IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 武田 航の特許一覧

特開2023-131072質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム
<>
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図1
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図2
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図3
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図4
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図5
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図6
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図7
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図8
  • 特開-質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131072
(43)【公開日】2023-09-21
(54)【発明の名称】質問回答サービス装置、及び質問回答サービスプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0217 20230101AFI20230913BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20230913BHJP
【FI】
G06Q30/02 338
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022052549
(22)【出願日】2022-03-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年10月10日にホームページに掲載
(71)【出願人】
【識別番号】522121713
【氏名又は名称】武田 航
(72)【発明者】
【氏名】武田 航
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 本発明は、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される事を目的とする。
【解決手段】 本実施形態の質問回答サービス装置1では、第3ユーザ(閲覧者)を含むユーザが第1ユーザ(回答者)にチップを付与できるようにしたので、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される。また、強制的(自動的)にサービス提供者が寄付を代行するので、第1ユーザ(回答者)は、自分の好きなことや得意なことをしつつ、楽しみながら寄付行為を手間に感じる事無く寄付ができる。また、チップが少額であっても、NPO法人のチップの使用用途情報が通知されるので、第1ユーザ(回答者)は、自分が寄付したお金の用途が具体的に見えるようになり、安心する事ができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの質問を受け付ける質問受付手段と、
前記質問に対する回答を受け付ける回答受付手段と、
前記回答を閲覧したユーザを含むユーザの端末から送信される、前記回答をしたユーザに対する評価ポイントを取得する評価ポイント取得手段と、
前記回答をしたユーザに前記評価ポイントを含む情報を提示する評価ポイント情報提示手段と、
を具備したことを特徴とする質問回答サービス装置。
【請求項2】
前記評価ポイントは、現金又は電子通貨であり、
前記回答をしたユーザの口座情報及び前記評価ポイントのうち所定の割合の評価ポイントを含む情報を予め定められた金融機関のサーバに直接または間接的に送信後、又は、該送信と同時に、自動的に、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座情報及び前記評価ポイントのうちの残りの評価ポイントを含む情報を予め定められた金融機関のサーバに直接または間接的に送信する評価ポイント情報送信手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の質問回答サービス装置。
【請求項3】
前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定するおすすめ口座決定手段をさらに備え、
前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座情報は、前記決定した口座情報である
