(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133731
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】物品分離装置
(51)【国際特許分類】
B65G 59/02 20060101AFI20230920BHJP
B65G 1/07 20060101ALI20230920BHJP
B65G 47/57 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
B65G59/02 Z
B65G1/07
B65G47/57 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038877
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】508134337
【氏名又は名称】シブヤ精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】青木 誠
(72)【発明者】
【氏名】稲積 浩之
【テーマコード(参考)】
3F022
3F030
3F044
【Fターム(参考)】
3F022CC02
3F022FF26
3F022KK11
3F022LL19
3F022MM01
3F030AA04
3F030BA06
3F030BB01
3F030BC02
3F044AA08
3F044AB02
3F044BB02
3F044CA01
3F044CD01
(57)【要約】
【課題】厚みの異なる物品が段積みされている場合にも、物品を1つずつ分離可能な物品分離装置を提供する。
【解決手段】物品分離装置は、リフター12上に多段に積み重ねられた容器を上方から1つずつ分離する。リフター12は、最上段の容器C1が所定の高さに達したことをセンサ32で検出するまで積み重ねられた容器を上昇させる。持ち上げ装置により、所定の高さにある最上段の容器C1を保持して持ち上げる。物品支持装置を、持ち上げられる容器C1と干渉しない退避位置から積み重ねられた容器の上方、且つ、持ち上げ装置により持ち上げられた容器C1よりも下方の受け止め位置に移動させる。送り出し装置により物品支持装置上の容器C1を側方に送り出す。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多段に積み重ねられた物品を上方から1つずつ分離する物品分離装置であって、
最上段の物品が所定の高さにあることを検出する検出手段と、
最上段の物品が前記所定の高さに達するまで積み重ねられた物品を上昇させるリフターと、
前記所定の高さにある最上段の物品を保持する保持手段と、
最上段の物品と積み重ねられた物品とを分離する分離手段と、
積み重ねられた物品よりも上方、且つ、前記保持手段によって保持された物品よりも下方にあって、前記保持手段による保持が解除された物品を受け止める受け止め位置と、前記保持手段によって保持される物品とは干渉しない退避位置との間を移動する受け止め手段と、
前記受け止め手段上の物品を側方に送り出す送り出し手段とを備える
ことを特徴とする物品分離装置。
【請求項2】
前記リフターに厚みの異なる物品がランダムに積み重ねられることを特徴とする請求項1に記載の物品分離装置。
【請求項3】
前記受け止め手段は、前記保持手段により物品が保持されて、分離手段により積み重ねられた物品と分離された後に前記受け止め位置に移動し、前記送り出し手段により物品が送り出された後に前記退避位置に移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多段に積み重ねられた物品を1つずつ分離する物品分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多段に積み重ねられた育苗箱をリフト機構で持ち上げ、最上段の育苗箱を送り出し機構により1箱ずつ側方に移動し分離する装置が知られている(特許文献1)。特許文献1の装置では、リフト機構により所定高さまで持ち上げられた育苗箱を順次送り出し機構により側方に送り出している。また、段積みされた複数の容器から下方の容器を1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す装置も知られている(特許文献2)。特許文献2の装置では、支持部材により支持された最下段の容器を掛止部材が掛止した後に支持部材を後退させて、掛止部材が最下段の容器に掛止して下降した後に支持部材を前進させて2段目の容器を支持させて、最下段の容器を段積みされた容器から分離し搬送コンベヤまで下降させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-310234号公報
【特許文献2】特開2006-240845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1、2の装置では、段積みされた容器に高さ(厚み)の異なる容器が含まれる場合には対応できない。また、特許文献1、2の装置では、段積みされた容器の高さ(厚み)が異なる場合に兼用させることができない。
