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特開2023-133058照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法
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  • 特開-照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法 図1
  • 特開-照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法 図2
  • 特開-照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133058
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/105 20200101AFI20230914BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20230914BHJP
   H05B 45/325 20200101ALI20230914BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20230914BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230914BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20230914BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230914BHJP
【FI】
H05B47/105
H05B45/10
H05B45/325
H05B47/165
F21V23/00 140
F21V23/04 100
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091616
(22)【出願日】2022-06-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】202210252503.2
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】劉栄土
(72)【発明者】
【氏名】叶浩
【テーマコード(参考)】
3K014
3K273
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA02
3K273PA10
3K273QA05
3K273QA23
3K273RA17
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA37
3K273TA77
3K273UA22
3K273UA27
3K273UA28
(57)【要約】
【課題】照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法を提供する。
【解決手段】
照度補償機能を備えた照明装置は、光源、リード線、制御器及びコードスイッチを備える。リード線は、光源に接続される。制御器は、電源及びリード線に接続される。コードスイッチは、制御器に接続され、コードスイッチのコード値は、調整可能であり、コードスイッチのコード値をリード線の長さに対応させる。制御器は、コードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、駆動信号を光源に出力して光源を駆動する。照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有することで照度補償機能を実現し、感光管を採用する必要ないため、照明装置の製造コストを大幅に低減でき、実際の応用の必要をより満たすことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源に接続されるリード線と、
電源及び前記リード線に接続される制御器と、
前記制御器に接続されるコードスイッチと、を備え、
前記コードスイッチのコード値は、調整可能であり、前記コードスイッチのコード値を前記リード線の長さに対応させ、
前記制御器は、前記コードスイッチのコード値に対応した前記リード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、前記駆動信号を前記光源に出力して前記光源を駆動することを特徴とする照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項2】
前記コードスイッチは、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの異なる開閉状態は、異なるコード値に対応することを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項3】
前記駆動信号のデューティ比は、前記リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものであることを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項4】
前記補償係数は、前記駆動信号のデューティ比と前記リード線の長さとの比値であることを特徴とする請求項3に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項5】
前記光源が発光ダイオード又は発光ダイオードアレイであることを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項6】
リード線を光源に接続する工程と、
制御器を電源及び前記リード線と接続する工程と、
コーディングスイッチを前記制御器に接続する工程と、
前記コードスイッチのコード値を調整して前記コードスイッチのコード値を前記リード線の長さに対応させる工程と、
前記制御器によって前記コードスイッチのコード値に対応した前記リード線の長さに基づいて前記制御器の駆動信号のデューティ比を調整する工程と、
前記制御器によって前記駆動信号を前記光源に出力し、前記光源を駆動する工程と、
を含むことを特徴とする照明装置の照度補償方法。
【請求項7】
前記コードスイッチは、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの異なる開閉状態が異なるコード値に対応することを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項8】
