(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129620
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】マルチパーツコンテナのための相互接続手段
(51)【国際特許分類】
B65D 77/00 20060101AFI20230907BHJP
【FI】
B65D77/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023121577
(22)【出願日】2023-07-26
(62)【分割の表示】P 2021198532の分割
【原出願日】2017-04-14
(31)【優先権主張番号】62/323,388
(32)【優先日】2016-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511061729
【氏名又は名称】エコ. ロジック ブランズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー コーベット
(72)【発明者】
【氏名】グレッグ ロドリゲス
(72)【発明者】
【氏名】フィル ストリーツ.
(72)【発明者】
【氏名】ロメオ グラハム
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ワターズ
(72)【発明者】
【氏名】リュック バウチャー
(57)【要約】
【課題】マルチパーツコンテナのための相互接続手段の提供。
【解決手段】相互接続構造が、コンテナの多数のパーツを接続するために提供される。相互接続構造は、複数の相互接続タブおよびスリットを縁上に備える、第1のパーツと、第1のパーツの縁と継合されるための複数の相互接続タブおよびスリットを縁上に備える、第2のパーツとを備え、相互接続タブおよびスリットは、重複部分を共有し、いったん2つのパーツが相互に接続されると、係合された相互接続タブは、コンテナの内部領域内に配置される。第1の縁または第2の縁は、湾曲区画を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願図面に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(相互参照)
本出願は、2016年4月15日に出願された仮特許出願第62/323,388号に対して優先権を主張する。上記文献は、参照することによって本明細書において全体的に援用される。
【0002】
(発明の背景)
成形繊維、繊維、またはパルプボトル等の紙ボトルは、分解可能かつ広くリサイクル可能であり、環境に利益をもたらす。しかしながら、コンテナとしての現在の紙ボトルの製造は、糊でともに継合される必要がある、複数のパーツから作製される必要があり、これは、複雑かつコストがかかり、有意な接着剤(例えば、糊)および時間の使用を伴う。組立プロセスの間の接着剤の使用は、いくつかの課題を呈する。特に、パルプボトルの場合、接着剤が詳細な経路に塗布される必要があるため、ゆっくりであり、低製造出力および高コストをもたらし得る。加えて、接着剤の性質は、湿気、温度、圧縮、および整定時間を含む、制御が困難であり得る要因によって容易に影響される。これらの要因は、コンテナの強度に有意に影響を及ぼし得る。いくつかのタイプの糊は、UV光等の触媒を要求し得る。時として、糊は、パルプ表面の層の剥離を余儀なくさせ、それによって、機能を果たさなくなり得る。パルプの大部分は、依然として、無傷のままであるが、接着剤の剥離に起因して、機械的に機能不能である。
【0003】
段ボールは、閉鎖または接続のためのスロットおよびタブを使用する技術を有することが公知である。しかしながら、大部分の場合、これらの組立特徴は、コンテナの外側部分に配置され、表面の平滑性に影響を及ぼす。また、これらの組立特徴は、典型的には、複雑な3次元形状を含有しない、角または略平面表面(例えば、板紙パネル)上で構造を接続するために使用される。さらに、タブが、係合の際、開口部の中に挿入されるとき、タブを折畳または折曲せずに操作することは困難であり、これは、荷重力が印加されるとき、脆弱源につながり得る。
【0004】
故に、コンテナの全体的強度、性能、およびリサイクル性質を改良しながら、接着剤の使用を低減させる、コンテナパーツをともに接続するための改良された手段の必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(要約)
本明細書に説明される実施形態は、コンテナの多数のパーツをともに機械的に接続し得る、相互接続方法および装置を提供することによって、前述の必要性に対処することができる。コンテナは、多数のパーツによって形成されてもよい。相互接続方法は、異なるリサイクル可能かつ堆肥化可能な材料から作製されるコンテナのために使用されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面では、本発明は、マルチパーツコンテナのための改良された相互接続手段の方法および装置を提供する。相互接続手段は、コンテナの一方のパーツの縁に沿って形成される、コンテナの他方のパーツの一部内に形成される複数の相補的係止特徴内に機械的に固着されるための複数の係止特徴を利用してもよい。多数のパーツが、組み立てられた構成にあるとき、係止特徴は、コンテナのエンクロージャ内に配置され、コンテナの外側表面の平滑継目を形成する。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1の縁または第2の縁は、湾曲区画を備える。いくつかの実施形態では、複数の相互接続タブおよびスリットのうちの1つ以上は、コンテナの肩部面積内に形成される。いくつかの実施形態では、複数の相互接続タブおよびスリットは、第1の縁に沿って変動される形状、サイズ、または間隔を有する。代替として、相互接続特徴は、第1の縁上の相互接続タブおよびスリットと同一サイズおよび形状を有する、複数のタブおよびスリットを備える。ある場合には、相互接続特徴は、複数のスロットを備える。いくつかの実施例では、複数のスロットは、D形状を有する。
【0008】
いくつかの実施形態では、係合された相互接続タブは、コンテナの内側表面に整合される。いくつかの事例では、内側表面は、湾曲表面である。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1のシェルパーツおよび第2のシェルパーツは、リサイクルまたは生体分解性パルプ材料から形成される。例えば、パルプ材料は、木材パルプおよび紙パルプの群から選択される。いくつかの事例では、第1のシェルパーツおよび第2のシェルパーツは、コンテナの骨組シェルを形成し、骨組シェルは、100%リサイクル可能である。ある場合には、第1のシェルパーツおよび第2のシェルパーツは、成形され、次いで、複数の相互接続タブおよびスリットまたは相互接続特徴を形成するように切断される。いくつかの実施形態では、マルチパーツコンテナはさらに、フィットメント(fitment)と、フィットメントを支持するための首部とを備える。ある場合には、フィットメントは、首部における1つ以上の相補的特徴に噛合するように構成される、1つ以上の相互係止特徴を備える。
【0010】
別の側面では、単一部品コンテナが、提供される。コンテナは、ともに継合されるための2つ以上の側を有する、単一パルプ成形開放シェルを備えてもよく、2つ以上の側の少なくとも第1の側は、複数の相互接続タブおよびスリットを備え、第1の側と接続されるための第2の側は、複数の相互接続特徴を備え、第1の側および第2の側がともに継合される場合、複数の相互接続タブは、コンテナの内部領域内に配置される。ある場合には、相互接続特徴は、複数のD形状のスロット、または複数の相互接続タブおよびスリットを備える。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1の側または第2の側は、湾曲外形を備える。いくつかの実施形態では、コンテナは、リサイクルまたは生体分解性パルプ材料から形成される。
【0012】
別の側面では、本発明は、成形パルプ、繊維、または紙パーツをともに接続するための方法および装置を提供する。これは、ともに継合された単一シェル、またはヒンジに沿って接続される蝶着されたシェルであることができる。いくつかの実施形態では、接続は、糊を要求しなくてもよい。これは、費用効果的大量生産コンテナの製造を可能にすることができる。本アプローチは、接着剤を除去または低減させ、それによって、コンテナの強度、性能、およびリサイクル可能率を改良する。
【0013】
別の側面では、本発明は、ライナを備えない、成形パルプ、繊維、または紙シェルコンテナを作製するための方法を提供する。この場合、コンテナは、高リサイクル可能な単一材料となることができ、これは、堆肥化可能および/またはリサイクル可能であることができる。別の側面では、キャップまたはカバーに係合するためのフィットメントが存在してもよいが、ライナを伴わない。ある場合には、本コンテナは、粉末、微粒子、または他の材料を保持するために使用されてもよい。
【0014】
異なるさらなる関連側面では、本発明は、多くの形態のライナ、フィットメントが取り付けられたライナ、一体型フィットメント特徴を伴う単一パーツライナ、またはパルプシェルを機械的に相互接続することによってカプセル化されたコーティングのうちの1つを使用して、高障壁性または防水コンテナを提供する。故に、外側シェルは、リサイクルされるように分離されることができ、プラスチックライナは、該当する場合、廃棄またはリサイクルされることができる。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
マルチパーツコンテナであって、
複数の相互接続タブおよびスリットを第1の縁上に備える第1のシェルパーツと、
複数の相互接続特徴を第2の縁上に備える第2のシェルパーツであって、前記複数の相互接続特徴は、前記第1のシェルパーツおよび前記第2のシェルパーツが前記コンテナを形成するように接続される場合、前記第1の縁と接続されている、第2のシェルパーツと
を備え、
前記第1の縁上の前記複数の相互接続タブおよびスリットは、前記第2の縁上の前記複数の相互接続特徴と係合される場合、前記係合された相互接続タブは、前記コンテナの内部領域内に配置されている、マルチパーツコンテナ。
(項目2)
前記第1の縁または前記第2の縁は、湾曲区画を備える、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目3)
前記複数の相互接続タブおよびスリットのうちの1つ以上は、前記コンテナの肩部面積内に形成されている、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目4)
前記複数の相互接続タブおよびスリットは、前記第1の縁に沿って変動される形状またはサイズを有する、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目5)
前記複数の相互接続タブおよびスリットは、前記第1の縁に沿って変動される間隔を有する、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目6)
前記相互接続特徴は、前記第1の縁上の前記相互接続タブおよびスリットと同一サイズおよび形状を有する、複数のタブおよびスリットを備える、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目7)
前記相互接続特徴は、複数のスロットを備える、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目8)
前記複数のスロットは、D形状を有する、項目7に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目9)
前記係合された相互接続タブは、前記コンテナの内側表面に整合されている、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目10)
