(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132645
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】垂直搬送機
(51)【国際特許分類】
B65G 47/52 20060101AFI20230914BHJP
【FI】
B65G47/52 C
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038096
(22)【出願日】2022-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 俊雄
【テーマコード(参考)】
3F044
【Fターム(参考)】
3F044AA03
3F044CA01
3F044CD11
(57)【要約】
【課題】ロール材のみを上段と下段との間で搬送するとともに、搬送されたロール材を搬送車に渡すことができる垂直搬送機を提供する。
【解決手段】垂直搬送機1は、ロール材Rを鉛直方向に搬送するための搬送空間21を有するフレーム2と、キャリッジ4と、キャリッジ4を鉛直方向に昇降させる昇降部5と、軸部材6と、可動床8と、を備えている。可動床8は、床本体81と、軸部材6に固定されるとともに床本体81に固定された左右のアーム80とを有する。床本体81は、軸部材6が回動させられることにより、上段の床となる水平位置と、搬送空間21を避ける垂直位置との間で揺動させられる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向に延びる複数の支柱と、前記支柱に囲まれロール材を鉛直方向に搬送するための搬送空間と、を有するフレームと、
前記フレーム内に搬入された前記ロール材の左右端にそれぞれ係止される左右の係止部を有するキャリッジと、
前記キャリッジを鉛直方向に昇降させる昇降部と、
前記キャリッジに係止された前記ロール材の左方および右方にそれぞれ配置され、左右方向に延びる左右の軸部材と、
左右いずれかの前記軸部材に連結され前記軸部材を回動させる駆動部と、
第1端部を前記軸部材にそれぞれ固定され前記軸部材の回動によって揺動させられる左右一対のアームと、前記左右一対のアームの第2端部にそれぞれ固定され水平位置と垂直位置との間で前記アームとともに揺動させられる床本体とを有する可動床と、を備え、
前記可動床は、前記垂直位置のとき前記搬送空間の前方または後方に配置され、前記水平位置のとき前記フレームの上段の床になる
ことを特徴とする垂直搬送機。
【請求項2】
前記床本体が前記垂直位置のとき、前記軸部材の軸中心と前記床本体の重心とを結ぶ線の水平面からの角度は、40°~50°であり、
前記床本体が前記水平位置のとき、前記軸部材の軸中心と前記床本体との重心とを結ぶ線の水平面からの角度は、40°~50°である
ことを特徴とする請求項1に記載の垂直搬送機。
【請求項3】
前記アームは、前記床本体が前記水平位置のとき、鉛直方向に延びるよう前記床本体と前記軸部材に固定されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の垂直搬送機。
【請求項4】
前記フレームに固定され、前記床本体が前記水平位置のとき前記床本体の上端を載置される載置部と、前記床本体上面と実質的に面一に形成された上面とを有する第1側床をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の垂直搬送機。
【請求項5】
前記フレームに固定され、前記床本体が前記水平位置のとき前記床本体上面と面一に形成された上面と、前記床本体が揺動する際に前記床本体の揺動軌道を避けるよう側面視傾斜している傾斜面とを有する第2側床をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の垂直搬送機。
【請求項6】
前記可動床は、前記可動床の重心近傍から前記軸部材に向かって延びるとともに左右の前記アームに固定された補強部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の垂直搬送機。
【請求項7】
前記床本体および前記左右のアームは、前記搬送空間を囲むように、平面視略コの字状に形成されている
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の垂直搬送機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直搬送機に関し、特にロール材を搬送する垂直搬送機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のように、ロール材を搬送する垂直搬送機が知られている。特許文献1では、ロール材は、無人搬送車によって運搬され、無人搬送車は、垂直搬送機によって下段から上段へと搬送される。すなわち、特許文献1に記載の垂直搬送機は、無人搬送車とともにロール材を搬送する。そのため、この垂直搬送機は、上下方向に揺動可能な可動床を備えており、下段に進入した垂直搬送機を上段に搬送した後、可動床を上側に揺動させ、無人搬送車を着地させる。無人搬送車は、可動床に着地後、可動床から上段のフロアに移動する。
