(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131902
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】検査用コネクタ
(51)【国際特許分類】
G01R 1/073 20060101AFI20230914BHJP
H01R 13/24 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
G01R1/073 D
H01R13/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022036909
(22)【出願日】2022-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】剱崎 真一
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA02
2G011AA15
2G011AB01
2G011AB03
2G011AB07
2G011AB09
2G011AC14
2G011AC32
2G011AF04
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、部品の再利用が可能な検査用コネクタを提供することである。
【解決手段】プランジャ上部及びハウジングは、上下方向に延びる中心軸線を有する筒形状を有している。ハウジングの下端部は、プランジャ上部に挿入されている。ハウジングには、ハウジングの下端から上方向に延びる第1スリットが設けられている。第1スリットは、ハウジングの中心軸線の左に位置している。第1締結部材は、上下方向に見て、ハウジングの中心軸線と第1スリットの中心とを結ぶ直線より後において、プランジャ上部とハウジングとを固定している。第2締結部材は、上下方向に見て、ハウジングの中心軸線と第1スリットの中心とを結ぶ直線より前において、プランジャ上部とハウジングとを固定している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グランド電位が接続され、かつ、上下方向に延びる第1貫通孔が設けられているプランジャ下部と、前記プランジャ下部の上に位置し、かつ、前記プランジャ下部に連結されているプランジャ上部とを含んでいるプランジャと、
高周波信号が伝送され、かつ、前記第1貫通孔内において上下方向に延びているプローブと、
前記第1貫通孔内に設けられており、前記プローブと前記プランジャとが絶縁されるように前記プローブを支持している絶縁性支持部材と、
ハウジングと、
第1締結部材及び第2締結部材と、
を備えており、
前記プランジャ上部及び前記ハウジングは、上下方向に延びる中心軸線を有する筒形状を有しており、
(A)又は(B)の構造を有しており、かつ、(C)又は(D)の構造を有している、
検査用コネクタ。
(A)
前記ハウジングの下端部は、前記プランジャ上部に挿入されている。
(B)
前記プランジャ上部は、前記ハウジングの下端部に挿入されている。
(C)
前記ハウジングには、前記ハウジングの下端から上方向に延びる第1スリットが設けられており、
前記第1スリットは、前記ハウジングの中心軸線の左に位置しており、
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より後において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より前において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定している。
(D)
前記プランジャ上部には、前記プランジャ上部の上端から下方向に延びる第1スリットが設けられており、
前記第1スリットは、前記プランジャ上部の中心軸線の左に位置しており、
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より後において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より前において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定している。
【請求項2】
(C)
前記ハウジングには、前記ハウジングの下端から上方向に延びる第2スリットが設けられており、
前記第2スリットは、前記ハウジングの中心軸線の右に位置している、
請求項1に記載の検査用コネクタ。
【請求項3】
(D)
前記プランジャ上部には、前記プランジャ上部の上端から下方向に延びる第2スリットが設けられており、
前記第2スリットは、前記プランジャ上部の中心軸線の右に位置している、
請求項1に記載の検査用コネクタ。
【請求項4】
(C)
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線の後に位置しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線の前に位置している、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の検査用コネクタ。
【請求項5】
(D)
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線の後に位置しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線の前に位置している、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の検査用コネクタ。
