(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130144
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】コミュニケーション支援サーバ、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、及びコミュニケーション支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230912BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034646
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】519185155
【氏名又は名称】株式会社Aill
(74)【代理人】
【識別番号】100187322
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 直輝
(72)【発明者】
【氏名】豊嶋 千奈
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】チャットにおけるユーザ同士のコミュニケーションの円滑化を図る。
【解決手段】コミュニケーション支援サーバ101は、ユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するメッセージ内容解析部112と、リワードが設定された複数のサジェスト情報を記憶するサジェスト情報記憶部124と、第1のメッセージ解析結果に基づいて選択したサジェスト情報をユーザに提示し、第2のメッセージ解析結果に基づいて、複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定する、サジェスト管理部114と、採用サジェスト情報についてユーザが評価するためのレポート情報を管理するレポート管理部115と、を備え、サジェスト管理部114は、レポート情報が登録された場合に、ユーザに採用サジェスト情報のリワードを付与する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するメッセージ内容解析部と、
リワードが設定された複数のサジェスト情報を記憶するサジェスト情報記憶部と、
第1のメッセージ解析結果に基づいて選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示し、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定する、サジェスト管理部と、
前記採用サジェスト情報について前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するレポート管理部と、
を備えるコミュニケーション支援サーバであって、
前記サジェスト管理部は、前記レポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに前記採用サジェスト情報のリワードを付与する、
ことを特徴とする、コミュニケーション支援サーバ。
【請求項2】
前記第1のメッセージ解析結果から予定情報を抽出する予定管理部を更に備え、
前記サジェスト管理部は、前記複数のサジェスト情報から、前記予定情報と関連度が高いサジェスト情報を選択し、当該選択されたサジェスト情報を前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザに提示する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項3】
前記予定情報は日時情報を含み、
前記レポート管理部は、前記日時情報に基づいて、所定の時期に前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに前記レポート情報の登録を促す、
ことを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項4】
前記レポート管理部は、前記日時情報と前記レポート情報の登録完了時期に基づいて、異なるリワードを発行する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項5】
前記レポート管理部は、登録された前記レポート情報に画像が含まれているかに応じて異なるリワードを発行する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項6】
前記サジェスト管理部は、前記レポート情報が登録された場合に、前記採用サジェスト情報の広告料を発生させる、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項7】
前記サジェスト管理部は、前記レポート情報の内容に応じて前記広告料を変動させる、
ことを特徴とする請求項6に記載のコミュニケーション支援サーバ。
【請求項8】
第1のユーザが使用する第1の端末装置と、第2のユーザが使用する第2の端末装置と、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とネットワークを介して接続可能なコミュニケーション支援サーバと、を備えるコミュニケーション支援システムにおいて、
前記コミュニケーション支援サーバは、
前記第1の端末装置及び/又は前記第2の端末装置から送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するメッセージ内容解析部と、
リワードが設定された複数のサジェスト情報を記憶するサジェスト情報記憶部と、
第1のメッセージ解析結果に基づいて選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示し、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定する、サジェスト管理部と、
前記採用サジェスト情報について前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するレポート管理部と、
を備えるコミュニケーション支援サーバであって、
前記サジェスト管理部は、前記レポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに前記採用サジェスト情報のリワードを付与する、
ことを特徴とするコミュニケーション支援システム。
【請求項9】
メッセージ内容解析部が、第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するステップと、
サジェスト管理部が、第1のメッセージ解析結果に基づいて、リワードが設定された複数のサジェスト情報から選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示するステップと、
前記サジェスト管理部が、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定するステップと、
レポート管理部が、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報について前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するステップと、
前記サジェスト管理部が、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザからレポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザにリワードを付与するステップと、
を含む、コミュニケーション支援方法。
【請求項10】
第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するステップと、
第1のメッセージ解析結果に基づいて、リワードが設定された複数のサジェスト情報から選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示するステップと、
第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定するステップと、
前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報について前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するステップと、
前記第1のユーザ及び前記第2のユーザからレポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザにリワードを付与するステップと、
