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特開2023-132952医療用検知アタッチメント及び医療用内視鏡システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023132952
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】医療用検知アタッチメント及び医療用内視鏡システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20230914BHJP
   A61B 1/06 20060101ALI20230914BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
A61B1/00 650
A61B1/00 640
A61B1/06 612
G02B23/26 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038567
(22)【出願日】2022-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】313009556
【氏名又は名称】ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 善昭
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040AA00
2H040BA10
2H040CA04
2H040CA06
2H040CA11
2H040DA02
2H040GA01
2H040GA11
4C161CC06
4C161DD01
4C161FF02
4C161FF46
4C161GG01
4C161GG11
4C161JJ11
4C161JJ18
4C161LL01
4C161NN01
4C161QQ02
4C161QQ04
4C161QQ07
4C161QQ09
4C161RR02
4C161RR24
(57)【要約】
【課題】安全性を確保しつつ、被検体に出射されるレーザ光の光量を確保すること。
【解決手段】医療用検知アタッチメント11は、レーザ光を導光するライトガイド4とライトガイド4を介したレーザ光を被検体に照射する硬性鏡2との接続箇所CNに取り付けられるアタッチメント本体111と、アタッチメント本体111に設けられ、アタッチメント本体111と硬性鏡2との接続を検知するための第1の検知体112と、アタッチメント本体111に設けられ、アタッチメント本体111とライトガイド4との接続を検知するための第2の検知体113とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を導光するライトガイドと前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、
前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第1の検知体と、
前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第2の検知体とを備える医療用検知アタッチメント。
【請求項2】
前記アタッチメント本体は、
複数体に分割され、互いに組み合わされることで前記接続箇所の周囲を覆う環形状を有する請求項1に記載の医療用検知アタッチメント。
【請求項3】
前記硬性鏡には、
第1のICタグと、前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器とのいずれか一方が設けられ、
前記第1の検知体は、
前記第1のICタグと前記第1のIC検出器のいずれか他方であり、
前記ライトガイドには、
第2のICタグと、前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器とのいずれか一方が設けられ、
前記第2の検知体は、
前記第2のICタグと前記第2のIC検出器のいずれか他方である請求項1に記載の医療用検知アタッチメント。
【請求項4】
レーザ光を出射するレーザ光源装置と、
前記レーザ光を導光するライトガイドと、
前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡と、
前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知するための医療用検知アタッチメントと、
前記医療用検知アタッチメントを用いて前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知し、当該検知結果に基づいて、前記レーザ光源装置における前記レーザ光の出力を制御する光源制御装置とを備え、
前記医療用検知アタッチメントは、
前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、
前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第1の検知体と、
前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第2の検知体とを備える医療用内視鏡システム。
【請求項5】
前記硬性鏡には、
第1のICタグが設けられ、
前記第1の検知体は、
前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器であり、
前記ライトガイドには、
第2のICタグが設けられ、
前記第2の検知体は、
前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器であり、
前記光源制御装置は、
前記第1のIC検出器及び前記第2のIC検出器とそれぞれ電気的に接続し、前記第1のIC検出器及び前記第2のIC検出器をそれぞれ駆動するとともに、前記第1のICタグのデータ及び前記第2のICタグのデータをそれぞれ読み取ることで前記アタッチメント本体と前記硬性鏡及び前記ライトガイドとのそれぞれの接続を検知する請求項4に記載の医療用内視鏡システム。
【請求項6】
前記硬性鏡には、
第1のICタグが設けられ、
前記第1の検知体は、
前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器であり、
前記ライトガイドには、
第2のICタグが設けられ、
前記第2の検知体は、
前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器であり、
前記アタッチメント本体には、
前記第1のIC検出器にて読み取られた前記第1のICタグのデータ、及び前記第2のIC検出器にて読み取られた前記第2のICタグのデータを無線にて送信する通信部と、
前記第1のIC検出器、前記第2のIC検出器、及び前記通信部に対して電力を供給するバッテリとがさらに設けられ、
前記光源制御装置は、
前記通信部から無線にて送信された前記第1のICタグのデータ及び前記第2のICタグのデータに基づいて前記アタッチメント本体と前記硬性鏡及び前記ライトガイドとのそれぞれの接続を検知する請求項4に記載の医療用内視鏡システム。
【請求項7】
前記光源制御装置は、
前記レーザ光源装置から出射された後、前記ライトガイドから出射される前記レーザ光に対してレーザ製品の安全基準を示すレーザ規格にて規定されたクラスに対応する時間基準未満の周期で、前記医療用検知アタッチメントを用いて前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知する請求項4に記載の医療用内視鏡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用検知アタッチメント及び医療用内視鏡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、被検体を観察する医療用内視鏡システムにおいて、当該被検体を観察する光として、狭帯域かつコヒーレンスの高いレーザ光を用いる場合がある。
このような医療用内視鏡システムは、以下に示す硬性鏡、ライトガイド、及び光源装置を備える。
光源装置は、レーザ光を出射する。