前記内側表面は、湾曲表面である、項目9に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目11)
前記第1のシェルパーツおよび前記第2のシェルパーツは、リサイクルまたは生体分解性パルプ材料から形成されている、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目12)
前記パルプ材料は、木材パルプおよび紙パルプの群から選択される、項目11に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目13)
前記第1のシェルパーツおよび前記第2のシェルパーツは、前記コンテナの骨組シェルを形成し、前記骨組シェルは、100%リサイクル可能である、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目14)
前記第1のシェルパーツおよび前記第2のシェルパーツは、成形され、次いで、前記複数の相互接続タブおよびスリット、または前記相互接続特徴を形成するように切断される、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目15)
フィットメントと、前記フィットメントを支持する首部とをさらに備える、項目1に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目16)
前記フィットメントは、前記首部における1つ以上の相補的特徴に噛合するように構成されている、1つ以上の相互係止特徴を備える、項目15に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目17)
ライナは、前記フィットメントによって前記マルチパーツコンテナに接続されている、項目15に記載のマルチパーツコンテナ。
(項目18)
コンテナであって、
ともに継合されるための2つ以上の側を有する、単一パルプ成形開放シェルを備え、
前記2つ以上の側の少なくとも第1の側は、複数の相互接続タブおよびスリットを備え、前記第1の側と接続されるための第2の側は、複数の相互接続特徴を備え、前記第1の側および前記第2の側がともに継合される場合、前記複数の相互接続タブは、前記コンテナの内部領域内に配置されている、コンテナ。
(項目19)
前記第1の側または前記第2の側は、湾曲外形を備える、項目18に記載のコンテナ。(項目20)
前記相互接続特徴は、複数のD形状スロット、または複数の相互接続タブおよびスリットを備える、項目18に記載のコンテナ。
【0015】
(参照による組み込み)
本願明細書で記述される全ての出版物、特許、および特許出願は、各個別出版物、特許、または特許出願が、参照することにより組み込まれるように特異的および個別に示されたかのように、同じ程度に参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0016】
本発明の新規の特徴は、添付の請求項に詳細に記載される。本発明の特徴および利点のより深い理解は、本発明の原理が利用される例示的実施形態を記載する、以下の発明を実施するための形態と、添付の図面とを参照することによって得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、例示的内部相互接続構造を備える、2つのコンテナ部品の一部の部分図を提供する。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態による、過大スリット特徴を伴う、相互接続構造の実施例を示す。
【
図3】
図3は、相互接続構造の別の実施例の部分図を提供する。
【
図4】
図4は、いくつかの実施形態による、相互接続構造を介して接続される、2つのパルプ成形パーツの一部の実施例を示す。
【
図5】
図5は、複数の相互接続構造を係合する例示的プロセスを図示する。
【
図6】
図6は、コンテナの肩部に湾曲縁を含む、コンテナシェルの2つの部品の縁に沿って形成された相互接続特徴の側面図を提供する。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態による、相互接続構造によって接続された2つのパーツを備える、コンテナの実施例を提供する。
【
図8】
図8は、いくつかの実施形態による、相互接続構造によって接続された多数のパーツを備える、パルプ成形コンテナシェルの実施例を提供する。
【
図9】
図9は、いくつかの実施形態による、相互係止特徴を伴う、積載可能コンテナ部品またはパーツを示す。
【
図10】
図10は、いくつかの実施形態による、相互接続構造によって接続された多数のパーツを備える、パルプ成形コンテナシェルの実施例を提供する。
【
図11A】
図11Aは、製造プロセスの異なる段階における相互接続特徴を備える、パルプ成形コンテナシェルの実施例を示す。
【
図11B】
図11Bは、成形プロセスの間に形成される相互接続特徴の有無別に、コンテナシェルの実施例を図示する。
【
図12】
図12は、切断プロセスによって形成され得る、タブおよびスロット/スリット特徴の実施例を示す。
【
図13】
図13は、切断経路を判定する例示的プロセスを図示する。
【
図16】
図16は、レーザ切断を使用して、相互接続特徴を形成する実施例を示す。
【
図18】
図18は、マンドレルを使用して成形コンテナシェルを保定する実施例を示す。
【
図19】
図19は、コンテナシェルの周界に沿って形成される、積載つまみの実施例を示す。
【
図20】
図20は、コンテナシェルの底部面積に形成される、積載つまみの実施例を示す。
【
図21】
図21は、フィットメント特徴を伴うライナを備える、コンテナの実施例を示す。
【
図22】
図22は、ライナの回転を防止するための断面を有する、コンテナの実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(発明の詳細な説明)
以下の発明を実施するための形態では、多くの具体的詳細が、本発明の徹底的理解を提供するために記載される。しかしながら、本発明は、これらの具体的詳細を伴わずに実践され得ることが、当業者によって理解されるであろう。他の事例では、周知の方法、手順、および構成は、本発明を曖昧にしないように、詳細に説明されていない。説明される実施形態の種々の修正が、当業者に明白となり、本明細書に定義される一般的原理は、他の実施形態に適用されてもよい。本発明は、図示および説明される特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。
【0019】
本明細書に説明される本発明は、コンテナの多数のパーツをともに機械的に接続し、均一な単一の構造を形成することができる、相互接続方法およびシステムを提供する。
【0020】
本明細書で説明されるコンテナは、人間による消費用の材料の送達および/または貯蔵に、もしくは人間による消費用ではない他の材料の送達に使用することができる。ある場合には、含有される材料は、粉末または顆粒、タブレット、および他の微粒子等の固体であることができる。他の場合には、材料は、液体であることができる。これらの場合には、コンテナはさらに、液体保持容器またはバッグを備えてもよい。含有することができる材料の例は、飲料、シロップ、濃縮物、石鹸、インク、ゲル、固体、および粉末を含む。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態では、コンテナは、繊維またはパルプ成形本体を有してもよい。繊維およびパルプ成形本体は、ともに接続される2つ以上の部品を備える、中空シェルであることができる。いくつかの実施形態では、シェルの2つ以上の部品は、内部相互接続特徴を介して、固着して接続されてもよい。
【0022】
図1は、例示的内部相互接続構造を備える、2つのコンテナ部品の一部の部分図を提供する。
図1に示されるように、内部相互接続構造は、コンテナシェル100の第1の部品の縁に沿って配置される、複数の内部相互接続タブ部分101と、相互接続スリット部分110とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、複数の相互接続タブ部分101は、同一縁上に形成される、複数の相互接続スリット部分110間に介在され、重複部分107は、隣り合ったタブ部分101およびスリット部分110によって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、含有シェル120の第2の部品は、縁に沿って、第1の部品の縁と噛合されるための同じ相互接続特徴を備えてもよい。複数の内部相互接続タブ部分101は、第2の部品内の複数の噛合線状スリット部分を通して挿入され、確実な係止構成を形成するように設計されることができる。
【0023】
図1に描写されるような内部相互接続タブ部分101はまた、マッシュルーム形状相互接続タブ特徴とも称され得る。いくつかの実施形態では、マッシュルーム形状相互接続タブ特徴101は、先端部分103と、根元部分105と、逃げ溝部分107とを備えてもよい。先端部分103は、手動または自動化された組立の間、タブ特徴が相補的スリット110の中に進入するように誘導することを補助するように設計されてもよい。逃げ溝部分107は、いったんそれらが係止構成になると、2つの部品の接触縁が分離しないように防止されるように(
図4に示されるように)、噛合タブの逃げ溝部分に干渉し得るように設計されてもよい。ある場合には、逃げ溝部分107内の縁は、干渉タブによって印加される接続縁の2つの部品を引く力に耐え得る。ある場合には、複数の内部相互接続タブが線状スリットと係合された後、逃げ溝部分107は、1つ、2つ、3つ、またはそれを上回る方向におけるタブおよびスリット間の相対的移動を防止する、確実な係止を提供することができる。
【0024】
図1に描写されるように、内部相互接続タブ特徴は、コンテナの別の部品と重複されるようにマッシュルーム形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、相互接続タブ特徴の先端部分103は、半円形、矢印タイプ、またはT形状等の異なる構成を有してもよい。タブ特徴の形状は、対称である必要はない。例えば、タブ特徴の半分は、タブが中心からずれた引き込み特徴を有し得るように、他の半分と異なる形状またはサイズを有することができる。故に、係止特徴の係合の間、進入角度は、成形された引き込み特徴に基づいて交互し得る。いくつかの実施形態では、相補的スリットを通した相互接続タブの挿入を誘導するために使用される心合または心ずれ先端部分は、係合の間、進入角度の範囲に影響を及ぼし得る。
【0025】
別の実施例では、1つの相互接続タブの2つの側からの逃げ溝部分は、同じではなくてもよい。例えば、片側からの逃げ溝部分は、長さが他側より短くてもよい。他の事例では、逃げ溝部分は、片側にのみ存在してもよい。相補的特徴を通して挿入されるための内部相互接続タブは、軸受との一対の係止特徴間の非摩擦接触力に耐えるための干渉縁が存在する限り、種々の形状を有することができる。フック形状、L形状、Y形状、T形状、三角形、および菱形等の他の形状も、相互接続タブと相補的特徴を固着させるために使用されることができる(
図2部分B参照)。いくつかの実施形態では、コンテナパーツの同一側の相互接続タブ特徴は、同じである必要はない。例えば、相互接続タブ特徴101は、マッシュルーム形状であってもよい一方、近隣タブ特徴109は、T形状であってもよい。
【0026】
図1に描写されるように、近隣相互接続タブ特徴の根元部分105および逃げ溝部分107は、スリット部分110を画定する。
図1に描写されるようなスリット部分はまた、重複線状スリット部分と称され得る。いくつかの実施形態では、相互接続タブ特徴の逃げ溝部分107は、逃げ溝部分が相互接続タブ部分101および近隣スリット部分110によって共有されるように、重複線状スリット部分110の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、逃げ溝部分107は、係止構成にあるとき、一対の係止タブ特徴が相互に干渉する領域であってもよい。スリット部分のピッチおよび形状は、噛合タブ部分の場所に合致するように設計されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、重複線状スリット特徴は、
