(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130068
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】給湯器
(51)【国際特許分類】
F24H 9/02 20060101AFI20230912BHJP
F24H 1/12 20220101ALI20230912BHJP
F23L 1/00 20060101ALI20230912BHJP
F23L 5/00 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
F24H9/02 301B
F24H1/12 B
F23L1/00 A
F23L5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034518
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】100166017
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 和政
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笠 純
(72)【発明者】
【氏名】堀 智明
【テーマコード(参考)】
3K023
3L034
3L037
【Fターム(参考)】
3K023AA02
3K023HA16
3L034BA22
3L037AA02
3L037AC03
(57)【要約】
【課題】燃焼装置及び送風機を備えた給湯器に関し、送風機に入り込もうとする空気の流れを安定化しやすい技術を提供する。
【解決手段】給湯器1は、空気を供給する送風機7と、燃焼装置3及び送風機7を収容する筐体2と、送風機7に空気を供給する給気ダクト140と、を備える。給気ダクト140は、送風機7の後方側において送風機7と筐体2の背面部38との間に配置される下端側ダクト150と、下端側ダクト150と連通するとともに下端側ダクト150の上方側に延びる上側ダクト170と、を有する。上側ダクト170の上端側には、給気口172が設けられる。下端側ダクト150と送風機7とが互いに対向しつつ連通する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を供給する送風機と、
前記送風機の上方側に配置され、前記送風機から空気の供給を受け、ガスを燃焼させる燃焼装置と、
前記燃焼装置及び前記送風機を収容する筐体と、
前記送風機に空気を供給する給気ダクトと、
を備え、
前記送風機は、前記空気を導入する導入口を有し、
前記給気ダクトは、前記送風機よりも上方側に配置される給気口と、前記導入口に連通する排気口と、を有し、前記送風機と前記筐体の背面部との間の領域と前記送風機よりも上方側の領域とに跨って配置され、前記給気口から前記排気口へと前記空気を導く
給湯器。
【請求項2】
前記燃焼装置の上方側に熱交換器が設けられ、
前記給気ダクトの一部は、前記熱交換器の後方側において前記熱交換器と前記筐体との間に配置され、
前記給気口は、前記燃焼装置よりも上側に配置される
請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記給気ダクトは、板状に構成される前壁部と、板状に構成されるとともに前記前壁部の後方側において前記前壁部と対向して設けられる後壁部とを備え、前記前壁部と前記後壁部とが一体的に連結され、自身の前後方向の幅よりも自身の左右方向の幅のほうが大きい扁平形状をなしており、
前記後壁部は、少なくとも一部が前記送風機よりも上方側に配置される上方側後壁部と、少なくとも一部が前記送風機と前記背面部との間に配置されるとともに前記上方側後壁部よりも下位置且つ前位置に配置される下方側後壁部と、を有し、前記上方側後壁部と前記下方側後壁部とが段差構造をなす
請求項1又は請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記下方側後壁部には、前記筐体内の空気を前記給気ダクト内に導入するための補助給気口が設けられている
請求項3に記載の給湯器。
【請求項5】
前記給気ダクトにおいて前記送風機と前記背面部との間の領域には、前記排気口を有する連通壁と、前記連通壁の後方側において前記背面部から離間して配置される離間壁と、が設けられ、
前記離間壁には、前記筐体内の空気を前記給気ダクト内に導入するための補助給気口が設けられている
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給湯器。
【請求項6】
前記補助給気口の開口領域と前記排気口の開口領域とが前後に重なる
請求項5に記載の給湯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、強制排気式の給湯器の一例が開示されている。特許文献1の給湯器は、燃焼室の下方においてファンモータと接続された燃焼ファンが設けられている。この給湯器は、給気筒から給湯器内に燃焼用空気を取り込み、取り込まれた燃焼用空気を燃焼室内に供給するように燃焼ファンが動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
