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特開2023-130057物品認識装置及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130057
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】物品認識装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20230912BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20230912BHJP
   G06T 7/70 20170101ALI20230912BHJP
【FI】
G07G1/00 311D
G07G1/00 311Z
G07G1/12 301E
G06T7/70 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034502
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】柿野 友成
【テーマコード(参考)】
3E142
5L096
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142CA12
3E142CA20
3E142EA02
3E142FA50
3E142GA02
3E142JA01
5L096AA06
5L096CA21
5L096DA01
5L096FA67
5L096FA69
5L096HA04
5L096JA03
(57)【要約】
【課題】 複数候補のうちの1つの指定にかかる操作者の手間を軽減する。
【解決手段】 実施形態の物品認識装置は、撮像デバイス、測定手段、認識手段、選択手段、表示手段、設定手段及び決定手段を備える。測定手段は、撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する。認識手段は、撮像デバイスにより得られた画像に基づいて、当該画像に映り込んでいる物品を認識する。選択手段は、認識手段により認識された物品の候補を選択する。表示手段は、選択手段により選択された候補を関連付けたエリアを一部として含んだ画面を表示デバイスに表示させる。設定手段は、表示手段により表示された画面内に、測定手段により測定された移動方向及び移動量に基づいてカーソル位置を設定する。決定手段は、設定手段により設定されたカーソル位置がエリア内となったことに応じて、当該エリアに関連付けられた候補が画像に映り込んでいる物品であると決定する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像デバイスと、
前記撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する測定手段と、
前記撮像デバイスにより得られた画像に基づいて、当該画像に映り込んでいる物品を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された物品の候補を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された候補を関連付けたエリアを一部として含んだ画面を表示デバイスに表示させる表示手段と、
前記表示手段により表示された画面内に、前記測定手段により測定された移動方向及び移動量に基づいてカーソル位置を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたカーソル位置が前記エリア内となったことに応じて、当該エリアに関連付けられた候補が前記画像に映り込んでいる物品であると決定する決定手段と、
を具備する物品認識装置。
【請求項2】
前記測定手段は、前記撮像デバイスにより異なるタイミングでそれぞれ得られた複数の画像に対するオプティカルフローによって前記撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する、
請求項1に記載の物品認識装置。
【請求項3】
前記測定手段は、前記撮像デバイスの移動を物理的に検出するセンサを含み、当該センサの検出結果に基づいて前記撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する、
請求項1に記載の物品認識装置。
【請求項4】
前記表示デバイスにより表示されている画面に対する操作者によるタッチ位置を検出する検出手段と、
をさらに具備し、
前記決定手段は、複数の前記エリア内の位置が前記タッチ位置として前記検出手段により検出されたことに応じて、当該エリアに関連付けられた候補が前記画像に映り込んでいる物品であると決定する、
請求項1-請求項3のいずれか一項に記載の物品認識装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記エリアの他にキャンセルエリアを含んだ画面を前記表示デバイスに表示させ、
前記決定手段は、前記カーソル位置が前記キャンセルエリア内となったことに応じて、前記認識手段による認識結果に基づく物品の決定を行わない、
