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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133068
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】撮像モジュールおよび電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G03B 11/04 20210101AFI20230914BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20230914BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20230914BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230914BHJP
   H04N 23/57 20230101ALI20230914BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20230914BHJP
   H04N 23/695 20230101ALI20230914BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20230914BHJP
【FI】
G03B11/04 B
G03B30/00
G03B17/02
G03B17/56 A
H04N5/225 700
H04N5/225 100
H04N5/232 990
G02B7/02 E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022116810
(22)【出願日】2022-07-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】202210240532.7
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504429600
【氏名又は名称】緯創資通股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】WISTRON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】唐 亮
(72)【発明者】
【氏名】徐 愛
(72)【発明者】
【氏名】王 友剛
(72)【発明者】
【氏名】黄 國維
(72)【発明者】
【氏名】董 偉
【テーマコード(参考)】
2H044
2H083
2H100
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H044AE01
2H044AE02
2H083CC15
2H083CC23
2H083CC24
2H083CC28
2H083CC37
2H100AA61
2H100CC07
2H105AA06
5C122EA55
5C122GD04
5C122GE05
5C122GE11
5C122HA82
(57)【要約】
【目的】シャッター開閉の制御および傾斜角の調整を単純且つ低コストの設計で達成することのできる撮像モジュールおよび電子デバイスを提供する。
【解決手段】撮像モジュールは、主筐体と、撮像ユニットと、ノブカバーと、少なくとも1つの遮蔽構造とを含む。撮像ユニットは、主筐体内に配置される。ノブカバーは、主筐体に回転可能に接続される。遮蔽構造は、主筐体に配置され、ノブカバーに移動可能に接続される。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、撮像ユニットを遮蔽する。ディスプレイおよび撮像モジュールを含む電子デバイスも提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主筐体と、
前記主筐体内に配置された撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽する撮像モジュール。
【請求項2】
前記主筐体が、少なくとも1つの遮断壁を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造が、前記撮像ユニットに相対して作動して、前記少なくとも1つの遮断壁により前記少なくとも1つの遮蔽構造を停止し、
前記主筐体が、少なくとも1つの第1位置決め部を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造または前記ノブカバーが、第2位置決め部を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造が、前記撮像ユニットに相対して作動して、前記少なくとも1つの第1位置決め部に前記第2位置決め部を配置する請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項3】
撮像モジュールであって、
ブラケットと、
円弧状滑動路に沿って前記ブラケットに滑動可能に配置された主筐体と、
前記主筐体内に配置され、前記撮像モジュールの傾斜角が、前記主筐体が前記円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適した撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽する撮像モジュール。
【請求項4】
前記ブラケットが、第1アセンブリおよび第2アセンブリを含み、
前記第1アセンブリが、円弧状滑動空間を有し、
前記第2アセンブリが、前記円弧状滑動空間内に滑動可能に配置され、
前記主筐体が、前記第2アセンブリに固定され、
前記第1アセンブリが、少なくとも1つのピラー本体を有し、
前記第2アセンブリが、少なくとも1つの円弧状滑動溝を有し、
前記少なくとも1つのピラー本体が、前記少なくとも1つの円弧状滑動溝を介して配置され、
前記少なくとも1つの円弧状滑動溝の2つの対向する先端が、前記少なくとも1つのピラー本体を停止して、前記第1アセンブリに相対して前記第2アセンブリの滑動範囲を制限するのに適した請求項3に記載の撮像モジュール。