図2部分Aに示されるように、湾曲外形210を有してもよい。重複線状スリット特徴の外形は、任意の好適な曲率を伴う凸面曲線であってもよい。他の実施形態では、重複線状スリット特徴の外形は、直線、波線、または凹面曲線(すなわち、210の反対方向における曲線)等の種々の形状を有してもよい。他の実施形態では、重複線状スリットは、交互されてもよく、それを通して通過するために、噛合タブを強制的に撓曲させ、これは、異なる係止性能をもたらし得る(
図2部分Bに示されるように)。重複スリット特徴は、種々の形状を採用し、噛合タブ特徴を定位置に固着するための接触縁を提供してもよい。重複線状スリット特徴は、厚さ201を有してもよい。重複線状スリット特徴201の厚さは、近隣相互接続タブ特徴の逃げ溝部分によって判定されてもよい。いくつかの実施形態では、重複線状スリット特徴の厚さは、タブ特徴におけるパルプ材料の厚さと実質的に均等物であってもよく、これはさらに、相互接続特徴において堅い手触りを提供し得る。パルプ材料の厚さは、例えば、0.3mm~8mmの範囲内であってもよい。パルプ材料の厚さは、少なくとも0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.7mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、および同等物であってもよい。代替として、または加えて、パルプ材料の厚さは、わずか0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.7mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、20mm、および同等物であってもよい。パルプ材料の厚さは、コンテナを横断して均一であってもよい、またはそうではなくてもよい。例えば、コンテナシェルは、シェルの上側面積における第1の壁厚および他の面積における第2の壁厚を有してもよい。厚さは、パルプ成形プロセスによって制御されてもよい。パルプ厚を制御することは、ともに係合される2つのコンテナシェルの統合ならびに組立の容易性の観点から重要である。
【0028】
ある場合には、重複線状スリットの厚さは、最小またはそれ未満の抵抗を伴って、相互接続タブが通過することを可能にするように増加されてもよい。ある場合には、相互接続タブ特徴が噛合線状スリット特徴に進入すると、スリット特徴は、最小干渉を伴ってタブ特徴を受容するために、ある程度まで開放されてもよい。ある場合には、可変厚を伴うパルプシェルが、低減された干渉を伴って、所与の線状スリットを通して通過してもよい。例えば、可変厚を伴うタブ特徴は、一定厚を伴って、スリットまたはスロットの中に挿入されてもよい。より大きいスリットとの本干渉の減少は、組み立てられたボトル結果により大きい可視外部間隙を組み立てられたシェル間にもたらす。これは、見た目が重要である、または無ライナコンテナのコンテナ完全性が重要である、いくつかの事例では、望ましくあり得ない。これらの間隙は、組み立てられたシェルが、強制的に引き離され、シェルが、対向シェルのタブの後縁が相互に接触し、シェルの分離に抵抗する点まで分離するとき、より可視となり得る。線状スロットの厚さ寸法および他の寸法は、所望のボトル性能を提供するために重要である。
【0029】
いくつかの実施形態では、線状相互接続スリット特徴は、近隣相互接続タブ特徴と併せて形成される必要はない。例えば、相互接続タブ特徴間に介在される縁上に形成される複数のスリット特徴の代わりに、スリット特徴のみが、
図6における相互接続特徴等のコンテナ部品の一部内に含まれてもよい。線状スリット特徴は、コンテナ部品の縁に形成されてもよい、またはそうではなくてもよい。いくつかの実施形態では、スリット(例えば、
図6における609)等の付加的特徴が、採用されてもよい。スリット609は、抵抗力が低減され得るように、係合プロセスの間、より大きい開口部を可能にし得る。
【0030】
図2は、いくつかの実施形態による、過大スリット特徴を伴う、相互接続構造の実施例を示す。タブ特徴(すなわち、過小相互接続タブ特徴)の幅を上回る幅を伴う、スリット特徴の設計は、最小抵抗を伴って、係合プロセスを可能にし得る。
図2に描写されるように、マッシュルーム形状相互接続タブは、最大幅203を有してもよく、これは、相補的線状スリット205の幅より小さい。線状スリット特徴のより大きい幅は、より少ない干渉または抵抗力を伴って、相互接続タブ特徴がスリットを通して通過することを可能にし得る。タブ特徴と噛合スリット特徴との間の幅差の量は、係合のための重複部分(例えば、
図1における107)が提供され、タブ特徴の根元部分が脆弱化されない限り、任意の数であり得る。いくつかの実施形態では、重複部分は、係合の強度を改良するために、寸法が変動されてもよい。いくつかの実施形態では、根元部分の幅は、相互接続タブ特徴の強度または堅度を確実にするために増加されてもよい。特徴間の固定ピッチを考慮して、タブの根元の幅とスロットの幅との間には、トレードオフが存在する。より広いスロットは、シェル組立に役立ち、他のシェルと係合されるにつれて、一方のシェル間の不整合に適応し得る。いくつかの事例では、ともに接続されるための2つの側は、片側のスリットが対向側のスリットと同一であり得るように、同一相互接続特徴を備えてもよい。この場合、相互接続タブ特徴は、同一側に形成されるスリット特徴の幅と同一または若干より小さい幅を有してもよい。代替事例では、ともに接続されるための2つの側は、片側のスリットが対向側のスリットと同一である必要はないように、異なる相互接続特徴を備えてもよい。この場合、相互接続タブ特徴は、同一側に形成されるスリットより小さい、それと均等物である、それを上回る幅を有してもよい。
【0031】
図3は、相互接続構造の別の実施例の部分図を提供する。
図3に示されるように、内部相互接続構造は、コンテナシェルの1つの部品の縁に沿って配置される、複数の内部相互接続タブ特徴301と、コンテナシェルの別の部品の縁に近接して配置される、複数のスロット特徴303とを備えてもよい。シェル部品の縁に対するスロット特徴303の場所は、二重壁特徴が形成される、重複領域を判定する。二重または複数の壁のより大きい領域が好ましい場合、相互接続スロットの場所は、シェル部品の縁からさらに離れて配列されることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、相互接続スロットは、噛合相互接続タブ特徴の最大幅305より小さい最大幅307を伴う、D形状を有してもよい。この場合、相互接続タブ特徴は、
図3に示されるように、相互接続スロット開口部309を通して通過するとき、わずかに変形されてもよい。相互接続タブ特徴の幅は、幅異Dだけ、スロットの最大幅を上回ってもよい。幅差は、相互接続特徴が係止構成にあるとき、タブ特徴がスロットの縁に干渉し、したがって、接続されたシェル部品が分離しないように防止するように設計されてもよい。一方で、幅差は、スロットを通して通過するとき、タブがある程度まで変形することを可能にされるように、所望の可撓性を提供するように設計されてもよい。
【0033】
いったん相互接続タブ特徴が、スロット開口部を通して通過すると、タブ特徴の逃げ溝部分は、反跳し、2つのシェル部品間に係止部を形成し得る。いくつかの事例では、間隙は、係止された相互接続特徴内で可視311であり得る。逃げ溝部分107は、いったんそれらが係止構成になると、噛合タブの逃げ溝部分に干渉し得、本明細書のいずれかに説明されるように、2つの部品の接触縁がタブ特徴の分離313から防止されるように設計されてもよく、かついったんそれらが係止される構成になると、D形状のスロットの縁に干渉し得、2つの部品の接触縁が分離から防止されるように設計されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、過小相互接続スロットを通して移動するとき、タブ特徴を圧縮または撓曲させることに役立つための付加的特徴が、提供されてもよい。例えば、相互接続タブ内の縦方向スリットが、恒久的変形または折曲を形成せずに、挿入の間、相互接続タブの可撓性変形を可能にするために使用されてもよい。
【0035】
図4は、いくつかの実施形態による、相互接続構造を介して接続される、2つのパルプ成形パーツの一部の実施例を示す。
図4に示されるように、複数の内部相互接続タブ特徴および重複線状スリットが、2つのパルプ成形パーツの縁に沿って組み立てられる。複数の相互接続特徴は、2つのパーツが衝合する、別個のパーツからの接続縁上で同じであってもよい。いったん相互接続特徴が、係止される構成になると、重複部分401および線状スリット部分403におけるような複数の接触縁および表面は、2つのパーツ間の強固な接合を確実にするように構成されてもよい。複数の相互接続特徴は、各対の相互接続特徴に印加される力が低減され、荷重下において2つの部品が継目で分裂しないように防止され得るように、荷重力を分散させることに役立ち得る。いくつかの実施形態では、複数の組み立てられた相互接続特徴は、平行移動または回転移動等の任意の方向における実質的相対的運動を効果的に防止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、2つの接続された部品は、接触縁に沿って軸405を中心として相対的回転移動を有することを可能にされてもよい。軸405を中心とした回転角度の調節の柔軟性は、相互接続タブが、係合構成から係止構成に遷移することを可能にし得る。いったんコンテナシェルの片側に沿った相互接続タブが係止構成になると、軸405を中心とした移動は、コンテナシェルの他側の係合によって制限されることができる。
【0036】
図5は、複数の相互接続特徴を係合させる例示的プロセスを図示する。
図5に示されるように、シェルの一方のパーツからの内部相互接続タブが、噛合パーツ501の平面と整合されない方向において、相補的スリットの中に挿入されてもよい。係合角度507は、2つのシェルパーツ間の係合移動の方向を画定し得る。ある場合には、一方のシェルパーツ上のタブ特徴は、係合角度において、噛合パーツの外側表面から噛合パーツ上のスロット特徴に進入してもよい。係合移動は、シェルパーツのいずれかまたは両方を移動させることによって実施されてもよい。いったん相互接続特徴が相互を通して通過すると、相互接続タブは、ボトル内側表面から突き出て、次いで、シェルパーツ503の内側表面に戻るように撓曲し得る。いったん相互接続タブが完全に反跳すると、または強制的に戻されると、それらは、係止構成505となり得る。各相互接続特徴のフック部分は、引く力に耐え、2つのパーツ間の確実な係止係合が、もたらされる。
図5に示されるように、係合された相互接続特徴は、コンテナシェルの内側表面505に近接して形成される。係止された相互接続特徴の表面は、各509と実質的に整合され得る。いくつかの実施形態では、相互接続タブは、係止構成にあるとき、相互接続タブが内側表面からの他のシェルパーツと整合可能であり得るように、シェルパーツの延在部分として曲線表面内に形成される。材料厚が増加するにつれて、より多くの表面接触がフック特徴間に存在することを理解されたい。これは、引く力をより多くのフック表面にわたって分散させる。同様に、より厚い材料は、システムが、タブのフック部分が幾分不整合であるにもかかわらず、引く力に抵抗するように機能することを可能にすることができ、付加的材料厚がフック間の接触度がそのままであることを確実にする。フック間の表面接触を増加させる、またはある程度の不整合に適応する役割を果たすが、壁厚を増加させない、フック内に形成される特徴が、検討される。これは、環境的視点から壁厚を低減させるために有利であり、そのような場合、引くからの分離への抵抗を改良するための特徴の形成が、検討される。抵抗のための増加表面の達成は、折畳の使用、局所的材料の追加、またはパルプシェル材料の局所オフセットを含み得る。
【0037】
図6は、コンテナシェルの2つの部品の縁に沿って形成される相互接続特徴の側面図を提供する。
図6に示されるように、一方の部品上の相互接続タブ特徴604および他方の部品上の相補的相互接続スリット特徴609は、コンテナシェルの組立を確実にするように係合され得る。
