IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-注意喚起装置 図1A
  • 特開-注意喚起装置 図1B
  • 特開-注意喚起装置 図2A
  • 特開-注意喚起装置 図2B
  • 特開-注意喚起装置 図2C
  • 特開-注意喚起装置 図2D
  • 特開-注意喚起装置 図3
  • 特開-注意喚起装置 図4
  • 特開-注意喚起装置 図5
  • 特開-注意喚起装置 図6
  • 特開-注意喚起装置 図7
  • 特開-注意喚起装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131010
(43)【公開日】2023-09-21
(54)【発明の名称】注意喚起装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20230913BHJP
   A61B 5/16 20060101ALI20230913BHJP
   A61B 5/18 20060101ALI20230913BHJP
   A61B 3/113 20060101ALI20230913BHJP
【FI】
G08G1/16 F
A61B5/16 130
A61B5/18
A61B3/113
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022035650
(22)【出願日】2022-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 大介
(72)【発明者】
【氏名】森岡 良輔
(72)【発明者】
【氏名】田村 誠
【テーマコード(参考)】
4C038
4C316
5H181
【Fターム(参考)】
4C038PP05
4C038PQ04
4C038PS07
4C316AA22
4C316AA28
4C316AB16
4C316FC28
4C316FZ01
4C316FZ03
5H181AA01
5H181CC02
5H181CC04
5H181FF27
5H181FF32
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】利用者の注意散漫状態の内容に応じた推定を行い、注意散漫状態の内容に応じた報知を行うことができる注意喚起を提供する。
【解決手段】注意喚起装置は、運転者(利用者)の注視点の位置を計測する視点位置計測部(計測手段)と、眼球のサッカードによって発生したサッカード距離とサッカード間隔とを計測するサッカード計測部(計測手段)と、瞳孔径を計測する瞳孔径計測部(計測手段)と、視点位置計測部とサッカード計測部と瞳孔径計測部との計測結果に基づいて、運転者が注意散漫状態であるか否かと、注意散漫状態の内容とを推定する注意散漫状態推定部(推定手段)と、注意散漫状態推定部が、運転者が注意散漫状態であると推定した場合に、当該運転者に対して、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う報知制御部(報知手段)と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の注視点の位置と、眼球のサッカードによって発生したサッカード距離とサッカード間隔と、瞳孔径とをそれぞれ計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果に基づいて、前記利用者が注意散漫状態であるか否かと、注意散漫状態の内容とを推定する推定手段と、
前記推定手段が、前記利用者が注意散漫状態であると推定した場合に、当該利用者に対して、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う報知手段と、
を備える注意喚起装置。
【請求項2】
前記推定手段は、前記利用者の注視点の位置が、第1の時間に亘って第1の範囲の外まで動かない場合に、当該利用者は第1の注意散漫状態であると推定する、
請求項1に記載の注意喚起装置。
【請求項3】
前記推定手段は、前記利用者のサッカード距離が、第2の時間に亘って第1の距離を超えない場合に、当該利用者は第2の注意散漫状態であると推定する、
請求項1または請求項2に記載の注意喚起装置。
【請求項4】
前記推定手段は、前記利用者の瞳孔径が、第3の時間に亘って、前記利用者の顔面照度から推定される瞳孔径を基準として、所定の割合よりも小さい場合に、当該利用者は第3の注意散漫状態であると推定する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の注意喚起装置。
【請求項5】
前記報知手段は、前記利用者が第1の注意散漫状態または第2の注意散漫状態であると推定された場合に、前記利用者の注意を引きつける報知を行う、
請求項2または請求項3に記載の注意喚起装置。
【請求項6】
前記報知手段は、前記利用者が第3の注意散漫状態であると推定された場合に、前記利用者を覚醒させる報知を行う、
請求項4に記載の注意喚起装置。
【請求項7】
