(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130293
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】経路案内サービス提供システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20230912BHJP
【FI】
G01C21/26 B
G01C21/26 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196544
(22)【出願日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2022-0028706
(32)【優先日】2022-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ナムチョン
(72)【発明者】
【氏名】ホン、キミョン
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC07
2F129CC16
2F129DD16
2F129DD21
2F129DD30
2F129DD31
2F129DD34
2F129DD45
2F129DD62
2F129DD63
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF17
2F129FF18
2F129FF19
2F129FF32
2F129FF63
2F129HH12
2F129HH21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】運転者の走行ストレスを低減できる経路を案内するシステムおよび方法の提供。
【解決手段】道案内要請をユーザ端末から受信し、要請に対する応答として対象経路に関する情報をユーザ端末に伝送し、出発地および目的地に基づく複数の探索経路を導出し、複数の探索経路による複数の所要時間を予測し、複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定し、決定した対象経路に対する複数のストレス要素および複数のストレス要素に対応する複数の重み付け情報を用いて第1ストレス指数を算出するサービス提供サーバを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道案内要請をユーザ端末から受信し、前記要請に対する応答として対象経路に関する情報を前記ユーザ端末に伝送するサービス提供サーバを含み、
前記サービス提供サーバは、
出発地および目的地に基づく複数の探索経路を導出し、前記複数の探索経路による複数の所要時間を予測し、前記複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定し、前記決定した対象経路に対する複数のストレス要素および前記複数のストレス要素に対応する複数の重み付け情報を用いて第1ストレス指数を算出する、経路案内サービス提供システム。
【請求項2】
サービス提供サーバは、
前記出発地から前記目的地に至る経路を探索するナビゲーションモジュールと、
ドライバータイプを確認し、前記対象経路別に、ストレス要素別の基本重み付けを決定し、前記ストレス要素別の基本重み付けを用いてストレス要素別ストレス値を算出し、算出した前記ストレス要素別ストレス値に特別重み付けを適用してストレス要素別指数を算出し、算出した前記ストレス要素別指数を合算して対象経路別の第1ストレス指数を算出するストレス指数算出モジュールとを含み、
前記基本重み付けは、ストレス要素別に与えられる値である、請求項1に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項3】
前記算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して第2ストレス指数を算出する指数反映比率適用モジュールをさらに含む、請求項2に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項4】
前記ストレス指数算出モジュールは、
前記ストレス要素別の基本重み付けに相当するストレス要素の個数を掛け算してストレス要素別ストレス値を算出する、請求項2に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項5】
前記ドライバータイプ別に、前記複数のストレス要素の基本重み付けのうち高い値を有する少なくとも1つのストレス要素が異なる、請求項2に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項6】
前記ストレス指数算出モジュールは、
前記算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを掛け算してストレス要素別指数を算出し、
前記特別重み付けは、ストレス要素の状態を反映するための値であり、
前記ストレス要素の状態は、ストレス要素の連続の有無およびストレス要素の長さの少なくともいずれか1つを含む、請求項2に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項7】
前記ストレス要素別の基本重み付けは、前記対象経路別に、気象情報、各ストレス要素の存在の有無、個数、および連続の有無により決定される、請求項2に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項8】
前記気象情報は、前記対象経路上にある地域の、晴れ、雪、または雨のような天気に関する情報を含み、
前記対象経路上にある地域の天気が雪または雨の場合、ストレス要素別の基本重み付けは、天気が晴れの場合のストレス要素別の基本重み付けより高い値である、請求項7に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項9】
