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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133721
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0486 20130101AFI20230920BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20230920BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20230920BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230920BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
G06F3/0486
G06F3/0488
G06F3/14 350B
G09G5/00 510H
G09G5/36 530Y
G09G5/36 520P
G09G5/36 520F
G09G5/36 520G
G09G5/36 520H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038855
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】砂崎 俊太郎
(72)【発明者】
【氏名】石川 高志
【テーマコード(参考)】
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5B069AA12
5B069CA06
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB15
5C182AB25
5C182AC39
5C182BA01
5C182BA06
5C182BC26
5C182CA21
5C182CB13
5C182CB14
5C182CB42
5C182CB44
5C182CB56
5C182CC03
5E555AA02
5E555AA24
5E555AA25
5E555AA76
5E555BA01
5E555BA23
5E555BA24
5E555BB01
5E555BB23
5E555BB24
5E555BC08
5E555CA13
5E555CB16
5E555CC24
5E555CC25
5E555DB04
5E555DC26
5E555DC27
5E555DC84
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】画面上の平行な複数の境界線によって3つ以上に区分した分割領域のサイズをユーザの操作に応じて動的に変更する情報処理装置及び方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、分割画面において順に並んだ分割領域301、301及び301のうち、分割領域301と分割領域301との境界線311ABに設けられた操作領域312ABAに対する分割領域301及び分割領域301の方向へのドラッグ操作に応じ、分割領域301のサイズを拡大し、分割領域301サイズを縮小する。また、分割領域301と分割領域301との境界線に設けられた操作領域312ABAとは異なる操作領域312ABBに対する分割領域301及び分割領域301の方向へのドラッグ操作に応じ、分割領域301のサイズを拡大し、分割領域301のサイズを縮小する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の画面を表示する表示部と、
前記表示部に積層され、前記画面に対するユーザの操作入力を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部に対する前記ユーザの操作内容を判定する操作判定部と、
複数の境界線によって区分された複数の分割領域を含む分割画面を生成し、判定された前記操作内容に応じて前記分割画面における前記分割領域のサイズを変更する画面生成部と、を備え、
前記画面生成部は、前記分割画面において順に並んだ第1の分割領域、第2の分割領域、及び第3の分割領域のうち、
前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた第1の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第3の分割領域のサイズを縮小し、
前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた前記第1の操作領域とは異なる第2の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第2の分割領域のサイズを縮小する
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記画面生成部は、
前記第1の操作領域、または前記第2の操作領域に対する前記第1の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを縮小し、前記第2の分割領域のサイズを拡大する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記画面生成部は、
前記第1の操作領域に対する前記第1の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを縮小し、前記第3の分割領域のサイズを拡大し、
前記第2の操作領域に対する前記第1の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを縮小し、前記第2の分割領域のサイズを拡大する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記画面生成部は、
