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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023130802
(43)【公開日】2023-09-21
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230913BHJP
【FI】
A63F7/02 350Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022035301
(22)【出願日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】小島 紹広
(72)【発明者】
【氏名】近藤 芳充
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA05
2C088CA11
2C088CA27
2C088CA31
2C088EA48
(57)【要約】
【課題】差数の推移を示す所謂スランプグラフにより、時間効率を効果的に提示可能とする。
【解決手段】情報表示装置は、所定期間が経過した場合に対象となる遊技機の稼動検知を条件としてグラフを更新するので、差数の推移を示す所謂スランプグラフとして、時間効率を効果的に提示可能になる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が設置され、遊技機における遊技情報を表示可能な表示手段を備えた遊技場用システムであって、
遊技者が遊技に使用した遊技価値の大きさを示す使用遊技価値数を特定する使用遊技価値特定手段と、
遊技の進行に伴い遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す付与遊技価値数を特定する付与遊技価値特定手段と、
前記使用遊技価値数と前記付与遊技価値数との差を示す差数情報を遊技機単位で特定する差数特定手段と、
遊技機が稼動しているか否かを遊技機単位で検知する稼動検知手段と、
前記表示手段に表示させるグラフであって、前記差数情報の推移を示す推移グラフを生成するグラフ生成手段と、を備え、
前記グラフ生成手段は、所定期間が経過した場合に対象となる遊技機の稼動検知を条件として前記推移グラフを更新することにより、当該遊技機における実際の遊技期間を反映した推移グラフを生成する遊技場用システム。
【請求項2】
前記グラフ生成手段は、遊技機の稼動が検知されている状態で所定期間が経過した場合に、前記推移グラフを更新する請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記稼動検知手段は、予め設定される遊技情報が更新された場合、その後に設定期間が経過するまでの期間、遊技機が稼動しているとして稼動を検知し、
前記グラフ生成手段は、最終の前記遊技情報の更新から前記設定期間の経過により非稼動となるまでの期間を対象として、更新した前記推移グラフの一部を削除する、又は前記遊技情報が更新されることで次の稼動が検知されるまで前記推移グラフを更新しないことにより、遊技終了付近の前記推移グラフの更新を抑制する請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記グラフ生成手段は、前記推移グラフの一部を削除する場合の削除対象を、前記差数情報に変化が無い箇所とする請求項3に記載の遊技場用システム。
【請求項5】
前記グラフ生成手段は、前記次の稼動が検知されるまで前記推移グラフを更新しない場合において、前記遊技情報が更新されてから次の遊技情報が更新されないまま前記所定期間が経過した場合に、前記表示手段の表示対象とならない第1仮推移情報、或いは当該表示対象となる推移グラフと識別可能な第2仮推移情報を対象とした仮更新を行い、前記遊技情報が更新されて前記次の稼動が検知された場合に前記仮更新に基づき前記推移グラフの更新を行う請求項3に記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では遊技状況の良し悪しを把握するために例えば特許文献1のように遊技者に対して差玉の推移を示す所謂スランプグラフを提供している。
さて、このようなスランプグラフは、一般的に横軸をアウト、縦軸を差玉としているが、例えば特許文献2の図6,7に示されるように横軸を時刻とする場合もある。同文献2のスランプグラフ(「後者」とする)は、特許文献1のスランプグラフ(「前者」とする)との対比から明らかなように非稼動の期間では差玉に増減が生じないため、水平となる傾向がある。つまり、スランプグラフは主にこの非稼動の期間を把握する必要があれば後者、無ければ前者とするように使い分けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-168155号公報
【特許文献2】特開平07-024123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特にパチンコ遊技機に多くみられる傾向として、機種単位で時間当りのアウトが異なる傾向がみられる。即ち、例えば所謂リーチとして、演出期間が長いリーチが比較的多く発生する機種もあれば、短いリーチが比較的多く発生する機種もあり、当該リーチ中は玉を発射せずに見守る傾向があることから、時間当りのアウトが機種によって少なくなったり、多くなったりする傾向がある。
このような傾向は時間効率や遊技時間を気にする遊技者にとってすれば大きな差異であるが、従来のスランプグラフでは、横軸をアウト軸とした前者の場合、時間当りのアウトによる傾向は見受けられず、横軸を時間軸とした後者の場合、非稼動の期間では水平になることから、当該傾向を把握することは難しいものとなっていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、差数の推移を示す所謂スランプグラフにより、時間効率を効果的に提示可能な遊技場用システムの提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の遊技機が設置され、遊技機における遊技情報を表示可能な表示手段(例えば情報表示装置3)を備えた遊技場用システムであって、
遊技者が遊技に使用した遊技価値の大きさを示す使用遊技価値数を特定する使用遊技価値特定手段(例えば情報表示装置3)と、
遊技の進行に伴い遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す付与遊技価値数を特定する付与遊技価値特定手段(例えば情報表示装置3)と、
前記使用遊技価値数と前記付与遊技価値数との差を示す差数情報(例えばセーフからアウトを差し引いた差数としての数値データ)を遊技機単位で特定する差数特定手段(例えば情報表示装置3)と、
遊技機が稼動しているか否かを遊技機単位で検知する稼動検知手段(例えば稼動タイマの作動期間中を稼動中として検知する構成、或いは情報表示装置3)と、
前記表示手段に表示させるグラフであって、前記差数情報の推移を示す推移グラフ(例えばスランプグラフ)を生成するグラフ生成手段(例えば情報表示装置3)と、を備え、
前記グラフ生成手段は、所定期間(例えば1分の基準プロット期間)が経過した場合に対象となる遊技機の稼動検知(例えば稼動タイマが作動中か否かによる検知)を条件として前記推移グラフを更新することにより、当該遊技機における実際の遊技期間を反映した推移グラフを生成する。