前記駆動信号のデューティ比は、前記リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものであることを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項9】
前記補償係数は、前記駆動信号のデューティ比と前記リード線の長さとの比値であることを特徴とする請求項8に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項10】
前記光源は、発光ダイオード又は発光ダイオードアレイであることを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、特に、照度補償機能を備えた照明装置に関する。本発明は、更に、照明装置の照度補償方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明装置は、光源に接続されるリード線の長さの違いによって、照明装置の照度が影響を受ける可能性がある。照明装置の性能を向上させるために、いくつかの従来の照明装置は、照度補償機能を提供している。一般的に、照度補償機能は、周囲環境の照度を検出できる感光管を介して実現されるため、照明装置の制御器は、周囲環境の照度に応じて照明装置の光強度を調整し、照度補償を行うことができる。しかしながら、上記の照度補償メカニズムは、照明装置のコストを大幅に増加させ、実際の応用の要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に基づき、光源、リード線、制御器及びコードスイッチを備える照度補償機能を備えた照明装置を提供する。リード線は、光源に接続される。制御器は、電源及びリード線に接続される。コードスイッチは、制御器に接続され、コードスイッチのコード値は、調整可能であり、コードスイッチのコード値をリード線の長さに対応させる。制御器は、コードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、駆動信号を光源に出力して光源を駆動する。
【0005】
一実施形態において、コードスイッチは、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの異なる開閉状態は、異なるコード値に対応する。
【0006】
一実施形態において、駆動信号のデューティ比は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものである。
【0007】
一実施形態において、補償係数は、駆動信号のデューティ比と前記リード線の長さとの比値である。
【0008】
一実施形態において、光源が発光ダイオード、発光ダイオードアレイ又はその他の類似の部材である。
【0009】
本発明の一実施形態に基づき、リード線を光源に接続する工程と、制御器を電源及びリード線と接続する工程と、コーディングスイッチを制御器に接続する工程と、コードスイッチのコード値を調整してコードスイッチのコード値をリード線の長さに対応させる工程と、制御器によってコードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて制御器の駆動信号のデューティ比を調整する工程と、制御器によって駆動信号を光源に出力し、光源を駆動する工程と、を含む照明装置の照度補償方法を提供する。
【0010】
一実施形態において、コードスイッチは、複数のボタンを有し、複数のボタンの異なる開閉状態が異なるコード値に対応する。
【0011】
一実施形態において、駆動信号のデューティ比は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものである。
【0012】
一実施形態において、補償係数は、駆動信号のデューティ比とリード線の長さとの比値である。
【0013】
一実施形態において、光源は、発光ダイオード、発光ダイオードアレイ又はその他の類似の部材である。
【発明の効果】
【0014】
上記を受けて、本発明の実施形態の照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法は、以下の利点を1つ以上有することができる。
【0015】
(1)本発明の一実施形態において、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有し、且つコードスイッチが制御器に接続される。ユーザは、コードスイッチのコード値を調整し、コードスイッチのコード値を制御器及び光源に接続するリード線の長さに対応させることができる。それから、制御器は、コードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、駆動信号を光源に駆動して光源を駆動する。このメカニズムによって照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を向上させることができる。
【0016】
(2)本発明の一実施形態において、照度補償機能を備えた照明装置は、複数のコードスイッチを有し、且つこれらのコードスイッチがそれぞれ複数の光源に対応し、同時にこれらの光源が照度補償を行うことができるため、照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を更に向上させることができる。
【0017】
(3)本発明の一実施形態において、照度補償機能を備えた照明装置は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものによって駆動信号のデューティ比を計算することができ、この計算方法によって照度補償を効果的に行うことができる駆動信号のデューティ比をより正確に計算することができるため、より良好な照度補償効果を達成することができる。
【0018】
(4)本発明の一実施形態において、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有することによって照度補償機能を実現することができ、感光管を用いる必要がないため、照明装置の製造コストを大幅に低減し、実際の応用の必要をより満たすことができる。
【0019】
(5)本発明の一実施形態において、照度補償機能を備えた照明装置の回路設計は、各種異なるタイプの照明装置に応用することができるため、使用上更に柔軟性を有し、且つより広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態の照度補償機能を備えた照明装置のブロック図である。
図2】本発明の一実施形態の照度補償機能を備えた照明装置のコードスイッチの説明図である。
