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特開2023-13347情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023013347
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230119BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117462
(22)【出願日】2021-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】玉村 雄大
(72)【発明者】
【氏名】木下 郁英
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】更なる訴求効果の向上を促進すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、算出部と、特定部と、提供部とを備える。取得部は、ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する。算出部は、取得部により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する。特定部は、算出部により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす対象物の特徴を特定する。提供部は、特定部により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する算出部と、
前記算出部により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定部と、
前記特定部により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記取得部により取得された試着履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率を算出し、前記取得部により取得された購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出し、
前記特定部は、
前記算出部により算出された試着率と購買率とに基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記試着率が第1閾値以上を満たし、且つ、前記購買率が第2閾値以上を満たす前記対象物に共通する特徴を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記試着は、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象に対する試着である
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、
前記特定部により特定された特徴に基づいて、所定の対象物との類似度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された類似度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、
所定の対象物に対する前記ユーザの試着履歴情報に基づいて、当該所定の対象物の各部分の適合度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された各部分の適合度に基づく対象物全体の適合度に基づいて、当該対象物全体の適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、
前記所定の対象物の対象物同士のコーディネートとしての適合度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出されたコーディネートとしての適合度に基づいて、前記ユーザが購入した対象物との適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記ユーザと試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザの試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、前記他のユーザの前記試着率又は前記購買率に基づく情報、又は、前記他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて、前記他のユーザの前記試着率と前記購買率とに基づく情報が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を前記ユーザに提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記算出部により算出されたスコアの高い順に並び替えられた情報に基づいて、前記所定の対象物のうち、最もスコアの高い所定の対象物の試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する算出手順と、
前記算出手順により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定手順と、
前記特定手順により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに被服を提示する技術が知られている。例えば、ユーザと被服とをマッチングさせて、ユーザに被服を提示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2010-524090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、更なる訴求効果の向上を促進するための向上の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、更なる訴求効果の向上を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得部と、前記取得部により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する算出部と、前記算出部により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定部と、前記特定部により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、更なる訴求効果の向上を促進することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3A図3Aは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
図3B図3Bは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る試着履歴情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る購買履歴情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る体型情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、試着率や購買率が高いと推定される所定の対象物を提案するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とに基づいて、試着率及び購買率を算出し、試着率及び購買率のそれぞれが所定の条件を満たす対象物の特徴に基づいて、所定の対象物に関する情報を提供する機能を有する。