図6部分Aに描写されるように、相互接続タブ/スリット特徴は、均一に離間される必要はない。いくつかの実施形態では、相互接続特徴の間隔またはピッチは、最良性能および審美的効果のために設計されてもよい。いくつかの実施形態では、相互接続特徴のピッチまたは間隔は、シェル部品の表面または側の曲率に応答して変動してもよい。例えば、ボトルの外形が側壁から首部面積または外形変化を伴う他の面積に遷移する、肩部面積では、ピッチまたは間隔603-1、603-2は、曲率が小さい面積におけるピッチまたは間隔603-3と比較して減少されてもよい。いくつかの実施形態では、相互接続特徴のサイズおよび/または形状は、均一である必要はない。相互接続タブ/スリット特徴の寸法および/または形状は、コンテナシェルの曲率または輪郭に従って変動されてもよい、またはそうではなくてもよい。いくつかの事例では、タブまたはスリット/スロット特徴の幅は、相互接続特徴が形成される側の曲率または輪郭に従って変動してもよい。例えば、広い相互接続タブ特徴607は、直線側に沿って位置してもよく、狭い相互接続タブ特徴605-1、605-2は、ボトルの肩部面積または角等の湾曲側に沿って位置してもよい。相互接続特徴の比較的により小さいサイズおよび/またはピッチは、種々の曲率および輪郭に適応するための可撓性を提供し得る。相互接続される特徴の改変されるピッチおよびサイズもまた、直線側に沿って印加され得る。故に、コンテナの部品の単一側上に、相互接続特徴の1つ、2つ、3つ、またはそれを上回る異なる形状および/またはサイズが、含まれてもよい。
【0038】
前述のように、コンテナの部品の単一側上の相互接続特徴のピッチまたは間隔は、均一であってもよい、またはそうではなくてもよい。コンテナの部品の単一側上の相互接続特徴の形状またはサイズは、一定であってもよい、またはそうではなくてもよい。コンテナの部品の単一側上の相互接続特徴は、形状、サイズ、間隔、またはピッチのうちの少なくとも1つにおいて変動してもよい。代替として、コンテナの単一側上の相互接続特徴は、一定であってもよい。
【0039】
図6部分Bは、相互接続特徴が接続された、組み立てられたコンテナを示す。図に示されるように、相互接続タブ/スリット特徴は、直線縁611、湾曲外形613(例えば、肩部面積)、および角615に沿って形成されることができる。相互接続タブ特徴の断面は、湾曲外形を伴う領域内に形成されるとき、曲線形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、相互接続タブは、肩部領域内に形成される相互接続タブ等のシェルパーツの延在部分として湾曲表面内に形成される。形成された相互接続特徴は、次いで、シェル部品の曲率に従って湾曲表面を有してもよい。形成された相互接続特徴は、1つ以上の方向に湾曲形状を有してもよい。例えば、相互接続特徴は、コンテナの側に沿った方向、コンテナの側と垂直方向、または両方の組み合わせに湾曲されてもよい。組み立てられた相互接続特徴は、平坦平面表面であってもよい、またはそうではなくてもよい、表面と整合されてもよい。例えば、コンテナが、長方形形状の断面を有するとき、相互接続特徴は、略平面表面上に形成され、組み立てられてもよい。別の実施例では、コンテナが、円筒形形状を有するとき、相互接続特徴は、湾曲表面上に形成され、組み立てられてもよい。相互接続特徴は、1つ以上の方向において湾曲された表面内に形成されることができる。表面は、コンテナの縦軸に沿った方向、縦軸と垂直方向(例えば、円筒形形状のコンテナの側壁)、または両方の組み合わせ(例えば、円筒形形状のコンテナの肩部面積)において湾曲されてもよい。
【0040】
ある場合には、コンテナは、相互接続特徴のみを使用して組み立てられてもよい。この場合、糊または付加的材料は、コンテナシェル内に含まれず、説明される相互接続方法およびシステムは、高リサイクル可能な単一材料コンテナを提供し、これは、完全に堆肥化可能および/またはリサイクル可能であることができる。ある場合には、接続されるための側の一部は、相互接続特徴を使用して接続されてもよい。例えば、側の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%が、相互接続特徴を使用して接続される。
【0041】
いくつかの実施形態では、複数の繊維またはパルプ成形パーツが、提供される相互接続手段を介して接続され、充填するための中空本体を伴うコンテナを形成することができる。
図7は、いくつかの実施形態による、複数の相互接続特徴によって接続される2つのパーツを備える、コンテナの実施例を提供する。
図7部分Aに示されるように、コンテナの2つの部品が組み立てられると、相互接続特徴は、コンテナの外部から不可視であるように、コンテナのエンクロージャ領域内に配置される。前述のように、いったん2つの部品が固定係止構成になると、相互接続特徴は、コンテナの内側表面と実質的に整合され得る。いくつかの実施形態では、コンテナの付加的堅牢性が要求される場合、接着剤が、組み立てられたタブを内側表面に保定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、平滑継目701が、コンテナの外側表面から観察され得る。コンテナの外側表面から観察される継目は、スロットの複数の相互接続スリットまたは縁によって形成されてもよい。故に、スリットまたはスロット特徴の外形、間隔、および/またはピッチの調節は、種々の審美的効果を達成し得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、複数の相互接続特徴は、コンテナの部品の縁に沿って配置されてもよい。複数の相互接続特徴は、シェル部品上の任意の場所に位置することができる。
図7は、コンテナの側に沿った内部相互接続特徴の側面図を提供する。しかしながら、場所は、コンテナの側に限定されるべきではない。いくつかの実施形態では、相互接続特徴は、コンテナの底部、上部、側上に形成されてもよい。そこでまたはそれに近接して相互接続特徴705が形成される縁は、直線である必要はない。例えば、縁は、側壁上にあるとき、曲線外形703(
図7部分B)、三角形形状を有する、またはボトルの縦軸と平行ではないことができる。故に、同一縁上の相互接続スリット/スロット特徴は、相互に整合されなくてもよい。ボトルの外部から可視化されるような継目の外形は、したがって、審美的効果および最良性能のためにさらに調節されることができる。
【0043】
相互接続特徴は、シェル部品の側全体または側の一部に沿って形成されることができる。例えば、相互接続特徴は、縁の下側半分上にのみ形成されることができ、縁の上側半分は、他の接続手段を通して接続されることができる。接続手段の種々の組み合わせが、単一側上であっても、複数のシェル部品を接続するために使用されることができることに留意されたい。例えば、側の一部は、接着力を使用して接続されることができ、別の部分は、説明される相互接続する特徴を使用して接続されることができる。他の事例では、熱シール、接着剤もしくは非接着剤テープ、シールワックス、またはスナップ等の他の取付手段が、説明される相互接続方法に加え、付加的シールまたは接続を提供するために使用されることができる。しかしながら、他の材料がコンテナ内に含まれないとき、説明される相互接続する方法およびシステムは、高リサイクル可能単一材料コンテナを提供し、これは、完全に堆肥化可能および/またはリサイクル可能であることができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、2つの噛合部品は、
図1に説明されるように、内部相互接続タブおよび重複線状スリット等の同じ相互接続特徴を有してもよい。他の実施形態では、コンテナの噛合部品は、
図6における実施形態等の接続側の部品毎に、異なる相互接続特徴を有してもよい。例えば、コンテナの2つの部品が接続される一方の噛合側では、コンテナシェルの部品の縁は、複数の相互接続タブを備えてもよい一方、コンテナシェルの他の部品の噛合部分は、複数の相補的相互接続スロット(例えば、
図4における相互接続特徴)を備えてもよい。接続されるための2つの側を有するコンテナシェルの単一部品に関して、部品は、相互接続タブを片側上に、相互接続スロットを他側上に有してもよい。代替として、コンテナシェルの部品は、相互接続タブまたは相互接続スロットのいずれかを両側に有してもよい。ある場合には、相互接続マッシュルーム特徴は、タブ特徴毎に要求されなくてもよい。相互係止される必要がないいくつかの単純タブ特徴は、コンテナ内の緊密に湾曲された外形により容易に追従し得る。これらの単純タブは、次いで、シェルをともに保定するために、相互接続マッシュルームタブを前後に有し得る。
【0045】
図8は、相互接続構造によって接続される多数のパーツを備える、繊維またはパルプ成形コンテナシェルの実施例を提供する。本明細書に説明されるような相互接続構造は、いったんパーツが接続されると、係合された相互接続特徴/タブがコンテナの内部領域803内に配置される、複数の内部相互接続タブと、相互接続スリット/スロットとを備えてもよい。いくつかの実施形態では、コンテナの単一パーツが、相互接続特徴を1つ、2つ、3つ、またはそれを上回る縁上に有してもよい。これらの相互接続特徴は、各縁または全ての縁上において均一特徴であってもよい、またはそうではなくてもよい。いくつかの実施形態では、パーツは、内部相互接続タブ801-1を片側に、相互接続スリットまたはスロット801-2を他側に有してもよい。同一シェルパーツ上に形成される、相互接続タブおよび相互接続スリットまたはスロットは、噛合特徴であってもよい、またはそうではなくてもよい。ある場合には、
図8に示されるように、単一シェルパーツ上に形成されるタブおよびスロットは、2つの同じシェルパーツが相互に接続されることを可能にし得る、相互のための噛合特徴であってもよい。これは、製造プロセスを簡略化するために有益であり得る。
【0046】
図8に示されるように、相互接続特徴は、コンテナの肩部、首部、角、および底部等のコンテナの任意の場所に位置してもよい。接続される縁は、取付手段の種々の組み合わせを備えてもよい。コンテナの多数のパーツは、継合縁の全長に沿って内部相互接続特徴を有してともに継合される必要はない。例えば、継合縁は、一部上に内部相互接続特徴を有し、平滑機械的接続を形成してもよい一方、他の部分は、フランジ、つまみ特徴、重複フラップ、蝶着重複フラップ等の他のタイプの接続特徴によって継合されてもよい。
図8に示されるように、他の接続手段は、多数のパーツをともに継合し、組み立てられたコンテナ805を形成するために使用されてもよい。
図8に描写されるように、コンテナは、フランジ側807を一方の部分に、平滑機械的相互接続側809を他方の部分に有してもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、パルプ成形コンテナシェルは、首部上に、蓋、膜、キャップ、捻転キャップ、スナップキャップ、またはさらにねじ山付きキャップを直接受け取るための成形特徴を備えてもよい。
図8における813等の係止特徴が、パルプの中に成形され得る。フィットメントが、シェル本体に固定される一方、コンテナの内容物への貫通孔アクセスを提供し得るように、フィットメント内の相補的特徴が、係止特徴813と噛合される。フィットメントは、蓋(例えば、
図6部分Bにおける617)を受容するためのねじ山付き特徴を有してもよい、またはそうではなくてもよい。フィットメントは、シェル本体と同一材料から形成されもよい、またはそうではなくてもよい。フィットメントは、シェル本体より多くの形状または詳細のためのオプションを提供し得る材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、フィットメントは、成形または形成パルプまたは繊維から形成されてもよい。キャップは、熱形成パルプまたは繊維から形成されてもよい。蓋またはキャップが、フィットメントにわたって提供されてもよい。蓋は、除去可能または交換可能であってもよい。フィットメントおよびシェルへのその接続は、物理的に接続され、回転、引く、および押動力を含む、蓋除去および据付の力を低減させてもよい。相互係止タブ813は、フィットメントに接触し、これらの力に起因するフィットメントの移動を低減させる役割を果たし得る。