前記ストレス要素は、スピードバンプ、急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間、道路陥没区間(ポットホール)、一方通行道路、速度取り締まりカメラ、子供保護区域(スクールゾーン)、老人保護区域、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯、横断歩道が存在する信号灯、非保護左折信号が存在する信号灯、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項10】
前記対象経路は、前記複数の探索経路のうち最短所要時間対比の所要時間が120%以内である少なくとも1つの経路である、請求項1に記載の経路案内サービス提供システム。
【請求項11】
ユーザ端末から道案内要請を受信する段階と、
出発地から目的地に至る経路を探索する段階と、
前記出発地および前記目的地に基づく複数の探索経路を導出し、前記複数の探索経路による複数の所要時間を予測し、前記複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定する段階と、
前記決定した対象経路に対する諸複数のストレス要素および前記複数のストレス要素に対応する複数の重み付け情報を用いて第1ストレス指数を算出する段階とを含む、経路案内サービス提供方法。
【請求項12】
前記第1ストレス指数を算出する段階は、
ドライバータイプを確認する段階と、
前記対象経路別に、ストレス要素別の基本重み付けを決定し、前記ストレス要素別の基本重み付けを用いてストレス要素別ストレス値を算出する段階と、
算出した前記ストレス要素別ストレス値に特別重み付けを適用してストレス要素別指数を算出する段階と、
算出した前記ストレス要素別指数を合算して対象経路別の第1ストレス指数を算出する段階とを含み、
前記基本重み付けは、ストレス要素別に与えられる値である、請求項11に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項13】
前記第1ストレス指数を算出する段階の後に、
前記算出した前記対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して第2ストレス指数を算出する段階をさらに含む、請求項12に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項14】
前記ストレス要素別ストレス値を算出する段階は、
前記ストレス要素別の基本重み付けに相当するストレス要素の個数を掛け算してストレス要素別ストレス値を算出する、請求項12に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項15】
前記ドライバータイプ別に、前記複数のストレス要素の基本重み付けのうち高い値を有する少なくとも1つのストレス要素が異なる、請求項12に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項16】
前記ストレス要素別指数を算出する段階は、
前記算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを掛け算してストレス要素別指数を算出し、
前記特別重み付けは、ストレス要素の状態を反映するための値であり、
前記ストレス要素の状態は、ストレス要素の連続の有無およびストレス要素の長さの少なくともいずれか1つを含む、請求項12に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項17】
前記ストレス要素別の基本重み付けは、前記対象経路別に、気象情報、各ストレス要素の存在の有無、個数、および連続の有無により決定される、請求項12に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項18】
前記気象情報は、前記対象経路上にある地域の、晴れ、雪、または雨のような天気に関する情報を含み、
前記対象経路上にある地域の天気が雪または雨の場合、ストレス要素別の基本重み付けは、天気が晴れの場合のストレス要素別の基本重み付けより高い値である、請求項17に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項19】
前記ストレス要素は、スピードバンプ、急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間、道路陥没区間(ポットホール)、一方通行道路、速度取り締まりカメラ、子供保護区域(スクールゾーン)、老人保護区域、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯、横断歩道が存在する信号灯、非保護左折信号が存在する信号灯、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯の少なくとも1つを含む、請求項11に記載の経路案内サービス提供方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの対象経路を決定する段階は、
前記複数の探索経路のうち最短所要時間対比の所要時間が120%以内である少なくとも1つの経路を対象経路として決定する段階を含む、請求項11に記載の経路案内サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、経路案内サービス提供システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
運転者が車両運行中に経験する進行障害要素および交通環境などは運転経歴に関係なく多くのストレスを誘発し、運転者の事故誘発につながることがある。
【0003】
すでに運転ストレスの尺度を開発した研究が一部存在するが、ストレスが高い高危険群の運転者を識別する心理学的研究にとどまり、ストレス要因を指数化して運転者のための情報として提供しようとする試みはなかった。
【0004】
