(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133196
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20230914BHJP
H01R 13/52 20060101ALI20230914BHJP
H01R 13/533 20060101ALI20230914BHJP
【FI】
H01R13/64
H01R13/52 301H
H01R13/533 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023033379
(22)【出願日】2023-03-06
(31)【優先権主張番号】202210224214.1
(32)【優先日】2022-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】イーチェン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シィアオ ニッチ ヂォウ
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】ヅゥウェイ ヴィヴィ リィー
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FB07
5E021FC27
5E021FC38
5E087EE07
5E087LL04
5E087LL12
5E087RR12
5E087RR34
(57)【要約】 (修正有)
【課題】端子が相手側端子と電気的に接続される前に、高電圧インターロックが常に相手側高電圧インターロックから切り離されることを確実にし、コネクタの使用安全性を向上させる。
【解決手段】コネクタは、ハウジング、接続アセンブリ、安全カバー100および高電圧インターロック16を備える。コネクタを相手側コネクタと嵌合させる際に、接続アセンブリが締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、接続アセンブリは安全カバー100と干渉する位置にある。安全カバー100および高電圧インターロック16は、安全カバー100が初期位置に移動すると、接続解除位置に移動し、安全カバー100が安全位置に移動すると、接続位置に移動するという関係に従ってリンクするように、摺動可能に接続されている。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
スロット(1016)および装着ポート(1011)が形成されているハウジング(10)と、
前記ハウジング(10)の前記装着ポート(1011)に設置され、前記コネクタの端子(13)を相手側コネクタ(2)の相手側端子(21)に締結するように適合されている接続アセンブリ(11)と、
前記ハウジング(10)に移動可能に装着された安全カバー(100)であって、前記接続アセンブリ(11)が前記安全カバー(100)により覆われない初期位置と、前記接続アセンブリ(11)が前記安全カバー(100)により覆われる安全位置との間で移動可能な安全カバー(100)と、
前記スロット(1016)に移動可能に設置された高電圧インターロック(16)であって、前記高電圧インターロック(16)が前記相手側コネクタ(2)の相手側高電圧インターロック(26)と係合する接続位置と、前記高電圧インターロック(16)が前記相手側高電圧インターロック(26)から切り離される接続解除位置との間で移動可能な高電圧インターロック(16)と
を備え、
前記コネクタ(1)を前記相手側コネクタ(2)と嵌合させる過程において、前記接続アセンブリ(11)が締結されていない場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを防止するために、前記接続アセンブリ(11)は前記安全カバー(100)と干渉する位置にあり、
前記安全カバー(100)および前記高電圧インターロック(16)が、
前記安全カバー(100)が前記初期位置に移動すると、前記高電圧インターロック(16)が前記接続解除位置に移動し、
前記安全カバー(100)が前記安全位置に移動すると、前記高電圧インターロック(16)が前記接続位置に移動する、
という関係に従ってリンクするように、前記安全カバー(100)は前記高電圧インターロック(16)と摺動可能に接続されている、
コネクタ。
【請求項2】
前記高電圧インターロック(16)は、
絶縁体(161)と、
前記絶縁体(161)に固定され、高電圧インターロック回路の正極および負極にそれぞれ電気的に接続するために用いられる2つの検出端子(163)と
を備え、
前記高電圧インターロック(16)が前記接続位置に移動すると、前記高電圧インターロック(16)の前記2つの検出端子(163)は、前記相手側高電圧インターロック(26)の相手側検出端子(263)と電気的に接続されて、前記高電圧インターロック回路をターンオンし、
前記高電圧インターロック(16)が前記接続解除位置に移動すると、前記2つの検出端子(163)は、前記相手側検出端子(263)から切り離されて、前記高電圧インターロック回路をカットオフする、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記安全カバー(100)は、第1の方向において前記初期位置と前記安全位置との間で移動するように構成され、
前記高電圧インターロック(16)は、前記第1の方向に垂直な第2の方向において前記接続位置と前記接続解除位置との間で移動するように構成されている、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1の方向に延びる案内スロット(10b)が、前記安全カバー(100)の内壁面および前記ハウジング(10)の外壁面のうちの一方に形成され、前記第1の方向に延びる案内リブ(102a)が他方に形成され、
前記案内スロット(10b)は、前記安全カバー(100)を前記ハウジング(10)に対して前記第1の方向において前記初期位置と前記安全位置との間で移動するように案内するために、前記案内リブ(102a)と摺動可能に嵌合している、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジング(10)における前記スロット(1016)は、前記第2の方向に延び、前記高電圧インターロック(16)の前記絶縁体(160)は、前記第2の方向に延びる第1の部分(161)を備え、
前記絶縁体(160)の前記第1の部分(161)は、前記高電圧インターロック(16)を前記ハウジング(10)に対して前記第2の方向において前記接続位置と前記接続解除位置との間で移動するように案内するために、前記ハウジング(10)の前記スロット(1016)と摺動可能に嵌合している、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記高電圧インターロック(16)の前記絶縁体(160)は、前記第1の部分(161)と接続され前記ハウジング(10)の外側に配置されている第2の部分(162)をさらに備え、
前記検出端子(163)は、前記絶縁体(160)の前記第1の部分(161)に固定され、前記絶縁体(160)の前記第2の部分(162)は、前記安全カバー(100)と摺動可能に接続されている、
請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
一対の支持壁(103)が、前記安全カバー(100)の内壁面に形成され、前記絶縁体(160)の前記第2の部分(162)の一部が、前記一対の支持壁(103)の間の間隙に配置され、
シュート(1620)が、前記支持壁(103)に面する前記絶縁体(160)の前記第2の部分(162)の各側に形成され、凸部(103a)が、前記支持壁(103)に形成され、前記シュート(1620)と摺動可能に接続され、
前記シュート(1620)は、前記第1の方向における前記安全カバー(100)の移動を前記第2の方向における前記高電圧インターロック(16)の移動に転換するために、前記第1の方向に対して傾斜した方向に所定の長さ延びる主部(1623)を備える、
請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記シュート(1620)は、前記シュート(1620)の前記主部(1623)の2つの端部とそれぞれ接続されている第1の端部(1621)および第2の端部(1622)をさらに含み、前記第1の端部(1621)および前記第2の端部(1622)は、前記第1の方向に沿って延び、
