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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132150
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230914BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230914BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/06 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022037316
(22)【出願日】2022-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大熊 裕美子
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 宏一
(72)【発明者】
【氏名】有馬 文洸
(72)【発明者】
【氏名】森 正行
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】本発明が解決しようとする課題は、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、取得した顧客のお好み商品の情報に基づいて、店舗で注文される商品のうち前記お好み商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、を備える。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得した顧客のお好み商品の情報に基づいて、店舗で注文される商品のうち前記お好み商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、
作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記顧客特定情報が入力されると、前記カスタマイズメニューを表示可能に出力するカスタマイズメニュー出力部、をさらに備えた、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記カスタマイズメニュー作成部は、前記顧客の注文傾向と類似した注文傾向を有する他の顧客のお好み商品を含む前記カスタマイズメニューを作成する、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記顧客特定情報で特定される顧客の過去の商注文品に係る注文情報を記憶する履歴記憶部、をさらに備え、
前記カスタマイズメニュー作成部は、前記履歴記憶部に記憶された前記過去の注文商品を含む前記カスタマイズメニューを作成する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記カスタマイズメニュー作成部は、標準メニューにおいて、取得した前記お好み商品の情報を他の商品と区別した前記カスタマイズメニューを作成する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置としてのコンピュータを、
取得した顧客のお好み商品の情報に基づいて、店舗で注文される商品のうち前記お好み商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、
作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば回転寿司店等の飲食店では、各客席に備えられた注文端末から食べたい商品を入力して注文する、セルフオーダーシステムが備えられている。
【0003】
注文端末は、注文可能なすべての商品をメニューとして表示し、顧客は、メニューの中から食べたい商品を探して指定し注文する。
【0004】
ところで、顧客によって注文する商品に傾向があるが、各注文端末には、全店舗で使用可能であって、注文できるすべての商品を含む同一内容のメニュー(以降「標準メニュー」という)が表示される。標準メニューには多くの商品が含まれているため、顧客は、表示される標準メニューから食べたい商品を探して注文する必要があり、簡単に食べたい商品を選択できなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、取得した顧客のお好み商品の情報に基づいて、店舗で注文される商品のうち前記お好み商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る注文管理システムを示す図である。
図2図2は、店内の客席付近の様子を説明する説明図である。
図3図3は、お好み商品の登録とカスタマイズメニューの表示を示す説明図である。
図4図4は、携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図5は、本部サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図6図6は、顧客マスタの構成を示すメモリマップである。
図7図7は、注文端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8図8は、店舗サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図9図9は、注文管理部の構成を示すメモリマップである。
図10図10は、携帯端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図11図11は、本部サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。
図12図12は、本部サーバの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図13図13は、本部サーバのお気に入り登録処理の流れの一部を示すフローチャートである。
図14図14は、本部サーバのカスタマイズメニュー送信処理の流れを示すフローチャートである。
図15図15は、店舗サーバの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図16図16は、注文端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図17図17は、第2実施形態におけるお好み商品および注文履歴に基づいたカスタマイズメニューの表示を示す説明図である。
図18図18は、本部サーバの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図19図19は、本部サーバの履歴処理の流れを示すフローチャートである。
図20図20は、第3実施形態におけるお好み商品の登録とカスタマイズメニューの表示を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下第1実施形態について説明する。第1実施形態では、例えば回転寿司チェーン店舗を統括する本部に設置された本部サーバを情報処理装置の一例として説明する。なお、第1実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明を限定するものではない。
【0009】
回転寿司と呼ばれる寿司店では、客席に接するように設けられており、店内の各客席を巡回している巡回レーン上に、商品である寿司(注文されていない多品種多数の寿司)を皿の上に載せて客席に搬送している。客席に着席した顧客は、巡回レーンの巡回に伴って移動してきた商品から自分が食したい商品を皿ごと取り上げる。
【0010】
