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特開2023-131752機器制御システム、制御対象機器、リモートコントローラ、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131752
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】機器制御システム、制御対象機器、リモートコントローラ、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20230914BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20230914BHJP
【FI】
H04Q9/00 301E
H04N21/436
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022036690
(22)【出願日】2022-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】390040187
【氏名又は名称】株式会社バッファロー
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】高木 義行
(72)【発明者】
【氏名】丸山 裕
【テーマコード(参考)】
5C164
5K048
【Fターム(参考)】
5C164FA14
5C164UA51S
5C164UB41S
5C164UB71P
5C164YA21
5K048AA04
5K048BA03
5K048DB01
5K048DB04
5K048DC01
5K048EB02
5K048EB03
5K048EB15
5K048FB10
5K048FC03
5K048HA04
5K048HA06
(57)【要約】
【課題】複数の機器の操作に係る利便性を向上できる機器制御システム、制御対象機器、リモートコントローラ、及びプログラムを提供する。
【解決手段】外部機器接続部を備え、リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器10が、リモートコントローラ30から制御信号を受信して、外部機器20の制御の要否を判断し、外部機器20の制御が必要と判断すると、リモートコントローラ30に対して外部機器20を制御するよう指示する指示情報を送出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートコントローラと、外部機器接続部を備え、前記リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器と、当該制御対象機器に対して前記外部機器接続部を介して接続される外部機器と、を備えた機器制御システムであって、
前記制御対象機器は、
前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、
制御信号を受信した際に、前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、
を含み、
前記リモートコントローラは、
前記制御対象機器から外部機器を制御するべき旨の指示情報を受信すると、当該指示情報に基づいて外部機器に対する制御信号を送信する
機器制御システム。
【請求項2】
外部機器接続部を備え、リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器であって、
前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、
前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、
を含む制御対象機器。
【請求項3】
請求項2に記載の制御対象機器であって、
前記判断手段は、前記外部機器から信号が入力されているときに、外部機器の制御を要すると判断する制御対象機器。
【請求項4】
請求項2に記載の制御対象機器であって、
前記外部機器から入力される信号を用いた動作を行う第1のモードと、前記外部機器から入力される信号を用いることなく動作する第2のモードとを含む複数の動作モードのいずれかの動作モードで動作し、
前記判断手段は、前記第1のモードで動作しているときに、外部機器の制御を要すると判断する制御対象機器。
【請求項5】
請求項2に記載の制御対象機器であって、
外部機器に対する指示を、ユーザに選択させる選択手段をさらに有し、
前記判断手段は、前記選択手段により外部機器に対する指示が選択されたときに、外部機器の制御を要すると判断し、
前記指示送出手段は、前記リモートコントローラに対して、前記選択手段により選択された指示に対応する制御を行うよう指示する指示情報を送出する制御対象機器。
【請求項6】
請求項5に記載の制御対象機器であって、
前記選択手段は、外部機器に対する指示候補を含む複数の指示候補を列挙してユーザに提示し、当該指示候補のうちからいずれかをユーザに選択させる制御対象機器。
【請求項7】
請求項2に記載の制御対象機器であって、
前記判断手段は、前記リモートコントローラから受信した制御信号の内容に基づいて前記外部機器の制御の要否を判断する制御対象機器。
【請求項8】
請求項7に記載の制御対象機器であって、
前記指示送出手段は、前記判断手段が前記リモートコントローラから受信した制御信号の内容に基づいて前記外部機器の制御を要すると判断したときに、当該制御信号の内容に応じて予め定められた指示情報を、前記リモートコントローラに対して送出する制御対象機器。