をコンピュータに実行させるためのコミュニケーション支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人と人の間のネットワークを介したコミュニケーションの支援を行うコミュニケーション支援サーバ、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、及びコミュニケーション支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人と人のネットワークを介したコミュニケーションツールとして、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service,SNS)が広く活用されている。また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスには、チャット機能やメッセンジャー機能等が実装されている場合が多く、リアルタイムなコミュニケーションを行うことができる。そして、システムが人間間のコミュニケーションに介入し、コミュニケーションの円滑化を図る技術が提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、仮想空間内のコミュニティ・サービスにおけるユーザ間のコミュニケーションに関し、仮想ユーザによる仲介を通じて、コミュニティを活性化する技術が記載されている。
【0004】
また、ソーシャル・ネットワーキング・サービスでは、広告を主な収入源としているものが多い。例えば、特許文献2には、チャットルームに共有されるリンク情報に対応する広告情報を提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-098557号公報
【特許文献2】特開2018-041462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ソーシャル・ネットワーキング・サービスには登録ユーザ同士のマッチング支援サービスを提供するものがある。このようなマッチング支援サービスにおいては、特許文献1のような複数ユーザのコミュニティにおけるチャットと異なり、相手ユーザとの親密度を向上させることを目的とした1対1のコミュニケーションが中心であるため、より肯定的な反応を得られるメッセージを作成する必要がある。
【0007】
また、チャットに提示される広告は、広告が表示される端末のユーザの特性に合わせて表示されることが多く、チャットの他ユーザにも適しているとは限らないため、メッセージ作成の参考にならないという課題がある。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、人間間のチャットによるコミュニケーションにおいて、メッセージ作成の参考になり、かつ、他ユーザにも有益な広告情報を提示しコミュニケーションの円滑化を図るコミュニケーション支援サーバ、コミュニケーション支援サーバ、検査コミュニケーション支援方法、及び検査コミュニケーション支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明に係るコミュニケーション支援サーバは、第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するメッセージ内容解析部と、リワードが設定された複数のサジェスト情報を記憶するサジェスト情報記憶部と、第1のメッセージ解析結果に基づいて選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示し、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定する、サジェスト管理部と、前記採用サジェスト情報について前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するレポート管理部と、を備えるコミュニケーション支援サーバであって、前記サジェスト管理部は、前記レポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに前記採用サジェスト情報のリワードを付与する、ことを特徴とする。
【0010】
上記した目的を達成するために、本発明に係るコミュニケーション支援システムは、第1のユーザが使用する第1の端末装置と、第2のユーザが使用する第2の端末装置と、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とネットワークを介して接続可能なコミュニケーション支援サーバと、を備えるコミュニケーション支援システムにおいて、前記コミュニケーション支援サーバは、前記第1の端末装置及び/又は前記第2の端末装置から送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するメッセージ内容解析部と、リワードが設定された複数のサジェスト情報を記憶するサジェスト情報記憶部と、第1のメッセージ解析結果に基づいて選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示し、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定する、サジェスト管理部と、前記採用サジェスト情報について前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するレポート管理部と、を備えるコミュニケーション支援サーバであって、前記サジェスト管理部は、前記レポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに前記採用サジェスト情報のリワードを付与する、ことを特徴とする。
【0011】
上記した目的を達成するために、本発明に係るコミュニケーション支援方法は、メッセージ内容解析部が、第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するステップと、サジェスト管理部が、第1のメッセージ解析結果に基づいて、リワードが設定された複数のサジェスト情報から選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示するステップと、前記サジェスト管理部が、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定するステップと、レポート管理部が、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報について前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するステップと、前記サジェスト管理部が、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザからレポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザにリワードを付与するステップと、を含む。
【0012】
上記した目的を達成するために、本発明に係るコミュニケーション支援プログラムは、第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するステップと、第1のメッセージ解析結果に基づいて、リワードが設定された複数のサジェスト情報から選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示するステップと、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を採用サジェスト情報として特定するステップと、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報について前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するステップと、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザからレポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザにリワードを付与するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
上記手段を用いる本発明のコミュニケーション支援サーバ、コミュニケーション支援システム、検査コミュニケーション支援方法、及び検査コミュニケーション支援プログラムによれば、人間間のチャットによるコミュニケーションにおいて、メッセージ作成の参考になり、かつ、他ユーザにも有益な広告情報を提示しコミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係るコミュニケーション支援システムを示すシステム構成図である。
