IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サイト グラス コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特開-ロッキングプライヤー 図1
  • 特開-ロッキングプライヤー 図2
  • 特開-ロッキングプライヤー 図3
  • 特開-ロッキングプライヤー 図4
  • 特開-ロッキングプライヤー 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132093
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】ロッキングプライヤー
(51)【国際特許分類】
   B25B 7/16 20060101AFI20230914BHJP
   B25B 7/22 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
B25B7/16
B25B7/22
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022037220
(22)【出願日】2022-03-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】522097108
【氏名又は名称】サイト グラス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】マ ジュノ
【テーマコード(参考)】
3C020
【Fターム(参考)】
3C020QQ10
3C020TT03
3C020TT06
(57)【要約】
【課題】レバーを掴んだ手の親指で開きレバーを押して、片手で締結及び締結解除を速くかつ簡便に行うことができるロッキングプライヤーを提供すること。
【解決手段】本発明は、固定レバー、回動ジョー、可動レバー、及び調節バーを備えるロッキングプライヤーに関し、より具体的には、固定レバー及び可動レバーを片手で掴んだロック状態で親指で開きレバーの加圧部を押して簡便にロック状態を解除でき、てこの原理で対象物を引っ張ってテンションを与えることができるロッキングプライヤーに関する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定レバー、前記固定レバーにヒンジ止めされて、終端が前記固定レバーの終端に回動して対象物を掴むことができる回動ジョー、前記回動ジョーにヒンジ止めされて前記回動ジョーを回動させることができる可動レバー、及び一端は、前記可動レバーにヒンジ止めされ、他端は、前記固定レバーに備えられた調節ボルトにヒンジ止めされ、前記可動レバーを押したとき、押した状態が固定されるようにする調節バーを備えるロッキングプライヤーにおいて、
バー形態で前記可動レバーでない前記調節バーにヒンジ止めされて回動することができ、ヒンジ軸を中心に前記回動ジョーに向かう前側部と、その反対方向の後側部とで構成される開きレバーを備え、
前記固定レバーを下部にし、前記可動レバーを上部にした状態で親指を除いた4つの指で前記固定レバーの下端を包み、親指を前記可動レバーの上端に載せて掴んで使用し、
前記前側部には、前記固定レバーと前記可動レバーとを掴んだ手の親指で押すことができる加圧部が形成され、後側部は、前記可動レバーを押してロック状態になったとき、前記可動レバーと接触し、前記加圧部を前記可動レバーで前記固定レバーの方向に押したとき、前記可動レバーを前記固定レバー側で押し上げてロック状態を解除することを特徴とし、
前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが各々備えられ、
前記噛み合いパッドが対象物を掴んだ状態で、前記対象物が前記回動ジョーと、前記固定レバーの結合間隙に挟まれて、前記対象物が破損することを防止するための弾性防止部とを備えるロッキングプライヤ。
【請求項2】
前記可動レバーには、前記可動レバーにヒンジ止めされてロック状態になったとき、一側端が前記調節バーと接触し、他側端を押したとき、一側端が前記調節バーを押して前記可動レバーが前記調節バー側から広がってロック状態が解除されるようにするロッキング解除レバーが備えられ、
ロック状態になったとき、前記開きレバーの後側部は、前記ロッキング解除レバーの一側端と接触し、前記加圧部を押したとき、前記ロッキング解除レバーの一側端を前記調節バー側で広げてロックを解除することを特徴とする請求項1に記載のロッキングプライヤー。
【請求項3】
前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが備えられ、