請求項1-請求項4のいずれか一項に記載の物品認識装置。
【請求項6】
撮像デバイスを備える物品認識装置に設けられたコンピュータを、
前記撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する測定手段と、
前記撮像デバイスにより得られた画像に基づいて、当該画像に映り込んでいる物品を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された物品の候補を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された候補を関連付けたエリアを一部として含んだ画面を表示デバイスに表示させる表示手段と、
前記表示手段により表示された画面内に、前記測定手段により測定された移動方向及び移動量に基づいてカーソル位置を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたカーソル位置が前記エリア内となったことに応じて、当該エリアに関連付けられた候補が前記画像に映り込んでいる物品であると決定する決定手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、物品認識装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラにより得た画像に映り込んだ物品(以下、対象物品と称する)を画像認識する技術は知られている。
しかしながら、対象物品に類似する別の物品が存在する場合には、画像認識で対象物品を複数の候補のうちのいずれであるか決定できない場合がある。
【0003】
そこで、複数の候補を操作者に提示し、操作者による入力デバイスの操作によって指定された1つの候補を認識結果として決定するようにしている。
このため、操作者は複数候補のうちの1つを指定するための入力デバイスの操作を行わなければならなかった。
このような事情から、複数候補のうちの1つの指定にかかる操作者の手間を軽減できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-89087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、複数候補のうちの1つの指定にかかる操作者の手間を軽減することを可能とする物品認識装置及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の物品認識装置は、撮像デバイス、測定手段、認識手段、選択手段、表示手段、設定手段及び決定手段を備える。測定手段は、撮像デバイスの移動方向及び移動量を測定する。認識手段は、撮像デバイスにより得られた画像に基づいて、当該画像に映り込んでいる物品を認識する。選択手段は、認識手段により認識された物品の候補を選択する。表示手段は、選択手段により選択された候補を関連付けたエリアを一部として含んだ画面を表示デバイスに表示させる。設定手段は、表示手段により表示された画面内に、測定手段により測定された移動方向及び移動量に基づいてカーソル位置を設定する。決定手段は、設定手段により設定されたカーソル位置がエリア内となったことに応じて、当該エリアに関連付けられた候補が画像に映り込んでいる物品であると決定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係る取引処理システムの概略構成と、取引処理システムに含まれるユーザ端末の要部回路構成と、を表すブロック図。
図2】プロセッサによるスマホPOSアプリに基づく情報処理のフローチャート。
図3】プロセッサによるスマホPOSアプリに基づく情報処理のフローチャート。
図4】登録画面の一例を表す図。
図5】選択画面の一例を表す図。
図6】選択画面の一例を表す図。
図7】選択画面の一例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る取引処理システム100の概略構成と、取引処理システム100に含まれるユーザ端末1の要部回路構成と、を表すブロック図である。
取引処理システム100は、ユーザ端末1と取引処理装置2とを通信ネットワーク200を介して通信可能として構成されている。なお、ユーザ端末1及び取引処理装置2は、それぞれ任意の数が取引処理システム100に含まれてよいが、図1では1台ずつのみを表している。
【0009】
ユーザ端末1は、客により所持される情報処理端末である。ユーザ端末1は、典型的には客により所有されていて、客によって店舗へと持ち込まれて使用される。ユーザ端末1は、取引処理装置2での取引処理のための客による操作を受け付ける端末装置である。かくしてユーザ端末1の操作者は、主として客である。
取引処理装置2は、ユーザ端末1をユーザインタフェースとして用いて店舗にて客により行われる操作に従って、当該客と店舗とでの商品の売買取引を処理するための情報処理を行う。取引処理装置2は、例えばクラウドサーバとして実現され、複数の店舗での取引を処理する。取引処理装置2は、例えばローカルサーバとして実現され、1つの店舗のみにおける取引を処理するのでもよい。
【0010】
