特開2023-131295遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデル
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131295
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデル
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20230914BHJP
【ＦＩ】
A63F7/02 328
A63F7/02 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022035957
(22)【出願日】2022-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】江畑 伸明
【テーマコード（参考）】
2C088
【Ｆターム（参考）】
2C088CA02
2C088CA27
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】遊技客の過去の遊技の状況に応じて、遊技機の予約を効率よく行うことを課題とする。
【解決手段】遊技客が保有する利用者端末９０から、予約管理装置７０を介して遊技店の遊技機を予約する。この際、遊技店の管理装置５０において、遊技客の遊技状況に応じて予約の可否を判定する。例えば、遊技客Ａが利用者端末９０ａから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ａの遊技状況（会員登録日数９カ月、貯玉残高８０００円）に対し、管理装置５０が与信ランク設定を用いて予約の可否を判定する。遊技客Ａは与信ランク１に該当するため、１台の遊技機の予約が可と判定される。また、遊技客Ｂが利用者端末９０ｂから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ｂの遊技状況（会員登録日数２カ月、貯玉残高５０００円）から、遊技客Ｂは与信ランク０に該当するため、予約は不可と判定される。
【選択図】図１
【解決手段】遊技客が保有する利用者端末９０から、予約管理装置７０を介して遊技店の遊技機を予約する。この際、遊技店の管理装置５０において、遊技客の遊技状況に応じて予約の可否を判定する。例えば、遊技客Ａが利用者端末９０ａから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ａの遊技状況（会員登録日数９カ月、貯玉残高８０００円）に対し、管理装置５０が与信ランク設定を用いて予約の可否を判定する。遊技客Ａは与信ランク１に該当するため、１台の遊技機の予約が可と判定される。また、遊技客Ｂが利用者端末９０ｂから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ｂの遊技状況（会員登録日数２カ月、貯玉残高５０００円）から、遊技客Ｂは与信ランク０に該当するため、予約は不可と判定される。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムであって、
前記管理装置は、
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。
前記管理装置は、
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【請求項2】
前記管理装置は、
前記会員の登録日からの経過日数、会員区分及び住所の少なくとも一つを取得する会員情報取得手段と、
前記会員が所有する貯遊技媒体数に係る貯遊技媒体金額、前記会員による入金累計額、前記会員が遊技店に来店した来店回数、前記会員による遊技累計時間、前記会員が前記遊技機の予約後に来店した回数を示す予約後来店回数、前記会員が前記遊技機の予約後に来店しなかった回数を示す予約後未来店回数及び前記会員が予約後に来店しなかった直近日を示す予約後未来店期日の少なくとも一つを取得する遊技情報取得手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の遊技情報管理システム。
前記会員の登録日からの経過日数、会員区分及び住所の少なくとも一つを取得する会員情報取得手段と、
前記会員が所有する貯遊技媒体数に係る貯遊技媒体金額、前記会員による入金累計額、前記会員が遊技店に来店した来店回数、前記会員による遊技累計時間、前記会員が前記遊技機の予約後に来店した回数を示す予約後来店回数、前記会員が前記遊技機の予約後に来店しなかった回数を示す予約後未来店回数及び前記会員が予約後に来店しなかった直近日を示す予約後未来店期日の少なくとも一つを取得する遊技情報取得手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の遊技情報管理システム。
【請求項3】
前記与信ランク判定手段は、
前記会員情報取得手段により取得された前記経過日数、前記会員区分及び前記住所の少なくとも一つ、並びに、前記遊技情報取得手段により取得された前記貯遊技媒体金額、前記入金累計額、前記来店回数、前記遊技累計時間及び前記予約後来店回数の少なくとも一つに基づいて、前記与信ランクを判定することを特徴とする請求項１又は２に記載の遊技情報管理システム。
前記会員情報取得手段により取得された前記経過日数、前記会員区分及び前記住所の少なくとも一つ、並びに、前記遊技情報取得手段により取得された前記貯遊技媒体金額、前記入金累計額、前記来店回数、前記遊技累計時間及び前記予約後来店回数の少なくとも一つに基づいて、前記与信ランクを判定することを特徴とする請求項１又は２に記載の遊技情報管理システム。
【請求項4】
前記与信ランク判定手段は、
前記会員情報取得手段により取得された前記予約後未来店回数が更新された場合に、前記与信ランクをランクダウンさせるよう判定し、前記会員情報取得手段により取得された予約後未来店期日に所定の期間を加えた期日まで、前記与信ランクのランクアップを抑制するよう判定することを特徴とする請求項１～３のいずれか一つに記載の遊技情報管理システム。
前記会員情報取得手段により取得された前記予約後未来店回数が更新された場合に、前記与信ランクをランクダウンさせるよう判定し、前記会員情報取得手段により取得された予約後未来店期日に所定の期間を加えた期日まで、前記与信ランクのランクアップを抑制するよう判定することを特徴とする請求項１～３のいずれか一つに記載の遊技情報管理システム。
【請求項5】
前記予約判定手段は、
前記与信ランク判定手段により判定された前記与信ランクに基づいて、前記会員からの遊技機の予約の可否を判定することを特徴とする請求項１～４のいずれか一つに記載の遊技情報管理システム。
前記与信ランク判定手段により判定された前記与信ランクに基づいて、前記会員からの遊技機の予約の可否を判定することを特徴とする請求項１～４のいずれか一つに記載の遊技情報管理システム。
【請求項6】
遊技店に会員登録された会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置と通信可能に接続され、前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置であって、
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項7】
遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムであって、
前記予約管理装置は、
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。
前記予約管理装置は、
前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、
前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。
【請求項8】
遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムにおける遊技情報管理方法であって、
前記管理装置が、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定工程と、
前記管理装置が、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定工程と
を含むことを特徴とする遊技情報管理方法。
前記管理装置が、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定工程と、
前記管理装置が、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定工程と
を含むことを特徴とする遊技情報管理方法。
【請求項9】
遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する管理装置であって、
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成手段と、
前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成手段と、
前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力手段と
を備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項10】
遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する遊技情報管理方法であって、
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成工程と、
前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力工程と
を含むことを特徴とする遊技情報管理方法。
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成工程と、
前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力工程と
を含むことを特徴とする遊技情報管理方法。
【請求項11】
遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する管理装置において用いられる学習済モデルであって、
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して生成され、
前記会員情報及び前記遊技情報を含む入力情報を受け付けて、前記与信ランクの予測結果を出力する
ことを特徴とする学習済モデル。
決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して生成され、
前記会員情報及び前記遊技情報を含む入力情報を受け付けて、前記与信ランクの予測結果を出力する
ことを特徴とする学習済モデル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技客による遊技機の適正な予約を可能にする遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、新台の導入日、ユーチューバーの実践日等のような出玉が期待できる特定日に遊技店に多数の遊技客が来店する。このため、遊技店では、入場時刻の前に入場整理券を抽選で配布し、過剰に遊技客の列が長くならないようにしている。かかる入場整理券を配布する場合であっても、遊技店付近の道路等に数百人以上の遊技客が滞留するため、交通安全、感染症防止等の観点からみて望ましくない。
【0003】
このため、遊技客が所持するスマートフォン等からインターネット経由でサイトにアクセスし、遊技店外から遊技機を予約可能にした技術が知られている。例えば、特許文献１には、遊技客が希望する遊技機を場外から効率良く予約可能とし、遊技場周辺に大勢が密集する密な状態を発生させない技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０２２－０１６２００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術のものは、遊技機を予約した遊技客が来店しない場合に、この遊技機を一般開放するまで該遊技機が稼働しないため、遊技店の収益の低下に繋がるという問題がある。また、ある遊技客が来店しないために予約済みの遊技機を一般開放する場合に、開店時間から遅れて来店した他の遊技客が該遊技機を確保することが可能となり、遊技客間の公平性を担保することができないという問題もある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題（問題点）を解決するためになされたものであって、遊技客による遊技機の適正な予約を可能にする遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムであって、前記管理装置は、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記会員の登録日からの経過日数、会員区分及び住所の少なくとも一つを取得する会員情報取得手段と、前記会員が所有する貯遊技媒体数に係る貯遊技媒体金額、前記会員による入金累計額、前記会員が遊技店に来店した来店回数、前記会員による遊技累計時間、前記会員が前記遊技機の予約後に来店した回数を示す予約後来店回数、前記会員が前記遊技機の予約後に来店しなかった回数を示す予約後未来店回数及び前記会員が予約後に来店しなかった直近日を示す予約後未来店期日の少なくとも一つを取得する遊技情報取得手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、前記与信ランク判定手段は、前記会員情報取得手段により取得された前記経過日数、前記会員区分及び前記住所の少なくとも一つ、並びに、前記遊技情報取得手段により取得された前記貯遊技媒体金額、前記入金累計額、前記来店回数、前記遊技累計時間及び前記予約後来店回数の少なくとも一つに基づいて、前記与信ランクを判定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記与信ランク判定手段は、前記会員情報取得手段により取得された前記予約後未来店回数が更新された場合に、前記与信ランクをランクダウンさせるよう判定し、前記会員情報取得手段により取得された予約後未来店期日に所定の期間を加えた期日まで、前記与信ランクのランクアップを抑制するよう判定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記予約判定手段は、前記与信ランク判定手段により判定された前記与信ランクに基づいて、前記会員からの遊技機の予約の可否を判定することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置と通信可能に接続され、前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置であって、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムであって、前記予約管理装置は、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定手段と、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を管理する管理装置と、前記会員により予約された遊技機の予約情報を管理する予約管理装置とを有する遊技情報管理システムにおける遊技情報管理方法であって、前記管理装置が、前記会員情報及び前記遊技情報に基づいて、前記会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを判定する与信ランク判定工程と、前記管理装置が、前記会員からの遊技機の予約依頼を受け付けた場合に、該会員の与信ランクに基づいて前記遊技機の予約の可否を判定する予約判定工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する管理装置であって、決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成手段と、前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する遊技情報管理方法であって、決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して学習済モデルを生成する学習済モデル生成工程と、前記会員情報及び前記遊技情報を前記学習済モデルに入力し、前記学習済モデルの予測結果を出力する予測結果出力工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、遊技店に会員登録された会員の遊技機の予約に関する信頼度を示す与信ランクを出力する管理装置において用いられる学習済モデルであって、決定木アルゴリズムに基づく勾配ブースティングの機械学習フレームワークに対して、少なくとも前記会員の会員情報及び前記会員に係る遊技情報を適用して生成され、前記会員情報及び前記遊技情報を含む入力情報を受け付けて、前記与信ランクの予測結果を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、遊技客による遊技機の適正な予約を可能とすることにより、遊技機の稼働率の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【発明を実施するための形態】
【0020】
［実施形態１］
以下に、本実施形態１に係る遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデルについて詳細に説明する。
以下に、本実施形態１に係る遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデルについて詳細に説明する。
【0021】
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中（遊技店の閉店時刻より前の時間）にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降（遊技店の閉店時刻より後の時間）も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。
【0022】
＜実施形態１に係る遊技情報管理システムの概要＞
まず、本実施形態１に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図１は、本実施形態１に係る遊技情報管理システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本実施形態１に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図１は、本実施形態１に係る遊技情報管理システムの概要を説明するための説明図である。
【0023】
図１に示すように、本実施形態１に係る遊技情報管理システムでは、遊技客が保有する利用者端末９０から、予約管理装置７０を介して遊技店の遊技機を予約する。この際に、遊技店の管理装置５０において、遊技客の遊技状況に応じて予約の可否を判定する。
【0024】
例えば、遊技客Ａが利用者端末９０ａから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ａの遊技状況（会員登録日数９カ月、貯玉残高８０００円）に対し、管理装置５０が与信ランク設定を用いて予約の可否を判定する。遊技客Ａは与信ランク１に該当するため、１台の遊技機の予約が可と判定される。