ライトガイドは、硬性鏡と光源装置とを接続し、当該光源装置から出射されたレーザ光を当該硬性鏡に導光する。
硬性鏡は、被検体内に挿入され、ライトガイドにて導光されたレーザ光を先端から被検体内に照射する。また、硬性鏡は、当該被検体内の被写体像を内部に取り込む。
【0003】
ここで、ライトガイドは、工具を使用せずに硬性鏡から簡単に取り外しが可能となっている。すなわち、ライトガイドが硬性鏡から外れてしまった場合は、当該ライトガイドの出射端から出射されるレーザ光がユーザに照射されてしまう虞がある。そして、安全性を確保するためには、ライトガイドの出射端から出射されるレーザ光が「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格にて規定される要求を満たすように設計する必要がある。このように設計した場合には、ライトガイドの出射端から出射されるレーザ光の光量が当該レーザ規格にて制限される結果、硬性鏡の先端から出射されるレーザ光の光量を確保することが難しい。
【0004】
また、従来、ライトガイドと硬性鏡とが接続されたことを検知した場合に限り、光源装置からレーザ光を出射する医療用内視鏡システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の医療用内視鏡システムでは、RFID(Radio Frequency Identifier)タグ等の被検知体が内蔵された検知アタッチメントを利用して、ライトガイドと硬性鏡とが接続されたことを検知している。
具体的に、ライトガイドには、上述した被検知体を検知する検知体が設けられている。そして、硬性鏡に対して検知アタッチメントを接続しておき、当該検知アタッチメントにライトガイドを接続することによって、当該ライトガイドに設けられた検知体を用いて当該検知アタッチメントに内蔵された被検知体が検知される。これにより、ライトガイドと硬性鏡とが接続されたことが検知される。
【0005】
ライトガイドと硬性鏡とが接続された場合に限り、光源装置からレーザ光を出射する構成とすれば、当該ライトガイドが当該硬性鏡から外れてしまった場合には、当該ライトガイドの出射端からレーザ光が出射されることがない。すなわち、このような構成では、硬性鏡の先端から出射されるレーザ光が「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格にて規定される要求を満たすように設計すればよい。そして、このように設計した場合には、ライトガイドの出射端から出射されるレーザ光の光量が当該レーザ規格にて制限されずに高い光量とすることができる結果、硬性鏡の先端から出射されるレーザ光の光量を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7018331号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の医療用内視鏡システムでは、検知アタッチメントの接続手順を誤った場合には、以下の問題がある。
すなわち、検知アタッチメントを先にライトガイドに接続してしまうと、当該ライトガイドと硬性鏡とが接続されていないにもかかわらず、当該ライトガイドと当該硬性鏡とが接続されたことが検知される。これにより、ライトガイドと硬性鏡とが接続されていないにもかかわらず、当該ライトガイドの出射端からレーザ光が出射されてしまう。すなわち、安全性を確保することができない。
そこで、安全性を確保しつつ、被検体に出射されるレーザ光の光量を確保することができる技術が要望されている。
【0008】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、安全性を確保しつつ、被検体に出射されるレーザ光の光量を確保することができる医療用検知アタッチメント及び医療用内視鏡システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る医療用検知アタッチメントは、レーザ光を導光するライトガイドと前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第1の検知体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第2の検知体とを備える。
【0010】
本開示に係る医療用内視鏡システムは、レーザ光を出射するレーザ光源装置と、前記レーザ光を導光するライトガイドと、前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡と、前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知するための医療用検知アタッチメントと、前記医療用検知アタッチメントを用いて前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知し、当該検知結果に基づいて、前記レーザ光源装置における前記レーザ光の出力を制御する光源制御装置とを備え、前記医療用検知アタッチメントは、前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第1の検知体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第2の検知体とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示に係る医療用検知アタッチメント及び医療用内視鏡システムによれば、安全性を確保しつつ、被検体に出射されるレーザ光の光量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態1に係る医療用内視鏡システムを示す図である。
図2図2は、光源装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、挿入部側コネクタ及び第1のライトガイド側コネクタの構成を示す図である。
図4図4は、検知アタッチメントの構成を示す図である。
図5図5は、制御部が実行する点灯駆動制御を示すフローチャートである。
図6図6は、実施の形態2に係る検知アタッチメントの構成を示す図である。
図7図7は、実施の形態2に係る光源装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0014】
(実施の形態1)
〔医療用内視鏡システムの概略構成〕
図1は、実施の形態1に係る医療用内視鏡システム1を示す図である。
医療用内視鏡システム1は、医療分野において用いられ、被検体(生体内)を観察するシステムである。この医療用内視鏡システム1は、図1に示すように、挿入部2と、光源装置3と、ライトガイド4と、カメラヘッド5と、第1の伝送ケーブル6と、表示装置7と、第2の伝送ケーブル8と、制御装置9と、第3の伝送ケーブル10と、検知アタッチメント11とを備える。
【0015】
挿入部2は、本開示に係る硬性鏡に相当し、全体が硬質、または一部が軟質で他の部分が硬質である細長形状を有し、生体内に挿入される。
この挿入部2内には、1または複数のレンズを用いて構成され、被写体像を集光する光学系(図示略)が設けられている。
【0016】
また、挿入部2には、図1に示すように、ライトガイド4の第1のライトガイド側コネクタ41が着脱自在に接続される挿入部側コネクタ21が設けられている。
なお、挿入部側コネクタ21の構成については、後述する「挿入部側コネクタ及び第1のライトガイド側コネクタの構成」において説明する。
【0017】
光源装置3は、ライトガイド4の第2のライトガイド側コネクタ42が接続され、制御装置9による制御の下、当該ライトガイド4の入射端に当該制御装置9にて指定された光(白色光等の通常光や励起光(レーザ光))を供給する。本実施の形態1では、光源装置3は、制御装置9とは別体で構成されているが、これに限らず、当該制御装置9内に設けられた構成を採用しても構わない。
なお、光源装置3の詳細な構成については、後述する「光源装置の構成」において説明する。
【0018】