【
図2】コミュニケーション支援サーバの記憶部に記憶される情報例をまとめた表である。
【
図3】コミュニケーション支援システムにおいて用いられる情報と処理の関係例を示す図である。
【
図4】ユーザAとユーザBのメッセージのやり取りを示すユーザAの端末装置の画面表示例を示す概略図である。
【
図5】ユーザAとユーザBのメッセージのやり取りを示すユーザBの端末装置の画面表示例を示す概略図である。
【
図6】ユーザの端末装置にサジェスト情報への誘導が表示された例を示す概略図である。
【
図7】ユーザの端末装置にサジェスト情報の詳細が表示された例を示す概略図である。
【
図8】ユーザの端末装置にレポート情報の入力を促すメッセージが表示された例を示す概略図である。
【
図9】ユーザの端末装置においてレポート情報の入力フォームが表示された例を示す概略図である。
【
図10】予定情報抽出ルーチンを示すフローチャートである。
【
図11】サジェスト情報選択サブルーチンを示すフローチャートである。
【
図12】リワード付与ルーチンを示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0016】
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係るコミュニケーション支援サーバを含むコミュニケーション支援システムを示すシステム構成図である。
【0017】
コミュニケーション支援システム1(以下単に支援システム1という)は、コミュニケーション支援サービス(以下単に支援サービスという)の事業者が運営する、登録されたユーザが、マッチングの結果フレンドとなった人同士のコミュニケーションを支援するためのシステムである。支援サービスは、具体的には、フレンドとなったユーザ同士は、チャットによるコミュニケーションを行い、支援システム1は、チャットにおけるメッセージの内容に応じてコミュニケーションに架空のアシスタント(以下アシストAIという)として介入し、それぞれのユーザに有益な情報を伴うアシストを行うことで円滑なコミュニケーションを図ることを目的とするものである。なお、本発明においてアシストとは、提案、提言を示す行為である。また、ユーザは他のユーザとのチャット画面上で、アシストAIと1対1でチャットをすることでアシストを受けることもできる。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る支援システム1は、インターネット、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークNWを介して、支援サービスを提供する事業者が運用するコミュニケーション支援サーバ101(以下、単に支援サーバ101という)と、ユーザ側が使用する端末装置である端末装置211(端末装置211a、端末装置211b)と、が接続されて構成されている。なお、説明の簡略化のため
図1では1組のペアのユーザを想定して端末装置211a(第1端末装置)と端末装置211b(第2端末装置)のみを示しているが、支援サーバ101はネットワークNWを介して2組以上のペアのユーザと接続可能である。また、支援サーバ101についても、物理的または仮想的に複数のサーバから構成されていてもよい。
【0019】
支援サーバ101は、処理部110と、記憶部120と、を備え、内部で相互に通信可能に接続されている。
【0020】
処理部110は、制御部111と、メッセージ内容解析部112と、予定管理部113と、サジェスト管理部114と、レポート管理部115と、を含む。
【0021】
制御部111は、支援サーバ101を統括的に制御する機能を有する。具体的には、制御部111は、支援サーバ101内の各部の動作、通信、エラー処理を制御する。また、制御部111は、端末装置211a、211bと、支援サーバ101との情報のやり取りの制御を行う。
【0022】
メッセージ内容解析部112は、ユーザA(第1のユーザ)又はユーザB(第2のユーザ)が入力したメッセージの内容を随時解析してメッセージ解析結果を生成する。メッセージ内容解析部112は、メッセージの内容の解析をメッセージのやり取りの流れにより解析することができる。具体的には、以下の解析を行う。
【0023】
メッセージ内容解析部112は、例えば、複数のメッセージのやり取りから、一回のメッセージの長さや、一度チャットを開始した場合のメッセージの数、やり取りの時間等の情報から解析することができる。また、他のユーザとの比較により解析を行ってもよい。例えば、ユーザAとユーザBのやり取りと、ユーザAとユーザB以外の他のユーザとのやり取りの比較や、他のユーザ同士のやり取りと比較を行い、肯定的な流れか否定的な流れかの解析を行ってもよい。また、メッセージ内容解析部112は、自然言語解析を行い、予定情報や予定情報に対する肯定的又は否定的な反応、後述するサジェスト情報に対する肯定的又は否定的な反応を抽出する。さらに、メッセージ内容解析部112は、メッセージの内容を解析し、相手ユーザに対する好感度を算出してもよい。メッセージ内容解析部112は、過去のメッセージのやり取りを教師データとした機械学習を用いてメッセージの解析を行うことができる。教師データは、例えばメッセージ内容と好感度のポイントとを対にしたデータセットであり、肯定的なメッセージ内容は好感度ポイントが高く、否定的なメッセージ内容は好感度のポイントを低く設定する。メッセージ内容は、文章であってもよいし、単語のみであってもよい。さらに、教師データには一回のメッセージの長さや、一度チャットを開始した場合のメッセージの数、やり取りの時間等の情報を組み合わせてもよい。このような教師データに基づき機械学習した学習済みモデルは、二者間の会話(メッセージのやりとり)から両者の関係性の良好度合・不良度合を判別可能となる。
【0024】
予定管理部113は、メッセージ内容解析部112がユーザA及びユーザBのメッセージを解析したメッセージ解析結果から予定情報を随時抽出する機能を有する。
【0025】
サジェスト管理部114は、予定管理部113が抽出した予定情報に基づいてサジェスト情報記憶部124からサジェスト情報を「サジェスト候補情報」として選択しユーザAの端末装置211a(第1の端末装置)及び/又はユーザBの端末装置211b(第2の端末装置)に提示する機能を有する。そして、サジェスト管理部114は、サジェスト候補情報をサジェスト情報記憶部124に予定管理部113が抽出した予定情報に紐づけて記憶する。また、サジェスト管理部114は、メッセージ解析結果から、予定管理部113が抽出した予定情報に関して、ユーザA及びユーザBが採用したサジェスト情報を特定する機能を有する。そして、採用されたとサジェスト情報を、「採用サジェスト情報」として、予定管理部が抽出した予定情報と紐づけて記憶更新する機能を有する。さらに、サジェスト管理部114は、ユーザA及びユーザBの双方からレポート情報の登録があった場合に、ユーザA及びユーザBにリワードを付与し、レポート情報に紐づいている採用サジェスト情報の広告料を発生させる機能を有する。
【0026】
レポート管理部115は、採用サジェスト情報についてユーザA及びユーザBが評価するためのレポート情報を管理する機能を有する。また、レポート管理部115は、予定管理部113が取得した予定情報の日時情報に基づいて、所定の時期にユーザAの端末装置211a及びユーザBの端末装置211bにレポート情報の入力および登録を促す機能を有する。さらに、
【0027】
記憶部120は、個人情報記憶部121と、メッセージ記憶部122と、予定記憶部123と、サジェスト情報記憶部124と、レポート情報記憶部125と、を含む。
【0028】
端末装置211(端末装置211a、211b)は、例えばPCや、スマートフォン、タブレットPC、及び携帯電話のような携帯端末であり、少なくともweb情報を表示可能な端末である。端末装置211(端末装置211a、211b)は、端末にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによって支援サーバ101にアクセスしてもよい。また、支援サーバ101が提供する動作環境(API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、プラットフォーム等)を利用して支援サーバ101にアクセスしてもよい。
【0029】
端末表示部212(端末表示部212a、212b)は、端末装置211に設けられた表示画面であり、支援サーバ101から配信される表示画面やメッセージ、警告を表示再生する機能を有する。表示画面は、例えば、スマートフォンにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。また、端末装置211と独立したディスプレイ装置であっても構わない。
【0030】