【請求項9】
制御対象機器を制御する制御信号を送出可能なリモートコントローラであって、
当該制御対象機器から、当該制御対象機器とは異なる他の機器を制御するべき旨の指示情報を受信する受信手段と、
当該受信手段が受信した指示情報に基づいて当該他の機器に対する制御信号を送信する送信手段と、
を含むリモートコントローラ。
【請求項10】
請求項9に記載のリモートコントローラであって、
前記送信手段は、当該制御対象機器から受信する指示情報に含まれる指示内容を抽出して、当該指示内容を、前記他の機器に対する制御信号として送信するリモートコントローラ。
【請求項11】
外部機器接続部を備え、リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器を、
前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、
前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、
として機能させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器制御システム、制御対象機器、リモートコントローラ、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
外部入力ソースを有する映像機器等では、この映像機器で表示の対象としている映像が外部入力ソースを介して、外部入力ソースに接続された機器(プレイヤ等)から入力されている場合、映像の停止などの制御をするときには、上記外部入力ソースに接続された機器に対して操作を行う必要があるのが通常である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平05-103384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また近年では、映像機器やプレイヤ等の機器は、リモートコントローラによって制御されることが一般的となっているが、上述のような場合、映像機器とプレイヤとのそれぞれのリモートコントローラを持ち替えて操作をする必要があり、利便性が低い。
【0005】
なお、一つのリモートコントローラで、メーカが互いに異なる複数の機器を制御する技術が、特許文献1に開示されている。このリモートコントローラの場合、持ち替えの必要はないものの、制御の対象となる機器をボタン操作によって選択する必要があり、また制御の対象となる機器を、リモートコントローラを操作して設定する必要があるものの、一般的にリモートコントローラのユーザインタフェースはLEDを用いたものなど、小型で、限られたものであるために、その操作が面倒で利便性が低いという問題点があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる機器制御システム、制御対象機器、リモートコントローラ、及びプログラムを提供することを、その目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来例の問題点を解決する本発明の一態様は、リモートコントローラと、外部機器接続部を備え、前記リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器と、当該制御対象機器に対して前記外部機器接続部を介して接続される外部機器と、を備えた機器制御システムであって、前記制御対象機器は、前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、制御信号を受信した際に、前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、を含み、前記リモートコントローラは、前記制御対象機器から外部機器を制御するべき旨の指示情報を受信すると、当該指示情報に基づいて外部機器に対する制御信号を送信することとしたものである。
【0008】
この態様によれば、制御対象機器が外部機器の制御を要すると判断すると、リモートコントローラが送出するべき制御信号を、リモートコントローラに対して送信するので、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【0009】
また本発明の一態様は、外部機器接続部を備え、リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器であって、前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、を含むこととしたものである。
【0010】
この態様によれば、制御対象機器が外部機器の制御を要すると判断すると、リモートコントローラが送出するべき制御信号を、リモートコントローラに対して送信するので、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【0011】
ここで前記判断手段は、前記外部機器から信号が入力されているときに、外部機器の制御を要すると判断することとしてもよい。
【0012】
また前記外部機器から入力される信号を用いた動作を行う第1のモードと、前記外部機器から入力される信号を用いることなく動作する第2のモードとを含む複数の動作モードのいずれかの動作モードで動作し、前記判断手段は、前記第1のモードで動作しているときに、外部機器の制御を要すると判断することとしてもよい。
【0013】