また、各客席には、注文端末が1台ずつ設置されている。注文端末は、店舗が販売するすべての商品のうち、顧客が選択した商品を注文するための装置である。注文端末から注文された商品は、巡回レーンまたは注文した商品を専用に搬送する注文レーンによって客席に搬送される。
【0011】
図1は、店舗における注文商品を管理する注文管理システムである。注文管理システム10は、店舗Mを統括する本部に設置された本部サーバ1、店舗Mに設置された店舗サーバ3と注文端末5、顧客が携帯する携帯端末7とを備える。本部サーバ1と店舗サーバ3は、例えばインターネット回線や無線や有線の専用回線等の通信回線2で接続されている。店舗M内において、各客席に設置されている注文端末5と店舗サーバ3とは、例えばLAN(Local Area Network)回線等の通信回線4で接続されている。また、本部サーバ1は、例えばインターネット回線等の通信回線6を介して、顧客が携帯する携帯端末7と接続している。
【0012】
携帯端末7は、例えば携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等の機器である。携帯端末7は、例えば専用のアプリケーションがインストールされており、各店舗Mで注文することができる標準メニューが表示される。また携帯端末7は、携帯端末7を携帯する顧客の顧客ID(Identification、顧客を特定する顧客特定情報)を記憶する。顧客は、表示された標準メニューからお好み商品を指定すると、アプリケーションは顧客IDとともに指定されたお好み商品の情報を本部サーバ1に送信する。このように、顧客は、携帯端末7を用いて、当該顧客にお好み商品を本部サーバ1に送信する。また、携帯端末7は、事情があって食べられない商品や苦手の商品の情報を、苦手商品として本部サーバ1に送信する。
【0013】
注文端末5は、店舗M内の各客席に1台または複数台設置されている。注文端末5は、顧客によって操作され、顧客が食べたい商品を指定して注文数を入力して送信することで、商品の注文をする装置である。注文端末5は、店舗Mで注文可能なすべての商品の商品情報(例えば商品名、価格、商品の画像、等)を標準メニューとして表示部58(図7を参照)に表示する。また、注文端末5は、後述するカスタマイズメニューを表示部58に表示する。注文端末5は、カードリーダ60(図7を参照)を備えており、顧客IDを読み取って店舗サーバ3に送信する。なお、注文端末5は、飲食の予約の際に携帯端末7から送信された顧客IDを取得するようにしてもよい。また注文端末5は、顧客が来店した際に入口で操作する入店装置において入力された顧客IDを取得するようにしてもよい。
【0014】
店舗サーバ3は、各店舗Mにおける商品の売り上げを管理する。店舗サーバ3は、注文端末5から受信した顧客IDを本部サーバ1に送信する。店舗サーバ3は、注文端末5から受信した注文情報を集計した店舗Mの売上情報を、本部サーバ1に送信する。また、店舗サーバ3は、本部サーバ1から受信したカスタマイズメニューを注文端末5に送信する。
【0015】
本部サーバ1は、各店舗Mの商品の売上げを管理する。本部サーバ1は、顧客ID別に、顧客の注文履歴(注文した商品の種類、数(皿の枚数)、注文した日時、等)を記憶する。本部サーバ1は、顧客ID別に、顧客が携帯端末7から送信したお好み商品の情報を記憶する。
【0016】
また、本部サーバ1は、記憶しているお好み商品の情報に基づいて、顧客に適した顧客ID別のカスタマイズメニューを作成する。例えば次のようにカスタマイズメニューを作成する。なお、カスタマイズメニューは、顧客用に選択された商品に係る商品名、価格、商品の画像等を有する、注文端末5に表示可能な画面の情報である。
(1)本部サーバ1は、当該顧客から受信したお好み商品だけをメニューとしたカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー1)を作成する。
(2)本部サーバ1は、当該顧客と注文傾向が類似する他の顧客のお好み商品やよく注文する商品を抽出し、カスタマイズメニュー1に加えたカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー2)を作成する。当該顧客と注文傾向が類似する他の顧客は、例えば、お好み商品の多くが一致する顧客、等をいう。これらの顧客は、当該顧客と商品の注文傾向(商品の好み)が類似すると推定する。なお、他の顧客がよく注文する商品に当該顧客の苦手商品が含まれている場合は、当該商品はカスタマイズメニュー2に含めない。
(3)カスタマイズメニュー1およびカスタマイズメニュー12に、店舗Mで推奨する商品(店舗が販売したい商品やキャンペーン商品、等)の情報を追加して表示するカスタマイズメニューを作成する(カスタマイズメニュー3)。
【0017】
このように、本部サーバ1は、カスタマイズメニュー1~3のいずれかを作成する。作成されたカスタマイズメニュー1~3は、当該顧客のお好み商品に基づいた内容となっている。そして本部サーバ1は、作成したカスタマイズメニューを店舗サーバ3経由で注文端末5に送信する。注文端末5は、受信したカスタマイズメニューをマイオーダー画面として表示する。そのため、注文端末5は、顧客が食べたい商品を簡単に注文することが可能となる。なお、注文端末5は、カスタマイズメニュー1~3とは別に操作により標準メニューを表示する。また、カスタマイズメニュー2、3において、当該顧客のお好み商品の画像を他の商品の画像より大きく表示する。このようにすることで、カスタマイズメニューにおいて、当該顧客のお好み商品とそれ以外の商品との区別をすることができる。
【0018】
次に、顧客が着席する客席付近の構造について説明する。図2は、店内の客席付近の様子を説明する説明図である。図2に示すように、客席Kは、エンドレスの巡回レーンRと、往復動が可能な略直線状の注文レーンLに隣接して設けられる。巡回レーンRは、エンドレスに移動するレーンであり、巡回レーンRに載った商品Sは、巡回レーンRの移動に伴い矢印Y方向に移動する。巡回レーンRには不特定多数の商品Sが載せられて搬送される。注文レーンLは、巡回レーンRの上方に設置される。注文レーンLは、注文端末5から注文した商品Sを厨房から注文した客席Kまで直接搬送する。
【0019】
客席Kには、テーブルTが設置され、テーブルTの両側に席Cが設置されている。また、各客席Kには、客席Kを特定する客席番号が付されている。顧客は、席Cに着席し、巡回レーンRおよび注文レーンLから商品をテーブルTに取り上げて食べる。注文端末5は、客席Kの略中央部であって、注文レーンLの上方に設置されている。席Cに着席した顧客は、注文端末5を操作して、お好みの商品を注文する。
【0020】
ここからは、第1実施形態におけるお好み商品の設定、送信、登録、カスタマイズメニューの作成、表示について説明する。図3は、第1実施形態におけるお好み商品の登録とカスタマイズメニューが表示されるマイオーダー画面を示す説明図である。図3に示すように、アプリケーションがインストールされた携帯端末7は、店舗Mで注文可能な商品の商品情報(商品名、価格、商品の画像、等)を記憶している(図4の商品マスタ742)。顧客は、商品マスタ742からお好み商品を選択することで、当該商品の商品情報を携帯端末7の表示部78(図4を参照)に表示させる。そして顧客は、表示したお好み商品のうち、最もお好みなお好み商品やかなりお好みなお好み商品に対してお好みの程度を示すバッジBを付す。図3において、最もお好みの商品(商品Aと商品B)には大きなハートのバッジBを付す。また、かなりお好みの商品(商品C)には、小さなハートのバッジBを付す。また、逆に嫌いな商品やアレルギー等の事情で食べることができない商品(商品F)には、その旨を示すバッジBを付す。
【0021】
携帯端末7は、インストールされたアプリケーションを用いて、バッジBの情報を付したお好み商品の商品情報を顧客IDとともに本部サーバ1に送信する。
【0022】
