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特開2023-129837画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129837
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20230912BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20230912BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20230912BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20230912BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G09G5/36 520M
G09G5/36 510M
G06T19/00 600
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034122
(22)【出願日】2022-03-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉山 深
(72)【発明者】
【氏名】原 真人
【テーマコード(参考)】
5B050
5C182
【Fターム(参考)】
5B050BA08
5B050DA04
5B050EA07
5B050EA19
5B050FA02
5C182AA03
5C182AB08
5C182AC03
5C182AC43
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA29
5C182BA54
5C182BA68
5C182BC11
5C182BC25
5C182CB54
(57)【要約】
【課題】対象物が動く物体であっても、当該対象物に演出効果を付して表示させることができる画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】画像表示装置2を、撮像部26によって撮像対象物1の動画を撮像させる撮像制御手段、撮像部26によって撮像された動画中を動く撮像対象物1に設けられた発光体12を検出する検出手段、検出手段が検出した発光体12を追尾するようにして、演出画像を撮像部26によって撮像された動画に重ねて、表示部24に表示させる表示制御手段、として機能させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像制御手段、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出手段、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記対象物に備えらえた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段、
前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記マーカを特定する特定手段、
としてさらに機能させ、
前記検出手段は、前記特定手段が特定したマーカを、前記動画中から検出することを特徴とする請求項1に記載の画像表示プログラム。
【請求項3】
前記マーカは発光体であり、
前記特定手段は、前記識別情報に対応する前記マーカの発光色を特定し、
前記検出手段は、前記特定手段が特定した発光色の発光体を、前記動画中から検出することを特徴とする請求項2に記載の画像表示プログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記識別情報と、前記演出画像の画像データと、が紐付けて記憶された記憶手段から、前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記画像データを抽出する抽出手段、
としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記抽出手段が抽出した前記画像データに係る前記演出画像を、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示プログラム。
【請求項5】
前記記憶媒体は、近距離無線通信タグであることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の画像表示プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを、
前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた表示態様を基に、所定の基準に従って数値を決定する数値決定手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像表示プログラム。
【請求項7】
前記表示態様は、前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた時間、前記演出画像が前記動画中を移動した速さ、及び前記演出画像が前記動画中を移動した移動距離のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6に記載の画像表示プログラム。
【請求項8】
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像制御手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像表示装置と、
マーカが設けられ、前記画像表示装置による撮像対象となる対象物と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項10】