前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線に設けられた第3の操作領域に対する前記第1の分割領域、及び前記第2の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第2の分割領域のサイズを縮小し、前記第3の分割領域のサイズを拡大し、
前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線に設けられた前記第3の操作領域とは異なる第4の操作領域に対する前記第1の分割領域、及び前記第2の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを縮小し、前記第3の分割領域のサイズを拡大する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記画面生成部は、
前記第1の操作領域を前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線の前記第1の分割領域側に設け、
前記第2の操作領域を前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線の前記第2の分割領域側に設け、
前記第3の操作領域を前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線の前記第2の分割領域側に設け、
前記第4の操作領域を前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線の前記第3の分割領域側に設ける
情報処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記操作判定部は、
前記第1の操作領域を前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線の一端側に設け、
前記第2の操作領域を前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線の他端側に設け、
前記第3の操作領域を前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線の一端側に設け、
前記第4の操作領域を前記第2の分割領域と前記第3の分割領域との境界線の他端側に設ける
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれ一項に記載の情報処理装置であって、
前記画面生成部は、前記操作領域に対する前記分割画面の内の方向へのドラッグ操作に応じて縮小される分割領域を、縮小されない他の分割領域と区別可能に表示する
情報処理装置。
【請求項8】
各種の画面を表示する表示部と、前記表示部に積層され、前記画面に対するユーザの操作入力を受け付ける操作受付部と、を備えた情報処理装置による情報処理方法であって、
前記操作受付部に対する前記ユーザの操作内容を判定する操作判定ステップと、
平行な複数の境界線によって区分された複数の分割領域を含む分割画面を生成し、判定された前記操作内容に応じて前記分割画面における前記分割領域のサイズを変更する画面生成ステップと、を含み、
前記画面生成ステップは、前記分割画面において順に並んだ第1の分割領域、第2の分割領域、及び第3の分割領域のうち、
前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた第1の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第3の分割領域のサイズを縮小し、
前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた前記第1の操作領域とは異なる第2の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第2の分割領域のサイズを縮小する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイの画面を複数の分割領域に区分し、各分割領域に異なる情報を表示させる方法に関し、例えば特許文献1には「ユーザからの操作に応じて画面上に設けた分割領域のサイズを動的に変更する分割領域設定部と、少なくとも1つ以上の表示物が配置された配置領域を前記分割領域に設けるとともに、前記分割領域のサイズの変更に対応し、同一の前記分割領域に設けられた前記配置領域どうしの相対的な位置関係を変更する表示制御部と、前記同一の前記分割領域に設けられた前記配置領域どうしの相対的な優先度を設定する優先度設定部と、を備え、前記表示制御部は、同一の前記分割領域に設けられた前記配置領域どうしの相対的な位置関係の変更によって前記配置領域どうしの少なくとも一部分が重複した場合、前記配置領域に設定された前記優先度に基づき、前記表示物の表示を前記配置領域単位で制御することを特徴とする表示制御装置」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-102084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、画面上でT字状に交差する2本の境界線によって、当該画面を3つの分割領域に区分する。ユーザは、ドラッグ操作によって当該2本の境界線の交点を移動させることにより、3つの分割領域のサイズを動的に変更することができる。
【0005】
