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特開2023-129982フリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ、多機能電話機、座席予約システム、座席予約方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129982
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】フリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ、多機能電話機、座席予約システム、座席予約方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20230912BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034371
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】阿部 健太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
(57)【要約】
【課題】フリーアドレスオフィスにおける各ユーザ設定の設定を容易化すること。
【解決手段】複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ。前記サーバは、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録された特定コンフィグファイルを記憶する記憶部、座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバであって、
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部
を含むこと
を特徴とするサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、業務終了操作に応じて特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され前記非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されていること
を特徴とするサーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のサーバにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作であること
を特徴とするサーバ。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載のサーバにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含むこと、
前記送信部は、更に、スケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信するよう構成されていること
を特徴とするサーバ。
【請求項5】
フリーアドレスオフィスにオフィスエリアに含まれる座席に設置される多機能電話機であって、
前記多機能電話機は、
座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、当該多機能電話機が接続されたサーバから受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含み、
前記設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロードされた特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を特徴とする多機能電話機。
【請求項6】
請求項5に記載の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記サーバから受信するよう構成されていること、
前記設定記憶部に記憶されているユーザ設定は、前記終了信号又は前記強制終了信号に応答してダウンロードした前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を特徴とする多機能電話機。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されていること、
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含むこと
を特徴とする多機能電話機。
【請求項8】
請求項1~4の何れかに記載のサーバと、請求項5~7の何れかに記載の多機能電話機を含む、座席予約システム。
【請求項9】
夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法であって、
前記方法は、
座席予約操作に応じてサーバによって座席が決定されること、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルがダウンロードされること、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定が、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を含むこと
を特徴とする座席予約方法。
【請求項10】
夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法をコンピュータに実行させるプログラムあって、
前記プログラムは、
座席予約操作に応じて座席を決定する処理、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードする処理、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定を、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新する処理
をコンピュータに実行させること
を特徴とする座席予約プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ、多機能電話機、座席予約システム、座席予約方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、従業員等のユーザが各自に割り当てられた固定席ではなく、任意に選択した座席で作業を行うフリーアドレスオフィスを採用する企業が増えてきている。この場合、費用やセキュリティ等の観点からユーザに通信手段として個別に専用のスマートフォン等のモバイルデバイスを貸与する代わりに、固定式の多機能電話機が設置される場合もある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-093684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は本発明者によってなされたものである。
【0005】
このようなフリーアドレスオフィスにおいて、例えば各座席に多機能電話機が設置されている場合、ユーザは、電話番号、電話帳、履歴、機能ボタン設定等の各種のユーザ設定について、座席を選択又は変更したときでも、その都度再設定することなく、同じ設定を使用することを望むことが多い。