【0005】
本発明は、厚みの異なる物品が段積みされている場合にも、物品を1つずつ分離可能な物品分離装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明である物品分離装置は、多段に積み重ねられた物品を上方から1つずつ分離する物品分離装置であって、最上段の物品が所定の高さにあることを検出する検出手段と、最上段の物品が前記所定の高さに達するまで積み重ねられた物品を上昇させるリフターと、前記所定の高さにある最上段の物品を保持する保持手段と、最上段の物品と積み重ねられた物品とを分離する分離手段と、積み重ねられた物品よりも上方、且つ、前記保持手段によって保持された物品よりも下方にあって、前記保持手段による保持が解除された物品を受け止める受け止め位置と、前記保持手段によって保持される物品とは干渉しない退避位置との間を移動する受け止め手段と、前記受け止め手段上の物品を側方に送り出す送り出し手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である物品分離装置は、第1の発明において、前記リフターに厚みの異なる物品がランダムに積み重ねられることを特徴としている。
【0008】
本発明の第3の発明である物品分離装置は、第1または第2の発明において、前記受け止め手段が、前記保持手段により物品が保持されて、分離手段により積み重ねられた物品と分離された後に前記受け止め位置に移動し、前記送り出し手段により物品が送り出された後に前記退避位置に移動することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、厚みの異なる物品が段積みされている場合にも、物品を1つずつ分離可能な物品分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態である物品分離装置の配置を示すYZ面での側面図である。
【
図2】
図1の物品分離装置の配置を示すXY面での平面図である。
【
図3】リフターの構成を示すYZ面での側面図である。
【
図4】排出コンベヤを挟んで配置される一対のリフターのXZ面での配置を示す側面図である。
【
図5】持ち上げ装置、物品支持装置によるリフター上端における容器Cの分離動作を時系列で示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である物品分離装置の配置を示す側面図であり、
図2は、
図1の物品分離装置の配置を示す平面図である。
【0012】
本実施形態の物品分離装置10は、段積みされた物品を上段から1つずつ分離し、側方へと送り出す物品分離装置である。本実施形態において、物品は例えば折り畳み式の容器Cであり、容器Cは折り畳まれた状態で段積みされる。段積みされる容器Cには、折り畳まれた状態での厚さ(高さ)が異なる容器Cが含まれ、図示例では、厚さが異なる3種類の容器Cがランダムに段積みされている。例えば、側面図においては相対的に厚さが大きい容器をC1、中位の厚さの容器をC2、厚さが小さい容器をC3として示している。なお、平面図においては容器C1~C3を全て容器Cとして示す。
【0013】
図1、
図2に示されるように、物品分離装置10は、段積みされた容器Cを最上段の容器C(
図1ではC2)が所定高さに達するまで上昇させるリフター12と、最上段の容器Cのみを持ち上げる持ち上げ装置(保持手段、分離手段)14と、分離された最上段の容器Cを受け止める物品支持装置(受け止め手段)16と(
図2参照)、物品支持装置16により保持される容器Cを、排出コンベヤ20へと送り出す送り出し装置(送り出し手段)18とを備える。排出コンベヤ20は、受け渡された容器Cを下降装置22に向けて水平方向に搬送する。下降装置22では、排出コンベヤ20から受け渡された容器Cを順次下降させ、下方に配置されたローラコンベヤ24へと受け渡す。ローラコンベヤ24は、下降装置22から受け渡された容器Cを順次下流側へと搬送する。
【0014】
なお、各図において、それぞれ直交する送り出し装置18の搬送方向をX方向、排出コンベヤ20の搬送方向をY方向、リフター12の搬送方向をZ方向として参照している。
【0015】
図2に示されるように、本実施形態では2台のリフター12が、排出コンベヤ20を挟むように配置され、一方のリフター12に段積みされた容器Cの分離作業が完了すると他方のリフター12に段積みされた容器Cの分離作業が行われるが、一方のリフター12に段積みされた容器Cの排出コンベヤ20への排出と他方のリフター12に段積みされた容器Cの排出コンベヤ20への排出を交互に行われるようにすることもできる。
図3のリフター12の側面図(YZ面)に示されるように、リフター12は、垂直方向に沿って配置されるチェーンコンベヤ26を備え、チェーンコンベヤ26には水平に設けられた台座28がブラケット28Aを介して取り付けられる。ブラケット28Aの基端部は4つのローラ28Bにより垂直に配置されたガイドレール28Cに沿って昇降自在に取り付けられ、台座28は垂直方向に延在するフレーム30内に配置される。チェーンコンベヤ26は、例えば上端のスプロケットに取り付けられたモータ26Aにより駆動され、台座28はモータ26Aが正逆駆動されることによりフレーム30(Z方向)に沿って昇降可能である。