ただし、特許文献1に記載の技術等の従来技術では、画面を一方向に並んだ3つ以上の分割領域に区分したり、区分した各分割領域のサイズをユーザの操作に応じて動的に変更させたりすることはできない。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画面を一方向に並んだ3つ以上の分割領域に区分し、各分割領域のサイズをユーザの操作に応じて動的に変更できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る情報処理装置は、各種の画面を表示する表示部と、前記表示部に積層され、前記画面に対するユーザの操作入力を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部に対する前記ユーザの操作内容を判定する操作判定部と、平行な複数の境界線によって区分された複数の分割領域を含む分割画面を生成し、判定された前記操作内容に応じて前記分割画面における前記分割領域のサイズを変更する画面生成部と、を備える。前記画面生成部は、前記分割画面において順に並んだ第1の分割領域、第2の分割領域、及び第3の分割領域のうち、前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた第1の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第3の分割領域のサイズを縮小する。また、前記画面生成部は、前記第1の分割領域と前記第2の分割領域との境界線に設けられた前記第1の操作領域とは異なる第2の操作領域に対する前記第2の分割領域、及び前記第3の分割領域の方向へのドラッグ操作に応じ、前記第1の分割領域のサイズを拡大し、前記第2の分割領域のサイズを縮小する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、画面を一方向に並んだ3つ以上の分割領域に区分し、各分割領域のサイズをユーザの操作に応じて動的に変更することが可能となる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、コンピュータの構成の一例を示す図である。
図3図3は、分割画面の第1の表示例を示す図である。
図4図4は、分割画面の第1の表示例に対するドラッグ操作の例を説明するための図である。
図5図5は、分割画面の第1の表示例に対するドラッグ操作の例を説明するための図である。
図6図6は、分割画面の第1の表示例に対するドラッグ操作の例を説明するための図である。
図7図7は、分割画面の第1の表示例に対するドラッグ操作の例を説明するための図である。
図8図8は、表示制御処理の一例を説明するフローチャートである。
図9図9は、表示制御処理の変形例を説明するフローチャートである。
図10図10は、分割画面の第1の表示例に対するドラッグ操作の変形例を説明するための図である。
図11図11は、分割画面の第2の表示例を示す図である。
図12図12は、分割画面の第3の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須ではない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除しない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含む。
【0013】
<本発明の一実施形態に係る車載装置10の構成例>
以下、本発明の一実施形態に係る車載装置10について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る車載装置10の機能ブロックの構成例を示している。車載装置10は、ディスプレイ上にタッチパネルが積層されている電子機器であり、運転中の指によって操作されることが想定される。車載装置10は、例えば、ナビゲーション機能、通話機能、音楽再生機能、エアコン機能、各種設定機能等を有する。車載装置10は、本発明の情報処理装置に相当する。
【0015】
車載装置10は、一般的なコンピュータによって実現できる。図2は、車載装置10を実現するコンピュータ100の構成の一例を示している。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ101、プログラムやデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)102、プロセッサ101が実現するブートプログラム等を格納するROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc drive)やSSD、不揮発性メモリカード等の記憶装置104、インターネットに代表されるネットワークに接続して通信を行う通信モジュール105、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネル等からなる横長のディスプレイ106、及びディスプレイ106に積層されたタッチパネル107を備える。
【0016】
図1に戻る。車載装置10は、処理部11、操作受付部12、及び表示部13を備える。処理部11は、操作判定部111、機能実行部112、及び画面生成部113の各機能ブロックを有する。
【0017】
処理部11は、コンピュータ100のプロセッサ101からなり、操作判定部111、機能実行部112、及び画面生成部113は、プロセッサ101が所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0018】
操作判定部111は、操作受付部12からの操作信号に基づき、ユーザからの操作内容を判定する。機能実行部112は、ユーザからの操作内容に応じ、ナビゲーション機能、通話機能、音楽再生機能、エアコン機能、各種設定機能等の各種機能における処理を実行する。画面生成部113は、機能実行部112による処理や操作判定部111によるユーザ操作の判定結果に基づき、各種の画面を生成して表示部13に表示させる。
【0019】
