(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130623
(43)【公開日】2023-09-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230913BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022035018
(22)【出願日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】518086424
【氏名又は名称】オープンクーポン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三浦 俊一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】クーポン使用に、より利便性に優れる情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】複数の端末及びサーバ5が互いに通信可能に接続されている情報処理システムにおいて、サーバ5のCPU500Cは、受信部501、送信部502、記憶装置制御部503、クーポン情報登録部504、在庫情報取得部505、変更部506、生成部507、特定部508、設定部509などの機能を有する。クーポン情報登録部504は、受信部501で受信された第3端末から送信された商品情報及び該商品情報に対応付けた利用条件をクーポン情報として登録する。変更部506は、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の利用条件を変更する。特定部508は、第1ユーザが取得したクーポン情報のうち、受信部501が受信した商品コードに対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報及び商品情報を送信する送信部を備える第1端末と、
前記第1端末から送信される前記ユーザ情報及び前記商品情報を受信する受信部と、
前記ユーザ情報と、前記ユーザが取得したクーポン情報とが記憶された記憶部を参照し、前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記受信部が受信した前記商品情報に対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する特定部と、
前記特定部が特定したクーポン情報を前記第1端末へ送信する送信部と、
前記記憶部に記憶された前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記特定部が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する設定部と、を備える情報処理装置と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記クーポン情報を表示させる表示部を備える第2端末を具備し、
前記情報処理装置の送信部は、
前記設定部が利用済に設定したクーポン情報を前記第2端末へ送信しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記クーポン情報を表示させる表示部を備える第2端末を具備し、
前記情報処理装置の送信部は、
前記設定部が利用済に設定したクーポン情報を前記第2端末へ送信し、
前記第2端末は、
前記情報処理装置から送信される利用済に設定したクーポン情報を前記記憶部から削除又は前記表示部への表示を制限することで、前記情報処理装置から送信される利用済に設定したクーポン情報を前記表示部に表示させない、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記クーポン情報には、前記ユーザによる前記クーポン情報を利用する際の決済方法を指定する情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記クーポン情報には、前記クーポン情報の対象商品を販売する2以上の販売者を指定する情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、
店舗の在庫情報を取得する在庫情報取得部と、
前記在庫情報取得部が取得した在庫情報に基づいて、前記クーポン情報を生成する生成部又は前記クーポン情報の利用条件を変更する変更部、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記在庫情報には、
商品の消費期限又は賞味期限が含まれる、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
受信部が、第1端末から送信されるユーザ情報及び商品情報を受信する工程と、
特定部が、前記ユーザ情報と、前記ユーザが取得したクーポン情報とが記憶された記憶部を参照し、前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記受信部が受信した前記商品情報に対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する工程と、
送信部が、前記特定部が特定したクーポン情報を前記第1端末へ送信する工程と、
設定部が、前記記憶部に記憶された前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記特定部が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第1端末から送信されるユーザ情報及び商品情報を受信する受信部、
前記ユーザ情報と、前記ユーザが取得したクーポン情報とが記憶された記憶部を参照し、前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記受信部が受信した前記商品情報に対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する特定部、
前記特定部が特定したクーポン情報を送信する送信部、