【0007】
上記構成によれば、所定期間が経過した場合に対象となる遊技機の稼動検知を条件としてグラフを更新するので、差数の推移を示す所謂スランプグラフとして、時間効率を効果的に提示可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態における遊技場用システムの概略図
図2】情報表示装置の正面図
図3】情報表示装置を中心に示す電気的ブロック図
図4】本実施形態のグラフ(b)を従来のグラフ(a)と比較した図
図5】(a)及び(b)は、連荘中のグラフを例示する図(その1及びその2)
図6】(a)及び(b)は、図4(b)のグラフ(再掲)及び時間当りのアウトが多い機種のグラフを例示する図
図7】プロット条件αにおけるタイムチャート
図8】プロット条件βにおけるタイムチャート
図9】グラフ作成処理1の流れを示すフローチャート
図10】グラフ作成処理2の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、それら遊技機1各々と1対1で対応して、遊技装置2及び情報表示装置3が付設されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、2台ずつ中継装置4に接続され、中継装置4は、LAN5を介して管理装置6と接続されている。管理装置6は、遊技機1における遊技状況を示す遊技情報を受信することにより、遊技機1毎に遊技情報を管理する。また、遊技場にはPOSや残高精算機(何れも図示略)も設置されており、これらPOSや残高精算機も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。なお、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0010】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室などに設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8が接続されると共に、図示しないマウスやプリンタ等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2など)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技データを遊技情報として管理する。
【0011】
遊技機1は、遊技媒体(遊技価値)を玉とするCR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面1aに玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上受皿11、下受皿12を有し、盤面1aに、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17を有する。また、遊技機1における上受皿11上面には残高表示部11a、貸出釦11b、返却釦11cを有する。
【0012】
遊技機1は以下に示すように動作する。
(a)第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口15,16への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
【0013】
(b)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。なお、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されず、第2始動口16に保留がある場合は第1始動口15の保留に優先して保留している図柄変動を実行する。
【0014】
(c)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/250で、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は、ヘソ入賞では50%であるのに対して電チュー入賞では70%である。大当りが発生すると振分けられたラウンド(R)分だけ大入賞口17を開放する。
ここでラウンドは、ヘソ入賞では全てが4Rに振分けられる一方、電チュー入賞では10Rに50%、4Rに50%で振分けられる。なお、1Rの上限入賞数は10個、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数または上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0015】
(d)確変中は大当り確率が1/50に向上すると共に第2始動口16への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる複合時短となり、大当り発生まで継続する。一方で、確変とならない通常大当りが発生した場合、100回の図柄変動が行われるまで継続する確変ではない時短(単独時短)となり、大当りが発生しなければ、その後、通常状態となる。
【0016】
(e)第2始動口16は普図入賞口14への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口16の入賞率が高くなる。
【0017】
(f)初期化条件成立(例えば大当り発生やラムクリア)後に所定数(1200回)の図柄変動を行う迄大当りとならなかった場合は所定数(1100回)の図柄変動を行う迄時短(天井時短、天時)となるが、確変にはならないので単独時短となる。ここで、天時を発生させるための図柄変動(天時S)は複合時短も含め確変中は加算対象にならないが、単独時短は確変ではないので加算対象となる。また、大当りが発生しないまま天時が終了した場合、それ以降に再度所定数(1200回)の図柄変動を行っても天時は発生しない。
【0018】
また、大当り抽選同様に突然時短(突時)の抽選も行っており、当選した場合(当選確率=1/500)、1000回の図柄変動を行う迄単独時短となる突時となる。即ち、一旦、突時が発生すれば突時が終了する図柄変動数を得れば天時Sが所定数に達するため、通常状態に戻ることなく天時へ遷移するが、突時の残り図柄変動数に関わらず天時Sが所定数に達した時点から天時が優先して発生する。
このような遊技機1以外に、単独時短が発生しない遊技機、或いは大当り確率が複数設けられ、設定により変更可能な遊技機といった例示した遊技機1以外の遊技機を管理対象としてもよい。
【0019】
遊技機側からは、遊技者による玉の打込みや各始動口15,16への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下の遊技信号を出力する。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。なお、遊技機1から出力される信号でもよい。
【0020】
・セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。なお、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。また、玉を実際に払い出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払い出しが予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