前記安全カバー(100)が前記初期位置に移動すると、前記凸部(103a)が前記シュート(1620)の前記第1の端部(1621)へと移動し、
前記安全カバー(100)が前記安全位置に移動すると、前記凸部(103a)が前記シュート(1620)の前記第2の端部(1622)へと移動する、
請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記高電圧インターロック(16)は、前記絶縁体(160)の前記第1の部分(161)に外装され、前記絶縁体(160)の前記第1の部分(161)と前記ハウジング(10)の前記スロット(1016)との間の間隙を封止するために用いられるシールリング(164)をさらに含む、
請求項5に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記接続アセンブリ(11)は第1の操作部(111)を有し、前記第1の操作部(111)は、前記第1の操作部(111)を操作することによって前記接続アセンブリ(11)を締結するまたは緩めることが可能なように、前記ハウジング(10)から露出しており、
前記コネクタ(1)を前記相手側コネクタ(2)と嵌合させる過程において、前記接続アセンブリ(11)が締結されていない場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを防止するために、前記第1の操作部(111)は前記安全カバー(100)と干渉する位置にあり、
前記安全カバー(100)が前記初期位置にある場合、前記第1の操作部(111)を操作することによって前記接続アセンブリ(11)を締結するまたは緩めることを可能とするために、前記第1の操作部(111)は前記安全カバー(100)により覆われず、
前記安全カバー(100)が前記安全位置にある場合、前記第1の操作部(111)を操作することによって前記接続アセンブリ(11)が緩むことを防止するために、前記第1の操作部(111)は前記安全カバー(100)により覆われている、
請求項1から9のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記コネクタ(1)を前記相手側コネクタ(2)と嵌合させる過程において、前記接続アセンブリ(11)が締結されている場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを可能とするために、前記第1の操作部(111)は前記安全カバー(100)と干渉しない位置にある、
請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記ハウジング(10)に設置され、前記ハウジング(10)を前記相手側コネクタ(2)の相手側ハウジング(20)に締結するための前記相手側ハウジング(20)とのねじ接続に好適である機械的接続部材(12)
をさらに備え、
前記機械的接続部材(12)は第2の操作部(121)を有し、前記第2の操作部(121)は、前記第2の操作部(121)を操作することによって前記機械的接続部材(12)を締結するまたは緩めることが可能なように、前記ハウジング(10)から露出しており、
前記コネクタ(1)を前記相手側コネクタ(2)と嵌合させる過程において、前記機械的接続部材(12)が締結されていない場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを防止するために、前記第2の操作部(121)は前記安全カバー(100)と干渉する位置にあり、
前記安全カバー(100)が前記初期位置にある場合、前記第2の操作部(121)を操作することによって前記機械的接続部材(12)を締結するまたは緩めることを可能とするために、前記第2の操作部(121)は前記安全カバー(100)により覆われず、
前記安全カバー(100)が前記安全位置にある場合、前記第2の操作部(121)を操作することによって前記機械的接続部材(12)が緩むことを防止するために、前記第2の操作部(121)は前記安全カバー(100)により覆われている、
請求項10に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記コネクタ(1)を前記相手側コネクタ(2)と嵌合させる過程において、前記接続アセンブリ(11)および前記機械的接続部材(12)が締結されている場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを可能とするために、前記第1の操作部(111)および前記第2の操作部(121)は前記安全カバー(100)と干渉しない位置にある、
請求項12に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記安全カバー(100)は、
操作孔(101a)が形成されている頂壁(101)と、
前記頂壁(101)の両側にそれぞれ接続されている一対の側壁(102)と
を備え、
前記安全カバー(100)が前記初期位置にある場合、前記第1の操作部(111)は、前記安全カバー(100)の外側に配置され、前記第2の操作部(121)は、前記操作孔(101a)を通して前記安全カバー(100)から露出している、
請求項12に記載のコネクタ。
【請求項15】
制限部(101b)が前記安全カバー(100)の頂壁(101)の内壁面に形成され、
前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動すると、前記制限部(101b)は、前記安全カバー(100)を前記安全位置に制限するように、前記第1の操作部(111)に当接する、
請求項14に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記相手側コネクタ(2)の前記相手側端子(21)との電気的接続のために前記ハウジング(10)に配置されている端子(13)
をさらに備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項17】
一端部が前記第1の方向において前記ハウジング(10)に挿入され、前記端子(13)と電気的に接続されているケーブル(14)と、
前記ハウジング(10)の一端部に外装され、前記ケーブル(14)を前記ハウジング(10)に固定するために用いられるエンドカバー(15)と
をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記ケーブル(14)を前記第1の方向において挿入することを可能とするケーブルポート(1014)が、前記ハウジング(10)の一端部に形成され、
前記装着ポート(1011)は、前記接続アセンブリ(11)を前記第1の方向に垂直な第2の方向において挿入することを可能とするために、前記ハウジング(10)の他端部の頂部に形成され、
嵌合ポートが、前記コネクタ(1)が前記第2の方向において前記相手側コネクタ(2)と嵌合することを可能とするために、前記ハウジング(10)の他端部の底部に形成されている、
請求項17に記載のコネクタ。
【請求項19】
弾性カンチレバー(102b)が前記安全カバー(100)に形成され、制限突出部(10d)が前記ハウジング(10)に形成され、
前記ハウジング(10)が前記相手側ハウジング(20)と嵌合しておらず、前記安全カバー(100)が前記初期位置にある場合、前記安全カバー(100)が前記初期位置から前記安全位置に移動することを防止するために、前記弾性カンチレバー(102b)は前記制限突出部(10d)と干渉する位置にある、
請求項1から9のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記ハウジング(10)が前記相手側ハウジング(20)と嵌合しており、前記安全カバー(100)が前記初期位置にある場合、前記安全カバー(100)の移動が前記制限突出部(10d)により妨げられないように、前記弾性カンチレバー(102b)は、前記相手側ハウジング(20)のロック解除部(20d)により前記制限突出部(10d)と干渉しない位置まで押し動かされている、
請求項19に記載のコネクタ。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載の前記コネクタ(1)と、
前記コネクタ(1)と嵌合するように適合されている相手側コネクタ(2)と
を備えるコネクタアセンブリであって、
前記相手側コネクタ(2)は、
前記コネクタ(1)の前記ハウジング(10)と嵌合するのに好適な相手側ハウジング(20)と、
前記コネクタ(1)の前記端子(13)との電気的接続のために前記相手側ハウジング(20)に配置されている相手側端子(21)と、