前記記憶部に記憶された前記ユーザが取得したクーポン情報のうち、前記特定部が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する設定部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品やサービスと交換できる商品券、クーポン券、割引券等(以下、「クーポン」)が集客等のために発行されている。従来、クーポンの発行は、クーポンを掲載した無料の冊子や情報誌を配布することで行われていた。しかしながら、近年、スマートフォン等の端末の普及により、電子的にクーポンを発行することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、クーポンを登録する際に、クーポンの情報(例えば、商品名、割引金額、クーポンの利用可能期間、利用上限数などの情報)とともに、クーポンの配信対象者のターゲット情報(年代、性別、嗜好などの情報)を登録し、携帯端末を用いた対象者の位置情報に基づき、対象者が前記店舗に来店したタイミングでクーポンを発行する位置連動クーポン発行システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の発明では、利用したいクーポンを一つ一つ表示させる必要があり、利便性に向上の余地がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、より利便性に優れる情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明の情報処理システムは、ユーザ情報及び商品情報を送信する送信部を備える第1端末と、第1端末から送信されるユーザ情報及び商品情報を受信する受信部と、ユーザ情報と、ユーザが取得したクーポン情報とが記憶された記憶部を参照し、ユーザが取得したクーポン情報のうち、受信部が受信した商品情報に対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する特定部と、特定部が特定したクーポン情報を第1端末へ送信する送信部と、記憶部に記憶されたユーザが取得したクーポン情報のうち、特定部が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する設定部と、を備える情報処理装置と、を具備する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より利便性に優れる情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る第1端末の構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る第2端末の構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るサーバの構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る第2端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る第2端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態において、第2端末3に表示される第1のコード(後述する第1ユーザの識別情報)としてバーコード(1次元コード)を例に説明するが、QRコード(登録商標)やiQRコードなどの2次元コードを利用してもよい。
また、実施形態の第1端末2としてPOSレジスタを例に説明するがタブレット端末やスマートフォンをPOSレジスタとして利用する形態も含まれる。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、第1端末2(POSレジスタなど)、第2端末3(スマートフォンなど)、第3端末4、サーバ5等を備えている。第1端末2、第2端末3、第3端末4、及びサーバ5は、ネットワーク6を介して接続されており、互いに通信可能となっている。なお、情報処理システム1が備える第1端末2、第2端末3、第3端末4及びサーバ5の台数は各々任意である。
【0012】
(第1端末2の構成)
第1端末2は、顧客が購入する商品の会計(精算)を行うための端末であり、例えば、スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどの小売店に設置されたPOSレジスタである。
【0013】
図2(a)に示すように、第1端末2は、通信IF200A、記憶装置200B、入力装置200C、表示装置200D、CPU200E、スキャナ装置200Fを備える。
【0014】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、サーバ5)と通信するためのインターフェースである。
【0015】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、情報処理プログラムや端末IDなどが記憶されている。なお、端末IDは、第1端末2を識別するための識別子である。第1端末2から送信する情報に端末IDを付与することで、サーバ5は、受信した情報がどの第1端末2から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ5が第1端末2に対して付与するようにしてもよい。
【0016】
入力装置200Cは、例えば、タッチパネルや操作ボタン(キー)等であり操作されると操作内容に対応する信号を出力する。入力装置200Cは、テンキー(0~9の数値キー)、小計キー、現計キー、値引キー、割引キー、置数キー、訂正キー、追加キー等の操作ボタンなどを有し、操作されると操作内容に対応する信号を出力する。なお、入力装置200Cは、入力可能であれば、他の装置や機器(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0017】
表示装置200Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。本実施形態では、第1端末2は、店員用の表示装置200Dと客用の表示装置200Dとの2つの表示装置を有している。
【0018】
CPU200Eは、第1端末2を制御する。CPU200Eは、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えている。
【0019】
スキャナ装置200Fは、例えば、第2端末3に表示させた第1のコード(第1ユーザの識別情報)や商品に付与されている商品コード(商品に付与されているJANコードなど)を読み取る(スキャンする)ための装置である。
【0020】
本実施形態では、第1端末2が記憶装置200Bを備える構成となっているが、例えば、ネットワーク6を介して接続された他の装置(例えば、サーバ)が記憶装置200Bの全部又はその一部を備える構成であってもよい。この場合、第1端末2は、他の装置が備える記憶装置を参照する。また、例えば、ネットワーク6を介して接続された他の装置から情報処理プログラムをダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0021】
