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特開2023-133085一種の小型クロスタイプ高所作業台及びその走行シャーシ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133085
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】一種の小型クロスタイプ高所作業台及びその走行シャーシ
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/06 20060101AFI20230914BHJP
   B66F 11/04 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
B66F9/06 P
B66F11/04
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022148758
(22)【出願日】2022-09-20
(31)【優先権主張番号】2022102295350
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521048015
【氏名又は名称】ジャージャン ディンリ マシンナリー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG DINGLI MACHINERY CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】シュー、チョン
(72)【発明者】
【氏名】シュー、シュゲン
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA08
3F333AB03
3F333AC02
3F333AD06
3F333CA06
3F333CA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】利用者は作業台に直接入ったり出たりすることができ、はしごをよじ登って作業台に出入りするよりも、より便利で作業台に入ることができる走行シャーシを提供する。
【解決手段】走行シャーシはベース1と左右2つの対向して設けられた転向輪アセンブリを有し、前記ベース1の上部は両側が上向きに突出し、中間が凹んだ構造をしており、そして前記ベース1には上向きに開口する中心収納溝11が形成され、前記ベース1のフロントエンドには、前記転向輪アセンブリを収容するため、そして下方に向かって開口する左ホイールセット収納溝12及び右ホイールセット収納溝13を有し、前記中心収納溝11の下部は、前記左ホイールセット収納溝と右ホイールセット収納溝の間に位置すること、を含む走行シャーシ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(1)と左右2つの対向して設けられた転向輪アセンブリ(2)、前記ベース(1)の上部は両側が上向きに突出し、中間が凹んだ構造をしており、そして前記ベース(1)には上向きの中心収納溝(11)が形成し、前記ベース(1)のフロントエンドには、前記転向輪アセンブリ(2)を収容するため、そして下方に向かって開口するの左ホイールセット収納溝(12)及び右ホイールセット収納溝(13)を有し、前記中心収納溝(11)の下部は、前記左ホイールセット収納溝(12)と右ホイールセット収納溝(13)の間に位置していることを特徴とする走行シャーシ。
【請求項2】
左右2つの転向制御機構を有し、左の前記転向制御機構は、左側の前記転向輪アセンブリ(2)を動かすことができて、右の前記転向制御機構は、右側の前記転向輪アセンブリ(2)を動かすことができることを特徴とする請求項1に記載の走行シャーシ。
【請求項3】
前記ベース(1)は、左右2つの支持箱体(14)と、この2つの支持箱体(14)の間に横方向に架設された支持用基板(15)を有し、前記支持箱体(14)と前記支持用基板(15)の包囲構造は前記中心収納溝(11)を形成し、前記左ホイールセット収納溝(12)は左の前記支持箱体(14)のフロントエンドに位置し、前記右ホイールセット収納溝(13)は右の前記支持箱体(14)のフロントエンドに位置し、前記支持箱体(14)の中には収容室(141)を有し、前記転向制御機構は前記収容室(141)の中にいることを特徴とする請求項2に記載の走行シャーシ。
【請求項4】