そこで、運転が誘発する多様なストレス状況を包括して運転者の走行ストレスを低減できる経路を案内するシステムの開発の必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存のナビゲーション道案内項目である「距離優先」、「時間優先」、「有料/無料道路」などの条件から発展して、運転者の走行ストレスに影響を及ぼす因子まで考慮することによって、運転者の走行ストレスを低減できる経路を案内するシステムおよび方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例による経路案内サービス提供システムは、道案内要請をユーザ端末から受信し、要請に対する応答として対象経路に関する情報をユーザ端末に伝送し、出発地および目的地に基づく複数の探索経路を導出し、複数の探索経路による複数の所要時間を予測し、複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定し、決定した対象経路に対する複数のストレス要素および複数のストレス要素に対応する複数の重み付け情報を用いて第1ストレス指数を算出するサービス提供サーバを含む。
【0007】
サービス提供サーバは、出発地から目的地に至る経路を探索するナビゲーションモジュールと、ドライバータイプを確認し、対象経路別に、ストレス要素別の基本重み付けを決定し、ストレス要素別の基本重み付けを用いてストレス要素別ストレス値を算出し、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを適用してストレス要素別指数を算出し、算出したストレス要素別指数を合算して対象経路別の第1ストレス指数を算出するストレス指数算出モジュールとを含み、基本重み付けは、ストレス要素別に与えられる値であってもよい。
【0008】
算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して第2ストレス指数を算出する指数反映比率適用モジュールをさらに含むことができる。
【0009】
ストレス指数算出モジュールは、ストレス要素別の基本重み付けに相当するストレス要素の個数を掛け算してストレス要素別ストレス値を算出できる。
【0010】
ドライバータイプ別に、複数のストレス要素の基本重み付けのうち高い値を有する少なくとも1つのストレス要素が異なる。
【0011】
ストレス指数算出モジュールは、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを掛け算してストレス要素別指数を算出し、特別重み付けは、ストレス要素の状態を反映するための値であり、ストレス要素の状態は、ストレス要素の連続の有無およびストレス要素の長さの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0012】
ストレス要素別の基本重み付けは、対象経路別に、気象情報、各ストレス要素の存在の有無、個数、および連続の有無により決定される。
【0013】
気象情報は、対象経路上にある地域の、晴れ、雪、または雨のような天気に関する情報を含み、対象経路上にある地域の天気が雪または雨の場合、ストレス要素別の基本重み付けは、天気が晴れの場合のストレス要素別の基本重み付けより高い値であってもよい。
【0014】
ストレス要素は、スピードバンプ、急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間、道路陥没区間(ポットホール)、一方通行道路、速度取り締まりカメラ、子供保護区域(スクールゾーン)、老人保護区域、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯、横断歩道が存在する信号灯、非保護左折信号が存在する信号灯、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯の少なくとも1つを含むことができる。
【0015】
対象経路は、複数の探索経路のうち最短所要時間対比の所要時間が120%以内である少なくとも1つの経路であってもよい。
【0016】
一実施例による経路案内サービス提供方法は、ユーザ端末から道案内要請を受信する段階と、出発地から目的地に至る経路を探索する段階と、出発地および目的地に基づく複数の探索経路を導出し、複数の探索経路による複数の所要時間を予測し、複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定する段階と、決定した対象経路に対する諸複数のストレス要素および複数のストレス要素に対応する複数の重み付け情報を用いて第1ストレス指数を算出する段階とを含む。
【0017】
第1ストレス指数を算出する段階は、ドライバータイプを確認する段階と、対象経路別に、ストレス要素別の基本重み付けを決定し、ストレス要素別の基本重み付けを用いてストレス要素別ストレス値を算出する段階と、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを適用してストレス要素別指数を算出する段階と、算出したストレス要素別指数を合算して対象経路別の第1ストレス指数を算出する段階とを含み、基本重み付けは、ストレス要素別に与えられる値であってもよい。
【0018】
第1ストレス指数を算出する段階の後に、算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して第2ストレス指数を算出する段階をさらに含むことができる。
【0019】
ストレス要素別ストレス値を算出する段階は、ストレス要素別の基本重み付けに相当するストレス要素の個数を掛け算してストレス要素別ストレス値を算出できる。
【0020】
ドライバータイプ別に、複数のストレス要素の基本重み付けのうち高い値を有する少なくとも1つのストレス要素が異なる。
【0021】
ストレス要素別指数を算出する段階は、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを掛け算してストレス要素別指数を算出し、特別重み付けは、ストレス要素の状態を反映するための値であり、ストレス要素の状態は、ストレス要素の連続の有無およびストレス要素の長さの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0022】
ストレス要素別の基本重み付けは、対象経路別に、気象情報、各ストレス要素の存在の有無、個数、および連続の有無により決定される。
【0023】
気象情報は、対象経路上にある地域の、晴れ、雪、または雨のような天気に関する情報を含み、対象経路上にある地域の天気が雪または雨の場合、ストレス要素別の基本重み付けは、天気が晴れの場合のストレス要素別の基本重み付けより高い値であってもよい。