前記報知手段は、音、光、映像、振動の少なくとも1つを用いて、前記利用者に報知を行う、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の注意喚起装置。
【請求項8】
前記推定手段は、車両の車速が高いほど、前記利用者が注意散漫状態であると判定する閾値を、注意散漫状態であると判定しやすくなるように設定する、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の注意喚起装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、注意喚起装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人間の生体情報に基づいて、精神状態を推定することが行われている。例えば、特許文献1では、瞳孔の面積に基づいて、眠気を推定している。特許文献2では、眼球の跳躍運動であるサッカード距離に基づいて、監視対象者の状態を推定している。特許文献3では、サッカード距離と瞳孔径とに基づいて、喜怒哀楽の感情を推定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4899059号公報
【特許文献2】特許第6273823号公報
【特許文献3】特許第5302193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転中の運転者の注意散漫状態には、見るべき物を見ていない状態や、運転以外のことを考えている状態があることが知られており、これらの注意散漫状態を漏らさずに推定できるのが望ましい。しかしながら、特許文献1にあっては、瞳孔の面積という単一パラメータで人間の状態を推定しており、特許文献2にあっては、サッカード距離という単一パラメータで人間の状態を推定している。したがって、単にこれらの手法を適用しただけでは、運転中の運転者の注意散漫状態を網羅的に推定することはできない。また、特許文献3では、サッカード距離と瞳孔径とを組み合わせて、人間の精神状態を推定しているが、注意散漫状態を推定している訳ではない。
【0005】
本開示は、利用者の注意散漫状態の内容に応じた推定を行い、注意散漫状態の内容に応じた報知を行うことができる注意喚起を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る注意喚起装置は、利用者の注視点の位置と、眼球のサッカードによって発生したサッカード距離とサッカード間隔と、瞳孔径とをそれぞれ計測する計測手段と、前記計測手段の検出結果に基づいて、前記利用者が注意散漫状態であるか否かと、注意散漫状態の内容とを推定する推定手段と、前記推定手段が、前記利用者が注意散漫状態であると推定した場合に、当該利用者に対して、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う報知手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る注意喚起装置によれば、利用者の注意散漫状態の内容に応じた推定を行い、注意散漫状態の内容に応じた報知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、実施形態の注意喚起装置の概略構成を示す第1の図である。
図1B図1Bは、実施形態の注意喚起装置の概略構成を示す第2の図である。
図2A図2Aは、注視点の位置を説明する図である。
図2B図2Bは、サッカードについて説明する図である。
図2C図2Cは、サッカードによる注視点の移動を説明する図である。
図2D図2Dは、瞳孔径について説明する図である。
図3図3は、実施形態の注意喚起装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
図4図4は、実施形態の注意喚起装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図5は、注意喚起装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、視線の動き追跡処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、サッカード追跡処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態の変形例の注意喚起装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、図面を参照しながら、本開示に係る注意喚起装置11の実施形態について説明する。
【0010】
(注意喚起装置の概略構成)
図1A図1Bを用いて、注意喚起装置11の概略構成を説明する。図1Aは、実施形態の注意喚起装置の概略構成を示す第1の図である。図1Bは、実施形態の注意喚起装置の概略構成を示す第1の図である。
【0011】