前記固定レバーには、前記噛み合いパッドで対象物を掴んだ状態で固定された構造物を下部でかけて回転させることで、てこの原理により前記対象物を引っ張ることができるてこパッドが備えられることを特徴とする請求項1または2に記載のロッキングプライヤー。
【請求項4】
前記てこパッドは、
前記固定物の下部に係止される方向に終端一側に回動可能に結合されて、前記固定物の下部の係止離脱を防止するために、前記固定物方向に一定長さで延びるパッド延長部を備え、
前記パッド延長部は、
前記稼動レバーのロック状態可否によって一側が前記てこパッド終端に回動結合され、他側が前記固定レバーに回動結合され、
前記パッド延長部は、前記てこパッドの一側と前記固定レバーの一側とに各々ボルト締結されて、回動結合状態を調節及び固定するものである請求項3に記載のロッキングプライヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッキングプライヤーに関し、より具体的には、レバーを片手で掴んだロック状態で親指で開きレバーの加圧部を押して簡便にロック状態を解除でき、てこの原理で対象物を引っ張ってテンションを与えることができるロッキングプライヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
ロッキングプライヤーは、対象物を掴んだ状態を固定して維持できる工具である。
【0003】
このロッキングプライヤーは、1924年米国のIRWIN社で発明され、Vise-Gripという商標にて販売され、現在もIRWIN社のVise-Gripが広く販売されている。
【0004】
図1は、一般的なロッキングプライヤーを示すものであって、締結解除された状態(ロック解除状態)を示す図、図2は、一般的なロッキングプライヤーを示すものであって、締結された状態(ロック状態)を示す図である。
【0005】
図1及び図2に示すように、一般的なロッキングプライヤー10は、固定レバー11、前記固定レバー11にヒンジ止めされて、終端が前記固定レバーの終端に回動して対象物を掴むことができる回動ジョー12、前記回動ジョー12にヒンジ止めされて押された場合、前記回動ジョー12を回動させることができる可動レバー13、一端は、前記可動レバー13にヒンジ止めされ、他端は、前記固定レバー11に備えられた調節ボルト15にヒンジ止めされ、前記可動レバー13を押したとき、押した状態が固定されるようにする調節バー14を備えてなる。
【0006】
また、図2に示したように、締結された状態でロッキング解除レバー16を押す場合、前記ロッキング解除レバー16は、前記調節バー14を押して前記可動レバー13が前記固定レバー11から広がるようにすることにより締結が解除される。
【0007】
また、ロッキングプライヤー10は、A、B、C、Dの4つのリンク構造からなるトグルメカニズム(Toggle Mechanism)を利用するが、図1のように締結解除された場合、AリンクとBリンクとの角度θ1は、約90度程度であるが、図2のようにAリンクとBリンクとの角度θ2が角度θ1より大きく180度以下になるように押す場合に締結される。
【0008】
一方、一般的なロッキングプライヤー10は、ロッキング解除レバー16が可動レバー13の内側にヒンジ止めされているので、掴んだ手で解除することは不可能であり、他の手を利用してロッキング解除レバー16を押さなければならないため、看板のフレームに天幕布を引っ張って固定する作業のように、締結と解除を速く行わなければならない作業に困難がある。
【0009】
さらに、天幕布などのような対象物を引っ張るとき、一般的なロッキングプライヤ10に回動ジョー12の結合間隙に挟まれて、対象物の一部が破損するという問題点があり、作業に困難がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0729179号、「看板枠の布固定装置」
【特許文献2】韓国公開実用新案第20-2014-000466号、「バイスプライヤー」
【特許文献3】韓国登録特許第10-0713559号、「バイスプライヤー」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、レバーを掴んだ手の親指で開きレバーを押して、片手で締結及び締結解除を速くかつ簡便に行うことができるロッキングプライヤーを提供することである。
【0012】
また、本発明の他の目的は、てこの原理を利用して対象物を引っ張ってテンションを与えることができるロッキングプライヤーを提供することである。
【0013】