【請求項6】
前記検査用コネクタは、
上下方向に貫通する貫通孔が設けられた部材であるフランジと、
前記フランジを上方向に押し、かつ、前記プランジャを下方向に押す反発力発生部材と、
を備えている、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の検査用コネクタ。
【請求項7】
(A)
前記プランジャ上部の外周面において前記第1締結部材の周囲に位置する部分は、平面であり、
前記プランジャ上部の外周面において前記第2締結部材の周囲に位置する部分は、平面である、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の検査用コネクタ。
【請求項8】
(B)
前記ハウジングの外周面において前記第1締結部材の周囲に位置する部分は、平面であり、
前記ハウジングの外周面において前記第2締結部材の周囲に位置する部分は、平面である、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の検査用コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波信号の測定に用いられる検査用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の検査用コネクタに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の検査用プローブ装置が知られている。特許文献1に記載の検査用プローブ装置は、ハウジング及び外部プランジャを備えている。ハウジング及び外部プランジャは、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有している。そして、ハウジングの下端は、外部プランジャに圧入されている。これにより、ハウジングは、外部プランジャに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2022/014435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の検査用プローブ装置において、外部プランジャ以外の部品を再利用したいという要望がある。しかしながら、検査用プローブ装置では、ハウジングが外部プランジャに圧入されているため、外部プランジャからハウジングを取り外して再利用することが難しい。
【0005】
そこで、本発明の目的は、部品の再利用が可能な検査用コネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る検査用コネクタは、
グランド電位が接続され、かつ、上下方向に延びる第1貫通孔が設けられているプランジャ下部と、前記プランジャ下部の上に位置し、かつ、前記プランジャ下部に連結されているプランジャ上部とを含んでいるプランジャと、
高周波信号が伝送され、かつ、前記第1貫通孔内において上下方向に延びているプローブと、
前記第1貫通孔内に設けられており、前記プローブと前記プランジャとが絶縁されるように前記プローブを支持している絶縁性支持部材と、
ハウジングと、
第1締結部材及び第2締結部材と、
を備えており、
前記プランジャ上部及び前記ハウジングは、上下方向に延びる中心軸線を有する筒形状を有しており、
(A)又は(B)の構造を有しており、かつ、(C)又は(D)の構造を有している。
【0007】
(A)
前記ハウジングの下端部は、前記プランジャ上部に挿入されている。
【0008】
(B)
前記プランジャ上部は、前記ハウジングの下端部に挿入されている。
【0009】
(C)
前記ハウジングには、前記ハウジングの下端から上方向に延びる第1スリットが設けられており、
前記第1スリットは、前記ハウジングの中心軸線の左に位置しており、
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より後において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記ハウジングの中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より前において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定している。
【0010】
(D)
前記プランジャ上部には、前記プランジャ上部の上端から下方向に延びる第1スリットが設けられており、
前記第1スリットは、前記プランジャ上部の中心軸線の左に位置しており、
前記第1締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より後において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定しており、
前記第2締結部材は、上下方向に見て、前記プランジャ上部の中心軸線と前記第1スリットの中心とを結ぶ直線より前において、前記プランジャ上部と前記ハウジングとを固定している。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る検査用コネクタによれば、部品を再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、検査用コネクタ10の斜視図である。
【
図2】
