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特開2023-132682硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132682
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニット
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20230914BHJP
   A61B 1/12 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
A61B1/00 652
A61B1/12 531
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038148
(22)【出願日】2022-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】504205521
【氏名又は名称】国立大学法人 長崎大学
(71)【出願人】
【識別番号】507096124
【氏名又は名称】株式会社トライテック
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】松本 桂太郎
(72)【発明者】
【氏名】永安 武
(72)【発明者】
【氏名】高木 克典
(72)【発明者】
【氏名】竹▲崎▼ 博
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161DD01
4C161FF38
4C161GG14
4C161JJ11
(57)【要約】
【課題】硬性内視鏡の外周面に対してカバー部材が外れることなく容易に着脱することができ、しかも硬性内視鏡の観察窓部をより確実に洗浄することができる硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニットを提供する。
【解決手段】カバー2は、硬性内視鏡50の外周面の周方向における一部を覆い、硬性内視鏡50の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数の溝12、14が形成されている、可撓性を有するカバー部材10と、カバー部材10の溝12、14に嵌め込まれ、硬性内視鏡50の基端側から当該硬性内視鏡50の観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材40、42と、を有している。吐出部20には複数の吐出口22、24が形成されており、管状部材40、42から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口22、24から観察窓部に向かって吐出させる分岐部分27が設けられている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に観察窓部が設けられた硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆うためのカバーであって、
前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆い、前記硬性内視鏡の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数の溝が形成されている、可撓性を有するカバー部材と、
前記カバー部材の前記溝に嵌め込まれ、前記硬性内視鏡の基端側から当該硬性内視鏡の前記観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材と、
を備え、
前記カバー部材の先端には、前記管状部材から送られた洗浄用流体の向きを変えて前記観察窓部に吐出する吐出部が形成されており、
前記吐出部には複数の吐出口が形成されており、前記管状部材から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口から前記観察窓部に向かって吐出させる分岐部分が設けられている、硬性内視鏡のカバー。
【請求項2】
前記カバー部材には、前記硬性内視鏡を捉えるための一対の捕捉部分が形成されており、前記カバー部材が撓んで前記一対の捕捉部分が開くことにより前記硬性内視鏡に対する着脱を行うことができるようになっている、請求項1記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項3】
各前記吐出口から洗浄用流体が互いに異なる方向で前記観察窓部に向かって吐出されるよう、各前記吐出口が前記吐出部に形成されている、請求項1または2記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項4】
前記管状部材は可撓性を有している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項5】
