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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133750
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】運搬計画立案システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20230920BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20230920BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20230920BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
B65G61/00 544
G06Q10/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038912
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180644
【弁理士】
【氏名又は名称】▲崎▼山 博教
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 帆南
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】最適な運搬計画を立案する運搬計画立案システムを提供する。
【解決手段】運搬計画立案システム100において、運搬効率化システム30は、運搬オーダー情報及び充電ステーション位置情報を管理する情報管理部30aと、第一運搬領域及び第二運搬領域を規定する運搬領域規定部30bと、第一運搬領域内の第一運搬先を経由する第一運搬経路を規定し第二運搬領域内の第二運搬先を経由する第二運搬経路を規定する運搬経路規定部30cと、第一運搬経路にEV車を割り当て第二運搬経路にガソリン車を割り当てる車両割当部30dと、車両割当部により割り当てられた車両によって運搬を行うための運搬計画を立案する運搬計画立案部30eと、を備える。運搬経路規定部30cは、所定の編入条件を満足することを条件として、第一運搬領域内に位置する第一運搬先の一部又は全部を第二運搬経路の経由地に組み込む処理を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両及び内燃機関車両を用いた運搬計画を立案するための運搬計画立案システムであって、
運搬オーダーに係る運搬オーダー情報、及び前記電動車両の充電を行うための充電ステーション位置情報を管理する情報管理部と、
前記充電ステーション位置情報を基準として第一運搬領域を規定するとともに、前記第一運搬領域を外れた第二運搬領域を規定する運搬領域規定部と、
前記運搬オーダー情報に基づいて前記第一運搬領域内に位置する一又は複数の第一運搬先を経由する第一運搬経路を規定するとともに、前記第二運搬領域内に位置する一又は複数の第二運搬先を経由する第二運搬経路を規定する運搬経路規定部と、
前記第一運搬経路による運搬を担う車両として前記電動車両を割り当てるとともに、前記第二運搬経路による運搬を担う車両として前記内燃機関車両を割り当てる車両割当部と、
前記運搬経路規定部により規定された運搬経路により、前記車両割当部により割り当てられた車両によって運搬を行うための運搬計画を立案する運搬計画立案部と、
を備えており、
前記運搬経路規定部は、所定の編入条件を満足することを条件として、前記第一運搬領域内に位置する前記第一運搬先の一部又は全部を前記第二運搬経路の経由地に組み込む処理を行うこと、を特徴とする運搬計画立案システム。
【請求項2】
前記電動車両の充電情報を取得する充電情報取得部と、
前記充電情報取得部により取得された充電情報に基づいて、前記電動車両の充電残量が所定の充電残量未満であることを条件として、前記電動車両の充電残量が所定の充電残量以上である他の前記電動車両に運搬経路を振り替える運搬経路振替部と、を有し、
前記運搬経路振替部は、前記第一運搬経路を振り替えるための条件を満足する他の前記電動車両が存在しないことを条件として、前記内燃機関車両に前記第一運搬経路を振り替えること、を特徴とする請求項1に記載の運搬計画立案システム。
【請求項3】
前記充電ステーションの利用情報を取得する充電ステーション利用情報取得部と、
前記充電ステーション利用情報取得部により取得された前記充電ステーションの利用情報に基づいて、前記電動車両が走行する前記第一運搬領域において新規で前記充電ステーションを設置するニーズの高い領域を通知する充電ステーション設置ニーズ通知部とを備えること、を特徴とする請求項1又は2に記載の運搬計画立案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬計画立案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動車両や内燃機関車両を用いた種々の運行管理(運搬管理)が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、EV車の配車及び運行管理システムが記載されている。