給湯器内には様々な部品が配置されるため、特許文献1のような構成のものでは給気筒から導入された空気が送風機(燃焼ファン)に入り込むまでの経路は様々に変化しやすい。このため、給湯器内において送風機付近の空気流れが安定的に定まりにくく、送風機に対して安定的に空気が供給されない懸念がある。
【0005】
本開示は、燃焼装置及び送風機を備えた給湯器に関し、送風機に入り込もうとする空気の流れを安定化しやすい技術を提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つである給湯器は、
空気を供給する送風機と、
前記送風機の上方側に配置され、前記送風機から空気の供給を受け、ガスを燃焼させる燃焼装置と、
前記燃焼装置及び前記送風機を収容する筐体と、
前記送風機に空気を供給する給気ダクトと、
を備え、
前記送風機は、前記空気を導入する導入口を有し、
前記給気ダクトは、前記送風機よりも上方側に配置される給気口と、前記導入口に連通する排気口と、を有し、前記送風機と前記筐体の背面部との間の領域と前記送風機よりも上方側の領域とに跨って配置され、前記給気口から前記排気口へと前記空気を導く。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る技術は、燃焼装置及び送風機を備えた給湯器に関し、送風機に入り込もうとする空気の流れを安定化しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る給湯器を例示する正面図である。
【
図2】
図2は、
図1の給湯器においてフロントカバー部などを省略した構成を例示する正面図である。
【
図3】
図3は、
図1の給湯器における筐体、パッキン等の構成を例示する分解斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1の給湯器における燃焼装置及び送風機を部分的に示す斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1の給湯器における排気部、熱交換器、燃焼装置、送風機、給気ダクト等の構成を例示する斜視図である。
【
図6】
図6は、
図1の給湯器における排気部、熱交換器、燃焼装置、送風機、給気ダクト等の構成を例示する側面図である。
【
図7】
図7は、
図1の給湯器における排気部、熱交換器、燃焼装置、送風機、給気ダクト等の構成を例示する正面図である。
【
図8】
図8は、給湯器の一部分(筐体の背面部、給気ダクト、送風機が連結された部分)を切断した切断面を概略的に示す断面図である。
【
図9】
図9は、送風機及び給気ダクトの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔4〕の特徴は、矛盾しない組み合わせでどのように組み合わされてもよい。
【0010】
〔1〕空気を供給する送風機と、
前記送風機の上方側に配置され、前記送風機から空気の供給を受け、ガスを燃焼させる燃焼装置と、
前記燃焼装置及び前記送風機を収容する筐体と、
前記送風機に空気を供給する給気ダクトと、
を備え、
前記送風機は、前記空気を導入する導入口を有し、
前記給気ダクトは、前記送風機よりも上方側に配置される給気口と、前記導入口に連通する排気口と、を有し、前記送風機と前記筐体の背面部との間の領域と前記送風機よりも上方側の領域とに跨って配置され、前記給気口から前記排気口へと前記空気を導く
給湯器。
【0011】
〔1〕に記載の給湯器は、送風機に空気を供給する給気ダクトが設けられ、給気ダクトは、「送風機と筐体の背面部との間の領域」と「送風機よりも上方側の領域」とに跨って配置される。この給湯器は、送風機と筐体の背面部との間のスペースを効率的に利用して送風機に空気を供給するための流路を確保することができる。そして、この給湯器は、給気ダクトにおいて固定位置且つ固定形状で確保された流路を介して送風機に空気が供給されるため、送風機に入り込もうとする空気の流れを安定化しやすい。
【0012】
〔2〕前記燃焼装置の上方側に熱交換器が設けられ、
前記給気ダクトの一部は、前記熱交換器の後方側において前記熱交換器と前記筐体との間に配置され、
前記給気口は、前記燃焼装置よりも上側に配置される
〔1〕に記載の給湯器。
【0013】
〔2〕に記載の給湯器は、給気ダクトの給気口が燃焼装置よりも上側に配置されるため、筐体内における燃焼装置付近の空気や燃焼装置下方の空気が送風機に送り込まれる場合には、燃焼装置付近を通過して上昇した後に給気口から吸引されるように移動しやすい。このように燃焼装置付近を通過してから給気口に入り込む空気は、燃焼装置付近を通過する際に暖まりやすいため、送風機からは、暖まった空気が供給されやすくなる。よって、この給湯器は、燃焼装置の燃焼性能を高め得る。