端末入力部213(端末入力部213a、213b)は、端末装置211(端末装置211a、211b)に設けられた文字入力手段やマイク等であり、ユーザが入力するテキストやユーザの音声等を取得する機能を有する。文字入力手段は端末表示部212a、212bの表示手段と一体であるタッチパネルや端末装置211と独立したキーボードなどであっても構わない。
【0031】
<記憶部の情報>
図2は、本発明の実施形態に係る記憶部に記憶される情報例をまとめた表である。以下記憶部120の各記憶部に記憶される情報について、
図2を参照しながら以下説明する。
【0032】
個人情報記憶部121には、支援サービスに登録する各ユーザの個人情報が記憶される。具体的には、
図2に示すように、個人情報には、基本情報、特性情報、フレンド毎好感度、マッチング候補毎相性度、ステータス、等が含まれる。
【0033】
基本情報には、ユーザ(自身)のID、氏名や表示名(ニックネーム)、性別、生年月日、職業、収入等が含まれる。特性情報には、趣味、価値観、ライフプラン、ユーザがパートナーに期待する条件、生活に関わる嗜好等が含まれる。特性情報には、支援システム1での過去のチャットによるメッセージの内容の解析結果に応じたユーザの性格、嗜好、行動履歴を示す情報を含めることができる。行動履歴は、例えば、ユーザが過去に利用したことのあるレストランや、既に見た映画のタイトル等であり、必要に応じて他のユーザとのステータスと紐づけられて記憶される。
【0034】
フレンド毎好感度には、フレンドとして承認した他のユーザについて、ユーザごとにAIが算出した好感度等であるフレンド毎好感度が含まれる。例えば、ユーザAのユーザBに対する好感度や、ユーザBのユーザAに対する好感度が、各ユーザのIDと紐づけて記憶される。マッチング候補毎相性度には、承認済みフレンドを含むマッチング候補の他のユーザとの相性について他のユーザ毎にAIが算出したマッチング度が含まれる。ステータスには、ユーザ間のコミュニケーションステータスとステータスの変更履歴が含まれる。コミュニケーションステータスは、本実施形態では、例えば、フレンド申請中、フレンド承認済み、フレンド解除、交際中、等の交際の進捗度を示す情報である。
【0035】
個人情報のうち、基本情報及び特性情報の一部は、主にユーザによって登録、更新される。また、特性情報の一部、フレンド毎好感度、マッチング候補毎相性度、及び、ステータスは、主に、支援サーバ101によって登録、更新される。
【0036】
メッセージ記憶部122には、ユーザのペア同士のチャットによるメッセージの内容とそれらのメッセージをメッセージ内容解析部112が解析した解析結果が記憶される。また、メッセージ記憶部122には、ユーザとアシストAIとのチャットによるメッセージの内容とそれらのメッセージをメッセージ内容解析部112が解析した解析結果も記憶される。
【0037】
予定記憶部123は、ユーザのペアの予定に関する予定情報が記憶される。予定情報は、例えば、ユーザのペアが一緒に行う予定であり、例えばデートである。具体的には、予定情報には、ID、対象ユーザ(ユーザのペア)、ステータス、カテゴリ、場所情報、日時情報が含まれる。
【0038】
ステータスには、「候補」、「確定」、「消滅」、「実行」等の予定の進捗度合を示す情報が含まれる。ステータスは、ユーザのペアのチャットメッセージの解析結果から自動判定される。例えば、「候補」は、「次の週末に外食したい」という希望を示す状態であり、「確定」は、「次の週末のランチをどこどこで予約した」という実施がほぼ約束された状態であり、「消滅」は、「体調がすぐれないので明日のランチは一旦キャンセルします」といった約束がキャンセルされた状態、「実行」は約束通りユーザAとユーザBで「外食デート」が実行された状態である。カテゴリは、予定情報の種類であり、例えば、外食(飲食)、映画、テーマパーク、旅行、スポーツ、ショッピング、美容、等である。場所情報は予定が実行される場所である。日時情報は、予定の実行される日時である。
【0039】
予定情報は、ユーザ間のメッセージのやり取りをメッセージ内容解析部112が随時解析することにより自動で取得され記憶される。
【0040】
サジェスト情報記憶部124には、サジェスト情報が記憶される。サジェスト情報には、
図2に示すように、サジェスト基本情報、リワード、キーワードタグ、評価、提供主体、提示履歴、採用履歴、広告料情報が含まれる。
【0041】
サジェスト基本情報は、サジェスト情報ごとに付与されるIDや、サジェスト情報と紐づけられる広告主ID、サジェスト情報の具体的な内容、等が含まれる。サジェスト情報の具体的な内容は、例えば、例えば、レストラン等の飲食(外食)情報、映画・テーマパーク・旅行・スポーツ・フェス等のレジャー情報、誕生日等の記念日やバレンタイン・クリスマス等の季節イベントに関連するギフト情報、美容院・ネイル・美容家電等の美容情報、服・靴・カバン・アクセサリ等のファッション情報、デートや仕事の外出に関連する移動手段情報、暮らしに関連するエネルギー等のインフラ情報である。
【0042】
キーワードタグには、キャンペーンの有無、季節イベントとの関連、イベントカテゴリ、地域、等に応じた検索用タグが含まれる。評価には、サジェスト情報毎の評価、が含まれる。評価は、例えば、予定情報のカテゴリ別、誕生日やクリスマスなどのシーン別、ユーザ間の相性度別、ユーザの好感度別、等に分類して、お付き合い成功率などのコミュニケーション円滑化への寄与を、それぞれ点数等で評価した情報である。また、評価には、採用サジェスト情報に紐づけられた予定情報が実行されたあと、すなわちユーザがサジェスト情報を利用した後、所定期間内のお付き合い成功率を支援システム1が算出したものを含んでもよい。評価は人為的に算出して支援サーバに登録した数値や指標であってもよく、提示履歴や採用履歴等に基づいて支援システム1が算出した数値や指標であっても良い。提示履歴には、当該サジェスト情報を提示したユーザと予定情報の履歴が含まれる。提示履歴は、例えば、ユーザが過去に利用した履歴の無いサジェスト情報を抽出するために用いられる。採用履歴には、サジェスト情報の採用履歴が含まれる。サジェスト情報が「採用」されるとは、例えば、メッセージ内容解析の結果、「外食」が予定情報として(「候補」ステータスで)抽出された場合に、支援システム1が「外食」およびユーザ情報の特性情報に基づいて「創作レストラン ●●●●」というサジェスト情報を選択しユーザに提示したあと、更にメッセージ内容解析により、「外食」として「創作レストラン ●●●●」に決まった(採用された)状態をいう。
【0043】
広告料情報は、例えば、サジェスト情報がユーザに提供されることに対する広告料等に関連する情報である。具体的には、
図2に示すように、広告料情報には、広告料、変動条件、発生履歴、等が含まれる。
【0044】
サジェスト情報のうち、サジェスト基本情報、キーワードタグ、及び評価は、支援サーバ101においてあらかじめ入力されたものでもよく、また、ネットワークNWを介して外部から入力及び更新を随時行うことにより取得してもよい。また、評価は、データの蓄積に応じて随時AIにより評価を更新してもよい。
【0045】
レポート情報記憶部125には、レポート情報が記憶される。レポート情報は、サジェスト情報に関するユーザの感想、意見、画像(いわゆる口コミ)等の情報であり、サジェスト情報が紐づけられた予定情報を実行したユーザAおよびユーザBが支援サーバ101に送信して登録(投稿)される情報である。具体的には、
図2に示すように、レポート情報には、投稿基本情報、投稿画像、投稿テキスト、投稿完了日時、投稿評価、等が含まれる。投稿基本情報には、レポート情報と紐づけられたサジェスト情報ID、予定情報ID、ユーザID等のレポート情報を識別するための情報が含まれる。投稿画像には、予定情報IDに紐づいたユーザから投稿される画像が含まれる。投稿テキストには、予定情報IDに紐づいたユーザから投稿されるテキストが含まれる。投稿完了日時には、予定情報IDに紐づいたユーザから、当該レポート情報への投稿が完了した日時の情報が含まれる。
【0046】
なお、本実施形態では個人情報記憶部121、メッセージ記憶部122、予定記憶部123、サジェスト情報記憶部124、及び、レポート情報記憶部125を、それぞれを別体の記憶部としているが、それぞれの情報を一体とし記憶した物理的又は仮想的に一つの記憶部であってもよい。
【0047】
<処理の詳細>
図3は、コミュニケーション支援システムにおいて用いられる情報と処理の関係例を示す図である。以下、支援サーバ101の処理部110の各部によって実行される処理の流れについて、
図3を参照しながら説明する。
図3においては、ユーザAとユーザBの間のメッセージのやり取り(チャット)に伴い時系列で発生する処理が、上段の左から右に進み、更に、下段の左から右に進むとして示されている。
【0048】