【0025】
また、遊技客Ｂが利用者端末９０ｂから遊技機の予約を行った場合、遊技客Ｂの遊技状況（会員登録日数２カ月、貯玉残高５０００円）から、遊技客Ｂは与信ランク０に該当するため、予約は不可と判定される。
【0026】
このように、本実施形態１に係る遊技情報管理システムでは、遊技客の遊技状況に対して与信ランクを設定し、この与信ランクを用いて遊技機の予約の可否を判定するよう構成したので、遊技客の過去の遊技の状況に応じて、遊技機の予約を効率よく行うことができる。これにより、遊技客による遊技機の適正な予約を可能とし、遊技機の稼働率の低下を防ぐことができる。
【0027】
＜システム構成＞
次に、本実施形態１に係る遊技情報管理システムのシステム構成について説明する。図２は、本実施形態１に係る遊技情報管理システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、遊技店には、複数の遊技機２０と、各遊技機２０にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機１０とが設置される。
次に、本実施形態１に係る遊技情報管理システムのシステム構成について説明する。図２は、本実施形態１に係る遊技情報管理システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、遊技店には、複数の遊技機２０と、各遊技機２０にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機１０とが設置される。
【0028】
台間カード処理機１０は、島コントローラ３０を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ３０、管理装置５０、賞品管理装置４０及び精算機６０が接続される。
【0029】
また、管理装置５０は、店外のネットワークであるインターネットと接続される。インターネットには、予約管理装置７０、情報管理装置８０及び利用者端末９０が接続される。
【0030】
遊技機２０は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機２０がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機２０の遊技盤面には、複数の入賞領域（入賞口）が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域（始動口）が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
【0031】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過（入賞）を検知するようになっている。また、遊技機２０の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機２０の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。
【0032】
台間カード処理機１０は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報（カードＩＤ）に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機１０は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機１０は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置５０に送信する。
【0033】
遊技機２０は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機１０に送信する。また、遊技機２０は、遊技玉が入賞領域を通過して（いわゆる入賞）所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機１０に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機１０に送信する。
【0034】
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機２０の状態を示す。各データは、台間カード処理機１０を介して管理装置５０に送信され、管理装置５０は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機２０の動作の履歴を得ることができる。
【0035】
台間カード処理機１０は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置５０との通信並びに遊技機２０との通信を行う。台間カード処理機１０は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置５０に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置５０が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0036】
台間カード処理機１０は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置５０にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機１０は、管理装置５０からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置５０に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置５０が管理する持玉の残高（持玉数）をゼロにクリアする。
【0037】
台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機１０は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置５０に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置５０が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0038】
台間カード処理機１０は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機２０から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
【0039】
台間カード処理機１０は、遊技機２０から遊技機ＩＤを取得し、取得した遊技機ＩＤと、管理装置５０から受信した認証鍵とを用いて遊技機２０の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機２０は遊技可能となる。
【0040】
島コントローラ３０は、遊技島に設けられた一群の遊技機２０及び台間カード処理機１０を束ね、各種情報を管理装置５０に対して中継する装置である。
【0041】
管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報（以下、「カードＩＤ」と言う）と台間カード処理機１０とを関連づけて管理し、該カードＩＤに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機１０に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードＩＤが会員カードのカードＩＤである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0042】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機１０から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
【0043】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から玉貸要求を受信した場合には、カードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機１０に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0044】
また、管理装置５０は、賞品管理装置４０からカードＩＤを受信したならば、このカードＩＤに関連付けられた持玉数を賞品管理装置４０に対して通知する。さらに、精算機６０からカードＩＤを受信したならば、このカードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を精算機６０に対して通知する。
【0045】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から遊技機ＩＤを取得し、自店舗に設置された遊技機２０を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機２０を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機１０に配信する。
【0046】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードＩＤに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードＩＤに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0047】
また、管理装置５０は、賞品管理装置４０から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードＩＤに対応する貯玉の残高を賞品管理装置４０に通知する。
【0048】
また、管理装置５０は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードＩＤに関連づけて、氏名、住所、会員の登録日、貯玉数、携帯端末ＩＤ、アプリ会員ＩＤ、サイト会員ＩＤ等を管理する。
【0049】
また、管理装置５０は、与信ランクの設定を受け付けたならば、この設定を与信ランク設定データに記憶する。管理装置５０は、貯玉の残高が更新されたならば、貯玉の全ての残高を金額に換算して記憶するとともに、更新により増加した金額の累計額を遊技情報管理データに記憶する。
【0050】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から入金通知を受け取ったならば、入金額の累計額を投資金額として遊技情報管理データに記憶する。この投資金額については、今月、前月、今年、前年の区分で累計するとともに、月平均を算出して記憶する。
【0051】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から受け取ったカード挿入通知を用いて、カードＩＤごとの来店回数を遊技情報管理データに記憶する。この来店回数については、今月、前月、今年、前年の区分で累計するとともに、月平均を算出して記憶する。
【0052】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から受け取ったカード挿入通知及びカード排出通知を用いて、カードＩＤごとの遊技を行った時間を算出し、その累計時間を遊技時間として遊技情報管理データに記憶する。この遊技時間については、今月、前月、今年、前年の区分で累計するとともに、月平均を算出して記憶する。
【0053】
また、管理装置５０は、遊技機の予約後に、予約の内容通りに遊技が行われたならば、遊技情報管理データの予約後来店回数に１を加算する。管理装置５０は、遊技機の予約後に、予約の内容通りに遊技が行われなかったならば、遊技情報管理データの予約後未来店回数に１を加算するとともに、遊技情報管理データの予約後未来店の前回月日に当日の年月日を記憶する。
【0054】
また、管理装置５０は、所定の時期（例えば、閉店処理実施時）に、与信ランク設定データ及び遊技情報管理データを用いて、カードＩＤごとに与信ランクを判定し、与信ランク管理データに記憶する。この際、遊技情報管理データの予約後未来店回数が更新されているならば、遊技情報管理データの前回月日に３カ月を加えた年月日を与信ランク管理データのランクアップ制限期限に記憶するとともに、該カードＩＤの与信ランクが１以上であるならば、この与信ランクを１だけランクダウンする。また、遊技情報管理データの予約後未来店回数が更新されていなくとも、与信ランク管理データのランクアップ制限期限を経過していなければ、与信ランクのランクアップは行わない。
【0055】
また、管理装置５０は、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしたカードＩＤに関する与信ランク、遊技機の予約条件及び該カードＩＤに対応するサイト会員ＩＤを与信ランク情報として、予約管理装置７０に通知する。
【0056】
また、管理装置５０は、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしなかったカードＩＤに関する与信ランク、ランクアップのための条件及び該カードＩＤに対応するサイト会員ＩＤを与信ランク情報として、予約管理装置７０に通知する。
【0057】
また、管理装置５０は、予約管理装置７０から予約情報を受け取ったならば、この予約情報に含まれるカードＩＤに対応する与信ランクを与信ランク設定データを抽出し、予約の可否の判定を行う。管理装置５０は、予約の可否の判定結果を予約結果情報として予約管理装置７０に通知する。
【0058】
また、管理装置５０は、遊技情報管理データが更新されたならば、この遊技情報管理データを用いて訓練データを生成する。管理装置５０は、訓練データ及び判定基準データを用いて、与信ランク判別モデルの訓練を行う
【0059】
また、管理装置５０は、訓練された与信ランク判別モデルに対して遊技情報管理データを入力することにより、カードＩＤごとの与信ランクの判別予測を行う。
【0060】
賞品管理装置４０は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置４０には、カードのカードＩＤを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置４０は、一般カードあるいは会員カードからカードＩＤを読み出した場合には、カードＩＤを管理装置５０に送信して、該カードＩＤの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置５０に対して貯玉の残高を要求する。
【0061】
精算機６０は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードＩＤを管理装置５０に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0062】
予約管理装置７０は、遊技機の予約管理を行う装置である。予約管理装置７０は、利用者端末９０からサイト登録情報を受け取ったならば、一意のサイト会員ＩＤを生成し、このサイト登録情報と合わせて管理装置５０に通知するとともに、生成したサイト会員ＩＤを利用者端末９０に通知する。
【0063】
また、予約管理装置７０は、利用者端末９０から予約情報を受け取ったならば、この予約情報を管理装置５０に通知する。予約管理装置７０は、管理装置５０から予約結果情報を受け取ったならば、この予約結果情報を利用者端末９０に通知する。予約管理装置７０は、管理装置５０から与信ランク情報を受け取ったならば、この与信ランク情報を利用者端末９０に通知する。
【0064】
情報管理装置８０は、アプリ会員に対して遊技機等の情報を提供する装置である。情報管理装置８０は、利用者端末９０からアプリ登録情報を受け取ったならば、一意のアプリ会員ＩＤを生成し、このアプリ登録情報と合わせて管理装置５０に通知するとともに、生成したアプリ会員ＩＤを利用者端末９０に通知する。
【0065】
また、情報管理装置８０は、遊技機等の情報を管理し、アプリ会員ＩＤを用いたアプリへのアクセスに対して、アプリが管理する情報の閲覧を許可する。
【0066】
利用者端末９０は、遊技客が保有し、遊技機の予約を依頼する端末である。利用者端末９０は、サイト会員への登録指示を受け付けたならば、氏名、店舗ＩＤ及びカードＩＤをサイト登録情報として予約管理装置７０に通知する。利用者端末９０は、予約管理装置７０からサイト会員ＩＤを受け取ったならば、このサイト会員ＩＤを記憶する。
【0067】
また、利用者端末９０は、予約管理装置７０から与信ランク情報を受け取ったならば、この与信ランク情報を表示する。
【0068】
また、利用者端末９０は、店舗ＩＤ、カードＩＤ、予約日、機種及び遊技台番号を含む予約情報を受け付けたならば、この予約情報を予約管理装置７０に通知する。利用者端末９０は、予約管理装置７０から予約結果情報を受け取ったならば、この予約結果情報を表示する。
【0069】
また、利用者端末９０は、アプリ会員への登録指示を受け付けたならば、氏名、店舗ＩＤ及びカードＩＤをアプリ登録情報として情報管理装置８０に通知する。利用者端末９０は、情報管理装置８０からアプリ会員ＩＤを受け取ったならば、このアプリ会員ＩＤを記憶する。
【0070】
また、利用者端末９０は、アプリへのアクセス操作を受け付けたならば、アプリ会員ＩＤを情報管理装置８０に通知する。利用者端末９０は、情報管理装置８０からアプリへのアクセス許可を受け取ったならば、アプリにアクセスして遊技機等の情報を表示する。
【0071】
次に、本実施形態に係る遊技情報管理システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機１０に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機１０は、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
【0072】
管理装置５０は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値（例えば、１度数が１００円である場合の５００円分を示す５度数）を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機１０に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機１０は、減算したプリペイド価値に対応する数（例えば「１２５」）の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機２０に送信する。
【0073】
加算信号を受信した遊技機２０は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機１０に送信する。台間カード処理機１０は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
【0074】
次に、本実施形態に係る遊技情報管理システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0075】
管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機１０に通知する。
【0076】