【0015】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0016】
〔2.情報処理の一例〕
以下実施形態では、説明の便宜上、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象の一例として、アバター(Avatar)を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザの体型を仮想上で疑似的に表現可能なものであれば、アバターといった単語で表現されるものに限らず、どのようなものであってもよい。なお、アバターが3Dであるものとして説明する。また、以下実施形態では、アバターに試着させる対象物の一例として、被服を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザが身に着けることが可能なものであれば、被服に限らず、どのようなものであってもよい。また、以下実施形態では、試着とは、ユーザの体型を模して仮想上で表示する表示対象に対する試着であるものとして説明する。例えば、ユーザの試着とは、ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターに対する試着と読み替えることもできるものとする。
【0017】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。図2では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとする。なお、以下実施形態では、情報処理の一例として、ユーザU11の試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服に関する情報を提供する場合を説明するが、この例に限られず、例えば、ユーザU11の試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服に関する情報を提供してもよいものとする。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU11の試着履歴に関する試着履歴情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が所定の行動(例えば、閲覧や検索)を行った被服のうち、どの被服を試着して、どの被服を試着しなかったといった試着履歴情報を取得する。換言すると、情報処理装置100は、ユーザU11がユーザU11のアバターに、どの被服を試着させて、どの被服を試着させなかったといった試着履歴情報を取得する。なお、所定の行動とは、例えば、所定の電子商店街上で購入可能な被服の閲覧や検索である。なお、図2では、情報処理装置100が、試着履歴情報を端末装置10から取得する場合を示すが、この例に限られず、例えば、外部の情報処理装置から取得してもよいものとする。例えば、情報処理装置100は、試着履歴情報を、ユーザU11の所定の行動の対象となった所定の電子商店街を提供するサーバから取得してもよい。
【0019】
情報処理装置100は、ユーザU11が試着した被服の購買履歴に関する購買履歴情報を取得する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が試着した被服のうち、どの被服を購入して、どの被服を購入しなかったといった購買履歴情報を取得する。換言すると、情報処理装置100は、ユーザU11がユーザU11のアバターに試着させた被服のうち、どの被服を購入して、どの被服を購入しなかったといった購買履歴情報を取得する。なお、図2では、情報処理装置100が、購買履歴情報を端末装置10から取得する場合を示すが、この例に限られず、例えば、外部の情報処理装置から取得してもよいものとする。例えば、情報処理装置100は、購買履歴情報を、ユーザU11の所定の行動の対象となった所定の電子商店街を提供するサーバから取得してもよい。
【0020】
以下、ユーザU11のアバターの生成について説明する。
【0021】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型に関する体型情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、端末装置10に表示されたUI画面で入力された入力情報に基づいて、ユーザU11の体型情報を取得する。この場合、情報処理装置100は、ユーザU11により入力された体型情報を、ユーザU11の体型情報として取得する。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報をどのように取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報を、試着することにより体型情報の詳細が計測可能な体型情報計測手段を介して取得してもよい。
【0022】
情報処理装置100は、取得された体型情報に基づいて、ユーザU11の体型を仮想上で疑似的に表現したアバターを生成する。なお、情報処理装置100は、ユーザU11のアバターをユーザU11に提示するための情報を端末装置10に送信してもよい。この場合、端末装置10は、ユーザU11のアバターを表示させる。これにより、ユーザU11は、アバターの体型が自身の体型と合っているか否かを適切に把握することができる。
【0023】
図3Aは、ユーザU11にアバターを提示するUI画面の一例を示す図である。画面UI11には、ユーザU11のアバターAV11が表示されている。なお、アバターAV11の状態(ポーズ)は、任意に変更可能なものとする。また、画面UI11は、アバターAV11を、自身のアバターとして決定する操作項目SK11を含む。ユーザU11が、操作項目SK11を操作すると、操作項目SK11が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。
【0024】
以下、ユーザU11のアバターの試着について説明する。
【0025】
情報処理装置100は、生成されたアバターに試着させる被服に関する情報を取得する。なお、生成されたアバターに試着させる被服に関する情報は、どのように取得されてもよい。例えば、情報処理装置100は、生成されたアバターに試着させる被服を選択させるための情報を端末装置10に送信し、ユーザU11が選択することにより取得してもよい。また、例えば、ユーザU11は、ユーザU11の所定の行動の対象となる所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から、アバターに試着させる被服を選択してもよい。
【0026】
図3Bは、ユーザU11に被服を選択させるUI画面の一例を示す図である。画面UI11には、ユーザU11が選択した被服を試着したモデルMO11が表示されている。なお、モデルMO11は、アバターAV11とは異なり、ユーザU11の体型を反映した表示対象ではなく、予め定められた表示対象である。例えば、モデルMO11は、所定の電子商店街を管理するサーバから提供された情報に基づいて表示される。なお、モデルMO11の状態は、任意に変更可能なものとする。
【0027】
画面UI11は、被服の選択を提案する入力項目NK11及びNK12を含む。ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を操作すると、被服が選択可能なものとする。例えば、ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を操作すると、被服が選択可能なUI画面に遷移する。そして、ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を介して被服を選択すると、選択された被服を試着したモデルMO11が表示される。また、画面UI12は、選択された被服を、アバターAV11に試着させる被服として決定する操作項目SK12を含む。ユーザU11が、操作項目SK12を操作すると、操作項目SK12が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。なお、図3Bでは、画面UI12が有する入力項目の数がアウターとパンツとの2つである場合を示すが、入力項目の数は特に限定されないものとする。また、入力項目が対象とする項目は、アウターとパンツといった例に限定されないものとする。
