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  • 特開-プローベ本体固定ホルダー 図1
  • 特開-プローベ本体固定ホルダー 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133041
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】プローベ本体固定ホルダー
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20230914BHJP
【FI】
A61B8/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022054544
(22)【出願日】2022-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】519117097
【氏名又は名称】磯谷 俊次
(71)【出願人】
【識別番号】522124345
【氏名又は名称】磯谷 彰宏
(72)【発明者】
【氏名】磯谷 俊次
(72)【発明者】
【氏名】磯谷 彰宏
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601DD15
4C601EE11
4C601FE00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を、固定ホルダーを使って固定することによって、使用者が長時間作業することができ、作業性を向上させ、迅速な医療診断を行うことができる固定ホルダーを提供する。
【解決手段】医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を防錆、細分化された部材を組み合わせ、固定ホルダーを形成し、はめ込むことによって使用する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を固定することができる固定ホルダー。
【請求項2】
前記請求項1の固定ホルダーは固定ホルダー基礎部、装置接触部土台、装置接触部、微調整部、装置接触部調整の各部材から構成される固定ホルダーであって、各部材は細分化され、使用時に金具を介して組み立てることができる固定ホルダー。
【請求項3】
前記請求項1の固定ホルダーは前記請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーであって、固定ホルダー基礎部は装置接触部を調整できる機能を備えた固定ホルダー。
【請求項4】
前記請求項1の固定ホルダーは前記請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーであって、装置接触部土台は装置接触部の固定を調整できる機能を備えた固定ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療現場で患者に使用する超音波検査機器に付随しているプローベ本体の固定ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、超音波を被検体内部に送信し、その超音波エコーを受信して解析することにより、被検体内の断層画像を生成する超音波診断装置が知られている。超音波診断装置は、特定方向に収束させた超音波を方位方向に対してスキャンすることにより、2次元又は3次元の超音波画像をリアルタイムで取得することができる。そして、超音波診断装置にて超音波画像を時間的に連続して生成することで、被検体の生体部分を動画像観察することが可能である(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【0003】
より生体部分の動画像を観察する方法として、口などからスコープを入れ、生体部分の近くで動画像を観察する方法がある。たとえば心臓の動画像観察する場合、医師がプローベ本体を口から挿入し特定部位である心臓近くでプローベ本体を静止させ行う。この方法はより鮮明に特定部位の動画像観察することができる。また超音波診断装置による画像のみをもとに治療を行う経カテーテル手術においては、画像の鮮明さが治療の成否を分けることになる。
【0004】
医師はプローベ本体を使って患部の動画像観察を行うが、長時間の観察を行うこともあり、重量のあるプローベ本体を人力で長時間保持し操作することがある。
【0005】
こうした長時間の操作は使用者の疲労につながり、プローベ本体操作が不安定となり鮮明な画像取得の妨げとなり、手術成績へ悪影響を及ぼす懸念がある。熟練した使用者が鮮明な画像を得られるポイントでプローベ本体を静止した際に、その空間的な位置を厳密に保持し更に安定な状態で容易に微調整が行える固定装置が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015-216976号公報
【特許文献2】特開2021-159495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を、固定ホルダーを使って固定することによって、使用者の作業性を向上させ、迅速な医療診断を行うとともに長時間の使用においても使用者の疲労を軽減し安定して鮮明な画像を得ることを可能とし、更に安定した状態でプローベ本体位置の微調整を容易に可能とする固定ホルダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目標を達成するため、請求項1の本発明は、医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体の固定ホルダーであって、プローベ本体を固定ホルダーであることを特徴とする。
【0009】
請求項2の本発明は、固定ホルダー基礎部、装置接触部土台、装置接触部、微調整部、装置接触部調整の各部材から構成される固定ホルダーであって、各部材は細分化され、使用時に金具を介して組み立てることができる固定ホルダーであることを特徴とする。
【0010】
請求項3の本発明は、請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーであって、固定ホルダー基礎部は装置接触部を調整できる機能を備えた固定ホルダーであることを特徴とする。
【0011】
請求項4の本発明は、請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーであって、装置接触部土台は装置接触部の固定を調整できる機能を備えた固定ホルダーであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1の内容である固定ホルダーは医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を固定することができる。当該固定ホルダーによりプローベ本体の操作を長時間行うことができる。
