IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社スタートトゥデイの特許一覧

特開2023-13345情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3A
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3B
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3C
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023013345
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/12 20200101AFI20230119BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230119BHJP
   G06F 30/20 20200101ALI20230119BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20230119BHJP
   G06F 111/18 20200101ALN20230119BHJP
【FI】
G06F30/12
G06Q50/10
G06F30/20
G06T19/00 A
G06F111:18
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117460
(22)【出願日】2021-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】玉村 雄大
(72)【発明者】
【氏名】木下 郁英
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
【テーマコード(参考)】
5B050
5B146
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA13
5B146AA11
5B146BA01
5B146DG07
5B146DJ12
5B146DJ14
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、推定部と、提供部とを備える。取得部は、ユーザの体型に関する体型情報を取得する。生成部は、取得部により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する。推定部は、取得部により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する。提供部は、推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、
前記取得部により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定部と、
前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記表示対象に、前記対象物を着用させることにより生じる、前記表示対象と前記対象物との接地面積に基づく前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の属性に応じて、前記張力を重み付けして、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記対象物の各部分ごとに予め紐づけられた第1領域の領域中で、前記張力が所定の閾値以上となる領域の割合が所定の閾値以上の場合に、当該第1領域の領域全体が、前記張力が所定の閾値以上とみなして、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの体型に応じて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの購買傾向に基づいて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの嗜好情報に基づいて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとの、前記着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、前記対象物を推奨する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示対象は、前記ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターである
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記対象物は、前記ユーザの体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で購入可能な被服である
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成工程と、
前記取得工程により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成工程により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成手順と、
前記取得手順により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定手順と、
前記推定手順により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成手順により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮想的にユーザの試着を手助けする技術が知られている。例えば、画像情報に基づいて、ユーザの試着状態を把握させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-032640号公報
【特許文献2】特開2007-011543号公報
【特許文献3】特開平10-340282号公報
【特許文献4】特開平08-044785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、前記取得部により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定部と、前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3A図3Aは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
図3B図3Bは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
