(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023133787
(43)【公開日】2023-09-27
(54)【発明の名称】設備機器
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230920BHJP
F24F 11/50 20180101ALI20230920BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
F24F11/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038980
(22)【出願日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中林 憲洋
【テーマコード(参考)】
3L260
5K048
【Fターム(参考)】
3L260AA01
3L260AB15
3L260BA64
3L260FA01
3L260GA01
5K048AA13
5K048BA08
5K048BA13
5K048DA02
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB12
5K048FB15
(57)【要約】
【課題】住宅に設置される複数の機器を、単一の操作部で操作できるか判断できるようにした設備機器を提供する。
【解決手段】浴室300に設置される本体部2と、操作を受ける入力部30及び情報の出力部31を有し、本体部2を操作可能な操作部3を備え、操作部3は、入力部30の操作で本体部2を制御する制御部32と、洗面脱衣所301に設置される洗面所暖房機110が通信可能に接続されたか否か判断する接続判断部36を備え、制御部32は、洗面所暖房機110が通信可能に接続されたと判断すると、入力部30の操作で洗面所暖房機110を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に設置され、建物内の温度と湿度の何れかまたは両方を調整する調整手段を有した一の機器と、
操作を受ける入力部及び情報の出力部を有し、前記一の機器を操作可能な操作手段と、
前記入力部の操作で前記一の機器を制御する制御手段と、
前記一の機器と同じ建物に設置される他の機器が通信可能に接続されたか否か判断する接続判断手段とを備え、
前記制御手段は、前記他の機器が通信可能に接続されたと判断すると、前記入力部の操作で前記他の機器を制御する
設備機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力部の操作で前記一の機器の連動の有無と前記他の機器の運転の有無を連動させる
請求項1に記載の設備機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記入力部の操作で前記一の機器の運転の有無と前記他の機器の運転の有無を切り替える
請求項1または請求項2に記載の設備機器。
【請求項4】
前記入力部は、前記一の機器で運転される運転モードが選択される運転モード選択ボタンを備え、前記運転モード選択ボタンを連続して押す回数で、前記一の機器と前記他の機器の連動及び連動の有無を切り替える
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の設備機器。
【請求項5】
前記出力部は、前記他の機器が通信可能に接続されて前記操作手段で操作されることを通知する連動運転通知部を備えた
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の設備機器。
【請求項6】
前記連動運転通知部は、前記一の機器と、前記他の機器とが単独で運転している場合には単独運転情報を視認可能に表示し、
前記一の機器と、前記他の機器とが連動して運転している場合には、連動運転情報を視認可能に表示する請求項5に記載の設備機器。
【請求項7】
前記接続判断手段は、前記他の機器に対して連動検知信号を送信し、連動検知信号に対する連動検知確認信号を受信すると、前記他の機器が通信可能に接続されたと判断する
請求項1~請求項6の何れか1項に記載の設備機器。
【請求項8】
前記操作手段は、他室に設置される
請求項1~請求項7の何れか1項に記載の設備機器。
【請求項9】
前記操作手段は、通信回線を介して接続される端末装置である
請求項1~請求項8の何れか1項に記載の設備機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅に設置される設備機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、浴室に設けられる浴室空調機や洗面所に設けられる洗面所空調機を操作する浴室リモコンや洗面所リモコンを有する浴室システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