さらに、外部機器に対する指示を、ユーザに選択させる選択手段をさらに有し、前記判断手段は、前記選択手段により外部機器に対する指示が選択されたときに、外部機器の制御を要すると判断し、前記指示送出手段は、前記リモートコントローラに対して、前記選択手段により選択された指示に対応する制御を行うよう指示する指示情報を送出することとしてもよい。
【0014】
このとき前記選択手段は、外部機器に対する指示候補を含む複数の指示候補を列挙してユーザに提示し、当該指示候補のうちからいずれかをユーザに選択させることとしてもよい。
【0015】
また、判断手段は、前記リモートコントローラから受信した制御信号の内容に基づいて前記外部機器の制御の要否を判断することとしてもよい。
【0016】
この例では、前記指示送出手段は、前記判断手段が前記リモートコントローラから受信した制御信号の内容に基づいて前記外部機器の制御を要すると判断したときに、当該制御信号の内容に応じて予め定められた指示情報を、前記リモートコントローラに対して送出することとしてもよい。
【0017】
本発明のまたもう一つの態様は、制御対象機器を制御する制御信号を送出可能なリモートコントローラであって、当該制御対象機器から、当該制御対象機器とは異なる他の機器を制御するべき旨の指示情報を受信する受信手段と、当該受信手段が受信した指示情報に基づいて当該他の機器に対する制御信号を送信する送信手段と、を含むこととしたものである。
【0018】
この態様によれば、制御対象機器から受信する指示により、他の機器に対する制御信号を送信することで、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【0019】
ここで前記送信手段は、当該制御対象機器から受信する指示情報に含まれる指示内容を抽出して、当該指示内容を、前記他の機器に対する制御信号として送信することとしてもよい。
【0020】
さらに、本発明のまた別の態様は、プログラムであって、外部機器接続部を備え、リモートコントローラにより制御可能な制御対象機器を、前記リモートコントローラから制御信号を受信する受信手段と、前記外部機器の制御の要否を判断する判断手段と、前記判断手段により、前記外部機器の制御が必要と判断されると、前記リモートコントローラに対して外部機器を制御するよう指示する指示情報を送出する指示送出手段と、として機能させることとしたものである。
【0021】
この例によれば、外部機器の制御を要すると判断すると、リモートコントローラが送出するべき制御信号を、リモートコントローラに対して送信するので、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、制御対象機器が外部機器の制御を要すると判断すると、リモートコントローラが送出するべき制御信号を、リモートコントローラに対して送信するので、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態に係る機器制御システムの構成例を表すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る制御対象機器の制御部の例を表す機能ブロック図である。
図3】本発明の実施の形態に係る機器制御システムの動作例を表す流れ図である。
図4】本発明の実施の形態に係る機器制御システムのもう一つの動作例を表す流れ図である。
図5】本発明の実施の形態に係る制御対象機器が表示する画面の例を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る機器制御システム1は、図1に例示するように、制御対象機器10と、この制御対象機器10に対して外部機器接続部Cを介して接続される外部機器20と、リモートコントローラ30とを含んで構成される。
【0025】
ここで外部機器接続部Cは、例えばアナログRGB、DVI、HDMI(登録商標)、DisplayPort(登録商標)などの有線接続部であってもよいし、無線LAN等の無線接続部であってもよい。
【0026】
制御対象機器10は、例えばモニタ装置などであり、図1に例示したように、制御部11、記憶部12、操作受入部13、表示制御部14、入出力部15、及び通信部16を含んで構成される。以下では説明のため、この制御対象機器10は、映像信号に基づく映像を表示出力するモニタ装置であるものとするが、制御対象機器10としてはこのほか、テレビジョンや、複数のHDMI機器の制御を行う切替器等であってもよい。
【0027】
外部機器20は、例えばブルーレイプレイヤなどの映像再生機器であり、操作受入部21と、映像再生部22と、信号出力部23とを含んで構成される。
【0028】
リモートコントローラ30は、例えば赤外線や無線LAN(Local Area Network)を介して制御の対象となる機器との間で通信を行う。このリモートコントローラ30は、制御部31、記憶部32、操作部33、及び通信部34を含んで構成される。
【0029】
制御対象機器10の制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムにしたがって動作する。この制御部11は、ユーザの指示により、外部機器20から、外部機器接続部Cを介して入力された映像信号、または、通信部16を介して受信したデータに基づいて生成した映像信号に基づく映像を出力するよう、表示制御部14に対して指示する。
【0030】