【0021】
スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じてスタート処理を特定する。なお、始動口15,16へ入賞したことを示すS入賞信号により代用してもよい。
【0022】
・大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口16の入賞率が向上する特別状態中(時短中(複合時短を含む))にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。なお、別途、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)を出力してもよい。また、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0023】
図1に示す遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技機1の遊技状態や遊技装置2の状態を示す状態表示灯2a、貨幣が投入される貨幣投入口21、タッチパネル式の表示部22、持玉を払出すための払出釦23、払出された玉が通過する払出ノズル24、一般カード(持玉券)や会員カードといったICカード(図示しない記録媒体)が挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下受皿12の下方に位置する計数受皿26等を有する。
【0024】
遊技装置2は、以下に示すように動作する。
(a)貨幣を受付けすると(貨幣受付処理)と、遊技機1と遊技装置2の双方に入金額を残高に加算して表示させる。残高がある状態で遊技機1の貸出釦11bが押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位分(例えば500円)の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払い出させ(対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引き落とす。貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
【0025】
(b)計数玉を受付けした場合は計数玉を持玉として特定し、その持玉を払出釦23の押下に応じて払戻す払戻処理を可能とし、払戻した場合にはその対価分(例えば払戻した玉数と同数)の持玉を減算する。残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦11cが押下される(発行操作を受付ける)と、遊技装置2にストックされていた残高や持玉を特定可能な一般カードを発行する。なお、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行は説明の簡略化のため不可とするが、可能としてもよい。
【0026】
(c)中継装置4とのシリアル通信(売上信号の受信)により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カードの受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としてもよい。
【0027】
図2は、情報表示装置3を拡大して示す正面図である。情報表示装置3は、対応する遊技機1の上側の位置に設けられ、各種の遊技情報を遊技者向けに表示可能な表示画面を有する表示手段である。
情報表示装置3には、遊技者が従業員を呼出すための呼出釦30、その呼出釦30での呼出表示時や特別状態中等にイルミネーション演出を行うLEDで構成されたイルミネーション部31、及び前記表示画面として各種遊技情報等を表示する表示領域32が設けられ、その表示領域32の外面にはタッチパネル33が設けられている。
【0028】
表示領域32は、図2に示すように正面から見て左方側のサブ表示部34と、右方側のメイン表示部35とに区分されている。
サブ表示部34は、例えばLEDにより「0」~「9」の数字を表示する7セグメントディスプレイにより、大当り回数やボーナス回数等を表示する複数の表示部34a,34bで構成されている。メイン表示部35は、例えばフルカラー表示可能なLCD(Liquid Cristal Display)たる液晶表示部からなり、後述する差玉グラフやキャラクタ等、数字以外にも様々な表示が可能で、又、複数の表示部35a~35dに区分して表示する等、多様な表示態様での表示が可能である。
【0029】
情報表示装置3の制御部36は、図3の機能ブロック図で示すように、CPU36a、ROM36b、RAM36c、I/O36d等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、ROM36b等に記憶されているコンピュータプログラムに基づいて当該装置3全体の動作を制御する。制御部36は、信号を入出力するI/F(送受信部)37を介して中継装置4に接続されており、遊技機側からの遊技信号や管理装置6からの遊技情報を、中継装置4(及びLAN5)を介して入力する。また、制御部36における各種の設定も、中継装置4を介して管理装置6にて行うことができる。
【0030】
制御部36は、上記の如く遊技機側から出力される遊技信号等に基づいて、当該遊技機1での大当り回数や差数を特定する。
【0031】
ここで、本実施形態の差数は、対応する遊技機1における使用遊技価値数と付与遊技価値数との差を示す差数情報である。即ち、差数情報は例えば、遊技の進行に伴い遊技者に付与された遊技価値の大きさを示すセーフ(付与遊技価値数)から、遊技者が遊技に使用した遊技価値の大きさを示すアウト(使用遊技価値数)を差し引いた数値データとして求められる。或いは、差数情報は、遊技者が所持している遊技価値の大きさから遊技者が遊技に投資した遊技価値の大きさを差し引いた数値データ、つまり、遊技者が獲得している持玉(例えば売上玉(投資金額に相当する玉、再プレイ玉を含めてもよい)+セーフ-アウトにより特定可能)と投資金額に相当する玉や引き出した貯玉数との差から算出するようにしてもよく、他にも差数自体を示す数値以外に、例えば後述する推移グラフにおけるプロット位置を示す情報のような使用遊技価値数と付与遊技価値数との差を遊技機単位で示すデータであれば、どのような遊技情報を採用してもよい。
【0032】
また、図3に示すように、制御部36には、呼出釦30やタッチパネル33が接続されると共に、イルミネーション部31としてのLED、サブ表示部34としてのセグメント表示部、メイン表示部35としての液晶表示部等が接続されている。制御部36は、タッチパネル33等での操作や前記遊技信号等に基づいて、イルミネーション部31、サブ表示部34、メイン表示部35の表示制御を実行することで、図2に示す表示画面や図4以降に示すグラフを含む表示画面等、様々な表示画面を表示させることができる。以下では、制御主体となる制御部36(表示手段(表示制御手段)、使用遊技価値特定手段、付与遊技価値特定手段、差数特定手段、稼動検知手段、グラフ生成手段)を単に「情報表示装置3」と称して説明を簡単化する。
【0033】