【0006】
本開示の課題は、とりわけ、フリーアドレスオフィスに設置された多機能電話機の各ユーザに独自のユーザ設定の設定の容易化に貢献する、フリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ、多機能電話機、座席予約システム、座席予約方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の第1の視点により、複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバが提供される。
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部
を含むこと
を特徴とする(形態1)。
(2)本開示の第2の視点により、フリーアドレスオフィスにオフィスエリアに含まれる座席に設置される多機能電話機が提供される。
前記多機能電話機は、
座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、当該多機能電話機が接続されたサーバから受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含み、
前記設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロードされた特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を特徴とする(形態5)。
(3)本開示の第3の視点により、上記の何れかのサーバと、上記の何れかの多機能電話機を含む、座席予約システムが提供される(形態8)。
(4)本開示の第4の視点により、夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法が提供される。
前記方法は、
座席予約操作に応じてサーバによって座席が決定されること、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルがダウンロードされること、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定が、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を含むこと
を特徴とする(形態9)。
(5)本開示の第5の視点により、夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
前記プログラムは、
座席予約操作に応じて座席を決定する処理、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードする処理、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定を、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新する処理
をコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0008】
上記形態1のサーバにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、業務終了操作に応じて特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され前記非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されていることが好ましい(形態2)。
上記形態1又は2のサーバにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作であることが好ましい(形態3)。
上記形態1~3の何れかのサーバにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含むこと、
前記送信部は、更に、スケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信するよう構成されていることが好ましい。
上記形態5の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記サーバから受信するよう構成されていること、
前記設定記憶部に記憶されているユーザ設定は、前記終了信号又は前記強制終了信号に応答してダウンロードした前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新されることが好ましい(形態6)
上記形態5又は6の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されていること、
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含むことが好ましい(形態7)。
【0009】
なお、上記のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジエントな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本開示は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示ないしその各視点は、とりわけ、各ユーザに独自のユーザ設定の設定の容易化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の第1実施形態に応じたフリーアドレスオフィスの座席予約システムの一例。
図2】本開示の第1実施形態に応じたサーバ10の一例。
図3】本開示の第1実施形態に応じた多機能電話機60の一例。
図4】本開示の第1実施形態に応じたログインフォーム70の一例。
図5】本開示の第1実施形態に応じた情報端末の表示部に表示された座席予約画像80の一例。
図6】本開示の第1実施形態に応じた座席予約の一例のフローチャート。
図7】本開示の第2実施形態に応じた座席予約の一例のフローチャート。
図8】本開示の第3実施形態に応じたサーバ10’の一例。
図9】本開示の第3実施形態に応じた多機能電話機の表示部に表示されたユーザのスケジュール90の一例。
図10】本開示の具体的一実施形態に応じたフリーアドレスオフィスの座席予約システムの一例。
図11】ハードウェア資源の構成の一例を模式的に示したブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本開示の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、専ら本開示の理解を助けるためのものであり、本開示を図示の態様に限定することは意図していない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印は、信号、情報、データ等の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。更に、各図におけるブロック間の接続は有線又は無線方式の何れでも可能である。更に、プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