前記転向制御機構にはプッシュロッド装置(3)が含まれており、前記プッシュロッド装置(3)はまだドライブ座(32)と伸出棒(31)があり、前記伸出棒(31)の先端は前記転向輪アセンブリ(2)と回転可能に連結し、前記ドライブ座(32)は支持箱体(14)と回転可能に連結していることを特徴とする請求項3に記載の走行シャーシ。
【請求項5】
前記転向輪アセンブリ(2)は前記転向輪座(21)と、前記転向輪座(21)に回転可能に取り付けられた車輪(22)と、前記転向輪座(21)に固定設置された回転軸(23)及びステアリングアーム(24)を有し、前記回転軸(23)は、前記支持箱体(14)の中に直立状に貫通し、自身の中心軸を中心に回転可能であり、前記ステアリングアーム(24)は、前記支持箱体(14)の中に延びており、前記伸出棒(31)の突出先端に回動可能に連結されてあり、前記支持箱体(14)には、前記ステアリングアーム(24)が通過して移動するための円弧形貫通溝(142)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の走行シャーシ。
【請求項6】
また、左右2つの後部駆動輪(6)と左右2つのモータ(4)を有し、左側の前記モータ(4)は左側の前記後部駆動輪(6)を回転させ、右側の前記モータ(4)は右側の前記後部駆動輪6を回転させることを特徴とする請求項4に記載の走行シャーシ。
【請求項7】
前記プッシュロッド装置(3)におけるドライブ座(32)は、前記伸出棒(31)の突出又は回収のストロークを検出することができることを特徴とする請求項6に記載の走行シャーシ。
【請求項8】
前記転向制御機構はさらにコントローラ(5)を有し、前記コントローラ(5)は前記ドライブ座(32)及び前記モータ(4)と信号的に接続されてあり、前記コントローラ(5)は、前記伸出棒(31)のストロークの変化に応じて前記モータ(4)の出力を変化させることができることを特徴とする請求項7に記載の走行シャーシ。
【請求項9】
前記支持用基板(15)は、上下に並んだ上底板と下底板を有し、前記上底板及び下底板とはいずれも左右両側を介して前記支持箱体(14)と固定接続することを特徴とする請求項3に記載の走行シャーシ。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の走行シャーシ(a)、また下端が前記支持用基板(15)に取り付けられたクロス機構(b)と、前記クロス機構(b)の上端に取り付けられた作業台(c)を有することを特徴とするの小型クロスタイプ高所作業台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高空作業機械設備の技術分野に関し、具体的には一種の小型クロスタイプ高所作業台及びその走行シャーシである。
【背景技術】
【0002】
高所作業台(Aerial work platform)は、各業種の高所作業、設備の設置、点検などサービスを提供する、移動可能な高所作業製品である。高所作業台の関連製品は主に:クロスタイプ高所作業台、車載式高所作業台、曲腕式高所作業台、自走式高所作業台、アルミニウム合金高所作業台、シリンダー式高所作業台の6種類がある。その中で、クロスタイプ高所作業台は一般的にベースを含み、ベースの底部には車輪アセンブリが設けられ、ベースに昇降装置が設置されており、昇降装置に作業台が設置されており、車輪アセンブリは作業台を動かすための機構である。現在市販されているクロスタイプ高所作業台の昇降装置はベースの上に設置されており、車輪アセンブリはベースの下に設置されており、干渉を避けるために、一定の厚さを持っているベースはリフト機構と車輪アセンブリを分離する。クロスフレームは折り畳まれた状態におる場合、作業台はもう最低状態になっており、しかし、車輪アセンブリ、ベース及びクロスフレームの厚さの制限により、作業台は依然高い位置にある。アメリカのような一部の国の規定によると、クロスフレームが折り畳まれたの初期状態にある場合、もし作業台の高さがその国の定める標準高さを超えたなら、このクロスタイプ高所作業台には梯子を配備しなければならない。それで使用者が作業台に簡単に登ることができるようにする。メーカーにとって、梯子を設置することは設備コストの増加につながり、また設備全体の占有スペースの増大につながり、それだけではない、利用者にとって、梯子を登ることがかえって面倒になる。現在のクロスタイプ高所作業台は、アメリカのような国の規定を満たすために、大抵梯子が付いている、梯子のない作業台の方案はまだない。
【0003】