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の対象物に発光体等の当該対象物を検出するための目印となるマーカを備えた上で、スマートフォン、タブレット端末等の画像表示装置が備える撮像手段によって当該対象物が撮像された際に、撮像された画像中からマーカによって対象物を検出の上、撮像画像中の対象物が撮像された部分に演出用の画像を重ねて、当該画像表示装置が備える表示手段に表示させる画像表示システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような画像表示システムによれは、撮像された画像中の対象物について、ARエフェクト等の演出効果を付した上で、画像表示装置に表示させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-167132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のシステムにおいては、通常、対象物として静止物を想定しており、対象物が動くことは想定されていない。したがって、対象物が動く場合に、対象物を追尾するようにして動画中に演出用の画像を表示させ、当該対象物に演出効果を付すことは困難であった。
【0005】
本発明の課題は、対象物が動く物体であっても、当該対象物に演出効果を付して表示させることができる画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像表示プログラムにおいて、
コンピュータを、
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像制御手段、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出手段、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記対象物に備えらえた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段、
前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記マーカを特定する特定手段、
としてさらに機能させ、
前記検出手段は、前記特定手段が特定したマーカを、前記動画中から検出することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記マーカは発光体であり、
前記特定手段は、前記識別情報に対応する前記マーカの発光色を特定し、
前記検出手段は、前記特定手段が特定した発光色の発光体を、前記動画中から検出することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記識別情報と、前記演出画像の画像データと、が紐付けて記憶された記憶手段から、前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記画像データを抽出する抽出手段、
としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記抽出手段が抽出した前記画像データに係る前記演出画像を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記記憶媒体は、近距離無線通信タグであることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた表示態様を基に、所定の基準に従って数値を決定する数値決定手段、
としてさらに機能させることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記表示態様は、前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた時間、前記演出画像が前記動画中を移動した速さ、及び前記演出画像が前記動画中を移動した移動距離のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、画像表示装置において、
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像制御手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、画像表示システムにおいて、
請求項8に記載の画像表示装置と、
マーカが設けられ、前記画像表示装置による撮像対象となる対象物と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、画像表示方法において、
撮像手段によって対象物の動画を撮像させる撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられたマーカを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示ステップと、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、対象物が動く物体であっても、当該対象物に演出効果を付して表示させることができる画像表示プログラム、画像表示装置、画像表示システム及び画像表示方法を提供するこができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係る画像表示システムの使用状態の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る画像表示システムにおける撮像対象物としてのヨーヨーを示す図である。
図4】実施形態に係る画像表示システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1から図4に基づいて、本発明の実施形態である画像表示システム100について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。
【0019】
[第1 構成の説明]