前記溝の内部に収容された前記管状部材を前記カバー部材に保持させる保持部分が前記カバー部材の先端近傍および基端近傍に設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項6】
前記溝は2つ形成されており、各溝にそれぞれ嵌め込まれるよう2つの前記管状部材が設けられており、一方の前記管状部材には洗浄用流体として気体が流れるとともに他方の前記管状部材には洗浄用流体として洗浄液が流れるようになっている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項7】
前記吐出部には、前記管状部材から送られた気体が通る第1流路および前記管状部材から送られた洗浄液が通る第2流路がそれぞれ内部に形成されており、前記第1流路および前記第2流路は連通しておらず、前記第1流路および前記第2流路を通る気体および洗浄液がそれぞれ別の前記吐出口から吐出されるようになっている、請求項6記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項8】
前記分岐部分は、前記第1流路および前記第2流路のうち少なくとも何れか一方に設けられている、請求項7記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項9】
前記分岐部分は前記第1流路にのみ設けられており、前記管状部材から前記第2流路に送られた洗浄液は分岐しないで前記吐出口から吐出されるようになっている、請求項8記載の硬性内視鏡のカバー。
【請求項10】
先端に観察窓部が設けられた硬性内視鏡と、
前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆うカバーと、
を備え、
前記カバーは、前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆い、前記硬性内視鏡の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数の溝が形成されている、可撓性を有するカバー部材と、前記カバー部材の前記溝に嵌め込まれ、前記硬性内視鏡の基端側から当該硬性内視鏡の前記観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材と、を有しており、
前記カバー部材の先端には、前記管状部材から送られた洗浄用流体の向きを変えて前記観察窓部に吐出する吐出部が形成されており、
前記吐出部には複数の吐出口が形成されており、前記管状部材から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口から前記観察窓部に向かって吐出させる分岐部分が設けられている、内視鏡ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患部を撮像するための対物レンズを保護する観察窓部が先端に設けられた硬性内視鏡の外周面を覆うためのカバー、ならびに硬性内視鏡およびカバーからなる内視鏡ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野では、胃の検査や手術において胃カメラに代表される内視鏡(軟性内視鏡)が使用されるようになっている。また、胸部を開口して行う手術で胸腔鏡が使用され、腹部を開口して行う手術で腹腔鏡が使用される場合が多い(以下、腹腔鏡下手術という)。腹腔鏡下手術は、その低侵襲性、良好な整容性により急速に普及しており、胃癌、大腸癌手術を主な対象として外科手術全体に占める割合が年々増加している。ところで、上述した胸腔鏡や腹腔鏡等は硬性内視鏡と呼ばれ、このような硬性内視鏡の先端には、患部を撮像するための対物レンズが設けられるとともに、対物レンズを保護する観察窓部が設けられている。
【0003】
上述した胸腔鏡や腹腔鏡等の硬性内視鏡を用いた手術が行われる間に、硬性内視鏡の先端に設けられた観察窓部が血液や脂肪等により汚れ、また曇りを生じることが頻繁にある。このため、観察窓部の洗浄または清浄化のために手術を一時中断せざるを得ず、手術効率が著しく低下するという問題がある。より詳細に説明すると、硬性内視鏡を用いた手術に必要な情報は、当該硬性内視鏡により得られる画像(視覚)情報のみであり、手術中の曇りや血液、脂肪等による観察窓部の汚れは、安全な手術の施行の妨げとなる。そのために手術中は硬性内視鏡を体外に一旦取り出して洗浄する必要があるが、それに要する時間は手術時間の延長につながり、患者に大きな負担となったり予期せぬ合併症が発症したりするおそれがある。
【0004】
このような問題を解決するために、例えば特許文献1等に開示されるように、患者の体内で硬性内視鏡の観察窓部に生理食塩水等の洗浄水や当該洗浄水を吹き飛ばすための気体を供給するようなカバーを硬性内視鏡の外周面に取り付けるような技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6242560号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、硬性内視鏡の観察窓部をより確実に洗浄する技術が求められている。