また、この制御部11は、リモートコントローラ30から受信される制御信号を受け入れ、当該制御信号を受け入れた際に、外部機器接続部Cに接続された外部機器20の制御の要否を判断する。制御部11は、ここで外部機器20の制御が必要と判断すると、リモートコントローラ30に対して外部機器20を制御するよう指示する指示情報(制御対象機器とは異なる他の機器を制御するべき旨の指示情報)を送出する。この指示情報には、当該他の機器である外部機器20に対して送信する信号そのものを表す情報を含んでよい。この制御部11の動作については後に詳しく述べる。
【0031】
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムは、コンピュータ可読かつ非一時的な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に格納されたものであってもよい。またこの記憶部12は制御部11のワークメモリとしても動作する。
【0032】
操作受入部13は、リモートコントローラ30からの制御信号を受信する受信部Rを備える。この受信部Rは、例えば赤外線受信部であってもよい。操作受入部13は、受信した制御信号を、制御部11に出力する。
【0033】
表示制御部14は、制御部11から入力される指示に従って映像を表示出力する。ここでは、制御対象機器10はモニタ装置であるものとしているので、表示制御部14には例えば液晶モニタMが接続され、表示制御部14は、制御部11から入力される指示に従って、この液晶モニタMに、映像を表示出力する。
【0034】
入出力部15は、外部機器接続部Cを備え、外部機器20から入力される映像信号を制御部11に出力する。通信部16は、例えば無線LANインタフェース等であり、制御部11から入力される指示に従い、無線LANを介してインターネット上のサーバや、リモートコントローラ30との間で情報を送受する。
【0035】
例えば、この入出力部15は、制御部11から入力される指示に従い、インターネット上の動画の配信サイト等から動画データを取得して制御部11に出力する。
【0036】
外部機器20の操作受入部21は、リモートコントローラ30から受信した信号を受け入れて、当該信号が表す指示を映像再生部22に出力する。
【0037】
映像再生部22は、操作受入部21から入力される指示に従い、映像の再生を行う。本実施の形態の一例では、この外部機器20はブルーレイプレイヤであり、この場合、映像再生部22は、操作受入部21から入力される指示に従って、ブルーレイ(登録商標)ディスクの再生、停止、頭出しなどの動作を行う。また映像再生部22は、再生して得られた映像信号を、信号出力部23に出力する。
【0038】
信号出力部23は、映像再生部22が再生して得た映像信号の入力を受けて、当該映像信号を、制御対象機器10へ出力する。
【0039】
リモートコントローラ30の制御部31は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、記憶部32に格納されたプログラムに従って動作する。この制御部31は、操作部33からユーザの指示の内容を表す情報の入力を受け入れ、当該受け入れた情報に対応して予め定められた操作コードを送出するよう、通信部34に指示する。
【0040】
ここで操作コードは、例えば赤外線の発信パターンであり、財団法人家電製品協会により策定されたフォーマットなどに基づいて設定されるものでよい(例えば、栗田勲,「リモコンのしくみ」,映像情報メディア学会誌 Vol.55, No.5, pp.634-635(2001)を参照)。またリモートコントローラ30が、操作の内容を、無線LAN等を経由して送出する場合、操作コードは、操作の内容を表す文字列等のコマンド情報として定められる。いずれの方法も広く知られた方法を採用できるため、ここでの説明は省略する。
【0041】
またこの制御部31は、制御対象機器10が送出した、操作コードを送出するべき指示情報(本発明の、制御対象機器とは異なる他の機器を制御するべき旨の指示情報に相当する)の入力を、通信部34から受け入れると、当該指示情報から、指示された操作コードを抽出して、当該操作コードを送出するよう、通信部34に指示する。本実施の形態の一例では、制御部31は、制御対象機器10に対して操作コードを送出してから所定の時間(予め定めた待ち受け時間)の間に、制御対象機器10から操作コードの送出を指示する指示情報を受信したときに限り、当該指示された操作コードを送出するよう指示してもよい。
【0042】
記憶部32は、メモリデバイス等であり、制御部31によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムも、コンピュータ可読かつ非一時的な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部32に格納されたものであってもよい。またこのプログラムは、通信部34を介して受信されたものであってもよい。記憶部32は、また、制御部31のワークメモリとしても機能する。さらに本実施の形態の例では、この記憶部32には、操作に対応する操作コードを記憶している。
【0043】
操作部33は、ボタン等であり、ユーザの操作を受け入れて、当該操作によるユーザの指示の内容を表す情報を、制御部31に対して出力する。
【0044】
通信部34は、無線LANインタフェース34aを含んで構成される。またこの通信部34は、赤外線送信器34bをさらに含んでもよい。リモートコントローラ30が赤外線により信号を送出するリモートコントローラである場合、この通信部34は、制御部31から入力される指示に従って赤外線送信器34bを制御し、操作コードを表す信号(制御信号)を送出する。またリモートコントローラ30が無線LANを介して信号を送出するリモートコントローラである場合、この通信部34は、無線LANインタフェース34aを介して操作コード(この例ではコマンド情報)を表す制御信号を送出する。