車両10に搭載された注意喚起装置11は、図1Aに示すように、運転席13に着座して、ステアリング14を把持して運転動作を行っている運転者30の注意散漫状態を検出して、検出された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う。なお、運転者30は、本開示における利用者の一例である。
【0012】
運転者30の正面やや下方には、運転者30の方向を向いたカメラ15が設置されている。カメラ15は、運転者30の眼球を含む画角φの範囲の画像データを撮像する。
【0013】
注意喚起装置11は、カメラ15が撮像した画像を解析することによって、運転者30の注視点の位置と、眼球のサッカードによって発生した注視点の移動角度と、瞳孔径とをそれぞれ計測する。詳しい計測方法は後述する。
【0014】
また、注意喚起装置11は、計測された情報に基づいて、運転者30が注意散漫状態にあるか否かを推定する。更に、注意喚起装置11は、運転者30が注意散漫状態にあると推定された場合に、注意散漫状態の内容を推定する。
【0015】
ここで、注意散漫状態とは、意識の脇見とも呼ばれる状態であり、運転中に注意を払わなくてはいけない対象に注意を払っていない状態を表す。なお、注意散漫状態には、本来注意を払わなくてはいけないこと以外に注意を払っている状態、即ち見るべきものを見ていない状態(視覚性注意散漫状態)と、運転以外の考え事をしている状態(認知性注意散漫状態)と、覚醒度が低下した状態(覚醒度低下状態)とがあることが知られている。注意喚起装置11は、視覚性注意散漫状態と、認知性注意散漫状態と、覚醒度低下状態とを識別して推定する。
【0016】
図1Bに示すように、カメラ15は車両10の計器盤に設置されている。そして、カメラ15の近傍には、近赤外照明16と、照度センサ17とが設置されている。近赤外照明16は、例えばIRED(Infrared Light Emitting Diode)である。近赤外照明16は、カメラ15が運転者30の顔面領域を撮像する際の照明の役割を果たす。近赤外照明16は運転者30に感知されないため、運転者30の視認行動には影響を与えない。なお、使用される近赤外照明16は、カメラ15の撮像素子の感度範囲の中に入っている発光波長のものが使用される。照度センサ17は、運転者30の顔面照度を計測する。
【0017】
車両10のセンタークラスタには、モニタ18が設置されている。また、車両10のAピラーには、スピーカ19と可視光照明20とが設置されている。また、車両10のステアリング14には、振動アクチュエータ21が内蔵されている。
【0018】
モニタ18と、スピーカ19と、可視光照明20と、振動アクチュエータ21とは、注意喚起装置11が、運転者30が注意散漫状態にあると推定した場合に、運転者30に対して、注意散漫状態の内容に応じた報知を行う。
【0019】
例えば、モニタ18は、文字情報や画像情報、映像情報で報知を行う。スピーカ19は、音情報や音声情報で報知を行う。可視光照明20は、点灯または点滅することによって報知を行う。振動アクチュエータ21は、振動することによって報知を行う。
【0020】
なお、モニタ18と、スピーカ19と、可視光照明20と、振動アクチュエータ21とは、全てが揃っている必要はなく、必要に応じて、適宜選択して使用される。
【0021】
(計測する眼球特徴)
図2A図2B図2C図2Dを用いて、注意喚起装置11が計測する、運転者30の眼球特徴を説明する。図2Aは、注視点の位置を説明する図である。図2Bは、サッカードについて説明する図である。図2Cは、サッカードによる注視点の移動を説明する図である。図2Dは、瞳孔径について説明する図である。
【0022】
注意喚起装置11は、図2Aに示す注視点の位置を計測する。注視点の位置とは、眼球Eの中心から瞳孔Pの中心に向かって延びる半直線(以下、視線方向D1と呼ぶ)と、所定の平面や曲面との交点の位置である。なお、現実世界における注視点の位置は、左右の眼球の輻輳角によって決定し、奥行方向に3次元的に変化するため、正確に計測するのは困難である。そのため、本実施形態では、注視点の位置を視線方向D1で代用する。
【0023】
視線方向D1を計測する方法は各種提案されており、その実現方法は問わない。本実施形態では、例えば、カメラ15が撮影した運転者30の顔面を含む画像の中から、眼球Eの領域と瞳孔Pの位置とを抽出して、眼球Eの領域と瞳孔Pとの位置関係に基づいて、視線方向D1を決定する。
【0024】
眼球Eの領域は、例えば、予め用意された人間の顔面モデルと、実際の撮像された画像とを比較することによって検出する。瞳孔Pの位置は、検出された眼球Eの領域の中から、強膜(いわゆる白目)の領域と虹彩(いわゆる黒目)の領域とを識別することによって行う。
【0025】
また、視線方向D1は、瞳孔Pの位置と、近赤外照明16の角膜反射光の位置との相対関係に基づいて計測してもよい。
【0026】
更に、視線方向D1は、機械学習によって形成された認識モデルに基づいて計測してもよい。
【0027】
これらの方法によって、例えば、図2Aの下に示す眼球Eに対しては、視線方向D2を計測することができる。
【0028】
なお、運転中の運転者30の視線方向D1は広い範囲に亘って移動する。更に、運転者30は、頭部を動かして対象物を視認する場合もある。したがって、注意喚起装置11は、複数のカメラ15を備えて、視線方向D1の計測範囲を拡大させてもよい。