【0028】
ユーザU11が、入力項目NK11及びNK12を介して被服を選択し、操作項目SK12を操作すると、入力項目NK11及びNK12を介して選択された情報が、情報処理装置100に送信される。そして、情報処理装置100は、入力項目NK11及びNK12で選択された情報に基づいて、アバターAV11に試着させる被服に関する情報を取得する。
【0029】
情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が試着したように表示させるための情報を端末装置10に送信する。なお、アバターAV11の試着を示す表示態様には、3Dに基づく試着に限らず、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11に重畳して表示させるといった2Dに基づく試着を示す表示態様を含むものとする。また、情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が試着したように表示させるための情報を端末装置10に送信する。
【0030】
以下、情報処理の説明に戻る。
【0031】
情報処理装置100は、ステップS101において取得された試着履歴情報に基づいて、ユーザU11が所定の行動を行った被服に対して、ユーザU11が試着に至ると推定される可能性(例えば、確率)を示す試着率を算出する(ステップS103)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する所定の行動を行った1回目で試着に至った場合には、被服の試着に関する興味が高かったと推定して、被服の試着率を高く算出する。一方、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する所定の行動を行った数回目で試着に至った場合には、被服の試着に関して迷いがあったと推定して、被服の試着率を低く算出する。なお、情報処理装置100は、試着に至らなかった場合には、被服の試着率を最も低く算出する。また、例えば、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザを特定して、被服に対して所定の行動を行った他のユーザのうち、試着に至った他のユーザの割合を算出することで、試着率を算出してもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザU11が所定の行動を行っていない被服に対しても、他のユーザの情報に基づいて、試着率を算出してもよい。
【0032】
情報処理装置100は、ステップS102において取得された購買履歴情報に基づいて、ユーザU11が試着を行った被服に対して、ユーザU11が購買に至ると推定される可能性を示す購買率を算出する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する試着を行った1回目で購買に至った場合には、被服の購買に関する興味が高かったと推定して、被服の購買率を高く算出する。一方、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する試着を行った数回目で購買に至った場合には、被服の購買に関して迷いがあったと推定して、被服の購買率を低く算出する。なお、情報処理装置100は、購買に至らなかった場合には、被服の購買率を最も低く算出する。また、例えば、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザを特定して、被服に対して試着を行った他のユーザのうち、購買に至った他のユーザの割合を算出することで、購買率を算出してもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザU11が試着を行っていない被服に対しても、他のユーザの情報に基づいて、購買率を算出してもよい。
【0033】
情報処理装置100は、算出された試着率と購買率とに基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定する(ステップS105)。具体的には、情報処理装置100は、試着率と購買率とのそれぞれが、所定の閾値を満たす被服に共通する特徴を特定する。例えば、情報処理装置100は、試着率が、試着率に対して予め定められた第1閾値以上を満たし、購買率が、購買率に対して予め定められた第2閾値以上を満たす被服に共通する特徴を特定する。これにより、情報処理装置100は、試着率が高くて購買率が高い被服に共通する特徴を適切に特定することができる。情報処理装置100は、例えば、ウエスト部分が細身の複数の被服の試着率と購買率とが共に高い場合には、所定の条件を満たす被服の特徴として、ウエスト部分が細身の特徴を特定する。この場合、情報処理装置100は、ウエスト部分が細身の被服がユーザU11の試着傾向及び購買傾向にあると推定してもよい。
【0034】
情報処理装置100は、特定された被服に共通する特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報を提供する(ステップS106)。例えば、特定された被服に共通する特徴が、ウエスト部分が細身の特徴であれば、情報処理装置100は、ウエスト部分が細身の被服に関する情報を提供する。なお、情報処理装置100は、特定された被服に共通する特徴と同一又は類似の特徴を有する被服を、例えば、ユーザU11の所定の行動の対象となった所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から特定する。また、情報処理装置100は、同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報として、例えば、同一又は類似の特徴を有する被服の試着を推奨する情報を提供してもよいし、同一又は類似の特徴を有する被服の購入を推奨する情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、被服の購入を推奨する情報を提供する場合には、被服の購入を推奨する情報とともに、推奨する被服を試着したアバターAV11を表示させるための情報を提供してもよい。また、情報処理装置100は、例えば被服の試着を推奨する情報を提供する場合には、ユーザの操作に従って、推奨された被服を試着したアバターAV11を表示させるための情報を提供してもよい。
【0035】
なお、上記実施形態において、ユーザU11が指定した他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて特定された被服に関する情報を提供してもよい。例えば、芸能人やインフルエンサー等の著名人が試着して購入すると推定される被服を、ユーザU11が試着したい場合がある。この場合などには、情報処理装置100は、ユーザU11が指定した他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて、他のユーザの試着率及び購買率を算出し、算出された試着率及び購買率に基づいて特定された被服の特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報をユーザU11に提供してもよい。
【0036】