画像表示システム100は、撮像された物体について演出効果を付した上で表示するためのシステムであり、図1及び図2に示すように、撮像対象物1と、画像表示装置2と、を備えて構成されている。
【0020】
[1 撮像対象物]
撮像対象物1は、画像表示装置2による撮像対象となる動く物体であり、ここでは、図1及び図3に示すように、回転体1aが紐1bの先に取り付けられた一般的な玩具としてのヨーヨーである。
撮像対象物1は、図2及び図3に示すように、近距離無線通信タグ11と、発光体12と、を備える。
【0021】
[(1) 近距離無線通信タグ]
近距離無線通信タグ11は、撮像対象物1に備えられた近距離無線通信(NFC)タグであり、例えば、アンテナと、情報を記憶するICチップとを備える。
【0022】
近距離無線通信タグ11のICチップには、撮像対象物1の商品種別を識別するための識別情報である識別コードデータD1が記憶されており、画像表示装置2の無線通信部23のアンテナから発信される電波を受信した際に、識別コードデータD1を含む電波を発信する。
【0023】
識別コードデータD1は、撮像対象物1に係る商品種別を識別可能な識別情報であればよい。
【0024】
近距離無線通信タグ11が備えられる位置は、画像表示装置2の無線通信部23を接近させることで、識別コードデータD1を読み取らせることができる位置であればよく、特に限定されない。図3においては、一例として、回転体1aの側面に備えられている場合について図示している。
【0025】
[(2) 発光体]
発光体12は、例えば、LED(light-emitting diode)等の発光する半導体素子である。
識別コードデータD1に係る識別情報と、発光体12の発光色とは、1:1に対応しており、発光体12は、識別コードデータD1に係る識別情報毎に予め定められた所定の発光色で発光する。
【0026】
発光色は、例えば、識別コードデータD1に係る識別情報が〇〇〇〇の商品種別の商品について赤、識別コードデータD1に係る識別情報が△△△△の商品種別の商品について青、識別コードデータD1に係る識別情報が□□□□の商品種別の商品について黄といった形で、識別情報と発光色とが1:1に対応するように定められることとなる。
【0027】
発光体12の形状及び配置は、回転体1aに備えらえると共に、後述の動作の説明において述べるように、撮像された動画中からこれを検出可能であればよく、特に限定されない。
図3においては、発光体12がヨーヨーの回転体1aの周囲を周回するように環状に備えられている場合について図示しており、このような形状及び配置は、撮像された動画中からこれを検出し易くするための発光体12の好ましい形状及び配置の一例である。
【0028】
[2 画像表示装置]
画像表示装置2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の情報機器であり、後述のように、撮像対象物1の動画の撮像、撮像された動画の表示等を行う。
画像表示装置2は、図2に示すように、制御部21と、記憶部22と、無線通信部23と、表示部24と、操作部25と、撮像部26と、を備える。
【0029】
[(1) 制御部]
制御部21は、画像表示装置2の動作を制御する部分であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、記憶部22に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、画像表示装置2の各部を統括制御する。
【0030】
[(2) 記憶部]
記憶部22は、画像表示装置2の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば半導体メモリ等により構成され、画像表示装置2の動作に必要となるデータを、制御部21から読み書き可能に記憶する。
【0031】
また、記憶部22には、画像表示装置用アプリケーション221が記憶されている。
画像表示装置用アプリケーション221は、画像表示装置2を動作させるための制御部21への各種命令を含むプログラムであり、後述の動作の説明において述べる画像表示装置2の動作は、画像表示装置用アプリケーション221に従って実行されることとなる。
【0032】
また、記憶部22には、発光色データベース222と、演出画像データベース223と、が備えられている。
【0033】
発光色データベース222には、識別コードデータD1に係る識別情報と、発光体12の発光色に係る情報である発光色データD2とが紐付けて記憶されている。すなわち、上記のように、識別コードデータD1に係る識別情報と、発光体12の発光色とは1:1に対応することから、このような対応関係に係る情報が記憶されている。
発光色データD2としては、具体的には、RGB色空間における座標に係る情報が記憶されている。
【0034】
発光体12の説明において述べた例であれば、発光色データベース222には、〇〇〇〇という識別コードデータD1と紐付けて赤という発光色データD2(赤に該当するRGB空間における座標)が記憶され、△△△△という識別コードデータD1と紐付けて青という発光色データD2(青に該当するRGB空間における座標)が記憶され、□□□□という識別コードデータD1と紐付けて黄という発光色データD2(黄に該当するRGB空間における座標)が記憶されることとなる。
【0035】
演出画像データベース223には、後述の動作の説明において述べるように、動画データD4に係る動画に重ねて表示させることで演出効果を付すための画像のデータである演出画像データD3が、複数種類記憶されている。
【0036】
[(3) 無線通信部]
無線通信部23は、画像表示装置2と、撮像対象物1に備えられた近距離無線通信タグ11との間の通信に用いられる部分であり、所定の周波数の電波を発信し、かつ所定の周波数の電波を受信することができるアンテナを備え、当該アンテナによって撮像対象物1に備えられた近距離無線通信タグ11から発せられた電波を受信する。
【0037】
[(4) 表示部]
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を当該ディスプレイに表示する。