さらに、天幕布などのような対象物を引っ張るとき、回動ジョー12の結合間隙に挟まれて、対象物の一部が破損することを防止できるロッキングプライヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明は、固定レバー、前記固定レバーにヒンジ止めされて、終端が前記固定レバーの終端に回動して対象物を掴むことができる回動ジョー、前記回動ジョーにヒンジ止めされて前記回動ジョーを回動させることができる可動レバー、及び一端は、前記可動レバーにヒンジ止めされ、他端は、前記固定レバーに備えられた調節ボルトにヒンジ止めされ、前記可動レバーを押したとき、押した状態が固定されるようにする調節バーを備えるロッキングプライヤーにおいて、バー形態で前記調節バーにヒンジ止めされて回動することができ、ヒンジ軸を中心に前記回動ジョーに向かう前側部と、その反対方向の後側部とで構成される開きレバーを備え、前記前側部には、ユーザが前記固定レバーと前記可動レバーとを共に掴んだ状態で親指で押すことができる加圧部が形成され、後側部は、前記可動レバーを押してロック状態になったとき、前記可動レバーと接触し、前記加圧部を押したとき、前記可動レバーを前記固定レバー側で広げてロック状態を解除することを特徴とするロッキングプライヤーを提供する。
【0015】
望ましい実施形態において、前記可動レバーには、前記可動レバーにヒンジ止めされてロック状態になったとき、一側端が前記調節バーと接触し、他側端を押したとき、一側端が前記調節バーを押して前記可動レバーが前記調節バー側から広がってロック状態が解除されるようにするロッキング解除レバーが備えられ、ロック状態になったとき、前記開きレバーの後側部は、前記ロッキング解除レバーの一側端と接触し、前記加圧部を押したとき、前記ロッキング解除レバーの一側端を前記調節バー側で広げてロックを解除する。前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが備えられ得る。
【0016】
前記ロッキングプライヤは、前記噛み合いパッドが対象物を掴んだ状態で、前記対象物が前記回動ジョーと、前記固定レバーの結合間隙に挟まれて、前記対象物が破損することを防止するための弾性防止部とを備える。
【0017】
前記固定レバーには、前記噛み合いパッドで対象物を掴んだ状態で固定された構造物を下部でかけて回転させることで、てこの原理により前記対象物を引っ張ることができるてこパッドが備えられ、前記てこパッドは、前記固定物の下部に係止される方向に終端一側に回動可能に結合されて、前記固定物の下部の係止離脱を防止するために、前記固定物方向に一定長さで延びるパッド延長部を備えることができる。
【0018】
前記パッド延長部は、前記可動レバーのロック状態可否によって一側が前記てこパッド終端に回動結合され、他側が前記固定レバーに回動結合されることができる。
【0019】
前記パッド延長部は、前記てこパッドの一側と前記固定レバーの一側とに各々ボルト締結されて、回動結合状態を調節及び固定できる。
【0020】
望ましい実施形態において、前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが備えられ、前記固定レバーには、前記噛み合いパッドで対象物を掴んだ状態で固定された構造物を下部でかけて回転させることで、てこの原理により前記対象物を引っ張ることができるてこパッドが備えられる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、次のような優れた効果を有する。
【0022】
まず、本発明のロッキングプライヤーによれば、固定レバーと可動レバーとを片手で掴んで締結をし、掴んだ手の親指で開きレバーを押して締結解除を速くかつ簡便に行うことができるという長所がある。
【0023】
また、本発明のロッキングプライヤーによれば、てこパッドを固定された構造物の下端にかけ、てこの原理を利用して回転させて対象物を引っ張ってテンションを与えることができ、看板フレームに天幕布などをテンションを与えて固定する作業に極めて効果的である。
【0024】
また、本発明のロッキングプライヤによれば、天幕布などのような対象物を引っ張るとき、回動ジョー結合間隙に挟まれて対象物の一部が破損することを防止できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】一般的なロッキングプライヤーを示すものであって、締結解除された状態を示す図、
図2】一般的なロッキングプライヤーを示すものであって、締結された状態を示す図、
図3】本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤーを示すものであって、締結された状態を示す図、