【0024】
ストレス要素は、スピードバンプ、急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間、道路陥没区間(ポットホール)、一方通行道路、速度取り締まりカメラ、子供保護区域(スクールゾーン)、老人保護区域、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯、横断歩道が存在する信号灯、非保護左折信号が存在する信号灯、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯の少なくとも1つを含むことができる。
【0025】
少なくとも1つの対象経路を決定する段階は、複数の探索経路のうち最短所要時間対比の所要時間が120%以内である少なくとも1つの経路を対象経路として決定する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0026】
運転者の好みを反映して経路を探索でき、運転者の走行ストレスを低減できる経路案内サービス提供システムおよび方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】一実施例による経路案内サービス提供システムの構成を図式的に示すブロック図である。
【
図2】一実施例によるユーザ端末により提供されるドライバータイプ選択画面の一例を示す図である。
【
図3】一実施例による経路案内サービス提供方法のフローチャートである。
【
図4】
図3のS307段階を説明するための細部フローチャートである。
【
図5】
図3のS307段階を説明するための一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して、本明細書に開示された実施例を詳細に説明し、同一または類似の構成要素には同一、類似の図面符号を付し、これに関する重複した説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および/または「部」は、明細書作成の容易さだけが考慮されて付与または混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示された実施例を説明するにあたり、かかる公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにしうると判断された場合、その詳細な説明を省略する。さらに、添付した図面は、本明細書に開示された実施例を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付した図面によって本明細書に開示された技術的な思想が制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物乃至代替物を含むことが理解されなければならない。
【0029】
第1、第2などのように序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに用いられるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0030】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないことが理解されなければならない。
【0031】
一実施例による構成のうち特定の制御条件で他の構成を制御する構成には、他の構成を制御するために必要な制御アルゴリズムを具体化した命令語の集合で実現されたプログラムがインストールされる。制御構成はインストールされたプログラムにより入力データおよび保存されたデータを処理して出力データを生成することができる。制御構成は、プログラムを保存する不揮発性メモリおよびデータを保存するメモリを含むことができる。
【0032】
図1は、一実施例による経路案内サービス提供システムの構成を図式的に示すブロック図である。
【0033】
ユーザ端末10、サービス提供サーバ20、および気象情報センター30は、ネットワークを介して互いに連結されている。
【0034】
本発明において、ネットワークは、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、WLAN(wireless LAN)、SAN(storage area network)、CAN(Controller Area Network)であってもよいし、LTE(Long Term Evolution、LTE)、LTE-A(LTE Advanced)、CDMA(Code-Division Multiple Access)、WCDMA(Wideband Code DIvision Multiplex Access)、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、WiBro(Wireless Broadband)、GSM(Global System for Mobile Communications)などのようなセルラー通信であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0035】
ユーザ端末10は、制御部101と、入力部103と、出力部105と、メモリ107と、GPS部109と、通信部111とを含む。
【0036】
ユーザ端末10は、移動端末またはテレマティクス端末であってもよいが、これに限定されるものではない。移動端末は、多様な形態で実現できる。例えば、移動端末は、携帯電話、スマートフォン(Smart Phone)、ノートパソコン(Notebook Computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション(車両ナビゲーション装置)であってもよい。
【0037】
ユーザ端末10は、ユーザの車両に設けられていてもよい。ユーザ端末10が移動端末の場合、ユーザ端末10は、ユーザの車両に着脱可能な形態で設置または据置されて使用可能である。ユーザ端末10がテレマティクス端末の場合、ユーザ端末10は、車両に固定されていてもよい。
【0038】