図2は、検査用コネクタ10の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、検査用コネクタ10の断面図である。
【
図4】
図4は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図5】
図5は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図6】
図6は、検査用コネクタ10aのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
【
図7】
図7は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図8】
図8は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図9】
図9は、検査用コネクタ10bのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
【
図10】
図10は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図11】
図11は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図12】
図12は、検査用コネクタ10cのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
【
図13】
図13は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【
図14】
図14は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施形態)
[検査用コネクタの構造]
以下に、本発明の実施形態に係る検査用コネクタ10の構造について図面を参照しながら説明する。
図1は、検査用コネクタ10の斜視図である。
図2は、検査用コネクタ10の分解斜視図である。
図3は、検査用コネクタ10の断面図である。
図3では、プローブ134dの中心軸線を含み、かつ、左右方向に直交する断面を示した。
図4及び
図5は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
図4及び
図5では、上下方向に直交する断面を示した。
図4では、ねじ110a,110bが取り付けられていない。
図5では、ねじ110a,110bが取り付けられている。
【0014】
図1ないし
図5に示すように、プローブ134a~134dが延びる方向を上下方向と定義する。プローブ134b~134dが並ぶ方向を左右方向と定義する。左右方向は、上下方向と直交している。前後方向は、上下方向及び左右方向に直交している。なお、上下方向、左右方向及び前後方向は、説明の便宜上定義した方向である。従って、上下方向、左右方向及び前後方向は、検査用コネクタ10の使用時の上下方向、左右方向及び前後方向と一致していなくてもよい。また、上方向と下方向とが入れ替わってもよいし、左方向と右方向とが入れ替わってもよいし、前方向と後方向とが入れ替わってもよい。
【0015】
また、本明細書において、上端とは、部材の上方向の端を指す。上端部とは、上端及びその周辺の部分を指す。下端、下端部、左端、左端部、右端及び右端部についても、上端及び上端部と同じ意味である。
【0016】
また、本明細書では、「Xは、Yより上に位置する」と「Xは、Yの上に位置する」とを使い分ける。「Xは、上より前に位置する」とは、XがYの真上に位置する場合、及び、XがYの斜め上に位置する場合の両方を含む意味である。「Xは、Yの前に位置する」とは、XがYの真上に位置する場合を含み、XがYの斜め上に位置する場合の両方を含まない意味である。XがYの真上に位置するとは、Xの上端がYの上端より上に位置し、かつ、上下方向に見てXの少なくとも一部がYに重なっていることを意味する。
【0017】
検査用コネクタ10は、スマートフォン等の電子機器内を伝送される高周波信号の測定に用いられる。検査用コネクタ10は、
図1ないし
図3に示すように、プランジャ102、ハウジング104、フランジ106、スプリング108、ねじ110a(第1締結部材),ねじ110b(第2締結部材)、プローブ134a~134d、絶縁性支持部材136a~136d、導電性接合材138a~138d(
図3参照、ただし、導電性接合材138dのみ図示)及び同軸ケーブル202a~202dを備えている。
【0018】
プランジャ102には、グランド電位が接続される。プランジャ102は、プランジャ下部102a及びプランジャ上部102bを含んでいる。プランジャ下部102aは、直方体形状を有している。従って、プランジャ下部102aは、
図3に示すように、上面SU及び下面SDを有している。プランジャ下部102aには、
図2に示すように、上下方向に延びる第1貫通孔ha~hdが設けられている。第1貫通孔ha~hdは、
図2及び
図3に示すように、プランジャ下部102aを上下方向に貫通している。従って、第1貫通孔ha~hdの上端は、上面SUに位置している。第1貫通孔ha~hdの下端は、下面SDに位置している。第1貫通孔ha~hdは、左から右へとこの順に一列に並んでいる。第1貫通孔haは、第1貫通孔hbの後に位置している。
【0019】
プランジャ上部102bは、
図2に示すように、プランジャ下部102aの上に位置し、かつ、プランジャ下部102aに連結されている。プランジャ上部102bは、上下方向に延びる中心軸線C2(
図4及び