図4】本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤーを示すものであって、締結解除された状態を示す図である、
図5】本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤのパッド延長部が締結された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明において使用される用語は、なるべく現在広く使用される一般的な用語を選択したが、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあるが、この場合には、単純な用語の名称でない、発明の詳細な説明部分に記載されるか、使用された意味を考慮して、その意味が把握されるべきであろう。
【0027】
以下、添付した図面に示された望ましい実施形態を参照して本発明の技術的構成を詳細に説明する。
【0028】
しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されず、他の形態で具体化されることもできる。明細書全体にわたって同じ参照符号は、同じ構成要素を表す。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤーを示すものであって、締結された状態を示す図、図4は、本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤーを示すものであって、締結解除された状態を示す図、図5は、本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤのパッド延長部が締結された状態を示す図である。
【0030】
図面等に示すように、本発明の一実施形態に係るロッキングプライヤー100は、4個のリンク構造からなるトグルメカニズム(Toggle Mechanism)を利用して対象物1を掴むか、放すことができる工具であり、特に、看板フレームに天幕布を引っ張ってテンションを与えた後、連続的にステープル作業をする看板組立作業に極めて有用である。
【0031】
前記ロッキングプライヤー100は、固定レバー11、回動ジョー12、可動レバー13、調節バー14、調節ボルト15、ロッキング解除レバー16、及び開きレバー110を備えてなり、噛み合いパッド120、120a、てこパッド130、取っ手囲い140をさらに備えることができる。
【0032】
また、前記固定レバー11、前記回動ジョー12、前記可動レバー13、前記調節バー14、前記調節ボルト15、前記ロッキング解除レバー16は、図1及び図2に示した一般的なロッキングプライヤー10の固定レバー11、回動ジョー12、可動レバー13、調節バー14、調節ボルト15、ロッキング解除レバー16と実質的に同一であるので、詳細な説明を省略する。
【0033】
前記開きレバー110は、バー形態で前記調節バー14の側面にヒンジ止めされて回動することができ、ヒンジ軸111を基準に前記回動ジョー12に向かう前側部112と、その反対方向である後側部113とで構成される。
【0034】
また、ユーザの身体的特性及び作業目的によって前記開きレバー110は、前記調節バー14の左側と右側のどこでもヒンジ止めされることができる。
【0035】
また、前記前側部112は、前記後側部113より長さが長く、前記前側部112の終端には、作業者が前記固定レバー11と前記可動レバー13とを掴んだ状態で親指で押すことができるように所定の面積を有する加圧部114が形成される。
【0036】
また、前記後側部113の終端は、前記ロッキング解除レバー16の一側端と接触し、前記加圧部114を押したとき、前記ロッキング解除レバー16の一側端を押し出して、前記可動レバー13が前記調節バー14側から広がるようにすることによりロックを解除する。
【0037】
また、前記前側部112が前記後側部113より長い理由は、少ない力でも前記ロッキング解除レバー16を押し上げることができるようにするためである。
【0038】
一方、本発明のロッキングプライヤー100は、前記ロッキング解除レバー16が別に備えられなくても、前記開きレバー110の後側部113が直接前記可動レバー13と接触して、前記可動レバー13を前記固定レバー11側で広げてロック状態を解除できるので、前記ロッキング解除レバー16は、選択的に備えられることができる。
【0039】
したがって、作業の際、片手で前記可動レバー13と前記固定レバー11とを掴んだ状態で他の手で前記ロッキング解除レバー16を押してロックを解除しなければならない一般的なロッキングプライヤー10とは異なり、掴んだ手の親指で前記加圧部114を押して簡便に片手でロック及びロック解除を速く行うことができるという長所がある。