制御部101は、入力部103、出力部105、メモリ107、GPS部109、および通信部111の全般的な動作を制御することができる。
【0039】
入力部103は、ユーザ端末10の動作制御のための入力データを生成することができる。入力部103は、キーパッド(Key Pad)、ドームスイッチ(Dome Switch)、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで構成される。
【0040】
ユーザは、入力部103を介して出発地、目的地および運転者情報を入力することができる。運転者情報は、ドライバータイプ、運転熟練度、運行目的、年齢、事故履歴などに関する情報を含むことができる。また、ユーザは、入力部103を介して回避要因、最短所要時間対比追加的に耐えられる所要時間、および指数反映比率を入力することができる。
【0041】
図2は、一実施例によるユーザ端末により提供されるドライバータイプ選択画面の一例を示す図である。
【0042】
ユーザは、入力部103を介してドライバータイプ、回避要因および最短所要時間対比追加的に耐えられる所要時間を入力することができる。
【0043】
図2に示されているように、「マイドライバータイプ選択」の細部項目としてドライバータイプが分類されている。例えば、ドライバータイプは、運転熟練型、運転未熟型、および出退勤型に区分される。ユーザは、入力部103を介して運転熟練型、運転未熟型、および出退勤型のいずれか1つを自らのドライバータイプとして選択したり、少なくとも1つのストレス要素を回避要因として直接選択したりすることができる。ユーザが少なくとも1つのストレス要素を回避要因として直接選択した場合、制御モジュール201は、選択された当該ストレス要素に関する情報を含めて新しいドライバータイプをアップデートすることができる。
【0044】
選択されたドライバータイプに応じてストレス要素別の基本重み付けが異なる。例えば、選択されたドライバータイプが運転熟練型の場合、ストレス要素のうち子供保護区域509、老人保護区域507、ポットホールの基本重み付けが他のストレス要素に比べて高い。他の例として、選択されたドライバータイプが運転未熟型の場合、ストレス要素のうち急カーブ区間、非保護左折信号が存在する信号灯503、事故多発地域の基本重み付けが他のストレス要素に比べて高い。さらに他の例として、選択されたドライバータイプが出退勤型の場合、ストレス要素のうちトンネル区間515、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501、過速事故取り締まりカメラの基本重み付けが他のストレス要素に比べて高い。
【0045】
制御モジュール201は、一定の条件に相当する場合、ドライバータイプを自動的に設定することができる。例えば、運転者の年齢が70歳以上であり、事故履歴が多い場合、制御モジュール201は、自動的にドライバータイプを運転未熟型に設定することができる。また、制御モジュール201は、位置データを分析して回避要因を自動的に設定することができる。例えば、制御モジュール201は、位置データを分析した結果、高速道路を運行した比率が大きい場合に、急カーブ区間、事故多発地域などのようにユーザが高速で運転する習慣がある場合に、障害となりうるストレス要素を回避要因として自動的に設定することができる。
【0046】
出力部105は、オーディオ信号(または、聴覚に関連する信号)またはビデオ信号(または、視覚に関連する信号)またはアラーム信号または触覚に関連する信号を出力することができる。例えば、出力部105は、第2ストレス指数を含む各対象経路に関する情報をディスプレイにより表示できる。
【0047】
メモリ107は、フラッシュメモリタイプ(Flash Memory Type)、ハードディスクタイプ(Hard Disk Type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(Multimedia Card Micro Type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含むことができる。また、ユーザ端末10が移動端末の場合、メモリ107は、インターネット(Internet)上でメモリ107の保存機能を行うウェブストレージ(Web Storage)を運営したり、ウェブストレージに関連して動作したりしてもよい。
【0048】
メモリ107は、制御部101の処理および制御のためのプログラム、入力部103の入力データ、出力部105の出力データ、道案内情報を地図上に表示するための地図情報などを保存することができる。また、GPS部109から受信したユーザ端末10の位置データ、サービス提供サーバ20から受信した探索経路に関する情報、およびユーザの運行情報を保存することができる。
【0049】
GPS部109は、出発地から目的地までの走行経路追跡などのためのGPS信号を受信し、受信されたGPS信号に基づいて現在の位置データを生成することができる。例えば、ユーザ端末10は、車両に設けられていてもよいので、この場合、GPS部109が生成する位置データは、車両の位置データであってもよい。GPS部109が生成した位置データは、メモリ107に保存される。
【0050】
通信部111は、制御部101の制御命令をネットワークを介して外部に伝送し、外部から受信される情報を制御部101に伝達することができる。
【0051】
サービス提供サーバ20は、制御モジュール201と、ナビゲーションモジュール203と、ストレス指数算出モジュール205と、指数反映比率適用モジュール207と、通信モジュール209と、データベース211とを含んで構成される。
【0052】
制御モジュール201は、通信部111を介してユーザ端末10から道案内要請を受信すれば、ナビゲーションモジュール203、ストレス指数算出モジュール205、指数反映比率適用モジュール207を動作させることができる。制御モジュール201は、指数反映比率適用モジュール207から各対象経路に関する情報を受信すれば、通信モジュール209を介してユーザ端末10に伝送することができる。
【0053】
制御モジュール201は、気象情報センター30から受信した気象情報、入力部103の入力データ、位置データなどを含むユーザ端末10から受信した情報をデータベース211に書き込むことができる。