ここで、上記実施形態では、情報処理装置100が、ユーザU11のアバターAV11を生成し、表示する場合を例に挙げて説明したが、この場合に限られず、ユーザU11が指定した他のユーザのアバターを生成し、表示してもよい。そして、情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、ユーザU11が指定した他のユーザのアバターが試着したように表示させるための情報を端末装置10に送信してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザU11のアバターAV11とともに、他のユーザのアバターを生成して、同一の所定の領域内に表示するための処理を行ってもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザU11自身が試着した場合と、他のユーザが試着した場合とを比較することができるため、被服に関して試着のイメージをより詳細に把握させることができる。
【0037】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、試着率と購買率とに基づいて特定された特徴に基づいて、特定された特徴と類似の特徴を有する被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、特定された特徴と、類似の特徴との特徴の類似度を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、特定された特徴が、ウエスト部分が細身の特徴である場合には、細身の特徴がウエスト部分に近いほど、類似度を高く算出してもよい。そして、情報処理装置100は、算出された類似度が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、特定された特徴が、ウエスト部分が細身の特徴である場合には、細身の特徴がウエスト部分に近い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。これにより、情報処理装置100は、試着率が高くて購買率が高い被服に共通する特徴を有する被服ほど優先的に推奨することができる。それゆえ、情報処理装置100は、例えばユーザU11が過去に試着して購入した被服と類似のものほど優先的に推奨することができる。また、情報処理装置100は、類似度を示すスコアの高い順に被服を並び替えて、例えばユーザU11の所定の行動の対象となる所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から、スコアの高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、類似度を示すスコアの最も高い被服に関する情報を提供してもよい。
【0038】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、被服の適合度を算出し、算出された適合度に基づいて、適合度が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。ここで、適合度とは、例えば、ユーザU11の体型との適合度であってもよいし、他の被服とのコーディネートとしての適合度であってもよい。前者の場合、情報処理装置100は、ユーザU11の各部分の体型情報と、被服の各部分の被服情報とに基づいて、部分ごとに、ユーザU11の体型に対する被服の適合度を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、所定の部分において、ユーザU11の体型に対して被服がきつすぎる又は緩すぎる場合には、所定の部分の適合度を低く算出してもよい。このように、情報処理装置100は、被服の各部分の適合度を算出し、算出された各部分の適合度に基づく被服全体の適合度に基づいて、被服全体の適合度が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。一方、後者の場合、情報処理装置100は、コーディネートの候補となる被服の被服情報に基づいて、被服同士のコーディネートとしての適合度を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、異なる特徴(例えば、属性)の被服をコーディネートさせる場合には、被服同士のコーディネートとしての適合度を低く算出してもよい。例えば、上半身に対応する被服がスーツであり、下半身に対応する被服がパンツである場合である。また、情報処理装置100は、ユーザU11が過去に試着して購入した被服との適合度を算出し、その被服との適合度が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。このように、情報処理装置100は、被服同士ごとの適合度を算出し、算出された被服同士ごとの適合度に基づくコーディネート全体の適合度に基づいて、コーディネート全体の適合度が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。これにより、情報処理装置100は、例えばユーザU11が過去に試着して購入した被服とのコーディネートが合うものほど優先的に推奨することができる。また、情報処理装置100は、適合度を示すスコアの高い順に被服を並び替えて、例えばユーザU11の所定の行動の対象となる所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から、スコアの高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、適合度を示すスコアの最も高い被服に関する情報を提供してもよい。
【0039】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、算出された試着率と購買率とに基づいて、試着率と購買率とに基づくスコア(以下、適宜、「試着購買率」とする。)を算出し、算出された試着購買率に基づいて、試着購買率が、所定の閾値を満たす被服に共通する特徴を特定してもよい。また、情報処理装置100は、試着購買率が高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、試着購買率を示すスコアの高い順に被服を並び替えて、例えばユーザU11の所定の行動の対象となる所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から、スコアの高い被服ほど優先的に情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、試着購買率を示すスコアの最も高い被服に関する情報を提供してもよい。なお、試着購買率は、例えば、試着率と購買率とを掛け合わせることで算出されてもよいし、足し合わせることで算出されてもよい。また、試着購買率は、ユーザU11自身の試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出されてもよいし、他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出されてもよい。
【0040】
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、ユーザU11が試着を行った被服に対する購買率を算出する場合を示したが、この例に限られない。例えば、情報処理装置100は、所定の行動を行った被服に対する購買率を算出してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する所定の行動を行った1回目で購買に至った場合には、被服の購買率を高く算出してもよい。一方、情報処理装置100は、ユーザU11が被服に対する所定の行動を行った数回目で購買に至った場合には、被服の購買率を低く算出してもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザU11が試着を行っていない被服に対する購買率を算出してもよい。また、勿論、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザを特定して、被服に対して所定の行動を行った他のユーザのうち、購買に至った他のユーザの割合を算出することで、購買率を算出してもよい。