【0048】
代替実施形態では、フィットメントは、首部におけるコンテナの非円形断面形状によって、コンテナに対して回転移動を有しないように防止されてもよい。ある場合には、上記に説明されるような相互係止タブは、コンテナの首部に要求されなくてもよい。
図21は、非円形断面2101、2103を首部に伴う、コンテナの実施例を示す。フィットメントと接続されたコンテナとの間の回転移動は、噛合領域における非円形断面によって防止され得る。例えば、首部におけるフィットメントの断面形状は、非円形であってもよく、フィットメントと噛合されるためのコンテナシェルは、噛合形状を有してもよく、これもまた、フィットメントが首部においてコンテナに対して回転しないように防止されるように、非円形である。フィットメントおよびコンテナの首部の断面は、限定ではないが、楕円形、長方形、楔形状、不規則形状、および種々のその他を含む、任意の非円形形状を有することができる。説明されるようなフィットメントは、独立フィットメント、パウチに接続されるフィットメント、またはライナと一体型のフィットメント特徴であり得ることに留意されたい。
【0049】
図22は、一体型フィットメント2201を伴うライナ2203を備える、コンテナの実施例を示す。図に図示されるように、一体型フィットメント2201を伴うブロー成形ライナ2203は、パルプ成形コンテナシェル2205に統合されてもよい。フィットメントは、コンテナシェルに接続するためのねじ山2207等の特徴を備えてもよい。ライナは、ブロー成形プロセスから形成されることができる。ブロー成形プロセスは、限定ではないが、射出ブロー、延伸ブロー、パリソンブロー、および押出成形ブロー成形を含んでもよい。ライナは、誘導溶接等の種々の製造方法によってフィットメントに取り付けられてもよい。例えば、フィットメントが、金属フィルムまたは箔を含有するとき、高周波(RF)エネルギーが、コンテナの充填後に使用され、金属箔と相互作用するRFから発生された熱エネルギーを用いて、フィットメントをライナにシールする。RFエネルギーによって発生された熱は、溶融または接着剤の活性化を通して、フィットメントをプラスチックライナに接着する。フィットメントは、熱、溶接、高周波誘導溶接、糊、フランジ、相互係止接続、摩擦、スナップ、係止、クリップ、レール、機械的変形、または当業者に公知の任意の他の機構の使用を通して、シェルに取り付けられることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、コンテナは、蓋を備えてもよい。蓋は、ポリマーベースの材料から形成されてもよい。キャップまたは蓋もしくはフィットメントは、LDPE、HDPE、PET、PS、PP、またはバイオポリマー等のポリマー等の任意の材料から形成されることができる。ポリマーのタイプは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、および他のポリマーを含むことができる。ポリマーは、FDA承認プラスチックであることができる。リサイクル群は、プラスチック識別コード1、2、3、4、5、6、および7を含むことができる。ポリマーは、説明されるポリマーの消費者使用後リサイクル(PCR)バージョンまたはPCRと原材料の混成物であることができる。リサイクル群は、リサイクルプロセスの前にプラスチックまたはポリマー種の分離を必要としないリサイクルプロセスを使用して、ともにリサイクルすることができる、一式のプラスチックまたはポリマータイプを含むことができる。
【0051】
コンテナシェルは、エンクロージャを提供する、任意の構造本体を備えることができる。
図8は、円筒形形状におけるコンテナを示すが、しかしながら、形状は、円筒形または対称外形に限定されるべきではない。コンテナの構造は、幾何学的に対称であってもよい、またはそうではなくてもよい。コンテナの壁は、壁の輪郭が、直線、曲線、または任意の他の外形であり得るような任意の構成であってもよい。いくつかの実施形態では、提供される内部相互接続特徴は、直線縁、曲線縁、またはそれらの組み合わせに沿って形成されてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、コンテナシェルは、繊維またはパルプ成形本体を備える。繊維およびパルプ成形本体は、クラムシェル、2部品シェル、マルチ部品シェル、またはそれらの組み合わせであることができる。クラムシェルは、クラムシェルの任意の側に位置し得るヒンジと、本体の閉鎖のための開口部側に含まれる複数の内部相互接続特徴とを伴う、繊維またはパルプ成形本体であることができる。2部品シェルは、部品を相互に固着するための内部相互接続特徴を有する、2つの繊維またはパルプ成形本体部品を備えることができる。2部品シェルは、本体の2つの半体の2パーツアセンブリであることができる。しかしながら、2つの部品は、サイズが均等である必要はない。例えば、一方の部品は、他方の部品より大きい本体構造の部分であることができる。2部品シェルは、任意の表面上で任意の方向に沿って相互に継合されることができる。例えば、2部品シェルは、コンテナの経度軸と平行な側に沿らずに相互に継合される、上部半分および底部半分であることができる。いったん2つの部品が継合されると、相互接続タブは、コンテナの内部領域内に配置され、平滑接続継目を外側表面上にもたらし得る。マルチ部品シェルは、閉鎖された形態におけるマルチ部品シェルを固着するためのキャップまたは底部と組み合わせられる、2部品繊維またはパルプ成形本体部品、または3部品繊維またはパルプ成形本体部品を備えることができる。コンテナシェルの部品は、提供される相互接続特徴のみ、または相互接続特徴と当業者に公知の任意の他の手段の組み合わせを介して、ともに組み立てられることができる。熱収縮フィルムがフィットメントを保定し、フィットメントの望ましくない回転を停止するために、首部を固着するために使用されることができる(例えば、
図6における619)。熱収縮材料は、コンテナの底部におけるバンドまたはカップとして使用され、付加的保定能力を追加し、コンテナの転倒防止性能を増加させることができる。接着剤が、選択面積またはタブに追加され、構造性能を改良し得る。テープも、相互係止タブがもたらすシェルの分離への抵抗を改良することを補助するために適用され得る。
【0053】
図9は、いくつかの実施形態による、相互係止特徴を伴う、積載可能コンテナ部品またはパーツを示す。積載可能コンテナ部品またはパーツは、組立地点または相互接続特徴を製造するための地点に移動されるためのパルプ成形製品であってもよい。いくつかの実施形態では、コンテナ部品またはパーツは、積載可能であってもよい。いくつかの事例では、シェル間の均一かつ一貫した積載空間が望ましい。コンテナの第1のパーツは、第2のパーツ上に積載されてもよい。任意の数のコンテナパーツまたは部品が、相互の上に積載されてもよい。コンテナパーツまたは部品内の成形特徴は、積載されたパーツが相互に対して側方に移動しないように防止し得る。別の実施形態では、積載特徴は、積載されたシェルが相互に入れ子にされる程度を限定する。このための特徴は、積載つまみ901と呼ばれ得、シェルの中に成形されることができる。これらの積載つまみは、
図6における621等において可視である。別の実施形態では、追加パルプが、積載または他の取扱特徴を制御することに役立つ特徴を伴って、シェルに成形されることができる。仕上げ動作において、積載つまみ等のこれらの付加的特徴は、除去されることができる。
【0054】
組立の間、内部相互接続特徴を含む、2つ以上の継合縁が、並行して係合されてもよい、またはそうではなくてもよい。例えば、シェル部品の縁上の相互接続タブが、別のシェル部品の縁上の相補的相互接続スリットを通して挿入されてもよく、続いて、別の側の相互接続特徴の係合が、実施されてもよい。代替として、部品の2つ以上の縁からの相互接続スリット/スロットは、噛合相互接続タブを並行して受容するための係合方向を有するように操作されることができる。相互接続タブがコンテナの外部領域から噛合相互接続スリット/スロットを通して進入後、係止されたタブは、恒久的折曲または変形を作成せずに、コンテナの内部領域内に配置され得る。
【0055】
複数の相互接続特徴は、機械的にともに接合する複数のコンテナパーツのための強固な固着手段を提供し得る。いったんコンテナが組み立てられると、1つ以上のシェルパーツは、固定構成にあり、相互に対して移動し得ない。複数の組み立てられた相互接続特徴は、平行移動または回転移動等の任意の方向における隣り合ったパーツ間の実質的相対的運動を効果的に防止するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、2つの接続された部品は、接触縁と略平行な軸を中心として相対的回転移動を有することを可能にされてもよい。軸を中心とした回転角度の調節の柔軟性は、相互接続タブが係合構成から係止構成に遷移することを可能にし得る。いったんコンテナシェルの片側に沿った相互接続タブが係止構成になると、接触縁を中心とした移動は、コンテナパーツの他側の接続によって制限されることができる。故に、いったん含有シェルの組立が完了されると、相互接続特徴は、緊密な係止構成を確実にし、堅い手触り相互接続面積に提供することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、相互接続特徴は、シェル部品の側全体または側の一部に沿って形成されることができる。例えば、相互接続特徴は、縁の下側半分上にのみ形成されることができる一方、縁の他の半分は、他の接続手段を介して接続されてもよい。接続手段の種々の組み合わせが、単一側であっても、複数のシェル部品を接続するために使用されることができることに留意されたい。例えば、側の一部は、接着力を使用して接続されることができ、別の部分は、提供される相互接続構造を使用して接続されることができる。いくつかの実施形態では、コンテナシェルは、異なる接続手段をコンテナの異なる側、部分、および/または面積上で使用してもよい。別の事例では、熱シール、接着剤もしくは非接着剤テープ、シールワックス、または係止部、締結具、およびスナップ係止部等の機械的接続等の他の取付手段が、提供される相互接続方法に加え、より強いシールまたは接続を提供するために使用されることができる。しかしながら、糊または付加的材料がコンテナシェル内に含まれないとき、説明される相互接続方法およびシステムは、高リサイクル可能単一材料コンテナを提供し、これは、完全に堆肥化可能および/またはリサイクル可能であることができる。
【0057】
コンテナは、種々のタイプの材料を含有するために好適であり得る。例えば、コンテナは、液体、顆粒、固体、または半固体を保持するために好適であり得る。コンテナは、飲料、食品、粉末、ペレット、丸薬、洗剤、または他の材料を保持してもよい。
【0058】
コンテナシェルを形成するために使用される材料は、食品グレードである必要はない。いくつかの実施形態では、液体保持容器等の付加的特徴が、液体を保持するために含まれることができる、または食品グレード材料から作製される任意の特徴が、コンテナシェルの内側に含まれることができる。故に、外側シェルは、リサイクルされるように分離されることができ、異なる材料から作製される他の特徴は、廃棄される、または該当する場合、リサイクルされることができる。コンテナシェルは、成形繊維またはパルプもしくは紙等の生物分解性材料を含むことができる。例えば、コンテナシェルは、100%使用済の繊維またはパルプ原料を含んでもよい。別の実施例では、シェルは、100%リサイクルの波状繊維板および新聞を含んでもよい。本明細書で説明されるコンテナシェルまたは他の材料は、原繊維またはパルプ原料を含むことができる。コンテナシェルは、タイプ2成形繊維、タイプ2A熱成形繊維、タイプ3熱成形繊維、タイプ4熱成形繊維、成形繊維、X線形成繊維、赤外線形成繊維、マイクロ波形成繊維、真空形成繊維、構造繊維、シート素材、マンドレル原料、リサイクルプラスチック、熱形成プラスチック、シートプラスチック、または任意の他の構造材料を含むことができる。コンテナシェルを形成するために使用され得る材料のうちのいずれかが、本明細書で説明される実施形態のうちのいずれかで使用されてもよい。パルプの任意の論議はまた、コンテナシェルを形成するために使用され得る、材料(例えば、繊維成形、天然繊維、生物分解性材料、または堆肥化可能材料)のうちのいずれかに適用されてもよい。調合は、限定ではないが、湿潤時の強度、引張強度、圧縮強度、耐湿性、嗅覚制御添加剤、酸素またはCO2もしくは他のガス状浸透性を含む、所望の性能側面を改良するように調節されることができる。例えば、熱形成繊維材料は、低減された折曲を伴って、係合の間、タブ特徴がある程度まで変形することを可能にし得る、強度、耐久性、および可撓性を提供し得る。提供されるような接続方法は、コンテナを組み立てるために糊または他の非リサイクル可能材料が要求されないため、コンテナが完全にリサイクル可能であることを可能にし得る。