図3C図3Cは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る体型情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る購買履歴記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る嗜好情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させるための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ユーザの体型情報に基づいて、ユーザが所定の対象物を着用した際の着用の感覚を推定し、ユーザの体型を模して仮想上で表示された表示対象に、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる情報を提供する機能を有する。
【0015】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0016】
〔2.情報処理の一例〕
以下実施形態では、説明の便宜上、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象の一例として、アバター(Avatar)を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザの体型を仮想上で疑似的に表現可能なものであれば、アバターといった単語で表現されるものに限らず、どのようなものであってもよい。なお、アバターが3Dであるものとして説明する。また、以下実施形態では、アバターに着用させる対象物の一例として、被服を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザが身に着けることが可能なものであれば、被服に限らず、どのようなものであってもよい。
【0017】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。図2では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとする。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型に関する体型情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、端末装置10に表示された画面UI11に入力された入力情報に基づいて、ユーザU11の体型情報を取得する。この場合、情報処理装置100は、ユーザU11により入力された体型情報を、ユーザU11の体型情報として取得する。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報をどのように取得してもよい。図2では、情報処理装置100が、ユーザU11の体型情報を、画面UI11を介して取得する場合を示すが、この例に限られないものとする。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報を、着用することにより体型情報の詳細が計測可能な体型情報計測手段を介して取得してもよい。
【0019】
ここで、画面UI11を説明する。画面UI11は、ユーザU11に体型情報の入力を提案するUI画面の一例である。画面UI11は、例えば、所定の電子商店街を管理するサーバから提供されたUI画面である。画面UI11には、体型情報の入力を提案する文字情報の一例として、「3Dアバターを生成するため、あなたの体型を入力してください」といった文字情報が表示されている。
【0020】
画面UI11は、体型情報の入力を提案する入力項目NK11乃至NK16を含む。入力項目NK11は、身長の入力を提案する項目である。また、入力項目NK12は、胸囲の入力を提案する項目である。また、入力項目NK13は、ウエストの入力を提案する項目である。また、入力項目NK14は、ヒップの入力を提案する項目である。また、入力項目NK15は、腕の長さの入力を提案する項目である。また、入力項目NK16は、股下の入力を提案する項目である。また、画面UI11は、入力項目NK11乃至NK16に入力された情報を、アバターを生成するための情報として決定する操作項目SK11を含む。なお、図2では、画面UI11が有する入力項目の数が6つである場合を示すが、入力項目の数は特に限定されないものとする。また、入力項目が対象とする項目は、身長や胸囲などの入力項目NK11乃至NK16の例に限定されないものとする。例えば、画面UI11は、体重の入力を提案する項目を含んでもよい。
【0021】
ユーザU11が、入力項目NK11乃至NK16に対して体型情報を入力し、操作項目SK11を操作(例えば、クリックやタップ)すると、入力項目NK11乃至NK16に対して入力された入力情報が、情報処理装置100に送信される。そして、情報処理装置100は、入力項目NK11乃至NK16に対して入力された入力情報に基づいて、ユーザU11の体型情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、入力項目NK11に170cmと入力された場合には、ユーザU11の身長が170cmであるといった情報を取得する。
【0022】
情報処理装置100は、取得された体型情報に基づいて、ユーザU11の体型を仮想上で疑似的に表現したアバターを生成する(ステップS102)。なお、情報処理装置100は、ユーザU11のアバターをユーザU11に提示するための情報を端末装置10に送信してもよい。この場合、端末装置10は、ユーザU11のアバターを表示させる。これにより、ユーザU11は、アバターの体型が自身の体型と合っているか否かを適切に把握することができる。
【0023】
図3Aは、ユーザU11にアバターを提示するUI画面の一例を示す図である。画面UI12には、ユーザU11のアバターAV11が表示されている。なお、アバターAV11の状態(ポーズ)は、任意に変更可能なものとする。また、画面UI12は、アバターAV11を、自身のアバターとして決定する操作項目SK12を含む。ユーザU11が、操作項目SK12を操作すると、操作項目SK12が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。
【0024】
情報処理装置100は、生成されたアバターに着用させる被服に関する情報を取得する(ステップS103)。なお、生成されたアバターに着用させる被服に関する情報は、どのように取得されてもよい。例えば、情報処理装置100は、生成されたアバターに着用させる被服を選択させるための情報を端末装置10に送信し、ユーザU11が選択することにより取得してもよい。また、例えば、ユーザU11は、ユーザU11の体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で提供される被服の中から、アバターに着用させる被服を選択してもよい。
【0025】