【0007】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、硬性内視鏡の外周面に対してカバー部材が外れることなく容易に着脱することができ、しかも硬性内視鏡の観察窓部をより確実に洗浄することができる硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の硬性内視鏡のカバーは、
先端に観察窓部が設けられた硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆うためのカバーであって、
前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆い、前記硬性内視鏡の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数の溝が形成されている、可撓性を有するカバー部材と、
前記カバー部材の前記溝に嵌め込まれ、前記硬性内視鏡の基端側から当該硬性内視鏡の前記観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材と、
を備え、
前記カバー部材の先端には、前記管状部材から送られた洗浄用流体の向きを変えて前記観察窓部に吐出する吐出部が形成されており、
前記吐出部には複数の吐出口が形成されており、前記管状部材から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口から前記観察窓部に向かって吐出させる分岐部分が設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の内視鏡ユニットは、
先端に観察窓部が設けられた硬性内視鏡と、
前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆うカバーと、
を備え、
前記カバーは、前記硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆い、前記硬性内視鏡の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数の溝が形成されている、可撓性を有するカバー部材と、前記カバー部材の前記溝に嵌め込まれ、前記硬性内視鏡の基端側から当該硬性内視鏡の前記観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材と、を有しており、
前記カバー部材の先端には、前記管状部材から送られた洗浄用流体の向きを変えて前記観察窓部に吐出する吐出部が形成されており、
前記吐出部には複数の吐出口が形成されており、前記管状部材から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口から前記観察窓部に向かって吐出させる分岐部分が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニットによれば、硬性内視鏡の外周面に対してカバー部材が外れることなく容易に着脱することができ、しかも硬性内視鏡の観察窓部をより確実に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態による硬性内視鏡のカバーを示す正面図である。
図2図1に示すカバーを上側から見たときの構成を示す上面図である。
図3図1に示すカバーを左側から見たときの構成を示す側面図である。
図4図2に示すカバーのA-A矢視による断面図である。
図5図2に示すカバーのB-B矢視による断面図である。
図6図2に示すカバーのC-C矢視による断面図である。
図7図1等に示すカバーの吐出部の構成を示す斜視図である。
図8図1等に示すカバーの吐出部を含む先端の構成を示す上面図である。
図9図8に示すカバーの吐出部を基端側から見たときの構成を示す図である。
図10】本発明における他の実施の形態による硬性内視鏡のカバーを上側から見た時の構成示す上面図である。
図11図10に示すカバーのD-D矢視による断面図である。
図12図10および図11に示すカバーの吐出部を基端側から見たときの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図9は、本実施の形態に係る硬性内視鏡のカバーおよび内視鏡ユニットを示す図である。
【0013】
本実施の形態に係る内視鏡ユニット1は、硬性内視鏡50およびカバー2から構成されている。具体的には、本実施の形態に係る内視鏡ユニット1は、硬性内視鏡50の外周面にカバー2が取り付けられたものである。なお、図1乃至図6では硬性内視鏡50を二点鎖線で示し、カバー2を実線で示している。
【0014】