また、既存のクロスタイプ高所作業台設備では、二つの転向輪は連結されて一緒に回転することが多い。例えば出願番号201520189981.9の中国特許に開示された走行装置、クロスタイプ高所作業台に使用されており、左転向輪、右転向輪、左輪フレーム、右輪フレーム、連動フレーム、転向用オイル・シリンダー及びステアリングプレートを含む。前記左転向輪及び右転向輪は、それぞれ左輪フレーム及び右輪左フレームに回転可能に取り付けられている。左転向輪、右転向輪は、それぞれ左輪フレームに固定された左駆動モータ、及び右輪フレームに固定された右駆動モータに駆動される。転向用オイル・シリンダー駆動連動フレームが直線移動することにより、ステアリングプレートを動かし、ステアリングプレートを左輪フレーム及び右輪左フレームの回転を引き出し、ステアリングを実現する。この特許では、転向用オイル・シリンダーは連動フレームを駆動して左右の2つの転向輪を同時に回転駆動し、そして連動フレームは車輪の上方に取り付けられ、左右に横方向に延びる、だからシャーシ本体は左右2つの転向輪の間のスペースを占めるために連動フレームを越えることができない。そのゆえ、ベース本体は高い位置におり、またベースに取り付けられたクロスフレームは高い初期高さに位置し、この場合、使用者は梯子を利用して登らなければならない。
【発明の概要】
【0004】
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するため、一種の走行シャーシを提供する。本走行シャーシはベースと左右2つの対向して設けられた転向輪アセンブリを有し、前記ベースの上部は両側が上向きに突出し、中間が凹んだ構造をしており、そして前記ベースには上向きに開口するの中心収納溝が形成し、前記ベースのフロントエンドには、前記転向輪アセンブリを収容するため、そして下方に向かって開口するの左ホイールセット収納溝及び右ホイールセット収納溝を有し、前記中心収納溝の下部は、前記左ホイールセット収納溝と右ホイールセット収納溝の間に位置する。
【0005】
本発明の好ましい態様として、左右2つの転向制御機構を含む、左の前記転向制御機構は、左側の前記転向輪アセンブリを動かすことができて、右の前記転向制御機構は、右側の前記転向輪アセンブリを動かすことができる。
【0006】
本発明の好ましい態様として、前記ベースは、左右2つの支持箱体と、この2つの支持箱体の間に横方向に架設された支持用基板を有し、前記支持箱体と前記支持用基板の包囲構造は前記中心収納溝を形成し、前記左ホイールセット収納溝は左の前記支持箱体のフロントエンドに位置し、前記右ホイールセット収納溝は右の前記支持箱体のフロントエンドに位置し、前記支持箱体の中には収容室を有し、前記転向制御機構は前記収容室の中にいる。
【0007】
本発明の好ましい態様として、前記転向制御機構にはプッシュロッド装置が含まれており、前記プッシュロッド装置はまだドライブ座と伸出棒があり、前記伸出棒の先端は前記転向輪アセンブリと回転可能に連結し、前記ドライブ座は支持箱体と回転可能に連結している。
【0008】
本発明の好ましい態様として、前記転向輪アセンブリは前記転向輪座と、前記転向輪座に回転可能に取り付けられた車輪と、前記転向輪座に固定設置された回転軸及びステアリングアームを有し、前記回転軸は、前記支持箱体の中に直立状に貫通し、自身の中心軸を中心に回転可能であり、前記ステアリングアームは、前記支持箱体の中に延びており、前記伸出棒の突出先端に回動可能に連結されてあり、前記支持箱体には、前記ステアリングアームが通過して移動するための円弧形貫通溝が設けられてある。
【0009】
本発明の好ましい態様として、また、左右2つの後部駆動輪と左右2つのモータを有し、左側の前記モータは左側の前記後部駆動輪を回転させ、右側の前記モータは右側の前記後部駆動輪を回転させる。
【0010】
本発明の好ましい態様として、前記プッシュロッド装置におけるドライブ座は、前記伸出棒の突出又は回収のストロークを検出することができる。
【0011】
本発明の好ましい態様として、前記転向制御機構はさらにコントローラを有し、前記にコントローラは前記ドライブ座及び前記モータと信号的に接続されてあり、前記にコントローラは、前記伸出棒のストロークの変化に応じて前記モータの出力を変化させることができる。
【0012】
本発明の好ましい態様として、前記支持用基板は、上下に並んだ上底板と下底板を有し、前記上底板及び下底板とはいずれも左右両側を介して前記支持箱体と固定接続する。
【0013】
小型クロスタイプ高所作業台、そのような走行シャーシを備えている、また下端が前記支持用基板に取り付けられたクロス機構と、前記クロス機構の上端に取り付けられた作業台を有する。