ライトガイド4は、入射端側の第1のライトガイド側コネクタ41が挿入部側コネクタ21に着脱自在に接続されるとともに、出射端側の第2のライトガイド側コネクタ42が光源装置3の光源装置側コネクタ30(図2参照)に着脱自在に接続される。そして、ライトガイド4は、光源装置3から供給された光(白色光等の通常光や励起光(レーザ光))を挿入部2に供給する。挿入部2に供給された光は、当該挿入部2の先端から生体内に照射される。生体内で反射された通常光や励起光(レーザ光)、当該生体内の蛍光物質が当該励起光によって励起されることで当該蛍光物質から発せられた蛍光は、挿入部2内の光学系により集光される。
なお、第1のライトガイド側コネクタ41の構成については、後述する「挿入部側コネクタ及び第1のライトガイド側コネクタの構成」において説明する。
【0019】
カメラヘッド5は、挿入部2における接眼部22に着脱自在に接続される。そして、カメラヘッド5は、制御装置9による制御の下、挿入部2にて集光された被写体像を撮像して画像信号(以下、撮像画像と記載する)を生成する。
【0020】
第1の伝送ケーブル6は、一端が制御装置9に着脱自在に接続され、他端がカメラヘッド5に着脱自在に接続される。そして、第1の伝送ケーブル6は、カメラヘッド5から出力される撮像画像等を制御装置9に伝送するとともに、制御装置9から出力される制御信号、同期信号、クロック、及び電力等をカメラヘッド5にそれぞれ伝送する。
なお、第1の伝送ケーブル6を介したカメラヘッド5から制御装置9への撮像画像等の伝送は、当該撮像画像等を光信号で伝送してもよく、あるいは、電気信号で伝送しても構わない。第1の伝送ケーブル6を介した制御装置9からカメラヘッド5への制御信号、同期信号、クロックの伝送も同様である。
【0021】
表示装置7は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等を用いた表示ディスプレイで構成され、制御装置9による制御の下、当該制御装置9からの映像信号に基づく画像を表示する。
第2の伝送ケーブル8は、一端が表示装置7に着脱自在に接続され、他端が制御装置9に着脱自在に接続される。そして、第2の伝送ケーブル8は、制御装置9にて処理された映像信号を表示装置7に伝送する。
【0022】
制御装置9は、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等で構成され、光源装置3、カメラヘッド5、及び表示装置7の動作を統括的に制御する。例えば、制御装置9は、通常観察モードや蛍光観察モード等の観察モードに応じて、光源装置3に制御信号を出力し、当該観察モードに対応する光(白色光等の通常光や励起光(レーザ光))を当該光源装置3から出射させる。また、制御装置9は、カメラヘッド5から出力された撮像画像に対して各種の画像処理を実行し、当該撮像画像を表示するための映像信号を生成する。そして、制御装置9は、第2の伝送ケーブル8を介して当該映像信号を表示装置7に出力することで、当該表示装置7に当該映像信号に基づく撮像画像を表示させる。
第3の伝送ケーブル10は、一端が光源装置3に着脱自在に接続され、他端が制御装置9に着脱自在に接続される。そして、第3の伝送ケーブル10は、制御装置9からの制御信号を光源装置3に伝送する。
【0023】
検知アタッチメント11は、ライトガイド4と挿入部2との接続状態を検知するためのアタッチメントであり、本開示に係る医療用検知アタッチメントに相当する。
なお、検知アタッチメント11の詳細な構成については、後述する「検知アタッチメントの構成」において説明する。
【0024】
〔光源装置の構成〕
図2は、光源装置3の構成を示すブロック図である。
次に、光源装置3の構成について図2を参照しつつ説明する。
光源装置3は、図2に示すように、可視光光源31と、第1,第2の励起用光源32,33と、第1,第2のダイクロイックミラー34,35と、制御部36と、メモリ37とを備える。
可視光光源31は、通常観察モード及び蛍光観察モードの双方で用いられる光源であって、可視の波長帯域である白色光等の通常光を出射(発光)する。本実施の形態1では、可視光光源31は、白色光(通常光)を発光するLED(Light Emitting Diode)で構成されている。
【0025】
第1の励起用光源32は、本開示に係るレーザ光源装置に相当する。この第1の励起用光源32は、蛍光観察モードで用いられる光源であって、405nm程度のピーク波長を有する励起光(以下、第1のレーザ光と記載)を発光する半導体レーザで構成されている。第1のレーザ光は、5-アミノレブリン酸(5-ALA)が被検体内投与後に細胞内に取り込まれ、ミトコンドリア内で生合成されたプロトポルフィリンを励起する励起光である。また、当該プロトポルフィリンは、第1のレーザ光で励起すると、636nm程度、及び705nm程度にそれぞれピーク波長を有する蛍光を発する。
【0026】
第2の励起用光源33は、本開示に係るレーザ光源装置に相当する。この第2の励起用光源33は、蛍光観察モードで用いられる光源であって、近赤外の波長帯域(ピーク波長:808nm程度)の励起光(以下、第2のレーザ光と記載)を発光する半導体レーザで構成されている。第2のレーザ光は、インドシアニングリーン(蛍光物質)を励起する励起光である。また、当該インドシアニングリーンは、第2のレーザ光で励起すると、当該第2のレーザ光のピーク波長よりも長波長側にピーク波長(835nm程度)を有する蛍光を発する。
【0027】
そして、本実施の形態1では、可視光光源31及び第1,第2の励起用光源32,33から出射される光(通常光及び第1,第2のレーザ光)は、以下の表1及び表2に示すクラス(「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格(例えば、IEC60825-1:2014or2007))となるように設計されている。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
ここで、表1は、「挿入部2の先端」から出射される光のクラスを記載したものである。例えば、表1に示すように、通常光及び第2のレーザ光を同時に発光させる場合には、当該第2のレーザ光は、クラス1となるように設計されている。また、例えば、第1,第2のレーザ光を同時に発光させる場合には、当該第1,第2のレーザ光は、クラス1となるように設計されている。さらに、例えば、第2のレーザ光のみを発光させる場合には、当該第2のレーザ光は、クラス1となるように設計されている。
【0031】
また、表2は、「ライトガイド4の出射端」から出射される光のクラスを記載したものである。例えば、表2に示すように、通常光及び第2のレーザ光を同時に発光させる場合には、当該第2のレーザ光は、クラス3Rとなるように設計されている。また、例えば、第1,第2のレーザ光を同時に発光させる場合には、当該第1,第2のレーザ光は、クラス3Rとなるように設計されている。さらに、例えば、第2のレーザ光のみを発光させる場合には、当該第2のレーザ光は、クラス3Rとなるように設計されている。
【0032】
第1のダイクロイックミラー34は、第1のレーザ光を透過させるとともに、当該第1のレーザ光の進行方向と同一方向に第2のレーザ光を反射させるダイクロイックミラーである。
第2のダイクロイックミラー35は、第1,第2のレーザ光を透過させるとともに、当該第1,第2のレーザ光の進行方向と同一方向に通常光を反射させるダイクロイックミラーである。
【0033】
制御部36は、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のコントローラによって、メモリ37に記憶された各種のプログラムが実行されることにより実現され、光源装置3全体の動作を制御する。なお、制御部36は、CPUやMPUに限らず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA等の集積回路によって構成されても構わない。
そして、制御部36は、制御装置9から出力された制御信号にしたがって、可視光光源31及び第1,第2の励起用光源32,33のうち、当該制御装置9にて指定された光源を駆動する。この際、制御部36は、特定の点灯駆動制御を実行する。
なお、点灯駆動制御の詳細については、後述する「制御部の動作」において説明する。
【0034】
メモリ37は、制御部36が実行するプログラムや、当該制御部36の処理に必要な情報等を記憶する。