【請求項5】
ディスプレイと、
前記ディスプレイの上端に配置され、
主筐体と、
前記主筐体内に配置された撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽する撮像モジュールと、
を含み、前記撮像モジュールが、ブラケットを含み、前記ブラケットが、前記ディスプレイの上端に配置され、前記主筐体が、円弧状滑動路に沿って前記ブラケットに滑動可能に配置され、前記撮像モジュールの傾斜角が、前記主筐体が前記円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適した電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子アセンブリおよび電子デバイスに関するものであり、特に、撮像モジュールおよびそれを含む電子デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラを備えたデスクトップ型ディスプレイやオールインワン(all-in-one, AIO)コンピュータが増え、ユーザーは、ビデオ通話等を便利に行うことができるようになった。使用しない時にカメラのシャッターを閉じるために、通常、電子駆動方式を利用して、シャッターの開閉を制御する。また、カメラをユーザーの位置に正確に対応させるために、通常、電子駆動方式を利用して、カメラの傾斜角を変更する。しかしながら、上述した電子駆動方式は、設計が複雑で、コストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、シャッター開閉の制御および傾斜角の調整を単純且つ低コストの設計で達成することのできる撮像モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、撮像モジュールがシャッター開閉の制御および傾斜角の調整を単純且つ低コストの設計で達成することのできる電子デバイスを提供する。
【0005】
本発明の1つの実施形態において、撮像モジュールは、主筐体と、撮像ユニットと、ノブカバーと、少なくとも1つの遮蔽構造とを含む。撮像ユニットは、主筐体内に配置される。ノブカバーは、主筐体に回転可能に接続される。遮蔽構造は、主筐体に配置され、ノブカバーに移動可能に接続される。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、撮像ユニットを遮蔽する。
【0006】
本発明の1つの実施形態において、主筐体は、少なくとも1つの遮断壁を有する。遮蔽構造は、撮像ユニットに相対して作動して、遮断壁により遮蔽構造を停止する。
【0007】
本発明の1つの実施形態において、主筐体は、少なくとも1つの第1位置決め部を有する。遮蔽構造またはノブカバーは、第2位置決め部を有する。遮蔽構造は、撮像ユニットに相対して作動して、第1位置決め部に第2位置決め部を配置する。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、主筐体は、開孔を有する。開孔は、撮像ユニットのレンズに対応する。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、開孔を遮蔽する。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、主筐体およびノブカバーのうちの一方は、少なくとも1つの円弧状溝部を有する。円弧状溝部は、ノブカバーの回転軸の周りを延伸する。主筐体およびノブカバーのうちの他方は、少なくとも1つの円弧状係合部を有する。円弧状係合部は、ノブカバーの回転軸の周りを延伸する。円弧状係合部は、円弧状溝部と係合する。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、円弧状係合部と円弧状溝部の間に間隙が存在する。
【0011】
本発明の1つの実施形態において、ノブカバーは、少なくとも1つの接続孔を有する。遮蔽構造は、接続ピラーを有する。接続ピラーは、接続孔に回転可能に、且つ滑動可能に接続される。
【0012】
本発明の1つの実施形態において、遮蔽構造は、連結ロッドおよび遮蔽部材を含む。連結ロッドは、ノブカバーと遮蔽部材の間に接続される。ノブカバーは、遮蔽部材を駆動して、連結ロッドによって平行移動されるのに適している。
【0013】
本発明の1つの実施形態において、遮蔽構造は、連結ロッドおよび遮蔽部材を含む。連結ロッドは、ノブカバーと遮蔽部材の間に接続される。ノブカバーは、遮蔽部材を駆動して、連結ロッドによって回転されるのに適している。
【0014】
本発明の1つの実施形態において、連結ロッドは、遮蔽部材に移動可能に接続され、または、連結ロッドは、一体形成されて、遮蔽部材に接続される。
【0015】
本発明の1つの実施形態において、遮蔽構造は、複数の遮蔽構造を含む。各遮蔽構造は、傾斜面を有する。遮蔽構造は、撮像ユニットを遮蔽する。各遮蔽構造の傾斜面は、別の遮蔽構造の傾斜面に寄りかかる。
【0016】
本発明の1つの実施形態において、遮蔽構造は、複数の遮蔽構造を含む。遮蔽構造のうちの1つは、延伸部を有する。遮蔽構造は、撮像ユニットを遮蔽する。延伸部は、遮蔽構造間の間隙を覆う。
【0017】
本発明の1つの実施形態に基づき、撮像モジュールは、ブラケットと、主筐体と、撮像ユニットと、ノブカバーと、少なくとも1つの遮蔽構造とを含む。主筐体は、円弧状滑動路に沿ってブラケットに滑動可能に配置される。撮像ユニットは、主筐体内に配置される。撮像モジュールの傾斜角は、主筐体が円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適している。ノブカバーは、主筐体に回転可能に接続される。遮蔽構造は、主筐体に配置され、ノブカバーに移動可能に接続される。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、撮像ユニットを遮蔽する。
【0018】
本発明の1つの実施形態において、ブラケットは、第1アセンブリおよび第2アセンブリを含む。第1アセンブリは、円弧状滑動空間を有する。第2アセンブリは、円弧状滑動空間内に滑動可能に配置される。主筐体は、第2アセンブリに固定される。