【0038】
[(5) 操作部]
操作部25は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを有するキーボード等を備え、これらのキーを用いた操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。操作部25は、例えば、表示部24と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
【0039】
[(6) 撮像部]
撮像部26は、例えば、レンズ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子と、を有し、レンズの光軸方向の画像(静止画及び動画)を撮像する。撮像部26は、撮像した画像のデータを、制御部21へと出力する。
【0040】
[第2 動作の説明]
画像表示システム100を利用することで、図1に示すように、ユーザの一人が撮像対象物1を使用する際(ヨーヨーを使用してトリックを実施する際)に、他のユーザが画像表示装置2を操作して、撮像対象物1が使用されている様子を撮像することで、撮像対象物1を追尾するようにして演出画像を重ね、演出効果を付した動画を、画像表示装置2の表示部24に表示させることができる。
この際の画像表示システム100の動作について、図4のフローチャートに従って説明する。
なお、図1に示すように、撮像対象物1を使用するユーザ(ヨーヨーを使用してトリックを実施するユーザ)を第1ユーザU1とし、画像表示装置2を操作して、撮像対象物1が使用されている様子を撮像するユーザを第2ユーザU2とする。
【0041】
本システムを使用する際、本システムを利用するユーザ(第1ユーザU1が行っても、第2ユーザU2が行ってもよい。)は、まず撮像対象物1を画像表示装置2にかざす。具体的には、撮像対象物1に備えられた近距離無線通信タグ11を、画像表示装置2に備えられた無線通信部23を接近させる。
【0042】
撮像対象物1が画像表示装置2にかざされると、画像表示装置2の無線通信部23に備えられたアンテナが、近距離無線通信タグ11から発せられた電波を受信する。無線通信部23に備えられたアンテナが、近距離無線通信タグ11から発せられた電波を受信すると、画像表示装置2の制御部21は、無線通信部23が受信した電波から、画像表示装置2にかざされた撮像対象物1に備えられた近距離無線通信タグ11に記憶された識別コードデータD1を読み取る(ステップS1)。
【0043】
識別コードデータD1を読み取ると、画像表示装置2の制御部21は、記憶部22に備えられた発光色データベース222を参照し、読み取った識別コードデータD1に対応する発光色データD2を抽出する(ステップS2)。
【0044】
上記のように、識別コードデータD1に係る識別コードと、発光色データD2に係る発光色とは、1:1に対応しており、発光色データベース222には、このような対応関係に係る情報が記憶されていることから、これによって、ステップS1で識別コードデータD1を読み取った撮像対象物1に備えられた発光体12の発光色、具体的には発光色のRGB色空間における座標を特定することができる。
【0045】
続いて、画像表示装置2の制御部21は、記憶部22の演出画像データベース223に記憶された複数の演出画像データD3から、ステップS7において動画データD4に係る動画に重ねて表示される演出画像を決定する(ステップS3)。
【0046】
決定方法は特に限定されないが、例えば、画像表示装置2を操作する第2ユーザU2が、操作部25を用いて所定の操作を行うことで、第2ユーザU2による選択に従って、記憶部22の演出画像データベース223に記憶された複数の演出画像データD3から、使用する演出画像データD3を選択するようにすればよい。
【0047】
ステップS3まで完了した後に、画像表示装置2を操作する第2ユーザU2が、操作部25を用いて所定の操作を行うと、画像表示装置2の制御部21は、撮像部26に動画の撮像を開始させる(ステップS4)。撮像部26によって撮像された動画のデータを、動画データD4とする。
撮像部26に撮像させる動画としては、静止画が連続して撮像されることで、撮像対象物1の動きを判別できるものであればよく、具体的なフレームレート等は特に限定されない。
【0048】
本実施形態において撮像対象物1はヨーヨーであることから、第1ユーザU1が撮像対象物1としてのヨーヨーを使用してトリックを実施しているところを撮像することで、撮像対象物1としてのヨーヨーが動く動画(ヨーヨーの回転体1aの位置がフレーム毎に変動する動画)のデータとして、動画データD4が取得されることとなる。
【0049】
撮像部26による撮像が開始されると、制御部21は、動画データD4に係る動画を、表示部24に表示させる(ステップS5)。
【0050】
続いて画像表示装置2の制御部21は、動画データD4に係る動画中から、マーカとしての発光体12を検出する(ステップS6)。
【0051】
具体的には、制御部21は、動画データD4に係る動画の各フレームについて、撮像される度に、ステップS2で抽出した発光色データD2に係るRGB色空間における座標と所定の距離内にある色相の部分を検出し、このような部分が検出された場合に、動画データD4に係る動画中から発光体12が検出されたものと判定する。
【0052】
ステップS6で発光体12を検出すると、制御部21は、表示部24に表示させる動画データD4に係る動画中の発光体12が検出された位置に、ステップS3で選択された演出画像データD3に係る演出画像を重ねて表示させる(ステップS7)。
【0053】
ステップS6で動画データD4に係る動画の各フレームから発光体12を検出の上、ステップS7で発光体12が検出された各フレームについて、演出画像データD3に係る演出画像を、発光体12が検出された位置に重ねて表示することで、制御部21は、演出画像データD3に係る画像を、発光体12を追尾するようにして動画データD4に係る動画に重ねて、表示部24に表示させることができる。
【0054】