図5参照)を有する筒形状を有している。本実施形態では、プランジャ上部102bは、円筒形状を有している。このようなプランジャ102は、導電性の高い金属により作製されている。プランジャ102は、例えば、SUSにより作製されている。
【0020】
プローブ134a~134dには、高周波信号が伝送される。プローブ134a~134dは、比較的に高い周波数を有する高周波信号が印加される端子である。比較的に高い周波数を有する高周波信号は、例えば、0.3GHz~0.3THzの周波数を有するミリ波信号やマイクロ波信号である。プローブ134a~134dは、上下方向に延びる棒形状を有している。プローブ134b~134dは、
図2に示すように、左から右へとこの順に一列に並んでいる。プローブ134aは、プローブ134bの後に位置している。プローブ134a~134dは同じ構造を有しているので、以下では、プローブ134dの構造を例に挙げて説明する。
【0021】
プローブ134dは、
図3に示すように、第1貫通孔hd内において上下方向に延びている。具体的には、プローブ134dは、上下方向に延びる棒形状を有している。プローブ134dは、第1貫通孔hdに挿入されている。プローブ134dの下端は、下面SDより下に位置している。プローブ134dの上端は、上面SUより下に位置している。また、プローブ134dは、第1貫通孔hdの内周面に接触していない。
【0022】
プローブ134dは、
図3に示すように、筒部1202d、下ピン1204d及びスプリング1208dを含んでいる。筒部1202dは、上下方向に延びる筒形状を有している。本実施形態では、筒部1202dは、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有している。筒部1202dの上端は開口していない。筒部1202dの下端は開口している。筒部1202dの下端部の直径は、筒部1202dの残余の部分の直径より小さい。すなわち、筒部1202dは、筒部1202dの下端部が少し絞られた形状を有している。
【0023】
下ピン1204dは、上下方向に延びる棒状部材である。下ピン1204dの上部は、筒部1202dの内部に位置している。下ピン1204dの下部は、筒部1202dから下方向に突出している。更に、下ピン1204dは、下面SDから下方向に突出している。ただし、下ピン1204dの上部の直径は、下ピン1204dの下部の直径より大きい。これにより、下ピン1204dは、筒部1202dの下端の開口を下方向に通過することができない。
【0024】
スプリング1208dは、筒部1202d内に設けられている。スプリング1208dの下端は、下ピン1204dの上端に接触している。スプリング1208dの上端は、筒部1202dの内周面の上端に接触している。これにより、スプリング1208dは、下ピン1204dを下方向に押している。以上の構造を有するプローブ134dは、スプリング1208dが上下方向に伸縮することにより、上下方向に伸縮することができる。以上のようなプローブ134dは、例えば、黄銅により作製されている。
【0025】
絶縁性支持部材136a~136dのそれぞれは、第1貫通孔ha~hd内に設けられており、かつ、プローブ134a~134dとプランジャ102とが絶縁されるようにプローブ134a~134dを支持している。絶縁性支持部材136a~136dは同じ構造を有しているので、以下では、絶縁性支持部材136dの構造を例に挙げて説明する。
【0026】
絶縁性支持部材136dは、
図2に示すように、上下方向に見て、プローブ134dの周囲を囲む環形状を有している。より詳細には、絶縁性支持部材136dは、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有している。絶縁性支持部材136dの中心軸線は、
図4に示すように、プローブ134dの中心軸線と一致する。絶縁性支持部材136dは、第1貫通孔hdの下端部に位置している。そして、プローブ134dは、絶縁性支持部材136d内において上下方向に延びている。これにより、絶縁性支持部材136dは、プランジャ102に支持されると共にプローブ134dを支持している。このような絶縁性支持部材136dは、絶縁性を有する樹脂により作製されている。絶縁性支持部材136dは、例えば、エポキシ樹脂により作製されている。これにより、プローブ134dは、プランジャ102と絶縁されている。
【0027】
同軸ケーブル202b~202dの下端部は、
図1に示すように、左から右へとこの順に一列に並んでいる。同軸ケーブル202aの下端部は、同軸ケーブル202bの下端部の後に位置している。同軸ケーブル202a~202dは、同じ構造を有する。同軸ケーブル202dの構造を例に挙げて説明する。
【0028】
同軸ケーブル202dは、
図4に示すように、中心導体204d、外部導体206d、第1絶縁体208d及び第2絶縁体210dを備えている。中心導体204dは、同軸ケーブル202dの芯線である。従って、中心導体204dは、同軸ケーブル202dの中心に位置している。中心導体204dには、高周波信号が伝送される。中心導体204dは、低い抵抗値を有する導体により作製されている。中心導体204dは、例えば、銅により作製されている。
【0029】
外部導体206dは、上下方向に見たときに中心導体204dの周囲を囲んでいる。従って、外部導体206dは、同軸ケーブル202dが延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。外部導体206dには、グランド電位が接続される。このような外部導体206dは、例えば、細い導線が編まれることにより作製されている。外部導体206dは、低い抵抗値を有する導体により作製されている。外部導体206dは、例えば、銅により作製されている。
