(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130082
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】ハーモニカ
(51)【国際特許分類】
G10D 9/00 20200101AFI20230912BHJP
G10D 7/14 20200101ALI20230912BHJP
【FI】
G10D9/00 130
G10D7/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034535
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】716000237
【氏名又は名称】石元 章一
(72)【発明者】
【氏名】石 元 章一
(57)【要約】
【課題】 従来のハーモニカのカバー表面には潤滑作用としての唾液の付着、滞留箇所が存在しないために奏中にハーモニカの左右の移動で生じる唇でのカバー表面のスイープ行為で唾液がより喪失し、口内の唾液の吐出の減少が伴うと更に唾液が不足し唇に癒着と摩擦抵抗が生じ奏者は各自で対応に苦慮している。
【解決手段】本発明のハーモニカは、上下カバー(2,3)表面の唇が接触する面にリード(4,5)に並行の羅列した溝(1)を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(8)の上下カバー(2,3)の表面への唇が接触する面にリード(4,5)に並行した方向の羅列した溝(1)を備えたハーモニカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は左右の移動操作が容易なハーモニカに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のハーモニカの全てが唇とカバー表面との接触面での密着性と摩擦を考慮してカバー表面は滑らかな形状としハーモニカの左右の移動操作には唾液が潤滑液として活用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ハーモニカの奏中、口内の唾液が減少するとカバーが滑らか故に唇がカバーと接する面で癒着による摩擦抵抗が生じハーモニカの左右の移動操作に支障が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本体(8)の上下カバー(2,3)の表面への唇が接触する面にリード(4,5)に並行した方向の羅列した溝(1)を備えたハーモニカ。
【発明の効果】
【0005】
奏中、溝(1)に唾液が適度に付着、滞留し潤滑液として作用しハーモニカの左右の
動操作に於いて唇に癒着感と摩擦抵抗が生じない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
唇が接触する上下カバー(2,3)の表面にリード(4,5)に並行の羅列した溝(1)を備える。
【実施例0008】
従来のハーモニカの上下カバー(2,3)表面は滑らかであり奏中に上下カバー(2,3)表面に付着している唾液を唇でスイープすることで唾液が喪失しやすくなり更に口内の唾液の吐出の減少が伴うと唇と上下カバー(2,3)間に癒着と摩擦抵抗が生じハーモニカの左右への移動操作に支障をきたす。本体(8)の上下カバー(2,3)の表面にリード(4,5)に並行した方向の羅列した溝(1)を備えることで唾液が溝(1)に適度に付着、滞留し、又羅列した溝(1)の表面は凹凸ゆえに唇との実質接触面積の半減も相まって奏中のハーモニカの左右の移動操作に伴う唇での癒着と摩擦抵抗が生じない。