【0013】
本開示において、「ネットワーク」は、インターネット、イントラネット等のような複数の情報処理装置の相互接続を媒介する任意のネットワークを含む。
【0014】
本開示において、「接続」は、無線方式及び有線方式の何れも含み得る。
【0015】
以下の説明及び図面において、同一の又は共通の機能を有する要素には同一の図面参照符号が付記されている。
【0016】
また、以下の説明および図面において、「ステップ」は「S」で表す。
【0017】
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に応じたフリーアドレスオフィスの座席予約システムの一例を示す。
【0018】
本実施形態のフリーアドレスオフィスの座席予約システムは、サーバ10と、複数の多機能電話機6011~60ij(i,jは2以上の任意の整数)を含む。なお、多機能電話機6011~60ijは、フリーアドレスオフィスエリア30に設けられた複数の座席4011~40ij(i,jは2以上の任意の整数)の各々に備えられており、かつ、ネットワーク20を介してサーバに接続されている。なお、以下において、座席4011~40ij及び多機能電話機6011~60ijを相互に区別する必要がない場合は夫々座席40及び多機能電話機60として示す。
【0019】
フリーアドレスオフィスエリア30には、例えば、当該エリア30の外部又は内部のフリーアドレスオフィスが入退する入退場ゲートの付近に、ユーザの入退場を管理する情報端末50が設置されることがある。
【0020】
なお、図1の例においては、座席はマトリックス状に配置された個人ブースの形式で設置されているが、これに限定されない。例えば、2つ以上の座席が任意の態様で結合された形式を採用することも可能である。
【0021】
図2は、本開示の第1実施形態に応じたサーバ10の一例を示す。
【0022】
サーバ10は、記憶部11、座席決定部12、送信部13、認証部14及び制御部15を含む。なお、サーバ10は、例えば、社内SNSサーバとして構成可能である。
【0023】
記憶部11は、フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機60の特定のユーザ設定、例えばユーザの電話番号、電話帳、履歴、ユーザによって設定された多機能電話機の機能ボタンの設定等のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶している。記憶部11は、各座席に設置された多機能電話機60のIP(Internet Protocol)アドレスも記憶している(サーバ10から多機能電話機60への指令は、具体的には、例えば、このIPアドレス宛に行われる)。更に、各ユーザの内線番号等も記憶することも可能である。
【0024】
座席決定部12は、後述する座席予約操作に応じて、当該座席予約操作によって指定された座席をその指定を行ったユーザが使用する座席として決定するよう構成されている。
【0025】
送信部13は、座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、座席決定部12によって決定された座席に設置されている多機能電話機60へ送信するよう構成されている。
【0026】
認証部14は、座席予約操作を行ったユーザがフリーアドレスオフィスの使用が許可されたユーザであるか否かの認証を行うよう構成されている。認証部14は、例えば、座席予約操作に際してユーザによってサーバ10に入力されたユーザID及びパスワードがサーバ10に登録されているユーザのユーザID及びログイン用のパスワードと一致するか否かによって認証を行う。また、認証部14は、ユーザID及びパスワードの代わりに又はそれらに加えて、指紋認証、静脈認証、顔認証、虹彩認証等の生体認証によってユーザの認証を行うよう構成されることも可能である。また、これらのユーザID、ログインパスワード、生体認証情報は認証部14、記憶部11等のサーバ10自体に記憶されていてもよく、或いは、サーバ10に接続された別のサーバ、データベース等に記憶されてもよい。
【0027】
制御部15は、記憶部11、座席決定部12、送信部13及び認証部14の動作を制御するよう構成されている。
【0028】
図3は、本開示の第1実施形態に応じた多機能電話機60の一例を示す。
【0029】
受信部61は、座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号をサーバ10の送信部13から受信するよう構成されている。
【0030】
設定記憶部62は、フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定、例えば、ユーザの電話番号、電話帳、履歴、ユーザによって設定された多機能電話機の機能ボタンの設定等のユーザ設定を記憶するよう構成されている。設定記憶部62は、場合によっては更に、ユーザのスケジュール、例えば当日のスケジュール(図9参照)も記憶するよう構成されることも可能である。
【0031】
設定記憶部62に記憶されたユーザ設定は、サーバ10からダウンロードした特定コンフィグファイル又は非特定コンフィグファイルに基づいて更新されることが可能である。
【0032】
表示部63は、多機能電話機が備える各種機能についての画面を表示するよう構成されている。例えば、表示部63は、設定記憶部62に記憶されているユーザのスケジュールを表示する画面(図9参照)、文字ベースでのユーザID及びログインパスワードの入力画面等を表示することが可能である。
【0033】
制御部64は、受信部61、設定記憶部62及び表示部63の動作を制御するよう構成されている。
【0034】
図4は、本開示の第1実施形態に応じたサーバ10へのログインフォーム70の一例を示す。
【0035】
ログインフォーム70は、例えば、フリーアドレスオフィスエリア30の入退場ゲート付近に設置された情報端末50のディスプレイ、座席40に設置されたPC(Personal Computer)のディスプレイ、ユーザが所持する携帯端末(スマートフォン等)のディスプレイ、多機能電話機60の表示部63等に表示されることができる。なお、図示のログインフォーム70は画像ベースのGUI(Graphical User Interface)の形式で提示されているが、例えば文字ベースのCUI(Character User Interface)等の任意の形式で提示されることも可能である。
【0036】
図5は、本開示の第1実施形態に応じた情報端末50の表示部に表示された座席予約画像80の一例を示す。なお、情報端末50は、例えばPC、タブレット等のような、少なくとも座席予約画像80を表示可能な比較的大きな画面を有し、サーバ10に接続された装置である。図5において、1,・・・,i、1,・・・,j(i,jは2以上の任意の整数)はフリーアドレスオフィスエリアにおける座席番号であり、ハッチングを付した欄は予約済みないし使用中の座席を表し、空欄は空席を表し、“XXX”(ユーザ名)が記入された欄はユーザが丁度予約した座席を表す。
【0037】
なお、座席予約操作のための座席予約画像80の表示は、ユーザの入退場を管理する情報端末に限らず、例えば、各座席に設置されたPC等においても可能である。
【0038】
図6は、本開示の第1実施形態に応じた座席予約の一例のフローチャートを示す。
【0039】