操作受付部12は、コンピュータ100のタッチパネル107からなり、ユーザからの操作(ドラッグ操作、タッチ操作等)に対応する操作信号を処理部11の操作判定部111に出力する。表示部13は、コンピュータ100のディスプレイ106からなり、画面生成部113の制御に従って各種の画面を表示する。
【0020】
なお、図1に示された各機能ブロックは、本実施形態において実現される車載装置10の構成要素について理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。したがって、各構成要素の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。また、車載装置10の各機能ブロックは、処理内容に応じて、さらに多くの機能ブロックに分類することもできる。また、1つの機能ブロックがさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0021】
また、各機能ブロックの全部または一部は、コンピュータに実装されるハードウェア(ASICといった集積回路等)により構築されてもよい。また、各機能ブロックの処理が1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0022】
<分割画面におけるドラッグ操作について>
次に、車載装置10の表示部13に表示された分割画面300(図3)におけるドラッグ操作への対応について説明する。
【0023】
<分割画面300の第1の表示例>
図3は、分割画面300の第1の表示例を示している。図4図7は、分割画面300の第1の表示例に対するドラッグ操作を説明するための図である。
【0024】
分割画面300は、表示部13の表示領域を、複数の平行な境界線によって一方向に並んだ3つ以上の分割領域に区分し、各分割領域に異なる機能(ナビゲーション機能、通話機能、音楽再生機能、エアコン機能、各種設定機能等)に対応する情報を表示させたものである。なお、表示部13の表示領域を分割領域に区分する複数の境界線は、平行である場合に限らない。
【0025】
同図の場合、分割画面300は、平行な2本の境界線311AB,311BCよって、一方向に順に並んだ3つの分割領域301,301,301に区分されている。ただし、同図の場合、分割領域301,301,301は、分割画面300の左側から右側に向かって順に並べているが、分割画面300の右側から左側に向かって順に並べてもよい。
【0026】
第1の表示例では、分割領域301と分割領域301との間の境界線311AB上には、ユーザの操作位置を表す2つの操作領域312ABA,312ABCが設けられている。操作領域312ABAは、境界線311AB上の分割領域301側に寄せた位置に設けられている。操作領域312ABBは、境界線311AB上の分割領域301側に寄せた位置に設けられている。
【0027】
同様に、分割領域301と分割領域301との間の境界線311BC上には、ユーザの操作位置を表す2つの操作領域312BCB,312BCCが設けられている。操作領域312BCBは、境界線311BC上の分割領域301B側に寄せた位置に設けられている。操作領域312BCCは、境界線311BC上の分割領域301側に寄せた位置に設けられている。
【0028】
分割領域301,301,301は、本発明の第1の分割領域、第2の分割領域、第3の分割領域に相当する。操作領域312ABA,312ABB,312BCB,312BCCは、本発明の第1の操作領域、第2の操作領域、第3の操作領域、第4の操作領域に相当する。
【0029】
以下、分割領域301,301,301をそれぞれ分割領域A,B,Cとも称する。分割領域301,301,301を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に分割領域301と称する。また、境界線311AB,311BCをそれぞれ境界線AB,BCとも称する。境界線311AB,311BCを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に境界線311と称する。さらに、操作領域312ABA,312ABB,312BCB,312BCCをそれぞれ操作領域ABA,ABB,BCB,BCCとも称する。操作領域312ABA,312ABB,312BCB,312BCCを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に操作領域312と称する。
【0030】
ユーザは、境界線311上の操作領域312に対して左右方向にドラッグ操作を行うことにより、当該境界線311を左右方向に移動させることができ、これにより、分割領域301のサイズを動的に変更することができる。
【0031】
以下、操作領域312に対するドラッグ操作に応じた分割領域301の動的なサイズ変更について具体的に説明する。
【0032】
図4上段に示すように、境界線AB上の分割領域A側に寄った操作領域ABAに対して、ユーザが左方向にドラッグ操作を行った場合、境界線ABが左方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが縮小され、分割領域Bのサイズが拡大され、分割領域Cのサイズが維持される。そして、ユーザのドラッグ操作が分割画面300の左端に達した場合、分割領域Aは消去される。
【0033】
図4下段に示すように、境界線AB上の分割領域A側に寄った操作領域ABAに対して、ユーザが右方向にドラッグ操作を行った場合、境界線AB,BCが同期して右方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが拡大され、分割領域Bのサイズが維持されたまま右方向に移動され、分割領域Cのサイズが縮小される。そして、ユーザのドラッグ操作が境界線BCの初期位置に達した場合、分割領域Cは消去される。
【0034】