【0029】
運転者30の眼球Eは、図2Bに示すように、非常に短い時間の間に、視線方向Dを大きく変化させる場合がある。このような視線の動きは、サッカードと呼ばれている。サッカードは、一般に視対象を変化させる場合に発生する。例えば、前方を見ていた運転者30が、速度計を確認するために視線の向きを移動させた場合に発生する。このような場合、運転者が認識する画像情報は、前方の景色から、瞬時に速度計の画像情報に変化する。そして、サッカードが発生している間の視覚情報は遮断される。
【0030】
図2Cは、サッカードが発生した際の視線方向Dの時間推移の一例を示す。図2Cにおいて、時刻t1と時刻t2でサッカードが発生している。時刻t1において、視線方向Dは、ごく短時間の間に、視線方向D1から視線方向D2まで大きく変化している。また、時刻t2において、視線方向Dは、ごく短時間の間に、視線方向D2から視線方向D1まで大きく変化している。これは、時刻t1および時刻t2において、運転者30が視対象を変化させていることを示す。
【0031】
なお、図2Cにおいて、時刻t1と時刻t2の間隔をサッカード間隔Siと呼ぶ。また、視線方向D1と視線方向D2との差をサッカード距離Sdと呼ぶ。なお、サッカード距離Sdは、サッカードによって発生した注視点の移動角度を表す。
【0032】
サッカード間隔Siとサッカード距離Sdとは、覚醒度と相関があることが知られている。
【0033】
注意喚起装置11は、更に、図2Dに示す瞳孔径Pdを計測する。瞳孔径Pdは瞳孔Pの直径を表す。瞳孔Pは、虹彩Iとともに、いわゆる黒目の領域を形成する。瞳孔径Pdは顔面照度に応じて変化する。即ち、顔面照度が高くなると瞳孔径Pdは小さくなり(縮瞳)、顔面照度が低くなると瞳孔径Pdは大きくなる(散瞳)。また、瞳孔径Pdは、人間の精神状態、例えば覚醒度によっても変化することが知られている。
【0034】
なお、注意喚起装置11は、これらの眼球特徴の他にまばたき(瞬目)の検出も行う。まばたきが発生したことは、例えばカメラ15が撮像した画像の中から眼球Eの領域が検出されないことによって判定することができる。そして、注意喚起装置11は、まばたきが発生する前後の注視点の位置(視線方向D)を線形補間する。
【0035】
注意喚起装置11は、計測されたこれらの複数の眼球特徴の時間変化を分析することによって、運転者30の注意散漫状態を評価する。具体的には、注意喚起装置11は、複数の眼球特徴を組み合わせることによって、上述した視覚性注意散漫状態と、認知性注意散漫状態と、覚醒度低下状態とを識別して推定する。
【0036】
注意喚起装置11は、運転者30の視線方向D(注視点の位置)が、第1の時間に亘って第1の範囲の外まで動かない場合に、運転者30は視覚性注意散漫状態にあると推定する。第1の時間は、例えば10~30秒である。第1の範囲は、例えば、有効視野角と呼ばれる20°の範囲である。なお、視覚性注意散漫状態は、本開示における第1の注意散漫状態の一例である。
【0037】
また、注意喚起装置11は、運転者30のサッカード距離Sd(注視点の移動角度)が、第2の時間に亘って第1の距離を超えない場合に、運転者30は認知性注意散漫状態にあると推定する。第2の時間は、例えば10~30秒である。第1の距離は、例えば7°である。なお、認知性注意散漫状態は、本開示における第2の注意散漫状態の一例である。
【0038】
また、注意喚起装置11は、運転者30の瞳孔径Pdが、第3の時間に亘って、運転者30の顔面照度から推定される瞳孔径Pdrefを基準として、所定の割合よりも小さい場合に、運転者30は覚醒度低下状態にあると推定する。第3の時間は、例えば10秒である。所定の割合は、例えば、そのときの運転者30の顔面照度から推定される瞳孔径Pdrefを基準として50%以下である。なお、覚醒度低下状態は、本開示における第3の注意散漫状態の一例である。
【0039】
(注意喚起装置のハードウエア構成)
図3を用いて、注意喚起装置11のハードウエア構成を説明する。図3は、実施形態の注意喚起装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0040】
注意喚起装置11は、当該注意喚起装置11の全体の動作を制御するECU12と、当該ECU12に接続される各種周辺機器とを備える。
【0041】
各種周辺機器は、いずれも上述した、カメラ15と、近赤外照明16と、照度センサ17と、モニタ18と、スピーカ19と、可視光照明20と、振動アクチュエータ21である。
【0042】
また、注意喚起装置11は、車速センサ22を備える。車速センサ22は、車両10の車速を検出する。ECU12は、車速センサ22が検出した車両10の車速が0でない場合、即ち車両10が走行している場合に、運転者30の注意散漫状態の推定を行う。
【0043】
(注意喚起装置の機能構成)
図4を用いて、注意喚起装置11の機能構成を説明する。図4は、実施形態の注意喚起装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0044】