【0014】
〔3〕前記給気ダクトは、板状に構成される前壁部と、板状に構成されるとともに前記前壁部の後方側において前記前壁部と対向して設けられる後壁部とを備え、前記前壁部と前記後壁部とが一体的に連結され、自身の前後方向の幅よりも自身の左右方向の幅のほうが大きい扁平形状をなしており、
前記後壁部は、少なくとも一部が前記送風機よりも上方側に配置される上方側後壁部と、少なくとも一部が前記送風機と前記背面部との間に配置されるとともに前記上方側後壁部よりも下位置且つ前位置に配置される下方側後壁部と、を有し、前記上方側後壁部と前記下方側後壁部とが段差構造をなす
〔1〕又は〔2〕に記載の給湯器。
【0015】
〔3〕に記載の給湯器は、給気ダクトが上記扁平形状をなしているため、前後方向のサイズを抑えた構成で、より多量の空気を供給しやすい。更に、「少なくとも一部が送風機よりも上方側に配置される上方側後壁部」と「上方側後壁部よりも下位置且つ前位置に配置される下方側後壁部」とが段差構造をなしているため、段差部の存在によって共鳴を抑制しやすい。
【0016】
〔4〕前記下方側後壁部には、前記筐体内の空気を前記給気ダクト内に導入するための補助給気口が設けられている
〔3〕に記載の給湯器。
【0017】
段差構造が設けられると、段差構造によって空気の流れが阻害されやすいという問題があるが、上記〔4〕の給湯器は、補助給気口が設けられているため、補助給気口を介して空気の導入を促進することができる
【0018】
〔5〕前記給気ダクトにおいて前記送風機と前記背面部との間の領域には、前記排気口を有する連通壁と、前記連通壁の後方側において前記背面部から離間して配置される離間壁と、が設けられ、
前記離間壁には、前記筐体内の空気を前記給気ダクト内に導入するための補助給気口が設けられている
〔1〕から〔4〕のいずれか一つに記載の給湯器。
【0019】
〔5〕に記載の給湯器は、送風機と筐体の背面部との間のスペースを効率的に利用して送風機に空気を供給するための流路を確保しているが、送風機と筐体の背面部との間のスペースは制限があるため、それほど流路を大きく確保できない事情がある。この点に関し、上記給湯器は、排気口を有する連通壁の後方側において背面部から離間した配置で離間壁が設けられ、この離間壁に補助給気口が設けられているため、離間壁と背面部との間の空間を通過する空気を、補助給気口を介して導入することができ、連通壁の後方側において空気の導入を部分的に促進することができる。
【0020】
〔6〕前記補助給気口の開口領域と前記排気口の開口領域とが前後に重なる
〔5〕に記載の給湯器。
【0021】
〔6〕に記載の給湯器は、補助給気口の開口領域と排気口の開口領域とが前後に重なる構成であるため、補助給気口から供給される空気が排気口に流れやすい。よって、連通壁の後方側において空気の導入を一層促進することができる。
【0022】
<第1実施形態>
以下の説明は、第1実施形態に係る給湯器1に関する。
1.給湯器1の全体構成
図1は、第1実施形態に係る給湯器1を例示する正面図である。
図2は、給湯器1の筐体2からフロントカバー部60を外した構成を簡略的に例示する正面図である。
【0023】
本明細書において、上下方向は、給湯器1の上下方向であり、
図1等の例では、給湯器1の長手方向が上下方向である。具体的には、給湯器1が設置されたときの鉛直上下方向が上下方向に相当する。
図8の例では、給気ダクト140の長手方向が上下方向である。
図8の例では、モータ81Aの回転軸81Zの方向が前後方向である。つまり、
図8の例では、モータ81Aの回転の中心をなす中心軸の方向が前後方向である。左右方向は、上下方向及び前後方向と直交する方向である。
【0024】
図2のように、給湯器1は、筐体2、燃焼装置3、熱交換器4,排気部5、送風機7などを備える。筐体2は、金属材料によって構成される箱状のケースであり、前方が開放した箱体をなす筐体本体30と、筐体本体30に対して着脱されるフロントカバー部60(
図1、
図3)とを備える。
図1に示されるフロントカバー部60は、筐体本体30を前側から閉塞する。
図2のように、筐体2は、燃焼装置3、熱交換器4,排気部5、送風機7などの各部品を収容する。燃焼装置3は、筐体2の内部において中央付近に配置される。熱交換器4は、筐体2の内部において燃焼装置3の上方に配置される。排気部5は、筐体2の内部において熱交換器4の上方に配置される。ガス分配ユニット10は、燃焼装置3とフロントカバー部60との間に配置される。送風機7は、筐体2の内部において燃焼装置3の下側に配置される。
【0025】
図2に示される燃焼装置3は、ガス分配ユニット10を介して供給されるガス(燃料ガス)を燃焼させる装置である。燃焼装置3は、送風機7の上方側に配置され、送風機7から空気の供給を受ける。
図4のように、燃焼装置3は、インナーケース3A内に複数のバーナ12が設けられている。インナーケース3Aは、筐体2内に収まる角箱状のケースである。インナーケース3A内には、扁平状の濃淡バーナであるバーナ12を左右方向に並設してなるバーナ群が設けられる。インナーケース3Aの前面上部には、点火用の放電電極、炎検出用のフレームロッドなどが設けられている。インナーケース3Aは、周壁部3B(