まず、本実施の形態に係る硬性内視鏡50について簡単に説明する。図1等に示すように、硬性内視鏡50は細長い略円柱形状の本体部分を有しており、この本体部分の先端には患部を撮像するための対物レンズおよび当該対物レンズを保護するガラス板等の透明または半透明の観察窓部が設けられている。また、図1に示すように、細長い略円柱形状の本体部分の先端面(すなわち、図1における左側の面)は、当該本体部分の長手方向に直交する面(すなわち、図1における上下方向)に対して傾斜しており、このような傾斜した先端面に観察窓部が設けられている。このため、観察窓部は、細長い略円柱形状の本体部分の長手方向に直交する面に対して傾斜するようになる。なお、本実施の形態による硬性内視鏡はこのようなものに限定されることはない。本実施の形態で用いられる硬性内視鏡の他の例として、細長い略円柱形状の本体部分の長手方向に直交する面に沿って(すなわち、図1における上下方向に沿って)観察部材が延びるようなものが用いられてもよい。
【0015】
次に、このような硬性内視鏡50の外周面の周方向における一部を覆うためのカバー2について説明する。図1乃至図6等に示すように、本実施の形態によるカバー2は、硬性内視鏡50の外周面の周方向における一部を覆い、硬性内視鏡50の長手方向に沿って互いに平行に延びる2本の溝12、14が形成されているカバー部材10と、カバー部材10の各溝12、14に嵌め込まれ、硬性内視鏡50の基端側から当該硬性内視鏡50の観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材40、42とを備えている。
【0016】
図1等に示すように、カバー部材10は、硬性内視鏡50の略全長に亘って延びている。また、図3および図6等に示すように、カバー部材10は、当該カバー部材10を長手方向に沿って見たときに略C字形状となっており、このC字形状部分の間の空間に硬性内視鏡50が嵌められるようになっている。このようなカバー部材10は、軟質プラスチック等のプラスチックから構成されており、当該カバー部材10は可撓性を有するものとなっている。また、図3等に示すように、カバー部材10には、硬性内視鏡50を捉えるための一対の捕捉部分11が形成されている。そして、カバー部材10が撓むことにより当該カバー部材10が硬性内視鏡50の外周面に取り付けられるようになっている。より詳細には、硬性内視鏡50にカバー2を取り付ける際に、カバー部材10のC字形状部分の隙間に硬性内視鏡50の外周面に押し当てることによって、硬性内視鏡50をカバー部材10に向かって押し付ける。このことによりカバー部材10が撓むことにより一対の捕捉部分11の間の隙間が広がり、これらの一対の捕捉部分11の間の隙間に硬性内視鏡50が入るため、図3および図6に示すように硬性内視鏡50にカバー2が取り付けられるようになる。
【0017】
一対の管状部材40、42のうち一方の管状部材40には、硬性内視鏡50の観察窓部に付着した洗浄液を吹き飛ばすための気体(例えば、二酸化炭素ガス)が流れるようになっており、他方の管状部材42には、硬性内視鏡50の観察窓部に供給される生理食塩水等の洗浄液が流れるようになっている。管状部材40には気体供給管が接続されており、気体供給管には気体供給源が接続されている。そして、気体供給源から気体供給管に供給された気体が管状部材40に送られるようになっている。このことにより、硬性内視鏡50にカバー2が取り付けられたときに、カバー2のカバー部材10の溝12に嵌め込まれた管状部材40に気体供給管から気体を供給することができるようになる。また、管状部材42には洗浄液供給管が接続されており、洗浄液供給管には洗浄液供給源が接続されている。そして、洗浄液供給源から洗浄液供給管に供給された洗浄液が管状部材42に送られるようになっている。このことにより、硬性内視鏡50にカバー2が取り付けられたときに、カバー2のカバー部材10の溝14に嵌め込まれた管状部材42に洗浄液供給管から洗浄液を供給することができるようになる。
【0018】
カバー部材10の各溝12、14に嵌め込まれる各管状部材40、42はそれぞれ可撓性を有するゴム等から構成されている。ここで、各管状部材40、42が可撓性を有していることにより、硬性内視鏡50にカバー2を取り付けたり当該カバー2を硬性内視鏡50から取り外したりする際に、一対の捕捉部分11の間の隙間が広がるようカバー部材10が撓み、各溝12、14の形状が変形した場合でも、各溝12、14の形状の変形に合わせて各管状部材40、42も撓むため、各管状部材40、42が金属製等である場合と比較して各管状部材40、42が破損、磨耗してしまうことを抑制することができる。
【0019】
図2等に示すように、各溝12、14の内部に収容された管状部材40、42をカバー部材10に保持させる保持部分16、19がカバー部材10の先端近傍および基端近傍に設けられている。これらの保持部分16、19により各管状部材40、42が各溝12、14から抜け出てしまうことを防止することができる。また、カバー部材10の先端近傍側の保持部分16には、当該保持部分16により保持される各管状部材40、42と連通する流路17、18が内部に形成されている。保持部分16により保持される管状部材40は流路17に連通するとともに保持部分16により保持される管状部材42は流路18に連通している。