図3Bは、ユーザU11に被服を選択させるUI画面の一例を示す図である。画面UI13には、ユーザU11が選択した被服を着用したモデルMO11が表示されている。なお、モデルMO11は、アバターAV11とは異なり、ユーザU11の体型を反映した表示対象ではなく、予め定められた表示対象である。例えば、モデルMO11は、所定の電子商店街を管理するサーバから提供された情報に基づいて表示される。なお、モデルMO11の状態は、任意に変更可能なものとする。また、図3Cは、図3BのUI画面において、着用の感覚が、例えばきついと推定された部分にハッチングHA11が付された図である。図3Cでは、ウエスト部分にハッチングHA11が付されている。後述する着用の感覚を示す情報は、例えば、このようなハッチングHA11が付された部分に表示されるものとする。
【0026】
画面UI13は、被服の選択を提案する入力項目NK21及びNK22を含む。ユーザU11が入力項目NK21及びNK22を操作すると、被服が選択可能なものとする。例えば、ユーザU11が入力項目NK21及びNK22を操作すると、被服が選択可能なUI画面に遷移する。そして、ユーザU11が入力項目NK21及びNK22を介して被服を選択すると、選択された被服を着用したモデルMO11が表示される。また、画面UI13は、選択された被服を、アバターAV11に着用させる被服として決定する操作項目SK13を含む。ユーザU11が、操作項目SK13を操作すると、操作項目SK13が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。なお、図3Bでは、画面UI13が有する入力項目の数がアウターとパンツとの2つである場合を示すが、入力項目の数は特に限定されないものとする。また、入力項目が対象とする項目は、アウターとパンツといった入力項目NK21及びNK22の例に限定されないものとする。
【0027】
ユーザU11が、入力項目NK21及びNK22を介して被服を選択し、操作項目SK13を操作すると、入力項目NK21及びNK22を介して選択された情報が、情報処理装置100に送信される。そして、情報処理装置100は、入力項目NK21及びNK22で選択された情報に基づいて、アバターAV11に着用させる被服に関する情報を取得する。
【0028】
情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が着用したように表示させるための情報を端末装置10に送信する(ステップS104)。なお、アバターAV11の着用を示す表示態様には、3Dに基づく着用に限らず、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11に重畳して表示させるといった2Dに基づく着用を示す表示態様を含むものとする。また、情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が着用したように表示させるための情報とともに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を端末装置10に送信する。以下、着用の感覚を示す情報を説明する。
【0029】
ここで、着用の感覚とは、例えば、きつい、緩い、ちくちくする、さらさらするといったサイズ感に関する感覚である。例えば、ユーザU11のウエストが80cmであり、被服の推奨ウエストが78cmである場合、ユーザU11は、ウエスト部分がきついと感じると推定される。また、ユーザU11のウエスト部分に対する被服の伸縮に基づく張力が大きくなるため、ユーザU11は、ウエスト部分がちくちくすると感じると推定されてもよい。同様に、例えば、ユーザU11のウエストが80cmであり、被服の推奨ウエストが78cmである場合、ユーザU11は、ウエスト部分が緩いと感じると推定される。また、ユーザU11のウエスト部分に対する被服の張力が大きくないため、ユーザU11は、ウエスト部分がさらさらすると感じると推定されてもよい。なお、着用の感覚は、これらの例に限定されず、サイズ感に関する感覚であれば、どのようなものであってもよい。また、サイズ感に関する感覚を示す表現は、様々であり、解釈も様々である。例えば、きつくないと緩いなど、サイズ感に関する感覚が同義である場合がある。同義である場合には、同一のものとして扱ってもよいものとする。また、被服には、例えば、補正下着等、体型の補正を目的とするものがある。着用の感覚とは、補正が適切か否かといった補正の適切性に関するものであってもよい。
【0030】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報と、選択された被服の3Dに関する情報とに基づいて、着用の感覚を示す情報を判定する。具体的には、情報処理装置100は、アバターAV11と被服との接地面積を特定し、特定された接地面積に対応する部分の被服の張力に基づいて、接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を判定する。そして、情報処理装置100は、判定結果に基づいて、接地面積ごとに、着用の感覚を推定する。そして、情報処理装置100は、接地面積ごとに、推定された着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。
【0031】
情報処理装置100は、例えば、きつい度合いが低いほど青色で表示し、きつい度合いが高いほど赤色で表示するといったヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。このように、情報処理装置100は、張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。また、情報処理装置100は、接地面積が特定された部分のみ、きつい度合いが高いほど赤色で表示し、接地面積が特定された部分以外は、一律に青色で表示するといったヒートマップ情報を用いてもよい。なお、ヒートマップ情報は、着用の感覚を示す情報の表示態様の一例であり、この例に限定されないものとする。情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を表現可能な表示態様であれば、ヒートマップ情報に限らず、どのような表示態様に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0032】
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、アバターAV11と被服との接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する場合を示したが、この場合、2通りの方法が想定される。接地面積の所定の単位ごとに着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる方法と、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域全体で着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる方法である。前者の場合、情報処理装置100は、所定の単位(例えば、マス目やセル)ごとに接地面積を特定し、所定の単位ごとに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。この場合、所定の単位ごとに張力が判定されるため、ヒートマップ情報はまだらになると想定される。