(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133662
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】リモコンホルダ
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
H04Q9/00 371A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038762
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】白原 悠希
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048BA01
5K048HA04
5K048HA12
(57)【要約】
【課題】幅が異なるリモコンを収納可能なリモコンホルダを提供する。
【解決手段】略直方体形状で前面101に押圧可能なボタン102を有し、背面103が前面101と比較し幅が小さい一のリモコン100、又は、略直方体形状で前面201に押圧可能なボタン202を有し、一のリモコン100より厚みが小さい他のリモコン200のいずれも保持可能としたリモコンホルダ1を構成する側板20は、一のリモコン100の幅分だけ離間し一のリモコン100の側面傾斜部104を支持する第1側方支持面21と、他のリモコン200の厚み分だけ離間し他のリモコン200の背面203を支持する後方支持面22と、を有した。リモコンホルダ1を構成する側板20が第1側方支持面21、及び後方支持面22を有したことで、幅が異なるリモコンをリモコンホルダ1へ収納したとき各部で支持しガタつくことがないため、製品性が向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、背面が前面と比較し幅が小さい一のリモコン、又は、略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、前記一のリモコンより厚みが小さい他のリモコンのいずれも保持可能としたリモコンホルダであり、
当該リモコンホルダは、
壁面に取り付けられる後板と、
当該後板の左右方向上部両端にあり、前方向へ延びるよう形成された側板と、
前記後板の下方にあり、前方向へ延びるよう形成され前記一のリモコン、及び前記他のリモコンを支持する下板と、
前記後板の下部前方にあり、前記一のリモコンの厚み分だけ前記後板から離間して形成され前記一のリモコン、及び前記他のリモコンの前面を覆う前板と、
前記後板と前記下板との間にあり、前記他のリモコンの厚み分だけ前記前板から離間して形成された鉛直面を有した突起部と、で構成され、
前記側板は、前記一のリモコンの幅分だけ離間し前記一のリモコンの側面を支持する側方支持面と、前記他のリモコンの厚み分だけ離間し前記他のリモコンの背面を支持する後方支持面と、を有したことを特徴としたリモコンホルダ。
【請求項2】
前記一のリモコンは、背面下端から前方向へ下傾斜する背面傾斜部を有し、
前記突起部は、前記後板の下端と前記鉛直面の上端との間に前記一のリモコンの前記背面傾斜部を支持する傾斜面を有したことを特徴とした請求項1記載のリモコンホルダ。
【請求項3】
前記一のリモコンは、前面の幅方向両端にヒレ部が形成され、
前記側板は、前端に前記ヒレ部を支持するヒレ部支持面を有したことを特徴とした請求項1又は2記載のリモコンホルダ。
【請求項4】
前記後板は、前記一のリモコンの背面を支持する凸部を有したことを特徴とした請求項3記載のリモコンホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家電機器等のリモコンホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものでは、後板の下端部分に前後方向へ可動する可動片を形成したことで、厚みが相違するリモコンが収納されたとき、可動片が前後に動作してリモコンの背面下部と当接し、ガタツキなくリモコンを収納可能としたリモコンホルダがあった。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この従来のものでは、幅の異なるリモコンをリモコンホルダへガタツキなく収納することができないことから、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、背面が前面と比較し幅が小さい一のリモコン、又は、略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、前記一のリモコンより厚みが小さい他のリモコンのいずれも保持可能としたリモコンホルダであり、
当該リモコンホルダは、