注意喚起装置11のECU12は、図4に示す視点位置計測部31と、サッカード計測部32と、瞳孔径計測部33と、顔面照度計測部34と、瞬目検出部35と、注意散漫状態推定部36と、報知制御部37と、車両状態検出部38とを機能部位として実現する。これらの機能部位は、注意喚起装置11が予め記憶している制御プログラムを実行することによって実現される。なお、これらの機能部位は、専用ハードウエアによって実現されてもよい。また、例えば、ECU12に備えられたCPU(Central Processing Unit)またはDSP(digital signal processor)もしくはその両方で、これらの機能部位を実現してもよい。
【0045】
視点位置計測部31は、運転者30の眼球のサッカードによって発生した注視点の移動角度(サッカード距離Sd)とサッカード間隔Siを計測する。なお、視点位置計測部31は、本開示における計測手段の一例である。
【0046】
サッカード計測部32は、運転者30の眼球Eのサッカードによって発生したサッカード距離Sdとサッカード間隔Siとを計測する。なおサッカード計測部32は、本開示における計測手段の一例である。
【0047】
瞳孔径計測部33は、運転者30の瞳孔径Pdを計測する。なお、瞳孔径計測部33は、本開示における計測手段の一例である。また、瞳孔径計測部33は、顔面照度計測部34が計測した運転者30の顔面照度から推定される瞳孔径Pdrefを算出する。
【0048】
顔面照度計測部34は、運転者30の顔面照度を計測する。具体的には、顔面照度計測部34は、照度センサ17の出力をモニタすることによって、運転者30の顔面照度を計測する。
【0049】
瞬目検出部35は、運転者30の眼球Eのまばたきの発生を検出する。
【0050】
注意散漫状態推定部36は、上述した各計測部の計測結果に基づいて、前記利用者が注意散漫状態であるか否かと、注意散漫状態の内容とを推定する、なお、注意散漫状態推定部36は、本開示における推定手段の一例である。
【0051】
具体的には、注意散漫状態推定部36は、運転者30の注視点の位置が、第1の時間に亘って第1の範囲の外まで動かない場合に、運転者30は視覚性注意散漫状態であると推定する。また、注意散漫状態推定部36は、運転者30の眼球のサッカードによって発生した注視点の移動角度が、第2の時間に亘って第1の距離を超えない場合に、運転者30は認知性注意散漫状態であると推定する。また、注意散漫状態推定部36は、運転者30の瞳孔径Pdが、第3の時間に亘って、運転者30の顔面照度から推定される瞳孔径Pdrefを基準として、所定の割合よりも小さい場合に、運転者30は覚醒度低下状態であると推定する。
【0052】
報知制御部37は、注意散漫状態推定部36が、運転者30が注意散漫状態であると推定した場合に、運転者30に対して、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う。なお、報知制御部37は、本開示における報知手段の一例である。
【0053】
具体的には、報知制御部37は、運転者30が視覚性注意散漫状態または認知性注意散漫状態であると推定された場合に、運転者30の注意を引きつける報知を行う。また、報知制御部37は、運転者30が第3の覚醒度低下状態であると推定された場合に、運転者30を覚醒させる報知を行う。
【0054】
車両状態検出部38は、車両10が走行しているか否かを検出する。具体的には、車両状態検出部38は、車速センサ22が検出した車両10の車速に基づいて、車両10が走行しているか否かを検出する。
【0055】
(注意喚起装置が行う処理の流れ)
図5を用いて、注意喚起装置11が行う処理の流れを説明する。図5は、注意喚起装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0056】
車両状態検出部38は、車両10の車速が0でないかを判定する(ステップS11)。車両10の車速が0でないと判定される(ステップS11:Yes)とステップS12およびステップS13に進む。一方、車両10の車速が0でないと判定されない(ステップS11:No)、即ち車両10の車速が0であると判定されると、ステップS11を繰り返す。
【0057】
ステップS11において、車両10の車速が0でないと判定されると、注意散漫状態推定部36は、視点位置計測部31、瞬目検出部35と連携して、視線の動き追跡処理を行う(ステップS12)。また、注意散漫状態推定部36は、サッカード計測部32、瞳孔径計測部33、顔面照度計測部34、瞬目検出部35と連携して、サッカード追跡処理を行う(ステップS13)。なお、ステップS12の視線の動き追跡処理と、ステップS13のサッカード追跡処理とは、同時並行的に実行される。なお、視線の動き追跡処理の詳細(図6参照)、およびサッカード追跡処理の詳細(図7参照)は後述する。
【0058】
