(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132883
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】建設機械のコンソール装置及び建設機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/16 20060101AFI20230914BHJP
B60R 7/04 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
E02F9/16 H
B60R7/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038452
(22)【出願日】2022-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000140719
【氏名又は名称】株式会社加藤製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】猪野 勝行
【テーマコード(参考)】
2D015
3D022
【Fターム(参考)】
2D015EB01
3D022CA07
3D022CB07
3D022CC21
3D022CD05
(57)【要約】
【課題】コンソールアセンブリの非操作位置において作業者とセーフティバーとの干渉が有効に抑制される建設機械のコンソール装置を提供すること。
【解決手段】コンソール装置では、コンソールフレームは、操作空間の幅方向に沿う第1の回動軸を中心として操作位置と非操作位置との間で回動可能に、ベースフレームに取付けられる。セーフティバーは、操作空間の幅方向に沿う第2の回動軸を中心として回動可能に、コンソールアセンブリに取付けられ、操作空間の前方側へコンソールアセンブリから突出する突出位置と格納位置との間で、回動可能である。コンソールアセンブリが非操作位置から操作位置へ回動することにより、セーフティバーは、コンソールアセンブリの回動とは反対回りで、格納位置から突出位置まで回動する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の操作空間においてベースフレームに設置されるコンソール装置であって、
前記操作空間の幅方向に沿う第1の回動軸を中心として操作位置と非操作位置との間で回動可能に、前記ベースフレームに取付けられるコンソールアセンブリと、
前記操作空間の前記幅方向に沿う第2の回動軸を中心として回動可能に前記コンソールアセンブリに取付けられ、前記操作空間の前方側へ前記コンソールアセンブリから突出する突出位置と前記操作空間の前記前方側へ前記コンソールアセンブリから突出しない格納位置との間で回動可能なセーフティバーであって、前記コンソールアセンブリが前記非操作位置から前記操作位置へ回動することにより、前記コンソールアセンブリの回動とは反対回りで、前記第2の回動軸を中心として前記格納位置から前記突出位置まで回動するセーフティバーと、
を具備する、コンソール装置。
【請求項2】
前記コンソールアセンブリは、前記ベースフレームに当接可能な当接リンクを備え、
前記コンソールアセンブリの前記当接リンクは、前記コンソールアセンブリが前記非操作位置に位置する状態において、前記ベースフレームから離れて位置するとともに、前記コンソールアセンブリが前記非操作位置から前記操作位置へ向かって回動することにより、前記ベースフレームに当接し、
前記セーフティバーは、前記当接リンクが前記ベースフレームに当接している状態において、前記コンソールアセンブリが前記操作位置に向かってさらに回動することにより、前記格納位置から前記突出位置に向かって回動する、
請求項1のコンソール装置。
【請求項3】
前記コンソールアセンブリは、前記ベースフレームと係合可能な係合片を備え、
前記コンソールアセンブリの前記係合片は、前記コンソールアセンブリが前記非操作位置に位置する状態において、前記ベースフレームから離れて位置するとともに、前記コンソールアセンブリの前記非操作位置から前記操作位置まで回動によって前記ベースフレームと係合することにより、前記操作位置で前記コンソールアセンブリをロックする、
請求項1又は2のコンソール装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項のコンソール装置と、
前記第1の回動軸を中心とし前記コンソールアセンブリが回動可能な状態で、前記コンソール装置が鉛直上側から設置される前記ベースフレームと、
前記コンソール装置及び前記ベースフレームが配置される前記操作空間が内部に形成されるキャブボックスであって、前記ベースフレームが前記鉛直上側から設置される床板、及び、前記コンソール装置に対して前記操作空間の前記幅方向の一方側に離れて位置する扉を備えるキャブボックスと、
前記操作空間の前記幅方向について前記扉が位置する側とは反対側から前記コンソール装置に対して並んで、前記操作空間に配置されるシートと、
を具備する、建設機械。