本部サーバ1は、携帯端末7からお好み商品に係る商品情報とバッジ情報を顧客IDとともに受信する。本部サーバ1は、受信したお好み商品に係る商品情報を顧客IDに対応させて顧客別に記憶する(お好み商品の登録)。本部サーバ1は、受信した情報に嫌いな商品の情報やアレルギー等の事情で食べることができない商品の情報が含まれている場合には、当該情報も顧客別に記憶する。
【0023】
次に本部サーバ1は、記憶したお好み商品の情報に基づいて、類似した傾向を有する他の顧客のお好み商品を検索し、当該他の顧客のお好み商品と類似した傾向を有する他の顧客のお好み商品の情報を抽出する。
【0024】
次に本部サーバ1は、記憶している当該顧客のお好み商品と、抽出した他の顧客のお好み商品とに基づいて、当該顧客に係るカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー2)を作成する。そして本部サーバ1は、作成したカスタマイズメニューの情報を受信した顧客IDに対応させて記憶する。
【0025】
注文端末5に顧客カード等を読ませることで、注文端末5から店舗サーバ3を経由して顧客IDを受信した本部サーバ1は、当該顧客IDに対応して記憶されているカスタマイズメニューの情報を読み出して、店舗サーバ3を介して顧客IDを送信した注文端末5に送信する。
【0026】
注文端末5は、本部サーバ1からカスタマイズメニューの情報を受信して記憶する。そして注文端末5は、記憶したカスタマイズメニューをマイオーダー画面として表示する。注文端末5に表示されたカスタマイズメニューのうち、点線62で囲まれる商品A、商品B、商品Cは、携帯端末7においてハートのバッジBを付した当該顧客のお好み商品である。点線63で囲まれた商品は、当該顧客のお好み商品のうち、バッジBを付していない商品、および上記で抽出した、類似したお好み商品を登録した他の顧客のお好み商品である。図3に示すように、点線62で囲まれたバッジBを付した商品の画像は、点線63で囲まれた商品より大きく表示される。そのため、表示されたカスタマイズメニューにおいて、バッジBを付した商品が分かり易い。なお、抽出された他の顧客のお好み商品に、嫌いな商品やアレルギー等の事情で食べることができない商品に付したバッジBの商品が含まれている場合には、本部サーバ1は、当該商品の情報を含まないカスタマイズメニューを作成する。そのため注文端末5は、カスタマイズメニューを表示する場合には、嫌いな商品やアレルギー等の事情で食べることができない商品を表示することはない。
【0027】
なお、本部サーバ1がカスタマイズメニューを作成する場合に、他の顧客のお好み商品の情報を加えることは必須ではなく、当該顧客のお好み商品のみの情報に基づいてカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー1)を作成してもよい。この場合、注文端末5は、当該顧客のお好み商品のみに係るカスタマイズメニューを表示する。また、カスタマイズメニュー1およびカスタマイズメニュー2に、当該店舗の推奨商品やキャンペーン商品を加えたカスタマイズメニュー3を作成してもよい。
【0028】
ここからは、携帯端末7のハードウェア構成について説明する。図4は、携帯端末7のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、携帯端末7は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、メモリ部74等を備えている。CPU71は携帯端末7の制御主体となる。ROM72は各種プログラムを記憶する。RAM73はプログラムや各種データを展開する。メモリ部74は各種プログラムを記憶する。CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74は、互いにバス75を介して接続されている。CPU71とROM72とRAM73が、制御部700を構成する。すなわち、制御部700は、CPU71がROM72やメモリ部74に記憶されRAM73に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する携帯端末7の制御処理を実行する。
【0029】
RAM73は、お好み商品部731を備えている。お好み商品部731は、顧客によって選択されたお好み商品の情報を記憶する。お好み商品にバッチ情報が付加された場合には、お好み商品部731は、選択されたお好み商品の情報をバッチ情報と関連付けて記憶する。
【0030】
メモリ部74は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部741、商品マスタ742、顧客ID部743を備える。商品マスタ742は、各商品の商品情報(商品名、価格、商品の画像、等)を、商品を特定する商品特定情報(例えば商品コード)に対応して記憶する。顧客ID部743は、携帯端末7を所有する顧客を特定する顧客ID(顧客特定情報)を記憶する。
【0031】
また、制御部700は、バス75およびコントローラ76を介して、操作部77、表示部78と接続している。操作部77は、例えば表示部78上に設けられたタッチパネル式のキーボードであり、選択キー771、送信キー772を有する。選択キー771は、お好み商品を選択する場合およびバッジBを選択されたお好み商品に付加する場合に操作する。送信キー772は、選択されたお好み商品の情報、バッジ情報、および顧客IDを本部サーバ1に送信する場合に操作する。表示部78は、操作者に情報を表示する。表示部78は、選択キー771の画像と送信キー772の画像を表示する。
【0032】
また、制御部700は、バス75を介して、通信部79と接続している。通信部79は、通信回線6を介して、本部サーバ1と接続する。制御部700は、通信部79からお好み商品の情報、バッジ情報、および顧客IDを本部サーバ1に送信する。
【0033】
ここからは、本部サーバ1のハードウェア構成について説明する。図5は、本部サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示すように、本部サーバ1は、CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14等を備えている。CPU11は本部サーバ1の制御主体となる。ROM12は各種プログラムを記憶する。RAM13はプログラムや各種データを展開する。メモリ部14は各種プログラムを記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する本部サーバ1の制御処理を実行する。
【0034】
RAM13は、お好み情報部131を備えている。お好み情報部131は、携帯端末7から受信した、お好み商品の情報、バッジ情報、および顧客IDを記憶する。
【0035】
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部141、商品マスタ142、顧客マスタ143、店舗情報部144を有する。商品マスタ142は、各店舗Mで販売されるすべての商品の商品情報を、商品を特定する商品特定情報に対応して記憶する。顧客マスタ143は、顧客に係る情報を顧客別に記憶する。顧客マスタ143については図6で後述する。店舗情報部144は、各店舗において商品の注文数が多い順にランキングされた商品のランキング情報を記憶する。
【0036】
また、制御部100は、バス15およびコントローラ16を介して、操作部17、表示部18と接続している。操作部17は、本部サーバ1の操作者が操作するキーボードである。表示部18は、本部サーバ1の操作者に対して情報を表示する。
【0037】
また、制御部100は、バス15を介して、通信部19、通信部20と接続している。通信部19は、通信回線6を介して、携帯端末7と接続し、情報の送受信を行う。通信部20は、通信回線2を介して店舗サーバ3と接続し、情報の送受信を行う。
【0038】