ステップS12およびステップS13に続いて、車両状態検出部38は、車両10の運転が終了したかを判定する(ステップS14)。車両10の運転が終了したと判定される(ステップS14:Yes)と、注意喚起装置11は、図5の処理を終了する。一方、車両10の運転が終了したと判定されない(ステップS14:No)とステップS11に戻る。
【0059】
(視線の動き追跡処理の流れ)
図6を用いて、注意喚起装置11が行う視線の動き追跡処理の流れを説明する。図6は、視線の動き追跡処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0060】
視点位置計測部31は、運転者30の注視点の位置を計測する(ステップS21)。
【0061】
瞬目検出部35は、運転者30がまばたきをしたかを判定する(ステップS22)。運転者30がまばたきをしたと判定される(ステップS22:Yes)とステップS23に進む。一方、運転者30がまばたきをしたと判定されない(ステップS22:No)とステップS24に進む。
【0062】
ステップS22において、運転者30がまばたきをしたと判定されると、視点位置計測部31は、まばたきの前後の運転者30の注視点の位置を線形補間する(ステップS23)。その後、ステップS24に進む。
【0063】
ステップS22において、運転者30がまばたきをしたと判定されない場合、またはステップS23に続いて、注意散漫状態推定部36は、運転者30の注視点が、所定範囲(例えば20°の範囲)から動かない状態が一定時間(例えば10~30秒)継続しているかを判定する(ステップS24)。運転者30の注視点が、所定範囲から動かない状態が一定時間継続していると判定される(ステップS24:Yes)とステップS25に進む。一方、運転者30の注視点が、所定範囲から動かない状態が一定時間継続していると判定されない(ステップS24:No)と、メインルーチンである図5のステップS14に戻る。
【0064】
ステップS24において、運転者30の注視点が、所定範囲から動かない状態が一定時間継続していると判定されると、報知制御部37は、運転者30の注意を引きつけて、注意を運転に戻す報知を行う(ステップS25)。その後、メインルーチンである図5のステップS14に戻る。なお、運転者30の注意を引きつける報知は、例えば、断続音や点滅表示等である。ステップS25で出力された報知は、所定時間経過した後に終了してもよいし、視線の動き追跡処理を継続して、ステップS24において、運転者30の注視点が、所定範囲から動かない状態が一定時間継続していると判定されない場合に報知を終了させてもよい。
【0065】
(サッカード追跡処理の流れ)
図7を用いて、注意喚起装置11が行うサッカード追跡処理の流れを説明する。図7は、サッカード追跡処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0066】
サッカード計測部32は、運転者30の眼球Eのサッカードを検出して、サッカードによって発生したサッカード距離Sdとサッカード間隔Siとを計測する(ステップS31)。
【0067】
瞬目検出部35は、運転者30がまばたきをしたかを判定する(ステップS32)。運転者30がまばたきをしたと判定される(ステップS32:Yes)とステップS33に進む。一方、運転者30がまばたきをしたと判定されない(ステップS32:No)とステップS34に進む。
【0068】
ステップS32において、運転者30がまばたきをしたと判定されると、サッカード計測部32は、処理を一時停止する(ステップS33)。その後、ステップS31に戻る。
【0069】
ステップS32において、運転者30がまばたきをしたと判定されないと、注意散漫状態推定部36は、サッカード距離Sdが、一定時間(例えば10~30秒)に亘って所定値(例えば7°)を超えないかを判定する(ステップS34)。なお、ステップS33において、処理を停止していた時間は、前記した一定時間から除かれる。サッカード距離Sdが、一定時間に亘って所定値を超えないと判定される(ステップS34:Yes)とステップS35に進む。一方、サッカード距離Sdが、一定時間に亘って所定値を超えないと判定されない(ステップS34:No)とステップS36に進む。
【0070】
ステップS34において、サッカード距離Sdが、一定時間に亘って所定値を超えないと判定されると、報知制御部37は、運転者30の注意を引きつけて、注意を運転に戻す報知を行う(ステップS35)。その後、メインルーチンである図5のステップS14に戻る。なお、運転者30の注意を引きつける報知は、例えば、断続音や点滅表示等である。ステップS35で出力された報知は、所定時間経過した後に終了してもよいし、サッカード追跡処理を継続して、ステップS34において、サッカード距離Sdが、一定時間に亘って所定値を超えないと判定されない場合に報知を終了させてもよい。
【0071】
一方、ステップS34において、サッカード距離Sdが、一定時間に亘って所定値を超えないと判定されないと、顔面照度計測部34は、運転者30の顔面照度を計測する(ステップS36)。
【0072】
瞳孔径計測部33は、運転者30の顔面照度から推定される瞳孔径Pdrefを算出する(ステップS37)。
【0073】