壁面に取り付けられる後板と、
当該後板の左右方向上部両端にあり、前方向へ延びるよう形成された側板と、
前記後板の下方にあり、前方向へ延びるよう形成され前記一のリモコン、及び前記他のリモコンを支持する下板と、
前記後板の下部前方にあり、前記一のリモコンの厚み分だけ前記後板から離間して形成され前記一のリモコン、及び前記他のリモコンの前面を覆う前板と、
前記後板と前記下板との間にあり、前記他のリモコンの厚み分だけ前記前板から離間して形成された鉛直面を有した突起部と、で構成され、
前記側板は、前記一のリモコンの幅分だけ離間し前記一のリモコンの側面を支持する側方支持面と、前記他のリモコンの厚み分だけ離間し前記他のリモコンの背面を支持する後方支持面と、を有したことを特徴とした。
【0006】
また、請求項2では、前記一のリモコンは、背面下端から前方向へ下傾斜する背面傾斜部を有し、
前記突起部は、前記後板の下端と前記鉛直面の上端との間に前記一のリモコンの前記背面傾斜部を支持する傾斜面を有したことを特徴とした。
【0007】
また、請求項3では、前記一のリモコンは、前面の幅方向両端にヒレ部が形成され、
前記側板は、前端に前記ヒレ部を支持するヒレ部支持面を有したことを特徴とした。
【0008】
また、請求項4では、前記後板は、前記一のリモコンの背面を支持する凸部を有したことを特徴とした。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、リモコンホルダの側板に一のリモコンの幅分だけ離間し一のリモコンの側面を支持する側方支持面と、他のリモコンの厚み分だけ離間し他のリモコンの背面を支持する後方支持面と、を有したので、幅の異なるリモコンを一つのリモコンホルダにガタツキなく収納することができるため、製品性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】この発明の一実施形態であるリモコンホルダの正面視斜視図である。
【
図2】同実施形態のリモコンホルダの背面視斜視図である。
【
図3】同実施形態のリモコンホルダの正面図である。
【
図4】同実施形態のリモコンホルダの背面図である。
【
図5】同実施形態のリモコンホルダの平面図である。
【
図6】同実施形態のリモコンホルダの底面図である。
【
図7】同実施形態のリモコンホルダの右側面図である。
【
図8】同実施形態のリモコンホルダの左側面図である。
【
図9】同実施形態の一のリモコン構造を説明する斜視図である。
【
図10】同実施形態の一のリモコン構造を説明する側面図である。
【
図11】同実施形態の一のリモコン構造を説明する平面図である。
【
図12】同実施形態の他のリモコン構造を説明する斜視図である。
【
図13】同実施形態の他のリモコン構造を説明する側面図である。
【
図14】同実施形態の他のリモコン構造を説明する平面図である。
【
図15】同実施形態の一のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する正面図である。
【
図16】同実施形態の一のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する右側面図である。
【
図18】同実施形態の一のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する平面図である。
【
図19】同実施形態の他のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する正面図である。
【
図20】同実施形態の他のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する右側面図である。
【
図22】同実施形態の他のリモコンをリモコンホルダへ収納した状態を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、この発明の一実施形態を説明する。以下の説明においては、各図面に示される前後上下左右の定義に従って説明する。なお、以下説明における鉛直は上下方向、幅は左右方向、厚みは前後方向を意味する。
【0012】
まず、リモコンホルダ1の構造を
図1から
図8に基づいて説明する。
【0013】
リモコンホルダ1は、壁に設置される平板状の後板10と、当該後板10の左右両端に位置し上下方向、及び前方向に延びる側板20と、当該後板10の下方に位置し前方向に延びる下板30と、当該後板10の前方に位置し上下方向に延びる前板40と、当該後板10の下方に位置し前方向へ突出する突起部50と、で構成される。
【0014】
後板10には、鉛直方向の所定位置に2つ形成され当該後板10を貫通するネジ穴11と、上端に位置し左右方向へ延びて前方に突出する上端凸部12と、が形成されている。ユーザが図示しないネジをネジ穴11に通して螺着することで、後板10を室内の壁面に取り付けることができる。