後者の場合、情報処理装置100は、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中で、張力が所定の閾値以上と判定された領域の割合を特定し、特定された割合が所定の閾値以上か否かを判定する。なお、特定された領域の割合とは、例えば、マス目やセルなどの所定の単位に基づく割合である。そして、情報処理装置100は、特定された割合が所定の閾値以上と判定された場合、所定の領域全体が、張力が所定の閾値以上とみなして、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。例えば、被服の胸周りの領域が予め定められており、胸周りの領域中で多数がきついと判定された場合には、胸周りの領域全体が赤く表示される。なお、後者の場合、情報処理装置100は、張力が所定の閾値以上と判定された領域の割合に基づく場合に限らず、例えば、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中における張力の平均値や他の統計処理に基づく値を、所定の領域全体の張力として判定してもよい。
【0033】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、素材等の被服の属性に応じて、張力を重み付けしてもよい。例えば、ジャージ素材かTシャツ素材かで伸縮性が異なると想定される。また、例えば、ジャージ素材かTシャツ素材かで被服における伸縮性が高い部分が異なると想定される。このため、ジャージ素材かTシャツ素材かで、例えばユーザが感じるきつさが異なると想定される。情報処理装置100は、接地面積に対応する部分の被服の属性に応じて、張力を重み付けしてもよい。そして、情報処理装置100は、重み付けされた張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、張力と重みとを掛け合わせることで算出された張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。なお、被服の属性は、素材に限らず、例えば、平織りや綾織り等、被服の編み方に関するものであってもよい。情報処理装置100は、被服の編み方に応じて、張力を重み付けすることにより、被服の編み方に応じて重み付けされた張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0034】
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、アバターAV11と被服との接地面積を特定し、接地面積に対する張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する場合を示した。すなわち、情報処理装置100は、張力に基づいて、きつい等の着用の感覚を判定する場合を示した。しかしながら、張力に基づく場合に限られないものとする。情報処理装置100は、着用の感覚が判定可能であれば、どのような方法を用いてもよい。例えば、情報処理装置100は、被服の各部分ごとに、ユーザの体型情報との差分に基づいて、着用の感覚を判定してもよい。以下、ユーザの体型情報との差分を用いた3つの方法を例に挙げて説明する。
【0035】
情報処理装置100は、ユーザの体型に対して統計的によく購入される被服のサイズ情報を特定する。そして、情報処理装置100は、特定された被服のサイズ情報に基づいて、各部分ごとに推奨される推奨サイズを特定する。例えば、情報処理装置100は、特定された被服のサイズ情報に対する統計処理に基づいて、各部分ごとに推奨される推奨サイズを特定する。そして、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、特定された推奨サイズのサイズ情報との比較に基づいて、差分を判定する。これにより、情報処理装置100は、ユーザの体型に対して統計的によく購入される被服であっても、例えば被服の所定の部分におけるユーザの体型情報との差分が1cm未満の場合には、1cm以上の場合と比較して、その部分に対する着用の感覚はきついと判定することができる。このように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの体型に応じて被服の各部分ごとに推奨される推奨体型の体型情報とに基づいて、被服の各部分ごとに、着用の感覚を判定し、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0036】
情報処理装置100は、ユーザの購買履歴に基づいて、ユーザが過去に購入した被服のサイズ情報を特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザが過去に購入した被服の各部分ごとのサイズ情報を特定する。そして、情報処理装置100は、特定された被服のサイズ情報に基づいて、被服のサイズに関するユーザの購買傾向を特定する。例えば、情報処理装置100は、被服の各部分ごとのサイズに関するユーザの購買傾向を特定する。そして、情報処理装置100は、特定されたユーザの購買傾向に基づいて、各部分ごとに推奨される推奨サイズを特定する。そして、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの購買傾向に基づいて特定された推奨サイズのサイズ情報との比較に基づいて、差分を判定する。このように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの購買傾向に基づいて被服の各部分ごとに推奨される推奨体型の体型情報とに基づいて、被服の各部分ごとに、着用の感覚を判定し、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0037】
情報処理装置100は、ユーザの嗜好情報を特定する。例えば、情報処理装置100は、予めユーザにヒアリング(例えば、アンケート)を行って、ユーザのヒアリング結果に基づいて、ユーザの嗜好情報を特定する。情報処理装置100は、例えば、ユーザが所定のサービス(例えば、被服を提供する所定の電子商店街)を初回利用するときに、複数種類の画像情報又は文字情報を表示させて、ユーザに選択させることで、ユーザの好みのサイズ感を特定してもよい。また、情報処理装置100は、例えば、ユーザのヒアリング結果に基づいて、ユーザの好みのブランドを特定してもよい。そして、情報処理装置100は、特定されたユーザの好みのブランドの被服のサイズ情報に基づいて、ブランドごとの被服のサイズ傾向を特定してもよい。例えば、ウエストが細身、腰回りが細身といったブランドごとの被服のサイズ傾向を特定してもよい。
【0038】