このEV車の配車及び運行管理システムでは、管理するEV車から収集した車両の走行履歴から、時間帯毎の車両の利用距離に対する利用台数の分布と、利用台数の時間毎の推移を予測した利用予測パターンとを地域メッシュ毎に求め、各地域メッシュに配置する車両について、時間帯毎の配置台数と充電残量分布を求め、各車両に対して充電又は待機を指示して各メッシュについて配置台数と充電残量分布を満たすように配車が行われる。また、利用者から乗車位置と目的地の要求が受け付けられると、車両の現在位置から乗車位置と目的地をそれぞれ経由して目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、乗車位置に最も近い車両に対して配車指示が通知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-73979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、環境配慮の観点からラストワンマイルを担う運送業者は、近年、EV車両(BEV)を導入するケースが多いところ、移行過渡期においては、ガソリン(専用)車とEV車を混合稼働して運搬業務(配送業務)が行われる。この場合、EV車を優先して使用しつつ、ガソリン車で運搬した方が効率的な地域はガソリン車で運搬を行うように、全体として最適な運搬計画を立案することが好ましい。
【0006】
一方、特に航続可能距離が短い電動トラックを利用して運搬業務を行う場合には、運搬経路(運搬ルート)内に充電スタンドの設置が要望されるが、充電スタンドの設置数が十分ではないため、最適な運搬計画を立案することが望まれる。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、最適な運搬計画を立案することが可能な運搬計画立案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、次のように構成されている。
【0009】
(1)本発明による運搬計画立案システムは、電動車両及び内燃機関車両を用いた運搬計画を立案するための運搬計画立案システムであって、運搬オーダーに係る運搬オーダー情報、及び前記電動車両の充電を行うための充電ステーション位置情報を管理する情報管理部と、前記充電ステーション位置情報を基準として第一運搬領域を規定するとともに、前記第一運搬領域を外れた第二運搬領域を規定する運搬領域規定部と、前記運搬オーダー情報に基づいて前記第一運搬領域内に位置する一又は複数の第一運搬先を経由する第一運搬経路を規定するとともに、前記第二運搬領域内に位置する一又は複数の第二運搬先を経由する第二運搬経路を規定する運搬経路規定部と、前記第一運搬経路による運搬を担う車両として前記電動車両を割り当てるとともに、前記第二運搬経路による運搬を担う車両として前記内燃機関車両を割り当てる車両割当部と、前記運搬経路規定部により規定された運搬経路により、前記車両割当部により割り当てられた車両によって運搬を行うための運搬計画を立案する運搬計画立案部と、を備えており、前記運搬経路規定部は、所定の編入条件を満足することを条件として、前記第一運搬領域内に位置する前記第一運搬先の一部又は全部を前記第二運搬経路の経由地に組み込む処理を行うこと、を特徴とする。
【0010】
本発明による運搬計画立案システムは、電動車両(EV車両)及び内燃機関車両を用いた混合運搬において、充電ステーション位置情報を利用して電動車両に割り当てられる第一運搬経路を優先的に計画しつつ、最適に内燃機関車両に割り当てられる第二運搬経路も計画し、環境に配慮しつつ効率的な運搬を行うことができる。
【0011】
すなわち、本発明の運搬計画立案システムは、充電ステーション位置を基準として規定される第一運搬領域に位置する第一運搬先への運搬に電動車両を割り当てる。また、本発明の運搬計画立案システムは、第一運搬領域を外れた第二運搬領域に位置する第二運搬先への運搬に内燃機関車両を割り当てる。そのため、本発明の運搬計画立案システムは、電動車両の充電可能性を基準として、電動車両及び内燃機関車両を適正に配置できる。
【0012】
ここで、電動車両及び内燃機関車両を用いた混合運搬において、電動車両に充電するための充電ステーション位置は、電動車両及び内燃機関車両に対する運搬先の割り当てに際して重要な判断基準となる。しかしながら、充電ステーションの位置のみを判断基準として電動車両及び内燃機関車両の割り当てを行うことに加えて、他の判断基準も考慮して電動車両及び内燃機関車両の割り当てを決定すれば、より一層電動車両及び内燃機関車両を適正に配置可能であると考えられる。
【0013】
かかる知見に基づき、本発明の運搬計画立案システムにおいては、運搬経路規定部が、所定の編入条件を満足することを条件として、第一運搬領域内に位置する第一運搬先の一部又は全部を第二運搬経路の経由地に組み込む処理を行うものとされている。これにより、本発明の運搬計画立案システムは、充電ステーションの位置のみを判断基準とした場合であれば電動車両に割り振られるであろう第一運搬先のうち、所定の編入条件を満足する第一運搬先について内燃機関車両に割り振ることが可能となる。これにより、本発明の運搬計画立案システムは、充電ステーションの位置に基づいて画一的に電動車両及び内燃機関車両に割り振る運搬先を決定する場合に比べて、より一層適切な運搬計画を立案することが可能となる。