【0015】
側板20は、上端が後板10の上端と同位置にあり下端が後板10より下方に位置するよう、鉛直方向に延びている。側板20は、鉛直方向の略中心で分けた下部が上部より前側へ延びるよう形成されている。側板20には、一端が後板10に接続して内側方向で対向し一のリモコン100の厚み方向における所定位置での側面傾斜部104の幅分だけ離間した第1側方支持面21と、当該第1側方支持面21の前端から外側方向へ向けて延び後板10と平行で他のリモコン200の厚み分だけ前板40から離間した後方支持面22と、当該後方支持面22の左右端から前方へ向けて延び内側方向に対向し他のリモコン200の幅分だけ離間した第2側方支持面23と、当該第2側方支持面23の前端から外側方向へ向けて延び後板10と平行なヒレ部支持面24と、が上部側に形成されている。側板20は、上部側の内側方向において各支持面により段差状となっており、一のリモコン100、及び他のリモコン200の幅方向について支持可能である。
【0016】
下板30は、左右にある側板20の下端と接続して前方向へ延び、突起部50の前側が欠落し、突起部50の下方が繋がるによう構成されている。一のリモコン100、及び他のリモコン200がリモコンホルダ1に収納されたとき、下板30が各リモコンの下端と当接し支持される。
【0017】
前板40は、後板10の下部前方に位置し一のリモコン100の厚み分だけ後板10から離間して後板10と平行となるよう側板20、及び下板30の前端から内側方向へ所定距離だけ延びるように形成されている。一のリモコン100、及び他のリモコン200がリモコンホルダ1に収納されたとき、各リモコンの前面の一部を覆うように位置することで、各リモコンがリモコンホルダ1の収納位置から前方へ倒れ、落下することを阻止できる。
【0018】
突起部50は、後板10と下板30との間にあり、後板10の下端から前方へ下傾斜して延びる傾斜面51と、当該傾斜面51の下端から鉛直下方へ延び他のリモコン200の厚み分だけ前板40から離間した鉛直面52と、を有している。一のリモコン100がリモコンホルダ1に収納されるとき、後述する一のリモコン100の背面傾斜部105が傾斜面51により所定位置へ案内されると共に、傾斜面51により支持される。また、他のリモコン200がリモコンホルダ1に収納されるとき、他のリモコン200が厚み方向において鉛直面52で支持される。
【0019】
次に、リモコンホルダ1で保持される一のリモコン100の構造について、
図9から
図11に基づいて説明する
【0020】
略直方体形状の一のリモコン100は、前面101に形成されユーザが押圧することで操作可能な複数のボタン102と、左右側面を構成し背面103の幅が前面101の幅より狭まるよう厚み方向へ傾斜する側面傾斜部104と、背面103下端に形成され前面101に向けて下傾斜する背面傾斜部105と、前面101の左右端に形成され側面傾斜部104の前端より幅方向へ突出したヒレ部106と、を有している。一のリモコン100は、上下方向、及び幅方向について前面101の方が背面103よりも大きい。
【0021】
次に、リモコンホルダ1で保持される他のリモコン200の構造について、
図12から
図14に基づいて説明する
【0022】
略直方体形状の他のリモコン200は、前面201に形成されユーザが押圧することで操作可能な複数のボタン202を有している。他のリモコン200は、一のリモコン100と比較して厚みが小さい。他のリモコン200は、前面201が一のリモコン100の前面101と比較して上下長さと幅とが小さい。他のリモコン200は、背面203の幅が一のリモコン100の背面103の幅よりも大きい。他のリモコン200は、側面204が厚み方向に平行な形状であり、一のリモコン100の側面傾斜部104の上下長さより短い。
【0023】
次に、一のリモコン100をリモコンホルダ1に収納したときにおける、リモコンホルダ1各部での支持について、
図15から
図18に基づいて説明する。
【0024】
一のリモコン100がリモコンホルダ1に収納されると、一のリモコン100は、下端が下板30と当接し鉛直方向について支持される。
また、一のリモコン100は、前面101の左右下部両端が側板20と隣接し、側面傾斜部104が側板20の第1側方支持面21と隣接することで、幅方向について支持される。
また、一のリモコン100は、前面101の下部前方が前板40と隣接し、背面103が後板10の上端凸部12と隣接し、上下方向の略中央位置にあるヒレ部106が側板20のヒレ部支持面24と隣接することで、前方向は前板40、後ろ方向は上端凸部12とヒレ部支持面24とで挟まれた状態になり、厚み方向について支持される。
【0025】