演出画像データD3に係る演出画像は、動画データD4に係る動画を構成する各フレームについて、当該フレームにおいて発光体12が検出された位置にのみ表示されるようにしてもよいし、前の複数のフレームにおいて発光体12が検出された位置に演出画像データD3に係る演出画像が表示されるようにし、発光体12が動いた軌跡が動画中において示されるようにしてもよい。
また、各フレームにおいて発光体12が検出された位置と、前の複数のフレームにおいて発光体12が検出された位置の両者に演出画像データD3に係る演出画像が表示されるようにしてもよい。図1においてはこの場合について図示している。
いずれの場合についても、マーカとしての発光体12を追尾するようにして、演出画像データD3に係る演出画像が表示されている場合に含まれるものとする。
【0055】
なお、図1においては、第1ユーザU1が、撮像対象物1としてのヨーヨーを使用して、回転体1aが円を描くように移動するトリックを実施した際に、回転体1aの軌跡に沿うようにして、軌跡を示す線が表示されるとともに、当該線に沿うようにして、様々な形の図形が表示される場合について図示しているが、表示される演出画像データD3に係る演出画像は、撮像対象物1に対して何らかの演出効果を付すことができるものであれば特に限定されない。例えば、図1における回転体の軌跡を示す線又は図形のいずれかのみが表示されるようにしてもよい。
【0056】
その他の例としては、例えば、何らかのキャラクターの画像がヨーヨーの回転体1aの動きを追尾するようにして、回転体1aの位置に重ねて表示されるようにしてもよいし、ヨーヨーの回転体1aが燃えているように見える演出を行うため、炎の画像がヨーヨーの回転体1aを追尾するようにして、回転体1aの位置に重ねて表示されるようにしてもよい。
【0057】
[第3 効果の説明]
次に、本実施形態に係る画像表示システム100の効果について説明する。
【0058】
本実施形態に係る画像表示システム100によれば、画像表示装置2において、撮像部26によって撮像対象物1の動画を撮像させて動画データD4を取得した上で、撮像された動画中を動く撮像対象物1に設けられた発光体12を検出し、検出した発光体12を追尾するようにして、演出画像データD3に係る演出画像を動画データD4に係る動画に重ねて、表示部24に表示させる。
これによって、撮像対象物1が動画中を動く(動画を構成するフレーム毎にフレーム中の位置が変わる)物体であっても、撮像対象物1を追尾するようにして演出画像データD3に係る演出画像を表示させ、演出効果を付与することができる。
【0059】
また、画像表示装置2において、撮像対象物1に備えられた近距離無線通信タグ11に記憶された識別コードデータD1を読み取り、読み取った識別コードデータD1に対応する発光体12の発光色を特定の上、特定した発光色の発光体12、具体的にはRGB色空間における座標が所定の距離内にある色相に発光する発光体12のみを動画データD4に係る動画中から検出することで、例えば、周囲に他の発光物が存在しても、これが誤って検出されるおそれを低減することができ、マーカとしての発光体12の検出精度が向上する。
【0060】
特に、撮像対象物1が動く場合には、動画中を動く撮像対象物1の位置を常に検出し続ける必要があることから、撮像対象物1の検出精度の向上がより求められる。したがって、このようなマーカの検出精度の向上の効果は、撮像対象物1が動画データD4に係る動画中を動く場合に特に顕著となり、動画データD4に係る動画中を動く撮像対象物1を追尾するようにして演出画像データD3に係る演出画像を表示させ易くなる。
【0061】
また、例えば、周囲に発光体12を備えた撮像対象物1が多数存在しても、発光体12の発光色が異なれば、近距離無線通信タグ11から識別コードデータD1を読み取った撮像対象物1のみを追尾するようにして、演出画像データD3係る演出画像を表示させ、演出効果を付与することが可能となる。
【0062】
[第4 変形例]
次に、本実施形態に係る画像表示システム100の変形例について説明する。
【0063】
[1 撮像対象物の変更]
上記の実施形態の説明においては、撮像対象物1がヨーヨーである場合について図示の上説明したが、撮像対象物1はヨーヨーに限られない。
【0064】
例えば、腕輪のような人が身に着ける物品に、近距離無線通信タグ11及び発光体12を備えることで、当該腕輪を身に着けた人の動きを検出できるようにし、ダンス等の人の動きを追尾するようにして演出画像を表示させることができるようにしてもよい。
【0065】
また、例えば、ペンライトに近距離無線通信タグ11を備えることで、予め近距離無線通信タグ11から読み取られた識別コードデータD1に対応する特定の色に発光するペンライトの動きのみを検出し、このようなペンライトの動きを追尾するようにして演出画像を表示させることができるようにしてもよい。
【0066】
また、例えば、ラジコンカー、ミニカー等の走行機能を有する玩具について、近距離無線通信タグ11及び発光体12を備えることで動きを検出できるようにし、このような玩具が走行するところを撮像した動画において、このような玩具の動き追尾するようにして演出画像を表示させることができるようにしてもよい。
【0067】
[2 識別コードに応じたエフェクトの決定]
上記の実施形態の説明においては、使用する演出画像データの決定(ステップS3)を、ユーザの選択に従って行う場合について説明したが、使用する演出画像データD3の決定を、ステップS1で読み取った識別コードデータD1に係る識別情報に応じて、自動的に行うようにしてもよい。
【0068】
すなわち、この場合、演出画像データベース223について、演出画像データD3と紐付けて、対応する識別コードデータD1が記憶されるようにした上で、演出画像データベース223に記憶された演出画像データD3から、ステップS1で読み取った識別コードデータD1と紐付けて記憶された演出画像データD3を抽出し、ステップS7において動画データD4に係る動画に重ねて表示される演出画像として決定する。