【請求項5】
前記コンソール装置、前記ベースフレーム、前記キャブボックス及び前記シートを備える上部旋回体と、
前記上部旋回体が旋回可能に前記鉛直上側から連結される下部走行体と、
をさらに具備する、請求項4の建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械のコンソール装置及び建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下部走行体に対して上部旋回体が旋回可能に連結される建設機械として、油圧ショベルが開示されている。この油圧ショベルでは、コンソール装置及びシートが上部旋回体に設けられ、シートは、上部旋回体の幅方向の一方側からコンソール装置に対して並んで配置される。また、コンソール装置には、操作レバーを備えるコンソールアセンブリが設けられ、操作レバーにおいて、油圧ショベルを用いた作業に関連する操作が入力される。
【0003】
また、コンソール装置のコンソールアセンブリは、床板等に設置されるベースフレームに、回動可能に取付けられ、コンソールアセンブリは、操作レバーにおいて操作が入力される操作位置と操作位置から上部旋回体の後方側へ回動した非操作位置との間で、回動可能である。コンソールアセンブリには、操作位置と非操作位置との間でコンソールを回動させる操作が入力される操作部材として、回動レバーが設けられる。また、特許文献1のコンソール装置では、コンソールアセンブリが操作位置に位置する状態において乗降通路を遮断するセーフティバーとして、回動レバーが機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1のように、コンソールアセンブリが操作位置と非操作位置との間で回動可能であり、かつ、コンソールアセンブリが操作位置に位置する状態において乗降通路をセーフティバーが遮断するコンソール装置では、コンソールアセンブリが非操作位置に位置する状態において、乗降通路を通して乗車又は降車する作業者のセーフティバーへの干渉が有効に抑制されることが、求められている。すなわち、コンソール装置が配置される操作空間では、コンソールアセンブリが非操作位置に位置する状態において、操作空間の前方側へセーフティバーがコンソールアセンブリに対して突出しない構成を適切に実現することが、求められている。
【0006】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コンソールアセンブリの非操作位置において作業者とセーフティバーとの干渉が有効に抑制される建設機械のコンソール装置、及び、そのコンソール装置を備える建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明のある態様は、建設機械の操作空間においてベースフレームに設置されるコンソール装置であって、前記操作空間の幅方向に沿う第1の回動軸を中心として操作位置と非操作位置との間で回動可能に、前記ベースフレームに取付けられるコンソールアセンブリと、前記操作空間の前記幅方向に沿う第2の回動軸を中心として回動可能に前記コンソールアセンブリに取付けられ、前記操作空間の前方側へ前記コンソールアセンブリから突出する突出位置と前記操作空間の前記前方側へ前記コンソールアセンブリから突出しない格納位置との間で回動可能なセーフティバーであって、前記コンソールアセンブリが前記非操作位置から前記操作位置へ回動することにより、前記コンソールアセンブリの回動とは反対回りで、前記第2の回動軸を中心として前記格納位置から前記突出位置まで回動するセーフティバーと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンソールアセンブリの非操作位置において作業者とセーフティバーとの干渉が有効に抑制される建設機械のコンソール装置、及び、そのコンソール装置を備える建設機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る油圧ショベルを示す概略図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、キャブボックスの内部構成を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、シート、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが操作位置に位置する状態で示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、シート、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが非操作位置に位置する状態で示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが操作位置に位置する状態で示す斜視図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが非操作位