台間カード処理機１０は、管理装置５０から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードＩＤ及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置５０に送信する。管理装置５０は、持玉減算要求を受信したならば、カードＩＤ及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0077】
台間カード処理機１０は、遊技機２０の遊技球数を台間カード処理機１０の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機２０から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置５０に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
【0078】
管理装置５０は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高（持玉数）を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機１０は、管理装置５０にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
【0079】
次に、本実施形態に係る遊技情報管理システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、会員カードを受け付けた場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0080】
管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0081】
台間カード処理機１０は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数（貯玉再プレイ単位数。例えば「１２５玉」）以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
【0082】
台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
【0083】
台間カード処理機１０は、暗証番号が一致した場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
【0084】
管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0085】
台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機２０に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。２回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
【0086】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置５０は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「０」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置５０は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
【0087】
＜台間カード処理機１０と遊技機２０の外観構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成について説明する。図３は、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機１０を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
次に、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成について説明する。図３は、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機１０を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
【0088】
図３に示すように、台間カード処理機１０には、台間カード処理機１０の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部１１、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口１２ａ、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部１３、カードＩＤが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口１４ａ及び固有ＩＤを関連付けるために遊技客の持つ携帯端末を受け付けるかざし部１４ｂが設けられている。また、かざし部１４ｂは、固有ＩＤを関連付けられた携帯端末を受け付けて、固有ＩＤを読み取る。
【0089】
遊技機２０には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル２１及び計数ボタン２２が設けられている。
【0090】
計数ボタン２２は、遊技機２０の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機１０の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機２０から台間カード処理機１０に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機２０では、払い出された遊技玉を台間カード処理機１０が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
【0091】
＜台間カード処理機１０の構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０の構成について説明する。図４は、図２に示した台間カード処理機１０の構成を示す図である。図４に示すように、台間カード処理機１０は、紙幣搬送部１２、表示操作部１３、リーダライタ１４、通信部１５、記憶部１６、制御部１７及び遊技管理部１８を有する。
次に、図２に示した台間カード処理機１０の構成について説明する。図４は、図２に示した台間カード処理機１０の構成を示す図である。図４に示すように、台間カード処理機１０は、紙幣搬送部１２、表示操作部１３、リーダライタ１４、通信部１５、記憶部１６、制御部１７及び遊技管理部１８を有する。
【0092】
紙幣搬送部１２は、紙幣挿入口１２ａから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部１３は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
【0093】
リーダライタ１４は、カード挿入口１４ａに挿入されたカードからカードＩＤを、かざし部１４ｂにかざされた携帯端末から固有ＩＤを読み取る読取部である。なお、カード挿入口１４ａに挿入されたカードは、このリーダライタ１４を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部１５は、島コントローラ３０を介して管理装置５０との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
【0094】
記憶部１６は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部１６は、自装置状態データ１６ａ及びカードデータ１６ｂを記憶する。
【0095】
自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０の状態を示すデータである。この自装置状態データ１６ａには、台間カード処理機ＩＤ、遊技機ＩＤ、遊技種等を含む。台間カード処理機ＩＤは、台間カード処理機１０を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機１０に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、４円レートの遊技玉に「玉１」、１円レートの遊技玉に「玉２」のように、レートごとに遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機１０は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機１０が設置された区画ごとに固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
【0096】
カードデータ１６ｂは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ１６ｂには、カードＩＤ、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードＩＤは、リーダライタ１４により読み取られたカードＩＤである。図示しないカード収納部からカード挿入口１４ａにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。また、カード挿入口１４ａから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
【0097】
遊技管理部１８は、認証や遊技機２０との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部１８は、制御部１７と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部１８は、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵ（Central Processing Unit）にロードして実行することにより、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0098】
認証処理部１８ａは、管理装置５０から受信した認証鍵を使用して遊技機２０の認証を実施する。認証処理部１８ａは、認証が成功したならば、遊技機２０へ動作許可を送信する。認証処理部１８ａは、認証が失敗した場合には、遊技機２０の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機２０への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機２０への動作許可を送信せず、遊技機２０の使用を禁止するよう構成してもよい。
【0099】
認証鍵管理部１８ｂは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機２０の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部１８ｂは、遊技管理部１８が形成された基板の通電時間を遊技機２０の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部１８ｂは、管理装置５０を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
【0100】
遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０と通信し、遊技機２０の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０からの遊技機ＩＤの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機２０における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機１０と遊技機２０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0101】
また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０の状態を取得する時間間隔は、遊技機２０において遊技玉が発射（使用）される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部１７に受け渡す。
【0102】
なお、遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０から新たに遊技機ＩＤを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機１０の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理（玉貸、再プレイ、計数など）を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機ＩＤの取得や遊技機２０の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
【0103】
制御部１７は、台間カード処理機１０を全体制御する制御部であり、データ管理部１７ａを有する。実際には、データ管理部１７ａに対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0104】
データ管理部１７ａは、カードが挿入された場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含むカード挿入通知を管理装置５０に送信する。また、データ管理部１７ａは、管理装置５０から有価価値（プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか）を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ１６ｂを更新する。
【0105】
また、データ管理部１７ａは、紙幣挿入口１２ａに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む入金通知を管理装置５０に送信する。
【0106】
また、データ管理部１７ａは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む玉貸要求を管理装置５０に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。
【0107】
また、データ管理部１７ａは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ１６ｂの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。
【0108】
また、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部１３に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部１７ａは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む貯玉再プレイ要求を管理装置５０に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ１６ｂの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ１６ｂに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
【0109】
また、データ管理部１７ａは、遊技管理部１８が遊技機２０から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部１８に指示された玉数をカードデータ１６ｂの持玉に加算して更新する。
【0110】
また、データ管理部１７ａは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードＩＤ、台間カード処理機ＩＤ、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信する。そして、カードデータ１６ｂをクリアした後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出する。
【0111】
【0112】
図５（ａ）に示す自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０のＩＤが「Ａ１０１」であり、接続されている遊技機２０の遊技機ＩＤが「Ｂ２０１」、台間カード処理機１０の遊技種として「玉１」が設定された状態を示している。
【0113】
図５（ｂ）に示すカードデータ１６ｂは、台間カード処理機１０に挿入されたカードのＩＤが「２００１」であることを示している。なお、ここでは、カードＩＤの上１桁がカードの種別を示しており、上１桁が「１」のカードが一般カード、上１桁が「２」のカードが会員カードである。また、カードデータ１６ｂは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「１２３４」であり、プリペイド価値が「３０００」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは１度数が１円相当である。
【0114】
また、カードデータ１６ｂは、持玉として、玉１の持玉の残高が「１５００」玉、玉２の持玉の残高が「２５００」玉、玉３の持玉の残高が「０」玉であり、貯玉として、玉１の貯玉の残高が「５００」玉、玉２の貯玉の残高が「０」玉、玉３の貯玉の残高が「０」玉である状態を示している。
【0115】
＜遊技機２０の構成＞
次に、図２に示した遊技機２０の構成について説明する。図６は、図２に示した遊技機２０の構成を示す図である。図６に示すように、遊技機２０は、通信制御部２３、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を有する。通信制御部２３は、台間カード処理機１０との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機１０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
次に、図２に示した遊技機２０の構成について説明する。図６は、図２に示した遊技機２０の構成を示す図である。図６に示すように、遊技機２０は、通信制御部２３、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を有する。通信制御部２３は、台間カード処理機１０との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機１０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0116】
通信制御部２３は、遊技機２０の起動時に、遊技制御部２５及び／又は遊技玉制御部２６に設けられる制御ＣＰＵから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機１０との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機１０から動作許可を受信したならば、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を起動し、遊技可能な状態とする。
【0117】
