(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000013
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】三次元検出顕微鏡システム
(51)【国際特許分類】
G02B 21/36 20060101AFI20221222BHJP
G02B 21/32 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
G02B21/36
G02B21/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100573
(22)【出願日】2021-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100183357
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義美
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 諭
(72)【発明者】
【氏名】杉田 澄雄
【テーマコード(参考)】
2H052
【Fターム(参考)】
2H052AA13
2H052AB19
2H052AD37
2H052AF14
2H052AF19
2H052AF25
(57)【要約】
【課題】通常の光学顕微鏡に改造をほどこすことなく、高速でリアルタイムに三次元的な画像検出を可能とし、従来の二次元のみであった画像フィードバックを三次元で行うことができる三次元顕微鏡システムを実現する。
【解決手段】本発明の観察物の三次元検出を行う三次元顕微鏡システムは、顕微鏡2と、顕微鏡2の観察物3を撮影する複数のカメラ4と、カメラ4を介して取得された観察物3の複数画像が積層化され三次元化される画像処理部71とを備え、カメラ4と顕微鏡2との間にカメラアダプタ5が装着される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察物の三次元検出を行う三次元顕微鏡システムであって、
顕微鏡と、
前記顕微鏡の観察物を撮影する複数のカメラと、
前記カメラを介して取得された前記観察物の複数画像が積層化され三次元化される画像処理部を備え、
前記カメラと前記顕微鏡との間にカメラアダプタが装着されていることを特徴とする三次元顕微鏡システム。
【請求項2】
前記顕微鏡と前記カメラアダプタとの間隔が複数の前記カメラ毎に異なるように設けて装着され、前記画像処理部は、前記カメラによる前記観察物の焦点高さが異なる複数の画像が同時に取得されて積層化の画像処理がなされることを特徴とする請求項1に記載の三次元顕微鏡システム。
【請求項3】
前記観察物の複数画像が積層化された三次元検出の生成は、人工知能の支援により行われる人工知能プログラムを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元顕微鏡システム。
【請求項4】
前記顕微鏡の前記観察物を微細に動かすマニュピレータと、前記三次元検出のデータにより前記マニュピレータを駆動制御する制御部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の三次元顕微鏡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元検出顕微鏡に関し、特に、リアルタイムに三次元検出が可能な三次元検出顕微鏡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の微小領域を観察できる顕微鏡では、焦点深度が浅いため、ある焦点での二次元的な画像のみが得られ、高さ方向の情報は得られない。
例えば、
図3(a)に示すように、観察物3がX軸、Y軸、Z軸の三次元情報で現わされる球状の微小物体に対して、観察物3の中心Pにマニュピレータ6の針部65を刺して観察する場合、顕微鏡から得られる顕微鏡像は、観察物の焦点面S1は、S11、S12、S13の焦点接点の三次元情報であるものの、
図3(b)に示すように、焦点面内の中心Qは、Y軸とZ軸の二次元情報に基づく二次元的な画像の中心を表わすにとどまる。
よって、観察物3のX軸、Y軸、Z軸の三次元情報の内、
図3(a)に示す「X?」で示すように、高さ方向のX軸情報は得られないと針部65と観察物3の中心Pとの差分であるX軸の高さ方向にどの程度ずれているのか分からない。このような三次元情報を持つ立体的形状の観察物3を観察する場合、高さ方向の大きさも分からないという課題があった。
【0003】
そこで、この課題を解決するため、顕微鏡視野下で三次元観察を行う手法が必要となる。例えば、顕微鏡で三次元観察を行うには、主に2つの方法があり、一つは二方向から観察し、得られた観察画像を三次元に合成する手法で、もう一つは
図4(a)に示すように、焦点高さをS1からS5まで変化させて観察し、これらの得られた複数枚の観察画像から観察物3のような立体的形状の三次元(積層画像)に合成する手法がある。
【0004】