図5)と仕切板3Cとを備え、周壁部3Bは、前壁部、後壁部、一対の側壁部を有しており、これらが箱状に構成されている。インナーケース3Aの上端部は開放した開口部として構成され、この開口部は、燃焼装置3内で生じた燃焼排気を熱交換器4に向けて排出するための出口として機能する。燃焼装置3では、ガス分配ユニット10から供給されるガスが各々のバーナ12へ流れ込む構成となっている。仕切板3Cは、複数のバーナ12を収容する箱状の空間(ガスを燃焼させる空間)の底として機能する。複数の孔部18は、前後左右に満遍なく分散して設けられ、各々の孔部18は、板状の仕切板3Cを上下に貫通する貫通孔として設けられ、空気が通過する通気孔として機能する。
【0026】
図2に示される熱交換器4は、燃焼装置3でのガスの燃焼に基づく燃焼排気が供給される装置である。熱交換器4は、燃焼装置3の上方に配置される。熱交換器4は、自身の外殻を構成する金属製のケーシング4Aと、このケーシング4Aの内部に収容される伝熱管とを備える。ケーシング4Aの下端部には燃焼排気を導入する導入口としての開口部が設けられ、この開口部(導入口)は、インナーケース3Aの上端部の開口部(上記出口)と連通する。ケーシング4Aの上端部には燃焼排気を排出する排出口としての開口部が設けられる。熱交換器4は、燃焼装置3から排出された燃焼排気を自身の内部に導入して内部を通過させ、この燃焼排気と伝熱管内を流れる水との間で熱交換を行う。熱交換器4内を通過した燃焼排気は、ケーシング4Aの上端部の開口部(排出口)から排気部5内に排出される。
【0027】
図2に示される排気部5は、燃焼排気を排出するための経路をなす。排気部5は、熱交換器4の上方に配置される。排気部5は、排気部5の外壁部(外郭部)を構成する排気部本体5Aと排気筒100とを備える。排気部本体5Aの下端部には燃焼排気を導入する導入口としての開口部が設けられる。この開口部(導入口)は、ケーシング4Aの上端部の開口部(排出口)と連通する。排気部5は、熱交換器4から排出された燃焼排気を自身の内部に導入して上方に導き、排気筒100を介して給湯器1の外部へ排出するように機能する。
【0028】
給湯器1では、ガス分配ユニット10を介して燃焼装置3内に供給されるガス(燃料ガス)を、燃焼装置3がインナーケース3A内で燃焼させる。インナーケース3A内でガスが燃焼することによって生じる排気(燃焼排気)は、インナーケース3Aの上端の開口部から排出されて熱交換器4のケーシング4A内に流れ込む。熱交換器4内に流れ込んだ上記燃焼排気は、熱交換器4内を通って排気部5の排気部本体5A内に流れ込む。そして、排気部5内に流れ込んだ排気は、排気筒100内を通って給湯器1の外部に排出される。
【0029】
図2のように、筐体2は、燃焼装置3や熱交換器4などの様々な部品を収容する。
図3のように、筐体2は、筐体本体30と、フロントカバー本体60Aと、パッキン90とを備える。
図1、
図3のように、フロントカバー本体60Aは、筐体2の前面部を構成する部分である。筐体本体30は、燃焼装置3や熱交換器4などを収容する箱状のケース体である。
図1の例では、フロントカバー本体60Aに操作装置130が組み付けられた構成で板状のフロントカバー部60が構成される。フロントカバー部60は、筐体本体30に対して前側から着脱される蓋状体である。
【0030】
図3のように、フロントカバー本体60Aは、前壁部62と、上壁部66と、下壁部64と、側壁部68,69と、を備え、後方側が開放した浅底の箱状の形態をなす。前壁部62には開口部62Zが形成され、
図1のように操作装置130が開口部62Zに嵌め込まれる。
図3のように、筐体本体30は、上側壁部32と、下側壁部34と、一対の側壁部35,36と、背面側壁部(背面部)38とを有し、これらが連結された構成をなす。上側壁部32、下側壁部34、一対の側壁部35,36、背面側壁部38は、いずれも板状に構成される。上側壁部32、下側壁部34、一対の側壁部35,36は一体的に連結され、燃焼装置3や熱交換器4が収容される領域(筐体内空間)の上下左右を囲むように配置される。筐体本体30は、前側に開口部40が設けられた箱状の形態をなす。開口部40は、上側壁部32の前端部と下側壁部34の前端部と一対の側壁部35,36の前端部とによって構成され、前側に開放した構成をなす。
【0031】
図3のように、パッキン90は、筐体本体30とフロントカバー本体60Aとの間を封止する部材である。パッキン90は、筐体本体30の開口部40に沿って配置され、フロントカバー本体60Aの環状の後端部に沿って配置され、フロントカバー本体60Aと筐体本体30とによって前後に挟まれる。
【0032】