【0041】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザを特定して、特定された他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定してもよい。そして、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザの情報に基づいて、所定の条件を満たす被服に共通すると特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報をユーザU11に提供してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザU11が所定の行動又は試着を行った被服と同一又は類似の被服に対して所定の行動又は試着を行った他のユーザを特定して、特定された他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が所定の行動又は試着を行った被服と同一又は類似の被服に対して所定の行動又は試着を行ったユーザの中から、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザを特定して、特定された他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザU11と試着履歴又は購買履歴が類似すると特定されたユーザの中から、ユーザU11が所定の行動又は試着を行った被服と同一又は類似の被服に対して所定の行動又は試着を行った他のユーザを特定して、特定された他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定してもよい。
【0042】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0043】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図2に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0045】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0046】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0047】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0048】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、ユーザに試着や購入を推奨する被服に関する情報を受信する。また、例えば、受信部141は、ユーザが選択した被服を、アバターが試着したように表示させるUI画面に関する情報を受信する。また、例えば、受信部141は、ユーザに体型情報を入力させるUI画面に関する情報を受信する。
【0049】
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、ユーザの試着履歴情報を送信する。また、例えば、送信部142は、ユーザの購買履歴情報を送信する。また、例えば、送信部142は、ユーザの体型情報を送信する。
【0050】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0051】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0052】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、試着履歴情報記憶部121と、購買履歴情報記憶部122と、体型情報記憶部123とを有する。
【0053】
試着履歴情報記憶部121は、ユーザの試着履歴情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る試着履歴情報記憶部121の一例を示す。図6に示すように、試着履歴情報記憶部121は、「試着履歴ID」、「ユーザID」、「被服ID」、「試着履歴情報」といった項目を有する。
【0054】
「試着履歴ID」は、試着履歴情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「被服ID」は、被服を識別するための識別情報を示す。「試着履歴情報」は、試着履歴情報を示す。図6に示す例では、「試着履歴情報」に「試着履歴情報#11」や「試着履歴情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、所定の行動を行った被服に対する試着の有無や、試着に至るまでの所定の行動の回数などの情報が格納される。
【0055】
すなわち、図6では、試着履歴ID「SR11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、被服の被服IDが「IT11」であり、試着履歴情報が「試着履歴情報#11」である例を示す。
【0056】
購買履歴情報記憶部122は、ユーザの購買履歴情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る購買履歴情報記憶部122の一例を示す。図7に示すように、購買履歴情報記憶部122は、「購買履歴ID」、「ユーザID」、「被服ID」、「購買履歴情報」といった項目を有する。
【0057】
「購買履歴ID」は、購買履歴情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「被服ID」は、被服を識別するための識別情報を示す。「購買履歴情報」は、購買履歴情報を示す。図7に示す例では、「購買履歴情報」に「購買履歴情報#11」や「購買履歴情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、試着を行った被服に対する購買の有無や、購買に至るまでの試着の回数などの情報が格納される。
【0058】
すなわち、図7では、購買履歴ID「KR11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、被服の被服IDが「IT11」であり、購買履歴情報が「購買履歴情報#11」である例を示す。
【0059】
体型情報記憶部123は、ユーザの体型情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る体型情報記憶部123の一例を示す。図8に示すように、体型情報記憶部123は、「体型ID」、「ユーザID」、「時期」、「体型情報」といった項目を有する。
【0060】
「体型ID」は、体型情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「時期」は、体型情報を受け付けた時期を示す。「体型情報」は、体型情報を示す。図8に示す例では、「体型情報」に「体型情報#11」や「体型情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、身長170cm、ウエスト80cmなどの情報が格納される。
【0061】
すなわち、図8では、体型ID「TJ11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、時期が「2021年5月19日」であり、体型情報が「体型情報#11」である例を示す。