【0059】
材料の厚さは、最良性能(例えば、要求される材料強度)のために調節され得るため、サイズ、配列、ピッチ、間隔、および形状における相互接続特徴(例えば、タブ特徴およびスリット/スロット特徴)の設計も、適宜、調節され、平滑外側表面、係合プロセスの間の力の要らない挿入、係合後の緊密な嵌合、および同等物を可能にし得る。
【0060】
コンテナシェルは、2つ、3つ、またはそれを上回るタイプのパルプ成形パーツから形成されてもよい。多数のパーツから作製されるコンテナシェルは、本明細書のいずれかに説明される任意の好適な材料から形成されるパーツを備えてもよい。シェルパーツは、同一材料から作製されてもよい、またはそうではなくてもよい。材料は、コスト削減、構造性能の増加、影響減衰の増加の目的のために、かつ例えば、高公差面積が具体的に相互接続特徴のために位置し得るように、より高い公差の面積ならびにより低い公差の面積を同一コンテナ内に提供するために、組み合わせられてもよい。コンテナシェルは、所望の構造性能のために、かつ分解を可能にし、組み立てられていない材料のリサイクルまたは堆肥化を促進するためにするために、組み立てられていてもよい。
【0061】
コンテナシェルは、二重または複数の壁構成において形成され、重荷重含有および/または分注を可能にすることができる。1つ以上のシェルパーツは、2つ以上の層から形成され、より高い定格荷重を伴うコンテナ設計を可能にしてもよい。代替として、コンテナは、材料消費を低減させるために、単一壁コンテナとして組み立てられてもよい。いくつかの実施形態では、相互接続特徴は、壁の1つ以上のパーツの追加を通して、より頑丈な性能(より高い全体的剛性)に好適なコンテナへのコンテナの変換を可能にするために提供されてもよい。例えば、相互接続特徴は、余剰壁が内側もしくは外側表面またはコンテナシェル上の相互接続特徴を通して接続することによって追加され得るように、最大機械応力が付与される面積に提供されてもよい。本明細書の二重壁構成の任意の説明はまた、複数の壁に適用されてもよい。
【0062】
相互接続スロット/スリット特徴の場所はまた、二重壁構成を判定し得る。前述のように、スロット/スリット特徴の場所から縁までの距離は、重複面積を判定する。故に、相互接続スリット/スロット特徴から縁までの空間の増加は、二重壁面積を増加させ得る。1つ以上の二重壁面積が、コンテナの底部、上部、および側を含む、コンテナシェル上の任意の場所に位置してもよい。代替として、コンテナ全体が、二重壁面積を備えてもよい。二重壁面積は、接続されてもよい、またはそうではなくてもよく、接続は、相互接続または本明細書に説明される他の接続手段を通してであり得る。
【0063】
内部相互接続特徴は、平滑外側表面が、2つのパルプ成形パーツ、部品、または半体から形成されることを可能にし得る(例えば、
図8における組み立てられたコンテナ805)。いくつかの実施形態では、内部相互接続特徴はまた、均一または平坦表面がコンテナの外部に形成されることを可能にし得る。例えば、相互接続特徴は、底部表面が、任意の突出部特徴の不在下、平坦である、または平坦に着座し得るように、コンテナシェルの底部に位置することができる(例えば、
図10における1001)。平坦底部はさらに、相互接続構造によって誘発される重複面積(例えば、二重層構成)によって強化され、荷重容量ならびに構造完全性を改良することができる。
【0064】
複数の相互接続特徴は、各対の相互接続特徴に印加される力が低減され、2つの部品が荷重下分裂しないように防止され得るように、荷重力を分散させることに役立ち得る。
【0065】
上記に説明されるように、パルプ成形コンテナシェルは、コンテナシェルの1つ以上の部品をともに接続するために、複数の相互接続特徴を備えてもよい。相互接続特徴を伴うコンテナシェルは、種々の方法において形成されることができる。相互接続特徴およびコンテナシェルの本体の形成は、同時であってもよい、またはそうではなくてもよい。いくつかの実施形態では、相互接続特徴は、コンテナシェルが成形された後に形成されてもよい。例えば、相互接続特徴は、成形されたコンテナシェルの材料を除去することによって形成されてもよい。代替として、相互接続特徴は、コンテナシェルの成形と並行して形成されてもよい。例えば、関連付けられた相互接続特徴は、成形プロセスにおいて使用される金型内に含まれる。ある場合には、相互接続特徴のうちのいくつかまたは相互接続特徴の一部は、パルプ成形プロセスによって形成されてもよい一方、その他は、パルプ成形プロセス後に形成される。例えば、相互接続特徴のいくつかの低公差縁は、成形製造プロセスによって形成されてもよく、相互接続特徴の高公差縁は、切断プロセスによって形成されてもよい、またはその逆であってもよい。
【0066】
図11Aは、製造プロセスの異なる段階における相互接続特徴を備える、パルプ成形コンテナシェルの実施例を示す。いくつかの事例では、相互接続特徴は、コンテナシェルがパルプ成形された後に形成されてもよい。
図11Aに示されるように、コンテナシェル1101は、パルプ成形プロセス後に形成されてもよい。ある場合には、相互接続特徴は、パルプ成形プロセスの間に形成されなくてもよい。いくつかの事例では、長側壁およびフランジ等の特徴が、パルプ成形プロセスの間、成形コンテナシェルとともに形成されてもよい。これらの特徴は、さらなる製造ステップにおいて除去されてもよい、またはそうではなくてもよい。これは、コンテナシェルを接続する柔軟性を提供し得る。例えば、パルプ成形コンテナシェル1101は、フランジおよび相互接続特徴(例えば、タブおよびスロット)等の少なくとも2つのタイプの接続特徴を具備してもよい。フランジが所望されるとき、パルプ成形コンテナシェルとともに形成されるフランジは、本明細書のいずれかに説明されるようなシェルパーツを接続するために保たれてもよい。しかしながら、相互接続特徴が、側に所望され、それによって、フランジが形成される場合、フランジは、除去されてもよく、相互接続特徴が、定位置に形成されてもよい。成形材料の除去は、意図的かつ詳細であり得る。種々のタイプの製造プロセスが、厚肉プロセス、トランスファー成形、熱形成繊維成形、熱形成ポリマーシート成形、加工パルププロセス、射出成形、真空形成、スタンピング、または深絞り等のパルプ成形プロセスに伴われ得る。ある場合には、高品質薄壁コンテナが所望されるとき、熱形成成形プロセスが、実施されてもよい。パルプ成形プロセスは、二次プロセスまたはステップを含み、コンテナシェルの内部および外部の平滑表面を取得してもよい、またはそうではなくてもよい。
【0067】
ある場合には、相互接続特徴は、成形プロセスの間、形成されない。ある場合には、いくつかの相互接続特徴または相互接続特徴の一部は、成形プロセスの間、形成されてもよい。
図11Bは、成形プロセスの間に形成される相互接続特徴の有無別のコンテナシェルの実施例を図示する。前述のように、相互接続特徴は、成形プロセスの間、形成されなくてもよい。例えば、略直線縁を有するコンテナシェル1107は、パルプ成形によって形成されてもよい。ある場合には、相互接続特徴の一部分または一部は、成形プロセスによって形成されてもよい。例えば、コンテナシェル1109に示されるように、タブ特徴の前縁は、成形プロセスの間、形成されてもよい。ある場合には、いくつかの低公差特徴は、パルプ成形プロセスによって形成されてもよく、高公差特徴は、切断等の他の製造プロセスによって後に形成されてもよい。例えば、コンテナシェル1111に示されるように、タブ部分の前縁および側縁は、成形プロセスによって形成されてもよく、後縁またはスロット/スリット特徴は、切断によって形成されてもよい。
【0068】
図11Aに戻って参照すると、相互接続特徴1103、1105をさらに形成するための動作が、パルプ成形コンテナシェル1101に適用されてもよい。本明細書のいずれかに説明されるように、相互接続特徴は、任意の場所に、パルプ成形コンテナシェルの任意の側に沿って、形成されてもよい。提供される製造プロセスは、相互接続特徴の場所を判定する際に柔軟性を提供し得る。異なる場所上に形成される相互接続特徴を伴うコンテナシェルは、同一成形コンテナシェルから製造されることができる。例えば、シェルパーツ1103は、シェルパーツの側壁および肩部上に形成される相互接続特徴を有するように切断またはトリミングされてもよく、重複フラップ配列は、シェルの底部のためにそのままであるように形成される。異なるシェルパーツ1105は、さらなる切断またはトリミングプロセスによって、側壁および肩部に加え、底部上に相互接続特徴を有してもよい。
【0069】
複数の相互接続特徴が、パルプ成形コンテナシェル上に形成されてもよい。相互接続特徴は、切断等のプロセスを用いて、材料をパルプ成形コンテナシェルから除去することによって形成されてもよい。相互接続特徴の種々の形状および寸法は、切断プロセスによって形成されることができる。相互接続特徴の種々の異なる形状および寸法は、組立プロセスまたは組み立てられたコンテナの性能をもたらすように設計されてもよい。例えば、相互接続特徴の形状および寸法は、2つのシェルパーツ間の係合移動の方向が判定され得る、または係止される相互接続特徴の緊密度が判定され得るように選択されてもよい。
【0070】
図12は、切断プロセスによって形成され得る、タブおよびスロット/スリット特徴の実施例を示す。本明細書のいずれかに説明されるように、相互接続特徴は、少なくともタブ部分1200-1、1210-1、1220-1、1230-1、1240-1と、スロット/スリット部分1200-2、1210-2、1220-2、1230-2とを備えてもよい。タブ部分およびスロット/スリット部分は、種々の形状または構成を含んでもよい。例えば、タブ部分は、前縁1201、1211、1231と、側縁1202、1212、1222、1232と、後縁1203、1214、1233、1241と、根元部分1206、1216とを備えてもよい。後縁はまた、スロットまたはスリット部分の一部を画定し得る。スロットまたはスリット部分は、タブ部分の後縁、切断縁1204、1215、1233、1242と、戻り切断特徴1205、1213、1221とによって画定され得る。
【0071】
図12に図示されるように、タブ部分の前縁は、種々の曲率を有してもよく、種々の線形形状を備えてもよい。例えば、前縁は、丸形1201または曲線1211であってもよい。前縁は、対称1201または非対称1211、1231であってもよい。同様に、タブ部分の側縁は、湾曲1202または直線1222等の任意の線形形状を備えてもよい。タブ部分の各側の側縁は、対称1202、1222または非対称1212、1232であってもよい。いくつかの事例では、前縁および側縁は、集合的に、2つのシェルパーツ間の係合移動の方向に影響を及ぼし得る。例えば、非対称側縁は、タブが斜め方向に噛合スロットに進入されることを可能にし得る。
【0072】
いくつかの事例では、後縁1241は、スロットまたはスリット部分1242の切断縁と平行であってもよい。いくつかの事例では、後縁1203、1233は、切断縁1204の一部と平行であってもよい。いくつかの事例では、後縁1214は、切断縁1215と平行ではなくてもよい。例えば、テーパ状スロット形状が、非平行縁1214、1215によって画定されてもよい。いくつかの事例では、タブ部分の片側の後縁は、切断縁と平行である一方、他側は、そうではない。後縁は、タブ部分の両側にあってもよい。代替として、後縁は、タブ部分1233の片側に形成されてもよい。いくつかの事例では、後縁および/または切断縁は、係止される相互接続特徴の緊密度に影響を及ぼし得る。例えば、本明細書のいずれかに説明されるように、後縁および切断縁によって画定された重複部分は、寸法が変動され、係合の強度を改良してもよい。