図3のように、フロントカバー部60は、前壁部62の一部をなす固定部71A,71Bのそれぞれが、筐体本体30に設けられた被固定部43A,43Bのそれぞれに対して前後に重なり、被固定部43Aのねじ孔部53Xと固定部71Aのねじ孔71Xとに一方のねじ部材21が挿入されて固定され、被固定部43Bのねじ孔部53Yと固定部71Bのねじ孔71Yとに他方のねじ部材21が挿入されて固定される。更に、下壁部64に設けられた張出部72C,72Dが下側壁部34に重なり、被固定部44Aのねじ孔部54Xと固定部72Aのねじ孔72Xとに一方のねじ部材22が挿入されて固定され、被固定部44Bのねじ孔部54Yと固定部72Bのねじ孔72Yとに他方のねじ部材22が挿入されて固定される。
図2のように、給湯器1には、筐体2の下側に、外部のガス管が接続されるガス入口191と、水道管が接続される水入口192と、湯出口193とが設けられている。水入口192は、給湯器1の外部に設けられる水道管から水が導入される導入口である。水入口192に導入された水は、給水管115を介して熱交換器4の伝熱管に供給される。
図2には、給水管115の一部が図示される。湯出口193は、湯を給湯器1の外部に導出する出湯口である。熱交換器4の伝熱管から導出された湯は、伝熱管の下流端に接続された出湯管116を介して湯出口193から排出される。
【0033】
図2に示される給湯器1において、ガス入口191は、給湯器1の外部に設けられるガス管からガスが導入される導入口である。ガス入口191に導入されたガスは、元弁や比例弁等を備えたガス供給部(詳細の図示は省略)を介してガス分配ユニット10に供給される。ガス分配ユニット10に供給されたガス(燃料ガス)は、燃焼装置3に設けられた複数の孔部(図示省略)を通るように分配され、これらの孔部を介して燃焼装置3に供給される。燃焼装置3は、ガス分配ユニット10を介して燃焼装置3内に供給されるガス(燃料ガス)を燃焼させる。燃焼装置3内でガスが燃焼することによって生じる排気(燃焼排気)は、燃焼装置3から熱交換器4内に流れ込み、熱交換器4内を通って排気部5から外部(給湯器1の外部)に排出される。
【0034】
2.送風機
図4等に示される送風機7は、空気(燃焼用空気)を供給する装置である。送風機7は、
図5、
図6のように、送風機7は、燃焼装置3の下方に配置される。具体的には、上述の仕切板3Cの下方に送風機7が配置される。具体的には、
図2のように排気部5、熱交換器4、燃焼装置3が上下方向に重なってこの順に設けられ、燃焼装置3と上下に重なって燃焼装置3の下方に送風機7が設けられる。
【0035】
図6のように、送風機7は、主に、ケース80と駆動部81とを備える。駆動部81は、モータ81Aと複数の羽根81Bとを備える。
図8では、モータ81Aの領域は、ハッチング領域として簡略的に示される。モータ81Aは、回転駆動し得る回転軸81Zを有し、この回転軸81Zは、複数の羽根81Bを備えた環状の羽根群に固定されている。モータ81Aは、図示されていない制御装置によって制御され、回転軸81Zを回転させるように駆動し得る。
【0036】
ケース80は、前壁をなす前面部83と後壁をなす裏面部82と環状壁84とを備える。前面部83及び裏面部82は、互いに前後に向かい合って配置される。環状壁84は、複数の羽根81Bの上下左右を囲むように前面部83及び裏面部82の間に配置される。駆動部81の一部をなす複数の羽根81Bは、ケース80の内部に配置され、ケース80内で回転動作し得る。
【0037】
裏面部82は、前後方向を板厚方向とする板状に構成される。裏面部82は、給気ダクト140の前壁部141に対して前後に対向して配置される。裏面部82には、導入口88が設けられる。導入口88は、裏面部82を板厚方向に貫通した形状の孔部であり、空気が通過する孔部である。導入口88は、ケース80の外部の空気をケース80内に導入するための経路をなし、具体的には、給気ダクト140内の空気を前側に導いてケース80内に導入するための経路をなす。
【0038】
前面部83は、前後方向を板厚方向とする板状に構成される。前面部83は、モータ81Aに隣接して配置され、モータ81Aが固定される。モータ81Aの一部(回転軸81Zの一部等)は、前面部83に設けられた孔部を介してケース80内に配置される。環状壁84は、前面部83及び裏面部82と一体的に構成される。前面部83、裏面部82、及び環状壁84によって囲まれる空間が、複数の羽根81Bが回転する空間であり、ケース80内において空気が流動する空間である。
【0039】
図4のように、ケース80の上端側には、排出口89が設けられる。
図4の例では、ケース80の上端部に設けられた開口部が排出口89である。排出口89は、ケース80内の空気を上方に排出するための経路をなし、上方側に向かって開放している。ケース80は、排出口89が燃焼装置3の下端部付近に位置決めされるように固定される。
【0040】