情報処理装置100は、ユーザの嗜好情報に基づいて、ユーザの好みのサイズ感に基づくサイズ情報を特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザの好みのブランドが細身の被服が好きなユーザをターゲットとするブランドである場合には、ユーザの好みのサイズ感が細身であると特定して、細身のサイズ感に応じたサイズ情報を特定する。例えば、情報処理装置100は、ブランドのサイズ情報を特定する。なお、ユーザの好みのサイズ感は、被服の部分ごとのサイズ感であってもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの好みのブランドが、腕周りの細身の被服が好きなユーザをターゲットとするブランドである場合には、ユーザの好みのサイズ感が、腕周りの細身であると特定して、腕周りの細身のサイズ感に応じたサイズ情報を特定する。そして、情報処理装置100は、特定されたユーザの好みのサイズ情報に基づいて、各部分ごとに推奨される推奨サイズを特定する。そして、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの好みのサイズ感に基づいて特定された推奨サイズのサイズ情報との比較に基づいて、差分を判定する。このように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの嗜好情報に基づいて被服の各部分ごとに推奨される推奨体型の体型情報とに基づいて、被服の各部分ごとに、着用の感覚を判定し、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0039】
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、アバターAV11を生成し、アバターAV11と被服との3Dに基づく接地面積を特定し、接地面積に対する張力に基づいて、きつい等の着用の感覚を判定する場合を示した。ここで、情報処理装置100は、アバターを生成する代わりに、ユーザの体型の体積(容積)を特定し、ユーザの体型の体積と、被服を着用した際に想定される被服の体積とに基づいて、着用の感覚を判定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、ユーザの体型情報に基づいて、ユーザの体積を特定する。また、情報処理装置100は、予め定められた被服情報に基づいて、被服を着用した際に想定される被服の体積を特定する。そして、情報処理装置100は、ユーザの体型の体積と、被服の体積との比較に基づいて、被服とユーザの体型との関係性を示す指標を算出することで、着用の感覚を判定してもよい。なお、情報処理装置100は、画像情報から、ユーザの体積や被服の体積を推定してもよい。
【0040】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、補正下着等の体型の補正を目的とする被服に対しては、接地面積に対する張力に基づいて、補正の適切性を判定してもよい。そして、情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報として、補正の適切性を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。情報処理装置100は、例えば、補正が適切に行われるほど赤色で表示し、補正が適切に行われないほど青色で表示するといったヒートマップ情報に基づいて、補正の適切性を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0041】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0042】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0043】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図2に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0044】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0045】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0046】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0047】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、ユーザの体型情報の入力を提案するUI画面を表示するための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、ユーザが選択した被服を、アバターが着用したように表示させるUI画面を表示するための情報を受信する。
【0048】
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、ユーザにより入力された入力情報を送信する。
【0049】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0050】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0051】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、体型情報記憶部121と、購買履歴記憶部122と、嗜好情報記憶部123とを有する。
【0052】
体型情報記憶部121は、ユーザの体型情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る体型情報記憶部121の一例を示す。図6に示すように、体型情報記憶部121は、「体型ID」、「ユーザID」、「時期」、「体型情報1」、「体型情報2」、「体型情報3」といった項目を有する。
【0053】
「体型ID」は、体型情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「時期」は、ユーザから体型情報を受け付けられた時期を示す。「体型情報1」は、体型情報を示す。例えば、「体型情報1」は、画面UI11の入力項目NK11に対して入力された体型情報を示す。図6に示す例では、「体型情報1」に「体型情報#11」や「体型情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、身長170cmなどの値に関する情報が格納される。同様に、「体型情報2」は、体型情報を示す。例えば、「体型情報2」は、画面UI11の入力項目NK12に対して入力された体型情報を示す。図6に示す例では、「体型情報2」に「体型情報#21」や「体型情報#22」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、胸囲80cmなどの値に関する情報が格納される。同様に、「体型情報3」は、体型情報を示す。例えば、「体型情報3」は、画面UI11の入力項目NK13に対して入力された体型情報を示す。図6に示す例では、「体型情報3」に「体型情報#31」や「体型情報#32」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ウエスト80cmなどの値に関する情報が格納される。
【0054】