瞳孔径計測部33は、運転者30の瞳孔径Pdを計測する(ステップS38)。
【0074】
注意散漫状態推定部36は、運転者30の瞳孔径Pdが、ステップS37で推定された瞳孔径Pdrefの所定割合(例えば50%)以下となる状態が一定時間(例えば10秒)継続したかを判定する(ステップS39)。運転者30の瞳孔径Pdが、ステップS37で推定された瞳孔径Pdrefの所定割合以下となる状態が一定時間継続したと判定される(ステップS39:Yes)とステップS40に進む。一方、運転者30の瞳孔径Pdが、ステップS37で推定された瞳孔径Pdrefの所定割合以下となる状態が一定時間継続したと判定されない(ステップS39:No)と、メインルーチンである図5のステップS14に戻る。
【0075】
ステップS39において、運転者30の瞳孔径Pdが、ステップS37で推定された瞳孔径Pdrefの所定割合以下となる状態が一定時間継続したと判定されると、報知制御部37は、運転者30の覚醒を促す報知を行う(ステップS40)。その後、メインルーチンである図5のステップS14に戻る。なお、運転者30の覚醒を促す報知は、例えば、大きめの音の出力や点滅表示等である。なお、運転者30の覚醒を促す報知は、所定時間経過した後に終了してもよいし、瞳孔径Pdの計測を継続して、ステップS39において、運転者30の瞳孔径Pdが、ステップS37で推定された瞳孔径Pdrefの所定割合以下となる状態が一定時間継続したと判定されない場合に報知を終了させてもよい。
【0076】
(実施の形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態に係る注意喚起装置11は、運転者30(利用者)の注視点の位置を計測する視点位置計測部31(計測手段)と、眼球のサッカードによって発生したサッカード距離Sdとサッカード間隔Siとを計測するサッカード計測部32(計測手段)と、瞳孔径Pdを計測する瞳孔径計測部33(計測手段)と、視点位置計測部31とサッカード計測部32と瞳孔径計測部33との計測結果に基づいて、運転者30が注意散漫状態であるか否かと、注意散漫状態の内容とを推定する注意散漫状態推定部36(推定手段)と、注意散漫状態推定部36が、運転者30が注意散漫状態であると推定した場合に、当該運転者30に対して、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行う報知制御部37(報知手段)と、を備える。したがって、運転者30の注意散漫状態の内容に応じた推定を行い、推定された注意散漫状態の内容に応じた報知を行うことができる。
【0077】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、注意散漫状態推定部36(推定手段)は、運転者30(利用者)の注視点の位置が、第1の時間に亘って第1の範囲の外まで動かない場合に、当該利用者は視覚性注意散漫状態(第1の注意散漫状態)にあると推定する。したがって、運転者30が視覚性注意散漫状態にあることを、確実に推定することができる。
【0078】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、注意散漫状態推定部36(推定手段)は、運転者30(利用者)のサッカード距離Sdが、第2の時間に亘って第1の距離を超えない場合に、当該利用者は認知性注意散漫状態(第2の注意散漫状態)にあると推定する。したがって、運転者30が認知性注意散漫状態にあることを、確実に推定することができる。
【0079】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、注意散漫状態推定部36(推定手段)は、運転者30(利用者)の瞳孔径Pdが、第3の時間に亘って、前記利用者の顔面照度から推定される瞳孔径を基準として、所定の割合よりも小さい場合に、運転者30は覚醒度低下状態(第3の注意散漫状態)にあると推定する。したがって、運転者30が覚醒度低下状態にあることを、確実に推定することができる。
【0080】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、報知制御部37(報知手段)は、運転者30(利用者)が視覚性注意散漫状態(第1の注意散漫状態)または認知性注意散漫状態(第2の注意散漫状態)にあると推定された場合に、運転者30の注意を引きつける報知を行う。したがって、運転者30の注意を運転に引き戻すことができる。
【0081】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、報知制御部37(報知手段)は、運転者30(利用者)が覚醒度低下状態(第3の注意散漫状態)にあると推定された場合に、運転者30を覚醒させる報知を行う。したがって、運転者30を覚醒させることができる。
【0082】
また、本実施形態に係る注意喚起装置11において、報知制御部37(報知手段)は、音、光、映像、振動の少なくとも1つを用いて、運転者30(利用者)に報知を行う。したがって、運転者30の注意を引きつけたり、運転者30を覚醒させる報知を行うことができる。