遊技制御部２５は、遊技機２０による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部２５に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0118】
具体的には、遊技制御部２５は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数（０～６５５３５の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの）の取得及び抽選（特別図柄及び普通図柄）、遊技盤面に設けられる可動部材（チューリップ等）の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常（前枠が開いている、振動を検知した等）の検出及び上位装置への通知等を行う。
【0119】
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
【0120】
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選（上記する可動部材の開閉抽選）及び／又は特別図柄抽選（上記する遊技玉の入賞による大当り抽選）の変動時間（抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間）を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
【0121】
遊技制御部２５は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する（一般的には１０倍程度にする）制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め（一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する）処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機２０にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
【0122】
演出制御部２４は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0123】
演出図柄抽選部２４ａは、遊技制御部２５での特別図柄抽選に基づく、演出図柄（遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄）の抽選（具体的には表示を最終的に７，７，７で止めるかどうかなど）を行う。
【0124】
演出抽選部２４ｂは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選（キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど）を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
【0125】
演出制御部２４は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部２４は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
【0126】
遊技玉制御部２６は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部２６に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部２６ａは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。
【0127】
具体的には、遊技玉制御部２６は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「１」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機１０より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機１０に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部２６は、遊技機２０に封入された遊技玉（循環玉）のクリーニング制御を行うこともできる。
【0128】
また、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。この場合には、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機１０へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
【0129】
また、遊技機２０には、計数ボタン２２が設けられており、この計数ボタン２２が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部２６に入力される。遊技玉制御部２６は、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ（例えば１回の操作あたり１００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。また、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ（例えば５秒あたり２００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した１の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
【0130】
遊技制御部２５と遊技玉制御部２６とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部２５が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部２６が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のＩＤを有する。遊技機２０は、遊技制御基板のＩＤと遊技玉制御基板のＩＤとを組合せ、遊技機ＩＤとして使用する。
【0131】
＜管理装置５０の構成＞
次に、図２に示した管理装置５０の構成について説明する。図７は、図２に示した管理装置５０の構成を示す図である。図７に示すように、管理装置５０は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部５５及び制御部５６を有する。
次に、図２に示した管理装置５０の構成について説明する。図７は、図２に示した管理装置５０の構成を示す図である。図７に示すように、管理装置５０は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部５５及び制御部５６を有する。
【0132】
表示部５１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部５２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部５３は、外部ネットワークを介して予約管理装置７０、情報管理装置８０及び図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部５４は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ３０、賞品管理装置４０及び精算機６０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0133】
記憶部５５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、会員管理データ５５ｃ、与信ランク設定データ５５ｄ、遊技情報管理データ５５ｅ、与信ランク管理データ５５ｆ、予約データ５５ｇ、訓練データ５５ｈ及び判定基準データ５５ｉを記憶する。
【0134】
カード管理データ５５ａは、カードＩＤにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ５５ｂは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ５５ｂは、台間カード処理機ＩＤ、設置場所、遊技台番号、遊技機ＩＤ、遊技機２０の機種データ等を含む。
【0135】
会員管理データ５５ｃは、会員に対して発行した会員カードのカードＩＤに対して、会員の氏名、住所、会員の登録日、貯玉数、携帯端末ＩＤ、アプリ会員ＩＤ、サイト会員ＩＤ等を関連付けたデータである。
【0136】
与信ランク設定データ５５ｄは、所定の遊技状況に応じて与信ランクを設定する際の基準となるデータであり、この遊技状況の項目には、登録日数、会員区分、住所、貯玉残高、予約可否等を含む。遊技情報管理データ５５ｅは、会員カードのカードＩＤに対して、この会員カードを用いて遊技された状況を示すデータである。具体的には、遊技情報管理データ５５ｅは、カードＩＤに対して、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店回数、予約後未来店回数等を関連付けている。
【0137】
与信ランク管理データ５５ｆは、会員に付与された与信ランクを示すデータであり、会員カードのカードＩＤに対して、与信ランク、ランクアップ制限期限等を関連付けている。予約データ５５ｇは、会員カードのカードＩＤに対して、予約日、台間カード処理機ＩＤ、機種、遊技台番号等を関連付けたデータである。
【0138】
訓練データ５５ｈは、与信ランク判別モデルを訓練するためのデータであり、カードＩＤ、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店回数、予約後未来店回数等を含む。判定基準データ５５ｉは、会員カードのカードＩＤの与信ランクの判定を行う際の基準となるデータであり、登録日数、会員区分、住所、貯玉残高等を含む。
【0139】
制御部５６は、管理装置５０の全体制御を行う制御部であり、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、与信ランク設定部５６ｄ、遊技情報管理部５６ｅ、与信ランク管理部５６ｆ、予約管理部５６ｇ、判定部５６ｈ、訓練データ生成部５６ｉ、モデル訓練部５６ｊ及びモデル予測部５６ｋを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、与信ランク設定部５６ｄ、遊技情報管理部５６ｅ、与信ランク管理部５６ｆ、予約管理部５６ｇ、判定部５６ｈ、訓練データ生成部５６ｉ、モデル訓練部５６ｊ及びモデル予測部５６ｋにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0140】
カード管理部５６ａは、カード管理データ５５ａの管理を行う処理部である。カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０、賞品管理装置４０及び精算機６０と通信して、カードＩＤに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
【0141】
装置管理部５６ｂは、装置管理データ５５ｂの管理を行う処理部である。装置管理部５６ｂは、台間カード処理機１０から取得した台間カード処理機ＩＤ、設置場所及び遊技機ＩＤに基づいて、装置管理データ５５ｂを生成及び更新する。
【0142】
会員管理部５６ｃは、会員管理データ５５ｃの管理を行う処理部である。会員管理部５６ｃは、入力部５２から会員情報を受け付けたならば、この会員情報を会員管理データ５５ｃに記憶する。
【0143】
また、会員管理部５６ｃは、予約管理装置７０からサイト会員情報を受け取ったならば、このサイト会員情報に含まれるカードＩＤ及びサイト会員ＩＤを用いて、会員管理データ５５ｃの該カードＩＤに関連付けて該サイト会員ＩＤを記憶する。
【0144】
また、会員管理部５６ｃは、情報管理装置８０からアプリ会員情報を受け取ったならば、このアプリ会員情報に含まれるカードＩＤ及びアプリ会員ＩＤを用いて、会員管理データ５５ｃの該カードＩＤに関連付けて該アプリ会員ＩＤを記憶する。
【0145】
また、会員管理部５６ｃは、賞品管理装置４０と通信して、カードＩＤに関連付けられた貯玉の残高を更新する。
【0146】
ここで、会員管理部５６ｃによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部５６ｃは、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0147】
与信ランク設定部５６ｄは、与信ランク設定データ５５ｄを管理する処理部である。与信ランク設定部５６ｄは、入力部５２から与信ランクの設定を受け付けたならば、この設定を与信ランク設定データ５５ｄに記憶する。
【0148】
遊技情報管理部５６ｅは、遊技情報管理データ５５ｅを管理する処理部である。遊技情報管理部５６ｅは、会員管理データ５５ｃの貯玉が更新されたならば、貯玉の全ての残高を金額に換算し、この換算金額が遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額残高より増加していたならば、この増加額を遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額累計額に加算する。そして、換算金額を遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額残高に記憶する。
【0149】
また、遊技情報管理部５６ｅは、台間カード処理機１０から入金通知を受け取ったならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今月及び今年の金額に入金通知に含まれる金額を加算する。遊技情報管理部５６ｅは、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額が更新されたならば、投資金額の月平均を算出して記憶する。
【0150】
また、遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今月の金額を前月に記憶するとともに、今月の金額をクリアする。遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今年の金額を前年に記憶するとともに、今年の金額をクリアする。
【0151】
また、遊技情報管理部５６ｅは、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受け取り、このカード挿入通知に含まれるカードＩＤに関して、当日初めてのカード挿入通知であったならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今月及び今年の回数に１を加算する。遊技情報管理部５６ｅは、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数が更新されたならば、来店回数の月平均を算出して記憶する。
【0152】
また、遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今月の回数を前月に記憶するとともに、今月の回数をクリアする。遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今年の回数を前年に記憶するとともに、今年の回数をクリアする。
【0153】
また、遊技情報管理部５６ｅは、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受け取ったならば、このカード挿入通知に含まれるカードＩＤに関して計時を開始する。遊技情報管理部５６ｅは、台間カード処理機１０からカード排出通知を受け取ったならば、このカード排出通知に含まれるカードＩＤに関する計時を終了し、計時した時間を遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今月及び今年の時間に加算する。遊技情報管理部５６ｅは、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間が更新されたならば、遊技時間の月平均を算出して記憶する。
【0154】
また、遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今月の時間を前月に記憶するとともに、今月の時間をクリアする。遊技情報管理部５６ｅは、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今年の時間を前年に記憶するとともに、今年の時間をクリアする。
【0155】
また、遊技情報管理部５６ｅは、予約データ５５ｇのカードＩＤ、予約日及び台間カード処理機ＩＤに関し、該予約日に該台間カード処理機ＩＤの対応する台間カード処理機１０から、該カードＩＤのカード挿入通知を受け取ったならば、遊技情報管理データ５５ｅの予約後来店回数に１を加算する。
【0156】
また、遊技情報管理部５６ｅは、予約データ５５ｇのカードＩＤ、予約日及び台間カード処理機ＩＤに関し、該予約日に該台間カード処理機ＩＤの対応する台間カード処理機１０から、該カードＩＤのカード挿入通知を受け取らなかったならば、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店回数に１を加算するとともに、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店の前回月日に当日の年月日を記憶する。
【0157】
与信ランク管理部５６ｆは、与信ランク管理データ５５ｆを管理する処理部である。与信ランク管理部５６ｆは、所定の時期（例えば、閉店処理実施時）に、与信ランク設定データ５５ｄ及び遊技情報管理データ５５ｅを用いて、カードＩＤごとに与信ランクを判定し、与信ランク管理データ５５ｆに記憶する。この際、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店回数が更新されているならば、遊技情報管理データ５５ｅの前回月日に３カ月を加えた年月日を与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限に記憶するとともに、該カードＩＤの与信ランクが１以上であるならば、この与信ランクを１だけランクダウンする。また、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店回数が更新されていなくとも、与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限を経過していなければ、与信ランクのランクアップは行わない。
【0158】
また、与信ランク管理部５６ｆは、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしたカードＩＤに関する与信ランク、遊技機の予約条件及び該カードＩＤに対応するサイト会員ＩＤを与信ランク情報として、予約管理装置７０に通知する。
【0159】
また、与信ランク管理部５６ｆは、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしなかったカードＩＤに関する与信ランク、ランクアップのための条件及び該カードＩＤに対応するサイト会員ＩＤを与信ランク情報として、予約管理装置７０に通知する。
【0160】
予約管理部５６ｇは、予約データ５５ｇを管理する処理部である。予約管理部５６ｇは、予約管理装置７０から予約情報を受け取ったならば、この予約情報を判定部５６ｈに受け渡す。
【0161】
