(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023013356
(43)【公開日】2023-01-26
(54)【発明の名称】しゃぼん玉生成装置
(51)【国際特許分類】
A63H 33/28 20060101AFI20230119BHJP
A61M 21/02 20060101ALI20230119BHJP
B05B 17/06 20060101ALI20230119BHJP
A61L 9/01 20060101ALN20230119BHJP
A61L 9/12 20060101ALN20230119BHJP
【FI】
A63H33/28 B
A61M21/02 H
B05B17/06
A61L9/01 Q
A61L9/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117479
(22)【出願日】2021-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】510131568
【氏名又は名称】株式会社ゴールデンフィールド
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】永野 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】金田 淳美
【テーマコード(参考)】
2C150
4C180
4D074
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA18
2C150DD01
2C150EB11
2C150FC13
4C180AA13
4C180AA14
4C180CA06
4C180EC01
4C180GG08
4C180GG13
4C180HH09
4C180JJ01
4D074AA05
4D074AA08
4D074BB01
4D074BB06
4D074CC02
4D074CC34
4D074DD02
4D074DD12
4D074DD32
(57)【要約】
【課題】本発明は、より演出効果の高い、しゃぼん玉生成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
しゃぼん玉生成装置であって、開口部を備える筐体と、前記筐体内に備えられた、香料を収納する第1の収納部と、前記第1の収納部に収納された前記香料を前記開口部に移送するための第1のポンプと、しゃぼん液を収納する第2の収納部と、前記第2の収納部に収納された前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2のポンプをと、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を備える筐体と、
前記筐体内に備えられた、
香料を収納する第1の収納部と、
前記第1の収納部に収納された前記香料を前記開口部に移送するための第1のポンプと、
しゃぼん液を収納する第2の収納部と、
前記第2の収納部に収納された前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2のポンプをと、
を有するしゃぼん玉生成装置。
【請求項2】
前記第1のポンプから移送された前記香料を、空気と混合するための空気を移送する第3のポンプを有する請求項1に記載のしゃぼん玉生成装置。
【請求項3】
前記香料を前記開口部に移送するための第1の流路と、前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2の流路は異なる流路である、請求項1に記載のしゃぼん玉生成装置。
【請求項4】
前記香料と前記空気とが混同し、前記香料を気化するための振動子をさらに有する請求項2に記載のしゃぼん玉生成装置。
【請求項5】
前記第1の収納部は着脱可能である、請求項1に記載のしゃぼん玉生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、しゃぼん玉生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アロマディフューザーと呼ばれる、装置内に収納された香料を装置外に噴霧する装置が普及している。アロマディフューザーにより噴霧される香料による香り効果によりユーザに対し一定の癒し効果を提供することができる。
【0003】
例えば、特許文献1に、香料の補充等のメンテナンスを、着脱可能なボトルを備えることで容易とするアロマディフューザーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献は、アロマディフューザーとして香りを噴霧することを可能とすることでユーザに癒しを提供することができるものの、ユーザに良い睡眠、特に睡眠時に良い夢を見るという体験ことを提供することを実現するに至っていない。