さて、所謂スランプグラフは、「背景技術」で述べたように横軸をアウト、縦軸を差玉とするのが一般的であるが、例えば図4(a)のスランプグラフTgで示すように横軸を時刻とする場合もある。このスランプグラフTg(以下「時刻グラフTg」)は、非稼動の期間では差玉に増減が生じないため、水平となる傾向がある(同図(a)の丸で囲った「1」と「2」の部分参照)。つまり、時刻グラフTgと従来の一般的なスランプグラフは、非稼動の期間を把握する必要があるか否かで使い分けられていた。
【0034】
しかしながら、特にパチンコ遊技機にあっては、演出期間が長いリーチが比較的多く発生する機種もあれば、短いリーチが比較多く発生する機種もある等、機種単位で時間当りのアウトが異なる傾向にある。このような傾向は時間効率や遊技時間を気にする遊技者にとってすれば大きな差異であり、大きな関心事であるが、従来の一般的なスランプグラフでは、時間当りのアウトによる傾向は見受けられず、図4(a)の時刻グラフTgでは、非稼動の期間では水平になることから、当該傾向を把握することは困難である。
【0035】
そこで、本実施形態の情報表示装置3は、例えばメイン表示部35に表示させる差数情報の推移を示す推移グラフであって、所定期間が経過した場合に対象となる遊技機1の稼動検知を条件として推移グラフを更新することにより、当該遊技機1における実際の遊技期間を反映した推移グラフを生成し、表示するようになっている。
以下では、先ず「1.情報表示装置における通常表示」について説明した後、「2.推移グラフの具体例とプロット条件」、「3.グラフ作成処理の流れ」について順に説明する。なお、本実施形態の推移グラフには符号「Sg」を付して(図2等参照)、従来の時刻グラフTgと区別する。
【0036】
(1.情報表示装置における通常表示)
図2に示すように、情報表示装置3は通常表示として、左側のサブ表示部34における複数の表示部34a,34bに大当り回数やスタート回数等を表示する一方、右側のメイン表示部35に、複数の表示部35a~35dを区分して表示する。
詳細には、サブ表示部34は、図2に例示するように、大当り回数やボーナス回数等を表示する第1サブ表示部34aと、初期化条件成立後(営業開始や特別状態の終了などにより成立)からのスタート(図柄変動)回数を表示する第2サブ表示部34bとで構成される。また、第2サブ表示部34bの下方には、対応する遊技機1の台番を示す台番表示部34cがシールとして貼付されている。
【0037】
一方、メイン表示部35は、図2に例示するように上側から順に第1メイン表示部35a、第2メイン表示部35b及び第3メイン表示部35c、並びに第4メイン表示部35dに区分されるものとする。
第1メイン表示部35aは、対応する機種に応じた画像と大当り確率のようなスペックや遊技場からの案内や機種名等を表示する。第2メイン表示部35bは、該当期間(営業日)単位にて発生した「大当り」回数や「初当り」回数(通常状態にて発生した大当り回数)、「天井時短」発生回数や天井時短の対象となる「スタート」(天時S)等を表示する。
そして、第3メイン表示部35cは、差玉数の推移を示す所謂差玉グラフとしての推移グラフSg、大当り単位のスタートをグラフ化した所謂スタート履歴グラフ、大当り確率等を表示し、第4メイン表示部35dは、遊技情報表示の切替えや休憩する場合に操作する釦群を表示する。
【0038】
メイン表示部35は、少なくとも第4メイン表示部35dの部分(或いはメイン表示部35全部)にタッチパネル33が配置されたタッチパネル式のものであり、前記釦群とタッチパネル33とでタッチ操作に供される操作釦群33aが構成されている。
【0039】
また例えば、操作釦群33aのタッチ操作等により、上記した図2の通常表示画面50の切替え表示を可能としており、メイン表示部35では、全部の表示部35a~35d或いは一部の表示部を統合して(例えば第2,第3メイン表示部35b,35cを統合して)、推移グラフSgを拡大表示することも可能である。
以下の図4以降に示す推移グラフSg1~は、図2の推移グラフSgのような表示態様で表示可能なことはもとより、第3メイン表示部35c或いはメイン表示部35側で表示可能であり、推移グラフSg1~の部分を特化して示すものとする。また、図4以降の図面における丸で囲った数字「1」、「2」、…は、本明細書における括弧で括った数字(1)、(2)、…に対応するものとする。
【0040】
(2.推移グラフの具体例とプロット条件)
図4(b)は、本実施形態の差玉の推移グラフSg1の一例を示しており、説明の便宜上、同図(a)の従来の時刻グラフTgと上下に並べて比較対象としている。これらのグラフSg1,Tgは、何れも縦軸を差数(セーフ-アウト)とする座標グラフであるが、時刻グラフTgの横軸は時刻である(時刻「9:00」~参照)一方、推移グラフSg1の横軸は計時に基づく実質的な稼動時間である(時間「0:00」~参照)。
【0041】
このことから、時刻グラフTgでは、同図(a)における(1)と(2)の二箇所で非稼動となり差数に変動がなければ、その時刻の時系列でプロットして得られる時系列データの軌跡は、(1)と(2)で夫々平坦になる。その点で、時刻グラフTgは、差数の増減に伴う遊技時間を把握することが難しいといえる。
一方、同図(b)における推移グラフSg1では、(1)と(2)の二箇所に相応する時間の時系列データ(差数のデータ)を削除して、その遊技終了付近の当該グラフSg1の更新を抑制することにより、非稼動の当該箇所(1)(2)が省かれているため差数の増減に伴う遊技時間を把握し易くなっている。
【0042】
具体的には例えば、同図(b)の推移グラフSg1に対応付けて示す数値「400」「1200」「1336」「500」はスタートを示しており、このうち「400」や「1336」は初当りの発生時のスタート、「1200」は天時の発生時のスタート、最後の「500」は現時点のスタートに夫々対応する。
【0043】
また、推移グラフSg1によれば1:15、差数-3500辺りの座標で初当りが発生し、2:30、差数12500辺りで終了していた凡そ16000の差数を得る連荘を消化するために、1:15程度の時間が必要であることを把握できる。一方で、その終了時点から6:45、差数500辺りで発生した天時までに4:15、差数12000程度が必要であることを把握でき、現時点で直近に終了した連荘が8:40、差数15500辺りなので、現時点の10:20、差数11000辺りとの差引きで、次の天時を発生させるための遊技の内、既に1:40、差数4500程度が遊技されているので、残り2:35、差数7500程度が必要であり、閉店までの残り時間や自身の軍資金等を考慮して天時狙いで遊技するかを好適に判断できる。
【0044】
この場合、天時発生後の初当りに応じた連荘も同様に考慮できる。同図(b)の推移グラフSg1のように天時が発生していればスタートを示す必要性は低いものの、スタートを示していれば各箇所のスタートや遊技機1のスペック上の天時に必要なスタートにより上記同様の想定(当該遊技機1での状況判断)がし易くなる。
【0045】
そして、機種単位で1時間辺りのアウトは5500に達している機種もあれば4500に達していない機種もあるとの実情や、アウトに対する始動入賞率も遊技機単位で異なることを考慮すれば、時刻を横軸とする時刻グラフTgだけでなく、稼動時間を横軸とした推移グラフSg1(或いはアウトやアウトに基づき換算した稼動時間を横軸としたグラフ)であっても、上記のような時間的な把握を行うことが困難となることは明らかである。
【0046】
図5(a)と(b)は、双方共に「1:00」から開始した連荘中に同程度の持玉を獲得したものの時間的な差異が生じていることを、本実施形態の推移グラフSg2とSg3により把握できるケースを例示している。