また、予約管理部５６ｇは、判定部５６ｈから予約可との判定結果を受け取ったならば、予約管理装置７０から受け取った予約情報に含まれるカードＩＤ、予約日、機種及び遊技台番号において、該機種及び該遊技台番号を用いて装置管理データ５５ｂから台間カード処理機ＩＤを抽出し、該カードＩＤ、該予約日、該台間カード処理機ＩＤ、該機種及び該遊技台番号を予約データ５５ｇに記憶するとともに、自店舗の店舗ＩＤと合わせて予約結果情報とし、予約管理装置７０に通知する。
【0162】
また、予約管理部５６ｇは、判定部５６ｈから予約不可との判定結果を受け取ったならば、予約不可を予約結果情報として予約管理装置７０に通知する。
【0163】
判定部５６ｈは、予約の可否を判定する処理部である。判定部５６ｈは、予約管理部５６ｇから予約情報を受け取ったならば、この予約情報に含まれるカードＩＤに対応する与信ランクを与信ランク管理データ５５ｆから抽出する。判定部５６ｈは、与信ランク管理データ５５ｆから抽出した与信ランクに対応する予約可否を与信ランク設定データ５５ｄから抽出する。
【0164】
また、判定部５６ｈは、与信ランク設定データ５５ｄから抽出した予約可否が「不可」ならば、予約不可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡す。判定部５６ｈは、与信ランク設定データ５５ｄから抽出した予約可否が「無制限」ならば、予約可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡す。
【0165】
また、判定部５６ｈは、与信ランク設定データ５５ｄから抽出した予約可否が「月１台」ならば、予約情報に含まれるカードＩＤ及び予約日に関して、該カードＩＤに係る予約が該予約日と同じ月内に予約データ５５ｇに存在するならば、予約不可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡し、該カードＩＤに係る予約が該予約日と同じ月内に予約データ５５ｇに存在しないならば、予約可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡す。
【0166】
また、判定部５６ｈは、与信ランク設定データ５５ｄから抽出した予約可否が「週１台」ならば、予約情報に含まれるカードＩＤ及び予約日に関して、該カードＩＤに係る予約が該予約日と同じ週内に予約データ５５ｇに存在するならば、予約不可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡し、該カードＩＤに係る予約が該予約日と同じ週内に予約データ５５ｇに存在しないならば、予約可を判定結果として予約管理部５６ｇに受け渡す。
【0167】
訓練データ生成部５６ｉは、与信ランク判別モデルを訓練するためのデータを生成する処理部である。訓練データ生成部５６ｉは、遊技情報管理データ５５ｅが更新されたならば、この遊技情報管理データ５５ｅを訓練データ５５ｈに記憶する。訓練データ生成部５６ｉは、入力部５２から訓練データ５５ｈに対するデータの追加、削除、修正の操作を受け付けたならば、それぞれの操作内容を訓練データ５５ｈに反映させて更新する。
【0168】
モデル訓練部５６ｊは、与信ランク判別モデルの訓練を行う処理部である。モデル訓練部５６ｊは、訓練データ５５ｈ及び判定基準データ５５ｉを用いて、与信ランク判別モデルの訓練を行う
【0169】
モデル予測部５６ｋは、訓練された与信ランク判別モデルに対して遊技情報管理データ５５ｅを入力することにより、カードＩＤごとの与信ランクの判別予測を行う。モデル予測部５６ｋによる与信ランクの判別予測は、与信ランク管理部５６ｆが遊技情報管理データ５５ｅから現在の与信ランクを判定することと異なり、遊技情報管理データ５５ｅから今後の与信ランクを予測するものである。判定部５６ｈは、与信ランク管理部５６ｆが判定した与信ランクを用いて予約の可否を判定するが、モデル予測部５６ｋが判別予測した与信ランクを用いて予約の可否を判定するよう構成することもできる。
【0170】
次に、図７に示した管理装置５０の記憶部５５が記憶するデータの一例について説明する。図８～図１１は、図７に示したカード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、会員管理データ５５ｃ、与信ランク設定データ５５ｄ、遊技情報管理データ５５ｅ、与信ランク管理データ５５ｆ、予約データ５５ｇ、訓練データ５５ｈ及び判定基準データ５５ｉの一例を示す図である。
【0171】
図８（ａ）に示すカード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「１００１」にプリペイド価値「０」度数、各レートの持玉の残高「０」玉、使用先ＩＤ「Ａ１０１」が対応付けられている。すなわち、カードＩＤ「１００１」のカードは、装置ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に挿入されており、持玉については台間カード処理機１０に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
【0172】
また、カード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「２００１」にプリペイド価値「３０００」度数、持玉として、玉１の持玉の残高「１５００」玉、玉２の持玉の残高「２５００」玉、玉３の持玉の残高「０」玉と対応付けられているが、使用先ＩＤの対応付けはされていない。すなわち、カードＩＤ「２００１」のカードは、台間カード処理機１０に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置５０により行われている。
【0173】
図８（ｂ）に示す装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に対して、その設置場所が「島１－１」、遊技台番号が「１１」、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ２０１」、遊技種が「玉１」、遊技機２０の機種が「ＥＶ０１」、製造番号が「ａ」であることを示している。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。
【0174】
また、装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ２０１」の台間カード処理機１０に対して、その設置場所が「島２－１」、遊技台番号「２１」、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ５０６」、遊技種が「玉３」、遊技機２０の機種が「ＤＸ０３」、製造番号が「ｇ」であることを示している。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。
【0175】
図９（ａ）に示す会員管理データ５５ｃは、カードＩＤ「２００５」に対して、氏名「特許太郎」、住所「東京都新宿区・・・」、登録日「２０２１/０８/０１」、「玉１」の貯玉の残高「１５００」玉、「玉２」の貯玉の残高「１０００」玉、「玉３」の貯玉の残高「０」玉、携帯端末ＩＤ「ＡＢｍ２５５」、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ０１２３」、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」である状態を示している。
【0176】
図９（ｂ）に示す与信ランク設定データ５５ｄは、与信ランク０において、登録日数「３カ月未満」、会員区分「カード会員」、住所「－」、貯玉残高「－」、予約可否「不可」、与信ランク１において、登録日数「３カ月～１年」、会員区分「カード会員」、住所「東京都」、貯玉残高「５０００円以上」、予約可否「月１台」である状態を示している。
【0177】
図１０（ａ）に示す遊技情報管理データ５５ｅは、カードＩＤ「２００５」に対し、貯玉金額において、累計額「４３０００」円、残高「８０００」円、投資金額において、今月「１２０００」円、前月「２１０００」円、今年「８１０００」円、前年「１９２０００」円、月平均「１５２００」円、予約後来店回数「７」回、予約後未来店において、回数「１」回、前回月日「２０２２/０１/１５」である状態を示している。
【0178】
図１０（ｂ）に示す与信ランク管理データ５５ｆは、カードＩＤ「２００５」に対して、与信ランク「２」、ランクアップ制限期限「２０２２/０４/１４」を関連付け、カードＩＤ「２０１２」に対して、与信ランク「１」、ランクアップ制限期限「－」を関連付けている。
【0179】
図１０（ｃ）に示す予約データ５５ｇは、カードＩＤ「２００５」に対して、予約日「２０２２/０３/０１」、台間カード処理機ＩＤ「Ａ１０１」、機種「ＥＶ０１」、遊技台番号「１１」を関連付け、カードＩＤ「２０１２」に対して、予約日「２０２２/０３/０２」、台間カード処理機ＩＤ「Ａ２０１」、機種「ＤＸ０３」、遊技台番号「２１」を関連付けている。
【0180】
図１１（ａ）に示す訓練データ５５ｈは、カードＩＤ「２００５」に対し、貯玉金額において、累計額「４３０００」円、残高「８０００」円、投資金額において、今月「１２０００」円、前月「２１０００」円、今年「８１０００」円、前年「１９２０００」円、月平均「１５２００」円、予約後来店回数「７」回、予約後未来店において、回数「１」回、前回月日「２０２２/０１/１５」である状態を示している。
【0181】
図１１（ｂ）に示す判定基準データ５５ｉは、与信ランク０において、登録日数「３カ月未満」、会員区分「カード会員」、住所「－」、貯玉残高「－」、与信ランク１において、登録日数「３カ月～１年」、会員区分「カード会員」、住所「東京都」、貯玉残高「５０００円以上」である状態を示している。
【0182】
＜予約管理装置７０の構成＞
次に、図２に示した予約管理装置７０の構成について説明する。図１２は、図２に示した予約管理装置７０の構成を示す図である。図１２に示すように、予約管理装置７０は、表示部７１及び入力部７２と接続され、通信部７４、記憶部７５及び制御部７６を有する。
次に、図２に示した予約管理装置７０の構成について説明する。図１２は、図２に示した予約管理装置７０の構成を示す図である。図１２に示すように、予約管理装置７０は、表示部７１及び入力部７２と接続され、通信部７４、記憶部７５及び制御部７６を有する。
【0183】
表示部７１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部７２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部７４は、外部ネットワークを介して管理装置５０及び利用者端末９０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0184】
記憶部７５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、サイト会員管理データ７５ａ及び予約管理データ７５ｂを記憶する。サイト会員管理データ７５ａは、遊技機の予約を行うサイトの会員の情報を示すデータである。予約管理データ７５ｂは、遊技機の予約状況を示すデータである。
【0185】
制御部７６は、予約管理装置７０の全体制御を行う制御部であり、サイト会員管理部７６ａ、予約管理部７６ｂ及び通知部７６ｃを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、サイト会員管理部７６ａ、予約管理部７６ｂ及び通知部７６ｃにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0186】
サイト会員管理部７６ａは、サイト会員管理データ７５ａを管理する処理部である。サイト会員管理部７６ａは、利用者端末９０からサイト登録情報を受け取ったならば、一意のサイト会員ＩＤを生成し、このサイト登録情報と合わせてサイト会員管理データ７５ａに記憶するとともに、管理装置５０に通知する。サイト会員管理部７６ａは、生成したサイト会員ＩＤを利用者端末９０に通知する。
【0187】
予約管理部７６ｂは、予約管理データ７５ｂを管理する処理部である。予約管理部７６ｂは、利用者端末９０から予約情報を受け取ったならば、この予約情報を管理装置５０に通知する。
【0188】
また、予約管理部７６ｂは、管理装置５０から予約結果情報を受け取ったならば、この予約結果情報を利用者端末９０に通知する。予約管理部７６ｂは、管理装置５０から受け取った予約結果情報に「予約不可」が含まれていなかったならば、この予約結果情報を予約管理データ７５ｂに記憶する。
【0189】
通知部７６ｃは、与信ランクに関する情報を利用者端末９０に通知する処理部である。通知部７６ｃは、管理装置５０から与信ランク情報を受け取ったならば、この与信ランク情報を利用者端末９０に通知する。
【0190】
【0191】
図１３（ａ）に示すサイト会員管理データ７５ａは、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」に対して、氏名「特許太郎」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ７８９０」に対して、氏名「発明次郎」、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」を関連付けている。
【0192】
図１３（ｂ）に示す予約管理データ７５ｂは、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」に対して、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」、予約日「２０２２/０３/０１」、機種「ＥＶ０１」、遊技台番号「１１」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ７８９０」に対して、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」、予約日「２０２２/０３/０１」、機種「ＤＸ０３」、遊技台番号「３５」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ５４３２」に対して、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２０１２」、予約日「２０２２/０３/０２」、機種「ＤＸ０３」、遊技台番号「２１」を関連付けている。
【0193】
＜情報管理装置８０の構成＞
次に、図２に示した情報管理装置８０の構成について説明する。図１４は、図２に示した情報管理装置８０の構成を示す図である。図１４に示すように、情報管理装置８０は、表示部８１及び入力部８２と接続され、通信部８４、記憶部８５及び制御部８６を有する。
次に、図２に示した情報管理装置８０の構成について説明する。図１４は、図２に示した情報管理装置８０の構成を示す図である。図１４に示すように、情報管理装置８０は、表示部８１及び入力部８２と接続され、通信部８４、記憶部８５及び制御部８６を有する。
【0194】
表示部８１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部８２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部８４は、外部ネットワークを介して管理装置５０及び利用者端末９０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0195】
記憶部８５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、アプリ会員管理データ８５ａを記憶する。アプリ会員管理データ８５ａは、アプリ会員の情報を示すデータである。
【0196】
制御部８６は、情報管理装置８０の全体制御を行う制御部であり、アプリ会員管理部８６ａ及びアプリ制御部８６ｂを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、アプリ会員管理部８６ａ及びアプリ制御部８６ｂにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0197】
アプリ会員管理部８６ａは、アプリ会員管理データ８５ａを管理する処理部である。アプリ会員管理部８６ａは、利用者端末９０からアプリ登録情報を受け取ったならば、一意のアプリ会員ＩＤを生成し、このアプリ登録情報と合わせてアプリ会員管理データ８５ａに記憶するとともに、管理装置５０に通知する。アプリ会員管理部８６ａは、生成したアプリ会員ＩＤを利用者端末９０に通知する。
【0198】
アプリ制御部８６ｂは、遊技機等の情報を提供するアプリの制御を行う処理部である。アプリ制御部８６ｂは、入力部８２等から受け付けた遊技機等の情報を管理し、アプリ会員ＩＤを用いたアプリへのアクセスに対して、アプリが管理する情報の閲覧を許可する。
【0199】
【0200】
図１５に示すアプリ会員管理データ８５ａは、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ０１２３」に対して、氏名「特許太郎」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」を関連付け、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ２１４５」に対して、氏名「発明次郎」、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」を関連付けている。
【0201】
＜利用者端末９０の構成＞
次に、図２に示した利用者端末９０の構成について説明する。図１６は、図２に示した利用者端末９０の構成を示す図である。図１６に示すように、利用者端末９０は、表示操作部９１、カメラ９２、マイク９３、スピーカ９４、通信部９５、記憶部９６及び制御部９７を有する。
次に、図２に示した利用者端末９０の構成について説明する。図１６は、図２に示した利用者端末９０の構成を示す図である。図１６に示すように、利用者端末９０は、表示操作部９１、カメラ９２、マイク９３、スピーカ９４、通信部９５、記憶部９６及び制御部９７を有する。
【0202】
表示操作部９１は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスである。カメラ９２は、利用者端末９０に設けられた撮像デバイスである。マイク９３は、利用者端末９０に設けられた音声入力デバイスである。スピーカ９４は、利用者端末９０に設けられた音声出力デバイスである。通信部９５は、インターネットを介して予約管理装置７０及び情報管理装置８０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0203】
記憶部９６は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員登録データ９６ａを記憶する。会員登録データ９６ａは、店舗会員、サイト会員、アプリ会員に係る情報を示すデータである。
【0204】
制御部９７は、利用者端末９０の全体制御を行う制御部であり、会員登録部９７ａ、予約部９７ｂ、アプリ制御部９７ｃ及び表示制御部９７ｄを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、会員登録部９７ａ、予約部９７ｂ、アプリ制御部９７ｃ及び表示制御部９７ｄにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0205】
会員登録部９７ａは、会員登録データ９６ａを管理する処理部である。会員登録部９７ａは、表示操作部９１から遊技店の会員情報を受け付けたならば、この会員情報を会員登録データ９６ａに記憶する。