図2(b)に示すように、第1端末2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、入力受付部204、表示装置制御部205、スキャナ装置制御部206などの機能を有する。
【0022】
受信部201は、例えば、サーバ5から送信される情報を受信する。
【0023】
送信部202は、例えば、入力受付部204で受け付けた入力操作に対応する情報やスキャナ装置200Fが読み取った第1のコードや商品コード、自己の端末IDなどの情報をサーバ5へ送信する。
【0024】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0025】
入力受付部204は、例えば、入力装置200Cからの入力操作を受け付ける。
【0026】
表示装置制御部205は、例えば、表示装置200Dを制御する。
【0027】
スキャナ装置制御部206は、例えば、スキャナ装置200Fを制御する。
【0028】
なお、
図2(b)に示す機能は、CPU200Eが記憶装置200Bに記憶されたプログラムを実行することで実現される。
【0029】
(第2端末3の構成)
第2端末3は、例えば、スマートフォンやタブレット型PC端末(タブレット端末)などである。スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどで商品を購入する消費者(以下、第1ユーザ)は、第2端末3を利用してクーポン情報(クーポン情報については後述する)を取得したり、取得したクーポン情報を提示する。
【0030】
図3(a)に示すように、第2端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eを備える。
【0031】
通信IF300Aは、他の装置(例えば、サーバ5)と通信するためのインターフェースである。
【0032】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、情報処理プログラム、端末ID、第1のコード(第1ユーザの識別情報)を表示させるための情報などが記憶されている。なお、端末IDは、第2端末3を識別するための識別子である。第2端末3から送信する情報に端末IDを付与することで、サーバ5は、受信した情報がどの第2端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末IDは、例えば、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ5が第2端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0033】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウスなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器(例えば、タッチパネル)であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0034】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0035】
CPU300Eは、第2端末3を制御する。CPU300Eは、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えている。
【0036】
本実施形態では、第2端末3が記憶装置300Bを備える構成となっているが、例えば、ネットワーク6を介して接続された他の装置(例えば、サーバ)が記憶装置300Bの全部又はその一部を備える構成であってもよい。この場合、第2端末3は、他の装置が備える記憶装置を参照する。また、ネットワーク6を介して接続された他の装置から情報処理プログラムをダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0037】
図3(b)に示すように、第2端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。
【0038】
受信部301は、例えば、サーバ5から送信される情報を受信する。
【0039】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に対応する情報、自己の端末IDなどをサーバ5へ送信する。
【0040】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。記憶装置制御部303は、例えば、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0041】
入力受付部304は、例えば、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0042】
表示装置制御部305は、例えば、表示装置300Dを制御する。
【0043】
なお、
図3(b)に示す機能は、CPU300Eが記憶装置300Bに記憶されたプログラム(例えば、アプリケーションプログラム)を実行することで実現される。
【0044】
(第3端末4の構成)
第3端末4は、例えば、PC端末などである。商品の製造販売を行う商品メーカや商品メーカから商品を購入して(仕入れて)消費者へ販売するスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの小売企業(以下、第2ユーザ)は、第3端末4を利用してクーポン情報などを登録する。なお、小売企業は販売者ともいう。
【0045】
第3端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D、CPU400Eを備え、受信部401、送信部402、記憶装置制御部403、入力受付部404、表示装置制御部405などの機能を有する。
なお、第3端末4の通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D、CPU400E、受信部401、送信部402、記憶装置制御部403、入力受付部404、表示装置制御部405は、
図3を参照して説明した第2端末3が備える構成及び機能と同様であるため重複する説明を省略する。
【0046】
(サーバ5の構成)
図4(a)に示すように、サーバ5は、通信IF500A、記憶装置500B、CPU500Cを備える。
【0047】