通信ネットワーク200は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ネットワーク200としては、一例として、インターネット及び移動体通信網が組み合わせて用いられる。
【0011】
ユーザ端末1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15、モーションセンサ16、モバイル通信ユニット17及び伝送路18等を備える。プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶ユニット13、タッチパネル14、カメラ15、モーションセンサ16及びモバイル通信ユニット17とは、伝送路18を介して通信可能とされている。そして、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶ユニット13が伝送路18により接続されていることによって、ユーザ端末1を制御するためのコンピュータが構成される。
【0012】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに従って、ユーザ端末1としての各種の機能を実現するべく各部を制御するための情報処理を実行する。
【0013】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、読み出し専用のメモリ領域と書き換え可能なメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、読み出し専用のメモリ領域では上記の情報処理プログラムの一部を記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを読み出し専用のメモリ領域又は書き換え可能なメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、書き換え可能なメモリ領域を、プロセッサ11によるワークエリアとして使用する。
【0014】
補助記憶ユニット13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット13は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶ユニット13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ11での処理によって生成されたデータとを記憶する。補助記憶ユニット13は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。補助記憶ユニット13は、本実施形態では、情報処理プログラムの1つであるスマホPOSアプリAPAを記憶する。スマホPOSアプリAPAは、スマートフォンなどの情報通信端末を取引処理システム100のユーザ端末1として機能させるための後述する情報処理の手順について記述されたアプリケーションプログラムである。
【0015】
タッチパネル14は、任意の画面を表示するとともに、画面に対するタッチによる操作を入力する。つまりタッチパネル14は、ユーザ端末1の表示デバイス及び入力デバイスとして機能する。タッチパネル14は、画面に対するタッチによる操作を入力するために、画面へのタッチ位置を検出する機能を備えており、検出手段の一例である。
カメラ15は、光学系及びイメージセンサを含み、光学系により形成される視野内の像を表した画像データをイメージセンサにより生成する。カメラ15は、例えばユーザ端末1のメインの筐体に固定されていて、ユーザ端末1の移動に伴ってユーザ端末1と同様に移動する。カメラ15は、撮像デバイスの一例である。
【0016】
モーションセンサ16は、ユーザ端末1の動きを検出する。モーションセンサ16は、ユーザ端末1の移動を物理的に検出する。モーションセンサ16としては、例えば加速度センサなどの周知のセンサデバイスを用いることができる。
モバイル通信ユニット17は、通信ネットワーク200を介したデータ通信のインタフェースである。モバイル通信ユニット17としては、例えば移動体通信網を介したデータ通信を行うための周知の通信デバイスを利用できる。
伝送路18は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
【0017】
次に以上のように構成された取引処理システム100の動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。例えば、以下の説明では、本実施形態の特徴的な動作を分かり易く説明するために、一部の処理についての説明を省略している。例えば、何らかのエラーが発生した場合に、そのエラーに対処するための処理が行われる場合があるが、そのような処理については記載を省略している。
以下の説明においては、取引処理システム100により客に提供されるサービスを「スマホPOSサービス」と称する。
【0018】