一のリモコン100がリモコンホルダ1の各部で支持されることで、一のリモコン100をガタつくことなくリモコンホルダ1で保持可能である。リモコンホルダ1の製品性が向上する。
【0026】
また、ユーザにより一のリモコン100がリモコンホルダ1へ収納されるとき、一のリモコン100の背面傾斜部105が突起部50の傾斜面51に当接し、前面101が前板40と隣接する所定位置まで案内することができる。一のリモコン100がリモコンホルダ1の収納場所からズレることなく、リモコンホルダ1の各部で支持されるので、リモコンホルダ1の製品性が向上する。
【0027】
一のリモコン100がリモコンホルダ1に収納された状態でユーザによりボタン102が押圧操作されたとき、一のリモコン100は後ろ方向へ付勢される。このとき、一のリモコン100は、背面103が後板10の上端凸部12により支持され、背面傾斜部105が突起部50の傾斜面51により支持される。ユーザがボタン102を押圧操作したとき、一のリモコン100がリモコンホルダ1内で厚み方向についてガタつくことないので、ユーザによるボタン102の操作感を向上させることができる。
【0028】
また、一のリモコン100の上部側にあるボタン102がユーザにより押圧操作されると、一のリモコン100の上部側は後ろ方向へ付勢され、下部側は前方向へ付勢される。このとき、一のリモコン100は、背面103が後板10の上端凸部12により支持され、前面101が前板40により支持される。ユーザがボタン102を押圧操作したとき、一のリモコン100がリモコンホルダ1内で厚み方向についてガタつくことないので、ユーザによるボタン102の操作感を向上させることができる。
【0029】
次に、他のリモコン200をリモコンホルダ1に収納したときにおける、リモコンホルダ1各部での支持について、
図19から
図22に基づいて説明する。
【0030】
他のリモコン200がリモコンホルダ1に収納されると、他のリモコン200は、下端が下板30と当接することで鉛直方向について支持される。
また、他のリモコン200は、側面204が側板20の第2側方支持面23と隣接することで、幅方向について支持される。
また、他のリモコン200は、前面201の下部が前板40と隣接し、背面203の上部が側板20の後方支持面22と隣接し、背面203の下部が突起部50の鉛直面52と隣接することで、前方向は前板40、後ろ方向は後方支持面22と鉛直面52とで挟まれた状態になり、厚み方向について支持される。
【0031】
他のリモコン200がリモコンホルダ1の各部で支持されることで、一のリモコン100とは幅が異なる他のリモコン200をガタつくことなくリモコンホルダ1で保持可能である。リモコンホルダ1の製品性が向上する。
【0032】
他のリモコン200がリモコンホルダ1に収納された状態でユーザによりボタン202が押圧操作されたとき、他のリモコン200は後ろ方向へ付勢される。このとき、他のリモコン200は、背面203の上部が側板20の後方支持面22により支持され、背面203の下部が突起部50の鉛直面52により支持される。ユーザがボタン202を押圧操作したとき、他のリモコン200がリモコンホルダ1内で厚み方向についてガタつくことないので、ユーザによるボタン202の操作感を向上させることができる。
【0033】
また、他のリモコン200の上部側にあるボタン202がユーザにより押圧操作されると、他のリモコン200の上部側は後ろ方向へ付勢され、下部側は前方向へ付勢される。このとき、他のリモコン200は、背面203が側板20の後方支持面22により支持され、前面201が前板40により支持される。ユーザがボタン202を押圧操作したとき、他のリモコン200がリモコンホルダ1内で厚み方向についてガタつくことないので、ユーザによるボタン202の操作感を向上させることができる。
【0034】
なお、本実施形態では、リモコンホルダ1の突起部50に傾斜面51が形成され、一のリモコン100に背面傾斜部105が形成されているが、これに限られない。傾斜面51、及び背面傾斜部105が共に厚み方向と平行であってもよい。一のリモコン100をリモコンホルダ1へ収納したとき、一のリモコン100の下端が下板30と突起部50とで支持されるので、一のリモコン100をリモコンホルダ1にガタつくことなく収納することが可能である。
【0035】
また、本実施形態では、一のリモコン100の左右両端にヒレ部106が形成されたもので説明したが、これに限られない。仮に一のリモコン100にヒレ部106が形成されていなくとも、後板10、前板40、及び突起部50で一のリモコン100の厚み方向について支持することが可能であり、一のリモコン100をリモコンホルダ1にガタつくことなく収納することができる。本発明は、一のリモコン100にヒレ部106が形成されたものに限定されない。