図5(a)の推移グラフSg2では1:45頃に連荘が終了しており、0:45程度で連荘が終了した旨を把握できる一方、図5(b)の推移グラフSg3では1:15頃に連荘が終了しており、0:15程度で連荘が終了した旨を把握できる。
【0047】
推移グラフSg2と推移グラフSg3との違いは、各々対応する機種Aと機種Bとの遊技性の違いにより生じており、それら推移グラフSg2,Sg3において機種A,Bの相違はあるものの、大当り1回当りの出玉は同程度とし、何れも連荘中に同程度数(例えば8回)の大当りが発生した場合を想定している(推移グラフSg2における8段の段付き部分参照)。つまり、機種Aは大当りを開始する際の開始演出、大当りを終了する際の終了演出だけでなく、確変中に発生するリーチ演出といった玉を発射しないで見守る演出に掛かる期間が、機種Bと比較して長い傾向があるため、上記のような差異が生じていることを把握できる。
【0048】
なお、図5の推移グラフSg2,Sg3において縦の破線で示す「単位レンジ線」は、他の推移グラフSg,Sg1(或いは以下の推移グラフSg4)でも表示可能なタイムレンジであるが、詳しくは後述する。このように、本実施形態の推移グラフSg,Sg1~Sg4)は、横軸がタイムレンジにより実質的な稼動時間を示す、言わば時間グラフである。
【0049】
図6(a)は、上記した図4(b)と同じ推移グラフSg1であり、図6(b)は、推移グラフSg1と出玉状況は同じだが、リーチ演出や連荘中の演出により時間当りのアウトが多い機種における遊技結果を示す推移グラフSg4である。係る図6(a)と(b)の対比から明らかなように、下側の推移グラフSg4は、上側の推移グラフSg1より短い遊技時間にて同様の遊技結果を得た場合を示している。
【0050】
この場合、上記したように例えば天時を発生させるための差数は同様に12000程度が必要になるものの、時間的には、推移グラフSg1では4:15程度である一方、推移グラフSg4では2:50程度であるといったように、従来のアウトを横軸としたグラフでは把握することが難しかった時間効率の良し悪しを把握でき易くなっている。
【0051】
ここで、図6(a)(b)或いは図4(b)にて示したスタートは、推移グラフSg1,Sg4上に具体的な数値「400,1200,…」として付されるのであるが、これは予め規定された以下のスタート表示条件を満たした場合に表示されるものとする。即ち、本実施形態の情報表示装置3は、対応する遊技機側から出力される遊技信号に基づいて、初当りの発生時点や天時の発生時点を特定するとともに、更に現時点も特定した上で、夫々の時点でスタート表示条件が成立するものとして、夫々特定された時点のスタート「400,1200,…」を表示可能である。
この他に、スタート表示条件としては、例えばスタートが規定値(例えば100)に達する毎、或いは初当り全てでなく連荘(大当り複数回)となった場合の初当りにより成立するといったように、適宜の成立要件を予め設定しておくことで、特定されるスタートを表示させるものであればよい。
【0052】
上記した推移グラフSg,Sg1~Sg4について、以下では単に「グラフSg」と総称する。
また、情報表示装置3において作成・表示されるグラフSgは、差数を示すポイントを対応箇所(該当する差数の座標点)にプロットし、当該ポイントを前回プロットしたポイントと接続することで描写(描画、プロット)する従来と同様の作成ロジックを利用しているが、本実施形態のグラフSgの作成ロジックでは、独自のプロット条件が規定されている。なお、後者のプロット(ポイント間を接続するプロット)は、前者のプロット(差数を示すポイントのプロット。単に「ポイント」とも称す)に付随して描画されるものであるから、以下ではグラフSgの作成ロジックについて、前者のプロット(プロット条件)を中心に説明する。
【0053】
即ち、従来のプロット条件は基準分のアウト(例えば100)の更新、或いは基準プロット期間(例えば1分)の経過がある度にプロットしていたが、本実施形態のプロット条件αは、アウトの発生毎に稼動タイマを作動(作動中であれば再作動)させ、稼動タイマの作動中を稼動中と判定とする従来の構成を前提とし、その稼動中に所定期間が経過した場合に成立させる。
【0054】
この場合、情報表示装置3は、稼動タイマを遊技機1が稼動しているか否かを遊技機単位で検知するための稼動検知手段として内蔵しており、その稼動タイマの設定期間(例えば3分)とは別に、所定期間としての基準プロット期間(例えば1分)が設定されている(後述する図7の「プロット」間隔参照)。
このように、情報表示装置3では、プロット条件αとして、対応する遊技機1の稼動検知のみならず、プロット自体の経時的な条件を予め規定しており、基準プロット期間が経過した場合に対象となる遊技機1の稼動検知を条件としてグラフSgを更新する。
【0055】
換言すれば、情報表示装置3は、稼動タイマの作動中を当該遊技機1の稼動中と判定し(後述する図9のS13,S16等参照)、その稼動が検知されている状態で例えば1分の基準プロット期間が経過した場合に(S4,S5参照)、グラフSgを更新することにより、当該遊技機1における実際の遊技期間を反映したグラフSgを生成する。
【0056】
また、情報表示装置3は、実際の遊技終了後における当該稼動タイマ作動中に何回か差数が変動しない、実際の遊技が行われていないにもかかわらず生ずるポイントがあるため(図4の(1)と(2)の箇所参照)、次の稼動開始時に前回分と前々回分とで差数が同じプロットがある場合に前回分を削除する処理を繰返し、このような実際の遊技に対応しないポイントを削除するようになっている(図7の「削除分プロット」、図9のS17,S18参照)。
【0057】
これは、稼動タイマを有する情報表示装置3が稼動検知手段として、予め設定される遊技情報(例えばアウト)が更新された場合、その後に稼動タイマの設定期間(例えば3分)が経過するまでの期間、遊技機1が稼動しているとして稼動を検知する構成を前提とする。
そして、情報表示装置3は、対応する遊技機1での遊技終了間際の、最終の遊技情報の更新(例えば最後のアウトの発生)から前記稼動タイマの設定期間(例えば3分)の経過により非稼動となるまでの期間を対象として、更新したグラフSgの一部を削除することで、遊技終了付近のグラフSgの更新を抑制することとなる。
【0058】
また、上記した図4(b)、図5(a)(b)、図6(a)(b)のグラフSgにおいて縦の破線で示す「単位レンジ線」は、単位期間(例えば1:00)の経過を示すタイムレンジである。単位レンジ線については、単位期間を基準プロット期間(例えば0:01(前記1分))で除した値を目安として規定値(例えば60)が設定されており、前回の単位レンジ線の作成からこの規定値分のプロットが行われた場合に(これをプロット条件γとして)、当該単位レンジ線を作成する。
後述する図9のフローチャートは、係る単位レンジ線のプロット条件γと、上記差数のプロット条件αとが設定されている場合の処理を表している(S8~S11とS4~S7等参照)。
【0059】
一方、情報表示装置3において、予めプロット条件の設定を切替えることで、差数のプロット条件αに代えて以下のプロット条件βも採用可能である。
プロット条件βは、対応する遊技機1にてアウトが発生した場合に前回の差数のプロットから基準プロット期間(例えば1分)が経過していることを条件に成立する、差数のプロット条件である。従って、プロット条件βは、前回の差数のプロットから基準分の期間が経過していなければアウトがどれだけ発生しても成立せず、基準プロット期間が経過していてもアウトが発生しなれば成立しない。
