特開 2023-130806 中栓構造体および包装容器

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023130806

(43)【公開日】2023-09-21

(54)【発明の名称】中栓構造体および包装容器

(51)【国際特許分類】

   B65D 47/36 20060101AFI20230913BHJP

【ＦＩ】

B65D47/36 300

【審査請求】未請求

【請求項の数】4

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022035305

(22)【出願日】2022-03-08

(71)【出願人】

【識別番号】000003193

【氏名又は名称】凸版印刷株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110001276

【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】本庄 美香

(72)【発明者】

【氏名】和田 潔

【テーマコード（参考）】

3E084

【Ｆターム（参考）】

3E084AA04

3E084AA12

3E084AA24

3E084AA32

3E084AB01

3E084AB06

3E084AB09

3E084BA01

3E084CA01

3E084CB01

3E084CC03

3E084DA01

3E084DC03

3E084FB01

3E084GA01

3E084GB01

3E084HA03

3E084HB01

3E084HC03

3E084HD01

3E084KB01

3E084LA07

3E084LA17

3E084LB02

3E084LB07

3E084LD01

(57)【要約】

【課題】より開栓しやすい注出口構造および当該注出構造を用いた包装容器を提供する。
【解決手段】容器本体に設けられ円筒形状の口部を封止する中栓構造体であって、口部に取り付けられる中栓と、中栓に螺合したキャップとを備え、中栓は、口部の開放端に取り付けられる円筒形状の周壁部と、周壁部の内側を閉鎖する隔壁と、隔壁に設けられ、相対的に強度が弱められた環状の脆弱部と、隔壁における容器本体の外側となる面の脆弱部の内側に設けられ、平面視において隔壁の中心部から脆弱部に向かって延び、かつ、隔壁の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブとを有し、キャップは、平板状の天板部と、天板部の外周縁に接続される円筒形状の筒部と、天板部の内側の面に設けられ、第１のリブに固定された第２のリブとを備え、キャップの回転に伴って、脆弱部が破断する、中栓構造体。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

容器本体に設けられ円筒形状の口部を封止する中栓構造体であって、
前記口部に取り付けられる中栓と、
前記中栓に螺合したキャップとを備え、
前記中栓は、
前記口部の開放端に取り付けられる円筒形状の周壁部と、
前記周壁部の内側を閉鎖する隔壁と、
前記隔壁に設けられ、相対的に強度が弱められた環状の脆弱部と、
前記隔壁における前記容器本体の外側となる面の前記脆弱部の内側に設けられ、平面視において前記隔壁の中心部から前記脆弱部に向かって延び、かつ、前記隔壁の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブとを有し、
前記キャップは、
平板状の天板部と、
前記天板部の外周縁に接続される円筒形状の筒部と、
前記天板部の内側の面に設けられ、前記第１のリブに固定された第２のリブとを備え、
前記キャップの回転に伴って、前記脆弱部が破断する、中栓構造体。

【請求項2】

前記周壁部の径方向における前記脆弱部の幅が１ｍｍ以上７ｍｍ以下である、請求項１に記載の中栓構造体。

【請求項3】

平面視において、前記第１のリブと前記隔壁との接続部の外方端部が、前記脆弱部の内周縁上に位置する、請求項１または２に記載の中栓構造体。

【請求項4】

円筒形状の口部を有する容器本体と、
前記口部に取り付けられる中栓と、
前記中栓に螺合したキャップとを備え、
前記中栓は、
前記口部の開放端に取り付けられる円筒形状の周壁部と、
前記周壁部の内側を閉鎖する隔壁と、
前記隔壁に設けられ、相対的に強度が弱められた環状の脆弱部と、
前記隔壁における前記容器本体の外側となる面の前記脆弱部の内側に設けられ、平面視において前記隔壁の中心部から前記脆弱部に向かって延び、かつ、前記隔壁の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブとを有し、
前記キャップは、
平板状の天板部と、
前記天板部の外周縁に接続される円筒形状の筒部と、
前記天板部の内側の面に設けられ、前記第１のリブに固定された第２のリブとを備え、
前記キャップの回転に伴って、前記脆弱部が破断する、包装容器。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、中栓構造体および中栓構造体を用いた包装容器に関する。