【0003】
ところで、無人搬送車とともにロール材を搬送するこの垂直搬送機では、大型の昇降部を必要とする。また、作業場所によっては、ロール材は、下段でのみ無人搬送車によって搬送され、上段では有人の搬送車で搬送される方がよい場合がある。この場合、垂直搬送機は、ロール材のみを搬送する方が好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、搬送車が搬入したロール材のみを上段と下段との間で搬送するとともに、搬送されたロール材を搬送車に渡すことができる垂直搬送機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る垂直搬送機は、
鉛直方向に延びる複数の支柱と、支柱に囲まれロール材を鉛直方向に搬送するための搬送空間と、を有するフレームと、
フレーム内に搬入されたロール材の左右端にそれぞれ係止される左右の係止部を有するキャリッジと、
キャリッジを鉛直方向に昇降させる昇降部と、
キャリッジに係止されたロール材の左方および右方にそれぞれ配置され、左右方向に延びる左右の軸部材と、
左右いずれかの軸部材に連結され軸部材を回動させる駆動部と、
第1端部を軸部材にそれぞれ固定され軸部材の回動によって揺動させられる左右一対のアームと、左右一対のアームの第2端部にそれぞれ固定され水平位置と垂直位置との間でアームとともに揺動させられる床本体とを有する可動床と、を備え、
可動床は、垂直位置のとき搬送空間の前方または後方に配置され、水平位置のときフレームの上段の床になる、ことを特徴とする。
【0007】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
床本体が垂直位置のとき、軸部材の軸中心と床本体の重心とを結ぶ線の水平面からの角度が、40°~50°であり、
床本体が水平位置のとき、軸部材の軸中心と床本体との重心とを結ぶ線の水平面からの角度が、40°~50°である。
【0008】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
アームが、床本体が水平位置のとき、鉛直方向に延びるよう床本体と軸部材に固定されている。
【0009】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
フレームに固定され、床本体が水平位置のとき床本体の上端を載置される載置部と、床本体上面と実質的に面一に形成された上面とを有する第1側床をさらに備える。
【0010】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
フレームに固定され、床本体が水平位置のとき床本体上面と面一に形成された上面と、床本体が揺動する際に床本体の揺動軌道を避けるよう側面視傾斜している傾斜面とを有する第2側床をさらに備える。
【0011】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
可動床が、可動床の重心近傍から軸部材に向かって延びるとともに左右のアームに固定された補強部をさらに有する。
【0012】
上記垂直搬送機は、好ましくは、
床本体および左右のアームが、搬送空間を囲むように、平面視略コの字状に形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る垂直搬送機は、搬送車が搬入したロール材のみを上段と下段との間で搬送するとともに、搬送されたロール材を搬送車に渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る垂直搬送機を示す概略正面図である。
【
図2】
図1に示された垂直搬送機の概略側面図である。
【
図3】
図2に示されたキャリッジを示す拡大側面図である。
【
図4】
図1に示された垂直搬送機の概略背面図である。
【
図5】
図2示された可動床と搬送空間とを示す平面図である。
【
図6】
図2に示された可動床の動作を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る垂直搬送機1について説明する。図中における両矢印Xは前後方向を示し、両矢印Yは左右方向を示し、両矢印Zは上下方向を示している。図面における前後左右方向は、フレーム2内に進入する搬送車の前後左右を基準にしており、本発明における各方向は、当該図面における各方向に基づいている。
【0016】
図1~
図4に示すように、垂直搬送機1は、フレーム2と、2つの扉3と、キャリッジ4と、昇降部5と、軸部材6と、駆動部7と、可動床8と、第1側床9と、第2側床10と、を備えている。垂直搬送機1は、搬送車によってフレーム2内に搬入されたロール材Rを鉛直方向に搬送するよう構成されている。本実施形態に係るロール材Rは、左右にシャフトRaをそれぞれ有する。また、垂直搬送機1内にロール材Rを搬送する搬送車は、特許文献1に記載の無人搬送車、または人力による搬送車でもよい。
【0017】
フレーム2は、4つの支柱20と、搬送空間21とを有する。
【0018】
支柱20は、鉛直方向に延びるとともに水平方向四隅に配置されている。本実施形態では、フレーム2は、1階部分と2階部分とを有する。1階部分が本発明の「下段」に相当し、2階部分が本発明の「上段」に相当する。