このように構成された送風機7は、モータ81Aが駆動することにより複数の羽根81Bがケース80内で回転し、複数の羽根81Bが回転することによってケース80内で空気の流動が生じ、給気ダクト140内の空気を、導入口88を介してケース80内に吸引する作用が生じる。ケース80内では、導入口88から導入された空気を排出口89から排出するように空気の流動が生じ、このような流動によって、排出口89から上方に向けて空気が放出される。排出口89から上方に向かって排出される空気は燃焼装置3に向かって流れる。排出口89と仕切板3Cとの間は部材が介在していなくてもよく、何らかの部材が介在し、当該部材が空気を分散させるように機能してもよい。
【0041】
3.給気ダクト
図5~
図7等に示される給気ダクト140は、送風機7に空気を供給するためのダクトである。給気ダクト140は、送風機7までの空気の流路を構成する。給気ダクト140は、
図5、
図8に示される給気口172から導入した空気を、
図8に示される排気口174へと案内する部品であり、排気口174を介してケース80内へと空気を送り込む部品である。
【0042】
図8のように、給気ダクト140は、板状に構成される前壁部141と、板状に構成されるとともに前壁部141の後方側において前壁部141と対向して設けられる後壁部142とを備える。給気ダクト140は、前壁部141と後壁部142とが一体的に連結され、自身の前後方向の幅W1よりも自身の左右方向の幅W2(
図7)のほうが大きい扁平形状をなす。
図9、
図10等で示される例では、給気ダクト140の前壁部141の外面141A(前面)のうちの最も広い平坦面と直交する方向が前後方向であり、この前後方向が、給気ダクト140の厚さ方向である。そして、給気ダクト140の長手方向(具体的には正面視矩形状に構成される給気ダクト140の正面視形状の長辺方向)が上下方向である。そして、上記厚さ方向及び上記上下方向と直交する方向が左右方向である。上記幅W1は、給気ダクト140において厚さが最大となる部分の厚さ(最大厚さ)である。上記幅W2は、給気ダクト140において左右方向の幅が最大となる部分の左右幅(左右方向の最大幅)である。
【0043】
給気ダクト140は、下端側ダクト150と上側ダクト170とを備える。下端側ダクト150は、給気ダクト140のうち、送風機7の後方側において送風機7と筐体2の背面側壁部(背面部)38との間に配置される部分である。具体的には、給気ダクト140のうちの送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置される部分の上端の高さ(
図8、
図9における上下方向の位置Hの高さ)よりも下側の領域AR1(
図8、
図9)の部分が下端側ダクト150である。給気ダクト140のうちの領域AR1よりも上側の領域AR2の部分が上側ダクト170である。つまり、給気ダクト140は、位置Hよりも上側の部分の全体が送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置されず、位置Hよりも下側の部分の少なくとも一部が送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置される。
図8、
図9の例では、給気ダクト140における位置Hよりも下側の領域AR1の上下方向全体にわたって、下端側ダクト150が送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置される。
【0044】
図8~
図10のように、上側ダクト170は、下端側ダクト150と連通するとともに下端側ダクト150の上方側に延びる構成をなす。上側ダクト170は、上下方向に長い形状をなす。上側ダクト170の一部は、熱交換器4の後方側において熱交換器4と筐体2との間に配置される。上側ダクト170の別の一部は、燃焼装置3の後方側において燃焼装置3と筐体2との間に配置される。つまり、上側ダクト170は、上下方向において燃焼装置3が配置される領域と熱交換器4が配置される領域とに跨って配置される。
【0045】
図8のように、上側ダクト170の上端側に給気口172が設けられる。
図8の例では、上側ダクト170の上端部に設けられた開口部が給気口172である。給気口172は、燃焼装置3の下端部よりも上側に設けられ、より具体的には、燃焼装置3の上端部よりも上側に配置される。給気口172は、熱交換器4の下端部よりも上側に設けられ、熱交換器4と排気部5との境界部分に近接して設けられる。給気口172は、上方側に向かって開放している。従って、給気口172を介して給気ダクト140内に入り込む空気は、給気口172の上側から下側に向かって流れるように給気ダクト140に入り込む。
【0046】
給湯器1では、下端側ダクト150と送風機7とが互いに対向しつつ連通する。
図8の例では、下端側ダクト150の前面部151がケース80の裏面部82に連結される。前面部151は、前壁部141のうちの下端側ダクト150の領域AR1に配置される部分である。前面部151には、前方側に膨らむように膨出する壁部である膨出部151Aが設けられる。膨出部151Aの前端部には、円筒状の突出部151Bが設けられる。膨出部151Aは、前壁部141における膨出部151A以外の領域よりも前側に突出するように膨らんだ部分である。