客は、スマホPOSサービスを利用するためには、スマホPOSサービスの提供者に対して会員登録を行う。この会員登録により、客を識別するための識別子(以下、会員コードと称する)が決定されるとともに、当該客がスマホPOSサービスを利用するに当たって必要となる各種の会員情報を上記の会員コードに関連付けて表すように、取引処理装置2により管理される会員データベースが更新される。また客は、スマホPOSサービスを利用するためには、自らが所有するスマートフォン等の情報通信端末にスマホPOSアプリAPAをインストールして、ユーザ端末1として利用可能としておく。そして客は、スマホPOSアプリAPAに基づく情報処理を起動した状態のユーザ端末1を持って、スマホPOSサービスの提供対象となっている店舗へと入る。
【0019】
さてユーザ端末1においてプロセッサ11は、スマホPOSアプリAPAに基づく情報処理を実行する。
図2及び図3はプロセッサ11によるスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理のフローチャートである。
【0020】
図2中のACT1としてプロセッサ11は、チェックインが指示されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ11は、例えば店舗に用意されたチェックイン用の二次元コードがカメラ15によって撮影されるなどの予め定められた事象が発生すると、チェックインが指示されたとしてYESと判定し、ACT2へと進む。
ACT2としてプロセッサ11は、客が入店した店舗での商品購買に関する取引を開始するためのチェックイン処理を実行する。プロセッサ11はこのチェックイン処理では、取引処理装置2との通信ネットワーク200を介しての通信を開始し、取引処理の実行を要求するとともに、取引処理のための各種情報を授受する。
取引処理装置2は、上記のようにしてユーザ端末1から取引処理の開始が要求されると、取引処理を開始する。なお取引処理装置2は、別のユーザ端末1を対象とした取引処理を既に実行中である場合には、その取引処理に並行して、新たな取引処理を開始する。
【0021】
ACT3としてプロセッサ11は、登録画面をタッチパネル14に表示させる。
図4は登録画面SCAの一例を表す図である。
登録画面SCAは、画像IMAとボタンBUA,BUB,BUC,BUDとを表す。画像IMAは、登録済みの取引の内容の明細を表す。画像IMAは図4の例では、「AAAAA」「CCCCC」「DDDDD」及び「EEEEEE」なる商品名の商品を1つずつと、「BBBBB」なる商品名の商品を2つとの、合計6点、3,439円分の商品が取引リストに含まれている状態を表している。また画像IMAは、例えば「AAAAA」なる商品名の商品の単価が380円であることを表している。ボタンBUAは、バーコードスキャンによる商品の登録(以下、バーコード登録と称する)への移行指示を受けるためのソフトキーである。ボタンBUBは、ボタン操作による商品の登録(以下、ボタン登録と称する)への移行指示を受けるためのソフトキーである。ボタンBUCは、画像認識による商品の登録(以下、画像認識登録と称する)への移行指示を受けるためのソフトキーである。ボタンBUDは、会計への移行指示を受けるためのソフトキーである。なお、画像IMAが表す明細は、取引リストの状態によって逐次変化する。ACT3では取引リストはまだ商品を1つも含まないから、ここで表示される登録画面SCAでは例えば、画像IMAは、各商品の情報を表さず、合計0点、0円であることを表す画像である。
【0022】
ACT4としてプロセッサ11は、バーコード登録が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT5へと進む。
ACT5としてプロセッサ11は、ボタン登録が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT6へと進む。
ACT6としてプロセッサ11は、画像認識登録が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT7へと進む。
ACT7としてプロセッサ11は、登録済みの取引内容の変更が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT8へと進む。
ACT8としてプロセッサ11は、会計指示がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT4へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT4~ACT8としては、バーコード登録、ボタン登録又は画像認識登録が指定されるか、あるいは変更指示又は会計指示がなされるのを待ち受ける。
【0023】
客は、バーコード登録を行うならば、例えばボタンBUAをタップするなどの予め定められた操作によりバーコード登録を指定する。このような指定が例えばタッチパネル14により受けられたことに応じてプロセッサ11は、ACT4にてYESと判定してACT9へと進む。
ACT9としてプロセッサ11は、バーコード登録のための処理を実行する。プロセッサ11は例えば、カメラ15を起動させて、カメラ15の撮影画像にバーコードが映り込むのを待つ。客は、登録しようとする商品のバーコードをカメラ15の視野内に位置させる。プロセッサ11は、カメラ15により商品のバーコードが撮影されたならば、当該バーコードが表す商品を取引の対象として追加するよう取引処理装置2に要求する。取引処理装置2は、当該のユーザ端末1からの要求に応じて取引リストを更新する。そして取引処理装置2は、登録画面SCAを、更新後の取引リストに応じた内容に更新するようにユーザ端末1に指示する。