通信IF500Aは、他の装置(例えば、第1端末2、第2端末3、第3端末4)と通信するためのインターフェースである。
【0048】
記憶装置500Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、各種データベースや情報処理プログラムなどが記憶されている。なお、記憶装置500Bは、情報(データ)の書き込み、読み出しが可能であれば、他の装置や機器であってもよい。なお、本実施形態では、サーバ5が記憶装置500Bを備えているが、コンピュータ読み取り可能な外部記憶媒体(例えば、USBメモリや外付けHDD)に格納されていてもよいし、ネットワーク6を介して他のコンピュータやサーバなどから読出可能及び/又は書込可能に構成されていてもよい。
【0049】
記憶装置500Bには、例えば、各種データベース及び情報処理プログラムなどが記憶されている。以下、記憶装置500Bに記憶されている各種データベースについて説明する。
【0050】
(第1データベース)
第1データベースには、第1ユーザ(消費者)の属性情報、取得したクーポン情報(クーポン情報については後述する)、購買履歴情報、ポイントカード等情報などが第1ユーザの識別情報(ID)に対応付けて格納されている。
属性情報は、第1ユーザの属性を表す情報であり、例えば、性別、年代、郵便番号などの情報である。
取得したクーポン情報は、第1ユーザが取得したクーポンの情報である。
購買履歴情報は、購買した商品の情報(商品名(JANコードなどでもよい)、個数などの情報)、購買日時(年/月/日/時/分)、購買店舗(店舗の識別情報(ID))などの情報である。
ポイントカード等情報は、例えば、店舗で利用可能なカスタマーカードやポイントカードの識別情報(ID)である。
【0051】
(第2データベース)
第2データベースには、第2ユーザ(商品メーカや小売企業)の属性情報、発行したクーポン情報、店舗情報、商品の在庫情報などが第2ユーザの識別情報に対応付けて格納されている。
属性情報は、企業名、担当者名、連絡先などの情報である。
店舗情報は、第2ユーザに所属する直営及びFC(フランチャイジー)を含む店舗の情報であり、例えば、店舗名、住所(所在エリア)、連絡先などの情報である。
在庫情報は、店舗ごとの商品在庫の情報である。
【0052】
クーポン情報は、商品の情報(以下、商品情報ともいう)に割引額や割引率等の利用条件などの情報が対応付けされた電子情報(いわゆる電子クーポン)である。クーポン情報には、以下(1-1)に記載の商品情報と、該商品情報に対応付けられた(1-2)~(1-7)に記載の利用条件とが含まれる。なお、(1-2)から(1-7)の利用条件は、1以上の利用条件が対応付けられていればよく、かならずしも全ての利用条件を対応付ける必要はない。
(1-1)対象商品(商品コードなど)
(1-2)第2ユーザのうち小売企業を指定する情報(2以上の小売企業を指定可能)
(1-3)発行数
(1-4)割引額又は割引率(無料を含む)
(1-5)利用可能な期間(以下、利用可能期間ともいう)
(1-6)クーポン情報を利用する際の決済(支払)方法を指定する情報
(1-7)利用可能な地域(以下、利用可能地域ともいう)
【0053】
(第3データベース)
第3データベースには、例えば、商品マスタが格納されている。商品マスタは、例えば、商品コードに、商品名称、製造者、販売価格などの商品情報が対応付けられた情報である。
【0054】
CPU500Cは、サーバ5を制御する。CPU500Cは、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0055】
図4(b)に示すように、サーバ5は、受信部501、送信部502、記憶装置制御部503、クーポン情報登録部504、在庫情報取得部505、変更部506、生成部507、特定部508、設定部509などの機能を有する。
【0056】
受信部501は、例えば、第1端末2、第2端末3及び第3端末4から送信される情報を受信する。
【0057】
送信部502は、例えば、第1端末2、第2端末3及び第3端末4へ情報を送信する。
【0058】
記憶装置制御部503は、記憶装置500Bを制御する。記憶装置制御部503は、例えば、記憶装置500Bを制御して記憶装置500Bに格納されている第1データベースから第3データベースへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0059】
クーポン情報登録部504は、例えば、受信部501で受信された第3端末4から送信された商品情報及び該商品情報に対応付けた利用条件をクーポン情報として登録する。クーポン情報登録部504が登録したクーポン情報は、第2ユーザの識別情報に関連付けて第2データベースDB2に記憶される。
【0060】
在庫情報取得部505は、例えば、第2ユーザの商品の在庫情報を取得する。在庫情報取得部505は、例えば、第2ユーザが第3端末4に入力した商品の在庫情報を取得するようにしてもよいし、第2ユーザの在庫管理システム等と連携し、該在庫管理システム等から商品の在庫情報を取得するようにしてもよい。
【0061】
変更部506は、例えば、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の利用条件を変更する。変更部506は、例えば、在庫量の多い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在する場合、該クーポン情報の(商品情報に対応付けられた)利用条件を変更する。変更部506は、例えば、以下の(2-1)から(2-5)に記載するようにクーポン情報の利用条件の1以上を変更するようにしてもよい。なお、以下の(2-1)から(2-5)に記載する利用条件の変更は、あくまで一例であり、他のやり方で利用条件を変更するようにしてもよい。
(2-1)指定した第2ユーザ(小売企業)の数を増やす
(2-2)発行数を増やす
(2-3)割引額又は割引率を増やす
(2-4)利用可能期間を延ばす
(2-5)利用可能地域を広げる
【0062】
なお、本実施形態では、変更部506が在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在する場合、該クーポン情報の利用条件を自動的に変更する構成となっているが、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合(所定条件を満たす場合)、サーバ5が該商品についての商品情報を含むクーポン情報が発行されているか否かを判定し、該商品についての商品情報を含むクーポン情報が発行されている場合は、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知する通知部を備えるようにしてもよい。この場合、通知部は、在庫情報が所定条件を満たす旨の情報とともに、クーポン情報の利用条件を変更するか否かを第3端末4へ通知し、第2ユーザによるクーポン情報の利用条件の変更を受け付ける構成とすることが好ましい。なお、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、変更部506が、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の1以上の利用条件を変更する構成としてもよい。