【0054】
ナビゲーションモジュール203は、通常のナビゲーション機能を行う。例えば、ナビゲーションモジュール203は、出発地から目的地に至る経路を探索できる。ここで、探索された経路は、距離による最短経路、最短時間所要経路、または道路状況による最適経路を含むことができる。
【0055】
ストレス指数算出モジュール205は、対象経路別の第1ストレス指数を算出できる。
【0056】
第1ストレス指数は、ストレス要素と重み付け情報を用いて算出した値で、第1ストレス指数が低いほど、運転者が当該経路を運行する時のストレスがより少ないことを意味する。
【0057】
指数反映比率適用モジュール207は、算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して第2ストレス指数を算出できる。例えば、第1ストレス指数に指数反映比率を掛け算して第2ストレス指数を算出できる。第2ストレス指数は、出力部105を介して表示される。
【0058】
データベース211は、対象経路別ストレス指数を算出するためのデータを保存することができる。
【0059】
データベース211は、出発地から目的地に至る経路を探索するためのナビゲーションプログラム、ストレス要素、気象情報およびドライバータイプに応じたストレス要素別の基本重み付け、ノード間ストレス要素データ、気象情報センター30から受信した気象情報、入力部103の入力データ、位置データ、ユーザが入力した回避要因、対象経路別の第1ストレス指数、および第2ストレス指数などを保存することができる。
【0060】
ノードは、ストレス要素データを収集する単位区間を決定するための地点であり、事前に設定されていてもよい。例えば、ノードは、一般道路の場合、道路名アドレスが変化する地点、高速道路/高速化道路の場合、分岐点であってもよい。対象経路は、少なくとも1つ以上のノードを含むことができる。
【0061】
ノード間ストレス要素データは、隣接したノード間の道路に対して、ストレス要素別存在の有無、個数、連続の有無、トンネル区間515の場合の区間の長さなどを含むデータであり、事前に収集されてデータベースに保存されていてもよい。連続の有無は、所定の単位距離(例えば、ノードと隣接ノードとの間の距離)内にストレス要素別存在の連続の有無を指示する。
【0062】
気象情報センター30は、ネットワークを介してサービス提供サーバ20に気象情報を伝送することができる。ストレス指数算出モジュール205は、制御モジュール201から受信した気象情報から対象経路上にある地域の天気を確認できる。ここで、天気が雪または雨の場合、ストレス要素のうち運転環境カテゴリーに区分される要素それぞれの基本重み付けが他のストレス要素に比べて高い。
【0063】
図3は、一実施例による経路案内サービス提供方法のフローチャートである。
【0064】
サービス提供サーバ20は、通信モジュール209を介してユーザ端末10から道案内要請を受信する(S301)。
【0065】
サービス提供サーバ20は、出発地および目的地に基づく複数の探索経路を導出し、複数の探索経路による複数の所要時間を予測できる(S303)。
【0066】
ナビゲーションモジュール203は、データベース211に保存された入力データを通して、出発地、目的地を確認し、出発地から目的地に到達するための複数の探索経路を導出し、交通状況を考慮して、複数の探索経路それぞれに対する所要時間を予測できる。この時、出発地は、ユーザが入力部103を介して入力した位置またはGPS部109で認識した位置データによる現在位置であってもよい。
【0067】
サービス提供サーバ20は、複数の所要時間を考慮して、複数の探索経路のうちストレス指数を算出する少なくとも1つの対象経路を決定できる(S305)。
【0068】
例えば、ストレス指数算出モジュール205は、複数の探索経路のうち最短所要時間対比の所要時間が120%以内である探索経路を対象経路として決定できる。最短所要時間対比耐えられる所要時間値がユーザによって入力された場合、ストレス指数算出モジュール205は、その値を基準として対象経路を決定できる。ストレス指数算出モジュール205は、決定した対象経路に関する情報を制御モジュール201に伝達することができる。
【0069】
サービス提供サーバ20は、S305段階で決定した対象経路の第1ストレス指数を算出する(S307)。
【0070】
以下、
図4および
図5を参照して、対象経路の第1ストレス指数を算出する方法を説明する。
【0071】
図4は、
図3のS307段階を説明するための細部フローチャートである。
【0072】
図5は、
図3のS307段階を説明するための一例を示す図である。
【0073】
ストレス指数算出モジュール205は、データベース211に保存された入力部103の入力データを通して、ドライバータイプを確認する(S401)。
【0074】
例えば、入力されたドライバータイプは、運転熟練型であってもよい。
【0075】
制御モジュール201は、気象情報センター30に通信モジュール209を介して対象経路に関する気象情報を要請して受信することができる(S403)。
【0076】
気象情報は、対象経路上にある地域の、晴れ、雪、または雨のような天気に関する情報を含むことができる。
【0077】
例えば、対象経路上にある地域の天気は、晴れであってもよい。
【0078】
制御モジュール201は、受信した対象経路に関する気象情報をストレス指数算出モジュール205に伝達することができる。
【0079】
ストレス指数算出モジュール205は、対象経路別に、気象情報、各ストレス要素の存在の有無、個数、連続の有無などに応じて基本重み付けを適用してストレス要素別ストレス値を算出する(S405)。
【0080】
ストレス指数算出モジュール205は、ストレス要素別の基本重み付けを天気およびドライバータイプに応じて決定し、ストレス要素の個数および基本重み付けに基づいてストレス値を算出できる。
【0081】