次に、顧客マスタ143について説明する。図6は、顧客マスタ143の構成を示すメモリマップである。図6に示すように、顧客マスタ143は、顧客ID部1431、顧客情報部1432、お好み情報部1433、注文履歴部1434、カスタマイズメニュー部1435を備える。顧客ID部1431は、顧客を特定する顧客ID(顧客特定情報)を顧客別に記憶する。顧客情報部1432は、各顧客の顧客IDに対応させて、当該顧客の顧客情報(氏名、住所、電話番号、携帯端末7のアドレス、等)を記憶する。お好み情報部1433は、各顧客の顧客IDに対応させて、携帯端末7から受信した当該顧客のお好み商品の情報を記憶する。また、お好み情報部1433は、お好み商品にバッジ情報が付加されて受信した場合、当該バッジ情報をお好み商品の情報に関連付けて記憶する。
【0039】
注文履歴部1434は、各顧客の顧客IDに対応させて、注文端末5から受信した注文商品に係る注文情報(注文商品の商品特定情報、商品名称、価格、注文日時、等)を顧客別に記憶する。注文履歴部1434は、注文情報を受信する度に、当該注文情報に係る注文商品の数や注文日時等を加算して、累積的に記憶する。カスタマイズメニュー部1435は、各顧客の顧客IDに対応させて、お好み情報部1433に記憶されたお好み商品の情報に基づいて、顧客に係るカスタマイズメニューを作成し、顧客別に記憶する。
【0040】
ここからは、注文端末5のハードウェア構成について説明する。図7は、注文端末5のハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示すように、注文端末5は、CPU51、ROM52、RAM53、メモリ部54等を備えている。CPU51は注文端末5の制御主体となる。ROM52は各種プログラムを記憶する。RAM53はプログラムや各種データを展開する。メモリ部54は各種プログラムを記憶する。CPU51、ROM52、RAM53、メモリ部54は、互いにバス55を介して接続されている。CPU51とROM52とRAM53が、制御部500を構成する。すなわち、制御部500は、CPU51がROM52やメモリ部54に記憶されRAM53に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する注文端末5の制御処理を実行する。
【0041】
RAM53は、顧客ID記憶部531、注文情報部532、カスタマイズ情報部533を有する。顧客ID記憶部531は、カードリーダ60が顧客カードから読み取った顧客IDを記憶する。あるいは顧客ID記憶部531は、店舗Mの予約時に有力した顧客IDを記憶する。あるいは顧客ID記憶部531は、入店の際に入店端末から入力した顧客IDを記憶する。注文情報部532は、注文端末5から注文された注文商品に係る注文情報(注文商品の商品特定情報、商品名称、価格、注文日時、等)を記憶する。カスタマイズ情報部533は、本部サーバ1から送信され店舗サーバ3経由で受信した、顧客ID記憶部531に記憶された顧客IDの顧客用として作成されたカスタマイズメニューの情報を記憶する。
【0042】
メモリ部54は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部541、商品マスタ542、客席番号部543を有する。商品マスタ542は、各店舗Mで販売されるすべての商品の商品情報を、商品を特定する商品特定情報に対応して記憶する。客席番号部543は、当該注文端末5が設置されている客席Kを特定する客席番号を記憶する。
【0043】
また、制御部500は、バス55およびコントローラ56を介して、操作部57、表示部58、音声入力部59、カードリーダ60と接続している。操作部57は、例えば表示部58上に設けられたタッチパネルであり、注文端末5の操作者である顧客が操作する。操作部57は、商品選択キー571、注文キー572、精算キー573を有する。商品選択キー571は、注文する商品を選択するキーである。注文キー572は、選択した商品を注文するキーである。商品が注文されると、注文情報は厨房に設けられた注文表示部(図示せず)に表示され、注文商品(寿司)が調理される。精算キー573は、飲食を終了して精算を行う場合に操作する。精算キー573が操作されると、例えばカードリーダ60がクレジットカード等の情報を読み取って、客席Kで精算処理を行う。あるいは図示しない精算装置に出向き、現金精算処理やカード精算処理を行ってもよい。表示部58は、注文端末5の操作者に対して情報を表示する。表示部58は、商品選択キー571、注文キー572、精算キー573のキーの画像を表示する。
【0044】
音声入力部59は、入力された人の声を音声認識する装置であり、注文を音声で行う装置である。音声入力部59は、例えば店舗において個々の商品に固有に付された商品を識別するための商品番号が入力された場合に、当該商品番号が音声として入力されると、音声認識技術により該当商品を特定する。制御部500は、商品が特定されると、自動的に当該商品の注文処理を行う。また、特定の音声(例えば「いつものお任せ」のような決められた音声)が入力されると、音声認識技術により音声が認識する。制御部500は、音声が認識されると、予め決められた商品について自動的に発注処理を行う。予め決められた商品は、例えばカスタマイズ情報部533に記憶されたお好み商品である。なお、「いつものお任せ」の音声に基づいて、テイクアウトする商品を注文することができる。
【0045】
カードリーダ60は、顧客が持参したカード(クレジットカード、デビットカード、ポイントカード、等)を読み取る。制御部500は、カードリーダ60が読み取った顧客IDを本部サーバ1に送信する。制御部500は、カードリーダ60が読み取ったクレジットカードやデビットカードに基づいて、飲食に係る精算処理を実行する。
【0046】
また、制御部500は、バス55を介して、通信部61と接続している。通信部61は、通信回線4を介して店舗サーバ3と接続し、情報の送受信を行う。
【0047】
ここからは、店舗サーバ3のハードウェア構成について説明する。図8は、店舗サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。図8に示すように、店舗サーバ3は、CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34等を備えている。CPU31は店舗サーバ3の制御主体となる。ROM32は各種プログラムを記憶する。RAM33はプログラムや各種データを展開する。メモリ部34は各種プログラムを記憶する。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、互いにバス35を介して接続されている。CPU31とROM32とRAM33が、制御部300を構成する。すなわち、制御部300は、CPU31がROM32やメモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する店舗サーバ3の制御処理を実行する。
【0048】
RAM33は、注文管理部331を有する。注文管理部331は注文端末5から受注した注文を記憶する。注文管理部331は、図9で後述する。
【0049】
メモリ部34は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部341、商品マスタ342を有する。商品マスタ342は、各店舗Mで販売されるすべての商品の商品情報を、商品を特定する商品特定情報に対応して記憶する。
【0050】
また、制御部300は、バス35およびコントローラ36を介して、操作部37、表示部38と接続している。操作部37は、例えば表示部38上に設けられたタッチパネルであり、店舗サーバ3の操作者が操作する。表示部38は、店舗サーバ3の操作者に対して情報を表示する。
【0051】
また、制御部300は、バス35を介して、通信部39、通信部40と接続している。通信部39は、通信回線4を介して、注文端末5と接続し、情報の送受信を行う。通信部40は、通信回線2を介して本部サーバ1と接続し、情報の送受信を行う。
【0052】
