(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130772
(43)【公開日】2023-09-21
(54)【発明の名称】ネットワーク管理システム、VPN装置、ネットワーク管理方法及びネットワーク管理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 41/0895 20220101AFI20230913BHJP
H04L 12/46 20060101ALI20230913BHJP
【FI】
H04L41/0895
H04L12/46 V
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022035253
(22)【出願日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 寛
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033AA04
5K033AA05
5K033CB06
5K033CB11
5K033DB12
5K033DB18
5K033EC04
(57)【要約】
【課題】ネットワーク管理上のコストを抑えつつ、端末間の通信を遮断することなく端末が遠隔地を移動させることが可能となる技術を提供する。
【解決手段】自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、ローカル端末に対して付与してローカル端末管理テーブルに登録するとともに他装置に対して通知する。他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に受信したIPアドレスをリモート端末管理テーブルに登録する。パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、ローカル端末管理テーブル又はリモート端末管理テーブルに基づいてパケットを中継する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のVPN(仮想プライベートネットワーク)装置を含み、
各VPN装置が、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、を有する、
ネットワーク管理システム。
【請求項2】
前記ローカル端末登録部は、前記ローカル端末に対して既に付与されているIPアドレスが、前記複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスである場合には、前記既に付与されているIPアドレスを前記ローカル端末管理テーブルに登録する、
請求項1に記載のネットワーク管理システム。
【請求項3】
前記ローカル端末登録部が、ARP(Address Resolution Protocol)によって自装置への端末接続を検出し、検出した端末のMACアドレス及びIPアドレスの組をローカル端末管理テーブルに追加する、請求項1又は2に記載のネットワーク管理システム。
【請求項4】
各VPN装置がVPN通信によって互いに接続される、請求項1又は2に記載のネットワーク管理システム。
【請求項5】
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、
を有する、VPN(仮想プライベートネットワーク)装置。
【請求項6】
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置が、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録ステップと、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知ステップと、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録ステップと、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継ステップと、を実行する、
ネットワーク管理方法。
【請求項7】
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置としてのコンピュータに、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録処理と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知処理と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録処理と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継処理と、を実行させる、
ネットワーク管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理システム、VPN装置、ネットワーク管理方法及びネットワーク管理プログラムに関する。特に、VPN装置に接続された端末を管理するネットワーク管理システム、VPN装置、ネットワーク管理方法及びネットワーク管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2に開示されるように、VPN(Virtual Private Network)と称される、遠隔地に存在する複数のプライベートネットワークを単一の仮想プライベートネットワークとして管理する技術が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-262131号公報
【特許文献2】国際公開第2007/141840号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0005】