ストレス要素は、スピードバンプ511、急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間515、道路陥没区間(ポットホール)、一方通行道路、速度取り締まりカメラ513、子供保護区域509(スクールゾーン)、老人保護区域507、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501、横断歩道が存在する信号灯505、非保護左折信号が存在する信号灯503、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯などがありうる。ここで、ストレス要素は、その性格により、進行障害、運転環境、事故取り締まり、法規順守、および時間圧力カテゴリーに区分される。例えば、スピードバンプ511は、進行障害カテゴリーに区分される。急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間515、道路陥没区間(ポットホール)、および一方通行道路は、運転環境カテゴリーに区分される。速度取り締まりカメラ513は、事故取り締まりカテゴリーに区分される。子供保護区域509(スクールゾーン)、および老人保護区域507は、法規順守カテゴリーに区分される。横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501、横断歩道が存在する信号灯505、非保護左折信号が存在する信号灯503、横断歩道および非保護左折信号が存在する信号灯は、時間圧力カテゴリーに区分される。
【0082】
基本重み付けは、ストレス要素に与えられる特定値であり、基本的に1.0に設定されていてもよい。基本重み付けは、選択されたドライバータイプに応じて異なり、ユーザがストレス要素別に基本重み付けをカスタマイジングしてもよい。
【0083】
対象経路上にある地域の天気が雪または雨の場合のストレス要素別の基本重み付けは、天気が晴れの場合のストレス要素別の基本重み付けより高い値であってもよい。例えば、ストレス要素のうち運転環境カテゴリーに区分される急カーブ道区間、事故多発地域、トンネル区間515、ポットホール、一方通行道路は、他のストレス要素より雨または雪による基本重み付けの変化が大きい。具体的には、天気が晴れ、ドライバータイプが運転熟練型の場合、スピードバンプ511の基本重み付けは0.8、ポットホールの基本重み付けは1.3であってもよい。これに対し、天気が雨または雪、ドライバータイプが運転熟練型の場合、スピードバンプ511の基本重み付けは1.3、ポットホールの基本重み付けは2.8であってもよい。
【0084】
ストレス指数算出モジュール205は、ストレス要素別の基本重み付けに相当するストレス要素の個数を掛け算してストレス要素別ストレス値を算出できる。
【0085】
例えば、対象経路Aの場合、対象経路上に横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501が1つ、横断歩道が存在する信号灯505が2つ、非保護左折信号が存在する信号灯503が1つ、老人保護区域507が1つ存在すると仮定する。ストレス指数算出モジュール205は、データベース211に保存された情報から、天気が晴れ、ドライバータイプが運転熟練型の場合、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の基本重み付けは0.8、横断歩道が存在する信号灯505の基本重み付けは0.96、非保護左折信号が存在する信号灯503の基本重み付けは1.2、老人保護区域507の基本重み付けは1.5であることが分かる。したがって、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501のストレス値は0.8*1=0.8、横断歩道が存在する信号灯505のストレス値は0.96*2=1.92、非保護左折信号が存在する信号灯503のストレス値は1.2*1=1.2、老人保護区域507のストレス値は1.5*1=1.5と算出できる。
【0086】
他の例として、対象経路Bの場合、対象経路上に非保護左折信号が存在する信号灯503が2つ、子供保護区域509が1つ、速度取り締まりカメラ513が1つ、スピードバンプ511が連続で2つ存在すると仮定する。ストレス指数算出モジュール205は、データベース211に保存された情報から、天気が晴れ、ドライバータイプが運転熟練型の場合、非保護左折信号が存在する信号灯503の基本重み付けは1.2、子供保護区域509の基本重み付けは1.6、速度取り締まりカメラ513の基本重み付けは0.8、スピードバンプ511の基本重み付けは0.8であることが分かる。したがって、ストレス指数算出モジュール205は、非保護左折信号が存在する信号灯503のストレス値は1.2*2=2.4、子供保護区域509のストレス値は1.6*1=1.6、速度取り締まりカメラ513のストレス値は0.8*1=0.8、スピードバンプ511のストレス値は0.8*2=1.6と算出できる。
【0087】
さらに他の例として、対象経路Cの場合、対象経路上に横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501が2つ、速度取り締まりカメラ513が1つ、トンネル区間515が1つ存在しし、トンネル区間515の長さが5km以上であると仮定する。ストレス指数算出モジュール205は、データベース211に保存された情報から、天気が晴れ、ドライバータイプが運転熟練型の場合、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の基本重み付けは0.8、速度取り締まりカメラ513の基本重み付けは0.8、トンネル区間515の基本重み付けは0.8であることがわかる。したがって、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501のストレス値は0.8*2=1.6、速度取り締まりカメラ513のストレス値は0.8*1=0.8、トンネル区間515のストレス値は0.8*1=0.8と算出できる。
【0088】
ストレス指数算出モジュール205は、対象経路別に、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを適用してストレス要素別指数を算出する(S407)。
【0089】