【0060】
このように、プロット条件βは、遊技情報が更新される(例えばアウトが発生する)ことで次の稼動が検知されるまでグラフSgを更新しないことにより、遊技終了付近のグラフSgの更新を抑制することになる。
後述する図10のフローチャートは、係る差数のプロット条件βと、上記単位レンジ線のプロット条件γとが設定されている場合の処理を表している(S21~S24とS25~S28等参照)。
【0061】
図7は、上記プロット条件αを採用した場合における、差数を示すポイントの「プロット」と、「アウト」や「図柄変動」の発生状況及び「稼動タイマ」の作動状況との関係を示すタイムチャートである。
遊技者が遊技を開始し、アウトが発生した時点(1)にて稼動タイマの作動を開始すると最初のプロットが行われる。その後、(2)(3)の図柄変動を経て(4)の時点にてリーチが発生した場合、しばらくして遊技者が発射を停止すると、その時点(5)でアウトの検出がなくなる。
【0062】
ここで、稼動タイマはアウトの検知毎に再作動するため、(5)を起点として再作動し、それから3分間作動する。つまり、情報表示装置3において稼動タイマが作動していればこれを稼動中と見做すことから、アウトが発生しなくてもその後の稼動タイマの作動中における(6)と(7)の時点でも夫々プロットする。
【0063】
その後、(8)の時点でリーチが終了し、遊技者が発射を再開してアウトの検知が再開すると、次の図柄変動が(9)(10)にて順次発生し、その(10)の図柄変動開始後に1人目の遊技者が遊技終了すべく発射を停止したとする。
この場合、(10)で開始された図柄変動が(12)の時点で終了して、遊技者が遊技終了により離席したとしても、(10)の時点で最後に検知したアウトにより再作動した稼動タイマは3分が経過する(16)の時点まで作動する。このため、(13)(14)(15)の夫々の時点でも、(6)(7)の時点と同様に一旦プロットする。
【0064】
しかしながら(17)の時点にて次の遊技者が遊技を開始すると、非稼動から稼動に移行する(作動を停止していた稼動タイマが作動する)。このため、前回と前々回とのプロット(ポイント)である(15)と(14)とに対応する差数を比較し、変動がないことから前回分の(15)のプロットを削除する。この削除に伴い前回と前々回とのプロットは(14)と(13)とになるため、(15)と同様に(14)のプロットも削除される。こうした処理を、非稼動となるまでの期間(最終のアウトの更新(10)から稼動タイマの設定期間が経過する時点(16)までの期間)を対象として(13)のプロットを削除するまで繰返す。
【0065】
この結果、前回と前々回とのプロットが(11)と(7)とになり、(少なくともアウト分の)差数が変動していることにより当該処理を終了し、新たに(17)の時点でプロットを行うことになる。つまり、(13)(14)(15)の夫々の時点は、差数情報に変化が無い箇所であり、実際の遊技期間に対応していないため、上記処理によりグラフSgの一部を削除する場合の削除対象とする。その後は、(18)にて図柄変動が開始し、(19)にてプロットするというように上記と同様の処理が行われる。
【0066】
図8は、上記プロット条件βを採用した場合における、差数を示すポイントの「プロット」と、「アウト」や「図柄変動」の発生状況との関係を示すタイムチャートである。
同図では「稼動タイマ」の作動状況も示しているが、プロット条件αと異なり、「プロット」するタイミングを「アウト」の検知と基準プロット期間(例えば1分)とに係らしめているため、最初の遊技者分では3つだけプロットされている(図7のプロット条件αでは5つプロットされる)。
【0067】
即ち、プロット条件α,βは、何れも基準プロット期間が経過した場合に対象となる遊技機1の稼動検知を条件としてグラフSgを更新するのであるが、1プロットに対応する1分の基準プロット期間は、図7の場合には(プロット条件αの稼動タイマにより)5期間分(例えば5分)となり、図8の場合には(プロット条件βのアウトの発生タイミングにより)3期間分(例えば3分)となる。
【0068】
この期間(リーチ中の期間を含む)は、実際には5期間分で遊技も終了していないので、プロット条件αの方が精度高く遊技期間を現したプロット(実際の遊技期間を反映したグラフSgの生成)が可能になるといえる。
一方、プロット条件βでは、図8における(13)(14)(15)の夫々の時点で削除対象となるプロットも行わず、図7のプロット条件αと比較して稼動タイマを考慮する必要も低いので、簡易的な構成で実際の遊技期間を反映可能となる点が特徴となる。
【0069】
ここで、プロット条件α,βについて補足する。プロット条件αは、図7のように遊技機1におけるリーチのような演出期間が基準プロット期間よりも長い場合であっても適切に遊技期間に対応してプロットできる点に特徴がある。
即ち、近年、長い期間(例えば3分近く)リーチや大当りエンディング等を演出する遊技機が多くなっている。この演出期間では例えば図柄変動の保留数が上限になっていることや大入賞口17が開放しないことから、玉の発射を一時中断し、その演出を見守る遊技者も多い。この場合、その演出を見守る期間は遊技中とすべきだが、例えば稼動タイマの設定期間が比較的短い1分だと仮定すると、その見守っている期間は遊技中にも関わらず短い稼動タイマのタイムアップにより非稼動となり、実際の遊技期間と乖離する虞がある。
【0070】
そこで、本実施形態の稼動検知手段は稼動タイマの設定期間を3分といった比較的長い期間に設定して当該期間中、遊技機1が稼動していると見做して稼動を検知する一方、上記した非稼動が稼動となるような次の遊技開始に応じた遊技終了後分(図7の(13)~(15)の分)のプロットを削除する処理により調整している。このようにすることで、演出期間も遊技期間として特定できるが、稼動タイマの設定期間(作動期間)を基準プロット期間としてはプロット間隔が空き過ぎてしまうので、稼動タイマの設定期間よりも短い期間を基準プロット期間として例えば1分に設定している。
【0071】
(3.グラフ作成処理の流れ)
図9は、プロット条件αが設定されている場合のグラフ作成処理1の流れを示すフローチャートである。同図の「S1,S2,…」は、情報表示装置3が実行する各ステップであり、「プロットタイマ」は、情報表示装置3が内蔵するタイマとして上記の基準プロット期間を計時する。
【0072】
情報表示装置3は、待機フローとして、予め設定される遊技情報が更新されたか、つまり例えば遊技機1側から出力されるアウト信号によりアウトを検知したか(S1:No)、稼動タイマがタイムアップしたか(S2:No)、プロットタイマがタイムアップしたか(S4:No)を判定する処理を実行する。
【0073】
情報表示装置3は、遊技者の遊技開始に伴いアウトを検知したと判定すると(S1:Yes)、稼動タイマ(例えば3分)を作動させる(S13)。
当該遊技開始時においてプロットタイマは停止しており(S14:No)、稼動フラグも0なので(S15:Yes)、情報表示装置3は、稼動フラグを1に設定する(S16)。また、前回分や前々回分のプロットが無いことから(S17:No)、差数を示すポイントを対応箇所にプロットするが(S6)、最初のプロットに該当するため前回分とは接続できず(S7参照)、これまでの単位プロット数(個々のポイントの積算値)も0→1に加算したばかりなので(S8,S9:No)、プロットタイマ(例えば1分)を作動させて(S12)待機フローに戻る(リターンする)。