ACT10としてプロセッサ11は、取引処理装置2からの上記の指示に応じて登録画面SCAを更新する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT4~ACT8の待ち受け状態に戻る。
【0024】
客は、ボタン登録を行うならば、例えばボタンBUBをタップするなどの予め定められた操作によりボタン登録を指定する。このような指定が例えばタッチパネル14により受けられたことに応じてプロセッサ11は、ACT5にてYESと判定してACT11へと進む。
ACT11としてプロセッサ11は、ボタン登録のための処理を実行する。プロセッサ11は例えば、商品が関連付けられたボタンを配置した画面をタッチパネル14に表示させる。客は、登録しようとする商品が関連付けられたボタンをタップするなどの予め定められた操作によって商品を指定する。プロセッサ11は、商品を指定する操作が例えばタッチパネル14により受けられると、該当の商品を取引の対象として追加するよう取引処理装置2に要求する。取引処理装置2は、当該のユーザ端末1からの要求に応じて取引リストを更新する。そして取引処理装置2は、登録画面SCAを、更新後の取引リストに応じた内容に更新するようにユーザ端末1に指示する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT10を上述と同様に実行した上で、ACT4~ACT8の待ち受け状態に戻る。
【0025】
客は、画像認識登録を行うならば、例えばボタンBUCをタップするなどの予め定められた操作により画像認証登録を指定する。このような指定が例えばタッチパネル14により受けられたことに応じてプロセッサ11は、ACT6にてYESと判定して図3中のACT12へと進む。
ACT12としてプロセッサ11は、画像認識の処理対象とする画像を取得する。プロセッサ11は例えば、カメラ15による動画撮影又は繰り返しの静止画撮影を開始させ、カメラ15により商品が撮影されるのを待ち受ける。客は、登録しようとする商品をカメラ15の視野内に位置させる。プロセッサ11は、カメラ15により商品のバーコードが撮影されたならば、それによりカメラ15により生成された画像を取得する。
【0026】
ACT13としてプロセッサ11は、取得した画像に基づき、そこに映り込んでいる商品に関して、複数の商品との類似度をそれぞれ計算する。プロセッサ11は例えば、取得した画像のうちの商品が映り込んでいる領域を特定する。そして、該当の領域内の画像を解析し、予め定められた複数項目のそれぞれに関する特徴量を抽出する。そしてプロセッサ11は、上記の抽出した特徴量と、画像認識の対象として予め定められた各種の商品(以下、対象商品と称する)に関して予め定められた特徴量とのマッチングから、各種の対象商品との類似度をそれぞれ計算する。ここで計算される類似度が高い商品ほど、画像に映り込んでいる商品である可能性が高い。従ってプロセッサ11は、ここで計算される類似度が高い商品として、画像に映り込んでいる商品を認識していることになる。かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは認識手段として機能する。
【0027】
ACT14としてプロセッサ11は、対象商品の中から登録しようとしている商品の候補商品を選択する。プロセッサ11は例えば、類似度が高い方の予め定められた数の対象商品を候補商品として選択する。プロセッサ11は、本実施形態では、上位3位までの類似度が算出されている対象商品を候補商品とすることとする。なおプロセッサ11は、類似度が基準値に比べて小さい対象商品については、候補商品として選択しないようにしてもよい。つまりプロセッサ11は、大きな類似度が計算された商品が複数存在する場合、すなわち複数の商品が認識されている場合に、これら複数の商品のうちの予め定められた数の商品を候補商品として選択する。かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは制御手段として機能する。
なお、ACT12~ACT14は、既存の装置で既に行われている処理などの周知の処理を用いることができる。
【0028】
ACT15としてプロセッサ11は、選択画面をタッチパネル14に表示させる。選択画面は、候補商品のうちの1つを客に選択させるためのユーザインタフェース画面である。
図5は選択画面SCBの一例を表す図である。
選択画面SCBは、エリアARA,ARB,ARC,ARD,AREを含む。エリアARAは、選択画面SCBの中央に位置するエリアである。エリアARAは、図5の例では矩形であるが、その形状は任意であり、スマホPOSアプリAPAの作成者などによって適宜に定められてよい。エリアARB,ARC,ARD,AREは、エリアARAの4辺のそれぞれに対向する状態で配置された矩形の領域である。
【0029】