【0040】
前記噛み合いパッド120、120aは、対象物1を直接掴むことができる前記回動ジョー12の終端と前記固定レバー11の終端とに備えられ、所定の面積を有して対象物1を安定的に掴むことができるようにする役割をする。
【0041】
この噛み合いパッド120、120aは、所定の面積があるので、対象物1がフィルムや布などのように薄くかつ柔軟な物体である場合、極めて効果的である。
【0042】
また、噛み合いパッド120、120aは、薄くて柔軟な物体の対象物である場合、噛み合いパッド120、120aが対象物1を掴んだとき、対象物1が押されるか、裂けるか、皺むことを防止するために、防止パッド(図示せず)が設けられ得る。
このような防止パッド(図示せず)は、シリコンゴムなどのような弾性のある材質であることができる。
【0043】
一方、ロッキングプライヤ100は、噛み合いパッド120、120aが対象物を掴むとき、深く対象物1を掴むことになり、対象物1が回動ジョー12と前記固定レバー11の結合間隙に挟まれて対象物1が破損することを防止するための弾性防止部150を備えることができる。弾性防止部150は、対象物1と前記結合間隙との間に位置するように、一端は回動ジョー12に固定され、他端は固定レバー11に固定されている。
【0044】
ここで、弾性防止部150は、弾性力を有することができ、弾性力により対象物方向に曲がるか、折れることができ、対象物1の反対方向に曲がるか、折れることができる。
【0045】
さらに、弾性防止部150は、噛み合いパッド120、120aの使用可否によって、弾性により延び、噛み合いパッド120、120aの使用可否によって、延びた弾性防止部150が復元され得る。
【0046】
これは、噛み合いパッド120、120aが開放されているときは、弾性防止部150は、弾性により延び、噛み合いパッド120、120aが対象物を掴んだときは、噛み合いパッド120、120aが開放されているときに延びた弾性防止部150が復元され得る。
【0047】
すなわち、噛み合いパッド120、120aの使用可否は、前記記載のように、固定レバー11と可動レバー13との作動状態によることである。
【0048】
また、弾性防止部150は、ゴムであることができる。また、弾性防止部150は、ゴムが破損しても本来の機能になり得るように、図示されていないが、内部にスプリングが装着され得る。
【0049】
また、前記てこパッド130は、前記固定レバー11に備えられるものの、前記固定レバー11に備えられる噛み合いパッド120aの下端から所定距離離間して備えられ、固定された構造物2の下部をかけて「r」方向に回転させることで、てこの原理を利用して対象物1にテンションが付与されるように引っ張ることができる。
【0050】
このてこパッド130も対象物1が看板設置に利用される天幕布等にテンションを付与するとき、極めて効果的である。
【0051】
また、てこパッド130は、パッド延長部131をさらに備えることができる。
【0052】
ここで、パッド延長部131は、てこパッド130の固定された固定物下端に係止される方向に終端一側に回動可能に結合されて、てこパッド130の終端が固定物2下部を係止したとき、固定物2下端から離脱することを防止するために、固定物2方向に一定長さ延びることができる。
【0053】
すなわち、てこパッド130が固定物2下部を係止したとき、固定物2下部の材質により滑っても、てこパッド130から延びたパッド延長部131がテンションを受けて回転させて、てこパッド130の係止が解除されることを防止できる。
【0054】
また、パッド延長部131は、可動レバー13のロック状態可否によって一側がてこパッド130終端に回動結合され、他側が固定レバー11に回動結合されることができる。
【0055】
また、パッド延長部131は、てこパッド130と、固定レバーにボルト締結されて回動状態を固定及び解除が可能でありうる。
【0056】
すなわち、パッド延長部131を使用しないときは、固定レバー11にボルト締結して回動されないように締め付けることができる。
【0057】
そして、パッド延長部131を使用するときは、てこパッド130にボルト締結して回動方向をボルト解除に調節後、調節された回動方向をボルトで締め付けて固定させることができる。
【0058】
前記取っ手囲い140は、前記固定レバー11の下端に設けられた輪であって、親指を除いた4つの指が入ることのできる大きさで備えられ、作業途中、ロッキングプライヤー100が手から脱離されることを防止する役割をする。
【0059】