前記コネクタ(1)の前記高電圧インターロック(16)と嵌合するために前記相手側ハウジング(20)に配置されている相手側高電圧インターロック(26)と
を備える、
コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2022年3月9日に出願された中国特許出願第CN202210224214.1号および2022年3月9日に出願された中国特許出願第CN202220498838.8号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、コネクタ、およびコネクタを含むコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、ケーブル端部のコネクタは通常、ハウジング、端子、接続アセンブリおよびケーブルを含む。端子はハウジングに配置され、ケーブルは、ハウジングへと延び、端子と電気的に接続される。端子が相手側コネクタの相手側端子と電気的に接続されるように端子を相手側端子に締結するために用いられる接続アセンブリは、ハウジングに設置される。
【0004】
従来技術においては、コネクタが相手側コネクタと嵌合したときに、接続アセンブリが締結されているか否かを判定し、締結された接続アセンブリが偶発的に緩むことを防止するための安全保護デバイスが欠けており、そのため、コネクタの使用安全性が低下する。
【0005】
加えて、従来技術においては、コネクタの端子と相手側コネクタの相手側端子との間の接続状態を検出するために、高電圧インターロック(検出コネクタとも呼ばれる)および相手側高電圧インターロック(相手側検出コネクタとも呼ばれる)をそれぞれコネクタおよび相手側コネクタに設けることも必要である。しかしながら、既存の高電圧インターロックは、コネクタのハウジングに固定されるため、コネクタの端子が相手側コネクタの相手側端子と電気的に接続される前に、高電圧インターロックが相手側高電圧インターロックと嵌合するおそれがあり、これによっても、コネクタの使用安全性が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、スロットおよび装着ポートが形成されているハウジングと、ハウジングの装着ポートに設置され、コネクタの端子を相手側コネクタの相手側端子に締結するように適合されている接続アセンブリと、ハウジングに移動可能に装着された安全カバーであって、接続アセンブリが安全カバーにより覆われない初期位置と、接続アセンブリが安全カバーにより覆われる安全位置との間で移動可能な安全カバーと、スロットに移動可能に設置された高電圧インターロックであって、高電圧インターロックが相手側コネクタの相手側高電圧インターロックと係合する接続位置と、高電圧インターロックが相手側高電圧インターロックから切り離される接続解除位置との間で移動可能な高電圧インターロックとを備える。
コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、接続アセンブリが締結されていない場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを防止するために、接続アセンブリは安全カバーと干渉する位置にある。安全カバーおよび高電圧インターロックが、安全カバーが初期位置に移動すると、高電圧インターロックが接続解除位置に移動し、安全カバーが安全位置に移動すると、高電圧インターロックが接続位置に移動するという関係に従ってリンクするように、安全カバーは高電圧インターロックと摺動可能に接続されている。
【0008】
本発明の例示的実施形態によれば、高電圧インターロックは、絶縁体と、絶縁体に固定され、高電圧インターロック回路の正極および負極にそれぞれ電気的に接続するために用いられる2つの検出端子とを備える。高電圧インターロックが接続位置に移動すると、高電圧インターロックの2つの検出端子は、相手側高電圧インターロックの相手側検出端子と電気的に接続されて、高電圧インターロック回路をターンオンし、高電圧インターロックが接続解除位置に移動すると、2つの検出端子は、相手側検出端子から切り離されて、高電圧インターロック回路をカットオフする。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、安全カバーは、第1の方向において初期位置と安全位置との間で移動するように構成され、高電圧インターロックは、第1の方向に垂直な第2の方向において接続位置と接続解除位置との間で移動するように構成される。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の方向に延びる案内スロットが、安全カバーの内壁面およびハウジングの外壁面のうちの一方に形成され、第1の方向に延びる案内リブが他方に形成され、案内スロットは、安全カバーをハウジングに対して第1の方向において初期位置と安全位置との間で移動するように案内するために、案内リブと摺動可能に嵌合する。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ハウジングにおけるスロットは、第2の方向に延び、高電圧インターロックの絶縁体は、第2の方向に延びる第1の部分を備え、絶縁体の第1の部分は、高電圧インターロックをハウジングに対して第2の方向において接続位置と接続解除位置との間で移動するように案内するために、ハウジングのスロットと摺動可能に嵌合する。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、高電圧インターロックの絶縁体は、第1の部分と接続されハウジングの外側に配置されている第2の部分をさらに備え、検出端子は、絶縁体の第1の部分に固定され、絶縁体の第2の部分は、安全カバーと摺動可能に接続される。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、一対の支持壁が、安全カバーの内壁面に形成され、絶縁体の第2の部分の一部が、一対の支持壁の間の間隙に配置され、シュートが、支持壁に面する絶縁体の第2の部分の各側に形成され、凸部が、支持壁に形成され、シュートと摺動可能に接続され、シュートは、第1の方向における安全カバーの移動を第2の方向における高電圧インターロックの移動に転換するために、第1の方向に対して傾斜した方向に所定の長さ延びる主部を備える。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シュートは、シュートの主部の2つの端部とそれぞれ接続されている第1の端部および第2の端部をさらに含み、第1の端部および第2の端部は、第1の方向に沿って延び、安全カバーが初期位置に移動すると、凸部がシュートの第1の端部へと移動し、安全カバーが安全位置に移動すると、凸部がシュートの第2の端部へと移動する。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、高電圧インターロックは、絶縁体の第1の部分に外装され、絶縁体の第1の部分とハウジングのスロットとの間の間隙を封止するために用いられるシールリングをさらに含む。
【0016】
本発明の別の例示的実施形態によれば、接続アセンブリは第1の操作部を有し、第1の操作部は、第1の操作部を操作することによって接続アセンブリを締結するまたは緩めることが可能なように、ハウジングから露出しており、コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、接続アセンブリが締結されていない場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第1の操作部は安全カバーと干渉する位置にあり、安全カバーが初期位置にある場合、第1の操作部を操作することによって接続アセンブリを締結するまたは緩めることを可能とするために、第1の操作部は安全カバーにより覆われず、安全カバーが安全位置にある場合、第1の操作部を操作することによって接続アセンブリが緩むことを防止するために、第1の操作部は安全カバーにより覆われている。
【0017】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、接続アセンブリが締結されている場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを可能とするために、第1の操作部は安全カバーと干渉しない位置にある。
【0018】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、ハウジングに設置され、ハウジングを相手側コネクタの相手側ハウジングに締結するための相手側ハウジングとのねじ接続に好適である機械的接続部材をさらに備える。