しかしながら、この種の焦点高さを変化させる手法では一つの三次元画像を取得する際に、焦点高さを逐一変更し画像を取得する必要がある。そのためマニピュレータ等の画像フィードバックを行うアプリケーションにおいてリアルタイム性に欠ける問題があった。
結局、従来技術において、通常の顕微鏡構成でリアルタイムな画像フィードバックはある焦点面の二次元情報でのみ可能で、高さ方向の情報が得られず、三次元では実施できない課題がある。
【0005】
そこで、高速で複数の焦点高さの画像を取得する方法として、特許文献1のように照明光の位相を変化させて特殊なものにする手法や、対物レンズを液体レンズにして高速で焦点高さを変化させる手法等がある。しかし、これら手法では、専用の顕微鏡を開発或いは改造する必要がある課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためなされたものであり、その目的は、通常の光学顕微鏡に改造をほどこすことなく、高速でリアルタイムに三次元的な画像検出を可能とし、従来の二次元のみであった画像フィードバックを三次元で行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、第1の発明の三次元検出顕微鏡システムは、概略すると
図1に示すように、観察物の三次元検出を行う三次元顕微鏡システム1であって、
顕微鏡2と、
前記顕微鏡2の観察物3を撮影する複数のカメラ4と、
前記カメラ4を介して取得された前記観察物3の複数画像が積層化され三次元化される画像処理部71を備え、
前記カメラ4と前記顕微鏡2との間にカメラアダプタ5が装着されることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記顕微鏡2と前記カメラアダプタ5との間隔が複数の前記カメラ4毎に異なるように設けて装着され、前記画像処理部71は、前記カメラ2による前記観察物3の焦点高さが異なる複数の画像が同時に取得されて積層化の画像処理がなされることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、前記観察物3の複数画像が積層化された三次元検出の生成は、人工知能の支援により行われる人工知能プログラムを備えていることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記顕微鏡2の前記観察物3を微細に動かすマニュピレータ6と、前記三次元検出のデータにより前記マニュピレータ6を駆動制御する制御部73とを備えていることを特徴とする。
【0009】
このような構成により、顕微鏡に複数のカメラを異なる焦点高さになるように取り付け、得られる画像を同時に処理することで高速で三次元画像を取得可能にする。さらに、制御装置側には人工知能によって少ない積層画像で三次元画像を生成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通常の光学顕微鏡に改造をほどこすことなく、高速でリアルタイムに三次元的な画像検出を可能とし、従来の二次元のみであった画像フィードバックを三次元で行うことができる三次元検出顕微鏡システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】(a)は本発明の実施形態の概略図で、(b)は観察物と三次元の積層画像の概念を表した図である。
【
図2】(a)は、本発明の顕微鏡とカメラアダプタの間隔が無いケースとその焦点状態を示す図で、(b)は、本発明の顕微鏡とカメラアダプタの間隔があるケースとその焦点状態を示す図である。
【
図3】(a)は、従来技術の観察物の焦点位置を示す図で、(b)は、その焦点面内を示す図である。
【
図4】(a)は、従来技術の観察物の複数の積層画像を示す図で、(b)は、その三次元の積層画像の合成による観察物を概念化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の三次元検出顕微鏡システムの一実施形態について、添付図面1乃至2を参照して説明する。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更が可能である。
【0013】
本三次元検出顕微鏡システム1は、
図1に示すように、細胞操作、微細加工及び微細物ピックアップの微細操作用途のためのマニピュレーションシテムに用いられる観察物3の三次元検出を行う顕微鏡システムであって、顕微鏡2と、顕微鏡2の観察物3を撮影する複数の顕微鏡カメラ(以下、単にカメラという。)4と、カメラ4を介して取得された観察物3の複数画像が積層化され三次元化される画像処理部71(制御装置7)と、カメラ4は、顕微鏡2との間にカメラアダプタ5が介在されて装着されている。なお、
図1において、カメラ43(4)が顕微鏡2に装着されないで離れて図示されているのは、本実施形態を分かり易く説明するためであって、実際には、
図2に示されているとおり、カメラ4と顕微鏡2(鏡筒26)との間にカメラアダプタ5を介在させて装着されている。
【0014】