【0035】
〔挿入部側コネクタ及び第1のライトガイド側コネクタの構成〕
図3は、挿入部側コネクタ21及び第1のライトガイド側コネクタ41の構成を示す図である。
次に、挿入部側コネクタ21及び第1のライトガイド側コネクタ41の構成について図3を参照しつつ説明する。
挿入部側コネクタ21は、挿入部2の長手方向に直交する方向(図3の上下方向)に突出する全体略円筒形状を有する。
この挿入部側コネクタ21において、突出方向の略中央部分の外周面には、他の部位よりも外径寸法が大きいフランジ部211(図3)が設けられている。
【0036】
そして、挿入部側コネクタ21は、第1のライトガイド側コネクタ41が接続された状態では、図3に示すように、フランジ部211よりも先端側の部分(以下、先端部212と記載)が第1のライトガイド側コネクタ41内に挿入されるとともに、当該フランジ部211が当該第1のライトガイド側コネクタ41に当接した状態となる。
【0037】
ここで、先端部212には、図3に示すように、第1のIC(Integrated Circuit)タグ213が内蔵されている。本実施の形態1では、第1のICタグ213は、公知のRFIDタグによって構成されている。すなわち、第1のICタグ213は、具体的な図示は省略するが、アンテナと、ICチップとを有する。そして、当該ICチップは、当該アンテナを介して後述する第1のIC検出器112から受信した電波を動力源として動作し、当該アンテナを介して当該ICチップに記録したデータを当該第1のIC検出器112に送信する。
【0038】
第1のライトガイド側コネクタ41は、フランジ部211と略同一の外径寸法を有する円筒形状を有する。
ここで、第1のライト側ガイドコネクタ41には、図3に示すように、第2のICタグ411が内蔵されている。本実施の形態1では、第2のICタグ411は、第1のICタグ213と同様に、公知のRFIDタグによって構成されている。すなわち、第2のICタグ411は、具体的な図示は省略するが、アンテナと、ICチップとを有する。そして、当該ICチップは、当該アンテナを介して後述する第2のIC検出器113から受信した電波を動力源として動作し、当該アンテナを介して当該ICチップに記録したデータを当該第2のIC検出器113に送信する。
【0039】
また、ライトガイド4において、第1のライトガイド側コネクタ41の外面には、図3及び図4に示すように、第1~第4の一端側接点431~434が設けられている。同様に、第2のライトガイド側コネクタ42には、第1~第4の他端側接点441~444が設けられている。そして、第1の一端側接点431と第1の他端側接点441とは、ライトガイド4内を辿る第1のライトガイド側配線451によって電気的に接続されている。また、第2の一端側接点432と第2の他端側接点442とは、ライトガイド4内を辿る第2のライトガイド側配線452によって電気的に接続されている。さらに、第3の一端側接点433と第3の他端側接点443とは、ライトガイド4内を辿る第3のライトガイド側配線453によって電気的に接続されている。また、第4の一端側接点434と第4の他端側接点444とは、ライトガイド4内を辿る第4のライトガイド側配線454によって電気的に接続されている。
【0040】
ここで、光源装置側コネクタ30には、図2に示すように、第1~第4の光源装置側接点3011~3014が設けられている。
第1の光源装置側接点3011は、光源装置側コネクタ30に第2のライトガイド側コネクタ42が接続された際に、第1の他端側接点441と電気的に接続する。また、第1の光源装置側接点3011は、第1の光源装置側配線3021(図2)によって制御部36と電気的に接続する。
【0041】
第2の光源装置側接点3012は、光源装置側コネクタ30に第2のライトガイド側コネクタ42が接続された際に、第2の他端側接点442と電気的に接続する。また、第2の光源装置側接点3012は、第2の光源装置側配線3022(図2)によって制御部36と電気的に接続する。
【0042】
第3の光源装置側接点3013は、光源装置側コネクタ30に第2のライトガイド側コネクタ42が接続された際に、第3の他端側接点443と電気的に接続する。また、第3の光源装置側接点3013は、第3の光源装置側配線3023(図2)によって制御部36と電気的に接続する。
【0043】
第4の光源装置側接点3014は、光源装置側コネクタ30に第2のライトガイド側コネクタ42が接続された際に、第4の他端側接点444と電気的に接続する。また、第4の光源装置側接点3014は、第4の光源装置側配線3024(図2)によって制御部36と電気的に接続する。
【0044】
〔検知アタッチメントの構成〕
図4は、検知アタッチメント11の構成を示す図である。
次に、検知アタッチメント11の構成について図4を参照しつつ説明する。
検知アタッチメント11は、図4に示すように、アタッチメント本体111と、第1,第2のIC検出器112,113とを備える。
【0045】
ここで、上述したように、挿入部側コネクタ21と第1のライトガイド側コネクタ41とが接続された状態では、先端部212が第1のライトガイド側コネクタ41内に挿入されるとともに、フランジ部211が当該第1のライトガイド側コネクタ41に当接する。そして、フランジ部211及び第1のライトガイド側コネクタ41は、全体略円柱形状を有する。以下では、説明の便宜上、互いに当接したフランジ部211及び第1のライトガイド側コネクタ41を接続箇所CN(図3図4)と記載する。
【0046】
アタッチメント本体111は、接続箇所CNに取り付けられる部分である。本実施の形態1では、アタッチメント本体111は、全体略円筒形状を有する。また、アタッチメント本体111は、一端側及び他端側の内径寸法が他の内径寸法よりも小さくなるように形成され、内部に接続箇所CNの外形サイズと略同一の空間SPを有する。さらに、アタッチメント本体111は、円筒形状の中心軸を含む平面によって複数体(本実施の形態1では2体)に分割された第1,第2のアタッチメント本体1111,1112によって構成されている。これら第1,第2のアタッチメント本体1111,1112は、空間SPに接続箇所CNを嵌め込むように互いを組み合わせた状態で、固定ネジSC(図4)によって互いに固定される。この状態では、空間SPに接続箇所CNが嵌め込まれているため、挿入部側コネクタ21及び第1のライトガイド側コネクタ41同士の接続が外れてしまうことがない。すなわち、アタッチメント本体111は、第1,第2のアタッチメント本体1111,1112を互いに組み合わせることで接続箇所CNの周囲を覆う環形状を有する。
【0047】
第1のIC検出器112は、アタッチメント本体111と挿入部2との接続を検知するために用いられ、本開示に係る第1の検知体に相当する。この第1のIC検出器112は、図4に示すように、第1のアタッチメント本体1111において、アタッチメント本体111を接続箇所CNに取り付けた状態で第1のICタグ213に対向する位置に内蔵されている。そして、第1のIC検出器112は、例えばループアンテナによって構成され、通電されることで電磁誘導作用により第1のICタグ213の動力源となる電磁波を送信するとともに、当該第1のICタグ213のデータの送信指令となる電磁波を送信する。また、第1のIC検出器112は、当該第1のICタグ213から送信されたデータを受信する。
【0048】
第2のIC検出器113は、アタッチメント本体111とライトガイド4との接続を検知するために用いられ、本開示に係る第2の検知体に相当する。この第2のIC検出器113は、図4に示すように、第1のアタッチメント本体1111において、アタッチメント本体111を接続箇所CNに取り付けた状態で第2のICタグ411に対向する位置に内蔵されている。そして、第2のIC検出器113は、例えばループアンテナによって構成され、通電されることで電磁誘導作用により第2のICタグ411の動力源となる電磁波を送信するとともに、当該第2のICタグ411のデータの送信指令となる電磁波を送信する。また、第2のIC検出器113は、当該第2のICタグ411から送信されたデータを受信する。
【0049】
また、アタッチメント本体111において、ライトガイド4側の内周面には、図4に示すように、第1~第4のアタッチメント側接点1141~1144が設けられている。