ことを特徴とする請求項2に記載の質問回答サービス装置。
【請求項4】
過去に前記金融機関に送信した前記団体の口座の情報の送信履歴を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記おすすめ口座決定手段は、前記団体の口座の情報の送信履歴に基づき、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の質問回答サービス装置。
【請求項5】
前記質問に対する回答をしたユーザの興味がある情報を取得する興味情報取得手段をさらに備え、
前記おすすめ口座決定手段は、前記回答をしたユーザの興味がある情報に基づき、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の質問回答サービス装置。
【請求項6】
前記団体の口座情報が送信された場合、前記団体の端末から、前記評価ポイントの使用用途情報を取得する使用用途情報取得手段をさらに備え、
前記回答をしたユーザに前記使用用途情報を提示する
ことを特徴とする請求項2から5のうちのいずれか1の請求項に記載の質問回答サービス装置。
【請求項7】
ユーザの質問を受け付ける質問受付機能と、
前記質問に対する回答を受け付ける回答受付機能と、
前記回答を閲覧したユーザを含むユーザの端末から送信される、前記回答をしたユーザに対する評価ポイントを取得する評価ポイント取得機能と、
前記回答をしたユーザに前記評価ポイントを含む情報を提示する評価ポイント情報提示機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする質問回答サービスプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、質問の回答に対する評価ポイントを送信する質問回答サービス装置、及び、プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットサービス業において、任意のユーザが質問し、その質問に対して回答する質問回答サービス装置が普及し、例えば、Yahooの知恵袋において採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の技術では、質問に回答したユーザに対して質問者が所有ポイントを与えることができるようになっている。
【0003】
しかし、特許文献1記載の技術では、質問に回答したユーザに対して所有ポイントを付与できるのは質問者のみであり、質問者が所有ポイントを付与したユーザの回答は、必ずしも質問者以外のユーザ(例えば閲覧ユーザ)にとって役に立つ回答であるとは限らない。
【0004】
また、質問に回答したユーザに対して所有ポイントを付与するだけであるので、ユーザの親切心や社会貢献したい気持ちを更に満足させるような仕組みとはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-158947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明では、ユーザの質問を受け付ける質問受付手段と、前記質問に対する回答を受け付ける回答受付手段と、前記回答を閲覧したユーザを含むユーザの端末から送信される、前記回答をしたユーザに対する評価ポイントを取得する評価ポイント取得手段と、前記回答をしたユーザに前記評価ポイントを含む情報を提示する評価ポイント情報提示手段と、を具備したことを特徴とする質問回答サービス装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記評価ポイントは、現金又は電子通貨であり、前記回答をしたユーザの口座情報及び前記評価ポイントのうち所定の割合の評価ポイントを含む情報を予め定められた金融機関のサーバに直接または間接的に送信後、又は、該送信と同時に、自動的に、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座情報及び前記評価ポイントのうちの残りの評価ポイントを含む情報を予め定められた金融機関のサーバに直接または間接的に送信する評価ポイント情報送信手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の質問回答サービス装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定するおすすめ口座決定手段をさらに備え、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座情報は、前記決定した口座情報であることを特徴とする請求項2に記載の質問回答サービス装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、過去に前記金融機関に送信した前記団体の口座の情報の送信履歴を記憶する記憶手段をさらに備え、前記おすすめ口座決定手段は、前記団体の口座