【0019】
搬送空間21は、支柱20に囲まれており、後で説明するように、ロール材Rを鉛直方向に搬送するために配置されている。
【0020】
2つの扉3は、電磁ロック(図示略)をそれぞれ有しており、
図1および
図2に示すように、1階および2階部分の正面にそれぞれ配置されている。電磁ロックは、搬送車によってロール材Rを搬出または搬入が可能であるか否かを判定するセンサを有しており、その判定結果に基づいて扉3をロックまたは解除する。これにより、垂直搬送機1は、ロール材Rの搬送中に人が垂直搬送機1内に進入することを防止することができる。垂直搬送機1は、扉3の代わりにセンサを有するシャッターを備えていてもよい。
【0021】
キャリッジ4は、キャリッジ本体40と、係止部41と、を有する。
【0022】
図1に示すように、キャリッジ本体40は、略下向きコ字状に形成されており、係止部41は、キャリッジ本体40の左右の下端にそれぞれ設けられている。キャリッジ本体40は、リフトチェーン(図示略)を介して昇降部5に連結されている。
【0023】
係止部41は、支持部410と、固定部411とを有する。
【0024】
図3に示すように、支持部410は、V字状部410aを有し、固定部411は、レバー411aと、押さえ部411bとを有する。レバー411aは、上下方向に延びるとともに垂直位置と水平方向との間で揺動させられる。押さえ部411bは、レバー411aの上下方向中央から水平方向に延びるとともにレバー411aとともに移動させられる。係止部41は、ロール材RのシャフトRaを支持部410によって下からすくい上げるとともに、
図3に示すように、レバー411aを垂直位置に移動して押さえ部411bによってロール材Rを支持部410に固定する。
【0025】
図4に示すように、昇降部5は、シャフト50と、2つのリフトチェーン(図示略)と、モーター51と、を有する。シャフト50は、回動可能にフレーム2の上面に配置されている。2つのリフトチェーンは、シャフト50の両端にそれぞれ連結されており、かつ、キャリッジ本体40の左右にそれぞれ連結されキャリッジ本体40を吊支している。昇降部5は、モーター51によってシャフト50を回動させリフトチェーンを巻き上げまたは繰り出すことにより、キャリッジ4を鉛直方向に昇降させる。これにより、垂直搬送機1は、
図1および
図2に示すように、ロール材Rを1階位置および仮想線で示された2階位置との間で鉛直方向に昇降させる。
【0026】
図4および
図5に示すように、軸部材6は、左右一対で構成されている。左右一対の軸部材6は、左右方向にそれぞれ延びるとともに、キャリッジ4に係止されたロール材Rの左方および右方にそれぞれ配置され、回動可能にフレーム2に固定されている。
【0027】
駆動部7は、モーターであって、軸部材6をその駆動力によって回動させる。駆動部7は、ギヤードモーターで構成されているが単なる一例であって、本発明に係る駆動部はこれに限定されない。
【0028】
可動床8は、左右一対のアーム80と、床本体81と、補強部82と、を有する。
【0029】
図5に示すように、左右のアーム80の第1端部は、軸部材6にそれぞれ固定されており、軸部材6の回動によって揺動させられる。左右のアーム80の第2端部は、床本体81に固定されている。
【0030】
図6に示すように、床本体81は、駆動部7によってアーム80が揺動させられることにより、垂直位置と、仮想線で示された水平位置とを有する。
図2および
図6に示すように、床本体81は、水平位置のとき、フレーム2の2階の床に構成されている。可動床8は、
図6に示すように、側面視、略T字状に形成されている。したがって、アーム80は、水平位置のときの床本体81の重量をアーム80の長さ方向で支持するので、斜め方向で床本体81に固定されているよりも強く床本体81を支持することができる。
【0031】
図5に示すように、床本体81およびアーム80は、垂直位置のとき平面視略逆コの字状に形成されている。これにより、可動床8は、垂直位置のとき搬送空間21に沿って配置することができるので、フレーム2内のスペースを有効に活用することができ、その結果、搬送装置をコンパクトに構成させることができる。
【0032】
図5および
図6に示すように、2つの補強部82は、可動床8の重心C近傍から軸部材6に向かって延びるとともに、
図5に示すように、左右のアーム80の左右方向外側にそれぞれ配置され、左右のアーム80および床本体81に固定されている。これにより、補強部82は、床本体81とアーム80との接続状態を補強している。
【0033】
図5および
図6に示すように、第1側床9は、載置部90を有し、垂直位置のときの床本体81の後方に隣接してフレーム2に固定されている。第1側床9の上面は、床本体81および2階床F2と実質的に面一で構成されている。これにより、搬送車は、2階床F2から第1側床9を通り、床本体81上に進入することができる。載置部90には、床本体81の上端が載置され、これにより、床本体81は、第1側床9と軸部材6とによって支持されるので、軸部材6は、軸部材6に加わる、床本体81および進入してきた搬送車の重量の負荷を軽減することが出来る。