図5上段に示すように、境界線AB上の分割領域B側に寄った操作領域ABBに対して、ユーザが左方向にドラッグ操作を行った場合、境界線ABが左方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが縮小され、分割領域Bのサイズが拡大され、分割領域Cのサイズが維持される。そして、ユーザのドラッグ操作が分割画面300の左端に達した場合、分割領域Aは消去される。
【0035】
図5下段に示すように、境界線AB上の分割領域B側に寄った操作領域ABBに対して、ユーザが右方向にドラッグ操作を行った場合、境界線ABが右方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが拡大され、分割領域Bのサイズが縮小され、分割領域Cのサイズは維持される。そして、ユーザのドラッグ操作が境界線BCの初期位置に達した場合、分割領域Bは消去される。
【0036】
図6上段に示すように、境界線BC上の分割領域B側に寄った操作領域BCBに対して、ユーザが左方向にドラッグ操作を行った場合、境界線BCが左方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが維持されたまま、分割領域Bのサイズが縮小され、分割領域Cのサイズが拡大される。そして、ユーザのドラッグ操作が境界線ABの初期位置に達した場合、分割領域Bは消去される。
【0037】
図6下段に示すように、境界線BC上の分割領域B側に寄った操作領域BCBに対して、ユーザが右方向にドラッグ操作を行った場合、境界線BCが右方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが維持されたまま、分割領域Bのサイズが拡大され、分割領域Cのサイズが縮小される。そして、ユーザのドラッグ操作が分割画面300の右端に達した場合、分割領域Cは消去される。
【0038】
図7上段に示すように、境界線BC上の分割領域C側に寄った操作領域BCCに対して、ユーザが左方向にドラッグ操作を行った場合、境界線AB,BCが同期して左方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが縮小されて、分割領域Bのサイズが維持されたまま左方向に移動され、分割領域Cのサイズが拡大される。そして、ユーザのドラッグ操作が境界線ABの初期位置に達した場合、分割領域Aは消去される。
【0039】
図7下段に示すように、境界線BC上の分割領域C側に寄った操作領域BCCに対して、ユーザが右方向にドラッグ操作を行った場合、図7上段と同様に、境界線BCが右方向に移動される。これにより、分割領域Aのサイズが維持されたまま、分割領域Bのサイズが拡大され、分割領域Cのサイズが縮小される。そして、ユーザのドラッグ操作が分割画面300の右端に達した場合、分割領域Cは消去される。
【0040】
なお、操作領域ABAを表示せず、境界線ABの左側(分割領域Aの右端)を操作領域ABAと見做して、操作領域ABAがドラッグ操作された場合と同様の動作を実行するようにしてもよい。また、操作領域ABBを表示せず、境界線ABの右側(分割領域Bの左端)を操作領域ABBと見做して、操作領域ABBがドラッグ操作された場合と同様の動作を実行するようにしてもよい。操作領域BCB,BCCについても同様とする。
【0041】
<分割画面300の第1の表示例に対する表示制御処理>
次に、図8は、分割画面300の第1の表示例に対する表示制御処理の一例を説明するフローチャートである。
【0042】
該表示制御処理は、表示部13に表示された分割画面300の操作領域312に対してユーザがドラッグ操作を行う毎に実行される。
【0043】
はじめに、操作判定部111が、ユーザによってドラッグ操作された操作領域312が境界線AB上であるか、または境界線BC上であるかを判定する(ステップS1)。
【0044】
ステップS1にて、ドラッグ操作した操作領域312が境界線AB上であると判定した場合、次に、操作判定部111が、当該操作領域312が分割領域A側に寄った操作領域ABAであるか、または分割領域B側に寄った操作領域ABBであるかを判定する(ステップS2)。
【0045】
ステップS2にて、当該操作領域312が操作領域ABAであると判定した場合、次に、操作判定部111が、ドラッグ操作が左方向であるか、または右方向であるかを判定する(ステップS3)。
【0046】
ステップS3にて、ドラッグ操作が左方向であると判定した場合(図4上段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線ABを左方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを縮小し、分割領域Bのサイズを拡大し、分割領域Cのサイズを維持する(ステップS4)。
【0047】
反対に、ステップS3にて、ドラッグ操作が右方向であると判定した場合(図4下段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線AB,BCを同期して右方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを拡大し、分割領域Bのサイズを維持したまま、分割領域Cのサイズを縮小する(ステップS5)。
【0048】
また、ステップS2にて、当該操作領域312が操作領域ABBであると判定した場合、次に、操作判定部111が、ドラッグ操作が左方向であるか、または右方向であるかを判定する(ステップS6)。
【0049】
ステップS6にて、ドラッグ操作が左方向であると判定した場合(図5上段に相当)、ステップS3にてドラッグ操作が左方向であると判定した場合と同様にステップS4の処理を実行する。
【0050】