まず、フリーアドレスオフィスのユーザがフリーアドレスオフィスエリア30の入退場ゲート付近に設置された情報端末50の表示部に表示されたログインフォーム70(図4参照)にユーザID及びログインパスワードを入力すると、サーバ10は、この入力されたユーザID及びログインパスワードと登録されたユーザID及びログインパスワードが合致している場合、適正なユーザであると認証し、情報端末50の表示部に座席予約画像80(図5参照)を表示する。その後、ユーザは、この座席予約画像80を用いて座席予約操作を行う(S10)。なお、この座席予約操作は、情報端末50の表示部がタッチパネルとして構成されている場合、座席予約画像80上の空欄(空席)のタップによって行うことが可能であり、また、情報端末50に接続されたキーボード等によるキー入力等によっても可能である。
【0040】
次に、サーバ10は、ユーザによる座席予約操作によって指定された座席を予約された座席として決定する(座席を確保する)(S11)。
【0041】
次に、サーバ10は、座席予約操作を行ったユーザに関連付けられた特定のユーザ設定が記録された特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する指示信号を、決定した座席40に設置された多機能電話機60へ送信し、この指令を受けた多機能電話機60は、サーバ10から特定コンフィグファイルをダウンロードする(S12)。
【0042】
次に、多機能電話機60は、設定記憶部62に記憶されていたユーザ設定をダウンロードした特定コンフィグファイルに基づいて更新する(S13)。そして、例えば多機能電話機60の再起動等により、新たなユーザ設定が使用可能になる。
【0043】
このようにして、第1実施形態によれば、フリーアドレスオフィスのユーザは、座席予約をするだけで、予約した座席に設置された多機能電話機において自分自身に特有のユーザ設定を使用することが可能になる。
【0044】
なお、サーバ10は、座席決定後、直ちに、特定コンフィグファイルを多機能電話機60へ送信してもよく、或いは、特定コンフィグファイルが格納されたフォルダ及びファイル名を指定することも可能である(後者の場合、例えば、ユーザが多機能電話機60において手動で特定コンフィグファイルをダウンロードする)。
【0045】
その後、退社時に、ユーザは、例えば情報端末50又は座席に設置されたPCにおいて、サーバ10に対し業務終了操作を行う(S14)。業務終了操作が行われた場合、サーバ10は、非特定コンフィグファイル、即ち、特定のユーザに特定されていないユーザ設定、例えば多機能電話機60の初期設定、が記録されたコンフィグファイル、謂わば設定のないコンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号を、決定された座席即ち当該ユーザが使用していた座席に設置された多機能電話機60へ(具体的にはそのIPアドレスへ)送信し、終了信号を受信した多機能電話機60は、非特定コンフィグファイルをダウンロードする(S16)。
【0046】
そして、多機能電話機60の設定記憶部62に記憶されたユーザ設定は、非特定コンフィグファイルに基づいて更新される(S17)。その後、多機能電話機60は、例えば、再起動することにより、ログアウト状態になることができる。
【0047】
また、ユーザが、フリーアドレスオフィスの使用当日に業務終了操作を行わなかった場合、サーバ10は、予め定められた時刻(例えば0時00分)に、そのユーザが使用していた多機能電話機60へ、非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を送信し、強制終了信号を受信した多機能電話機60は、非特定コンフィグファイルをダウンロードする(S16)。
【0048】
そして、多機能電話機60の設定記憶部62に記憶されたユーザ設定は、非特定コンフィグファイルに基づいて更新される(S17)。その後、多機能電話機60は、例えば、再起動することにより、ログアウト状態になることができる。このため、ユーザが業務終了操作を忘れても、翌日には多機能電話機60はログアウト状態となることができる。
【0049】
(第1実施形態の変形形態)
第1実施形態は、ユーザがフリーアドレスオフィスを使用する当日に座席を予約する場合であるが、座席の予約は事前に予約することも可能である。この場合、ユーザは、予め、例えば情報端末50において、日付(更に、必要に応じ、開始時刻)を指定して、座席を予約する。これに応じ、サーバ10は、使用日当日に、座席予約したユーザが当該サーバ10にログインしたとき、当該ユーザの特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を予約された座席に設置された多機能電話機60へ送信する。或いは、サーバ10は、予め定めた時刻(例えば使用日当日の0時30分)に、座席予約したユーザの特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を予約された座席に設置された多機能電話機60へ送信してもよい。
【0050】
(第2実施形態)
本実施形態では、情報端末50又は座席に設置されたPC等のディスプレイに表示された座席予約画像80を利用する代わりに、サーバに接続可能なユーザが所持する携帯端末等を利用して、個々の座席を特定するための手段である座席特定手段を介して、座席予約する例である。
【0051】
図7は、本開示の第2実施形態に応じた座席予約(の一部)の一例のフローチャートを示す。
【0052】
まず、フリーアドレスオフィスのユーザは、フリーアドレスオフィスエリア30内にある空席の所へ行き、座席特定手段の一例であるその机等に貼着されたQRコード(登録商標)を携帯端末で読み取る(S20)。なお、座席が空席か否かの確認は、例えば、フリーアドレスオフィスエリア30の入退場ゲート付近に設置された情報端末50の表示部に表示された図5に示した座席予約画像80と同様の画像において確認することができる。また、携帯端末は、典型的にはスマートフォンであるが、サーバに接続可能でありかつログイン操作が可能な装置であればよい。更に、QRコード(登録商標)の代わりに、例えばバーコードも利用可能である。
【0053】
次に、QRコード(登録商標)に記憶されたサーバ10のアドレス及び座席番号を指定するURL(Uniform Resource Locator)へ移動し、携帯端末の表示部に表示されたログインフォームにおいてユーザIDとログインパスワードを入力しサーバ10へのログイン操作を行う(S21)。なお、携帯端末の表示部に表示されるログインフォームは、図4に示したログインフォーム70と同様に画像ベースのGUI、文字ベースのCUI等の形式で提示される。
【0054】
そして、サーバ10は、入力されたユーザID及びログインパスワードが登録されているユーザID及びログインパスワードが合致している場合、QRコード(登録商標)によって特定された座席をユーザが予約した座席として決定する(ないし確保する)(S22)。その後の処理は、第1実施形態に係る図6に示したフローチャートのS12以降と同様である。
【0055】
このようにして、第2実施形態によれば、フリーアドレスオフィスのユーザは、座席特定手段を介してサーバにログインするだけで、例えば座席に設置されたPCを立ち上げることなく簡単な操作で座席を予約ないし確保して、予約した座席に設置された多機能電話機において自分自身に特有のユーザ設定を使用することが可能になる。