【0030】
第1絶縁体208dは、中心導体204dと外部導体206dとを絶縁している。第1絶縁体208dは、中心導体204dと外部導体206dとの間に位置している。第1絶縁体208dは、上下方向に見たときに中心導体204dの周囲を囲んでいる。第1絶縁体208dの周囲は、外部導体206dにより囲まれている。第1絶縁体208dは、同軸ケーブル202dが延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。第1絶縁体208dは、絶縁性を有する樹脂により作製されている。第1絶縁体208dは、例えば、ポリエチレンにより作製されている。また、同軸ケーブル202dがしなやかに変形できるように、第1絶縁体208dには複数の孔が設けられている。
【0031】
第2絶縁体210dは、上下方向に見て外部導体206dの周囲を囲んでいる。従って、第2絶縁体210dは、同軸ケーブル202dが延びる方向に直交する断面において、円環形状を有している。第2絶縁体210dは、絶縁性を有する樹脂により作製されている。第2絶縁体210dは、例えば、ポリエチレンにより作製されている。ただし、第2絶縁体210dには、複数の孔が設けられていない、又は、第1絶縁体208dより少ない孔が設けられている。そのため、第2絶縁体210dは、第1絶縁体208dより変形しにくい。従って、第2絶縁体210dのヤング率は、第1絶縁体208dのヤング率より大きい。
【0032】
中心導体204dは、同軸ケーブル202dの下端部において中心導体204dが露出している中心導体露出部P1を含んでいる。具体的には、同軸ケーブル202dの下端部では、外部導体206d、第1絶縁体208d及び第2絶縁体210dが除去されることにより、中心導体204dが同軸ケーブル202dから露出している。
【0033】
外部導体206dは、同軸ケーブル202dの中心導体露出部P1より上において外部導体206dが露出している外部導体露出部P2を含んでいる。具体的には、中心導体204dが露出している部分より上において第2絶縁体210dが除去されることにより、外部導体206dが同軸ケーブル202dから露出している。
【0034】
同軸ケーブル202dの下端部が第1貫通孔hdの上端から第1貫通孔hdに挿入されていることにより、中心導体露出部P1が第1貫通孔hd内に位置し、かつ、外部導体露出部P2の一部が第1貫通孔hd内に位置し、かつ、外部導体露出部P2の残部が第1貫通孔hd外に位置している。このとき、中心導体露出部P1は、プローブ134dの上端部に接続されている。例えば、中心導体露出部P1は、プローブ134dの上端部に半田等の導電性接合材(図示せず)により固定されている。
【0035】
導電性接合材138dは、第1貫通孔hdの上端に設けられることによって、外部導体露出部P2を第1貫通孔hdの内周面に固定している。導電性接合材138dは、第1貫通孔hdの上端部において第1貫通孔hdの内周面と外部導体露出部P2との間に位置している。更に、導電性接合材138dは、第1貫通孔hd外にも位置している。具体的には、導電性接合材138dは、上面SUにおいて第1貫通孔hdの周囲に位置することにより、上面SU及び外部導体露出部P2に接触している。これにより、導電性接合材138dは、外部導体206dとプランジャ102とを電気的に接続している。導電性接合材138dは、例えば、半田である。ただし、導電性接合材138dは、樹脂及び金属の混合物である導電性接着剤であってもよい。
【0036】
ハウジング104は、
図2に示すように、上下方向に延びる中心軸線C1(
図4参照)を有する筒形状を有している。本実施形態では、ハウジング104は、円筒形状を有している。ただし、ハウジング104の下端部の外径は、
図4及び
図5に示すように、プランジャ上部102bの内径より僅かに小さい。本明細書において、外径とは、円筒形状の部材の外周面の直径である。内径とは、円筒形状の部材の内周面の直径である。
【0037】
また、
図2に示すように、ハウジング104には、ハウジング104の下端から上方向に延びる第1スリットSL1及び第2スリットSL2が設けられている。
図4及び
図5に示すように、第1スリットSL1は、ハウジング104の中心軸線C2の左に位置している。第2スリットSL2は、ハウジング104の中心軸線C2の右に位置している。
【0038】
以上のようなハウジング104の下端部は、プランジャ上部102bに挿入されている。そして、
図5に示すように、ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より後において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。本実施形態では、ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の後に位置している。本明細書において、第1スリットSL1の中心c1とは、上下方向に見て、ハウジング104の円周方向における第1スリットSL1の両端の中間点である。
【0039】
ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より前において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の前に位置している。
【0040】