次に、注文管理部331について説明する。図9は、注文管理部331の構成を示すメモリマップである。図9に示すように、注文管理部331は、客席番号部3311、注文情報部3312、顧客ID部3313を有する。客席番号部3311は、各客席Kに付された客席番号を記憶する。注文情報部3312は、客席番号部3311に記憶された客席番号に対応させて、当該客席Kの注文端末5から注文された商品の商品情報(商品名、価格、注文日時、等)を記憶する。顧客ID部3313は、当該客席Kに備えられた注文端末5が顧客IDを読み取った場合(予約時に顧客IDを入力した場合、入店端末で顧客IDを入力した場合も含む)に、客席番号部3311に記憶された客席番号に対応させて当該顧客IDを記憶する。
【0053】
ここからは、携帯端末7の制御について説明する。図10は、携帯端末7の制御処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、携帯端末7の制御部700は、インストールしたアプリケーションが起動すると、商品マスタ742から読み出した商品の標準メニューを表示部78に表示する(S11)。次に制御部700は、表示された標準メニューから商品が選択され、選択キー771が操作されたかを判断する(S12)。操作されたと判断した場合には(S12のYes)、制御部700は、選択された商品の情報をお好み商品の情報としてお好み商品部731に記憶する(S13)。この際、お好み商品にバッジBが付された場合には、当該商品の情報にバッジBの情報を付加してお好み商品部731に記憶する。さらにお好み商品が選択された場合には、S12の処理とS13の処理を繰り返す。
【0054】
また、商品の選択および選択キー771の操作ではないと判断した場合には(S12のNo)、制御部700は、送信キー772が操作されたかを判断する(S14)。送信キー772が操作されない場合(S14のNo)はS12に戻り、送信キー772が操作されたと判断した場合には(S14のYes)、制御部700は、お好み商品部731に記憶されたお好み商品の情報を(バッジ情報が付加されている場合は当該バッジ情報も)本部サーバ1に送信する(S15)。そして制御部700は処理を終了する。
【0055】
ここからは、第1実施形態に係る本部サーバ1の機能構成について説明する。図11は、本部サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。図11に示すように、制御部100は、ROM12やメモリ部14の制御プログラム部141に記憶された制御プログラムに従うことで、カスタマイズメニュー作成部101、カスタマイズメニュー記憶部102、カスタマイズメニュー出力部103、履歴記憶部104として機能する。
【0056】
カスタマイズメニュー作成部101は、取得した顧客のお好み商品の情報に基づいて、店舗Mで注文される商品のうち当該お好み商品を簡単に選択可能なカスタマイズメニューを作成する。具体例として、カスタマイズメニュー作成部101は、前述のカスタマイズメニュー1~3のいずれかのカスタマイズメニューを作成する。
【0057】
カスタマイズメニュー記憶部102は、カスタマイズメニュー記憶部102が作成したカスタマイズメニューを、顧客IDに対応させて顧客マスタ143に顧客別に記憶する。
【0058】
カスタマイズメニュー出力部103は、顧客IDが入力されると、カスタマイズメニュー記憶部102が記憶したカスタマイズメニューを表示可能に出力する。具体的には、カスタマイズメニュー出力部103は、顧客IDが入力されると、カスタマイズメニュー記憶部102が記憶したカスタマイズメニューを、店舗サーバ3を経由して、当該顧客IDで特定される注文端末5に表示可能に送信する。
【0059】
履歴記憶部104は、顧客IDで特定される顧客の過去の注文商品に係る注文情報を注文履歴部1434に顧客ID別に記憶する。
【0060】
次に、本部サーバ1の制御について説明する。図12は、本部サーバ1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、本部サーバ1の制御部100は、携帯端末7からお好み商品の情報(バッジ情報が付加されている場合は当該バッジ情報も)と顧客IDを受信したかを判断する(S31)。お好み商品の商品情報と顧客IDを受信したと判断した場合には(S31のYes)、制御部100は、お気に入り登録処理を実行する(S32)。そして制御部100は、処理を終了する。
【0061】
図13は、S32で処理される本部サーバ1のお気に入り登録処理の流れを示すフローチャートである。制御部100は、受信したお好み商品の情報(バッジ情報が付加されている場合は当該バッジ情報も)を、同時に受信した顧客IDで特定される顧客のお好み情報部1433に記憶(すなわち登録)する(S321)。次に制御部100は、お好み商品の傾向が類似している他の顧客のお好み商品を抽出する(S322)。このS322の処理は、S321で記憶したお好み商品に基づいて他の顧客のお好み情報部1433に記憶されているお好み商品の情報を検索し、S321で記憶したお好み商品の傾向が類似している他の顧客のお好み商品を抽出する。
【0062】
次にカスタマイズメニュー作成部101は、S321で記憶したお好み商品の情報とS322で検索して抽出した他の顧客のお好み商品とに基づいて、当該顧客用の(当該顧客の好みに適した)カスタマイズメニューを作成する(S323)。そしてカスタマイズメニュー記憶部102は、作成したカスタマイズメニューを当該顧客の顧客IDに対応したカスタマイズメニュー部1435に記憶する(S324)。
【0063】
図12の説明に戻る。また、お好み商品の情報と顧客IDの受信ではないと判断した場合には(S31のNo)、制御部100は、注文端末5から店舗サーバ3を経由して商品の注文情報と顧客IDを受信したかを判断する(S33)。商品の注文情報と顧客IDを受信したと判断した場合には(S33のYes)、制御部100は、受信した注文情報を注文履歴部1434に累積的に記憶する履歴処理を実行する(S34)。そして制御部100は、処理を終了する。
【0064】
また、商品の注文情報と顧客IDの受信ではないと判断した場合には(S33のNo)、制御部100は、注文端末5から送信された顧客IDを店舗サーバ3を介して受信したかを判断する(S35)。顧客IDを受信したと判断した場合には(S35のYes)、制御部100は、カスタマイズメニューの送信処理を行う(S36)。そして制御部100は、処理を終了する。
【0065】
図14は、S36で処理される、本部サーバ1のカスタマイズメニュー送信処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、制御部100は、カスタマイズメニュー部1435に記憶されているカスタマイズメニューの情報を読み出す(S361)。すなわち、制御部100は、S324で記憶したカスタマイズメニューを読み出す。次にカスタマイズメニュー出力部103は、読み出したカスタマイズメニューの情報と顧客IDの情報を、店舗サーバ3を経由して、顧客IDを送信した注文端末5に送信する(S362)。
【0066】
ここからは、店舗サーバ3の制御について説明する。図15は、店舗サーバ3の制御処理の流れを示すフローチャートである。図15に示すように、店舗サーバ3の制御部300は、注文端末5から顧客IDを受信したかを判断する(S41)。顧客IDを受信したと判断した場合には(S41のYes)、制御部300は、受信した顧客IDを本部サーバ1に送信する(S42)。そして制御部300は処理を終了する。
【0067】
また、注文端末5からの顧客IDの受信ではないと判断した場合には(S41のNo)、制御部300は、本部サーバ1からカスタマイズメニューの情報を受信したかを判断する(S43)。カスタマイズメニューの情報を受信したと判断した場合には(S43のYes)、制御部300は、受信したカスタマイズメニューの情報を、同時に受信した顧客IDを有する注文端末5に送信する(S44)。そして制御部300は処理を終了する。