【0056】
(第2実施形態の変形形態)
第2実施形態は、携帯端末で読み取るQRコード(登録商標)等は座席の机等に貼着されている場合であるが、QRコード(登録商標)等は、フリーアドレスオフィスエリア30の入退場ゲート付近に設置された情報端末50の表示部に表示された座席予約画像80において空席に対応する欄をタップしたときに情報端末50の表示部にQRコード(登録商標)等が表示されるようにしてもよい。
【0057】
更に、座席特定手段は、QRコード(登録商標)等と同等の機能を有するものであれば任意のものが利用可能であり、例えば、座席の机やPC等に、携帯端末と通信可能なNFC(Near Field Communication)チップ等を備えることも可能である。
【0058】
更に、座席特定手段として、座席に関連付けて設けられた生体認証装置を用いれば、QRコード(登録商標)等を用いる場合よりもサーバ10へのログイン操作は更に容易化される。
【0059】
(第3実施形態)
図8は、本開示の第3実施形態に応じたサーバ10’の一例を示す。
【0060】
サーバ10’は、第1実施形態のサーバ10に含まれる構成要素に加え、スケジュール記憶部16を含む。サーバ10’の記憶部11、座席決定部12、送信部13、認証部14及び制御部15は、第1実施形態のサーバ10の記憶部11、座席決定部12、送信部13、認証部14及び制御部15と実質的に同一の又は共通の機能を有する。
【0061】
スケジュール記憶部16は、フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュール、とりわけ当日のスケジュールを記憶している。なお、ユーザのスケジュールは、例えば他のサーバ等に記憶されたOutlook(登録商標)等の個人情報管理ソフトウェア等から取得することも可能である。
【0062】
本実施形態における処理フローは、図6に示した第1実施形態に応じた座席予約の一例のフローチャートに示したものと基本的に同一である。但し、本実施形態は第1実施形態とは以下の点において相違する。即ち、図6のS12において、サーバ10’は、多機能電話機60に対し特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示した後、更に、スケジュール記憶部16に記憶された当該ユーザのスケジュールを、例えば、HTML形式に変換して、予約された座席に設置された多機能電話機60へ送信し、これに応じて、図6のS13において、多機能電話機60は、受信したスケジュールを、例えば設定記憶部62に記憶すると共に、例えばユーザからの要求に応じて、スケジュールを表示部63に表示する(図9参照)点において相違する。
【0063】
このようにして、第3実施形態によれば、フリーアドレスオフィスに出社したユーザはPCを立ち上げることなく、当日のスケジュールを確認することができる。
【0064】
なお、予め定めた時間(例えば17時00分)になると、多機能電話機60の表示部63に翌日のスケジュールが自動的に表示されるようにしてもよい。
【0065】
(第3実施形態の変形形態)
多機能電話機60の表示部63に表示されたスケジュールを使用して、多機能電話機60を操作し、指定された時間にアラーム、ポップアップ表示するようにしてもよい。また、表示された会議のスケジュールを使用して、多機能電話機60で会議に参加できるようにしてもよい。
【0066】
図10は、本開示の具体的一実施形態に応じたフリーアドレスオフィスの座席予約システムの一例を示す。
【0067】
本実施形態では、上記実施形態のサーバ10、10’は社内SNSサーバ110として構成されており、座席予約システムは、社内SNSサーバ110、ワークフロー制御サーバ(UIP:UNIVERGE Integration Platform)12、構内交換機130及びメッセージ通知サーバ140を含む。
【0068】
ユーザは、社内SNSサーバ110を使用して、フリーアドレスオフィスの座席を予約ないし確保する。社内SNSシステム110は、ユーザIDに対応するプロフィール(部署名、役職)、内線番号、携帯電話番号、メールアドレス、プレゼンス情報(出社/退社/オフィスワーク/テレワークなど)、スケジュールなどを記憶している。また、社内SNSシステム110は、フリーアドレスオフィスの座席の予約状況、座席に対応する多機能電話機150のIPアドレスを記憶している。社内SNSサーバ110は、ワークフロー制御サーバ(UIP)120とネットワークを介して接続されている。
【0069】
本実施形態では、社内SNSサーバ110及びワークフロー制御サーバ(UIP)120がクラウド上に設けられたクラウド型CTI(Computer Telephony Integration)システムとして構成されているが、これらのサーバが自社内に設けられたオンプレミス型システムとしても構成可能である。
【0070】
ワークフロー制御サーバ(UIP)120は、構内交換機130及びメッセージ通知サーバ140とネットワークを介して接続されている。ワークフロー制御サーバ(UIP)120と構内交換機130は、構内交換機130の外線、内線など電話を制御する呼制御情報を送受信する。構内交換機130は呼制御を行なう。また、多機能電話機150はネットワークに接続されており、構内交換機130に収容されている。社内SNSサーバ110は、メッセージ通知サーバ140を介してユーザのPC又はスマートフォンのアプリケーションに通知する。
【0071】
なお、本実施形態では、多機能電話機150は構内交換機130に収容されている即ち社内SNSサーバ110は構内交換機130を介して多機能電話機150に接続されているため、第1実施形態等においてサーバ10、10’の記憶部11に記憶されるコンフィグファイル等は構内交換機130に記憶されることも可能である。
【0072】
また、上記実施形態に係る制御部は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図11に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源200は、内部バス204により相互に接続される、プロセッサ201、メモリ202、ネットワークインタフェイス203等を備える。
【0073】
但し、図11に示す構成は、ハードウェア資源200のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源200は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。プロセッサ201には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
【0074】
また、メモリ202には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
【0075】
更に、ネットワークインタフェイス203には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
【0076】
更に、ハードウェア資源200の機能は、処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ202に格納されたプログラムをプロセッサ201が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