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側から視た状態で示す概略図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが非操作位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側とは反対側から視た状態で示す概略図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが非操作位置と操作位置との間の中途の位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側から視た状態で示す概略図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが非操作位置と操作位置との間の中途の位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側とは反対側から視た状態で示す概略図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが操作位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側から視た状態で示す概略図である。
【
図11】
図11は、第1の実施形態に係る油圧ショベルにおいて、ベースフレーム、及び、シートに対して扉が位置する側から並んで配置されるコンソール装置を、コンソールアセンブリが操作位置に位置し、かつ、キャブボックスの幅方向について扉が位置する側とは反対側から視た状態で示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、建設機械の一例として、第1の実施形態に係る油圧ショベル1を示す。
図1に示すように、油圧ショベル1は、下部走行体2及び上部旋回体3を備える。上部旋回体3は、下部走行体2の鉛直上側に連結される。上部旋回体3は、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2に示す方向)に沿う旋回軸Pを中心として、下部走行体2に対して旋回可能である。
【0012】
上部旋回体3では、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向(
図1において紙面に対して直交又は略直交する方向)が、規定される。また、下部走行体2でも、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向が、規定される。
図1では、下部走行体2の前後方向が上部旋回体3の前後方向と一致又は略一致し、かつ、下部走行体2の幅方向が上部旋回体3の幅方向と一致又は略一致する状態を示す。また、
図1では、下部走行体2の前方側が上部旋回体3の前方側(矢印X1側)と一致又は略一致する状態で、油圧ショベル1を示す。
【0013】
上部旋回体3は、旋回体フレーム5及びキャブボックス6を備える。キャブボックス6は、旋回体フレーム5に鉛直上側から設置される。また、上部旋回体3には、作業装置8が連結される。作業装置8は、上部旋回体3と一緒に、下部走行体2に対して旋回可能である。作業装置8は、上部旋回体3の幅方向の一方側からキャブボックス6に対して並んで配置され、
図1の一例では、上部旋回体3の右方側からキャブボックス6に対して並んで配置される。また、作業装置8は、上部旋回体3の前方側へ、上部旋回体3から突出する。
【0014】
作業装置8は、ブーム11、アーム12及びバケット13を備える。作業装置8では、ブーム11の基端部が、上部旋回体3に連結され、アーム12の基端部がブーム11の先端部に連結され、バケット13がアーム12の先端部に連結される。油圧ショベル1を用いた作業では、上部旋回体3を旋回させたり、作業装置8を作動させたりする。作業装置8の作動においては、ブーム11を上部旋回体3に対して起こす又は伏せる動作、アーム12をブーム11に対して起こす又は伏せる動作、及び、アーム12への連結位置を中心としてバケット13を回動させる動作のいずれかが、行われる。前述のようにブーム11、アーム12及びバケット13のそれぞれを動作させることにより、土砂等が掘削される。
【0015】
図2は、キャブボックス6の内部構成を示す。
図2等では、矢印Y1及び矢印Y2で示す方向が、上部旋回体3の幅方向となる。
図2等に示すように、キャブボックス6の内部には、操作空間(運転室)7が形成される。このため、キャブボックス6によって、操作空間7の外装が形成される。
【0016】