【0014】
(2)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記電動車両の充電情報を取得する充電情報取得部と、前記充電情報取得部により取得された充電情報に基づいて、前記電動車両の充電残量が所定の充電残量未満であることを条件として、前記電動車両の充電残量が所定の充電残量以上である他の前記電動車両に運搬経路を振り替える運搬経路振替部と、を有し、前記運搬経路振替部は、前記第一運搬経路を振り替えるための条件を満足する他の前記電動車両が存在しないことを条件として、前記内燃機関車両に前記第一運搬経路を振り替えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、電動車両の充電残量が所定の充電残量未満となることにより電動車両が使用不可能となって運搬に支障がでることを回避できる。これにより、第一運搬経路に関して最適な運搬計画を立案することができる。
【0015】
(3)上記充電情報取得部を備える運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記充電情報取得部により取得された充電情報に基づいて、前記電動車両の充電残量が所定の充電残量以下であることを条件として前記電動車両の運転者に対して充電開始の必要性を通知するか、又は前記電動車両の充電残量が満充電であることを条件として前記電動車両の運転者に対して充電中止の必要性を通知する充電状況通知部を備えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、電動車両のバッテリ残量やバッテリの劣化状況を考慮して航続距離を算出することができる。
【0016】
(4)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記電動車両及び前記内燃機関車両の各々の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて、前記第一運搬経路及び前記第二運搬経路の各々を修正する運搬経路修正部とを備えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、電動車両及び内燃機関車両の各々の現在位置情報に基づいて、周辺車両データによる渋滞情報や事故情報を取得することによって、その後の運搬先の位置情報を計算し、到着指定がある運搬物を優先することができる。その結果、本発明の運搬計画立案システムは、効率的な運搬経路となるように、運搬計画を修正することができる。
【0017】
(5)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記第一運搬経路及び前記第二運搬経路の各々に応じて、前記電動車両及び前記内燃機関車両の各々に対する運搬物の積み込み順番を提案する積込順番提案部を備えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、第一運搬経路及び第二運搬経路の各々に応じた運搬物の積み込み順番を提案することができる。すなわち、本発明の運搬計画立案システムは、車両の荷室スペース(積載可能量)、運搬物の重量、運搬経路、及び、不在や変更可能性の高い運搬先を考慮して、他の運搬物の取り出しに影響がないように積載を提案できる。したがって、本発明の運搬計画立案システムは、上述した構成とすることにより、運搬物の運搬経路に留まらず、車両に対する運搬物の積載の段階から、効率的に運搬するための運搬計画を立案することができる。
【0018】
(6)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記充電ステーションの利用情報を取得する充電ステーション利用情報取得部と、前記充電ステーション利用情報取得部により取得された前記充電ステーションの利用情報に基づいて、前記電動車両が走行する前記第一運搬領域において新規で前記充電ステーションを設置するニーズの高い領域を通知する充電ステーション設置ニーズ通知部とを備えること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、充電ステーションをどのような位置(領域)に設置すれば最も効率よく運搬物の運搬ができるかを知ることができる。これにより、充電ステーションの設置に関する設置コスト、及び運搬の効率が向上することによる効果額を計算して適切な投資判断を行うことができる。
【0019】
(7)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記第一運搬先及び前記第二運搬先の各々における利用者の在宅状況に関する情報を取得する在宅状況情報取得部と、利用者の在宅状況に関する情報に基づいて、利用者の在宅可能性を判定する在宅可能性判定部とを備え、前記運搬計画立案部は、利用者の在宅可能性に基づいて運搬計画を立案すること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、在宅状況を判断できるため、非効率な再運搬を減らすことができる。これにより、より正確な運搬を実施することができる。
【0020】