本三次元検出顕微鏡システム1で用いられる顕微鏡2は、微小対象の試料である観察物3を肉眼で観察する双眼の接眼レンズを有している一般的な光学顕微鏡である。このような顕微鏡2で撮影した高倍率画像な観察物3は、カメラ4を介してデジタルデータとして制御装置7の画像処理部71に取り込み三次元検出の画像処理が行われる。
【0015】
顕微鏡2は、
図1に示すように、鏡脚21上に取り付けられた鏡柱22によって所定位置に固定され、光源23による光軸は垂直方向である。ステージ24には、観察物3が載置されている。対物レンズ25は、倍率を変更して光軸上にある観察物3を観察するためのものである。
【0016】
カメラ4は、顕微鏡2での観察画像を撮影して、当該観察画像を表している画像データを生成する顕微鏡用デジタルカメラであって、顕微鏡2と制御装置7の画像処理部71は、ケーブル27により接続されて相互に電気的信号の送受ができ、カメラ4による撮影動作が可能となる。この顕微鏡2での観察画像は、制御装置7のモニター(図示せず)により確認することができる。
【0017】
また、本実施形態では、
図1に示すように、観察物3を微細に動かすマニュピレータ6が顕微鏡に向かって左右1つずつ備えられている。
マニュピレータ6は、制御部73から三次元検出のデータ(X軸、Y軸、Z軸)信号を受けて、顕微鏡2の観察物3である微小体を微細に直交3軸(X軸、Y軸、Z軸)に動かす機能を有する。マニュピレータ6は、顕微鏡2に向かって左側のホールディング用マニュピレータ61と、左側のインジェクション用マニュピレータ64と備えている。そして、ホールディング用マニュピレータ61の先端にはホールディング用マニピュレータ針部62と、左側のインジェクション用マニュピレータ64の先端にはインジェクション用マニピュレータ針部65を備えている。
【0018】
このホールディング用マニピュレータ61は、直交3軸(X軸、Y軸、Z軸)構成のマニピュレータとして、ホールディング用マニピュレータ駆動装置63の駆動制御により三次元空間を移動領域として移動し、ステージ24上の観察物3である微小体等を保持される。また、インジェクション用マニピュレータ64は、直交3軸(X軸、Y軸、Z軸)構成のマニピュレータとして、インジェクション用マニピュレータ駆動装置66の駆動制御により、ステージ24上の観察物3である微小体等を含む三次元空間を移動領域として移動し、例えば、インジェクション用マニピュレータ針部65を観察物3に挿入するための挿入位置が制御される。
【0019】
このように構成された本三次元検出顕微鏡システム1において、顕微鏡2とカメラアダプタ5との間隔が複数のカメラ4毎に異なるように設けて装着され、カメラ2による前記観察物3の焦点高さが異なる複数の画像が同時に取得されて画像処理される三次元検出の原理について、
図2(a)、(b)を用いて説明する。
先ず、
図2(a)に示すように、本実施形態のカメラ4と顕微鏡2の鏡筒26に有するレンズとの間にカメラアダプタ5が介在されて装着され、
図2(a)は顕微鏡2とカメラアダプタ5との間隔(隙間)が無い隙間ゼロの状態を示している。この場合、マニュピレータ6の針部62を顕微鏡2で観察すると、その焦点面は、
図2(a)に示す楕円内のとおりで、針部62の中間部に合っていて、焦点面以外の針部62の先端部分は焦点が合わずはっきりと見えないのが分かる。
【0020】
次に、
図2(b)は顕微鏡2とカメラアダプタ5との間隔(隙間)「t」が1mmの状態を示している。この場合、マニュピレータ6の針部62を顕微鏡2で観察すると、その焦点面は図の楕円内のとおりで、針部62の先端部に焦点が合っていている。
図2に示す本実施形態の例では、間隔(隙間)「t」をゼロから1mmに変化させると焦点の高さが50μmになる変化が認められる。
すなわち、このことは、顕微鏡2とカメラアダプタ5の間隔(隙間)を設けることで、焦点高さを変えられることとなる。言い換えれば、焦点高さが異なる複数の焦点面を観察するには、顕微鏡2とカメラアダプタ5の間隔(隙間)「t」を複数異なって設ければよいことになる。
【0021】
このように、焦点高さが異なる複数の焦点面の画像を観察可能するために、顕微鏡2とカメラアダプタ5の間隔(隙間)「t」が複数異なる複数のカメラ4毎に異なるになるように設ける。
本実施形態では、この原理に基づき、
図1(a)のように3個のカメラ41,42,43のそれぞれにおいて、顕微鏡2とカメラアダプタ5との間隔(隙間)をずらして異なる設定をした結果、
図1(b)に示すように焦点高さが異なる3枚の観察物3の焦点面のS1,S3,S5をそれぞれのカメラからX軸、Y軸、Z軸の三次元情報を検出し合成して三次元画像(立体形状)の観察物画像(積層画像)を生成することができる。
これら3個のカメラ41,42,43のそれぞれ焦点面が異なる画像や合成された観察物画像(積層画像)は、制御装置7のモニター(図示せず)に映し出されて確認することができる。
なお、本実施形態では、複数のカメラ4を3個として説明しているが、例えば、
図4(a)のように焦点面S1からS5であれば、5個のカメラ4を備えればよく、したがって、カメラ4の個数は観察物3の微細状況等によって変えることができる。
【0022】