これによって、識別コードデータD1毎に予め定められた異なる演出画像を表示させることができる。
【0069】
[3 マーカの変更]
上記の実施形態の説明においては、撮像対象物1を検出するためのマーカとして、LED等の発光体12を使用する場合について説明したが、使用するマーカは、撮像対象物1を検出するための目印となるものであればよく、このような発光体12には限られない。
例えば、撮像対象物1に、これを検出するためのマーカとして反射板を備えるようにした上で、画像表示装置2から光を発するようにし、反射板によって反射された光を、動画データD4に係る動画中から検出するようにしてもよい。
【0070】
[4 経験値の蓄積に応じた使用できる演出画像の増加]
ステップS3においてユーザが使用する演出画像データD3を選択する場合には、ユーザが選択できる種類が、ユーザが本システムを使用するにつれて増加するようにしてもよい。
この場合、例えば、画像表示装置2の表示部24に表示されたエフェクト(演出画像データD3に係る演出画像)の表示態様、例えば、演出画像データD3に係る演出画像の表示時間、演出画像データD3に係る演出画像が動画データD4に係る動画中を移動した速さ、演出画像データD3に係る演出画像が動画データD4に係る動画中を移動した移動距離等を計測し、その結果を基に所定の基準に従って数値化した上で、当該数値が蓄積され、記憶部22に記憶されるようにする。
その上で、蓄積された数値に応じて、ステップS3の使用する演出画像の決定時に選択できる演出画像データD3に係る演出画像が増加するようにすればよい。
【0071】
これによって、本システムを使用する程に、選択できる演出画像が増加することから、ユーザに対し、本システムを積極的に使用する動機を与えることができる。
【0072】
[5 記憶媒体の変更]
上記の実施形態の説明においては、撮像対象物1に備えられ、識別コードデータD1を記憶させる記憶媒体として、近距離無線通信タグ11を用いる場合について説明した。
この点、識別コードデータD1を記憶させる記憶媒体としては、画像表示装置2による読み取りに要する時間が短い点等から近距離無線通信タグ11を使用することが好ましいものの、識別コードデータD1を記憶すると共に、記憶された識別コードデータD1を画像表示装置2によって読み取ることができるものであればよく、必ずしも近距離無線通信タグ11には限られない。
【0073】
近距離無線通信タグ11以外の記憶媒体としては、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード等を用いることが考えられるが、上記のように、識別コードデータD1を記憶すると共に、記憶された識別コードデータD1を画像表示装置2によって読み取ることができるものであればよく、これに限られるものではない。
【符号の説明】
【0074】
100 画像表示システム
1 撮像対象物(対象物)
11 近距離無線通信タグ(記憶媒体)
12 発光体(マーカ)
2 画像表示装置
21 制御部(撮像制御手段、検出手段、表示制御手段、読取手段、特定手段、抽出手段)
22 記憶部
221 画像表示装置用アプリケーション(画像表示プログラム)
222 発光色データベース
223 演出画像データベース
23 無線通信部
24 表示部(表示手段)
25 操作部
26 撮像部(撮像手段)
D1 識別コードデータ(識別情報)
D2 発光色データ
D3 演出画像データ(画像データ)
D4 動画データ
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像表示プログラムにおいて、
コンピュータを、
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段、
前記読取手段が読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定手段、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像制御手段、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出手段、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させ
前記検出手段は、前記特定手段による特定結果を用いて、前記特定手段が特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記マーカは発光体であり、
前記特定手段は、前記識別情報に対応する前記マーカの発光色を特定し、
前記検出手段は、前記特定手段が特定した発光色の発光体を、前記動画中から検出することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の画像表示プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記識別情報と、前記演出画像の画像データと、が紐付けて記憶された記憶手段から、前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記画像データを抽出する抽出手段、
としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記抽出手段が抽出した前記画像データに係る前記演出画像を、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記記憶媒体は、近距離無線通信タグであることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた表示態様を基に、所定の基準に従って数値を決定する数値決定手段、
としてさらに機能させ
前記表示態様は、前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた時間、前記演出画像が前記動画中を移動した速さ、及び前記演出画像が前記動画中を移動した移動距離のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項に記載の発明は、画像表示装置において、