【0036】
また、本実施形態では、後板10の上端に幅方向へ延びる上端凸部12が形成されたもので説明したが、これに限られない。仮に後板10に上端凸部12が形成されていなくとも、後板10、前板40、及び突起部50で一のリモコン100の厚み方向について支持することが可能であり、一のリモコン100をリモコンホルダ1にガタつくことなく収納することができる。本発明は、後板10に上端凸部12が形成されたものに限定されない。
【0037】
また、本実施形態では、後板10の上端に幅方向へ延びる上端凸部12が形成されたもので説明したが、これに限られない。後板10の幅方向において鉛直方向に重ならない位置に2箇所以上の凸部が形成されていれば、一のリモコン100がリモコンホルダ1に収納されたとき、前板40、突起部50、及び凸部で厚み方向を支持することができ、一のリモコン100をリモコンホルダ1にガタつくことなく収納することができる。本発明は、後板10の上端に凸部が形成されたものに限定されない。
【0038】
次に、本発明の効果を説明する。
【0039】
略直方体形状で前面101に押圧可能なボタン102を有し、背面103が前面101と比較し幅が小さい一のリモコン100、又は、略直方体形状で前面201に押圧可能なボタン202を有し、一のリモコン100より厚みが小さい他のリモコン200のいずれも保持可能としたリモコンホルダ1を構成する側板20は、一のリモコン100の幅分だけ離間し一のリモコン100の側面傾斜部104を支持する第1側方支持面21と、他のリモコン200の厚み分だけ離間し他のリモコン200の背面203を支持する後方支持面22と、を有した。これにより、幅が異なる一のリモコン100、及び他のリモコン200をリモコンホルダ1へガタつくことなく収納することが可能なので、製品性が向上する。
【0040】
また、一のリモコン100は、背面103の下端から前方向へ下傾斜する背面傾斜部105を有し、突起部50は、後板10の下端と鉛直面52の上端との間に一のリモコン100の背面傾斜部105を支持する傾斜面51を有した。一のリモコン100をリモコンホルダ1へ収納したとき、背面傾斜部105が傾斜面51によりリモコンホルダ1における所定位置へ案内される。一のリモコン100は、厚み方向において前板40と傾斜面51で挟まれることから、一のリモコン100がリモコンホルダ1内でガタつかないので、製品性が向上する。
【0041】
また、一のリモコン100は、前面101の幅方向両端にヒレ部106が形成され、 側板20は、前端部にヒレ部106を支持するヒレ部支持面24を有した。一のリモコン100がリモコンホルダ1へ収納された状態でユーザがボタン102を押圧操作したとき、一のリモコン100は後方へ付勢される。ヒレ部106がヒレ部支持面24により支持されることで、一のリモコン100が後方へズレ動くことを抑止できる。ユーザが一のリモコン100のボタン102を操作したときにおける、リモコンホルダ1内での一のリモコン100のガタツキを未然に阻止できるので、ユーザの使用感が向上する。
【0042】
また、後板10は、一のリモコン100の背面103を支持する上端凸部12を有した。一のリモコン100をリモコンホルダ1へ収納した状態でユーザがボタン102を押圧操作したとき、一のリモコン100は後方へ付勢される。背面103が上端凸部12により支持されることで、一のリモコン100が後方へズレ動くことを抑止できる。ユーザが一のリモコン100のボタン102を操作したときにおける、リモコンホルダ1内での一のリモコン100のガタツキを未然に阻止できるので、ユーザの使用感が向上する。
【0043】
なお、本実施形態では、リモコンホルダ1へ収納されるリモコンについて一のリモコン100、及び他のリモコン200で説明したが、これに限られるものではない。一のリモコン100、及び他のリモコン200以外のリモコンを用いたものであっても、略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、背面が前面と比較し幅が小さい一のリモコンと、略直方体形状で前面に押圧可能なボタンを有し、当該一のリモコンより厚みが小さい他のリモコンとをリモコンホルダに収納するものにおいて、本発明の構成を適用したリモコンホルダへ収納するものであれば、本発明の範疇であり本発明の権利範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0044】
1 リモコンホルダ
10 後板
12 上端凸部
20 側板
21 第1側方支持面
22 後方支持面
24 ヒレ部支持面
30 下板
40 前板
50 突起部
51 傾斜面
52 鉛直面
100 一のリモコン
101 前面
103 背面
104 側面傾斜部
105 背面傾斜部
106 ヒレ部
200 他のリモコン
203 背面