【0006】
そこで、かかる知見に基づき、本発明は、より効果の高い癒し効果をユーザに対して提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の実施形態は、しゃぼん玉生成装置であって、開口部を備える筐体と、前記筐体内に備えられた、香料を収納する第1の収納部と、前記第1の収納部に収納された前記香料を前記開口部に移送するための第1のポンプと、しゃぼん液を収納する第2の収納部と、前記第2の収納部に収納された前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2のポンプをと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のしゃぼん玉生成装置によれば、より効果の高い癒し効果をユーザに対して提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施形態による、しゃぼん玉生成装置の内部構成を説明する概略図の外観図の一例である。
【
図2】本発明の第1の実施形態による、しゃぼん玉生成装置のハードウェア/ソフトウェアの構成を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるしゃぼん玉生成装置は以下のとおりである。
[項目1]
開口部を備える筐体と、
前記筐体内に備えられた、
香料を収納する第1の収納部と、
前記第1の収納部に収納された前記香料を前記開口部に移送するための第1のポンプと、
しゃぼん液を収納する第2の収納部と、
前記第2の収納部に収納された前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2のポンプをと、
を有するしゃぼん玉生成装置。
[項目2]
前記第1のポンプから移送された前記香料を、空気と混合するための空気を移送する第3のポンプを有する項目1に記載のしゃぼん玉生成装置。
[項目3]
前記香料を前記開口部に移送するための第1の流路と、前記しゃぼん液を前記開口部に移送するための第2の流路は異なる流路である、項目1に記載のしゃぼん玉生成装置。
[項目4]
前記香料と前記空気とが混同し、前記香料を気化するための振動子をさらに有する項目2に記載のしゃぼん玉生成装置。
[項目5]
前記第1の収納部は着脱可能である、項目1に記載のしゃぼん玉生成装置。
【0011】
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態によるしゃぼん玉生成装置について説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態による、しゃぼん玉生成装置の内部構成を説明する概略図の外観図である。
【0013】
図1において、しゃぼん玉生成装置の一例として、しゃぼん玉生成装置1が示されている。しゃぼん玉生成装置1として、いわゆる、「アラジンの魔法のランプ」のような水差し型の形状を挙げているが、これは一例であり、所定の要件を満たせばどのような形状であってもよい。
【0014】
しゃぼん玉生成装置1の筐体2には、先端に開口部3が備えられ、開口部3から本体部4にかけて細長く伸びるガイド部5が備えられる。また、筐体2には、取っ手6が設けられ、ユーザは、取っ手6を把持することで、しゃぼん玉生成装置1を持ち運びしたり、移動したりすることができる。
【0015】
開口部3は、筐体2の開口部分として構成され、ガイド部5内部の流路C1及びC4の流路と接続し、流路C1及びC4を介してくみ上げられた香料及びしゃぼん玉を大気中に噴出するために開口されている。また、開口部3から外気を取り込むことができ、外気は流路C2を介して液体吸引ポンプ8に移送される。
【0016】
本体部4の内部には、主に、しゃぼん液と空気とが混合された混合液を収納するための混合液収納部12が備えられ、混合液を振動するための振動子11が備えられる。
【0017】
また、筐体2は、さらに台座部7を備え、台座部7によりしゃぼん玉生成装置1は、テーブル等の台の上に安定的に配置されることができる。
【0018】
台座部7の内部には、各種ポンプ及び各種香料及びしゃぼん液が収納される、カートリッジ等の収納部が格納される。
【0019】