【0068】
また、カスタマイズメニューの情報の受信ではないと判断した場合には(S43のNo)、制御部300は、注文端末5から商品の注文情報および客席番号を受信したかを判断する(S45)。商品の注文情報および客席番号を受信したと判断した場合には(S45のYes)、制御部300は、客席番号部3311に記憶されている当該客席番号に対応付けて、受信した注文情報を注文情報部3312に記憶する(S46)。なお、同時に顧客IDを受信した場合には、制御部300は、当該顧客IDを、受信した客席番号に関連付けた顧客ID部3313に記憶する(S46)。次に制御部300は、記憶した注文情報に基づいて、厨房に対して商品の調理発注処理を行う(S48)。そして制御部300は処理を終了する。
【0069】
また、商品の注文情報および客席番号の受信ではないと判断した場合には(S45のNo)、制御部300は、注文端末5から精算情報を受信したかを判断する(S49)。精算情報を受信したと判断した場合には(S49のYes)、制御部300は、当該精算情報に基づいて精算処理を実行する(S50)。そして制御部300は、精算処理をした注文情報(対応する顧客ID部3313に顧客IDが記憶されている場合は当該顧客IDも)を本部サーバ1に送信する(S51)。そして制御部300は処理を終了する。
【0070】
ここからは、注文端末5の制御について説明する。図16は、注文端末5の制御処理の流れを示すフローチャートである。注文端末5の制御部500は、カードリーダ60等から顧客IDが入力されたかを判断する(S61)。顧客IDが入力されたと判断した場合には(S61のYes)、制御部500は、入力された顧客IDを顧客ID記憶部531に記憶する(S62)。そして制御部500は、記憶した顧客IDを店舗サーバ3に送信する(S63)。そして制御部500はS61に戻る。
【0071】
また、顧客IDの入力ではないと判断した場合には(S61のNo)、制御部500は、本部サーバ1からカスタマイズメニューの情報を受信したかを判断する(S64)。カスタマイズメニューの情報を受信したと判断した場合には(S64のYes)、制御部500は、受信したカスタマイズメニューの情報をカスタマイズ情報部533に記憶する(S65)。そして制御部500は、記憶したカスタマイズメニューをマイオーダー画面として表示部58に表示する(S66)。なお、カスタマイズメニューは、自動的に表示するようにしてもよいが、標準メニューとカスタマイズメニューのどちらを表示するかを、例えば選択キー等の操作で顧客が選択できるようにしてもよい。そして制御部500はS61に戻る。
【0072】
また、カスタマイズメニューの情報の受信ではないと判断した場合には(S64のNo)、制御部500は、商品選択キー571が操作されたかを判断する(S67)。商品選択キー571が操作されたと判断した場合には(S67のYes)、制御部500は、指定された商品の商品情報を注文情報部532に記憶する(S68)。そして制御部500はS61に戻る。
【0073】
また、商品選択キー571の操作ではないと判断した場合には(S67のNo)、制御部500は、注文キー572が操作されたかを判断する(S69)。注文キー572が操作されたと判断した場合には(S69のYes)、制御部500は、注文情報部532に記憶されている商品情報に基づいて当該商品の注文情報を作成し、店舗サーバ3に送信する注文処理を実行する(S70)。
【0074】
また、注文キー572の操作ではないと判断した場合には(S69のNo)、制御部500は、注文に係る音声入力があったかを判断する(S71)。注文に係る音声入力があったと判断した場合には(S71のYes)、制御部500は、音声入力された注文商品の商品情報を抽出する(S73)。例えば「いつものお任せ」の音声が入力されると、当該顧客に係る予め決められた商品の商品情報を抽出する。そして制御部500は、抽出した商品情報に基づいて当該商品の注文情報を作成し、店舗サーバ3に送信する注文処理を実行する(S74)。このように音声入力があると、顧客が商品の選択、および商品選択キー571や注文キー572の操作をしなくても、自動的に商品の注文を行うことができる。
【0075】
また、注文に係る音声入力ではないと判断した場合(S71のNo)、およびS70の処理、S74の処理を実行した後に、制御部500は、精算キー573が操作されたかを判断する(S75)。精算キー573が操作されたと判断した場合には(S75のYes)、制御部500は、当該顧客の飲食に係る精算情報を生成して店舗サーバ3に送信する(S76)。例えば、食べた寿司の皿を回収するために投入する投入部に、皿の種類(例えば100円の皿か200円皿か)を認識し同時に投入された皿の枚数を数えるセンサを設け、当該センサからの出力によって制御部500は、顧客が食した商品の種類と数を特定することができるため、制御部500は、この情報に基づいて精算情報を生成する。また、精算キー573が操作されたことにより店員が客席Kに来て、テーブルT上に積まれている皿の種類と枚数を目視等でカウントしたデータを精算情報として入力してもよい。あるいは、皿の底部に埋め込まれた無線タグの情報(商品を個品単位で特定する情報との商品の種類の情報を含む)に基づいて精算情報を生成するようにしてもよい。あるいは、客席Kの上方に設置されたカメラが撮像した画像に基づいて皿の種類と枚数をカウントして精算情報を生成するようにしてもよい。なお、店舗サーバ3は、受信した精算情報に基づいて精算処理を実行する。そして制御部500は処理を終了する。また、精算キー573の操作ではないと判断した場合には(S75のNo)、制御部500はS61に戻る。
【0076】
このような第1実施形態によれば、本部サーバ1は、携帯端末7から受信したお好み商品に基づいた、当該顧客に適したカスタマイズメニューを作成する。そのため、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能となる。
【0077】
また、第1実施形態によれば、他のお好み商品の傾向が類似する他の顧客のお好み商品を加えたカスタマイズメニューを作成する。そのため、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能となる。
【0078】
(第2実施形態)
ここからは、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態のカスタマイズメニューに注文履歴の情報を加えたカスタマイズメニューを作成する。第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成については同じ参照符号を付し、説明を簡略化または省略する。
【0079】
第2実施形態は、図1図2図4図11図13図16の構成は第1実施形態と共通である。また、第2実施形態において、
(4)本部サーバ1は、カスタマイズメニュー1またはカスタマイズメニュー2に、過去の注文履歴に係る注文商品(過去に当該顧客によって注文された商品)を加えたカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー4)を作成する。
(5)カスタマイズメニュー4において、注文履歴に含まれる注文商品を、過去の注文数が多い商品順にランキング化して、上位の商品から順に表示するカスタマイズメニューを作成する(カスタマイズメニュー5)。ランキングは、例えば1カ月や1年間のスパンで行ってもよいが、季節の旬の商品がランキングに含まれるように、季節別のランキングを作成してもよい。
(6)カスタマイズメニュー5に、店舗Mにおける商品の注文数のランキング情報を加えて表示するカスタマイズメニューを作成する(カスタマイズメニュー6)。
(7)カスタマイズメニュー4~6に、店舗Mで推奨する商品(キャンペーン商品、等)の情報を追加して表示するカスタマイズメニューを作成する(カスタマイズメニュー7)。
【0080】