【0019】
本発明の1つの実施形態において、第1アセンブリは、少なくとも1つのピラー本体を有する。第2アセンブリは、少なくとも1つの円弧状滑動溝を有する。ピラー本体は、円弧状滑動溝を介して配置される。円弧状滑動溝の2つの対向する先端は、ピラー本体を停止して、第1アセンブリに相対して第2アセンブリの滑動範囲を制限するのに適している。
【0020】
本発明の1つの実施形態において、第2アセンブリは、第1アセンブリに接触するよう構成された複数のリブを有する。
【0021】
本発明の1つの実施形態において、ブラケットは、摩擦部材を含む。摩擦部材は、第1アセンブリに固定され、第2アセンブリに接触する。
【0022】
本発明の1つの実施形態において、摩擦部材は、第2アセンブリに接触するよう構成された複数のリブを有する。第1アセンブリは、摩擦部材に接触するよう構成された複数のリブを有する。
【0023】
本発明の1つの実施形態に基づき、電子デバイスは、ディスプレイと、撮像モジュールとを含む。撮像モジュールは、ディスプレイの上端に配置され、主筐体と、撮像ユニットと、ノブカバーと、少なくとも1つの遮蔽構造とを含む。撮像ユニットは、主筐体内に配置される。ノブカバーは、主筐体に回転可能に接続される。遮蔽構造は、主筐体に配置され、ノブカバーに移動可能に接続される。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、撮像ユニットを遮蔽する。
【0024】
本発明の1つの実施形態において、撮像モジュールは、ブラケットを含む。ブラケットは、ディスプレイの上端に配置される。主筐体は、円弧状滑動路に沿ってブラケットに滑動可能に配置される。撮像モジュールの傾斜角は、主筐体が円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適している。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、本発明の撮像モジュールにおいて、主筐体は、ユーザーが回転させることのできるノブカバーと、撮像ユニットを遮蔽するよう構成された遮蔽構造とを備える。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、ユーザーの手動操作により、撮像ユニットを遮蔽または露出することができる。また、撮像モジュールは、主筐体を滑動可能に配置するブラケットを含む。主筐体は、ユーザーの手動操作により、円弧状滑動路に沿ってブラケットに相対して滑動可能であるため、それにより、撮像ユニットの傾斜角を調整することができる。そのため、本発明の撮像モジュールは、シャッター開閉の制御および傾斜角の調整を単純且つ低コストの設計で達成することができる。
【0026】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
添付図面は、本発明の原理がさらに理解されるために含まれており、本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0028】
図1】本発明の1つの実施形態に係る電子デバイスの斜視図である。
図2図1の撮像モジュールの斜視図である。
図3図2の撮像モジュールの拡大図である。
図4図2の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。
図5】異なる状態に作動した図4の遮蔽構造を示したものである。
図6図2の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図7図2の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図8】本発明の別の実施形態に係る撮像モジュールの拡大図である。
図9図8の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。
図10】異なる状態に作動した図9の遮蔽構造を示したものである。
図11図10の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図12図10の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図13図10の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図14】本発明のさらに別の実施形態に係る撮像モジュールの拡大図である。
図15図14の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。
図16】異なる状態に作動した図15の遮蔽構造を示したものである。
図17図16の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図18図16の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図19】別の視角から見た図16の遮蔽構造の斜視図である。
図20図1の電子デバイスの一部の側面図である。
図21図20の撮像モジュールの傾斜角の変化を示したものである。
図22図20の撮像モジュールの拡大図である。
図23図20の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図24図21の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。
図25図20の撮像モジュールの一部の構造の正面図である。
図26図21の撮像モジュールの一部の構造の正面図である。
図27図20の第1アセンブリの正面図である。
図28図23の摩擦部材の正面図である。
図29図20のブラケットの一部の構造の斜視図である。