図3】本発明の一実施形態の照明装置の照度補償方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0022】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態の照度補償機能を備えた照明装置の説明図である。図に示すように、照度補償機能を備えた照明装置1は、3つの光源11A、11B、11C、3つのリード線12A、12B、12C、制御器13及びコードスイッチ14A、14B、14Cを備える。リード線12A、12B、12Cは、光源11A、11B、11Cにそれぞれ接続される。一実施形態において、光源11A、11B、11Cは、発光ダイオード(LED)、発光ダイオードアレイ又はその他の類似の部材であってよい。
【0024】
制御器13は、電源P及びリード線12A、12B、12Cに接続され、制御器13にリード線12A、12B、12Cを介して光源11A、11B、11Cにそれぞれに接続させる。一実施形態において、制御器13は、マイクロコントローラユニット(MCU)、中央処理器(CPU)、特定用途向け集積回路チップ(ASIC)又はその他の類似の部材であってよい。一実施形態において、電源Pは、直流電源又は交流電源であってよい。
【0025】
コードスイッチ14A、14B、14Cは、制御器13に接続される。コードスイッチ14A、14B、14Cは、リード線12A、12B、12Cにそれぞれ対応する。コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値は、調整可能であるため、ユーザは、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値を調整し、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値をリード線12A、12B、12Cの長さにそれぞれ対応させることができる。
【0026】
ユーザは、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値を調整し、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値をリード線12A、12B、12Cの長さにそれぞれ対応させた後、制御器13は、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号Ds1、Ds2、Ds3のデューティ比(duty cycle)を調整し、駆動信号Ds1、Ds2、Ds3を光源11A、11B、11Cにそれぞれ出力し、光源11A、11B、11Cを駆動することができる。
【0027】
駆動信号Ds1、Ds2、Ds3のデューティ比は、リード線12A、12B、12Cの長さと関連する。駆動信号Ds1を例すると、駆動信号Ds1とリード線12Aの長さとの関係は、以下の式(1)で表される。
Duty1=L1*K1+D0 式(1)
ここで、Duty1は、駆動信号Ds1のデューティ比を表し、L1は、リード線12Aの長さを表し、K1は、補償係数を表し、D0は、基準出力デューティ比を表す。一実施形態では、D0は、デフォルト値であり、ユーザは、実際の必要に応じてこのデフォルト値を決定することができる。例えば、D0は、この照明装置1の光源の数に比例し得る。例えば、照明装置1の明るさを上げる必要がある場合、ユーザは、実際の必要を満たすためにD0を上げることができる。一実施形態では、補償係数K1は、駆動信号Ds1のデューティ比とリード線12Aの長さとの比値である。
【0028】
本実施形態において、制御器13は、リード線12Aの長さと補償係数K1との積に基準出力デューティ比D0を加えて駆動信号Ds1のデューティ比を計算することができ、上記の計算方法は、照度補償を効果的に行うことができる駆動信号Ds1のデューティ比をより正確に計算することができるため、より良好な照度補償効果を達成することができる。
【0029】
同様に、駆動信号Ds2とリード線12Bの長さの関係は、以下の式(2)で表される。
Duty2=L2*K2D0 (2)
ここで、Duty2は、駆動信号Ds2のデューティ比を表し、L2は、リード線12Bの長さを表し、K2は、補償係数を表し、D0は、基準出力デューティ比を表す。
【0030】
駆動信号Ds3とリード線12Cの長さの関係は、以下の式(3)で表される。
Duty3=L3*K3D0 (3)
ここで、Duty3は、駆動信号Ds3のデューティ比を表し、L3は、リード線12Cの長さを表し、K3は、補償係数を表し、D0は、基準出力デューティ比を表す。
【0031】
従って、制御器13が駆動されると、制御器13は、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値をそれぞれ読み取り、駆動信号Ds1、Ds2、Ds3をそれぞれ生成し、光源11A、11B、11Cを駆動する。リード線の長さは、損失に関連する。等しい電圧が異なる長さのリード線に入力されると、リード線が長いほど損失が大きくなり、出力電力が低くなる。同様に、リード線の太さも損失に関連する。等しい電圧が異なる太さのリード線に入力されると、リード線が細いほど抵抗が高くなるため、損失が大きくなり、出力電力が低くなる。従って、このメカニズムによって照度補償を効果的に行うことができる。
【0032】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって、本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度補償機能を備えた照明装置1に基づいて行われる均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲内に含まれるべきである。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態の照明補償機能を備えた照明装置のコードスイッチの説明図である。図に示すように、コードスイッチ14Aは、4つのボタンS1、S2、S3、S4を有する。各ボタンS1、S2、S3、S4の開閉状態は、異なるコードに対応することができる。例えば、ボタンS1の開状態は1に対応し、ボタンS1の閉状態は0に対応する。コードスイッチ14B、14Cも同じ構造を有する。従って、上記のボタンS1、S2、S3、S4の開閉状態の違いは、異なるコード値に対応し、これらのコード値は、異なるリード線の長さにそれぞれ対応し、以下の表1で表される。
【0034】
【表1】
【0035】