【0063】
生成部507は、例えば、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する。生成部507は、例えば、在庫量の多い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)のクーポン情報を生成する。生成部507により生成されたクーポン情報は、クーポン情報登録部504により登録される。クーポン情報登録部504が登録したクーポン情報は、第2ユーザの識別情報に関連付けて第2データベースDB2に記憶される。
【0064】
なお、本実施形態では、生成部507が在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)のクーポン情報を自動的に生成する構成となっているが、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合(所定条件を満たす場合)、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知する通知部を備えるようにしてもよい。この場合、通知部は、在庫情報が所定条件を満たす旨の情報とともに、所定条件を満たす商品について、サーバ5がクーポン情報を発行するか否かを第3端末4へ通知し、第2ユーザによるクーポン情報の登録を受け付ける構成とすることが好ましい。なお、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、生成部507が、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する構成としてもよい。
【0065】
特定部508は、例えば、第1ユーザが取得したクーポン情報が記憶された第1データベースを参照し、第1ユーザが取得したクーポン情報のうち、受信部501が受信した商品コードに対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する。
【0066】
設定部509は、例えば、第1データベースに記憶された第1ユーザが取得したクーポン情報のうち、特定部508が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する。
【0067】
なお、
図4(b)に示す機能は、CPU500Cが記憶装置500Bに記憶されたプログラムを実行することで実現される。
【0068】
(画面の一例)
図5及び
図6は、第2端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。
図5は、第1ユーザが取得したクーポン情報の一覧を表示装置300Dに表示させた画面G1の一例である。
図5に示すように、
図5には利用可能なクーポン情報52が表示される。
図5に示すように、画面G1には、利用可能なクーポン情報52が表示される。また、第1ユーザが、「バーコードを表示する」アイコン51をタップ操作すると、
図5の画面G1から
図6に示す画面G2に遷移し、第2ユーザの識別情報である第1のコード53が表示される。
【0069】
(情報処理システムによる処理)
図7から
図11は、情報処理システム1による処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図7から
図11を参照して、情報処理システム1による処理について説明する。
【0070】
(クーポン情報登録処理)
図7は、実施形態に係る情報処理システム1によるクーポン情報登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム1によるクーポン情報登録処理について説明する。なお、以下の説明では、第2ユーザは、サーバ5に既にログインしているものとして説明する。
【0071】
(ステップS101)
サーバ5の受信部501は、第3端末4から送信される商品情報(例えば、商品名、JANコードなど)の指定を受け付ける。
【0072】
(ステップS102)
サーバ5の受信部501は、第2ユーザのうち小売企業の指定を受け付けたか否かを判定する。小売企業の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5はステップS103の処理を実行する。小売企業の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS104の処理を実行する。なお、第2ユーザは、1つだけでなく2以上の第2ユーザを指定することができる。2以上の第2ユーザを指定することで、複数の小売企業でクーポン情報を利用可能となる。特定の系列の小売企業が、他の系列の小売企業でも利用可能なクーポン情報を発行することは実現性が乏しいが、商品メーカであれば、2以上の系列の小売企業で利用可能なクーポン情報を発行することができ、特に商品メーカにとってメリットが大きい。
【0073】
(ステップS103)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された小売企業を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0074】
(ステップS104)
サーバ5の受信部501は、発行数の指定を受け付けたか否かを判定する。発行数の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5はステップS105の処理を実行する。発行数の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS106の処理を実行する。
【0075】
(ステップS105)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された発行数を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0076】
(ステップS106)