図30図20のブラケットの一部の構造の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る電子デバイスの斜視図である。図1を参照すると、本実施形態の電子デバイス10は、ディズプレイ12および撮像モジュール100を含む。撮像モジュール100は、ディズプレイ12の上端12aに配置される。ディズプレイ12は、図1に示したデスクトップ型ディスプレイであってもよく、あるいは、オールインワンオールインワン(all-in-one, AIO)コンピュータのディスプレイ画面でもよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0030】
図2は、図1の撮像モジュールの斜視図である。図3は、図2の撮像モジュールの拡大図である。図4は、図2の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。図2図4を参照すると、本実施形態の撮像モジュール100は、主筐体110と、撮像ユニット120と、ノブカバー130と、遮蔽構造140とを含む。主筐体110は、スリーブ112と、下カバー114と、上カバー116と、透光板118とを含む。撮像ユニット120は、スリーブ112内に配置される。下カバー114は、スリーブ112の上部に配置され、撮像ユニット120を覆い、下カバー114は、開孔114aを有する。開孔114aは、撮像ユニット120のレンズ122に対応する。上カバー116は、下カバー114に配置される。遮蔽構造140は、主筐体110内に配置され、下カバー114と上カバー116の間に設置される。ノブカバー130は、主筐体110に回転可能に接続され、下カバー114と上カバー116を取り囲む。遮蔽構造140は、ノブカバー130に移動可能に接続される。
【0031】
図5は、異なる状態に作動した図4の遮蔽構造を示したものである。撮像モジュール100を使用しない時、ユーザーがノブカバー130に力を印加して、ノブカバー130を第1回転方向R1に沿って主筐体110に相対して回転させることにより、遮蔽構造140が図4に示した状態から図5に示した状態に作動するよう駆動され、開孔114aおよび撮像ユニット120のレンズ122を遮蔽する、つまり、シャッターを閉じることができる。また、撮像モジュール100を使用したい時、ユーザーがノブカバー130に力を印加して、ノブカバー130を第2回転方向R2に沿って主筐体110に相対して回転させることにより、遮蔽構造140が図5に示した状態から図4に示した状態に作動するよう駆動され、開孔114aおよび撮像ユニット120のレンズ122を露出する、つまり、シャッターを開くことができる。
【0032】
図6は、図2の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図4図6を参照しながら、詳しく説明すると、本実施形態の遮蔽構造140は、連結ロッド142および遮蔽部材144を含む。連結ロッド142は、連結ロッド142の一端に接続ピラー1421を有する。ノブカバー130は、接続孔130aを有する。接続ピラー1421は、接続孔130aに回転可能に、且つ滑動可能に接続される。連結ロッド142は、連結ロッド142の他端において遮蔽部材144に接続される。遮蔽構造140は、連結ロッド142と遮蔽部材144の間の接続部分において遮蔽部材144の凸柱1141に枢接される。そのため、ノブカバー130を回転させた時、ノブカバー130は、連結ロッド142により遮蔽部材144が図4に示した状態と図5に示した状態の間で回転するよう駆動する。本実施形態において、連結ロッド142および遮蔽部材144は、例えば、一体形成されて、互いに接続されるが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
図4および図5を参照すると、本実施形態において、主筐体110の遮蔽部材144は、複数の遮断壁1142を有する。遮蔽構造140は、撮像ユニット120に相対して作動して、遮断壁1142により遮蔽構造140を停止する。具体的に説明すると、遮蔽構造140が図5に示すように撮像ユニット120を遮蔽した時、あるいは、図4に示すように撮像ユニット120を露出した時、遮断壁1142は、遮蔽構造140の連結ロッド142を停止して、遮蔽構造140の作動範囲の制限を達成し、図4に示した状態または図5に示した状態に遮蔽構造140の位置を制限する。
【0034】
本実施形態において、主筐体110の下カバー114は、さらに、複数の第1位置決め部1143(図4図6の位置決め孔)を有する。遮蔽構造140の連結ロッド142は、対応する第2位置決め部1422(図6の接続ピラーの下端)を有する。遮蔽構造140は、撮像ユニット120に相対して作動して、第1位置決め部1143に第2位置決め部1422を配置する。具体的に説明すると、遮蔽構造140が図5に示すように撮像ユニット120を遮蔽した時、あるいは、図4に示すように撮像ユニット120を露出した時、第2位置決め部1422が第1位置決め部1143に配置されるため、遮蔽構造140が図4に示した状態または図5に示した状態から不意にずれるのを防ぐことができる。また、第2位置決め部1422および第1位置決め部1143の位置決め効果により、操作中のユーザーの感触を改善することができる。
【0035】
図7は、図2の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図3および図7を参照すると、本実施形態の主筐体110のスリーブ112は、円弧状溝部112aを有する。円弧状溝部112aは、ノブカバー130の回転軸A(図2に示す)の周りを延伸する。したがって、ノブカバー130は、複数の円弧状係合部132を有する。円弧状係合部132は、ノブカバー130の回転軸A(図2に示す)の周りを延伸する。ノブカバー130の円弧状係合部132は、スリーブ112の円弧状溝部112aと係合するため、ノブカバー130をスリーブ112から分離せずに、スリーブ112に相対して回転させることができる。円弧状係合部132と円弧状溝部112aの間に適切な間隙G1が存在することにより、円弧状係合部132と円弧状溝部112aの間の摩擦力が大きくなりすぎて、ノブカバー130がスリーブ112に相対して回転しにくくなるのを防ぐことができる。
【0036】
