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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023013020
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 23/00 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
G01G23/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116894
(22)【出願日】2021-07-15
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521293970
【氏名又は名称】株式会社AIoTクラウド
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】高橋 健志
(57)【要約】
【課題】より正確に測定対象物の重量を測定することができる測定装置を提供する。
【解決手段】測定対象物90が載置される載置台110と、測定対象物の重量を測定するための重量センサ124と、載置台および重量センサを支持するベース120と、を備える測定装置100が提供される。ベースは、平面視において載置台よりも外方向に突出する突出部122を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物が載置される載置台と、
前記測定対象物の重量を測定するための重量センサと、
前記載置台および前記重量センサを支持するベースと、を備え、
前記ベースは、平面視において前記載置台よりも外方向に突出する突出部を有する、測定装置。
【請求項2】
前記突出部は、平面視において、前記載置台の全周にわたって前記載置台から突出する、請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記載置台の上面には、前記測定対象物の下部の周囲を覆うリブが形成される、請求項1または2に記載の測定装置。
【請求項4】
測定した重量を無線送信するためのアンテナをさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の物体の重量を測定するための測定装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種の物体の重量を測定するための測定装置が知られている。たとえば、実用新案登録第3207295号公報(特許文献1)には、重量測定装置が開示されている。特許文献1によると、重量測定装置は、台座を兼ねた炭素繊維シートからなる容器状のベースと、ベースに被さり、計量台を兼ねた炭素繊維シートから成る蓋状のカバーとからなる筐体として形成され、電源、重量検出手段、表示手段、制御部などの構成要素が筐体内に配置されている。重量検出手段は、ロードセル、圧電素子、静電容量式検出マットのいずれかとすることができる。重量測定装置はさらに、体脂肪率測定手段を備えていてもよい。重量測定装置は、略A4サイズの大きさの平面形、厚さは約18mmから約25mm、重量は約1kg以下とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3207295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、測定装置の横に壁面がある場合などに、測定対象物を載置する部材が当該壁面に当接する可能性があり、その結果、重量の測定が正しく行われない可能性が生じる。そこで、本発明の目的は、より正確に測定対象物の重量を測定することができる測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のある態様に従うと、測定対象物が載置される載置台と、測定対象物の重量を測定するための重量センサと、載置台および重量センサを支持するベースと、を備える測定装置が提供される。ベースは、平面視において載置台よりも外方向に突出する突出部を有する。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、より正確に測定対象物の重量を測定することができる測定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかる測定装置の斜視図を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかる測定装置と測定対象物の側面図を示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかる測定装置の使用例を示すイメージ図である。
図4】第1の実施の形態にかかる測定装置の側面断面図である。
図5】第1の実施の形態にかかる測定装置の主要な機能を示すブロック図である。
図6】第1の実施の形態にかかる測定装置を含むネットワークシステムを示すイメージ図である。
図7】第2の実施の形態にかかる測定装置の斜視図を示すイメージ図である。
図8】第2の実施の形態にかかる別の測定装置の平面図である。
図9】第2の実施の形態にかかる別の測定装置の平面図である。
図10】第3の実施の形態にかかる測定装置の側面断面図である。
図11】第4の実施の形態にかかる別の測定装置の平面図である。
図12】測定装置から測定対象物がはみ出した状態を示すイメージ図である。