また、キャブボックス6及び操作空間7では、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向(矢印X3及び矢印X4で示す方向)、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向(矢印Y3及び矢印Y4で示す方向)が、規定される。キャブボックス6(操作空間7)の前後方向は、上部旋回体3の前後方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)と一致又は略一致し、キャブボックス6の前方側(矢印X3側)は、上部旋回体3の前方側(矢印X1側)と一致又は略一致する。そして、キャブボックス6の幅方向は、上部旋回体3の幅方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)と一致又は略一致し、キャブボックス6の左方側(矢印Y3側)は、上部旋回体3の左方側(矢印Y1側)と一致又は略一致する。
【0017】
キャブボックス6は、頂板21、床板22、前板23、後板24及び一対の側板25,26を備える。頂板21は、鉛直上側(矢印Z1側)から操作空間(運転室)7に隣接し、床板22は、鉛直下側(矢印Z2側)から操作空間7に隣接する。頂板21は、鉛直方向について、操作空間7を間に挟んで、床板22と対向する。前板23は、キャブボックス6(操作空間7)の前方側(矢印X3側)から操作空間7に隣接し、後板24は、キャブボックス6の後方側(矢印X4側)から操作空間7に隣接する。前板23は、キャブボックス6の前後方向(上部旋回体3の前後方向)について、操作空間7を間に挟んで、後板24と対向する。
【0018】
側板(第1の側板)25は、キャブボックス6(操作空間7)の幅方向の一方側(矢印Y3側)から操作空間7に隣接し、側板(第2の側板)26は、キャブボックス6の幅方向について側板25が位置する側とは反対側(矢印Y4側)から操作空間7に隣接する。側板25は、キャブボックス6の幅方向(上部旋回体3の幅方向)について、操作空間7を間に挟んで、側板26と対向する。本実施形態では、側板25は、上部旋回体3の幅方向について、作業装置8が位置する側とは反対側(矢印Y1側)から操作空間7に隣接し、
図1及び
図2等の一例では、側板25は、上部旋回体3(キャブボックス6)の左方側から、操作空間7に隣接する。また、側板25には、扉27が設けられる。キャブボックス6では、扉27を開くことにより、操作空間7への乗降口が形成される。
【0019】
キャブボックス6の内部の操作空間7には、コンソール装置31,32及びシート33が配置される。また、操作空間7には、ベースフレーム35が配置され、操作空間7では、キャブボックス6の床板22に、ベースフレーム35が鉛直上側から設置される。本実施形態では、コンソール装置31,32及びシート33のそれぞれは、鉛直上側からベースフレーム35に設置される。なお、
図2等の一例では、コンソール装置31,32及びシート33が互いに対して同一のベースフレーム35に設置されるが、これに限るものではない。ある一例では、複数のベースフレームのそれぞれが、鉛直上側から床板22に設置される。そして、コンソール装置31,32及びシート33は、互いに対して異なるベースフレームに、鉛直上側から設置される。
【0020】
図2等に示すように、操作空間7では、コンソール装置31,32及びシート33は、キャブボックス6の幅方向に互いに対して並んで配置され、シート33は、キャブボックス6の幅方向についてコンソール装置31,32の間に配置される。本実施形態では、コンソール装置(第1のコンソール装置)31は、キャブボックス6の幅方向について扉27が位置する側(矢印Y3側)から、シート33に対して並んで配置される。そして、コンソール装置(第2のコンソール装置)32は、キャブボックス6の幅方向について扉27が位置する側とは反対側(矢印Y4側)から、シート33に対して並んで配置される。
【0021】
前述のように扉27、コンソール装置31,32及びシート33が配置されるため、キャブボックス6では、側板25の扉27は、コンソール装置31に対して、キャブボックス6(操作空間7)の幅方向の一方側に離れて位置する。そして、シート33は、キャブボックス6(操作空間7)の幅方向について扉27が位置する側とは反対側からコンソール装置31に対して並んで、操作空間7に配置される。また、操作空間7では、コンソール装置31に対して操作空間7の前方側から隣接する領域に、乗降通路が形成される。ここで、作業者等は、例えば、シート33に座った状態で、油圧ショベル1を用いた作業に関連する操作を行う。操作空間7への乗車において、作業者等は、扉27が形成する乗降口から乗降通路を通って、シート33へ向かう。また、操作空間7からの降車において、作業者等は、シート33から乗降通路を通って、乗降口へ向かう。
【0022】
コンソール装置32は、コンソールボックス37及び操作レバー38を備える。コンソール装置32では、操作レバー38は、コンソールボックス37から鉛直上側へ突出する。操作レバー38では、油圧ショベル1を用いた作業に関連する操作が入力される。操作レバー38では、例えば、上部旋回体3を旋回させる操作、ブーム11を起こす又は伏せる操作、アーム12を起こす又は伏せる操作、及び、バケット13を回動させる操作のいずれかが、入力される。
【0023】
図3及び