【0062】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0063】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、特定部133と、生成部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0064】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0065】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、試着履歴情報記憶部121や購買履歴情報記憶部122や体型情報記憶部123から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、試着履歴情報記憶部121や購買履歴情報記憶部122や体型情報記憶部123に各種情報を格納する。
【0066】
取得部131は、ユーザの試着履歴情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが所定の行動を行った被服に対する試着の有無に関する情報を取得する。なお、取得部131は、他のユーザの試着履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザと試着履歴又は購買履歴が類似すると特定された他のユーザの試着履歴情報を取得してもよい。また、例えば、取得部131は、ユーザの指定により特定された著名人などの他のユーザの試着履歴情報を取得してもよい。
【0067】
取得部131は、ユーザの購買履歴情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが試着を行った被服に対する購買の有無に関する情報を取得する。なお、取得部131は、他のユーザの購買履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザと試着履歴又は購買履歴が類似すると特定された他のユーザの購買履歴情報を取得してもよい。また、例えば、取得部131は、ユーザの指定により特定された著名人などの他のユーザの購買履歴情報を取得してもよい。
【0068】
取得部131は、ユーザの体型情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10に表示されたUI画面で入力された体型情報を取得する。なお、取得部131は、他のユーザの体型情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザと試着履歴又は購買履歴が類似すると特定された他のユーザの体型情報を取得してもよい。また、例えば、取得部131は、ユーザの指定により特定された著名人などの他のユーザの体型情報を取得してもよい。
【0069】
取得部131は、ユーザの体型を疑似的に反映させたアバターに試着させる被服情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から、アバターに試着させる被服として、ユーザにより選択された被服の被服情報を取得する。
【0070】
(算出部132)
算出部132は、取得部131により取得された試着履歴情報に基づいて、ユーザが所定の行動を行った被服に対して試着に至った試着率を算出する。なお、算出部132は、他のユーザの試着率を算出してもよい。
【0071】
算出部132は、取得部131により取得された購買履歴情報に基づいて、ユーザが試着を行った被服に対して購買に至った購買率を算出する。なお、算出部132は、他のユーザの購買率を算出してもよい。
【0072】
算出部132は、試着率と購買率とに基づく情報を算出する。例えば、算出部132は、後述する特定部133により特定された特徴と、類似の特徴との特徴の類似度を算出する。例えば、算出部132は、類似の特徴と類似度とを紐づけて予め定めた情報との比較に基づいて、対象となる類似の特徴に対する特徴の類似度を算出する。また、例えば、算出部132は、被服の適合度を算出する。例えば、算出部132は、体型と被服との差分と、適合度とを紐づけて予め定めた情報との比較に基づいて、対象となる被服の適合度を算出してもよいし、被服同士の特徴の差分と、適合度とを紐づけて予め定めた情報との比較に基づいて、対象となる被服の適合度を算出してもよい。
【0073】
(特定部133)
特定部133は、算出部132により算出された試着率と購買率とに基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定する。例えば、特定部133は、試着率と購買率とのそれぞれが、所定の閾値を満たす被服に共通する特徴を特定する。
【0074】
特定部133は、特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服を特定する。例えば、特定部133は、特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服を、所定の電子商店街上で購入可能な被服の中から特定する。
【0075】
特定部133は、例えばユーザと試着履歴又は購買履歴が類似する、他のユーザを特定する。また、特定部133は、例えばユーザが指定した、他のユーザを特定する。
【0076】
(生成部134)
生成部134は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成する。例えば、身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmである場合には、身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmのアバターを生成する。なお、生成部134は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、他のユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成してもよい。
【0077】
(提供部135)
提供部135は、特定部133により特定された被服に関する情報を送信する。例えば、提供部135は、特定部133により特定された被服の試着や購入を推奨する情報を送信する。
【0078】
提供部135は、生成部134により生成されたアバターを表示させるための情報を送信する。例えば、提供部135は、生成部134により生成されたアバターに、被服を試着させて表示させるための情報を送信する。換言すると、提供部135は、被服を試着したアバターを表示させるための情報を送信する。
【0079】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0080】
図9に示すように、情報処理装置100は、試着履歴情報及び購買履歴情報を取得する(ステップS201)。
【0081】
情報処理装置100は、取得された試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて、試着率及び購買率を算出する(ステップS202)。
【0082】
情報処理装置100は、算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定する(ステップS203)。
【0083】
情報処理装置100は、特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報を提供する(ステップS204)。
【0084】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
【0085】
上記実施形態では、情報処理装置100が、ユーザU11の試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された試着率及び購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服に関する情報を提供する場合を示した。ここで、情報処理装置100は、試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服に関する情報を提供してもよい。以下、この場合の情報処理の手順について説明する。