の情報の送信履歴に基づき、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定することを特徴とする請求項3に記載の質問回答サービス装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記質問に対する回答をしたユーザの興味がある情報を取得する興味情報取得手段をさらに備え、前記おすすめ口座決定手段は、前記回答をしたユーザの興味がある情報に基づき、前記回答をしたユーザに寄付をおすすめする団体の口座を決定することを特徴とする請求項3に記載の質問回答サービス装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記団体の口座情報が送信された場合、前記団体の端末から、前記評価ポイントの使用用途情報を取得する使用用途情報取得手段をさらに備え、前記回答をしたユーザに前記使用用途情報を提示することを特徴とする請求項2から5のうちのいずれか1の請求項に記載の質問回答サービス装置を提供する。
請求項7に記載の発明では、ユーザの質問を受け付ける質問受付機能と、前記質問に対する回答を受け付ける回答受付機能と、前記回答を閲覧したユーザを含むユーザの端末から送信される、前記回答をしたユーザに対する評価ポイントを取得する評価ポイント取得機能と、前記回答をしたユーザに前記評価ポイントを含む情報を提示する評価ポイント情報提示機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする質問回答サービスプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、質問に対する回答を閲覧したユーザを含むユーザの端末から送信される、回答をしたユーザに対する評価ポイントを取得することとしたので、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態におけるシステム全体のブロック図である。
図2】本実施形態における質問回答サービス装置の構成図である。
図3】第1~3ユーザにおける端末画面の一例である。
図4】第2または第3ユーザ端末から第1ユーザへ寄付したい金額を決定する端末画面の説明図である。
図5】チップ情報提示処理のフローチャートである。
図6】チップ情報送信処理のフローチャートである。
図7】おすすめ口座決定処理のフローチャートである。
図8】使用用途情報送信処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の質問回答サービス装置について、日本旅行に興味を持つ外国人観光客ユーザが旅の悩みや疑問を質問し、他のユーザが回答する旅行Q&Aに適用した場合の実施形態を例に、図1から図8を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の質問回答サービス装置1では、第3ユーザ(閲覧者)を含むユーザが第1ユーザ(回答者)にチップを付与できるようにしたので、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される。また、強制的(自動的)にサービス提供者が寄付を代行するので、第1ユーザ(回答者)は、自分の好きなことや得意なことをしつつ、楽しみながら寄付行為を手間に感じる事無く寄付ができる。また、チップが少額であっても、NPO法人のチップの使用用途情報が通知されるので、第1ユーザ(回答者)は、自分が寄付したお金の用途が具体的に見えるようになり、安心する事ができる。
【0011】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態の質問回答サービス装置1を中心とした質問回答サービスシステムのブロック図である。
図1に示されるように、質問回答サービス装置1は、第1ユーザ(回答者)端末、第2ユーザ(質問者)端末、第3ユーザ(閲覧者)端末、NPO法人端末、第三者決済サービス会社サーバと、図示しない通信手段を介して接続される。
【0012】
第1ユーザ端末とは、後述する第2ユーザの質問に対して回答をしたユーザの端末である。第1ユーザ端末は、質問回答サービス装置1に対して後述する第2ユーザの質問に対する回答を送信する。また、第1ユーザ(回答者)は、複数人であっても、一人だけであっても良い。
第2ユーザ端末とは、質問回答サービス装置1に対して質問内容を送るユーザの端末である。
第3ユーザ端末とは、第1ユーザの回答を閲覧したユーザの端末である。また、第3ユーザ(閲覧者)は、複数人であっても、一人だけであっても良い。
【0013】
NPO法人端末とは、第1ユーザ(回答者)が質問回答サービス装置1を介してチップを送金したNPO(特定非営利活動)法人の端末である。ここでNPO法人端末は、本実施形態においてはNPO法人の端末であるが、NPO法人に限定されず、例えば、営利活動法人であっても良い。また、法人に限定されず、任意の団体や個人で活動している自然人であっても良い。また、本実施形態においてチップは現金であるが、現金以外に電子通貨やマイレージポイント等であっても良く、換金不可能なその他のポイントであっても良い。また、NPO法人端末は、送金されたチップの使用用途情報を質問回答サービス装置1に送信する。