図13】第5の実施の形態にかかる測定装置の側面図を示すイメージ図である。
図14】第6の実施の形態にかかる測定装置の側面断面図を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
【0009】
まず、図1および図2を参照して本実施の形態にかかる測定装置100の全体構成について説明する。本実施の形態にかかる測定装置100は、上部カバー110と、下部ベース120とから構成される。上部カバー110は、その上面111に測定対象物90が載置される。下部ベース120は、上部カバー110を支持しながら、測定対象物90の重量や上部カバー110の重量を測定する。
【0010】
特に、本実施の形態においては、下部ベース120から側方に向けて突出部122が形成される。より詳細には、平面視において、上部カバー110が正方形に形成される。下部ベース120は、平面視において、長方形に形成される。そして、下部ベース120は、上部カバー110の全周において、上部カバー110よりも側方すなわち外方向に向けて突出している。
【0011】
換言すれば、平面視において、下部ベース120の上辺は、上部カバー110の上辺よりも上方まで延設される。平面視において、下部ベース120の右辺は、上部カバー110の右辺よりも右方まで延設される。平面視において、下部ベース120の下辺は、上部カバー110の下辺よりも下方まで延設される。平面視において、下部ベース120の左辺は、上部カバー110の左辺よりも左方まで延設される。
【0012】
さらに換言すると、本実施の形態においては、下部ベース120の全周にわたって突出部122が形成されている。
【0013】
これによって、図3に示すように、測定装置100の側方に冷蔵庫内の壁面80や住宅の壁面80や別の物体の壁面80などがある場合であっても、下部ベース120の突出部122が壁面80に当たるため、上部カバー110が壁面80に当接しにくい。つまり、測定対象物90の重量を測定中に、上部カバー110が、壁面80に当接したり、壁面80とこすれたりする可能性を低減することができる。その結果、本実施の形態にかかる測定装置100に関しては、測定対象物90の正確な重量を測定しやすくなる。
【0014】
以下では、図4を参照して、測定装置100のハードウェア構成の一態様について説明する。下部ベース120に関しては、円筒状の本体筐体部121の内側に、回路基板125や、圧力センサ124や、電池130などが配置される。本体筐体部121は、その周囲に、上述した突出部122が形成される。
【0015】
下部ベース120の上方には、上部カバー110が配置される。上部カバー110の上面111には測定対象物90が置かれる。上部カバー110の下面の中央部には、支柱113が形成される。支柱113は、下部ベース120の中央部において、上下方向に摺動可能に支持される。
【0016】
圧力センサ124は、支柱113の底面と、本体筐体部121との間に挟まれる。これによって、上部カバー110の上面111に測定対象物90が載置されると、支柱113を介して、圧力センサ124が下方に付勢されることになる。圧力センサ124の測定値は、回路基板125上のMCUに入力される。
【0017】
本実施の形態においては、支柱113の側方に電池130が収納されているが、このような形態には限られない。たとえば、支柱113や圧力センサ124の下方に電池が配置されてもよい。
【0018】
また、本実施の形態においては、本体筐体部121の側壁部1211の外側に、上部カバー110の側壁部1101が位置するように構成されている。これによって、上部カバー110と下部ベース120の隙間から水などが侵入する可能性を低減することができる。
【0019】
次に、図5を参照して、測定装置100の機能構成について説明する。測定装置100は、主たる構成要素として、MCU(Micro Controller Unit)127と、メモリ128と、圧力センサ124と、通信部126と、ライト129などを含む。
【0020】
MCU127は、ROMやRAMなどの記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、測定装置100の各部を制御する。
【0021】
メモリ128は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、MCU127によって実行されるプログラムや、MCU127によるプログラムの実行により生成されたデータ、圧力センサ124によって測定されたデータやその履歴、その他の本サービスを利用するために必要な情報などを記憶する。メモリ128は、MCU127内のメモリであってもよい。
【0022】
圧力センサ124は、支柱113の重量を測定して、MCU127に入力する。MCU127は、上部カバー110に物が置かれていないときなど、たとえば重量が大幅に小さくなったときなどに、リセット動作を行う。MCU127は、支柱113や上部カバー110の重量を測定することによって、測定対象物90を載置していない状態の圧力値を取得して、当該圧力値に対して重量0を設定する。
【0023】