【0086】
情報処理装置100は、試着履歴情報及び購買履歴情報を取得する。
【0087】
情報処理装置100は、取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、試着率又は購買率を算出する。
【0088】
情報処理装置100は、算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす被服の特徴を特定する。例えば、情報処理装置100は、試着率が第1閾値以上を満たす被服に共通する特徴を特定してもよいし、購買率が第2閾値以上を満たす被服に共通する特徴を特定してもよい。
【0089】
情報処理装置100は、試着率又は購買率が所定の条件を満たす被服に共通すると特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報を提供する。これにより、情報処理装置100は、試着率又は購買率が高いと推定される被服を適切に提案することができる。
【0090】
なお、情報処理装置100は、他のユーザ(第2ユーザ)の試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて算出された他のユーザの試着率又は購買率に基づく情報、又は、他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて算出された他のユーザの試着率と購買率とに基づく情報に基づいて、所定の条件を満たす被服に共通すると特定された特徴と同一又は類似の特徴を有する被服に関する情報を第1ユーザ(例えば、ユーザU11)に提供してもよい。
【0091】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、算出部132と、特定部133と、提供部135とを有する。取得部131は、ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する。算出部132は、取得部131により取得された試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率、又は、ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する。特定部133は、算出部132により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす対象物の特徴を特定する。提供部135は、特定部133により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、試着履歴情報に基づく試着率、又は、購買履歴情報に基づく購買率に基づいて、ユーザがより興味のある所定の対象物に関する情報を提供することができるため、更なる訴求効果の向上を促進することができる。
【0093】
また、算出部132は、取得部131により取得された試着履歴情報に基づいて、ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率を算出し、取得部131により取得された購買履歴情報に基づいて、ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出する。また、特定部133は、算出部132により算出された試着率と購買率とに基づいて、所定の条件を満たす対象物の特徴を特定する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、試着履歴情報に基づく試着率と、購買履歴情報に基づく購買率とに基づいて、ユーザがより興味のある所定の対象物に関する情報を提供することができるため、更なる訴求効果の向上を促進することができる。
【0095】
また、特定部133は、試着率が第1閾値以上を満たし、且つ、購買率が第2閾値以上を満たす対象物に共通する特徴を特定する。
【0096】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、試着率が高くて購買率が高い対象物に共通する特徴を適切に特定することができる。
【0097】
また、試着は、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象に対する試着である。
【0098】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、試着した状態をユーザが容易に確認することができるため、ユーザビリティの向上を促進することができる。
【0099】
また、算出部132は、特定部133により特定された特徴に基づいて、所定の対象物との類似度を算出する。また、提供部135は、算出部132により算出された類似度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する。
【0100】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、試着率が高くて購買率が高い対象物に共通する特徴を有する所定の対象物ほど優先的に推奨することができる。
【0101】
また、算出部132は、所定の対象物に対するユーザの試着履歴情報に基づいて、所定の対象物の各部分の適合度を算出する。また、提供部135は、算出部132により算出された各部分の適合度に基づく対象物全体の適合度に基づいて、対象物全体の適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、適合度が高い所定の対象物ほど優先的に推奨することができる。
【0103】
また、算出部132は、所定の対象物の対象物同士のコーディネートとしての適合度を算出する。また、提供部135は、算出部132により算出されたコーディネートとしての適合度に基づいて、ユーザが購入した対象物との適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する。
【0104】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが購入した対象物とのコーディネートが合う所定の対象物ほど優先的に推奨することができる。
【0105】
また、提供部135は、ユーザと試着履歴又は購買履歴が類似する他のユーザの試着履歴情報又は購買履歴情報に基づいて、他のユーザの試着率又は購買率に基づく情報、又は、他のユーザの試着履歴情報及び購買履歴情報に基づいて、他のユーザの試着率と購買率とに基づく情報が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報をユーザに提供する。
【0106】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザと類似する他のユーザの試着履歴情報に基づく試着率や、購買履歴情報に基づく購買率に基づいて所定の対象物を特定することができるため、ユーザが興味のあると推定される所定の対象物に関する情報を適切に提供することができる。
【0107】
また、提供部135は、算出部132により算出されたスコアの高い順に並び替えられた情報に基づいて、所定の対象物のうち、最もスコアの高い所定の対象物の試着を推奨する情報を提案する。
【0108】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが興味のあると推定される所定の対象物をスコアの高い順に並び替えることができるため、ユーザが興味のあると推定される所定の対象物に関する情報を適切に提供することができる。