特別重み付けは、ストレス要素の状態を反映するための値であり、基本的に1.0に設定されていてもよい。例えば、特別重み付けは、スピードバンプ511が連続する場合に1.2、トンネル区間515の長さが5km以上の場合に1.2であってもよい。他の例として、特別重み付けは、運転環境カテゴリーに区分されるストレス要素の少なくとも1つが互いに連続する場合に1.2であってもよい。
【0090】
ストレス指数算出モジュール205は、算出したストレス要素別ストレス値に特別重み付けを掛け算してストレス要素別指数を算出できる。
【0091】
例えば、対象経路Aの場合、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の指数は0.8*1=0.8、横断歩道が存在する信号灯505の指数は1.92*1=1.92、非保護左折信号が存在する信号灯503の指数は1.2*1=1.2、老人保護区域507の指数は1.5*1=1.5と算出できる。
【0092】
他の例として、対象経路Bの場合、ストレス指数算出モジュール205は、非保護左折信号が存在する信号灯503の指数は2.4*1=2.4、子供保護区域509の指数は1.6*1=1.6、速度取り締まりカメラ513の指数は0.8*1=0.8、スピードバンプ511の指数は1.6*1.2(特別重み付け)=1.92と算出できる。
【0093】
さらに他の例として、対象経路Cの場合、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の指数は1.6*1=1.6、速度取り締まりカメラ513の指数は0.8*1=0.8、トンネル区間515の長さが5km以上の場合のトンネル区間515の指数は0.8*1.2(特別重み付け)=0.96と算出できる。
【0094】
ストレス指数算出モジュール205は、算出したストレス要素別指数を合算して対象経路別の第1ストレス指数を算出する(S409)。
【0095】
例えば、対象経路Aの場合、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の指数0.8、横断歩道が存在する信号灯505の指数1.92、非保護左折信号が存在する信号灯503の指数1.2、および老人保護区域507の指数1.5を合算して、対象経路Aの第1ストレス指数が5.42と算出できる。
【0096】
他の例として、対象経路Bの場合、ストレス指数算出モジュール205は、非保護左折信号が存在する信号灯503の指数2.4、子供保護区域509の指数1.6、速度取り締まりカメラ513の指数0.8、およびスピードバンプ511の指数1.92を合算して、対象経路Bの第1ストレス指数が6.72と算出できる。
【0097】
さらに他の例として、対象経路Cの場合、ストレス指数算出モジュール205は、横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯501の指数1.6、速度取り締まりカメラ513の指数0.8、および長さが5km以上のトンネル区間515の指数0.96を合算して、対象経路Cの第1ストレス指数が5.76と算出できる。
【0098】
以後、サービス提供サーバ20は、算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を適用して対象経路別の第2ストレス指数を算出する(S309)。
【0099】
指数反映比率は、ユーザがストレス要素を耐える程度に応じて決定される。指数反映比率は、0~100%のいずれか1つの値で、例えば、ユーザがストレス要素のいずれか1つに対して40%を耐えられるならば、指数反映比率は60%になる。
【0100】
指数反映比率適用モジュール207は、データベース211に保存された入力部103の入力データから指数反映比率を確認できる。例えば、指数反映比率適用モジュール207は、算出した対象経路別の第1ストレス指数に指数反映比率を掛け算して対象経路別の第2ストレス指数を算出できる。
【0101】
例えば、第1ストレス指数が15であり、指数反映比率が100%である場合、第2ストレス指数は15である。他の例として、第1ストレス指数が15であり、指数反映比率が50%である場合であれば、第2ストレス指数は7.5である。
【0102】
サービス提供サーバ20は、ユーザ端末に第2ストレス指数を含む各対象経路に関する情報を伝送する(S311)。
【0103】
対象経路に関する情報は、出発地、目的地、経路の特徴(例えば、健康な道、最小時間経路など)、出発地から目的地までの所要時間、予想到着時間、出発地と目的地との間の距離、予想費用、予想タクシー料金、および第2ストレス指数の少なくとも1つを含むことができる。
【0104】
【0105】
制御部101は、受信した各対象経路に関する情報を出力するように出力部105に指示することができる。
【0106】
ユーザ端末10は、第2ストレス指数と少なくとも1つの「健康な道」を表示できる。例えば、「健康な道」は、対象経路のうち第2ストレス指数が最も低い経路であってもよい。具体例として、
図5にて、対象経路Aの第1ストレス指数が最も低いので、ユーザ端末10は、対象経路Cに関する情報を「健康な道」として画面に表示できる。
【0107】
例えば、出力部105は、「健康な道」の所要時間は3時間16分であり、距離は238kmであり、所要費用は13,500ウォンであり、タクシー料金は204,700ウォンであり、第2ストレス指数は15であることを画面に表示できる。
【0108】
本実施例による経路案内サービス提供システムは、運転者の好みを反映して経路を探索でき、運転者の走行ストレスを低減できる効果を有する。
【0109】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0110】
10:ユーザ端末
101:制御部
103:入力部
105:出力部
107:メモリ
109:GPS部
111:通信部
20:サービス提供サーバ
201:制御モジュール
203:ナビゲーションモジュール
205:ストレス指数算出モジュール
207:指数反映比率適用モジュール
209:通信モジュール
211:データベース
30:気象情報センター
501:横断歩道および非保護左折信号が存在しない信号灯
503:非保護左折信号が存在する信号灯
505:横断歩道が存在する信号灯
507:老人保護区域
509:子供保護区域
511:スピードバンプ
513:速度取り締まりカメラ
515:トンネル区間