【0074】
情報表示装置3は、上記状態から遊技が継続されることにより、再度アウトを検知した場合(S1:Yes)、作動中の稼動タイマを再作動させるとともに(S13)、プロットタイマの作動中は(S14:Yes)、稼動フラグが1であることを確認して(S19にて稼動フラグを1に設定して)待機フローに戻ることを繰返す。
【0075】
一方、情報表示装置3は、待機フローにてプロットタイマがタイムアップしたと判定した場合(S4:Yes)、稼動フラグが1であれば(S5:Yes)、差数の対応箇所にポイントをプロットし(S6)、前回分のポイントと接続した後(S7)、これまでの単位プロット数に1を加算する(S8)。このとき加算された単位プロット数が規定値(例えば60)に達していなければ(S9:No)、プロットタイマを再作動させてから(S12)待機フローに戻る。
このような処理を繰返し実行することにより、情報表示装置3は、単位プロット数が規定値に達したと判定した場合(S9:Yes)、単位レンジ線を作成し(S10)、単位プロット数を初期化(ゼロリセット)する(S12)。
【0076】
情報表示装置3において、稼動タイマの作動中(稼動中)は上記のような処理が繰返されるが、リーチ演出により遊技者が遊技を見守るようになると、稼動タイマのタイムアップ前にプロットタイマがタイムアップするので(S2:No且つS4:Yes)、稼動中であることを条件として(S5:Yes)、上記の通りプロットするが(S6~S8)、遊技の終了によりアウトが検知されず(S1:No)稼動タイマが再作動されないままタイムアップを迎えると(S2:Yes)、稼動フラグを0に設定する(S3)。その後はプロットタイマがタイムアップしても稼動フラグは0なので(S4:Yes且つS5:No)プロットタイマを再作動せずに(S12を実行することなく)待機フローに戻る。
【0077】
その後、次の遊技者により遊技が再開されることにより、情報表示装置3においてアウトを検知した判定すると(S1:Yes)、稼動タイマを作動させる(S13)。このとき、プロットタイマは作動を停止しており(S14:No)、稼動フラグは0に設定されたままなので(S15:Yes)、稼動フラグを1に設定して(S16)前回分と前々回分とでプロットした差数が同一(同数)か否かを判定する(S17)。
【0078】
これにより、情報表示装置3は、プロットした差数が前回分と前々回分とで同数と判定した場合(S17:Yes)、前回分のポイントを削除し(S18)、これに伴い更新される前回分と前々回分とについて、同数でない(S17:No)と判定するまで、同S17,S18の処理を繰返し実行し、同数でない(S17:No)と判定した時点で、当該差数に応じたプロットを行うこととなる(S6)。
なお、S3で稼動フラグが0となった直後において、プロットタイマがタイムアップする前にアウトを検知した場合(S1:Yes,S13,S14:Yes)、上記S17,S18の削除処理を行わないが、これは遊技終了ではなくリーチ演出を見守っていたとして遊技継続と判定できるためである。
【0079】
図10は、プロット条件βが設定されている場合のグラフ作成処理2の流れを示すフローチャートである。なお、同図10のS23~S29は、図9のS6~S12に相応するものとする。
情報表示装置3は、遊技者の遊技開始に伴いアウトを検知したと判定すると(S21:Yes)、プロットタイマがタイムアップ後か否かを判定する(S22)。
【0080】
当該遊技開始時にはプロットタイマは既にタイムアップして、その作動を停止しているため(S22:Yes)、情報表示装置3は、差数を示すポイントを対応箇所にプロットする。この場合、最初のプロットに該当するため(グラフ作成処理1と同様)、前回分とは接続できず(S24参照)、これまでの単位プロット数も0→1に加算したばかりなので(S25,S26:No)、プロットタイマ(例えば1分)を作動させて(S29)、リターンする。
【0081】
情報表示装置3は、上記状態から遊技が継続されることにより、再度アウトを検知したとしても(S21:Yes)、プロットタイマがタイムアップしない限り(S22でYesと判断しない限り)、プロットを行うことはない。
即ち、グラフ作成処理2では、対象となる遊技機1の稼動検知(アウト検知)を判定した場合に(S21:Yes)、前回のプロット時(S23)におけるプロットタイマの作動(S29)から基準プロット期間(例えば1分)の経過により、プロットタイマがタイムアップとなった場合に(S22:Yes)、差数の対応箇所にポイントをプロット(グラフSgを更新)する(S23)。
【0082】
そして、今回分のポイントを前回分のポイントと接続した後(S24)、これまでの単位プロット数に1を加算し(S25)、その加算された単位プロット数が規定値(例えば60)に達していなければ(S26:No)、プロットタイマを作動させてから(S29)待機フローに戻る。
このような処理を繰返し実行することにより、情報表示装置3は、単位プロット数が規定値に達したと判定した場合(S26:Yes)、単位レンジ線を作成し(S27)、単位プロット数を初期化する(S28)。
【0083】
情報表示装置3において、対象となる遊技機1のアウトが継続的に検知される場合、上記のような処理が繰返されるが、リーチ演出により遊技者が遊技を見守るようになると、アウトが検知されないままプロットタイマがタイムアップするケース(図8中(5)~(8)の間でアウトが検知されないケース)がある。また、遊技の終了により、次の遊技者による遊技が再開されるまでアウトが検知されずにタイムアップするケース(図8中(12)~(17)の間でアウトが検知されないケース)もある。
【0084】
こうした何れのケースにおいても、グラフ作成処理2では、アウトが発生しない間(図8中(5)~(8)の間、(12)~(17)の間)、S21でNoと判定されることにより、プロットタイマがタイムアップしてもプロットを行うことはなく、その後、アウトが発生した場合に(S21:Yes)、プロットを行うことなる(S22:Yes、S23)。
【0085】
以上に説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
情報表示装置3は、表示手段(例えばメイン表示部35)に表示させるグラフSgであって、差数情報の推移を示すグラフSgを生成するグラフ作成処理1,2を実行可能なグラフ生成手段として構成され、何れのグラフ作成処理1,2においても、基準プロット期間(例えば1分)が経過した場合に対象となる遊技機1の稼動検知(例えばアウトに基づく稼動検知)を条件としてグラフSgを更新することにより、当該遊技機1における実際の遊技期間を反映したグラフSgを生成するように構成されていることから、差数の推移を示す所謂スランプグラフとして、時間効率を効果的に提示可能となる。
【0086】
情報表示装置3は、例えば稼動タイマにより遊技機1の稼動が検知されている状態で基準プロット期間が経過した場合に、グラフSgを更新するので、遊技中に遊技価値を消費しないが遊技状況を見守る期間を遊技中とみなした上での遊技時間効率を効果的に提示可能となる。
【0087】