プロセッサ11は、エリアARAで、カメラ15により得られる動画を表示する。プロセッサ11は、エリアARB,ARC,ARD,AREは、表示色を周囲と異ならせて、各エリアを視認可能とする。プロセッサ11は、枠線を描画するなどの別の任意の手法で、エリアARB,ARC,ARD,AREを視認可能としてもよい。プロセッサ11は、エリアARB,ARC,ARDに3つの候補商品をそれぞれ関連付けて、エリアARB,ARC,ARDの内側に関連付けた候補商品の名称の文字列を表す。プロセッサ11は本実施形態では、最も大きな類似度が計算された候補商品を、エリアARBに関連付ける。プロセッサ11は本実施形態では、2番目に大きな類似度が計算された候補商品を、エリアARCに関連付ける。プロセッサ11は本実施形態では、3番目に大きな類似度が計算された候補商品を、エリアARDに関連付ける。つまり図5は、類似度が大きい順に「ジョナゴールド」「フジ」「トマト」がそれぞれ候補商品として選択されている場合の例である。プロセッサ11は、「キャンセル」なる文字列をエリアARDに表す。エリアARB,ARC,ARD,AREは、GUI(graphical user interface)のボタンでもある。そこで以下においては、エリアARB,ARC,ARD,AREは、個々を区別する必要が無い場合にはボタンエリアと称する。各ボタンエリアは、それぞれがエリアARAに隣接していればよく、形状、数及び配置は任意であり、スマホPOSアプリAPAの作成者などによって適宜に定められてよい。
かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは選択画面SCBを表示デバイスとしてのタッチパネル14に表示させる表示手段として機能する。
【0030】
ACT16としてプロセッサ11は、ユーザ端末1の移動方向及び移動量を測定する。プロセッサ11は例えば、カメラ15により撮影される動画の時間変化に基づき、オプティカルフローによりユーザ端末1の移動方向及び移動量を算出する。オプティカルフローに関しては、例えば特許文献1に記載された処理を用いることができる。オプティカルフローにより判定される移動方向及び移動量は、実際にはカメラ15の移動方向及び移動量である。かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは測定手段として機能する。なお、カメラ15はユーザ端末1の移動に伴ってユーザ端末1と同様に移動するから、カメラ15の移動方向及び移動量は、ユーザ端末1の移動方向及び移動量でもある。
【0031】
ACT17としてプロセッサ11は、カーソル位置を設定する。カーソル位置は、選択画面SCB内に定めた二次元座標内の任意の位置である。プロセッサ11は、エリアARA内に予め定められた基準位置を、初期のカーソル位置とする。基準位置は、典型的にはエリアARAの中央であるが、スマホPOSアプリAPAの作成者又はユーザ端末1の利用者などによって任意に定められてよい。そしてプロセッサ11は、ACT15からACT16を経てACT17へと進んだ場合には、基準位置から、ACT16で判定した移動方向に、ACT16で判定した移動量に応じた離間距離だけ離れた位置として新たなカーソル位置を設定する。かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは設定手段として機能する。
【0032】
ACT18としてプロセッサ11は、選択画面SCBを更新する。プロセッサ11は例えば、基準位置を基端とし、新たに設定したカーソル位置を先端とした矢印を追加して表すように選択画面SCBを更新する。
図6は更新後の選択画面SCBの一例を表す図である。
図6の選択画面SCBは、図5に表した選択画面SCBをタッチパネル14に表示していたユーザ端末1が、エリアARCに向けて移動された場合の一例である。このため図6に表した選択画面SCBには、エリアARAの中央からエリアARCに向けて延びる矢印ASAが付加されている。
なお選択画面SCBは、カーソル位置を客が認識可能であればよく、例えば点あるいは固定形状の矢印の表示位置をカーソル位置に応じて移動させるのでもよい。
【0033】
ACT19としてプロセッサ11は、ボタンエリアのいずれかがタップされたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、エリアARB,ARC,ARD,AREのいずれかがタップされたことがタッチパネル14で検出されていなければNOと判定し、ACT20へと進む。
ACT20としてプロセッサ11は、ACT17で新たに設定されたカーソル位置がボタンエリア内であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、ACT17で設定したカーソル位置がエリアARB,ARC,ARD,AREのいずれにも入っていないならばNOと判定し、ACT16へと戻る。そしてプロセッサ11は、ACT16以降を前述と同様に繰り返す。ただしプロセッサ11は、ACT17を2度目以降に実行する際には、ACT16で新たに判定した移動方向に、前回にACT17で設定したカーソル位置から、ACT16で新たに判定した移動量に応じた離間距離だけ離れた位置として新たなカーソル位置を設定する。そしてプロセッサ11は、ACT18を2度目以降に実行する際には、矢印の基端の位置は基準位置のままに、先端の位置のみを新たに設定したカーソル位置とする。
【0034】