【背景技術】

【0002】

包装容器の密封用の中栓とキャップとを備える包装容器において、キャップを用いて中栓の開口予定部を切り取って開栓する包装容器が知られている（特許文献１）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】国際公開第２００７／１２６０６２号

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

特許文献１に記載されるような包装容器においては、開口予定部を切り取るためにキャップに加える力が小さく、開栓しやすいことが求められる。

【0005】

本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、より開栓しやすい注出口構造および当該注出構造を用いた包装容器を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上記課題を解決するための本発明の一局面は、容器本体に設けられ円筒形状の口部を封止する中栓構造体であって、口部に取り付けられる中栓と、中栓に螺合したキャップとを備え、中栓は、口部の開放端に取り付けられる円筒形状の周壁部と、周壁部の内側を閉鎖する隔壁と、隔壁に設けられ、相対的に強度が弱められた環状の脆弱部と、隔壁における容器本体の外側となる面の脆弱部の内側に設けられ、平面視において隔壁の中心部から脆弱部に向かって延び、かつ、隔壁の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブとを有し、キャップは、平板状の天板部と、天板部の外周縁に接続される円筒形状の筒部と、天板部の内側の面に設けられ、第１のリブに固定された第２のリブとを備え、キャップの回転に伴って、脆弱部が破断する、中栓構造体である。

【0007】

上記課題を解決するための本発明の他の局面は、円筒形状の口部を有する容器本体と、口部に取り付けられる中栓と、中栓に螺合したキャップとを備え、中栓は、口部の開放端に取り付けられる円筒形状の周壁部と、周壁部の内側を閉鎖する隔壁と、隔壁に設けられ、相対的に強度が弱められた環状の脆弱部と、隔壁における容器本体の外側となる面の脆弱部の内側に設けられ、平面視において隔壁の中心部から脆弱部に向かって延び、かつ、隔壁の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブとを有し、キャップは、平板状の天板部と、天板部の外周縁に接続される円筒形状の筒部と、天板部の内側の面に設けられ、第１のリブに固定された第２のリブとを備え、キャップの回転に伴って、脆弱部が破断する、包装容器である。

【発明の効果】

【0008】

本発明によれば、より開栓しやすい注出口構造および当該注出構造を用いた包装容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】本発明の一実施形態に係る中栓構造体の上面図

【図2】図１のＡ－Ａ’断面図

【図3】図１のＢ－Ｂ’断面図

【図4】中栓構造体の開封状態を示す図

【図5】比較例に係る中栓構造体の縦断面図

【発明を実施するための形態】

【0010】

（実施形態）
本実施形態に係る中栓構造体１００について説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る中栓構造体の上面図であり、図２は、図１のＡ－Ａ’断面図であり、図３は、図１のＢ－Ｂ’断面図であり、図４は、中栓構造体の開封状態を示す図である。図１において、後述する中栓１０の周壁部１１、隔壁１２、脆弱部１３、の第１のリブ１４、および、キャップ２０の第２のリブ２４を点線で示す。図２は未開栓状態の中栓構造体を示しており、図４は開栓状態の中栓構造体を示している。未開栓状態とは、バージン性を有する状態であり、隔壁１２が破断されておらず、隔壁１２によって容器本体の口部３１が封止された状態を指す。

【0011】

中栓構造体１００は、中栓１０と、中栓１０に螺合するキャップ２０とを備えており、容器本体の口部３１に取り付けられることで包装容器の一部として機能する。中栓構造体１００において、中栓１０とキャップ２０とが第１のリブ１４および第２のリブ２４を介して接続されており、キャップ２０を開封方向に回転させることで中栓１０を開栓する構成を有する。容器本体は、口部３１が円筒形状を有するものであればよく、ブローボトル、延伸ＰＥＴボトル、ガラス瓶、口部３１（スパウト）が取り付けられた紙パック等が挙げられる。容器本体の内容物としては、液体、クリーム、固形物など特に限定されないが、例えば、ソース、マヨネーズ、液体、酒、化粧品、ヘアワックスが挙げられる。