図8は、本発明の別の実施形態に係る撮像モジュールの拡大図である。図9は、図8の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。図8および図9に示した撮像モジュール200と上述した実施形態の撮像モジュール100の間の主な相違点は、撮像モジュール100が1つの遮蔽構造140を有し、撮像モジュール200が2つの遮蔽構造240を含むことである。以下、撮像モジュール200について詳しく説明する。図8および図9を参照すると、本実施形態の撮像モジュール200は、主筐体210と、撮像ユニット220と、ノブカバー230と、2つの遮蔽構造240とを含む。主筐体210は、スリーブ212と、下カバー214と、上カバー216と、透光板218とを含む。撮像ユニット220は、スリーブ212内に配置される。下カバー214は、スリーブ212の上部に配置され、撮像ユニット220を覆い、下カバー214は、開孔214aを有する。開孔214aは、撮像ユニット220のレンズ222に対応する。上カバー216は、下カバー214に配置される。遮蔽構造240は、主筐体210内に配置され、下カバー214と上カバー216の間に設置される。ノブカバー230は、主筐体210に回転可能に接続され、下カバー214と上カバー216を取り囲む。遮蔽構造240は、ノブカバー230に移動可能に接続される。
【0037】
図10は、異なる状態に作動した図9の遮蔽構造を示したものである。撮像モジュール200を使用しない時、ユーザーがノブカバー230に力を印加して、ノブカバー230を第1回転方向R1に沿って主筐体210に相対して回転させることにより、遮蔽構造240が図9に示した状態から図10に示した状態に作動するよう駆動して、開孔214aおよび撮像ユニット220のレンズ222を遮蔽する、つまり、シャッターを閉じることができる。さらに、撮像モジュール200を使用したい時、ユーザーがノブカバー230に力を印加して、ノブカバー230を第2回転方向R2に沿って主筐体210に相対して回転させることにより、遮蔽構造240が図10に示した状態から図9に示した状態に作動するよう駆動して、開孔214aおよび撮像ユニット220のレンズ222を露出する、つまり、シャッターを開くことができる。
【0038】
図11および図12は、それぞれ図10の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図9図12を参照しながら、詳しく説明すると、本実施形態の各遮蔽構造240は、連結ロッド242および遮蔽部材244を含む。連結ロッド242は、連結ロッド242の一端に接続ピラー2421を有する。ノブカバー230は、2つの接続孔230aを有する。接続ピラー2421は、対応する接続孔230aに回転可能に、且つ滑動可能に接続される。連結ロッド242は、連結ロッド242の他端において遮蔽部材244に回転可能に、且つ滑動可能に接続される。連結ロッド242は、下カバー214の凸柱2141に枢接される。遮蔽部材244は、下カバー214に平行移動可能に、且つ滑動可能に配置される。そのため、ノブカバー230を回転させた時、ノブカバー230は、連結ロッド242により遮蔽部材244が図9に示した状態と図10に示した状態の間で回転するよう駆動する。本実施形態において、例えば、遮蔽部材244は、その滑動溝244aを介して下カバー214に滑動可能に配置され、その滑動溝244bを介して連結ロッド242に回転可能に、且つ滑動可能に接続されるが、本発明はこれに限定されない。
【0039】
図11を参照すると、本実施形態において、主筐体210の遮蔽部材244は、複数の遮断壁2142を有する。遮蔽構造240が図10に示すように撮像ユニット220を遮蔽した時、あるいは、図9に示すように撮像ユニット220を露出した時、遮断壁2142は、遮蔽構造240の連結ロッド242を停止して、遮蔽構造240の作動範囲の制限を達成し、図9に示した状態または図10に示した状態に遮蔽構造240の位置を制限する。
【0040】
本実施形態において、主筐体210の上カバー216は、複数の第1位置決め部2161(図12の位置決めスロット)を有する。ノブカバー230は、対応する第2位置決め部2301(図12の位置決めマッシュルーム)を有する。遮蔽構造240が図10に示すように撮像ユニット220を遮蔽した時、あるいは、図9に示すように撮像ユニット220を露出した時、第2位置決め部2301が第1位置決め部2161に配置されるため、遮蔽構造240が図9に示した状態または図10に示した状態から不意にずれるのを防ぐことができる。また、第2位置決め部2301および第1位置決め部2161の位置決め効果により、操作中のユーザーの感触を改善することができる。
【0041】
同様に、本実施形態の主筐体210の下カバー214は、さらに、複数の第1位置決め部2143(図11のアンダーカット溝)を有する。遮蔽構造240の連結ロッド242は、対応する第2位置決め部2422(図11のアンダーカット構造)を有する。遮蔽構造240が図10に示すように撮像ユニット220を遮蔽した時、あるいは、図9に示すように撮像ユニット220を露出した時、第2位置決め部2422が第1位置決め部2143に配置されるため、遮蔽構造240が図9に示した状態または図10に示した状態から不意にずれるのを防ぐことができる。また、第2位置決め部2422および第1位置決め部2143の位置決め効果により、操作中のユーザーの感触を改善することができる。また、位置決め部の位置決めにより、組み立て中に連結ロッド242が揺れるのを防ぎ、組み立てを容易にすることもできる。
【0042】
図13は、図10の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図13を参照すると、本実施形態において、各遮蔽構造240の遮蔽部材244は、傾斜面244cを有する。遮蔽構造240の2つの遮蔽部材244が撮像ユニット220のレンズ222を連帯して遮蔽する時、一方の遮蔽構造240の遮蔽部材244の傾斜面244cが他方の遮蔽構造240の傾斜面244cに寄りかかるため、2つの遮蔽部材244が閉じる際にズレが生じて撮像ユニット220のレンズ222が完全に遮蔽されなくなるのを防ぐことができる。遮蔽部材244の傾斜面244cの傾斜角は、例えば、10~60度の中程度の角度を有するため、傾斜面244cの傾斜角が大きくなりすぎて遮蔽部材244の鋭い角が磨損しやすくなるのを防ぐことができ、また、傾斜面244cの傾斜角が不十分で撮像ユニット220のレンズ222を有効に遮蔽できなくなるのを防ぐこともできる。