図7は更新後の選択画面SCBの一例を表す図である。
図7の選択画面SCBは、図6に表した選択画面SCBをタッチパネル14に表示していたユーザ端末1が、さらにエリアARCに向けて移動された場合の一例である。このため図7に表した選択画面SCBには、図6における矢印ASAが、それよりも長い矢印ASBに置き換えられている。
【0035】
客は、選択画面SCBが表示されたならば、登録しようとしている商品が、エリアARB,ARC,ARDにそれぞれ表された候補商品のいずれであるかを判断し、該当のエリアの方向にユーザ端末1を移動させる。例えば、図5に表す選択画面SCBが表示され、登録しようとしている商品が「フジ」であるならば、エリアARCの向き、すなわち右方向へユーザ端末1を移動させる。そして客は、選択画面SCBに表されている矢印の先端が、判断した候補商品のボタンエリアに到達するようにユーザ端末1の移動を調整する。また客は、登録しようとしている商品が、エリアARB,ARC,ARDにそれぞれ表された候補商品のいずれでもない場合や、何らかの事情で認識させた商品の登録を取り止める場合には、ユーザ端末をエリアAREの方向に移動させる。
【0036】
選択画面SCBが図7に表す状態であるとき、ACT17で新たに設定されたカーソル位置がエリアARC内となっている。このように、ACT17で新たに設定されたカーソル位置がエリアARB,ARC,ARD,AREのいずれかに入っているならば、ボタンエリア内であるとしてACT20にてYESと判定し、ACT21へと進む。
ACT21としてプロセッサ11は、キャンセル指示であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、ACT17で新たに設定されたカーソル位置が入っているのがエリアAREではないならばNOと判定し、ACT22へと進む。
【0037】
ACT22としてプロセッサ11は、カーソル位置が入っているボタンエリアに関連付けられた候補商品を取引の対象として追加するよう取引処理装置2に要求する。このときプロセッサ11は、カーソル位置が入っているボタンエリアに関連付けられた候補商品を、画像に映り込んでいる商品であると決定していることになる。かくしてスマホPOSアプリAPAに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは決定手段として機能する。
なおプロセッサ11は、ACT14では類似度が基準値に比べて小さい対象商品については候補商品として選択しないようにし、かつこれにより選択した候補商品が1つのみである場合には、ACT15~ACT21をパスし、選択した1つの候補商品が指定されたとしてACT22を実行してもよい。
【0038】
取引処理装置2は、ユーザ端末1からの要求に応じて取引リストを更新する。そして取引処理装置2は、登録画面SCAを、更新後の取引リストに応じた内容に更新するようにユーザ端末1に指示する。そこでプロセッサ11は、図2中のACT10へと進み、取引処理装置2からの指示に応じて、タッチパネル14での表示を更新された登録画面SCAに戻した上で、ACT4~ACT8の待ち受け状態に戻る。
【0039】
プロセッサ11は、ACT17で新たに設定されたカーソル位置が入っているのがエリアAREであるならば、ACT21にてYESと判定し、ACT12へと戻り、ACT12以降の処理を前述と同様に繰り返す。つまりプロセッサ11は、今回の画像認識の結果を破棄し、画像認識をやり直す。
【0040】
客は、ユーザ端末1を移動させるのに代えて、エリアARB,ARC,ARD,AREのいずれかをタップするのでも構わない。エリアARB,ARC,ARD,AREのいずれかがタップされたことがタッチパネル14で検出されたならば、プロセッサ11はACT19にてYESと判定し、ACT23へと進む。
【0041】
ACT23としてプロセッサ11は、キャンセル指示であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、タップされたのがエリアAREではないならばNOと判定し、ACT24へと進む。
ACT24としてプロセッサ11は、タップされたボタンエリアに関連付けられた候補商品を取引の対象として追加するよう取引処理装置2に要求する。取引処理装置2は、当該のユーザ端末1からの要求に応じて取引リストを更新する。そして取引処理装置2は、登録画面SCAを、更新後の取引リストに応じた内容に更新するようにユーザ端末1に指示する。そこでプロセッサ11は、図2中のACT10へと進み、取引処理装置2からの指示に応じて、タッチパネル14での表示を更新された登録画面SCAに戻した上で、ACT4~ACT8の待ち受け状態に戻る。
【0042】
プロセッサ11は、タップされたのがエリアAREであるならば、ACT23にてYESと判定し、ACT12へと戻り、ACT12以降の処理を前述と同様に繰り返す。つまりプロセッサ11は、今回の画像認識の結果を破棄し、画像認識をやり直す。
以上のように、客は、バーコードスキャン、ボタン操作又は画像認識を適宜に用いて取引の対象とする商品を登録して行くことができる。
【0043】