(8)本発明による運搬計画立案システムにおいて、好ましくは、前記運搬経路規定部は、前記内燃機関車両が通過する前記第二運搬経路を基準として所定の範囲内に前記第一運搬先が含まれていることを前記編入条件の一部又は全部とし、前記編入条件を満足する一部又は全部の前記第一運搬先を前記第二運搬経路の経由地に組み込む処理を行うこと、を特徴とするとよい。このように構成すれば、内燃機関車両に割り当てられる第二運搬経路が最適に計画されるため、内燃機関車両による効率的な運搬を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る態様によれば、最適な運搬計画を立案することが可能な運搬計画立案システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る運搬計画立案システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】(a)は運搬効率化システムの概略構成を示すブロック図であり、(b)は在宅率判定システムの概略構成を示すブロック図であり、(c)は充電設備設置場所提案システムの概略構成を示すブロック図である。
図3】ガソリン車とEV車との混合運搬アルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
図4】代替運搬の指示方法を説明するためのフローチャートである。
図5】車両(トラック)への荷物積み込みの順番を説明するためのフローチャートである。
図6】充電設備の設置場所を提案する機能を説明するためのフローチャートである。
図7】利用者の在宅状況を判定する機能を説明するためのフローチャートである。
図8】EV車の運搬エリア(第一運搬領域)、及びガソリン車の運搬エリア(第二運搬領域)のイメージを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る運搬計画立案システムを説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
【0024】
図1及び図2を参照して、本実施形態における運搬計画立案システム100について説明する。
【0025】
図1及び図2に示すように、運搬計画立案システム100は、EV車200(電動車両)、及びガソリン車300(内燃機関車両)を用いた運搬物(配送物)の運搬計画(配送計画)を立案するためのシステムである。EV車200は、運搬計画立案システム100の各々のシステムと通信可能な通信端末201と、ヘッドユニット202(ナビ表示部)とを備えている。ガソリン車300は、運搬計画立案システム100の各々のシステムと通信可能な通信端末301と、ヘッドユニット302(ナビ表示部)とを備えている。
【0026】
運搬計画立案システム100は、ドライバ端末10と、管理者/運搬事業者端末20と、運搬効率化システム30と、在宅率判定システム40と、充電設備設置場所提案システム50と、車両情報DB60と、運搬注文情報DB62と、地図・道路情報DB64と、在宅情報DB66と、EVステーションDB68とを備えている。
【0027】
上記した運搬効率化システム30と、在宅率判定システム40と、充電設備設置場所提案システム50と、車両情報DB60と、運搬注文情報DB62と、地図・道路情報DB64と、在宅情報DB66と、EVステーションDB68とは、互いに情報通信可能に有線又は無線により電気的に接続されている。
【0028】
ドライバ端末10は、運搬効率化システム30及び在宅率判定システム40の各々から運搬効率化及び在宅率判定に関する各種情報及び通知を受信可能となっている。また、ドライバ端末10には、各通知の受信及び確認等の操作を行うためのアプリが搭載されている。
【0029】
管理者/運搬事業者端末20は、運搬効率化システム30及び在宅率判定システム40に対して各種情報を閲覧するための通信機能等を有している。管理者/運搬事業者端末20は、各種情報を表示する情報表示部(モニタ、ディスプレイ、及びタッチパネル等)を備えている。管理者/運搬事業者端末20は、充電設備設置場所提案システム50から充電設備設置に関する各種通知及び情報等を受信可能となっている。
【0030】
図2(a)に示すように、運搬効率化システム30は、EV車200及びガソリン車300による荷物の運搬(配送)に関して、効率的に運搬可能なように運搬に関する情報を処理するシステムである。運搬効率化システム30は、情報管理部30aと、運搬領域規定部30bと、運搬経路規定部30cと、車両割当部30dと、運搬計画立案部30eと、充電情報取得部30fと、運搬経路振替部30gと、充電状況通知部30hと、位置情報取得部30iと、運搬経路修正部30jと、積込順番提案部30kとを有している。
【0031】
図2(b)に示すように、在宅率判定システム40は、荷物を受け取る利用者の在宅率(運搬先にいる可能性)を判定するシステムである。在宅率判定システム40は、在宅状況情報取得部40aと、在宅可能性判定部40bとを有している。
【0032】
図2(c)に示すように、充電設備設置場所提案システム50は、EV車200を充電するための充電ステーション(充電設備)の設置場所に関する情報を処理するシステムである。充電設備設置場所提案システム50は、充電ステーション利用情報取得部50aと、充電ステーション設置ニーズ通知部50bとを有している。
【0033】