浴室に設けられる浴室空調機と洗面所に設けられる洗面所空調機を、別々の操作部及び同一の操作部で操作できるようにした構成では、同一の操作部で操作できるか否かの判断が行われないため、操作をしても運転が行われない可能性がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、住宅に設置される複数の機器を、単一の操作部で操作できるか判断できるようにした設備機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明は、建物に設置され、建物内の温度と湿度の何れかまたは両方を調整する調整手段を有した一の機器と、操作を受ける入力部及び情報の出力部を有し、一の機器を操作可能な操作手段と、入力部の操作で一の機器を制御する制御手段と、住宅一の機器と同じ建物に設置される他の機器が通信可能に接続されたか否か判断する接続判断手段とを備え、制御手段は、他の機器が通信可能に接続されたと判断すると、入力部の操作で他の機器を制御する設備機器である。
【0007】
本発明では、同じ建物に一の機器と他の機器が設置された場合に、他の機器が通信可能に接続されたか否か判断し、他の機器が通信可能に接続されたと判断すると、一の機器を操作する操作手段の操作で、他の機器が制御可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、同じ建物に設置される一の機器と他の機器で、操作手段を共用にできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施の形態の設備機器の一例を示す浴室暖房換気乾燥装置の機能ブロック図である。
【
図4A】操作部の連動運転通知部の出力例を示す動作説明図である。
【
図4B】操作部の連動運転通知部の出力例を示す動作説明図である。
【
図4C】操作部の連動運転通知部の出力例を示す動作説明図である。
【
図5】本実施の形態の設備機器の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の設備機器の実施の形態について説明する。
【0011】
<本実施の形態の設備機器の構成例>
図1は、本実施の形態の設備機器の一例を示す浴室暖房換気乾燥装置の機能ブロック図、
図2は、操作部の一例を示す正面図である。
【0012】
本実施の形態の設備機器としての空調装置の一例である浴室暖房換気乾燥装置1Aは、建物としての住宅の一室である浴室300に設置される本体部2と、浴室300とつながる建物としての住宅の他室である洗面脱衣所301に設置される操作部3を備える。
【0013】
本体部2は一の機器の一例で、建物としての住宅の一室である浴室300内の温度と湿度の何れかまたは両方を調整する調整手段として、浴室300から空気を吸い込み、浴室300から吸い込んだ空気を循環させて浴室300に吹き出すと共に、浴室300から吸い込んだ空気を屋外に排気する機能を実現した送風部20と、送風部20で室内に吹き出される空気を加熱する加熱部21を備える。送風部20は、浴室300の空気を吸い込んで、屋外に排気する換気ファンと、浴室300から空気を吸い込み、浴室300から吸い込んだ空気を循環させて浴室300に吹き出す循環ファンを備える構成でも良いし、1つのファンと、風路を切り替える機構を備える構成でも良い。
【0014】
本体部2は、操作部3から入力された制御情報等に基づき、送風部20及び加熱部21等を制御する本体制御部22と、操作部3と有線で接続される有線通信部23を備える。
【0015】
操作部3は操作手段の一例で、運転モードの選択、運転の停止等の利用者の操作を受ける入力部30と、入力部30の操作で選択された運転モード、浴室暖房換気乾燥装置1Aと外部装置100との接続状態等の情報が、表示や音で出力される出力部31を備える。また、操作部3は、利用者の操作に基づく制御情報等を出力する制御部32と、本体部2の有線通信部23と有線で接続される有線通信部33を備える。
【0016】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、洗面脱衣所301に設置された操作部3で運転モードの選択、運転の停止等の操作が行われる。また、浴室暖房換気乾燥装置1Aは、各種の外部装置100に無線で接続される。浴室暖房換気乾燥装置1Aは、浴室暖房換気乾燥装置1Aが設置された住宅内(宅内と称す)、当該住宅外(宅外と称す)から、外部装置100の中で浴室暖房換気乾燥装置1Aの操作が可能な機能を持つ端末装置102で操作が行われる。端末装置102での操作を遠隔操作(リモート)と称す。更に、浴室暖房換気乾燥装置1Aは、運転や故障の履歴情報を、外部装置100に出力できるようにしても良い。
【0017】
制御部32は制御手段の一例で、操作部3の入力部30の操作に応じて、送風部20及び加熱部21等を制御する制御情報を出力する。また、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、送風部20及び加熱部21等を制御する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。
【0018】
本体制御部22は、操作部3の有線通信部33及び本体部2の有線通信部23を経由して操作部3から入力された制御情報、外部制御情報等に基づき、送風部20及び加熱部21等を制御して、操作に応じた運転モードを実行する。
【0019】
次に、浴室暖房換気乾燥装置1Aと他の機器の連動について説明する。浴室暖房換気乾燥装置1Aは、他室である洗面脱衣所301に設置される洗面所暖房機110が有線または無線で接続される。洗面所暖房機110は他の機器の一例で、浴室暖房換気乾燥装置1Aの操作部3または浴室暖房換気乾燥装置1Aを操作可能な外部装置100である端末装置102で操作される。