【0012】

中栓１０は、周壁部１１、隔壁１２、脆弱部１３、および第１のリブ１４を備える。中栓１０は、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、あるいはこれらの混合物や共重合体を用いて作製できる。

【0013】

キャップ２０は、天板部２１、筒部２２、および第２のリブ２４を備える。キャップ２０は、中栓１０よりも剛性の高いポリプロピレン（ＰＰ）や高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を用いて作製できる。

【0014】

周壁部１１は、略円筒形状を有しており、外周面にキャップ２０と螺合する螺子溝を備える。周壁部１１の下端が容器本体の口部３１の開放端に取り付けられることにより、容器本体と中栓構造体１００とが接続される。周壁部１１と口部３１とは互いに回転しないように接続されており、例えば、周壁部１１または口部３１との接続部分には回転止めリブ１５が形成される。

【0015】

隔壁１２は、周壁部１１の内側に設けられ、未開栓状態において容器本体の口部３１の開放端を閉鎖することで包装容器を密封し、包装容器のバージン性を維持する。隔壁１２には相対的に強度が弱められた環状の脆弱部１３と、中心部から脆弱部１３に向かって延び、かつ、中心部において互いに接続される第１のリブ１４とが設けられる。

【0016】

脆弱部１３は、隔壁１２において相対的に強度が弱められた部分であり、周壁部１１の内壁から所定距離離間し、かつ、第１のリブ１４の外方端部から周壁部１１に向かって環状に設けられる。脆弱部１３の幅Ｘは、周壁部１１の径方向において１ｍｍ以上７ｍｍ以下であることが好ましく、脆弱部１３の厚みは、周壁部１１の伸びる方向において０．１ｍｍ以上０．２５ｍｍ以下であることが好ましい。詳細は後述するが、このように脆弱部１３の幅Ｘが広く設計されているため、開栓に要するトルクを更に低減することができる。さらに、脆弱部１３の弾性力が大きくなるため、中栓１０を容器本体に打栓で取り付ける場合にも、弾性領域内で取り付けることができ、打栓時に脆弱部１３が破断してしまうのを抑制できる。

【0017】

第１のリブ１４は、容器本体の外側となる隔壁１２の面に複数設けられ、それぞれの第１のリブ１４は、隔壁１２の中心部において互いに接続される。そのため、中栓１０を構成する材料の剛性が低くても、第１のリブ１４の剛性を高めることができ、キャップ２０の回転力を効率的に受け、伝達することができる。第１のリブ１４は、脆弱部１３の内側である厚肉部１６上に設けられており、図１及び図２に示すように、第１のリブ１４と隔壁１２との接続部の外方端部は、脆弱部１３の内周縁上に位置する。第１のリブ１４は２枚以上であり、３～４枚であることが好ましい。第１のリブ１４が２枚である場合は、半径方向への第１のリブ１４の位置ズレを低減させる観点から、互いの接続部を軸として、一方の第１のリブ１４に対して他方の第１のリブ１４が１８０°回転した位置とならないことが好ましく、例えば、９０°であることが好ましい。第１のリブ１４が３枚の場合は、第１のリブ１４が１２０°ごとに配置された三又状、４枚の場合は、図１のように第１のリブ１４が９０°ごとに配置された十字状とすることができる。第１のリブ１４には、後述する第２のリブ２４の爪２７と嵌合する窓部１７が設けられるが、第１のリブ１４に第２のリブ２４が固定される構成であれば、これに限定されない。

【0018】

天板部２１は、円形の平板状をしており、外周縁に天板部２１の面に対して垂直方向に延びる円筒状の筒部２２が形成され、中心部近傍には筒部２２と同一方向に延びる複数の第２のリブ２４が形成され、筒部２２と第２のリブ２４との間にはインナーリング２３が形成される。