図4は、ベースフレーム35、シート33、及び、シート33に対して扉27が位置する側から並んで配置されるコンソール装置(第1のコンソール装置)31を示し、
図5乃至
図11は、ベースフレーム35、及び、シート33に対して扉27が位置する側から並んで配置されるコンソール装置31を示す。
図3乃至
図5は、斜視図である。また、
図6、
図8及び
図10は、キャブボックス6の幅方向について扉27が位置する側から視た状態を示し、
図7、
図9及び
図11は、キャブボックス6の幅方向について扉27が位置する側とは反対側から視た状態を示す。
【0024】
図2乃至
図11等に示すように、コンソール装置31は、コンソールアセンブリ41を備え、コンソールアセンブリ41は、コンソールボックス42、操作レバー43及び回動レバー45を備える。コンソールボックス42は、コンソールアセンブリ41の外装を形成する外装部となる。コンソールアセンブリ41では、操作レバー43は、コンソールボックス42から鉛直上側へ突出する。操作レバー43では、油圧ショベル1を用いた作業に関連する操作が入力される。操作レバー43では、例えば、上部旋回体3を旋回させる操作、ブーム11を起こす又は伏せる操作、アーム12を起こす又は伏せる操作、及び、バケット13を回動させる操作の中で、操作レバー38で入力される操作とは別のいずれかが、入力される。なお、
図5乃至
図11では、コンソールアセンブリ41において、コンソールボックス42の内部構成が示される。
【0025】
コンソール装置31では、コンソールアセンブリ41は、回動軸(第1の回動軸)R1を中心として回動可能(揺動可能)に、ベースフレーム35に取付けられる。回動軸R1は、キャブボックス6(操作空間7)の幅方向に沿う。コンソールアセンブリ41は、操作位置と非操作位置との間で、回動可能である。コンソール装置31では、コンソールアセンブリ41が操作位置に位置する状態で、操作レバー43において操作が入力される。また、コンソールアセンブリ41は、操作位置から操作空間7の後方側(上部旋回体3の後方側)へ回動させることにより、非操作位置まで回動する。コンソールアセンブリ41は、非操作位置に位置する状態に比べて、操作位置に位置する状態において、操作空間7の前方側へ傾く。そして、コンソールアセンブリ41は、操作位置に位置する状態に比べて、非操作位置に位置する状態において、鉛直上側、かつ、操作空間7の後方側に位置する。
【0026】
ここで、コンソールアセンブリ41は、回動軸R1を中心として、矢印A1の方向及び矢印A2の方向に回動可能である。コンソールアセンブリ41は、非操作位置に位置する状態から矢印A1の方向に回動することにより、操作位置まで回動する。そして、コンソールアセンブリ41は、操作位置に位置する状態から矢印A2の方向に回動することにより、非操作位置まで回動する。また、
図2、
図3、
図5、
図10及び
図11のそれぞれは、コンソールアセンブリ41が操作位置に位置する状態が示され、
図4、
図6及び
図7のそれぞれは、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態が示される。そして、
図8及び
図9のそれぞれは、コンソールアセンブリ41が非操作位置と操作位置との間の中途の位置に位置する状態が示される。
【0027】
また、コンソールアセンブリ41では、回動レバー45において、コンソールアセンブリ41を操作位置と非操作位置との間で回動させる操作が、入力される。コンソールアセンブリ41では、回動レバー45は、コンソールボックス42から鉛直上側へ突出する。また、
図2乃至
図11等の一例のコンソール装置31では、回動レバー45は、キャブボックス6の幅方向について、操作レバー43に対してシート33に近い側に、位置する。なお、コンソールアセンブリ41を回動させる操作が入力される操作部材は、回動レバー45等のレバーに限るものではない。すなわち、コンソールアセンブリ41を回動させる操作が入力される操作部材が、コンソールアセンブリ41に設けられていればよい。
【0028】
また、コンソールアセンブリ41は、コンソールフレーム46を備え、コンソールフレーム46は、コンソールボックス42の内部に収納される。コンソールアセンブリ41では、コンソールフレーム46が、ベースフレーム35に接続され、コンソールフレーム46のベースフレーム35への接続位置が、コンソールアセンブリ41の回動の中心となる。このため、コンソールアセンブリ41の回動軸R1は、コンソールフレーム46のベースフレーム35への接続位置を通る。コンソールアセンブリ41では、コンソールフレーム46は、コンソールボックス42、操作レバー43及び回動レバー45等と一緒に、回動軸R1を中心として回動する。
【0029】
また、コンソール装置31では、コンソールアセンブリ41のコンソールフレーム46に、セーフティバー51が取付けられる。セーフティバー51は、コンソールフレーム46への接続位置を通る回動軸(第2の回動軸)R2を中心として、コンソールアセンブリ41に対して回動可能である。回動軸R2は、キャブボックス6(操作空間7)の幅方向に沿う。
図2乃至