【0020】
図7乃至図9に示すように、カバー部材10の先端には、各管状部材40、42からそれぞれ送られた気体および洗浄液の向きを変えて硬性内視鏡50の観察窓部に吐出する吐出部20が形成されている。また、吐出部20には複数の吐出口22、24が形成されており、管状部材40から吐出部20に送られた気体は各吐出口22から吐出されるとともに、管状部材42から吐出部20に送られた洗浄液は吐出口24から吐出されるようになっている。ここで、各吐出口22から気体が互いに異なる方向で硬性内視鏡50の観察窓部に向かって吐出されるよう、各吐出口22が吐出部20に形成されている。このような吐出部20の構成の詳細について以下に説明する。
【0021】
吐出部20には、管状部材40から送られた気体が通る第1流路および管状部材42から送られた洗浄液が通る第2流路29がそれぞれ内部に形成されている。第1流路は、流路26、分岐部分27および左右一対の流路28を含んでいる。ここで、流路26の上流側端部は、保持部分16の内部に形成されている流路17に連通している。また、流路26の下流側端部に分岐部分27が設けられており、流路26を流れる流体はこの分岐部分27から左右一対の流路28に分岐するようになっている。左右一対の流路28の各々にはそれぞれ3つの吐出口22が設けられており、分岐部分27から各流路28に分岐された流体が各吐出口22から吐出されるようになっている。このようにして、管状部材40から吐出部20に送られた気体は各吐出口22から吐出される。
【0022】
また、第2流路29の上流側端部は、保持部分16の内部に形成されている流路18に連通している。また、第2流路29の下流側端部には吐出口24が設けられている。このようにして、管状部材42から吐出部20に送られた洗浄液は吐出口24から吐出される。
【0023】
また、図2等に示すように、カバー部材10の基端側には、胸腔鏡や腹腔鏡等の硬性内視鏡50を用いた手術が行われる際に術者により把持される左右一対の羽根部材30が設けられている。
【0024】
次に、このような構成からなる内視鏡ユニット1の使用方法について説明する。まず、患者の体内に内視鏡ユニット1を差し込むような手術を行う際に、硬性内視鏡50の外周面にカバー2を取り付ける。具体的には、硬性内視鏡50の外周面をカバー部材10のC字形状部分の隙間に押し当てることにより、硬性内視鏡50をカバー部材10に向かって押し付ける。このことによりカバー部材10の一対の捕捉部分11の間の隙間が広がるように当該カバー部材10が変形するため、硬性内視鏡50にカバー2が取り付けられるようになる。このようにして、硬性内視鏡50の外周面にカバー2が取り付けられた内視鏡ユニット1が形成される。そして、内視鏡ユニット1を患者の体内に挿入することにより手術を行う。
【0025】
手術中に硬性内視鏡50の観察窓部が血液や脂肪等により汚れたり、曇りが生じたりした場合には、患者の体内に内視鏡ユニット1を差し込んだ状態で当該観察窓部の洗浄を行う。より詳細には、管状部材42に接続された洗浄液供給管に洗浄液供給源から洗浄液を供給することにより、管状部材42の内部で図1における左方向に洗浄液が流れるようにする。そして、管状部材42から洗浄液が吐出部20に送られ、保持部分16の内部に形成されている流路18および吐出部20の内部に形成されている第2流路29を経て吐出口24から洗浄液が吐出される。このことにより、吐出口24から吐出された洗浄液によって硬性内視鏡50の観察窓部を洗浄することができるようになる。
【0026】
その後、管状部材40に接続された気体供給管に気体供給源から気体を供給することにより、管状部材40の内部で図1における左方向に気体が流れるようにする。そして、管状部材40から気体が吐出部20に送られ、保持部分16の内部に形成されている流路17および吐出部20の内部に形成されている流路26を経た気体が分岐部分27で分岐して左右一対の流路28に各々に送られることにより、各吐出口22から気体が吐出される。このことにより、吐出口24から吐出された気体によって、硬性内視鏡50の観察窓部に付着した洗浄液を吹き飛ばすことができるようになる。この際に、各吐出口22から気体が互いに異なる方向で硬性内視鏡50の観察窓部に向かって吐出されるよう、各吐出口22が吐出部20に形成されているため、観察窓部に向かって吐出口22から気体を一方向に吐出する場合と比較して、観察窓部に付着した洗浄液をより一層確実に吹き飛ばすことができる。
【0027】