以上のようにねじ110a,110bが取り付けられることにより、第1スリットSL1の前後方向の幅及び第2スリットSL2の前後方向の幅が広がる。これにより、ハウジング104の下端部の外周面は、プランジャ上部102bの内周面に密着する。このとき、ハウジング104の中心軸線C1は、プランジャ上部102bの中心軸線C2と略一致している。
【0041】
また、プランジャ上部102bの外周面においてねじ110a(第1締結部材)の周囲に位置する部分は、平面である。プランジャ上部102bの外周面においてねじ110b(第2締結部材)の周囲に位置する部分は、平面である。
【0042】
ハウジング104には、上下方向に延びる貫通孔が設けられている。貫通孔は、ハウジング104の上端から下端までを貫通している。同軸ケーブル202a~202dは、ハウジング104の内部を上下方向に通過している。このようなハウジング104は、導電性の高い金属により作製されている。ハウジング104は、例えば、SUSにより作製されている。
【0043】
フランジ106は、上下方向に貫通する貫通孔が設けられた板状部材である。フランジ106は、下方向に見たときに、長方形状を有する。フランジ106は、上下方向において、ハウジング104の上端部近傍に配置される。貫通孔は、フランジ106を上下方向に貫通している。ハウジング104は、貫通孔内を上下方向に通過している。ただし、ハウジング104の上端部の直径は、フランジ106の貫通孔の直径より大きい。そのため、ハウジング104は、貫通孔を下方向に向かって通過できない。このようなフランジ106は、導電性の高い金属により作製されている。フランジ106は、例えば、SUSにより作製されている。
【0044】
スプリング108(反発力発生部材)は、フランジ106を上方向に押している。スプリング108(反発力発生部材)は、プランジャ102を下方向に押している。より詳細には、スプリング108の上端は、フランジ106の下面に接触している。スプリング108の下端は、プランジャ上部102bの上面に接触している。プランジャ102とハウジング104とは一体化されている。そのため、プランジャ102が上方向に押されると、スプリング108が縮んで、プランジャ102及びハウジング104がフランジ106に対して上方向に変位する。
【0045】
以上のような検査用コネクタ10は、外部導体及び4つの中心導体を備えるコネクタの検査に用いられる。そして、プローブ134a~134dのそれぞれは、4つの中心導体に接触する。プランジャ102の下面SDは、外部導体と接触する。
【0046】
[効果]
検査用コネクタ10によれば、部品を再利用できる。より詳細には、ねじ110a,110bは、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。これにより、プランジャ上部102bとハウジング104とを容易に分離することができる。その結果、検査用コネクタ10によれば、部品を再利用できる。
【0047】
検査用コネクタ10によれば、プランジャ102とハウジング104との位置関係にずれが生じにくい。より詳細には、検査用コネクタ10では、ハウジング104の下端部は、プランジャ上部102bに挿入されている。そして、ねじ110a,110bは、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。この場合、ハウジング104の下端部の外径は、
図3及び
図4に示すように、プランジャ上部102bの内径より僅かに小さい。すなわち、ねじ110a,110bが取り付けられていない状態では、プランジャ上部102bとハウジング104との間に僅かな隙間が存在する。
【0048】
ここで、ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より後において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より前において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。このとき、ハウジング104の下端部の後半分は、ねじ110aにより後方向に引っ張られる。ハウジング104の下端部の前半分は、ねじ110bにより前方向に引っ張られる。そこで、第1スリットSL1は、ハウジング104の中心軸線C2の左に位置している。第2スリットSL2は、ハウジング104の中心軸線C2の右に位置している。これにより、第1スリットSL1の前後方向の幅及び第2スリットSL2の前後方向の幅が広がる。そして、ハウジング104の下端部の外周面は、プランジャ上部102bの内周面に密着する。このとき、ハウジング104の中心軸線C1は、プランジャ上部102bの中心軸線C2と略一致している。よって、検査用コネクタ10によれば、プランジャ102とハウジング104との位置関係にずれが生じにくい。
【0049】
検査用コネクタ10によれば、プランジャ102とハウジング104との位置関係にずれが更に生じにくい。より詳細には、ねじ110aは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の後に位置している。ねじ110bは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の前に位置している。これにより、第1スリットSL1の前後方向の幅の広がり量及び第2スリットSL2の前後方向の幅の広がり量が近づく。よって、ハウジング104の下端部の外周面は、プランジャ上部102bの内周面に密着しやすくなる。よって、ハウジング104の中心軸線C1は、プランジャ上部102bの中心軸線C2と更に一致しやすくなる。以上より、検査用コネクタ10によれば、プランジャ102とハウジング104との位置関係にずれが更に生じにくい。