【0020】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、洗面所暖房機110と有線で接続される有線通信部35を操作部3に備える。また、浴室暖房換気乾燥装置1Aは、洗面所暖房機110の接続の有無を判断する接続判断部36を操作部3に備える。
【0021】
接続判断部36は接続判断手段の一例で、洗面所暖房機110に対して連動検知信号の一例である連動検知情報109aを送信し、連動検知信号に対する連動検知確認信号の一例として、連動検知情報109aに対する連動検知確認情報109bを洗面所暖房機110から受信すると、洗面所暖房機110が通信可能に接続されたと判断する。
【0022】
洗面所暖房機110は、浴室暖房換気乾燥装置1Aの有線通信部35と有線で接続される有線通信部111と、洗面所暖房機110の図示しない送風部及び加熱部を制御する制御部112を備える。
【0023】
次に、浴室暖房換気乾燥装置1Aを外部装置100に無線で接続する構成について説明する。
【0024】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、無線により外部装置100と接続可能とするため、通信部4を備える。通信部4は通信手段の一例で、本例ではWi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)に対応した通信モジュールで構成される。
【0025】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、通信部4が操作部3に設けられる。通信部4は、操作部3を構成する図示しない基板上に各種電子部品が実装された回路で構成されていても良い。また、通信部4は、各通信規格に対応するアンテナが操作部3に設けられる。
【0026】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、無線で接続可能な外部装置100の中で、Wi-Fi(登録商標)の通信規格に対応した例えばルータ101が、通信部4に接続される。住宅に設置されるルータ101は、住宅内で有線及び無線による宅内ネットワーク108を構成する。
【0027】
また、ルータ101は、ターミナルアダプタ103を介して外部のインターネット網104と接続される。更に、ルータ101には、住宅内のサーバ105が接続されていても良い。また、インターネット網104には、浴室暖房換気乾燥装置1Aの製造者、浴室暖房換気乾燥装置1Aの管理者等の外部のサーバ106が接続されていても良い。
【0028】
更に、浴室暖房換気乾燥装置1Aは、無線で接続可能な外部装置100の中で、例えばスマートフォンやタブレット等、情報の入力部及び出力部を備えた端末装置102が、Wi-Fi(登録商標)の通信規格に対応していれば、宅内ネットワーク108を構成するルータ101及び通信部4、及び外部のWi-Fi(登録商標)による通信回線に接続可能である。また、端末装置102は、LTE(登録商標)の通信規格に対応していれば、インターネット網104に接続可能である。
【0029】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、固有のIPアドレスが付与される。制御部32は、Wi-Fi(登録商標)の規格に従い、ルータ101が備える認証機能に応答して、通信部4がルータ101と接続されるプログラムが実行される。
【0030】
端末装置102は、浴室暖房換気乾燥装置1A及び洗面所暖房機110等を操作するアプリケーションがインストールされる。端末装置102は、Wi-Fi(登録商標)の規格に従いルータ101と接続され、ルータ101を介して浴室暖房換気乾燥装置1Aの通信部4と接続される。また、端末装置102は、インターネット網104を介してルータ101と接続され、ルータ101を介して浴室暖房換気乾燥装置1Aの通信部4と接続される。
【0031】
浴室暖房換気乾燥装置1Aは、端末装置102でアプリケーションが操作されることで、操作可能な複数の端末装置102が登録される。登録された端末装置102は、端末識別情報が付与される。
【0032】
次に、操作部3の構成について説明する。入力部30は、
図2に示すように、運転モードを選択する運転モード選択ボタン30aと、運転を停止する停止ボタン30bと、運転時間を設定する運転時間設定ボタン30cを備える。
【0033】
出力部31は、運転モード選択ボタン30aで選択された運転モード、及び、各運転モードでの設定等を目視可能に出力する運転状態ランプ31aを備える。また、出力部31は、浴室暖房換気乾燥装置1Aと他の機器である洗面所暖房機110の連動の有無、及び、洗面所暖房機110の運転の有無等を通知する連動運転通知部31bを備える。
【0034】
連動運転通知部31bは、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動可能であること、及び、連動して運転されていることを示す連動運転情報31b1と、洗面所暖房機110が単独で運転されていることを示す単独運転情報31b2等が、例えば表示による視認可能な状態で出力される。
【0035】