【0014】
第三者決済サービス会社サーバとは、サービス提供者に代わり、第1ユーザ(回答者)の銀行口座に送金処理をするサーバである。本実施形態において質問回答サービス装置1は、チップのうちのL割の額を、第三者決済サービス会社のサーバを介してクレジット決済を行い第1ユーザ(回答者)の銀行口座に送金処理をする。ここで、本実施形態において、L割としては、4割に決められているが、他の割合、例えば、3割、2割等としてもよい。この所定値L割としては、デフォルト値として4割とし、図示しない入力装置によってシステム提供者が適宜変更しても良い。また、当該送金処理は、第三者決済サービス会社のサーバを介して行わなくても良く、直接金融機関を通して送金処理を行っても良い。
【0015】
金融機関は、任意のクレジット会社又は銀行である。本実施形態においては、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者が送金処理をしたチップのL割の額が第1ユーザ(回答者)の銀行口座に振り込まれる。一方、残りの(10―L)割の額は、質問回答サービス装置1によりサービス提供する者(以下、サービス提供者という)の銀行口座に一旦振り込まれ、その後、後述する所定期間経過後にNPO法人の銀行口座に振り込まれる事で、第1ユーザ(回答者)はNPO法人に対して寄付をする事ができる。ここで、本実施形態では、サービス提供者の銀行口座に一旦振り込まれ、その後NPO法人に寄付する事となっているが、直接NPO法人の銀行口座に振り込まれる態様であっても良い。
【0016】
図2は、本発明の実施形態における質問回答サービス装置1の構成を表したものである。
図2に示されるように、質問回答サービス装置1はコンピュータシステムによって構成されている。質問回答サービス装置1は、CPU10、ROM20、RAM30、時計40、通信部50、記憶装置60を備えている。CPU10は、データバス等のバスラインを介して、他の装置と接続されている。
【0017】
CPU10は、本実施形態のチップ情報提示プログラム607、チップ情報送信プログラム608、おすすめ口座決定プログラム609、及び使用用途情報送信プログラム610などの各種プログラムを実行することで、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者)の端末から送られたチップの額等の情報を提示したり、チップのうちの所定の割合の額を第1ユーザ(回答者)の銀行口座に送金したり、残りのチップ額の寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめをするNPO法人を決定したり、寄付された金額についての使用用途情報をNPO法人の端末から取得する等の各処理を行い、各種機能を実現している。
【0018】
ROM20は、CPU10が各種プログラムを実行するために必要な基本プログラムやデータを記憶する。
【0019】
RAM30は、CPU10によるチップ情報提示処理、チップ情報送信処理、おすすめ口座決定処理、及び使用用途情報送信処理を行う際の作業領域として使用され、本実施形態では、受付ユーザID領域301、提供情報領域302、おすすめ口座情報領域303、使用用途情報領域304等が一時的に保存される。
【0020】
受付ユーザID領域301は、第1ユーザ(回答者)による回答又は第2ユーザ(質問者)による質問を受け付けたときに、当該ユーザのID(識別番号)を保存するための領域である。受け付けたユーザIDは後述するユーザIDデータ601によってユーザ名が照会され、質問・回答内容とともに後述する質問・回答データ603に記憶される。
【0021】
提供情報領域302は、質問回答サービス装置1に送られた第1ユーザ(回答者)に対するチップの金額及び当該チップの提供者名(ユーザ名)等を保存するための領域である。より具体的には、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者)が第1ユーザ(回答者)の回答を読んで役に立つと思った場合に、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者)が後述する画面上のチップの金額を選択するが、そのチップを第1ユーザ(回答者)に送金するために質問回答サービス装置1に送られたチップ情報(選択したチップの金額)及び当該チップの提供者名(ユーザ名)等を保存する。
【0022】
おすすめ口座情報領域303は、第1ユーザ(回答者)に対しておすすめする例えばNPO法人の口座及び当該法人名等を保存するための領域である。より具体的には、第1ユーザ(回答者)は、前述の通り、チップのうちの所定の割合をNPO法人に寄付する事ができるが、おすすめ口座情報領域303は、第1ユーザ(回答者)に対して寄付をおすすめするNPO法人の口座番号及び当該法人名が保存される。