従って、本実施形態では、4つのボタンS1、S2、S3、S4の開閉状態は、16個のコード値にそれぞれ対応し、これらの16個のコード値は、16個のリード線の長さにそれぞれ対応する。別の実施形態では、コードスイッチ14Aは、5つ以上のボタンを有することができ、これらのボタンの開閉状態は、異なるコード値に対応することができ、これらのコード値は、異なるリード線の長さにそれぞれ対応することができる。別の実施形態では、これらのボタンの開閉状態は、異なるコード値にそれぞれ対応することができ、これらのコード値は、異なるリード線の長さ及び異なるリード線の厚さの太さにそれぞれ対応することができる。
【0036】
当然ながら、上記コードスイッチ14Aの構造、ボタンの数及び調整メカニズムは、実際の必要に応じて変更することができ、本発明はこれに限定するものではない。
【0037】
上記から分かるように、本実施形態の照明装置1は、コードスイッチ14A、14B、14Cを有し、且つコードスイッチ14A、14B、14Cは、制御器13に接続される。ユーザは、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値を調整し、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値を制御器13及び光源11A、11B、11Cを接続するリード線の長さにそれぞれ対応させることができる。それから、制御器13は、コードスイッチ14A、14B、14Cのコード値に対応したリード線の長さに基づいて、駆動信号Ds1、Ds2、Ds3のデューティ比をそれぞれ調整し、駆動信号Ds1、Ds2、Ds3を光源11A、11B、11Cに出力し、光源11A、11B、11Cを駆動する。上記のメカニズムは、照明装置1に対して照度補償を効果的に行い、照明装置1の性能を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態の照明装置1は、コードスイッチ14A、14B、14Cによって照度補償機能を実現することができ、感光管を用いる必要がないため、照明装置1の製造コストを大幅に低減し、実際の応用の必要をより満たすことができる。
【0039】
また、本実施形態の照明装置1の回路設計は、各種異なるタイプの照明装置に応用することができるため、使用上更に柔軟性を有し、且つより広く応用することができる。
【0040】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって、本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度補償機能を備えた照明装置1に基づいて行われる均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲内に含まれるべきである。
【0041】
なお、従来の照明装置は、光源に接続するリード線の長さの違いによって照明装置の照度が影響を受ける可能性がある。これに対し、本発明の実施形態によれば、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有し、且つコードスイッチは、制御器に接続される。ユーザは、コードスイッチのコード値を調整し、コードスイッチのコード値を制御器及び光源を接続するリード線の長さに対応させることができる。それから、制御器は、コードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、駆動信号を光源に出力して光源を駆動する。上記のメカニズムによって照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を向上させることができる。
【0042】
また、従来の照度補償メカニズムは、照明装置のコストを大幅させ、実際の応用の必要を満たすことができない。これに対し、本発明の実施形態によれば、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチによって照度補償機能を実現することができ、感光管を用いる必要がないため、照明装置の製造コストを大幅に低減することができ、実際の応用の必要をより満たすことができる。
【0043】
また、本発明の実施形態によれば、照度補償機能を備えた照明装置は、複数のコードスイッチを有し、且つこれらのコードスイッチがそれぞれ複数の光源に対応し、同時にこれらの光源が照度補償を行うことができるため、照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を更に向上させることができる。
【0044】
また、本発明の実施形態によれば、照度補償機能を備えた照明装置は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものによって駆動信号のデューティ比を計算することができ、この計算方法によって照度補償を効果的に行うことができる駆動信号のデューティ比をより正確に計算することができるため、より良好な照度補償効果を達成することができる。
【0045】
更に、本発明の実施形態によれば、照度補償機能を備えた照明装置の回路設計は、各種異なるタイプの照明装置に応用することができるため、使用上更に柔軟性を有し、且つより広く応用することができる。上記から、本発明の実施形態の照度補償機能を備えた照明装置は、極めて良好な技術効果を確実に達成することができることが分かる。
【0046】
図3は、本発明の一実施形態の照明装置の照明補償方法のフローチャートである。図に示すように、本実施形態の照明装置の照度補償方法は、以下の工程を含む。
工程S31:リード線を光源に接続する。
工程S32:制御器を電源とリード線に接続する。
工程S33:コードスイッチを制御器に接続する。
工程S34:コードスイッチのコード値を調整し、コードスイッチのコード値をリード線の長さに対応させる。この工程において、ユーザは、制御器と光源を接続するリード線の長さに基づいてコードスイッチのコード値を調整し、コードスイッチのコード値を前記リード線の長さに対応させる。
工程S35:制御器によってコードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて制御器の駆動信号のデューティ比を調整する。前述のように、制御器は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えて駆動信号のデューティ比を計算する。
工程S36:制御器は、駆動信号を光源に出力して光源を駆動する。最後に、制御器は、駆動信号を光源に出力して光源を駆動し、同時に照度補償を行う。
【0047】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって、本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照明装置の照度補償方法に基づいて行われる均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲内に含まれるべきである。
