(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133039
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】スリッパ等脱げ防止装置
(51)【国際特許分類】
A43B 7/20 20060101AFI20230914BHJP
A43B 7/14 20220101ALI20230914BHJP
A43C 11/14 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
A43B7/20
A43B7/14 Z
A43C11/14
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022054540
(22)【出願日】2022-03-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-03
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】522124312
【氏名又は名称】デライエ サミュエル
【氏名又は名称原語表記】Delhaye Samuel
(72)【発明者】
【氏名】デライエ サミュエル
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA22
4F050GA30
4F050HA18
4F050HA20
4F050HA53
4F050LA09
4F050MA90
(57)【要約】
【課題】脱げ防止と浮き指予防の可能性のある、スリッパ等脱げ防止装置の提供。
【解決手段】スリッパ等の履物の足甲カバー縁にクリップ等1を、そこから伸びるアンクルベルト2で足首とスリッパ等の履物を固定し、足甲カバー内部装置3で中足骨を固定する、スリッパ等脱げ防止装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリッパ等の履物の、足甲カバー内部に取り付けるクリップを備えた装置であり、アンクルベルトを有するもの
【請求項2】
請求項1のクリップ等は、足甲カバー縁に装着し、スリッパを傷つけない素材、形状を有する形質の請求項1に記載のもの
【請求項3】
請求項1のクリップ等から足甲カバー内部に延びる装置は、クッション性、衝撃吸収性を有する特徴を持つ形質の請求項1に記載のもの
【請求項4】
請求項1のアンクルベルトは、クリップ等から延びて使用者の足首に固定するためにマジックテープやボタン等を用いる、請求項1に記載のもの
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップ等でスリッパや履物の足甲カバー縁に装着することで取り外しでき、またクリップ等からのアンクルベルトで足首に固定し、クリップ等からの足甲カバー内部の装置で足をスリッパ等に固定する、安全と衛生を兼ね備えた装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スリッパ等の履物は病院や学校等で使用する機会が多いものであるが、階段昇降等で脱げが生じることが多い。これに対し、従来のスリッパ等の脱げ防止には、滑り止め用インソールやシューズストラップなどが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、インソールであれば履物による整合性の問題、シューズストラップであれば床等と接地することによる汚れの付着などの欠点があった。
【0004】
またスリッパ等の履物は着脱が簡単ではあるが、立位時等に足指が床や靴底に接地しない、又は接地していても指先に力を入れて踏ん張れない、浮き指となっていることが問題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、スリッパ等の履物の足甲カバー縁にクリップを用い足甲カバー内部に装置を固定すること、アンクルベルトで足とスリッパ等の履物を固定することで、大抵の履物に対処でき、上記[0003]の課題を解決するものである。
【0006】
また、スリッパ等の履物の足甲カバー内部に装置を付け、中足骨を固定することで、上記[0004]の課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の装置では、スリッパ等の履物の足甲カバー縁にクリップ等を使用し、着脱が可能となる。
【0007】
また、本発明の装置ではアンクルベルトを有することで、より足とスリッパ等の履物との一体感を改善するものである。
【0008】
また、本発明にかかる装置では、クリップから足甲カバー内部に延びることにより、足を上げるときにスリッパ等の履物の中敷きから足が浮くことを改善し、着用時のフィット感もより優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明であるスリッパ等脱げ防止装置の斜視図
【
図2】本発明であるスリッパ等脱げ防止装置を上方から見た平面図
【
図3】本発明を実際に一般的なスリッパに装着した時の平面図
【
図4】本発明を実際に一般的なスリッパに装着した時の断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下添付図面を参照して、本発明の実施形態にかかわるスリッパ脱げ装置を説明する。
図1に、本発明の斜視図を示す。この装置は、スリッパや履物等の足甲カバー縁に
図1-1のようなクリップ等で装着することで、着脱を容易にするものである。クリップ等は、挟むときにスリッパ等の生地を傷めないような、スポンジ状の樹脂やゴムのような素材、形状を用いる。クリップ等の幅は1-5cm程度とし、長さは1―12cm程度とする。これにより、スリッパ等の履物を傷つけることなく、装置をしっかり固定できるようになる。
【0011】
また、この装置において
図1-2のようなアンクルベルトを用いるが、素材はゴム、木綿、麻、絹、ナイロン、ポリプロピレン又はそれらが混ざったものを用い、両端にボタン式又はマジックテープ式を用いることで、足首に固定する。これにより、足首とスリッパ等の履物が固定され、より快適に歩行することができる。
【0012】
この装置では、
図1-3のようなスリッパ等の履物の足甲カバー内部に装置を設置する。これはクリップ等から延びるものであり、シリコン等厚みがあるものである。表面は足と接する部分となるため、布等柔らかな素材でカバーされることが望ましい。足と接する部分の形状は、平面状、アーチ状、波状、突起状、又はそれらを組み合わせたものである。幅は2-5cm程度、長さは2-15cm程度、厚みは1-50mm程度とする。形は長方形、基底部との先端の幅が違う四角形、三角形又は楕円形のものとする。これにより、足に負担をかけずに中足骨を固定することで浮き指予防となる可能性があり、浮き指で惹起される頭痛等の症状を予防することが期待できる。
【符号の説明】
【0013】
10 足甲カバー
20 ソール
【手続補正書】
【提出日】2022-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリッパ等の履物用の、クリップ、アンクルベルト及び足甲カバー内部装置を有するスリッパ等脱げ防止装置であって、足甲カバー内部装置は、履物の足甲カバー縁に取り付けるクリップから足甲カバー内部に延びて、クッション性、衝撃吸収性又はその両方を有し、アンクルベルトは、クリップから足首に延びるスリッパ等脱げ防止装置。
【請求項2】
請求項1のアンクルベルトは、マジックテープ式又はボタン式を用い、スリッパ等脱げ防止装置を足首に固定することで、履物を足に固定することを可能とする、請求項1に記載のスリッパ等脱げ防止装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリッパ等の履物用の、クリップ、アンクルベルト及び足甲カバー内部装置を有するスリッパ等脱げ防止装置であって、足甲カバー内部装置は、履物の足甲カバー縁に取り付けるクリップから足甲カバー内部に延びて、クッション性、衝撃吸収性又はその両方を有し、中足骨を固定することで浮き指予防となるものであり、アンクルベルトは、クリップから足首に延びるスリッパ等脱げ防止装置。
【請求項2】
請求項1のアンクルベルトは、マジックテープ式又はボタン式を用い、スリッパ等脱げ防止装置を足首に固定することで、履物を足に固定することを可能とする、請求項1に記載のスリッパ等脱げ防止装置。