以上のような構成からなる本実施の形態のカバー2やこのようなカバー2と硬性内視鏡50とから構成される内視鏡ユニット1によれば、カバー2は、硬性内視鏡50の外周面の周方向における一部を覆い、硬性内視鏡50の長手方向に沿って互いに平行に延びる1または複数(具体的には、2つ)の溝12、14が形成されている、可撓性を有するカバー部材10と、カバー部材10の溝12、14に嵌め込まれ、硬性内視鏡50の基端側から当該硬性内視鏡50の観察窓部に供給されるべき洗浄用流体(具体的には、気体や洗浄液)が内部で流れる管状部材40、42と、を有している。また、カバー部材10の先端には、管状部材40、42から送られた洗浄用流体の向きを変えて観察窓部に吐出する吐出部20が形成されており、吐出部20には複数の吐出口22、24が形成されている。また、管状部材40、42から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口22、24から観察窓部に向かって吐出させる分岐部分27が設けられている。このようなカバー2によれば、管状部材40、42から送られた洗浄用流体を分岐部分27で分岐させて各吐出口22、24から観察窓部に向かって吐出させるため、観察窓部に向かって複数の吐出口22、24から洗浄用流体を吐出することができ、よって観察窓部の洗浄を確実に行うことができる。
【0028】
また、本実施の形態のカバー2では、各吐出口22、24から洗浄用流体が互いに異なる方向で観察窓部に向かって吐出されるよう、各吐出口22、24が吐出部20に形成されている。この場合には、観察窓部に向かって複数の方向から洗浄用流体を吐出することができ、よって観察窓部の洗浄をより一層確実に行うことができる。
【0029】
また、本実施の形態のカバー2では、管状部材40、42は可撓性を有している。この場合には、上述したように、硬性内視鏡50にカバー2を取り付けたり当該カバー2を硬性内視鏡50から取り外したりする際にカバー部材10が撓み、各溝12、14の形状が変形した場合でも、各溝12、14の形状の変形に合わせて各管状部材40、42も撓む。このため、各管状部材40、42が金属製等である場合と比較して各管状部材40、42が破損、磨耗してしまうことを抑制することができる。
【0030】
また、本実施の形態のカバー2では、溝12、14の内部に収容された管状部材40、42をカバー部材10に保持させる保持部分16、19がカバー部材10の先端近傍および基端近傍に設けられている。この場合には、手術中に溝12、14の内部に収容された管状部材40、42が溝12、14から抜け出てしまうことを防止することができる。
【0031】
また、本実施の形態のカバー2では、2つの溝12、14が形成されており、各溝12、14にそれぞれ嵌め込まれるよう2つの管状部材40、42が設けられている。そして、一方の管状部材40には洗浄用流体として気体が流れるとともに他方の管状部材42には洗浄用流体として洗浄液が流れるようになっている。この場合には、ある管状部材42に洗浄液を供給することにより硬性内視鏡50の観察窓部に洗浄液を吐出して当該観察窓部を洗浄した後、別の管状部材40に気体を供給することにより硬性内視鏡50の観察窓部に気体を吐出して当該観察窓部に付着している洗浄液を吹き飛ばすことができる。
【0032】
また、本実施の形態のカバー2では、吐出部20には、管状部材40から送られた気体が通る流路26、28(第1流路)および管状部材42から送られた洗浄液が通る第2流路29がそれぞれ内部に形成されており、第1流路および第2流路29は連通しておらず、第1流路および第2流路29を通る気体および洗浄液がそれぞれ別の吐出口22、24から吐出されるようになっている。この場合には、気体および洗浄液を別々の経路で硬性内視鏡50の観察窓部に供給することができるため、観察窓部に対する洗浄効果をより一層高めることができる。
【0033】
また、本実施の形態のカバー2では、分岐部分27は、第1流路および第2流路29のうち少なくとも何れか一方に設けられている。具体的には、分岐部分27は第1流路にのみ設けられており、管状部材42から第2流路29に送られた洗浄液は分岐しないで吐出口24から吐出されるようになっている。この場合には、観察窓部に向かって吐出口22から気体を一方向に吐出する場合と比較して、観察窓部に付着した洗浄液をより一層確実に吹き飛ばすことができる。
【0034】
なお、本発明による硬性内視鏡のカバーや内視鏡ユニットは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0035】
例えば、上記の説明では分岐部分27は第1流路にのみ設けられており、管状部材42から第2流路29に送られた洗浄液は分岐しないで吐出口24から吐出されるようになっている態様について説明したが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。他の態様として、第2流路29にも分岐部分が設けられており、管状部材42から第2流路29に送られた洗浄液が分岐部分で分岐して複数の吐出口から互いに異なる方向で観察窓部に吐出されるようになっていてもよい。この場合には、観察窓部をより一層確実に洗浄することができる。また、更に他の態様として、第2流路29に分岐部分が設けられており、管状部材42から第2流路29に送られた洗浄液が分岐部分で分岐して複数の吐出口から互いに異なる方向で観察窓部に吐出されるが、第1流路に分岐部分が設けられておらず、管状部材40から第1流路に送られた気体は分岐しないで1つの吐出口から吐出されるようになっていてもよい。