すなわち、図6では、体型ID「TJ11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、時期が「2021年5月19日」であり、体型情報1が「体型情報#11」であり、体型情報2が「体型情報#21」であり、体型情報3が「体型情報#31」である例を示す。
【0055】
購買履歴記憶部122は、ユーザの購買履歴に関する情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る購買履歴記憶部122の一例を示す。図7に示すように、購買履歴記憶部122は、「購買履歴ID」、「ユーザID」、「購入時期」、「被服ID」といった項目を有する。
【0056】
「購買履歴ID」は、購買履歴を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「購入時期」は、被服を購入した時期を示す。「被服ID」は、購入した被服を識別するための識別情報を示す。
【0057】
すなわち、図7では、購買履歴「KR11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、購入時期が「2021年4月19日」であり、被服IDが「IT11」である例を示す。
【0058】
嗜好情報記憶部123は、ユーザの嗜好情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る嗜好情報記憶部123の一例を示す。図8に示すように、嗜好情報記憶部123は、「嗜好情報ID」、「ユーザID」、「嗜好情報」といった項目を有する。
【0059】
「嗜好情報ID」は、嗜好情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「嗜好情報」は、嗜好情報を示す。図8に示す例では、「嗜好情報」に「嗜好情報#11」や「嗜好情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ユーザの好みのブランド名や、細身などのユーザの好みのサイズ感を示す情報などが格納される。
【0060】
すなわち、図8では、嗜好情報ID「SJ11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、嗜好情報が「嗜好情報#11」である例を示す。
【0061】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0062】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、特定部133と、算出部134と、判定部135と、推定部136と、提供部137とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0063】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0064】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、体型情報記憶部121や購買履歴記憶部122や嗜好情報記憶部123から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、体型情報記憶部121や購買履歴記憶部122や嗜好情報記憶部123に各種情報を格納する。
【0065】
取得部131は、ユーザの体型情報を取得する。例えば、取得部131は、画面UI11の入力項目に対して入力された体型情報を取得する。
【0066】
取得部131は、ユーザの体型を疑似的に反映させたアバターに着用させる被服情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の電子商店街で購入可能な被服の中からユーザにより選択された被服の被服情報を取得する。
【0067】
(生成部132)
生成部132は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成する。例えば、ユーザの身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmと入力された場合には、身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmのアバターを生成する。
【0068】
(特定部133)
特定部133は、生成部132により生成されたアバターが、対象となる被服を仮想上で着用した際に生じる、接地面積を特定する。この接地面積は、ユーザが、対象となる被服を着用した際に生じると推定される接地面積である。特定部133は、例えば、対象となる被服の推奨ウエストに対してユーザのウエストが超えているほど、ウエスト部分の接地面積を大きく特定する。特定部133は、被服の各部分に対して接地面積を特定する。
【0069】
(算出部134)
算出部134は、特定部133により特定された接地面積に対応する被服の張力を算出する。算出部134は、対象となる被服の推奨ウエストに対してユーザのウエストが超えているほど、ウエスト部分の接地面積に対応する被服の張力を大きく算出する。
【0070】
算出部134は、被服の属性に応じた重み付けに基づいて、被服の張力を算出する。例えば、算出部134は、被服がジャージ素材かTシャツ素材かに応じて、被服の特定部分の張力を算出する際に、重み付けして張力を算出してもよい。また、例えば、算出部134は、被服が平織りか綾織りかに応じて、被服の特定部分の張力を算出する際に、重み付けして張力を算出してもよい。
【0071】
算出部134は、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中で、張力が所定の閾値以上となる領域の割合を算出する。若しくは、算出部134は、所定の領域中の張力の平均値や他の統計処理に基づく値を算出する。
【0072】
算出部134は、ユーザの体型情報と、被服の各部分ごとに推奨される推奨体型の体型情報との差分を算出する。例えば、算出部134は、統計情報に基づいてユーザの体型に応じた推奨体型の体型情報との差分を算出する。また、例えば、算出部134は、ユーザの購買傾向に応じた推奨体型の体型情報との差分を算出する。また、例えば、算出部134は、ユーザの嗜好情報に応じた推奨体型の体型情報との差分を算出する。
【0073】
(判定部135)
判定部135は、算出部134により算出された張力が所定の閾値以上か否かを判定する。この際、判定部135は、接地面積の所定の単位ごとに張力を判定してもよいし、予め紐づけられた所定の領域全体で張力を判定してもよい。前者の場合、着用の感覚を示す情報として付与されるヒートマップ情報がまだらになり、後者の場合、例えば腕周りや首回りであれば、リング状になると想定される。また、判定部135は、張力が所定の閾値以上と判定された場合には、例えば、着用の感覚がきついと判定する。
【0074】
(推定部136)
推定部136は、算出部134により算出された張力に応じて、着用の感覚を推定する。若しくは、推定部136は、判定部135による判定結果に基づいて、着用の感覚を推定する。
【0075】
(提供部137)