【0045】
また通信部34は、制御対象機器10から、無線LANインタフェース34aを介して操作コードを送出する指示を受信すると、当該受信した指示を制御部31に対して出力する。
【0046】
なお、ここでは無線LANインタフェースにより制御対象機器10からの指示を受け入れることとしているが、本実施の形態は無線LANを介して通信を行う例に限られず、他の方法、例えばブルートゥース(登録商標)等の通信インタフェースを介して制御対象機器10からの指示を受け入れてもよい。さらにこの通信部34は、制御信号をブルートゥース(登録商標)等の通信インタフェースを介して送出してもよい。この例のように無線LANを介した通信を要しない場合、通信部34は、無線LANインタフェース34aに代えて、ブルートゥース(登録商標)等の通信インタフェースを備えることとなる。
【0047】
[制御対象機器10における制御部11の動作]
ここで制御対象機器10における制御部11の具体的動作について説明する。この制御部11は、機能的には、図2に例示するように、受信部111と、判断部112と、操作処理部113と、指示選択部114と、指示送出部115とを含んで構成される。
【0048】
受信部111は、リモートコントローラ30から操作受入部13が受信した制御信号を受け入れる。判断部112は、受信部111が制御信号を受け入れたときに、外部機器20の制御の要否を判断する。
【0049】
この判断部112の判断は、例えば、
・制御対象機器10自身が外部機器20からの映像信号を受け入れる状態(本発明における第1のモード、つまり外部入力モード)となっているか、や、
・制御対象機器10が外部機器20からの映像信号など、何らかの信号の入力を受けている(外部機器20の電源がオンとなっており、制御対象機器10が外部入力モードとなっている)、
・受信部111が受け入れた制御信号が、映像信号の変更(例えば再生、停止、頭出しなど)に関わるものであるか、
などにより行われる。一例として、判断部112は、制御対象機器10自身が外部機器20から映像信号の入力を受ける状態(第1のモード)となっており、かつ、受信部111が受け入れた制御信号が、映像信号の変更(例えば再生、停止、頭出しなど)に関わるものである場合に、外部機器20の制御を要すると判断する。この例では、制御対象機器10自身が外部機器20から映像信号を受ける状態となっていないときに、受信部111が受け入れた制御信号が、映像信号の変更(例えば再生、停止、頭出しなど)に関わるものであっても、外部機器20の制御を要しないと判断することになる。
【0050】
操作処理部113は、判断部112が外部機器20の制御を要しないと判断したときに、受信部111が受け入れた制御信号に基づいて、制御対象機器10の各部を制御する。例えば受信部111が受け入れた制御信号が電源操作に対応するものであれば、操作処理部113は、制御対象機器10の電源状態を切り替える。つまり電源操作の制御信号を受け入れたときに電源がオフの状態(表示制御部14による映像の表示出力が行われていない状態)であれば、操作処理部113は、電源をオンの状態として、表示制御部14による映像の表示出力を開始する。また、電源操作の制御信号を受け入れたときに電源がオンの状態であれば、操作処理部113は、電源をオフの状態として、表示制御部14による映像の表示出力を停止する。なお、ここでの電源は主電源(制御部11や操作受入部13等の電源)ではなく、表示制御部14による表示出力のオン、オフを意味するものとしている。
【0051】
また操作処理部113は、電源がオンの状態にあるときに、チャンネル切り換えの制御信号を受け入れると、チューナーのチャンネルを制御信号の指示に従って切り替える。
【0052】
指示選択部114は、判断部112が外部機器20の制御を要すると判断したときに、受信部111が受け入れた制御信号に対応して予め定められた操作コードを送出するよう、指示送出部115に指示する。
【0053】
一例として受信部111が受け入れた制御信号が「再生」を指示する制御信号であり、当該制御信号を受け入れたときに、判断部112が外部機器20の制御を要すると判断したときには、指示選択部114は、外部機器20に対して「再生」を指示する制御信号として予め定められた操作コードを含む指示情報を出力するよう、指示送出部115に指示する。
【0054】
本実施の形態のある例では、制御対象機器10の記憶部12には、接続されている外部機器20がリモートコントローラから受け入れる操作と、当該操作の各々に対応する操作コードの情報とが関連付けられてコード情報テーブルとして格納されているものとする。このコード情報テーブルは、例えば外部機器20の機種やメーカーの情報等に応じて、インターネット上のサーバ等から取得されるものであってもよいし、記憶部12に予め格納したものであってもよい。
【0055】
この例では、指示選択部114は、外部機器20に対して「再生」を指示する制御信号として予め定められた操作コードを含む指示情報を記憶部12から読み出して、当該操作コードを含む指示情報を送出するよう、指示送出部115に指示する。
【0056】
なお、外部機器接続部Cが無線LANや、HDMIなどであれば、制御対象機器10は、外部機器20との間で外部機器接続部Cを介して通信して、外部機器20の機種やメーカーの情報を取得することとしてもよい。また、ユーザが制御対象機器10を操作して、制御対象機器10が液晶モニタM等の表示デバイスに表示したインタフェースを利用して、外部機器20の機種やメーカーの情報を選択することとしてもよい。いずれの例においても、制御対象機器10は、当該取得した、あるいは選択された外部機器20の機種やメーカーの情報等に応じたコード情報テーブルをサーバから取得し、または記憶部12から読み出して利用する。