【発明の効果】
【0014】
本走行シャーシを生産する時に、企業の生産設備のコストを効果的に下げて、設備の体積を減らして、しかも設備の出荷スペースを減らして、貨物輸送のコストを下げて。その上、走行シャーシは、クロスフレームと作業台を取り付けて完全な機器にして使用する場合、クロスフレームは折り畳まれた状態で、作業台の高さは低い、だから利用者は作業台に直接入ったり出たりすることができ、はしごをよじ登って作業台に出入りするよりも、より便利で作業台に入ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は本発明の走行シャーシのベースの概略図である;
図2図2は転向輪アセンブリを取り付けた走行シャーシの概略図である;
図3図3は転向輪アセンブリとプッシュロッド装置の構造概略図である;
図4図4は支持箱体の概略図;
図5図5は小型クロスタイプ高所作業台の概略図である;
図6図6は後部駆動輪とモータの概略図である;
【0016】
図中:1、ベース、11、中心収納溝、12、左ホイールセット収納溝、13、右ホイールセット収納溝、14、支持箱体、15、支持用基板、141、収容室、142、円弧形貫通溝、2、転向輪アセンブリ、21、転向輪座、22、車輪、23、回転軸、24、ステアリングアーム、3、プッシュロッド装置、31、伸出棒、32、ドライブ座、4、モータ、5、コントローラ、6、後部駆動輪、a、走行シャーシ、b、クロス機構、c、作業台
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の具体的な実施例は本発明の説明にすぎず、本発明を限定するものではない。当業者は、本説明書読み終えたあと、必要に応じて、本実施例に対して創造的な貢献をしない補正をすることができるが、本発明の請求項の範囲内であれば特許法の保護を受けることができる。
【0018】
本発明は、一種のベース1と左右2つの対向して設けられた転向輪アセンブリ2を含む走行シャーシを提供する。前記ベース1の上部は両側が上向きに突出し、中間が凹んだ構造をしており、そして前記ベース1には上向きに開口するの中心収納溝11が形成し、前記ベース1のフロントエンドには、前記転向輪アセンブリ2を収容するため、そして下方に向かって開口するの左ホイールセット収納溝12及び右ホイールセット収納溝13を有し、前記中心収納溝11の下部は、前記左ホイールセット収納溝12と右ホイールセット収納溝13の間に位置し。前記中心収納溝11は、左ホイールセット収納溝12と右ホイールセット収納溝13の間の空間を占有し、その溝底は地面に十分に近接している、一方、ベース1の下面を十分に地面に近づけることができ、ベース1全体の高さを十分に低くすることができる、一方、中心収納溝11の中に設置されるクロスフレームの開始高さを低くすることにより、クロスフレームが最初に折り畳まれた状態にあるときの最高点の高さを低くすることができる。前記走行シャーシaは、クロスフレーム及び作業台cと設置したクロスタイプ高所作業台を形成した後、クロスフレームが折り畳まれた状態で(米国のような)国家の標準を満たすことができる。クロスタイプ高所作業台の分野で関係国が規定したはしごを追加しなければならないの標準高さを下回れば、はしごを設置せずに直接その国に輸出して販売することができる。本走行シャーシを生産する時に、企業の生産設備のコストを効果的に下げて、設備の体積を減らして、しかも設備の出荷スペースを減らして、貨物輸送のコストを下げて。その上、走行シャーシは、クロスフレームと作業台を取り付けて完全な機器にして使用する場合、クロスフレームは折り畳まれた状態で、作業台の高さは低い、だから利用者は作業台に直接入ったり出たりすることができ、はしごをよじ登って作業台に出入りするよりも、より便利で作業台に入ることができる。
【0019】