次に、第2実施形態において、一例として、カスタマイズメニュー1に、当該顧客の注文履歴や店舗Mにおける注文数に基づいたランキングデータを追加した、カスタマイズメニュー5の作成と表示について説明する。図17は、お好み商品および注文履歴に基づいたカスタマイズメニューの表示を示す説明図である。
【0081】
携帯端末7において図3と同様の操作を行うと、携帯端末7は、バッジ情報を付したお好み商品の商品情報を顧客IDとともに本部サーバ1に送信する。
【0082】
本部サーバ1は、携帯端末7からお好み商品に係る商品情報とバッジ情報を顧客IDとともに受信して、お好み商品に係る商品情報を顧客IDに対応させて顧客別に記憶する。
【0083】
さらに本部サーバ1は、注文端末5から、顧客が注文した商品の注文情報と顧客IDとを受信して、顧客別に注文履歴を更新して記憶する。さらに本部サーバ1は、当該店舗Mにおける注文商品の注文数に係る注文ランキング情報を取得し、他店舗Mからも同様の注文ランキング情報を取得して記憶する。
【0084】
次に本部サーバ1は、当該顧客の注文履歴に基づいて商品の注文数に係るランキングを作成して記憶する。そして本部サーバ1は、記憶している当該顧客のお好み商品の情報と当該顧客のランキング情報と店舗Mのランキング情報とに基づいて、当該顧客に係るカスタマイズメニュー(カスタマイズメニュー5)を作成する。そして本部サーバ1は、作成したカスタマイズメニューの情報を受信した顧客IDに対応させて記憶する。
【0085】
注文端末5に顧客カード等を読ませることで、注文端末5から店舗サーバ3を経由して顧客IDを受信した本部サーバ1は、当該顧客IDに対応して記憶されているカスタマイズメニューの情報を読み出して店舗サーバ3を介して注文端末5に送信する。
【0086】
注文端末5は、本部サーバ1からカスタマイズメニューの情報を受信して記憶する。そして注文端末5は、記憶したカスタマイズメニューをマイオーダー画面として表示する。注文端末5に表示されたカスタマイズメニューのうち、点線64で囲まれる商品A、商品B、商品Cは、携帯端末7においてハートのバッジBを付した当該顧客のお好み商品である。点線65で囲まれた商品は、バッジBが付されていないお好み商品、当該顧客の注文履歴に基づく商品のランキング、店舗Mにおける商品の注文数のランキングを表示する。なお、図4において、店舗Mにおける商品の注文数のランキングは見えていないが、画面を上下方向にスクロールすることで見える様になる。
【0087】
図17に示すように、点線64で囲まれたバッジBを付した商品の画像は、点線65で囲まれた商品より大きく表示される。そのため、表示されたカスタマイズメニューにおいて、バッジBを付した商品が分かり易い。なお、抽出された他の顧客のお好み商品に、嫌いな商品やアレルギー等の事情で食べることができない商品に付したバッジBを付した商品が含まれている場合には、本部サーバ1は、当該商品の情報を含まないカスタマイズメニューを作成する。そのため注文端末5は、嫌いな商品やアレルギー等の事情で食べることができない商品を表示することはない。
【0088】
図6の顧客マスタ143において、注文履歴部1434は、各顧客の顧客IDに対応させて、注文端末5から受信した商品の注文情報を顧客別に記憶する。注文履歴部1434は、注文情報を受信する度に、当該注文情報および注文数を加算して、累積的に記憶する。カスタマイズメニュー部1435は、各顧客の顧客IDに対応させて、お好み情報部1433に記憶されたお好み商品の情報、注文履歴部1434に記憶された注文履歴情報、店舗情報部144に記憶された店舗Mに係る注文数のランキング情報、他顧客情報部145に記憶された他顧客の注文数に係るランキング情報、のいくつかの情報または全部の情報に基づいて、顧客に係るカスタマイズメニューを作成し、顧客別に記憶する。
【0089】
また、図7の音声入力部59において、例えば個々の商品に固有に付された商品番号が入力された場合に、当該商品番号が音声として入力されると、音声認識技術により該当商品を特定する。制御部500は、商品が特定されると、自動的に当該商品の注文処理を行う。また、特定の音声(例えば「いつものお任せ」のような決められた音声)が入力されると、音声認識技術により音声が認識する。制御部500は、音声が認識されると、予め決められた商品について自動的に発注処理を行う。予め決められた商品は、例えばカスタマイズ情報部533に記憶されたお好み商品である。また予め決められた商品は、例えばカスタマイズ情報部533に記憶された注文履歴のランキングが高い商品(例えば所定のランキング順位位までの商品)である。
【0090】
また、図11の機能ブロック図において、カスタマイズメニュー作成部101は、お好み商品に加え、注文履歴部1434に記憶された過去の注文情報を含む前記カスタマイズメニューを作成する。
【0091】
図18は、第2実施形態における本部サーバ1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図18において、商品の注文情報と顧客IDを受信したと判断した場合には(S33のYes)、制御部100は、履歴処理を実行する(S38)。
【0092】
図19は、S38の処理における本部サーバ1の履歴処理の流れを示すフローチャートである。図19に示すように、履歴記憶部104は、受信した商品の注文情報を、同時に受信した顧客IDで特定される顧客の注文履歴部1434に累積的に記憶する(S381)。次にカスタマイズメニュー作成部101は、注文履歴部1434に記憶されている注文履歴に基づいて当該顧客の注文数の多い順にランキング情報を作成する。そして、カスタマイズメニュー作成部101は、作成したランキング情報をS323で作成したカスタマイズメニューの情報に追加した、新たなカスタマイズメニューを作成する(S382)。なお、S382の処理において、店舗情報部144に記憶されている、店舗Mにおける商品の注文数のランキング情報を追加してもよい。次にカスタマイズメニュー記憶部102は、S342で作成したカスタマイズメニューをカスタマイズメニュー部1435に記憶する(S383)。
【0093】
そして制御部100は、S361の処理において、カスタマイズメニュー部1435に記憶されているカスタマイズメニューの情報を読み出す(S361)。すなわち、制御部100は、S383で記憶したカスタマイズメニューを読み出す。
【0094】
このような第2実施形態によれば、本部サーバ1は、携帯端末7から受信したお好み商品、および顧客の過去の注文情報に基づいた当該顧客に適したカスタマイズメニューを作成する。そのため、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能となる。
【0095】
(第3実施形態)
ここからは、第3実施形態について説明する。第1実施形態ではお好み商品に係るカスタマイズメニューを作成し、第2実施形態では第1実施形態のカスタマイズメニューに注文履歴に係る注文情報を加えたカスタマイズメニューを作成したが、第3実施形態では、標準メニューにお好み商品を示すバッジBの情報を追加したカスタマイズメニューを作成する。第3実施形態において、第1実施形態および第2実施形態と同じ構成については同じ参照符号を付し、説明を簡略化または省略する。
【0096】
第3実施形態において、図1図2図4図16の構成は第1実施形態と共通である。
【0097】
図20は、第3実施形態におけるお好み商品の登録とカスタマイズメニューの表示を示す説明図である。図20において、図3と同様に、アプリケーションがインストールされた携帯端末7から入力されたお好み商品の情報とバッジBの情報を本部サーバ1に送信する。本部サーバ1は、受信したお好み商品の情報に基づいて、標準メニューの当該お好み商品の画像に近接させてバッジBの画像を張り付けたカスタマイズメニューを作成し、注文端末5に表示させる。
【0098】