まず、支援サーバ101は、チャット中のユーザAとユーザBのチャット内容(メッセージ内容)を解析することにより、ユーザAとユーザBとの間での予定情報として、例えば「外食」カテゴリの予定(以下「外食デート」という)の発生、を抽出する。具体的には、まず、ユーザA及びユーザBの間のチャットでやりとりされるメッセージが、メッセージ内容解析部112によって解析され、メッセージ解析結果(第1のメッセージ解析結果)が生成される。そして、予定管理部113は、その解析結果から予定情報として、カテゴリが「外食」でステータスが「候補」であるとして抽出する。予定管理部113は、この時、ユーザAのユーザBに対する好感度、ユーザBのユーザAに対する好感度、ユーザAとユーザBの相性、およびメッセージ記憶部122に記憶されているユーザA及びユーザBの過去のメッセージを考慮に入れて予定情報を抽出することもできる。
【0049】
次に、支援サーバ101は、抽出された予定情報に関連が高いサジェスト情報をサジェスト候補情報として選択する。具体的には、
図2に示すように、サジェスト管理部114は、抽出された予定情報に加え、ユーザA及び/又はユーザBの個人情報、過去の履歴分を含むメッセージ解析結果、サジェスト情報の評価、のいずれか又はこれら複数の組み合わせに基づいて、サジェスト情報記憶部124に記憶されているサジェスト情報から、所定の条件を満たすサジェスト候補情報を1又は複数選択する。例えば、ユーザAとユーザBのチャットの解析の結果、抽出された予定情報のカテゴリが「外食」の場合、サジェスト管理部114は、予定情報のカテゴリ「外食」に関連するキーワードを有するサジェスト情報に絞り込んでも良い。また、サジェスト管理部114は、その後のユーザAとユーザBとのチャットのやり取りに含まれている「梅田のフレンチ」というフレーズに関するキーワードを有するサジェスト情報に絞り込んでも良い。さらに、サジェスト管理部114は、例えば、ユーザBの個人情報に「レストランデートはフォーマルよりカジュアルの方を好む」という嗜好情報が含まれていれば、「カジュアル」のキーワードを有するサジェスト情報に絞り込んでもよい。また、サジェスト管理部114は、お互いの好感度の差分やサジェスト情報の評価に基づいて絞り込んでも良い。サジェスト管理部114は、これら絞り込みの結果を総合的に考慮して、サジェスト候補情報を選択してもよい。また、サジェスト管理部114は、上記予定情報等との関連度およびマッチング度に基づいて表示優先順位を付与した複数のサジェスト候補を選択してもよい。選択されたサジェスト候補情報は、ユーザA及びユーザBの端末装置211に表示される。
【0050】
次に、支援サーバ101は、その後のユーザA及び/又はユーザBのチャットのやりとりのメッセージ解析結果(第2のメッセージ解析結果)を用いて、ユーザA及びユーザBが採用したサジェスト情報を特定する。採用したサジェスト情報はサジェスト管理部114が選択しユーザA及びユーザBに提示されたサジェスト候補情報であってもよい。例えば、ユーザAの「創作フレンチ ●●●●予約できました!」というメッセージの解析結果を利用して、サジェスト管理部114は表示優先順位が1位のサジェスト候補情報が採用されたと判断し、採用されたサジェスト候補情報を採用サジェスト情報として、抽出された予定情報に紐づけてサジェスト情報記憶部124に記憶する。
【0051】
その結果、予定管理部113は、採用サジェスト情報に紐づけられている予定情報のステータスを、「候補」から「確定」に変更する。
【0052】
次に、支援サーバ101は、採用サジェスト情報に関するレポート情報を作成する。具体的には、レポート管理部115が、採用サジェスト情報に関してユーザA及びユーザBが評価を投稿するためのブランクのレポート情報を作成する。また、レポート管理部115は、「確定」した予定情報の日時情報に基づいて、ユーザに予定情報をリマインドするアシストメッセージや、ブランクのレポート情報へのアクセス方法を記載したリワードガイドメッセージをユーザA及びユーザBに提示する期限管理を行う。例えば、レポート管理部115は、制御部111に、ユーザAとユーザBの「外食デート」の前日にブランクのレポート情報の入力画面へのリンクを含むリワードガイドメッセージをユーザA及びユーザBの端末装置211a、211bに表示させる。
【0053】
次に、支援サーバ101は、ユーザA及びユーザBからレポート情報の投稿を受信し、リワードを発行し、広告料発生を確定する。具体的には、「確定」した予定情報に紐づいている採用サジェスト情報に関して、ユーザA及びユーザBからレポート情報の入力(投稿)が完了し登録されると、サジェスト管理部114は、ユーザA及びユーザBに対して、採用サジェスト情報のリワードを付与する。例えば、採用サジェスト情報の広告主に対して、次回利用時に使用できるクーポンをユーザA及びユーザBの端末装置に送信する。この時、サジェスト管理部114は、レポート情報の登録完了時期や内容に応じて異なるリワードを付与してもよい。また、広告料の発生を確定する。この時、サジェスト管理部114は、ユーザA及びユーザBの投稿したレポート情報の内容、ユーザAのユーザBに対する好感度、ユーザBのユーザAに対する好感度、ユーザAとユーザBの相性、を考慮に入れて広告料金を変動させることもできる。
【0054】
<端末装置画面>
次に、本発明の実施形態に係る端末装置211に表示される表示画面について、
図4から
図9を参照しながら説明する。本実施形態では、ユーザAである「Kenta」さんの端末装置211aとユーザBである「aya」さんの端末装置211bに表示される画面例として説明する。
【0055】
図4は、ユーザAとユーザBのやり取りを示すユーザAの端末装置の画面表示例を示す概略図である。具体的には、
図4は、ユーザBである「aya」さんとチャット中のユーザAである「Kenta」さんの端末装置211aの端末表示部212aに表示される画面501aを示している。画面501aの上部には、チャット相手であるユーザB(ayaさん)のアイコン511b、ユーザBの表示名512b、及びゲージ513b、が表示される、チャット相手情報領域520aが配置されている。ゲージ513bは、ユーザA(Kentaさん)に対するユーザB(ayaさん)の好感度を示す表示であり、ゲージ513bのレベルが上がるほど好感度が高いことを示している。
【0056】
また、チャット相手情報領域520aの下部には、チャットのメッセージ531a、532a、533a、534a、535a、536aが上から順に時系列で表示されるメッセージ表示領域530aが配置されている。メッセージ531a、535aはユーザA(Kentaさん)が入力したメッセージ、メッセージ532a、536aは、ユーザB(ayaさん)が入力したメッセージである。
【0057】
また、メッセージ533a、534aは、支援サーバ101のアシストAIが生成し表示したメッセージである。点線で囲まれているメッセージ533aは、アシストAIが、ユーザA(Kentaさん)に対してアシストを目的として生成したメッセージである。以下、アシストAIがユーザの一方をアシストする目的で生成するメッセージをアシストメッセージと区別して表記する。また、アシストメッセージ533aに隣接して表示されるアシストAIのアイコン514aも、ユーザA(Kentaさん)にのみ表示されている。
【0058】
図5は、ユーザAとユーザBのやり取りを示すユーザBの端末装置の画面表示例を示す概略図である。具体的には、
図5は、ユーザAである「Kenta」さんとチャット中のユーザBである「aya」さんの端末装置211bの端末表示部212bに表示される画面501bを示す概略図である。画面501bの上部には、チャット相手であるユーザA(Kentaさん)のアイコン511a、ユーザAの表示名512a、及び、ゲージ513aが表示される、チャット相手情報領域520bが配置されている。ゲージ513aは、ユーザB(ayaさん)に対するユーザA(Kentaさん)の好感度を示す表示であり、詳細はゲージ513aと同様である。
【0059】
また、チャット相手情報領域520bの下部には、チャットのメッセージ531b、532b、534b、535b、536bが上から順に時系列で表示されるメッセージ領域530bが配置されている。メッセージ531b、535bはユーザA(Kentaさん)が入力したメッセージであり、メッセージ532b、536bはユーザB(ayaさん)が入力したメッセージである。また、メッセージ534bは、支援サーバ101のアシストAIが生成し表示したメッセージである。
【0060】
このように、基本的にユーザが入力したメッセージはユーザA(Kentaさん)、ユーザB(ayaさん)の両者が見ることができる。しかし、
図4のアシストメッセージ533aは、ユーザA(Kentaさん)のみが見える、すなわち、端末装置211aの端末表示部212aのみに表示されるメッセージである。そのため、コミュニケーションの相手にアシストメッセージを知られることなく、アシストに従うことができる。
【0061】