図2(a)に示すように、情報管理部30aは、各DBに格納された情報を管理及び処理するものである。例えば、情報管理部30aは、車両情報DB60に格納された各車両に関する情報、運搬注文情報DB62に格納された運搬オーダーに係る運搬オーダー情報、地図・道路情報DB64に格納された地図及び道路に関する情報、在宅情報DB66に格納された利用者の在宅率等に関する情報、及びEVステーションDB68に格納されたEV車200の充電を行うための充電ステーション位置情報等を管理する。
【0034】
運搬領域規定部30bは、充電ステーション位置情報に基づいて、充電ステーション位置(図8に示す「×」印の位置)を基準として第一運搬領域R1(図8に示す実線内)を規定するとともに、第一運搬領域R1を外れた第二運搬領域R2(図8に示す破線内)を規定する。例えば、図8に示すように、予め準備された地図を所定の形状に分割した場合に、実線内(メッシュID:(1)~(3)、(5)、及び(8))における領域(第一運搬領域R1)がEV車200の運搬エリア(運搬エリア)であり、第一運搬領域R1を外れた破線内(メッシュID:(4)、(6)、(7)、及び(9))における領域(第二運搬領域R2)がガソリン車300の運搬エリアである。なお、メッシュIDの一辺は、約10kmであるが、この距離は任意に設定可能である。
【0035】
運搬経路規定部30cは、運搬オーダー情報に基づいて、第一運搬領域R1内に位置する一又は複数の第一運搬先D1を経由する第一運搬経路L1を規定するとともに、第二運搬領域R2内に位置する一又は複数の第二運搬先D2を経由する第二運搬経路L2を規定する。
【0036】
車両割当部30dは、第一運搬経路L1による運搬を担う車両としてEV車200(電動車両)を割り当てるとともに、第二運搬経路L2による運搬を担う車両としてガソリン車300(内燃機関車両)を割り当てる。
【0037】
運搬計画立案部30eは、運搬経路規定部30cにより規定された第一運搬経路R1及び第二運搬経路R2により、車両割当部30dにより割り当てられた車両(EV車200、ガソリン車300)によって運搬を行うための運搬計画を立案する。
【0038】
ここで、本実施形態では、運搬経路規定部30cは、所定の編入条件を満足することを条件として、第一運搬領域R1内に位置する第一運搬先D1の一部又は全部を第二運搬経路L2の経由地に組み込む処理を行う。また、運搬経路規定部30cは、ガソリン車300が通過する第二運搬経路L2を基準として所定の範囲内に第一運搬先D1が含まれていることを編入条件の一部又は全部とし、編入条件を満足する一部又は全部の第一運搬先D1を第二運搬経路L2の経由地に組み込む処理を行う。
【0039】
充電情報取得部30fは、EV車200の充電情報(充電残量)を取得する。
【0040】
運搬経路振替部30gは、充電情報取得部30fにより取得された充電情報に基づいて、EV車200(電動車両)の充電残量が所定の充電残量未満であることを条件として、EV車200(電動車両)の充電残量が所定の充電残量以上である他のEV車200(電動車両)に運搬経路を振り替える。また、運搬経路振替部30gは、第一運搬経路L1を振り替えるための条件を満足する他のEV車200(電動車両)が存在しないことを条件として、ガソリン車300(内燃機関車両)に第一運搬経路L1を振り替える。
【0041】
充電状況通知部30hは、充電情報取得部30fにより取得された充電情報に基づいて、EV車200(電動車両)の充電残量が所定の充電残量以下であることを条件として、EV車200の運転者に対して充電開始の必要性を通知する。また、充電状況通知部30hは、EV車200の充電残量が満充電であることを条件として、EV車200の運転者に対して充電中止の必要性を通知する。
【0042】
位置情報取得部30iは、EV車200及びガソリン車300の各々の位置情報を取得する。
【0043】
運搬経路修正部30jは、位置情報取得部30iにより取得されたEV車200及びガソリン車300の各々の位置情報に基づいて、第一運搬経路L1及び第二運搬経路L2の各々を修正する。
【0044】
積込順番提案部30kは、第一運搬経路L1及び第二運搬経路L2の各々に応じて、EV車200及びガソリン車300の各々に対する運搬物の積み込み順番を提案する。
【0045】
充電ステーション利用情報取得部50aは、充電ステーションの利用情報を取得する。充電ステーション設置ニーズ通知部50bは、充電ステーション利用情報取得部50aにより取得された充電ステーションの利用情報に基づいて、EV車200が走行する第一運搬領域R1において新規で充電ステーションを設置するニーズの高い領域を通知する。
【0046】
在宅状況情報取得部40aは、第一運搬先D1及び第二運搬先D2の各々における利用者の在宅状況に関する情報を取得する。在宅可能性判定部40bは、在宅状況情報取得部40aにより取得された利用者の在宅状況に関する情報に基づいて、利用者の在宅可能性を判定する。
【0047】
次に、図1図3、及び図8を参照して、ガソリン車300とEV車200との混合運搬アルゴリズムについて説明する。
【0048】
ステップS101において、当日の運搬オーダー(配送オーダー)を抽出する。ステップS102において、EV車200のうち空車を抽出する。ステップS103において、EV車200の各々のバッテリ残量を確認する。ステップS104において、EV車200の各々のバッテリ容量を確認し、経年劣化率を確認する。ステップS105において、EV車200の各々の航続可能距離を算出する。