客は、既に取引対象とされている商品についての数量を変更する場合は、登録画面SCA上で該当商品の数量が表された領域をタップした上で、変更後の数量を選択する。このような取引内容の変更を指示するための予め定められた操作が行われたならばプロセッサ11は、図2中のACT7にてYESと判定してACT25へと進む。
ACT25としてプロセッサ11は、変更の指示に応じて取引内容を変更するための変更処理を実行する。プロセッサ11は例えば、数量の変更、あるいは商品の削除などを取引処理装置2に対して要求する。この要求に応じて取引処理装置2は、取引リストを更新する。そして取引処理装置2は、登録画面SCAを、更新後の取引リストに応じた内容に更新するようにユーザ端末1に指示する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT10を上述と同様に実行した上で、ACT4~ACT8の待ち受け状態に戻る。
【0044】
客は、会計に進むことを希望するならば、登録画面SCA上のボタンBUDをタップするなどの予め定められた操作により会計を指示する。これに応じてプロセッサ11はACT8にてYESと判定し、ACT26へと進む。
ACT26としてプロセッサ11は、会計処理を実行する。プロセッサ11は例えば、取引処理装置2に対して会計を要求した上で、取引処理装置2との連携によって取引を会計するための予め定められた処理を実行する。
【0045】
ACT27としてプロセッサ11は、取引処理装置2との連携によって、スマホPOSサービスの利用を終了するための予め定められたチェックアウト処理を実行する。
なお、会計処理及びチェックアウト処理は、例えば既存の別のスマホPOSサービスで行われている処理と同様であってよい。
そしてプロセッサ11は、チェックアウト処理を終えたならば、ACT1の待ち受け状態に戻る。
【0046】
以上のようにユーザ端末1は、選択画面SCB内に設定したカーソル位置をカメラ15の移動方向及び移動量に基づいて変化させて、当該カーソル位置が、候補商品が関連付けられたエリアARB,ARC,ARDのいずれかの内側となった場合に、該当のエリアに関連付けられた商品を認識結果として決定する。かくして客は、登録しようとする商品を撮影するために該当の商品に向けているカメラ15を指定したい候補商品が関連付けられているエリアにカーソル位置が移動するように移動させるべく、ユーザ端末1を移動させればよく、その操作を少ない手間で済ませることができる。
【0047】
またユーザ端末1は、カメラ15で得られた画像に基づくオプティカルフローによりカメラ15の移動方向及び移動量を判定するので、カメラ15の移動方向及び移動量の判定のためのセンサを設ける必要がない。
【0048】
またユーザ端末1は、カーソル位置が、エリアAREの内側となった場合に、認識をキャンセルする。かくして客は、候補商品のいずれかとして登録しようとする商品を登録しないことを決めたならば、登録しようとする商品を撮影するために該当の商品に向けているカメラ15をエリアAREにカーソル位置が移動するように移動させるべく、ユーザ端末1を移動させればよく、その操作を少ない手間で済ませることができる。
【0049】
またユーザ端末1は、エリアARB,ARC,ARDのいずれかの内側がタップされた場合にも、そのエリアに関連付けられた商品を認識結果として決定する。かくして客は、選択画面SCBを容易にタップ可能であれば、タップによる候補商品の指定を行うこともできる。
【0050】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
ユーザ端末1の移動方向及び移動量は、モーションセンサ16を用いて測定されてもよい。
【0051】
操作者により移動可能とされてカメラ15を備えた第1のユニットと、この第1のユニットとは別のユニットとに分離された形態の装置として実現されてもよい。この場合には、第1のユニットの移動方向及び移動量を測定する。一例としては、POS端末用のハンディスキャナにカメラ15を備えて、ハンディスキャナの移動方向及び移動量を測定する。
【0052】
取引の対象として登録する商品の認識とは異なる目的での商品の認識を行う物品認識別装置として実現されてもよい。
【0053】
商品ではない物品の認識を行う物品認識装置として実現されてもよい。
【0054】
物品の認識結果を、他のPOS端末などの任意の装置で利用するべく出力する物品認識装置として実現されてもよい。
【0055】
取引リストは、ユーザ端末1にてプロセッサ11により作成、更新されて、補助記憶ユニット13に記憶されてもよい。あるいは取引リストは、取引処理装置2に記憶されているものと同等のコピーが、ユーザ端末1の補助記憶ユニット13に記憶されてもよい。
【0056】
情報処理によりプロセッサ11が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1…ユーザ端末、2…取引処理装置、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶ユニット、14…タッチパネル、15…カメラ、16…モーションセンサ、17…モバイル通信ユニット、18…伝送路、100…取引処理システム、200…通信ネットワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7