【0077】
このようにして、本開示により、社内SNSサーバ等のサーバを使用してフリーアドレスオフィスの座席を予約ないし確保するだけで、多機能電話機のユーザに特有の各種設定が可能となる。
【0078】
更に、本開示により、ユーザが業務終了操作を忘れても、翌日には多機能電話機はログアウト状態となることができる。
【0079】
更に、本開示により、QRコード等の識別標識を使って座席を予約ないし確保することで、フリーアドレスオフィスに出社したユーザはPCを立ち上げることなく、簡単な操作でフリーアドレスオフィスの座席を予約ないし確保することができる。
【0080】
更に、本開示により、社内SNSサーバ等のサーバを使用してフリーアドレスオフィスの座席を予約ないし確保することで、多機能電話機にスケジュールが表示され、ユーザはPCを立ち上げることなく、当日のスケジュールを確認することができる。
【0081】
なお、上記の各実施形態では、同一企業内でのフリーアドレスオフィスが想定されているが、例えば会員としての複数の企業や個人がフリーアドレス式のオフィスエリアを共有するコワーキングスペースやシェアオフィス等にも適用可能である。
【0082】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバ。
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部
を含む。
[付記2]上記のサーバにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、業務終了操作に応じて特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され前記非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されている。
[付記3]上記のサーバにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作である。
[付記4]上記のサーバにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含む;
前記送信部は、更に、スケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信するよう構成されている。
[付記5]フリーアドレスオフィスにオフィスエリアに含まれる座席に設置される多機能電話機。
前記多機能電話機は、
座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、当該多機能電話機が接続されたサーバから受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含む;
前記設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロードされた特定コンフィグファイルに基づいて更新される。
[付記6]上記の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記サーバから受信するよう構成されている;
前記設定記憶部に記憶されているユーザ設定は、前記終了信号又は前記強制終了信号に応答してダウンロードした前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新される。
[付記7]上記の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されている;
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含む。
[付記8]上記のサーバと、上記の多機能電話機を含む、座席予約システム。
[付記9]夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法。
前記方法は、
座席予約操作に応じてサーバによって座席が決定されること、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルがダウンロードされること、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定が、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新されること
を含む。
[付記10]上記の座席予約方法において、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作である。
[付記11]上記の座席予約方法において、
業務終了操作に応じて又は予め定められた時刻に、非特定コンフィグファイルが前記決定された座席に設置された多機能電話機へダウンロードされる(更に、当該多機能電話機に記憶されているユーザ設定が、前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新される)。
[付記12]上記の座席予約方法において、
前記多機能電話機には、前記特定コンフィグファイルのダウンロードの際に、サーバに記憶されているフリーアドレスオフィスのユーザのスケジュールが当該サーバから送信される。
[付記13]夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法をコンピュータに実行させるプログラム(座席予約プログラム)。
前記プログラムは、
座席予約操作に応じて座席を決定する処理、
決定された座席に設置されている多機能電話機に、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードする処理、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機に記憶されているユーザ設定を、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新する処理
をコンピュータに実行させる。
[付記14]上記の座席予約プログラムにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介したサーバ(ないしコンピュータ)へのログイン操作である。
[付記15]上記の座席予約プログラムにおいて、
業務終了操作に応じて又は予め定められた時刻に、非特定コンフィグファイルを前記決定された座席に設置された多機能電話機へダウンロードする処理(更に、当該多機能電話機に記憶されているユーザ設定を、前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新する処理)をコンピュータに実行させる。
[付記16]上記の座席予約プログラムにおいて、
前記多機能電話機に、前記特定コンフィグファイルのダウンロードの際に、(サーバに記憶された)フリーアドレスオフィスのユーザのスケジュールを送信する処理をコンピュータに実行させる。
[付記17]複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバの制御方法。
該制御方法は、
(サーバが、)座席予約操作に応じて座席を決定すること、及び、
(サーバが、)決定した座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する指令信号を送信すること