従来では、遠隔地間の端末の移動であっても端末のIPアドレスを変更している。そのため、IPアドレスベースのセキュリティポリシを適用する場合は、セキュリティポリシを動的に更新しなければならず、ネットワーク管理上のコストが高いという問題がある。また、アドレスが変更された場合は端末同士の通信も切断される場合が多々あるという問題がある。
【0006】
特許文献1には、異なるプライベートネットワークに対して同時に接続可能にする技術が開示されている。また特許文献2には、モバイルルータ等を用いる技術が開示されている。しかしながら、いずれの技術であっても、低機能装置(小型IoT(Internet of Things)デバイスなど)の全てに実装することは困難である。
【0007】
そこで、本発明では、ネットワーク管理上のコストを抑えつつ、端末間の通信を遮断することなく端末が遠隔地を移動させることが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の視点によれば、
複数のVPN(仮想プライベートネットワーク)装置を含み、
各VPN装置が、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、を有する、
ネットワーク管理システム、が提供される。
【0009】
本発明の第2の視点によれば、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、
を有する、VPN(仮想プライベートネットワーク)装置、が提供される。
【0010】
本発明の第3の視点によれば、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置が、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録ステップと、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知ステップと、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録ステップと、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継ステップと、を実行する、
ネットワーク管理方法、が提供される。
【0011】
本発明の第4の視点によれば、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置としてのコンピュータに、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録処理と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知処理と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録処理と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継処理と、を実行させる、
ネットワーク管理プログラム、が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の各視点によれば、ネットワーク管理上のコストを抑えつつ、端末間の通信を遮断することなく端末が遠隔地を移動させることに貢献するネットワーク管理システム、VPN装置、ネットワーク管理方法及びネットワーク管理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】VPN装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】ローカル端末管理テーブル10に登録される情報の一例を示す図である。
【
図4】リモート端末管理テーブル20に登録される情報の一例を示す図である。
【
図5】従来技術と本発明との比較を説明する上での従来技術を示す図である
【
図6】従来技術と本発明との比較を説明する上での本発明を示す図である
【
図7】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】VPN装置100による処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】VPN装置100としてのコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
【0015】
先ず、本発明の一概要について説明する。
図1に示すように、ネットワーク管理システム1000は、複数のVPN(仮想プライベートネットワーク:Virtual Private Network)装置100を含む。各VPN装置100は同様の構成を有し、VPN番号1~3によって識別される。なお、例えば、VPN番号1のVPN装置100は、VPN装置(1)と表記する。VPN装置(1)には端末1、2が接続され、PN1(プライベートネットワーク1)を管理する。同様にVPN装置(2)には、端末3、4が接続されてPN2を管理し、VPN装置(3)には、端末5、6が接続されてPN3を管理する。
【0016】
各VPN装置100は、
図2に示すように、ローカル端末管理テーブル10、リモート端末管理テーブル20、ローカル端末登録部30、通知部40、リモート端末登録部50、及びパケット中継部60を備える。
【0017】
ローカル端末管理テーブル10は、自装置(自VPN装置)が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理する(
図3参照)。リモート端末管理テーブル20は、他装置(他VPN装置)の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理する(