例えば、香料は、(図示しない)カートリッジに格納され、複数種類の香料から選択された香料を収納したカートリッジを、着脱可能に、しゃぼん玉生成装置1内に格納することができる。香料は、例えば、安眠を導入し、ユーザが見たいと思う夢のテーマ(例えば、「旅行」、「空とぶ」、「ロマンス」、「幼少期」)に応じた香料(例えば、「ラベンダー」、「カモミール」、「オレンジ」、「ローズマリー」等のアロマ液)を用いることができる。香料については、所定期間(例えば、30日)用いることができる容量をカートリッジに収納することができ、ユーザは、香料が無くなり次第、香料が収納された別のカートリッジに交換し、しゃぼん玉生成装置1内に装着することができる。また、ユーザは、見たい夢に応じた香料が格納されたカートリッジを適宜交換しながらしゃぼん玉生成装置1を利用することもできる。ここで、しゃぼん玉生成装置1について、別々の香料が格納された複数のカートリッジを同時にしゃぼん玉生成装置内に格納できる形態とすることもできる。
【0020】
同様に、しゃぼん液についても(図示しない)カートリッジその他容器に収納することができ、交換可能な形態で、しゃぼん玉生成装置内に格納される。
【0021】
また、台座部7には、液体吸引ポンプ8が格納される。液体吸引ポンプ8は、外気から取り込まれた空気を流路C2を介して吸引し、(図示しない)香料を収納したカートリッジから香料の液体(例えば、アロマ液)を吸引し、香料を、流路C3を介して混合液収納部12に送液する。
【0022】
さらに、台座部7には、しゃぼん液ポンプ9が格納される。しゃぼん液ポンプ9は、(図示しない)しゃぼん液を収納したカートリッジその他容器からしゃぼん液を吸引し、しゃぼん液を、流路C1を介して開口部3に向けて送液する。
【0023】
さらに、台座部7には、空気ポンプ10が格納される。空気ポンプ10は、空気を、流路C5を介して混合液収納部12に移送する。
【0024】
上記の通り、各ポンプにより移送された香料及び空気は混合液収納部12において混合され、振動子11(例えば、圧電素子)による振動により、香料が気化され、流路C1を介して開口部3に向けて移送される。気化された香料は開口部3を経由して、外気に噴霧される。
【0025】
また、上記の通り、液体吸引ポンプ9により吸引されたしゃぼん液もまた、流路C1を介して開口部3に向けて移送され、開口部3を経由してしゃぼん玉として、外気に送出される。
【0026】
このように、本装置により、香料のほか、しゃぼん玉による演出効果により、ユーザに対し、より高い癒し効果を提供することができる。特に、本件特許出願の発明者らは、睡眠を導入するためのマッサージ等の施術を行いつつ、しゃぼん玉による演出を行い、施術を提供した被験者に対してアンケートを取ったところ、しゃぼん玉の演出効果により約85%の被験者が良質な睡眠効果を得た(特に、悪夢を見る機会が無くなった)、という知見を得た。したがって、本実施形態によるしゃぼん玉生成装置による香り及びしゃぼん玉による演出効果により、テーマ別の夢を提供する機会を増やすだけでなく、悪夢を見る機会を少なくすることができる。
【0027】
なお、図示しないが、スピーカー等の音出力装置を筐体2内に備えることもでき、音楽による演出をあわせて行うこともできる。
【0028】
図2は、本発明の第1の実施形態による、しゃぼん玉生成装置のハードウェア/ソフトウェアの構成を説明する概略図である。
【0029】
上述の通り、しゃぼん玉生成装置1の筐体2内部には、香料が収納されたカートリッジ等の香料収納部21、しゃぼん液が収納されたカートリッジその他容器等のしゃぼん液収納部22、及び空気が収納された空気収納部23が備えられる。
【0030】
各収納部に収納された香料、しゃぼん液及び空気は各々、ポンプ8、9、10により吸引され、所定の流路を経由して開口部3に向けて移送される。
【0031】
ポンプ8、9、10は各々、例えば、CPU等の制御部29に内蔵されるポンプ制御部により制御される。上述の通り、香料及び空気については、混合液収納部12において混合され、振動子11の振動により気化した香料として所定の流路を経由して開口部13に移送される。ここで、振動子11は、制御部29により制御され、振動子駆動部28により駆動される。
【0032】
なお、上記実施形態においては、香料(アロマ液)としゃぼん液とを各々別の収納部に格納し、香料及びしゃぼん液を別のポンプによって開口部に向けて移送し、外部に噴霧し、しゃぼん玉として噴出する態様を想定しているが、これに限らず、しゃぼん液の中に香料を封入し、単一のポンプで香料入りしゃぼん液を開口部に移送することもできる。また、ポンプ以外の移送手段により、香料またはしゃぼん液を移送することでもよい。
【0033】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0034】
1 しゃぼん玉生成装置
2 筐体
3 開口部
4 本体部
5 ガイド部
6 取っ手
7 台座部
8 液体吸引ポンプ
9 しゃぼん液ポンプ
10 空気ポンプ
11 振動子
12 混合液収納部