【0206】
また、会員登録部９７ａは、表示操作部９１からサイト会員への登録指示を受け付けたならば、会員登録データ９６ａから氏名、店舗ＩＤ及びカードＩＤを抽出し、サイト登録情報として予約管理装置７０に通知する。会員登録部９７ａは、予約管理装置７０からサイト会員ＩＤを受け取ったならば、このサイト会員ＩＤを会員登録データ９６ａに記憶する。
【0207】
また、会員登録部９７ａは、表示操作部９１からアプリ会員への登録指示を受け付けたならば、会員登録データ９６ａから氏名、店舗ＩＤ及びカードＩＤを抽出し、アプリ登録情報として情報管理装置８０に通知する。会員登録部９７ａは、情報管理装置８０からアプリ会員ＩＤを受け取ったならば、このアプリ会員ＩＤを会員登録データ９６ａに記憶する。
【0208】
予約部９７ｂは、遊技機の予約を行う処理部である。予約部９７ｂは、表示操作部９１から、店舗ＩＤ、カードＩＤ、予約日、機種及び遊技台番号を含む予約情報を受け付けたならば、この予約情報を予約管理装置７０に通知する。予約部９７ｂは、予約管理装置７０から予約結果情報を受け取ったならば、この予約結果情報を表示操作部９１に表示する。
【0209】
アプリ制御部９７ｃは、遊技機等の情報を提供するアプリの制御を行う処理部である。アプリ制御部９７ｃは、表示操作部９１からアプリへのアクセス操作を受け付けたならば、アプリ会員ＩＤを情報管理装置８０に通知する。アプリ制御部９７ｃは、情報管理装置８０からアプリへのアクセス許可を受け取ったならば、アプリにアクセスして遊技機等の情報を表示操作部９１に表示する。
【0210】
表示制御部９７ｄは、与信ランクに関する情報の表示を行う処理部である。表示制御部９７ｄは、予約管理装置７０から与信ランク情報を受け取ったならば、この与信ランク情報を表示操作部９１に表示する。
【0211】
次に、図１６に示した利用者端末９０の記憶部９６が記憶するデータの一例について説明する。図１７は、図１６に示した会員登録データ９６ａの一例を示す図である。図１６に示す会員登録データ９６ａは、氏名「特許太郎」に対して、携帯端末ＩＤ「ＡＢｍ２５５」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ０１２３」、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」を関連付けている。
【0212】
＜実施形態１に係る与信ランク判定基準の一例＞
次に、本実施形態１に係る与信ランク判定基準の一例について説明する。図１８は、本実施形態１に係る与信ランク判定基準の一例を示す図である。図１８に示すように、本実施形態１に係る与信ランクは、与信ランク０から与信ランク３までの４段階に区分される。また、与信ランクの判定項目には、登録日数、会員区分、住所、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店及び予約後未来店がある。なお、本実施形態１では、これらの判定項目としたが、全ての判定項目を用いず、登録日数、会員区分、住所のうちの一つ以上、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店及び予約後未来店のうちの一つ以上を判定項目とすることもできる。また、新たな判定項目を用いることもできる。
次に、本実施形態１に係る与信ランク判定基準の一例について説明する。図１８は、本実施形態１に係る与信ランク判定基準の一例を示す図である。図１８に示すように、本実施形態１に係る与信ランクは、与信ランク０から与信ランク３までの４段階に区分される。また、与信ランクの判定項目には、登録日数、会員区分、住所、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店及び予約後未来店がある。なお、本実施形態１では、これらの判定項目としたが、全ての判定項目を用いず、登録日数、会員区分、住所のうちの一つ以上、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店及び予約後未来店のうちの一つ以上を判定項目とすることもできる。また、新たな判定項目を用いることもできる。
【0213】
与信ランク０は、遊技機の予約は不可であり、登録日数「３カ月未満」、会員区分「カード会員」の会員が該当する。与信ランク１は、遊技機の予約は月１台可能であり、登録日数「３カ月～１年未満」、会員区分「カード会員」、貯玉金額「残高５０００円以上」、投資金額「前年１００００円以上」、来店回数「月平均１回以上」、遊技時間「月平均１時間以上」、予約後来店回数「５回以下」の会員が該当する。
【0214】
与信ランク２は、遊技機の予約は週１台可能であり、登録日数「１年～３年未満」、会員区分「カード会員及びアプリ会員」、貯玉金額「残高１００００円以上」、投資金額「前年５００００円以上」、来店回数「月平均２回以上」、遊技時間「月平均２時間以上」、予約後来店回数「６回～１０回」の会員が該当する。
【0215】
与信ランク３は、遊技機の予約は無制限に可能であり、登録日数「３年以上」、会員区分「カード会員及びアプリ会員」、住所「東京都」、貯玉金額「残高３００００円以上」、投資金額「前年１０００００円以上」、来店回数「週平均１回以上」、遊技時間「週平均２時間以上」、予約後来店回数「１１回以上」の会員が該当する。
【0216】
また、予約後に未来店となった場合には、与信ランクが１段階ランク落ちし、その日から３カ月の間は与信ランクのランクアップを不可とする。
【0217】
＜実施形態１に係る与信ランクに関する利用者端末９０の画面表示の一例＞
次に、本実施形態１に係る与信ランクに関する利用者端末９０の画面表示の一例について説明する。図１９は、本実施形態１に係る与信ランクに関する利用者端末９０の画面表示の一例を示す図である。
次に、本実施形態１に係る与信ランクに関する利用者端末９０の画面表示の一例について説明する。図１９は、本実施形態１に係る与信ランクに関する利用者端末９０の画面表示の一例を示す図である。
【0218】
図１９に示すように、与信ランクに関する情報として、現在のランク及びランクアップのための条件が利用者端末９０に表示される。具体的には、図１９（ａ）に示すように、与信ランク０の場合は、「現在はランク０です。あと３０日でランクアップして台予約が可能になります」と表示される。また、図１９（ｂ）に示すように、与信ランク１の場合は、「現在はランク１です。貯玉を１万円分貯めればランクアップして、週１回、台予約が可能になります」と表示される。
【0219】
＜実施形態１に係る管理装置５０における与信ランクの判定及び更新の処理手順＞
次に、本実施形態１に係る管理装置５０における与信ランクの判定及び更新の処理手順について説明する。図２０は、本実施形態１に係る管理装置５０における与信ランクの判定及び更新の処理手順を示すフローチャートである。
次に、本実施形態１に係る管理装置５０における与信ランクの判定及び更新の処理手順について説明する。図２０は、本実施形態１に係る管理装置５０における与信ランクの判定及び更新の処理手順を示すフローチャートである。
【0220】
まず、管理装置５０は、遊技情報管理データ５５ｅを更新し（ステップＳ１０１；Ｙｅｓ）、この中で予約後未来店回数が更新されていたならば（ステップＳ１０２；Ｙｅｓ）、この更新されたカードＩＤの与信ランクを、与信ランク管理データ５５ｆを用いて確認する（ステップＳ１０８）。
【0221】
与信ランクがランク１以上であれば（ステップＳ１０８；Ｙｅｓ）、与信ランクを１ランクダウンさせて（ステップＳ１０９）、与信ランク管理データ５５ｆに記憶する。そして、与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限に、当日から３カ月後の年月日を記憶して更新し（ステップＳ１１０）、そのまま処理を終了する。
【0222】
管理装置５０は、遊技情報管理データ５５ｅを更新し（ステップＳ１０１；Ｙｅｓ）、この中で予約後未来店回数が更新されていないならば（ステップＳ１０２；Ｎｏ）、与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限が経過しているか否かを確認する（ステップＳ１０３）。
【0223】
与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限が経過していなければ（ステップＳ１０３；Ｎｏ）、与信ランクのランクアップのための条件を含む与信ランク情報を管理装置５０に通知して（ステップＳ１０７）、そのまま処理を終了する。
【0224】
与信ランク管理データ５５ｆのランクアップ制限期限が経過していれば（ステップＳ１０３；Ｙｅｓ）、与信ランク設定データ５５ｄを用いて与信ランクの判定を行う（ステップＳ１０４）。
【0225】
判定により与信ランクをランクアップしたならば（ステップＳ１０４；Ｙｅｓ）、与信ランク管理データ５５ｆの与信ランクを更新し（ステップＳ１０５）、与信ランクがランクアップした旨を含む与信ランク情報を管理装置５０に通知して（ステップＳ１０６）、そのまま処理を終了する。
【0226】
判定により与信ランクがランクアップしなかったならば（ステップＳ１０４；Ｎｏ）、与信ランクのランクアップのための条件を含む与信ランク情報を管理装置５０に通知して（ステップＳ１０７）、処理を終了する。
【0227】
＜実施形態１に係る管理装置５０における予約判定の処理手順＞
次に、本実施形態１に係る管理装置５０における予約判定の処理手順について説明する。図２１は、本実施形態１に係る管理装置５０における予約判定の処理手順を示すフローチャートである。
次に、本実施形態１に係る管理装置５０における予約判定の処理手順について説明する。図２１は、本実施形態１に係る管理装置５０における予約判定の処理手順を示すフローチャートである。
【0228】
まず、管理装置５０は、予約管理装置７０から予約情報を受信したならば（ステップＳ２０１；Ｙｅｓ）、与信ランク管理データ５５ｆを用いて与信ランクを確認する（ステップＳ２０２）。
【0229】
確認した与信ランクに対応する与信ランク設定データ５５ｄの予約可否と予約データ５５ｇを用いて、予約情報に基づく予約が可能か否かを判定する（ステップＳ２０３）。予約可能であれば（ステップＳ２０３；Ｙｅｓ）、予約情報を予約データ５５ｇに記憶する（ステップＳ２０４）。そして、予約結果を予約結果情報として予約管理装置７０に通知し（ステップＳ２０５）、処理を終了する。
【0230】
＜実施形態１に係る与信ランク判別モデルを用いた与信ランク判別の概要＞
次に、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルを用いた与信ランク判別の概要について説明する。図２２は、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルを用いた与信ランク判別の概要の説明図である。
次に、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルを用いた与信ランク判別の概要について説明する。図２２は、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルを用いた与信ランク判別の概要の説明図である。
【0231】
図２２に示すように、本実施形態１に係る遊技情報管理システムは、遊技情報管理データ５５ｅを基にした訓練データ５５ｈ及び与信ランク判定基準である与信ランク設定データ５５ｄを用いて、与信ランクを判別するための機械学習を行う（Ｓ１）。この機械学習による訓練を行うことにより、与信ランク判別モデルを生成する（Ｓ２）。
【0232】
この機械学習による学習済モデルである与信ランク判別モデルに対して、最新の遊技情報管理データ５５ｅを入力することにより（Ｓ３）、与信ランクの判別予測結果を出力する（Ｓ４）。
【0233】
このように、本実施形態１に係る遊技情報管理システムでは、訓練された与信ランク判別モデルを用いて、遊技情報管理データ５５ｅから今後の与信ランクを判別予測することができる。この判別予測した与信ランクを用いて予約の可否を判定するよう構成することもできる。
【0234】
＜実施形態１に係る与信ランク判別モデルにおける与信ランクの判定基準の一例＞
次に、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルにおける与信ランクの判定基準の一例について説明する。図２３は、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルにおける与信ランクの判定基準の一例を示す図である。
次に、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルにおける与信ランクの判定基準の一例について説明する。図２３は、本実施形態１に係る与信ランク判別モデルにおける与信ランクの判定基準の一例を示す図である。
【0235】
図２３に示すように、与信ランクの判定基準には３項目がある。判定基準１は、会員の登録日数が３カ月以上であること。判定基準２は、会員の登録日数が１年以上であること。判定基準３は、貯玉金額の残高が１００００円以上であること。これらの判定基準を用いて、与信ランク判別モデルの訓練を行う。
【0236】
＜実施形態１に係る機械学習の要領＞
次に、本実施形態１に係る機械学習の要領について説明する。機械学習は、教師あり学習、教師なし学習及び強化学習に区分されるが、本実施形態では教師あり学習を採用する。教師あり学習では、入力とこの入力に対する正しい出力を含む訓練データを用いて、機械学習の訓練を行う。具体的には、訓練データ５５ｈを用いて与信ランク判別モデルの訓練を行う。
次に、本実施形態１に係る機械学習の要領について説明する。機械学習は、教師あり学習、教師なし学習及び強化学習に区分されるが、本実施形態では教師あり学習を採用する。教師あり学習では、入力とこの入力に対する正しい出力を含む訓練データを用いて、機械学習の訓練を行う。具体的には、訓練データ５５ｈを用いて与信ランク判別モデルの訓練を行う。
【0237】
機械学習には、ニアレストネイバー法、サポートベクターマシン、決定木など、様々なアルゴリズムが開発されているが、本実施形態では、予測精度が高い、訓練に要する時間が短いなどの特徴を持つ決定木を利用したアルゴリズムを採用する（例えば、ＬｉｇｈｔＧＢＭ（登録商標））。
【0238】
ＬｉｇｈｔＧＢＭ（登録商標）は、決定木アルゴリズムに基づいた勾配ブースティングの機械学習フレームワークである。この決定木及び勾配ブースティングについて説明する。
【0239】
決定木とは、条件に基づいて分岐を行い、出力の対象とする区分に判別するアルゴリズムである。条件に基づく分岐により、シンプルな木構造を形成するため、決定木と呼ばれる。
【0240】
【0241】
図２４に示すように、判別の対象が６種類（カードＩＤが、００１から００６）あり、それぞれのカードＩＤについて、登録日数、貯玉金額残高及び判定が関連付けられている。判定のための条件は、図２３に示す判定基準を用いる。
【0242】
具体的には、図２５に示すように、与信ランク０が２、与信ランク１が２、与信ランク２が２の場合において、登録日数が３カ月以上という条件１において分岐を行う。登録日数が３カ月以上である場合は（Ｙｅｓの場合）、与信ランク０が１、与信ランク１が２、与信ランク２が２となり、登録日数が３カ月未満である場合は（Ｎｏの場合）、与信ランク０が１、与信ランク１が０、与信ランク２が０となる。
【0243】
条件１でＹｅｓに分岐した場合、登録日数が１年以上という条件２において分岐を行う。登録日数が１年以上である場合は（Ｙｅｓの場合）、与信ランク０が１、与信ランク１が０、与信ランク２が２となり、登録日数が１年未満である場合は（Ｎｏの場合）、与信ランク０が０、与信ランク１が２、与信ランク２が０となる。
【0244】
条件２でＹｅｓに分岐した場合、貯玉金額残高が１万円以上という条件３において分岐を行う。貯玉金額残高が１万円以上である場合は（Ｙｅｓの場合）、与信ランク０が０、与信ランク１が０、与信ランク２が２となり、貯玉金額残高が１万円未満である場合は（Ｎｏの場合）、与信ランク０が１、与信ランク１が０、与信ランク２が０となる。
【0245】
次に、勾配ブースティングについて説明する。勾配ブースティングは、複数の弱学習器（本実施形態１では、決定木のアルゴリズム）を一つにまとめるアンサンブル学習の一種であるブースティングを用いた手法であり、前の学習器の結果を次の訓練データに反映させるため、弱学習器の予測誤差を含めた訓練が可能となり、最終的な予測精度を向上させることができる。
【0246】
ここで、本実施形態１に係る機械学習のブースティング手法の一例について説明する。図２６は、本実施形態１に係る機械学習のブースティング手法の一例を示す図である。図２６に示すように、訓練データ１を弱学習器１に入力し、その出力を訓練データ２として弱学習器２に入力する。この弱学習器２の出力を訓練データ３として弱学習器３に入力する。
【0247】
訓練データ２には、弱学習器１の予測誤差が、訓練データ３には、弱学習器２の予測誤差がそれぞれ含まれている。なお、訓練データ1は、本実施形態１における訓練データ５５ｈに相当する。
【0248】
また、ＬｉｇｈｔＧＢＭ（登録商標）は、勾配ブースティングの訓練過程において、決定木の扱い方を工夫することにより、訓練に要する時間を短縮している。決定木の扱い方にはＬｅｖｅｌ－ｗｉｓｅとＬｅａｆ－ｗｉｓｅがあり、それぞれについて説明する。
【0249】
【0250】
図２７（ｂ）に示すように、Ｌｅａｆ－ｗｉｓｅは、木構造の中で特徴のある葉（Ｌｅａｆ）を成長させていくため、訓練時間を短縮することができる。ＬｉｇｈｔＧＢＭ（登録商標）は、このＬｅａｆ－ｗｉｓｅを採用している。
【0251】
このように、本実施形態１では、予測精度が高く、訓練に要する時間が短いなどの特徴を持つＬｉｇｈｔＧＢＭ（登録商標）を用いて、与信ランク判別モデルの訓練を行う。
【0252】
次に、本実施形態１における与信ランク判別モデル生成の処理手順について説明する。図２８は、本実施形態１に係る与信ランク判別モデル生成の処理手順を示すフローチャートである。遊技情報管理データ５５ｅが生成されたならば（ステップＳ３０１）、この遊技情報管理データ５５ｅから訓練データ５５ｈを生成又は更新する（ステップＳ３０２）。
【0253】
訓練データ５５ｈが訓練データとして十分でなく、訓練を行わないならば（ステップＳ３０３：Ｎｏ）、ステップＳ３０１に移行する。訓練データ５５ｈが訓練データとして十分整い、訓練を行うならば（ステップＳ３０３：Ｙｅｓ）、訓練データ５５ｈ及び判定基準データ５５ｉを用いて訓練を実施して与信ランク判別モデルを生成し（ステップＳ３０４）、処理を終了する。
【0254】
なお、生成した与信ランク判別モデルに遊技情報管理データ５５ｅを入力することにより、与信ランクの判別を予測する。
【0255】
上述してきたように、本実施形態１に係る遊技情報管理システムでは、遊技客の遊技状況に対して与信ランクを設定し、この与信ランクを用いて遊技機の予約の可否を判定するよう構成したので、遊技客の過去の遊技の状況に応じて、遊技機の予約を効率よく行うことができる。
【0256】
なお、上記の実施形態１では、与信ランク判別モデルを用いて、与信ランクの判別予測を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、与信ランク判別モデルを用いて、与信ランク判定基準の判定項目が与信ランクの判定に及ぼした影響度を予測するよう構成することもできる。
【0257】
また、上記の実施形態１では、与信ランク判別モデルを用いて、与信ランクの判別予測を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、線形回帰分析、主成分分析等の統計手法を用いて、与信ランク判定基準の判定項目が与信ランクの判定に及ぼした影響度の傾向を分析するよう構成することもできる。