サーバ5の受信部501は、割引額又は割引率の指定を受け付けたか否かを判定する。割引額又は割引率の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS107の処理を実行する。割引額又は割引率の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS108の処理を実行する。
【0077】
(ステップS107)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された割引額又は割引率を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0078】
(ステップS108)
サーバ5の受信部501は、利用可能期間の指定を受け付けたか否かを判定する。利用可能期間の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS109の処理を実行する。利用可能期間の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS110の処理を実行する。
【0079】
(ステップS109)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された利用可能期間を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0080】
(ステップS110)
サーバ5の受信部501は、決済方法(例えば、特定のペイメント(例えば、ハウスペイや交通系ICペイ等の電子マネーなど)を決済に利用するなど)の指定を受け付けたか否かを判定する。決済方法の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS111の処理を実行する。決済方法の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS112の処理を実行する。
【0081】
(ステップS111)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された決済方法を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0082】
(ステップS112)
サーバ5の受信部501は、利用可能地域の指定を受け付けたか否かを判定する。利用可能地域の指定を受け付けたと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS113の処理を実行する。利用可能地域の指定を受け付けたと判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS114の処理を実行する。
【0083】
(ステップS113)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、指定された利用可能地域を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に対応付ける。
【0084】
(ステップS114)
クーポン情報登録部504は、利用条件の指定処理が継続しているか否かを判定する。利用条件の指定処理が継続していると判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS102の処理を実行する。利用条件の指定処理が継続していると判定しない場合(NO)、サーバ5は、ステップS115の処理を実行する。
【0085】
(ステップS115)
サーバ5のクーポン情報登録部504は、ステップS101で指定された商品情報と、ステップS102からS114の処理で商品情報に対応付けられた利用条件とをクーポン情報として登録する。クーポン情報登録部504が登録したクーポン情報は、ステップS102で指定した第2ユーザの識別情報に関連付けて第2データベースDB2に記憶される。
【0086】
なお、第2ユーザ(小売企業)、発行数、割引額又は割引率、利用可能期間、決済方法及び利用可能地域は、必ずしも
図7に示す順に対応付けする必要はなく、対応付けする順序が入れ替わってもよい。
【0087】
(クーポン情報取得処理)
図8は、実施形態に係る情報処理システム1によるクーポン情報取得処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム1によるクーポン情報取得処理について説明する。
【0088】
(ステップS201)
第1ユーザは、第2端末3の入力装置300Cを操作してサーバ5の第2データベースへアクセスする。クーポン情報は、第2端末3の表示装置300Dに表示される。なお、第1ユーザがクーポン情報の検索条件を入力し、サーバ5は、検索条件を満たすクーポン情報を第2データベースから検索して第2端末3へ送信する構成としてもよい。
【0089】
(ステップS202)
第1ユーザは、第2端末3の入力装置300Cを操作して表示装置300Dに表示されたクーポン情報から取得したいクーポン情報を指定する。第2端末3の送信部302は、指定されたクーポン情報をサーバ5へ送信する。
【0090】
(ステップS203)
サーバ5の受信部501は、第2端末3から送信されたクーポン情報の指定を受信する。
【0091】
(ステップS204)
サーバ5の記憶装置制御部503は、受信部301が受信したクーポン情報の指定に基づいて、クーポン情報を指定した第1ユーザに指定されたクーポン情報を対応付けて第1データベースに記憶させる。これにより、第1ユーザは指定したクーポン情報を取得した状態、換言すると指定したクーポン情報を利用可能な状態となる。
【0092】
(クーポン情報利用処理)
図9は、実施形態に係る情報処理システム1によるクーポン情報利用処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム1によるクーポン情報利用処理について説明する。
【0093】
(ステップS301)
第1ユーザは、第2端末3の入力装置300Cを操作して、第1ユーザの識別情報である第1のコードを表示させる。第1ユーザの操作は、第2端末3の入力受付部304で受け付けられ、表示装置制御部305は、入力受付部304で受け付けられた操作に基づいて第1のコードを表示装置300Dに表示させる
【0094】
(ステップS302)
第2端末3の表示装置300Dに表示された第1のコードは、第1端末2のスキャナ装置200Fで読み取られ、第1端末2の送信部202によりサーバ5へ送信される。サーバ5の受信部501は、第1端末2から送信される第1のコードを受信する。なお、第1端末2の送信部202は、第1のコードとともに自己の端末IDも送信する。