第1のアタッチメント側接点1141は、図4に示すように、第1のアタッチメント本体1111に設けられている。この第1のアタッチメント側接点1141は、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられた際に、第1の一端側接点431と電気的に接続する。また、第1のアタッチメント側接点1141は、第1のアタッチメント本体1111内を辿る第1のアタッチメント側配線1151(図4)によって第1のIC検出器112と電気的に接続されている。
【0050】
第2のアタッチメント側接点1142は、図4に示すように、第1のアタッチメント本体1111に設けられている。この第2のアタッチメント側接点1142は、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられた際に、第2の一端側接点432と電気的に接続する。また、第2のアタッチメント側接点1142は、第1のアタッチメント本体1111内を辿る第2のアタッチメント側配線1152(図4)によって第2のIC検出器113と電気的に接続されている。
【0051】
第3のアタッチメント側接点1143は、図4に示すように、第2のアタッチメント本体1112に設けられている。この第3のアタッチメント側接点1143は、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられた際に、第3の一端側接点433と電気的に接続する。
第4のアタッチメント側接点1144は、図4に示すように、第2のアタッチメント本体1112に設けられている。この第4のアタッチメント側接点1144は、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられた際に、第4の一端側接点434と電気的に接続する。
そして、第3,第4のアタッチメント側接点1143,1144は、第2のアタッチメント本体1112内を辿る組立確認用配線1153(図4)によって互いに電気的に接続されている。
【0052】
〔制御部の動作〕
次に、上述した制御部36が実行する点灯駆動制御について説明する。
図5は、制御部36が実行する点灯駆動制御を示すフローチャートである。
先ず、制御部36は、検知部(図示略)によって光源装置3(光源装置側コネクタ30)に対するライトガイド4(第2のライトガイド側コネクタ42)の接続が検知されたか否かを常時、監視する(ステップS1)。
光源装置3に対するライトガイド4の接続が検知されたと判定した場合(ステップS1:Yes)には、制御部36は、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されているか否かを判定する以下に示す判定処理を実行する(ステップS2)。
ここで、ステップS2で実行される判定処理は、第1~第3の判定処理によって構成されている。
【0053】
第1の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、第3の光源装置側配線3023~第3の光源装置側接点3013~第3の他端側接点443~第3のライトガイド側配線453~第3の一端側接点433~第3のアタッチメント側接点1143~組立確認用配線1153~第4のアタッチメント側接点1144~第4の一端側接点434~第4のライトガイド側配線454~第4の他端側接点444~第4の光源装置側接点3014~第4の光源装置側配線3024の経路(以下、組立確認用経路と記載)が導通しているか否かを判定する。
【0054】
ここで、第1,第2のアタッチメント本体1111,1112が組み立てられていない場合、すなわち、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられていない場合には、上述した組立確認用経路は導通しない。
一方、第1,第2のアタッチメント本体1111,1112が組み立てられている場合、すなわち、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられている場合には、上述した組立確認用経路は導通する。
そして、制御部36は、上述した組立確認用経路が導通していない場合に、第1の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、上述した組立確認用経路が導通している場合に、第1の判定処理で「Yes」と判定する。
【0055】
第2の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、第1の光源装置側配線3021~第1の光源装置側接点3011~第1の他端側接点441~第1のライトガイド側配線451~第1の一端側接点431~第1のアタッチメント側接点1141~第1のアタッチメント側配線1151~第1のIC検出器112の経路(以下、第1の経路と記載)を辿って、当該第1のIC検出器112に通電する。そして、第1のIC検出器112は、当該通電されることで電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で第1のICタグ213のデータを受信し、上述した第1の経路を逆に辿ることで、制御部36に当該データを出力する。
【0056】
ここで、第1のライトガイド側コネクタ41に挿入部側コネクタ21が接続されておらず、空間SPに第1のICタグ213が存在していない場合には、制御部36は、当該第1のICタグ213のデータを取得することができない。
一方、第1のライトガイド側コネクタ41に挿入部側コネクタ21が接続されており、空間SPに第1のICタグ213が存在している場合には、制御部36は、当該第1のICタグ213のデータを取得することができる。
そして、制御部36は、第1のICタグ213のデータを取得することができない場合に、第2の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、第1のICタグ213のデータを取得することができた場合に、第2の判定処理で「Yes」と判定する。
【0057】
第3の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、第2の光源装置側配線3022~第2の光源装置側接点3012~第2の他端側接点442~第2のライトガイド側配線452~第2の一端側接点432~第2のアタッチメント側接点1142~第2のアタッチメント側配線1152~第2のIC検出器113の経路(以下、第2の経路と記載)を辿って、当該第2のIC検出器113に通電する。そして、第2のIC検出器113は、当該通電されることで電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で第2のICタグ411のデータを受信し、上述した第2の経路を逆に辿ることで、制御部36に当該データを出力する。
【0058】
ここで、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられていない場合には、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができない。
一方、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられている場合には、制御部36は、当該第2のICタグ411のデータを取得することができる。
そして、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができない場合に、第3の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができた場合に、第3の判定処理で「Yes」と判定する。
【0059】
判定処理(ステップS2)の結果、第1~第3の判定処理のいずれかで「No」と判定した場合には、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていないと判定(ステップS3:No)し、制御部36は、ステップS2に戻る。
【0060】