提供部137は、着用の感覚を示す情報をアバターに重畳して表示させるための情報を送信する。例えば、提供部137は、きつい度合いが低いほど青色で表示し、きつい度合いが高いほど赤色で表示するといったヒートマップ情報を、着用の感覚を示す情報として、アバターに重畳して表示させるための情報を送信する。なお、きつい度合い等の着用の感覚の度合いは、算出部134により算出された情報に応じて特定されてもよいし、判定部135による判定結果に基づいて特定されてもよい。
【0076】
提供部137は、対象となる被服の各部分ごとの、着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、対象となる被服の購入を推奨する情報を送信してもよい。例えば、提供部137は、被服の全ての各部分において、きつい度合いが高くないと判定された場合には、対象となる被服の購入を推奨する情報を送信してもよい。
【0077】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0078】
図9に示すように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報を取得する(ステップS201)。
【0079】
情報処理装置100は、取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成する(ステップS202)。
【0080】
情報処理装置100は、生成されたアバターと、対象となる被服との接地面積を特定する(ステップS203)。
【0081】
情報処理装置100は、特定された接地面積に対応する被服の張力を算出する(ステップS204)。
【0082】
情報処理装置100は、算出された張力に応じて、着用の感覚を推定する(ステップS205)。
【0083】
情報処理装置100は、推定された着用の感覚を示す情報を、被服を着用したアバターに重畳して表示させるための情報を送信する(ステップS206)。
【0084】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、生成部132と、推定部136と、提供部137とを有する。取得部131は、ユーザの体型に関する体型情報を取得する。生成部132は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する。推定部136は、取得部131により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する。提供部137は、推定部136により推定された着用の感覚を示す情報を、生成部132により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する。
【0085】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型を模したアバターとともに、着用の感覚を示す情報を表示させることができるため、ユーザの体型に沿った対象物のサイズ感を適切に把握させることができる。
【0086】
また、提供部137は、表示対象に、対象物を着用させることにより生じる、表示対象と対象物との接地面積に基づく着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0087】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、表示対象と対象物との接地面積に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を、ユーザが適切且つ容易に把握することができるため、ユーザビリティの向上を促進することができる。
【0088】
また、提供部137は、接地面積に対応する対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0089】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象物の張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。
【0090】
また、提供部137は、張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0091】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。
【0092】
また、提供部137は、接地面積に対応する対象物の属性に応じて、張力を重み付けして、接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0093】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象物の属性に基づいて対象物の張力をより正確に算出することができるため、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。
【0094】
また、提供部137は、対象物の各部分ごとに予め紐づけられた第1領域の領域中で、張力が所定の閾値以上となる領域の割合が所定の閾値以上の場合に、第1領域の領域全体が、張力が所定の閾値以上とみなして、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、張力が所定の閾値以上である場合に、領域全体に、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させることができるため、着用の感覚を示す情報を、ユーザに適切且つ容易に把握させることができる。
【0096】
また、提供部137は、ユーザの体型情報と、ユーザの体型に応じて対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、対象物の各部分ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0097】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型に応じた推奨体型に基づいて、対象物のサイズ感を適切に把握させることができる。
【0098】
また、提供部137は、ユーザの体型情報と、ユーザの購買傾向に基づいて対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、対象物の各部分ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの購買傾向に応じた推奨体型に基づいて、対象物のサイズ感を適切に把握させることができる。
【0100】
また、提供部137は、ユーザの体型情報と、ユーザの嗜好情報に基づいて対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、対象物の各部分ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの嗜好情報に応じた推奨体型に基づいて、対象物のサイズ感を適切に把握させることができる。
【0102】