【0023】
使用用途情報領域304は、第1ユーザ(回答者)が寄付をしたNPO法人から取得し受け付けた、寄付されたチップの使用用途情報を保存するための領域である。
【0024】
時計40は、現在の日時を計時し、サービス提供者の銀行口座に入金された日時から第1ユーザ(回答者)に対して寄付をおすすめするNPO法人名を通知するまでの期間や、第1ユーザ(回答者)に対して寄付をおすすめするNPO法人の銀行口座に振り込む(寄付する)までの期間を算出するために使用される。
【0025】
通信部50は、質問回答サービス装置1と他のパーソナルコンピュータやサーバ等の各種外部電子機器との間をネットワーク接続する。
本実施形態では、質問・回答の受付処理において第1ユーザ(回答者)端末及び第2ユーザ(質問者)端末から入力された質問・回答・チップ額等が、通信部50を介して質問回答サービス装置1に送信される。また、前述の第三者決済サービスやクレジット決済、サービス提供者によるNPO法人の銀行口座への送金も、通信部50を介して行われる。
【0026】
記憶装置60は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータ等の各種情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。記憶装置60に使用される記憶媒体としては、主としてハードディスクが使用されるが、半導体記憶媒体等の他の記憶媒体を使用するようにしてもよい。
【0027】
記憶装置60には、本実施形態で使用されるデータとして、ユーザ情報データ601、質問・回答データ603、興味情報データ604、使用用途データ605、入金フラグ606、図示しないデータ、その他のデータ等の各種データが保存される。
ここで、図示しないデータは、基準日N、M、NPO法人DB(NPO法人名、銀行口座、事業内容が記載)等がある。
【0028】
記憶装置60には、更に、本実施形態で使用されるプログラムとして、チップ情報提示処理プログラム607、チップ情報送信処理プログラム608、おすすめ口座決定処理プログラム609、使用用途情報送信プログラム610、その他の各種プログラムが保存される。
【0029】
ユーザ情報データ601は、質問回答サービス装置1を利用するユーザの氏名、住所、クレジット番号、銀行口座等、各種会員情報が保存されたデータである。なお、本実施例では、氏名、銀行口座等を記憶装置60で保存されているが、都度、必要な時にユーザに入力してもらい、RAM30に保存しても良い。
【0030】
質問・回答データ602は、第1ユーザ(回答者)及び第2ユーザ(質問者)が質問・回答した内容について、関連付けて記憶されたデータである。
【0031】
興味情報データ603は、第1ユーザ(回答者)が興味のある情報が記憶されたデータである。より具体的には、第1ユーザ(回答者)に興味のある情報を第1ユーザ(回答者)端末上で入力してもらい、通信部50を介して、当該情報を取得し、当該情報は、興味情報データ603に記憶される。
【0032】
入金フラグ604は、サービス提供者の口座に、チップが入金されたか否かをCPU10が判断するためのフラグである。
【0033】
チップ情報提示プログラム611は、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者)が付与したいチップの額等の情報を取得し、当該チップの額や当該チップの提供者情報を第1ユーザ(回答者)に提示する。これにより、第1ユーザ(回答者)は、誰からチップをもらったかがわかり、複数の第3ユーザ(閲覧者)など多くのユーザからチップをもらったときには、客観的に評価された事を把握する事ができる。また、当該チップの額は、NPO法人へ寄付した額を除いた金額であっても良い。これにより、第1ユーザ(回答者)は、自分に振り込まれる金額について、正確に知る事ができる。
【0034】
チップ情報送信プログラム612は、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(閲覧者)から送られたチップのうちの所定の割合の額を第1ユーザ(回答者)の銀行口座に送金する。
【0035】
おすすめ口座決定プログラム613は、残りのチップ額の寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめをするNPO法人を決定する。これにより、第1ユーザ(回答者)が自分で寄付したいNPO法人を探す手間を省くことができる。
【0036】
使用用途情報送信プログラム614は、寄付された金額についての使用用途情報を、NPO法人の端末から取得する。また、使用用途情報送信プログラム614は、当該情報を第1ユーザ(回答者)の端末に送信する。これにより、寄付金額の透明性を図る事ができる。
【0037】
図3は、第1、第2、第3ユーザにおける端末画面の一例である。