機械的接続部材は第2の操作部を有し、第2の操作部は、第2の操作部を操作することによって機械的接続部材を締結するまたは緩めることが可能なように、ハウジングから露出している。コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、機械的接続部材が締結されていない場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第2の操作部は安全カバーと干渉する位置にあり、安全カバーが初期位置にある場合、第2の操作部を操作することによって機械的接続部材を締結するまたは緩めることを可能とするために、第2の操作部は安全カバーにより覆われず、安全カバーが安全位置にある場合、第2の操作部を操作することによって機械的接続部材が緩むことを防止するために、第2の操作部は安全カバーにより覆われる。
【0019】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、接続アセンブリおよび機械的接続部材が締結されている場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを可能とするために、第1の操作部および第2の操作部は安全カバーと干渉しない位置にある。
【0020】
本発明の別の例示的実施形態によれば、安全カバーは、操作孔が形成されている頂壁と、頂壁の両側にそれぞれ接続されている一対の側壁とを備える。安全カバーが初期位置にある場合、第1の操作部は、安全カバーの外側に配置され、第2の操作部は、操作孔を通して安全カバーから露出している。
【0021】
本発明の別の例示的実施形態によれば、制限部が安全カバーの頂壁の内壁面に形成され、安全カバーが初期位置から安全位置に移動すると、制限部は、安全カバーを安全位置に制限するように、第1の操作部に当接する。
【0022】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、相手側コネクタの相手側端子との電気的接続のためにハウジングに配置されている端子をさらに備える。
【0023】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、一端部が第1の方向においてハウジングに挿入され、端子と電気的に接続されているケーブルと、ハウジングの一端部に外装され、ケーブルをハウジングに固定するために用いられるエンドカバーとをさらに備える。
【0024】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ケーブルを第1の方向において挿入することを可能とするケーブルポートが、ハウジングの一端部に形成され、装着ポートは、接続アセンブリを第1の方向に垂直な第2の方向において挿入することを可能とするために、ハウジングの他端部の頂部に形成され、嵌合ポートが、コネクタが第2の方向において相手側コネクタと嵌合することを可能とするために、ハウジングの他端部の底部に形成される。
【0025】
本発明の別の例示的実施形態によれば、弾性カンチレバーが安全カバーに形成され、制限突出部がハウジングに形成され、ハウジングが相手側ハウジングと嵌合しておらず、安全カバーが初期位置にある場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを防止するために、弾性カンチレバーは制限突出部と干渉する位置にある。
【0026】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ハウジングが相手側ハウジングと嵌合しており、安全カバーが初期位置にある場合、安全カバーの移動が制限突出部により妨げられないように、弾性カンチレバーは、相手側ハウジングのロック解除部により制限突出部と干渉しない位置まで押し動かされる。
【0027】
本発明の別の態様によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタと、コネクタと嵌合するように適合されている相手側コネクタとを備える。相手側コネクタは、コネクタのハウジングと嵌合するのに好適な相手側ハウジングと、コネクタの端子との電気的接続のために相手側ハウジングに配置されている相手側端子と、コネクタの高電圧インターロックと嵌合するために相手側ハウジングに配置されている相手側高電圧インターロックとを備える。
【0028】
本発明に係る上述の例示的実施形態においては、高電圧インターロックが安全カバーとリンクするため、コネクタの端子が相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される前に、高電圧インターロックが常に相手側高電圧インターロックから切り離された状態にあることを確実にすることができ、それによりコネクタの使用安全性が向上する。
【0029】
加えて、本発明に係る前述の例示的実施形態においては、安全カバーにより、締結された接続アセンブリが偶発的に緩むことを確実に防止することができるのみならず、接続アセンブリが締結されているか否かを簡便に判定することもでき、それによりコネクタの使用安全性が向上する。
【0030】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】コネクタの安全カバーが示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図である。
【
図2】コネクタの安全カバーおよびハウジングが示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図である。
【
図3】コネクタの安全カバーおよびハウジングが示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明組立図である。
【
図4】接続アセンブリおよび機械的接続部材が緩み位置にあり、安全カバーが初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図である。
【
図5】接続アセンブリおよび機械的接続部材が締結位置にあり、安全カバーが初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図である。
【
図6】接続アセンブリおよび機械的接続部材が締結位置にあり、安全カバーが安全位置に移動している、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図である。
【
図7】本発明の例示的実施形態に係るコネクタハウジングの説明図である。
【
図8】上方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの安全カバーの説明斜視図である。
【
図9】下方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの安全カバーの説明斜視図である。
【
図10】本発明の例示的実施形態に係るコネクタハウジングおよび安全カバーの横断面図である。
【
図11】接続アセンブリおよび機械的接続部材が締結位置にあり、安全カバーが初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの説明図である。
【
図12】本発明の例示的実施形態に係る相手側コネクタの説明斜視図である。
【
図13】本発明の例示的実施形態に係るコネクタハウジングおよび高電圧インターロックの説明組立図である。
【
図14】本発明の例示的実施形態に係るコネクタハウジングの説明斜視図である。
【
図15】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックの説明斜視図である。
【
図16】安全カバーが初期位置にあり、高電圧インターロックが接続解除位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックおよび安全カバーならびに相手側コネクタの相手側高電圧インターロックの説明図である。
【
図17】安全カバーが初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックおよび安全カバーの説明組立図である。
【
図18】高電圧インターロックと接続される構造が示されている、下方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの安全カバーの説明図である。
【