【0016】
台座28の上には、ランダムな順番で容器C1~C3が段積みされ、チェーンコンベヤ26により台座28が上昇されることで段積みされた容器C1~C3がフレーム30に沿って上昇される。また、フレーム30の上端部の所定位置には、最上段の容器Cが所定高さに達したことを検出するためのセンサ(例えば光電センサ)32が配置される。
【0017】
リフター12の上方には、物品支持装置16が配置され、更にその上方には、持ち上げ装置14と送り出し装置18が配置される。物品支持装置16は、相対する一対の支持部材34を備え、支持部材34はエアシリンダなどの進退機構34Aにより互いに相対する方向(Y方向)に進退可能である。支持部材34は、容器底面の相対する2つの側辺に沿って容器Cを支持するL字断面形状を有するX方向に沿った縦長部材であり、L字の一方の面が容器Cの底面を支持し、他方の面が容器Cの側面をガイドする。支持部材34は、排出コンベヤ20の搬送面と略同じ高さに配置され、それぞれの先端は、排出コンベヤ20の搬送面に隣接する。
【0018】
持ち上げ装置14は、例えば4つの係止部材36を備える(
図5参照)。係止部材36は、図示しない駆動手段によって支持部材34よりも高い上昇位置と、リフター12に段積みされた最上段の容器Cと係合可能な下降位置との間で昇降可能である。係止部材36は例えば鉤爪形状を呈し、回転軸36A(
図5参照)を中心に回動される。係止部材36は、容器Cの側面に向けて回転され、容器側面に設けられた凹部または凸部に鉤爪を係合させて容器Cを保持することができる。なお、本実施形態において係止部材36は、容器CのX方向に相対する側面にそれぞれ1組ずつ係合して容器Cを持ち上げる。
【0019】
進退機構34Aは、係止部材36が容器Cを保持して上昇位置まで上昇するまでの間、持ち上げ装置14により持ち上げられる容器Cに支持部材34が干渉しない位置(退避位置)まで支持部材34を後退させ、この間、支持部材34は離隔した状態に維持される。一方、最上段の容器Cが上昇位置まで持ち上げられると、支持部材34は進退機構34Aにより互いに前進され、持ち上げられた容器Cを支持可能な位置(受け止め位置)に配置される。
【0020】
なお、係止部材36の上昇位置は、持ち上げられた容器Cの底面が支持部材34よりも高い位置となるように設定され、リフター12に段積みされる容器Cのうち最も厚さの大きい容器C1に合わせて設定される。
【0021】
物品支持装置16の支持部材34が受け止め位置に配置されると、係止部材36が回転軸36Aを中心に外側に回転されて係止部材36と容器Cの係合が解除され、容器Cは支持部材34の上に落下して支持される。送り出し装置18は、支持部材34に支持される容器CをX方向に送り出すアタッチメント18Aを所定間隔で複数備えるタイミングベルトであり、物品支持装置16の上方においてX方向に沿って配置される。
【0022】
図2や、排出コンベヤ20を挟んで配置される一対のリフター12のXZ面での配置を示す
図4に示されるように、送り出し装置18が駆動されると、タイミングベルトの下方に突出するアタッチメント18Aが排出コンベヤ20に向けてX方向に沿って移動し、支持部材34上に支持される容器Cはアタッチメント18Aにより排出コンベヤ20へと押し出される。
【0023】
排出コンベヤ20の搬送面には、支持部材34から移載された容器Cに係合するアタッチメント20Aが所定間隔で複数設けられる。排出コンベヤ20が駆動されると、アタッチメント20Aが容器Cの後面に当接した状態で、容器Cは下降装置22に向けて排出コンベヤ20上を搬送される。
【0024】
下降装置22は、左右一対の垂直コンベヤ38を備える。
図1、
図2に示されるように、垂直コンベヤ38はローラコンベヤ24を挟むようにZ方向に沿って垂直に配置され、略排出コンベヤ20の横幅に対応した距離でX方向において互いに相対して配置される。各垂直コンベヤ38は、上下のスプロケットに掛け回された一対のチェーン40を備え、その高さは排出コンベヤ20よりも高い。一対のチェーン40は、排出コンベヤ20から供給される容器Cの長さに対応する距離隔てて配置され、チェーン40同士の間にはチェーン40の外側に突出する支持部材42が所定間隔で複数架け渡される。
【0025】
左右の垂直コンベヤ38は、両コンベヤの支持部材42が同じ高さで移動するように同期して間欠駆動され、両垂直コンベヤ38の間に位置する支持部材42が下降し、外側の支持部材42が上昇するように駆動される。両垂直コンベヤ38の支持部材42は、排出コンベヤ20の搬送面高さ位置で停止し、排出コンベヤ20のアタッチメント20Aにより押し出された容器Cは、一対の支持部材42によりその底面を両側から支持される。
【0026】
垂直コンベヤ38の駆動により容器Cが下降され、支持部材42がローラコンベヤ24よりも下方に移動すると、支持部材42に支持されていた容器Cは、ローラコンベヤ24の上に移載され、容器Cはローラコンベヤ24上を下流へと搬出され、容器の種類毎に仕分けられ、組立、洗浄等が行われる。