【0049】
このとき、例えば、バッテリ残量が10%以下又は満充電(バッテリ劣化によるリスク高)になるタイミングの事前に、ドライバへアラートを通知し、充電開始又は充電中止の必要性が通知されてもよい。
【0050】
ステップS106において、運搬(配送)に使用される車両を確定する。ステップS107において、EVステーションDB68(図1参照)に記憶された充電ステーション(図8参照)の位置を参照して、EV車200の第一運搬経路L1を生成(規定)する。ステップS108において、EV車200の第一運搬経路L1より運搬エリア範囲(第一運搬領域R1)を特定(地図メッシュIDにてEV車200が運搬を行う経路上のエリア(第一運搬領域R1)、及び経路外のエリア(第二運搬領域R2)を判定)する。
【0051】
ステップS109において、当日の残りの運搬オーダーを抽出する。ステップS110において、必要なガソリン車300の台数を算出する。ステップS111において、ガソリン車300のうち空車を抽出する。ステップS112において、ガソリン車300の各々のガソリン残量を確認する。ステップS113において、ガソリン車300の各々の航続可能距離を算出する。ステップS114において、運搬(配送)に使用される車両を確定する。ステップS115において、EV車200の運搬エリア外(第二運搬領域R2)を対象にガソリン車300の運搬経路(第二運搬経路L2)を生成(規定)する。
【0052】
ステップS116において、EV車200の運搬エリア(第一運搬領域R1)内でのガソリン車300の運搬経路の重複がないか否かを確認する。ステップS116において、運搬経路の重複があることを条件に、ステップS117に進む。一方、ステップS116において、運搬経路の重複がないことを条件に、ステップS118に進む。ステップS117において、EV車200よりもガソリン車300が運搬した方が効率的な運搬先(第一運搬先D1)をガソリン車300の運搬経路(第二運搬経路L2)に組み入れて運搬経路を更新する。ステップS118において、全車(EV車200及びガソリン車300)の運搬計画が確定する。
【0053】
次に、図4を参照して、代替運搬の指示方法について説明する。
【0054】
ステップS201において、EV車200による荷物の運搬(配送)が行われる。ステップS202において、バッテリ残量を運搬管理者に継続的に通知する。ステップS203において、予定より早いバッテリ減少を検出し、残りの運搬に影響が見込まれる場合にアラート通知を行う。
【0055】
ステップS204において、他のEV車200での代替運搬が可能か否かを判定する。ステップS204において、他のEV車200での代替運搬が不可能と判定されたことを条件として、ステップS205に進む。ステップS205において、代替運搬を行うガソリン車300の抽出が行われる。
【0056】
一方、ステップS204において、他のEV車200での代替運搬が可能と判定されたことを条件として、ステップS206に進む。ステップS206において、バッテリ残量が低下したEV車200の運搬予定を代替運搬車の運搬経路に追加して、運搬経路を更新する。ステップS207において、運搬経路が更新された旨がドライバへ通知される。
【0057】
上記のように、EV車200はバッテリがなくなると、ガソリン車300と異なり、数十分~1時間レベルの充電時間が必要となる。また、バッテリ消費量は、外気温や走行条件でも大きく影響を受けるため予定外に減少することもある。EV車200のバッテリ残量状態を運搬管理者に継続又は間隔で通知しておき、予定より早くバッテリ減少があり、かつ運搬予定場所が残っている場合は、他のEV車200で代替運搬経路を設定し、他のEV車200が使えない場合はガソリン車300で代替が行われる。
【0058】
次に、図1及び図5を参照して、トラック(EV車200及びガソリン車300)への荷物の積み込みの順番の指示について説明する。
【0059】
ステップS301において、運搬に使用される車両が抽出され、EV車200及びガソリン車300の車種毎の積載可能な量が算出される。ステップS302において、当日の運搬オーダーが抽出される。ステップS303において、運搬対象の荷物(運搬物)が抽出される。ステップS304において、運搬注文情報DB62(図1参照)に記憶された荷物品名、種類、及びサイズにより推定重量が算出される。
【0060】
ステップS305において、当日の運搬経路が抽出される。ステップS306において、運搬経路、及び在宅情報DB66(図1参照)に基づいて荷物の取り出す順番を仮決定する。ステップS307において、荷物推定重量、及び重量バランスを考慮して積み込み順番を修正する。ステップS308において、荷物の積み込み順番、及び積み込み位置を確定する。ステップS309において、作業者に対して荷物の積み込み案内を開始する。
【0061】
上記のように、従来トラック(EV車200及びガソリン車300)への荷物の積み込みの順番は作業者の経験や勘によって積込指示が行われていたが、システムにて最も効率的な積み込み順番が指示可能となる。
【0062】
次に、図6を参照して、充電設備(充電ステーション)の設置場所を提案する機能について説明する。
【0063】