反対に、ステップS6にて、ドラッグ操作が右方向であると判定した場合(図5下段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線ABを右方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを拡大し、分割領域Bのサイズを縮小し、分割領域Cのサイズを維持する(ステップS7)。
【0051】
また、ステップS1にて、ドラッグ操作した操作領域312が境界線BC上であると判定した場合、次に、操作判定部111が、当該操作領域312が分割領域B側に寄った操作領域BCBであるか、または分割領域C側に寄った操作領域BCCであるかを判定する(ステップS8)。
【0052】
ステップS8にて、当該操作領域312が操作領域BCBであると判定した場合、次に、操作判定部111が、ドラッグ操作が左方向であるか、または右方向であるかを判定する(ステップS9)。
【0053】
ステップS9にて、ドラッグ操作が左方向であると判定した場合(図6上段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線BCを左方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを維持したまま、分割領域Bのサイズを縮小し、分割領域Cのサイズを拡大する(ステップS10)。
【0054】
反対に、ステップS9にて、ドラッグ操作が右方向であると判定した場合(図6下段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線BCを右方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを維持したまま、分割領域Bのサイズを拡大し、分割領域Cのサイズを縮小する(ステップS11)。
【0055】
また、ステップS8にて、当該操作領域312が操作領域BCCであると判定した場合、次に、操作判定部111が、ドラッグ操作が左方向であるか、または右方向であるかを判定する(ステップS12)。
【0056】
ステップS12にて、ドラッグ操作が左方向であると判定した場合(図7上段に相当)、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線AB,BCを同期して左方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを縮小し、分割領域Bのサイズを維持したまま、分割領域Cのサイズを拡大する(ステップS13)。
【0057】
反対に、ステップS12にて、ドラッグ操作が右方向であると判定した場合(図7下段に相当)、ステップS9にてドラッグ操作が右方向であると判定した場合と同様にステップS11の処理を実行する。
【0058】
以上に説明した分割画面300の第1の表示例に対する表示制御処理によれば、ユーザは、境界線311上の操作領域312をドラッグ操作することにより、自身が使いやすいように、分割領域301のサイズを動的に変更できる。また、同一の境界線311上に設けた2つの操作領域312のどちらをドラッグ操作したかに応じ、分割領域301のサイズ変更に関して異なる表示制御を行うことができる。
【0059】
ただし、例外として、上述した表示制御処理では、ステップS3で「左」の場合と、ステップS6で「左」の場合とでは、同じ処理(ステップS4)が行われる。また、ステップS9で「右」の場合と、ステップS12で「右」の場合とでは、同じ処理(ステップS11)が行われる。
【0060】
そこで、ステップS3で「左」の場合と、ステップS6で「左」の場合とで、異なる処理を行うようにしてもよい。同様に、ステップS9で「右」の場合と、ステップS12で「右」の場合とで、異なる処理を行うようにしてもよい。
【0061】
<分割画面の第1の表示例に対する表示制御処理の変形例>
次に、図9は、分割画面の第1の表示例に対する表示制御処理の変形例を説明するフローチャートである。図10は、当該変形例を説明するための図である。
【0062】
当該変形例は、図8に示された表示制御処理に対し、ステップS3にて、操作領域ABAに対するドラッグ操作が左方向であると判定された場合にはステップS21の処理を実行する点が異なる。また、ステップS9にて、操作領域BCBに対するドラッグ操作が右方向であると判定された場合には、ステップS22の処理を実行する点が異なる。その他のステップS1~S13の処理については、図8に示された表示制御処理と共通であるので、その説明は省略する。
【0063】
当該変形例では、ステップS3にて、操作領域ABAに対するドラッグ操作が左方向であると判定した場合、図10上段に示すように、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線AB,BCを左方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを縮小し、分割領域Bのサイズを維持したまま、分割領域Cのサイズを拡大する(ステップS21)。
【0064】
また、ステップS9にて、操作領域BCBに対するドラッグ操作が右方向であると判定した場合、図10下段に示すように、次に、画面生成部113が、ドラッグ操作の移動量に応じて境界線AB,BCを同期して右方向に移動することにより、分割領域Aのサイズを拡大し、分割領域Bのサイズを維持したまま、分割領域Cのサイズを縮小する(ステップS22)。
【0065】
以上に説明した当該変形例によれば、同一の境界線311上に設けた2つの操作領域312のどちらをドラッグ操作したかに応じ、例外なく、分割領域301のサイズ変更に関して異なる表示制御を行うことができる。
【0066】
<分割画面300の第2の表示例>
次に、図11は、分割画面300の第2の表示例を示している。
【0067】
当該第2の表示例の場合、分割領域Aと分割領域Bとの境界線AB上には、ユーザの操作位置を表す2つの操作領域312ABU,312ABLが設けられている。操作領域312ABUは、分割領域A,Bの中間であって境界線AB上の上側に寄せた位置に設けられている。操作領域312ABLは、分割領域A,Bの中間であって境界線311AB上の下側に寄せた位置に設けられている。