連動運転通知部31bは、光により文字等を表示できる構成で、非点灯状態では、光が操作部3のパネル30dを透過せず、連動運転通知部31bが視認できない状態である。連動運転通知部31bは、点灯、点滅状態では、光が操作部3のパネル30dを透過し、連動運転通知部31bの表示内容が視認できる状態となる。操作部3は、連動運転通知部31bをこのような構成で実現することで、連動運転通知部31bが設けられる位置に開口等が不要となり、連動運転通知部31bを備える構成と備えない構成で、パネル30dを共用化できる。
【0036】
連動運転通知部31bは、洗面所暖房機110で運転可能な運転モードを選択する運転モード選択ボタン30aと対応する位置に、連動運転情報31b1と単独運転情報31b2等が出力可能に構成される。
【0037】
連動運転通知部31bは、例えば、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aと、涼風運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aに対応する位置に設けられる。
【0038】
浴室暖房換気乾燥装置1Aと連動して運転可能な洗面所暖房機110等の他の機器が接続されると、操作部3での操作に応じて、操作された運転モード選択ボタン30aに対応した連動運転通知部31bに、連動運転情報31b1及び/または単独運転情報31b2が出力される。
【0039】
なお、連動運転通知部31bは、定型の文字列が点灯、点滅により表示される構成でも良いし、任意の文字列が表示される構成でも良い。また、ランプが点灯、点滅する構成でも良い。
【0040】
図3は、洗面所暖房機の一例を示す正面図であり、次に、洗面所暖房機110で浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の連動の有無等を通知する連動運転通知部について説明する。
【0041】
洗面所暖房機110は、フロントパネル113と、空気の吸込口114と、空気の吹出口115を備える。また、洗面所暖房機110は、選択された運転モードを目視可能に出力する運転状態ランプ116を備える。更に、洗面所暖房機110は、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の連動の有無等を通知する連動運転通知部117を備える。
【0042】
連動運転通知部117は、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動可能であること、及び、連動して運転されていることを示す文字列を含む連動運転情報117a等が、例えば表示による視認可能な状態で出力される。
【0043】
連動運転通知部117は、光により文字等を表示できる構成で、非点灯状態では、光が洗面所暖房機110のフロントパネル113を透過せず、連動運転通知部117が視認できない状態である。連動運転通知部117は、点灯、点滅状態では、光がフロントパネル113を透過し、連動運転通知部117の表示内容が視認できる状態となる。洗面所暖房機110は、連動運転通知部117をこのような構成で実現することで、連動運転通知部117が設けられる位置に開口等が不要となり、連動運転通知部117を備える構成と備えない構成で、フロントパネル113を共用化できる。
【0044】
洗面所暖房機110が連動可能な浴室暖房換気乾燥装置1Aと接続されると、浴室暖房換気乾燥装置1Aの操作部3での操作に応じて、連動運転通知部117に連動運転情報117aが出力される。
【0045】
<本実施の形態の設備機器の動作例>
図4A~
図4Cは、操作部の連動運転通知部の出力例を示す動作説明図、
図5は、本実施の形態の設備機器の動作の一例を示すフローチャートで、以下、各図を参照して、本実施の形態の設備機器としての空調装置の一例である浴室暖房換気乾燥装置1Aの動作の一例について説明する。
【0046】
制御部32は、操作部3で本体部2が操作されると、入力部30の運転モード選択ボタン30aの操作に応じて、所定の換気風量で常時の換気運転を行う24時間換気運転モードを実行する制御情報を出力する。また、制御部32は、入力部30の運転モード選択ボタン30aの操作に応じて、浴室300に温風を吹き出す暖房運転を行う暖房運転モードを実行する制御情報を出力する。更に、制御部32は、入力部30の運転モード選択ボタン30aの操作に応じて、24時間換気運転モードでの換気風量より多い所定の換気風量で主に浴室300の換気運転を行う換気運転モードを実行する制御情報を出力する。
【0047】
また、制御部32は、入力部30の運転モード選択ボタン30aの操作に応じて、浴室300内の換気動作を行いながら、浴室300内に温風を吹き出して乾燥運転を行う乾燥運転モードを実行する制御情報を出力する。更に、制御部32は、入力部30の運転モード選択ボタン30aの操作に応じて、浴室300内に浴室300の温度に応じて風を吹き出す涼風運転を行う涼風運転モードを実行する制御情報を出力する。
【0048】
また、制御部32は、入力部30の停止ボタン30bの操作に応じて、実行中の運転モードを停止する制御情報を出力する。更に、制御部32は、入力部30の運転時間設定ボタン30cの操作に応じて、運転モード選択ボタン30aで選択された運転モードの運転時間を設定する制御情報を出力する。
【0049】
また、浴室暖房換気乾燥装置1Aは、通信部4と端末装置102との接続が確立した状態で、端末装置102の操作による外部制御情報が入力される。