ステップS401において、荷物(運搬物)の運搬数が判定される。ステップS402において、周辺エリア(運搬領域)に一定数以上の運搬数(履歴)があるか否かが確認される。ステップS403において、運搬経路の判定が行われる。ステップS404において、一定数以上の保有EV車200の運搬経路であるか否かが確認される。ステップS405において、充電ニーズの判定が行われる。
【0064】
ステップS406において、バッテリの充電残量が低下時でのEV車200が一定数以上あるか否かが確認される。ステップS407において、充電ステーションの最適な設置場所の計算が行われる。ステップS408において、過去の運搬経路情報と過去のバッテリ残量低下車両の位置情報とを踏まえて計算が行われる。ステップS409において、充電ステーションの設置コストの計算が行われる。ステップS410において、充電ステーションの設置コストと運搬効率が向上することによる効果額との計算が行われる。
【0065】
上記のように、充電使用可能な既存の充電ステーションの「ステーション満空情報」、「充電待ち時間」をEVステーションDB68に蓄積しておき、EV車200の運搬経路内で、新規で充電設備の設置ニーズの高いエリアを地図上にフラグでお知らせし、設備追加する上で最適な位置を提案することが可能となる。これにより、設備設置コストと運搬効率向上効果額(投資回収額)を算出し、比較可能となる。
【0066】
次に、図7を参照して、利用者の在宅状況を判定する機能について説明する。
【0067】
ステップS501において、運搬業者が所持するドライバ端末10(図1参照)のアプリにより利用者(運搬先)の在宅判定が行われる。ステップS502において、アプリでの在宅確認が行われる。ステップS503において、EV車200の充電設備の稼働状況に基づいて在宅判定が行われる。
【0068】
ステップS504において、EV車200の充電設備の稼働状況が取得される。例えば、上記のように、運搬業者のアプリ(時間指定や再運搬(再配達)予約等が可能なアプリ)にて、在宅状況を取得するために個人宅又は事業所等へアプリでの通知を行い、ユーザの返答が5分以上ない場合に、充電設備の稼働状況を取得する。このような取得方法は、予め会員登録等の登録時にユーザから許諾を取得しておくとよい。
【0069】
ステップS505において、在宅判定結果が取得されたか否かが判断される。ステップS505において、在宅判定結果が取得されたと判断されたことを条件として、ステップS506に進む。ステップS506において、運搬先が確定し、運搬が実施される。
【0070】
一方、ステップS505において、在宅判定結果が取得されていないと判断されたことを条件として、ステップS507に進む。ステップS507において、過去の充電設備の稼働状況が参照される。
【0071】
ステップS508において、利用者の在宅可能性の結果が得られたか否かが判断される。ステップS508において、利用者の在宅可能性の結果が得られたことを条件として、ステップS506に進む。ステップS506において、運搬先が確定し、運搬が実施される。
【0072】
一方、ステップS508において、利用者の在宅可能性の結果が得られていないことを条件として、ステップS509に進む。ステップS509において、運搬優先度の度合いが「低」と判定され、運搬が後回しにされる。
【0073】
上記のように、ドライバが運搬先(配達先)へ走行開始した際(システムにて「次の運搬先(配達先)」のステータスになった時)に、システムが充電設備の「現在の稼働状況」及び過去の稼働状況による「在宅判定予測」を実施する。これにより、より正確な運搬(配達)を実施することが可能となる。
【0074】
また、上記のように、運搬サービス(配送サービス)会員アプリ等から連携して取得したEV充電設備の稼働状況を利用し、設備稼働時は在宅可能性の高い時間をリアルタイム把握し、過去の稼働時間パターン(蓄積情報)より在宅可能性判定を実施する。これにより、運搬実施前に運搬優先度を把握して、在宅可能性が低い場合は後回し対象にする等の対応が可能となる。
【0075】
上記説明した実施形態によれば、以下の効果(1)~(8)を得ることができる。
【0076】
(1)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、EV車200(電動車両)及びガソリン車300(内燃機関車両)を用いた混合運搬(配送)において、充電ステーション位置情報を利用してEV車200に割り当てられる第一運搬経路L1を優先的に計画しつつ、最適にガソリン車300に割り当てられる第二運搬経路L2も計画し、環境配慮かつ効率的な運搬(配送)を行うことができる。すなわち、本実施形態による運搬計画立案システム100によれば、最適な運搬(配送)計画を立案することができる。
【0077】
(2)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、運搬経路振替部30gが、第一運搬経路L1を振り替えるための条件を満足する他のEV車200が存在しないことを条件として、ガソリン車300に第一運搬経路L1を振り替えるようにした。これにより、EV車200の充電残量が所定の充電残量未満となることによりEV車200が使用不可能となって運搬に支障がでることを回避できる。これにより、第一運搬経路L1に関して最適な運搬計画を立案することができる。
【0078】