通信部126は、アンテナやコネクタなどによって実現され、無線LAN(Wi-Fi)通信やBluetooth通信を利用して、データを送受信する。本実施の形態においては、図6に示すように、測定装置100は、ルータ400やインターネットを介してクラウド上のサーバ200とデータをやり取りする。また、測定装置100の通信部126は、無線LAN(Wi-Fi)通信やBluetooth通信を利用して、ルータ400やインターネットを介してスマートフォンやタブレットやパーソナルコンピューターなどの通信端末300とデータをやり取りをしてもよい。たとえば、MCU127は、測定対象物90の重量を測定した場合に、通信部126を介して、測定した重量を測定装置100の識別情報とともにサーバ200や通信端末300にアップロードする。
【0024】
ライト129は、MCU127の指示に基づいて、光を発する。たとえば、MCU127は、測定対象物90の残量が少なくなった旨や、指定されている量の消費がされていない旨などを示すための警告の光をライト129に出力させる。
<第2の実施の形態>
【0025】
上記の実施の形態においては、上部カバー110が平面視において正方形、下部ベース120が平面視において長方形であったが、このような形態には限られない。図7に示すように、上部カバー110Bが平面視において円形であったり、下部ベース120Bが平面視において円形であったりしてもよい。
【0026】
あるいは、図8に示すように、上部カバー110が平面視において円形であり、下部ベース120が平面視において方形であってもよいし、その逆に、図9に示すように、上部カバー110が方形で、下部ベース120が円形であったりしてもよい。
<第3の実施の形態>
【0027】
上記の実施の形態においては、支柱113の底面に配置される圧力センサ124によって、測定対象物90や上部カバー110の重量を測定するものであったが、このような形態には、限られない。たとえば、図7のような測定装置100に関して、図10に示すように、ロードセル124Bによって測定対象物90や上部カバー110Bの重量を測定してもよい。
【0028】
本体筐体部121の中央に電池130が配置され、当該電池130の上方にロードセル124Bが配置されてもよい。より詳細には、電池130の上方に回路基板125が配置される。電池130の上方のフレームに、ネジ115などによって、ロードセル124Bの一端が固定される。そして、上部カバー110が、ネジ115などによって、ロードセル124Bの他端に固定される。
【0029】
なお、本実施の形態においても、本体筐体部121の側壁部1211の上部の外側に、上部カバー110の側壁部1101が位置するように構成されている。これによって、上部カバー110と下部ベース120の隙間から水などが侵入する可能性を低減することができる。
<第4の実施の形態>
【0030】
上記の実施の形態においては、下部ベース120の全周にわたって、突出部122が形成されるものであった。しかしながら、下部ベース120の一部に突出部122が形成されてもよい。たとえば、図11に示すように、下部ベース120の上辺と下辺のみが、上部カバー110よりも外側に出っ張るように構成されてもよい。
<第5の実施の形態>
【0031】
また、図12に示すように、測定対象物90が上部カバー110よりも側方に突出してしまうことによって、測定対象物90が測定装置100の側方の壁面80に当接する可能性がある。そこで、本実施の形態においては、図13に示すように、上部カバー110の側面に、突出部117を形成してもよい。換言すれば、突出部117は、上面111よりも側方すなわち外側方向まで延設されるものである。
【0032】
なお、本実施の形態においても、上部カバー110の突出部117よりも、下部ベース120の突出部122の方が、さらに外側まで突出することが好ましい。
<第6の実施の形態>
【0033】
あるいは、測定対象物90が上部カバー110よりも側方に突出してしまう可能性を低減するために、図14に示すように、上部カバー110の上面の周囲に、上方向に立設されるリブ118を形成することも有効である。
【0034】
本実施の形態においても、上部カバー110のリブ118や側面よりも、下部ベース120の突出部122の方が、さらに外側まで突出することが好ましい。
<まとめ>
【0035】
上記の実施の形態においては、測定対象物が載置される載置台と、測定対象物の重量を測定するための重量センサと、載置台および重量センサを支持するベースと、を備える測定装置が提供される。ベースは、平面視において載置台よりも外方向に突出する突出部を有する。
【0036】
好ましくは、突出部は、平面視において、載置台の全周にわたって載置台から突出する。
【0037】
好ましくは、載置台の上面には、測定対象物の下部の周囲を覆うリブが形成される。
【0038】
好ましくは、測定装置は、測定した重量を無線送信するためのアンテナをさらに備える。
【0039】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0040】
80 :壁面
90 :測定対象物
100 :測定装置
110 :上部カバー
110B :上部カバー
1101 :側壁部
111 :上面
113 :支柱
115 :ネジ
117 :突出部
118 :リブ
120 :下部ベース
120B :下部ベース
121 :本体筐体部
1211 :側壁部
122 :突出部
124 :圧力センサ
124B :ロードセル
125 :回路基板
126 :通信部
127 :MCU
128 :メモリ
129 :ライト
130 :電池
200 :サーバ
300 :通信端末
400 :ルータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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