情報表示装置3は、予め設定される遊技情報が例えばアウト検知により更新された場合、その後に設定期間(例えば3分)が経過するまでの期間、遊技機が稼動しているとして稼動を検知するための稼動タイマを備え、最終の遊技情報の更新(例えば図7中(10)のアウト検知)から設定期間の経過により非稼動(例えば図7中(16)の稼動タイマタイムアップ)となるまでの期間を対象として、更新したグラフSgの一部を削除する(例えば図9のS17、S18)、又は遊技情報が更新されることで次の稼動が検知されるまで(例えば図10のS21でYesと判定されるまで)グラフSgを更新しないことにより、遊技終了付近のグラフの更新を抑制する。これによれば、遊技状況を見守っている期間は遊技中とみなす一方、遊技終了後の実際には遊技者がいないような期間は遊技中から除外したグラフSgを作成することができ、実際の遊技状況により近いグラフSgを示すことが可能となる。
【0088】
情報表示装置3は、グラフSgの一部を削除する場合の削除対象を、差数の情報に変化が無い箇所とするので(図4の(1)と(2)の箇所参照)、遊技終了付近で遊技が行われていない期間におけるグラフSgの該当箇所を精度よく削除可能となる。また例えば、図9のS17で示したように前回分の差数を用いた比較により削除対象を判定することで、最終の遊技情報の更新状況を別途記憶、或いは参照する必要性を低減できる効果がある。
【0089】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
情報表示装置3において、プロット条件αを設定した場合、非稼動から稼動となった際に遊技終了後分のプロットを削除することを例示したが、例えば稼動から非稼動となった際に当該プロットを削除するといったように予め設定されるプロット条件が成立した際に削除すれば他のタイミングで削除してもよい。
【0090】
図9のS17において、プロットを削除する場合に差数に変化がないことを条件としたが、アウトやセーフ、或いはスタート等の他の遊技情報に変動がないことを条件としてもよい。また、S17とS18とで削除を繰返す処理を例示したが、簡易的に1回の処理にて終えてもよい。
また、プロットを削除する場合に遊技情報を参照する(前回までの差数を比較する)ことを例示したが、非稼動となった場合に遊技情報を参照することなく所定数分のプロットを削除してもよい。例えば稼動タイマが3分で基準プロット期間が1分の場合、2回分、或いは3回分の削除が想定できる。
この場合のように、最終の遊技情報の更新以前が削除対象に含まれる場合や最終の遊技情報の更新後に削除対象とならない期間が一部含まれない場合も想定できるが、最終の遊技情報の更新から設定期間の経過により非稼動となるまでの期間を対象としていれば、どのように削除対象となる期間を定めてもよい。
【0091】
上記のプロットを削除する処理に代えて、稼動中に基準プロット期間が経過した場合に仮プロットし、その稼動が継続している状態で次のアウトを検知した場合に仮プロットを本プロットとしてもよい。ここで仮プロットはグラフSg上には表さず、本プロットとなった場合に表すことが望ましい。
【0092】
例えば図7の場合、(6)(7)の時点では仮プロットし、稼動が継続した状態で(8)のアウト検知により(6)(7)を本プロットする一方、(13)(14)(15)でも仮プロットするが、(15)にて稼動が途切れるため(17)にてアウト検知しても、(13)(14)(15)の仮プロットを本プロットしないことを例示できる。このように遊技終了後のプロットを除外すれば、一旦、グラフSg上にプロットしたポイントを削除しても、グラフSg上に全くポイントを示さなくとも何れにより除外してもよい。
【0093】
このように、情報表示装置3において、次の稼動が検知されるまでグラフSgを更新しない場合において、遊技情報が更新(例えばアウト検知)されてから次の遊技情報が更新されないまま基準プロット期間(所定期間、例えば1分)が経過した場合に、表示手段(例えばメイン表示部35)の表示対象とならない第1仮推移情報(言わば仮プロット)を対象とした仮更新を行い、遊技情報が更新されて次の稼動が検知された場合に仮更新に基づきグラフSgの更新を行うように構成する。これによれば、グラフSg上には示さない言わば仮プロットと、次の稼動が検知された場合の言わば本プロットとで更新を行うので、実際には遊技終了している状態で奇妙なグラフ更新が行われる虞を低減できる。
【0094】
また、仮プロットについては、本プロットによるグラフSgとは識別可能な態様として、色違い或いは点滅等のポイントや、ポイント以外の数値データで表わすようにしてもよい。係る仮プロットを表示対象となるグラフSgと識別可能な第2仮推移情報として表示させる場合、当該仮プロットを対象とした仮更新を行うことで、上記の如く遊技情報が更新されて次の稼動が検知された場合に仮更新に基づきグラフSgの更新を行うように構成してもよい。この構成によっても、遊技終了している状態で奇妙なグラフ更新が行われる虞を低減できるといった、上記と同様の効果を奏する。
【0095】
遊技機1上方の情報表示装置3を表示手段とする構成を例示したが、遊技機1における遊技情報を表示可能な表示手段であればよく、例えば遊技装置2のような遊技機1間に設けられる情報表示装置や島端に設けられる集合情報表示装置を表示手段として本発明を採用してもよい。
関連する設定情報は予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部や遊技機メーカ等)の管理サーバからダウンロードして設定してもよい。
【0096】
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、機種としては、メーカ単位やスペック単位等、遊技機1の種類を示せばどの様な区分としてもよい。また、表示手段は例示した液晶表示に限らず、有機EL等の他の表示方法を採用してもよい。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値他を採用してもよい。また、演算式は単なる例示であり例示した演算式と同様の値を示す、又は同様の意義を持つ演算値を演算するのであれば、どの様な演算式を採用してもよい。
【0097】
以下と未満についてはどちらを採用してもよく、「達していない」等の表現は以下、或いは未満となった場合のいずれにも対応する表現となる。以上と超過についても同様で、「達している」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機1としてパチンコ遊技機を例示したが、それ以外に例えばスロットマシンのような他の遊技機を対象としてもよい。その他に遊技媒体を排出せずデータ上のポイントを遊技に応じて更新する所謂封入式の遊技機等も想定できるため、玉やメダル等の遊技媒体や上記ポイントを包含する遊技価値という表現を適宜使用している。
【0098】
情報表示装置3が行う処理の一部、或いは全てを管理装置6、遊技装置2、或いは中継装置4等にて行ってもよいし、情報表示装置3のみで全てを構成してもよい。また、例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更してもよいし、変形例を含む例示した構成をどのように組合せてもよいし、適宜構成を除外してもよい
【符号の説明】
【0099】
図面中、1は遊技機、3は情報表示装置(表示手段、使用遊技価値特定手段、付与遊技価値特定手段、差数特定手段、稼動検知手段、グラフ生成手段)、35はメイン表示部(表示手段)である。
図1
図2
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図10