【0050】
制御部32は、端末装置102の操作に応じて、24時間換気運転モードを実行する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。また、制御部32は、また、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、暖房運転モードを実行する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。更に、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、換気運転モードを実行する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。
【0051】
また、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、乾燥運転モードを実行する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。更に、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、涼風運転モードを実行する外部制御情報が通信部4を介して入力され、入力された外部制御情報を出力する。
【0052】
また、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、実行中の運転モードを停止する制御情報を出力する。更に、制御部32は、端末装置102の操作に応じて、運転モードの運転時間を設定する制御情報を出力する。
【0053】
本体制御部22は、操作部3の有線通信部33及び本体部2の有線通信部23を経由して操作部3から入力された制御情報、外部制御情報等に基づき、送風部20及び加熱部21等を制御して、24時間換気運転モード、暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード、涼風運転モードを実行する。また、本体制御部22は、24時間換気運転モード、暖房運転モード、換気運転モード、乾燥運転モード、涼風運転モードを停止する。
【0054】
また、制御部32は、
図5に示すフローチャートのステップSA1で、浴室暖房換気乾燥装置1Aと連動して運転可能な洗面所暖房機110等の他の機器が接続されたか、接続判断部36で判断する。接続判断部36は、洗面所暖房機110に対して連動検知情報109aを送信し、連動検知情報109aに対する連動検知確認情報109bを洗面所暖房機110から受信すると、洗面所暖房機110が通信可能に接続されと判断する。
【0055】
制御部32は、浴室暖房換気乾燥装置1Aと連動して運転可能な洗面所暖房機110等の他の機器が接続されたと判断すると、ステップSA2で、連動機器設定変更処理として、操作部3での出力形態を変更する。
【0056】
浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が通信可能に接続されたか否かの判断は、例えば、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の設置後の初回の電源投入時、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の設置後の初回の運転操作時、通常の運転操作時等に行われる。また、連動機器設定変更処理は、運転操作時に行われても良い。例えば、制御部32は、運転モード選択ボタン30aを連続して押す回数で、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の連動及び連動の有無を切り替える。そして、制御部32は、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の連動及び連動の有無に応じて、連動運転通知部31bに連動運転情報31b1及び/または単独運転情報31b2を出力する。
【0057】
ステップSA3の連動可能運転選択操作として、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110で連動可能な運転モードの中で、例えば、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが1回押されたときは、ステップSA4の運転開始状態移行で、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動して運転される。
【0058】
まず、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが1回押されると、
図4Aに示すように、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動して運転されることを示す文字列を含む連動運転情報31b1と、洗面所暖房機110が運転されることを示す文字列を含む単独運転情報31b2の両方を点灯させ、連動運転通知部31bに視認可能に出力する。また、暖房運転モードを選択する運転モード選択ボタン30aに対応して設けられる運転状態ランプ31aを点灯させる。洗面所暖房機110で運転可能な他の運転モードについても同様である。
【0059】