具体的には、制御部100は、携帯端末7から受信した当該お気に入り情報を顧客IDに対応させてお好み情報部1433に記憶する。そして制御部100は、図13のS323の処理において、標準メニューの商品の画像のうちお好み情報部1433に記憶されているお好み商品の画像に近接させてバッジBの画像を付したカスタマイズメニューを作成する。
【0099】
このような第3実施形態では、標準メニューにおいて、お好み商品の位置にバッジBの画像を付す。そのため、お好み商品の情報を他の商品と区別することができるため、顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能となる。また、第3実施形態の場合、標準メニューには店舗Mのお勧め商品が表記されていることが多いため、カスタマイズメニューにおいて、お好み商品と店舗Mのお勧め商品の両方を確認することができる。
【0100】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0101】
例えば、各実施形態では、本部サーバ1を情報処理装置の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、例えば、店舗サーバ3、注文端末5、携帯端末7が情報処理装置であってもよい。店舗サーバ3が情報処理装置の場合、S323の処理、S324の処理、S361の処理、S362の処理を店舗サーバ3が行う。注文端末5が情報処理装置の場合、S323の処理、S324の処理、S361の処理、S362の処理を注文端末5が行う。携帯端末7が情報処理装置の場合、S323の処理、S324の処理、S361の処理、S362の処理を携帯端末7が行う。
【0102】
また、各実施形態において、当該顧客が登録したお好み商品と傾向が類似している他の顧客のお好み商品をカスタマイズメニューに含ませるようにしたが、これは必須の構成ではない。
【0103】
また、各実施形態では、客席Kに備えられた注文端末5を用いて説明した。しかしながらこれに限らず、注文端末装置は、携帯端末7であってもよい。この場合、本部サーバ1は、標準メニューやカスタマイズメニューの情報を携帯端末7に送信する。また、顧客は、携帯端末7から商品を注文する。
【0104】
また、各実施形態では、お好み商品を顧客が携帯する携帯端末7を用いて設定するように説明した。しかしながらこれに限らず、お好み商品を例えばPC(Personal Computer)等の携帯できない装置を用いて設定してもよい。
【0105】
また、各実施形態では、回転寿司を店舗の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、注文端末装置や携帯端末から注文する他の飲食店であってもよい。
【0106】
また、第2実施形態では、注文情報を、注文端末5から店舗サーバ3を経由して本部サーバ1に送信するようにした。しかしながらこれに限らず、本部サーバ1は、例えば注文端末5や上記精算装置が精算処理を行った際に生成する電子レシート情報を収集する電子レシート管理サーバが電子レシート情報から、精算情報に含まれる商品の情報を注文情報として取得するようにしてもよい。この場合、本部サーバ1は、電子レシート管理サーバから取得した注文情報に基づいてカスタマイズメニューを作成する。なお、本部サーバ1は、電子レシート管理サーバが受信した電子レシート情報に基づいて注文情報を取得する場合、他の飲食店企業における飲食の情報も取得することができる。
【0107】
なお、各実施形態の本部サーバ1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0108】
また、各実施形態の本部サーバ1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、各実施形態の本部サーバ1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0109】
また、各実施形態の本部サーバ1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0110】
第1実施形態~第3実施形態では、顧客のお好み商品をカスタマイズメニューに必ず含むようにした。しかしながら、以下に付記する発明では、「顧客が食べたい商品を簡単に選択することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである」という課題を解決するために、顧客のお好み商品を含むことを必須とせず、注文商品の注文履歴に基づいてカスタマイズメニューを作成する情報処理装置の発明である。情報処理装置は、本部サーバ1、店舗サーバ3、注文端末5、携帯端末7のいずれであってもよい。以下に付記する。
【0111】
[付記]
[請求項1]
過去の商品の注文履歴に基づいて、当該注文履歴に含まれる商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、
作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、
を備える情報処理装置。
[請求項2]
前記顧客特定情報が入力されると、前記カスタマイズメニューを表示可能に出力するカスタマイズメニュー出力部、をさらに備えた、
請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項3]
前記カスタマイズメニュー作成部は、前記注文履歴に含まれる注文商品の注文数の多い順にランキング情報を付して作成される、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
[請求項4]
前記カスタマイズメニュー作成部は、顧客の注文傾向と類似した注文傾向を有する他の顧客の注文履歴から抽出した商品を含む前記カスタマイズメニューを作成する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報処理装置。
[請求項5]
前記カスタマイズメニュー作成部は、標準メニューにおいて、前記注文履歴に含まれる商品の情報を他の商品と区別した前記カスタマイズメニューを作成する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報処理装置。
[請求項6]
情報処理装置としてのコンピュータを、
過去の商品の注文履歴に基づいて、当該注文履歴に含まれる商品を容易に選択可能なカスタマイズメニューを作成するカスタマイズメニュー作成部と、
作成したカスタマイズメニューを、顧客特定情報に基づいて顧客別に記憶するカスタマイズメニュー記憶部と、
として機能させるためのプログラム。
なお、請求項5の発明において、標準メニューに含まれる注文履歴に含まれる商品の画像にバッジの画像を付して表示することで、他の商品と区別する。
【符号の説明】
【0112】
1 本部サーバ
3 店舗サーバ
5 注文端末
7 携帯端末
10 注文管理システム
60 カードリーダ
100 制御部
101 カスタマイズメニュー作成部
102 カスタマイズメニュー記憶部
103 カスタマイズメニュー出力部
104 履歴記憶部
131 お好み情報部
143 顧客マスタ
144 店舗情報部
145 他顧客情報部
300 制御部
331 注文管理部
500 制御部
531 顧客ID記憶部
532 注文情報部
533 カスタマイズ情報部
542 商品マスタ
543 客席番号部
571 商品選択キー
572 注文キー
700 制御部
731 お好み商品部
742 商品マスタ
743 顧客ID部
771 選択キー
772 送信キー
1431 顧客ID部
1432 顧客情報部
1433 お好み情報部
1434 注文履歴部
1435 カスタマイズメニュー部
3311 客席番号部
3312 注文情報部
3313 顧客ID部
B バッジ
K 客席
【先行技術文献】
【特許文献】
【0113】
【特許文献1】特開2014-52944号公報
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