図3に示されるように、質問・回答データ602に基づき、第1ユーザ(回答者)、第2ユーザ(質問者)、第3ユーザ(閲覧者)の端末に電子掲示板上に表示される。チップが付与された第1ユーザ(回答者)に対しては、チップが付与されたという意味で「チップ」と表示される。本実施例においては、具体的なチップの額は表示されず、例えば、チップとして送られた数として3チップと表示し、図4にて後述する各チップの額(例えば100円、200円等)に相当するアイコンを複数表示しているが、これに限定されず、1チップ(例えば100円)のみの寄付であっても良い。また、当該チップは、アイコンで表示しているが、これに限定されず、具体的な金額で表示されていても良い。また、第2ユーザ(質問者)及び第3ユーザ(閲覧者)の両方からチップが送られた場合は、それらの合計のチップが表示される。したがって、1人で複数のチップを寄付しても良いし、第2ユーザ(質問者)及び第3ユーザ(閲覧者)など、複数人で第1ユーザ(回答者)に対してチップを付与しても良い。
【0038】
図4は、第1ユーザ(回答者)に対して、電子掲示板上で第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)の端末から第1ユーザに対して寄付したい金額を決定する端末画面の説明図である。また、この画面は、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)が、図3において第1ユーザ(回答者)の回答欄にて「¥チップ」が表示されたボタンを押下した時に表示される。この画面において、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)は、第1ユーザ(回答者)に対して送りたいチップの額に相当するアイコンを選択し、送付画面への移行ボタンを押下し、第1ユーザ(回答者)への送金処理をする。ここで、本実施例においては、図4に示されるように、100円に相当するアイコン及び200円に相当するアイコンがそれぞれ3つずつあるが、これに限定されず、1つずつであっても良い。また、任意の金額のアイコンを設定されていても良い。また、本実施例においては、チップとして送りたい金額のアイコンが用意されているが、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)にチップとして送りたい金額を入力させても良い。
【0039】
次に、以上のように構成された質問回答サービス装置1の動作について説明する。
図5は、第2ユーザ(質問者)又は第3ユーザ(回答者)が第1ユーザ(回答者)に対して送ったチップ情報を提示する動作を表したフローチャートである。
CPU10は、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)から、当該ユーザが寄付したいチップ情報を取得したか否かについて常時監視している(ステップ11)。
【0040】
チップ情報を取得した場合(ステップ11;Y)、CPU10は、RAM30の提供情報領域302に当該チップの金額や当該チップの提供者名を記録し、後述するチップ情報送信処理を行う(ステップ12)。本実施例において、このチップ情報送信処理により、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)は、第三者決済サービス会社を介して、第1ユーザ(回答者)の銀行口座にチップを振り込む。
【0041】
次にCPU10は、第1ユーザ(回答者)に対して、チップ額及び当該チップの提供者情報を提供し(ステップ13)、チップ情報提示処理を終了する。より具体的には、CPU10は、第1ユーザ(回答者)の端末に、RAM30に記録された提供情報領域302に基づき、第2ユーザ(質問者)または第3ユーザ(閲覧者)が支払ったチップ額及び当該チップの提供者情報を提供する。
【0042】
次に、チップ情報送信処理の詳細について説明する。
図6は、チップ情報送信処理の動作を表したフローチャートである。
CPU10は、ユーザ情報データ601に保存されたユーザ情報に基づき、第1ユーザ(回答者)の氏名・口座番号、所定の口座及び当該ユーザに送金するチップ額を所定の第三者決済サービス会社の端末に送信する(ステップ21)。この送信処理は、通信部50を介して、第三者決済サービス会社のプラットフォーム上で行われる。前述の通り、本実施例においては、第1ユーザ(回答者)に送金するチップ額は、第2ユーザ(回答者)または第3ユーザ(閲覧者)が支払ったチップのうちL割(L=4)とする。これにより、当該チップが、第三者決済サービス会社を介して第1ユーザ(回答者)の銀行口座に送金される。
【0043】
次に、CPU10は、第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人が決定されているか否かを判断する(ステップ22)。より具体的には、RAM30のおすすめ口座情報領域303に、第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人の銀行口座及び当該法人名が設定されているか否かを判断する。