図19】安全カバーが安全位置にあり、高電圧インターロックが接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックおよび安全カバーならびに相手側コネクタの相手側高電圧インターロックの断面図である。
【
図20】安全カバーが安全位置にあり、高電圧インターロックが接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックおよび安全カバーならびに相手側コネクタの相手側高電圧インターロックの説明図である。
【
図21】安全カバーが安全位置にあり、高電圧インターロックが接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの高電圧インターロックおよび安全カバーならびに相手側コネクタの相手側高電圧インターロックの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0033】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0034】
本発明の一般概念によれば、コネクタが提供される。コネクタは、スロットおよび装着ポートが形成されているハウジングと、ハウジングの装着ポートに設置され、コネクタの端子を相手側コネクタの相手側端子に締結するように適合されている接続アセンブリと、ハウジングに移動可能に装着され、接続アセンブリが安全カバーにより覆われない初期位置と、接続アセンブリが安全カバーにより覆われる安全位置との間で移動可能な安全カバーと、スロットに移動可能に設置され、高電圧インターロックが相手側コネクタの相手側高電圧インターロックと係合する接続位置と、高電圧インターロックが相手側高電圧インターロックから切り離される接続解除位置との間で移動可能な高電圧インターロックとを備える。
コネクタを相手側コネクタと嵌合させる過程において、接続アセンブリが締結されていない場合、安全カバーが初期位置から安全位置に移動することを防止するために、接続アセンブリは安全カバーと干渉する位置にある。安全カバーおよび高電圧インターロックが以下の関係に従ってリンクするように、安全カバーは高電圧インターロックと摺動可能に接続され、すなわち、安全カバーが初期位置に移動すると、高電圧インターロックが接続解除位置に移動し、安全カバーが安全位置に移動すると、高電圧インターロックが接続位置に移動する。
【0035】
本発明の別の一般概念によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、上記のコネクタと、コネクタと嵌合するように適合されている相手側コネクタとを備える。相手側コネクタは、コネクタのハウジングと嵌合するのに好適な相手側ハウジングと、コネクタの端子との電気的接続のために相手側ハウジングに配置されている相手側端子と、コネクタの高電圧インターロックと嵌合するために相手側ハウジングに配置されている相手側高電圧インターロックとを備える。
【0036】
図1は、コネクタ1の安全カバー100が示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図を示す。
図2は、コネクタ1の安全カバー100およびハウジング10が示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明分解図を示す。
図3は、コネクタ1の安全カバー100およびハウジング10が示されていない、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明組立図を示す。
【0037】
図1~
図3に示すように、例示の実施形態において、コネクタアセンブリは主に、コネクタ1および相手側コネクタ2を含む。コネクタ1は、ハウジング10、端子13および接続アセンブリ11を含む。相手側コネクタ2は、ハウジング10と嵌合する相手側ハウジング20、および、端子13と電気的に接続される相手側端子21を含む。
【0038】
図1~
図3に示すように、例示の実施形態において、端子13は、ハウジング10に配置される。ハウジング10は、装着ポート1011を有する。接続アセンブリ11は、ハウジング10の装着ポート1011に設置され、端子13を相手側コネクタ2の相手側端子21に締結するのに好適である。接続アセンブリ11は、ハウジング10から露出する第1の操作部111を有し、これにより、第1の操作部111により接続アセンブリ11を締結するまたは緩めることが可能となる。
【0039】
図4は、接続アセンブリ11および機械的接続部材12が緩み位置にあり、安全カバー100が初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図を示す。
図5は、接続アセンブリ11および機械的接続部材12が締結位置にあり、安全カバー100が初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図を示す。
図6は、接続アセンブリ11および機械的接続部材12が締結位置にあり、安全カバー100が安全位置に移動している、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明図を示す。
【0040】
図1~
図6に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1は、ハウジング10に摺動可能に装着される安全カバー100をさらに含む。
【0041】
図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、接続アセンブリ11が締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第1の操作部111は安全カバー100と干渉する位置にある(例えば、
図4に示すように、第1の操作部111の頂面が安全カバー100の内面よりも高い)。
【0042】
図4および
図5に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100が初期位置にある場合、第1の操作部111を操作することによって接続アセンブリ11を締結するまたは緩めることを可能とするために、第1の操作部111は安全カバー100により覆われない。
【0043】
図4および
図5に示すように、本発明の例示的実施形態において、安全カバー100が初期位置にある場合、接続アセンブリ11は(
図5に示すように)締結されている場合もあり、または(
図4に示すように)締結されていない場合もあることに留意されたい。
【0044】
図6に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100が安全位置にある場合、第1の操作部111を操作することによって締結された接続アセンブリ11が緩むことを防止するために、第1の操作部111は安全カバー100により覆われる。
【0045】
図1~
図6に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1は、ハウジング10に設置され、ハウジング10を相手側ハウジング20に締結するための相手側コネクタ2の相手側ハウジング20とのねじ接続に好適である機械的接続部材12をさらに含む。
【0046】
図1~
図6に示すように、例示の実施形態において、機械的接続部材12は第2の操作部121を有し、第2の操作部121は、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12を締結するまたは緩めることが可能なように、ハウジング10から露出している。
【0047】
図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、機械的接続部材12が締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第2の操作部121は安全カバー100と干渉する位置にある(例えば、
図4に示すように、第2の操作部121の頂面が安全カバー100の内面よりも高い)。
【0048】
図4および
図5に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100が初期位置にある場合、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12を締結するまたは緩めることを可能とするために、第2の操作部121は安全カバー100により覆われない。
【0049】
図4および