【0073】
スロットまたはスリット部分は、戻り切断特徴1205、1213、1221を備えてもよい。ある場合には、戻り切断特徴1205、1213は、スロットを備え、後縁を根元部分から分離し、したがって、後縁1203、1214が根元部分1206、1216に対してある程度まで移動することを可能にしてもよい。これは、可撓性係合プロセスの間の柔軟性を提供し得る。代替として、戻り切断特徴1221は、後縁および根元部分を分離し得ず、したがって、高構造安定性が、提供されてもよい。
【0074】
前述のように、相互接続特徴は、シェルパーツの延在部分として湾曲表面内に形成されることができる。相互接続特徴は、均一に離間される必要はない。相互接続特徴の間隔またはピッチは、切断プロセスによって画定されてもよい。そのような相互接続特徴は、限定ではないが、ナイフ、ダイカット、抜き型、穿孔ツール、ウォータージェット、研磨カッタ、レーザカッタ、ホットワイヤ、研摩ブラスト、プラズマ切断、スタンピング、またはCNC機械加工を含む、種々の切断方法によって形成されてもよい。同様に、孔または窓等の他の特徴も、そのような方法を使用して形成されることができる。ある場合には、相互接続特徴は、単一方法を使用して形成されてもよい。ある場合には、相互接続特徴は、2つ以上の方法を使用して形成されてもよい。切断プロセスは、単一ステッププロセスであってもよい。代替として、切断プロセスは、複数ステッププロセスであってもよい。
【0075】
いくつかの事例では、異なる切断方法が、除去されるための材料の量、特徴の形状、または特徴の公差要件もしくは精度要件に基づいて、選択されてもよい。例えば、スリット特徴の形成は、材料の除去を要求しなくてもよく、スリット形成ナイフが、スリットを切断するために使用されてもよい。別の事例では、スロット特徴がより多くの材料が除去されることを要求するとき、レーザ等のストリーミングカッタ、より厚いナイフ、パンチ(ナイフのようであるが、より厚く、かつより鈍的である)、またはウォータージェットが、スロット特徴を形成するために使用されてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、切断経路は、切断動作に先立って判定されてもよい。切断する経路は、パルプ成形コンテナシェル上に形成されるための特徴の縁または形状を画定し得る。切断経路は、相互接続特徴の作業縁に従って画定されてもよい。作業縁は、タブ部分の前縁、側縁、および後縁、切断縁、またはスロットもしくはスリット部分の戻り切断特徴等のタブおよびスロット特徴の縁を含んでもよい。ある場合には、切断経路は、作業縁に追従してもよい。代替として、切断経路は、作業縁の全てと重複しなくてもよい。
図13は、切断経路1300を判定する例示的プロセスを図示する。切断経路1303は、パルプ成形コンテナ1301に対して判定されてもよい。切断経路は、パルプ成形コンテナシェル上に形成されるための特徴1305の形状または縁を画定し得る。1つ以上の要因が、切断経路を判定するために考慮されてもよい。例えば、切断経路は、形成されるための特徴の寸法および形状、特徴の頻度、特徴が形成される面積、具体的切断ツール、または除去される材料の寸法(例えば、厚さ)等に基づいて、判定されてもよい。切断経路は、自動的または半自動的に、発生されてもよい。ある場合には、切断経路は、相互接続特徴の所望の形状または寸法、特徴の頻度、切断方向、切断作用、および同等物等の1つ以上の入力を要求してもよい。ある場合には、プロセス1300におけるステップのうちの1つ以上は、製造機械によって自動的に発生されてもよい。パラメータまたは入力のうちの1つ以上は、切断経路が判定される度にユーザによって提供されてもよい。いくつかの事例では、パラメータまたは入力のうちの1つ以上は、メモリ内に事前に記憶される複数のパラメータから選択されてもよい。いくつかの事例では、パラメータまたは入力のうちの1つ以上は、コンピュータプログラムによって自動的に発生されてもよい。
【0077】
切断経路1300を判定するためのプロセスのフローチャートは、例証目的のためだけにすぎない。切断するために使用される具体的ツールに従って、ステップのいずれかは、スキップされてもよい、または順序は、変更されてもよいことに留意されたい。図示される実施例では、プロセスは、コンテナ1311のための性能要件の確立から開始してもよい。性能要件は、落高、上部荷重、出荷振動、および種々のその他等の1つ以上の性能基準に関連してもよい。性能要件は、ユーザによって提供される入力であってもよい。性能要件は、ユーザによって複数の事前に記憶される性能要件から選択されてもよい。次に、プロセスは、所望の相互接続特徴1313の判定に進んでもよい。本ステップでは、タブまたはスロットの長さおよび幅、タブまたはスロットの形状、タブまたはスロット/スリット特徴の作業縁、タブ特徴の対称性、対称性または対向タブ、および同等物等、相互接続特徴に関連する1つ以上のパラメータまたは要件が、判定されてもよい。いくつかの事例では、本ステップにおいて判定された所望の相互接続特徴は、単一相互接続特徴と関連付けられてもよい。所望の相互接続特徴は、ユーザによって提供される入力であってもよい。所望の相互接続特徴は、ユーザによって事前に記憶される複数の相互接続特徴から選択されてもよい。
【0078】
次に、切断プロセスが、選択されてもよい1315。これは、切断するためのツールおよび方法の選択を含んでもよい。切断プロセスは、限定ではないが、ナイフ、ダイカット、抜き型、穿孔ツール、ウォータージェット、研磨カッタ、レーザカッタ、ホットワイヤ、研摩ブラスト、プラズマ切断、スタンピング、パンチ、ダイカット、またはCNC機械加工を含む、種々の方法から選択されてもよい。切断プロセスは、ユーザによって提供される入力であってもよい。切断プロセスは、ユーザによって複数の事前に記憶される切断プロセスから選択されてもよい。切断プロセスは、所定のガイドまたはテンプレートに追従することによって制御され得る。
【0079】
ある場合には、切断方向が、選択されてもよい1317。切断方向は、カッタがコンテナシェルに対して接近する方向またはコンテナシェルが切断し始める方向を判定し得る。
図14Aおよび14Bは、異なる切断方向の実施例を示す。ある場合には、切断方向は、コンテナシェルに対するカッタの切断配向が切断されるための表面に対して法線であるかどうかを判定し得る。カッタの切断配向が表面1401に対して斜めであるとき、切断は、角度付けられた特徴をコンテナシェルの壁に形成し得る。カッタの切断配向が表面1403に対して法線であるとき、切断は、垂直特徴をコンテナシェルの壁に形成し得る。ある場合には、切断方向は、コンテナシェルが切断し始める方向を判定し得る。例えば、
図14Bに図示されるように、単一コンテナシェルは、限定ではないが、右側1409、右肩部1407、左側1405、左肩部1405、または底部1411を含む、1つ以上の方向から切断し始め得る。ある場合には、カッタは、単一カッタが単一方向から湾曲外形を伴う側にトリミングを実施するために使用され得るように、コンテナの形状に適応するための形状を有してもよい。例えば、カッタ1405は、肩部および側壁の両方が、単一カッタ1450によって、コンテナに向かって単一平行移動を介して切断され得るように、肩部および側壁面積に適応するための形状を有してもよい。代替として、肩部および側壁は、別個のカッタ1407、1409によって、異なる方向から切断されてもよい。ある場合には、カッタは、モジュール式であってもよく、種々の集合形状を有し、異なる外形、異なるシェル、または異なる形状を切断するように配列されることができる。これは、コスト節約および生成物柔軟性の増加の利点を提供する。説明される方法およびカッタは、自動化された製造システムの一部であってもよい。切断されるためのコンテナシェルは、マンドレルに搭載されてもよい。マンドレルを中心とした詳細は、
図18に関して説明される。カッタおよび切断動作は、機械によって自動的に制御されてもよい。切断プロセスの間に切断される材料は、自動化機械的方式において、切断面積から除去されてもよい。例えば、コンテナシェルから切断された材料は、マンドレルまたはカッタに近接する開口部が存在し、切断プロセスの間、切断材料を引き出し得る、真空を通して除去されることができる。切断されているシェルの周界等のコンテナシェルの面積1413内の切断材料は、真空ならびに関連付けられた開口部およびチャネルによって引き出されてもよい。真空は、コンテナシェルの周界またはマンドレルの下方等の種々の方向から印加されてもよい。
【0080】
図13に戻って参照すると、次に、切断作用のシーケンスが、選択されてもよい1319。切断作用のシーケンスは、コンテナシェルに対するカッタの移動を含んでもよい。切断作用のシーケンスは、切断プロセスを複数の作用に区画化してもよい。次に、コンテナシェルの面積毎の特徴が、判定されてもよい1321。ある場合には、コンテナシェルの異なる面積は、異なる相互接続特徴が形成されることを要求し得る。例えば、底部上に形成される相互接続特徴は、側壁上に形成される相互接続特徴と同一ではなくてもよい。ある場合には、相互接続特徴の数および頻度が、判定されてもよい1323。相互接続特徴の頻度は、同一タイプまたは異なるタイプの複数の相互接続特徴の間隔またはピッチを含んでもよい。相互接続特徴の頻度は、同一面積において、または同一側に沿って、均一であってもよい、またはそうではなくてもよく、相互接続特徴のピッチまたはサイズは、コンテナシェルの曲率または輪郭に従って変動してもよい。ある場合には、同一タイプの相互接続特徴の数が、判定されてもよい。ある場合には、コンテナシェルの同一面積内の相互接続特徴の数が、判定されてもよい。ある場合には、数および頻度のうちの一方が判定されると、他方は、所定の側に沿って相互接続特徴に嵌合するように、適宜、自動的に判定されてもよい。ある場合には、切断経路は、切断プロセス1325の区画化のために調節されてもよい。
【0081】
異なる切断方法が、個々に、または集合的に、種々の特徴を形成するために使用されてもよい。ある場合には、種々の特徴は、切断プロセスおよび非切断プロセスの組み合わせによって形成されてもよい。ある場合には、相互接続特徴は、切断プロセス、成形プロセスを単独で、または両方の組み合わせによって形成されてもよい。
図15-17は、相互接続特徴を形成するために使用され得る、異なる切断プロセスの実施例を提供する。
図15は、レーザ切断の実施例を示す。
図15に図示されるように、相互接続特徴または作業縁1503の一部は、成形プロセスによって形成されてもよく、作業縁1501の残りは、レーザ切断によって形成されてもよい。ある場合には、成形プロセスによって形成される作業縁の部分は、タブ部分の前縁および先端側縁等の低公差縁であってもよい。いくつかの事例では、低公差である作業縁の部分は、成形プロセス以外の他の製造プロセスによって形成されてもよい。
【0082】
レーザカッタ1505は、成形されたコンテナシェル1507に対して移動してもよい。いくつかの事例では、レーザカッタは、コンテナシェルが静的である間に移動する。ある場合には、コンテナシェルは、レーザカッタが固定される間に移動する。例えば、レーザカッタは、空間内に固定されてもよい一方、成形されたコンテナシェルは、図に図示されるように、コンベヤ上のレーザカッタを通して通過する。このように、タブ部分の直線線形スリットまたは後縁は、形成されてもよい。他の場合には、コンテナシェルおよびレーザカッタの両方が、移動するように構成される。例えば、コンテナシェルが、レーザカッタを通過して移動する間、レーザカッタは、湾曲線形切断が形成され得るように、垂直方向1509に移動するように構成されてもよい。レーザカッタとコンテナシェルとの間の相対的移動は、単一通過または1つの方向であってもよい。代替として、レーザカッタとコンテナシェルとの間の相対的移動は、複数の通過または2つ以上の方向であってもよい。
【0083】