【0034】
図6に示すように、第2側床10は、床本体81側に側面視傾斜面10aを有している。また、
図6に示すように、第2側床10は、床本体81の前方に隣接してフレーム2に固定されている。第2側床10の上面は、床本体81および2階床F2と実質的に面一で構成されている。これにより、搬送車は、2階正面からフレーム2内に進入しロール材Rを回収後、フレーム2の背面から退出することができる。
【0035】
次いで、
図6を参照して、床本体81の重心Cと、軸部材6の軸中心Oとの位置関係について説明する。
図6に示すように、床本体81の重心Cは、床本体81の長さ方向略中央に位置している。そして、床本体81が垂直位置のとき、軸部材6の軸中心Oと床本体81の重心Cとを結ぶ線の水平面からの第1角度P1は、40°~50°であり、床本体81が水平位置のとき、軸部材6の軸中心Oと床本体81との重心Cとを結ぶ線の水平面からの第2角度P2は、40°~50°で構成されている。
【0036】
床本体81の重心Cと、軸部材6の軸中心Oとの位置関係をこのように構成することにより、アーム80の長さを短く構成することができ、かつ、アーム80を床本体81の長さ方向と直交する方向で床本体81に固定させることができる。その結果、アーム80は、床本体81が垂直位置のとき、床本体81をその長さ方向で支持することができる。また、重心Cと軸中心Oとの位置関係をこのように構成することにより、重心Cと軸中心Oとの距離を短くすることができ、それによって小さい駆動力で床本体81を垂直位置と水平位置との間で揺動させることができる。しかも、軸部材6と床本体81とを近づけることにより、
図5に示すように、軸部材6は、搬送空間21におけるキャリッジ4の位置に隣接して配置することができ、その結果、垂直搬送機1は、フレーム2内のデッドスペースを減少させるので、コンパクトに構成することができる。
【0037】
垂直搬送機1の動作をあらためて説明すると、搬送車が垂直搬送機1の1階部分にロール材Rを搬入すると、昇降部5は、キャリッジ4を上昇させることによりロール材Rのみをすくい上げるとともに2階部分に上昇させる。次いで、駆動部7は、軸部材6を回動させることにより床本体81を水平位置に配置させる。次いで、別の搬送車が垂直搬送機1の2階部分正面から垂直搬送機1内に進入し床本体81上まで移動して、垂直搬送機1内のロール材Rをすくい上げ、垂直搬送機1の背面から退出する。駆動部7は、搬送車が退出すると、軸部材6を回動させることにより床本体81を垂直位置に配置させる。
【0038】
垂直搬送機1は、上記構成を備えていることにより、ロール材Rのみを垂直搬送することができる。これにより、昇降部5の吊り下げ動力を小さく構成することができる。また、垂直搬送機1は、キャリッジ4を人が乗ることができない構成とされたことにより、本質的に安全な構造を有している。さらに、垂直搬送機1は、床本体81の上端を載置部90に載置させて水平状態を維持させるので、軸部材6に対する荷重負荷を減少させるので、よりコンパクトに設計でき、また、特許文献1の垂直搬送機1で設けられていた床の可動ストッパーを不要とすることができる。さらには、垂直搬送機1は、水平位置の床本体81の前後位置に隣接して第1側床9および第2側床10をそれぞれ配置させているので、床本体81の左右から荷役可能に構成されている。
【0039】
以上、本発明の一実施形態に係る垂直搬送機1について説明してきたが、本発明に係る垂直搬送機は、これに限定されるものではない。例えば、本発明に係る垂直搬送機は、以下の変形例によって実施されてもよい。
【0040】
垂直搬送機1は、例えば、背面にも扉3またはシャッターを設けてもよい。または、垂直搬送機1は、背面を閉じた構成であってもよい。この場合、搬送車は、正面から垂直搬送機1内に進入した後、後退することによって垂直搬送機1内から退出する。また、この場合、垂直搬送機1は、第2側床10を備えなくてもよい。
【0041】
上記実施形態では、垂直搬送機1は、1階および2階ともに、正面から搬送車を進入させるよう構成されていたが、垂直搬送機1は、例えば、1階では正面から搬送車を進入させ、2階では背面から搬送車を進入させるよう構成されてもよい。
【0042】
可動床8、軸部材6、駆動部7、第1側床9および第2側床10の位置を、例えば、前後で反転させ、床本体81が後方から前方に揺動して水平位置に配置されるよう構成してもよい。
【0043】
上記実施形態では、ロール材Rは、シャフトRaを有していたが、シャフトRaを有しないロール材Rを搬送する垂直搬送機1を構成してもよい。この場合、係止部41は、ロール材Rの孔に係止される部材によって構成されてもよく、本発明に係る係止部の構成は、上記実施形態に限定されない。
【符号の説明】
【0044】
1 垂直搬送機
2 フレーム
20 支柱
21 搬送空間
3 扉
4 キャリッジ
40 キャリッジ本体
41 係止部
5 昇降部
50 シャフト
51 モーター
6 軸部材
7 駆動部
8 可動床
80 アーム
81 床本体
82 補強部
9 第1側床
90 載置部
10 第2側床
10a 傾斜面
R ロール材
Ra シャフト
F1 1階床
F2 2階床
C 重心
P1 第1角度
P2 第2角度