【0043】
本実施形態の撮像モジュール200の構成および操作の残りの部分については、上述した実施形態の撮像モジュール200の構成および操作と同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0044】
図14は、本発明のさらに別の実施形態に係る撮像モジュールの拡大図である。図15は、図14の撮像モジュールのいくつかの部材の斜視図である。図14および図15に示した撮像モジュール300と上述した実施形態の撮像モジュール100の間の主な相違点は、撮像モジュール100が1つの遮蔽構造140を有し、撮像モジュール300が3つの遮蔽構造340を含むことである。以下、撮像モジュール300について詳しく説明する。図14および図15を参照すると、本実施形態の撮像モジュール300は、主筐体310と、撮像ユニット320と、ノブカバー330と、3つの遮蔽構造340とを含む。主筐体310は、スリーブ312と、下カバー314と、上カバー316と、透光板318とを含む。撮像ユニット320は、スリーブ312内に配置される。下カバー314は、スリーブ312の上部に配置され、撮像ユニット320を覆い、下カバー314は、開孔314aを有する。開孔314aは、撮像ユニット320のレンズ322に対応する。上カバー316は、下カバー314に配置される。遮蔽構造340は、主筐体310内に配置され、下カバー314と上カバー316の間に設置される。ノブカバー330は、主筐体310に回転可能に接続され、下カバー314および上カバー316を取り囲む。遮蔽構造340は、ノブカバー330に移動可能に接続される。
【0045】
図16は、異なる状態に作動した図15の遮蔽構造を示したものである。撮像モジュール300を使用しない時、ユーザーがノブカバー330に力を印加して、ノブカバー330を第1回転方向R1に沿って主筐体310に相対して回転させることにより、遮蔽構造340が図15に示した状態から図16に示した状態に作動するよう駆動して、開孔314aおよび撮像ユニット320のレンズ322を遮蔽する、つまり、シャッターを閉じることができる。さらに、撮像モジュール300を使用したい時、ユーザーがノブカバー330に力を印加して、ノブカバー330を第2回転方向R2に沿って主筐体310に相対して回転させることにより、遮蔽構造340が図16に示した状態から図15に示した状態に作動するよう駆動して、開孔314aおよび撮像ユニット320のレンズ322を露出する、つまり、シャッターを開くことができる。
【0046】
図17は、図16の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図15図17を参照しながら、詳しく説明すると、本実施形態の各遮蔽構造340は、連結ロッド342および遮蔽部材344を含む。連結ロッド342は、連結ロッド342の一端に接続ピラー3421を有する。ノブカバー330は、3つの接続孔330aを有する。接続ピラー3421は、対応する接続孔330aに回転可能に、且つ滑動可能に接続される。連結ロッド342は、連結ロッド342の他端において遮蔽部材344に接続される。そのため、ノブカバー330を回転させた時、ノブカバー330は、連結ロッド342により遮蔽部材344が図15に示した状態と図16に示した状態の間で回転するよう駆動する。本実施形態において、連結ロッド342および遮蔽部材244は、例えば、一体形成されて、互いに接続されるが、本発明はこれに限定されない。
【0047】
本実施形態において、主筐体310の下カバー314は、さらに、複数の第1位置決め部3143(図15図17の位置決め孔)を有する。各遮蔽構造340は、対応する第2位置決め部3422(図17の位置決めピラー)を有する。遮蔽構造340が図16に示すように撮像ユニット320を遮蔽した時、あるいは、図15に示すように撮像ユニット320を露出した時、第2位置決め部3422が第1位置決め部3143に配置されるため、遮蔽構造340が図15に示した状態または図16に示した状態から不意にずれるのを防ぐ。また、第2位置決め部3422および第1位置決め部3143の位置決め効果により、操作中のユーザーの感触を改善することができる。また、位置決め部の位置決めにより、組み立て中に連結ロッド342が揺れるのを防ぎ、組み立てを容易にすることができる。
【0048】
図18は、図16の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図18を参照すると、本実施形態において、各遮蔽構造340は、傾斜面344cを有する。3つの遮蔽構造340が撮像ユニット320のレンズ322を連帯して遮蔽する時、各遮蔽構造340の傾斜面344cが別の2つの遮蔽構造340の傾斜面344cに寄りかかるため、3つの遮蔽部材344が閉じる際にズレが生じて撮像ユニット320のレンズ322が完全に遮蔽されなくなるのを防ぐことができる。遮蔽部材344の傾斜面344cの傾斜角は、例えば、10~60度の中程度の角度を有するため、傾斜面344cの傾斜角が大きくなりすぎて遮蔽部材344の鋭い角が磨損しやすくなるのを防ぐことができ、また、傾斜面344cの傾斜角が不十分で撮像ユニット320のレンズ322を有効に遮蔽できなくなるのを防ぐこともできる。
【0049】
図19は、別の視角から見た図16の遮蔽構造の斜視図である。図19を参照すると、さらに、遮蔽構造340のうちの1つは、延伸部3401を有する。遮蔽構造340が撮像ユニット320のレンズ322を連帯して遮蔽する時、延伸部3401は、遮蔽構造340間の間隙G2を覆い、撮像ユニット320のレンズ322を確実に遮蔽する。
【0050】
本実施形態の撮像モジュール300の構成および操作の残りの部分については、上述した実施形態の撮像モジュール100および撮像モジュール200の構成および操作と同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0051】
以下、上述した実施形態の撮像モジュール100を例に挙げて、傾斜角の設計およびその調整について説明する。