本発明の上記の態様において、左ホイールセット収納溝12と右ホイールセット13収納溝間の空間には、中心収納溝11が占有されている。左ホイールセット収納溝12と右ホイールセット13にそれぞれ転向輪アセンブリ2を装着した後、ベース1の中心収納溝11が形成されている部分によって左右の転向輪アセンブリ2も遮断されるこのように、左右2つの転向輪の上に連動フレームを設置することができなくなり、左右2つの転向輪アセンブリが連動フレームに連接して同時に回転することが不可能となる。もしも連動フレームを強引に使うなら、ベース1と転向輪アセンブリ2の前方に連結フレームを設置するの必要があり、連動フレームは走行シャーシaから露出させ、そして連動フレームは外部に移動することになる。そうすれば安全上の問題を引き起こすことだけでなく、走行シャーシaの全体的な美観にも影響を与える。だからこそ、本実施例の好ましい態様として、前記走行シャーシaは左右2つの転向制御機構を含む、左の前記転向制御機構は、左側の前記転向輪アセンブリを動かすことができて、右の前記転向制御機構は、右側の前記転向輪アセンブリを動かすことができる。これにより、左右の2つの転向輪アセンブリ2それぞれの単独制御を実現することができ、連動フレームを使用することなく、左右の2つの転向輪アセンブリ2の間の空間をベース1に譲り、ベース1が窪んで中心収納溝11を形成し、ベース1の高さを下げることができる。
【0020】
現在、市販されているクロスタイプ高所作業台の走行台車では、走行を駆動する部品、ステアリングを駆動する部品及び各種制御システムは、一般的にシャーシに取り付けられている、また、これらの走行台車では、そのシャーシ本体が厚く、シャーシの内部に空洞を形成してこれらの部品を収容することができる。しかし、本実施例の走行シャーシaでは、前記ベース1の中間部に中心収納溝11が形成されているので、ベース1の中間部の空間の大部分は中心収納溝11が占めており、ベース1本体の体積は、主に中心収納溝11の左右両側に配置し、走行シャーシaの各種制御部品をベース1本体の中に搭載する必要がある。具体的に、ベースは、左右2つの支持箱体14と、この2つの支持箱体14の間に横方向に架設された支持用基板15を有し、支持箱体14と支持用基板15の包囲構造は前記中心収納溝11を形成し、前記左ホイールセット収納溝12は左の前記支持箱体14のフロントエンドに位置し、前記右ホイールセット収納溝13は右の前記支持箱体14のフロントエンドに位置し、支持箱体14の中には収容室141を有し、転向制御機構はこの収容室141の中にいる。左右2つの前記支持箱体14と支持底板15とでベース1の本体を構成し、支持箱体14は、中心収納溝11を形成するとともに、転向制御機構の設置スペースを設け、中心収納溝11との干渉を回避するために、転向制御機構などの制御部材を支持箱体14の収容室141に装着している。左右2つの転向輪アセンブリ2はそれぞれに各自の転向制御機構を単独に制御しており、左側の転向制御機構は、左側の支持箱体14の収容室141に設置されており、右側の転向制御機構は、右側の支持箱体14の収容室141に設置されている。このような構造は、左右2つの転向制御機構の干渉を回避することができるとともに、収納室141内の制御部材が故障した後の側方からの分解修理操作も容易になる。
【0021】
既存のクロスタイプ高所作業台の走行台車では、通常、車輪22はオイル・シリンダーによって駆動されて転向し、しかし油圧システムは高温と火災が発生しやすい場合に使用するには適切ではありません、それ以外、油圧システムは価格が高く、メンテナンスコストが高く、エネルギー変換環節が多すぎて伝動過程におけるエネルギー損失が大きく、しかも油圧システムは頻繁に油漏れの状况が出て、作業場所に汚染をもたらします。それに、ステアリングの駆動にとって、油圧システムのような高負荷力の高価な制御システムを使用する必要はない。本実施例の好ましい転向制御機構にはプッシュロッド装置が含まれており、前記プッシュロッド装置はまだドライブ座32と伸出棒31があり、前記伸出棒31の先端は前記転向輪アセンブリ2と回転可能に連結し、前記ドライブ座32は支持箱体14と回転可能に連結している。前記伸出棒31はドライブ座の中にあり、伸出棒31の突出及び後退により転向輪アセンブリ2を回転駆動する、この様シンプルな構造はクリーンで効率的、低消費電力、また、収容室141の中のスペースを取りすぎることもなく、また収容室141の清浄性を確保され、収容室141内の他の部品が汚染されることを防ぐ。
【0022】
転向輪アセンブリ2は左ホイールセット収納溝12と右ホイールセット収納溝13の中にいるので、左右2つの転向輪アセンブリ2は中心収納溝11を分離された、一方、転向制御機構は支持箱体14の収容室141内に位置しているので、転向輪アセンブリ2は収容室141内に部分的に伸びて転向制御機構に接続する必要がある。本実施例では、前記転向輪アセンブリ2は前記転向輪座21と、前記転向輪座21に回転可能に取り付けられた車輪22と、前記転向輪座21に固定設置された回転軸23及びステアリングアーム24を有し、前記回転軸23は、前記支持箱体14の中に直立状に貫通し、自身の中心軸を中心に回転可能であり、前記ステアリングアーム24は、前記支持箱体14の中に延びており、前記伸出棒31の突出先端に回動可能に連結されてあり、前記支持箱体14には、前記ステアリングアームが通過して移動するための円弧形貫通溝142が設けられてある。ステアリングが必要な場合、プッシュロッド装置3を起動させて、伸出棒31を伸長又は後退させ、テアリングアーム24を移動させることにより、転向輪座21を回転軸23に追従させて回転させ、車輪22の転向を実現し。この過程で、テアリングアーム24は円弧形貫通溝142の制限範囲内で移動する。