図4に戻ると、ユーザA(Kentaさん)の画面501aでは、ユーザA(Kentaさん)のメッセージ531aにおいて「週末、ランチにいきませんか?」という問いに対して、ユーザB(ayaさん)はメッセージ532aにおいて「梅田でフレンチはどうでしょう?」と返答している。これらのやり取りから、支援システム1では、随時実行されるメッセージ内容の解析により、「梅田のフレンチ」に関連するカテゴリ「外食」の予定情報が抽出され、「外食」という予定情報に対して、「梅田のフレンチ」やユーザB(ayaさん)の嗜好を考慮してサジェスト情報から「店舗(広告主)」3つが選択される。そこで、
図4に示すように、アシストAIは、「梅田のフレンチのおすすめのお店」として、サジェスト情報から選択された3つのサジェスト候補情報として、「創作フレンチ ●●●●」、「フレンチレストラン ▼▼▼▼▼」、及び「フレンチダイニング ■■■」を提示するアシストメッセージ533aをユーザA(Kentaさん)のみに表示している。また、アシストAIは続けて、サジェスト候補情報に関連する「食レポイベント」への参加を提案するメッセージ534aを表示している。「食レポイベント」は、例えば、対象の「店舗」(サジェスト候補情報)で食事等をして食レポを投稿することで次回以降利用できるクーポン発行等のリワードの付与を受けることができるイベントである。なお、こうしたサジェスト候補情報のリワードに関連するアシストAIのメッセージをリワードガイドメッセージと表記して区別する。そして、ユーザA(Kentaさん)は、アシストAIからのアシストメッセージ533aで提示されたサジェスト候補情報「創作フレンチ ●●●●」を利用して、リワードガイドメッセージ534aの食レポイベントに言及するメッセージ535aを送信している。そして、ユーザB(ayaさん)は、ユーザA(Kentaさん)から提案されたサジェスト候補情報「創作フレンチ ●●●●」に対して同意するメッセージ536aを返信している。
【0062】
このように、ユーザAは、アシストAIが提案する、相手ユーザに肯定的に受け止められる確率の高いサジェスト情報を利用して、ユーザAが提案した予定に関する次のメッセージを生成することで、予定が確定する確率を向上させることができる。
【0063】
図6は、ユーザの端末装置にサジェスト情報への誘導が表示された例を示す概略図である。具体的には、
図4のリワードガイドメッセージ534a又は
図5のリワードガイドメッセージ534bの「イベント詳細をチェック!」を選択すると端末装置211a、211bの各画面に表示されるポップアップ画面601を示す図である。ポップアップ画面601には、食レポイベントの参加方法が説明されている。ユーザA(Kentaさん)、ユーザB(ayaさん)はそれぞれ、「お店を予約する」ボタンをクリックすることができる。
【0064】
図7は、ユーザの端末装置にサジェスト情報の詳細が表示された例を示す概略図である。具体的には、
図6のポップアップ画面601の「お店を予約する」を選択すると、端末装置211a、211bの各画面に表示されるポップアップ画面602を示す図である。ポップアップ画面602には、イベント対象の「店舗」(サジェスト情報)の一覧が記載され、お店の予約方法や予約時の注意事項等が説明されている。ユーザA(Kentaさん)、ユーザB(ayaさん)はそれぞれ、「イベント対象の店舗一覧」から「お店のホームページへ」ボタンをクリックして、例えばブラウザ等のウェブサイト閲覧アプリ等でお店のホームページを開くことができる。そして、ユーザA(Kentaさん)及び/またはユーザB(ayaさん)はイベントの詳細で指定された方法で、アシストメッセージ533aを参考にユーザA(Kentaさん)が提案してユーザB(ayaさん)も同意したサジェスト候補情報の一つである「創作フレンチ ●●●●」の予約を行うことができる。この後、図示しないが、ユーザA(Kentaさん)及び/またはユーザB(ayaさん)はお店の予約に関してチャットを行う。そして、メッセージ内容の解析により、支援システム1では、ユーザA(Kentaさん)及び/またはユーザB(ayaさん)が「創作フレンチ ●●●●」(サジェスト候補情報)の予約を完了して外食デート(予定情報)の約束が決まったことを判断されると、サジェスト候補情報が採用サジェスト情報に更新され、外食デート(予定情報)のステータスが「確定」に更新される。
【0065】
このように、支援サービスの運営者と広告契約のあるサジェスト情報の中から予定に合うものを提示することで、運営者は広告料収入を得ることができる。
【0066】
図8は、ユーザの端末装置にレポート情報の入力を促すメッセージが表示された例を示す概略図である。具体的には、
図8は、ユーザBである「aya」さんとチャット中のユーザAである「Kenta」さんの端末装置211aの端末表示部212aに表示される
図4の後続の画面502aを示している。メッセージ表示領域530aには、チャットのメッセージ541a、542a、543a、544a、545aが時系列で表示されている。メッセージ541aはユーザA(Kentaさん)が入力したメッセージ、メッセージ542a、545aは、ユーザB(ayaさん)が入力したメッセージである。また、メッセージ543a、544aは、アシストAIが生成し表示したメッセージであり、そのうち点線で囲まれているアシストメッセージ543aと、アシストメッセージ543aに隣接して表示されるアシストAIのアイコン514aは、ユーザA(Kentaさん)にのみ表示されるメッセージである。
【0067】
ユーザA(Kentaさん)の画面502aでは、ユーザA(Kentaさん)のメッセージ541aにおいて「明日はよろしくお願いします。」というユーザB(ayaさん)に向けた外食(予定情報)のリマインドメッセージに対して、ユーザB(ayaさん)はメッセージ542aで了解の旨の肯定的なメッセージ542aを返答している。また、アシストAIは、「明日はいよいよデートだね!食レポはイベント詳細から記入してね。」と食レポをリマインドするアシストメッセージ543aをユーザA(Kentaさん)のみに表示している。続いて、アシストAIは、「明日は食レポイベント」であり、「食レポを投稿しよう」と促すリワードガイドメッセージ544aを表示している。なお、
図8では、ユーザA(Kentaさn)及びユーザB(ayaさん)の間で次の日の外食デート(予定情報)に関するチャットのやりとりがされてから、リマインドのためのアシストメッセージ542aが提示されているが、所定の時期までチャットがない場合は、その時点でアシストAIがアシストメッセージ543a及びリワードガイドメッセージ544aを表示してもよい。また、それまでのユーザA(Kentaさn)及びユーザB(ayaさん)のメッセージのやり取りの解析結果や、お互いの好感度の変化等に応じて、アシストメッセージ543aおよびリワードガイドメッセージ544aを表示するタイミングを変更してもよく、また、表示しないようにしてもよい。
【0068】
このように、予定の前日にユーザにリマインドし、その前後のメッセージのやり取りをメッセージ解析することにより、予定が実行される可能性を再確認するとともに、予定に紐づけられたサジェスト情報のレポート情報の入力を忘れずに入力してもらうことができる。
【0069】
図9は、ユーザの端末装置においてレポート情報の入力フォーム(ブランクレポート情報)が表示された例を示す概略図である。具体的には、
図8のメッセージ544aの「食レポ投稿フォームはこちら」を選択すると、メッセージ表示領域530aに表示されるポップアップ画面603を示す図である。
【0070】
ポップアップ画面603に表示されている食レポ投稿フォーム(ブランクレポート情報)は、ユーザA(Kentaさん)及びユーザB(ayaさん)の端末装置211a、211bから表示させる画面である。食レポ投稿フォームには、訪問日時が修正可能に自動入力されているほか、ユーザA及びユーザBそれぞれが画像をアップロードするためのアイコンが配置されている。また、ユーザA(Kentaさん)及びユーザB(ayaさん)の二人からお店(採用サジェスト情報の広告主)へのテキストメッセージを入力するボックスが配置されている。また、入力された日付、画像、テキストが支援サーバ101に送信し登録するための「投稿する」ボタンが配置されている。食レポの各項目に入力された内容は随時サーバに登録保存され、ユーザA(Kentaさん)及びユーザB(ayaさん)はそれぞれの端末装置211a、211bから別々に入力を行っても良く、入力された内容は、随時相手ユーザの端末装置211a、211bで更新表示される。また、ユーザA(Kentaさん)及びユーザB(ayaさん)は、いずれか一方の端末装置211から一緒に入力を行っても良い。
【0071】
このように、ユーザAとユーザBが話し合いながら一緒に同時に入力できる仕様とすることで、ユーザ同士の親密度を高める機会とすることができる。
【0072】