【0019】

筒部２２は、円筒状をしており、天板部２１の外周縁に接続される。筒部２２の内周面には、中栓１０の周壁部１１と螺合する螺子溝が形成される。

【0020】

第２のリブ２４は、天板部２１の内側の面の中心部近傍に、中栓１０の第１のリブ１４と同一枚数設けられる。第２のリブ２４には、第１のリブ１４の窓部１７と嵌合するための爪２７が設けられている。

【0021】

中栓１０は、キャップ２０に固定されている。中栓１０がキャップ２０に固定された状態において、キャップ２０に設けられた第２のリブ２４のそれぞれが、中栓１０に設けられた第１のリブ１４のそれぞれの一方面（閉栓方向側の面）に沿う位置に配置され、第１のリブ１４のそれぞれに設けられた窓部１７に、第２のリブ２４のそれぞれに設けられた爪２７が嵌合している。爪２７の先端には、図２及び図３に示すように天板部２１と反対側に延出するアンダーカットが形成されている。第１のリブ１４のそれぞれに第２のリブ２４のそれぞれを沿わせた状態で、中栓１０及びキャップ２０をそれぞれの中心軸に沿って互いに近づく方向に移動させると、爪２７が窓部１７に挿入され、アンダーカットと第２のリブ２４との間に第１のリブ１４の一部が挟み込まれた状態となり、アンダーカットにより爪２７が窓部１７から抜け止めされる。アンダーカットを有する爪２７と窓部１７との嵌合によって、固定されている。なお、第１のリブ１４に第２のリブ２４が固定され外れ難い構成であれば、爪２７の形状やアンダーカットの形成箇所は、この例に限定されない。

【0022】

次に、本実施形態に係る中栓構造体１００を用いた包装容器の開栓方法について説明する。未開栓状態においては、図２に示すように隔壁１２によって容器本体の口部３１が封止されており、包装容器はバージン性を有する。

【0023】

まず、キャップ２０を開封方向（図１における反時計回り方向）に回転させる。このとき、周壁部１１と口部３１とは互いに回転しないように接続されており、さらに、第１のリブ１４と第２のリブ２４とが互いに固定されている。そのため、中栓１０には、キャップ２０の回転に伴ってキャップ２０は中栓１０から離れる方向（上方向）に移動する上方向の力に加えて、キャップ２０の回転トルクが伝達され、脆弱部１３の内周縁（図２における点線で示す箇所）に破断力が生じる。

【0024】

次に、さらにキャップ２０を回転させる。これによってキャップ２０の回転に伴って破断が進行し、脆弱部１３の内周に沿って中栓１０が分離し、包装容器が開栓状態となる（図４）。ここで、上述したように脆弱部１３は１ｍｍ以上７ｍｍ以下と幅Ｘが広く設計されている。そのため、回転に応じて脆弱部１３が伸びながら破断が進行するため、より低トルクで破断することができ、また、破断部の断面が滑らかになる。

【0025】

開栓後、厚肉部１６は、第１のリブ１４を介して第２のリブ２４に固定されているため、キャップ２０と一体化した状態となる。また、破断部の断面が滑らかであるため、厚肉部１６は中蓋のように機能することができ、粘度の高い内容物であっても注出後に連れ上がった内容物を押さえ込みながらキャップ２０を閉めることができる。

【0026】

上述したように、第１のリブ１４とキャップ２０の第２のリブ２４の爪２７とがアンダー嵌合しているため、開栓状態において、隔壁１２の中央部分である厚肉部１６は、第１のリブ１４を介してキャップ２０側に保持される。爪２７にアンダーカットが設けられているため、開栓後にキャップ２０の開閉を繰り返しても、嵌合が外れ難くなっている。