【0258】
また、上記の実施形態１では、与信ランク判別モデルを用いて、与信ランクの判別予測を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、深層学習（多層ニューラルネットワーク）を用いて、与信ランク判定基準や与信ランクを出力するよう
構成することもできる。
構成することもできる。
【0259】
［実施形態２］
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクの設定及び遊技機の予約の可否判定を管理装置において行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技店の管理装置と通信可能に接続された予約管理装置において、与信ランクの設定及び遊技機の予約の可否判定を行うよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクの設定及び遊技機の予約の可否判定を管理装置において行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技店の管理装置と通信可能に接続された予約管理装置において、与信ランクの設定及び遊技機の予約の可否判定を行うよう構成することもできる。
【0260】
＜実施形態２に係る遊技情報管理システムの概要＞
まず、本実施形態２に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図２９は、本実施形態２に係る遊技情報管理システムの概要の説明図である。
まず、本実施形態２に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図２９は、本実施形態２に係る遊技情報管理システムの概要の説明図である。
【0261】
図２９に示すように、本実施形態２に係る遊技情報管理システムでは、遊技客が保有する利用者端末９０から、予約管理装置２００に対して遊技店の遊技機を予約する。この際に、予約管理装置２００において、遊技客の遊技状況に応じて予約の可否を判定する。
【0262】
例えば、遊技客Ａが利用者端末９０ａから遊技店ＡＡの遊技機の予約を行った場合、遊技客Ａの遊技店ＡＡでの遊技状況（会員登録日数９カ月、貯玉残高８０００円）に対し、予約管理装置２００が遊技店ＡＡの与信ランク設定を用いて予約の可否を判定する。遊技客Ａは与信ランク１に該当するため、１台の遊技機の予約が可と判定され、予約情報が遊技店ＡＡの管理装置１００に通知される。
【0263】
また、遊技客Ｂが利用者端末９０ｂから遊技店ＡＡの遊技機の予約を行った場合、遊技客Ｂの遊技店ＡＡでの遊技状況（会員登録日数２カ月、貯玉残高５０００円）から、遊技客Ｂは与信ランク０に該当するため、予約は不可と判定される。この場合、遊技店ＡＡの管理装置１００への通知は行われない。
【0264】
このように、本実施形態２に係る遊技情報管理システムでは、予約管理装置２００において、各遊技店での遊技客の遊技状況に対して与信ランクを設定し、この与信ランクを用いて遊技機の予約の可否を判定するよう構成したので、遊技客の過去の遊技の状況に応じて、遊技機の予約を効率よく行うことができる。
【0265】
＜管理装置１００の構成＞
次に、図２９に示した管理装置１００の構成について説明する。図３０は、図２９に示した管理装置１００の構成を示す図である。図３０に示すように、管理装置１００は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部１１０及び制御部１２０を有する。なお、図７に示した管理装置５０と同様の機能部についての説明は省略する。
次に、図２９に示した管理装置１００の構成について説明する。図３０は、図２９に示した管理装置１００の構成を示す図である。図３０に示すように、管理装置１００は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部１１０及び制御部１２０を有する。なお、図７に示した管理装置５０と同様の機能部についての説明は省略する。
【0266】
記憶部１１０は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、会員管理データ５５ｃ、与信ランク設定データ５５ｄ、遊技情報管理データ５５ｅ及び予約データ５５ｇを記憶する。
【0267】
制御部１２０は、管理装置１００の全体制御を行う制御部であり、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部１２１、与信ランク設定部１２２、遊技情報管理部１２３及び予約管理部１２４を有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部１２１、与信ランク設定部１２２、遊技情報管理部１２３及び予約管理部１２４にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0268】
会員管理部１２１は、会員管理データ５５ｃの管理を行う処理部である。会員管理部１２１は、入力部５２から会員情報を受け付けたならば、この会員情報を会員管理データ５５ｃに記憶する。
【0269】
また、会員管理部１２１は、予約管理装置２００からサイト会員情報を受け取ったならば、このサイト会員情報に含まれるカードＩＤ及びサイト会員ＩＤを用いて、会員管理データ５５ｃの該カードＩＤに関連付けて該サイト会員ＩＤを記憶する。
【0270】
また、会員管理部１２１は、会員管理データ５５ｃにサイト会員ＩＤが記憶されていた場合に会員管理データ５５ｃが更新されたならば、この会員管理データ５５ｃを予約管理装置２００に通知する。
【0271】
また、会員管理部１２１は、情報管理装置８０からアプリ会員情報を受け取ったならば、このアプリ会員情報に含まれるカードＩＤ及びアプリ会員ＩＤを用いて、会員管理データ５５ｃの該カードＩＤに関連付けて該アプリ会員ＩＤを記憶する。
【0272】
また、会員管理部１２１は、賞品管理装置４０と通信して、カードＩＤに関連付けられた貯玉の残高を更新する。
【0273】
与信ランク設定部１２２は、与信ランク設定データ５５ｄを管理する処理部である。与信ランク設定部１２２は、入力部５２から与信ランクの設定を受け付けたならば、この設定を与信ランク設定データ５５ｄに記憶するとともに、予約管理装置２００に通知する。
【0274】
遊技情報管理部１２３は、遊技情報管理データ５５ｅを管理する処理部である。遊技情報管理部１２３は、会員管理データ５５ｃの貯玉が更新されたならば、貯玉の全ての残高を金額に換算し、この換算金額が遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額残高より増加していたならば、この増加額を遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額累計額に加算する。そして、換算金額を遊技情報管理データ５５ｅの貯玉金額残高に記憶する。
【0275】
また、遊技情報管理部１２３は、台間カード処理機１０から入金通知を受け取ったならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今月及び今年の金額に入金通知に含まれる金額を加算する。遊技情報管理部１２３は、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額が更新されたならば、投資金額の月平均を算出して記憶する。
【0276】
また、遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今月の金額を前月に記憶するとともに、今月の金額をクリアする。遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの投資金額の今年の金額を前年に記憶するとともに、今年の金額をクリアする。
【0277】
また、遊技情報管理部１２３は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受け取り、このカード挿入通知に含まれるカードＩＤに関して、当日初めてのカード挿入通知であったならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今月及び今年の回数に１を加算する。遊技情報管理部１２３は、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数が更新されたならば、来店回数の月平均を算出して記憶する。
【0278】
また、遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今月の回数を前月に記憶するとともに、今月の回数をクリアする。遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの来店回数の今年の回数を前年に記憶するとともに、今年の回数をクリアする。
【0279】
また、遊技情報管理部１２３は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受け取ったならば、このカード挿入通知に含まれるカードＩＤに関して計時を開始する。遊技情報管理部１２３は、台間カード処理機１０からカード排出通知を受け取ったならば、このカード排出通知に含まれるカードＩＤに関する計時を終了し、計時した時間を遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今月及び今年の時間に加算する。遊技情報管理部１２３は、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間が更新されたならば、遊技時間の月平均を算出して記憶する。
【0280】
また、遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が月を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今月の時間を前月に記憶するとともに、今月の時間をクリアする。遊技情報管理部１２３は、自装置の管理する時刻が年を更新したならば、遊技情報管理データ５５ｅの遊技時間の今年の時間を前年に記憶するとともに、今年の時間をクリアする。
【0281】
また、遊技情報管理部１２３は、予約データ５５ｇのカードＩＤ、予約日及び台間カード処理機ＩＤに関し、該予約日に該台間カード処理機ＩＤの対応する台間カード処理機１０から、該カードＩＤのカード挿入通知を受け取ったならば、遊技情報管理データ５５ｅの予約後来店回数に１を加算する。
【0282】
また、遊技情報管理部１２３は、予約データ５５ｇのカードＩＤ、予約日及び台間カード処理機ＩＤに関し、該予約日に該台間カード処理機ＩＤの対応する台間カード処理機１０から、該カードＩＤのカード挿入通知を受け取らなかったならば、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店回数に１を加算するとともに、遊技情報管理データ５５ｅの予約後未来店の前回月日に当日の年月日を記憶する。
【0283】
また、遊技情報管理部１２３は、遊技情報管理データ５５ｅを更新したならば、この遊技情報管理データ５５ｅを予約管理装置２００に通知する。
【0284】
予約管理部１２４は、予約データ５５ｇを管理する処理部である。予約管理部１２４は、予約管理装置２００から予約結果情報を受け取ったならば、この予約結果情報に含まれるカードＩＤ、予約日、機種及び遊技台番号において、該機種及び該遊技台番号を用いて装置管理データ５５ｂから台間カード処理機ＩＤを抽出し、該カードＩＤ、該予約日、該台間カード処理機ＩＤ、該機種及び該遊技台番号を予約データ５５ｇに記憶する
【0285】
＜予約管理装置２００の構成＞
次に、図２９に示した予約管理装置２００の構成について説明する。図３１は、図２９に示した予約管理装置２００の構成を示す図である。図３１に示すように、予約管理装置２００は、表示部７１及び入力部７２と接続され、通信部７４、記憶部２１０及び制御部２２０を有する。なお、図１２に示した予約管理装置７０と同様の機能部についての説明は省略する。
次に、図２９に示した予約管理装置２００の構成について説明する。図３１は、図２９に示した予約管理装置２００の構成を示す図である。図３１に示すように、予約管理装置２００は、表示部７１及び入力部７２と接続され、通信部７４、記憶部２１０及び制御部２２０を有する。なお、図１２に示した予約管理装置７０と同様の機能部についての説明は省略する。
【0286】
記憶部２１０は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、サイト会員管理データ２１１、与信ランク設定データ２１２、遊技情報管理データ２１３、与信ランク管理データ２１４、予約管理データ２１５、訓練データ２１６及び判定基準データ２１７を記憶する。
【0287】
サイト会員管理データ２１１は、遊技機の予約を行うサイトの会員の情報を示すデータである。与信ランク設定データ２１２は、所定の遊技状況に応じた与信ランクを遊技店ごとに設定する際の基準となるデータであり、この遊技状況の項目には、登録日数、会員区分、住所、貯玉残高、予約可否等を含む。
【0288】
遊技情報管理データ２１３は、遊技店の会員カードを用いて遊技された状況を示すデータである。具体的には、遊技情報管理データ２１３は、サイト会員ＩＤに対して、店舗ＩＤ、カードＩＤ、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店回数、予約後未来店回数等を関連付けている。
【0289】
与信ランク管理データ２１４は、遊技店の会員に付与された与信ランクを示すデータであり、サイト会員ＩＤに対して、店舗ＩＤ、カードＩＤ、与信ランク、ランクアップ制限期限等を関連付けている。
【0290】
予約管理データ２１５は、遊技店の遊技機の予約状況を示すデータであり、サイト会員ＩＤに対して、店舗ＩＤ、カードＩＤ、予約日、機種、遊技台番号等を関連付けている。
【0291】
訓練データ２１６は、与信ランク判別モデルを訓練するためのデータであり、サイト会員ＩＤ、店舗ＩＤ、カードＩＤ、貯玉金額、投資金額、来店回数、遊技時間、予約後来店回数、予約後未来店回数等を含む。
【0292】
判定基準データ２１７は、サイト会員ＩＤの与信ランクの判定を行う際の基準となるデータであり、登録日数、会員区分、住所、貯玉残高等を含む。判定基準データ２１７は、遊技店ごとの基準が設定される。
【0293】
制御部２２０は、予約管理装置２００の全体制御を行う制御部であり、サイト会員管理部２２１、与信ランク設定部２２２、遊技情報管理部２２３、与信ランク管理部２２４、予約管理部２２５、判定部２２６、訓練データ生成部２２７、モデル訓練部２２８及びモデル予測部２２９を有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、サイト会員管理部２２１、与信ランク設定部２２２、遊技情報管理部２２３、与信ランク管理部２２４、予約管理部２２５、判定部２２６、訓練データ生成部２２７、モデル訓練部２２８及びモデル予測部２２９にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0294】
サイト会員管理部２２１は、サイト会員管理データ２１１を管理する処理部である。サイト会員管理部２２１は、利用者端末９０からサイト登録情報を受け取ったならば、一意のサイト会員ＩＤを生成し、このサイト登録情報と合わせてサイト会員管理データ２１１に記憶するとともに、サイト会員情報として管理装置１００に通知する。サイト会員管理部２２１は、生成したサイト会員ＩＤを利用者端末９０に通知する。
【0295】
また、サイト会員管理部２２１は、管理装置１００から会員管理データを受信したならば、このデータをサイト会員管理データ２１１に記憶する。
【0296】
与信ランク設定部２２２は、与信ランク設定データ２１２を管理する処理部である。与信ランク設定部２２２は、管理装置１００から与信ランク設定データを受信したならば、このデータを与信ランク設定データ２１２に記憶する。
【0297】
遊技情報管理部２２３は、遊技情報管理データ２１３を管理する処理部である。遊技情報管理部２２３は、管理装置１００から遊技情報管理データを受信したならば、このデータを遊技情報管理データ２１３に記憶する。
【0298】
与信ランク管理部２２４は、与信ランク管理データ２１４を管理する処理部である。与信ランク管理部２２４は、所定の時期（例えば、毎朝４時）に、与信ランク設定データ２１２を用いて遊技情報管理データ２１３のサイト会員ＩＤごとに与信ランクを判定し、与信ランク管理データ２１４に記憶する。この際、遊技情報管理データ２１３の予約後未来店の前回月日に記録がある場合には、この前回月日に３カ月を加えた年月日を与信ランク管理データ２１４のランクアップ制限期限に記憶する。
【0299】
また、与信ランク管理部２２４は、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしたサイト会員ＩＤに関する与信ランク及び遊技機の予約条件を与信ランク情報として、該サイト会員ＩＤに対応する利用者端末９０に対して通知する。
【0300】
また、与信ランク管理部２２４は、与信ランクの判定結果において、与信ランクがランクアップしなかったサイト会員ＩＤに関する与信ランク及びランクアップのための条件を与信ランク情報として、該サイト会員ＩＤに対応する利用者端末９０に対して通知する。
【0301】
予約管理部２２５は、予約管理データ２１５を管理する処理部である。予約管理部２２５は、利用者端末９０から予約情報を受け取ったならば、この予約情報を判定部２２６に受け渡す。
【0302】
また、予約管理部２２５は、判定部２２６から予約可との判定結果を受け取ったならば、利用者端末９０から受け取った予約情報を予約管理データ２１５に記憶するとともに、予約結果情報として管理装置１００及び利用者端末９０に通知する。
【0303】
また、予約管理部２２５は、判定部２２６から予約不可との判定結果を受け取ったならば、予約不可を予約結果情報として利用者端末９０に通知する。
【0304】
判定部２２６は、予約の可否を判定する処理部である。判定部２２６は、予約管理部２２５から予約情報を受け取ったならば、この予約情報に含まれるサイト会員ＩＤに対応する与信ランクを与信ランク管理データ２１４から抽出する。判定部２２６は、与信ランク管理データ２１４から抽出した与信ランクに対応する予約可否を与信ランク設定データ２１２から抽出する。
【0305】
また、判定部２２６は、与信ランク設定データ２１２から抽出した予約可否が「不可」ならば、予約不可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡す。判定部２２６は、与信ランク設定データ２１２から抽出した予約可否が「無制限」ならば、予約可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡す。
【0306】
また、判定部２２６は、与信ランク設定データ２１２から抽出した予約可否が「月１台」ならば、予約情報に含まれるサイト会員ＩＤ及び予約日に関して、該サイト会員ＩＤに係る予約が該予約日と同じ月内に予約管理データ２１５に存在するならば、予約不可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡し、該サイト会員ＩＤに係る予約が該予約日と同じ月内に予約管理データ２１５に存在しないならば、予約可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡す。
【0307】