また、提供部137は、ユーザの体型情報と、対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、対象物の各部分ごとの、着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、対象物を推奨する情報を提供する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型に沿った対象物を適切に提案することができる。
【0104】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、端末装置10及び情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0105】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0106】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0107】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0108】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0109】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14及び130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0110】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0112】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0113】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0114】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0115】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 体型情報記憶部
122 購買履歴記憶部
123 嗜好情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 特定部
134 算出部
135 判定部
136 推定部
137 提供部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、
前記取得部により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定部と、
前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、
を有し、
前記推定部は、
前記表示対象と前記対象物との接地面積であって前記表示対象に前記対象物を着用させることにより生じる接地面積にかかる張力として算出された張力と前記接地面積に対応する部位の前記対象物の属性とに基づいて算出された張力に基づき、前記着用の感覚を推定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記表示対象に、前記対象物を着用させることにより生じる、前記表示対象と前記対象物との接地面積に基づく前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の属性に応じて、前記張力を重み付けして、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記対象物の各部分ごとに予め紐づけられた第1領域の領域中で、前記張力が所定の閾値以上となる領域の割合が所定の閾値以上の場合に、当該第1領域の領域全体が、前記張力が所定の閾値以上とみなして、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの体型に応じて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの購買傾向に基づいて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記ユーザの嗜好情報に基づいて前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記ユーザの体型情報と、前記対象物の各部分ごとに推奨される体型である推奨体型の体型情報とに基づいて、前記対象物の各部分ごとの、前記着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、前記対象物を推奨する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示対象は、前記ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターである
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記対象物は、前記ユーザの体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で購入可能な被服である
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成工程と、
前記取得工程により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成工程により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供工程と、
を含み、
前記推定工程は、
前記表示対象と前記対象物との接地面積であって前記表示対象に前記対象物を着用させることにより生じる接地面積にかかる張力として算出された張力と前記接地面積に対応する部位の前記対象物の属性とに基づいて算出された張力に基づき、前記着用の感覚を推定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
ユーザの体型に関する体型情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成手順と、
前記取得手順により取得された体型情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、着用の感覚を推定する推定手順と、
前記推定手順により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成手順により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させ
前記推定手順は、
前記表示対象と前記対象物との接地面積であって前記表示対象に前記対象物を着用させることにより生じる接地面積にかかる張力として算出された張力と前記接地面積に対応する部位の前記対象物の属性とに基づいて算出された張力に基づき、前記着用の感覚を推定する
ことを特徴とする情報処理プログラム。