【0027】
次に
図5を参照して、本実施形態の物品分離装置10における容器Cの分離動作について説明する。
図5(a)~
図5(f)は、持ち上げ装置14、物品支持装置16によるリフター12上端における容器Cの分離動作を時系列で示す図である。
【0028】
図5(a)に示されるように、支持部材34が退避位置に移動されると、リフター12により段積みされた容器Cが上昇される。このとき持ち上げ装置14の係止部材36は、容器Cと干渉しない退避位置まで回転軸36A周りに回転されている。センサ(検出手段)32により最上段の容器C(図示例ではC1)が所定高さに達したことが検出されると、リフター12の駆動が停止される。なお、所定高さはフレーム30よりも高い位置に設定されている。
【0029】
リフター12の駆動が停止されると、
図5(b)に示されるように、持ち上げ装置14の係止部材36が回転軸36A周りに容器Cの側面に向けて回転され、係止部材36の先端が容器Cの側面に係合される。
図5(c)に示されるように、容器Cが係止部材36により保持されると、係止部材36が上昇されるとともに両支持部材34が受け止め位置へと向けて移動される。
【0030】
図5(d)に示されるように、支持部材34が受け止め位置に配置されると、係止部材36が回転軸36A周りに外側に回転され、容器Cとの係合が解除される。これにより係止部材36により保持されていた容器Cは支持部材34の上に落下し、
図5(e)のように、支持部材34によって支持される。その後、支持部材34によって支持される容器Cは、
図5(f)に示されるように、送り出し装置18のアタッチメント18Aにより排出コンベヤ20の搬送面上へと押し出される。その後、支持部材34が再び退避位置に移動されるとともに、リフター12により段積みされた容器Cが上昇され、新たに最上段となった容器Cが所定位置に達するとリフター12の駆動が停止され、
図5(a)以下の動作が繰り返される。なお、持ち上げ装置14、物品支持装置16、送り出し装置18、排出コンベヤ20、下降装置22の駆動は、図示しない制御手段により上記各動作が適正に行われるよう同期して行われる。
【0031】
以上のように、本実施形態の物品分離装置によれば、厚みの異なる容器がランダムに段積みされている場合にも、容器を上方から1つずつ分離することができる。また、厚みの異なる容器の段積みに対して兼用することができる。
【0032】
なお、本実施形態の持ち上げ装置では、鉤爪状の係止部材で最上段の容器の側面を保持したが、例えばバキューム装置により容器の天面を吸引して持ち上げる構成でもよく、その他の構成であってもよい。また、本実施形態の持ち上げ装置は、一番厚さ(高さ)のある容器に合わせて持ち上げる高さを調整していたが、容器の厚さ(高さ)に応じて持ち上げる高さを調整する構成とすることもできる。この場合、持ち上げられた容器の底面位置を検出するセンサや、容器の種類を検出するための手段(例えば、容器の印、バーコード、2次元コードを読み取る手段)などが用いられる。
【0033】
本実施形態では、物品支持装置で支持された容器を、上方に配置された送り出し装置で排出コンベヤに送り出していた。しかし、物品支持装置の支持部材を例えばアタッチメントを有する一対のコンベヤに置き換えることで、物品支持装置に受け止め手段と送り出し手段の機能を持たせ、送り出し装置を省略することもできる。このとき両コンベヤは支持部材と同様に退避位置と受け止め位置との間で進退動される。
【0034】
また、本実施形態では、2台のリフターが排出コンベヤを挟むように配置されていたが、リフターの数は1台でも3台以上であってもよく、排出コンベヤに隣接していればその配置も任意である。また、排出コンベヤの搬送方向の異なる位置に複数のリフターを設け、各リフターにおける排出コンベヤへの容器の送り出し動作を同時並行して行うことも可能である。
【0035】
本実施形態では、厚さの異なる容器C1~C3がランダムに段積みされていたが、容器C1のみ、容器C2のみ、または容器C3のみが段積みされている場合であっても本実施形態と同様に容器を上方から1つずつ分離することができる。
【0036】
また、本実施形態では、持ち上げ手段が所定の高さにある最上段の物品を保持して持ち上げることにより保持手段と分離手段の機能を兼ねていた。しかし、保持手段と分離手段が異なる装置から構成されても良く、例えば、リフターが分離手段の機能を兼ねてもよい。例えば、リフターが積み重ねられた物品を保持手段の高さまで上昇させて、保持手段が最上段の物品を保持した後に、リフターが積み重ねられた物品を下降させることにより最上段の物品と積み重ねられた物品とを分離させることもできる。
【0037】
なお、本実施形態では段積みされた容器の分離を例に説明したが、物品分離装置は、容器以外の段積みされた物品の分離にも用いることもできる。
【符号の説明】
【0038】
10 物品分離装置
12 リフター
14 持ち上げ装置(保持手段、分離手段)
16 物品支持装置(受け止め手段)
18 送り出し装置(送り出し手段)
18A アタッチメント
32 センサ(検出手段)
34 支持部材
36 係止部材
36A 回転軸