図5に示すように、本発明の例示的実施形態において、安全カバー100が初期位置にある場合、機械的接続部材12は(
図5に示すように)締結されている場合もあり、または(
図4に示すように)締結されていない場合もあることに留意されたい。
【0050】
図6に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100が安全位置にある場合、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12が緩むことを防止するために、第2の操作部121は安全カバー100により覆われる。
【0051】
図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、接続アセンブリ11および機械的接続部材12のいずれかが締結されていない場合、安全カバー100を初期位置から安全位置に移動することができないように、第1の操作部111および第2の操作部121のうちの一方が安全カバー100と干渉する位置にある。
【0052】
図5および
図6に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、接続アセンブリ11および機械的接続部材12が締結されている場合、第1の操作部111および第2の操作部121は、安全カバー100と干渉しない位置にある。このとき、安全カバー100を初期位置から安全位置に移動することができる。
【0053】
図7は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1のハウジング10の説明図を示す。
図8は、上方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の安全カバー100の説明斜視図を示す。
図9は、下方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の安全カバー100の説明斜視図を示す。
図10は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1のハウジング10および安全カバー100の横断面図を示す。
【0054】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100は、頂壁101および一対の側壁102を備える。操作孔101aが、頂壁101に形成される。一対の側壁102は、それぞれ頂壁101に接続される。安全カバー100が初期位置にある場合、第1の操作部111は、安全カバー100の外側に配置され、第2の操作部121は、操作孔101aを通して安全カバー100から露出する。
【0055】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、第1の方向に延びる案内スロット10bが、ハウジング10の外壁面および安全カバー100の側壁102の内壁面のうちの一方に形成され、第1の方向に延びる案内リブ102aが他方に形成される。案内リブ102aは、案内スロット10bに留められ、安全カバー100をハウジング10に対して初期位置と安全位置との間で移動するように案内するために、第1の方向において案内スロット10bに沿って移動可能である。
【0056】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、案内スロット10bは、ハウジング10の外壁面に形成され、案内リブ102aは、安全カバー100の側壁102の内壁面に形成される。案内スロット10bは、第1の方向に延びる案内面10cを有し、案内リブ102aは、案内リブ102aを第1の方向に移動するように案内するために、案内面10cと接触して摺動する。
【0057】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、制限部101bが、安全カバー100の頂壁101の内壁面に形成される。安全カバー100が初期位置から安全位置に移動すると、制限部101bは、安全カバー100を安全位置に制限するように、第1の操作部111に当接する。
【0058】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1は、ケーブル14およびエンドカバー15をさらに含む。ケーブル14の一端部は、第1の方向においてハウジング10に挿入され、端子13と電気的に接続される。エンドカバー15は、ケーブル14をハウジング10に固定するために、ハウジング10の一端部に外装される。
【0059】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、ケーブル14を第1の方向において挿入することを可能とするケーブルポート1014が、ハウジング10の一端部に形成される。装着ポート1011は、接続アセンブリ11を第1の方向に垂直な第2の方向において挿入することを可能とするために、ハウジング10の他端部の頂部に形成される。嵌合ポートが、コネクタ1が第2の方向において相手側コネクタ2と嵌合することを可能とするために、ハウジング10の他端部の底部に形成される。
【0060】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100およびエンドカバー15の各々は、第1の方向において互いに反対側にある前端部および後端部を有する。安全カバー100が安全位置から初期位置に移動すると、安全カバー100を初期位置に制限するように、エンドカバー15の前端面が安全カバー100の後端面に当接する。
【0061】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、ハウジング10は、少なくとも2つのハウジングユニットおよび接続部10aを含む。接続部10aは、ハウジング10の2つの隣接するハウジングユニットの間に接続される。装着孔が接続部10aに形成され、機械的接続部材12は、接続部10aの装着孔に設置される。
【0062】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1は、少なくとも2つの端子13、少なくとも2つの接続アセンブリ11、少なくとも2つのケーブル14および少なくとも2つのエンドカバー15を含む。少なくとも2つの端子13はそれぞれ、少なくとも2つの相手側端子21との電気的接続のために少なくとも2つのハウジングユニットに配置される。少なくとも2つの接続アセンブリ11はそれぞれ、少なくとも2つの端子13を少なくとも2つの相手側端子21に締結するために少なくとも2つのハウジングユニットに設置される。少なくとも2つのケーブル14はそれぞれ、少なくとも2つのハウジングユニットに挿入され、少なくとも2つの端子13と電気的に接続される。
少なくとも2つのエンドカバー15はそれぞれ、少なくとも2つのケーブル14を少なくとも2つのハウジングユニットに固定するために少なくとも2つのハウジングユニットの一端部に外装される。
【0063】
ただし、本発明は、例示の実施形態に限定されない。例えば、コネクタ1は、1つの端子13、1つの接続アセンブリ11、1つのケーブル14および1つのエンドカバー15を含むものであってもよい。
【0064】
図1~
図10に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100は、一体成形部品である。例えば、安全カバー100は、一体成形されてよい。
【0065】
図11は、接続アセンブリ11および機械的接続部材12が締結位置にあり、安全カバー100が初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の説明図を示す。
図12は、本発明の例示的実施形態に係る相手側コネクタ2の説明斜視図を示す。
【0066】
図1~
図12に示すように、例示の実施形態において、弾性カンチレバー102bが安全カバー100に形成され、制限突出部10dがハウジング10に形成される。
図11に示すように、ハウジング10が相手側ハウジング20と嵌合しておらず、安全カバー100が初期位置にある場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、弾性カンチレバー102bは制限突出部10dと干渉する位置にある。
【0067】
図1~
図12に示すように、例示の実施形態において、ハウジング10が相手側ハウジング20と嵌合しており、安全カバー100が初期位置にある場合、安全カバー100の移動が制限突出部10dにより妨げられないように、弾性カンチレバー102bは、相手側ハウジング20におけるロック解除部20dにより制限突出部10dと干渉しない位置まで押し動かされる。