【0057】
なお、指示選択部114は、受け入れた制御信号に対応する操作コードが記憶部12に格納されていない場合は、そのまま受け入れた制御信号に応じた処理を終了する。
【0058】
指示送出部115は、指示選択部114から入力される指示に従って、操作コードを含む指示情報を含む指示情報を、リモートコントローラ30に対して送出する。本実施の形態の一例では、この指示送出部115は、無線LANを介して操作コードを含む指示情報を、リモートコントローラ30に対して送出する。あるいは、指示送出部115は、ブルートゥース(登録商標)等、無線LAN以外の通信方法により、操作コードを含む指示情報を、リモートコントローラ30に対して送出してもよい。
【0059】
[動作]
本実施の形態は以上の構成を基本的に備えており、次のように動作する。以下の例では、制御対象機器10はテレビジョンであり、外部機器20はブルーレイプレイヤであり、リモートコントローラ30は、制御対象機器10や外部機器20に対して、赤外線にて制御信号を送出するものとする。またこのリモートコントローラ30には、制御対象機器10を制御する設定がされているものとする。
【0060】
また当初、制御対象機器10であるテレビジョンの電源はオフ(主電源はオンであり、表示動作のための電源がオフとなっている状態であり、リモートコントローラ30からの指示は受け入れ可能な状態であるとする)となっており、外部機器20からの映像信号の入力はされていないものとする。さらに、制御対象機器10の記憶部12には、外部機器20がリモートコントローラ30から受け入れ可能な操作と、当該操作の各々に対応した操作コードの情報とが関連付けて格納されているものとする。
【0061】
この状態でユーザが制御対象機器10であるテレビジョンの電源を投入するために、リモートコントローラ30にある電源に対応するボタンを押下すると、図3に例示するように、リモートコントローラ30が、当該ボタンに対応するユーザの指示に対応して予め定められた操作コードを表す制御信号を送出する(S11)。この制御信号は、ここでは電源操作の操作コードとして予め定められた発信パターンの赤外線信号となる。
【0062】
制御対象機器10は、この制御信号を受信し、外部機器20の制御の要否を判断する(S12)。ここでは制御対象機器10が外部機器20から映像信号の入力を受ける状態となっており、かつ、受信部111が受け入れた制御信号が、映像信号の変更(例えば再生、停止、頭出しなど)に関わるものである場合に、外部機器20の制御を要すると判断することとする。
【0063】
すると、この時点では外部機器20から映像信号の入力を受ける状態となっていない(本発明の第2のモードで動作している)ので、制御対象機器10は、外部機器20の制御を要しないと判断し、受け入れた制御信号に基づいて、制御対象機器10の各部を制御する。ここでは受け入れた制御信号が電源操作の操作コードを表すものであり、電源がオフの状態(表示制御部14による映像の表示出力が行われていない状態)であるので、制御対象機器10は自身の電源をオンの状態として、映像の表示出力を開始する(S13)。
【0064】
ここでユーザが、制御対象機器10であるテレビジョンに内蔵されているアプリケーション(例えばYouTube(登録商標)などの動画サイトの動画をブラウズするアプリケーション)を起動する旨の指示を、リモートコントローラ30を用いて行うと、制御対象機器10は、当該指示に対応する制御信号を受け入れ、外部機器20の制御を要するか否かを判断する。ここでも制御対象機器10は、外部機器20の制御を要しないと判断し、動画をブラウズするアプリケーションを起動する処理を実行する。
【0065】
次に、ユーザが、「再生」の指示を、リモートコントローラ30を用いて行うと、リモートコントローラ30は、「再生」の操作コードを表す制御信号を送出する(S14)。制御対象機器10は、この制御信号を受信し、外部機器20の制御を要するか否かを判断する(S15)。
【0066】
ここでも外部機器20から映像信号の入力を受ける状態でない(第2のモードで動作している)ので、制御対象機器10は、外部機器20の制御を要しないと判断し、実行中のアプリケーションにおける「再生」の処理を実行する(S16)。つまり、ここではネットワークを介してサーバから取得される動画の再生が行われ、当該動画の映像信号がモニタMに表示出力される。
【0067】
その後、ユーザが、入力を切り替えて、外部機器20からの映像信号の入力を受け入れるよう指示する操作を、リモートコントローラ30にて行うと、リモートコントローラ30が当該ユーザの指示に対応して予め定められた操作コードを表す制御信号を送出する。
【0068】
制御対象機器10は、このときにも外部機器20の制御の要否を判断するが、この制御信号を受け入れた時点ではまだ外部機器20から映像信号の入力を受ける状態でない(第2のモードで動作している)ので、外部機器20の制御を要しないと判断することとなる。そして制御対象機器10は、入力を切り替えて、外部機器20からの映像信号の入力を受ける状態となる。
【0069】
次に、ユーザが外部機器20におけるブルーレイディスクを再生する指示を行うため、「再生」の操作を、リモートコントローラ30にて行う。すると図4に例示するように、リモートコントローラ30が、当該操作に対応するユーザの指示に対応して予め定められた操作コードを表す制御信号を送出する(S21)。ここでリモートコントローラ30が送出する制御信号は、制御対象機器10に対する信号となっており、ステップS14で送出される信号と同じものとなる。