【0095】
(ステップS303)
サーバ5の特定部508は、受信した第1のコードに基づいて、第1ユーザを特定する。
【0096】
(ステップS304)
また、第1端末2のスキャナ装置200Fにより、第1ユーザが購入する商品の商品コード(例えば、JANコード)が読み取られ、第1端末2の送信部202によりサーバ5へ送信される。サーバ5の受信部501は、第3端末4から送信される商品コードを受信する。
【0097】
(ステップS305)
サーバ5の特定部508は、第3データベースを参照し、商品マスタの情報に基づいて、受信した商品コードの商品を特定する。次いで、特定部508は、第1データベースを参照し、特定した第1ユーザが取得したクーポン情報から特定した商品に利用な可能なクーポン情報を特定する。
【0098】
(ステップS306)
サーバ5の送信部502は、特定部508が特定したクーポン情報を第1端末2へ送信する。なお、ステップS305で特定した商品に利用な可能なクーポン情報が存在しない場合、サーバ5の送信部502は、クーポン情報が存在しない旨の情報を送信する。
【0099】
(ステップS307)
第1端末2の受信部201は、サーバ5から送信されたクーポン情報又はクーポン情報が存在しない旨の情報を受信する。第1端末2では、受信部201が受信した情報(クーポン情報又はクーポン情報が存在しない旨の情報)に基づいて、商品の会計処理が行われる。
【0100】
(ステップS308)
サーバ5の設定部509は、利用したクーポン情報の状態を利用済に設定する。例えば、設定部509は、利用したクーポン情報と第1ユーザとの対応付けを解除する。これにより、送信部502は、設定部509が利用済に設定したクーポン情報を第2端末3へ送信することができない状態となる。結果、第2端末3の表示装置300Dには、利用済みのクーポン情報が表示されなくなる。つまり、利用したクーポン情報の第2端末3の表示装置300Dへの表示が制限される。
【0101】
(ステップS309)
サーバ5の記憶装置制御部503は、クーポン情報の利用情報とともに第1端末2から送信された商品コード、日時、端末ID(購入した店舗が特定できる)などの情報を購買履歴情報として第1ユーザに対応付けて第1データベースに格納する。
【0102】
(利用条件変更処理)
図10は、実施形態に係る情報処理システム1による利用条件変更処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム1による利用条件変更処理について説明する。
【0103】
(ステップS401)
サーバ5の在庫情報取得部505は、在庫情報を取得したか否かを判定する。在庫情報を取得したと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS402の処理を実行する。在庫情報を取得したと判定しない場合(NO)、サーバ5は、処理を終了する。
【0104】
(ステップS402)
サーバ5の変更部506は、クーポン情報の利用条件の変更が必要であるか否かを判定する。例えば、変更部506は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在するか否かを判定する。クーポン情報の利用条件の変更が必要であると判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS403の処理を実行する。クーポン情報の利用条件の変更が必要であると判定しない場合(NO)、サーバ5は、処理を終了する。
【0105】
(ステップS403)
サーバ5の変更部506は、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の利用条件を変更する。変更部506によるクーポン情報の利用条件の変更方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0106】
なお、既に述べたように、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合、サーバ5が該商品の商品情報を含むクーポン情報が第2データベースに登録されているか否かを判定し、該商品の商品情報を含むクーポン情報が登録されている場合は、クーポン情報の利用条件を変更するか否かを第3端末4へ通知する通知部を備え、第2ユーザによるクーポン情報の利用条件の変更を受け付ける構成としてもよい。
【0107】
(クーポン情報生成処理)
図11は、実施形態に係る情報処理システム1によるクーポン情報生成処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム1によるクーポン情報生成処理について説明する。
【0108】
(ステップS501)
サーバ5の在庫情報取得部505は、在庫情報を取得したか否かを判定する。在庫情報を取得したと判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS502の処理を実行する。在庫情報を取得したと判定しない場合(NO)、サーバ5は、処理を終了する。
【0109】
(ステップS502)
サーバ5の生成部507は、クーポン情報の生成が必要であるか否かを判定する。例えば、生成部507は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)が存在するか否かを判定する。クーポン情報の発行が必要であると判定する場合(YES)、サーバ5は、ステップS503の処理を実行する。クーポン情報の発行が必要であると判定しない場合(NO)、サーバ5は、処理を終了する。
【0110】
(ステップS503)
サーバ5の生成部507は、在庫情報取得部505で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する。生成部507により生成されたクーポン情報は、クーポン情報登録部504により登録される。クーポン情報登録部504が登録したクーポン情報は、第2ユーザの識別情報に関連付けて第2データベースDB2に記憶される。生成部507によるクーポン情報の生成方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0111】
なお、既に述べたように、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合、該商品について、サーバ5がクーポン情報を発行するか否かを第3端末4へ通知する通知部を備え、第2ユーザによるクーポン情報の登録を受け付ける構成としてもよい。