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定手段と、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像制御手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備え
前記検出手段は、前記特定手段による特定結果を用いて、前記特定手段が特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項に記載の発明は、画像表示システムにおいて、
請求項に記載の画像表示装置と、
マーカが設けられ、前記画像表示装置による撮像対象となる対象物と、
を備えることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項に記載の発明は、画像表示方法において、
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取ステップと、
前記読取ステップにおいて読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定ステップと、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示ステップと、
を含み、
前記検出ステップにおいては、前記特定ステップにおける特定結果を用いて、前記特定ステップにおいて特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段、
前記読取手段が読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定手段、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像制御手段、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出手段、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させ
前記検出手段は、前記特定手段による特定結果を用いて、前記特定手段が特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする画像表示プログラム。
【請求項2】
前記マーカは発光体であり、
前記特定手段は、前記識別情報に対応する前記マーカの発光色を特定し、
前記検出手段は、前記特定手段が特定した発光色の発光体を、前記動画中から検出することを特徴とする請求項に記載の画像表示プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記識別情報と、前記演出画像の画像データと、が紐付けて記憶された記憶手段から、前記読取手段が読み取った前記識別情報に対応する前記画像データを抽出する抽出手段、
としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記抽出手段が抽出した前記画像データに係る前記演出画像を、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項又はに記載の画像表示プログラム。
【請求項4】
前記記憶媒体は、近距離無線通信タグであることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の画像表示プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、
前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた表示態様を基に、所定の基準に従って数値を決定する数値決定手段、
としてさらに機能させ
前記表示態様は、前記表示制御手段が前記演出画像を前記表示手段に表示させた時間、前記演出画像が前記動画中を移動した速さ、及び前記演出画像が前記動画中を移動した移動距離のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像表示プログラム。
【請求項6】
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定手段と、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像制御手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備え
前記検出手段は、前記特定手段による特定結果を用いて、前記特定手段が特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
請求項に記載の画像表示装置と、
マーカが設けられ、前記画像表示装置による撮像対象となる対象物と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項8】
対象物に備えられた記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取ステップと、
前記読取ステップにおいて読み取った前記識別情報を用いて、前記識別情報に対応するマーカを特定する特定ステップと、
撮像手段によって前記対象物の動画を撮像させる撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて撮像された前記動画中を動く前記対象物に設けられた前記マーカを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出した前記マーカを追尾するようにして、演出画像を前記動画に重ねて、表示手段に表示させる表示ステップと、
を含み、
前記検出ステップにおいては、前記特定ステップにおける特定結果を用いて、前記特定ステップにおいて特定した前記マーカを、前記動画中から検出することを特徴とする画像表示方法。