【0052】
図20は、図1の電子デバイスの一部の側面図である。図21は、図20の撮像モジュールの傾斜角の変化を示したものである。図20および図21を参照すると、本実施形態の撮像モジュール100は、さらに、ブラケット150を含む。ブラケット150は、ディスプレイ12の上端に配置される。撮像モジュール100の主筐体110は、円弧状滑動路Pに沿ってブラケット150に滑動可能に配置される。撮像モジュール100の傾斜角は、主筐体110が円弧状滑動路Pに沿って滑動するにつれて、図20に示した状態と図21に示した状態の間で変化するのに適している。円弧状滑動路Pの曲率中心C(すなわち、撮像モジュール100の回転中心)は、例えば、撮像モジュール100の角に設置される。そのため、ユーザーがどのようにして撮像モジュール100の傾斜角を調整するかに関わらず、撮像モジュール100の角の位置が移動しないため、撮像モジュール100の視角は、ユーザーを確実に覆うことができる。また、ユーザーがどのようにして撮像モジュール100の傾斜角を調整するかに関わらず、撮像モジュール100の全体の位置はあまりシフトしないため、電子デバイス10の全体的な外観を確実に調和させることができる。
【0053】
図22は、図20の撮像モジュールの拡大図である。図23および図24は、それぞれ図20および図21の撮像モジュールの一部の構造の斜視図である。図22図24を参照すると、本実施形態のブラケット150は、第1アセンブリ152および第2アセンブリ154を含む。第1アセンブリ152は、互いに組み立てられた前カバー152aおよび後カカバー152bを含み、前カバー152aと後カカバー152bの間に設置された円弧状滑動空間Sを有する。円弧状滑動空間Sは、円弧状滑動路Pを定義するよう構成される。第2アセンブリ154は、円弧状滑動空間S内に滑動可能に配置される。撮像モジュール100の主筐体110は、第2アセンブリ154に固定され、円弧状滑動路Pに沿って第2アセンブリ154とともに滑動する。
【0054】
図25および図26は、それぞれ図20および図21の撮像モジュールの一部の構造の正面図である。図23図26を参照すると、本実施形態の第1アセンブリ152は、2つのピラー本体1521を有する。第2アセンブリ154は、2つの円弧状滑動溝154aを有する。2つのピラー本体1521は、それぞれ2つの円弧状滑動溝154aを介して配置される。各円弧状滑動溝154aの2つの対向する先端は、対応するピラー本体1521を停止して、第1アセンブリ152に相対して第2アセンブリ154の滑動範囲を制限するのに適している。円弧状滑動溝154aの長さは、第2アセンブリ154の適切な滑動範囲、および撮像モジュール100の適切な傾斜角調整範囲(例えば、0~20度)に応じて決定することができる。また、本実施形態のブラケット150は、さらに、図23および図24に示す摩擦部材156を含む。摩擦部材156は、第1アセンブリ152に固定され、第2アセンブリ154に接触して、摩擦部材156が提供する摩擦力によりユーザーが調整した位置に第2アセンブリ154を固定する。
【0055】
図27は、図20の第1アセンブリの正面図である。図28は、図23の摩擦部材の正面図である。図29は、図20のブラケットの一部の構造の斜視図である。図27図29を参照しながら、詳しく説明すると、本実施形態の摩擦部材156は、複数の弾性アーム1561を有する。各弾性アーム1561は、その上に突起1561aを有する。突起1561aは、第2アセンブリ154の摩擦溝154bに沿って移動するよう構成される。突起1561aは、弾性アーム1561の弾力によって摩擦溝154bにしっかりと押し付けられるため、十分な摩擦を生成する。突起1561aの高さおよび摩擦溝154bの深さは、適切な干渉量に応じて決定され、それにより、適切な摩擦量が提供される。また、ブラケット150は、さらに、止めネジ159を含んでもよい。止めネジ159は、後カバー152b、摩擦部材156、および第2アセンブリ154を通過して、前カバー152aにロックされ、第2アセンブリ154に向かって摩擦部材156に力を印加する。第2アセンブリ154は、止めネジ159を通過させるよう構成された凹溝154c(図27に示す)を有する。さらに、凹溝154cは、適切な延伸長を有するため、第2アセンブリ154は、第1アセンブリ152に相対してスムーズに滑動することができる。止めネジ159の締め付け度を調整することによって、止めネジ159により第2アセンブリ154に向かって摩擦部材156に印加される力を変えることができ、それにより、摩擦力をさらに調整することができる。調整された後、止めネジ159を接着剤で固定することにより、緩みを防止することができる。
【0056】
図30は、図20のブラケットの一部の構造の斜視図である。図30を参照すると、第2アセンブリ154は、第1アセンブリ152の前カバー152aに接触するよう構成された複数のリブB1を有する。同様に、摩擦部材156は、第2アセンブリ154に接触するよう構成された複数のリブB2を有する。同様に、第1アセンブリ152の後カバー152bは、摩擦部材156に接触するよう構成された複数のリブB3を有する。そのため、第1アセンブリ152、第2アセンブリ154、および摩擦部材156の間は、広範囲の表面接触ではなく、リブによって局所点接触が達成されるため、構造変形により接触力が不均一になるのを防ぐことができる。
【0057】
以上のように、本発明の撮像モジュールにおいて、主筐体は、ユーザーが回転させることのできるノブカバーと、撮像ユニットを遮蔽するよう構成された遮蔽構造とを備える。ノブカバーは、遮蔽構造を駆動して、ユーザーの手動操作により、撮像ユニットを遮蔽または露出することができる。また、撮像モジュールは、主筐体を滑動可能に配置するブラケットを含む。主筐体は、ユーザーの手動操作により、円弧状滑動路に沿ってブラケットに相対して滑動可能であるため、それにより、撮像ユニットの傾斜角を調整することができる。そのため、本発明の撮像モジュールは、シャッター開閉の制御および傾斜角の調整を単純且つ低コストの設計で達成することができる。