図10のように、前壁部141における膨出部151A以外の領域の大部分は、前後方向と直交する板面を有する平板状の部分であり、膨出部151Aは、この平板状の部分よりも前側に突出するように膨らんでいる。膨出部151Aは、連通壁の一例に相当し、排気口174を有するとともに給気ダクト140において送風機7と背面側壁部(背面部)38との間の領域に配置される壁部としての機能を有する。
図8の例では、円筒状の突出部151Bが円形状の孔部である導入口88に差し込まれるように突出部151Bと導入口88とが嵌合して連結され、下端側ダクト150内の空間とケース80内の空間とが連通している。
図8のように、膨出部151Aの上端部151Zは、後述される連結部182よりも上位置且つ前位置に配置され、上端部151Zと連結部182とによって空気を下方側且つ前側に流す流路が構成される。より具体的には、膨出部151Aにおける連結部182よりも上位置の部分と連結部182とによって、給気ダクト140内を流れる空気を下側且つ前側に導く流路が構成される。
【0047】
図8のように、給気ダクト140において、後壁部142は、上方側後壁部178と下方側後壁部180とを有する。上方側後壁部178は、少なくとも一部が送風機7よりも上方側に配置される壁部である。下方側後壁部180は、少なくとも一部が送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置されるとともに上方側後壁部178よりも下位置且つ前位置に配置される壁部である。後壁部142では、上方側後壁部178と下方側後壁部180とが段差構造をなしている。下方側後壁部180は、離間壁181と連結部182とを備える。上方側後壁部178は、板状に構成される壁部である。上方側後壁部178の前面(内面)の大部分の領域は、前後方向と直交する第1の平坦面とされる。離間壁181は、板状に構成される壁部である。離間壁181の前面(内面)の大部分の領域は、前後方向と直交する平坦面であって且つ上記第1の平坦面よりも前位置且つ第1の平坦面と平行な第2の平坦面とされる。離間壁181は、膨出部151A(連通壁)の後方側において背面側壁部(背面部)38から離間して配置される。連結部182は、上方側後壁部178及び離間壁181と一体的に構成される板状の部分であり、上方側後壁部178の下端部に連結され離間壁181の上端部に連結される部分である。連結部182は、前後方向に対して傾斜して配置される。連結部182の内面(前側の面)は、自身が下位置となるにつれて前位置となる傾斜面である。
【0048】
図8の構成では、後壁部142のうちの下端側ダクト150の領域に配置される部分が後面部152である。
図8の例では、後面部152は、上方側後壁部178の一部と下方側後壁部180とによって構成される。離間壁181は、背面側壁部(背面部)38から前側に離間した配置で設けられる。離間壁181と背面側壁部38との間には、空気が流動し得る空間が構成される。離間壁181の少なくとも一部(
図7等の例では全部)が、送風機7の後方側において送風機7と背面側壁部(背面部)38との間に配置される。
【0049】
図7、
図8の構成では、下方側後壁部180において、筐体2内の空気を給気ダクト140内に導入するための開口部189が設けられている。開口部189は、開口部189は、補助給気口の一例に相当し、筐体2内の空気を給気ダクト140内に導入するための孔部として機能する。具体的には、離間壁181に、開口部189が形成されている。開口部189の開口領域の大きさは、給気口172の開口領域よりも小さい。
図10のように、開口部189(補助給気口)の開口領域と排気口174の開口領域とが前後に重なる。
図10の例では、開口部189及び排気口174を前後方向と直交する仮想平面に投影した場合において排気口174の内縁を上記仮想平面に投影した投影図形(具体的には円形の投影図形)の内側に開口部189の内縁を上記仮想平面に投影した投影図形(具体的には矩形状の投影図形)が収まるような位置関係とされている。
【0050】
4.効果の例
給湯器1は、送風機7に空気を供給する給気ダクト140が設けられ、給気ダクト140は、「送風機7と筐体2の背面側壁部(背面部)38との間の領域」と「送風機7よりも上方側の領域」とに跨って配置される。この給湯器1は、送風機7と背面側壁部(背面部)38との間のスペースを効率的に利用して送風機7に空気を供給するための流路を確保することができる。そして、この給湯器1は、給気ダクト140において固定位置且つ固定形状で確保された流路を介して送風機7に空気が供給されるため、送風機7に入り込もうとする空気の流れを安定化しやすい。
【0051】
給湯器1は、燃焼装置3の上方側に熱交換器4が設けられ、給気ダクト140の一部は、熱交換器4の後方側において熱交換器4と筐体2との間に配置され、給気口172は、燃焼装置3よりも上側に配置される。このように、給湯器1は、給気ダクト140の給気口172が燃焼装置3よりも上側に配置されるため、筐体2内における燃焼装置3付近の空気や燃焼装置3下方の空気が送風機7に送り込まれる場合には、燃焼装置3付近を通過して上昇した後に給気口172から吸引されるように移動しやすい。このように燃焼装置付近を通過してから給気口172に入り込む空気は、燃焼装置3付近を通過する際に暖まりやすいため、送風機7からは、暖まった空気が供給されやすくなる。よって、この給湯器1は、燃焼装置3の燃焼性能を高め得る。