【0027】

なお、開栓はキャップ２０を開封方向に回転させて行うとしたが、閉鎖方向に回転させて開栓する構造であってもよい。

【0028】

図５は、比較例に係る中栓構造体の縦断面図である。

【0029】

ここで、本実施形態に係る中栓構造体１００と、図５に示す比較例の中栓構造体を比較する。図５に示す中栓構造体２００は、中栓１１０の隔壁に筒状の押圧部１２６が接続され、押圧部１２６の上端に設けられたフランジ部が、キャップ１２０のインナーリング１２３のアンダーカット部で保持されたものである。図５（ａ）および（ｂ）に示すように、キャップ１２０を閉鎖する方向に回転させることで、キャップ１２０のインナーリング１２３の内側に保持された中栓１１０の押圧部１２６が下方に押圧され、中栓１１０の開口内周に形成された脆弱部１１３が破断して開栓される。図５に示した中栓構造体２００では、ＬＤＰＥやＬＬＤＰＥ等の柔軟な樹脂で形成された中栓１１０が伸びるため、キャップ１２０の回転方向への力は中栓１１０に十分に伝えられない。そのため、脆弱部１１３は下方に押される力のみで破断される。

【0030】

比較例に係る中栓構造体２００は開栓時に、本実施形態に係る中栓構造体１００において必要となるトルクの１．５～２．５倍のトルクが必要となる。なお、中栓構造体２００においても本実施形態のように脆弱部１１３を幅広に設計することで、脆弱部１１３を伸ばしながら破断できるため、トルクを抑えて開栓を行うことができる。しかし、キャップ１２０の回転を破断力として用いることができないため、本実施形態で必要となるトルクの１．３～２倍程度のトルクが必要となる。また、脆弱部１１３を回転させず、単純に一方向に伸ばしながら破断するため、破断部の断面が滑らかにならず使用感の悪化、また、中蓋としての機能を損なう可能性があった。

【0031】

これに対して、本実施形態に係る中栓構造体１００においては、中栓１０に隔壁１２の中心部から脆弱部１３に向かって延び、かつ、隔壁１２の中心部において互いに接続された２本以上の第１のリブ１４を設け、キャップ２０に設けた第２のリブ２４を第１のリブ１４に接続した構成であるので、キャップ２０に加える回転力を中栓１０の脆弱部１３の破断力として効率的に用いることができる。これにより、開栓に要する力を小さくすることができる。

【0032】

以上説明したように、本実施形態に係る中栓構造体１００においては、キャップ２０を回転させることで開栓を行う。これにより、使用時にバージン性を解除して使用することができる。さらに、バージン性を付与するために、容器本体の口部３１に別途アルミニウムやフィルムシールを設ける必要がなく、バージン性を解除の際に手を汚す恐れもない。

【0033】

また、開栓はキャップ２０を開封方向に回転させて行う。そのため、図５に記載の比較例に係る中栓構造体２００のように、開栓のためにキャップ１２０を閉鎖方向に回転させて開栓する必要がなく、開栓を直感的に行うことができる。

【0034】

また、脆弱部１３は１ｍｍ以上７ｍｍ以下と幅Ｘが広く設計されている。そのため、回転に応じて脆弱部１３が伸びながら破断が進行し、低トルクで破断することができる。さらに、脆弱部１３の弾性力が大きくなるため、中栓１０を容器本体に打栓で取り付ける場合にも、弾性領域内で取り付けることができ、打栓時に脆弱部１３が破断してしまうのを抑制できる。

【0035】

また、平面視において、第１のリブ１４と隔壁１２との接続部の外方端部が、脆弱部１３の内周縁上に位置する。そのため、より確実に破断を脆弱部１３の内周縁で発生させることができ、破断の断面が滑らかになり、中栓１０に中蓋の機能をもたせることができる。また、破断の断面の引っ掛かりによるキャップ２０の開閉感触の低下を抑制できる。

【0036】

なお、本実施形態に係る中栓構造体１００の容器本体への取り付けは、内容物の充填後に、キャップ２０に中栓１０を取り付けた状態で打栓して行ってもよいし、螺子嵌合で行ってもよい。

【産業上の利用可能性】

【0037】

本発明は、中栓構造体、および中栓構造体を用いた包装容器として有用である。

【符号の説明】

【0038】

１０ 中栓
１１ 周壁部
１２ 隔壁
１３ 脆弱部
１４ 第１のリブ
２０ キャップ
２１ 天板部
２２ 筒部
２４ 第２のリブ
３１ 口部
１００ 中栓構造体

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】