【0058】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の実施形態に係る撮像モジュールは、カメラやディスプレイ等の撮像部品を備えたデスクトップ型ディスプレイやオールインワン(AIO)コンピュータ等の様々な電子デバイスに応用することができ、単純且つ低コストの設計でシャッター開閉の制御および傾斜角の調整を達成することができる。
【符号の説明】
【0060】
10 電子デバイス
12 ディスプレイ
12a 上端
100、200、300 撮像モジュール
110、210、310 主筐体
112、212、312 スリーブ
112a 円弧状溝部
114、214、314 下カバー
1141、2141 凸柱
1142、2142 遮断壁
1143、2143、2161、3143 第1位置決め部
114a、214a、314a 開孔
116、216、316 上カバー
118、218、318 透光板
120、220、320 撮像ユニット
122、222、322 レンズ
130、230、330 ノブカバー
132 円弧状係合
130a、230a、330a 接続孔
140、240、340 遮蔽構造
142、242、342 連結ロッド
1421、2421、3421 接続ピラー
1422、2301、2422、3422 第2位置決め部
144、244、344 遮蔽部材
150 ブラケット
152 第1アセンブリ
1521 ピラー本体
152a 前カバー
152b 後カバー
154 第2アセンブリ
154a 円弧状滑動溝
154b 摩擦溝
154c 凹溝
156 摩擦部材
1561 弾性アーム
1561a 突起
159 止めネジ
244a、244b 滑動溝
244c、344c 傾斜面
3401 延伸部
A 回転軸
B1、B2、B3 リブ
C 曲率中心
G1、G2 間隙
P 円弧状滑動路
R1、R2 回転方向
S 円弧状滑動空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主筐体と、
前記主筐体内に配置された撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽し、
前記主筐体および前記ノブカバーの一方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状溝部を有し、
前記主筐体および前記ノブカバーの他方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状係合を有し、
少なくとも1つの円弧状係合は、少なくとも1つの円弧状溝部と係合する、撮像モジュール。
【請求項2】
前記主筐体が、少なくとも1つの遮断壁を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造が、前記撮像ユニットに相対して作動して、前記少なくとも1つの遮断壁により前記少なくとも1つの遮蔽構造を停止し、
前記主筐体が、少なくとも1つの第1位置決め部を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造または前記ノブカバーが、第2位置決め部を有し、
前記少なくとも1つの遮蔽構造が、前記撮像ユニットに相対して作動して、前記少なくとも1つの第1位置決め部に前記第2位置決め部を配置する請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項3】
撮像モジュールであって、
ブラケットと、
円弧状滑動路に沿って前記ブラケットに滑動可能に配置された主筐体と、
前記主筐体内に配置され、前記撮像モジュールの傾斜角が、前記主筐体が前記円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適した撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽し、
前記主筐体および前記ノブカバーの一方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状溝部を有し、
前記主筐体および前記ノブカバーの他方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状係合を有し、
少なくとも1つの円弧状係合は、少なくとも1つの円弧状溝部と係合する、撮像モジュール。
【請求項4】
前記ブラケットが、第1アセンブリおよび第2アセンブリを含み、
前記第1アセンブリが、円弧状滑動空間を有し、
前記第2アセンブリが、前記円弧状滑動空間内に滑動可能に配置され、
前記主筐体が、前記第2アセンブリに固定され、
前記第1アセンブリが、少なくとも1つのピラー本体を有し、
前記第2アセンブリが、少なくとも1つの円弧状滑動溝を有し、
前記少なくとも1つのピラー本体が、前記少なくとも1つの円弧状滑動溝を介して配置され、
前記少なくとも1つの円弧状滑動溝の2つの対向する先端が、前記少なくとも1つのピラー本体を停止して、前記第1アセンブリに相対して前記第2アセンブリの滑動範囲を制限するのに適した請求項3に記載の撮像モジュール。
【請求項5】
ディスプレイと、
前記ディスプレイの上端に配置され、
主筐体と、
前記主筐体内に配置された撮像ユニットと、
前記主筐体に回転可能に接続されたノブカバーと、
前記主筐体に配置され、前記ノブカバーに移動可能に接続された少なくとも1つの遮蔽構造と、
を含み、前記ノブカバーが、前記少なくとも1つの遮蔽構造を駆動して、前記撮像ユニットを遮蔽する撮像モジュールと、
を含み、前記撮像モジュールが、ブラケットを含み、前記ブラケットが、前記ディスプレイの上端に配置され、前記主筐体が、円弧状滑動路に沿って前記ブラケットに滑動可能に配置され、前記撮像モジュールの傾斜角が、前記主筐体が前記円弧状滑動路に沿って滑動するにつれて変化するのに適し、
前記主筐体および前記ノブカバーの一方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状溝部を有し、
前記主筐体および前記ノブカバーの他方は、前記ノブカバーの回転軸の周りに延伸する少なくとも1つの円弧状係合を有し、
少なくとも1つの円弧状係合は、少なくとも1つの円弧状溝部と係合する、電子デバイス。
【外国語明細書】