図4参照)。ローカル端末登録部30は、自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、ローカル端末に対して付与してローカル端末管理テーブル10に登録する。通知部40は、ローカル端末管理テーブル10に登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する。リモート端末登録部50は、他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスをリモート端末管理テーブル20に登録する。パケット中継部60は、パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスがローカル端末管理テーブル10に登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継する。また、パケット中継部60は、読み出したIPアドレスがリモート端末管理テーブル20に登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継する。
【0018】
このようにすることで、本発明では、ネットワーク管理上のコストを抑えつつ、端末間の通信を遮断することなく端末が遠隔地を移動させることが可能となる。
【0019】
従来技術との比較という点で説明すると、従来では、例えば
図5に示すように、プライベートネットワーク毎にネットワークセグメントが決められる。そして、各ファイアウォールにはそれぞれの遠隔地に割り当てられたネットワークアドレスセグメントに対するセキュリティポリシが設定される。例えば、VPN装置Aが管理するプライベートネットワークでは192.168.0.XXXなどのセキュリティポリシが設定され、VPN装置Aの配下の端末A1にはIPアドレス192.168.0.001などが付与される。また、VPN装置Bが管理するプライベートネットワークでは192.168.1.XXXなどのVPN装置Aの配下とは異なるセキュリティポリシが設定される。このような状況下において、VPN装置Aの配下の端末A1をVPN装置Bの配下へ移動させた場合には、VPN装置Bの配下でのセキュリティポリシは端末A1に適用されない。そのため、VPN装置Bの配下へ移動させた端末A1に対してIPアドレス:192.168.1.003などを新たに付与することが必要となる。あるいは、端末A1に対してVPN装置Bの配下でのセキュリティポリシが適用されるように、セキュリティポリシそのものを動的に変更する必要がある。
【0020】
一方で、本発明では、VPN装置C、Dの配下では192.168.000.XXXなどの共通したセキュリティポリシが設定され、各VPN装置の配下の端末に対しては共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスが付与される。このような状況下において、VPN装置Cの配下の端末C1をVPN装置Dの配下へ移動させた場合に、本発明では端末C1のIPアドレス:192.168.000.001を変更することなく、VPN装置Dの配下でのセキュリティポリシが適用される。また、VPN装置Dの配下でのセキュリティポリシを変更する必要もない。つまり、本発明では端末がプライベートネットワーク間を移動した場合であってもIPアドレスを維持したままで移動先のセキュリティポリシが適用される。そのため、本発明によれば、ネットワーク管理上のコストを抑えつつ、端末間の通信を遮断することなく端末が遠隔地を移動させることが可能となる。
【0021】
[実施形態1]
次に、実施形態1として、上述のネットワーク管理システム1000をより具体的に説明する。実施形態1のネットワーク管理システム1000の構成は、上記一概要(
図1)と同様であり、特に各VPN装置100はVPN通信によって互いに接続される。各VPN装置100の構成も、上記一概要(
図2)と同様である。
【0022】
ローカル端末管理テーブル10は、
図3に示すようにローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて記憶する。リモート端末管理テーブル20は、
図4に示すように、他装置(他VPN装置)の識別子であるPN番号と、リモート端末のIPアドレスとを対応付けて記憶する。
【0023】
ローカル端末登録部30は、ARP(Address Resolution Protocol)によって自装置(自VPN装置)への端末接続を検出し、検出した端末のMACアドレス及びIPアドレスの組をローカル端末管理テーブル10に追加する。例えば、
図1のVPN装置(1)が端末1の接続を検出した場合には、端末1のMACアドレスであるXX:XX:XX:XX:XX:XXと、IPアドレス192.168.000.001との組をローカル端末管理テーブル10に追加する。IPアドレスは、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)に従って付与される。このIPアドレスは、全てのプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するものである。
【0024】
なお、ローカル端末登録部30は、接続を検出した端末に既に付与されているIPアドレスがセキュリティポリシに対応するものである場合には、既に付与されているIPアドレスを維持しても良い。すなわち、端末に既に付与されているIPアドレスがセキュリティポリシに対応するものである場合には、当該端末は、他のVPN装置100の配下から移動してきたものとみなされる。一方で、端末に既に付与されているIPアドレスがセキュリティポリシに対応するものでない場合には、例えば認証VLAN(Virtual Local Area Network)とDHCPとを併用することで、セキュリティポリシに対応する新たなIPアドレスが付与される。このようにすれば、端末がVPN内で移動する限りIPアドレスを維持することが可能になる。
【0025】