(3)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、充電状況通知部30hが、EV車200の充電情報に基づいてEV車200の充電残量が所定の充電残量以下であることを条件として、EV車200の運転者に対して充電開始の必要性を通知するか、又はEV車200の充電残量が満充電であることを条件として、EV車200の運転者に対して充電中止の必要性を通知するようにした。これにより、EV車200のバッテリ残量やバッテリの劣化状況を考慮して航続距離を算出することができる。
【0079】
(4)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、運搬経路修正部30jが、位置情報取得部30iにより取得された位置情報に基づいて、第一運搬経路L1及び第二運搬経路L2の各々を修正するようにした。これにより、EV車200及びガソリン車300の各々の現在位置情報に基づいて、周辺車両データによる渋滞情報や事故情報を取得することによって、その後の運搬先の位置情報を計算し、到着指定がある荷物(運搬物)を優先することができる。その結果、最も効率的な運搬経路に修正することができる。
【0080】
(5)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、積込順番提案部30kが、第一運搬経路L1及び第二運搬経路L2の各々に応じて、EV車200及びガソリン車300の各々に対する荷物(運搬物)の積み込み順番を提案するようにした。これにより、第一運搬経路L1及び第二運搬経路L2の各々に応じた積み込み順番を提案することができる。すなわち、EV車200及びガソリン車300の各々の車両の荷室スペース(積載可能量)、運搬物の重量、運搬経路、及び、不在や変更可能性の高い運搬先を考慮して、他の荷物の取り出しに影響がないように積載することができる。
【0081】
(6)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、充電ステーション設置ニーズ通知部50bが、充電ステーション利用情報取得部50aにより取得された充電ステーションの利用情報に基づいて、EV車200が走行する第一運搬領域R1において新規で充電ステーションを設置するニーズの高い領域を通知するようにした。これにより、EV車200の充電ステーションをどのような位置(領域)に設置すれば最も効率よく荷物を運搬できるのかを知ることができる。これにより、充電ステーションの設置に関する設置コスト、及び運搬の効率が向上することによる効果額を計算して適切な投資判断を行うことができる。
【0082】
(7)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、運搬計画立案部30eが、利用者の在宅可能性に基づいて運搬計画を立案するようにした。これにより、非効率な再運搬を減らすことができるため、より正確な運搬を実施することができる。
【0083】
(8)上記実施形態による運搬計画立案システム100によれば、運搬経路規定部30cが、ガソリン車300が通過する第二運搬経路L2を基準として所定の範囲内に第一運搬先D1が含まれていることを編入条件の一部又は全部とし、編入条件を満足する一部又は全部の第一運搬先D1を第二運搬経路L2の経由地に組み込む処理を行うようにした。これにより、ガソリン車300に割り当てられる第二運搬経路L2が最適に計画されるため、ガソリン車300による効率的な運搬を行うことができる。
【0084】
(変形例)
上記実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
【0085】
上記実施形態では、運搬物の一例として荷物等の物品を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、荷物以外に「人」等の運搬可能なものを含んでいる。
【0086】
上記実施形態では、内燃機関車両の一例としてガソリン車を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、内燃機関車両として、ディーゼル車やHV車(ハイブリッド車両)等の内燃機関が搭載される車両を含んでいる。
【0087】
上記実施形態は、いずれも本発明の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、発明の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
【符号の説明】
【0088】
30a :情報管理部
30b :運搬領域規定部
30c :運搬経路規定部
30d :車両割当部
30e :運搬計画立案部
30f :充電情報取得部
30g :運搬経路振替部
30h :充電状況通知部
30i :位置情報取得部
30j :運搬経路修正部
30k :積込順番提案部
40a :在宅状況情報取得部
40b :在宅可能性判定部
50a :充電ステーション利用情報取得部
50b :充電ステーション設置ニーズ通知部
100 :運搬計画立案システム
200 :EV車(電動車両)
300 :ガソリン車(内燃機関車両)
D1 :第一運搬先
D2 :第二運搬先
L1 :第一運搬経路
L2 :第二運搬経路
R1 :第一運搬領域
R2 :第二運搬領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8