【0070】
制御対象機器10は、この制御信号を受信して、外部機器20の制御の要否を判断する(S22)。この時点では、制御対象機器10自身が外部機器20から映像信号の入力を受ける状態(つまり第1のモードで動作している状態)となっており、かつ、受け入れた制御信号が、「再生」の指示を表すものであり、映像信号の変更に関わるものであるため、制御対象機器10は、外部機器20の制御を要すると判断する。そして制御対象機器10は、受け入れた制御信号に対応して予め定められた操作コードを含む指示情報を送出する(S23)。
【0071】
ここでは制御対象機器10は、「再生」の指示に対応して記憶部12に格納されているコード情報テーブルを参照して、外部機器20のための操作コードを読み出し、当該操作コードを含む指示情報を送出する。
【0072】
リモートコントローラ30は、制御対象機器10から操作コードを含む指示情報を受信すると、最後に制御信号を送出してからの経過時間(図示しないタイマなどにより計時すればよい)を調べ、当該経過時間が予め定めたしきい値を超えるか否かを判断する(S24)。ここで、経過時間が予め定めたしきい値を超えるならば(S24:Yes)、リモートコントローラ30は、受信した指示情報を破棄して処理を続ける。
【0073】
一方、ステップS24において、経過時間が予め定めたしきい値を超えていないならば(S24:No)、リモートコントローラ30は、受信した指示情報から操作コードを抽出し(S25)、当該抽出した操作コードを表す制御信号を送出する(S26)。ここで操作コードは赤外線の明滅パターンを表す情報であり、リモートコントローラ30は、この情報に基づいて赤外線の発光状態を制御して「再生」の操作コードを表す制御信号を送出する。
【0074】
このステップS25で送出される制御信号は、外部機器20宛の信号であり、ステップS14,S21で送出される「再生」の操作コードを表す制御信号(制御対象機器10宛の制御信号)とは異なるものとなる。
【0075】
外部機器20は、ここで送出された制御信号を受けて、ブルーレイディスクの再生を行い(S27)、再生により得られた映像信号を、制御対象機器10に対して出力する(S28)。制御対象機器10では、外部機器20から入力される映像信号を受け入れる状態となっているので、当該外部機器20から入力される映像信号を、モニタMに表示出力する(S29)。
【0076】
このように本実施の形態によると、ユーザは、制御の対象となる機器を切り替える操作を行うことなく、例えば単に「再生」の指示を行えば、制御対象機器10が当該指示の宛て先を判断して、必要に応じてリモートコントローラ30に対して送出するべき操作コードを指示し、リモートコントローラ30が当該指示に応じて、指示された操作コードを表す制御信号を送出することで、各機器が操作できることとなる。これにより、複数の機器の操作に係る利便性を向上できる。
【0077】
[判断部の別の処理例1]
また本実施の形態の制御対象機器10は、ユーザからの指示により、外部機器20を制御するためのユーザインタフェース画面を、映像信号の画像に重畳して表示出力することとしてもよい。
【0078】
一例として制御対象機器10は、ユーザがリモートコントローラ30を用いてユーザインタフェース画面を表示する指示を行うと、当該指示を表す制御信号を受信して、その時点で表示している映像信号Vに重ね合わせて、ユーザインタフェース画面Uを提示する(図5)。このユーザインタフェース画面Uには、外部機器20に対して送出し得る操作コードに対応する指示を行うための仮想的なボタン(指示候補)が複数列挙されて表示されており、ユーザは、リモートコントローラ30を操作することで、これらの仮想的なボタンのいずれかを選択し、当該選択したボタンの押下操作を行う。またユーザは、リモートコントローラ30を操作することで、このユーザインタフェース画面Uを閉じるよう指示してもよい。このようなリモートコントローラ30を用いた操作や、それに対応する制御対象機器10での処理は広く知られた方法を採用できるので、詳しい説明は省略する。
【0079】
この例では、このユーザインタフェース画面U(選択手段に相当する)上で、外部機器20に対する指示に対応するボタンが選択され、押下操作されると、制御対象機器10は、外部機器20の制御を要すると判断して、リモートコントローラ30に対して、当該選択され、押下操作されたボタンに対応する指示を表す操作コードを含む指示情報を送出する。
【0080】
この例によると、各ボタンに対応する操作コードを制御対象機器10から送出することとなっており、リモートコントローラ30については、予め操作コードを記憶させるなどの準備をすることなく、外部機器20に対する処理を行うことが可能となる。
【0081】
[判断部の別の処理例2]
また別の例では、リモートコントローラ30の操作部33は、制御対象機器10とは異なる外部機器20に対する操作を入力するためのボタンを少なくとも一つ備えていてもよい。この例では、リモートコントローラ30は、外部機器20に対する操作を入力するためのボタンが押下されたときには、当該操作の内容を表す情報を含む制御対象機器10宛の制御信号を送出する。
【0082】
そしてこの例の制御対象機器10は、リモートコントローラ30から受信した制御信号の内容に基づいて外部機器20の制御の要否を判断する。
【0083】