【0048】
本発明が説明する方法の工程は、特定の順序で示されて説明されているが、各方法の操作順序は、変更可能であり、幾つかの工程を反対の順序で実行してもよく、又は幾つかの工程をその他の工程と同時に実行してもよい。別の実施形態において、異なる工程は、間歇及び/又は交互に実施してもよい。
【0049】
まとめると、本発明の実施例に基づき、照度補償機能を備えた照明装置は、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有し、且つコードスイッチが制御器に接続される。ユーザは、コードスイッチのコード値を調整し、コードスイッチのコード値を制御器及び光源に接続するリード線の長さに対応させることができる。それから、制御器は、コードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、駆動信号を光源に駆動して光源を駆動する。このメカニズムによって照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を向上させることができる。
【0050】
本発明の実施形態に基づき、照度補償機能を備えた照明装置は、複数のコードスイッチを有し、且つこれらのコードスイッチがそれぞれ複数の光源に対応し、同時にこれらの光源が照度補償を行うことができるため、照明装置に対して効果的に照度補償を行い、照明装置の性能を更に向上させることができる。
【0051】
本発明の実施形態に基づき、照度補償機能を備えた照明装置は、リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものによって駆動信号のデューティ比を計算することができ、この計算方法によって照度補償を効果的に行うことができる駆動信号のデューティ比をより正確に計算することができるため、より良好な照度補償効果を達成することができる。
【0052】
本発明の実施形態に基づき、照度補償機能を備えた照明装置は、コードスイッチを有することによって照度補償機能を実現することができ、感光管を用いる必要がないため、照明装置の製造コストを大幅に低減し、実際の応用の必要をより満たすことができる。
【0053】
本発明の実施形態に基づき、照度補償機能を備えた照明装置の回路設計は、各種異なるタイプの照明装置に応用することができるため、使用上更に柔軟性を有し、且つより広く応用することができる。
【0054】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1 照度補償機能を備えた照明装置
11A 光源
11B 光源
11C 光源
12A リード線
12B リード線
12C リード線
13 制御器
14A コードスイッチ
14B コードスイッチ
14C コードスイッチ
S1 ボタン
S2 ボタン
S3 ボタン
S4 ボタン
P 電源
Ds1 駆動信号
Ds2 駆動信号
Ds3 駆動信号
S31 工程
S32 工程
S33 工程
S34 工程
S35 工程
S36 工程
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源に接続されるリード線と、
電源及び前記リード線に接続される制御器と、
前記制御器に接続されるコードスイッチと、を備え、
前記コードスイッチのコード値は、調整可能であり、前記コードスイッチのコード値を前記リード線の長さに対応させ、
前記制御器は、前記コードスイッチのコード値に対応した前記リード線の長さに基づいて駆動信号のデューティ比を調整し、前記駆動信号を前記光源に出力して前記光源を駆動することを特徴とする照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項2】
前記コードスイッチは、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの異なる開閉状態は、異なるコード値に対応することを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項3】
前記駆動信号のデューティ比は、前記リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものであることを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項4】
前記補償係数は、前記駆動信号のデューティ比と前記リード線の長さとの比値であることを特徴とする請求項3に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項5】
前記光源が発光ダイオード又は発光ダイオードアレイであることを特徴とする請求項1に記載の照度補償機能を備えた照明装置。
【請求項6】
リード線を光源に接続する工程と、
制御器を電源及び前記リード線と接続する工程と、
コードスイッチを前記制御器に接続する工程と、
前記コードスイッチのコード値を調整して前記コードスイッチのコード値を前記リード線の長さに対応させる工程と、
前記制御器によって前記コードスイッチのコード値に対応した前記リード線の長さに基づいて前記制御器の駆動信号のデューティ比を調整する工程と、
前記制御器によって前記駆動信号を前記光源に出力し、前記光源を駆動する工程と、
を含むことを特徴とする照明装置の照度補償方法。
【請求項7】
前記コードスイッチは、複数のボタンを有し、前記複数のボタンの異なる開閉状態が異なるコード値に対応することを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項8】
前記駆動信号のデューティ比は、前記リード線の長さと補償係数との積に基準出力デューティ比を加えたものであることを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項9】
前記補償係数は、前記駆動信号のデューティ比と前記リード線の長さとの比値であることを特徴とする請求項8に記載の照明装置の照度補償方法。
【請求項10】
前記光源は、発光ダイオード又は発光ダイオードアレイであることを特徴とする請求項6に記載の照明装置の照度補償方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一実施形態に基づき、リード線を光源に接続する工程と、制御器を電源及びリード線と接続する工程と、コードスイッチを制御器に接続する工程と、コードスイッチのコード値を調整してコードスイッチのコード値をリード線の長さに対応させる工程と、制御器によってコードスイッチのコード値に対応したリード線の長さに基づいて制御器の駆動信号のデューティ比を調整する工程と、制御器によって駆動信号を光源に出力し、光源を駆動する工程と、を含む照明装置の照度補償方法を提供する。