【0044】
第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人が決定されていない場合(ステップ22;N)、CPU10は、後述するおすすめ口座決定処理を行う(ステップ23)。これにより、第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人が決定され、当該法人名と当該法人の口座がRAM30のおすすめ口座情報領域303に保存される。
【0045】
第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人が決定されている場合(ステップ22;Y)、CPU10は、所定の口座に入金されたか否かを常時監視する(ステップ24)。本実施例においては、所定の口座とは、サービス提供者の銀行口座である。入金されたか否かについては、記憶装置60の入金フラグ604に基づいて行われる。この処理の前提として、所定の口座に入金が確認された場合は入金フラグ604をONに、所定の口座に入金されていない場合は入金フラグ604をOFFに設定されているものとする。
【0046】
次にCPU10は、現在時刻が入金された日から基準日N(例えば、60日)を経過したか否かを常時監視する(ステップ25)。現在時刻は、CPU10が時計40から取得した時刻である。なお、図示しないが、基準日Nは、記憶装置60に保存されている。
【0047】
基準日Nを経過した場合(ステップ25;Y)、CPU10は寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめするNPO法人名を、第1ユーザ(回答者)に通知する(ステップ26)。より具体的には、CPU10は、RAM30のおすすめ口座情報領域303に保存された情報に基づいて、おすすめのNPO法人名を第1ユーザ(回答者)の端末に通信部50を介して送信する。
【0048】
次にCPU10は、現在時刻が入金された日から基準日M(例えば、90日)を経過したか否かを判断する(ステップ27)。なお、図示しないが、基準日Mは、記憶装置60に保存されている。
【0049】
基準日Mを経過していない場合(ステップ27;N)、CPU10は、ステップ26に戻り、寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめするNPO法人名を、第1ユーザ(回答者)に通知する。基準日Mを経過している場合(ステップ27;Y)、CPU10は、RAM30のおすすめ口座情報領域303に基づいて、第1ユーザ(回答者)におすすめをするNPO法人の口座番号及び、残りのチップ額等を送金(寄付)する(ステップ28)。すなわち、CPU10は、サービス提供者の銀行口座情報、おすすめ口座のNPO法人名・口座番号、残りのチップ額を、予め定められた銀行の端末に送信する(送金処理)。
これにより、強制的(自動的)に、第1ユーザ(回答者)の代わりにサービス提供者がサービス提供者の銀行口座に入金されたチップを用いて寄付を代行する。したがって第1ユーザ(回答者)は、自分の好きなことや得意なことをしつつ、楽しみながら寄付行為を手間に感じる事無く寄付ができる。
【0050】
次にCPU10は、おすすめ口座情報領域303に基づいて、送金した法人名を通知する。これにより、第1ユーザ(回答者)は残りのチップ額が寄付された事を把握する。
【0051】
次に、おすすめ口座決定処理の詳細について説明する。
図7は、おすすめ口座決定処理の動作を表したフローチャートである。
CPU10は、興味情報とNPO法人DBとの突合処理をする(ステップ31)。すなわち、CPU10は、記憶装置60の興味情報データ603に保存された興味情報をキーワードとして、記憶装置60に保存された図示しないNPO法人DB(NPO法人名、銀行口座、事業内容が記載)から検索し、合致するNPO法人及び銀行口座をRAM30のおすすめ口座情報領域303に保存する。ここで、本実施例においては興味情報であるが、これに限定されず、応援したいNPO法人名であっても良い。
【0052】
CPU10は、寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめするNPO法人名を、第1ユーザ(回答者)に通知する。より具体的には、第1ユーザ(回答者)に通信部50を介して当該法人名を送信する。
【0053】
次に、使用用途情報送信処理の詳細について説明する。
図8は、使用用途情報送信処理の動作を表したフローチャートである。
CPU10は、過去に寄付をしたNPO法人から、寄付したチップの使用用途情報を取得したか否かについて常時監視している(ステップ41)。
【0054】