【0112】
以上のように、実施形態に係る情報処理システム1は、第1のコード(ユーザ情報)及び商品コード(商品情報)を送信する送信部202を備える第1端末2と、
第1端末2から送信される第1のコード及び商品コードを受信する受信部501と、第1のコードと、第1ユーザが取得したクーポン情報とが記憶された第1データベース(記憶部)を参照し、第1ユーザが取得したクーポン情報のうち、受信部501が受信した商品コードに対応する商品で利用可能なクーポン情報を特定する特定部508と、特定部508が特定したクーポン情報を第1端末2へ送信する送信部502と、第1データベースに記憶されたユーザが取得したクーポン情報のうち、特定部508が特定したクーポン情報の状態を利用済に設定する設定部509と、を備えるサーバ5(情報処理装置)と、を具備する。
このため、利用したいクーポンを一つ一つ表示させる必要がなく、消費者である第1ユーザの識別情報(第1のコード)を提示させるだけでクーポン情報を利用することができるので利便性が高い。
【0113】
また、実施形態に係る情報処理システム1は、クーポン情報を表示させる表示装置300D(表示部)を備える第2端末3を具備している。そして、サーバ5(情報処理装置)の送信部502は、設定部509が利用済に設定したクーポン情報を第2端末3へ送信しない。
このため、利用済みのクーポン情報は、第2端末3へ表示されないので、第1ユーザが利用済みのクーポン情報を誤って未利用であると勘違いして商品を購入しようとすることを防止することができ利便性が高い。
【0114】
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、クーポン情報に、クーポン情報を利用する際の決済(支払)方法を指定する情報が含まれている。このため、クーポン情報を利用する際の決済方法が指定されるので利便性が高い。例えば、決済方法を小売店が発行するプリペイドカード(ハウスプリペイド)などに限定することで、小売店は消費者の囲い込みが可能となり利便性が高い。
【0115】
また、実施形態に係る情報処理システム1のサーバ5(情報処理装置)は、店舗の在庫情報を取得する在庫情報取得部505と、在庫情報取得部505が取得した在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する生成部507又はクーポン情報の利用条件を変更する変更部506を備える。このため、商品の在庫情報に基づいて柔軟にクーポン情報の利用条件を変更したり、クーポン情報を生成することができるので利便性が高い。
【0116】
また、実施形態に係る情報処理システム1では、在庫情報に、商品の消費期限又は賞味期限が含まれている。
このため、商品の消費期限又は賞味期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限又は賞味期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合にクーポン情報の利用条件を変更したり、クーポン情報を生成することができるので利便性が高い。
【0117】
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態では、サーバ5(情報処理装置)の送信部502が設定部509が利用済に設定したクーポン情報を第2端末3へ送信しないことで、利用済みのクーポン情報が第2端末3へ表示されないようにしている。
しかし、サーバ5(情報処理装置)の送信部502は、設定部509が利用済に設定したクーポン情報を第2端末3へ送信し、第2端末3は、サーバ5から送信される利用済に設定したクーポン情報を記憶装置300Bから削除又は表示装置300D(表示部)への表示を制限することで、利用済に設定したクーポン情報を表示させないようにしてもよい。なお、この場合、第2端末3に利用可能なクーポン情報が記憶されていることになる。
【0118】
また、本情報処理システム1の第1ユーザの識別情報と各小売企業の会員情報とを共有(連携)するようにしてもよい。例えば、本情報処理システム1のアプリケーションソフトウェアと各小売企業の会員用システムとをAPI連携することで、本情報処理システム1の第1ユーザの識別情報(第1のコード)を提示することで、各小売企業が会員に付与している特典、例えば、ユーザのポイントカードへのポイント加算を行う、などを受けることができ、利便性が高い。また、例えば、任意の電子マネー(支払い方法又は手段)と連携させておけば、清涼飲料水のクーポン情報を取得している場合、任意の電子マネーで支払い可能な自販機で、任意の電子マネーで対象の清涼飲料水を購入するとクーポン情報で指定された割引が適用されるように構成してもよい。また、本情報処理システム1のアプリケーションソフトウェアと各小売企業の会員用システムや電子マネーなどとをAPI連携することで、各小売企業の会員用システム(例えば、ハウスペイや、交通系ICペイなどの電子マネーなど)の会員IDから本情報処理システム1の第1ユーザの識別情報(第1のコード)を特定することができるため、各小売企業の会員用システム(例えば、ハウスペイや、 交通系ICペイなどの電子マネーなど)の会員IDを提示することで、本情報処理システム1のアプリケーションソフトウェアで受けることができる特典、例えば、取得したクーポン情報を利用することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
以上のように、本発明は、より利便性に優れる情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0120】
1 :情報処理システム
2 :第1端末(POSレジスタ)
3 :第2端末
4 :第3端末
5 :サーバ
6 :ネットワーク
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :入力装置
200D :表示装置
200E :CPU
200F :スキャナ装置
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :入力受付部
205 :表示装置制御部
206 :スキャナ装置制御部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部
500A :通信IF
500B :記憶装置
500C :CPU
501 :受信部
502 :送信部
503 :記憶装置制御部
504 :クーポン情報登録部
505 :在庫情報取得部
506 :変更部
507 :生成部
508 :特定部
509 :設定部