【0068】
図1~
図12に示すように、例示の実施形態において、ハウジング10が相手側ハウジング20と嵌合しており、安全カバー100が安全位置に移動している場合、安全カバー100を安全位置に制限するように、弾性カンチレバー102bの自由端部が相手側ハウジング20の止め部20bに当接する。
【0069】
図1~
図12に示すように、例示の実施形態において、ねじ孔210が相手側端子21に形成され、または、ねじ孔210が、相手側端子21と組み付けられる相手側接続アセンブリ22に形成され、接続アセンブリ11は、ねじ孔210に接続されるねじ接続部材110を含む。ねじ接続孔220が相手側ハウジング20に形成され、コネクタ1の機械的接続部材12は、ねじ接続孔220に接続されるねじ接続部120を有する。
【0070】
図1~
図12に示すように、例示の実施形態において、相手側コネクタ2は、絶縁材料から作製される内側ハウジング200をさらに含む。内側ハウジング200は、相手側ハウジング20に設置される。例示の実施形態において、ハウジング10および相手側ハウジング20は、導電性材料から作製される導電性ハウジングである。相手側ハウジング20は、径方向に延びるフランジ部分20aを有し、ねじ接続孔220は、フランジ部分20aに形成される。
【0071】
図13は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1のハウジング10および高電圧インターロック16の説明組立図を示す。
図14は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1のハウジング10の説明斜視図を示す。
図15は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16の説明斜視図を示す。
図16は、安全カバー100が初期位置にあり、高電圧インターロック16が接続解除位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16および安全カバー100ならびにコネクタ2の高電圧インターロック26の説明図を示す。
【0072】
図1~
図16に示すように、本発明の例示的実施形態においては、コネクタ1も開示される。コネクタ1は、ハウジング10、端子13、接続アセンブリ11、安全カバー100および高電圧インターロック16を含む。ハウジング10には、スロット1016および装着ポート1011が形成される。端子13は、ハウジング10に配置される。接続アセンブリ11は、ハウジング10の装着ポート1011に設置され、端子13を相手側コネクタ2の相手側端子21に締結するのに好適である。安全カバー100は、ハウジング10に移動可能に装着され、接続アセンブリ11が安全カバー100により覆われない初期位置と、接続アセンブリ11が安全カバー100により覆われる安全位置との間で移動可能である。
高電圧インターロック16は、スロット1016に移動可能に設置され、高電圧インターロック16が相手側コネクタ2の相手側高電圧インターロック26と係合する接続位置と、高電圧インターロック16が相手側高電圧インターロック26から切り離される接続解除位置との間で移動可能である。
【0073】
図1~
図16に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、接続アセンブリ11が締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、接続アセンブリ11は安全カバー100と干渉する位置にある。
【0074】
図19は、安全カバー100が安全位置にあり、高電圧インターロック16が接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16および安全カバー100ならびに相手側コネクタ2の相手側高電圧インターロック26の断面図を示す。
図20は、安全カバー100が安全位置にあり、高電圧インターロック16が接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16および安全カバー100ならびに相手側コネクタ2の相手側高電圧インターロック26の説明図を示す。
図21は、安全カバー100が安全位置にあり、高電圧インターロック16が接続位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16および安全カバー100ならびに相手側コネクタ2の相手側高電圧インターロック26の断面図を示す。
【0075】
図1~
図16および
図19~
図21に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100および高電圧インターロック16は、それらが以下の関係に従ってリンクするように摺動するように接続される。すなわち、安全カバー100が初期位置に移動すると、高電圧インターロック16が接続解除位置に移動し、安全カバー100が安全位置に移動すると、高電圧インターロック16が接続位置に移動する。
【0076】
図17は、安全カバー100が初期位置にある、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の高電圧インターロック16および安全カバー100の説明組立図を示す。
図18は、高電圧インターロック16と接続される構造を示す、下方から見た場合における、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ1の安全カバー100の説明図を示す。
【0077】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、高電圧インターロック16は、絶縁体161および2つの検出端子163を含む。2つの検出端子163は、高電圧インターロック回路(不図示)の正極および負極への電気的接続のために絶縁体161に固定される。高電圧インターロック16が接続位置に移動すると、高電圧インターロック16の2つの検出端子163は、相手側高電圧インターロック26における相手側検出端子263と電気的に接続されて、高電圧インターロック回路をターンオンする。高電圧インターロック16が接続解除位置に移動すると、2つの検出端子163は、相手側検出端子263から切り離されて、高電圧インターロック回路をカットオフする。
【0078】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1が相手側コネクタ2と嵌合し、接続アセンブリ11が締結されていない場合、安全カバー100を初期位置から安全位置に移動することができないように、接続アセンブリ11は安全カバー100と干渉する位置にある。したがって、接続アセンブリ11が締結されていない場合、高電圧インターロック16は常に接続解除位置にある。接続アセンブリ11が締結されている場合にのみ、高電圧インターロック16を接続位置に移動することができる。
【0079】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、コネクタ1を相手側コネクタ2と嵌合させる際には、高電圧端子(端子13および端子21)が電気的に接続された後にのみ高電圧インターロック回路がターンオンされ、コネクタ1および相手側コネクタ2を切り離す際には、高電圧端子(端子13および端子21)が切り離される前に高電圧インターロック回路がカットオフされる。これにより、高電圧端子(端子13および端子21)が活線挿抜されることを回避することができ、コネクタの使用安全性が向上する。
【0080】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、安全カバー100は、第1の方向(
図1~
図21における水平方向)において初期位置と安全位置との間で移動するように構成される。高電圧インターロック16は、第1の方向に垂直な第2の方向(
図1~
図21における鉛直方向)において接続位置と接続解除位置との間で移動するように構成される。
【0081】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、第1の方向に延びる案内スロット10bが、安全カバー100の内壁面およびハウジング10の外壁面のうちの一方に形成され、第1の方向に延びる案内リブ102aが他方に形成される。案内スロット10bは、安全カバー100をハウジング10に対して第1の方向において初期位置と安全位置との間で移動するように案内するために、案内リブ102aと摺動可能に嵌合する。