【0036】
また、上記の説明ではカバー部材10に2本の溝12、14が形成されるともに2本の管状部材40、42がそれぞれ溝12、14に嵌め込まれる態様について述べたが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。他の態様のカバーとして、カバー部材10に1本の溝が硬性内視鏡50の長手方向に沿って形成されるともに1本の管状部材がこの溝に嵌め込まれるようになっており、吐出部には複数の吐出口が形成されており、1本の管状部材から送られた洗浄用流体を分岐させて各吐出口から観察窓部に向かって吐出させる分岐部分が設けられているものが用いられてもよい。この場合には、まず管状部材に洗浄液を供給することによって各吐出口から観察窓部に向かって洗浄液を吐出させた後、同じ管状部材に気体を供給することによって各吐出口から観察窓部に向かって気体を吐出させることにより観察窓部に付着した洗浄液を吹き飛ばすようにする。このような変形例に係るカバーでも、管状部材から送られた洗浄用流体を分岐部分で分岐させて各吐出口から観察窓部に向かって吐出させるため、観察窓部に向かって複数の吐出口から洗浄用流体を吐出することができ、よって観察窓部の洗浄を確実に行うことができる。
【0037】
また、更なる変形例に係る硬性内視鏡のカバーにおいて、カバー部材に3本以上の溝が形成されるともに、3本以上の管状部材がそれぞれ各溝に嵌め込まれるようになっていてもよい。
【0038】
また、本発明の他の実施の形態に係る硬性内視鏡のカバーとして、図10乃至図12に示すもの用いられてもよい。図10は、本発明における他の実施の形態による硬性内視鏡のカバーを上側から見た時の構成示す上面図であり、図11は、図10に示すカバーのD-D矢視による断面図である。また、図12は、図10および図11に示すカバーの吐出部を基端側から見たときの構成を示す図である。なお、図10乃至図12では硬性内視鏡の図示を省略している。
【0039】
図10乃至図12に示す内視鏡ユニット101のカバー102は、硬性内視鏡の外周面の周方向における一部を覆い、硬性内視鏡の長手方向に沿って互いに平行に延びる2本の溝が形成されているカバー部材110と、カバー部材110の各溝に嵌め込まれ、硬性内視鏡の基端側から当該硬性内視鏡の観察窓部に供給されるべき洗浄用流体が内部で流れる管状部材140、142とを備えている。カバー部材110および各管状部材140、142は、硬性内視鏡の略全長に亘って延びている。また、図12に示すように、カバー部材110は、当該カバー部材110を長手方向に沿って見たときに略C字形状となっており、このC字形状部分の間の空間に硬性内視鏡が嵌められるようになっている。カバー部材110の構成は図1乃至図9に示すカバー部材10と構成が略同一であるためその説明を省略する。一対の管状部材140、142のうち一方の管状部材140には、硬性内視鏡の観察窓部に付着した洗浄液を吹き飛ばすための気体(例えば、二酸化炭素ガス)が流れるようになっており、他方の管状部材142には、硬性内視鏡の観察窓部に供給される生理食塩水等の洗浄液が流れるようになっている。
【0040】
カバー部材110の先端近傍側には、各管状部材140、142と連通する流路147、148が内部に形成されており、管状部材140は流路147に連通するとともに管状部材142は流路148に連通している。
【0041】
カバー部材110の先端には、各管状部材140、142からそれぞれ送られた気体および洗浄液の向きを変えて硬性内視鏡の観察窓部に吐出する吐出部120が形成されている。また、吐出部120には複数の吐出口122、124が形成されており、管状部材140から吐出部120に送られた気体は各吐出口122から吐出されるとともに、管状部材142から吐出部120に送られた洗浄液は吐出口124から吐出されるようになっている。ここで、各吐出口122から気体が互いに異なる方向で硬性内視鏡の観察窓部に向かって吐出されるよう、各吐出口122が吐出部120に形成されている。
【0042】
吐出部120には、管状部材140から流路147を経て送られた気体が通る第1流路および管状部材142から流路148を経て送られた洗浄液が通る第2流路がそれぞれ内部に形成されている。第1流路は途中で左右一対の2つの流路に分岐して各流路に送られた気体は左右一対の2つの吐出口122からそれぞれ吐出されるようになっている。また、第2流路の上流側端部は流路148に連通しており、第2流路の下流側端部には吐出口124が設けられている。このようにして、管状部材142から吐出部120に送られた洗浄液は吐出口124から吐出される。なお、吐出部120の内部において第1流路および第2流路は連通していない。
【0043】