を含む。
[付記18]上記のサーバの制御方法は、
(サーバが、)業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信すること
を含む。
[付記19]上記のサーバの制御方法において、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作である。
[付記20]上記のサーバの制御方法は、更に、
前記特定コンフィグファイルのダウンロードの際に、前記座席予約操作を行ったユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信すること
を含む。
[付記21]複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバの制御プログラム。
該プログラムは、
座席予約操作に応じて座席を決定する処理、及び、
決定した座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する指令信号を送信する処理
をコンピュータに実行させる。
[付記22]上記のサーバの制御プログラムは、
業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信する処理
をコンピュータに実行させる。
[付記23]上記のサーバの制御プログラムにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作である。
[付記24]上記のサーバの制御プログラムにおいて、
前記特定コンフィグファイルのダウンロードの際に、前記座席予約操作を行ったユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信する処理
をコンピュータに実行させる。
[付記25]複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約システム。
前記システムは、
サーバ、及び、
前記サーバに接続されかつ前記複数の座席に設置された複数の多機能電話機
を含む。
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ送信する送信部
を含む。
前記多機能電話機は、
前記ダウンロード指示信号を受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含む。
前記多機能電話機の設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロードされた特定コンフィグファイルに基づいて更新される。
[付記26]上記の座席予約システムにおいて、
前記サーバの送信部は、業務終了操作に応じて、特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号を前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されている;
前記多機能電話機の受信部は、更に、前記終了信号を受信するよう構成されている;
前記多機能電話機の設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記終了信号に応答してダウンロードされた非特定コンフィグファイルに基づいて更新される。
[付記27]上記の座席予約システムにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されている;
前記多機能電話機の受信部は、更に、前記強制終了信号を受信するよう構成されている;
前記多機能電話機の設定記憶部に記憶されたユーザ設定は、前記強制終了信号に応答してダウンロードされた非特定コンフィグファイルに基づいて更新される。
[付記28]上記の座席予約システムにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作である。
[付記29]上記の座席予約システムにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含む;
前記多機能電話機の受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されている;
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含む。
[付記30]上記のサーバ、座席予約システム、座席予約方法、座席予約プログラム、サーバの制御方法及び制御プログラムにおいて、
前記サーバへのログイン操作は、(とりわけ各座席に設けられた)座席を特定する情報が記録された座席特定手段としての識別子(QRコード(登録商標)、バーコード等)を携帯端末で読み取ることによって又は座席特定手段としての近距離無線通信チップと携帯端末が通信することによって生成されるログインフォームへの(とりわけユーザID及びパスワードの)入力によって行われる。
[付記31]上記のサーバ、座席予約システム、座席予約方法、座席予約プログラム、サーバの制御方法及び制御プログラムにおいて、
前記サーバへのログイン操作は、座席特定手段として各座席に設けられたないしは各座席に関連付けられた生体認証装置における生体認証(顔認証、虹彩認証、静脈認証、指紋認証等)によって行われる。
[付記32]上記の座席予約システムは、サーバに接続され、かつ、座席の予約のためにフリーアドレスオフィスエリア内にある座席を選択可能にする画面を表示する表示部を有する情報端末を含む。
【0083】
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0084】
10、10’ サーバ
11 記憶部
12 座席決定部
13 送信部
14 認証部
15 制御部
16 スケジュール記憶部

20 ネットワーク
30 フリーアドレスオフィスエリア
40 座席
(4011…40ij
50 情報端末

60 多機能電話機
(6011…60ij
61 受信部
62 設定記憶部
63 表示部
64 制御部

70 ログインフォーム
80 座席予約画像
90 ユーザのスケジュール

110 社内SNSサーバ
120 ワークフロー制御サーバ(UIP)
130 構内交換機
140 メッセージ通知サーバ
150 多機能電話機

200 ハードウェア資源
201 プロセッサ
202 メモリ
203 ネットワークインタフェイス
204 内部バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバであって、
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部
を含むこと
を特徴とするサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、業務終了操作に応じて特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され前記非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されていること
を特徴とするサーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のサーバにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作であること