【0013】
本発明の請求項2の内容である固定ホルダーは固定ホルダー基礎部、装置接触部土台、装置接触部、微調整部、装置接触部調整の各部材から構成、各部材は細分化され、使用時に金具を介して組み立てることができる固定ホルダーであることによって、消毒、滅菌ができ、患者に安心、安全に検査することができる。
【0014】
本発明の請求項3の内容である固定ホルダーは請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーであって、固定ホルダー基礎部は装置接触部を調整できる機能を備えた固定ホルダーであることによって、プローベ本体が外れることなく固定することができる。
【0015】
本発明の請求項4の内容である固定ホルダーは請求項2に記載された部材によって組み立てられた固定ホルダーで、装置接触部土台は装置接触部の固定を調整できる機能を備えた固定ホルダーであることによって、プローベ本体が固定され、安心、安全に検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の固定ホルダーにプローベ本体を取り付けた一例の図面である。
図2】本発明の固定ホルダーを上から見た図面である。
図3】本発明の固定ホルダーを下から見た図面である。
図4】本発明の固定ホルダーの左から見た面図である。
図5】本発明の固定ホルダーの右から見た図面である。
図6】本発明の固定ホルダーの部位を説明した図面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の固定ホルダーを図面に示した実施例を用いて説明する。図1は本発明の固定ホルダーにプローベ本体を取り付けた一例の図面である。本発明の固定ホルダーを机、椅子など患者を動かすことなく、場所に関係なく固定ホルダー基礎部支柱穴7に支柱を立てることによって使用することができる。支柱はどんなものでも良いが作業性を考慮し、マジックアームを使用した支柱が好ましい。
【0018】
図2は本発明の固定ホルダーを上から見た図面、図3は本発明の固定ホルダーを下から見た図面、図4は本発明の固定ホルダーの左から見た図面、図5は本発明の固定ホルダーの右から見た図面である。
【0019】
図6は本発明の固定ホルダーの部位を説明した図面である。1 装置接触部、2 装置接触部、3 固定ホルダー基礎部、4 微調整部、5 装置接触部調整、6 装置接触部土台、7 固定ホルダー基礎部支柱穴である。
【0020】
以下に固定ホルダーについて説明する。固定ホルダーは病院内の診察室、検査室、手術室等の検査時に使用するため、消毒、滅菌作業ができるように、分解できるようにした。そのため固定ホルダーの各部材の素材は防錆したものとした。
【0021】
固定ホルダーの各部材の素材は加工がしやすい金属製、樹脂製とした。金属製のものはアルミ、チタン、アルミニウム等、樹脂製のものはポリ塩化ビニール、ポリエチレン等があげられる。本発明の固定部材の素材は以下の項で記載説明を行うが、他素材でも代用可能である。
【0022】
固定ホルダーの装置接触部1、装置接触部2はプローベ本体を固定するための治具である。プローベ本体を固定するために当該治具はテーパーを設ける。テーパーはプローベ本体の形状によって加工することで角度を決定する。テーパーの効果はプローベ本体をはめ込み隙間なく回転することができる。素材はプローベ本体に傷がつかないような素材が好まれる。たとえばポリ塩化ビニール、ポリエチレン等が良い。
【0023】
固定ホルダー基礎部3は固定ホルダー基礎部3の支柱穴7に支柱を差し込み固定させる。当該部材の素材は金属製であるアルミとした。固定ホルダーの運搬等を考慮し、軽量化することが望ましい。当該部材の軽量化として部材に穴をあけて対応している。一般的に素材が金属の場合は穴を開ける、比重の小さい素材を使用するなどがあげられる。また樹脂でも対応可能である。
【0024】
装置接触部土台6は装置接触部1、装置接触部2と固定ホルダー基礎部3を結合する仲介部材である。装置接触部土台6は装置接触部1、装置接触部2、固定ホルダー基礎部3を金具によって固定を行う。本発明で使用する素材は金具(アルミ)であるが、樹脂でも可能である。
【0025】
微調整部4は装置接触部1、装置接触部2の位置を決めるために使用する。このことによりプローベ本体がずれることなく、自由に回転できるようになる。
【0026】
装置接触部調整5は装置接触部土台6がずれないように防止するための部材である。
【0027】
組み立てられた固定ホルダーはプローベ本体を操作できる空間が必要である。プローベ本体を固定するとプローベ本体の調整ハンドルが固定ホルダーに接触するために装置接触部土台6を4cm以上にした。このことにより操作性が向上し、コンパクトなホルダーとなる。
【0028】
また、本発明の固定ホルダーは使用者が患者の見たい箇所部位によって固定ホルダーの厚みや重量を変えることができ、検査作業を容易にすることができる。また分解にすることができるので、運搬が容易になり病院内だけでなく検査が必要とする場所(例えば災害現場など)での使用も可能となる。
【0029】
本発明に使用する検査方法は口などからスコープを入れ、生体部分の近くで動画像を観察する方法である。たとえば心臓の動画像観察する場合、医師がスコープを口から挿入し特定部位である心臓近くでスコープを静止させ行う。このこと方法はより鮮明に特定部位の動画像観察することができる。
【実施例0030】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【実施例0031】
固定ホルダーを組み立てる手順は以下である。
(1)固定ホルダー基礎部3にある支柱穴7に支柱を取り付けて固定する
(2)固定ホルダー基礎部3の両端に装置接触部土台6を取り付け固定する
(3)(2)で形成された治具の両端に装置接触部1と装置接触部2を取り付け固定する
【0032】
前項組み立て手順によって形成された固定ホルダーを支柱に固定ホルダー基礎部3にある支柱穴7に差し込み固定し使用する。
【0033】
本発明の固定ホルダーを使用した場合において補助員の助けがなく検査を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、医療用超音波検査機器に付随しているプローベ本体を、固定ホルダーを使って固定することによって、使用者が長時間作業することができ、作業性を向上させ、迅速な医療診断を行うことができる。
【0035】
以上、本発明の好ましい実施形態を例示的に説明したが、当業者であれば、特許請求の範囲に開示した本発明の範囲および精神から逸脱することなく多様な修正、付加及び置換できることが利用可能であろう。
【符号の説明】
【0036】
1 装置接触部
2 装置接触部
3 固定ホルダー基礎部
4 微調整部
5 装置接触部調整
6 装置接触部土台
7 固定ホルダー基礎部支柱穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6