次に、本実施形態では、観察物3の複数画像が積層化された三次元検出の生成は、人工知能の支援により行われる人工知能プログラムを備えている。具体的には、3つのカメラ41,42,43を異なる焦点高さにしつつ、同時のタイミングにより顕微鏡画像(焦点面画像)を取得して、これらを高速化しリアルタイムに積層化された三次元検出を可能とする手段として、画像処理部71に制御装置7の図示しないメモリにロードされたAI(人工知能)72のプログラムを組み合わせた構成を備えている。
【0023】
AI(人工知能)72のプログラムは、多数の学習用の観察物3の焦点高さが異なる三次元の画像データを用いて、例えば、観察物3の画像と焦点高さとの関係等を学習し、学習した結果に基づいて、3つのカメラ41,42,43から受信した三次元データが異なる3つの画像が、観察物3の3次元データであるという確信度を算出し予測する。そして、予測された確信度を含む確信度算出結果を制御装置7の制御部73にマニュピレータ6の制御信号として通知される。画像処理部71は、選択した確信度算出結果が複数ある場合、複数の確信度算出結果のうち、最も高い確信度を示している確信度算出結果を選択決定する。
【0024】
なお、AI(人工知能)72のプログラムは、機械学習であって、ニューラルネットワークの教師あり学習(ディープラーニング)、パターン認識モデルを用いた教師あり学習(サポートベクターマシーン)または確率モデルを用いた教師あり学習であってもよい。
【0025】
ハードウエア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、3つのカメラ41,42,43から観察物3の焦点高さが異なる画像を制御装置7の画像処理部71に送信し、AI(人工知能)72において画像処理部71から受信した複数の画像結果について、画像処理部71で受信された複数画像に関連付けてAI(人工知能)72のプログラムによって学習がされた画像情報に対応する確信度が算出され、その予測結果に基づいて、三次元に合成された観察物3の3次元である立体画像を出力するものである。
【0026】
本実施形態では、画像処理部71からの積層画像の三次元(X軸、Y軸、Z軸)データをAI(人工知能)72のプログラムにより学習及び決定が可能なコンピュータにおいて処理が実行される。このAI(人工知能)72によれば、カメラ4の映像を通した得た観察物3の三次元(X軸、Y軸、Z軸)データ、いわゆる焦点の高さ距離や位置や形状まで正確に学習させて検知することができる。
【0027】
その結果、従来の一つのカメラで逐一焦点を変えて画像を取得後これらの逐一画像を単に合成する方法ではなく、3つのカメラ41,42,43で撮像し取得された観察物3の焦点が異なる積層画像からAI(人工知能)72のプログラムによる予測支援を得て瞬時のリアルタイムで3つのカメラ41,42,43の少ない画像からでもより完成度の高い観察物3の三次元画像を生成することができる。
【0028】
このように、本三次元検出顕微鏡システムは、AI(人工知能)72が確信度算出結果を予測選択することにより、少ない積層画像でもリアルタイムにて三次元画像を生成することができ、AI(人工知能)72との組み合わせによる三次元検出顕微鏡システム1を実現することができる。
【0029】
したがって、焦点高さを変化させる従来技術にあっては、一つの三次元画像を取得するには焦点高さを逐一変更し、焦点面が異なるようにして積層画像を完成させる必要があったことから画像処理が遅くリアルタイムに欠けていたが、本三次元検出顕微鏡システム1であればこの画像処理のリアルタイムの問題を解決することができる。
【0030】
さらに、本三次元検出顕微鏡システムにあっては、マニピュレータ6の針部62、65と観察物3のX軸の高さ方向のずれやずれの大きさを分析し反映された三次元画像がリアルタイムに生成され、観察物3に対し的確に観察できるようにフィードバック制御信号が、ホールディング用マニピュレータ駆動装置63とインジェクション用マニピュレータ駆動装置66とに逐次に伝えられる。
【0031】
このように、焦点面が二次元での画像によるフィードバック制御ではなく、焦点面が三次元での画像によるフィードバック制御がリアルタイムに行われることにより、観察物3の細胞操作や微細加工など三次元上のマニピュレータ操作が正確かつ効率的に可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の三次元検出顕微鏡システムは、三次元検出顕微鏡を用いた医療分野、生物分野等の最先端分野のマイクロマニピュレータにおいて利用可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 三次元検出顕微鏡システム
2 顕微鏡
21 鏡脚
22 鏡柱
23 光源
24 ステージ
25 対物レンズ
26 鏡筒
27 ケーブル
3 観察物(微小体)
4 カメラ(顕微鏡カメラ)
5 カメラアダプタ
6 マニュピレータ
61 ホールディング用マニピュレータ
62 ホールディング用マニピュレータ針部
63 ホールディング用マニピュレータ駆動装置
64 インジェクション用マニピュレータ
65 インジェクション用マニピュレータ針部
66 インジェクション用マニピュレータ駆動装置
7 制御装置
71 画像処理部
72 AI(人工知能)
73 制御部