以上で説明したように、本発明は、望ましい実施形態を挙げて図示し、説明したが、上記した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲内で当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により様々な変更と修正が可能であろう。
【0060】
一方、開きレバー110を作動させてロッキングプライヤ100の開閉を作動させると、オートレバー(図示せず)が
方向に形成され、開閉後のねじ部分が自動的に押し出され、オープンレバー110が上がることができる。
【0061】
すなわち、オートレバーは、調節バー14の一側に連結されており、前記オープンレバー110に作動することによりロッキングプライヤ100の開閉を作動させることができる。
【0062】
このとき、調節バー14は固定レバー11と係合することができる。
【符号の説明】
【0063】
10 従来のロッキングプライヤー
11 固定レバー
12 回動ジョー
13 可動レバー
14 調節バー
15 調節ボルト
16 ロッキング解除レバー
100 本発明のロッキングプライヤー
110 開きレバー
111 ヒンジ軸
112 前側部
113 後側部
114 加圧部
120、120a 噛み合いパッド
130 てこパッド
131:パッド延長部
140 取っ手囲い
150:弾性防止部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定レバー、前記固定レバーにヒンジ止めされて、終端が前記固定レバーの終端に回動して対象物を掴むことができる回動ジョー、前記回動ジョーにヒンジ止めされて前記回動ジョーを回動させることができる可動レバー、及び一端は、前記可動レバーにヒンジ止めされ、他端は、前記固定レバーに備えられた調節ボルトにヒンジ止めされ、前記可動レバーを押したとき、押した状態が固定されるようにする調節バーを備えるロッキングプライヤーにおいて、
バー形態で前記可動レバーでない前記調節バーにヒンジ止めされて回動することができ、ヒンジ軸を中心に前記回動ジョーに向かう前側部と、その反対方向の後側部とで構成される開きレバーを備え、
前記固定レバーを下部にし、前記可動レバーを上部にした状態で親指を除いた4つの指で前記固定レバーの下端を包み、親指を前記可動レバーの上端に載せて掴んで使用し、
前記前側部には、前記固定レバーと前記可動レバーとを掴んだ手の親指で押すことができる加圧部が形成され、後側部は、前記可動レバーを押してロック状態になったとき、前記可動レバーと接触し、前記加圧部を掴んだ手の親指で前記固定レバーの方向に押したとき、前記可動レバーを前記調節バーから広げてロック状態を解除することを特徴とし、
前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが各々備えられ、
前記噛み合いパッドが対象物を掴んだ状態で、前記対象物が前記回動ジョーと、前記固定レバーの結合間隙に挟まれて、前記対象物が破損することを防止するための弾性防止部とを備えるロッキングプライヤ
【請求項2】
前記可動レバーには、前記可動レバーにヒンジ止めされてロック状態になったとき、一側端が前記調節バーと接触し、他側端を押したとき、一側端が前記調節バーを押して前記可動レバーが前記調節バー側から広がってロック状態が解除されるようにするロッキング解除レバーが備えられ、
ロック状態になったとき、前記開きレバーの後側部は、前記ロッキング解除レバーの一側端と接触し、前記加圧部を押したとき、前記ロッキング解除レバーの一側端を前記調節バー側で広げてロックを解除することを特徴とする請求項1に記載のロッキングプライヤー。
【請求項3】
前記固定レバーの終端と前記回動ジョーの終端には、各々所定の面積を有して対象物を掴むことができる噛み合いパッドが備えられ、
前記固定レバーには、前記噛み合いパッドで対象物を掴んだ状態で固定された構造物を下部でかけて回転させることで、てこの原理により前記対象物を引っ張ることができるてこパッドが備えられることを特徴とする請求項1または2に記載のロッキングプライヤー。
【請求項4】
前記てこパッドは、
前記固定された構造物の下部に係止される方向に終端一側に回動可能に結合されて、前記固定された構造物の下部の係止離脱を防止するために、前記固定された構造の下面に平行な方向に一定長さで延びるパッド延長部を備え、
前記パッド延長部は、
前記動レバーのロック状態可否によって一側が前記てこパッド終端に回動結合され、他側が前記固定レバーに回動結合され、
前記パッド延長部は、前記てこパッドの一側と前記固定レバーの一側とに各々ボルト締結されて、回動結合状態を調節及び固定するものである請求項3に記載のロッキングプライヤ