一方、判定処理(ステップS2)の結果、第1~第3の判定処理の全てで「Yes」と判定した場合には、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていると判定(ステップS3:Yes)し、制御部36は、制御装置9から出力された制御信号にしたがって、可視光光源31及び第1,第2の励起用光源32,33のうち、当該制御装置9にて指定された光源の動作を開始する(ステップS4)。これにより、当該光源から光(通常光及び第1,第2のレーザ光の少なくともいずれかの光)が出力される。
【0061】
ステップS4の後、制御部36は、ステップS2と同様の判定処理を実行する(ステップS5)。
ここで、上述した判定処理(ステップS2,S5)は、ライトガイド4の出射端から出射されるレーザ光(第1,第2のレーザ光)に対して「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格にて規定されたクラスに対応する時間基準未満の周期で実行される。具体的に、本実施の形態1では、表2に示すように、ライトガイド4の出射端から出射されるレーザ光のクラスは、「クラス3R」である。そして、当該「クラス3R」に対応する時間基準は、0.25秒である。このため、制御部36は、0.25秒未満の0.2秒周期で判定処理(ステップS2,S5)を実行する。
【0062】
判定処理(ステップS5)の結果、第1~第3の判定処理の全てで「Yes」と判定した場合には、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていると判定(ステップS6:Yes)し、制御部36は、ステップS5に戻る。
【0063】
一方、判定処理(ステップS5)の結果、第1~第3の判定処理のいずれかで「No」と判定した場合には、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていないと判定(ステップS6:No)し、制御部36は、ステップS4において動作を開始した光源の動作を停止する(ステップS7)。これにより、当該光源からの光(通常光及び第1,第2のレーザ光の少なくともいずれかの光)の出力が停止する。
【0064】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係る医療用内視鏡システム1では、検知アタッチメント11は、接続箇所CNに取り付けられるアタッチメント本体111と、当該アタッチメント本体111と挿入部2との接続を検知するための第1のIC検出器112と、当該アタッチメント本体111とライトガイド4との接続を検知するための第2のIC検出器113とを備える。また、制御部36は、検知アタッチメント11を用いてライトガイド4と挿入部2との接続状態を検知し、当該検知結果に基づいて、第1,第2の励起用光源32,33における第1,第2のレーザ光の出力を制御する。
【0065】
このため、ライトガイド4が挿入部2から外れてしまった場合等、当該ライトガイド4と当該挿入部2とが適切に接続されていない場合には、第1,第2のレーザ光の出力を停止することができる。すなわち、このように構成した結果、挿入部2の先端から出射されるレーザ光が「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格にて規定される要求を満たすように設計することができる。そして、ライトガイド4の出射端から出射される第1,第2のレーザ光をクラス3R等の高い光量とすることができる結果、挿入部2の先端から出射される第1,第2のレーザ光の光量を確保することができる。
したがって、本実施の形態に係る光源装置3によれば、安全性を確保しつつ、被検体に出射されるレーザ光の光量を確保することができる。
【0066】
また、本実施の形態1に係る医療用内視鏡システム1では、アタッチメント本体111は、複数体に分割され、互いに組み合わされることで接続箇所CNの周囲を覆う環形状を有する。
このため、アタッチメント本体111を接続箇所CNに取り付けることで、挿入部側コネクタ21と第1のライトガイド側コネクタ41との接続状態が外れてしまうことを防止する構造を設計することができる。
【0067】
また、本実施の形態1に係る医療用内視鏡システム1では、本開示に係る第1,第2の検知体として、ICタグ213,411のデータを読み取るIC検出器112,113で構成している。
このため、アタッチメント本体111と挿入部2及びライトガイド4との接続をそれぞれ容易に検知することができる。
【0068】
また、本実施の形態に係る医療用内視鏡システム1では、判定処理(ステップS2,S5)は、ライトガイド4の出射端から出射されるレーザ光(第1,第2のレーザ光)に対して「レーザ製品の安全基準」を示すレーザ規格にて規定されたクラスに対応する時間基準未満の周期で実行される。
このため、ライトガイド4が挿入部2から外れてしまった場合において、当該ライトガイド4の出射端から当該時間基準だけ第1,第2のレーザ光が出射される前に、当該ライトガイド4が当該挿入部2から外れたことを検知し、当該第1,第2のレーザ光の出力を停止することができる。したがって、安全性を十分に確保することができる。
【0069】
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2について説明する。
以下では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
上述した実施の形態1に係る医療用内視鏡システム1では、検知アタッチメント11は、制御部36と有線によって電気的に接続されていた。
これに対して本実施の形態2に係る医療用内視鏡システム1では、検知アタッチメント11は、制御部36との間で無線によって通信可能に接続されている。すなわち、本実施の形態2に係る医療用内視鏡システム1では、上述した実施の形態1で説明した第1~第4の一端側接点431~434、第1~第4の他端側接点441~444、第1~第4のライトガイド側配線451~454、第1~第4の光源装置側接点3011~3014、及び第1~第4の光源装置側配線3021~3024は、設けられていない。
【0070】
図6は、実施の形態2に係る検知アタッチメント11の構成を示す図である。
先ず、本実施の形態2に係る検知アタッチメント11の構成について説明する。
本実施の形態2に係る検知アタッチメント11は、図6に示すように、上述した実施の形態1で説明したアタッチメント本体111及び第1,第2のIC検出器112,113の他、組立確認用ICタグ114と、組立確認用IC検出器115と、通信部116と、第1,第2のバッテリ117,118とを備える。
【0071】
組立確認用ICタグ114は、図6に示すように、第1のアタッチメント本体1111に内蔵されている。本実施の形態2では、組立確認用ICタグ114は、公知のRFIDタグによって構成されている。すなわち、組立確認用ICタグ114は、具体的な図示は省略するが、アンテナと、ICチップとを有する。そして、当該ICチップは、当該アンテナを介して組立確認用IC検出器115から受信した電波を動力源として動作し、当該アンテナを介して当該ICチップに記録したデータを当該組立確認用IC検出器115に送信する。
【0072】
組立確認用IC検出器115は、図6に示すように、第2のアタッチメント本体1112において、アタッチメント本体111を組み立てた状態で組立確認用ICタグ114に対向する位置に内蔵されている。そして、組立確認用IC検出器115は、例えばループアンテナによって構成され、通電されることで電磁誘導作用により組立確認用ICタグ114の動力源となる電磁波を送信するとともに、当該組立確認用ICタグ114のデータの送信指令となる電磁波を送信する。また、組立確認用IC検出器115は、当該組立確認用ICタグ114から送信されたデータを受信する。
【0073】
通信部116は、本実施の形態2に係る光源装置3との間で無線にてデータを送受信可能に接続する。
第1のバッテリ117は、図6に示すように、第1のアタッチメント本体1111に内蔵されている。そして、第1のバッテリ117は、制御部36による制御の下、第1,第2のIC検出器112,113に対して電力を供給する。