【0050】
検査用コネクタ10では、プランジャ上部102bの外周面においてねじ110aの周囲に位置する部分は、平面である。プランジャ上部102bの外周面においてねじ110bの周囲に位置する部分は、平面である。これにより、ねじ110a,110bがプランジャ上部102bに力を加えたときに、力がプランジャ上部102bの中心に向かうようになる。その結果、プランジャ上部102bに歪が発生しにくくなる。
【0051】
検査用コネクタ10では、スプリング108によりハウジング104が囲まれているので、ハウジング104に力が加わりやすい。従って、ハウジング104が変形しやすく、ハウジング104とプランジャ102との位置ずれが発生しやすい。そこで、第1スリットSL1及び第2スリットSL2がスプリング108に囲まれる。これにより、ハウジング104とプランジャ102との位置ずれが抑制される。
【0052】
(第1変形例)
以下に第1変形例に係る検査用コネクタ10aについて図面を参照しながら説明する。
図6は、検査用コネクタ10aのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
図7及び
図8は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【0053】
図6に示すように、ハウジング104の下端部は、プランジャ上部102bに挿入されている。そして、
図7及び
図8に示すように、プランジャ上部102bには、プランジャ上部102bの上端から下方向に延びる第1スリットSL1及び第2スリットSL2が設けられている。第1スリットSL1は、プランジャ上部102bの中心軸線C2の左に位置している。第2スリットSL2は、プランジャ上部102bの中心軸線C2の右に位置している。
【0054】
ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L2より後において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の後に位置している。
【0055】
ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L2より前において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の前に位置している。
【0056】
以上のような検査用コネクタ10aでは、第1スリットSL1の前後方向の幅及び第2スリットSL2の前後方向の幅が狭くなる。これにより、プランジャ上部102bの内周面は、ハウジング104の下端部の外周面に密着する。検査用コネクタ10aのその他の構造は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
【0057】
(第2変形例)
以下に第2変形例に係る検査用コネクタ10bについて図面を参照しながら説明する。
図9は、検査用コネクタ10bのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
図10及び
図11は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【0058】
図9に示すように、プランジャ上部102bは、ハウジング104の下端部に挿入されている。そして、
図10及び
図11に示すように、プランジャ上部102bには、プランジャ上部102bの上端から下方向に延びる第1スリットSL1及び第2スリットSL2が設けられている。第1スリットSL1は、プランジャ上部102bの中心軸線C2の左に位置している。第2スリットSL2は、プランジャ上部102bの中心軸線C2の右に位置している。
【0059】
ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L2より後において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の後に位置している。
【0060】
ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L2より前において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の前に位置している。
【0061】
また、ハウジング104の外周面においてねじ110a(第1締結部材)の周囲に位置する部分は、平面である。ハウジング104の外周面においてねじ110b(第2締結部材)の周囲に位置する部分は、平面である。
【0062】
以上のような検査用コネクタ10bでは、第1スリットSL1の前後方向の幅及び第2スリットSL2の前後方向の幅が広くなる。これにより、プランジャ上部102bの外周面は、ハウジング104の下端部の内周面に密着する。検査用コネクタ10bのその他の構造は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
【0063】
(第3変形例)
以下に第3変形例に係る検査用コネクタ10cについて図面を参照しながら説明する。
図12は、検査用コネクタ10cのプランジャ102及びハウジング104の左側面図である。
図13及び
図14は、プランジャ102及びハウジング104の断面図である。
【0064】
図12に示すように、プランジャ上部102bは、ハウジング104の下端部に挿入されている。そして、
