサ、キャスタ及び弾性シートなどを含む。
【0110】
第1構造体部品111及び第2構造体部品112は、例えば樹脂を含む。第1構造体部品111及び第2構造体部品112は、例えば、脚座である。
【0111】
図20は、実施形態に係る脚座の使用状態を例示する模式図である。
図20に示すように、第1構造体部品111及び第2構造体部品112がフレーム70BFに取り付けられた状態で、フレーム70BFが立って置かれても良い。この場合、第1構造体部品111の第1対向領域11cまたは第3壁部分11Cが床面に置かれる。第2構造体部品112の第2対向領域32cまたは第7壁部分32Gが床面に置かれる。第1対向領域11cの少なくとも一部は、実質的に平面でも良い。第3壁部分11Cの少なくとも一部は、実質的に平面でも良い。第2対向領域32cの少なくとも一部は、実質的に平面でも良い。第7壁部分32Gの少なくとも一部は、実質的に平面でも良い。フレーム70BFが安定して立ちやすくなる。
【0112】
実施形態によれば、便利な脚座及びベッド装置が提供できる。
【0113】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、脚座及びベッド装置に含まれる部品及びフレームなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0114】
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0115】
その他、本発明の実施形態として上述した脚座及びベッド装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての脚座及びベッド装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0116】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0117】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0118】
11…第1領域、 11A…第1壁部分、 11Ac…第1対向壁部分、 11B~11D…第2~第4壁部分、 11Dx…壁部分、 11H…孔、 11HL…第1孔、 11Hp…凸部、 11P…パイプ部、 11S…第1側領域、 11Sc…第1対向側領域、 11W…壁部分、 11X…第1交差領域、 11XP…第1交差パイプ部、 11XS…第1交差側領域、 11XSc…第1交差対向側領域、 11Xc…第1交差対向領域、 11Xo…第1交差開口部、 11Xp…第1交差突起部、 11c…第1対向領域、 11cp…第1接続部分、 11dp…表示、 11ia~11id…第1~第4傾斜壁部分、 11o…第1開口部、 11p…第1突起部、 32…第2領域、 32E…第5壁部分、 32Ec…第5対向壁部分、 32F~32H…第6~第8壁部分、 32HL…第2孔、 32Hx…壁部分、 32P…第2パイプ部、 32S…第2側領域、 32Sc…第2対向側領域、 32X…第2交差領域、 32XP…第2交差パイプ部、 32XS…第2交差側領域、 32XSc…第2交差対向側領域、 32Xc…第2交差対向領域、 32Xo…第2交差開口部、 32Xp…第2交差突起部、 32c…第2対向領域、 32cp…第2接続部分、 32d…凹部、 32dh…ツメ、 32dp…表示、 32ie~32ih…第5~第8傾斜壁部分、 32o…第2開口部、 32p…突起部、 70BF…フレーム、 70F…昇降フレーム、 70a…背ボトム、 70c…膝ボトム、 70d…足ボトム、 77a~77d…第1~第4端部、 77f…接続部材、 78F…フットボード、 78H…ヘッドボード、 110…脚座、 111、112…第1、第2構造体部品、 310…ベッド装置、 AR1~AR3、BR1~BR3、SR1~SR3、BS1~BS3…矢印、 D1~D6…第1~第6方向、 H1、H2…第1、第2突出高さ、 HX1、HX2…第1、第2交差突出高さ、 L1~L4…第1~第4距離、 Ls1~Ls4…距離、 t1、t2、tX1、tX2…厚さ