<予定情報抽出処理の流れ>
次に、
図10の、予定情報抽出ルーチンを示すフローチャートを参照しながら説明する。当該ルーチンは、ユーザの端末装置211において、インストールされたアプリから支援サーバ101へのログイン(ユーザ認証)が完了し、チャット相手を選択してチャット画面に遷移した状態でスタートする。以下では、ユーザAとユーザBの間でのチャット画面においてユーザBが入力したメッセージに対して処理が行われる例で説明する。ユーザAが入力したメッセージについても同様に処理が行われるため説明を省略する。
【0073】
ステップS101において、ユーザBは、端末装置211bの端末入力部213bから、ユーザAに対して送信するためのメッセージ(例えば、
図5のメッセージ532bの内容)を入力する。端末装置211bは、入力されたメッセージを支援サーバ101に送信する。
【0074】
ステップS102において、制御部111はステップS101で送信されたメッセージを受信し、メッセージ記憶部122に受信したメッセージを記憶する。また、メッセージ内容解析部112は、受信したメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。解析においては、過去に送信されたメッセージやユーザBから送信されたメッセージ(例えば、
図4のメッセージ531a)も併せて解析してもよい。
【0075】
ステップS103において、予定管理部113は、ステップS102で生成されたメッセージ解析結果に予定情報が含まれるか否かを判定する。判定が真、すなわち、予定情報が含まれていると判定された場合は、ステップS104へ進む。一方、判定が偽の場合、すなわち、予定情報が含まれていないと判定された場合には、ステップS105へ進む。
【0076】
ステップS104において、すなわち、ステップS103において予定情報が含まれていると判定された場合、支援サーバ101は、後述する「サジェスト」サブルーチンを実行する。「サジェスト」サブルーチンが終了すると、当該ルーチンをリターンする。
【0077】
ステップS105において、制御部111は、ステップS102で受信したメッセージを、ユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0078】
ステップS106において、端末装置211aは、ステップS105で送信されたメッセージを端末表示部212aで表示する(例えば、
図4のメッセージ532a)。
【0079】
次に、
図10の、サジェスト情報選択サブルーチンを示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0080】
ステップS201において、すなわち、ステップS103において予定情報が含まれていると判定された場合、以下の処理が行われる。予定管理部113は、予定情報を抽出し、予定記憶部123にそのステータスを「候補」として記憶する。サジェスト管理部114は、サジェスト情報記憶部124から、抽出された予定情報と関連度の高いサジェスト情報を選択し、サジェスト候補情報として予定情報と紐づけてサジェスト情報記憶部124に記憶する。また、サジェスト管理部114は、サジェスト候補情報を含むアシストメッセージ(
図4のメッセージ533aの内容)を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。さらに、サジェスト管理部114は、サジェスト候補情報のリワードに関するリワードガイドメッセージ(
図4のメッセージ534a、
図5のメッセージ534bの内容)を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。
【0081】
ステップS202において、制御部111はステップS102でユーザBから受信したメッセージをユーザAが使用する端末装置211aに送信する(例えば、
図4のメッセージ532a)。
【0082】
ステップS203において、端末装置211aは、ステップS202で送信されたメッセージを端末表示部212aで表示する。
【0083】
ステップS204において、制御部111は、ステップS201で生成されたアシストメッセージをユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0084】
ステップS205において、端末装置211aは、ステップS204で送信されたアシストメッセージをユーザAの端末表示部212aで表示する(例えば、
図4のメッセージ533a)。
【0085】
ステップS206において、制御部111は、ステップS201で生成されたリワードガイドメッセージをユーザAの端末装置211a及びユーザBの端末装置211bに送信する。
【0086】
ステップS207において、端末装置211a、211bは、ステップS206で送信されたリワードガイドメッセージを、それぞれの端末表示部212a、212bで表示する(例えば、
図4のメッセージ534a、
図5のメッセージ534b)。
【0087】
ステップS208において、端末装置211は、入力されたメッセージを支援サーバ101に送信する(例えば、
図4のメッセージ535aの内容、
図5のメッセージ536bの内容)。
【0088】
ステップS209において、制御部111はステップS208で送信されたメッセージを受信し、メッセージ記憶部122に受信したメッセージを記憶する。また、メッセージ内容解析部112は、受診したメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。さらに、制御部111は、受信したメッセージを、相手ユーザが使用する端末装置211に送信する。
【0089】
ステップS210において、相手の端末装置211は、ステップS209で送信されたメッセージを端末表示部212で表示する(例えば、
図5のメッセージ535b、
図4のメッセージ536a)。ステップS208からステップS210は複数繰り返されても良い。
【0090】
ステップS211において、ステップS209において生成されたメッセージ解析結果を用いて、ステップS103で抽出された予定情報が確定したか否かを判定する。判定が真、すなわち、予定情報が確定したと判定された場合は、ステップS212へ進む。一方、判定が偽の場合、すなわち、予定情報が確定しなかったと判定された場合には、当該サブルーチンをリターンする。
【0091】
ステップS212において、すなわち、ステップS211において予定情報が確定したと判定された場合、予定管理部113は予定記憶部123において予定情報のステータスを「確定」に更新する。また、予定管理部113は、ステップS209において生成されたメッセージ解析結果から当該予定情報に関連する日時情報を取得して合わせて予定記憶部123に記憶し、期限管理を開始する。さらに、レポート管理部115は、予定情報に紐づいているサジェスト情報に関してブランク(空)のレポート情報を生成し、レポート情報記憶部125に記憶する。そして、当該ルーチンをリターンする。
【0092】
<リワード付与ルーチンの流れ>
図12は、リワード付与ルーチンを示すフローチャートである。当該ルーチンは、サジェストサブルーチンがリターンしたあとにスタートする。
【0093】
ステップS301において、予定管理部113は、ステップS212において開始された期限管理に基づいて、現在がリマインド時期であるか否かを判定する。判定が真、すなわち、現在がリマインド時期であると判定された場合は、ステップS302へ進む。一方、判定が偽の場合、すなわち、現在がリマインド時期でないと判定された場合には、当該サブルーチンをリターンする。
【0094】
次のステップS302では、サジェスト管理部114は、予定情報に紐づいているサジェスト情報のリマインドを含むアシストメッセージ(例えば、
図8のメッセージ543aの内容)を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。さらに、サジェスト管理部114は、ステップS212で生成されたレポート情報に関連するリワードガイドメッセージ(例えば、
図8のメッセージ544aの内容)を生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。
【0095】
ステップS303において、制御部111は、ステップS302で生成されたアシストメッセージをユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0096】
ステップS304において、端末装置211aは、ステップS303で送信されたアシストメッセージを端末表示部212aで表示する(例えば、
図8のメッセージ543a)。
【0097】
ステップS305において、制御部111は、ステップS302で生成されたリワードガイドメッセージをユーザAが使用する端末装置211a及びユーザBが使用する端末装置211bに送信する。