【0052】
給湯器1において、給気ダクト140は、板状に構成される前壁部141と、板状に構成されるとともに前壁部141の後方側において前壁部141と対向して設けられる後壁部142とを備え、前壁部141と後壁部142とが一体的に連結され、自身の前後方向の幅よりも自身の左右方向の幅のほうが大きい扁平形状をなしている。そして、後壁部142は、少なく7とも一部が送風機7よりも上方側に配置される上方側後壁部178と、少なくとも一部が送風機7と背面側壁部38(背面部)との間に配置されるとともに上方側後壁部178よりも下位置且つ前位置に配置される下方側後壁部180と、を有し、上方側後壁部178と下方側後壁部180とが段差構造をなしている。このように、給湯器1は、給気ダクト140が上記扁平形状をなしているため、前後方向のサイズを抑えた構成で、より多量の空気を供給しやすい。更に、「少なくとも一部が送風機7よりも上方側に配置される上方側後壁部178」と「上方側後壁部178よりも下位置且つ前位置に配置される下方側後壁部180」とが段差構造をなしているため、段差部の存在によって共鳴を抑制しやすい。
【0053】
下方側後壁部180には、筐体2内の空気を給気ダクト140内に導入するための開口部189(補助給気口)が設けられている。段差構造が設けられると、段差構造によって空気の流れが阻害されやすいという問題があるが、給湯器1は、開口部189(補助給気口)が設けられているため、開口部189(補助給気口)を介して空気の導入を促進することができる
【0054】
給気ダクト140において送風機7と背面側壁部(背面部)38との間の領域には、排気口174を有する膨出部(連通壁)151Aと、膨出部(連通壁)151Aの後方側において背面側壁部(背面部)38から離間して配置される離間壁181と、が設けられ、離間壁181には、筐体2内の空気を給気ダクト140内に導入するための開口部189(補助給気口)が設けられている。この給湯器1は、送風機7と開口部189(補助給気口)との間のスペースを効率的に利用して送風機7に空気を供給するための流路を確保しているが、送風機7と開口部189(補助給気口)との間のスペースは制限があるため、それほど流路を大きく確保できない事情がある。この点に関し、給湯器1は、排気口174を有する膨出部(連通壁)151Aの後方側において背面側壁部(背面部)38から離間した配置で離間壁181が設けられ、この離間壁181に開口部189(補助給気口)が設けられているため、離間壁181と開口部189(補助給気口)との間の空間を通過する空気を、開口部189(補助給気口)を介して導入することができ、膨出部(連通壁)151Aの後方側において空気の導入を部分的に促進することができる。
【0055】
給湯器1は、開口部189(補助給気口)の開口領域と排気口174の開口領域とが前後に重なる構成であるため、開口部189(補助給気口)から供給される空気が排気口174に流れやすい。よって、膨出部(連通壁)151Aの後方側において空気の導入を一層促進することができる。
【0056】
給湯器1は、開口部189の開口面積が給気口172の開口面積よりも小さいため、開口部189を介しての空気の導入は相対的に抑えられる。よって、給湯器1では、給気口172を介して給気ダクト内に空気を送り込むことによるメリット(空気の流れの安定化及び空気の温度上昇のメリット)は損なわれにくい。
【0057】
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明された実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
【0058】
上記実施形態では、離間壁181に開口部189が1つのみ設けられていたが複数設けられていてもよい。
【0059】
上記実施形態では、給気口172が熱交換器4と排気部5の境界付近に設けられていたが、この位置よりも上位置(例えば、排気部5の下端部よりも上位置)であってもよく、この位置よりも下位置(例えば、熱交換器4の下端部よりも下位置)であってもよい。
【0060】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0061】
1 :給湯器
2 :筐体
3 :燃焼装置
4 :熱交換器
7 :送風機
80 :ケース
82 :裏面部
88 :導入口
89 :排出口
140 :給気ダクト
141 :前壁部
142 :後壁部
150 :下端側ダクト
151 :前面部
151A :膨出部(連通壁)
170 :上側ダクト
172 :給気口
174 :排気口
180 :絞り部
181 :離間壁
189 :開口部(補助給気口)