図11等の一例では、セーフティバー51の回動軸R2は、コンソールアセンブリ41の回動軸R1に対して、鉛直上側に位置する。
【0030】
セーフティバー51は、突出位置と格納位置との間で回動可能である。セーフティバー51が突出位置に位置する状態では、セーフティバー51は、コンソールフレーム46への接続位置から操作空間7(キャブボックス6)の前方側に向かって延設され、コンソールアセンブリ41から操作空間7の前方側へ突出する。一方、セーフティバー51が格納位置に位置する状態では、セーフティバー51は、コンソールフレーム46への接続位置から鉛直下側に向かって延設され、コンソールアセンブリ41から操作空間7の前方側へ突出しない。操作空間7では、セーフティバー51が突出位置に位置する状態において、コンソール装置31に対して操作空間7の前方側から隣接する前述の乗降通路が、セーフティバー51によって遮断される。また、セーフティバー51が格納位置に位置する状態では、乗降通路は、セーフティバー51によって遮断されない。
【0031】
ここで、セーフティバー51は、回動軸R2を中心として、矢印B1の方向及び矢印B2の方向に回動可能である。セーフティバー51は、格納位置に位置する状態から矢印B1の方向に回動することにより、突出位置まで回動する。そして、セーフティバー51は、突出位置に位置する状態から矢印B2の方向に回動することにより、格納位置まで回動する。また、
図2、
図3、
図5、
図10及び
図11のそれぞれは、セーフティバー51が突出位置に位置する状態が示され、
図4、
図6、
図7、
図8及び
図9のそれぞれは、セーフティバー51が格納位置に位置する状態が示される。
【0032】
また、セーフティバー51は、コンソールボックス42の内部からコンソールボックス42の外部へ、延出される。コンソールボックス42は、ボックス本体55、サイドカバー56及び蓋カバー57を備える。サイドカバー56は、操作空間7の幅方向について扉27が位置する側からボックス本体55に取付けられ、蓋カバー57は、操作空間7の幅方向について扉27が位置する側からサイドカバー56に取付けられる。このため、コンソールボックス42では、サイドカバー56は、操作空間7の幅方向について、ボックス本体55と蓋カバー57との間で挟まれる。
図2乃至
図11等の一例では、セーフティバー51は、サイドカバー56と蓋カバー57との間を通って、コンソールボックス42の外部に延出される。
【0033】
また、コンソールアセンブリ41のコンソールフレーム46とベースフレーム35との間には、ガススプリング61が設けられる。ガススプリング61の一端が、コンソールフレーム46に接続され、ガススプリング61の他端が、ベースフレーム35に接続される。コンソールアセンブリ41を含むコンソール装置31は、ガススプリング61からの力によって、支持される。また、ガススプリング61によって、操作位置と非操作位置との間に、コンソールアセンブリ41の回動範囲が制限される。すなわち、ガススプリング61によって、操作位置を超えて矢印A1の方向へ向かうコンソールアセンブリ41の回動が規制される。そして、ガススプリング61によって、非操作位置を超えて矢印A2の方向へ向かうコンソールアセンブリ41の回動が規制される。
【0034】
また、コンソールアセンブリ41では、コンソールフレーム46に、ストッパ62が形成される。
図6乃至
図11等の一例では、ストッパ62は、セーフティバー51のコンソールフレーム46への接続位置(回動軸R2)の近傍に形成される。また、コンソールアセンブリ41は、当接リンク63、中継リンク65及びバネ66を備える。
図6乃至
図11の一例では、当接リンク63は、セーフティバー51のコンソールフレーム46への接続位置(回動軸R2)、及び、ストッパ62に対して、鉛直下側、かつ、操作空間7の前方側に配置される。当接リンク63は、中継リンク65を間に介して、セーフティバー51に連結される。
図6乃至
図11等の一例では、当接リンク63は、操作空間7の幅方向から視て、V字形状又は略V字形状に形成される。
【0035】
また、当接リンク63は、コンソールフレーム46に取付けられ、コンソールフレーム46への接続位置を中心として回動可能である。当接リンク63は、操作空間7の幅方向に沿う回動軸を中心として、コンソールフレーム46に対して回動可能である。
図6乃至
図11等の一例では、当接リンク63のコンソールフレーム46への接続位置は、セーフティバー51のコンソールフレーム46への接続位置(回動軸R2)、及び、ストッパ62に対して、鉛直下側、かつ、操作空間7の前方側に配置される。また、コンソールアセンブリ41では、バネ66の一端が当接リンク63に接続され、バネ66の他端がコンソールフレーム46に接続される。
図6乃至
図11等の一例では、バネ66の当接リンク63への接続位置は、バネ66のコンソールフレーム46への接続位置に対して、鉛直下側、かつ、操作空間7の前方側に位置する。
【0036】