すなわち、この例では、制御対象機器10は、リモートコントローラ30から受信した制御信号が外部機器20に対する操作を入力するためのボタンが押下されたことを表すものであるときに、外部機器20の制御を要すると判断する。そして制御対象機器10は、外部機器20の制御を要すると判断すると、リモートコントローラ30から受信した制御信号に基づいて、リモートコントローラ30において操作されたボタンがどれであるかを判断する。制御対象機器10は、リモートコントローラ30において操作されたボタンに対応して予め定められた操作コードを含む指示情報を、リモートコントローラ30に対して送出する。
【0084】
そしてリモートコントローラ30は、当該指示情報から操作コードを抽出し、抽出した操作コードを表す制御信号を送出する。
【0085】
この例では、制御対象機器10は、リモートコントローラ30が備えるボタンに対応する操作コードを、ユーザの指示により設定可能としてあってもよい。例えばユーザは、リモートコントローラ30が備える、外部機器20に対する操作を入力するボタンのそれぞれについて、外部機器20が受け入れ可能な指示として、再生指示を表す操作コードと、停止指示を表す操作コードと…といったように設定しておく。
【0086】
なお、この操作コードは、例えば外部機器20のメーカ名や機種名等をキーとしてネットワークを介して取得可能としておいてもよい。また、制御対象機器10は、自身が受信した操作コードを記録し、ここで当該記録した操作コードを設定可能としておいてもよい。
【0087】
この後者の例であれば、外部機器20用のリモートコントローラを操作して、リモートコントローラ30が備える、外部機器20に対する操作を入力するボタンに設定したい操作コードを制御対象機器10に対して送出し、制御対象機器10に記憶させる。そして制御対象機器10は、ここで記憶した操作コードを、リモートコントローラ30が備えるボタンに対応する操作コードとして設定可能とする。
【0088】
この例によると、ユーザは、既存の外部機器20用のリモートコントローラを用いて、外部機器20を制御するための操作コードを、制御対象機器10に記憶させることができる。
【0089】
また上記リモートコントローラ30の操作部33が備える外部機器20に対する操作を入力するためのボタンは、専ら外部機器20への操作を入力するもの(つまり専用のボタン)であってもよい。
【0090】
またここでの例では、制御対象機器10は、一度、当該外部機器20に対する操作を入力するためのボタンの操作の内容を表す情報を含む制御信号を受信したときには、次にリモートコントローラ30において所定の解除操作が行われるまでに受信する制御信号は、外部機器20の制御を要するものと判断することとしてもよい。
【0091】
すなわちこの例では、一度、外部機器20に対する操作を入力するためのボタンの操作の内容を表す情報を含む制御信号を受信し、それに対する指示情報をリモートコントローラ30に送出した後は、制御対象機器10は、所定の解除操作に関わる制御信号を受信するまでにリモートコントローラ30から受信した制御信号については、外部機器20の制御を要するものとして、当該制御信号に基づいて、リモートコントローラ30において操作されたボタンがどれであるかを判断する。そして制御対象機器10は、リモートコントローラ30において操作されたボタンに対応して予め定められた操作コードを含む指示情報を、リモートコントローラ30に対して送出する。
【0092】
そしてリモートコントローラ30が、当該指示情報から操作コードを抽出し、抽出した操作コードを表す制御信号(外部機器20宛の制御信号となる)を送出する。
【0093】
また、所定の解除操作に関わる制御信号を受信したときには、その後受信した制御信号が、外部機器20に対する操作を入力するためのボタンの操作の内容を表す情報を含む制御信号でない限り、外部機器20の制御を要しないものとして、当該制御信号に基づいて、リモートコントローラ30において操作されたボタンがどれであるかを判断し、当該判断に応じて、制御対象機器10の各部を制御する。
【0094】
なお、この例において所定の解除操作は、例えばリモートコントローラ30に配された、解除操作用のボタン(例えば「制御対象機器10の制御に復帰」というようなボタン)を押下する操作等として予め定めておく。
【0095】
[変形例]
また本実施の形態では、リモートコントローラ30が制御対象機器10と、外部機器20との双方に対するリモートコントローラとして機能するため、赤外線などの指向性を有する通信方法で制御信号を送出する際には、制御信号の送信方向が制御の対象となる機器に向いていない場合が生じ得る。
【0096】
そこで本実施の形態の一例では、制御対象機器10は、外部機器20の制御を要すると判断したときには、モニタMの画面等に「外部接続機器へリモートコントローラを向ける」べき旨の案内を表示してもよい。
【0097】
また別の例では、制御対象機器10は、リモートコントローラ30に対して外部機器20宛の操作コードを含んだ指示情報を送出した後、繰り返して同じ制御信号を受信したときに、「外部接続機器へリモートコントローラを向ける」べき旨の案内を表示出力してもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 機器制御システム、10 制御対象機器、11 制御部、12 記憶部、13 操作受入部、14 表示制御部、15 入出力部、16 通信部、20 外部機器、21 操作受入部、22 映像再生部、23 信号出力部、30 リモートコントローラ、31 制御部、32 記憶部、33 操作部、34 通信部、111 受信部、112 判断部、113 操作処理部、114 指示選択部、115 指示送出部。
図1
図2
図3
図4
図5