【0109】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、端末装置10及び情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0110】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0111】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0112】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0113】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0114】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14及び130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0115】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0116】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0117】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0118】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0119】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0120】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 試着履歴情報記憶部
122 購買履歴情報記憶部
123 体型情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 算出部
133 特定部
134 生成部
135 提供部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-12-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された試着履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った当該所定の行動を行った対象物ごとの試着率であって当該対象物の試着を行うに至るまでに前記ユーザが当該所定の行動を行った回数が少ないほど高く算出される試着率を算出し、且つ、前記取得部により取得された購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った当該試着を行った対象物ごとの購買率であって当該対象物の購買を行うに至るまでに前記ユーザが試着を行った回数が少ないほど高く算出される購買率を算出する算出部と、
前記算出部により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定部と、
前記特定部により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記取得部により取得された試着履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った試着率を算出し、前記取得部により取得された購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った購買率を算出し、
前記特定部は、
前記算出部により算出された試着率と購買率とに基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記試着率が第1閾値以上を満たし、且つ、前記購買率が第2閾値以上を満たす前記対象物に共通する特徴を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記試着は、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象に対する試着である
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、
前記特定部により特定された特徴に基づいて、前記対象物と所定の対象物との類似度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された類似度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記ユーザの各部分の体型情報と所定の対象物の各部分の情報とに基づいて、前記ユーザの体型に対する当該所定の対象物の各部分の適合度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された各部分の適合度に基づく対象物全体の適合度に基づいて、当該対象物全体の適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、
前記所定の対象物の対象物同士のコーディネートとしての適合度を算出し、
前記提供部は、
前記算出部により算出されたコーディネートとしての適合度に基づいて、前記ユーザが購入した対象物との適合度が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記ユーザと試着履歴が類似する他のユーザの試着履歴情報に基づいて算出された前記他のユーザの前記試着率に基づく情報、又は、前記ユーザと購買履歴が類似する他のユーザの購買履歴情報に基づいて算出された前記他のユーザの前記購買率に基づく情報、が高い所定の対象物ほど優先的に試着を推奨する情報を前記ユーザに提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記算出部により算出されたスコアの高い順に並び替えられた情報に基づいて、前記所定の対象物のうち、最もスコアの高い所定の対象物の試着を推奨する情報を提案する
ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された試着履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った当該所定の行動を行った対象物ごとの試着率であって当該対象物の試着を行うに至るまでに前記ユーザが当該所定の行動を行った回数が少ないほど高く算出される試着率を算出し、且つ、前記取得工程により取得された購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った当該試着を行った対象物ごとの購買率であって当該対象物の購買を行うに至るまでに前記ユーザが試着を行った回数が少ないほど高く算出される購買率を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
ユーザの試着履歴に関する試着履歴情報と、当該ユーザが試着した対象物の購買履歴に関する購買履歴情報とを取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された試着履歴情報に基づいて、前記ユーザが所定の行動を行った対象物に対して試着に至った当該所定の行動を行った対象物ごとの試着率であって当該対象物の試着を行うに至るまでに前記ユーザが当該所定の行動を行った回数が少ないほど高く算出される試着率を算出し、且つ、前記取得手順により取得された購買履歴情報に基づいて、前記ユーザが試着を行った対象物に対して購買に至った当該試着を行った対象物ごとの購買率であって当該対象物の購買を行うに至るまでに前記ユーザが試着を行った回数が少ないほど高く算出される購買率を算出する算出手順と、
前記算出手順により算出された試着率又は購買率に基づいて、所定の条件を満たす前記対象物の特徴を特定する特定手順と、
前記特定手順により特定された特徴に基づく特徴を有する所定の対象物に関する情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。