図13及び
図14に示すように、ハウジング104には、ハウジング104の下端から上方向に延びる第1スリットSL1及び第2スリットSL2が設けられている。第1スリットSL1は、ハウジング104の中心軸線C1の左に位置している。第2スリットSL2は、ハウジング104の中心軸線C1の右に位置している。
【0065】
ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より後において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110a(第1締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の後に位置している。
【0066】
ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1と第1スリットSL1の中心c1とを結ぶ直線L1より前において、プランジャ上部102bとハウジング104とを固定している。ねじ110b(第2締結部材)は、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の前に位置している。
【0067】
以上のような検査用コネクタ10cでは、第1スリットSL1の前後方向の幅及び第2スリットSL2の前後方向の幅が狭くなる。これにより、プランジャ上部102bの内周面は、ハウジング104の下端部の外周面に密着する。検査用コネクタ10cのその他の構造は、検査用コネクタ10と同じであるので説明を省略する。
【0068】
(その他の実施形態)
本発明に係る検査用コネクタは、前記実施形態に係る検査用コネクタ10,10a~10cに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
【0069】
なお、検査用コネクタ10,10a~10cにおいて、プローブの数は4本に限らない。プローブの数は、1本以上3本以下であってもよいし、5本以上であってもよい。
【0070】
なお、検査用コネクタ10,10a~10cにおいて、プローブ134a~134dは、上下方向に伸縮可能な構造を有していなくてもよい。
【0071】
なお、検査用コネクタ10,10a~10cにおいて、フランジ106及びスプリング108は、必須の構成要件ではない。
【0072】
なお、プランジャ102は、第1貫通孔hdの内周面に接するバレルを更に備えていてもよい。バレルは、上下方向に延びる中心軸線を有する円筒形状を有している。バレルは、プランジャ102の一部である。従って、プランジャ102がバレルを備える場合には、第1貫通孔hdは、バレルの内部の空間である。
【0073】
なお、第2スリットSL2は、必須の構成要件ではない。ただし、第2スリットSL2が存在すると、ハウジング104の下端部の外周面は、プランジャ上部102bの内周面に密着しやすくなる。
【0074】
第2スリットSL2は、中心軸線C1,C2の左に位置していなくてもよい。第2スリットSL2は、ねじ110a,110bより左に位置していれば、中心軸線C1,C2より前又は後に位置していてもよい。
【0075】
ねじ110aは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の後に位置していなくてもよい。従って、ねじ110aは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1より後に位置していれば、ハウジング104の中心軸線C1より左又は右に位置していてもよい。ねじ110bは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1の前に位置していなくてもよい。ねじ110bは、上下方向に見て、ハウジング104の中心軸線C1より前に位置していれば、ハウジング104の中心軸線C1より左又は右に位置していてもよい。
【0076】
ねじ110aは、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の後に位置していなくてもよい。従って、ねじ110aは、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2より後に位置していれば、プランジャ上部102bの中心軸線C2より左又は右に位置していてもよい。ねじ110bは、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2の前に位置していなくてもよい。ねじ110bは、上下方向に見て、プランジャ上部102bの中心軸線C2より前に位置していれば、プランジャ上部102bの中心軸線C2より左又は右に位置していてもよい。
【0077】
なお、スプリング108の代わりの反発力発生部材として、ゴムや磁石が設けられてもよい。
【符号の説明】
【0078】
10,10a~10c:検査用コネクタ
102:プランジャ
102a:プランジャ下部
102b:プランジャ上部
104:ハウジング
106:フランジ
108:スプリング
110a,110b:ねじ
134a~134d:プローブ
136a~136d:絶縁性支持部材
138a~138d:導電性接合材
202a~202d:同軸ケーブル
204d:中心導体
206d:外部導体
208d:第1絶縁体
210d:第2絶縁体
1202d:筒部
1204d:下ピン
1208d:スプリング
C1,C2:中心軸線
SD:下面
SL1:第1スリット
SL2:第2スリット
SU:上面
c1:中心
ha~hd:第1貫通孔