第2のバッテリ118は、図6に示すように、第2のアタッチメント本体1112に内蔵されている。そして、第2のバッテリ118は、制御部36による制御の下、組立確認用IC検出器115及び通信部116に対して電力を供給する。
【0074】
図7は、実施の形態2に係る光源装置3の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る光源装置3では、図7に示すように、上述した実施の形態1で説明した光源装置3に対して、通信部38が追加されている。
通信部38は、検知アタッチメント11における通信部116との間で無線にてデータを送受信可能に接続する。
【0075】
そして、本実施の形態2に係る制御部36は、上述した実施の形態1で説明したステップS2,S5において、以下に示す判定処理(第1~第3の判定処理)を実行する。
第1の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、通信部38,116を介して、第2のバッテリ118に制御信号を送信する。これにより、第2のバッテリ118は、組立確認用IC検出器115に通電する。そして、組立確認用IC検出器115は、当該通電されることで電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で組立確認用ICタグ114のデータを受信する。また、当該データは、通信部116,38を介して、制御部36に送信される。
【0076】
ここで、第1,第2のアタッチメント本体1111,1112が組み立てられていない場合、すなわち、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられていない場合には、制御部36は、組立確認用ICタグ114のデータを受信することができない。
一方、第1,第2のアタッチメント本体1111,1112が組み立てられている場合、すなわち、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられている場合には、制御部36は、組立確認用ICタグ114のデータを取得することができる。
そして、制御部36は、組立確認用ICタグ114のデータを取得することができない場合に、第1の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、組立確認用ICタグ114のデータを取得することができた場合に、第1の判定処理で「Yes」と判定する。
【0077】
第2の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、通信部38,116を介して、第1のバッテリ117に制御信号を送信する。これにより、第1のバッテリ117は、第1のIC検出器112に通電する。そして、第1のIC検出器112は、当該通電されることで電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で第1のICタグ213のデータを受信する。また、当該データは、通信部116,38を介して、制御部36に送信される。
【0078】
ここで、第1のライトガイド側コネクタ41に挿入部側コネクタ21が接続されておらず、空間SPに第1のICタグ213が存在していない場合には、制御部36は、当該第1のICタグ213のデータを取得することができない。
一方、第1のライトガイド側コネクタ41に挿入部側コネクタ21が接続されており、空間SPに第1のICタグ213が存在している場合には、制御部36は、当該第1のICタグ213のデータを取得することができる。
そして、制御部36は、第1のICタグ213のデータを取得することができない場合に、第2の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、第1のICタグ213のデータを取得することができた場合に、第2の判定処理で「Yes」と判定する。
【0079】
第3の判定処理は、以下の通りである。
制御部36は、通信部38,116を介して、第1のバッテリ117に制御信号を送信する。これにより、第1のバッテリ117は、第2のIC検出器113に通電する。そして、第2のIC検出器113は、当該通電されることで電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で第2のICタグ411のデータを受信する。また、当該データは、通信部116,38を介して、制御部36に送信される。
【0080】
ここで、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられていない場合には、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができない。
一方、アタッチメント本体111が接続箇所CNに取り付けられている場合には、制御部36は、当該第2のICタグ411のデータを取得することができる。
そして、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができない場合に、第3の判定処理で「No」と判定する。一方、制御部36は、第2のICタグ411のデータを取得することができた場合に、第3の判定処理で「Yes」と判定する。
【0081】
以上説明した実施の形態2のように構成した場合であっても、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0082】
(その他の実施の形態)
ここまで、本開示を実施するための形態を説明してきたが、本開示は上述した実施の形態1,2によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1,2では、第1のICタグ213が挿入部側コネクタ21に設けられ、第2のICタグ411が第1のライトガイド側コネクタ41に設けられ、第1,第2のIC検出器112,113がアタッチメント本体111に設けられていたが、これに限らない。例えば、第1,第2のIC検出器112,113への電力供給を工夫すれば、当該第1,第2のIC検出器112,113を挿入部側コネクタ21及び第1のライトガイド側コネクタ41にそれぞれ設け、第1,第2のICタグ213,411をアタッチメント本体111に設けても構わない。
【0083】
上述した実施の形態1,2では、アタッチメント本体111と挿入部2及びライトガイド4との接続をそれぞれ検知するための構成として、ICタグ及びIC検出器の組み合わせを採用していたが、これに限らない。当該構成として、磁石及びホール素子の組み合わせを採用しても構わない。この際、磁石及びホール素子のいずれか一方が本開示に係る第1,第2の検知体に相当する。
【0084】
上述した実施の形態1,2では、本開示に係るレーザ光源装置は、第1,第2の励起用光源32,33の2つ設けられていたが、これに限らない。本開示に係るレーザ光源装置の数は、2つに限らず、1つでも、3つ以上でも構わない。
【0085】
上述した実施の形態1,2では、ステップS7において、制御部36は、ステップS4で動作を開始した光源の動作を停止していたが、これに限らず、光の出力を停止させずに、安全性を確保することができる光量まで低減させるように構成しても構わない。
上述した実施の形態1,2において、可視光光源31から通常光のみを出射させる場合には、当該通常光については安全性を考慮する必要のあるレーザ光とは異なるため、上述した点灯駆動制御を実行しなくても構わない。すなわち、制御部36は、光源装置3に対するライトガイド4の接続が検知されたと判定(ステップS1:Yes)した後、判定処理(ステップS2)等を実行せずに、ステップS4で可視光光源31の動作を開始しても構わない。
また、上述した実施の形態1,2において、通常光と第1,第2のレーザ光の少なくともいずれかのレーザ光とを同時に出射させている場合には、ステップS7において、当該レーザ光の出力のみを停止しても構わない。
【0086】
上述した実施の形態1,2において、ステップS3で「No」と判定した場合、及びステップS6で「No」と判定した場合の少なくとも一方の場合において、制御部36は、ライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていない旨を示す警告情報を外部の報知部に報知させても構わない。例えば、制御部36は、制御装置9を経由することによって、報知部としての表示装置7に当該警告情報を表示させる。当該報知部としては、表示装置7に限らず、その他の表示装置、または、当該警告情報を音声によって出力するスピーカ等を採用しても構わない。