過去に寄付をしたNPO法人から、使用用途情報を取得した場合(41;Y)、CPU10は、当該使用用途情報を第1ユーザ(回答者)に通知する(ステップ42)。より具体的には、CPU10は、通信部50を介して、当該使用用途情報を第1ユーザ(回答者)の端末に送信する。これにより、少額であったとしても自分が寄付したお金の用途が具体的に見えるようになるので、第1ユーザ(回答者)は安心する事ができる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の質問回答サービス装置1によれば、第3ユーザ(閲覧者)を含むユーザにより第1ユーザ(回答者)にチップを送金できるようにしたので、より客観的に役立つ情報を提供したユーザに対してポイントが付与される。また、強制的(自動的)にサービス提供者が寄付を代行するので、第1ユーザ(回答者)は、自分の好きなことや得意なことをしつつ、楽しみながら寄付行為を手間に感じる事無く寄付ができる。また、チップが少額であっても、NPO法人のチップの使用用途情報が通知されるので、第1ユーザ(回答者)は、自分が寄付したお金の用途が具体的に見えるようになり、安心する事ができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、数々の変形や変更(複数の変形の組合せを含む)をすることが可能である。
例えば、説明した実施形態では、日本旅行に興味を持つ外国人観光客ユーザが旅の悩みや疑問を質問し、他のユーザが回答する旅行Q&Aに適用した場合について説明したが、日本人の日本国内観光ユーザが旅の悩みや疑問を質問し、他のユーザが回答する旅行Q&Aに適用しても良い。また、旅行Q&Aに限定されず、例えば、仕事、学校、趣味など日常生活においての様々な悩みや疑問を質問し、他のユーザが回答する日常生活のQ&Aに適用しても良い。
【0057】
また、説明した実施形態では、第1ユーザ(回答者)の氏名・口座番号、所定の口座及び回答ユーザに送金する所定のチップ額を送信後に、第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人の口座番号及び、所定のチップ額等を送金(寄付)するチップ情報送信処理を説明した。
これに対し、第1ユーザ(回答者)に寄付をおすすめするNPO法人に所定のチップ額を送金(寄付)する処理と同時に、第1ユーザ(回答者)の氏名・口座番号、所定の口座及び回答ユーザに送金するチップ額を送信しても良い。
【0058】
また、説明した実施形態では、CPU10は、サービス提供者の銀行口座情報、おすすめ口座のNPO法人名・口座番号、残りのチップ額を、予め定められた銀行の端末に送信するチップ情報送信処理を説明した。
これに対し、CPU10は、サービス提供者の銀行口座情報、おすすめ口座のNPO法人名・口座番号、残りのチップ額を、第三者決済サービスの端末に送信し、間接的に予め定められた銀行での送金処理を行っても良い。
【0059】
また、説明した実施形態では、CPU10が興味情報をNPO法人DBと突合させておすすめ口座を決定するおすすめ口座決定処理を説明した。
これに対し、図9に示すように、CPU10が最も寄付が少ないNPO法人をおすすめ口座として決定しても良い。
【0060】
この場合、CPU10は、図示しない、記憶装置60に保存されたおすすめ口座送信履歴に基づき、最も寄付が少ないNPO法人名及び当該法人の銀行口座番号を取得する(ステップ51)。このNPO法人名と銀行口座番号をRAM30のおすすめ口座情報領域303に保存する。
【0061】
次にCPU10は、寄付対象として第1ユーザ(回答者)におすすめするNPO法人名を、第1ユーザ(回答者)に通知する(ステップ51)。より具体的には、CPU10は、おすすめ口座情報領域303に基づき、おすすめのNPO法人名を、通信部50を介して第1ユーザ(回答者)の端末に送信する。
【符号の説明】
【0062】
1 質問回答サービス装置
10 CPU
20 ROM
30 RAM
301 受付ユーザID領域
302 提供情報領域
303 おすすめ口座情報領域
304 使用用途情報領域
40 時計
50 通信部
60 記憶装置
601 ユーザ情報データ
602 質問・回答データ
603 興味情報データ
604 入金フラグ
611 チップ情報提示プログラム
612 チップ情報送信プログラム
613 おすすめ口座決定プログラム
614 使用用途情報送信プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
図1】本実施形態におけるシステム全体のブロック図である。
図2】本実施形態における質問回答サービス装置の構成図である。
図3】第1~3ユーザにおける端末画面の一例である。
図4】第2または第3ユーザ端末から第1ユーザへ寄付したい金額を決定する端末画面の説明図である。
図5】チップ情報提示処理のフローチャートである。
図6】チップ情報送信処理のフローチャートである。
図7】おすすめ口座決定処理のフローチャートである。
図8】使用用途情報送信処理のフローチャートである。
図9最も寄付が少ないNPO法人をおすすめ口座として決定する場合のおすすめ口座決定処理のフローチャートである。