また、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが1回押されると、制御部32は、洗面所暖房機110の制御部112に接続が確立したことを示す情報を出力する。洗面所暖房機110の制御部112は、接続が確立したことを示す情報が入力されると、連動運転通知部117に連動運転情報117aを視認可能に出力する。
【0060】
これにより、浴室暖房換気乾燥装置1Aを操作する操作部3で、洗面所暖房機110を操作でき、操作部3を共用できる。また、操作部3の運転モード選択ボタン30aの操作で、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110を同じ運転モードで連動できるので、異なる操作部を操作する場合と比較して、操作が容易になる。
【0061】
更に、所定の運転モード選択ボタン30aが1回押されたときに、連動運転情報31b1と単独運転情報31b2の両方と、運転状態ランプ31aの全てを点灯させて視認可能とすることで、操作部3を操作した人に、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動可能であること、及び、連動して運転されていることを、容易に認識させることができる。
【0062】
これにより、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110の設置時に、接続が正常に行われて連動が可能かのチェックを、操作部3の操作で実現できる。
【0063】
暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが所定以下の間隔で連続して2回押されたときは、操作部3の操作で、浴室暖房換気乾燥装置1Aは非運転で、洗面所暖房機110が運転される。
【0064】
そこで、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが連続して2回押されると、
図4Bに示すように、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動して運転されることを示す文字列を含む連動運転情報31b1を消灯し、洗面所暖房機110が運転されることを示す文字列を含む単独運転情報31b2を点灯させて、連動運転通知部31bに視認可能に出力する。また、暖房運転モードを選択する運転モード選択ボタン30aに対応して設けられる運転状態ランプ31aを消灯させる。
【0065】
これにより、操作部3を操作した人に、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110で連動可能な所定の運転モードにおいて、浴室暖房換気乾燥装置1Aの運転を停止した状態で、洗面所暖房機110が運転されていることを、容易に認識させることができる。
【0066】
なお、浴室暖房換気乾燥装置1Aで24時間換気運転モードの実行中に、操作部3で暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが連続して2回押されると、浴室暖房換気乾燥装置1Aの24時間換気運転モードでの運転を停止することなく、洗面所暖房機110で暖房運転を実行することができる。洗面所暖房機110で運転可能な他の運転モードについても同様である。
【0067】
暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが所定以下の間隔で連続して3回押されたときは、操作部3の操作で、浴室暖房換気乾燥装置1Aが運転され、洗面所暖房機110の運転が停止される。
【0068】
そこで、暖房運転モードが選択される運転モード選択ボタン30aが連続して3回押されると、
図4Cに示すように、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110が連動して運転されることを示す文字列を含む連動運転情報31b1と、洗面所暖房機110が運転されることを示す文字列を含む単独運転情報31b2を消灯させて、連動運転通知部31bに情報を非出力とする。また、暖房運転モードを選択する運転モード選択ボタン30aに対応して設けられる運転状態ランプ31aを点灯させる。洗面所暖房機110で運転可能な他の運転モードについても同様である。
【0069】
これにより、操作部3を操作した人に、浴室暖房換気乾燥装置1Aと洗面所暖房機110で連動可能な所定の運転モードにおいて、浴室暖房換気乾燥装置1Aを運転した状態で、洗面所暖房機110の運転が停止されていることを、容易に認識させることができる。
【0070】
他の機器として洗面所暖房機110について挙げたが、ミスト発生装置、浴室暖房換気乾燥装置1Aと連動する浴室用スピーカー、浴室暖房換気乾燥機を浴室内に複数台設置するような場合にも採用することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
1A・・・浴室暖房換気乾燥装置、2・・・本体部(一の機器)、20・・・送風部、21・・・加熱部、22・・・本体制御部、23・・・有線通信部、3・・・操作部(操作手段)、30・・・入力部、31・・・出力部、32・・・制御部(制御手段)、33・・・有線通信部、36・・・接続判断部(接続判断手段)、4・・・通信部、110・・・洗面所暖房機(他の機器)