【0068】
同様に、分割領域Bと分割領域Cとの境界線BC上には、ユーザの操作位置を表す2つの操作領域312BCU,312BCLが設けられている。操作領域312BCUは、分割領域B,Cの中間であって境界線BC上の上側に寄せた位置に設けられている。操作領域312BCLは、分割領域B,Cの中間であって境界線BC上の下側に寄せた位置に設けられている。
【0069】
以下、操作領域312ABU,312ABL,312BCU,312BCLをそれぞれ操作領域ABU,ABL,BCU,BCLとも称する。操作領域312ABU,312ABL,312BCU,312BCLを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に操作領域312と称する。
【0070】
当該第2の表示例において、ユーザは、第1の表示例(図3)における場合と同様に、境界線311上の操作領域312に対して左右方向にドラッグ操作を行うことにより、当該境界線311を左右方向に移動させることができ、これにより、分割領域301のサイズを動的に変更することができる。
【0071】
具体的には、分割画面300の第1の表示例に対する表示制御処理の一例を説明するフローチャート(図8)、及びその変形例を説明するフローチャート(図9)における操作領域ABB,ABA,BCC,BCBを、第2の表示例における操作領域ABU,ABL,BCU,BCLに読み替えればよい。または、操作領域ABB,ABA,BCC,BCBを、第2の表示例における操作領域ABL,ABU,BCL,BCUに読み替えてもよい。
【0072】
なお、操作領域ABUを表示せず、境界線ABの一端側(同図の場合、上方側)を操作領域ABAと見做して、操作領域ABUがドラッグ操作された場合と同様の動作を実行するようにしてもよい。また、操作領域ABLを表示せず、境界線ABの他端側(同図の場合、下方側)を操作領域ABBと見做して、操作領域ABLがドラッグ操作された場合と同様の動作を実行するようにしてもよい。操作領域BCU,BCLについても同様とする。
【0073】
<分割画面300の第3の表示例>
次に、図12は、分割画面300の第3の表示例を示している。
【0074】
当該第3の表示例では、第2の表示例(図11)における操作領域312と、操作領域312に対する分割画面300の内側(操作領域312を基準として2つの分割領域301が存在する方向)へのドラッグ操作に応じて縮小される分割領域301との対応関係が明確となるように、対応する操作領域312の枠線と分割領域301の枠線とを同じ線種(同じ色でもよい)で表示している。なお、対応する操作領域312と分割領域301の色や輝度を揃えたり、影を表示したりしてもよい。なお、操作領域312と分割領域301との対応関係を表す当該表示は、常時表示してもよいし、操作領域312に対してユーザが操作(タッチ操作を含む)を開始したときに表示してもよい。さらに、操作領域312に対してユーザが操作したとき開始したときに、操作領域312の表示は変化させず、対応する分割領域301の枠線や領域全体の輝度を変化させる等の強調表示を行うようにしてもよい。
【0075】
同図の場合、操作領域ABUが右方向にドラッグ操作された場合、または、操作領域BCLが左方向にドラッグ操作された場合、分割領域Bが縮小される。よって、操作領域ABU,BCLの枠線と分割領域Bの枠線とが同じ線種(一点鎖線)で表示される。また、操作領域ABLが右方向にドラッグ操作された場合、分割領域Cが縮小される。よって、操作領域ABLの枠線と分割領域Cの枠線とが同じ線種(破線)で表示される。さらに、操作領域BCUが左方向にドラッグ操作された場合、分割領域Aが縮小される。よって、操作領域BCUの枠線と分割領域Aの枠線とが同じ線種(点線)で表示される。
【0076】
当該第3の表示例の場合、操作領域312に対する画面内側へのドラッグ操作に応じて縮小される分割領域301との関係が明確になるので、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0077】
なお、第1の表示例(図3)についても、当該第3の表示例のように、操作領域312と、操作領域312に対する画面内側へのドラッグ操作に応じて縮小される分割領域301との関係が明確となるように、対応する操作領域312の枠線と分割領域301の枠線とを同じ線種(同じ色でもよい)で表示するようにしてもよい。
【0078】
また、上記各表示例では、車載装置10の表示部13を横長に設置することを前提に説明したが、表示部13を縦長に設置し、分割領域301,301,301を、分割画面300の上下方向に陣に並べてもよい。その場合、上記各表示例の説明における左方向、右方向または左右方向といった記載は、それぞれ上方向、下方向または上下方向と読み替えればよい。
【0079】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現されてもよい。各機能を実現するプログラム、判定テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、HDD、SSD等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0080】
本発明は、情報処理装置だけでなく、情報処理装置による情報処理方法やコンピュータ読み取り可能なプログラム等の様々な態様で提供することができる。
【符号の説明】
【0081】
10・・・車載装置、11・・・処理部、111・・・操作判定部、112・・・機能実行部、113・・・画面生成部、12・・・操作受付部、13・・・表示部
図1
図2
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