コンソール装置31では、セーフティバー51は、バネ66からの力によって、矢印B2の方向へ付勢される。また、コンソール装置31では、ストッパ62によって、格納位置を超えて矢印B2の方向へ向かうセーフティバー51の回動が、規制される。したがって、コンソールアセンブリ41に外力等が作用していない状態では、バネ66による付勢、及び、ストッパ62による回動規制によって、セーフティバー51は、格納位置に位置する。また、ベースフレーム35には、当接リンク63が当接可能な受け部67が設けられる。
【0037】
また、コンソールアセンブリ41は、中継リンク71、係合片72及びバネ75(
図11参照)を備える。係合片72は、中継リンク71を間に介して、コンソールフレーム46に連結される。
図6乃至
図11等の一例では、中継リンク71は、コンソールフレーム46への接続位置から係合片72まで、鉛直下側へ向かって延設される。また、コンソールアセンブリ41では、バネ75の一端が中継リンク71に接続され、バネ75の他端がコンソールフレーム46に接続される。
図6乃至
図11等の一例では、バネ75の中継リンク71への接続位置は、バネ75のコンソールフレーム46への接続位置に対して、鉛直上側に位置する。
【0038】
また、ベースフレーム35には、係合片72が係合可能なベース係合部73が形成される。
図6乃至
図11等の一例では、係合片72は、操作空間7の幅方向から視て、C字形状又は略C字形状に形成される。係合片72においてC字形状又は略C字形状の凹みにベース係合部73が挿入されることにより、係合片72がベース係合部73に係合される。
【0039】
本実施形態のコンソール装置31では、操作位置と非操作位置との間でのコンソールアセンブリ41の回動に連動して、セーフティバー51が、格納位置と突出位置との間で回動する。以下、コンソールアセンブリ41の回動、及び、コンソールアセンブリ41の回動に連動するセーフティバー51の回動について、説明する。
【0040】
図6及び
図7等に示すように、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態では、バネ66による付勢、及び、ストッパ62による回動規制によって、セーフティバー51は、格納位置に位置する。また、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態では、当接リンク63は、ベースフレーム35から鉛直上側に離れて位置し、受け部67を含むベースフレーム35には接触しない。そして、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態では、係合片72は、ベースフレーム35から鉛直上側に離れて位置し、ベース係合部73と係合していない。
【0041】
回動レバー45での操作によってコンソールアセンブリ41を非操作位置から操作位置へ向かって回動することにより、当接リンク63が、ベースフレーム35の受け部67に当接する。この際、当接リンク63は、
図8及び
図9に示す中途の位置まで非操作位置からコンソールアセンブリ41が矢印A1の方向に向かって回動することにより、受け部67に当接する。また、
図8及び
図9に示す中途の位置まで非操作位置からコンソールアセンブリ41が回動している間では、セーフティバー51は、格納位置で維持される。
【0042】
そして、当接リンク63がベースフレーム35の受け部67に当接している状態において、回動レバー45での操作によってコンソールアセンブリ41が操作位置に向かってさらに回動することにより、セーフティバー51は、バネ66による付勢に反して、格納位置から突出位置に向かって回動する。したがって、
図8及び
図9に示す中途の位置からコンソールアセンブリ41が矢印A1の方向に向かって回動することにより、セーフティバー51が、矢印B1の方向に向かって回動する。この際、セーフティバー51は、コンソールアセンブリ41の操作位置に向かう回動とは反対回りで、回動軸R2を中心として突出位置に向かって回動する。
【0043】
そして、当接リンク63がベースフレーム35の受け部67に当接している状態において、コンソールアセンブリ41が操作位置まで回動することにより、セーフティバー51が、突出位置まで回動する。これにより、コンソール装置31に対して操作空間7の前方側から隣接する前述の乗降通路が、セーフティバー51によって遮断される。また、コンソールアセンブリ41が操作位置まで回動することにより、係合片72は、ベースフレーム35のベース係合部73と係合する。係合片72がベース係合部73と係合することにより、コンソールアセンブリ41が操作位置でロックされ、操作位置で維持される。また、コンソールアセンブリ41が操作位置で維持されることにより、セーフティバー51は、突出位置で維持される。
【0044】