【0023】
走行シャーシaが転向する時には、左右の車輪22の速度が異なる、外側に位置する車輪22の回転速度は内側に位置する車輪22の回転速度よりも速い。本実施例では、左右2つの転向輪アセンブリ2は動力装置を備えておらず、後方の駆動輪で走行シャーシa全体を押して走行する。このように、走行シャーシaは、左右2つの後部駆動輪6と、左右2つのモータ4を備えており、左側のモータ4は、左側の後部駆動輪6を回転させる、また右側のモータ4は、右側の後部駆動輪6を回転させる。左右2つのモータを左右2つの後部駆動輪6の回転速度を個別に制御することにより、転向する時の状況を適応する為に左右2つの転向輪アセンブリ2が転向する時の回転速度差を維持することができる。更に、ある時点で車輪22が回転した角度を記録する為に、駆動ベース1は、伸出棒31の突出又は後退のストロークを検出可能であり、伸出棒31のストロークは車輪22の回転角度に対応するものである。これにより、ある時点で車輪22が回転した角度を記録することができる。走行シャーシaが転向走行時には、左右の2つの車輪22は平行ではなく、ステアリング設計のニーズに対応するために、わずかな角度偏差がある。左右の車輪22が平行であるか否かにかかわらず、左の車輪22がある角度を回転すると、右の車輪22も対応する角度を回転し、このとき左の車輪22は一定の車速に対応し、右の車輪22も一定の車速に対応する。これら4つの変数は常に対応しており、上記4つの変数の変換対応式をプログラムに記述して制御する必要がある。だから、本実施例の転向制御機構では、またコントローラ5を有し、このコントローラ5は、ベース1及びモータ4と信号的に接続され、コントローラ5は、伸出棒31のストロークの変化に応じてモータ4の出力を変化させることができて、転向制御機構の自動化、知能化を実現し、転向精度を高める。
【0024】
前記支持用基板15は中心収納溝の底を形成し実際の使用時には、クロスフレームは支持用基板15の上に載置するのことで、支持用基板15は、支持強度を保証することを前提として厚さをできるだけ小さくし、クロスフレームの開始高さを低下させるべきである。
【0025】
本実施例の各制御部品は左右の支持箱体14の収容室141設置されているのこととて、支持用基板15が他の部品を収容する役割を担う必要はない。本実施例の好ましい態様として、前記支持用基板15は、上下に並んだ上底板と下底板を有し、前記上底板及び下底板とはいずれも左右両側を介して前記支持箱体と固定接続する。上底板と下底板の間に強化リブ板を有し、一方、支持用基板15の強度を確保し、一方、支持用基板15の厚さを薄くすることができる。さらに、上底板と下底板との間には狭い収納空間が形成されており、一部の部品を取り付けることができる。
【0026】
小型クロスタイプ高所作業台、そのような走行シャーシaを備えている、また下端が前記支持用基板15に取り付けられたクロス機構bと、前記クロス機構bの上端に取り付けられた作業台cを有し。クロス機構bは折り畳まれた状態でいるの場合、クロス機構bの一部または全部が中心収納溝11内に位置している。関係国(例えばアメリカ)の梯子を設置する高さの標準を下回る限り、梯子を設置せずに直接関係国に輸出して販売することができ、加工コスト、貨物輸送コストを大幅に削減することができ、また、作業台aの高さは低いので、利用者は作業台に直接入ったり出たりすることができ、はしごをよじ登って作業台に出入りするよりも、より便利で作業台に入ることができる。
【0027】
上記は、本発明の特定の実施方式のみであるが、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではない。当技術分野に詳しい技術者であれば、本発明の保護範囲内に含まれるべき様々な同等の修正または代替を容易に思いつくことは、本発明の開示された保護範囲内に含む。また、本発明の保護範囲は請求項の保護範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6