図16は、レーザ切断を使用して、相互接続特徴を形成する別の実施例を示す。ある場合には、作業縁または相互接続特徴の一部は、付加的レーザカッタによって形成されることができる。2つ以上のレーザカッタは、相互に協調し、相互接続特徴の異なる縁で動作し得る。図示される実施例では、前縁および先端側段部1605は、第1のレーザカッタ1605によって形成されてもよく、後縁またはスリット1601は、第2のレーザカッタ1607によって形成されてもよい。第1のレーザカッタ1605は、タブ部分の湾曲外形が形成され得るように垂直方向に移動するように構成されてもよい。第2のレーザカッタ1607は、固定されてもよく、略線形および直線切断縁が、形成されてもよい。第1および第2のレーザカッタの速度および移動経路は、コンテナシェルが動作段階を通過して移動する間、相互接続特徴が効率的に形成され得るように設計されてもよい。
【0084】
図17は、切断方法の別の実施例を示す。ある場合には、ダイカットが、相互接続特徴を形成するために使用されてもよい。
図17に図示されるように、回転ダイカットが、使用されてもよい。いくつかの事例では、回転ダイカッタは、コンテナシェル1703の側に対応してもよい。コンテナシェルの両側が切断されることになる場合、各側は、回転ダイカッタ1701によって切断されてもよい。ある場合には、コンテナシェルは、ダイカッタによって付与される切断力に対抗するために、定位置1705に保定される必要があり得る。
【0085】
コンテナシェルは、定位置に保定され、カッタとコンテナシェルとの間の相対的移動が設計された切断経路に追従することを確実にしてもよい。コンテナシェルは、コンテナシェルとカッタとの間の相対的位置が制御されるように、切断機械または切断システムと位置合わせまたは整合されてもよい。切断プロセスの間、マンドレルまたは陥凹空洞等、種々の方法が、コンテナシェルを保定するために使用されてもよい。
図18は、マンドレル1803、1809を使用して、成形されるコンテナシェル1801を保定する実施例を示す。ある場合には、マンドレル1803は、成形されるコンテナシェルに類似する形状を備えてもよい。マンドレルは、コンテナシェルがマンドレル上に受け取られ得るように、成形されるコンテナ1801シェルと寸法的に実質的に同一または若干オフセットされてもよい。マンドレルは、コンテナシェルが内側からマンドレルによって支持され得るように、コンテナシェルの内部表面と同一形状および寸法を有してもよい。
【0086】
マンドレル1803、1809は、コンテナシェルを定位置に保持するための特徴を備えてもよい。例えば、マンドレルは、1つ以上の真空吸引カップ1805または真空孔1807を備えてもよい。任意の数の真空吸引カップまたは真空孔が、提供されてもよい。例えば、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、10、20の真空吸引カップまたは真空孔が、提供されてもよい。真空吸引カップまたは真空孔は、特徴が形成される側に近接して、または側から離れた領域内等、マンドレルの可変場所に設置されてもよい。機械的クランプ、ソレノイド、および磁石等の他の特徴もまた、コンテナシェルを定位置に保持するために使用されることができる。
【0087】
ある場合には、マンドレル1811は、形成されるための相互接続特徴の類似形状を有する、特徴1811を備えてもよい。そのような特徴は、ダイカッタ、抜き型、プロファイルパンチ等のカッタが、コンテナシェルが装填されたマンドレルに向かって平行移動し、コンテナシェルを切断し、次いで、特徴1811等の適応性特徴を通してマンドレルに進入することを可能にし得る。別の事例では、ナイフ、進行カッタ、レーザ、またはウォータージェットが、特徴1811に沿って移動し、コンテナシェル上の対応する相互接続特徴を形成し得、特徴1811は、マンドレルが切断作用および力に抵抗することを可能にする。代替として、マンドレル1803は、類似成形特徴等を有していなくてもよい。この場合、コンテナシェルを定位置に保持するためのマンドレルは、レーザカッタまたはウォータージェット等のカッタのあるタイプに抵抗または適応性であってもよい。
【0088】
他の方法もまた、切断プロセスの間、成形されるコンテナシェルを定位置に保持するために使用されることができる。例えば、空洞が、コンテナシェルを受容するために使用されてもよい。空洞の内部は、コンテナシェルの類似形状を有してもよい。空洞は、コンテナシェルの外部表面を支持するために使用されてもよく、付加的支持が、コンテナシェルを内側から支持するために要求されてもよい、またはそうではなくてもよい。ある場合には、空洞はまた、上記に説明されるように、コンテナシェルを定位置に保持するために、真空孔または吸引カップ等の特徴を備えてもよい。
【0089】
ある場合には、コンテナシェルは、マンドレルまたは空洞との整合または位置付けを促進するための特徴を備えてもよい。例えば、コンテナシェルは、マンドレルまたは空洞上の噛合特徴と位置合わせされ得る、突出部、孔、くぼみを備えてもよい。マンドレル/空洞とカッタとの間の相対的場所が、既知になるにつれて、コンテナシェルとマンドレル/空洞の整合は、コンテナとおよびカッタとの間の正確な場所制御を提供し得る。いくつかの事例では、コンテナシェルの位置を位置合わせするためのマンドレルまたは空洞は、切断システムまたは切断機械の一部であってもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、異なる製造段階におけるコンテナシェルの移送および取扱は、自動的に、半自動的に、または手動で動作されてもよい。例えば、グリッパまたはロボットエンドエフェクタが、切断されるにつれて、コンテナシェルをマンドレル上に保定し、コンテナシェルを設置する、またはコンテナシェルをマンドレルから除去し、コンテナシェルを組立点もしくは相互接続特徴を製造するための点に移動させるために使用されてもよい。上記に述べられたように、コンテナシェルは、積載可能であってもよい。積載特徴が、ピッチまたは積載されたコンテナシェルが相互に入れ子にされる程度を制御するために使用されてもよい。これは、自動化されたロボットエンドエフェクタが、積載されたコンテナシェルを持ち上げ、それを別の積載されたコンテナシェルから分離するために有益である。
【0091】
図19および
図20は、積載特徴の実施例を示す。積載特徴は、積載つまみであってもよい。積載つまみは、パルプ成形プロセスの間、形成されてもよい。ある場合には、積載つまみまたは積載つまみのうちのいくつかは、相互接続特徴が形成される切断プロセスの間、除去されてもよい。積載つまみの寸法は、ともに積載される隣接するコンテナシェル間の間隔を判定し得る。積載つまみは、形状および寸法が変動してもよい。
【0092】
積載特徴は、種々の場所に形成されてもよい。例えば、積載特徴は、コンテナシェルの周界および/またはコンテナシェルの底部に沿って形成されてもよい。
図19に図示されるように、積載つまみ1901、1903は、コンテナシェルの周界に沿って形成されてもよい。積載つまみは、つまみ1901、1903等のリムの真下または
図6に示されるつまみ等のリムの上方に位置することができる。任意の数のつまみが、周界に沿って形成されることができる。例えば、少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10のつまみ特徴が、周界に沿って形成されてもよい。積載つまみの場所は、積載されたコンテナシェルを横断して同一であってもよい、またはそうではなくてもよい。ある場合には、積載つまみ1901、1903は、オフセット1905を隣接するコンテナシェル間に伴って位置してもよい。異なるコンテナシェル上の積載つまみの配列は、異なってもよい、またはそうではなくてもよい。例えば、コンテナシェル1907上の積載つまみの配列は、コンテナシェル1909上の積載つまみの配列と異なってもよい。これは、異なる積載つまみ配列を伴うコンテナシェルが交互方式で相互上に積載されると、1つのコンテナシェルからの積載つまみが、近隣コンテナシェルからの積載つまみを回避し、間隔1905を隣接するコンテナシェル間に保つように、積載つまみが途絶されずに周界フランジ上に静置することを可能にし得るため、有益であり得る。コンテナシェルの積載は、積載つまみのための任意の数の異なる配列を有してもよい。図示される実施例は、2つの異なる配列を示すが、しかしながら、3つ、4つ、またはそれを上回る異なる配列が、間隔を制御するために採用されてもよい。代替として、コンテナシェルを横断した積載つまみの場所は、整合される、または偏移せずに一定であってもよい。異なる積載つまみが、単一コンテナシェル内に形成されてもよい。単一コンテナシェル内に形成される積載つまみは、形状、寸法、または場所が異なってもよい。例えば、コンテナシェルの周界および底部に位置する積載つまみの形状および寸法は、異なってもよい。
【0093】
いくつかの実施形態では、異なる積載つまみは、コンテナシェルを異なる製造段階において積載するために使用されてもよい。パルプ成形プロセス後のコンテナシェルを積載するための積載つまみは、切断プロセス後にコンテナシェルを積載するためと同一積載つまみであってもよい、またはそうではなくてもよい。例えば、
図19に図示されるように周界に沿って形成される積載つまみ1901、1903は、パルプ成形コンテナシェルを積載するために使用されてもよく、これらの積載つまみは、切断プロセスの間、トリミングされてもよい。
図20に示されるような積載つまみ2001、2003は、切断プロセス後、コンテナシェルを積載するために使用されてもよい。代替として、単一コンテナシェル内に形成される積載つまみは、同一であってもよい。積載つまみ2001、2003は、心合または心ずれ等、コンテナシェルの底部における任意の場所に位置することができる。任意の数の積載つまみが、コンテナシェルの底部上に含まれてもよい。例えば、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、またはそれを上回る積載つまみが、積載されたコンテナシェルの間隔および整合を維持するために使用されてもよい。
【0094】
図20に関して、積載つまみ2001、2003は、コンテナシェルの底部に形成されてもよい。これらの積載つまみは、パルプ成形プロセスの間、形成され、切断プロセス後、そのままであってもよい。積載つまみの形状および寸法は、ともに積載されるためのコンテナシェルを横断して同一であってもよい、またはそうではなくてもよい。いくつかの事例では、積載特徴2001、2003は、隣接するコンテナシェル間の間隔2005を制御するために、ともに積載された隣接するコンテナシェル内で鏡映形状を有してもよい。鏡映形状は、隣接コンテナシェル内の積載つまみが対応する場所において底部表面から異なる高さまで突出することを可能にし得る。例えば、矢印2007、2009によって示されるように、2つのコンテナシェルに関する同一場所において、積載つまみ2001は、積載つまみ2003より高い表面を有する。異なる突出部高さを用いて、コンテナシェルが他のコンテナシェルの中に入れ子にされる距離は、1つのコンテナシェル内の積載つまみのより低い表面が、他のコンテナシェルの高い表面に接触し、停止するにつれて制御される。図示される実施例は、鏡映構成における2つの異なる積載つまみを示すが、しかしながら、積載つまみの任意の数の異なる構成および/または配列が採用され得ることに留意されたい。
【0095】
先述のことから、特定の実装が図示および説明されているが、種々の変更をそれらに行うことができ、本明細書で検討されることを理解されたい。また、本発明が本明細書内で提供される具体的実施例によって限定されることも意図されていない。本発明は、前述の明細書を参照して説明されているが、本明細書の好ましい実施形態の説明および例証は、限定的な意味で解釈されるように意図されていない。さらに、本発明の全ての側面は、種々の条件および変数に依存する、本明細書で記載される具体的な描写、構成、または相対的割合に限定されないことを理解されたい。本発明の実施形態の形態および詳細における種々の修正が、当業者に明白となるであろう。したがって、本発明はまた、任意のそのような修正、変化例、および同等物も対象とするものであると検討される。