【0098】
ステップS306において、端末装置211a、211bは、ステップS305で送信されたリワードガイドメッセージを、それぞれの端末表示部212a、212bで表示する(例えば、
図8のメッセージ544a)。
【0099】
ステップS307において、端末装置211は、入力されたレポート情報を支援サーバ101に送信する。
【0100】
ステップS308において、制御部111はステップS307で送信されたレポート情報を受信し、レポート情報記憶部125に受信したレポート情報を記憶する。また、レポート管理部115は、受信したレポート情報に紐づいているサジェスト情報のリワードに基づいて、リワード付与メッセージを生成し、メッセージ記憶部122に記憶する。そして、制御部111は、リワード付与メッセージを端末装置211に送信する。さらに、サジェスト管理部114は、リワード付与メッセージが生成されたことにより広告料が発生したとして、サジェスト情報の広告料の発生履歴を更新する。
【0101】
ステップS309において、端末装置211a、211bは、ステップS308で送信されたリワード付与メッセージを、それぞれの端末表示部212a、212bで表示する。
【0102】
<プログラム>
ここで、本実施形態に係る支援サーバ101を構成する各機能を実現するためのプログラムの詳細について説明する。
【0103】
支援サーバ101は、
図13で示すコンピュータ801に実装される。そして、支援サーバ101の各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置804に記憶されている。CPU802は、プログラムを補助記憶装置804から読み出して主記憶装置803に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU802は、プログラムに従って、上記の記憶部120に対応する記憶領域を主記憶装置803に確保する。
【0104】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ801に、第1のユーザ及び/又は第2のユーザから送信されるメッセージの内容を解析してメッセージ解析結果を生成するステップと、第1のメッセージ解析結果に基づいて、リワードが設定された複数のサジェスト情報から選択したサジェスト情報を前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに提示するステップと、第2のメッセージ解析結果に基づいて、前記複数のサジェスト情報から前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報を特定するステップと、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが採用したサジェスト情報について前記第1のユーザ及び前記第2のユーザが評価するためのレポート情報を管理するステップと、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザからレポート情報が登録された場合に、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザにリワードを付与するステップと、を実行させるものである。
【0105】
なお、補助記憶装置804は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェースを介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ801に配信される場合、配信を受けたコンピュータ801が当該プログラムを主記憶装置803に展開し、上記処理を実行しても構わない。
【0106】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても構わない。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置804に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても構わない。
【0107】
以上のように、本実施形態における支援システム1では、ユーザが入力したメッセージの内容を解析したメッセージ解析結果を利用して、ユーザが一緒に実行する予定や約束を自動で抽出し、当該予定や相手ユーザの嗜好等に適したリワード付きサジェスト情報が選択されてユーザへアシストメッセージとして通知される。これにより、ユーザ間の円滑なコミュニケーションを実現することができる。また、支援システム1では、メッセージ解析結果を利用して、ユーザに提示したサジェスト情報が採用されたか否かの判断や、採用されたサジェスト情報についてのレポート情報投稿の催促が適時に実行される。これにより、サジェスト情報の広告主の負担を軽減できる。また、支援システム1では、レポート情報の投稿完了によりリワードが付与されるので、ユーザ間で予定情報を発生させるための動機づけとなり、より円滑なコミュニケーションを実現することができる。さらに、サジェスト情報の広告主は、後日レポート情報を支援サービスの運用者から提供を受けて参考にすることができる。
【0108】
また、支援システム1は、予定情報の日時情報に基づいて期限管理し、例えば、前日に予定情報、予定情報に紐づいたサジェスト情報とそのレポート情報についてユーザにリマインドすることで、予定が実行される確率を向上させることができる。これにより、円滑なメッセージによるコミュニケーションを図ることができる。
【0109】
また、支援システム1は、レポート情報が登録された場合に、広告料を発生させることで、広告主にとっては効果があった場合に広告料の支払いをすればよいため無駄がない。また、支援サービスの運営者にとっては、広告のコンバージョン率データを得ることができる。
【0110】
以上で本発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
【0111】
上記実施形態において、レポート管理部115は、予定情報の日時情報とレポート情報への投稿の完了時期に基づいて、異なるリワード情報を発行してもよい。例えば、レストランのレポート情報の場合、レストランを利用中に投稿が完了した場合に割引率が最大となるようにしてもよい。二人一緒に投稿作業をすることで、コミュニケーション密度の向上を図ることができる。また、レポート管理部115は、レポート情報への投稿に画像が含まれているかに応じて異なるリワード情報を発行してもよい。画像があることにより、食レポ情報としてわかりやすさが向上し、広告主にとってもより広告効果が見込める。
【0112】
上記実施形態において、サジェスト管理部114は、レポート情報の内容に応じて前記採用サジェスト情報の広告料を変動させてもよい。これにより、支援サービスの運営者は、サジェスト情報に関連した広告サービスの付加価値としてレポート情報を提供することができる。
【0113】
上記実施形態において、さらに、サジェスト管理部114は、予定情報に関連した優先順位を有する複数のサジェスト情報をサジェスト候補として選択し、提示したサジェスト候補情報が採用されなかったと判定した場合には、次の優先順位のサジェスト候補情報を追加のアシストメッセージで提示する機能を有していてもよい。これにより、アシストされるユーザにとって、予定や相手ユーザの希望条件に適した情報を得るためのウェブ検索等にかかる作業が軽減される。
【0114】
上記実施形態において、支援システム1は、登録されたユーザがマッチングの結果フレンドとなった人同士を対象としていたが、支援システム1に登録する前から既にパートナー、夫婦、家族の関係を有するユーザのペアやグループを対象としてもよい。
【0115】
上記実施形態において、支援システム1は、予定情報を抽出した後にサジェスト情報を提示していたが、例えば、ユーザ側の要因(例えば、個人情報に含まれる誕生日、記念日等)、世間的な要因(例えば、バレンタイン、クリスマス等)、広告主側の要因(サジェスト情報に含まれるキャンペーン実施期間等)に基づいて、適時にサジェスト情報を提示してもよい。
【0116】
これまで説明してきた実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0117】
1 :コミュニケーション支援システム
101 :コミュニケーション支援サーバ
110 :処理部
111 :制御部
112 :メッセージ内容解析部
113 :予定管理部
114 :サジェスト管理部
115 :レポート管理部
120 :記憶部
121 :個人情報記憶部
122 :メッセージ記憶部
123 :予定記憶部
124 :サジェスト情報記憶部
125 :レポート情報記憶部
211、211a、211b :端末装置
212、212a、212b :端末表示部
213、213a、213b :端末入力部