また、コンソールアセンブリ41が操作位置に位置する状態では、回動レバー45での操作によってコンソールアセンブリ41を非操作位置へ向かって回動することにより、中継リンク71を介して係合片72に力が伝達され、ベースフレーム35のベース係合部73への係合片72の係合が解除される。また、コンソールアセンブリ41が操作位置から非操作位置に向かって回動することにより、セーフティバー51は、突出位置から格納位置へ向かって回動する。これにより、前述の乗降通路は、セーフティバー51によって遮断されない状態となる。この際、コンソールアセンブリ41が矢印A2の方向に向かって回動することにより、セーフティバー51が、矢印B2の方向に向かって回動する。したがって、セーフティバー51は、コンソールアセンブリ41の非操作位置に向かう回動とは反対回りで、回動軸R2を中心として格納位置に向かって回動する。
【0045】
前述のように本実施形態では、コンソールアセンブリ41は、操作空間7の幅方向に沿う回動軸(第1の回動軸)R1を中心として、操作位置と非操作位置との間で回動可能である。そして、セーフティバー51は、操作空間7の幅方向に沿う回動軸(第2の回動軸)R2を中心として回動可能に、コンソールアセンブリ41に取付けられ、操作空間7の前方側へコンソールアセンブリ41から突出する突出位置と操作空間7の前方側へコンソールアセンブリ41から突出しない格納位置との間で回動可能である。そして、回動レバー45での操作によって操作位置と非操作位置との間でのコンソールアセンブリ41を回動させることにより、コンソールアセンブリ41の回動に連動して、セーフティバー51が、格納位置と突出位置との間で回動する。
【0046】
前述のような構成であるため、作業者等は、回動レバー45での1回の操作入力によって、コンソールアセンブリ41及びセーフティバー51の両方を回動させることが可能となる。これにより、作業者等の手間が、低減される。また、前述のような構成であるため、回動レバー45とは別にセーフティバー51を回動させる操作が入力されるレバーを、設ける必要がない。これにより、コンソール装置31における部品の点数を削減可能となり、コンソール装置31の組立性の向上、及び、コンソール装置31におけるコストの削減等を実現可能となる。
【0047】
また、本実施形態では、コンソールアセンブリ41が非操作位置から操作位置へ回動することにより、セーフティバー51は、コンソールアセンブリ41の回動とは反対回りで、回動軸R2を中心として格納位置から突出位置まで回動する。このような構成であるため、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態において、操作空間7の前方側へコンソールアセンブリ41に対して突出しない格納位置にセーフティバー51が適切に位置する。すなわち、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態において、操作空間7の前方側へセーフティバー51がコンソールアセンブリ41に対して突出しない構成が、適切に実現される。これにより、コンソールアセンブリ41が非操作位置に位置する状態において、乗降通路を通して乗車又は降車する作業者等のセーフティバー51への干渉が、有効に抑制される。
【0048】
また、本実施形態では、コンソールアセンブリ41が非操作位置から操作位置へ向かって回動することにより、当接リンク63が、ベースフレーム35の受け部67に当接する。そして、当接リンク63がベースフレーム35に当接している状態において、コンソールアセンブリ41が操作位置に向かってさらに回動することにより、セーフティバー51は、格納位置から突出位置に向かって回動する。したがって、操作位置に向かうコンソールアセンブリ41の回動に連動してコンソールアセンブリ41の回動とは反対回りに突出位置へ向かってセーフティバー51を回動させる構成が、適切に実現される。
【0049】
また、本実施形態では、コンソールアセンブリ41が非操作位置から操作位置まで回動することにより、係合片72がベースフレーム35のベース係合部73と係合し、操作位置でコンソールアセンブリ41がロックされる。このため、操作位置でコンソールアセンブリ41をロックする構成が、適切に実現される。
【0050】
なお、前述の実施形態等では、油圧ショベル1について説明したが、前述したコンソール装置31の構成等は、油圧ショベル1以外の建設機械にも適用可能である。すなわち、コンソール装置及びシートが上部旋回体に設けられ、コンソール装置及びシートが配置される操作空間に昇降通路が形成される建設機械であれば、前述の実施形態等の構成と同様の構成を適用可能である。
【0051】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
【符号の説明】
【0052】
1…油圧ショベル、2…下部走行体、3…上部旋回体、6…キャブボックス、7…操作空間、22…床板、25…側板(第1の側板)、27…扉、31…コンソール装置(第1のコンソール装置)、33…シート、35…ベースフレーム、41…コンソールアセンブリ、42…コンソールボックス、43…操作レバー、45…回動レバー、46…コンソールフレーム、51…セーフティバー、63…当接リンク、67受け部、72…係合片、73…ベース係合部、R1…回動軸(第1の回動軸)、R2…回動軸(第2の回動軸)。