また、ローカル端末登録部30は、ARPによって端末切断を検出したら、ローカル端末管理テーブル10からMACアドレス及びIPアドレスの組を削除する。例えば、
図1のVPN装置(1)が端末2の切断を検出した場合には、ローカル端末登録部30は、IPアドレス192.168.000.002とYY:YY:YY:YY:YY:YYの組を
図1のローカル端末管理テーブル10から削除する。
【0026】
通知部40は、ローカル端末登録部30によって端末接続が検出された場合に、全ての他装置(他VPN装置100)に対して端末のIPアドレス情報の追加をVPN接続を経由して送信する。例えば、
図1のVPN装置(1)が端末1の接続を検出した場合、IPアドレス192.168.000.001の追加をVPN装置(2)及びVPN装置(3)に対して送信する。また、通知部40は、ローカル端末登録部30によって端末切断が検出された場合に、全ての他装置(他VPN装置100)に対して端末のIPアドレス情報の削除をVPN接続を経由して送信する。また、通知部40は、遠隔地間のVPN接続が新たに確立した場合は、ローカル端末管理テーブル10にある全てのIPアドレスの追加を、接続されたVPN装置100に対して送信する。例えば、
図1のVPN装置(1)がVPN装置(2)とのVPN接続の確立を検出した場合は、IPアドレス192.168.000.001と192.168.000.002の追加をVPN2に送信する。
【0027】
リモート端末登録部50は、VPN接続を経由して端末のIPアドレスの追加を受信した場合は、ローカル端末管理テーブル10及びリモート端末管理テーブル20にそのIPアドレスに関する情報があれば削除する。そして、リモート端末登録部50は、新たにPN番号とIPアドレスの組をリモート端末管理テーブル20に追加する。例えば、
図1のVPN装置(1)がVPN装置(2)からIPアドレス192.168.000.003の追加を受信した場合には、PN2とIPアドレス192.168.000.003の組をリモート端末管理テーブル20に追加する。また、リモート端末登録部50は、VPN接続を経由して端末のIPアドレス情報の削除を受信した場合は、PN番号とIPアドレスの組をリモート端末管理テーブル20から削除する。例えば、
図1のVPN装置(1)がVPN装置(3)からIPアドレス192.168.000.005の削除を受信した場合には、PN3とIPアドレス192.168.000.005の組をリモート端末管理テーブル20から削除する。また、リモート端末登録部50は、遠隔地間のVPN接続が切断された場合は、リモート端末管理テーブル20からVPN接続に対応するすべての情報を削除する。例えば、
図1のVPN装置(1)がVPN装置(2)とのVPN接続の切断を検出した場合は、PN2とIPアドレス192.168.000.003の組と、PN2とIPアドレス192.168.000.004の組を削除する。
【0028】
パケット中継部60は、端末又は他のVPN装置100からパケットを受信した場合に、以下の手順でパケットの転送を行う。
(1)パケット送信先IPアドレスを読み取る。
(2)ローカル端末管理テーブル10に読み取ったIPアドレスが存在する場合は、対応するMACアドレスに向けてパケットを送信する。
(3)リモート端末管理テーブル20に読み取ったIPアドレスが存在する場合は、対応するVPN装置100に向けてVPN接続経由でパケットを送信する。
(4)上記(2)及び(3)でパケットが送信されなかった場合はパケットを廃棄する。
【0029】
以下では、VPN装置100による処理の流れを説明する。
図7に示すように、VPN装置100は、ARPによって自装置への端末接続を検出した場合に(ステップS01、Yes)、検出した端末のMACアドレス及びIPアドレスの組をローカル端末管理テーブル10に追加する(ステップS02)。そして、VPN装置100は、全ての他装置(他VPN装置100)に対して端末のIPアドレス情報の追加をVPN接続を経由して送信する(ステップS03)。
【0030】
また、
図8に示すように、VPN装置100は、ARPによって端末切断を検出した場合に(ステップS11、Yes)、ローカル端末管理テーブル10からMACアドレス及びIPアドレスの組を削除する(ステップS12)。そして、VPN装置100は、全ての他装置(他VPN装置100)に対して、IPアドレス情報の削除をVPN接続を経由して送信する(ステップS13)。
【0031】
また、
図9に示すように、VPN装置100は、遠隔地間のVPN接続が新たに確立した場合は(ステップS21、Yes)、ローカル端末管理テーブル10にある全てのIPアドレスの追加を、接続されたVPN装置100に対して送信する(ステップS22)。
【0032】
また、
図10に示すように、VPN装置100は、IPアドレスの追加を受信した場合には(ステップS31、Yes)、PN番号とIPアドレスの組をリモート端末管理テーブル20に追加する(ステップS32)。
【0033】
また、
図11に示すように、VPN装置100は、IPアドレス情報の削除を受信した場合には(ステップS41、Yes)、PN番号とIPアドレスの組をリモート端末管理テーブル20から削除する(ステップS42)。
【0034】
また、
図12に示すように、VPN装置100は、遠隔地間のVPN接続が切断された場合には(ステップS51、Yes)、リモート端末管理テーブルからVPN接続に対応するすべての情報を削除する(ステップS52)。
【0035】
また、
図13に示すように、VPN装置100は、パケットを受信した場合に(ステップS61、Yes)、パケット送信先IPアドレスを読み取る(ステップS62)。ここで、読み取ったIPアドレスがローカル端末管理テーブル10に存在する場合には(ステップS63、Yes)、VPN装置100は、対応するMACアドレスに向けてパケットを送信する(ステップS64)。読み取ったIPアドレスがリモート端末管理テーブル20に存在する場合には(ステップS65、Yes)、VPN装置100は、対応するVPN装置100に向けてVPN接続経由でパケットを送信する(ステップS66)。ステップS63、S65のいずれもがNoの場合には、VPN装置100はパケットを廃棄する(ステップS67)。ステップS64、S66、S67の後に、VPN装置100は再びパケットの受信を待機する(ステップS61)。
