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2023-133053細胞感染症における病原性微生物不活化治療法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133053
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】細胞感染症における病原性微生物不活化治療法
(51)【国際特許分類】
   A61K 41/00 20200101AFI20230914BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230914BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20230914BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20230914BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20230914BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20230914BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20230914BHJP
   A61L 29/00 20060101ALI20230914BHJP
   A61L 29/16 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
A61K41/00
A61P35/00
A61P35/02
A61P37/06
A61P31/04
A61K45/00
A61P31/12
A61L29/00
A61L29/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022069080
(22)【出願日】2022-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
4C081
4C084
【Fターム(参考)】
4C081AC08
4C081BB03
4C081CE02
4C081DA03
4C084AA11
4C084AA17
4C084MA16
4C084MA17
4C084MA63
4C084MA66
4C084MA67
4C084NA10
4C084NA14
4C084ZB081
4C084ZB082
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZB271
4C084ZB272
4C084ZB321
4C084ZB322
4C084ZB331
4C084ZB332
4C084ZB351
4C084ZB352
(57)【要約】
【課題】従来のガン、白血病、自己免疫疾患の治療は、治療に要する時間、費用などの患者負担が大きく、治療設備や専門スタッフなど医療提供者側も負担が大きい、さらに原因の特定や治療の効果面においても十分とは言えない場合がある、という課題があった。
【解決手段】ガン、白血病、自己免疫疾患の原因は、病原性微生物(ウイルス、細菌など)が細胞に感染し、感染した細胞が、生体の恒常性維持機能の制御を受けずに、異常な増殖や自己組織への攻撃などの病原性微生物の制御による行動を取ることであるため、原因である病原性微生物の殺菌、不活化が治療の要諦となる。
これらの病気の患部(腫瘍、炎症部)に、光通信で使用する光ファイバーケーブルを用いたカテーテル、又は薬剤を投与するためのカテーテルを差し込み、病原性微生物を殺菌、不活化するための紫外線照射、抗ガン剤などの薬剤の投与を行う。この治療方法によって、患者と医療提供者相方の負担軽減となり、治療の効果面も向上し、課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガン、白血病、自己免疫疾患の患部(腫瘍、炎症部)に、光通信で使用する光ファイバーケーブルを使用したカテーテルを差し込み、病原性微生物(ウイルス、細菌など)の殺菌、不活化作用はあるが人体には影響がない波長の紫外線を一定期間照射する。
(この波長の紫外線は、細胞内染色体(細胞核)の核酸塩基対配列は、破壊しないが細胞内に感染している病原性微生物は、殺菌、不活化する。)
この方法で、患部に感染している病原性微生物を殺菌、不活化し、細胞感染症を治療する方法。
【請求項2】
ガン、白血病、自己免疫疾患の患部(腫瘍、炎症部)に、カテーテルを差し込み、抗ガン剤、抗生物質などの薬剤を少量ずつ断続的に投与する。
(薬剤を投与する量と投与する時間を設定し、自動で設定通りに作動する装置を使用する。)
この方法で、患部に感染している病原性微生物を殺菌、不活化し、細胞感染症を治療する方法。
【請求項3】
請求項1、請求項2に記載の方法で使用する器具、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の器具、装置を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテル治療技術と感染症予防技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテル治療技術
【0003】
感染症予防技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のガン、白血病、自己免疫疾患の治療方法は、抗ガン剤による薬物療法、手術による外科療法、放射線療法などであった。
これらの治療方法は、治療に要する時間、費用、身体的な影響などの患者負担が大きく、治療設備や専門スタッフなど医療提供者側にとっても負担が大きい、又、原因の特定、治療の効果面でも十分ではないことがある、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ガン、白血病、自己免疫疾患の患部(腫瘍、炎症部)に光通信で使用される光ファイバーケーブルを用いたカテーテルを差し込み、人体には影響がなく病原性微生物(ウイルス、細菌など)を殺菌、不活化できる波長の紫外線を、一定期間照射する。
又、同様に患部(腫瘍、炎症部)に、カテーテルを差し込み、抗ガン剤、抗生物質などの薬剤を少量ずつ断続的に投与する。
これらの従来と比較して簡易的な治療方法によって、ガン、白血病、自己免疫疾患の原因である病原性微生物を殺菌、不活化し、治療することができるため、患者と医療提供者相方の負担を軽減し、課題を解決する。
(これまで、ガン、白血病、自己免疫疾患は、「患者の細胞の遺伝情報に予めプログラムされていることが発症の原因ではないか」「放射線など何らかの原因により患者の細胞の遺伝情報が破壊されることが発症の原因ではないか」などと考えられてきたが、そうではなくこれらの疾患は、広義の感染症であり、病原性微生物に感染された(寄生された)細胞が、感染(寄生)微生物によって制御され、本来の生体制御を受けずに異常な行動(異常増殖や自己組織への攻撃など)をすることが原因である。
他の微生物(細胞を含む)に感染(寄生)して、その微生物の行動を制御することによって、自己増殖を行う生存戦略を持った微生物(ウイルス、細菌など)の感染が、ガン、白血病、自己免疫疾患の原因である。
そのため、この原因である病原性微生物を殺菌、不活化することにより、治療が可能となる。
又、従来のように抗ガン剤を経口摂取、注射、点滴で摂取をすると、薬剤が全身に波及し、ガン細胞だけでなく正常細胞も影響を受け生体機能全体が低下することになるが、患部へ直接カテーテルで薬剤を投与することにより、改善効果が得られる。)