また、判定部２２６は、与信ランク設定データ２１２から抽出した予約可否が「週１台」ならば、予約情報に含まれるサイト会員ＩＤ及び予約日に関して、該サイト会員ＩＤに係る予約が該予約日と同じ週内に予約管理データ２１５に存在するならば、予約不可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡し、該サイト会員ＩＤに係る予約が該予約日と同じ週内に予約管理データ２１５に存在しないならば、予約可を判定結果として予約管理部２２５に受け渡す。
【0308】
訓練データ生成部２２７は、与信ランク判別モデルを訓練するためのデータを生成する処理部である。訓練データ生成部２２７は、遊技情報管理データ２１３が更新されたならば、この遊技情報管理データ２１３を訓練データ２１６に記憶する。訓練データ生成部２２７は、入力部５２から訓練データ２１６に対するデータの追加、削除、修正の操作を受け付けたならば、それぞれの操作内容を訓練データ２１６に反映させて更新する。
【0309】
モデル訓練部２２８は、与信ランク判別モデルの訓練を行う処理部である。モデル訓練部２２８は、訓練データ２１６及び判定基準データ２１７を用いて、与信ランク判別モデルの訓練を行う
【0310】
モデル予測部２２９は、訓練された与信ランク判別モデルに対して遊技情報管理データ２１３を入力することにより、サイト会員ＩＤごとの与信ランクの判別予測を行う。モデル予測部２２９による与信ランクの判別予測は、与信ランク管理部２２４が遊技情報管理データ２１３から現在の与信ランクを判定することと異なり、遊技情報管理データ２１３から今後の与信ランクを予測するものである。判定部２２６は、与信ランク管理部２２４が判定した与信ランクを用いて予約の可否を判定するが、モデル予測部２２９が判別予測した与信ランクを用いて予約の可否を判定するよう構成することもできる。
【0311】
次に、図３１に示した予約管理装置２００の記憶部２１０が記憶するデータの一例について説明する。図３２～図３５は、図３１に示したサイト会員管理データ２１１、与信ランク設定データ２１２、遊技情報管理データ２１３、与信ランク管理データ２１４、予約管理データ２１５、訓練データ２１６及び判定基準データ２１７の一例を示す図である。
【0312】
図３２（ａ）に示すサイト会員管理データ２１１は、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」に対して、氏名「特許太郎」、住所「東京都新宿区・・・」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」、登録日「２０２１/０８/０１」、携帯端末ＩＤ「ＡＢｍ２５５」、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ０１２３」であり、サイト会員ＩＤ「ＲＳ７８９０」に対して、氏名「発明次郎」、住所「東京都渋谷区・・・」、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」、登録日「２０２０/０５/２１」、携帯端末ＩＤ「ＣＤｍ３６５」、アプリ会員ＩＤ「ＡＰ４５６７」である状態を示している。
【0313】
図３２（ｂ）に示す与信ランク設定データ２１２は、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」に関して、与信ランク０において、登録日数「３カ月未満」、会員区分「カード会員」、住所「－」、貯玉残高「－」、予約可否「不可」、与信ランク１において、登録日数「３カ月～１年」、会員区分「カード会員」、住所「東京都」、貯玉残高「５０００円以上」、予約可否「月１台」である状態を示している。
【0314】
図３３（ａ）に示す遊技情報管理データ２１３は、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」に対し、貯玉金額において、累計額「４３０００」円、残高「８０００」円、投資金額において、今月「１２０００」円、前月「２１０００」円、今年「８１０００」円、前年「１９２０００」円、月平均「１５２００」円、予約後来店回数「７」回、予約後未来店において、回数「１」回、前回月日「２０２２/０１/１５」である状態を示している。
【0315】
図３３（ｂ）に示す与信ランク管理データ２１４は、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」に対して、与信ランク「２」、ランクアップ制限期限「２０２２/０４/１４」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ７８９０」、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」に対して、与信ランク「１」、ランクアップ制限期限「－」を関連付けている。
【0316】
図３４に示す予約管理データ２１５は、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」に対して、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」、予約日「２０２２/０３/０１」、機種「ＥＶ０１」、遊技台番号「１１」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ７８９０」に対して、店舗ＩＤ「ＣＤＥ３４５」、カードＩＤ「２０３２」、予約日「２０２２/０３/０１」、機種「ＤＸ０３」、遊技台番号「３５」を関連付け、サイト会員ＩＤ「ＲＳ５４３２」に対して、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２０１２」、予約日「２０２２/０３/０２」、機種「ＤＸ０３」、遊技台番号「２１」を関連付けている。
【0317】
図３５（ａ）に示す訓練データ２１６は、サイト会員ＩＤ「ＲＳ４５６７」、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」、カードＩＤ「２００５」に対し、貯玉金額において、累計額「４３０００」円、残高「８０００」円、投資金額において、今月「１２０００」円、前月「２１０００」円、今年「８１０００」円、前年「１９２０００」円、月平均「１５２００」円、予約後来店回数「７」回、予約後未来店において、回数「１」回、前回月日「２０２２/０１/１５」である状態を示している。
【0318】
図３５（ｂ）に示す判定基準データ２１７は、店舗ＩＤ「ＡＢＣ７８９」に関して、与信ランク０において、登録日数「３カ月未満」、会員区分「カード会員」、住所「－」、貯玉残高「－」、与信ランク１において、登録日数「３カ月～１年」、会員区分「カード会員」、住所「東京都」、貯玉残高「５０００円以上」である状態を示している。
【0319】
このように、本実施形態２に係る遊技情報管理システムでは、複数の遊技店の管理装置と通信可能に接続された予約管理装置において、各遊技店での遊技客の遊技状況に対して与信ランクを設定し、この与信ランクを用いて遊技機の予約の可否を判定するよう構成したので、遊技客の過去の遊技の状況に応じて、遊技機の予約を効率よく行うことができる。
【0320】
［実施形態３］
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクを用いての遊技機の予約を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の予約を行った遊技客が来店した際に、生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可するよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクを用いての遊技機の予約を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の予約を行った遊技客が来店した際に、生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可するよう構成することもできる。
【0321】
＜実施形態３に係る遊技情報管理システムの概要＞
まず、本実施形態３に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図３６は、本実施形態３に係る遊技情報管理システムの概要の説明図である。
まず、本実施形態３に係る遊技情報管理システムの概要について説明する。図３６は、本実施形態３に係る遊技情報管理システムの概要の説明図である。
【0322】
図３６（ａ）に示すように、本実施形態３に係る遊技情報管理システムでは、利用者端末９０から遊技機が予約されたならば（Ｓ１１）、台間カード処理機３００の台ランプに予約済みであることが表示され（Ｓ１２）、図示しない管理装置に記憶されている会員の顔画像が台間カード処理機３００に記憶される（Ｓ１３）。
【0323】
図３６（ｂ）に示すように、遊技機を予約した会員が来店し、台間カード処理機３００に会員カードを挿入したならば、台間カード処理機３００は、会員カードを挿入した会員の顔を撮像した画像と記憶した顔画像とを用いて顔認証を行い、認証されたならば遊技を許可する（Ｓ１４）。
【0324】
このように、本実施形態３に係る遊技情報管理システムでは、遊技機の予約を行った遊技客が来店した際に、生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可することができる。
【0325】
なお、上記の実施形態３では、遊技機の予約を行った遊技客が来店した際に、生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の予約を行った遊技客が、予約した遊技機以外の遊技機において遊技を行った場合には、予約を取り消すことができるよう構成することもできる。
【0326】
また、上記の実施形態３では、遊技機の予約を行った遊技客が来店した際に、台間カード処理機での生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間カード処理機において認証が出来なかった場合に、管理装置において顔画像以外の情報を用いて認証を行うよう構成することもできる。また、管理装置と台間カード処理機がオンラインの場合は管理装置において認証処理を行い、オフラインの場合は台間カード処理機において認証処理を行うよう構成することもできる。
【0327】
また、上記の実施形態３では、遊技機の予約を行った会員が来店した際に、生体認証によって本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員ではない一般の遊技客が遊技機の予約を行った際に顔画像を登録し、この顔画像を用いて本人確認を行うことにより予約した遊技機での遊技を許可するよう構成することもできる。
【0328】
［実施形態４］
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクを用いての遊技機の予約を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員が保有する貯玉を用いて、その残高に応じて遊技機の予約を行うことができるよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、遊技客の遊技状況に応じた与信ランクを用いての遊技機の予約を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員が保有する貯玉を用いて、その残高に応じて遊技機の予約を行うことができるよう構成することもできる。
【0329】
【0330】
図３７に示すように、本実施形態４に係る遊技情報管理システムでは、遊技客Ａが利用者端末９０ａから、貯玉残高５００玉を用いて開店時間から３０分の間、遊技機を予約する（Ｓ２１）。
【0331】
ここでは、貯玉残高５００玉につき、３０分間の予約が可能であり、この予約は、予約管理装置６００を介して管理装置５００において処理され、予約内容が利用者端末９０ａに通知されるとともに、予約日の開店時に、予約された遊技機の台間カード処理機に予約済みである旨が表示される。
【0332】
遊技客Ａが、予約時間である開店時間から３０分以内に予約した遊技機で遊技を開始すると（Ｓ２２）、予約に使用した貯玉残高５００玉を用いて遊技が可能となる（Ｓ２３）。この貯玉残高５００玉は遊技にのみ使用可能であるとともに、使い切るまでカードの返却を禁止する。なお、貯玉再プレイ後に計数して持玉とすれば、この持玉を遊技及び遊技以外に使用することを許可する。ただし、予約に使用した貯玉残高５００玉を使い切るまでは、持玉を使用することは禁止する。
【0333】
また、図３８に示すように、遊技客Ｂが利用者端末９０ｂから、貯玉残高１０００玉を用いて開店時間から６０分の間、遊技機を予約する（Ｓ３１）。
【0334】
遊技客Ｂが、予約時間である開店時間から６０分以内に予約した遊技機で遊技を開始しなければ（Ｓ３２）、予約に使用した貯玉残高１０００玉は遊技店が没収する（Ｓ３３）。この貯玉の没収について、没収の可否及び没収玉数を設定することもできる。また、予約時間経過後、予約した遊技機は解放され、他の遊技客による遊技が可能となる。この遊技機の解放については、手動／自動の設定を行うこともできる。また、予約後の未来店について、ログとして記憶することもできる。
【0335】
このように、本実施形態４に係る遊技情報管理システムでは、会員が保有する貯玉を用いて、その残高に応じて遊技機の予約を行うことができる。
【0336】
なお、上記の実施形態４では、会員が保有する貯玉を用いて、その残高に応じて遊技機の予約を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者端末からアプリを介して、予約した内容である使用する貯玉数及び遊技機を変更できるよう構成することもできる。
【0337】
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0338】
本発明に係る遊技情報管理システム、管理装置、遊技情報管理方法及び学習済モデルは、遊技機の予約を適正かつ効率的に行う場合に適している。
【符号の説明】
【0339】
１０ 台間カード処理機
１１ 状態表示部
１２ 紙幣搬送部
１２ａ 紙幣挿入口
１３ 表示操作部
１４ リーダライタ
１４ａ カード挿入口
１４ｂ かざし部
１５ 通信部
１６ 記憶部
１６ａ 自装置状態データ
１６ｂ カードデータ
１７ 制御部
１７ａ データ管理部
１８ 遊技管理部
１８ａ 認証処理部
１８ｂ 認証鍵管理部
１８ｃ 遊技機状態管理部
２０ 遊技機
２１ ハンドル
２２ 計数ボタン
２３ 通信制御部
２４ 演出制御部
２４ａ 演出図柄抽選部
２４ｂ 演出抽選部
２５ 遊技制御部
２６ 遊技玉制御部
２６ａ 遊技可能数管理部
３０ 島コントローラ
４０ 賞品管理装置
５０ 管理装置
５１ 表示部
５２ 入力部
５３ 外部ネットワーク通信部
５４ 店舗ネットワーク通信部
５５ 記憶部
５５ａ カード管理データ
５５ｂ 装置管理データ
５５ｃ 会員管理データ
５５ｄ 与信ランク設定データ
５５ｅ 遊技情報管理データ
５５ｆ 与信ランク管理データ
５５ｇ 予約データ
５５ｈ 訓練データ
５５ｉ 判定基準データ
５６ 制御部
５６ａ カード管理部
５６ｂ 装置管理部
５６ｃ 会員管理部
５６ｄ 与信ランク設定部
５６ｅ 遊技情報管理部
５６ｆ 与信ランク管理部
５６ｇ 予約管理部
５６ｈ 判定部
５６ｉ 訓練データ生成部
５６ｊ モデル訓練部
５６ｋ モデル予測部
６０ 精算機
７０ 予約管理装置
７１ 表示部
７２ 入力部
７４ 通信部
７５ 記憶部
７５ａ サイト会員管理データ
７５ｂ 予約管理データ
７６ 制御部
７６ａ サイト会員管理部
７６ｂ 予約管理部
７６ｃ 通知部
８０ 情報管理装置
８１ 表示部
８２ 入力部
８４ 通信部
８５ 記憶部
８５ａ アプリ会員管理データ
８６ 制御部
８６ａ アプリ会員管理部
８６ｂ アプリ制御部
９０ 利用者端末
９１ 表示操作部
９２ カメラ
９３ マイク
９４ スピーカ
９５ 通信部
９６ 記憶部
９６ａ 会員登録データ
９７ 制御部
９７ａ 会員登録部
９７ｂ 予約部
９７ｃ アプリ制御部
９７ｄ 表示制御部
１００ 管理装置
１１０ 記憶部
１２０ 制御部
１２１ 会員管理部
１２２ 与信ランク設定部
１２３ 遊技情報管理部
１２４ 予約管理部
２００ 予約管理装置
２１０ 記憶部
２１１ サイト会員管理データ
２１２ 与信ランク設定データ
２１３ 遊技情報管理データ
２１４ 与信ランク管理データ
２１５ 予約管理データ
２１６ 訓練データ
２１７ 判定基準データ
２２０ 制御部
２２１ サイト会員管理部
２２２ 与信ランク設定部
２２３ 遊技情報管理部
２２４ 与信ランク管理部
２２５ 予約管理部
２２６ 判定部
２２７ 訓練データ生成部
２２８ モデル訓練部
２２９ モデル予測部
３００ 台間カード処理機
４００ 台間カード処理機
５００ 管理装置
６００ 予約管理装置
１１ 状態表示部
１２ 紙幣搬送部
１２ａ 紙幣挿入口
１３ 表示操作部
１４ リーダライタ
１４ａ カード挿入口
１４ｂ かざし部
１５ 通信部
１６ 記憶部
１６ａ 自装置状態データ
１６ｂ カードデータ
１７ 制御部
１７ａ データ管理部
１８ 遊技管理部
１８ａ 認証処理部
１８ｂ 認証鍵管理部
１８ｃ 遊技機状態管理部
２０ 遊技機
２１ ハンドル
２２ 計数ボタン
２３ 通信制御部
２４ 演出制御部
２４ａ 演出図柄抽選部
２４ｂ 演出抽選部
２５ 遊技制御部
２６ 遊技玉制御部
２６ａ 遊技可能数管理部
３０ 島コントローラ
４０ 賞品管理装置
５０ 管理装置
５１ 表示部
５２ 入力部
５３ 外部ネットワーク通信部
５４ 店舗ネットワーク通信部
５５ 記憶部
５５ａ カード管理データ
５５ｂ 装置管理データ
５５ｃ 会員管理データ
５５ｄ 与信ランク設定データ
５５ｅ 遊技情報管理データ
５５ｆ 与信ランク管理データ
５５ｇ 予約データ
５５ｈ 訓練データ
５５ｉ 判定基準データ
５６ 制御部
５６ａ カード管理部
５６ｂ 装置管理部
５６ｃ 会員管理部
５６ｄ 与信ランク設定部
５６ｅ 遊技情報管理部
５６ｆ 与信ランク管理部
５６ｇ 予約管理部
５６ｈ 判定部
５６ｉ 訓練データ生成部
５６ｊ モデル訓練部
５６ｋ モデル予測部
６０ 精算機
７０ 予約管理装置
７１ 表示部
７２ 入力部
７４ 通信部
７５ 記憶部
７５ａ サイト会員管理データ
７５ｂ 予約管理データ
７６ 制御部
７６ａ サイト会員管理部
７６ｂ 予約管理部
７６ｃ 通知部
８０ 情報管理装置
８１ 表示部
８２ 入力部
８４ 通信部
８５ 記憶部
８５ａ アプリ会員管理データ
８６ 制御部
８６ａ アプリ会員管理部
８６ｂ アプリ制御部
９０ 利用者端末
９１ 表示操作部
９２ カメラ
９３ マイク
９４ スピーカ
９５ 通信部
９６ 記憶部
９６ａ 会員登録データ
９７ 制御部
９７ａ 会員登録部
９７ｂ 予約部
９７ｃ アプリ制御部
９７ｄ 表示制御部
１００ 管理装置
１１０ 記憶部
１２０ 制御部
１２１ 会員管理部
１２２ 与信ランク設定部
１２３ 遊技情報管理部
１２４ 予約管理部
２００ 予約管理装置
２１０ 記憶部
２１１ サイト会員管理データ
２１２ 与信ランク設定データ
２１３ 遊技情報管理データ
２１４ 与信ランク管理データ
２１５ 予約管理データ
２１６ 訓練データ
２１７ 判定基準データ
２２０ 制御部
２２１ サイト会員管理部
２２２ 与信ランク設定部
２２３ 遊技情報管理部
２２４ 与信ランク管理部
２２５ 予約管理部
２２６ 判定部
２２７ 訓練データ生成部
２２８ モデル訓練部
２２９ モデル予測部
３００ 台間カード処理機
４００ 台間カード処理機
５００ 管理装置
６００ 予約管理装置
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】