また、カバー10が取り付けられる硬性内視鏡の長手方向に対する各吐出口122、124からの気体や洗浄液の吐出方向の角度(図11において参照符号P)として、15°、20°、30°の3種類のものを準備した。
【0044】
次に、このような構成からなる内視鏡ユニット101の使用方法について説明する。カバー102が取り付けられている硬性内視鏡の観察窓部が手術中に血液や脂肪等により汚れたり、曇りが生じたりした場合には、患者の体内に内視鏡ユニット101を差し込んだ状態で当該観察窓部の洗浄を行う。より詳細には、管状部材142に接続された洗浄液供給管に洗浄液供給源から洗浄液を供給することにより、管状部材142の内部で図10および図11における左方向に洗浄液が流れるようにする。そして、管状部材142から洗浄液が吐出部120に送られ、流路148および吐出部120の内部に形成されている第2流路を経て吐出口124から洗浄液が吐出される。このことにより、吐出口124から吐出された洗浄液によって硬性内視鏡の観察窓部を洗浄することができるようになる。
【0045】
その後、管状部材140に接続された気体供給管に気体供給源から気体を供給することにより、管状部材140の内部で図9および図10における左方向に気体が流れるようにする。そして、管状部材140から気体が吐出部120に送られ、流路147および吐出部120の内部に形成されている第1流路を経た気体が途中で左右一対の2つの流路に分岐して各吐出口122から気体が吐出される。このことにより、吐出口124から吐出された気体によって、硬性内視鏡の観察窓部に付着した洗浄液を吹き飛ばすことができるようになる。この際に、各吐出口122から気体が互いに異なる方向で硬性内視鏡の観察窓部に向かって吐出されるよう、各吐出口122が吐出部120に形成されているため、観察窓部に向かって吐出口122から気体を一方向に吐出する場合と比較して、観察窓部に付着した洗浄液をより一層確実に吹き飛ばすことができる。
【0046】
このようなカバー102や内視鏡ユニット101でも、管状部材140から送られた洗浄用流体(具体的には、気体)を途中で分岐させて各吐出口122から観察窓部に向かって吐出させるため、観察窓部に向かって複数の吐出口122から洗浄用流体を吐出することができ、よって観察窓部の洗浄を確実に行うことができる。より詳細には、上述したように、カバー10が取り付けられる硬性内視鏡の長手方向に対する各吐出口122、124からの気体や洗浄液の吐出方向の角度(図11において参照符号P)として、15°、20°、30°の3種類のものを準備したが、どの角度の大きさであっても硬性内視鏡の観察窓部に水滴はあまり残らず、とりわけこの角度が30°であったときには硬性内視鏡の観察窓部に水滴がほとんど残らなかった。
【0047】
比較例として、吐出部において気体が流れる第1流路および洗浄液が流れる第2流路が途中で合流して1つの流路になり、この1つの流路の下流側端部に設けられる吐出口から気体または洗浄液が硬性内視鏡の観察窓部に向かって吐出されるようなカバーを作製した。このようなカバーを硬性内視鏡に取り付けた内視鏡ユニットにおける硬性内視鏡の観察窓部の洗浄について以下に説明する。第2の管状部材に接続された洗浄液供給管に洗浄液供給源から洗浄液を供給することにより、この第2の管状部材から洗浄液を吐出部に送り、吐出部の内部に形成されている流路を経て吐出口から洗浄液を吐出させることにより硬性内視鏡の観察窓部を洗浄液で洗浄した。その後、第1の管状部材に接続された気体供給管に気体供給源から気体を供給することにより、この第1の管状部材から気体を吐出部に送り、吐出部の内部に形成されている流路を経て吐出口から気体を吐出させることにより硬性内視鏡の観察窓部に付着した洗浄液を気体で吹き飛ばしたときに、観察窓部に多くの水滴が残ってしまうという問題が生じた。より詳細には、カバーが取り付けられる硬性内視鏡の長手方向に対する吐出口からの気体や洗浄液の吐出方向の角度として、15°、20°、30°の3種類のものを準備したが、どの角度の大きさであっても硬性内視鏡の観察窓部に対する吐出口から吐出された気体の当たりが悪く、硬性内視鏡の観察窓部に多くの水滴が残ってしまった。このような比較例からも、第1の管状部材から送られた気体を吐出部の内部で分岐させて各吐出口から観察窓部に向かって吐出させることにより、観察窓部に向かって複数の吐出口から気体を吐出することができ、よって観察窓部の洗浄(具体的には、洗浄液の除去)を確実に行うことができることが分かる。
【符号の説明】
【0048】
1 内視鏡ユニット
2 カバー
10 カバー部材
11 捕捉部分
12、14 溝
16 保持部分
17、18 流路
19 保持部分
20 吐出部
22、24 吐出口
26 流路
27 分岐部分
28 流路
29 第2流路
30 羽根部材
40、42 管状部材
50 硬性内視鏡
101 内視鏡ユニット
102 カバー
110 カバー部材
120 吐出部
122、124 吐出口
140、142 管状部材
147、148 流路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
図12