【0083】
(実施形態の変形例)
実施形態の変形例の注意喚起装置は、車両10の車速が高いほど、運転者30が注意散漫状態にあると推定しやすくなるように設定する。なお、実施形態の変形例の注意喚起装置のハードウエア構成は、図3に示した注意喚起装置11のハードウエア構成と同じである。また、実施形態の変形例の注意喚起装置は、図4に示した注意喚起装置11の機能構成とほぼ同じであるが、注意散漫状態推定部36は、更に、車両10の車速が高いほど、運転者30が注意散漫状態にあると推定する際に使用する各種閾値を、注意散漫状態にあると判定しやすくなるように設定する機能を備える。
【0084】
運転者30が注意散漫状態にあると推定する際に使用する各種閾値とは、上述した実施形態で説明した、注意散漫状態推定部36が、運転者30の注視点の位置を分析する際に使用する第1の時間と第1の範囲と、注意散漫状態推定部36が、運転者30の眼球のサッカードによって発生した注視点の移動角度を分析する際に使用する第2の時間と第1の距離と、注意散漫状態推定部36が、運転者30の瞳孔径Pdを分析する際に使用する第3の時間と所定の割合である。実施形態の変形例の注意喚起装置は、車両10の車速が高いほど、これらの閾値を、運転者30が注意散漫状態にあると判定しやすくなるように設定する。
【0085】
以下、図8を用いて、実施形態の変形例の注意喚起装置を行う処理の流れを説明する。図8は、実施形態の変形例の注意喚起装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0086】
車両状態検出部38は、車両10の車速が0でないかを判定する(ステップS51)。車両10の車速が0でないと判定される(ステップS51:Yes)とステップS52およびステップS54に進む。一方、車両10の車速が0でないと判定されない(ステップS51:No)、即ち車両10の車速が0であると判定されると、ステップS51を繰り返す。
【0087】
ステップS51において、車両10の車速が0でないと判定されると、注意散漫状態推定部36は、運転者30の視線の動きに基づいて運転者30が注意散漫状態にあると判定する閾値を、車速が高いほど注意散漫状態にあると判定しやすくなるように設定する(ステップS52)。
【0088】
注意散漫状態推定部36は、視点位置計測部31、瞬目検出部35と連携して、視線の動き追跡処理を行う(ステップS53)。その後、ステップS56に進む。
【0089】
また、ステップS51において、車両10の車速が0でないと判定されると、注意散漫状態推定部36は、運転者30のサッカードおよび瞳孔径Pdに基づいて運転者30が注意散漫状態にあると判定する閾値を、車速が高いほど注意散漫状態にあると判定しやすくなるように設定する(ステップS54)。
【0090】
注意散漫状態推定部36は、サッカード計測部32、瞳孔径計測部33、顔面照度計測部34、瞬目検出部35と連携して、サッカード追跡処理を行う(ステップS55)。その後、ステップS56に進む。なお、ステップS53の視線の動き追跡処理と、ステップS55のサッカード追跡処理とは、同時並行的に実行される。なお、視線の動き追跡処理の詳細、およびサッカード追跡処理の詳細は、前述した通りである(図6図7参照)。
【0091】
ステップS53およびステップS55に続いて、車両状態検出部38は、車両10の運転が終了したかを判定する(ステップS56)。車両10の運転が終了したと判定される(ステップS56:Yes)と、注意喚起装置は、図8の処理を終了する。一方、車両10の運転が終了したと判定されない(ステップS56:No)とステップS51に戻る。
【0092】
以上説明したように、実施形態の変形例の注意喚起装置において、注意散漫状態推定部36(推定手段)は、車両状態検出部38が検出した車速が高いほど、運転者30(利用者)が注意散漫状態であると判定する閾値を、注意散漫状態であると判定しやすくなるように設定する。したがって、車両10の車速が高いほど、運転者30の注意散漫状態に移行しつつある段階で、早めの報知を行うことができる。
【0093】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、この実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0094】
10 車両
11 注意喚起装置
13 運転席
15 カメラ
16 近赤外照明
17 照度センサ
18 モニタ
19 スピーカ
20 可視光照明
21 振動アクチュエータ
22 車速センサ
30 運転者(利用者)
31 視点位置計測部(計測手段)
32 サッカード計測部(計測手段)
33 瞳孔径計測部(計測手段)
34 顔面照度計測部
35 瞬目検出部
36 注意散漫状態推定部(推定手段)
37 報知制御部(報知手段)
38 車両状態検出部
D,D1,D2 視線方向
E 眼球
P 瞳孔
Pd,Pdref 瞳孔径
Si サッカード間隔
Sd サッカード距離
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8