【0036】
なお、本発明は、VPN装置100としてのコンピュータによって実現することも可能である。具体的には、
図14に示すようにVPN装置100としてのコンピュータはメモリ、インターフェイス、CPU(Central Processing Unit)などを備える。メモリは、ローカル端末管理テーブル10及びリモート端末管理テーブル20を記憶する。CPUは、メモリからプログラムを読み出してローカル端末登録部30、通知部40、リモート端末登録部50及びパケット中継部60に相当する処理モジュールを実現する。
【0037】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0038】
(付記1)
複数のVPN(仮想プライベートネットワーク)装置を含み、
各VPN装置が、
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、を有する、
ネットワーク管理システム。
【0039】
(付記2)
前記ローカル端末登録部は、前記ローカル端末に対して既に付与されているIPアドレスが、前記複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスである場合には、前記既に付与されているIPアドレスを前記ローカル端末管理テーブルに登録する、
付記1に記載のネットワーク管理システム。
【0040】
(付記3)
前記ローカル端末登録部が、ARP(Address Resolution Protocol)によって自装置への端末接続を検出し、検出した端末のMACアドレス及びIPアドレスの組をローカル端末管理テーブルに追加する、付記1又は2に記載のネットワーク管理システム。
【0041】
(付記4)
各VPN装置がVPN通信によって互いに接続される、付記1又は2に記載のネットワーク管理システム。
【0042】
(付記5)
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、
他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルと、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録部と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知部と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録部と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継部と、
を有する、VPN(仮想プライベートネットワーク)装置。
【0043】
(付記6)
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置が、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録ステップと、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知ステップと、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録ステップと、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継ステップと、を実行する、
ネットワーク管理方法。
【0044】
(付記7)
自装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるローカル端末のIPアドレス及びMACアドレスを対応付けて管理するローカル端末管理テーブルと、他装置の識別子と、当該他装置が管理するプライベートネットワークに接続される端末であるリモート端末のIPアドレスとを対応付けて管理するリモート端末管理テーブルとを備える各VPN装置としてのコンピュータに、
自装置及び他装置が管理する複数のプライベートネットワークにおいて共通して使用されるセキュリティポリシに対応するIPアドレスを、前記ローカル端末に対して付与して前記ローカル端末管理テーブルに登録するローカル端末登録処理と、
前記ローカル端末管理テーブルに登録されたローカル端末のIPアドレスを他装置に対して通知する通知処理と、
他装置からIPアドレスの通知を受信した場合に、送信元の他装置の識別子に対応付けて受信したIPアドレスを前記リモート端末管理テーブルに登録するリモート端末登録処理と、
パケットから宛先端末のIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスが前記ローカル端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応するMACアドレスのローカル端末に対してパケットを中継し、読み出したIPアドレスが前記リモート端末管理テーブルに登録されている場合には読み出したIPアドレスに対応する識別子の他装置に対してパケットを中継するパケット中継処理と、を実行させる、
ネットワーク管理プログラム。
【0045】
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0046】
10 :ローカル端末管理テーブル
20 :リモート端末管理テーブル
30 :ローカル端末登録部
40 :通知部
50 :リモート端末登録部
60 :パケット中継部
100 :VPN装置
1000 :ネットワーク管理システム