【0082】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、ハウジング10におけるスロット1016は、第2の方向に延び、高電圧インターロック16の絶縁体160は、第2の方向に延びる第1の部分161を含む。絶縁体160の第1の部分161は、高電圧インターロック16をハウジング10に対して第2の方向において接続位置と接続解除位置との間で移動するように案内するために、ハウジング10のスロット1016と摺動可能に嵌合する。
【0083】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、高電圧インターロック16の絶縁体160は、第1の部分161と接続される第2の部分162をさらに含み、第2の部分162は、ハウジング10の外側に配置される。検出端子163は、絶縁体160の第1の部分161に固定され、絶縁体160の第2の部分162は、安全カバー100と摺動可能に接続される。
【0084】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、一対の支持壁103が、安全カバー100の頂壁101の内壁面に形成され、絶縁体160の第2の部分162の一部が、一対の支持壁103の間の間隙に配置される。シュート1620が、絶縁体160の第2の部分162の各側に形成される。一対の支持壁103にはそれぞれ、シュート1620と摺動可能に接続される凸部103aが形成される。シュート1620は、第1の方向(
図1~
図21における水平方向)における安全カバー100の移動を第2の方向(
図1~
図21における鉛直方向)における高電圧インターロック16の移動に転換するために、第1の方向に対して傾斜した方向に所定の長さ延びる主部1623を含む。
【0085】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、シュート1620は、シュート1620の主部1623の2つの端部とそれぞれ接続される第1の端部1621および第2の端部1622をさらに含み、第1の端部1621および第2の端部1622は、第1の方向に延びる。安全カバー100が初期位置に移動すると、凸部103aがシュート1620の第1の端部1621に移動する。安全カバー100が安全位置に移動すると、凸部103aがシュート1620の第2の端部1622に移動する。
【0086】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、高電圧インターロック16は、シールリング164をさらに含む。シールリング164は、絶縁体160の第1の部分161とハウジング10のスロット1016との間の間隙を封止するために、絶縁体160の第1の部分161に外装される。
【0087】
図1~
図21に示すように、例示の実施形態において、相手側コネクタ2は、絶縁材料から作製される内側ハウジング200を含み、相手側高電圧インターロック26は、内側ハウジング200に固定的に設置される。相手側高電圧インターロック26は、絶縁体260、および絶縁体260に配置される相手側検出端子263を含む。高電圧インターロック16が相手側高電圧インターロック26と嵌合すると、相手側検出端子263は、2つの検出端子163を接続するように2つの検出端子163の間にブリッジ接続される。
【0088】
図1~
図21に示すように、本発明の例示的実施形態においては、コネクタ1、およびコネクタ1と嵌合するのに好適な相手側コネクタ2を含むコネクタアセンブリも開示される。相手側コネクタ2は、相手側ハウジング20、相手側端子21および相手側高電圧インターロック26を含む。相手側ハウジング20は、コネクタ1のハウジング10と嵌合するのに好適である。相手側端子21は、コネクタ1の端子13との電気的接続のために相手側ハウジング20に配置される。相手側高電圧インターロック26は、コネクタ1の高電圧インターロック16と嵌合するために相手側ハウジング20に配置される。
【0089】
本発明は、例示の実施形態に限定されないことに留意されたい。本発明の技術的教示によれば、当業者が他の変形形態、例えば以下の2つの変形形態に想到することは容易である。
【0090】
第1の変形形態の例
上記の
図1~
図12を参照されたい。第1の変形形態においては、ハウジング10、機械的接続部材12および安全カバー100を含むコネクタ1が開示される。安全カバー100は、ハウジング10に摺動可能に装着される。機械的接続部材12は、ハウジング10に装着され、ハウジング10を相手側ハウジング20に締結するための相手側コネクタ2の相手側ハウジング20とのねじ接続に好適である。機械的接続部材12は、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12を締結するまたは緩めることを可能とする、ハウジング10から露出する第2の操作部121を有する。
【0091】
上記の
図1~
図12を参照して、コネクタ1および相手側コネクタ2を嵌合させる際に、機械的接続部材12が締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第2の操作部121は安全カバー100と干渉する位置にある。
【0092】
上記の
図1~
図12を参照されたい。コネクタ1および相手側コネクタ2を嵌合させる際に機械的接続部材12が締結されている場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを可能とするために、第2の操作部121は安全カバー100と干渉しない位置にある。
【0093】
上記の
図1~
図12を参照して、安全カバー100が初期位置にある場合、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12を締結するまたは緩めることを可能とするために、第2の操作部121は安全カバー100により覆われない。
【0094】
上記の
図1~
図12を参照して、安全カバー100が安全位置にある場合、第2の操作部121を操作することによって機械的接続部材12が緩むことを防止するために、第2の操作部121は安全カバー100により覆われる。
【0095】
第2の変形形態の例
上記の
図1~
図12を参照して、第2の変形形態においては、ハウジング10、端子13、接続アセンブリ11および安全カバー100を含むコネクタ1が開示される。端子13は、ハウジング10に配置される。接続アセンブリ11は、ハウジング10に設置され、端子13を相手側コネクタ2の相手側端子21に締結するのに好適である。安全カバー100は、ハウジング10に摺動可能に装着される。接続アセンブリ11は、ハウジング10から露出する第1の操作部111を有し、これにより、第1の操作部111を操作することによって接続アセンブリ11を締結するまたは緩めることが可能となる。
【0096】
上記の
図1~
図12を参照して、コネクタ1および相手側コネクタ2を嵌合させる際に、接続アセンブリ11が締結されていない場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを防止するために、第1の操作部111は安全カバー100と干渉する位置にある。
【0097】
上記の
図1~
図12を参照して、コネクタ1および相手側コネクタ2を嵌合させる際に、接続アセンブリ11が締結されている場合、安全カバー100が初期位置から安全位置に移動することを可能とするために、第1の操作部111は安全カバー100と干渉しない位置にある。
【0098】
上記の
図1~
図12を参照して、安全カバー100が初期位置にある場合、第1の操作部111を操作することによって接続アセンブリ11を締結するまたは緩めることを可能とするために、第1の操作部111は安全カバー100により覆われない。
【0099】
上記の
図1~
図12を参照されたい。安全カバー100が安全位置にある場合、第1の操作部111を操作することによって接続アセンブリ11が緩むことを防止するために、第1の操作部111は安全カバー100により覆われる。
【0100】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。
【0101】
いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。
【0102】
本明細書において用いられる場合、単数形で記載され「a」または「an」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。
【外国語明細書】