そして、医師等のユーザは、当該警告情報を認識することによってライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていないことを認識することができる。このため、利便性を向上させることができる。
【0087】
また、上述した実施の形態では、判定処理(ステップS2,S5)として、第1~第3の判定処理を実行していたが、これに限らず、第2,第3の判定処理のみを実行しても構わない。すなわち、ステップS3,S6では、制御部36は、判定処理(ステップS2,S5)の結果、第2,第3の判定処理のいずれかで「No」と判定した場合にライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていないと判定(ステップS3,S6:No)し、第2,第3の判定処理の双方で「Yes」と判定した場合にライトガイド4と挿入部2とが適切に接続されていると判定(ステップS3,S6:Yes)する。
【0088】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)レーザ光を導光するライトガイドと前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第1の検知体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第2の検知体とを備える医療用検知アタッチメント。
(2)前記アタッチメント本体は、複数体に分割され、互いに組み合わされることで前記接続箇所の周囲を覆う環形状を有する前記(1)に記載の医療用検知アタッチメント。
(3)前記硬性鏡には、第1のICタグと、前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器とのいずれか一方が設けられ、前記第1の検知体は、前記第1のICタグと前記第1のIC検出器のいずれか他方であり、前記ライトガイドには、第2のICタグと、前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器とのいずれか一方が設けられ、前記第2の検知体は、前記第2のICタグと前記第2のIC検出器のいずれか他方である前記(1)または(2)に記載の医療用検知アタッチメント。
(4)レーザ光を出射するレーザ光源装置と、前記レーザ光を導光するライトガイドと、前記ライトガイドを介した前記レーザ光を被検体に照射する硬性鏡と、前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知するための医療用検知アタッチメントと、前記医療用検知アタッチメントを用いて前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知し、当該検知結果に基づいて、前記レーザ光源装置における前記レーザ光の出力を制御する光源制御装置とを備え、前記医療用検知アタッチメントは、前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続箇所に取り付けられるアタッチメント本体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記硬性鏡との接続を検知するための第1の検知体と、前記アタッチメント本体に設けられ、前記アタッチメント本体と前記ライトガイドとの接続を検知するための第2の検知体とを備える医療用内視鏡システム。
(5)前記硬性鏡には、第1のICタグが設けられ、前記第1の検知体は、前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器であり、前記ライトガイドには、第2のICタグが設けられ、前記第2の検知体は、前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器であり、前記光源制御装置は、前記第1のIC検出器及び前記第2のIC検出器とそれぞれ電気的に接続し、前記第1のIC検出器及び前記第2のIC検出器をそれぞれ駆動するとともに、前記第1のICタグのデータ及び前記第2のICタグのデータをそれぞれ読み取ることで前記アタッチメント本体と前記硬性鏡及び前記ライトガイドとのそれぞれの接続を検知する前記(4)に記載の医療用内視鏡システム。
(6)前記硬性鏡には、第1のICタグが設けられ、前記第1の検知体は、前記第1のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第1のICタグのデータを読み取るための第1のIC検出器であり、前記ライトガイドには、第2のICタグが設けられ、前記第2の検知体は、前記第2のICタグとの間で電磁誘導作用を用いた無線通信により非接触で前記第2のICタグのデータを読み取るための第2のIC検出器であり、前記アタッチメント本体には、前記第1のIC検出器にて読み取られた前記第1のICタグのデータ、及び前記第2のIC検出器にて読み取られた前記第2のICタグのデータを無線にて送信する通信部と、前記第1のIC検出器、前記第2のIC検出器、及び前記通信部に対して電力を供給するバッテリとがさらに設けられ、前記光源制御装置は、前記通信部から無線にて送信された前記第1のICタグのデータ及び前記第2のICタグのデータに基づいて前記アタッチメント本体と前記硬性鏡及び前記ライトガイドとのそれぞれの接続を検知する前記(4)に記載の医療用内視鏡システム。
(7)前記光源制御装置は、前記第1の光源から出射された後、前記ライトガイドから出射される前記レーザ光に対してレーザ製品の安全基準を示すレーザ規格にて規定されたクラスに対応する時間基準未満の周期で、前記医療用検知アタッチメントを用いて前記ライトガイドと前記硬性鏡との接続状態を検知する前記(4)~(6)のいずれか1つに記載の医療用内視鏡システム。
【符号の説明】
【0089】
1 医療用内視鏡システム
2 挿入部
3 光源装置
4 ライトガイド
5 カメラヘッド
6 第1の伝送ケーブル
7 表示装置
8 第2の伝送ケーブル
9 制御装置
10 第3の伝送ケーブル
11 検知アタッチメント
21 挿入部側コネクタ
22 接眼部
30 光源装置側コネクタ
31 可視光光源
32 第1の励起用光源
33 第2の励起用光源
34 第1のダイクロイックミラー
35 第2のダイクロイックミラー
36 制御部
37 メモリ
38 通信部
41 第1のライトガイド側コネクタ
42 第2のライトガイド側コネクタ
111 アタッチメント本体
112 第1のIC検出器
113 第2のIC検出器
114 組立確認用ICタグ
115 組立確認用IC検出器
116 通信部
117 第1のバッテリ
118 第2のバッテリ
211 フランジ部
212 先端部
213 第1のICタグ
411 第2のICタグ
431 第1の一端側接点
432 第2の一端側接点
433 第3の一端側接点
434 第4の一端側接点
441 第1の他端側接点
442 第2の他端側接点
443 第3の他端側接点
444 第4の他端側接点
451 第1のライトガイド側配線
452 第2のライトガイド側配線
453 第3のライトガイド側配線
454 第4のライトガイド側配線
1111 第1のアタッチメント本体
1112 第2のアタッチメント本体
1141 第1のアタッチメント側接点
1142 第2のアタッチメント側接点
1143 第3のアタッチメント側接点
1144 第4のアタッチメント側接点
1151 第1のアタッチメント側配線
1152 第2のアタッチメント側配線
1153 組立確認用配線
3011 第1の光源装置側接点
3012 第2の光源装置側接点
3013 第3の光源装置側接点
3014 第4の光源装置側接点
3021 第1の光源装置側配線
3022 第2の光源装置側配線
3023 第3の光源装置側配線
3024 第4の光源装置側配線
CN 接続箇所
SC 固定ネジ
SP 空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7