を特徴とするサーバ。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載のサーバにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含むこと、
前記送信部は、更に、スケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信するよう構成されていること
を特徴とするサーバ。
【請求項5】
フリーアドレスオフィスにオフィスエリアに含まれる座席に設置される多機能電話機であって、
前記多機能電話機は、
座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、当該多機能電話機が接続されたサーバから受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含み、
前記設定記憶部に記憶されたユーザ設定、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロード前記特定コンフィグファイルに基づいて更新ること
を特徴とする多機能電話機。
【請求項6】
請求項5に記載の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記サーバから受信するよう構成されていること、
前記設定記憶部に記憶されているユーザ設定、前記終了信号又は前記強制終了信号に応答してダウンロードした前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新ること
を特徴とする多機能電話機。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されていること、
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含むこと
を特徴とする多機能電話機。
【請求項8】
請求項1~4の何れかに記載のサーバと、請求項5~7の何れかに記載の多機能電話機を含む、座席予約システム。
【請求項9】
夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法であって、
前記方法は、
サーバが、座席予約操作に応じて座決定ること、
決定された座席に設置されている多機能電話機、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルダウンロードること、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機が、当該多機能電話機に記憶されているユーザ設定、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新ること
を含むこと
を特徴とする座席予約方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
(1)本開示の第1の視点により、複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約のためのサーバが提供される。
前記サーバは、
前記フリーアドレスオフィスの各ユーザについての多機能電話機の特定のユーザ設定が記録されたコンフィグファイル(以下「特定コンフィグファイル」という。)を記憶する記憶部、
座席予約操作に応じて座席を決定する座席決定部、及び、
前記座席決定部によって決定された座席に設置されている多機能電話機へ、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を送信する送信部
を含むこと
を特徴とする(形態1)。
(2)本開示の第2の視点により、フリーアドレスオフィスにオフィスエリアに含まれる座席に設置される多機能電話機が提供される。
前記多機能電話機は、
座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示するダウンロード指示信号を、当該多機能電話機が接続されたサーバから受信する受信部、及び、
前記フリーアドレスオフィスのユーザについてのユーザ設定が記憶される設定記憶部
を含み、
前記設定記憶部に記憶されたユーザ設定、前記ダウンロード指示信号に応答してダウンロード前記特定コンフィグファイルに基づいて更新ること
を特徴とする(形態5)。
(3)本開示の第3の視点により、上記の何れかのサーバと、上記の何れかの多機能電話機を含む、座席予約システムが提供される(形態8)。
(4)本開示の第4の視点により、夫々多機能電話機を備えた複数の座席を含むフリーアドレスオフィスの座席予約方法が提供される。
前記方法は、
サーバが、座席予約操作に応じて座決定ること、
決定された座席に設置されている多機能電話機、前記座席予約操作を行ったユーザについての特定コンフィグファイルダウンロードること、
前記決定された座席に設置されている多機能電話機が、当該多機能電話機に記憶されているユーザ設定、前記特定コンフィグファイルに基づいて更新ること
を含むこと
を特徴とする(形態9)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記形態1のサーバにおいて、
前記サーバの送信部は、更に、業務終了操作に応じて特定のユーザに特定されていない設定が記録されたコンフィグファイル(以下「非特定コンフィグファイル」という。)をダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され前記非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記決定された座席に設置された多機能電話機へ送信するよう構成されていることが好ましい(形態2)。
上記形態1又は2のサーバにおいて、
前記座席予約操作は、座席特定手段を介した前記サーバへのログイン操作であることが好ましい(形態3)。
上記形態1~3の何れかのサーバにおいて、
前記サーバは、更に、前記フリーアドレスオフィスの各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュール記憶部を含むこと、
前記送信部は、更に、スケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを前記多機能電話機へ送信するよう構成されていることが好ましい(形態4)
上記形態5の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、業務終了操作に応じて非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する終了信号又は予め定められた時刻に生成され非特定コンフィグファイルをダウンロードすることを指示する強制終了信号を、前記サーバから受信するよう構成されていること、
前記設定記憶部に記憶されているユーザ設定、前記終了信号又は前記強制終了信号に応答してダウンロードした前記非特定コンフィグファイルに基づいて更新ることが好ましい(形態6)
上記形態5又は6の多機能電話機において、
前記受信部は、更に、前記サーバのスケジュール記憶部に記憶されたユーザのスケジュールを受信するよう構成されていること、
前記多機能電話機は、更に、受信したユーザのスケジュールを表示する表示部を含むことが好ましい(形態7)。